説明

ゴミ袋等の口部閉止用クリップおよびその装着具

【課題】 ゴミ袋に入れられるゴミの量を通常より増加させることができ、しかも袋の口部を簡単且つ確実に閉じることができるようにする。
【解決手段】 左右一対の挟止体1・2と、両挟止体1・2の基部1a・2a同士をつなぐ中間部3とを有し、両挟止体1・2の先端部1b・2bは互いに向き合うように曲げられて、該両先端部1b・2b間が袋挿入口4、両先端部1b・2bの基部1a・2a方向側縁が袋の掛止部5、両挟止体1・2間が袋保持部5となされたクリップ10を、該クリップをかしめるための左右一対の板バネ18等を備えた装着部15によりゴミ袋B等の口部Eに装着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴミ袋等の口部を閉止するのに用いる口部閉止用クリップおよびその装着具に関する。
【背景技術】
【0002】
日本における経済成長は大量生産・大量消費・大量廃棄という消費形態を生み出し、その結果、全国の地方自治体では大量のゴミを処分するための用地および処理施設の確保が必要となり、またこれを実行するための予算の捻出も必要となってきている。こうした状況のなかで、近年、多くの自治体は、ゴミを収集するための袋を指定すると共に、該袋を実費に料金を上乗せした価格で販売することによりゴミ回収の有料化を行っている。
【0003】
そして、このようなゴミ回収の有料化の影響で住民はゴミを出す際に一枚のゴミ袋に出来るだけ多くのゴミを詰めようとするが、最終的にはゴミの口部を手で結んで閉じる必要があることから、通常、ゴミ袋の容量(45リットル)いっぱいまでゴミを入れることはできず、不経済な面がある。また住民は、日常、出来るだけ多くのゴミを袋に収容するために袋に入れたゴミを外側から手や足で押して圧縮したり、ゴミ袋の口部を小さく結んだりしているが、前者の場合、袋内に尖った形状のゴミが入っていたときにはゴミ袋に穴が開いて袋自体が破れてしまったり、袋内の悪臭が外部に漏れる等の問題が生ずる。また後者の場合にはゴミ袋の口部の結びが不十分になり易く、その結果、ゴミ収集作業の際に袋の口部がほどけてゴミが地面にこぼれたり、或いは作業員がゴミの入った袋を収集車に容易に投入できず、該作業に危険を伴うといった問題がある。
【0004】
従来、このような問題に対処するために、ゴミ袋の口部に管状部を形成し、該管状部に閉じ紐や粘着テープを通して、これらにより口部を閉じるようにしたゴミ袋も開発されている。
【特許文献1】特開2000−272642号
【特許文献2】特開2001−206501号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した従来のゴミ袋の場合、その口部に管状部を形成すると共に該管状部に閉じ紐や粘着テープを通す必要があることから、通常のゴミ袋に比べて製造作業に手間を要し、またコストも高くなるといった問題がある。
【0006】
本発明は、前述したような実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところはゴミ袋に入れられるゴミの量を通常より増加させることができ、しかも袋の口部を簡単且つ確実に閉じることができるクリップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の本発明は、左右一対の挟止体と、両挟止体の基部同士をつなぐ中間部とを有するゴミ袋等の口部閉止用クリップであって、両挟止体の先端部は互いに向き合うように曲げられて、該両先端部間が袋挿入口、両先端部の基部方向側縁が袋の掛止部、両挟止体間が袋保持部となされ、両挟止体を左右方向からかしめることにより中間部を支点として両挟止体が互いに接近して袋保持部内の袋の口部が挟止されるようになされているものである。
【0008】
なお、クリップの材質としては、プラスチックや金属等、種々のものが用いられる。
【0009】
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップについて、 全体が略ハート形であって、両挟止体における袋の掛止部先端に基部側方向へ突出する戻りが形成されたていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップについて、中間部における袋保持部側部分に袋口部進入用凹所が形成され、該凹所における開口部端には凹所の底部側へ突出した戻りが設けられたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項4記載の本発明は、前記請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップについて、両挟止体の内縁に薄肉部が設けられ、一方の薄肉部