説明

サーバ装置、画像配信方法及び画像表示プログラム

【課題】上層の画像データから下層の画像データを徐々に閲覧する楽しみをユーザに提供可能にすること。
【解決手段】サーバ装置が、ユーザ操作により指定された画像部分を他の表示態様に変換可能な画像の表示制御を行う制御情報と第1の画像データとをクライアント装置に送信し、クライアント装置から、第1の画像データに対するユーザ操作が行われたことに基づく通知を受信し、かかる通知を受信した場合に、ユーザ操作により指定された画像部分に表示させる第2の画像データをクライアント装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、画像配信方法及び画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末装置やPC(Personal Computer)等のクライアント装置は、インターネット上に配置されるWebサーバ等のサーバ装置にアクセスすることでウェブページを取得することができる。このようなサーバ装置は、テキストデータだけでなく、画像データや動画データを含むウェブページをクライアント装置に提供する場合がある。例えば、サーバ装置は、広告を目的とした画像データや動画データが表示されるウェブページを提供する場合がある。
【0003】
近年では、このようなウェブページの表示面積の有効利用を目的として、ウェブページに同一位置に2つの画像データを表示させておき、上層の画像データに対して消去等の操作が行われた際に、下層の画像データを表示させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−152074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、画像データを重畳表示させる従来技術では、上層の画像データを消去する操作が行われる前に、下層の画像データが表示される場合がある。例えば、クライアント装置は、サーバ装置から上層の画像データを受信する前に下層の画像データを受信した場合には、上層の画像データを取得するまでの間、ウェブページに下層の画像データを表示することがある。特に、サーバ装置とクライアント装置との間における通信速度が遅い環境下等では、クライアント装置に下層の画像データが到達してから上層の画像データが到達するまでの時間が長くなるので、クライアント装置が下層の画像データを表示する時間も長くなる。このことは、上層の画像データから下層の画像データを順次閲覧するという楽しみをユーザに提供できないという結果を招く。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、上層の画像データから下層の画像データを徐々に閲覧する楽しみをユーザに提供可能にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係るサーバ装置は、ユーザ操作により指定された画像部分を他の表示態様に変換可能な画像の表示制御を行う制御情報と第1の画像データとをクライアント装置に送信する第1の送信部と、前記クライアント装置から、前記第1の画像データに対するユーザ操作が行われたことに基づく通知を受信する受信部と、前記受信部によって前記通知が受信された場合に、前記ユーザ操作により指定された画像部分に表示させる第2の画像データを前記クライアント装置に送信する第2の送信部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本願に係るサーバ装置、画像配信方法及び画像表示プログラムは、上層の画像データから下層の画像データを徐々に閲覧する楽しみをユーザに提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図2】図2は、第1の実施形態に係るネットワークシステムによる処理手順を示すシーケンス図である。
【図3】図3は、第1の実施形態に係るクライアント装置により表示されるウェブページの一例を示す図である。
【図4】図4は、第1の実施形態に係るクライアント装置により表示されるウェブページの一例を示す図である。
【図5】図5は、第1の実施形態に係るクライアント装置により表示されるウェブページの一例を示す図である。
【図6】図6は、第1の実施形態における制御情報による処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、第2の実施形態に係るネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図8】図8は、第2の実施形態に係るネットワークシステムによる処理手順を示すシーケンス図である。
【図9】図9は、第2の実施形態に係るクライアント装置により表示されるウェブページの一例を示す図である。
【図10】図10は、第3の実施形態に係るネットワークシステムによる処理手順を示すシーケンス図である。
【図11】図11は、第3の実施形態における画像データの一例を示す図である。
【図12】図12は、第3の実施形態における画像データの一例を示す図である。
【図13】図13は、第3の実施形態における画像データの一例を示す図である。
【図14】図14は、第3の実施形態における画像データの一例を示す図である。
【図15】図15は、第4の実施形態における制御情報による処理手順を示すフローチャートである。
【図16】図16は、第4の実施形態における画像データの一例を示す図である。
【図17】図17は、第4の実施形態における制御情報による処理手順を示すフローチャートである。
【図18】図18は、第4の実施形態における画像データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係るサーバ装置、画像配信方法及び画像表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係るサーバ装置、画像配信方法及び画像表示プログラムが限定されるものではない。
【0011】
(第1の実施形態)
図1〜図6を用いて、本願に係るサーバ装置、画像配信方法及び画像表示プログラムの第1の実施形態について説明する。
【0012】
〔1−1.構成〕
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係るサーバ装置が含まれるネットワークシステムの構成について説明する。図1に例示するように、第1の実施形態に係るネットワークシステム1には、クライアント装置10〜10と、サーバ装置100とが含まれる。かかるクライアント装置10〜10とサーバ装置100とは、ネットワーク網を介して、無線通信又は有線通信を行う。なお、クライアント装置10〜10は、同様の構成を有するので、以下では、主にクライアント装置10について説明する。また、以下では、クライアント装置10〜10を区別する必要がない場合には、これらを総称して「クライアント装置10」と表記する場合がある。
【0013】
〔1−1(1).クライアント装置10の構成〕
クライアント装置10は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型PC、ノート型PC、デスクトップ型PC等の情報処理装置である。以下の説明では、クライアント装置10がタブレット型PCであるものとする。かかるクライアント装置10は、図1に例示するように、通信部11と、入力部12と、ブラウザ制御部13と、表示部14とを有する。
【0014】
通信部11は、ネットワーク網を介してサーバ装置100との間で各種データを送受信する。かかる通信部11は、例えば、アンテナや通信制御を行う電子回路等である。なお、クライアント装置10がノート型PCやデスクトップ型PCである場合には、通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等に該当する。
【0015】
入力部12は、クライアント装置10の利用者から各種操作の入力を受け付ける入力デバイスである。かかる入力部12は、例えば、後述する表示部14に対する接触によって各種操作を検知するタッチパネル式の入力装置である。なお、クライアント装置10が携帯電話機やPDAである場合には、入力部12は、例えば、数字及び文字等を入力するテンキー、メニュー選択及び表示スクロールに利用するカーソルキー、ブラウザ等の各種アプリケーションを起動する特殊キー等である。また、クライアント装置10がノート型PCやデスクトップ型PCである場合には、入力部12は、例えば、キーボードやマウス等である。
