シートへの非接触無線認識装置の配置方法
【課題】 非接触無線認識装置をシートに実装する際、非接触無線認識装置の厚みよりも、シートの厚みの方が薄いと、シート束にした場合、非接触無線認識装置の実装位置とそうでない位置で厚みが異なったり、またシート束の厚みが厚くなってしまう。
【解決手段】 シート束を構成するシート毎に非接触無線認識装置を実装する際に、非接触無線認識装置を実装位置をずらしながらシートの対角上に相当する位置に交互に配置する。
【解決手段】 シート束を構成するシート毎に非接触無線認識装置を実装する際に、非接触無線認識装置を実装位置をずらしながらシートの対角上に相当する位置に交互に配置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触無線認識装置をシートに実装する際の、シート上での非接触無線認識装置の配置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ICチップ、ICタグ、RF−ID、RF−タグ(以後、代表してICチップと呼ぶ)などと呼ばれる非接触方式でデータの読み出し、あるいは読み出し及び書き込みが可能な非接触無線認識装置が実用化され、定期乗車券、入場券、クレジットカードなど様々なカード類に実装されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、近年、アンテナ部を内蔵した超小型ICチップが開発され、ICチップの小型化が益々進行する中、シート等のシートへの実装も行われ始めている。ICチップにアンテナ部が内蔵され超小型化された事で、その厚みは紙並の厚さになってきた。
【特許文献1】特開2001−351082号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ICチップにアンテナ部が内蔵され超小型化が進行すると、アンテナ部も小さくなり、非接触無線認識装置としての感度が低下してしまう。これにより、受信手段との認識範囲が狭くなってしまう。つまりICチップの大きさと認識範囲は相反する関係に有る。その為、様々なシートにICチップを実装する際、シートの厚みと必要な認識範囲とICチップのサイズの関係から、シートの厚みよりもICチップの厚みの方が厚くなってしまう場合が存在する。
【0005】
ここで、シート51とICチップ52の厚みの関係が図9に示す様に、ICチップ52が実装されている箇所とそうでない箇所の厚みが同じ場合(シート51の厚みの方がICチップ52の厚みよりも厚い場合)に、このシート51をn枚積み重ねたとすると、この場合、1枚1枚のシート51は図9に示すように平坦に積み重ねられ、その合計の厚みはシート28の厚みをt1とするとt1×nとなる。
【0006】
しかし、例えば、シート51とICチップ52の厚みの関係が図10(a)に示す様に、シート51の厚みt1の方がICチップ52の厚みt2よりも薄い場合や、図10(b)の様に、紙材と紙材を貼り合わせてICチップ52を挟み込む様な構成で、ICチップ52が実装されている場合、ICチップ52が実装されている箇所t5とそうでない箇所t3の厚みが異なり、ICチップ52が実装されている箇所t5の方が、そうでない箇所t3よりも厚い場合がある。
【0007】
図10(a)はシート51のICチップ52の位置での断面図であり、図10(b)はシート53のICチップ52の位置での断面図である。ここで、図10(a)のシート51を8枚重ねたとすると、図11の様になる。すると、ICチップ52の位置はぴったり重なるのだが、シート51のICチップ52の存在しない箇所には隙間ができ、実際は図12の様にシート51はICチップの無い箇所が垂れてしまう。これはシート枚数が多くなればなる程その影響が大きくなる。ここで、図10(a)の様にシート51の厚みをt1とし、ICチップ52の厚みをt2として、シート51をn枚積み重ねたとすると、その合計の厚みはICチップ52の位置ではt2×nとなる。図12の様にシート51が8枚の場合はt2×8の厚みとなる。
【0008】
この様に、シート51の厚みに対し、ICチップ52の厚みが厚い為、シート束がかさばってしまうと言う問題がある。
【0009】
次に、画像形成装置に用いるシートにICチップを実装した場合について、図13の画像形成装置100を用いて説明する。
【0010】
図13は、中間転写体を有するカラーの画像形成装置である。図13において、シートカセット23にはシート28が積載されており、ピックアップローラ24で搬送路に引き出されたシート28は、受信手段27と対向する位置を通過しローラ対26、25によってニップ部、つまり2次転写装置21とベルト2との当接部に給送される。ベルト2上に形成されたトナー像はこのニップ部でシート上に転写され、定着装置5で熱定着されて装置外へ排出される。
【0011】
図13の画像形成装置に搭載されるシート28について、図14を用いて説明する。
【0012】
