説明

サーバ装置およびサーバ装置におけるデータ配信方法

【課題】ネットワークを介して接続される複数の端末装置から通信データの配信要求を受信し、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を効率的に行なうためのスケジューリングが可能なサーバ装置を提供する。
【解決手段】サーバ装置は、端末装置から通信データの配信要求を受信した際に、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を行う前に、予め設けられたテストダウンロードが実施可能な区間を利用して、テスト通信データを用いて該端末装置との間のダウンロード実行速度を計測し、その計測結果に基づき該端末装置に対する当該通信データの配信のスケジューリングを行って配信スケジュールを更新すると共に、更新した配信スケジュールに基づいて各端末装置に対するテスト通信データおよび通信データの配信を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部ネットワークを介して接続される複数の端末装置から通信データの配信要求を受信し、当該配信要求に対応する通信データの配信を、事前に実施するテストダウンロードの結果に基づくスケジューリングにより制御するサーバ装置、およびサーバ装置におけるデータ配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信網の発展により、インターネットを介してHDTV(High Definition TV:高精細テレビジョン)等の画像を含むマルチメディア情報に関するデータをリアルタイムで受信するものや、ベストエフォート型のダウンロード形式で受信するものなど、様々な配信サービスを通じて家庭やオフィスで気軽に視聴できる環境が普及してきている。
【0003】
このような中で、特許文献1においては、ある装置から1つ以上の他の装置にデータを配信する配信システムにおいて、複数のデータの配信スケジュールを効率よく調整する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−162470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている従来の方法は、使用帯域が既知のものを含む複数の性質のデータを扱うために効率的なスケジューリングが可能となるものであり、取り扱う配信データがダウンロード形式しか存在しないような場合は、配信サーバは、複数の受信端末が行なうダウンロードに対して、配信サーバと受信端末との間のダウンロードの実行速度、すなわち使用帯域が分からず、配信サービスにおける効率的なスケジューリングが出来ないという課題を有していた。
【0006】
また、配信サーバが配信サービスにおける効率的なスケジューリングができないことから、各受信端末は、効率的なダウンロードを実行することができず、消費電力を削減することができないという課題も有していた。
【0007】
さらに、配信サーバが、受信端末との間のダウンロードの実行速度を検知するための速度測定を、何の考慮もなく、受信端末からのダウンロード要求を受け付けた場合等に実施すると、他の受信端末が既に実行しているダウンロードの帯域に悪影響を及ぼすという課題を有していた。
【0008】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、受信端末に対する配信のスケジューリングに際して、予め受信端末と配信サーバとの間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロードを実施可能な区間を設けることで、他の受信端末の受信動作に影響を与えずに正確なダウンロードの実行速度(使用帯域)を計測することが可能となるため、配信サービスにおける効率的なスケジューリングを行うことができ、各受信端末の消費電力を削減することができる配信サーバ、および、配信サーバにおけるデータ配信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本願の第1の発明のサーバ装置は、ネットワークを介して接続される複数の端末装置から通信データの配信要求を受信し、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を行なうサーバ装置であって、前記端末装置からの配信要求に対応して、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を行う通信データ配信手段と、前記通信データ配信手段における当該通信データの配信に先立ち、予め設けられたテストダウンロードの実施可能な区間において、当該配信要求を送信した前記端末装置に対してテスト通信データを配信して前記テストダウンロードを実施し、ダウンロード実行速度を計測するテストダウンロード実施手段と、前記テストダウンロード実施手段における前記テスト通信データの配信のスケジューリングと、前記ダウンロード実行速度の計測結果を基に、前記通信データ配信手段における当該通信データの配信のスケジューリングを行って配信スケジュールを更新するとともに、更新された前記配信スケジュールを管理するスケジュール管理手段と、を備え、前記スケジュール管理手段において管理されている前記配信スケジュールに基づいて、各々の前記端末装置に対する前記テスト通信データの配信、および当該通信データの配信を行うことを特徴とするものである。
【0010】
また、本願の第2の発明のサーバ装置は、本願の第1の発明のサーバ装置において、前記配信スケジュールには、各々の前記端末装置との間の前記テストダウンロードを実行するための時間帯を予め設けていることを特徴とするものである。
【0011】
また、本願の第3の発明のサーバ装置は、本願の第1の発明のサーバ装置において、前記配信スケジュールには、各々の前記端末装置との間の前記テストダウンロードを実行するための伝送帯域を常時確保していることを特徴とするものである。