【0016】
ブラウザ制御部13は、入力部12へのユーザの操作に基づいて、ブラウザを表示部14に表示するとともに、インターネットの標準プロトコルであるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)等に従って、HTML(HyperText Markup Language)等の言語で記述されたウェブページの取得要求であるHTTPリクエスト等をサーバ装置100に送信したり、サーバ装置100から取得したウェブページをブラウザ上に表示したりする。かかるブラウザ制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等により実現され、図示しない記憶部に予め記憶されているコンピュータプログラム(上記のブラウザ機能を実現するためのソフトウェア)を実行することにより各種処理を行う。
【0017】
表示部14は、各種情報を表示する表示デバイスであり、例えば、入力部12と一体化されたタッチパネル等である。なお、クライアント装置10がタッチパネル式でない場合には、表示部14は、例えば液晶ディスプレイ等である。
【0018】
なお、クライアント装置10が有する各処理部は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。
【0019】
〔1−1(2).サーバ装置100の構成〕
サーバ装置100は、クライアント装置10のブラウザ制御部13によって送信されるHTTPリクエストに応じて、かかるHTTPリクエストにおいて要求されたHTMLファイルや画像データや画像データをウェブページ上に表示制御する制御情報等を含むウェブページをクライアント装置10に送信するコンピュータである。なお、制御情報は、例えば、Flash(登録商標、以下同様)やSilverlight(登録商標)等のRIA(Rich Internet Application)用のコンテンツにより実現可能であり、画像表示プログラムとして動作する。以下では、制御情報がFlashコンテンツであるものとして説明する。
【0020】
このようなサーバ装置100は、図1に例示するように、通信部110と、HTMLファイル記憶部121と、制御情報記憶部122と、画像データ記憶部123と、Web制御部130とを有する。
【0021】
通信部110は、ネットワーク網を介してクライアント装置10との間で各種データを送受信する。かかる通信部110は、例えば、NIC等である。
【0022】
HTMLファイル記憶部121は、複数種類のHTMLファイルを記憶する。制御情報記憶部122は、ユーザ操作により指定された画像部分を他の表示態様に変換可能な画像の表示制御を行う制御情報としてFlashコンテンツを記憶する。画像データ記憶部123は、複数種類の画像データを記憶する。これらのHTMLファイル記憶部121、制御情報記憶部122及び画像データ記憶部123は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。
【0023】
Web制御部130は、サーバ装置100をWebサーバとして動作させる制御部であり、クライアント装置10から受信するHTTPリクエストに応じて、HTMLファイル記憶部121に記憶されているHTMLファイルや、制御情報記憶部122に記憶されている制御情報や、画像データ記憶部123に記憶されている画像データをクライアント装置10に送信する。かかるWeb制御部130は、例えば、CPUやMPU等により実現され、図示しない記憶部に予め記憶されているコンピュータプログラム(Webサーバとしての機能を実現するためのソフトウェア)を実行することにより、第1送信部131、受信部132及び第2送信部133による処理を実現する。
【0024】
なお、サーバ装置100が有する各処理部は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。
【0025】
〔1−2.作用〕
次に、図2を用いて、第1の実施形態に係るネットワークシステム1による処理手順について説明する。図2に示すように、クライアント装置10のブラウザ制御部13は、入力部12に対するユーザの操作に従って、ウェブページの取得要求(HTTPリクエスト)をサーバ装置100に送信する(ステップS101)。
【0026】
続いて、サーバ装置100の第1送信部131は、HTMLファイルと、制御情報(「Flashコンテンツ122a」とする)と、上層の画像データとをクライアント装置10に送信する(ステップS102)。具体的には、第1送信部131は、クライアント装置10から要求されているHTMLファイルをHTMLファイル記憶部121から取得するとともに、クライアント装置10から要求されているFlashコンテンツ122aを制御情報記憶部122から取得する。さらに、第1送信部131は、かかるFlashコンテンツ122aによってウェブページ上の同一位置に表示制御される2個の画像データのうち上層の画像データを画像データ記憶部123から取得する。そして、第1送信部131は、各種記憶部から取得したHTMLファイル、Flashコンテンツ122a及び画像データをクライアント装置10に送信する。すなわち、第1送信部131は、Flashコンテンツ122aによってウェブページ上の同一位置に表示制御される2個の画像データの双方を送信するのではなく、上層の画像データのみをクライアント装置10に送信する。
【0027】
続いて、クライアント装置10のブラウザ制御部13は、サーバ装置100から受信したHTMLファイルやFlashコンテンツ122aや画像データ等を表示する(ステップS103)。このときにクライアント装置10の表示部14に表示されるウェブページの一例を図3に示す。図3に示した例では、Flashコンテンツ122aは、テキストデータ「スクラッチしてみて!」と画像データ21とを含むウェブページ20を表示する。ここで、ブラウザ制御部13は、図3の右側に示した例のように、上層の画像データ21と下層の画像データ22とを重畳して表示する制御を行う。しかし、Flashコンテンツ122aは、クライアント装置10がサーバ装置100から下層の画像データ22を受信していないので、実際には上層の画像データ21のみを表示することとなる。
【0028】
図2に戻って、クライアント装置10のFlashコンテンツ122aは、上層の画像データ21に対して所定の画像部分を指定するユーザ操作として、上層の画像データ21を取り除く操作が初めて行われた場合に(ステップS104)、上層の画像データ21を取り除く操作が行われたことに基づく通知をサーバ装置100に送信する(ステップS105)。
【0029】
続いて、サーバ装置100の受信部132は、クライアント装置10から、上層の画像データ21を取り除く操作が行われたことに基づく通知を受信する。そして、サーバ装置100の第2送信部133は、上層の画像データ21の下層に表示される下層の画像データ22をクライアント装置10に送信する(ステップS106)。
【0030】
続いて、クライアント装置10のFlashコンテンツ122aは、サーバ装置100から受信した下層の画像データ22を表示部14に表示する(ステップS107)。このときにクライアント装置10の表示部14に表示されるウェブページの一例を図4に示す。図4では、上層の画像データ21に対して所定の画像部分を指定するユーザ操作として、上層の画像データ21の表示領域21aを取り除く操作が行われた例を示している。かかる場合に、Flashコンテンツ122aは、サーバ装置100から受信した下層の画像データ22を上層の画像データ21の下層に表示する。このとき、Flashコンテンツ122aは、取り除く操作が行われた表示領域21aに該当する下層の画像データ22の画像データ22aを表示領域21aに表示する。
【0031】
なお、下層の画像データ22は、例えば広告を目的とした画像データあり、企業名、商品名、商品の価格、商品を紹介するサイトのURL(Uniform Resource Locator)等の情報が描出される。また、下層の画像データ22は、商品を紹介するサイト等にリンクが張られる。例えば、図4に示した例において、ブラウザ制御部13は、表示領域21aをクリックされた場合に、下層の画像データ22に張られているリンク先のサイトにアクセスし、かかるサイトのウェブページを表示する。なお、下層の画像データ22は、静止画像に限られず動画像であってもよい。