図14はシートカセット23に搭載されたシート28の様子を示している。一様に重ねられたn枚のシート28−1〜28−nにはそれぞれ1枚毎にほぼ同位置にICチップ29−1〜29−nが実装されている。
【0013】
図13のピックアップローラ24は、図16に示す様に、一部が切り欠けられた半月状等の形状をなす2つのローラで構成されている。そして、カセット23内では、最下位のシート28の給紙側(矢印Aが指す側)の下からシート28の束を持ち上げており、給送回転体としてのピックアップローラ24がシートカセット23内に積載されたシート28の最上位のシートに送りをかけ、シート28を1枚分離して搬送路へ給送することになる。
【0014】
そして、受信手段27に近づくと、図15に示すように受信手段27から発せられる電磁波エネルギーによりシート28のICチップ29が稼働する。すると受信手段27はICチップ29との無線通信が可能となり、予めICチップ29が記憶している情報を受信する。
【0015】
ここで、シート28とICチップ29の厚みの関係が図10、図11、図12で説明した様に、シート28の厚みの方がICチップ29の厚みよりも薄いとする。この様なシート28の束をシートカセット23に積載した様子を、図17に示す。図17は給紙側から見た図である。
【0016】
この場合も、シート28の束を下から持ち上げられるのであるが、シート束28のICチップ29が実装された側(厚みの厚い側)のみがピックアップローラ24に触れ、ICチップ29が実装されない側はピックアップローラ24に触れない状態となってしまう。
【0017】
その為、シート28の厚みの方がICチップ29の厚みよりも薄く、そのシート28が積載されると、ピックアップローラ24でシート28を真っ直ぐ給送できなくなるという問題が有る。
【0018】
また、超小型ICチップを使用した場合、受信手段27とICチップ29との通信可能距離が短くなってしまう。その為、シートの片隅に1ヶのみICチップを配置した図15の場合、図15の場合に対して、図18の様にシート28を180度回転してシートカセット23に積載すると、受信手段27とICチップ29との距離が遠く、無線通信に失敗するという問題も有る。
【0019】
そこで、本発明は、シート束を構成する1枚1枚のシートに非接触無線認識装置を実装した場合でも、シート束の厚みをほぼ均一にし、安定したシート給送を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記目的を達成するため、本発明に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法は、複数のシートに非接触無線認識装置を実装する際に、前記複数のシート毎に前記非接触無線認識装置の実装位置を変えた事を特徴とする。
【0021】
また、本発明に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法は、シートに画像を形成する画像形成装置で用いられるシート束において、前記シート束を構成するシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する際に、前記非接触無線認識装置の実装位置をシート1枚1枚で異ならせる事を特徴とする。
【0022】
また、本発明に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法は、シートに画像を形成する画像形成装置で用いられるシート束において、前記シート束を構成するシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する際に、1枚のシートの少なくとも2箇所に前記非接触無線認識装置を配置するとともに、前記非接触無線認識装置の実装位置をシート1枚1枚で異ならせる事を特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、非接触無線認識装置が実装されたシートで構成されたシート束において、シート毎に非接触無線認識装置の実装位置を変える事で、シート束を構成する1枚1枚のシートに非接触無線認識装置を実装した場合でも、シート束の厚みをほぼ均一にする事ができ、またシート束の厚みを薄くする事ができる。
【0024】
また、画像形成装置などに用いるシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する場合においても、シート束の厚みをほぼ均一にする事ができ、機器に搭載した際に安定したシート給送が可能となる。また、通信可能範囲の狭い非接触無線認識装置をシートに実装する場合においても、機器に搭載した際に安定したシート給送と安定した無線通信とを可能にする事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0026】
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法について図面を参照して説明する。