【0012】
また、本願の第4の発明のサーバ装置は、本願の第1乃至第3のいずれかの発明のサーバ装置において、前記配信スケジュールには、各々の前記端末装置に対する配信時間が予め個々に規定され、予め規定された前記配信時間内に前記端末装置への配信が終了しなかった場合は、前記配信スケジュールを再度スケジューリングし直すことを特徴とするものである。
【0013】
また、本願の第5の発明のサーバ装置は、本願の第1乃至第3のいずれかの発明のサーバ装置において、前記配信スケジュールにおいて、予め前記端末装置(端末装置Bとする)に割り当てられた配信予定時間よりも早く前記端末装置Bへの配信が完了し、前記配信スケジュールに空白時間が生じた場合、前記空白時間を、前記テストダウンロードを実行するための時間として使用することを特徴とするものである。
【0014】
また、本願の第6の発明のサーバ装置は、本願の第1乃至第3のいずれかの発明のサーバ装置において、前記計測手段は、前記テストダウンロードを実施する際に、前記テスト通信データに替えて、前記端末装置から配信要求された前記通信データを前記端末装置に対して配信することを特徴とするものである。
【0015】
また、本願の第7の発明のサーバ装置におけるデータ配信方法は、ネットワークを介して接続される複数の端末装置から通信データの配信要求を受信し、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を行なうサーバ装置におけるデータ配信方法であって、前記端末装置からの配信要求に対応して、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を行う通信データ配信ステップと、前記通信データ配信ステップにおける当該通信データの配信に先立ち、予め設けられたテストダウンロードの実施可能な区間において、当該配信要求を送信した前記端末装置に対してテスト通信データを配信して前記テストダウンロードを実施し、ダウンロード実行速度を計測するテストダウンロード実施ステップと、前記テストダウンロード実施ステップにおける前記テスト通信データの配信のスケジューリングと、前記ダウンロード実行速度の計測結果を基に、前記通信データ配信ステップにおける当該通信データの配信のスケジューリングを行って配信スケジュールを更新するとともに、更新された前記配信スケジュールを管理するスケジュール管理ステップと、を備え、前記スケジュール管理ステップにおいて管理されている前記配信スケジュールに基づいて、各々の前記端末装置に対する前記テスト通信データの配信および当該通信データの配信を行うことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、スケジューリングに際して、予め端末装置とサーバ装置との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロードを実施可能な区間を設けることで、他の受信端末の受信動作に影響を与えずに正確なダウンロード実行速度の計測が可能となり、配信サービスにおける効率的なスケジューリングを行うことができ、各端末装置の消費電力を削減することができるサーバ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態1における配信サーバがネットワークを介して複数の受信端末と接続されるネットワーク構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態1に係る配信サーバの構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1における受信端末の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1において、ユーザーが受信端末に対して配信要求を送信するように指示してから、配信サーバから配信予約割り当てに関する情報を受信して配信データの受信開始時間まで待機するところまでの、配信サーバと受信端末の一連の処理動作を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態1における配信サーバから受信端末への配信が終了するまでの処理動作の流れを示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態1における配信サーバの送出帯域が300Mbpsである場合のスケジューリング方法を説明するための図
【図7】本発明の実施の形態1における複数の受信端末に対するスケジューリングがなされた状態の一例を示す図
【図8】図7に示すスケジューリングを行うために、テストDL611の区間で計測されたダウンロード実行速度の計測結果の一例を示す図
【図9】本発明の実施の形態2における配信サーバの送出帯域が300Mbpsである場合のスケジューリング方法を説明するための図
【図10】本発明の実施の形態2における複数の受信端末に対するスケジューリングがなされた状態の一例を示す図
【図11】本発明の実施の形態2における図10に示すスケジューリングを行うために、テストDL911の区間で計測されたダウンロード実行速度の計測結果の一例を示す図
【図12】本発明の実施の形態3における受信端末が配信サーバに対して配信要求をしてから、配信予約割り当てを受信して配信データの受信開始時間まで待機するまでの、配信サーバと受信端末の処理動作の流れを示すフローチャート
【図13】スケジュールにおいて生じた空白時間を配信サーバと受信端末との間の実行速度を計測する計測動作に使用する場合の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における配信サーバがネットワークを介して複数の受信端末と接続されるネットワーク構成を示す図である。
【0020】