【0032】
図2に戻って、クライアント装置10のFlashコンテンツ122aは、下層の画像データ22を取得した後に、上層の画像データ21における新たな表示領域を取り除く操作が行われたか否かを判定し、取り除く操作が行われた新たな表示領域に該当する下層の画像データ22を新たな表示領域に表示する(ステップS108)。このときにクライアント装置10の表示部14に表示されるウェブページの一例を図5に示す。図5では、図4に示した表示領域21aに加えて新たな表示領域に対して取り除く操作が行われたことにより、表示領域21bを取り除く操作が行われた例を示している。かかる場合に、Flashコンテンツ122aは、取り除く操作が行われた表示領域21bに該当する下層の画像データ22の画像データ22bを表示領域21bに表示する。
【0033】
このように、Flashコンテンツ122aは、上層の画像データ21における表示領域を取り除く操作が行われた場合には、かかる表示領域に該当する下層の画像データ22を表示する処理を繰り返し行う(ステップS108)。
【0034】
〔1−3.制御情報の処理手順〕
次に、第1の実施形態における制御情報による処理手順を図6のフローチャートに示す。なお、制御情報(Flashコンテンツ)は、クライアント装置10のブラウザ制御部13によって実行されることで図6に示した処理手順を実行する。
【0035】
図6に示すように、ブラウザ制御部13によって実行される制御情報は、クライアント装置10がサーバ装置100から上層の画像データを受信した時点で、上層の画像データをウェブページ上に表示する(ステップS11)。
【0036】
続いて、制御情報は、上層の画像データを取り除く操作が行われたか否かを検知する処理が組み込まれており、上層の画像データを取り除く操作が初めて行われた場合に(ステップS12,Yes)、かかる操作が行われたことに基づく通知をサーバ装置100に送信することで、サーバ装置100から下層の画像データを取得する(ステップS13)。例えば、Flashコンテンツ122aは、上層の画像データが表示されている表示領域に対してタッチ(タップ)やフリック等の操作がユーザによって行われた場合に、上層の画像データのかかる表示領域を取り除く操作が行われたと判定し、サーバ装置100に通知する。かかる通知について一例を挙げて説明すると、上層の画像データには対応する下層の画像データを特定するための情報が含まれており、制御情報は、上層の画像データを取り除く操作が初めて行われた場合に、かかる上層の画像データに対応する下層の画像データの取得要求を前述した通知としてサーバ装置100に送信する。
【0037】
続いて、制御情報は、サーバ装置100から取得した下層の画像データを上層の画像データの下層に重畳して表示する(ステップS14)。具体的には、制御情報は、上層の画像データに対して取り除く操作が行われた表示領域に該当する下層の画像データをかかる表示領域に表示する。
【0038】
続いて、制御情報は、下層の画像データを取得した後にも、上層の画像データの新たな表示領域を取り除く操作が行われた場合には(ステップS15,Yes)、かかる新たな表示領域に下層の画像データを表示する(ステップS16)。
【0039】
このように、制御情報は、スクラッチシール(スクラッチインキ)をコイン等で削り取るとスクラッチシールに覆われていた印刷面が見えるスクラッチカードのように、上層の画像データの削り取られた領域に下層の画像データを表示させる制御を行う。
【0040】
〔1−4.効果〕
上述してきたように、第1の実施形態に係るサーバ装置100は、第1送信部131が、画像データを表示させる制御を行う制御情報と上層の画像データとをクライアント装置10に送信し、受信部132が、かかる制御情報によって制御されたクライアント装置10から、上層の画像データを取り除く操作が行われたことに基づく通知を受信し、第2送信部133が、受信部132によって通知が受信された場合に、上層の画像データ21の下層に表示される下層の画像データ22をクライアント装置10に送信する。
【0041】
これにより、第1の実施形態に係るサーバ装置100は、クライアント装置10からHTTPリクエストを最初に受信した段階では、下層の画像データを送信せずに、制御情報と上層の画像データとをクライアント装置10に送信するので、クライアント装置10に対して上層の画像データのみをウェブページ上に表示制御させることを可能にする。この結果、サーバ装置100は、クライアント装置10において上層の画像データが表示される前に下層の画像データが表示されることを防止できるので、上層の画像データから下層の画像データを徐々に閲覧する楽しみをユーザに提供することができる。また、第1の実施形態に係るサーバ装置100は、Flashコンテンツ等の制御情報をクライアント装置10に送信するので、クライアント装置10のブラウザがCSS(Cascading Style Sheets)に対応していない場合や、CSSを使用しないよう設定されている場合であっても、制御情報によって上層の画像データと下層の画像データとを同一位置に重畳表示させることができ、画像データを徐々に閲覧する楽しみをユーザに提供することができる。
【0042】
また、第1の実施形態に係るサーバ装置100は、第1送信部131が、上層の画像データにおける所定の表示領域を取り除く操作が初めて行われた際に下層の画像データをサーバ装置100から取得し、取得した下層の画像データにおける所定の表示領域に該当する画像データを上層の画像データにおける所定の表示領域に表示させる制御を行う制御情報をクライアント装置10に送信する。
【0043】
これにより、第1の実施形態に係るサーバ装置100は、クライアント装置10に対して、上層の画像データに初めて取り除く操作が行われた表示領域に下層の画像データを表示させることを可能にする。この結果、サーバ装置100は、上層の画像データから下層の画像データを徐々に閲覧する楽しみの提供を開始することができる。
【0044】
また、第1の実施形態に係るサーバ装置100は、第1送信部131が、下層の画像データを取得した後に上層の画像データにおける新たな表示領域を取り除く操作が行われた場合に、下層の画像データにおける新たな表示領域に該当する画像データを上層の画像データにおける新たな表示領域に表示させる制御を行う制御情報をクライアント装置10に送信する。
【0045】
これにより、第1の実施形態に係るサーバ装置100は、クライアント装置10に対して、上層の画像データに取り除く操作が行われるたびに取り除かれた表示領域に下層の画像データを表示させることを可能にする。この結果、サーバ装置100は、上層の画像データから下層の画像データを徐々に閲覧する楽しみを継続的に提供することができる。
【0046】
(第2の実施形態)
次に、図7〜図9を用いて、本願に係るサーバ装置、画像配信方法及び画像表示プログラムの第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、クライアント装置のユーザがサーバ装置にログインしているか否かに応じて、サーバ装置がクライアント装置に送信する下層の画像データを変動させる例について説明する。なお、以下では、既に示した構成部位と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
【0047】
〔2−1.構成〕
まず、図7を用いて、第2の実施形態に係るサーバ装置が含まれるネットワークシステムの構成について説明する。図7に例示するように、第2の実施形態に係るネットワークシステム2には、クライアント装置10〜10と、サーバ装置200とが含まれる。
【0048】
〔2−1(1).サーバ装置200の構成〕
第2の実施形態に係るサーバ装置200は、図7に例示するように、ユーザ情報記憶部224を有する。ユーザ情報記憶部224は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置であり、ユーザに関する情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部224は、ユーザを識別するためのユーザIDと、かかるユーザに割り当てられたパスワードとを対応付けて記憶する。
【0049】