【0027】
図1から図4は、本発明の第一の実施形態に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法を示したものである。
【0028】
まず、図1は、本発明の第一の実施形態に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法の一例である。
【0029】
図1において、シート28−1〜18はそれぞれ、1枚目のシート、2枚目のシート〜18枚目のシートを示しており、それぞれにICチップ29−1〜18が実装されている。1枚目のシート28−1には左上角にICチップ29−1が実装されており、2枚目のシート28−2には、1枚目のシート28−1のICチップ29−1の対角上にあたる右下角にICチップ29−2が実装されている。3枚目のシート28−3には、1枚目のシート28−1のICチップ29−1の右隣にズレた位置にICチップ29−2が実装されている。4枚目のシート28−4には、3枚目のシート28−3のICチップの対角上にあたる位置にICチップ29−4が実装されている。
【0030】
この様に、シートの対角上に交互に少しずつ位置をずらしながらICチップを実装していくと、図1に示す例の場合、18枚目のシートでシートの外周を1周する。この時、1枚目のシート28−1から18枚目のシート28−18のそれぞれのICチップの実装位置を1枚のシート上で重ねると、図1の右下図のように、全てのICチップが異なる位置に実装されていることがわかる。
【0031】
そして、シートの厚みよりもICチップの厚みの方が厚い場合に、上記の配置方法で各ICチップを配置した場合、その18枚のシートを重ね合わせたのが図2,図3である。
【0032】
図2は図1の18枚のシートの断面を並べて配置した図である。図2の様に各ICチップは様々な位置に配置されている。
【0033】
図2のICチップで色が濃い物ほど奥側に、薄い物ほど手前側に配置されている。1枚目から10枚目は再奥、再手前を交互に位置をズラしながら実装され、10枚目を越えると奇数個目は右端位置で奥から段々手前に、偶数枚目は左端位置で手前から段々奥に実装されている。図1の右下図の様に、いずれのICチップも1枚のシート上では同じ位置には無いので、実際この18枚を重ね合わせると、各シートの柔軟性と自重により、図3の様に各ICチップはシートとシートの間に埋もれ、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。よって、重ねあわせた18枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップの厚さをt2とすると、t1×18+(t2−t1)となる。
【0034】
以上、説明した様に、シート毎に非接触無線認識装置の実装位置を変える事で、上述した18枚のシートの場合、ICチップの厚さの合計t2×18と比較して、(t2−t1)×18分だけ薄くなっている。さらに、シート束が全体的に同じ厚みとする事ができる。
【0035】
図4(a)〜(d)に様々なICチップの配置方法でシート上に配置した場合に、それぞれのICチップの実装位置を1枚のシート上で重ねた例を示す。
【0036】
図4(a)は図1の配置方法をシートの中心部まで継続した場合である。図4(b)は図1の配置方法をシートの一辺の途中から始めた場合である。図4(c)は渦巻状に配置した場合である。図4(d)はシートの4角にそれぞれ順番に配置した場合である。図4(a)、図4(b)、図4(c)、図4(d)の様に、また、この配置方法以外にも様々な配置方法でシート束の厚みをなるべく薄くしつつ、シート束を全体的に同じ厚みとする事が可能である。
【0037】
いずれの場合も、説明で用いた図の場合、1枚のシート上で30ヶ所にICチップを配置したので、31枚目は、また1枚目と同じ位置にICチップを配置して1〜30枚目までの配置を繰り返す。そうする事でn枚のシートを重ねた場合のシート束の厚みは、ほぼ、シートの厚みt1×n+(ICチップの厚みt2−シートの厚みt1)×(n/30)となる。
【0038】
勿論、1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係して来る。例えば、m枚単位でICチップの配置を繰り返す場合、つまり、1枚のシート上にICチップを配置を重ねた場合にm個のICチップが実装可能な様に、ICチップの実装位置を変えて配置していくと、n枚のシートを重ねた場合のシート束の厚みは、ほぼ、シートの厚みt1×n+(ICチップの厚みt2−シートの厚みt1)×(n/m)となり、ICチップの厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップを配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較し、大幅に厚みを薄くできる。また、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられる為、シート束を全体的に同じ厚みとする事ができる。
