説明

ショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法及びシステム

本発明は、従来のWCDMA網と1xEV−DO網の環境で別途の映像通話キーを通して提供されている映像通話を含む3Gサービスのアクセス方式を、音声通話キーにも拡大して適用することにより、利用者に対する3Gサービスの露出度を一層増加させ、3Gサービス利用関連の着信状態情報と、着信利用者が事前に登録した3Gコンテンツ情報とを呼の接続以前の段階で発信者へ提供し、発信者が映像通話及び3Gサービスを着信状態によって適切に選択することで、より便利に利用することを特徴とするショートメッセージを利用した3Gサービス提供方法及びシステムに関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は、従来のWCDMA網と1xEV−DO網の環境で別途の映像通話キーを通して提供されている映像通話を含む3Gサービスのアクセス方式を、音声通話キーにも拡大して適用することにより、利用者に対する3Gサービスの露出度を一層増加させ、3Gサービス利用関連の着信状態情報と、着信利用者が事前に登録した3Gコンテンツ情報とを呼の接続以前の段階で発信者へ提供し、発信者が映像通話及び3Gサービスを着信状態によって適切に選択することで、より便利に利用することを特徴とするショートメッセージを利用した3Gサービス提供方法及びシステムに関する。
[背景技術]
従来のWCDMA網で提供されている映像電話サービスはH.324Mプロトコルに基づいた回線(Circuit)方式であり、1xEV−DO網で提供されている映像電話サービスはH.323プロトコルに基づいたパケット(Packet)方式であり、発信者が上記方式の映像電話サービスを支援する端末機を用いて、映像通話カバレッジ内の地域及び国家で着信番号と共に別途の映像通話キーを押せば、発信端末機は映像通話呼を発信するようになる。この時、着信者もまた回線又はパケット方式の映像電話サービスを支援する端末機を保有し、映像通話カバレッジ内に位置してこそ、上記映像通話呼に応答して相互端末間に通話路が設定され、マルチメディア通信制御プロトコルネゴシエーション(H.245)を通して映像通話を利用できるようになる。
【0002】
このような従来のネットワーク環境では、映像呼を受信した着信端末機が、映像通話を支援しなかったり、サービスカバレッジ外に位置している時は、映像通話の接続がなされず、映像通話を支援する端末機を保有している着信利用者が、映像通話を行えない状況にあったり、望まない特定人又は匿名の発信者から映像通話の要求を受けた場合も、上記要求に応答しない状況が度々発生し得る。このように相手方の姿をリアルタイムで見ながら通話する映像通話は、着信端末機の状態や着信者の意図によって通話の接続が左右されるため、音声通話を試みる時よりも失敗率が高くならざるを得ず、よって利用者は映像通話の利用に不便を被る。
【0003】
従って、着信端末機の状態や着信者の意図が分からない状況で別途の映像通話キーを選択して映像通話を試みる従来の方式では、利用者は映像通話キーの選択時から接続可否に気をもむことになり、これは、映像通話キーの選択を減少させて映像通話の全般的な利用率を下げる主な原因になり得る。
【0004】
本発明の目的は、発信者がWCDMA網又は1xEV−DO網の環境で、上記ネットワーク環境を支援する端末機をもって音声呼又は映像呼の発信を試みる場合、上記呼に対して映像通話を含む3Gサービスを支援するために必要な情報、即ち、着信端末の3Gサービス支援有無と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否か、着信者が事前に設定した映像通話受信可否情報などに関する3Gサービス関連の着信状態情報、及び着信者が事前に登録しておいた3Gコンテンツ情報を特定規格のショートメッセージを通して上記呼の接続以前の段階で発信端末機へ提供し、上記発信者が音声呼又は映像呼を発信し次第、3Gサービス利用関連の着信状態を把握し、これにより支援される3Gサービスを照会してから、音声通話を含む利用可能な3Gサービスを状況によって適切に選択して利用できるようにすることにある。
[発明の開示]
上記目的を達成するための本発明は、発信端末機から特定の着信端末機へ通話呼の要求がある場合、サービスサーバーが、上記着信端末機の着信情報及び3Gコンテンツ情報を含むショートメッセージを構成して上記発信端末機に伝送する第1工程と、上記発信端末機が、上記着信端末機の着信情報を表示し、それと共に音声通話、映像通話及び3Gコンテンツを含むサービス項目のうち支援可能なサービス項目を有効化して表示する第2工程と、上記サービス項目のうち上記音声通話が選択された場合は、上記着信端末機と音声通話を行い、上記映像通話が選択された場合は、上記着信端末機と映像通話を行い、3Gコンテンツが選択された場合は、該当3Gコンテンツが位置するサービスサーバーに接続して、パケットデータの送受信及び上記着信端末機との音声通話を行う第3工程とを含む。
