説明

コンピュータインターフェースの方法及び装置

オペレーティングシステムを実行するマイクロプロセッサデバイスの物理ユーザインターフェースが提供される。インターフェースは、筐体を有するワークスペースの下方に配置されるセンサアレイを備える。ワークスペースはユーザに見える複数の領域に分割され、各領域はオペレーティングシステムに対するコマンド、またはオペレーティングシステムによって実行されるアクションを表わす。情報を格納するカウンタを設けて、カウンタを物理ユーザインターフェースで解釈して、カウンタの位置だけでなく、格納情報を表示することができるようにする。情報はURLを要求するリクエストを直接示す、または間接的に示すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒューマン−マシンインターフェースに関し、特にユーザとコンピュータまたは他の電子機器との間の、或いはマイクロプロセッサ及びオペレーティングシステムを有する電気製品との間の物理インターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願には、出願人による同時係属中のPCT出願PCT/AU2005/00173、及び出願人によるオーストラリア仮明細書2004900759,2004901455,2005903763,及び2005904572が組み込まれる。
【0003】
本出願は、電子機器及び電気機器、及び電子製品及び電気製品とのインターフェース、及びこれらの機器及び製品に対する物理ユーザインターフェースを利用しての制御に関する。本明細書において使用する「物理ユーザインターフェース(physical user interface)」という用語は、マシンの複数の機能の全てを、または或る部分を有形デバイスを利用して制御する手段を指す、または固有に特定することができる一つ以上のオブジェクトの存在、位置、情報コンテンツ、取り外し、及び/又は移動を検出するために設けられるスペースを指し、このような場合における各決定はユーザからマシンへのコマンドを指し、そして当該手段またはスペースはマシンに有線リンク及び無線リンクの一方または他方、或いはこれらのリンクの組み合わせによって直接、または間接的に接続される。本明細書において使用する「マシン(machine)」という単語は、コンピュータ、コンシューマ向けの電子製品、及び電気製品を指し、電気製品としては、これらには制限されないが、コンピュータ、テレビジョン、大量データ記憶装置、ビデオレコーダ(VCR及びデジタルレコーダの両方)、ホームネットワーク、ホームオートメーションシステム、及び遠隔家電制御システムを挙げることができ、遠隔家電制御システムはマイクロプロセッサ及びオペレーティングシステムを含む。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複雑さが中程度でしかないマシンとの通常のインターフェース、及び当該インターフェースが付随して設けられる通常の制御デバイスは多くの場合、或るクラスのユーザにとって理解することが容易ではない程度の複雑さを含み、そして/または或るユーザの技量を超える程度の技量を必要とする。従って、通常のインターフェース及び制御デバイスは多くの場合、幼児、高齢者、技術に疎い人々、及び肉体的、または精神的障害を持つ者には適さない。しかしながら、これらの同じクラスのユーザの中には、積み木、おもちゃの兵隊、及びおもちゃのレジのようなおもちゃを使用するために十分な認識力、空間的順応性、及び技量を有する者もいる。同様に、通常のインターフェース(いずれかの接続ポインティングデバイスが付属する、または接続ポインティングデバイスが全く付属していない)は多くの場合、インターフェースの接続先のマシン(群)の機能の始動、停止、校正、及び変更にいつも必要な作業のような頻繁な繰り返し作業を行なうために緻密な運動神経機能、及び/又は良好な視力を必要とする。これがユーザのフラストレーション及び精神的緊張の原因となる。
【0005】
更に、複雑な機器とのインターフェースは、非常に多くのコマンドまたはコマンド言語に対する理解を必要とする。このような状況では、ユーザに、従来のインターフェースよりも多くの図形、または多くの触感、或いは分かり易い符号を利用するインターフェースを提供することが好ましい。このようなインターフェースによって簡易性が実現することにより、コンピュータネットワークを利用して顧客と通信するプロモーションプログラム、ロイヤリティシステム、及びビジネスメソッドに利点がもたらされる。
【0006】
更に、或るインターフェースデバイスは変更することができない、または個々のユーザまたは個々のアプリケーションの要求に適応させるために容易にカスタマイズするということができない。
【0007】
更に、或るインターフェースデバイスには全く面白感を感じることがない。同様に、多くのインターフェースデバイスはユーザに、ユーザの身体動作と、インターフェースデバイスが制御するマシンに生じるイベントとが繋がっているという爽快感を感じさせることがない。
【0008】
そして最後に、ほとんどのインターフェースデバイスは、データをインターフェースデバイスに接続されるマシンに実装されるアプリケーションに配信し、そしてアプリケーションから受信し、従って非常に複雑なデータ処理機能を、ユーザによる更に別の入力を必要とすることなく容易にすることができるデータ通信デバイスとしても同時に機能するということがない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明はマシンとのインターフェースを提供しようとするものであり、当該インターフェースは、幼児、高齢者、障害を持つ、または経験の無い、或いは専門家ではないユーザ、及びマシンを制御する更に生産性の高い高速手段を求めるユーザの能力及びニーズに適し、かつ容易にカスタマイズすることができる。
【0010】
本発明実施形態には、プロモーションプログラムまたはロイヤリティプログラム、或いは他のオンラインビジネスメソッドを実装する方法に適合させることができるものがある。
【0011】
本実施形態では、本発明は更に、マシンとの物理インターフェースであって、ワークスペースを有する物理インターフェースを提供しようとするものであり、ワークスペースは、ユーザがマシンに対してカウンタを使用して発行することができる一つ以上のコマンドを表わし、かつ外観及び機能の両方において、物理デバイスをほとんど変更することなく容易に変更することができる。本明細書において使用する「ワークスペース(workspace)」という用語は、2次元表面またはいずれかの形状または向きを持つ複数の表面の組み合わせ、及びいずれかの形状または向きを持つ3次元空間の両方を指す。ワークスペースの境界線及び全ての内部構成部分は物理的に2次元または3次元で定義することができる(印刷ラインを含む)、または電子表示デバイスに表示することができる、或いは表面に、或いは空間内に投影する、または暗に示すことができる。ワークスペースはどのようなサイズとすることもできる。
【0012】
従って、ワークスペースを有する物理インターフェース、及び一つ以上のオブジェクトのワークスペースにおける存在及び位置(及び、任意に向き)を検出する機能を持つ一つ以上のセンサ(いずれかの配置の)を備える関連電子システムが提供される。本明細書において使用する「object(オブジェクト)」という用語は、いずれかのサイズ及びいずれかの材料を有する物理オブジェクト、特にRFIDタグを指し、そしてワークスペースに載置することができる、または侵入することができ、更にワークスペース内を移動する、或いは移動させることができる人または他の生物を含むこともできる。ワークスペースは単一領域によって構成することができる、または一つ以上のセンサによって個別に検出することができる複数の領域に細分割することができる(または、自動的に、または或るユーザアクションによって細分割することができる)。ワークスペースにおける複数の領域の表示は実際の表示(例えば、ワークスペースの一部分を構成する材料に印刷される)、暗に示される表示(例えば、ワークスペースの外周の2つ以上のポイントの間の想像線によって表わされる)、または仮想表示(例えば、電源が物理ユーザインターフェースに供給される時にのみ見えるようになる、またはアクティブになる)とすることができる。ワークスペースにおけるこれらの領域の実際の表示は2次元表示(例えば、印刷される)、または3次元表示(例えば、隆起境界部または凹溝境界部)とすることができる。
【0013】
物理ユーザインターフェースは一つ以上のマシンに接続することができる。固有に特定することができる一つ以上のカウンタ(物理オブジェクト)を設けることができる。カウンタは、ワークスペース内の、またはワークスペース上の或る領域(当該領域は視覚的に、そして/または物理的に定義することができる、または定義する必要はない)に嵌め込むことができる、そして各カウンタは、カウンタの位置を特定し、そしてカウンタを他のカウンタから区別するようにワークスペースをスキャンするセンサ(群)の内の一つ以上のセンサによって検出することができる。集合的に、センサ群は、どの領域にカウンタが含まれているかを求めることができる。ワークスペースは最初の外観を持つが、任意に変更して少なくとも次の外観を持つようにすることができる。
【0014】
少なくとも一つの実施形態では、ワークスペースは全体を、または一部分を電子視覚表示システムによって構成することができ、そして動的に構成し直して、全ての領域の、またはいずれかの領域の個数、サイズ、形状、及び位置を定義し直すことができる。
【0015】
別の実施形態では、ワークスペースは全体を、または一部分を、ワークスペースの境界線及び構成部分を実際に定義することによって構成される機械表示システムによって構成することができ、更に、別の異なる機械的なファサードを用いて手動で構成し直して、全ての領域の、またはいずれかの領域の個数、サイズ、形状、及び位置を定義し直すことができる。
【0016】
或る実施形態では、物理ユーザインターフェースの信号プロセッサは、センサ群の出力を使用して各カウンタの領域、及び各カウンタの識別情報を求め、そして位置データ及び識別情報データを第1出力信号として制御プログラムに送信する。制御プログラムは物理ユーザインターフェースデバイスで、または物理ユーザインターフェースデバイスの接続先のマシンで実行することができる。制御プログラムによって、当該第1出力信号が第2信号に変換され、第2信号は、マシンが一つ以上のコマンドとして解釈することができる。
【0017】
或る実施形態では、制御プログラムから出力される第2信号は全ての部分が、または一部分がビデオ信号またはビデオデータから成り、このビデオ信号またはビデオデータによって表示を、テレビジョンセット、PCスクリーン、またはビデオモニタのような視覚表示デバイスに発生させることができる。
【0018】
或る実施形態では、制御プログラムによって、センサデータに基づくコマンドが供給される。コマンドの例として、開始する、中止する、または何らかの方法で、マシンの動作特性、またはマシンの或る機能の動作特性、或いはカウンタに接続されるマシンで実行される或るアプリケーションの動作特性を変更するというコマンドを挙げることができる。
【0019】
或る実施形態では、制御プログラムから発信されるコマンドは、マシンで実行される別の制御プログラムまたはオペレーティングシステムに対するコマンドを構成することができる。他の或る実施形態では、制御プログラムから発信されるコマンドによって、信号を切り替える、マシンの電源をオン及びオフする、そして/またはマシンの動作の機能を、いずれかの関連する視覚表示をマシンで行なって、または関連する視覚表示をマシンで全く行なうことなく調整する。
【0020】
別の実施形態では、センサまたはセンサ群は更に、カウンタの向きを検出し、そして信号プロセッサは向きだけでなく、位置データ及び識別情報データを使用して第1出力信号を生成する。
【0021】
