説明

サンプリングクロック制御装置および制御方法

【課題】短時間でサンプリングクロックの周波数の最適化を図ることができるサンプリングクロック制御装置および制御方法を提供する。
【解決手段】ブロック分割部1が、ディスプレイ装置の表示領域を複数ブロックに分割し信号情報取得部2が、各ブロックにおいてAD変換部100の出力データから信号情報を取得する。差分算出部4は、信号情報取得部2による新規取得データと記憶部3に記憶されている信号情報の差分を算出し、符号検出部5が、差分の符号を検出し、符号一致判定部6が、符号が総て一致しているかどうか判定する。制御部7は、クロック生成部11の発振周波数を初期設定後、位相調整部12により位相を変化させて上述の差分を算出し、符号一致判定部6による判定が一致を示すまで発振周波数の変更と差分の算出を繰り返して、最適のサンプリング周波数を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンプリングクロック制御装置および制御方法に関し、特にアナログ映像信号をデジタル信号に変換するAD変換に用いるサンプリングクロックを制御するサンプリングクロック制御装置および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
PC(パーソナル・コンピュータ)などから出力されるアナログ映像信号をLCD(液晶ディスプレイ)などのマトリックス型ディスプレイ装置に表示する場合、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換が必要になる。そのとき、アナログ信号のサンプリングに用いるサンプリングクロックは、アナログ映像信号のピクセルクロックに同期させる必要がある。しかしながら、PCなどから出力されるアナログ映像信号には、ピクセルクロック信号が含まれない。
【0003】
そのため、従来、アナログ映像信号とともにPCなどから出力される水平同期信号にもとづいて、サンプリングクロック生成用に設けた発振器(PLL)の発振周波数の初期設定を行い、その後、AD変換回路から出力されるデジタル信号にもとづいて、そのサンプリングクロックの周波数と位相を最適化するサンプリングクロック自動調整方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
このような従来のサンプリングクロック自動調整方法では、PLLに設定するサンプリングクロックの周波数と位相の組み合わせを変化させて、その組み合わせごとに、AD変換回路から出力されるデジタル信号にもとづいて、信号情報を検出し、その値が最も大きくなる周波数を周波数の最適値と決定している。ここでの信号情報とは、1画面または画面の一部においての、映像レベル値または隣接画素間における映像レベルの差分値の、最大値や積分値や平均値などを例とした、サンプリングクロックの周波数および位相を制御するデータを意味する。
【0005】
しかし、このような従来の方法では、サンプリングクロックの周波数を最適化する際、設定領域にある周波数と位相の組み合わせ数、全てにおいて前記信号情報を取得する必要があるため、最適化精度の向上のために周波数および位相の調整精度(設定精度)を向上させると、周波数と位相の組み合わせ数が増加し、膨大な検出回数が必要となり、サンプリングクロックの周波数を最適化するまでに多大な時間を要する、という問題があった。
【特許文献1】特開2004−144842号公報 (第4−5ページ、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の目的は、短時間でサンプリングクロックの周波数の最適化を図ることができるサンプリングクロック制御装置および制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、アナログ映像信号が入力されるAD変換手段のサンプリングクロックを生成するクロック生成手段と、前記サンプリングクロックの周波数を調整する周波数調整手段と、前記サンプリングクロックの位相を調整する位相調整手段と、前記アナログ映像信号を表示するマトリックス型ディスプレイ装置の表示領域を垂直方向に複数のブロックに分割し、その結果をブロック分割情報として出力するブロック分割手段と、前記ブロック分割情報にもとづいて、前記AD変換手段から出力されるデジタルデータの信号情報を取得する信号情報取得手段と、前記信号情報取得手段により