【0005】
上記第1工程は、発信端末機が特定の着信端末機へ通話呼を要求する工程と、上記ホーム位置登録機が上記着信端末機の着信情報を照会して上記サービスサーバーへ提供する工程と、上記サービスサーバーが、内部に登録されている着信端末機の映像通話受信可否、3Gコンテンツ情報、及び上記受信した着信情報を含むショートメッセージを構成して上記発信端末機に伝送する工程とを含む。
【0006】
上記ショートメッセージは、TID(Tele-service ID)規格のショートメッセージとして具現化される。また、上記ショートメッセージは、発信者の呼の試みにより基地局と発信端末機との間に接続されたトラフィックチャンネルを介して伝送されることを特徴とする。
【0007】
上記第3工程で3Gコンテンツが選択された場合、上記発信端末機が上記3Gコンテンツ情報内にあるアドレス情報によって、上記3Gコンテンツが位置するサービスサーバーと接続する工程と、上記発信端末機が上記着信端末機と音声通話を行う工程と、上記発信端末機が上記サービスサーバーとパケットデータの送受信を行う工程とを含む。
【0008】
また、上記第3工程で3Gコンテンツが選択された場合、上記発信端末機が上記3Gコンテンツ情報内にあるアドレス情報によって、上記3Gコンテンツが位置するサービスサーバーと接続する工程と、上記サービスサーバーが、上記3Gコンテンツ情報を含むショートメッセージを、上記着信端末機に伝送する工程と、上記発信端末機が上記着信端末機と音声通話を行う工程と、上記着信端末機が上記3Gコンテンツ情報内にあるアドレス情報によって、上記3Gコンテンツが位置するサービスサーバーと接続する工程と、上記発信端末機及び上記着信端末機が各々上記サービスサーバーとパケットデータの送受信を行う工程とを含む。
【0009】
また、上記通話呼の要求は、音声呼の要求及び映像呼の要求を含み、上記着信情報は、上記着信端末機の3Gサービス支援有無情報と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否かの情報を含むことを特徴とする。
【0010】
また、上記第1工程で、上記ショートメッセージは、上記着信端末機の映像通話受信可否に関する情報を更に含み、上記第2工程で、上記発信端末機は、上記着信端末機の映像通話受信可否に関する情報を更に含めて表示する。
【0011】
また、上記第2工程で、上記発信端末機は、上記着信端末機が映像通話受信不可である場合、映像通話サービス項目を有効化しないことを特徴とする。
本発明は、発信端末機と音声通話、映像通話及びデータ通信を行う着信端末機と、上記着信端末機の3Gサービス支援有無情報と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否かの情報を含む着信情報を保存したホーム位置登録機と、上記着信端末機の映像通話受信可否、上記着信端末機の着信情報、及び3Gコンテンツ情報を含むショートメッセージを構成して上記発信端末機に伝送するサービスサーバーと、上記ショートメッセージを受信した場合に、内蔵されたプログラムを実行して、着信端末機の映像通話受信可否及び着信情報を表示し、それと共に音声通話、映像通話、及び3Gコンテンツを含むサービス項目のうち支援可能なサービス項目を有効化して表示し、使用者による上記サービス項目の選択によって、上記着信端末機との音声通話、映像通話、及び3Gコンテンツサービスを提供する発信端末機とを含む。
【0012】
上記サービスサーバーは、3Gサービスに加入した利用者の情報が保存されたサービス利用者DBと、上記利用者が保有する端末機の映像通話受信可否情報が保存された映像通話受信状態DBと、上記利用者が登録した3Gコンテンツが保存された3GコンテンツDBと、上記映像通話受信可否情報、上記3Gコンテンツ情報、及び着信端末機の着信情報を含むショートメッセージを生成するショートメッセージ処理部と、上記生成されたショートメッセージを、ショートメッセージセンター(SMSC)を通して指定された発信端末機に伝送するショートメッセージ伝送部と、上記発信端末機又は上記着信端末機が上記3Gコンテンツに接続を試みる場合、接続処理のためのインターフェースを行うデータ処理部と、上記データ処理部で接続処理されるデータを上記発信端末機又は着信端末機に伝送するデータ伝送部と、上記ホーム位置登録機、ショートメッセージセンター(SMSC)とのインターフェース処理を行って情報を送受信し、上記ショートメッセージの送信制御を行う中央制御部とを含む。
【0013】
本発明は、従来の映像通話キーの選択によってのみ利用できていた映像通話及び特定の3Gサービスに、音声通話キーによってもアクセスできるようにアクセス方式を画期的に拡大することにより、音声通話利用者にも映像通話利用可否に関する情報及び追加的な3Gサービス利用情報を提供し着信状態によって適切な通話方法及び3Gサービスを便利に選択して利用できるようにして、映像通話を含む3Gサービスの利用を積極的に有効化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による、ショートメッセージを通した3Gサービス提供システムのブロック図である。
