説明

シリコーンオイルビーズを含有する歯磨剤組成物

経口的に許容可能なビヒクルであってその中にシリコーンオイルビーズが分散されたものを含み、そして少なくとも約20000センチポアズの粘度を有する歯磨剤組成物、及びその歯磨剤組成物を使用して口内乾燥を軽減する方法。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] 効果的な歯磨剤組成物は、歯及び歯肉の徹底的な洗浄、歯面着色物の除去、及び歯の研磨を通して、歯の外観の維持及び保護を提供しなければならない。効果的な歯磨剤組成物は、外来性残渣(exogenous debris)を洗浄及び除去しなければならず、それによって、虫歯(tooth decay)の予防を補助し、そして歯肉の健康を促進し、並びに清潔で清涼な口内感覚(mouth feel)を提供する。しかし、従来の歯磨剤組成物は、シリカ及び/又は界面活性剤により、乾燥性である傾向がある。結果として、歯磨剤組成物が、口腔乾燥症と関連するものなどの口内乾燥の知覚を軽減すると同時に清潔な口内感覚及び清涼な息を提供すること、及び有益な口内感覚及び/又は歯の感覚の利益をもたらすことが望ましい。
【発明の概要】
【0002】
[0002] 歯磨剤組成物には、経口的に許容可能なビヒクルであってその中にシリコーンオイルビーズが分散されたものが含まれ、ここで、歯磨剤組成物は少なくとも約20000センチポアズの粘度を有する。
【0003】
[0003] 口内乾燥の知覚を軽減する方法には、使用者の口腔に歯磨剤組成物を適用する工程が含まれ、ここで、歯磨剤組成物は、経口的に許容可能なビヒクルであってその中にシリコーンオイルビーズが分散されたものを含み、そして少なくとも約20000センチポアズの粘度を有する。
【発明を実施するための形態】
【0004】
[0004] 本明細書全体で使用される場合、範囲は、その範囲内のそれぞれの値及び全ての値を記載するための省略表現として使用される。その範囲内のいずれの値も、その範囲の境界として選択することができる。さまざまな種類の薬物治療を受ける個体、又は、頭部及び頸部への放射線曝露若しくは他の傷害、おたふく風邪、サルコイドーシスなどの、特定の病状を患う個体;又は老人は、“口内乾燥”の知覚、すなわち、口腔中に唾液が十分に存在しないという知覚を経験する可能性がある。本発明の組成物及び方法は、この知覚を予防及び/又は軽減する。
【0005】
[0005] “歯磨剤”という用語には、練り歯磨き及びゲル並びにいずれかの他の形態が含まれるものとする。歯磨剤組成物は、深い縞の(deep striped)形態、表面縞の(surface striped)形態、重層化された形態、又はいずれかの組み合わせの、ゲル及び練り歯磨きなどの、いずれかの望ましい形態であってもよい。
【0006】
[0006] 本明細書中において使用される場合、“経口的に許容可能なビヒクル”という用語には、適切なビヒクルであって、それを使用して本組成物を安全かつ効果的な方法で口腔へ適用することができるものが含まれるものとする。そのようなビヒクルには、フッ化物イオン源、追加の抗歯石剤、バッファー、他の研磨材料、ペルオキシド源、アルカリ金属重炭酸塩、増粘材料、保湿剤、水、界面活性剤、二酸化チタン、フレーバー系、甘味剤、キシリトール、着色剤、及びそれらの混合物が含まれていてもよいが、これらに限定されるものではない。
【0007】
[0007] 一態様において、歯磨剤組成物には、(1)経口的に許容可能なビヒクルが含まれていてもよいベース歯磨剤、及び(2)経口的に許容可能なビヒクルの全体に分散されたシリコーンオイルビーズ、が含まれていてもよい。他の態様において、歯磨剤組成物には、一つ以上の活性剤がさらに含まれていてもよい。経口的に許容可能なビヒクルの全体に分散されたシリコーンオイルビーズを有する経口的に許容可能なビヒクルを含む歯磨剤組成物を、口内乾燥の知覚を軽減するために、使用者、例えばヒト、の口腔へ適用することができる。本発明のさまざまな態様において使用するための上記の構成要素及び他の構成要素のそれぞれを、以下に記載する。
【0008】
[0008] 歯磨剤組成物の成分のためのビヒクルには、口腔中での使用のために適切ないずれかの経口的に許容可能なビヒクルが含まれていてもよい。そのような担体には、当該技術分野で既知又は開発された、練り歯磨き、歯磨き粉、予防ペースト(prophylaxis paste)、ロゼンジ、ガムなどの、通常の成分のいずれが含まれていてもよい。
【0009】
[0009] いくつかの態様において、経口的に許容可能なビヒクルには水相が含まれる。いくつかの態様において、歯磨剤組成物には、約5重量%〜約10重量%の量の水が含まれる。