図1において、配信サーバ(サーバ装置)100は、ネットワーク150を介して複数の受信端末(端末装置)110(受信端末1、受信端末2、・・・受信端末n)に接続されており、これらの受信端末110に対し、ネットワーク150を介して配信データを配信する。一方、受信端末110は、ネットワーク150を介して配信サーバ100から配信データをダウンロードする。
【0021】
次に、図2を用いて、本発明の実施の形態1に係る配信サーバ100の構成について説明する。なお、図2は、本発明の実施の形態1に係る配信サーバの構成を示すブロック図である。
【0022】
図2において、配信サーバ100は、制御部210と、メモリ220と、ネットワーク150に接続されてデータの送受信を行なう送受信部230とから構成される。
【0023】
制御部210は、予約管理部211、計測部212、スケジュール管理部213および配信データ管理部214で構成されている。
【0024】
予約管理部211は、複数の受信端末110からの配信予約受付、配信サーバ100と複数の受信端末110との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロード実施の通知、および、スケジュール管理部213においてスケジューリングされた配信開始時間や配信時間を含む配信予約割り当てに関する情報などの送信を制御する。
【0025】
計測部212は、配信サーバ100と受信端末110(受信端末1〜受信端末n)との間のそれぞれのダウンロード実行速度を計測する。
【0026】
スケジュール管理部213は、配信サーバ100と複数の受信端末110との間のダウンロード実行速度の計測を行なうためのテスト配信データ(テスト通信データ)の配信スケジュールと、複数の受信端末110に配信する配信データ(通信データ)の配信スケジュールを管理する。
【0027】
配信データ管理部214は、配信サーバ100と受信端末110との間のダウンロード実行速度の計測を行なうためのテスト配信データと、受信端末110に配信する配信データを管理する。
【0028】
また、メモリ220は、受信端末110に配信する配信データ221、受信端末110のダウンロード実行速度の計測を行なうためのテスト配信データ222、および、制御部210のスケジュール管理部213によって管理されるスケジュールに関する情報223などを保持する際に使用されるメモリである。
【0029】
なお、特許請求の範囲に記載の通信データ配信手段は、予約管理部211、配信データ管理部214、メモリ220および送受信部230で構成され、テストダウンロード実施手段は、予約管理部211、計測部212、配信データ管理部214、メモリ220および送受信部230で構成され、スケジュール管理手段は、スケジュール管理部213およびメモリ220で構成される。
【0030】
また、メモリ220は、DRAM(Dynamic random access memory)、SDRAM(Static random access memory)、フラッシュメモリ、および強誘電体メモリ等、データを記録可能な手段であればどのようなものを利用しても構わない。
【0031】
次に、図3を用いて、本発明の実施の形態1における受信端末110の構成について説明する。なお、図3は、本発明の実施の形態1における受信端末の構成を示すブロック図である。
【0032】
図3において、受信端末110は、制御部310と、メモリ320と、ネットワーク150に接続されてデータの送受信を行なう送受信部330と、ユーザーからの配信要求などを受信するための入力装置340とから構成される。
【0033】
制御部310は、予約制御部311と受信データ制御部312とで構成される。
【0034】
予約制御部311は、入力装置340から入力されるユーザーからの配信要求指示に基づいた配信サーバ100への配信予約要求と、配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロード実施の通知の受け付けと、配信サーバ100でスケジューリングされた配信開始時間(時刻)や配信時間等の配信予約割り当てに関する情報などの受信を制御する。
【0035】
受信データ制御部312は、受信端末110のダウンロード実行速度の計測を行なうためのテスト配信データの受信と、配信要求した配信データの受信を管理する。
【0036】
また、メモリ320は、配信サーバ100から受信した配信データ321と、ダウンロード実行速度の計測を行なうためのテスト配信データ322と、配信サーバ100でスケジューリングされた配信開始時間や配信時間を含む配信予約割り当てに関する情報323を保持する際に使用されるメモリである。
【0037】
なお、メモリ320は、DRAM(Dynamic random access memory)、SDRAM(Static random access memory)、フラッシュメモリ、および強誘電体メモリ等、データを記録可能な手段であればどのようなものを利用しても構わない。
【0038】
次に、図4を用いて、ユーザーが受信端末110に対して配信要求を送信するように指示してから、配信サーバ100から配信予約割り当てに関する情報を受信して配信データの受信開始時間まで待機するところまでの、配信サーバ100と受信端末110の一連の処理動作について説明する。なお、図4は、本発明の実施の形態1において、ユーザーが受信端末に対して配信要求を送信するように指示してから、配信サーバから配信予約割り当てに関する情報を受信して配信データの受信開始時間まで待機するところまでの、配信サーバと受信端末の一連の処理動作を示すフローチャートである。
【0039】
図4において、まず、受信端末110は、入力装置340を介してユーザーからの配信要求指示を受け取る(S400)。
【0040】
続いて、受信端末110の予約制御部311は、ステップS400において受け取ったユーザーからの配信要求指示に基づいて、配信サーバ100に対して配信予約要求を送信する(S401)。