【0039】
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態に係る画像形成装置に用いるシートへの非接触無線認識装置の配置方法について図面を参照して説明する。
【0040】
図5から図7は、本発明の第二の実施形態である画像形成装置に用いるシートへの非接触無線認識装置の配置方法を示した図である。
【0041】
図5から図7のいずれも、記録シート28の1枚1枚に配置位置を変えながらICチップ29を1ヶづつ配置した場合に、それぞれのICチップの配置位置を1枚のシート上に重ね合わせた図である。
【0042】
図5において、シート28の内側の点線で囲われた箇所が画像領域となり、画像形成装置で画像が形成される部分である。点線の外側は余白領域であり、画像は形成されない。
【0043】
図5の場合は、ICチップ29の1つ1つが大きく受信手段との通信可能範囲が広い場合の実施形態である。この場合、図13の画像形成装置において、シート28が給紙され、受信手段27に近づいた場合に、シート28上の何処にICチップが配置されていても受信手段27から発せられる電磁波エネルギーによりシート28のICチップ29が稼働し、受信手段27とICチップ29との無線通信が可能となり、予めICチップ29が記憶している情報を受信する事ができるICチップ29の場合である。
【0044】
図5において、ICチップ29−1は1枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。そしてICチップ29−2は2枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。ICチップ29−3、ICチップ29−4も同様である。図5に示す様に、ICチップ29の実装位置をシートの対角上に交互にずらしながら配置していく。
【0045】
図5の場合は、ICチップ29が大きく、十分目視が可能な為、画像領域には配置せず、余白領域に1列のみICチップ29を配置している。図5の場合、シート1枚分の領域で40ヶのICチップ29を実装している。勿論、1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係してくる。
【0046】
図5の様にICチップ29を配置した場合に、1枚分のシート上にm個のICチップ29が実装できたとして、そのシート28をn枚重ねあわせたとすると、各シートの柔軟性と自重により、図3で説明した様に、各ICチップ29はシートとシートの間に埋もれるため、重ねあわせたn枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップ29の厚さをt2とすると、ほぼt1×n+(t2−t1)×(n/m)となり、ICチップ29の厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップ29を配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較して大幅に厚みを薄くできる。また、図2、図3で説明した様に、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。これにより、このシート束を画像形成装置100のシートカセット23に搭載し、給紙する場合、図17の様になる事は無く、図16の場合のように1枚1枚、斜行する事なく給紙する事ができる。
【0047】
次に、図6の場合は、図5の場合と比較してICチップ29の1つ1つは小さいが、目視可能な大きさで、通信可能範囲が図5と同様に広い場合の実施形態である。図6中において、ICチップ29−1は1枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。そしてICチップ29−2は2枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。ICチップ29−3、ICチップ29−4も同様である。図6に示す様に、ICチップ29の実装位置をシートの対角上に交互にずらしながら配置していく。
【0048】
図6の場合は、ICチップ29が小さいが、それでも目視が可能な為、画像領域には配置せず、余白領域にのみICチップ29を配置した場合である。図6の場合は、余白領域に2列にわたってICチップ29を配置している。図6の場合、シート1枚分の領域で76ヶのICチップ29を実装している。勿論、余白領域にICチップを配置可能な列数や1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係してくる。
【0049】