別の実施形態では、ファサード(領域群の実際の表示を表示する)は、ファサードデータストレージキャパシティ(メモリ)を含む、またはファサードデータストレージキャパシティに接続される、或いはファサードデータストレージキャパシティと通信し、そして制御プログラムとの通信を単一方向的に、または双方向的に行なう。メモリは、工場渡し時に事前に読み込むことができる。事前に読み込まれる場合、ファサードデータは、一旦、センサ群及び制御プログラムによって読み出されると消去することができる、または当該データは永久保存の消去不能なデータとすることができる。更に、適切な場合においては、ファサードデータはマシンからメモリにダウンロードし、そして保存して当該ファサードを後の時点で使用することができる。ダウンロードしたファサードデータは永久保存データ、過渡的データ(上書きされる、または消去されるまで保存される)、または一過性データ(カウンタデータがセンサ群によって読み出される次の時点で消去される)。永久保存データ、過渡的データ、及び一過性データの組み合わせは、単一ファサードのメモリに一緒に格納することができる。ダウンロードしたファサードデータは、マシンに表示されることになるデータを含む、そして/またはマシンが実行することになる命令だけを、またはマシンに既に格納されている他のデータと組み合わせて実行することになる命令を含むことができる。一の実施形態では、ファサードデータは、マシンに対する命令を(命令だけを、または他のいずれかのファサードデータの他に)含むことができ、これによって別のデータをウェブサイトまたは取り外し可能な記憶媒体からダウンロードする、或いは更に別のデータをマシンのメモリから読み込み、そして当該データを(当該データだけを、または他のファサードデータと一緒に)当該ファサード、及び/又は当該ファサードに配置されるカウンタを使用して実行する。
【0022】
或る実施形態では、カウンタは、或るマシンに接続される物理ユーザインターフェースから、別のマシンに接続される同様の、または互換性のある物理ユーザインターフェースに移動させることができる。例えば、カウンタとマシンと、またはマシンの機能との間の接続関係を工場渡し時に記録することにより、ユーザは第2の、同様の物理ユーザインターフェースに接続される同様のマシンを制御することができる。更に、カウンタに一つのマシンまたはインターフェースによって記録されるデータは、別のマシンで、または別の同様の物理ユーザインターフェースで使用することができる。
【0023】
或る実施形態では、カウンタは、物理ユーザインターフェースによって読み出され、そして制御プログラムに送信される予定のデータを保存する機能を備えるメモリを含むことができる。カウンタに格納されるデータのタイプとして、これらには制限されないが、a)セキュリティキーまたはパスワード;b)マシンの特定機能に関連する設定、プロパティ、及びデータ;c)ゲーム、インスタントメッセージングに関するプレイヤプロフィール、ログインデータ、及びアバターなど;d)アプレットまたは他のアプリケーション;e)テキスト列またはファイル;及びf)ハイパーリンクを挙げることができる。
【0024】
別の好適な実施形態では、制御プログラム、または制御プログラムと通信する他の或るアプリケーションでは、データをカウンタのメモリに書き込むことができる。
【0025】
或る実施形態では、データを配信する方法が提供され、この場合、オペレータが、ユーザのマシンに接続される物理ユーザインターフェースで解釈することができる種類の、物理カウンタに記憶される情報を提供する。インターフェースは、カウンタの位置を通知するだけでなく、記憶情報を取り出すように適合させる。当該情報はURLを直接表わす、または間接的に表わす。データは当該URLからユーザのマシンに、ユーザがカウンタをインターフェースを用いて使用する結果として配信される。
【0026】
更に別の実施形態では、オペレーティングシステムを実行するマイクロプロセッサデバイスの物理ユーザインターフェースが提供される。このインターフェースは、筐体を有するワークスペースの下方に配置されるセンサアレイを有する。ワークスペースはユーザに見える複数の領域に分割され、各領域はオペレーティングシステムに対するコマンド、またはオペレーティングシステムによって実行されるアクションを表わす。一つ以上のカウンタは、複数のセンサが固有に特定することができ、そして各センサは認識信号を生成する。更に提供されるのは、認識信号に基づいて、トークンの識別情報、及びトークンが位置する領域を求め、そして関連する第1出力を生成する信号プロセッサ;及び第1出力を調整して、オペレーティングシステムがコマンドとして解釈することができる第2出力とする制御プログラムである。筐体は複数の類似カウンタを機械的に互いに連結させることによりこれらのカウンタを保持する物理構造を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
上に参照した同時係属中の出願が示唆するように、マシンインターフェースデバイスの一の実施形態は、フラットな、または緩やかに屈曲する平滑な不浸透性上部表面を有するケースを備える。この表面はワークスペースと見なすことができる。本発明に用いられる場合、カウンタ14は物理カウンタであり、ワークスペースをスキャンし、読み取り、または調査する一つ以上のセンサによってこの物理カウンタを検出する、物理カウンタの位置を特定する、そして物理カウンタを適宜読み取る、そして/または物理カウンタに書き込む(一括して「解釈する」と表記する)ことができる。ワークスペースは、適切な複数のセンサによって境界が区切られる一つの空間領域とする、または連携動作する2つ以上の表面層とすることもできる。
【0028】
カウンタは携帯型構造とすることができる。一例として、キーリング(key ring:図15参照)の形態のカウンタを挙げることができる。別の例として、プレイヤーカウンタまたはゲームに設けられる、或いはゲームとは別に設けられる、または購入されるカウンタを挙げることができる。これらの例では、携帯用カウンタは、関連アプリケーションゲームにおいてプレイ中に更新されるアバターを表示することができる、またはロイヤルティー方式(製品の売上に対して一定の率の金額が支払われる)の一部分とすることができ、かつ携帯用カウンタを使用してデータをユーザのマシンと商業用施設との間で(更に、商業用施設とユーザのマシンとの間で)転送することができる。別の例では、カウンタが取り外されると、カウンタはステータス情報を含むので、コンピュータゲームを後の時点で継続することができる。
【0029】
別の例では、セキュリティキー機能をカウンタに設ける。関連アプリケーションはパスワードによって保護されるので、アプリケーションは、ユーザがカウンタを表面に載置し、そしてユーザが入力するパスワードがセキュリティキーに一致する、またはセキュリティキーと合成されてユーザに権限があることが証明されることが示されるまで、実行されないか、または継続されない。
【0030】
カウンタは複数の向きを持つことができる。或る向きは安定位置であり、この安定位置では、カウンタをセンサが読み取って、当該向きに固有のデータが供給されるようにすることができる。この操作を行なうために、或る向きは、多面体または固体形状の内、ワークスペース10に対向して接する面に固有の向きとすることができる。従って、RFIDチップまたは他の読み取り可能なパターンは、或る向きを表わすように構成される各面に関連付けられる必要がある。或る向きは、カウンタがワークスペース上で、またはワークスペース内で機械的に安定であり、かつ固有の出力がセンサによって検出される場合に安定であると言える。複数のRFIDチップを使用する場合、カウンタ内の各RFID送信機は他のRFID送信機から、磁気シールドによって、またはRFIDチップの送信エネルギー、またはセンサの読み取り感度を調整することにより分離することができる。
【0031】
好適なRFIDアンテナアレイの各螺旋型構造は調整ループアンテナ回路及びスイッチを含む。アンテナスイッチは低容量タイプであり、RFIDトランシーバに接続される。一つの適切なトランシーバは、テキサスインストルメント社が供給するtype S6700 Multi Protocol Transceiver(タイプS6700マルチプロトコルトランシーバ)である。このトランシーバは13.56MHzの周波数で動作する。このトランシーバは低消費電力デバイスであり、複数のRF通信プロトコルをサポートする。最大ラジエーターパワーは5Vで約200mWである。通信インターフェースはシリアル方式である。トランシーバチップはISO 15693−2プロトコルをサポートする。RFIDマーカを調査するために必要なISO 15693−2プロトコルはファームウェアとして実装される。インターフェースには、当該インターフェースの電源がUSBバスから供給される。
【0032】
アンテナアレイは指定された順番で連続的にスキャンされる。新規アンテナが選択されるたびに、インターフェースはタグを起動するために約1msの間だけ待機し、次にインターフェースはRead Signal Block 0 commandを送信する。更なる詳細については、規格書類ISO 15693−3を参照されたい。選択されたアンテナの近傍にタグが存在しない場合、ファームウェアは2msの間だけ待機し、そして次のアンテナを選択し、更に調査プロセスを繰り返す。タグが存在する場合、タグは1ブロック分の(4バイト)データを送信することにより応答する。受信する最初のバイトがタグIDを含む。有効範囲は0〜255である。必要に応じて、タグIDの記憶容量は大きなバイト数に拡張することができ、そしてサポートされるマーカの数はそれに応じて増えることになる。
【0033】
一の実施形態では、インターフェースデバイスは新規のタグIDをタグに書き込む。デバイスによって書き込まれる新規のIDはデバイス、及び/又はデバイスの接続先のマシンに固有である、またはグローバルに固有である。タグに書き込まれるIDは開放されたままとする(上書きが可能である)ことができる、または永久的に書き込み保護することができる。
【0034】
ファームウェアは全ての現在のタグIDを「n」バイト列で保存し、このバイト列はホストコンピュータにUSBバスを経由してリクエスト時に送信される(この場合、「n」はアレイのアンテナの数に等しい)。タグ調査プロトコルは、ノイズ、干渉、及び改ざんメッセージに対する保護を行なうために規格ISO/IEC 13239によって指定されるCRCエラー訂正アルゴリズムを含む。リーダ及びタグのファームウェアはCRC16を、送信されるメッセージ、及び受信するメッセージの全てに関して計算する。不正なCRC16を含むすべてのメッセージが無視される。
【0035】
USB通信モードは高速モード(12Mbps)である。データはマシンに1USBパイプ経由でエンドポイント1(EP1)から送信される(USBの代わりに、Wi−FiまたはLAN接続のような他の通信リンクを利用することができる)。データ配信を保証し、かつタイムリーに確実に行なうために、EP1モードは「インタラプト」モードである。選択されるポーリング間隔は2msであることが好ましい。RFIDスキャンルーチンはUSBルーチンと交互に実行される。タグアレイの内容は、各アンテナ調査が完了した後に、かつアンテナ調査が完了するたびにコンピュータに送信される。これによって、ユーザがカウンタをインターフェースの上に載置する、またはインターフェースの上を移動させる動作と、該当するIDをホストコンピュータに送信する動作との間の遅延を確実に最小にすることができる。
【0036】
将来時点での機能拡張を可能にするために、データパケットはヘッダから始まる。ヘッダの第1バイトはフラグを含む。最上位ビットがセットされる場合(第1バイト=0x80)、後続の一連のデータバイトはタグID情報を含む。残りのビットは将来時点での編集のために予約され、そして現時点では0である。第2バイトにはデータパケットの或る長さの部分が収まり、当該長さはこの例では36である。