【図2】本発明の実施例による、ショートメッセージを通した3Gサービス提供システムの各構成ブロック間の動作過程を示す図である。
【図3】本発明のもう一つの実施例による、3Gコンテンツだけを提供するシステムの各構成ブロック間の動作過程を示す図である。
【図4】本発明の実施例によるサービスサーバーの構成図である。
【図5】本発明の実施例による、端末機の動作過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。
図1は、本発明による、ショートメッセージを通した3Gサービス提供システムのブロック図である。
【0016】
本発明のための移動通信網のシステムは、発信端末機100、着信端末機900、ホーム位置登録機500、サービスサーバー600を含み、これらの他にも、基地局200、基地局制御機300、PDSN350、移動交換機400、SMSC700を含む。
【0017】
上記発信端末機100及び着信端末機900は、WCDMA網又は1xEV−DO網の環境で、映像通話を含む普遍的な3Gサービスを支援し、特定規格のショートメッセージ受信時に、端末機に内蔵されているか又はダウンロードされたプログラムを実行して、上記ショートメッセージの内容を定義された手順に沿ってメニュー化し、特定サービスサーバーと接続してデータ通信を行う。
【0018】
基地局(Base Transceiver Station / Radio Transceiver Subsystem)200は、上記発信端末機及び着信端末機と無線で接続し無線チャンネルを通してデータをやり取りする。
【0019】
基地局制御機(Base Station Controller / Radio Network Controller)300は、基地局200と移動交換機400との間に有線で接続され、無線通信のための信号処理機能を担当し、移動交換機(Mobile Switching Center)400は、発信端末機100の要求によって音声呼及び映像呼の処理手順を行う。
【0020】
ホーム位置登録機(Home Location Register)500は、サービス加入者の端末機の3Gサービス支援有無情報と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否かの情報を含む着信情報を保存し各種付加サービス加入者情報を管理する。
【0021】
サービスサーバー600は、ホーム位置登録機500から提供される着信端末機の3Gサービス支援有無情報と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否かの情報、着信利用者が設定した映像通話受信可否情報、及び3Gコンテンツ情報を含めて特定規格のショートメッセージを構成し発信及び着信端末機に伝送し、上記3Gコンテンツを保存し管理しながら、発信及び着信端末機の要求によってデータチャンネルを通して上記コンテンツ関連データを発信及び着信端末機に伝送する。
【0022】
SMSC(Short Message Service Center)700は、上記サービスサーバー600と移動交換機400とに接続され、サービスサーバー600で生成された特定規格のショートメッセージを発信及び着信端末機に伝送する。
【0023】
PDSN(Packet Data Serving Node)350は、上記サービスサーバー600と基地局制御機300とに接続され、サービスサーバー600と発信及び着信端末機との間に伝送されるパケット形式のデータを処理し、インターネット網800は、発信者がインターネット記録媒体を介して3Gコンテンツを照会し登録できる環境を提供する。
【0024】
図2は、本発明の実施例による、ショートメッセージを通した3Gサービス提供システムの各構成ブロック間の動作過程を示す図である。
先ず、着信端末機900は、ホーム位置登録機500に接続されたサービスサーバー600に、着信端末機の映像通話受信可否情報及び3Gコンテンツ情報を設定(S200)登録する。
【0025】
発信端末機100は、利用者の要求によって通話呼を発信する(S201)。上記通話呼は、音声呼又は映像呼などを含む通話要求コールである。上記呼の発信試みによって、移動交換機400は着信情報をホーム位置登録機500に要求し(S202)、ホーム位置登録機500は着信情報を照会する(S203)。上記着信情報は、着信端末機900の3Gサービス支援有無と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否かに関する情報を含んでおり、これをサービスサーバー600に伝達しながら特定規格のショートメッセージの伝送を要求する(S204)。次に、サービスサーバー600は、ホーム位置登録機500から提供された上記着信端末機の3Gサービス支援有無情報に、着信利用者が直接設定した映像通話受信可否情報と3Gコンテンツ情報などを含めて特定規格のショートメッセージを構成し、発信端末機に伝送する(S205)。