図6の場合も、1枚分のシート上にm個のICチップ29が実装できたとして、そのシート28をn枚重ねあわせたとすると、各シートの柔軟性と自重により、図3で説明した様に、各ICチップ29はシートとシートの間に埋もれるため、重ねあわせたn枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップ29の厚さをt2とすると、ほぼ、t1×n+(t2−t1)×(n/m)となり、ICチップ29の厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップ29を配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較し、大幅に厚みを薄くできる。また、図2,図3で説明した様に、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。これにより、このシート束を画像形成装置100のシートカセット23に搭載し、給紙する場合、図17の様になる事は無く、図16の場合のように1枚1枚、斜行する事なく給紙する事ができる。
【0050】
さらに、図7の場合は、図6の場合と比較してICチップ29の1つ1つは更に小さく、目視不可能な大きさで、かつ通信可能範囲が図5と同様に広い場合の実施形態である。図7中において、ICチップ29−1は1枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。そしてICチップ29−2は2枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。ICチップ29−3、ICチップ29−4も同様である。図7に示す様に、ICチップ29の実装位置をシートの対角上に交互にずらしながら配置していく。
【0051】
図7の場合は、ICチップ29が非常に小さく目視が不可能な為、画像領域にもICチップ29を配置した場合である。図7の場合は、記録シート28の全域にICチップ29を配置している。図7の場合、シート1枚分の領域で213ヶのICチップ29を実装している。勿論、1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係してくる。
【0052】
図7の場合も、1枚分のシート上にm個のICチップ29が実装できたとして、そのシート28をn枚重ねあわせたとすると、各シートの柔軟性と自重により、図3で説明した様に、各ICチップ29はシートとシートの間に埋もれるため、重ねあわせたn枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップ29の厚さをt2とすると、ほぼ、t1×n+(t2−t1)×(n/m)となり、ICチップ29の厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップ29を配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較し、大幅に厚みを薄くできる。また、図2,図3で説明した様に、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。これにより、このシート束を画像形成装置100のシートカセット23に搭載し、給紙する場合、図17の様になる事は無く、図16の場合のように1枚1枚、斜行する事なく給紙する事ができる。
【0053】
(第三の実施形態)
本発明の第三の実施形態に係る画像形成装置に用いるシートへの非接触無線認識装置の配置方法について図面を参照して説明する。
【0054】
図8は、本発明の第三の実施形態である画像形成装置に用いるシートへの非接触無線認識装置の配置方法を示した図である。
【0055】
図8の場合は、ICチップ29の1つ1つが非常に小さく、受信手段との通信可能範囲が狭い場合の実施形態である。
【0056】
この場合、記録シート28の1ヶ所のみにICチップを実装すると、記録シート28を180度回転されて図13画像形成装置100のシートカセット23に積載されると、受信手段27との無線通信に失敗する恐れが有る為、記録シート28の1枚1枚に配置位置を変えながらICチップ29を2ヶずつ配置するのである。ここで、2ヶのICチップ29には同情報が記憶させてある。この場合に、それぞれのICチップの配置位置を1枚のシート上に重ね合わせた図が図8である。
【0057】
図8において、シート28が図8の方向で図13画像形成装置100のシートカセット23に積載された場合、点線Bより外側がICチップ29と受信手段27との通信可能範囲となる。また、シート28が図8の方向から180度回転されて図13画像形成装置100のシートカセット23に積載された場合、点線Cより外側がICチップ29と受信手段27との通信可能範囲となる。
【0058】