【0037】
データパケットの全長は2バイト(ヘッダ)プラス36バイト(データ)であり、合計38バイトとなる。
【0038】
図1に示すように、ワークスペース10の表面11を成形する、表面に印刷する、表面を表示する、または表面に模様を付けることができ、これによって異なる領域12、及び/又はこれらの領域の内部の位置13を定義する。カウンタとワークスペースとの間の相互作用は磁気的に行なわれる、または滑り止め、または接着剤により行なわれる、或いはカウンタを適切なサイズの凹部に嵌め込んで、カウンタが不意に滑動するのを防止することができる。多数のカウンタをワークスペースの表面に載置することができる。カウンタは必要に応じて、領域12または位置13に関連付けられ、かつ領域12または位置13のほぼ下に配置されるセンサの検出範囲に丁度収まるように載置される。
【0039】
図2に示すように、インターフェースデバイス21の上側表面22の下方の電子基板またはセンサアレイ20は、行及び列位置を検出する、または更に詳細には、カウンタ群14の各々の位置を検出する機能を備える機構またはアレイを備える。これは、ぎっしり詰まったアレイの一例であるが、センサアレイは、それよりも広い間隔で均等に分布させることができる。
【0040】
各カウンタは、各カウンタをカウンタ集合の他の全てのカウンタから区別することができることから、センサアレイ20によって固有に特定することができると言える。この動作を行なうために、無線周波数(RFID)技術、磁気技術、光学技術、ホール効果技術、容量技術、または他の無線技術を使用することができ、これらの技術は、カウンタ14とセンサとの間の、例えば固有番号の付されたRFIDチップまたは各カウンタに内蔵される複数の磁石の組み合わせとセンサとの間の必要な相互作用を実現する。センサまたはセンサアレイは表面22を繰り返し、かつ頻繁に走査し、そして全てのカウンタの変化(例えば、カウンタの位置変更、カウンタの取り外し、またはワークスペースへの新規カウンタの載置)または位置を適宜レポートする。RFID技術を使用する場合、各カウンタ14にカウンタ固有のRFIDチップまたはチップ群を設け、そしてアレイ20は一つ以上の検出アンテナを含む。
【0041】
物理ユーザインターフェース21は普通、コンピュータ、テレビジョン、セットトップボックス、電気製品などのようなマシンにデータパスを経由して接続される。データパスはUSBケーブル、無線通信接続、ネットワークケーブル、または他の単方向または双方向技術とすることができる。制御プログラムが物理ユーザインターフェースに組み込まれる場合以外は、または物理ユーザインターフェース全体が別のデバイスまたはマシン自体に一体化される場合は、データパスは、従来の電気回路と通信する制御プログラムに、またはマシンで実行される、或いはマシンと通信する第2マシンで実行されるオペレーティングシステムまたはソフトウェアアプリケーションプログラムと通信する制御プログラムに、直接または間接的に接続される。或る実施形態では、制御プログラムは物理ユーザインターフェースデバイス21の演算回路に読み込まれ、この場合、データパスによって、制御プログラムの出力がマシン、または第1マシンと通信する第2マシンに接続される。他の実施形態では、物理ユーザインターフェースはマシンとマシンの内部回路を経由して直接通信する。
【0042】
物理ユーザインターフェースはUSB(または同様の)マウスに直列接続される形で動作させることができ、そしてこの目的のためにスペアUSB(または同様の)ポートを有することができる。物理ユーザインターフェースは更に、一体型タッチパッド/トラックポイントまたは他のポインティングデバイスとのスタンドアローンインターフェースとして動作させることができる。物理ユーザインターフェースはキーボードまたはマシンの筺体と一体化させることもできる。物理ユーザインターフェースを設けてもマウスまたは他のポインティングデバイスの動作に影響を与えることはない。
【0043】
マシン上の制御ソフトウェア、または物理ユーザインターフェース21に含まれる制御ソフトウェアによって、ユーザは各カウンタに、マシン(または第1マシンと通信する第2マシン)のアプリケーションまたは機能との接続を割り当てる(割り当て直す)ことができる。例えば、カウンタはブラウザ、emailクライアント、またはワード処理アプリケーションを表わすことができる。制御プログラムはマシン(または第2マシン)上のオペレーティングシステム及び/又はアプリケーションプログラムと通信し、インターフェース表面の関連カウンタからの全てのデータを転送し、そしてこれらのカウンタへの書き込みも行なうことができる(制御プログラム固有のインターフェースから直接、またはマシン上の関連アプリケーションプログラムまたは他のプログラム、或いはオペレーティングシステムで使用されるコンジットを介して)。或る実施形態では、制御プログラムは更にオペレーティングシステムと通信してアプリケーションプログラムを始動し、そして停止し、ウィンドウを移動させ、オープンウィンドウをレイヤ形式で表示し、更にウィンドウのサイズを変更(最小化及び最大化を含む)する。
【0044】
或る実施形態では、制御プログラムは、カウンタに接続されるアプリケーションと通信して、当該アプリケーションにカウンタがワークスペースにおいて検出されていることを通知し、そして検出の日付け及び時刻を個別に適宜報告する、そして/または保存することもできる(この日付け及び時刻はマシンから入手することができる)。
【0045】
カウンタはデータ記憶容量またはメモリをフラッシュメモリまたは他のリード/ライト(またはリードオンリー)技術の形態で有することができる。センサアレイは磁気技術、赤外線技術、RFID技術、または他の双方向信号伝送技術にインターフェースで接続して、カウンタのデータを読み出す、カウンタにデータを書き込む、カウンタのデータを更新する、または消去することができる。従って、メモリを有するカウンタが表面に載置されると、カウンタが位置する領域が特定され、そしてカウンタのメモリに格納されるいかなるデータも接続先マシンにデータパスを経由して転送することができる。どのカウンタに格納されるデータも制御プログラムによって個別に、読み出し、書き込み、更新し、または消去することができる。
【0046】
カウンタのメモリに格納されるデータは永久(permanent)データ、過渡的(transient)データ、または一過性(ephemeral)データ、或いはこれらのデータのいずれかの組み合わせとすることができる。永久データは製造中または製造後に、或いは最初の使用時に記録することができ、かつ変化することなくそのままの状態を維持する。過渡的データは、例えば関連アプリケーションプログラムによって、読み出し、書き込み、更新し、または消去することができる。一過性データは一旦読み出されると消去される。本発明のいずれの実施形態にも使用されるカウンタはこれらのデータの組み合わせを有することができる。例えば、関連アプリケーションの識別情報は永久データとすることができ、従ってカウンタは必ず同じプログラムで使用され、そして同じプログラムを特定する。ユーザ嗜好は過渡的データとすることができ、従ってユーザ嗜好はユーザによる変更が加えられるまでそのままの状態を維持する。一時的なアプリケーションステートデータまたはアプリケーションステータスデータは一過性データとすることができる。
【0047】
一の実施形態では、新規カウンタ(これまで使用されていない)がワークスペース内に載置される場合、制御ソフトウェア設定インターフェースが自動的に始動し、そしてユーザに指示して、新規カウンタをアプリケーションに接続させる。別の実施形態では、カウンタを、ワークスペースにおいて適切に指定される領域の内部に載置することにより、ソフトウェア設定インターフェースが始動し、そしてユーザに指示してカウンタをアプリケーションに接続させる。
【0048】
別の実施形態では、新規カウンタ(これまで使用されていないが、保存データを有する)が或る領域に載置される場合、制御ソフトウェアによって接続先アプリケーションを自動的に始動することができる(既に実行されていることがない場合)、またはユーザに指示して、カウンタをデフォルトのアプリケーションまたは選択アプリケーションに、カウンタのメモリに保存されるカウンタの格納データに基づいて接続させる。従って、カウンタに格納されるどの関連データも読み出し、そして接続先アプリケーションまたは選択アプリケーションに転送する、またはこれらのアプリケーションで使用することができる。
【0049】
一旦、カウンタがアプリケーションに接続されると、ワークスペース10上で具体的な新規の使用が行なわれる結果として、まず、デスクトップアイコンに対するマウスクリックのような操作が行なわれるが、これは、この新規の使用によって、接続先アプリケーションを始動することができるからである。しかしながら、一旦、アプリケーションが始動すると、カウンタにこれまで記録されていたアプリケーションデータ(または、マシンに格納されているが、当該カウンタに接続されるデータ)をアプリケーションに、ユーザが操作を加えることなく転送することができ、異なるマシン(ウェブサーバのような)に転送することができ、今度は当該マシンがデータをカウンタに接続されるアプリケーションに送信することができ、アプリケーションに供給される別のインターフェース信号を生成することができ、または当該マシンによってユーザはデータを接続先アプリケーションに、アプリケーション自体を表示しながら、または表示することなく記録することができる。
【0050】
一の実施形態では、カウンタが表面から取り外され(完全に持ち上げる、またはマトリクス状領域の外部の非アクティブゾーンにまでスライドさせる)、そして指定時間内に取り替えられなかった場合、接続先アプリケーションは自動的に閉じる(または、少なくとも閉じルーチンを開始する)。カウンタが表面上に位置する場合、アプリケーションはカウンタに格納されるデータをアプリケーションの設計、及びユーザとの相互作用に従って更新することができる。過渡的データは更新することができ、そして一過性データは一旦読み出されると消去することができる。カウンタはユーザがいつの時点でも移動させる、または取り外すことができるので、アプリケーションは過渡的データがタイムリーに更新されるように設計される。
【0051】
別の実施形態では、バッファゾーンを表面のアクティブ領域の近傍に設けることができ、これにより、カウンタに物体が偶発的に突き当たり、そしてカウンタが非アクティブゾーンに移動してしまう(センサアレイの検出距離の内側ではあるが)場合に、ソフトウェアによって接続先アプリケーションのウィンドウ状態が変化することはない。
【0052】
更に別の実施形態では、カウンタをワークスペースの外に移動させることにより、接続先アプリケーションのウィンドウを最小にすることができる。更に別の実施形態では、カウンタをワークスペースの外に移動させることにより、接続先アプリケーションの最後の状態が決して変化することがないようにすることができる。
【0053】
