説明

コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構

【課題】 コンピュータをソケットに固定するための機構、及びソケット内に固定装着されるコンピュータプロセッサを有する装置を提供すること。
【解決手段】 コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構であって、この一点駆動二荷重型機構は、ソケットの周囲に装着される基部と、基部に回転可能に結合される荷重板であって、基部の第1の側部上の作動レバーと基部の第2の側部上のヒンジレバーとが荷重板の上方に固定されたときに基部に固定される、荷重板とを含み、荷重板の第1の側部上の作動レバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーが完全に回転したときに固定され、荷重板の第2の側部上のヒンジレバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーの回転が前記ヒンジレバーを回転させるように前記作動レバーに接続し、ヒンジレバーは、作動レバーが固定されたときに固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野はデータ処理システムであり、又はより具体的には、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構、及びソケット内に固定装着されるコンピュータプロセッサを有する装置である。
【背景技術】
【0002】
現代のコンピュータシステムは、ソケット内に装着される強力なコンピュータプロセッサを含むことが多い。ソケットは、マザーボードのような印刷回路基板(「PCB」)に取り付けることができ、コンピュータプロセッサを収容するように構成することができる。現代のプロセッサは、プロセッサがソケットに対して確実な電気的接続を維持するようにソケット内でプロセッサの位置を保持し続けるために、プロセッサに対して力を加える必要がある場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、コンピュータをソケットに固定するための機構、及びソケット内に固定装着されるコンピュータプロセッサを有する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構(dual force single point actuation integrated load mechanism)が開示される。一点駆動二荷重型機構は、ソケットの周囲に装着される基部を含む。一点駆動二荷重型機構はさらに、基部に回転可能に結合される荷重板(load plate)であって、基部の第1の側部上の作動レバーと基部の第2の側部上のヒンジレバーとが荷重板の上方に固定されたときに基部に固定される、荷重板を含む。荷重板の第1の側部上の作動レバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーが完全に回転したときに固定される。荷重板の第2の側部上のヒンジレバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーの回転がヒンジレバーを回転させるように作動レバーに接続する。したがって、ヒンジレバーは、作動レバーが固定されたときに固定される。
【0005】
他の実施形態において、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構が開示される。一点駆動二荷重型機構は、ソケットの周囲に装着される基部を含む。一点駆動二荷重型機構はさらに、基部に回転可能に結合される荷重板であって、作動レバーとヒンジレバーとが荷重板の上方に固定されたときに基部に固定される、荷重板を含む。作動レバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーが完全に回転したときに固定される。ヒンジレバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーの回転がヒンジレバーを回転させるように作動レバーに接続する。したがって、ヒンジレバーは、作動レバーが固定されたときに固定される。
【0006】
本発明の上記及びその他の目的、特徴及び利点は、以下の、添付の図面に示されるような本発明の例示的な実施形態のより詳細な説明から明らかであり、図中、同様の参照符号は一般に本発明の例示的な実施形態の同様の部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構の線図を示す。
【図2】コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構の線図を示す。
【図3】コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構の線図を示す。
【図4】コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構の線図を示す。
【図5】コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構の線図を示す。