【0010】
[0010] 経口的に許容可能なビヒクルにはまた、保湿剤が含まれていてもよい。いくつかの態様において、保湿剤には、グリセリン又はソルビトール、又はポリエチレングリコール又はプロピレングリコールなどのアルキレングリコールが含まれる。いくつかの態様において、保湿剤は、歯磨剤組成物の重量に対して約30%〜約80%の量で存在していてもよい。他の態様において、保湿剤は、約50重量%〜約70重量%の量で存在していてもよい。
【0011】
[0011] 経口的に許容可能なビヒクルにはまた、無機又は天然又は合成の増粘剤又はゲル化剤が含まれていてもよい。増粘剤又はゲル化剤は、約0.10重量%〜約5重量%の量で存在していてもよい。増粘剤又はゲル化剤は、約0.2重量%〜約1重量%の量で存在していてもよい。適切な量の増粘剤が歯磨剤組成物中に含まれて、シリコーンオイルビーズを懸濁する。増粘剤が歯磨剤組成物中に含まれて、チューブから歯ブラシの上へ押し出すことができ、そして歯ブラシの毛の間に落ちるのではなく、実質的に歯ブラシの上でその形状を維持するであろう、絞り出し可能の保形性生成物を形成することが望ましいだろう。歯磨剤組成物のために適切な増粘剤又はゲル化剤には、Zeodent 165の商品名でHuber Corporationから入手可能な非晶質シリカなどの無機増粘シリカ(inorganic thickening silica)、アイリッシュモス、カラギーナン、トラガカントガム、及びポリビニルピロリドンが含まれていてもよい。
【0012】
[0012] いくつかの態様において、経口的に許容可能なビヒクルには、少なくとも一つの界面活性剤が含まれる。適切な界面活性剤には、水素化ヤシ油脂肪酸のモノ硫酸化モノグリセリドのナトリウム塩などの高級脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸の水溶性塩、コカミドプロピルベタイン、ラウリル硫酸ナトリウムなどの高級アルキル硫酸、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリールスルホン酸、高級アルキルスルホ酢酸、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、1,2-ジヒドロキシプロパンスルホン酸の高級脂肪酸エステル、及び脂肪酸、アルキル又はアシル基中に12〜16個の炭素を有するものなどの低級脂肪族アミノカルボン酸化合物の実質的に飽和された高級脂肪族アシルアミドなどが含まれていてもよいが、これらに限定されるものではない。最後に挙げたアミドの例は、N-ラウロイルサルコシン、及びN-ラウロイルサルコシン、N-ミリストイルサルコシン、又はN-パルミトイルサルコシンのナトリウム塩、カリウム塩、及びエタノールアミン塩である。
【0013】
[0013] いくつかの態様において、陰イオン性界面活性剤は、約0.3重量%〜約5重量%の量で歯磨剤組成物中に存在する。他の態様において、陰イオン性界面活性剤は、約0.5重量%〜約2重量%の量で歯磨剤組成物中に存在する。
【0014】
[0014] 歯磨剤組成物はまた、結合剤を含有することができる。適切な結合剤の例には、海洋性コロイド(marine colloid)、カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(カルメロース)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの塩(例えば、カルメロースナトリウム)などのセルロースポリマー、カラヤガム、キサンタンガム、アラビアガム、及びトラガカントガムなどの天然ガム、キトサン、コロイド状ケイ酸マグネシウムアルミニウム、及びコロイド状シリカが含まれていてもよいが、これらに限定されるものではない。
【0015】
[0015] いくつかの態様において、研磨剤が歯磨剤製剤に添加される。適切な研磨剤の例には、沈降シリカなどのシリカ研磨剤、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウム、リン酸三カルシウム、リン酸水素カルシウム二水和物、ケイ酸アルミニウム、か焼アルミナ、ベントナイト、又は他のシリカ材料、メラミン、フェノール性ホルムアルデヒド及び尿素ホルムアルデヒド、及び架橋ポリエポキシド、及びポリエステルなどの微粒子状熱硬化性樹脂が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