図2に示すように、ワークスペース10のファサード(表面)は適切に適合させた他のファサード10に取り替えることができる。図2の実施形態では、ファサード10は薄い基盤として描かれ、この基盤の上に、三角形の象徴記号またはマップが印刷され、象徴記号またはマップは上に説明したように複数の領域及び位置13に細分化される。図2によれば、ファサードには、特定の使用、アプリケーション、またはマシンに対応する図形マップまたは図形記号23を設けることができる。図示のように、ファサード10には識別子25を設けることもでき、この識別子はインターフェースデバイス21が読み取ることができる。識別子は、メモリ及び外部コンタクトを有するマイクロチップ、別のRFIDチップ、バーコードのような光学記憶装置、またはインターフェースデバイス21が検出することができるサイズまたは位置を有する機械的触覚パターンまたは開口とすることができる。このようにして、ファサード10を物理ユーザインターフェースデバイス21によって、または接続先マシンによって確認して、物理ユーザインターフェース21の機能、または当該インターフェースのセンサアレイの機能を変更して、当該機能をユーザによって選択される使用及び特定マップ23に合わせることができるようにする。図2の例では、ファサード10はインターフェース21の側部エッジに沿って延びる対向スロットペア26に挟まれる形でスライドする。図3に示すように、インターフェースデバイス21はリーダ31を有し、リーダは識別情報またはファサードデータを識別子25から取得することができる。任意の各ファサードは個々に確認することができる(例えば、埋め込みRFIDチップにより)。物理ユーザインターフェースデバイス21が新規のファサードを検出すると、デバイスは、新規表面の識別情報を含む出力信号を、デバイスの接続先のマシンに、またはデバイスの通信先のマシンに送信し、そしてコンピュータ上で実行されるソフトウェアによって、新規の制御プログラムコード(表面のメモリに格納される、またはRFIDチップに格納される)を、ファサード(に設けるメモリまたはRFIDチップ)からダウンロードすることができる、またはソフトウェアによって、ユーザが既にコンピュータに読み込んでいる新規の制御プログラムコードを実行することができる。或いは、ソフトウェアによって、これまでにそのような操作を行なっていない場合、ソフトウェアによって、新規の制御プログラムコードを記憶装置から、または新規表面のメモリからダウンロードされるデータによって指定される別のマシンからダウンロードし、そして当該コードを実行することができる。ソフトウェアによって、新規の制御プログラムコードを自動的にダウンロードする、または実行することができる、または例えばユーザが指示を受け入れてワークスペース上の領域を変更するときにユーザが出すコマンドの結果としてダウンロードする、または実行することができる。
【0054】
新規ファサードからダウンロードされる、またはコンピュータから実行される新規の制御プログラムコードは、元の制御プログラムの全てに、またはいずれかの部分に置き替わることができるので、領域におけるカウンタの位置及び向きに対する認識、及びカウンタを載置する、移動させる、取り外す、または向きを変える結果として行なわれるアクションを全体的に、または部分的に変更することができる。
【0055】
更に好適な実施形態では、ワークスペース10のマップまたは記号23は、デバイスに対するユーザによる或るアクション(例えば、スイッチを点ける、または他の或るアクションをワークスペースに対して実行する)によって、またはデバイスの接続先の、またはデバイスの通信先のマシンで実行されるソフトウェアによって変更することができる。ソフトウェアによるワークスペースの変更は、ユーザからのコマンドで(明示的なコマンドを、特にユーザによる2つ以上のワークスペース形態からの選択を可能にするように設計された或るソフトウェアによって発行する)開始することができる、またはユーザによる他の或るアクション(例えば、アプリケーションを起動する、特定のカウンタをワークスペースに載置する)の結果として自動的に開始することができる。この変更は、マップまたは記号が、センサアレイ20の上方に設けられ、かつワークスペース10として機能するグラフィカルディスプレイデバイスに表示される場合に実行することができる。ワークスペースをユーザからの特定のコマンドによって変更する別の例は、異なるファサードを各側に有し、かつどの表面が上側になっているかを判断する手段(重力スイッチのような)を有する2次元ワークスペースの例である。物理ユーザインターフェースデバイスは、デバイスのワークスペースにおけるカウンタの位置、及び向きに関するデータの他に、デバイス自体の向きに関するデータを送信する。物理ユーザインターフェースデバイスの向きに関するファサードデータはこの場合、物理ユーザインターフェースデバイス内に保存することができる、マシン上の、または第1マシンと通信する第2マシン上の取り外し可能なファサードの内部に保存することができる(この最後の事例では、データをダウンロードし、そして保存して第1マシンで使用することができる、またはデータを第2マシンで実行することができる)。
【0056】
別の実施形態では、ワークスペース内の領域12または位置13は変更することができる。領域の変更は、ワークスペースが電子ディスプレイスクリーンから成る場合に、可視ディスプレイに変更を加えることにより行なうことができる。このような変更は、ユーザからのコマンドで(デバイス上で直接、例えばスイッチを点けることにより、またはデバイスの接続先の、またはデバイスの通信先のマシンで実行されるソフトウェアを使用することにより)行なうことができる、または当該変更は、ユーザによる他の或るアクション(例えば、アプリケーションを起動する)の結果として自動的に行なうことができる。領域の変更は、ユーザがワークスペース10のファサードを、異なるレイアウトを表示する新規の表面に取り替えることにより、例えば一つの表面をスライドさせて外し、そして当該一つの表面を新規の表面に図2に示すように取り替えることにより、行なうこともできる。領域の変更は、ワークスペースの形状、またはセンサ(群)が走査する領域の形状にいずれかの変更を加えて、または変更を全く加えることなく行なわれる。
【0057】
従って、例えばファサード10は物理ユーザインターフェースデバイスの上に載置することができ、そしてファサードが認識され、次に必要に応じて、新規の制御プログラムコードが、物理ユーザインターフェースデバイスから受信するステータスデータに従って、更には任意であるが、アクティブファサード(active facade)に関連するファサードデータに従って実行される。任意であるが、新規のカウンタ14を持ってきて使用することができる−従って、ワークスペースをカスタムゲームコントローラにすることができる、またはマウスまたはポインティングデバイスにすることもできる。
【0058】
或る実施形態では、そして図4に示すように、インターフェース40を筺体にパッケージングし、この場合、筺体は、インターフェースが「アウトボード」PCまたは「アウトボード」プロセッサから独立した形でインターフェース自体の静的な、または動的な表示を行なうことができるハードウェア機能を持つようになる。この構成は、インターフェースの有線出力または無線出力41を、ディスプレイ43を有するテレビジョンのようなデバイス42に接続することにより得られる。このようにして、インターフェース40の第2出力44を使用して、コマンド信号またはコマンド列などを、物理ユーザインターフェースの視野の内側にディスプレイを持たない、または不十分なディスプレイしか持たないマシン45に送り込む、または送信することができる。
【0059】
図5に示すように、インターフェース50はコンフィグレーションコマンドを、ワークスペースの外観51及び機能を構成し直すように動作することができるデバイスまたはユーザから受信することができる。インターフェースはコンフィグレーションコマンドを多くの方法で受信することができる。一の実施形態では、コマンドは、物理ユーザインターフェースデバイス50とマシンとの間の双方向の有線または無線接続52を経由して送信される。コンフィグレーションコマンドはマシンによって、またはユーザがマシンを操作することによって自動的に生成することができる。コンフィグレーションコマンドは、コマンドによってワークスペースの外観51を変更して、新規の機能領域53をインターフェースによって、センサの位置が同じままの状態でも表示させるという効果をもたらすことができる。この効果は、タッチスクリーンまたは電子ペーパディスプレイ54を使用することにより得られる。タッチスクリーンはディスプレイ表面及び(タッチ)センサアレイの両方として機能することができる。電子ペーパを使用する場合、センサアレイ(RFIDアンテナアレイのような)は電子ペーパの表面の下に配置することができる。これらの技術または技術等価物のいずれかを使用して、インターフェースの見映え、及び領域の分布は、カウンタに対して反応する制御領域55、またはインターフェース上に配置されるユーザ操作ボタン55を設けることにより変更することもできる。従って、カウンタを制御領域55に載置する、または仮想の、または実際のユーザボタン55を押下することにより、インターフェースのディスプレイの外観及び機能を変更することができる。
【0060】
別の特定のワークスペースファサードレイアウト(workspace facadelayout)を図6に開示する。図示のように、プライマリコントロールエリア(primary control area)61は十字形に形成され、そして中心のアプリケーション「起動」領域(application “launch” region)、及びアーム63〜66を含み、これらのアームはアプリケーションウィンドウmaximise(最大化)63(またはMAX),アプリケーションウィンドウresize(サイズ変更)64、アプリケーションウィンドウminimise(最小化)65(またはMIN)、及びアプリケーションウィンドウmove(移動)66に対応する。各領域はアンテナに接続される。三角形アレイの他の領域はオンスクリーンヘルプ(on−screen help)を開くコマンド68、アプリケーションを閉じるコマンド69、及びインターフェースまたは現在実行されているアプリケーションのいずれかに特定のセットアップルーチンを実行するコマンド67に対応する。この実施形態では、カウンタをワークスペースの外に移動させて(うっかりして移動させてしまうかどうかに関係なく)しまうようなことが発生した場合でも、何も起きないようにすることが考えられる。制御プログラムのみが領域内へのカウンタの載置に反応し、領域の外へのカウンタの移動には反応しない。従って、open(開く),close(閉じる),minimise(最小化する)などのようなコマンドは全て肯定的なアクションであり、そして普通、ユーザによる偶発的行為または不注意の結果として制御プログラムによって実行するということはできない。
【0061】
図7に示すように、キーボード70、ジョイスティック、タッチパッド/トラックポイント、またはマウスのような他の従来のインターフェースデバイスにはワークスペース71を取り込むことができ、ワークスペース71は本明細書に開示する他のワークスペースのように機能することができる。この例では、ゾーンの数、従ってコマンド72の数が3つに減らされている。好適な実施形態では、ワークスペースはデバイス70の上部表面に配置される。
【0062】
図8及び9に示すように、ラップトップコンピュータ80,90のようなデバイスは、ワークスペース81,91を取り込むことができる。図示のように、本体の上側表面の他の未使用部分を使用してワークスペースの位置を、ワークスペース下に配置されるセンサで特定する。これらの例では、ワークスペースには3つのゾーン82,92が設けられる。一つの例では、ゾーン82及びセンサが、「open」コマンドが三角形の頂点に位置するように三角形アレイの構成で配置される。他の例では、ゾーン92は直線状に配置される。
【0063】
ソフトウェア例
本発明のインターフェースを提案して、PCタイプのデバイスだけでなく、PCではない或る範囲の他のマシンに、かつ制御することができる、または指示することができるオペレーティングシステムを備えた或る範囲の他のマシンに使用する。以下に示すのは、通常、PCにインストールされるソフトウェアコンポーネントについての説明である。これらの示唆はPC以外のマシンに類似性により当てはまると考えられる。
【0064】
通常の制御プログラムには5つの主要ソフトウェアコンポーネントが含まれる。アイテム1〜4はPCにインストールされる、または類似マシンに設けられる:
1.デバイスドライバ:デバイスドライバは双方向通信チャネルをマシンとリモート物理ユーザインターフェースデバイスとの間に、USBまたはWi−Fiのような物理トランスポート層の上位に構築する。