取得された前記信号情報を記憶する記憶手段と、前記位相調整手段により設定された別の位相条件において、前記信号情報取得手段により新たに取得された信号情報の値から前記記憶手段に記憶されている信号情報の値を差し引いた差分を前記ブロックごとに算出する差分算出手段と、前記差分の正負の符号を検出する符号検出手段と、検出された符号が総て一致しているかどうかを判定する符号一致判定手段と、入力された水平同期信号にもとづいて前記クロック生成手段の発振周波数を初期設定し、前記位相調整手段により位相を変化させて前記差分を算出し、前記符号一致判定手段による判定が不一致を示すときは、前記クロック生成手段の発振周波数を変更して前記差分の算出を繰り返し、前記符号一致判定手段による判定が一致を示すときは、その発振周波数を最適のサンプリング周波数と決定するサンプリング周波数決定手段とを備えることを特徴とするサンプリングクロック制御装置が提供される。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、入力されたアナログ映像信号を表示するマトリックス型ディスプレイ装置の表示領域を垂直方向に複数のブロックに分割し、その結果をブロック分割情報として出力するステップと、入力された水平同期信号にもとづいて、前記アナログ映像信号が入力されるAD変換手段のサンプリングクロックの周波数を初期設定するステップと、前記AD変換手段から出力されるデジタルデータの信号情報を取得する第1の信号情報取得ステップと、前記サンプリングクロックの位相を変更するステップと、位相変更後のサンプリングクロックを用いて、前記AD変換手段から出力されるデジタルデータの信号情報を取得する第2の信号情報取得ステップと、前記第2の信号情報取得ステップで取得した信号情報から前記第1の信号情報取得ステップで取得した信号情報の値を差し引いた差分を、前記ブロックごとに算出するステップと、前記差分の正負の符号を検出するステップと、検出された符号が総て一致しているかどうかを判定するステップと、前記判定が不一致を示すときは、前記サンプリングクロックの周波数を変更し、位相を元に戻して、前記第1のデータ取得ステップへ戻るステップと、前記判定が一致を示すときは、現在の周波数をサンプリングクロックとして最適の周波数と決定するステップとを備えることを特徴とするサンプリングクロック制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、短時間でサンプリングクロックの周波数の最適化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【実施例】
【0011】
図1は、本発明の実施例に係るサンプリングクロック制御装置の構成の例を示すブロック図である。
【0012】
本実施例のサンプリングクロック制御装置は、アナログ映像信号が入力されるAD変換部100のサンプリングクロックを生成するクロック生成部11と、そのサンプリングクロックの位相を調整する位相調整部12と、を備えている。
【0013】
このサンプリングクロック制御装置は、アナログ映像信号を表示するマトリックス型ディスプレイ装置の表示領域を垂直方向に複数のブロックに分割し、その結果をブロック分割情報として出力するブロック分割部1と、そのブロック分割情報にもとづいてAD変換部100から出力されるデジタルデータの信号情報を取得する信号情報取得部2と、信号情報取得部2により取得された信号情報を記憶する記憶部3と、信号情報取得部2により新たに取得された信号情報の値から記憶部3に記憶されている信号情報の値を差し引いた差分を各ブロックごとに算出する差分算出部4と、その差分の正負の符号を検出する符号検出部5と、検出された符号が総て一致しているかどうかを判定する符号一致判定部6と、入力された水平同期信号にもとづいてクロック生成部11の発振周波数を初期設定し、位相調整部12により位相を変化させて上述の差分を算出し、符号一致判定部6による判定が不一致を示すときは、クロック生成部11の発振周波数を変更して上述の差分の算出を繰り返し、符号一致判定部6による判定が一致を示すときは、その発振周波数を最適のサンプリング周波数と決定する制御部7と、を備える。
【0014】
図2に、ブロック分割部1によるブロック分割の例を示す。
【0015】
ブロック分割部1は、アナログ映像信号を表示するマトリックス型ディスプレイ装置の表示領域を垂直方向に複数のブロックに分割する。ここでは、n個のブロックに分割した例を示す。