【図6】コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構の線図を示す。
【図7】ソケット内に固定装着されるコンピュータプロセッサを有する装置の線図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明による、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための例示的な装置及び一点駆動二荷重型機構を、添付の図面を最初に図1から参照して説明する。図1は、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構の線図を示す。図1のコンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構は、コンピュータプロセッサを受けるためのソケット(図示せず)の周囲に装着される基部(108)を含む。コンピュータプロセッサを受けるためのソケットは、印刷回路基板(「PCB」)上に装着される電子部品として具体化することができ、さらにコンピュータプロセッサを受けて収納するように構成される。コンピュータプロセッサを受けるためのソケットは、コンピュータプロセッサとソケットがその上に装着されるPCBのような構造体との間の電気的インターフェースを形成する。図1の例において、基部(108)は、コンピュータプロセッサに対して力を加えるように、PCB上に又はそれ以外の方法でソケットの上に装着することができ、これによってコンピュータプロセッサがソケットに固定される。基部(108)はまた、一点駆動二荷重型機構がコンピュータプロセッサをソケットに固定することができるように、PCBの下にある補強材又は背板に装着することもできる。
【0009】
図1のコンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構はさらに、ヒンジレバー(106)を介して基部(108)に回転可能に結合する荷重板(104)も含む。荷重板(104)は、荷重板(104)の一方の側部が基部(108)に結合したままで荷重板(104)のその他の三方の側部が基部(108)から離れることができるように、回転可能に基部(108)に結合しており、これによって荷重板(104)は組込ロード機構がソケットに固定しているコンピュータプロセッサから外れることができる。この概念の例証は、図4を参照してより詳細に示され、説明される。
【0010】
図1の荷重板(104)はさらに、基部(108)の第1の側部(120)上の作動レバー(102)と、基部(108)の第2の側部(122)上のヒンジレバー(106)とが荷重板(104)の上方に固定されたときに、基部(108)に固定される。作動レバー(102)及びヒンジレバー(106)を、例えば、各レバー(102、106)に対して力を加えるねじりばねに結合させて、各レバー(102、106)に対して加えられるそれ以外の力が存在しないときには各レバーが基部(108)から遠ざかる方向に回転するようにさせることができる。図1の例においては、基部(108)の第1の側部(120)上の作動レバー(102)及び基部(108)の第2の側部(122)上のヒンジレバー(106)は、荷重板(104)の上方の固定位置にはない。基部(108)の第1の側部(120)上の作動レバー(102)及び基部(108)の第2の側部(122)上のヒンジレバー(106)を荷重板(104)の上方の固定位置に配置することについては、以下でより詳細に説明する。
【0011】
図1の例において、荷重板(104)の第1の側部(120)上の作動レバー(102)は、基部(108)に回転可能に結合している。図1の作動レバー(102)は、作動レバー(102)が完全に回転したときに固定される。例えば、作動力(110)を作動レバー(102)に加えると、作動レバー(102)が基部(108)に回転可能に結合しているならば、作動レバー(102)は図1の作動レバーラッチ(114)に向けて押し進められる。作動レバー(102)が完全に回転したときに、作動レバー(102)は作動レバーラッチ(114)によって所定位置に保持されることになり、このポイントで作動レバー(102)は本出願において用いられる用語で「固定位置」にあるものとなる。
【0012】
図1の例において、荷重板(104)の第2の側部(122)上のヒンジレバー(106)もまた基部(108)に回転可能に結合している。図1のヒンジレバー(106)は作動レバー(102)にも接続しており、ヒンジレバー(106)が基部(108)に回転可能に結合しているならば、作動レバー(102)の回転がヒンジレバー(106)を回転させるようになっている。例えば、作動力(110)を作動レバー(102)に加えると、作動レバー(102)は図1の作動レバーラッチ(114)に向けて押し進められる。図1の例において、作動レバー(102)は作動レバー取付具(118)の下を通ってヒンジレバー(106)の方に延びる一体成形の金属又は他の剛性材料であり、作動レバー(102)の部分(116)がヒンジレバー(106)に対して力(112)を加えるために利用できるようになっている。作動レバー(102)が基部(108)及び作動レバーラッチ(114)に向かって回転すると、ヒンジレバー(106)に対して力(112)を加えるために利用できる作動レバー(102)の部分(116)もまた同じ方向に回転し、それによってヒンジ力(112)をヒンジレバー(106)に及ぼしてヒンジレバー(106)も基部(108)に向かって回転するようになっている。図1の例において、ヒンジレバー(106)は作動レバー(102)が固定されたときに固定され、それは、作動レバー(102)が完全に回転して作動レバーラッチ(114)によって所定位置に保持されたときに生じる。