また、サーバ装置200のWeb制御部230は、CPUやMPU等により実現され、図示しない記憶部に予め記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、第1送信部231、受信部232、第2送信部233、ログイン処理部234及び判定部235による処理を実現する。なお、サーバ装置200が有する各処理部は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。
【0050】
〔2−2.作用〕
次に、図8を用いて、第2の実施形態に係るネットワークシステム2による処理手順について説明する。図8に示すように、クライアント装置10のブラウザ制御部13は、ウェブページの取得要求をサーバ装置200に送信する(ステップS201)。続いて、サーバ装置200の第1送信部231は、HTMLファイルと、制御情報(「Flashコンテンツ122b」とする)と、上層の画像データとをクライアント装置10に送信する(ステップS202)。ここで、第2の実施形態における第1送信部231は、ユーザがサーバ装置200にログインするための入力欄(例えば、ユーザIDとパスワードの入力欄)等を表示させるHTMLファイルをクライアント装置10に送信する。
【0051】
続いて、クライアント装置10のブラウザ制御部13は、サーバ装置200から受信したHTMLファイルやFlashコンテンツ122bや画像データを表示する(ステップS203)。
【0052】
続いて、クライアント装置10のブラウザ制御部13と、サーバ装置200のログイン処理部234とは、ログイン処理を行う(ステップS204)。例えば、クライアント装置10のブラウザ制御部13は、表示部14に表示したウェブページ上にユーザID及びパスワード等が入力されるとともにログイン処理を行う旨の操作が行われた場合に、入力されたユーザID及びパスワードを含むログイン要求をサーバ装置200に送信する。そして、サーバ装置200のログイン処理部234は、クライアント装置10から受信したユーザID及びパスワードの組合せがユーザ情報記憶部224に記憶されているか否かを判定する。このとき、ログイン処理部234は、ユーザID及びパスワードの組合せがユーザ情報記憶部224に記憶されている場合にはログインを許可し、ユーザID及びパスワードの組合せがユーザ情報記憶部224に記憶されていない場合にはログインを許可しない。そして、ログイン処理部234は、ログインの認証結果をクライアント装置10に通知する。なお、ブラウザ制御部13及びログイン処理部234は、ユーザによってログイン処理を行う旨の操作が行われなかった場合には、上記のログイン処理を行わない。
【0053】
続いて、クライアント装置10のFlashコンテンツ122bは、上層の画像データを取り除く操作が初めて行われた場合に(ステップS205)、上層の画像データを取り除く操作が行われたことに基づく通知をサーバ装置200に送信する(ステップS206)。このとき、Flashコンテンツ122bは、ユーザがサーバ装置200へのログインに成功している場合には、ログインに成功していることを示す情報をサーバ装置200に送信する。例えば、Flashコンテンツ122bは、ユーザのログインID等を含む通知をサーバ装置200に送信する。
【0054】
続いて、サーバ装置200の判定部235は、クライアント装置10により送信された通知に含まれるログインID等の情報に基づいて、ログインを許可されたユーザであるか否かを判定する(ステップS207)。そして、判定部235は、ログインを許可されたユーザである場合には、懸賞の抽選を行い、予め決められている所定の確率で懸賞に当選したと判定する(ステップS208)。一方、判定部235は、ログインを許可されたユーザでない場合には、懸賞の抽選を行わない。
【0055】
続いて、サーバ装置200の第2送信部233は、判定部235による判定結果に基づいてクライアント装置10に送信する下層の画像データを決定し、決定した下層の画像データをクライアント装置10に送信する(ステップS209)。具体的には、第2送信部233は、判定部235によって懸賞に当選したと判定された場合には、懸賞に当選したことを示す情報(例えば、「当たり!」等の文字列)が描出された画像データを画像データ記憶部123から取得し、取得した画像データを下層の画像データとしてクライアント装置10に送信する。一方、第2送信部233は、判定部235によって懸賞に当選しなかったと判定された場合には、懸賞に当選しなかったことを示す情報(例えば、「はずれ!」等の文字列)が描出された画像データを画像データ記憶部123から取得し、取得した画像データを下層の画像データとしてクライアント装置10に送信する。また、第2送信部233は、クライアント装置10のユーザがサーバ装置200にログインしていないユーザである場合には、広告情報等が描出された下層の画像データをクライアント装置10に送信する。
【0056】
続いて、クライアント装置10のFlashコンテンツ122bは、サーバ装置200から受信した下層の画像データを表示する(ステップS210)。このときにクライアント装置10の表示部14に表示されるウェブページの一例を図9に示す。図9に示した例では、サーバ装置200の第2送信部233は、懸賞に当選したことを示す情報が描出された下層の画像データ32をクライアント装置10に送信するものとする。かかる場合に、Flashコンテンツ122bは、対して取り除く操作が行われた上層の画像データ31の表示領域31aに下層の画像データ32の画像データ32aを表示する。
【0057】
図8に戻って、クライアント装置10のFlashコンテンツ122bは、上層の画像データ31における新たな表示領域を取り除く操作が行われた場合には、かかる新たな表示領域に下層の画像データ32を表示する(ステップS211)。
【0058】
〔2−3.他の実施形態〕
上記第2の実施形態において、サーバ装置200の判定部235は、ログインを許可されたユーザであるか否かを判定する処理を行うが、懸賞の抽選処理を行わなくてもよい。そして、サーバ装置200の第2送信部233は、判定部235によるログイン有無の判定結果に応じて、クライアント装置10に送信する下層の画像データを変動させてもよい。具体的には、第2送信部233は、ログインを許可されたユーザであるか否かによって、描出される情報の価値が異なる下層の画像データをクライアント装置10に送信してもよい。例えば、第2送信部233は、ログインを許可されたユーザである場合には、キャンペーン情報やイベント情報等が描出された下層の画像データをクライアント装置10に送信し、ログインを許可されていないユーザである場合には、単なる広告情報が描出された下層の画像データをクライアント装置10に送信してもよい。
【0059】
また、上記第2の実施形態において、サーバ装置200の判定部235は、ログイン処理部234によってログインが許可されたユーザであるか否かにかかわらず、懸賞の抽選を行ってもよい。このとき、判定部235は、ログインが許可されていないユーザよりもログインが許可されているユーザの方が懸賞に当選しやすくなるように当選確率を変動させてもよい。
【0060】
〔2−4.効果〕
上述してきたように、第2の実施形態に係るサーバ装置200は、ログイン処理部234が、クライアント装置10からログイン要求を受け付けた場合に、かかるクライアント装置10の利用者によるログインを許可するか否かを判定し、第2送信部233が、ログイン処理部234によってログインを許可されたか否かに応じて、クライアント装置10に送信する下層の画像データを変動させる。
【0061】
これにより、第2の実施形態に係るサーバ装置200は、ログイン有無に応じて下層の画像データの差別化を図ることができるので、下層の画像データをログインユーザの閲覧する期待感を向上させることができる。この結果、サーバ装置200は、ログインユーザに対して上層の画像データを取り除く操作を行うことを促進することができる。さらに、サーバ装置200は、ログイン有無に応じて下層の画像データの差別化を図ることができるので、サーバ装置200が提供するサイトの会員になることを促進することができる。
【0062】
また、第2の実施形態に係るサーバ装置200は、判定部235が、ログイン処理部234によってログインを許可されたクライアント装置10から送信された通知を受信部232によって受信された場合に、所定の確率で懸賞が当選したと判定し、第2送信部233が、判定部235によって懸賞が当選したと判定された場合に、懸賞が当選したことを示す情報が描出された画像データを下層の画像データとしてクライアント装置10に送信する。