[0016] 歯磨剤組成物にはまた、着香剤又は着香剤の混合物が含まれていてもよく、着香剤には、芳香油、芳香性アルデヒド、エステル、アルコール、同様の材料、及びそれらの組み合わせなどの、天然又は合成の着香剤が含まれる。適切な着香剤の例には、バニリン、スペアミントオイル、シナモンオイル、冬緑油(メチルサリチル酸)、ペパーミントオイル、クローブオイル、アニスオイル、ユーカリオイル、シトラスオイル、フルーツオイル、及び精油が含まれていてもよい。いくつかの態様において、歯磨剤組成物には、リモネン、メントン、カルボン、メントール、アネトール、ユーカリオイル、オイカリプトール、アネトール、オイゲノール、カッシア、オキサノン(oxanone)、アルファ−イリソン(alpha-irisone)、プロペニルグエトール(propenyl guaiethol)、チモール、リナロール、ベンズアルデヒド、桂皮アルデヒド、N-エチル-p-メンタン-3-カルボキサミン(N-ethyl-p-menthan-3-carboxamine)、N,2,3-トリメチル-2-イソプロピルブタンアミド、3-1-メントキシプロパン-1,2-ジオール、桂皮アルデヒドグリセロールアセタール(CGA)、メトングリセロールアセタール(methone glycerol acetal)(MGA)、及びシネオールなどの着香剤が含まれる。
【0017】
[0017] 他の添加剤が、製造、安定性、美観、治療効果、消費者アピールなどのために、歯磨剤組成物中に含まれていてもよい。例示的添加剤には、全ての他の従来の歯磨剤添加剤、粘度調節剤、希釈剤、発泡調節剤、唾液刺激剤、減感剤、増白剤、酵素、pH調節剤、口当たりをよくする薬剤(mouth-feel agent)、甘味剤、着色剤、乳白剤、及び息を清涼にする剤(breath freshening agent)が含まれる。
【0018】
[0018] 歯磨剤組成物にはまた、シリコーンオイルビーズが含まれていてもよい。いくつかの態様において、シリコーンオイルビーズは、経口的に許容可能なビヒクルの全体に分散される。
【0019】
[0019] いずれかの適切なシリコーンオイルが、歯磨剤組成物中に含まれていてもよい。いくつかの態様において、シリコーンオイルは、トリシロキサン、シクロメチコン、ジメチコン、フェニルトリメチコン、又はそれらの組み合わせの少なくとも一つである。
【0020】
[0020] シリコーンオイルビーズはいずれかの適切な量で存在していてもよい。いくつかの態様において、シリコーンオイルビーズは、歯磨剤組成物の重量に対して約1%から約3%、又は約5%〜約50%の量で存在する。他の態様において、シリコーンオイルビーズは、組成物の重量に対して、約20%〜約30%の量で存在する。
【0021】
[0021] 本発明に含まれるシリコーンビーズは、当該技術分野において既知又は開発されたいずれかのものであってもよい;しかし、そのようなビーズは、適用に際して口腔の中へシリコーンオイルを放出することができなければならない。そのような放出は、どのような手段又は様式で達成されてもよく、それらには、瞬間的又は実質的に瞬間的な放出、連続的放出、機械的手段、及び/又は化学的手段(溶解など)が含まれる。ビーズは、例えば、セルロース、ゼラチン、デンプン、ガム、ペプチド又はタンパク質、ラクトースポリマー及び他の単糖類ポリマーなどのポリマーの形態であってもよい。
【0022】
[0022] ビーズはどのような大きさであってもよい。しかし、約0.1 mm〜約1 mm又は約0.3 mm〜約0.5 mm又は約1 mm〜約3.5 mm、又は約5 mmまでの平均粒径のビーズであることが好ましい。
【0023】
[0023] 歯磨剤組成物にはまた、少なくとも一つの活性剤が含まれていてもよい。活性剤は、ビーズ(シリコーンオイルでカプセル化されたもの)の内部にあってもよい;担体/ビヒクル内部にあってもよい;ビーズのコーティング又は外殻の内部に完全に又は部分的に埋め込まれていてもよい。
【0024】
[0024] 適切な活性剤の例には、ステロイド、NSAIDs、フッ化物イオン源、ポリカルボキシレートポリマー、ポリビニルメチルエーテル/マレイン酸無水物(PVME/MA)共重合体、アルギニンエステル、亜鉛イオン源、スズイオン源、デルモピノール、歯石調節剤、抗菌剤、トリクロサン及びその塩、クロルヘキシジン、アレキシジン、ヘキセチジン、サンギナリン、塩化ベンザルコニウム、サリチルアニリド、臭化ドミフェン、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化テトラデシルピリジニウム(TPC)、塩化N-テトラデシル-4-エチルピリジニウム(TDEPC)、オクテニジン(octenidine)、オクタピノール、ナイシン、亜鉛イオン源、銅イオン源、精油、フラノン、抗炎症剤、抗歯垢剤、抗酸化剤、及びバクテリオシン、及びその塩、ホノキオール、ビタミン、抗接着薬剤、タンパク質性薬剤、ペプチドが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0025】