【0013】
図1の例において、作動レバー(102)は、作動レバー(102)が固定されたときに荷重板(104)に対して第1の力を加える。図1のヒンジレバー(106)も同様に、ヒンジレバー(106)が固定されたときに荷重板(104)に対して第2の力を加える。作動レバー(102)及びヒンジレバー(106)によって荷重板(104)に加えられる力が荷重板(104)を基部(108)に向かって押し下げ、そのことにより、荷重板(104)によってコンピュータプロセッサに対して力が及ぼされ、コンピュータプロセッサをソケット内に固定する補助となる。図1の例において、作動レバー(102)によって加えられる第1の力の大きさ及びヒンジレバー(106)によって加えられる第2の力の大きさは、所定の閾値内、例えば、互いの所定のパーセンテージ内とすることができる。
【0014】
図1の例において、上述のように、一点駆動二荷重型機構は、作動レバーを固定するための作動レバーラッチ(114)をさらに含む。作動レバーラッチ(114)は作動レバー(102)を固定位置に保持して、各レバー(102、106)が荷重板(104)に対して力を及ぼし続けるように機能し、この力がコンピュータプロセッサに伝達されて、コンピュータプロセッサのソケット内での固定装着を保持する。
【0015】
図1の例において、一点駆動二荷重型機構は、ヒンジレバー(106)に対して力を加える作動レバーの部分(116)にかぎ形の端部を備えた作動レバー(102)を含む。作動レバー(102)のかぎ形端部は、ヒンジレバー(106)のループ形の端部を介してヒンジレバー(106)とかみ合う。作動レバー(102)のかぎ形端部とヒンジレバー(106)のループ形端部とのかみ合いは、作動レバー(102)とヒンジレバー(106)との間に、作動レバー(102)がヒンジレバー(106)の位置を確実に制御することができるような、信頼性の高い確実な接続をもたらす。
【0016】
さらなる説明のために、図2は、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構のさらなる線図を示す。図2の一点駆動二荷重型機構は、図1の一点駆動二荷重型機構と同一であり、これもまた作動レバー(102)、荷重板(104)、ヒンジレバー(106)、基部(108)、作動レバーラッチ(114)、及びヒンジレバー(106)に力を加える作動レバーの部分(116)を含む。しかしながら、図2の例においては、作動レバー(102)及びヒンジレバー(106)は完全に非固定位置にあり、作動レバー(102)及びヒンジレバー(106)は荷重板(104)を固定していない。上述のように、荷重板(104)は基部(108)に回転可能に結合している。したがって、作動レバー(102)およびヒンジレバー(106)が荷重板(104)を固定していないときには、荷重板(104)を上方向に回転させて、荷重板をコンピュータプロセッサから外すことができるようになっており、コンピュータプロセッサを取り外すことが可能になる。
【0017】
図2の例において、ヒンジレバー(106)に力を加える作動レバーの部分(116)に位置する作動レバー(102)のかぎ形端部と、ヒンジレバー(106)のループ形端部とは、かみ合っていない。この特定の構成において、作動レバー(102)はヒンジレバー(106)に対して力を及ぼさず、ヒンジレバー(106)の位置を制御していない。このような例において、作動レバー(102)を作動レバーラッチ(114)に向かって回転させる必要があり、そのポイントで作動レバー(102)のかぎ形端部はヒンジレバー(106)のループ形端部と係合することになり、それによって作動レバー(102)はヒンジレバー(106)に対して力を及ぼすことが可能になり、ヒンジレバー(106)を基部(108)に向かって回転させることになる。
【0018】
さらなる説明のために、図3は、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構のさらなる線図を示す。図3の一点駆動二荷重型機構は、図1及び図2の一点駆動二荷重型機構と同一であり、これもまた作動レバー(102)、荷重板(104)、ヒンジレバー(106)、基部(108)、作動レバーラッチ(114)、及びヒンジレバー(106)に力を加える作動レバーの部分(116)を含む。実際は、一点駆動二荷重型機構の構成要素は図2と同じに位置しているが、異なる視点から見て描かれている。
【0019】
図3の例においては、ヒンジレバー取付具(302)、及びヒンジレバー(106)の回転を制限する部分(304)にも符号が付されている。ヒンジレバー取付具(302)は、ヒンジレバー(106)を基部(108)に接続するために用いられる物理的ハウジングである。図3のヒンジレバー(106)の一方の端部は、図1及び図2を参照して上述したようにループ形の端部を有する。ヒンジレバー(106)の他方の端部は、この端部がヒンジレバー(106)の回転を制限するヒンジレバー(106)の部分(304)として機能するように形作られている。ヒンジレバーは、ヒンジレバー(106)のこの2つの端部の間でヒンジレバー取付具(302)内に装着され、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構の基部(108)にヒンジレバー(106)が接続されるようになっている。