は該薄肉部が形成された一方の挟止体の下縁側に形成され、他方の薄肉部は該薄肉部が形成された他方の挟止体の上縁側に形成され、両挟止体が互いに接近することで、一方の薄肉部が他方の薄肉部の下側に入り込むようになされていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項5記載の本発明は、前記請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップについて、一方の挟止体の先端部における上面に嵌合凸部が設けられ、他方の挟止体の先端部における下面に嵌合凹部が設けられ、両挟止体が互いに接近することで前記嵌合凸部と前記嵌合凹部とが嵌め合わされるようになされていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項6記載の本発明は、前記請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップについて、全体が分解性プラスチックで構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
分解性プラスチックとしては、例えばトウモロコシや米等を原料とするものが挙げられる。
【0015】
請求項7記載の本発明は、請求項1〜請求項5記載のクリップの装着具であって、略棒状の柄部と、柄部の先端部から前方に伸びる二股部と、二股部における内側先端寄り部分に対向して設けられた左右一対のかしめ手段と、二股部の内側に形成され、クリップを二股部における基部側から先端部側へ案内するガイド手段とを有しており、かしめ手段は凸弧状の板バネおよび/または凸部であり、且つその間隔がクリップの幅よりも狭くなっており、二股部の基部にクリップを入れ、該クリップの袋挿入口から袋の口部を入れて該口部を二股部の先端部外方へ引き抜くことにより、クリップがかしめ手段を通過する際に、その両挟止体が互いに接近する方向へかしめられて袋の口部が閉止されるようになされているものである。
【0016】
請求項8記載の本発明は、前記請求項7記載のクリップ装着具について、柄部または該柄部の先端部から下方に設けられた第二柄部に、複数のクリップを充填するクリップ充填部が設けられ、クリップ充填部に収容されたバネによりクリップが二股部の基部へ付勢されており、柄部には先端が二股部の基部まで伸びるスライド部材が収容されて該スライド部材の先端部にクリップが当接するようになされており、スライド部材はバネにより二股部側へ付勢され、スライド部材をバネ力に抗して柄部の基端側へ後退させることでクリップ充填部における先頭のクリップが二股部の基部に順次装填されるようになされていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るクリップおよびその装着具によれば、片手で装着具を持ち、もう一方の手で装着具内にセットされたクリップの袋挿入口にゴミ袋の口部を入れて引き抜くだけで、クリップの両挟止体がかしめられてゴミ袋の口部が閉止された状態となるため、従来のように、両手を使ってゴミ袋の口部を結んだり、紐等で縛る必要がないため、お年寄りや女性或いは子供等でも容易に使用することができる。
【0018】
また、本発明のクリップは、前述したように、ゴミ袋の口部を結ばずに閉止することができるものであるため、従来のように、ゴミ袋の口部を結ぶための余裕を残してゴミを入れる必要がなく、ゴミ袋の容量に近いゴミを入れることができ、そのため経済的であり、しかも、前述したように、ゴミ袋の口部は確実に閉止されるため、ゴミの悪臭が袋外へ漏れるおそれもない。
【0019】
更に、ゴミの回収作業においても、作業者がゴミ袋を収集車へ持ち運ぶ際、その口部がほどけることがないため、回収作業がスムーズ且つ安全に行える。
【0020】
また、本発明に係るクリップは、従来のように、ゴミ袋の口部に管状部を形成し、これに閉じ紐を通すといった手間や材料コストが要らず、安価に製造できるため、使い捨てにすることができ、また当該クリップを分解性プラスチックで構成すれば、環境への負荷も解消される。
【0021】
両挟止体における袋の掛止部先端や袋口部進入用凹所に戻りが形成された本発明に係るクリップによれば、ゴミ袋を引き抜く際に、前記戻りがゴミ袋に刺さることから、ゴミ袋のすべりがより確実に防止され、ゴミ袋の口部の閉止がより安定的に行える。
【0022】
両挟止体の内縁に薄肉部が形成された本発明に係るクリップによれば、薄肉部同士が緊密に重なり合うことでゴミ袋の口部がより強固に閉止され得るという利点がある。
【0023】