【0065】
2.中央データユニット:中央データユニット(CDU)は物理ユーザインターフェースと、デバイスドライバによって構築される単方向または双方向チャネルで通信する。中央データユニットはワークスペース上のカウンタと通信し、更にデータをワークスペースから受信する。カウンタから受信するデータは複数の第1アレイ要素に保持され、各アレイ要素はカウンタID情報、特定ハードウェアがサポートするカウンタステート情報、及びカウンタに格納されるデータを含む。ワークスペースから受信するデータ(ステート情報)は別の第2アレイに維持され、そしてハードウェア、接続性、向き、バージョン、モデル、及び現在のワークスペースに関する、関連する、または物理的に蓄積される情報を含む。CDUは更に、ワークスペース上のカウンタへの、そしてカウンタからのデータのエラーフリー転送を可能にするメカニズムを定義し、メカニズムは、転送障害または転送中断が発生した場合に自動再開機能をサポートする。
【0066】
3.ルーティングモジュール:ルーティングモジュール(RM)は、ハードウェアから受信するデータをアプリケーションコントロールインターフェースに渡す(以下を参照)。アプリケーションコントロールインターフェースが1つよりも多く設けられる場合、RMは、ハードウェアから受信するデータに基づいて、またはユーザからの明示的な指示の下に、正しいアプリケーションコントロールインターフェースを求めてデータを受信する。正しいアプリケーションコントロールインターフェースソフトウェアが実行されていない場合、当該ソフトウェアを起動し、そして接続が確立される。正しいアプリケーションコントロールモジュールを必要なときに利用することができない場合、ルーティングモジュールは、ウェブサイトのような別のロケーション、または取り外し可能な記憶媒体からのダウンロードを起動することができる。この操作はユーザによる介入により、または介入を経ずに行なうことができる。ルーティングモジュールは更に、適切なデータ−カウンタの向き、またはワークスペースの向き、またはカウンタのタイプまたはワークスペースのタイプの変化、或いはカウンタからアップロードされるデータのような−を物理ユーザインターフェースハードウェア(ワークスペース、及びワークスペース上のカウンタ(群)の一方、または両方)から受信すると、一つ以上のアプリケーションコントロールインターフェースを自動的に更新する、または一つのアプリケーションコントロールユニットとの接続を解除し、そして別の異なる、または更新済みのアプリケーションコントロールユニットとの新規接続を確立することもできる。
【0067】
4.アプリケーションコントロールインターフェース:アプリケーションコントロールインターフェースはカウンタから受信するデータを、マシンのオペレーティングシステムへの、そして/またはマシン(または、第1マシンと通信する第2マシン)で実行されるアプリケーションへのユーザ定義コマンドに変換する。利用可能なコマンドは、事前定義機能及びイベントのテーブルまたはライブラリに含まれ、これらの事前定義機能及びイベントをアプリケーションが使用してビヘイビアをハードウェア及びユーザ入力イベントに基づいて定義することができる。エンドユーザまたは開発者は、供給される機能及びイベントの他に、更に別の機能及びイベントを自由に作成する。
【0068】
供給されるイベントは以下の通りである:
・カウンタに対する観察がまず行なわれる
・カウンタが取り除される
・カウンタの向きが変更される
・カウンタが移動させられる
・カウンタの向きが変更される

特定イベントが次のイベントに関連して予約される:
・ワークスペースが変更される

サポートされる機能は以下の通りである:
・アプリケーションウィンドウを開く
・アプリケーションウィンドウを閉じる
・アプリケーションウィンドウを最大化する
・アプリケーションウィンドウを最小化する
・アプリケーションウィンドウを移動させる
・アプリケーションウィンドウのサイズを変更する
・カウンタを設定する
・ディスクトップを表示する
・カウンタデータを読み出す
・アプリケーションウィンドウをスクロールする
・書き込み;カウンタ及びワークスペースから受信するデータを受信し、そして処理する;そしてデータをフォーマットしてワークスペース上のカウンタに送信する
【0069】
開発者またはユーザは、アンテナアレイのアクティブセルに関して開発者またはユーザ自身のレイアウトを定義してワークスペースをカスタマイズし、特定クラスのユーザまたは特定タイプのアプリケーションに合わせる。ツールが提供され、このツールによってユーザはプログラムから「ペイント」機能を使用し、そしてイベントを物理ユーザインターフェースデバイスのセルアレイのグラフィカル表示の上で構成することができる。グラフィカル表示は、グラフィック表示機能を持つワークスペースに印刷し、そしてワークスペースの上で使用する、または用いることができる。デザインルールをプログラムで符号化することにより、ツールによってレイアウトが無用になることがないようにする。一の例では、ユーザ定義構成を保存することによって、新規のアプリケーションコントロールインターフェースのコンパイルが、使用イベント及び機能に基づいて開始される。任意であるが、当該アプリケーションコントロールインターフェースは指示を追加することなくインストールすることができる。
【0070】
マシンと物理ユーザインターフェースデバイスとの間のデータリンクを経由して、アプリケーションコントロールインターフェースはデータをカウンタに書き込むようにリクエストすることができる。アプリケーションコントロールインターフェースは、確実にデータが、カウンタに格納されるために正しいサイズかつフォーマットとなるようにする役割を担う。
【0071】
5.ユーザコントロールインターフェース:ユーザコントロールインターフェース(UCI)はグラフィカル表示を行ない、このグラフィカル表示によってユーザはアプリケーションコントロールインターフェースを更新する;カウンタから受信するデータを処理する;そしてデータを入力してワークスペース上のカウンタに転送する、またはカウンタに関連付けて格納する、或いはカウンタに接続されるアプリケーションによってカウンタに格納することができる。UCIは、決してアプリケーションコントロールインターフェースのアクションに関連することがない更に別のインターフェースとなることができる。
【0072】
インターフェースの使用例
多くの別の実施形態が考えられる。一連の実施形態では、上に説明した種々のタイプのインターフェースデバイスを固体ストレージ、またはハードドライブのような大容量記憶装置と組み合わせる。このような一つの実施形態では、記憶容量の一部分を個々のカウンタに接続して、接続先カウンタがワークスペース上に載置されるときにだけ、データを記憶装置の一部分に書き込む、または記憶装置の一部分から読み出すことができるようにする。
【0073】
別の一連の実施形態では、上に開示したスタンドアローンインターフェースに接続されるセンサセルまたはセンサセル群、及びコンポーネントが、キーボード、製品筐体、リモートコントロール、ゲームコントローラ、またはマウスのような他の或るデバイスに組み込まれる。
【0074】
更に別の一連の実施形態では、物理ユーザインターフェースデバイスとのデータリンクは、LANのようなネットワークである、またはインターネットとすることもできる。イーサネット(登録商標)インターフェースを内蔵するFreescale社製のMC9S12NE64のようなマイクロプロセッサは物理ユーザインターフェースデバイス(本明細書に説明する他の実施形態による)を動作させることができ、そして当該マイクロプロセッサの出力データストリームをLAN上の、またはLANからアクセス可能な一つ以上のマシン宛てに送信することもできる。ユーザが物理ユーザインターフェースデバイスから発行されるコマンドが宛先マシンによって受信されたことを認識する(更には、全てのフィードバックまたは他のデータを宛先マシンから受信する)ことができるようにするために、物理ユーザインターフェースデバイスはローカルディスプレイスクリーン(CRT,LCD,LED,プラズマなど)、及び/又は音声出力機構、簡易フィードバック機構(音声、ビデオ、または明滅LED)を有することもできる、または物理ユーザインターフェースデバイスはフィードバック/ディスプレイ機能を全く持たないようにすることができる。ディスプレイデバイス/オーディオデバイスに表示される/提示される内容は、インターフェースデバイスまたはリモートマイクロプロセッサから供給することができる。この実施形態に対して行なわれる更なる改善では、物理ユーザインターフェースデバイスからの出力データの宛先マシンは、ワークスペース上の一つ以上のカウンタに格納されるデータによって特定することができる。異なるカウンタは異なるマシンを特定することができ、そして各カウンタの位置及び向きに関連するデータ、及びこのようなカウンタからダウンロードされる全てのデータは指定宛先マシンにルーティングされることになる。従って、本方法によって、一つの物理ユーザインターフェースデバイスにデータを、一つよりも多くのマシンに同時に送信させることができる。
【0075】
表面レイアウトは工場から供給する、サードパーティから取得する、またはユーザが作成することができる。各レイアウトは基本制御プログラムの或る変形版(すなわち、異なるACI)を使用することになる。レイアウトは3つの方法−デバイスをひっくり返す;デバイスを物理的に取り除き、そして当該デバイスを他のデバイスに置き換える;またはデバイスの表面に設けられる或るディスプレイシステム(LCD、電子ディスプレイ、レーザ投影機など)を変更する−の内の一つの方法によって変更することができる。ディスプレイを変更する場合、制御プログラムを自動的に変更する、またはユーザ主導で変更して、異なる「アクティブ」セル、及びセルに設定される機能(例えば、カウンタの取り外しを含む)を収容する。制御プラグラムを更新するために必要なソフトウェアは4つのソース−表面自体、表面によって、または表面上のカウンタによって特定されるダウンロードサイト、マシンのメモリ(すなわち、事前に読み込みが行なわれているがアクティブではない)、または取り外し可能な記憶装置(例えば、CD−ROM)−の内の一つのソースから供給することができる。表面、または表面に接続されるACIが何であれ、デバイスからマシンへの出力は同じである−データ列はセル情報−カウンタの存在、カウンタID、カウンタデータなど−を含む。ACIはこの出力を解釈し、そしてマシンにとって意味があり、かつユーザが表面上の記号から想起するものに対応するコマンドに変換する。
【0076】
マシン(パーソナルコンピュータのような)の効果的な制御を可能にするために、図10を参照しながら、上に開示したタイプのRFIDインターフェースと連動して用いられる更に別の例を以下に示す。
【0077】
デバイスの表面またはワークスペース100は、4つ、または5つのアクティブゾーン102から成る「制御パネル(control panel)」101として示される一つの領域を有する。ゾーンが4つ設けられる場合、一つのゾーンは「up」,「down」、「left」、及び「right」の各々に対応する。5番目のゾーンを使用する場合、当該ゾーンは「stop」と表示することができる。
【0078】
更に多くのゾーン104が「モードセレクタ(mode selectors)」103として示される。RFIDカウンタ(図示せず)のようなカウンタがモードセレクタゾーン103の上で検出され、次に当該カウンタを制御パネル101に移動させる場合、カウンタは最後のモード、または選択モードを制御パネルに持ち込むことになる。
【0079】
利用可能なモードの例は、「サイズ変更(re−size)」105、「移動(move)」、「スクロール(scroll)」106、「ボリュームコントロール(volume control)」107、「ズーム(zoom)」108、及び「矢印キー(arrow keys)」である。操作例は以下の通りである。