【0020】
図3の例において、ヒンジレバー(106)はヒンジレバー取付具(302)のところでヒンジレバー(106)に結合された荷重板(104)のヒンジとして機能し、荷重板(104)はヒンジレバー(106)の周りで回転することができるようになっている。図1及び図2を参照して上述したように、ヒンジレバー(106)のループ形端部は、ヒンジレバー(106)のループ形端部が一点駆動二荷重型機構の基部(108)に向かって下向きに押し下げられるように、作動レバー(102)のかぎ形端部から力を受けることができる。図3に示されているように、作動レバー(102)がヒンジレバー(106)に力を及ぼしていないときには、ヒンジレバー(106)のループ形端部は、一点駆動二荷重型機構の基部(108)から遠ざかる方向に回転することができる。しかしながら、回転の範囲は、ヒンジレバー(106)のループ形端部が基部(108)から遠ざかる方向に回転するにつれて基部(108)と接触するようになる、ヒンジレバー(106)の回転を制限するヒンジレバー(106)の部分(304)によって制限される。
【0021】
さらなる説明のために、図4は、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構のさらなる線図を示す。図4の一点駆動二荷重型機構は、図1−図3の一点駆動二荷重型機構と同様であり、基部(408)、荷重板(404)、作動レバー(402)、及びヒンジレバー(406)に力を加える作動レバー(402)の部分(410)によって制御されるヒンジレバー(406)を含む。
【0022】
しかしながら、図4の一点駆動二荷重型機構は、ヒンジレバー(406)が作動レバー(102)のかぎ形端部とかみ合うループ形端部を含まないという点で、図1−図3に示された一点駆動二荷重型機構とは異なる。その代わり、ヒンジレバー(406)もまたかぎ形端部を有する。図4の例において、ヒンジレバー(406)の位置は、ヒンジレバー(406)の動きを制限する作動レバー(402)のかぎ形端部によって制御される。例えば、かぎ形端部の設計は、作動レバー(402)が固定位置にあって作動レバーラッチ(412)によって拘束されているときに、ヒンジレバー(406)もまた固定位置にあって、両方のレバーが荷重板(404)に力を及ぼすような設計になっており、それによってコンピュータプロセッサをソケット内に固定するようになっている。作動レバー(402)が基部(408)から遠ざかる方向に回転すると、図4に示されるように、作動レバー(402)のかぎ形端部はその物理的設計によって、ヒンジレバー(406)のかぎ形端部によって形作られたスロット内を移動し、ヒンジレバー(406)が基部(408)から遠ざかる方向に回転するようになっている。
【0023】
さらなる説明のために、図5は、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構のさらなる線図を示す。図5の一点駆動二荷重型機構は、図4の一点駆動二荷重型機構と同一であり、これもまた作動レバー(402)、荷重板(404)、ヒンジレバー(406)、基部(408)、作動レバーラッチ(412)、及びヒンジレバー(406)に力を加える作動レバー(402)の部分(410)を含む。図5の例において、作動レバー(402)およびヒンジレバー(406)は、作動レバー(402)とヒンジレバー(406)とが荷重板(404)を固定するようになった、完全な固定位置にある。
【0024】
さらなる説明のために、図6は、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構のさらなる線図を示す。図6の一点駆動二荷重型機構は、図1−図5の一点駆動二荷重型機構と同様であり、これもまた作動レバー(402)、荷重板(404)、ヒンジレバー(406)、基部(408)、作動レバーラッチ(412)、及びヒンジレバー(406)に力を加える作動レバー(402)の部分(410)を含む。しかしながら、図6の例においては、作動レバー(402)及びヒンジレバー(406)は、荷重板(404)の同じ側部上に位置する。
【0025】
図6の例において、作動レバーラッチ(412)へと向かう作動レバー(402)の回転によって作動レバー(402)はヒンジレバー(406)に力を加えることになり、これによってヒンジレバー(406)は基部(408)に向かって回転する。図6の例において、作動レバー(402)は、荷重板(404)に力を加える作動レバー(402)の部分(602)を含む。同様に、ヒンジレバー(406)もまた、荷重板(404)に力を加えるヒンジレバー(406)の部分(604)を含む。各レバー(404、406)は、基部(408)に向かう各レバー(404、406)の回転によって、荷重板(404)に力を加える作動レバー(402)の部分(602)と、荷重板(404)に力を加えるヒンジレバー(406)の部分(604)とが基部(408)に向かって回転し、そのことによって荷重板(404)に二重の力がかかるように設計されている。