【0026】
上記特定規格のショートメッセージは、ショートメッセージ固有のID(Identification)、即ちTID(Tele-Service ID)の規格のうち特定規格を用い、ショートメッセージが受信され次第、発信端末機100に予め保存されているプログラムを実行する機能を行い、一般のショートメッセージと同一の80バイト(byte)のデータを含んで、これを端末機のプログラムに提供できる。
【0027】
また、上記ショートメッセージは、発信者の呼の発信試みによって、無線通信インターフェース手順を行うために、基地局200と発信端末機100との間に接続された発信トラフィックチャンネルを介して伝送されるため、ショートメッセージの伝送のためにトラフィックチャンネルを追加開設する必要がなくなる。従って、ショートメッセージの伝送速度が画期的に向上して、ショートメッセージが伝送され次第、発信端末機100がこれを受信するようになる。こうして従来のショートメッセージが抱えていた遅延到着の問題を解決することによって、ショートメッセージを通した本発明のサービスを可能にする。
【0028】
上記ショートメッセージを受信した発信端末機100は、保存されたプログラムを実行して(S206)、ショートメッセージに含まれた着信端末機900の3Gサービス支援有無情報と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否かの情報、及び着信者の映像通話受信可否情報などの3G関連の着信状態情報を画面に表示(Display)し、着信利用者が登録した3Gコンテンツの選択メニューを音声通話及び映像通話メニューと共に画面に構成した後、上記3G関連の着信状態情報によって支援可能なサービスのメニューを有効化することで、上記発信者が音声通話、映像通話、又は3Gサービスを選択して利用できるようにする(S210)。
【0029】
映像通話及び3Gコンテンツが利用不可能な状況で上記発信者が音声通話の接続を試みる場合、発信端末機100は上記S201の工程で発信者が指定した着信番号へ音声呼の発信を試み(S211)、次に移動交換機400は音声呼の処理手順を行う(S212)。上記音声呼の処理手順に沿って発信及び着信端末機間に通話路が接続されて音声通話がなされる(S213)。映像通話が可能な状況で上記発信者が映像通話の接続を試みる場合、発信端末機100は上記着信番号へ映像呼の発信を試み(S221)、次に移動交換機400は映像呼の処理手順を行う(S222)。上記映像呼の処理手順に沿って発信及び着信端末機間に通話路が接続され、映像通信の標準規格によりプロトコルネゴシエーションを完了することによって映像通話がなされる(S223)。3Gコンテンツの利用が可能な状況で上記発信者が3Gコンテンツを選択する場合、発信端末機100は、上記ショートメッセージに含まれた3Gコンテンツのアドレス情報によってサービスサーバー600に位置する上記3Gコンテンツに接続し(S231)、次に上記着信番号へ音声呼を発信する(S232)。これにより、移動交換機400は音声呼の処理手順を行い(S233)、上記音声呼の処理手順に沿って発信及び着信端末機間に通話路が接続されて音声通話がなされる(S234)。上記3Gコンテンツに接続した発信端末機100は、サービスサーバー600とパケットデータを互いに送受信することによって、上記発信者が音声通話を行いながら上記3Gコンテンツを利用できるように支援する(S235)。
【0030】
本発明では、発信者が音声呼又は映像呼の発信を試みる場合、3Gサービス利用関連の着信状態にかかわらずサービスを提供する方式について記述したが、サービスサーバー600が着信端末機の3G支援有無情報と映像通話受信可否を判断し、着信者の映像通話受信が難しい場合に限り本発明によるサービスを提供することによって、発信者は映像通話が接続されない理由を把握した上で音声通話または3Gコンテンツサービスを利用し、映像通話が支援される場合は、本発明によるサービスを利用することなくすぐに映像通話を利用できる。もしホーム位置登録機500が映像通話の支援有無を判断する場合は、サービスサーバー600は、利用者が設定した映像通話受信可否情報が変更される度に、これをホーム位置登録機500に提供しなければならない。
【0031】
上記3Gコンテンツは、発信者が音声通話利用中に着信利用者が登録した停止映像及び動画、音楽、ゲーム、文字掲示板などを独立して利用する独立型(Stand-alone)コンテンツと、音声通話利用中に着信利用者と共にチャット、ネットワークゲームなどを利用するインタラクティブ型(Interactive)コンテンツとに区分され得る。
【0032】