両挟止体は、装着具によるかしめの際に、中間部を支点として互いに接近してゴミ袋の口部を閉止し、その後、両挟止体は挟止する形状のままとなるため、袋の閉止状態が維持される。そして、挟止体の一方の先端部に嵌合凸部が設けられ、同他方の先端部に嵌合凹部が設けられた本発明に係るクリップによれば、両挟止体の挟止の際に嵌合凹部と嵌合凸部が嵌め合わされることにより、両挟止体によるゴミ袋の閉止状態がより確実に維持される。
【0024】
柄部または第二柄部に複数のクリップを充填するクリップ充填部が設けられ、スライド部材を介して先頭のクリップが二股部の基部に順次装填される構造となされた本発明に係るクリップ装着具によれば、複数のゴミ袋の口部を連続的且つ簡単に閉止できるため、特に業務用等として用いることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0026】
図1〜図6に示すように、クリップ(10)は通常、後述する装着具(15)に入れられて、ゴミ袋の口部に装着されるものである。具体的には、クリップ(10)は、外形が略ハート形であって、左右一対の挟止体(1)(2)と、両挟止体(1)(2)の基部(1a)(2a)同士をつなぐ中間部(3)とを有し、両挟止体(1)(2)の先端部(1b)(2b)は互いに向き合うように曲げられて、該両先端部(1b)(2b)間が袋挿入口(4)、両先端部(1b)(2b)の基部(1a)(2a)方向側縁がゴミ袋の掛止部(5)、両挟止体(1)(2)間が袋保持部(6)となされているものである。そして、両挟止体(1)(2)を後述する装着具(11)を用いて左右方向からかしめることにより、中間部(3)を支点として両挟止体(1)(2)が互いに接近して袋保持部(6)内のゴミ袋の口部が閉止されるようになされている。
【0027】
また、本実施形態では、両挟止体(1)(2)における掛止部(5)先端に基部(1a)(2a)側方向へ突出する戻り(7)が形成され、中間部(3)における袋保持部(6)側部分には袋口部進入用凹所(8)が形成され、該凹所(8)における開口部端にも凹所(8)の底部側へ突出した戻り(9)が設けられている。
【0028】
両挟止体(1)(2)の断面は略板状であって、内縁部にはそれぞれ薄肉部(11)(12)が設けられ、一方の薄肉部(11)は該薄肉部(11)が形成された一方の挟止体(1)の下縁側に形成され、他方の薄肉部(12)は該薄肉部(12)が形成された他方の挟止体(2)の上縁側に形成され、両挟止体(1)(2)が互いに接近することで、一方の薄肉部(11)が他方の薄肉部(12)の下側に入り込むようになされ、その結果、ゴミ袋がより強固に挟止される構造となされている。
【0029】
また、一方の挟止体(1)の先端部(1b)の上面には平面から見て円形の嵌合凸部(13)が設けられ、他方の挟止体(2)の先端部(2b)における下面には嵌合凹部(14)が設けられ、両挟止体(1)(2)が互いに接近することで前記嵌合凸部(13)と前記嵌合凹部(14)とが嵌め合わされる。
【0030】
装着具(15)は、棒状の柄部(16)と、柄部(16)の先端部から前方に伸びる二股部(17)と、二股部(17)における内側先端寄り部分に互いに対向して設けられた左右一対の凸弧状板バネ(18)と、板バネ(18)の後方における二股部(17)の内側に形成された凸部(19)と、二股部(17)内側の下縁側部分において、基部(17a)から先端部(17b)にかけて設けられた板状のガイド部(21)とを有している。
【0031】
本実施形態では、二股部(17)の基部(17a)はクリップ(10)が上方から入る形状となされており、そして、二股部(17)の基部(17a)に入ったクリップ(10)は、ガイド部(21)によって受けられた状態となる。
【0032】
左右一対の凸弧状板バネ(18)間の間隔(W1)および両凸部(19)間の間隔(W2)は、クリップ(10)の幅(W3)よりも狭くなされており、その結果、クリップ(10)が両板バネ(18)間および両凸部(19)間を通過する際に、クリップ(10)が左右方向からかしめられることとなる。本実施形態では、かしめ手段として板バネ(18)と凸部(19)の両方を設けてクリップ(10)を二段にかしめる構造としたが、板バネ(18)と凸部(19)のいずれか一方によってかしめるようにしても良い。
【0033】
次に、前述した装着具(15)を用いてクリップ(10)をゴミ袋の口部に装着する要領について説明すると、先ず図1に示すように、クリップ(10)を装着具(15)の二股部(17)の基部(17a)に入れ、その後、図2および図3に示すように、クリップ(10)の袋挿入口(4)からゴミ袋(B)の口部(E)を入れて、該口部(E)を二股部(17)の先端部(17b)外方へ引き抜くことにより、図4に示すように、クリップ(10)の両挟止体(1)(2)が左右の板バネ(18)および凸部(19)によって左右方向からかしめられ、その結果、図5および図6に示すように、両挟止体(1)(2)が互いに接近してゴミ袋(B)の口部(E)が閉止される。また、この際、クリップ(10)の両挟止体(1)(2)の先端における嵌合凸部(13)と嵌合凹部(14)とが嵌め合わされて、両挟止体(1)(2)の接近状態が維持される。