【0041】
配信サーバ100の予約管理部211は、受信端末110が送信した配信予約要求を受信し、スケジュール管理部213に通知する(S411)。
【0042】
配信サーバ100のスケジュール管理部213は、ステップS411において予約管理部211から通知された配信予約要求を受け取ると、メモリ220に保持されているスケジュールに関する情報223を参照してテストダウンロード実施の時間を調整し、テストダウンロードの実施が可能となると、予約管理部211を介してテストダウンロードの実施通知を受信端末110に送信する(S412)。
【0043】
受信端末110の予約制御部311は、ステップS412において配信サーバ100から送信されたテストダウンロードの実施通知を受信する(S402)。
【0044】
続いて、配信サーバ100の配信データ管理部214は、受信端末110へのテストダウンロードの実施開始時間になると、メモリ220に格納しているテスト配信データ222を受信端末110に対して配信し、配信サーバ100から配信されたテスト配信データ222を受信端末110が受信することで、受信端末110と配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロードが実行され、この際、計測部212は、ダウンロード実行速度を計測し、その計測結果をスケジュール管理部213に通知する(S413、S403)。
【0045】
配信サーバ100のスケジュール管理部213は、ステップS413において計測部212から通知された計測結果を受け取ると、配信開始時間や配信時間を含む配信予約割り当てをスケジューリングして、スケジュールに関する情報223を更新すると共に、配信予約割り当てに関する情報を、予約管理部211を介して受信端末110に送信する(S414)。
【0046】
続いて、配信サーバ100は、ステップS414において割り当てた配信開始時間まで、該当する受信端末110に対する処理動作を待機する(S415)。
【0047】
受信端末110の予約制御部311は、ステップS414において配信サーバ100から送信された配信予約割り当てに関する情報を受信し(S404)、受信した配信予約割り当てに関する情報に含まれる配信開始時間まで該当する配信サーバ100に対する処理動作を待機する(S405)。
【0048】
次に、図5を用いて、本発明の実施の形態1における配信サーバ100から受信端末110への配信が終了するまでの一連の処理動作の流れについて説明する。なお、図5は、本発明の実施の形態1における配信サーバから受信端末への配信が終了するまでの処理動作の流れを示すフローチャートである。
【0049】
図5において、受信端末110は、配信サーバ100から受信した配信予約割り当てに関する情報に含まれる配信開始時間まで、該当する配信サーバ100に対する処理動作を待機する(S501)。
【0050】
配信サーバ100は、受信端末110に対して送信した配信予約割り当てに関する情報に含まれる配信開始時間まで、該当する受信端末110に対する処理動作を待機し(S511)、配信サーバ100の配信データ管理部214は、配信開始時間になると、メモリ220に格納している配信データ221を受信端末110に対して配信を開始する(S512)。
【0051】
受信端末110は、配信開始時間になると、配信サーバ100が配信する配信データの受信を開始する(S502)。
【0052】
受信端末110は、配信要求した配信データを全て受信したか否か、すなわち、受信が完了したか否かを確認し(S503)、受信が完了したことを確認した場合(ステップS503においてYesの場合)は、配信要求した配信データを全て受信したためステップS507に移行して処理を終了させ(S507)、受信が完了していないことを確認した場合(ステップS503においてNoの場合)はステップS504に移行する。
【0053】
配信サーバ100は、受信端末110に対する配信データを全て配信したか否かを確認し(S513)、配信が完了したことを確認した場合(ステップS513においてYesの場合)は、受信端末110に対する配信データを全て配信したためステップS517に移行して処理を終了させ(S517)、配信が完了していないことを確認した場合(ステップS513においてNoの場合)はステップS514に移行する。
【0054】
受信端末110は、配信予約割り当てで割り当てられた配信時間を確認し(S504)、配信時間が終了していることを確認した場合(ステップS504においてYesの場合)は、受信を一旦停止してステップS505に移行し、配信時間が終了していないことを確認した場合(ステップS504においてNoの場合)は、ステップS503に移行して受信が完了したか否かを確認する。
【0055】
配信サーバ100は、配信予約割り当てで割り当てた配信時間を確認し(S514)、配信時間が終了していることを確認した場合(ステップS514においてYesの場合)は、配信を一旦停止してステップS515に移行し、配信時間が終了していないことを確認した場合(ステップS514においてNoの場合)はステップS513に移行して受信端末110に対する配信データを全て配信したか否かを確認する。
【0056】
受信端末110の予約制御部311は、配信要求した配信データの受信が完了されていないため、配信サーバ100に対して配信予約の再要求を送信する(S505)。
【0057】
配信サーバ100の予約管理部211は、受信端末110が送信した配信予約の再要求を受信して配信予約の再受付を行い、受信した配信予約の再要求をスケジュール管理部213に通知する(S515)。
【0058】
配信サーバ100のスケジュール管理部213は、予約管理部211から通知された配信予約の再要求を受け取ると、配信開始時間、配信時間等の配信予約割り当てを再度スケジューリングしてスケジュールに関する情報223を更新すると共に、予約管理部211を介して受信端末110に対し、再度スケジューリングした配信予約割り当てを送信し、ステップS511に移行する(S516)。