【0063】
これにより、第2の実施形態に係るサーバ装置200は、懸賞に当選したか否かが描出された下層の画像データを閲覧するログインユーザの期待感を向上させることができる。この結果、サーバ装置200は、ログインユーザに対して上層の画像データを取り除く操作を行うことを促進することができる。
【0064】
(第3の実施形態)
次に、図10〜図14を用いて、本願に係るサーバ装置、画像配信方法及び画像表示プログラムの第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、上層の画像データを取り除く操作の態様に応じて、サーバ装置がクライアント装置に送信する下層の画像データを変動させる例について説明する。
【0065】
〔3−1.構成〕
第3の実施形態に係るネットワークシステムの構成は、図1に示したネットワークシステム1、又は、図7に示したネットワークシステム2と同様である。以下では、図1に示したネットワークシステム1の構成を用いて第3の実施形態について説明する。
【0066】
〔3−2.作用〕
まず、図10を用いて、第3の実施形態に係るネットワークシステムによる処理手順について説明する。なお、図10に示したステップS301〜S304における処理手順は、図2に示したステップS101〜S104における処理手順と同様であるので説明を省略する。また、第3の実施形態における第1送信部131は、制御情報としてFlashコンテンツ122cをクライアント装置10に送信するものとする。
【0067】
クライアント装置10のFlashコンテンツ122cは、上層の画像データを取り除く操作が初めて行われた場合に(ステップS304)、かかる操作態様を示す操作情報を含む通知をサーバ装置100に送信する(ステップS305)。図10に示した例では、Flashコンテンツ122cは、上層の画像データが表示されている表示領域のうち取り除く操作が行われた表示領域の位置を示す座標を操作情報としてサーバ装置100に送信する。
【0068】
続いて、サーバ装置100の第2送信部133は、クライアント装置10から受信した操作情報に応じて、クライアント装置10に送信する下層の画像データを変動させる操作情報判定を行う(ステップS306)。具体的には、第3の実施形態における第2送信部133は、取り除く操作が行われた位置に重要度の低い情報が表示される下層の画像データをクライアント装置10に送信する(ステップS307)。そして、クライアント装置10のFlashコンテンツ122cは、サーバ装置100から受信した下層の画像データを表示する(ステップS308)。さらに、Flashコンテンツ122cは、新たな表示領域を取り除く操作が行われた場合には、新たな表示領域に下層の画像データを表示する(ステップS309)。
【0069】
ここで、図11に、第3の実施形態における第2送信部133によって送信される画像データの一例を示す。図11に示した例において、第2送信部133は、文字列「ポイントゲット」が描出されている表示領域をクリックしたユーザに特典が付与される下層の画像データをクライアント装置10に送信するものとする。図11(例1)に示したように、ユーザによって上層の画像データ41の表示領域41aを取り除く操作が行われたものとする。かかる場合に、Flashコンテンツ122cは、表示領域41aの位置を示す座標をサーバ装置100に通知する。サーバ装置100の第2送信部133は、表示領域41aの位置に表示される画像データ42aに文字列「ポイントゲット」が描出されていない下層の画像データ42をクライアント装置10に送信する。これにより、クライアント装置10は、表示領域41aに文字列「ポイントゲット」を表示しない。
【0070】
また、図11(例2)に示したように、ユーザによって上層の画像データ41の表示領域41bを取り除く操作が行われたものとする。かかる場合に、サーバ装置100の第2送信部133は、表示領域41bの位置に表示される画像データ43bに文字列「ポイントゲット」が描出されていない下層の画像データ43をクライアント装置10に送信する。これにより、クライアント装置10は、表示領域41bに文字列「ポイントゲット」を表示しない。
【0071】
このように、サーバ装置100は、取り除く操作が行われた位置に重要度の高い情報が描出されていない下層の画像データをクライアント装置10に送信することで、上層の画像データの表示領域を全体的に取り除く操作の楽しみをユーザに提供することができる。
【0072】
なお、上記例において、画像データ記憶部123は、文字列「ポイントゲット」が左上に描出された画像データ42と、文字列が右下に描出された画像データ43の他に、文字列が右上に描出された下層の画像データや文字列が左下に描出された画像データを記憶してもよい。そして、第2送信部133は、クライアント装置10から受信した座標と、文字列「ポイントゲット」が描出されている位置を示す座標とが最も離れている画像データを画像データ記憶部123から取得し、取得した画像データをクライアント装置10に送信してもよい。
【0073】
〔3−3(1).他の実施形態〕
上記第3の実施形態は、第2の実施形態に係るネットワークシステム2の構成によっても実施することができる。例えば、第2送信部233は、判定部235によって懸賞に当選したと判定された場合に、取り除く操作が行われた位置に当選情報(例えば、「当」等の文字列)が描出されていない下層の画像データをクライアント装置10に送信する。言い換えれば、第2送信部233は、初めて取り除く操作が行われた位置から離れた位置に、当選情報が描出される下層の画像データをクライアント装置10に送信する。
【0074】
〔3−3(2).他の実施形態〕
また、図10に示した例において、第2送信部133は、下層の画像データを所定の小領域に分割し、分割した下層の子画像データ群のうち、取り除く操作が行われた上層の画像データの位置に対応する下層の子画像データをクライアント装置10に送信してもよい。
【0075】
この点について図12及び図13を用いて具体的に説明する。図12に示した例のように、サーバ装置100は、上層の画像データ51と下層の画像データ52とをクライアント装置10に送信するものとする。ここで、サーバ装置100は、上層の画像データ51における所定の小領域毎に下層の画像データ52を分割することで、下層の子画像データ群を生成する。図12に示した例では、サーバ装置100は、上層の画像データ51における小領域51−1、51−2、51−3及び51−4の各々に対応する下層の子画像データ52−1、52−2、52−3及び52−4を生成する。
【0076】
そして、図13に示すように、サーバ装置100の第2送信部133は、取り除く操作が行われた上層の画像データ51の位置に対応する下層の子画像データをクライアント装置10に送信する。例えば、図13の上段に示すように、上層の画像データ51の表示領域51aに対して初めて取り除く操作が行われた場合に、第2送信部133は、表示領域51aを含む上層の画像データ51の小領域51−1に対応する下層の子画像データ52−1をクライアント装置10に送信する。そして、クライアント装置10のブラウザ制御部13は、図13の上段に示すように、上層の画像データ51の小領域51−1の下層に下層の子画像データ52−1を表示する。
【0077】
続いて、クライアント装置10は、図13の中段に示すように、上層の画像データ51の小領域51−1内における表示領域51bに対して取り除く操作が行われた場合には、かかる表示領域51bに該当する下層の子画像データ52−1の画像データを表示領域51bに表示する。
【0078】
続いて、図13の下段に示すように、取り除かれる表示領域が拡大した結果、上層の画像データ51の小領域51−2を含む表示領域51cに対して取り除く操作が行われた場合に、第2送信部133は、上層の画像データ51の小領域51−2に対応する下層の子画像データ52−2をクライアント装置10に送信する。そして、クライアント装置10は、上層の画像データ51の小領域51−2の下層に下層の子画像データ52−2を表示する。
【0079】