【0034】
また、前述したゴミ袋(B)の引き抜きの際、ゴミ袋(B)の口部(E)にクリップ(10)の戻り(7)および戻り(9)が刺さってゴミ袋(B)の口部(E)の閉止がより確実となる。
【0035】
図7〜図9に示す装着具(31)は、前記装着具(15)の他の実施形態であって、柄部(16)にクリップ(10)の装填部を設けたことを特徴とするものである。したがって、基本的な構造は前記装着具(15)と同様であり、該部分については、同じ符号を付すことにより、説明を省略する。
【0036】
すなわち、装着具(31)の柄部(16)には、その内部の仕切壁(32)を挟んで一側に複数のクリップ(10)を充填するクリップ充填部(33)が設けられ、同他側にはクリップ(10)を二股部(17)の基部(17a)に装填するスライド部材(35)の収容部(34)が形成されている。クリップ充填部(33)およびスライド部材(35)の収容部(34)は柄部(16)から二股部(17)の基部(17a)にかけて形成されており、クリップ充填部(33)の基端側にはコイルスプリング(36)が配置され、その前方には複数のクリップ(10)が一列に充填されている。
【0037】
スライド部材(35)は、全体が略板状であって、軸部(37)と軸部(37)の先端部に一体に形成された頭部(38)と、軸部(37)に形成されたつば状部(39)とを有している。頭部(38)は略U字状であって、その前縁部(38a)がクリップ(10)の基部側外形に対応する形状となされている。つば状部(39)は、その上部に突起(41)が形成され、該突起(41)は当該装着具(31)の柄部(16)に形成されたスリット状穴(40)から外方へ突出している。
【0038】
仕切壁(32)は、柄部(16)と一体構成であっても良いし、別体構成であっても良い。そして、仕切壁(32)における収容部(34)側面には全体が略カップ形の第一起立壁(42)が設けられ、その基端側部分にはスライド部材(35)の軸部(37)と該軸部(37)に嵌め被せられたコイルスプリング(43)が収容され、また同先端側にはスライド部材(35)のつば状部(39)が収容されている。また、第一起立壁(42)の前方にはスライド部材(35)の軸部(37)の長さ中央部分が嵌め入れられた一対の第二起立壁(44)が設けられている。
【0039】
次に、前記装着具(31)によるクリップ(10)の装着要領について説明すると、図7および図8に示すように、スライド部材(35)の前側に先頭のクリップ(10)が入っている状態において、ゴミ袋の口部をクリップ(10)で閉止する手順は前記実施形態と同様である。そして、図6に示すように、先頭のクリップ(10)がゴミ袋(B)の口部(E)に装着された後においては、装着具(31)における二股部(17)の基部(17a)に新たなクリップ(10)を装填する必要があるが、この際、スライド部材(35)のつば状部(39)の突起(41)に指を掛けて、当該スライド部材(35)をコイルスプリング(43)のバネ力に抗して後退させることにより、クリップ充填部(33)内のコイルスプリング(36)のバネ力によって押し出された新たな先頭のクリップ(10)が図9に示すように、スライド部材(35)の頭部(38)の前側に装填されて、再び図7の状態となる。
【0040】
また、前記装着具(31)では、柄部(16)内にクリップ充填部(33)が形成されたが、図10に示すように、柄部(16)の先端部から別途、下方に伸びるピストルのグリップ状の第二柄部(45)を新たに設けて、その下部にコイルスプリングを入れると共に複数のクリップを積層上に充填すれば、先頭のクリップが前記実施形態と同様に二股部(17)の基部(17a)に順次供給され得る。また、この際の新たなクリップ(10)の装填は、前記実施形態と同様、柄部(17)に収容されたスライド部材(35)により行えば良い。すなわち、スライド部材(35)をコイルスプリング(43)のバネ力に抗して後退させることにより、その前側に前記第二柄部(45)に充填されたクリップ(10)が装填されるようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】クリップが装填された状態の装着具の正面図である。
【図2】装着具におけるクリップにゴミ袋の口部が挿入された状態の正面図である。
【図3】図2と同状態における斜視図である。
【図4】装着具におけるクリップのかしめ状態を示す正面図である。
【図5】装着具におけるクリップのかしめ直後の状態を示す斜視図である。
【図6】ゴミ袋の口部におけるクリップの装着状態を示す斜視図である。