【0016】
分割数nが小さいほど、差分算出部4による差分算出の演算回数が少なくなり、サンプリング周波数決定に要する時間を短くすることができる。一方、分割数nを大きくすると、入力されたアナログ映像信号に対するサンプリングクロックの同期精度を高くすることができる。そこで、サンプリング周波数決定に要する時間とサンプリングクロックの同期精度の兼ね合いにより、ブロックの分割数nを選択する。
【0017】
次に、映像信号として図3に示す市松模様の映像パターンを入力した場合を例にとって、本実施例におけるサンプリングクロック周波数調整の原理について図4を用いて説明する。
【0018】
図3(a)に示す白と黒の大きさが1ドットの市松模様の映像パターンに対応した、図3(b)に示すアナログ映像信号が入力される。
【0019】
図4は、このようなアナログ映像信号がAD変換部100に入力され、出力されるデジタルデータの水平1ライン分のデータ列の例である。
【0020】
図4(a1)、(a2)、(a3)は、サンプリングクロックの周波数が、アナログ映像信号のサンプリングに最適であった場合の、サンプリングクロックの位相条件が異なる例である。
【0021】
最適な周波数の場合において位相を変えた場合、水平位置に依存せずに一様にデータが変化する。このことにより、分割ブロックごとに信号情報を検出した際、位相を変えたときの信号情報の変化量の符号は、すべての分割ブロックにおいて一致する。
【0022】
これに対して、図4(b1)、(b2)、(b3)はサンプリングクロックの周波数がアナログ映像信号のサンプリングに適していない場合の、サンプリングクロックの位相条件が異なる例である。
【0023】
この場合、図に示したように、うねりをもったサンプリング結果となる。サンプリングクロックの位相を変えた際には、映像の取り込み位相のみが変わるため、うねりが発生する位置が水平同期信号を基準に変わり、信号情報の増減が水平位置によって異なってくる。この現象により、分割ブロックごとに信号情報を検出した際、位相を変えたときの信号情報値の増減がブロックによって異なる結果となる。
【0024】
このように、周波数が同じで位相の異なるサンプリングクロックで、サンプリングを2度行い、全ブロックにおける差分の符号が総て一致しているかどうかを判定することにより、サンプリングクロックの周波数が最適であるかどうかを判断することができる。
【0025】
そこで、本実施例では、位相変更前のサンプリング値を記憶部3に記憶させ、位相変更後のサンプリング値との差分を差分算出部4で算出し、その符号を符号検出部5で検出し、全ブロックにおける差分の符号が総て一致しているかどうかを符号一致判定部6で判定するようにする。
【0026】
制御部7は、この符号一致判定部6の判定結果に応じて、クロック生成部11の発振周波数を調整する。
【0027】
すなわち、制御部7は、符号一致判定部6による判定が不一致を示すときは、クロック生成部11の発振周波数を変更して上述の差分の算出を繰り返す。
【0028】
図5に、サンプリングクロックの周波数と差分符号の不一致数の関係の例を示す。
【0029】
サンプリングクロックの周波数が最適のときに差分符号の不一致数は0になるが、サンプリングクロックの周波数が最適でないときは、周波数が高くなっても低くなっても、差分符号の不一致数は増加する。
【0030】
そこで、制御部7は、クロック生成部11の発振周波数を上げたときに差分符号の不一致数が増加するようであれば、その次は周波数を下げるようにクロック生成部11の発振周波数を変更し、逆に、クロック生成部11の発振周波数を下げたときに差分符号の不一致数が増加するようであれば、その次は周波数を上げるようにクロック生成部11の発振周波数を変更する。
【0031】
しかし、周波数と差分符号の不一致数との関係において、サンプリングクロック周波数の探索領域を広くした場合、複数の極を持つ可能性があり、周波数値の調整精度が粗い場合、必ずしも不一致数が0になる周波数がみつからない可能性がある。このような場合には、入力の水平同期信号をもとに初期設定した周波数値を中心としたある周波数領域内において、不一致数が最小であるサンプリング周波数を最適周波数として決定する。
【0032】
このようにして、制御部7は、符号一致判定部6による判定が一致を示すまで発振周波数の調整を行い、符号一致判定部6による判定が一致を示したときに、その発振周波数を最適のサンプリング周波数と決定する。