【0059】
受信端末110の予約制御部311は、ステップS516において配信サーバ100から送信された配信予約割り当てを受信し、ステップS501に移行する(S506)。
【0060】
次に、図6〜図8を用いて、本発明の実施の形態1における配信サーバ100のスケジュール管理部213が行なうスケジューリング方法について説明する。
【0061】
まず、図6は、本発明の実施の形態1における配信サーバの送出帯域が300Mbpsである場合のスケジューリング方法を説明するための図である。
【0062】
図6において、テストDL(テストダウンロード)611および612は、受信端末110と配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロードが実施可能な予め設けた区間(予め設けた時間帯)である。配信データ配信用区間621には、テストDL611の区間で計測されたダウンロード実行速度の計測結果を基に、また、配信データ配信用区間622には、テストDL611および612の区間で計測されたダウンロード実行速度の計測結果を基に、複数の受信端末110に対する配信区間が割り当てられていく。なお、テストDL611の区間で計測されたダウンロードの実行速度を基に、配信データ配信用区間621に割り当てが出来ない場合は、配信データ配信用区間622以降の配信区間を割り当てることになる。
【0063】
図7は、本発明の実施の形態1における複数の受信端末に対するスケジューリングがなされた状態の一例を示す図であり、図8は、図7に示すスケジューリングを行うために、テストDL611の区間で計測されたダウンロード実行速度の計測結果の一例を示す図である。
【0064】
なお、図7で示されている配信開始時間(時刻)711〜713および配信時間721〜723は、図4におけるステップS414、および、図5におけるステップS516において配信サーバ100から受信端末110に対して送信される配信予約割り当ての一例を示すものであり、例えば、配信開始時間712および配信時間722は、受信端末2および受信端末3に対する配信開始時間および配信時間であることを示している。
【0065】
また、図6および図7においては、テストダウンロードが実施可能な区間611および612は、配信データ配信用の区間621および622に対する割合が小さく記載されているが、これは、ダウンロードの実行速度の計測は、実際の配信データのダウンロードに比べて短い時間で計測が可能なためである。
【0066】
本発明の実施の形態1におけるスケジューリング方法は、スケジューリングに対してテストダウンロードを実施可能な区間611および612が予め設けられていることが特徴であり、テストダウンロードを実施可能な区間611および612は、配信データ配信用の区間621および622に対する割合を、図6および図7に示した割合にこだわることなく自由に設計してもかまわない。
【0067】
以上のように構成することにより、各受信端末110に対する配信のスケジューリングに際して、予め受信端末110と配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロードを実施可能な区間を設けることで、他の受信端末の受信動作に影響を与えずに正確なダウンロードの実行速度すなわち、使用帯域を計測することが可能となる。
【0068】
また、正確なダウンロードの実行速度、すなわち、使用帯域を計測することが可能となるため、スケジューリングを効率よく実行することが可能となる。
【0069】
また、テストダウンロードを実施することが可能な区間611および612(図6および図7参照)においては、複数の受信端末110から複数の配信要求を同時期に受信した場合は、図4に示すステップS412において、最初に配信要求を受け付けた受信端末110(例えば、受信端末1)は最初のテストダウンロードが実施可能な区間611でテストダウンロードを実施し、2番目に配信要求を受け付けた受信端末(例えば、受信端末4)は次のテストダウンロードが実施可能な区間612でテストダウンロードを実施するなど、テストダウンロードの実施を調整するようにしても良い。
【0070】
また、テストダウンロードを実施することが可能な区間611および/または612において、2つの受信端末110からのテストダウンロードの実施を連続して行なえる区間を設けておくようにしても良い。
【0071】
また、図4に示すステップS412において、テストダウンロードを実施することが可能な区間611および612におけるテストダウンロードを行なう受信端末110の数の上限値を設けるようにしても良い。
【0072】
このように対応することにより、他の端末のテストダウンロードの影響を受けることなく、より正確なダウンロードの実行速度、すなわち、使用帯域を計測することが可能となる。
【0073】
(実施の形態2)
図9〜図11を用いて、本発明の実施の形態2における配信サーバ100のスケジュール管理部213が行なうスケジューリング方法について説明する。なお、本発明の実施の形態2においては、図1〜図5に示す配信サーバ100および受信端末110の構成および処理動作については、本発明の実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0074】
まず、図9は、本発明の実施の形態2における配信サーバの送出帯域が300Mbpsである場合のスケジューリング方法を説明するための図である。
【0075】
図9において、テストDL911は、受信端末110と配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロードが実施可能な区間であり、テストダウンロードを実行するための帯域が常時確保されていることを示している。
【0076】