[0025] 本発明の組成物は、フッ化物イオン供給化合物、フッ化ナトリウム、フッ化モノナトリウム、フッ化カルシウム、及びアルギニン塩、重炭酸アルギニン、リン酸アルギニン、及び重炭酸アルギニンなどの虫歯予防活性剤を含有してもよい。
【0026】
[0026] いくつかの態様において、歯磨剤組成物はペースト又はゲルである。いくつかの態様において、歯磨剤組成物の構成要素は、組成物が少なくとも約10000センチポアズの粘度を有することができるように選択される。
【0027】
[0027] 適切な量の増粘剤が、歯磨剤組成物中に含まれてよく、シリコーンオイルビーズを懸濁する。いくつかの態様において、適切な量の増粘剤が、歯磨剤組成物中に含まれて、チューブから歯ブラシの上へ押し出すことができ、歯ブラシの毛の間に落ちるのではなく実質的に歯ブラシの上でその形を維持しうる、絞り出し可能の保形性生成物を形成する。
【0028】
[0028] 上記の歯磨剤組成物を、口腔へ適用することができる。いくつかの態様において、歯磨剤組成物の口腔への適用が、口腔乾燥症に関連するような口渇感を軽減する。
[0029] いくつかの態様において、歯磨剤組成物の口腔への適用は、口腔中に清潔だが湿潤性の感覚をもたらす。いくつかの態様において、口腔への歯磨剤組成物の適用は、有益な口内感覚及び/又は歯の感覚をもたらす。いくつかの態様において、有益な口内感覚及び/又は歯の感覚には、次の性質の少なくとも一つが含まれる:高い清潔感、清涼感、光沢のある歯の外観、滑らかな歯の感覚、冷涼な口内感覚、清涼な息、口内の湿潤性、口内の含水性、及び長期間の又は持続的な清涼な息。
【0029】
[0030] いくつかの態様において、歯磨剤組成物は練り歯磨き及び/又はゲルである。いくつかの態様において、歯磨剤組成物は、歯ブラシによって、手によって、綿棒によって、又はフィルム又はストリップによってなどにより、歯へ直接的に適用される。
【実施例】
【0030】
[0031] 本発明に従う歯磨剤組成物を、以下の成分を組み合わせることによって調製する。
【0031】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも約20000センチポアズの粘度を有し、一つ以上のシリコーンオイルビーズを含む経口的に許容可能なビヒクルを含む、歯磨剤組成物。
【請求項2】
シリコーンオイルが、トリシロキサン、ジメチコン、シメチコン、フェニルトリメチコン、及びシクロメチコンから選択される少なくとも一つの成分を含む、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
【請求項3】
活性剤をさらに含む、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
【請求項4】
研磨剤、シリカ、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、クロルヘキシジン、アレキシジン、ヘキセチジン、及びサンギナリンから選択される少なくとも一つの剤をさらに含む、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
【請求項5】
塩化ベンザルコニウム、サリチルアニリド、臭化ドミフェン、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化テトラデシルピリジニウム(TPC)、及び塩化N-テトラデシル-4-エチルピリジニウム(TDEPC)から選択される少なくとも一つの剤をさらに含む、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
【請求項6】
オクテニジン、オクタピノール(octapinol)、ナイシン、亜鉛イオン源、銅イオン源、精油、及びフラノンから選択される少なくとも一つの剤をさらに含む、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
【請求項7】
酵素、ペプチド、タンパク質、バクテリオシン及びその塩、並びにホノキオールから選択される少なくとも一つの剤をさらに含む、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