【0080】
カウンタを、例えばスクロールモードゾーン106の上に載置する。当該モードがアクティブ状態を維持することになる指定期間に渡って、かつこの期間の間にカウンタを制御パネル101の上に移動させる場合、当該カウンタに接続されるアプリケーションのウィンドウに表示される内容は、カウンタを適切な矢印(例えば102)の上に載置することにより、上に、下に、左に、そして/または右にスクロールすることができる。一旦、カウンタが矢印の位置から外れてしまう(または、「ストップ(stop)」ゾーンがあるとした場合には「ストップ」ゾーンに戻る)と、モーションまたは他のアクションが止まり、そして指定時間が経過した後、カウンタが再度制御パネル101に検出されことがなかった場合、モードは制御パネルのデフォルトアクションに復帰することになる。
【0081】
このようにして、同じ制御パネルで多くの機能を実現することができ、これらの機能として、これらには制限されないが、スクロール操作、音声の増量/減量、ウィンドウサイズの変更、ウィンドウの移動、ウィンドウ内のテキストの拡大縮小、コンピュータの矢印キーの機能の肩代わり機能などを挙げることができる。
【0082】
デバイスの或る実施形態では、或るモードがアクティブになっている間に、視覚フィードがユーザに対して行なわれる。この操作は、LED19をモードゾーンに、例えば当該ゾーン内の半透明表面の下に埋め込む形で行なわれる。
【0083】
同様に、デバイスの一の実施形態では、或るモードが、ユーザがカウンタをモードゾーンの上に載置することにより選択されると、フィードバックがLED信号または音声信号(当該デバイスからの、または当該デバイスの接続先のマシンからの)の形で行なわれる。
【0084】
制御パネルにはデフォルトモードを設けることができ、このデフォルトモードは、カウンタが、最初にモードゾーンで検出されることなく制御パネル領域に載置される場合に作動する。
【0085】
デバイス100の上に載置されるRFIDカウンタのようなカウンタ109はダウンロード可能なデータを、当該カウンタのメモリ空間に保存することができる。カウンタのコストを最小に抑えるために、メモリ容量を非常に小さくする必要がある。メモリ空間の実用的な使用方法の一つの使用方法では、ユーザが入手する前にカウンタに事前に読み込みを行なっておく。データの簡単かつ有用な形態はウェブサイトのURL、または簡単で非常に短いテキスト列である。事前にURLデータを読み込んでいるカウンタ109は、デバイスの表面の選択ゾーン110の上に載置されると、ユーザのブラウザを起動し、当該ブラウザをカウンタのメモリに保存されるURLに案内し、そしてウィンドウを制御する。
【0086】
URLには非常に長いものがある。カウンタのメモリ容量を他の使用のために取っておくために、これらのURLを最適化して、これらのURLが中間サイトの或るURLを参照し、当該中間サイトがURL全長を保存し、そして当該ブラウザを所望のウェブサイトに再誘導するようにする。例えば、長いURLは短いURLに(再誘導ウェブサイトの所有者による有料の、または無料の或るアクションによって)関連付けられる再誘導ウェブサイトに保存することができる。短いURLは事前にカウンタに読み込まれる。事前に読み込みを行なっているカウンタを表面に載置し、そしてセンサアレイが検出すると、ユーザのブラウザが起動し、そして当該ブラウザが再誘導ウェブサイトに案内する。再誘導ウェブサイトは、リクエストされているURLを認識し、そしてブラウザを接続先の長いURLに再誘導する。
【0087】
URLを最適化してカウンタにおける保存を効率的に行なう他に、再誘導ウェブサイトは「クリックスルー(click through)」−カウンタが使用されて事前読み込みウェブサイトにアクセスするインスタンス−を調査することができる。この方法の一の実施形態では、再誘導ウェブサイトの所有者はクリックスルートラフィックに基づいて課金することができる。カウンタに格納されるデータは、直接、または間接的にリクエストされる全てのURLによって適宜使用される、または収集される。
【0088】
一の実施形態では、インターフェースデバイスを制御するソフトウェアを利用してURLを保存し、そしてカウンタに格納されるデータを受信すると、当該ソフトウェアを利用して当該データを保存URLに転送する(そして、同時にブラウザアプリケーションを起動する)。保存URLのウェブサーバはデータベースと通信し、そしてカウンタから取り出したデータをデータベースのレコードと照合して、どのアクションを採る(ブラウザを別のURLに誘導するなど)べきかについて判断する。
【0089】
一の実施形態では、短い形式のURLはデバイスの供給業者によって規定されるフォーマットで記述され、そして他のURLは全く認識されないことになる。
【0090】
別の実施形態では、カウンタに事前に読み込まれているURLを再誘導ウェブサイト上で、別のURLに関連付けることはできないが、再誘導ウェブサイトサーバ、または再誘導ウェブサイトサーバと通信する他の或るサーバに保存されるダウンロード可能なデータのソースに関連付けることができる。ユーザのコンピュータから、短い形式のURLで指定されるデータへのアクセスを要求するリクエストを受信すると、再誘導ウェブサイトサーバはユーザに多種多様なデータを、ユーザのブラウザで使用できるフォーマット以外のフォーマットで、または複数のフォーマットで直接、または間接的に配信することができる。データは広く従来のデータを含み、従来のデータとして、例えば、そしてこれらには制限されないが、ファイル、ストリーム、実行ファイル、アーカイブ、またはアプリケーションを挙げることができる。
【0091】
このようにして、カウンタはオンラインデータソースへのキーとして機能し、そしてカウンタ自体に膨大な量のデータを保存する必要はない。
【0092】
次に、本発明の別の実施形態を、図11を参照しながら開示する。この実施形態は、アクセス可能性を高め、そして生産性を高める手段となる。詳細には、この実施形態は、自律的に選択される、または離れた場所で保存されるデジタルコンテンツ(ファイル形式及びストリーム形式の両方で)へのアクセス、及びデジタルコンテンツに対する制御を行なう機能強化手段となる。
【0093】
図11に示される実施形態は、図10を参照しながら議論した複数のRFIDセルまたは複数のゾーンの三角形レイアウトを保持するが、三角形アレイ内のアクティブセル220の個数は8個に減っている。各アクティブセルまたはゾーンは、デバイスの表面の下方に位置するRFIDアンテナに接続される(図13の410を参照)。この構成により、デバイスを簡易化することができ、かつ製造コストを低減することができる。実際、どのような個数のアクティブセルも、包括範囲の広いデザインコンセプトから逸脱しない限り、収容することができる。デバイス200はUSB接続によって電源供給される。デバイス200は、カウンタ、カウンタ群、オモチャなどに組み込まれるISO対応RFIDタグ240を読み取る。
【0094】
デバイス200と連携動作するソフトウェアはモジュール構成である。コアアプリケーションは、アプリケーションの接続先のコンピュータとデバイス200との間の通信を制御する。カウンタ240をハードウェア上に載置し、そしてハードウェア上で移動させることにより得られるコンピュータの全ての機能はプラグインによって制御され、そしてアプリケーション全体を置き換えることなく容易に変更することができる。
【0095】
アクティブセル220、及び中央十字230の5つのセルの間の種々の経路はレイアウト表面の「ざらつき」によって画定される−これにより、カウンタが「ポジティブ」ロックを正しい位置に持ち(良好なRFID通信を保証する);更に案内経路を関連セルの間に持つことができるようになる(カウンタの移動が、ユーザがボードを見る必要を生じることなく可能になる)。図12に示すように、隆起側壁310を使用して、カウンタ240の移動を拘束する経路320を画定する。図13に示すように、アクティブセルのアンテナ410の真上の領域はカウンタ240よりもわずかに大きい凹部420の形態とすることができる。カウンタ240を凹部420に載置すると、カウンタは機械的に安定し、そしてアンテナ410と良好に無線コンタクトする。
【0096】
3つの動作モード:コンピュータモード、メディアモード、及びゲームモードが提案される。
【0097】
コンピュータモードでは、カウンタ240を特定し、そしていずれかのPCアプリケーションに割り当て、更にいつの時点でも割り当てし直すことができる。カウンタは、適切な形状及びサイズのオモチャ箱のようないずれかの適切なコンテナに収納することができる。このモードにおける主要なカウンタ機能では:アプリケーションを起動する;アプリケーションウィンドウを復元する、最大化する、最小化する、サイズ変更する、そして移動する;更にアプリケーションを閉じる。
【0098】
一の実施形態においては、適切なカウンタが該当するアクティブセル220の上に位置すると起動する「MOVE」機能及び「RESIZE」機能では、コンピュータのマウスを使用し、マウスを使用している間に、カーソルが自動的にGUIウィンドウ上の適切な領域に固定されて、ウィンドウを移動させる、またはウィンドウサイズを変更するためにはユーザはマウスを移動させるだけで済むようになる(マウスボタンをクリックする、または押下し続けることなく)。カウンタをアクティブセルの外に移動させると、カーソルは解放される。別の実施形態では、「MOVE」機能及び「RESIZE」機能が、カウンタが繰り返し検出されると(例えば、ユーザがセル上のカウンタを叩くと)、またはカウンタが関連セル上に滞留したままで所定期間が過ぎると、マウスとは全く関係なく作動し、アプリケーションウィンドウの位置、及び/又はアプリケーションウィンドウのサイズを自動的に変更する(指定される一連の段階を経て)。
【0099】
アプリケーションは、当該アプリケーションの接続先のカウンタを図11に示す中央の「GO」セルの上に載置することにより起動することができる(または、既に最小化機能が実行されている場合には復元することができる)。便利なことに、アプリケーションは、当該アプリケーションの接続先のカウンタを、十字領域230の「MOVE」セルまたは「RESIZE」セルのいずれかの上に載置することにより起動する、または復元することもできる。後者の場合(ウィンドウが、カウンタを「MOVE」セルまたは「RESIZE」セルのいずれかの上に載置することにより復元する場合)では、更に別の機能を、アプリケーションの起動の直後に利用することができる−すなわち、ウィンドウが表示されて直ぐにマウスを移動させると、ウィンドウの位置またはサイズを変更することができる。ウィンドウが、カウンタを「GO」セルの上に載置することにより起動すると、カーソルがアプリケーションウィンドウの中心に来る。
【0100】
カウンタをアクティブセルの外に移動させると、当該セルの接続先のアプリケーションは、当該アプリケーションがなっていた最後の状態に維持される(従って、一旦、所望のアクションが行なわれると、カウンタをボードから取り外すことができる)。アプリケーションウィンドウが復元されて、カウンタがボード上で「GO」セル上に残される場合、カーソルはウィンドウ内にロックされる(従って、カーソルはウィンドウの境界を超えて移動することができない)。カウンタが取り外されると直ぐに、カーソルは自由にデスクトップ上のどの場所にも移動することができる。
【0101】
一つのカウンタは「仮コントローラ(Temporary Controller)」として割り当てることができる(「SETUP」アクティブセル220の上に載置することにより)。このように割り当てられるカウンタは、フォーカスを回復する全てのウィンドウを、当該カウンタを「GO」セルの上に載置することにより制御することができる。カウンタは当該カウンタのアプリケーションを解除し、更にカウンタが「OPTIONS」セル220の上に載置されると表示されるリストの中の多数のユーティリティアプリケーション(例えば、計算機、ノートパッド、ウィンドウズ(登録商標)エクスプローラ)の内のいずれか一つのアプリケーションを起動し、そして制御することができる。仮コントローラが最後に割り当てられた状態は、複数のセッションの間では(または、仮コントローラを使用して、当該コントローラの接続先のアプリケーションを閉じた後には)維持されない。