【0026】
さらなる説明のために、図7は、ソケット(704)内に固定装着されるコンピュータプロセッサ(706)を有する装置の線図である。図7の装置はさらに、図1−図5を参照して上述したような、コンピュータプロセッサ(706)をソケット(704)に固定するための一点駆動二荷重型機構(708)も含む。図7の装置は、ソケット(704)がその上に装着されるPCB(702)をさらに含むこともできる。図7の装置は、例えば、パーソナルコンピュータ、ブレードサーバ内のブレード、又は当業者に想起される任意のその他のコンピュータデバイスとして、具体化することができる。
【0027】
コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構(708)は、図1−図5を参照して上述したように具体化することができる。図7の例において、一点駆動二荷重型機構(708)は、ソケット(704)の周囲に装着される基部と、基部に回転可能に結合される荷重板であって、基部の第1の側部上の作動レバーと基部の第2の側部上のヒンジレバーとが荷重板の上方に固定されたときに基部に固定される、荷重板とを含むことができる。図7の例において、荷重板の第1の側部上の作動レバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーが完全に回転したときに固定される。図7の例において、荷重板の第2の側部上のヒンジレバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーの回転がヒンジレバーを回転させるように作動レバーに接続する。図7のヒンジレバーは、作動レバーが固定されたときに固定される。
【0028】
他の実施形態によれば、コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構(708)は、図1−図6を参照して上述したように具体化することができる。図7の例において、一点駆動二荷重型機構(708)は、ソケット(704)の周囲に装着される基部と、基部に回転可能に結合される荷重板であって、作動レバーとヒンジレバーとが荷重板の上方に固定されたときに基部に固定される、荷重板とを含むことができる。図7の例において、作動レバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーが完全に回転したときに固定される。図7の例において、ヒンジレバーは、基部に回転可能に結合し、作動レバーの回転がヒンジレバーを回転させるように作動レバーに接続する。図7のヒンジレバーは、作動レバーが固定されたときに固定される。
【0029】
上記の説明から、本発明の種々の実施形態において、その真意から逸脱することなく改変及び変更を加えることができることが理解されよう。本明細書における記載は例証のみを目的とするものであり、限定的な意味で解釈されるべきではない。本発明の範囲は以下の特許請求の範囲の文言によってのみ、限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構であって、
ソケットの周囲に装着される基部と、
前記基部に回転可能に結合される荷重板であって、前記基部の第1の側部上の作動レバーと前記基部の第2の側部上のヒンジレバーとが前記荷重板の上方に固定されたときに前記基部に固定される、荷重板と
を含み、
前記荷重板の前記第1の側部上の前記作動レバーが、前記基部に回転可能に結合し、前記作動レバーが完全に回転したときに固定され、
前記荷重板の前記第2の側部上の前記ヒンジレバーが、前記基部に回転可能に結合し、前記作動レバーの回転が前記ヒンジレバーを回転させるように前記作動レバーに接続し、
前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、
一点駆動二荷重型機構。
【請求項2】
前記作動レバーが、前記作動レバーが固定されたときに前記荷重板に対して第1の力を加え、前記ヒンジレバーが、前記ヒンジレバーが固定されたときに前記荷重板に対して第2の力を加える、請求項1に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項3】
前記第1の力の大きさ及び前記第2の力の大きさが、所定の閾値内にある、請求項2に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項4】
前記作動レバーを固定するための作動レバーラッチをさらに含む、請求項1に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項5】
前記ヒンジレバーに接続した前記作動レバーのかぎ形端部を通じて前記ヒンジレバーにヒンジ力が加えられることによって、前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、請求項1に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項6】
前記作動レバーの前記かぎ形端部が、前記ヒンジレバーのループ形端部を介して前記ヒンジレバーに接続する、請求項5に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項7】