【0033】
次に、本実施例のサンプリングクロック制御装置を用いてサンプリングクロックの周波数を制御する方法について説明する。
【0034】
図6は、サンプリングクロックの周波数を制御するフローの例を示すフロー図である。
【0035】
サンプリングクロックの周波数の制御を開始すると、まず、ブロック分割部1が、アナログ映像信号を表示するマトリックス型ディスプレイ装置の表示領域を垂直方向に複数のブロックに分割する(ステップS01)。
【0036】
続いて、制御部7が、入力された水平同期信号にもとづいてクロック生成部11の発振周波数を初期設定する(ステップS02)。
【0037】
AD変換部100は、この初期設定された発振周波数をサンプリング周波数として、入力されるアナログ映像信号のAD変換を行う。
【0038】
信号情報取得部2は、AD変換部100から出力されるデータにもとづいて、クロック調整に必要な信号情報を取得する(ステップS03)。このデータは記憶部3に記憶される。
【0039】
次に、制御部7は、位相調整部12により、クロック生成部11から出力されるクロックの位相を変化させる(ステップS04)。
【0040】
AD変換部100は、この位相変更されたクロックをサンプリングクロックとして、入力されるアナログ映像信号のAD変換を行う。
【0041】
データ取得部2は、AD変換部100から出力されるデータの信号情報を、ステップS01で分割したブロックごとに取得する(ステップS05)。
【0042】
続いて、差分算出部4が、この位相変更後の信号情報と、記憶部3に記憶させた位相変更前の信号情報との差分を、ステップS01で分割したブロックごとに算出する(ステップS06)。
【0043】
符号検出部5は、各ブロックの差分の符号を検出する(ステップS07)。
【0044】
この各ブロックの差分の符号に対して、符号一致判定部6が、全ブロックにおける差分の符号が総て一致しているかどうかを判定する(ステップS08)。
【0045】
この判定で不一致と判定されたときは(NO)、制御部7が、クロック生成部11で生成されるクロック、すなわちサンプリングクロックの周波数を変更し(ステップS09)、ステップS03へ戻る。
【0046】
一方、ステップS08における判定で一致と判定されたときは(YES)、制御部7は、現在の発振周波数を最適のサンプリング周波数と決定し(ステップS10)、一連の処理を終了する。
【0047】
このような本実施例によれば、サンプリング周波数を変更しながら最適周波数を探索するときに、各周波数で位相を1回変更するだけで、その周波数が最適のサンプリング周波数かどうかを判定することができる。これにより、最適周波数の探索に要する時間を短縮することができる。
【0048】
また、従来の方法では、設定可能領域内の周波数の中で最も適した周波数を検出するのに対し、設定周波数値が最適値かどうかを判別している。したがって、探索時に、設定周波数値が入力アナログ信号のピクセルクロックの周波数値に設定された段階で、最適化処理を終えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施例に係るサンプリングクロック制御装置の構成の例を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例のサンプリングクロック制御装置におけるブロック分割の例を示す図。
【図3】本発明の実施例のサンプリングクロック制御装置に入力されるアナログ映像信号の例を示す図。
【図4】本発明の実施例のサンプリングクロック制御装置におけるサンプリングクロック周波数調整の原理を説明するための図。
【図5】サンプリングクロック周波数と差分符号不一致数の関係の例を示す図。
【図6】本発明の実施例に係るサンプリングクロック周波数制御方法のフローの例を示すフロー図。
【符号の説明】
【0050】
1 ブロック分割部
2 データ取得部
3 記憶部
4 差分算出部
5 符号検出部
6 符号一致判定部
7 制御部
11 クロック生成部
12 位相調整部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログ映像信号が入力されるAD変換手段のサンプリングクロックを生成するクロック生成手段と、
前記サンプリングクロックの周波数を調整する周波数調整手段と、
前記サンプリングクロックの位相を調整する位相調整手段と、