【0102】
メディアモードでは、どのカウンタでも、ボードに付設される専用の「Media Controller(メディアコントローラ)」に割り当てることができる。メディアコントロールカウンタ(Media Control counter)は、次の機能を制御する:オンラインストリーミング無線チャネルまたはTVチャネルの起動;オンラインストリーミング無線チャネルまたはテレビジョンチャネルの変更;ローカルまたはリモートに保存されるオーディオ再生リスト及び/又はビデオ再生リストの再生;ローカル及び/又はリモートに保存されるオーディオ再生リストまたはビデオ再生リストのステップ送り/巻き戻し/一時停止;いずれかの音声及び/又はビデオのミュート機能、及びサービスの切断。メディアコントロールカウンタを「GO」アクティブセルの上に載置すると、最後に再生された音声サービスまたはビデオサービスが再開する。カウンタをChannel(チャネル)セル(MAXセルであるが、「CH」というマークも付される)の上に載置すると、ローカルに利用することができるチャネル(メディアブックマーク)が表示される。キーボード矢印を使用して、ユーザはChannel List(チャネルリスト)内の強調表示を、当該リスト内の新規チャネルに移動させることができる。カウンタを「GO」アクティブセルに戻すと(または、ユーザがキーボード上の「enter」を押下すると)、現在のチャネルが閉じ、そして新規に選択されたチャネルが起動する。読み込みを行なっている間(及び、チャネルとの接続を確立した後の短い期間に渡って)、「station ID(ステーションID)」が表示され、これによってチャネルを確認することができ、そしてステータス情報が提供される(例えば、一時保存中、接続済みなど)。メディアコントロールカウンタは更に、接続時間及び(再生リストアイテムに関しては)トラック時間だけでなく、トラックタイトルを表示する。メディアコントロールカウンタは、メディアカウンタが「GO」の上に、または「LEFT」矢印または「RIGHT」矢印のいずれかの上に載置される場合に再度表示されることになる。「LEFT」矢印または「RIGHT」矢印によってユーザは再生リストのファイル群を順方向及び逆方向に段階的に移動することができる。この最後の機能はストリーミングサービスでは利用することができない。メディアカウンタが「MIN」セル(更に「PAUSE」がテキスト形式で、または記号として付される)の上に載置される場合、再生はカウンタが当該セルの外に移動するまで一時中断されることになる(チャネルが、配信中のストリーミングチャネルである場合、カウンタが当該セルの外に移動するまで音声のみが小さくなる)。「OPTIONS」セルによってユーザは、a)メディアブックマークをローカルのチャネルリスト(Channel List)に保存することができ;b)再生リスト(メディアファイルを含む)をダウンロードすることができ;そしてc)ユーザのコンピュータに保存されるファイルからローカルの再生リストを作成し、そして管理することができる。再生リストは音声リスト、ビデオリスト、または音声及びビデオの混合リストとすることができる。統合ダウンロードマネージャは、メディアファイルのダウンロード及びインストールをハンドリングする。
【0103】
ゲームモードでは、どのカウンタでも、ボードに付設される専用の「Game Controller(ゲームコントローラ)」に割り当てることができる。狭い範囲のゲームは、カウンタを4個の矢印セルの上を移動させ、そしてキーボードの「Enter」キーまたはSpace Bar(スペースバー)を使用することにより遊ぶことができる。ゲームは、「OPTIONS」アクティブセルから選択される。「GO」セルはゲームモードではアクティブではない。
【0104】
一の実施形態では、インターフェースデバイスに接続されるPCで実行されるソフトウェアによって、デバイスが制御するアプリケーションの最後の状態をメモリに、マシンの電源がオフする前に保存することができる。従って、次にデバイスの電源が入ると、デバイスはユーザに、接続先アプリケーションを、当該アプリケーションの接続先のカウンタをワークスペース上に載置する必要を生じることなく復元するオプションを提供することができる。
【0105】
上の記述は現在の実施形態を明示するために為され、そして初めてのコンシューマ製品を構成するためのベースとなる一連の最良の特徴を表わす。関連するプラグインを簡単に更新することにより、異なる一連のコマンドを、カウンタの検出、及びカウンタ位置の特定を利用してインストールすることができる(このような操作として、例えばPCの出力をTVセットのような外部デバイスに接続して、PCを、IP音声サービス及びビデオサービス用のインターネットチューナ/受信機とするような操作を挙げることができる)。
【0106】
ここで、種々のアクティブセルに設定される機能は、カウンタをどのデバイスに割り当てるかによって変わり得ることに留意されたい。例えば、標準のカウンタを「media」に設定プロセスにおいて割り当てることにより生成される上に議論したメディアカウンタは、異なる範囲の機能、すなわちブラウザを処理する、またはワードを処理するカウンタを有する。メディアカウンタは、モードセルを使用しないことにより別の範囲の機能を取得する−別の範囲の機能はソフトウェアによってメディアカウンタとして認識され、そして自動的に、異なる一連の機能が適用される。この操作は、上に提示したモジュール構造のソフトウェアによって可能になる。
【0107】
Silo(サイロ)は、強化版「Favourites」または「Bookmarks」アプリケーションを指すために使用される。Silo(サイロ)はスタンドアローン型アプリケーション、または全てのウェブブラウザのツールバー拡張エクステンションとして機能することができる。主たる機能では、この機能によってユーザが、ダウンロードされ、そしてユーザ定義スケジュールに保存される必要ウェブサイトのリストを作成することができる−従って、各サイトの最直近バージョンがローカルにキャッシュされ、そして各サイトが必要に応じて(PCがその時点でオンラインまたはオフラインになっているかどうかに関係なく)、遅れを最小に抑えながら読み込まれることが保証される。本出願人による「Browser Plug−Ins(ブラウザプラグイン)」と題するオーストラリア国特許明細書200300819の全内容が、ここで参照することにより本明細書に組み込まれる。カウンタは、提供される「Silo(サイロ)」アプリケーションに割り当てることができる。Siloカウンタによってユーザはカスタマイズされたブラウザを起動し、そしてメディア再生リストのようなブックマークリストを探索することができる(リストの中を段階的に前後に移動する)。
【0108】
カウンタは、提供されるロギングアプリケーションに割り当てることができる。指定された、または割り当てられたロガーカウンタ(logger counter)をボード上に載置ことにより、カウンタが検出された日付及び時刻を保存し、そしてユーザは適宜、或る簡単なテキスト注釈を入力してログ記入を行なうことができる。ログは時間と共に蓄積され(ロガーカウンタが検出される各事象と一緒に)、そして種々のフォーマットで保存することができる、そして/またはリモートコンピュータに転送することができる。幾つかのログを同時に記録することができ、この場合、各エントリはユーザによって一つ以上のユーザ作成ログの内のいずれか一つのログに割り当てることができる。
【0109】
ボードは外部データと2つの方法で相互作用する:すなわち、オンカウンタストレージ(on counter storage)と、そしてオンラインデータと相互作用する。「オンカウンタストレージ(on counter storage)」の場合、カウンタのカウンタIDストレージ空間、または補助データストレージ空間をエンコードして、ボードにとって個々に重要なストレージ空間となるようにする(単に、カウンタに固有の識別情報を付与するという機能を超えて)。この機能の現在の実施形態は次のように動作する:重要データ(所定フォーマットの)をカウンタから読み出し、そして当該データによって、a)ブラウザの起動;b)当該ブラウザに対するシステム定義URLへの誘導;c)当該URLへのオンカウンタデータ関連データの転送;及びd)転送データの内容に基づく、第1URLのサーバによる第2URLへの再誘導が開始される。第1URLのサーバは、再誘導の時刻、ユーザのPCのIPアドレス、及び再誘導の誘導先を記録する。
【0110】
「オンラインデータ(Online Data)」機能の場合、メディアコントローラカウンタは、「OPTIONS」セル上に載置されると、ラジオチャネル及びテレビチャネルのオンラインリスト、オンライン再生リスト、及び/又はダウンロード可能なメディアとの接続を確立する。ユーザが選択するチャネル及びオンライン再生リストは「Media Bookmarks(メディアブックマーク)」の形態でブラウザにローカルに保存される。Media Bookmarksは、ストリーミングチャネル及び収集再生リスト(ビデオクリップ/歌などの)の両方を含むことができる。各オンライン収集再生リストは永続的なURLに保存されるが、再生リストに保存されるファイル/URLはいつでも変更することができる。
【0111】
ユーザは再生リスト全体(メディアファイルを含む)をダウンロードし、そして/またはオーディオクリップ及びビデオクリップのローカル再生リストを作成することができる。これらのリストは「Media Bookmarks」リストに現われることになり、そしてリモートリストと同じ方法で起動/制御することができる。同様の「ダウンロード」サービスは、ゲーム、及び/又はハードウェアで用いることができる他のアプリケーションに提供することができる。
【0112】
筐体及びカウンタスタイルの別の実施形態を図14に示す。この例では、物理筐体500は、複数の領域に円形アレイ501に配置されるユーザ操作可能な機能を有する。種々の領域のアンテナまたはセンサ510も円形アレイに、ワークスペース上の領域群に対応する位置に、かつワークスペースの下方に設けられる。デバイスの一つのエッジ502は、離間する貝殻型の窪み503が連続する形で形成され、これらの窪みは、カウンタ504を窪みに収め、そして格納するように適合させている。カウンタ504は、筐体のエッジ502に融合する屈曲エッジ505、及び貝殻型の窪み503に丁度収まる「U」字状外周を有する。貝殻型の各窪み503の側壁は縦長隔壁(突起部)507を有し、隔壁507は縦長スロット508と組み合わされ、かつ外周506の平行側面部分として形成される。従って、カウンタ504は、カウンタが使用されるまで、ワークスペースにぴったり重なるように貝殻型の窪みに収納することができる。図示のように、カウンタには図形メッセージ509を刻印することができ、これらの図形メッセージは、例えばプログラム、またはプログラムタイプ(email、ブラウザ、ワードプロセッサなど)、またはロゴ或いは商標、または他のプロモーションメッセージを指す記号を表わす。このようなカウンタは、利用許諾に従うサードパーティによって、種々のプロモーション方法と組み合わせて供給される。
【0113】
図15に示すように、カウンタ600に小穴開きポスト601及びリング602を付設して、カウンタを装飾品、アクセサリ、または鍵付きリングとして使用することができるようにする。
【0114】