【請求項8】
保湿剤、着香剤、及び界面活性剤から選択される少なくとも一つの成分をさらに含む、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
【請求項9】
経口的に許容可能なビヒクルであってその中にシリコーンオイルビーズが分散されたものを含み、そして少なくとも約10000センチポアズの粘度を有する歯磨剤組成物を、使用者の口腔へ適用することを含む、口内乾燥を軽減する方法。
【請求項10】
シリコーンオイルが、トリシロキサン、ジメチコン、シメチコン、フェニルトリメチコン、及びシクロメチコンから選択される少なくとも一つの成分を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
歯磨剤組成物が活性剤をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
組成物が、研磨剤、シリカ、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、クロルヘキシジン、アレキシジン、ヘキセチジン、及びサンギナリンから選択される少なくとも一つの成分をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
組成物が、塩化ベンザルコニウム、サリチルアニリド、臭化ドミフェン、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化テトラデシルピリジニウム(TPC)、及び塩化N-テトラデシル-4-エチルピリジニウム(TDEPC)から選択される少なくとも一つの成分をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
組成物が、オクテニジン、オクタピノール、ナイシン、亜鉛イオン源、銅イオン源、精油、及びフラノンから選択される少なくとも一つの成分をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
組成物が、酵素、ペプチド、タンパク質、バクテリオシン、及びその塩、並びにホノキオールから選択される少なくとも一つの成分をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
歯磨剤組成物が、保湿剤、着香剤、及び界面活性剤から選択される少なくとも一つの成分をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
歯磨剤組成物を、使用者の歯へ直接適用することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
経口的に許容可能なビヒクルであってその中にシリコーンオイルビーズが分散されたものを含み、少なくとも約20000センチポアズの粘度を有し、そして虫歯予防剤を含有する歯磨剤組成物を、使用者の口腔へ適用すること:を含む、口内乾燥を患う個人の虫歯を予防及び/又は軽減する方法。
【請求項19】
虫歯予防剤が、シリコーンオイルビーズの内側、シリコーンオイルビーズの外側、シリコーンオイルビーズシェルに完全に埋め込まれて、及びシリコーンオイルビーズシェルの内側に部分的に埋め込まれて、のいずれか一つから選択される部位で、組成物中に存在する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
虫歯予防剤が、フッ化物イオン供給化合物、フッ化ナトリウム、フッ化モノナトリウム、フッ化カルシウム、及びアルギニン塩から選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
虫歯予防剤が、重炭酸アルギニン、リン酸アルギニン、及び重炭酸アルギニンから選択される、請求項18に記載の方法。

【公表番号】特表2010−536856(P2010−536856A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521907(P2010−521907)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【国際出願番号】PCT/US2008/070127
【国際公開番号】WO2009/025941
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(590002611)コルゲート・パーモリブ・カンパニー (147)
【氏名又は名称原語表記】COLGATE−PALMOLIVE COMPANY
【Fターム(参考)】