これにより、サーバ装置100は、上層の画像データの取り除かれた面積に応じて下層の画像データの閲覧料をユーザに課金する場合等に、料金が支払われていない下層の画像データがユーザに閲覧されることを防止できる。具体的には、図13の上段及び中段に示した例において、クライアント装置10は、下層の画像データ52のうち画像データ52−1を取得しているが、画像データ52−2、52−3及び52−4を取得していない。したがって、ユーザは、たとえクライアント装置10に記憶されている画像データを探しても画像データ52−2、52−3及び52−4を閲覧することはできない。このようなことから、サーバ装置100は、下層の画像データを分割送信することにより、課金対象となっていない下層の画像データがユーザに閲覧されることを防止できる。
【0080】
〔3−3(3).他の実施形態〕
また、上記第3の実施形態において、第1送信部131や第1送信部231は、上層の画像データと下層の画像データとの組合せを複数表示制御する制御情報(Flashコンテンツ)と、かかる制御情報によって表示制御される複数の上層の画像データをクライアント装置10に送信してもよい。すなわち、制御情報は、上層の画像データ及び下層の画像データが表示される表示領域内の各小領域に、個々の上層の画像データ及び下層の画像データを表示し、上層の画像データに対して取り除く操作が行われた場合に、かかる上層の画像データの下層に表示される下層の画像データをサーバ装置100から取得してもよい。
【0081】
この点について図14を用いて具体的に説明する。なお、図14では、第2の実施形態に係るネットワークシステムの構成により実現される処理の例を示す。また、図14では、3個の上層の画像データを取り除くことで閲覧できる3個の下層の画像データに描出される数値が全て同一である場合に、懸賞に当選したことを示す例について説明する。
【0082】
まず、サーバ装置200は、クライアント装置10からウェブページの取得要求を受信した場合に、HTMLファイルと、制御情報(「Flashコンテンツ122d」とする)と、上層の画像データ61a、61b及び61cとをクライアント装置10に送信する。これにより、クライアント装置10のFlashコンテンツ122dは、図14の上段に示した例のように、上層の画像データ61a、61b及び61cを表示する。なお、これらの上層の画像データ61a、61b及び61cに対応する下層の画像データは、それぞれ画像データ62a、62b及び62cであるものとする。
【0083】
そして、図14の下段に示した例のように、上層の画像データ61aに対して取り除く操作が行われた場合に、サーバ装置200の判定部235は、懸賞の抽選を行う。そして、第2送信部233は、判定部235によって懸賞に当選したと判定された場合に、同一の数値(例えば、「7」)が描出された画像データを下層の画像データ62a、62b及び62cとする。一方、第2送信部233は、判定部235によって懸賞に当選しなかったと判定された場合に、少なくとも1個は異なる数値が描出された画像データを下層の画像データ62a、62b及び62cとする。例えば、第2送信部233は、文字列「7」が描出された画像データを下層の画像データ62a及び62bとし、文字列「8」が描出された画像データを下層の画像データ62cとする。
【0084】
そして、第2送信部233は、上層の画像データ61aに対して取り除く操作が行われたので、上層の画像データ61aに対応する下層の画像データ62aをクライアント装置10に送信する。このようにして、第2送信部233は、取り除く操作が行われた位置に対応する下層の画像データをクライアント装置10に送信する。例えば、第2送信部233は、上層の画像データ61bに対して取り除く操作が行われた場合には、下層の画像データ62bをクライアント装置10に送信し、上層の画像データ61cに対して取り除く操作が行われた場合には、下層の画像データ62cをクライアント装置10に送信する。
【0085】
なお、上記例において、第2送信部233は、クライアント装置10から上層の画像データを取り除く操作が行われたことに基づく通知を受信する順番、又は、かかる通知を受信した回数に応じて、クライアント装置10に送信する下層の画像データを変動させてもよい。例えば、第2送信部233は、判定部235によって懸賞に当選しなかったと判定された場合には、下層の画像データ62a、62b、62cのうちクライアント装置10に最初に送信する2個の画像データについては同一の数値が描出された画像データとし、最後に送信する画像データについては最初に送信した2個の画像データに描出された数値と異なる数値が描出された画像データとしてもよい。一例を挙げて説明すると、第2送信部233は、ユーザによって上層の画像データ61a、61c、61bの順に取り除く操作が行われた場合に、文字列「7」が描出された下層の画像データ62aを送信し、次に、文字列「7」が描出された下層の画像データ62cを送信し、最後に、文字列「8」が描出された下層の画像データ62bを送信する。これにより、サーバ装置200は、全ての上層の画像データに対して取り除く操作が行われた場合に懸賞に当選したか否かをユーザに通知できるので、下層の画像データを閲覧するユーザの期待感を向上させることができる。
【0086】
〔3−3(4).他の実施形態〕
また、上記第3の実施形態において、制御情報(Flashコンテンツ)は、上層の画像データを取り除く操作態様を示す操作情報として、上層の画像データが初めて取り除かれた表示領域の面積や、上層の画像データを取り除く操作の速さ等をサーバ装置100又は200に送信してもよい。例えば、制御情報は、上層の画像データの表示領域にユーザの指が初めてタッチされてから所定時間(例えば、0.1秒)が経過するまでに、取り除く操作が行われた表示領域の面積をサーバ装置100又は200に送信してもよい。そして、第2送信部133又は233は、かかる表示領域の面積等に応じて、クライアント装置10に送信する下層の画像データを変動させてもよい。
【0087】
〔3−4.効果〕
上述してきたように、第3の実施形態に係るサーバ装置100又は200は、第1送信部131又は231が、上層の画像データにおける所定の表示領域を取り除く操作が初めて行われた際にかかる操作の態様を示す操作情報をサーバ装置100又は200に対する通知に含める制御を行う制御情報をクライアント装置10に送信し、第2送信部133又は233が、クライアント装置10から受信した通知に含まれる操作情報に応じてクライアント装置10に送信する下層の画像データを変動させる。
【0088】
これにより、第3の実施形態に係るサーバ装置100又は200は、上層の画像データを取り除く操作態様に応じて下層の画像データが変動するので、下層の画像データを閲覧するユーザの期待感を向上させることができる。この結果、第3の実施形態に係るサーバ装置100又は200は、ユーザに対して上層の画像データを取り除く操作を行うことを促進することができる。
【0089】
また、第3の実施形態に係るサーバ装置100又は200は、第1送信部131又は231が、上層の画像データ及び下層の画像データにおける表示領域に含まれる小領域毎に、上層の画像データにおける小領域を取り除く操作が行われた際にかかる小領域に下層に表示される下層の画像データの領域に該当する画像データを取得する制御を行う制御情報をクライアント装置10に送信し、第2送信部133又は233が、クライアント装置10から前述の小領域に対応する下層の画像データの取得要求を受信した場合に、かかる取得要求によって要求される小領域の位置、取得要求を受信した順番、又は、取得要求を受信した回数に応じて、クライアント装置10に送信する画像データを変動させる。
【0090】
これにより、第3の実施形態に係るサーバ装置100又は200は、複数の上層の画像データのうち取り除く操作を行う順番等に応じて下層の画像データが変動するので、下層の画像データを閲覧するユーザの期待感を向上させることができる。この結果、第3の実施形態に係るサーバ装置100又は200は、ユーザに対して上層の画像データを取り除く操作を行うことを促進することができる。
【0091】
(第4の実施形態)
本願に係るサーバ装置、画像配信方法及び画像表示プログラムは、上述した第1〜第3の実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。第4の実施形態では、他の実施形態について説明する。
【0092】
〔4−1.画像データの表示層変更〕
上記実施形態において説明した制御情報(Flashコンテンツ)は、上層の画像データにおける所定の表示面積以上の表示領域を取り除く操作が行われた場合には、上層の画像データの上に下層の画像データを表示させる制御を行ってもよい。
【0093】
この点について図15及び図16を用いて説明する。なお、図15に示したステップS21〜S24における処理手順は、図6に示したステップS11〜S14における処理手順と同様であるので説明を省略する。