図16に示すように、カウンタ610に格納される補助データは複数の方法で格納することができる。例えば、補助データは特定の数字範囲(標準のタグ識別情報とは異なる)とすることができる、または特定のデータブロック(例えば、ブロック4〜6)に含めることができる。カウンタ610をインターフェース612で読み取ることにより収集される補助データは−例えば、数字形式、テキスト形式、バイナリ形式、及びファイル形式−から選択されるいずれかの形式で表現することができる。補助データの形式は、インターフェースデバイスを制御するソフトウェアにおける異なるイベントのトリガーとして作用することができる。補助データが一の形式(例えば、数字)で表現されることによって、ウェブブラウザを、例えばユーザのマシン615に接続されるディスプレイ614上で開くことができる。次に、ブラウザはネットワーク620を経由して、リモートウェブサーバ616でスクリプトを実行する(HTTP POST処理によって)第1URLにナビゲートされる。POSTデータは補助データの他に、どのような量のユーザ詳細情報も含むことができる。サーバスクリプトは補助データをPOSTデータから抽出し、そして補助データを、再誘導情報を含むデータベーステーブルと照合する。次に、スクリプトはユーザのブラウザを第2URL618(ユーザ自身にとってローカルのURL、またはリモートのURL)に再誘導することができるだけでなく、詳細情報(日付け、時刻、及びリクエストするIPアドレス)をデータベースに記録する。第2の、またはいずれかの後続のURLは、カウンタの補助データによって間接的に指示されると考えられる。
【0115】
再誘導URLはウェブページ、ファイル、またはスクリプトを含むことができる。再誘導がスクリプトに向けて行なわれる場合、再誘導は、データベースの再誘導テーブルに定義されるデータを含むHTTP POSTリクエストとして構成される。次に、エンドスクリプトは、スクリプトが必要とするいずれかのアクションをデータに対して実行することができ、これらのアクションでは、これらには制限されないが:データをデータベースに記録する、データをデータベースと照合する、そして個人的なウェブ体験を提供する。実行する再誘導及びスクリプトはユーザから見えないようにする。
【0116】
別の場合では、ローカルアプリケーション(インターフェースデバイスの接続先のマシン615で実行される)において使用されることになる補助データは別の方法で保存することができる。ローカルアプリケーションによって使用されるように意図されたデータは非数字データを含む可能性が非常に高いので、当該データのために、RFIDタグ610上の所定範囲のデータブロックを確保することができる。例えば、ローカルアプリケーションIDはデータブロック7に格納することができ、この場合、当該アプリケーションによって使用されるように意図されたデータはブロック8〜20に格納される。データ(数字形式、ストリング形式、またはバイナリ形式の)は宛先ローカルアプリケーションに直接渡される。このシステムがHTTP POSTをウェブサーバに送信するという必要はなく、かつ送信する必要があるという制限はない。
【0117】
例えば、補助データをタグ610に格納する人は、ユーザの名前及び誕生日をロイヤルティカード(適切なタグを含む)のデータブロック8〜20に格納することができ、この場合、アプリケーションID(ユーザのマシンに既に格納されているアプリケーションを参照する)はブロック7に格納される。ユーザのマシン615上の制御プログラムによって、ブロック7で参照されるローカルアプリケーションが起動し、そして当該アプリケーションにデータをブロック8〜20から送信する。次に、参照先のローカルアプリケーションは、例えばユーザに個人的歓迎メッセージ、ロイヤルティポイント合計、及びユーザの誕生日が格納されているのであれば誕生日メッセージを提示することができる。
【0118】
データベースは再誘導ウェブサーバ616に接続する形で用いて、再誘導による移動先のロケーション(redirection locations)を格納して、例えば618を格納し、これらのロケーションでは;イベント情報(これらには制限されないが、時刻及び日付け、ユーザのIPアドレス、補助データ、及び補助データを読み出すインターフェースデバイスのシリアル番号を含む);及び課金情報の広告が行なわれる。データベースは複数のテーブルを利用してデータを体系化する。ウェブスクリプトを使用してデータベースに格納されるデータとのインターフェースを取り、そして更に別のデータを必要に応じて記録する。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】物理ユーザインターフェースのワークスペースの三角形状表面構造である。
【図2】物理ユーザインターフェース及び取り替え可能なワークスペースの透視図である。
【図3】取り替え可能なワークスペースに使用されるインターフェースデバイスの上平面図である。
【図4】物理ユーザインターフェースの模式図である。
【図5】図a及び図bは、2つのタイプのワークスペースを示す。
【図6】或るタイプのワークスペースの上平面図である。
【図7】ワークスペースと組み合わせたキーボードデバイスの上平面図である。
【図8】或るワークスペースを搭載したラップトップコンピュータの上平面図である。
【図9】別のワークスペースを搭載したラップトップコンピュータの上平面図である。
【図10】別のワークスペースの平面図である。
【図11】更に別のワークスペースの平面図である。
【図12】通路の断面図である。
【図13】アクティブセル上方の凹部の断面図である。
【図14】カウンタを収納する窪みを備えるインターフェースの透視図である。
【図15】カウンタの透視図である。
【図16】本発明の使用方法を例示するフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを配信する方法であって、前記方法は:
ユーザのマシンに接続される物理ユーザインターフェースで解釈することができる種類の物理カウンタに格納される情報を提供するステップを含み、インターフェースは、カウンタの位置を表示するだけでなく、格納情報を取り出すように適合させ、情報はURLを直接示し、または間接的に示し;前記方法は更に、
前記URLからデータをユーザのマシンに、ユーザがカウンタをインターフェースを用いて使用した結果として配信するステップを含む、
方法。
【請求項2】
カウンタはメモリを有する無線通信デバイスである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
カウンタはRFIDタグを含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
カウンタは更にグラフィックプロモーションメッセージ(graphic promotional message)を格納する、請求項3記載の方法。
【請求項5】
メモリには過渡的な蓄積が行なわれる、請求項2記載の方法。
【請求項6】
メモリは一過性のものである、請求項2記載の方法。
【請求項7】
カウンタは、アプリケーションをユーザのマシン上で稼動させるコマンドとしてインターフェースで解釈されるように構成される、請求項2記載の方法。
【請求項8】
カウンタは、ユーザのマシンのオペレーティングシステムに対する別のコマンドとして、インターフェース、及びインターフェース用制御プログラムで解釈されるように構成される、請求項7記載の方法。
【請求項9】
更に、
インターフェースに関連する制御プログラムに含まれる第1URLよって直接特定されるサーバを使用して、データをユーザのマシンに配信する、またはリクエストを異なるURLに再誘導するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
カウンタは補助データを用いて設定され、補助データは第1URLで使用して、どのデータをユーザのマシンに配信すべきかについて、またはどの異なるURLにリクエストを再誘導すべきかについて判断する、請求項9記載の方法。
【請求項11】
カウンタは、異なるURLで使用されるデータを用いて設定される、請求項9記載の方法。
【請求項12】
オペレーティングシステムを実行するマイクロプロセッサデバイスの物理ユーザインターフェースであって、前記物理ユーザインターフェースは:
筐体を有するワークスペースの下方に配置されるセンサアレイを備え、前記ワークスペースはユーザに見える複数の領域に分割され、各領域はオペレーティングシステムに対するコマンド、またはオペレーティングシステムによって実行されるアクションを表わし;前記物理ユーザインターフェースは更に、
複数のセンサが固有に特定することができる一つ以上のカウンタを含み、各センサは認識信号を生成し;前記物理ユーザインターフェースは更に、
認識信号に基づいて、カウンタの識別情報、及びカウンタが位置する領域を求め、そして関連する第1出力を生成する信号プロセッサと;そして
第1出力を、オペレーティングシステムがコマンドとして解釈することができる第2出力に変換する制御プログラムと、を備え、
前記筐体は複数の類似カウンタを機械的に互いに連結させることによりこれらのカウンタを保持する物理構造を有する、
物理ユーザインターフェース。
【請求項13】
センサはRFIDアンテナであり、そしてカウンタはRFIDタグを含み、更にコマンドは、グラフィカルユーザインターフェースのデスクトップの上での体系化に関連するコマンドである、請求項12記載の物理ユーザインターフェース。
【請求項14】
カウンタはオペレーティングシステムに対して、特定の実行可能なプログラムを特定し、そしてコマンドは特定のプログラムに関連する、請求項12記載の物理ユーザインターフェース。
【請求項15】
カウンタは、インターフェースで読み出すことができるデータを格納するメモリを有し、前記データは制御プログラムを通じてオペレーティングシステムに供給され、次に特定の実行可能なプログラムへの入力データとして使用することができる、請求項12記載の物理ユーザインターフェース。
【請求項16】
コマンドは、グラフィカルユーザインターフェースのウィンドウのサイズまたは位置に関連するコマンドであり、かつ開く操作(open)、閉じる操作(close)、復元する操作(restore)、スクロールする操作(scroll)、移動する操作(move)、サイズ変更する操作(re−size)、最小化する操作(minimise)、または最大化する操作(maximise)を含むグループから選択される操作を実行するコマンドである、請求項16記載の物理ユーザインターフェース。
【請求項17】
カウンタは、ユーザのマシンのアプリケーションによって使用されるデータを用いて設定される、請求項7記載の方法。
【請求項18】
センサはRFIDアンテナであり、そしてカウンタはRFIDタグを含み、更にコマンドは、タグに格納されるデータをユーザのマシン上に表示する操作に関連するコマンドである、請求項12記載の物理ユーザインターフェース。
【請求項19】
カウンタは、書き込み先のメモリを有する種類のカウンタであり、そしてインターフェースでメモリに書き込みを行なうことができる、請求項1記載の方法。
【請求項20】
少なくとも一つのカウンタが、インターフェースで書き込みできる書き込み先のメモリを有し、そしてインターフェースでメモリに書き込みを行なうことができる、請求項12記載のインターフェース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2009−500758(P2009−500758A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520673(P2008−520673)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【国際出願番号】PCT/AU2006/000917
【国際公開番号】WO2007/009154
【国際公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(506277395)エースインク ピーティーワイ リミテッド (2)
【Fターム(参考)】