図3は、本発明のもう一つの実施例による、サービス利用者が上記3Gコンテンツのうちインタラクティブ型(Interactive)コンテンツを登録し、これを発信者と着信者とが共に双方向で利用する方法を支援するためのシステムの各構成ブロック間の動作過程を示す図である。
【0033】
発信端末機100が音声呼又は映像呼を発信し、これによりサービスサーバー600が上記特定ショートメッセージを発信端末機100に伝送することによって、発信端末機100が内蔵されたプログラムを実行し、発信者が上記3Gインタラクティブコンテンツを選択できるように支援する手順(S300〜S310)は、図2のS200〜S210と同一であるため、重複する説明は省略する。
【0034】
上記発信者が3Gコンテンツを選択する場合、発信端末機100は、上記ショートメッセージに含まれた3Gコンテンツのアドレス情報によってサービスサーバー600に位置する上記3Gコンテンツに接続し(S331)、サービスサーバー600は、上記コンテンツのアドレス情報を含むショートメッセージを着信端末機900に伝送する(S332)。
【0035】
上記コンテンツに接続した発信端末機100は、上記着信番号へ音声呼を発信し(S333)、これにより移動交換機400は音声呼の処理手順を行い(S334)、上記音声呼の処理手順に沿って発信及び着信端末機間に通話路が接続されて音声通話がなされる(S335)。
【0036】
一方、上記ショートメッセージを受信した着信端末機900は、上記コンテンツの利用に対する意思を着信者に確認した後、着信者が利用を希望する場合、上記ショートメッセージに含まれたアドレス情報によって上記コンテンツに接続する(S336)。このように発信者のコンテンツ利用要求に応じて発信及び着信端末機が同一の3Gインタラクティブコンテンツに接続して互いにパケットデータを送受信(S337,S338)することにより、上記発信者と着信者とが音声通話を行いながら上記コンテンツを共に利用するように支援する。
【0037】
本発明では、着信者が登録した3Gインタラクティブコンテンツを発信者の利用要求に応じて共に利用する方法について記述したが、上記コンテンツを登録しておいた利用者が呼を発信する場合も、音声通話を行いながら自らが登録しておいたコンテンツを選択して任意の着信者と共に利用することもできる。
【0038】
図4は、本発明の実施例によるサービスサーバー600の構成ブロック図である。
本発明によるサービスサーバー600は、サービス提供のために、ホーム位置登録機500と、SMSC(Short Message Service Center)700と、インターネット網800と、PDSN(Packet Data Serving Node)350とに接続され、上記システムから提供される情報を、規定されたサービス要件によってサービスサーバー600内の装置に伝送して処理を指示し、サービスサーバー600内の装置から提供される情報を、サービスサーバー600と接続された上記システムに伝送して処理を要求する等のインターフェース及び中央統制機能を行う中央制御部401を備える。
【0039】
サービス利用者DB402は、本発明の実施例によって3G関連の着信状態情報及び3Gコンテンツを指定された発信者に提供するために、上記サービスに加入した利用者、及び上記加入者が指定したサービス利用対象者の情報を保存し管理する。
【0040】
映像通話受信状態DB403は、サービス加入者が端末機又はインターネット網800の記録媒体を介して仮想の発信者をグループ化し、上記グループによって設定した映像通話受信可否情報を保存し管理する。
【0041】
3GコンテンツDB404は、上記サービス加入者が端末機又はインターネット網800の記録媒体を介して上記発信者グループによって3Gコンテンツを登録する場合、上記コンテンツを保存し管理する。
【0042】
ショートメッセージ処理部405は、上記映像通話受信可否情報と、3Gコンテンツが保存されたアドレス情報を含む3Gコンテンツ関連の情報と、着信加入者の端末機番号(Mobile Identification Number)などの付加情報とを含めて特定規格のショートメッセージを生成する。
【0043】
ショートメッセージ伝送部406は、上記ショートメッセージ処理部405で作成されたショートメッセージをSMSC(Short Message Service Center)700を介して指定された発信利用者の端末機番号に伝送する。
【0044】
データ処理部407は、サービス利用者が端末機又はインターネット網800の記録媒体を介して特定コンテンツに接続要求を試みる場合に、上記接続要求に応じて該当するコンテンツに接続するように処理し、利用者が入力する情報を該当装置が保存できるように処理する。
【0045】
データ伝送部408は、上記データ処理部407で処理された情報をPDSN(Packet Data Serving Node)350又はインターネット網800を介して発信及び着信利用者の端末機又はインターネット網800の記録媒体に伝送する。
【0046】