【0094】
図15に示すように、第4の実施形態における制御情報は、上層の画像データにおける新たな表示領域を取り除く操作が行われた場合に(ステップS25,Yes)、かかる新たな表示領域に下層の画像データを表示する(ステップS26)。続いて、制御情報は、上層の画像データの表示領域のうち所定の表示面積以上の表示領域に対して取り除く操作が行われたか否かを判定する(ステップS27)。そして、制御情報は、所定の表示面積以上の表示領域に対して取り除く操作が行われた場合には(ステップS27,Yes)、上層の画像データの上に下層の画像データを表示させる(ステップS28)。
【0095】
例えば、図16の上段に示すように、クライアント装置10が、下層の画像データ72の上に上層の画像データ71を表示しており、表示領域71aに対して取り除く操作が行われたものとする。このとき、クライアント装置10のFlashコンテンツは、表示領域71aが所定の表示面積以上である場合に、図16の下段に示すように、上層の画像データ71と下層の画像データ72とを表示する層を入れ替え、上層の画像データ71の上に下層の画像データ72を表示する。
【0096】
これにより、かかる制御情報は、上層の画像データの全ての表示領域が取り除かれていない場合であっても、下層の画像データの全体を表示することができるので、ユーザ操作性を向上させることができる。
【0097】
〔4−2.画像データの表示層変更〕
また、上記実施形態において説明したサーバ装置100又は200は、上層の画像データ及び下層の画像データに加えて、所定のサイトにリンクが張られている透明色のURL画像データをクライアント装置10に送信してもよい。そして、上記第1〜第3の実施形態において説明した制御情報(Flashコンテンツ)は、上層の画像データと下層の画像データとの間にURL画像データを表示させ、所定の表示面積以上の表示領域を取り除く操作が行われた場合に、上層の画像データの上にURL画像データを表示させる制御を行ってもよい。
【0098】
この点について図17及び図18を用いて説明する。なお、以下では、図1に示したクライアント装置10とサーバ装置100の構成より実現される処理の例を示す。図17に示すように、第4の実施形態における制御情報は、クライアント装置10がサーバ装置100から上層の画像データを受信した時点で、上層の画像データを表示し(ステップS31)、上層の画像データを取り除く操作が初めて行われた場合に(ステップS32,Yes)、サーバ装置100に通知することで、サーバ装置100から下層の画像データとURL画像データを取得する(ステップS33)。
【0099】
続いて、制御情報は、上層の画像データの下層にURL画像データを表示するとともに、かかるURL画像データの下層に下層の画像データを表示する(ステップS34)。すなわち、制御情報は、上層の画像データと下層の画像データとの間にURL画像データを表示する。これにより、上層の画像データに対して取り除く操作が行われた表示領域には、URL画像データ及び下層の画像データが表示されることとなる。具体的には、URL画像データは透明色であるので、取り除く操作が行われた表示領域には、URL画像データを透過して、かかるURL画像データの下層に位置する下層の画像データが表示される。このとき、取り除く操作が行われた表示領域をクリックした場合には、URL画像データをクリックすることとなるので、ブラウザ制御部13は、かかるURL画像データに張られているリンク先のサイトにアクセスする。
【0100】
続いて、制御情報は、上層の画像データにおける新たな表示領域を取り除く操作が行われた場合に(ステップS35,Yes)、かかる新たな表示領域にURL画像データ及び下層の画像データを表示する(ステップS36)。そして、制御情報は、上層の画像データにおける所定の表示面積以上の表示領域に対して取り除く操作が行われた場合に(ステップS37,Yes)、上層の画像データの上にURL画像データを表示させる(ステップS38)。
【0101】
例えば、図18の上段に示すように、クライアント装置10が、下層の画像データ82の上にURL画像データ83を表示し、かかるURL画像データ83の上に上層の画像データ81を表示しており、表示領域81aに対して取り除く操作が行われたものとする。このとき、クライアント装置10のFlashコンテンツは、表示領域81aが所定の表示面積以上である場合に、図18の下段に示すように、上層の画像データ81とURL画像データ83とを表示する層を入れ替え、下層の画像データ82の上に上層の画像データ81を表示し、かかる上層の画像データ81の上にURL画像データ83を表示する。
【0102】
これにより、かかる制御情報は、取り除く操作が行われた表示領域に下層の画像データを表示できるとともに、上層の画像データの全ての表示領域が取り除かれていない場合であっても上層の画像データ又は下層の画像データが表示されている領域のいずれがクリックされることで所定のサイトにアクセスすることができる。すなわち、制御情報は、上層の画像データ及び下層の画像データの表示態様に違和感を与えることなく、ユーザ操作性を向上させることができる。
【0103】
〔4−3.ユーザインタフェース〕
また、上記実施形態において説明した第1送信部131又は231は、ユーザに応じて、取り除く操作性が異なる制御情報をクライアント装置10に送信してもよい。例えば、第1送信部131又は231は、ログインしているユーザ等の特定ユーザに対しては、1回のタッチ操作やフリック操作で大きい面積の表示領域を取り除くことが可能な制御情報を送信し、ログインしていないユーザ等に対しては、特定ユーザと同一の操作であっても小さい面積の表示領域しか取り除くことができない制御情報を送信してもよい。
【0104】
〔4−4.取り除かれる画像データの表示態様〕
上記実施形態では、取り除く操作が行われた場合に、スクラッチカードのように上層の画像データが削り取られる例を示した。しかし、制御情報は、上層の画像データに対してフリック操作が行われている場合に、ユーザの指の位置を追従して上層の画像データが徐々にめくられるように表示してもよい。かかる場合には、制御情報は、上層の画像データをめくる操作が初めて行われた際に、サーバ装置から下層の画像データを取得する。
【0105】
また、制御情報は、上層の画像データに対して擦る操作が行われるほど、擦られた表示領域に下層の画像データを鮮明に表示させてもよい。かかる場合には、制御情報は、上層の画像データに対して擦る操作が初めて行われた際に、サーバ装置から下層の画像データを取得してもよいし、擦る操作が行われるたびに、サーバ装置から解像度の高いを下層の画像データを取得してもよい。
【0106】
〔4−5.下層の画像データに描出される情報〕
上記実施形態では、下層の画像データに描出される情報の例として、広告に関する情報や、懸賞に当選したか否かを示す情報を挙げたが、この例に限られない。例えば、下層の画像データには、QRコード(登録商標)、くじの当選番号、電子書籍、写真等が描出されてもよい。
【0107】
〔4−6.操作手法〕
また、上記実施形態においては、クライアント装置10がタッチパネル式であるものとしたが、クライアント装置10がタッチパネル式でない場合には、ユーザは、マウスやテンキー等を用いて、取り除く操作を行う。
【0108】
〔4−7.集計処理〕
また、上記実施形態において、サーバ装置100又は200は、取り除く操作が行われたことに基づく通知をクライアント装置10から受信するたびに、取り除く操作が行われた回数を集計してもよい。また、例えば、サーバ装置100又は200は、クライアント装置10からの通知を受信した場合に、クライアント装置10に送信する下層の画像データ毎に、取り除く操作が行われた回数を集計してもよい。
【0109】
〔4−8.制御情報の例〕
また、上記実施形態では、制御情報がFlashコンテンツである場合を例に挙げて説明したが、制御情報は、HTML及びJavaScript(登録商標)で記述されたHTMLファイルであってもよい。なお、制御情報がHTMLファイルである場合には、CSS等によって同一位置に複数画像を表示することができる。
【0110】
〔4−9.画像データの層〕