図8において、ICチップ29−1は2ヶ存在し、それぞれ共に1枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。そしてICチップ29−2も同様に2ヶ存在し、それぞれ共に2枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。ICチップ29−3、ICチップ29−4も同様である。図8に示す様に、ICチップ29の実装位置をシートの対角上に2ヶを1セットとし、ずらしながら配置していく。これにより、シート28を180度回転させて図13画像形成装置100のシートカセット23に積載されても、受信手段27との無線通信に失敗する事は無い。
【0059】
図8の場合は、ICチップ29が非常に小さく、受信手段27との通信可能範囲が狭い為、記録シート28の対角上に2ヶのICチップ29を1セットとして実装し、受信手段27との無線通信可能範囲に2列列にわたりICチップ29を配置している。図8の場合、シート1枚分の領域で17ヶのICチップ29を実装している。勿論、1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係して来る。
【0060】
図8の様にICチップ29を配置した場合に、1枚分のシート上にm個(mセット)のICチップ29が実装できたとして、そのシート28をn枚重ねあわせたとすると、各シートの柔軟性と自重により、図3で説明した様に、各ICチップ29はシートとシートの間に埋もれるため、重ねあわせたn枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップ29の厚さをt2とすると、t1×n+(t2−t1)×(n/m)となり、ICチップ29の厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップ29を配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較し、大幅に厚みを薄くできる。また、図2,図3で説明した様に、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。これにより、このシート束を画像形成装置100のシートカセット23に搭載し給紙する場合、図17の様になる事は無く、図16の場合のように1枚1枚、斜行する事なく給紙する事ができるのである。
【0061】
なお、第三の実施形態ではシート上の2箇所にICチップ29を配置した場合を例示したが、シート上の3箇所以上にICチップ29を配置してもよい。この場合においても、安定したシート給送と安定した無線通信とを可能にする事ができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第一の実施形態を説明する図である。
【図2】本発明の第一の実施形態のシートを積載した様子を説明する図である。
【図3】本発明の第一の実施形態のシートを積載した様子を説明する図である。
【図4】本発明の第一の実施形態の様々なICチップの配置方法を説明した図である。
【図5】本発明の第二の実施形態を説明する図である。
【図6】本発明の第二の実施形態を説明する図である。
【図7】本発明の第二の実施形態を説明する図である。
【図8】本発明の第三の実施形態を説明する図である。
【図9】シートの厚みの方がICチップより厚い場合にシートを積載した様子を説明する図である。
【図10】シートの厚みの方がICチップより薄い場合のICチップを実装したシートを説明する図である。
【図11】図10のシートを積載した様子を説明する図である。
【図12】図10のシートを積載した様子を説明する図である。
【図13】第二の実施形態、および第三の実施形態、および本発明が解決しようとする課題を説明する為の画像形成装置の断面図である。
【図14】図13のシートカセットに積載されたシートを説明する図である。
【図15】図13でICチップと受信手段が無線通信する様子を説明する図である。
【図16】図13でシートカセットからシートが給紙される様子を説明する図である。
【図17】本発明が解決しようとする課題を説明する図である。
【図18】本発明が解決しようとする課題を説明する図である。
【符号の説明】
【0063】
23 シートカセット
24 ピックアップローラ
27 受信手段
28 シート
29 ICチップ
51 シート
52 ICチップ
100 画像形成装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触無線認識装置をシートに実装する際の、シート上での非接触無線認識装置の配置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ICチップ、ICタグ、RF−ID、RF−タグ(以後、代表してICチップと呼ぶ)などと呼ばれる非接触方式でデータの読み出し、あるいは読み出し及び書き込みが可能な非接触無線認識装置が実用化され、定期乗車券、入場券、クレジットカードなど様々なカード類に実装されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、近年、アンテナ部を内蔵した超小型ICチップが開発され、ICチップの小型化が益々進行する中、シート等のシートへの実装も行われ始めている。ICチップにアンテナ部が内蔵され超小型化された事で、その厚みは紙並の厚さになってきた。