前記作動レバーが固定されていないときには前記ヒンジレバーは完全に固定されない、請求項1に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項8】
ソケット内に固定装着されるコンピュータプロセッサを有する装置であって、
コンピュータプロセッサと、
前記コンピュータプロセッサを前記ソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構と
を含み、前記一点駆動二荷重型機構が、
前記ソケットの周囲に装着される基部と、
前記基部に回転可能に結合される荷重板であって、前記基部の第1の側部上の作動レバーと前記基部の第2の側部上のヒンジレバーとが前記荷重板の上方に固定されたときに前記基部に固定される、荷重板と
を含み、
前記荷重板の前記第1の側部上の前記作動レバーが、前記基部に回転可能に結合し、前記作動レバーが完全に回転したときに固定され、
前記荷重板の前記第2の側部上の前記ヒンジレバーが、前記基部に回転可能に結合し、前記作動レバーの回転が前記ヒンジレバーを回転させるように前記作動レバーに接続し、
前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、
装置。
【請求項9】
前記作動レバーが、前記作動レバーが固定されたときに前記荷重板に対して第1の力を加え、前記ヒンジレバーが、前記ヒンジレバーが固定されたときに前記荷重板に対して第2の力を加える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の力の大きさ及び前記第2の力の大きさが、所定の閾値内にある、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記作動レバーを固定するための作動レバーラッチをさらに含む、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記ヒンジレバーに接続した前記作動レバーのかぎ形端部を通じて前記ヒンジレバーにヒンジ力が加えられることによって、前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記作動レバーの前記かぎ形端部が、前記ヒンジレバーのループ形端部を介して前記ヒンジレバーに接続する、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記作動レバーが固定されていないときには前記ヒンジレバーは完全に固定されない、請求項8に記載の装置。
【請求項15】
コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構であって、
ソケットの周囲に装着される基部と、
前記基部に回転可能に結合される荷重板であって、作動レバーとヒンジレバーとが前記荷重板の上方に固定されたときに前記基部に固定される、荷重板と
を含み、
前記作動レバーが、前記基部に回転可能に結合し、前記作動レバーが完全に回転したときに固定され、
前記ヒンジレバーが、前記基部に回転可能に結合し、前記作動レバーの回転が前記ヒンジレバーを回転させるように前記作動レバーに接続し、
前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、
一点駆動二荷重型機構。
【請求項16】
前記作動レバーが、前記作動レバーが固定されたときに前記荷重板に対して第1の力を加え、前記ヒンジレバーが、前記ヒンジレバーが固定されたときに前記荷重板に対して第2の力を加える、請求項15に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項17】
前記第1の力の大きさ及び前記第2の力の大きさが、所定の閾値内にある、請求項16に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項18】
前記作動レバーを固定するための作動レバーラッチをさらに含む、請求項15に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項19】
前記作動レバーが固定されていないときには前記ヒンジレバーは完全に固定されない、請求項15に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項20】
ソケット内に固定装着されるコンピュータプロセッサを有する装置であって、
コンピュータプロセッサと、
前記コンピュータプロセッサを前記ソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構と
を含み、前記一点駆動二荷重型機構が、
前記ソケットの周囲に装着される基部と、
前記基部に回転可能に結合される荷重板であって、作動レバーとヒンジレバーとが前記荷重板の上方に固定されたときに前記基部に固定される、荷重板と
を含み、
前記作動レバーが、前記基部に回転可能に結合し、前記作動レバーが完全に回転したときに固定され、
前記ヒンジレバーが、前記基部に回転可能に結合し、前記作動レバーの回転が前記ヒンジレバーを回転させるように前記作動レバーに接続し、
前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、