【図7】装着具の他の実施形態を示す一部切欠正面図である。
【図8】同実施形態の装着具の縦断面図である。
【図9】同実施形態の装着具において、新たなクリップの装填状態を示す縦断面図である。
【図10】装着具の更に他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
(1)(2) 挟止体
(1a)(2a) 挟止体の基部
(1b)(2b) 挟止体の先端部
(3) 中間部
(4) 袋挿入部
(5) 掛止部
(6) 袋保持部
(7)(9) 戻り
(8) 袋口部進入用凹所
(15) 装着具
(16) 柄部
(17) 二股部
(18) 板バネ
(19) 凸部
(21) ガイド部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の挟止体と、両挟止体の基部同士をつなぐ中間部とを有し、両挟止体の先端部は互いに向き合うように曲げられて、該両先端部間が袋挿入口、両先端部の基部方向側縁が袋の掛止部、両挟止体間が袋保持部となされ、両挟止体を左右方向からかしめることにより中間部を支点として両挟止体が互いに接近して袋保持部内の袋の口部が挟止されるようになされている、ゴミ袋等の口部閉止用クリップ。
【請求項2】
全体が略ハート形であって、両挟止体における袋の掛止部先端に基部側方向へ突出する戻りが形成された請求項1記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップ。
【請求項3】
中間部における袋保持部側部分に袋口部進入用凹所が形成され、該凹所における開口部端には凹所の底部側へ突出した戻りが設けられた、請求項1または請求項2記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップ。
【請求項4】
両挟止体の内縁に薄肉部が設けられ、一方の薄肉部は該薄肉部が形成された一方の挟止体の下縁側に形成され、他方の薄肉部は該薄肉部が形成された他方の挟止体の上縁側に形成され、両挟止体が互いに接近することで、一方の薄肉部が他方の薄肉部の下側に入り込むようになされている、請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップ。
【請求項5】
一方の挟止体の先端部における上面に嵌合凸部が設けられ、他方の挟止体の先端部における下面に嵌合凹部が設けられ、両挟止体が互いに接近することで前記嵌合凸部と前記嵌合凹部とが嵌め合わされるようになされている、請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップ。
【請求項6】
分解性プラスチックで構成された請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項記載のゴミ袋等の口部閉止用クリップ。
【請求項7】
請求項1〜請求項6記載のクリップの装着具であって、略棒状の柄部と、柄部の先端部から前方に伸びる二股部と、二股部における内側先端寄り部分に対向して設けられた左右一対のかしめ手段と、二股部の内側に形成され、クリップを二股部における基部側から先端部側へ案内するガイド手段とを有しており、かしめ手段は凸弧状の板バネおよび/または凸部であり、且つその間隔がクリップの幅よりも狭くなっており、二股部の基部にクリップを入れ、該クリップの袋挿入口から袋の口部を入れて該口部を二股部の先端部外方へ引き抜くことにより、クリップがかしめ手段を通過する際に、その両挟止体が互いに接近する方向へかしめられて袋の口部が閉止されるようになされている、クリップの装着具。
【請求項8】
柄部または該柄部の先端部から下方に設けられた第二柄部に、複数のクリップを充填するクリップ充填部が設けられ、クリップ充填部に収容されたバネによりクリップが二股部の基部へ付勢されており、柄部には先端が二股部の基部まで伸びるスライド部材が収容されて該スライド部材の先端部にクリップが当接するようになされており、スライド部材はバネにより二股部側へ付勢され、スライド部材をバネ力に抗して柄部の基端側へ後退させることでクリップ充填部における先頭のクリップが二股部の基部に順次装填されるようになされている、請求項7記載のクリップの装着具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−114882(P2008−114882A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−299225(P2006−299225)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(506351776)
【出願人】(506351787)
【出願人】(506351798)
【Fターム(参考)】