【特許文献1】特開2001−351082号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ICチップにアンテナ部が内蔵され超小型化が進行すると、アンテナ部も小さくなり、非接触無線認識装置としての感度が低下してしまう。これにより、受信手段との認識範囲が狭くなってしまう。つまりICチップの大きさと認識範囲は相反する関係に有る。その為、様々なシートにICチップを実装する際、シートの厚みと必要な認識範囲とICチップのサイズの関係から、シートの厚みよりもICチップの厚みの方が厚くなってしまう場合が存在する。
【0005】
ここで、シート51とICチップ52の厚みの関係が図9に示す様に、ICチップ52が実装されている箇所とそうでない箇所の厚みが同じ場合(シート51の厚みの方がICチップ52の厚みよりも厚い場合)に、このシート51をn枚積み重ねたとすると、この場合、1枚1枚のシート51は図9に示すように平坦に積み重ねられ、その合計の厚みはシート28の厚みをt1とするとt1×nとなる。
【0006】
しかし、例えば、シート51とICチップ52の厚みの関係が図10(a)に示す様に、シート51の厚みt1の方がICチップ52の厚みt2よりも薄い場合や、図10(b)の様に、紙材と紙材を貼り合わせてICチップ52を挟み込む様な構成で、ICチップ52が実装されている場合、ICチップ52が実装されている箇所t5とそうでない箇所t3の厚みが異なり、ICチップ52が実装されている箇所t5の方が、そうでない箇所t3よりも厚い場合がある。
【0007】
図10(a)はシート51のICチップ52の位置での断面図であり、図10(b)はシート53のICチップ52の位置での断面図である。ここで、図10(a)のシート51を8枚重ねたとすると、図11の様になる。すると、ICチップ52の位置はぴったり重なるのだが、シート51のICチップ52の存在しない箇所には隙間ができ、実際は図12の様にシート51はICチップの無い箇所が垂れてしまう。これはシート枚数が多くなればなる程その影響が大きくなる。ここで、図10(a)の様にシート51の厚みをt1とし、ICチップ52の厚みをt2として、シート51をn枚積み重ねたとすると、その合計の厚みはICチップ52の位置ではt2×nとなる。図12の様にシート51が8枚の場合はt2×8の厚みとなる。
【0008】
この様に、シート51の厚みに対し、ICチップ52の厚みが厚い為、シート束がかさばってしまうと言う問題がある。
【0009】
次に、画像形成装置に用いるシートにICチップを実装した場合について、図13の画像形成装置100を用いて説明する。
【0010】
図13は、中間転写体を有するカラーの画像形成装置である。図13において、シートカセット23にはシート28が積載されており、ピックアップローラ24で搬送路に引き出されたシート28は、受信手段27と対向する位置を通過しローラ対26、25によってニップ部、つまり2次転写装置21とベルト2との当接部に給送される。ベルト2上に形成されたトナー像はこのニップ部でシート上に転写され、定着装置5で熱定着されて装置外へ排出される。
【0011】
図13の画像形成装置に搭載されるシート28について、図14を用いて説明する。
【0012】
図14はシートカセット23に搭載されたシート28の様子を示している。一様に重ねられたn枚のシート28−1〜28−nにはそれぞれ1枚毎にほぼ同位置にICチップ29−1〜29−nが実装されている。
【0013】
図13のピックアップローラ24は、図16に示す様に、一部が切り欠けられた半月状等の形状をなす2つのローラで構成されている。そして、カセット23内では、最下位のシート28の給紙側(矢印Aが指す側)の下からシート28の束を持ち上げており、給送回転体としてのピックアップローラ24がシートカセット23内に積載されたシート28の最上位のシートに送りをかけ、シート28を1枚分離して搬送路へ給送することになる。
【0014】
そして、受信手段27に近づくと、図15に示すように受信手段27から発せられる電磁波エネルギーによりシート28のICチップ29が稼働する。すると受信手段27はICチップ29との無線通信が可能となり、予めICチップ29が記憶している情報を受信する。
【0015】
ここで、シート28とICチップ29の厚みの関係が図10、図11、図12で説明した様に、シート28の厚みの方がICチップ29の厚みよりも薄いとする。この様なシート28の束をシートカセット23に積載した様子を、図17に示す。図17は給紙側から見た図である。
【0016】
この場合も、シート28の束を下から持ち上げられるのであるが、シート束28のICチップ29が実装された側(厚みの厚い側)のみがピックアップローラ24に触れ、ICチップ29が実装されない側はピックアップローラ24に触れない状態となってしまう。