図5は、本発明の実施例による、端末機の動作過程を示すフローチャートである。
本発明の実施例によってサービス利用者が音声呼又は映像呼を試みると(S501)、ホーム位置登録機500の要求を受けたサービスサーバー600は、3Gサービス利用関連の着信状態情報、及び着信者が予め登録しておいた3Gコンテンツ関連の情報をショートメッセージに含めて発信端末機100に伝送し、上記ショートメッセージを受信した発信端末機100は、内蔵されたプログラムの規定された手順に沿って上記3G関連の着信状態情報、及び支援するサービスメニューを端末機画面に提供する。
【0047】
上記着信状態情報は、着信端末機の3Gサービス利用可否と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否か、及び着信者の映像通話受信可否情報を含んでおり、上記情報によって発信端末機100のプログラムは映像通話と3Gサービスの支援有無を決定し、支援する3Gサービスのメニューを有効化して発信者が利用できるようにする(S502)。サービス加入者が映像通話を利用できない状況で映像通話受信不可設定をした場合は、映像通話メニューが無効化されて上記発信者が利用できないようになり、かかる状況で発信者が音声通話を選択すると、発信端末機100は音声呼を発信する(S503)。
【0048】
また、上記発信者が上記S502の工程で3Gコンテンツの利用を選択した場合、発信端末機100は、上記ショートメッセージに含まれた3Gコンテンツのアドレス情報によってサービスサーバー600に位置する上記3Gコンテンツに接続する(S511)。次に、発信端末機は上記着信番号へ音声呼を発信し、移動交換機400の音声呼の処理手順に沿って発信及び着信端末機間に通話路が接続されて音声通話がなされる(S512)。このような手順を通して上記3Gコンテンツが発信端末機100に提供されると、音声通話利用中の上記発信者は、3G端末機で提供される同時作業実行(Multi-Tasking)キーを利用して上記3Gコンテンツ画面を選択し利用する(S513)。
【0049】
上述の本発明の説明では具体的な実施例について説明したが、本発明の範囲から逸脱しない限り多様な変形が実施可能である。従って、本発明の特許範囲は、上記実施例によって定められるものではなく、特許請求の範囲のみならず均等範囲にも及ぶことは自明である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信端末機から特定の着信端末機へ通話呼の要求がある場合、サービスサーバーが、上記着信端末機の着信情報及び3Gコンテンツ情報を含むショートメッセージを構成して上記発信端末機に伝送する第1工程;
上記発信端末機が、上記着信端末機の着信情報を表示し、それと共に音声通話、映像通話及び3Gコンテンツを含むサービス項目のうち支援可能なサービス項目を有効化させて表示する第2工程;及び
上記サービス項目のうち上記音声通話が選択された場合は、上記着信端末機と音声通話を行い、上記映像通話が選択された場合は、上記着信端末機と映像通話を行い、3Gコンテンツが選択された場合は、該当3Gコンテンツが位置するサービスサーバーに接続して、パケットデータの送受信及び上記着信端末機との音声通話を行う第3工程;
を含むショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項2】
上記第1工程は、
発信端末機が特定の着信端末機へ通話呼の要求をする工程;
上記ホーム位置登録機が上記着信端末機の着信情報を照会して上記サービスサーバーへ提供する工程;及び
上記サービスサーバーが、内部に登録されている着信端末機の映像通話受信可否、3Gコンテンツ情報、及び上記受信した着信情報を含むショートメッセージを構成して上記発信端末機に伝送する工程;
を含む請求項1に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項3】
上記ショートメッセージは、発信端末機の呼の発信により基地局と発信端末機との間に接続されたトラフィックチャンネルを介して伝送される請求項2に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項4】
第3工程で3Gコンテンツが選択された場合、
上記発信端末機が上記3Gコンテンツ情報内にあるアドレス情報によって、上記3Gコンテンツが位置するサービスサーバーと接続する工程;
上記発信端末機が上記着信端末機と音声通話を行う工程;及び
上記発信端末機が上記サービスサーバーとパケットデータの送受信を行う工程;
を含む請求項1に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項5】
第3工程で3Gコンテンツが選択された場合、
上記発信端末機が上記3Gコンテンツ情報内にあるアドレス情報によって、上記3Gコンテンツが位置するサービスサーバーと接続する工程;
上記サービスサーバーが、上記3Gコンテンツ情報を含むショートメッセージを、上記着信端末機に伝送する工程;