また、上記実施形態では、制御情報が、2個の画像データを同一位置に表示する例を示したが、制御情報は、3個以上の画像データを同一位置に表示してもよい。例えば、制御情報は、最上層の画像データに対して取り除く操作が行われた場合には、最上層より一層下に表示される下層の画像データをサーバ装置から取得し、かかる下層の画像データに対して取り除く操作が行われた場合には、さらに一層下に表示される下層の画像データをサーバ装置から取得する。
【0111】
〔4−10.画像データの表示制御〕
また、上記実施形態では、制御情報が、2個の画像データを同一位置に重畳して表示する制御を行う例を示した。しかし、制御情報は、2個の画像データを重畳して表示する制御を行わなくてもよい。例えば、制御情報は、図3に示した例において、所定の表示位置に画像データ21を表示し、かかる画像データ21に対して所定の画像部分(表示領域21a)を指定するユーザ操作が行われたことを検知した場合に、かかる所定の画像部分(表示領域21a)に該当する画像データ22(又は、画像データ22a)をサーバ装置100から取得し、画像データ21における所定の画像部分(表示領域21a)の表示態様を画像データ22aに変換する処理を行ってもよい。すなわち、制御情報は、2個の画像データを同一位置に重畳して表示する制御を行わずに、ユーザ操作により指定された画像部分を他の表示態様に変換する画像の表示制御を行えばよい。このような制御を行う場合であっても、制御情報は、スクラッチシール(スクラッチインキ)をコイン等で削り取るとスクラッチシールに覆われていた印刷面が見えるスクラッチカードのような表示制御を行うことができる。
【0112】
〔4−11.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0113】
また、上述したサーバ装置100又は200は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【符号の説明】
【0114】
1 ネットワークシステム
10 クライアント装置
100 サーバ装置
130 Web制御部
131、231 第1送信部
132、232 受信部
133、233 第2送信部
234 ログイン処理部
235 判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ操作により指定された画像部分を他の表示態様に変換可能な画像の表示制御を行う制御情報と第1の画像データとをクライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記クライアント装置から、前記第1の画像データに対するユーザ操作が行われたことに基づく通知を受信する受信部と、
前記受信部によって前記通知が受信された場合に、前記ユーザ操作により指定された画像部分に表示させる第2の画像データを前記クライアント装置に送信する第2の送信部と
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記第1の送信部は、
前記制御情報として、前記第1の画像データに対して前記ユーザ操作が初めて行われた際に前記第2の画像データを当該サーバ装置から取得し、取得した第2の画像データを前記ユーザ操作により指定された前記第1の画像データにおける画像部分に表示させる制御を行う情報を前記クライアント装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記第1の送信部は、
前記制御情報として、前記第2の画像データを取得した後に前記第1の画像データに対してユーザ操作により新たな画像部分が指定された場合に、前記第2の画像データにおける前記新たな画像部分に該当する画像データを前記第1の画像データにおける前記新たな画像部分に表示させる制御を行う情報を前記クライアント装置に送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記クライアント装置からログイン要求を受け付けた場合に、該クライアント装置の利用者によるログインを許可するか否かを判定するログイン処理部をさらに備え、
前記第2の送信部は、
前記ログイン処理部によってログインを許可されたか否かに応じて、前記クライアント装置に送信する前記第2の画像データを変動させる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記ログイン処理部によってログインを許可されたクライアント装置から送信された前記通知を前記受信部によって受信された場合に、所定の確率で懸賞が当選したと判定する判定部をさらに備え、
前記第2の送信部は、
前記判定部によって懸賞が当選したと判定された場合に、懸賞が当選したことを示す情報が描出された画像データを前記第2の画像データとして前記クライアント装置に送信する
ことを特徴とする請求項4に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記第1の送信部は、
前記制御情報として、前記第1の画像データに対して前記ユーザ操作により所定の表示面積以上の画像部分が指定された際に前記第1の画像データの表示領域に前記第2の画像データを表示させる制御を行う情報を前記クライアント装置に送信する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記第1の送信部は、
前記制御情報として、前記第1の画像データの所定の表示領域を取り除く操作が初めて行われた際に所定のサイトに遷移する透明な第3の画像データを取得し、前記第1の画像データに対して前記ユーザ操作により所定の表示面積以上の画像部分が指定された際に前記第1の画像データの表示領域に前記第3の画像データを表示させる制御を行う情報を前記クライアント装置に送信する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記第1の送信部は、
前記制御情報として、前記第1の画像データにおける所定の表示領域を取り除く操作が初めて行われた際に該操作の態様を示す操作情報を前記通知に含める制御を行う情報を前記クライアント装置に送信し、
前記第2の送信部は、
前記クライアント装置から受信した通知に含まれる操作情報に応じて該クライアント装置に送信する前記第2の画像データを変動させる
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記第1の送信部は、
前記制御情報として、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データにおける表示領域に含まれる小領域毎に、前記第1の画像データに対するユーザ操作が行われた際に該小領域に下層に表示される前記第2の画像データの領域に該当する画像データを取得する制御を行う情報を前記クライアント装置に送信し、
前記第2の送信部は、
前記クライアント装置から前記小領域に対応する第2の画像データの取得要求を受信した場合に、該取得要求によって要求される小領域の位置、該取得要求を受信した順番、又は、該取得要求を受信した回数に応じて、前記クライアント装置に送信する画像データを変動させる
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のサーバ装置。
【請求項10】
コンピュータで実行される画像配信方法であって、
ユーザ操作により指定された画像部分を他の表示態様に変換可能な画像の表示制御を行う制御情報と第1の画像データとをクライアント装置に送信する第1の送信工程と、
前記クライアント装置から、前記第1の画像データに対するユーザ操作が行われたことに基づく通知を受信する受信工程と、
前記受信工程において前記通知が受信された場合に、前記ユーザ操作により指定された画像部分に表示させる第2の画像データを前記クライアント装置に送信する第2の送信工程と
を含んだことを特徴とする画像配信方法。
【請求項11】
ユーザ操作により第1の画像データにおける画像部分が初めて指定された際に所定のサーバ装置から第2の画像データを取得する取得手順と、
前記取得手順において取得された第2の画像データを前記第1の画像データにおける前記画像部分に表示させる表示手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−61792(P2013−61792A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−199715(P2011−199715)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】