配信データ配信用区間921で示される区間には、テストDL911の区間で計測されたダウンロード実行速度の計測結果を基に、複数の受信端末110に対する配信区間が割り当てられていく。
【0077】
図10は、本発明の実施の形態2における複数の受信端末に対するスケジューリングがなされた状態の一例を示す図であり、図11は、本発明の実施の形態2における図10に示すスケジューリングを行うために、テストDL911の区間で計測されたダウンロード実行速度の計測結果の一例を示す図である。
【0078】
なお、図10で示されている配信開始時間(時刻)1011〜1013および配信時間1021〜1023は、図4におけるステップS414、および、図5におけるステップS516において配信サーバ100から送信される配信予約割り当ての一例を示すものであり、例えば、配信開始時間1012および配信時間1022は、受信端末3に対する配信開始時間および配信時間であることを示している。
【0079】
また、図9および図10においては、テストダウンロードが実施可能な区間911は100Mbpsで、配信データ配信用の区間921の200Mbpsに対して割合が小さく記載されているが、これは、ダウンロードの実行速度の計測は、実際の配信データのダウンロードに比べ短い時間で計測が可能なためであり、テストダウンロードが実施可能な区間911で100Mbpsを取っている場合には、テストダウンロードの測定結果として100Mbpsまでを正確に計測できるため、一例として100Mbpsとしている。
【0080】
また、本発明の実施の形態2におけるスケジューリング方法は、スケジューリングに対してテストダウンロードを実施可能な区間911が予め設けられていることが特徴であり、テストダウンロードを実施可能な区間911は、配信データ配信用の区間921に対する割合を、図10に示した割合にこだわることなく自由に設計してもかまわない。
【0081】
以上のように構成することにより、各受信端末110に対する配信のスケジューリングに際して、予め受信端末110と配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロードを実施可能な区間を設けることで、他の受信端末の受信動作に影響を与えずに正確なダウンロードの実行速度、すなわち、使用帯域を計測することが可能となる。
【0082】
また、以上のように構成することにより、正確なダウンロードの実行速度、すなわち、使用帯域を計測することが可能となるため、スケジューリングを効率よく実行することが可能となる。
【0083】
また、本発明の実施の形態2のように、テストダウンロードが実施可能な区間911を常に確保しておくことで、複数の受信端末110から複数の配信要求を同時期に受信した場合は、図4に示すステップS412において、最初に配信要求を受け付けた受信端末110(例えば、受信端末1)は最初にテストダウンロードを実施可能な区間911でテストダウンロードを実施し、終了後すぐに、2番目に配信要求を受け付けた受信端末110(例えば、受信端末2)のテストダウンロードを実施し、2番目に配信要求を受け付けた受信端末110のテストダウンロード実施終了後直ちに、次の(3番目に配信要求を受け付けた)受信端末110(例えば、受信端末3)のテストダウンロードが実施可能となる。
【0084】
このような対応を行うことにより、テストダウンロードの実施時間は、実際の配信データのダウンロードよりも短い時間で計測可能なため、他の端末のテストダウンロードの影響を受けず、複数の受信端末110の正確なダウンロードの実行速度、すなわち、使用帯域を連続して計測することが可能となる。
【0085】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態1および実施の形態2においては、図4に示したステップS403およびS413において、配信サーバ100の配信データ管理部214は、テストダウンロードの実施開始時間になると、メモリ220に格納しているテスト配信データ222を受信端末110に対して配信し、受信端末110と配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロードを実施した。しかしながら、テストダウンロードを実施するためのテスト配信データとしては、テスト配信データ222に限るものではなく、受信端末110が配信要求する配信データそのものであってもかまわない。すなわち、配信サーバ100は、テストダウンロードを実施する際に、受信端末110が配信要求する配信データそのものを配信し、受信端末110と配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測しても構わない。
【0086】
本発明の実施の形態3においては、配信サーバ100は、テストダウンロードを実施する際に、受信端末110に対して、テスト配信データとして受信端末110が配信要求する配信データそのものを配信し、受信端末110と配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測する。なお、本発明の実施の形態3においては、図1〜図5に示す配信サーバ100および受信端末110の構成および処理動作については、本発明の実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0087】
以下に、図12を用いて、本発明の実施の形態3における受信端末110が配信サーバ100に対して配信要求をしてから、配信予約割り当てを受信して配信データの受信開始時間まで待機するまでの、配信サーバ100と受信端末110の一連の処理動作について説明する。
【0088】
なお、図12は、本発明の実施の形態3における受信端末が配信サーバに対して配信要求をしてから、配信予約割り当てを受信して配信データの受信開始時間まで待機するまでの、配信サーバと受信端末の処理動作の流れを示すフローチャートである。
【0089】