上記発信端末機が上記着信端末機と音声通話を行う工程;
上記着信端末機が上記3Gコンテンツ情報内にあるアドレス情報によって、上記3Gコンテンツが位置するサービスサーバーと接続する工程;及び
上記発信端末機及び上記着信端末機が各々上記サービスサーバーとパケットデータの送受信を行う工程;
を含む請求項1に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項6】
上記通話呼の要求は、音声呼の要求及び映像呼の要求を含む請求項1に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項7】
上記着信情報は、上記着信端末機の3Gサービス支援有無情報と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否かの情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項8】
上記第1工程で、上記ショートメッセージは、上記着信端末機の映像通話受信可否に関する情報を更に含む請求項1に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項9】
上記第2工程で、上記発信端末機は、上記着信端末機の映像通話受信可否に関する情報を更に含めて表示する請求項1に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項10】
上記第2工程で、上記発信端末機は、上記着信端末機が3Gサービスを支援しない場合、映像通話及びコンテンツサービス項目を有効化せず、上記着信端末機が3Gサービスを支援するが、映像通話受信不可である場合、映像通話サービス項目を有効化しないことを特徴とする請求項1に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供方法。
【請求項11】
発信端末機と音声通話、映像通話及びデータ通信を行う着信端末機;
上記着信端末機の3Gサービス支援有無情報と3Gサービスカバレッジ内に位置しているか否かの情報を含む着信情報を保存したホーム位置登録機;
上記着信端末機の映像通話受信可否、上記着信端末機の着信情報、及び3Gコンテンツ情報を含むショートメッセージを構成して上記発信端末機に伝送するサービスサーバー;及び
上記ショートメッセージを受信した場合に、内蔵されたプログラムを実行して、着信端末機の映像通話受信可否及び着信情報を表示し、それと共に音声通話、映像通話、及び3Gコンテンツを含むサービス項目のうち支援可能なサービス項目を有効化して表示し、使用者による上記サービス項目の選択によって、上記着信端末機との音声通話、映像通話、及び3Gコンテンツサービスを提供する発信端末機;
を含むショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供システム。
【請求項12】
上記サービスサーバーは、
3Gサービスに加入した利用者の情報が保存されたサービス利用者DB;
上記利用者が保有する端末機の映像通話受信可否情報が保存された映像通話受信状態DB;
上記利用者が登録した3Gコンテンツが保存された3GコンテンツDB;
上記映像通話受信可否情報、上記3Gコンテンツ情報、及び着信端末機の着信情報を含むショートメッセージを生成するショートメッセージ処理部;
上記生成されたショートメッセージを、ショートメッセージセンター(SMSC)を通して指定された発信端末機に伝送するショートメッセージ伝送部;
上記発信端末機又は上記着信端末機が上記3Gコンテンツに接続を試みる場合、接続処理のためのインターフェースを行うデータ処理部;
上記データ処理部で接続処理されるデータを上記発信端末機又は着信端末機に伝送するデータ伝送部;及び
上記ホーム位置登録機、ショートメッセージセンター(SMSC)とのインターフェース処理を行って情報を送受信し、上記ショートメッセージの送信制御を行う中央制御部;
を含む請求項11に記載のショートメッセージを利用した第3世代通信サービス提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−519841(P2010−519841A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550794(P2009−550794)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【国際出願番号】PCT/KR2008/000977
【国際公開番号】WO2008/102974
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(509236508)コール ゲート カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】