装置。
【請求項21】
前記作動レバーが、前記作動レバーが固定されたときに前記荷重板に対して第1の力を加え、前記ヒンジレバーが、前記ヒンジレバーが固定されたときに前記荷重板に対して第2の力を加える、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1の力の大きさ及び前記第2の力の大きさが、所定の閾値内にある、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記作動レバーを固定するための作動レバーラッチをさらに含む、請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記作動レバーが固定されていないときには前記ヒンジレバーは完全に固定されない、請求項20に記載の装置。
【請求項25】
コンピュータプロセッサをソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構であって、
ソケットの周囲に装着される基部と、
前記基部に回転可能に結合される荷重板であって、作動レバーとヒンジレバーとが前記荷重板の上方に固定されたときに前記基部に固定される、荷重板と
を含み、
前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、
一点駆動二荷重型機構。
【請求項26】
前記作動レバーが、前記作動レバーが固定されたときに前記荷重板に対して第1の力を加え、前記ヒンジレバーが、前記ヒンジレバーが固定されたときに前記荷重板に対して第2の力を加える、請求項25に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項27】
前記第1の力の大きさ及び前記第2の力の大きさが、所定の閾値内にある、請求項26に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項28】
前記作動レバーを固定するための作動レバーラッチをさらに含む、請求項25に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項29】
前記ヒンジレバーに接続した前記作動レバーのかぎ形端部を通じて前記ヒンジレバーにヒンジ力が加えられることによって、前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、請求項25に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項30】
前記作動レバーの前記かぎ形端部が、前記ヒンジレバーのループ形端部を介して前記ヒンジレバーに接続する、請求項29に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項31】
前記作動レバーが固定されていないときには前記ヒンジレバーは完全に固定されない、請求項25に記載の一点駆動二荷重型機構。
【請求項32】
ソケット内に固定装着されるコンピュータプロセッサを有する装置であって、
コンピュータプロセッサと、
前記コンピュータプロセッサを前記ソケットに固定するための一点駆動二荷重型機構と
を含み、前記一点駆動二荷重型機構が、
前記ソケットの周囲に装着される基部と、
前記基部に回転可能に結合される荷重板であって、作動レバーとヒンジレバーとが前記荷重板の上方に固定されたときに前記基部に固定される、荷重板と
を含み、
前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、
装置。
【請求項33】
前記作動レバーが、前記作動レバーが固定されたときに前記荷重板に対して第1の力を加え、前記ヒンジレバーが、前記ヒンジレバーが固定されたときに前記荷重板に対して第2の力を加える、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記第1の力の大きさ及び前記第2の力の大きさが、所定の閾値内にある、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記作動レバーを固定するための作動レバーラッチをさらに含む、請求項32に記載の装置。
【請求項36】
前記ヒンジレバーに接続した前記作動レバーのかぎ形端部を通じて前記ヒンジレバーにヒンジ力が加えられることによって、前記ヒンジレバーが、前記作動レバーが固定されたときに固定される、請求項32に記載の装置。
【請求項37】
前記作動レバーの前記かぎ形端部が、前記ヒンジレバーのループ形端部を介して前記ヒンジレバーに接続する、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記作動レバーが固定されていないときには前記ヒンジレバーは完全に固定されない、請求項32に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−18922(P2012−18922A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147861(P2011−147861)
【出願日】平成23年7月4日(2011.7.4)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】