図12において、本発明の実施の形態1において説明した図4における処理ステップと同様の処理を行うステップについては、図4と同じステップ番号を付し説明は簡略あるいは省略する。
【0090】
まず、受信端末110は、入力装置340を介してユーザーからの配信要求指示を受け取る(S400)と、予約制御部311が、ユーザーからの配信要求指示に基づいて、配信サーバ100に対して配信予約要求を送信する(S401)。
【0091】
配信サーバ100の予約管理部211は、受信端末110が送信した配信予約要求を受信してスケジュール管理部213に通知し(S411)、スケジュール管理部213は、予約管理部211から通知された配信予約要求を受け取ると、メモリ220のスケジュールに関する情報223を参照してテストダウンロード実施の時間を調整し、テストダウンロードの実施が可能となると、予約管理部211を介してテストダウンロードの実施通知を受信端末110に送信し(S412)、受信端末110の予約制御部311は、配信サーバ100から送信されたテストダウンロードの実施通知を受信する(S402)。
【0092】
次に、配信サーバ100の配信データ管理部214は、受信端末110へのテストダウンロードの実施開始時間になると、メモリ220に格納している受信端末110から配信要求された配信データ221を受信端末110に対して配信し、配信サーバ100から配信された受信端末110から配信要求した配信データ221を受信端末110が受信することで、受信端末110と配信サーバ100との間のダウンロード実行速度を計測するためのテストダウンロードが実行され、この際、計測部212は、ダウンロード実行速度を計測し、その計測結果をスケジュール管理部213に通知する(S413、S403)。
【0093】
受信端末110は、配信サーバ100に対して配信要求した配信データを、テストダウンロード実施時間内に全て受信したか否かを確認し(S1201)、全て受信したことを確認した場合(ステップS1201においてYesの場合)には、受信端末110は配信サーバ100に対して配信要求した配信データを全て受信してしまったことになるため、ステップS1202に移行して受信処理を終了させ、全ては受信していないことを確認した場合(ステップS1201においてNoの場合)には、ステップS404に移行する。
【0094】
配信サーバ100は、受信端末110から配信要求された配信データを、テストダウンロード実施時間内に受信端末110に対して全て配信したか否かを確認し(S1211)、全て配信したことを確認した場合(ステップS1211においてYesの場合)には、配信サーバ100は受信端末110から配信要求された配信データを受信端末110に対して全て配信してしまったことになるため、ステップS1212に移行して配信処理を終了させ、全ては配信していないことを確認した場合(ステップS1211においてNoの場合)には、ステップS414に移行する。
【0095】
なお、この場合、本発明の実施の形態1において説明した図2における配信サーバ100のテスト配信データ222、および、図3における受信端末110のテスト配信データ322は不要となる。
【0096】
また、ステップS404、S405、S414およびS415については、本発明の実施の形態1において説明した図4における処理ステップとそれぞれ同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0097】
以上のように構成することにより、本発明の実施の形態3においては、本発明の実施の形態1または2と同様の効果を奏することに加えて、テストダウンロードのテスト配信データ222として受信端末110が配信サーバ100に対して配信要求した配信データ221そのものを、配信サーバ100が受信端末に対して配信するため、個々の受信端末110におけるダウンロードがより早く終了する可能性があり、個々の受信端末110においてより効率的なダウンロードを実現することが可能となる。
【0098】
なお、本発明におけるスケジューリング方法は、本発明の実施の形態1〜3において示した内容に限定されるものではなく、例えば、スケジューリングにおいて、予め受信端末110(例えば、受信端末1)に割り当てられた配信予定時間よりも早く配信が完了し、スケジュールに空白時間が生じたような場合、その空白時間を配信サーバ100と受信端末110との間の実行速度を計測する計測動作に使用するようにしてもよい。
【0099】
図13は、このようにスケジュールにおいて生じた空白時間を配信サーバ100と受信端末110との間の実行速度を計測する計測動作に使用する場合の一例を示す図である。
【0100】
図13においては、複数の受信端末110の内の受信端末1が、受信端末1として割り当てられた配信時間よりも早く配信データの受信を完了したために、残りの区間(時間)をテストダウンロードの時間として割り当てられたことが示されている。
【0101】
このように、スケジュールにおいて生じた配信データの配信予定時間であった空白時間を、テストダウンロードの時間として新たに割り当てることで、早期のスケジューリングが可能となる。
【0102】
なお、本発明は、本発明の実施の形態1〜3における装置が各手段を備える配信サーバ(サーバ装置)として提供することができるばかりでなく、サーバ装置が具備する各手段を各ステップとするサーバ装置におけるデータ配信方法、および、サーバ装置におけるデータ配信方法をコンピュータに実行させるサーバ装置におけるデータ配信プログラムを提供することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明による配信サーバ(サーバ装置)およびサーバ装置におけるデータ配信方法は、主にマルチメディア情報をダウンロード形式で配信するサーバ装置と、サーバ装置からマルチメディア情報などをダウンロードする複数の受信端末(端末装置)とが、ネットワークで接続される配信システムにおいて有用である。