前記アナログ映像信号を表示するマトリックス型ディスプレイ装置の表示領域を垂直方向に複数のブロックに分割し、その結果をブロック分割情報として出力するブロック分割手段と、
前記ブロック分割情報にもとづいて、前記AD変換手段から出力されるデジタルデータの信号情報を取得する信号情報取得手段と、
前記信号情報取得手段により取得された前記信号情報を記憶する記憶手段と、
前記位相調整手段により設定された別の位相条件において、前記信号情報取得手段により新たに取得された信号情報の値から前記記憶手段に記憶されている信号情報の値を差し引いた差分を前記ブロックごとに算出する差分算出手段と、
前記差分の正負の符号を検出する符号検出手段と、
検出された符号が総て一致しているかどうかを判定する符号一致判定手段と、
入力された水平同期信号にもとづいて前記クロック生成手段の発振周波数を初期設定し、前記位相調整手段により位相を変化させて前記差分を算出し、前記符号一致判定手段による判定が不一致を示すときは、前記クロック生成手段の発振周波数を変更して前記差分の算出を繰り返し、前記符号一致判定手段による判定が一致を示すときは、その発振周波数を最適のサンプリング周波数と決定するサンプリング周波数決定手段と
を備えることを特徴とするサンプリングクロック制御装置。
【請求項2】
前記サンプリング周波数決定手段は、
前記符号一致判定手段の判定が不一致を示すときに、その不一致数が減少する方向へ前記クロック生成手段の発振周波数を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングクロック制御装置。
【請求項3】
設定領域内の全周波数が前記符号一致判定手段の判定において不一致を示すときは、設定領域内の周波数において、最小の不一致数であった周波数を最適周波数と決定する
ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングクロック制御装置。
【請求項4】
入力されたアナログ映像信号を表示するマトリックス型ディスプレイ装置の表示領域を垂直方向に複数のブロックに分割し、その結果をブロック分割情報として出力するステップと、
入力された水平同期信号にもとづいて、前記アナログ映像信号が入力されるAD変換手段のサンプリングクロックの周波数を初期設定するステップと、
前記AD変換手段から出力されるデジタルデータの信号情報を取得する第1の信号情報取得ステップと、
前記サンプリングクロックの位相を変更するステップと、
位相変更後のサンプリングクロックを用いて、前記AD変換手段から出力されるデジタルデータの信号情報を取得する第2の信号情報取得ステップと、
前記第2の信号情報取得ステップで取得した信号情報から前記第1の信号情報取得ステップで取得した信号情報の値を差し引いた差分を、前記ブロックごとに算出するステップと、
前記差分の正負の符号を検出するステップと、
検出された符号が総て一致しているかどうかを判定するステップと、
前記判定が不一致を示すときは、前記サンプリングクロックの周波数を変更し、位相を元に戻して、前記第1のデータ取得ステップへ戻るステップと、
前記判定が一致を示すときは、現在の周波数をサンプリングクロックとして最適の周波数と決定するステップと
を備えることを特徴とするサンプリングクロック制御方法。
【請求項5】
前記判定が不一致を示すときは、その不一致数が減少する方向へ前記サンプリングクロックの周波数を変更する
ことを特徴とする請求項4に記載のサンプリングクロック制御方法。
【請求項6】
設定領域内の全周波数が前記符号一致判定手段の判定において不一致を示すときは、設定領域内の周波数において、最小の不一致数であった周波数を最適周波数と決定する
ことを特徴とする請求項4に記載のサンプリングクロック制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−180833(P2009−180833A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−18238(P2008−18238)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000221199)東芝マイクロエレクトロニクス株式会社 (376)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】