【符号の説明】
【0104】
100 配信サーバ
110 受信端末
150 ネットワーク
210 制御部
211 予約管理部
212 計測部
213 スケジュール管理部
214 配信データ管理部
220 メモリ
221 配信データ
222 テスト配信データ
223 スケジュールに関する情報
230 送受信部
310 制御部
311 予約制御部
312 受信データ制御部
320 メモリ
321 配信データ
322 テスト配信データ
323 配信予約割り当てに関する情報
330 送受信部
340 入力装置
611 テストDL区間
612 テストDL区間
621 配信データ配信用区間
622 配信データ配信用区間
711 配信開始時間
712 配信開始時間
713 配信開始時間
721 配信時間
722 配信時間
723 配信時間
911 テストDL区間
921 配信データ配信用区間
1011 配信開始時間
1012 配信開始時間
1013 配信開始時間
1021 配信時間
1022 配信時間
1023 配信時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続される複数の端末装置から通信データの配信要求を受信し、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を行なうサーバ装置であって、
前記端末装置からの配信要求に対応して、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を行う通信データ配信手段と、
前記通信データ配信手段における当該通信データの配信に先立ち、予め設けられたテストダウンロードの実施可能な区間において、当該配信要求を送信した前記端末装置に対してテスト通信データを配信して前記テストダウンロードを実施し、ダウンロード実行速度を計測するテストダウンロード実施手段と、
前記テストダウンロード実施手段における前記テスト通信データの配信のスケジューリングと、前記ダウンロード実行速度の計測結果を基に、前記通信データ配信手段における当該通信データの配信のスケジューリングを行って配信スケジュールを更新するとともに、更新された前記配信スケジュールを管理するスケジュール管理手段と、を備え、
前記スケジュール管理手段において管理されている前記配信スケジュールに基づいて、各々の前記端末装置に対する前記テスト通信データの配信、および当該通信データの配信を行うことを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記配信スケジュールには、各々の前記端末装置との間の前記テストダウンロードを実行するための時間帯を予め設けていることを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記配信スケジュールには、各々の前記端末装置との間の前記テストダウンロードを実行するための伝送帯域を常時確保していることを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記配信スケジュールには、各々の前記端末装置に対する配信時間が予め個々に規定され、予め規定された前記配信時間内に前記端末装置への配信が終了しなかった場合は、前記配信スケジュールを再度スケジューリングし直すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記配信スケジュールにおいて、予め前記端末装置(端末装置Bとする)に割り当てられた配信予定時間よりも早く前記端末装置Bへの配信が完了し、前記配信スケジュールに空白時間が生じた場合、前記空白時間を、前記テストダウンロードを実行するための時間と
して使用することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記計測手段は、前記テストダウンロードを実施する際に、前記テスト通信データに替えて、前記端末装置から配信要求された前記通信データを前記端末装置に対して配信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項7】
ネットワークを介して接続される複数の端末装置から通信データの配信要求を受信し、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を行なうサーバ装置におけるデータ配信方法であって、
前記端末装置からの配信要求に対応して、当該配信要求に対応する当該通信データの配信を行う通信データ配信ステップと、
前記通信データ配信ステップにおける当該通信データの配信に先立ち、予め設けられたテストダウンロードの実施可能な区間において、当該配信要求を送信した前記端末装置に対してテスト通信データを配信して前記テストダウンロードを実施し、ダウンロード実行速度を計測するテストダウンロード実施ステップと、
前記テストダウンロード実施ステップにおける前記テスト通信データの配信のスケジューリングと、前記ダウンロード実行速度の計測結果を基に、前記通信データ配信ステップにおける当該通信データの配信のスケジューリングを行って配信スケジュールを更新するとともに、更新された前記配信スケジュールを管理するスケジュール管理ステップと、を備え、
前記スケジュール管理ステップにおいて管理されている前記配信スケジュールに基づいて、各々の前記端末装置に対する前記テスト通信データの配信および当該通信データの配信を行うことを特徴とするサーバ装置におけるデータ配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−15190(P2011−15190A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157591(P2009−157591)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】