【0017】
その為、シート28の厚みの方がICチップ29の厚みよりも薄く、そのシート28が積載されると、ピックアップローラ24でシート28を真っ直ぐ給送できなくなるという問題が有る。
【0018】
また、超小型ICチップを使用した場合、受信手段27とICチップ29との通信可能距離が短くなってしまう。その為、シートの片隅に1ヶのみICチップを配置した図15の場合、図15の場合に対して、図18の様にシート28を180度回転してシートカセット23に積載すると、受信手段27とICチップ29との距離が遠く、無線通信に失敗するという問題も有る。
【0019】
そこで、本発明は、シート束を構成する1枚1枚のシートに非接触無線認識装置を実装した場合でも、シート束の厚みをほぼ均一にし、安定したシート給送を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記目的を達成するため、本発明に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法は、複数のシートに非接触無線認識装置を実装する際に、前記複数のシート毎に前記非接触無線認識装置の実装位置を変えた事を特徴とする。
【0021】
また、本発明に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法は、シートに画像を形成する画像形成装置で用いられるシート束において、前記シート束を構成するシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する際に、前記非接触無線認識装置の実装位置をシート1枚1枚で異ならせる事を特徴とする。
【0022】
また、本発明に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法は、シートに画像を形成する画像形成装置で用いられるシート束において、前記シート束を構成するシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する際に、1枚のシートの少なくとも2箇所に前記非接触無線認識装置を配置するとともに、前記非接触無線認識装置の実装位置をシート1枚1枚で異ならせる事を特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、非接触無線認識装置が実装されたシートで構成されたシート束において、シート毎に非接触無線認識装置の実装位置を変える事で、シート束を構成する1枚1枚のシートに非接触無線認識装置を実装した場合でも、シート束の厚みをほぼ均一にする事ができ、またシート束の厚みを薄くする事ができる。
【0024】
また、画像形成装置などに用いるシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する場合においても、シート束の厚みをほぼ均一にする事ができ、機器に搭載した際に安定したシート給送が可能となる。また、通信可能範囲の狭い非接触無線認識装置をシートに実装する場合においても、機器に搭載した際に安定したシート給送と安定した無線通信とを可能にする事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0026】
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法について図面を参照して説明する。
【0027】
図1から図4は、本発明の第一の実施形態に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法を示したものである。
【0028】
まず、図1は、本発明の第一の実施形態に係るシートへの非接触無線認識装置の配置方法の一例である。
【0029】
図1において、シート28−1〜18はそれぞれ、1枚目のシート、2枚目のシート〜18枚目のシートを示しており、それぞれにICチップ29−1〜18が実装されている。1枚目のシート28−1には左上角にICチップ29−1が実装されており、2枚目のシート28−2には、1枚目のシート28−1のICチップ29−1の対角上にあたる右下角にICチップ29−2が実装されている。3枚目のシート28−3には、1枚目のシート28−1のICチップ29−1の右隣にズレた位置にICチップ29−2が実装されている。4枚目のシート28−4には、3枚目のシート28−3のICチップの対角上にあたる位置にICチップ29−4が実装されている。
【0030】
この様に、シートの対角上に交互に少しずつ位置をずらしながらICチップを実装していくと、図1に示す例の場合、18枚目のシートでシートの外周を1周する。この時、1枚目のシート28−1から18枚目のシート28−18のそれぞれのICチップの実装位置を1枚のシート上で重ねると、図1の右下図のように、全てのICチップが異なる位置に実装されていることがわかる。
【0031】
そして、シートの厚みよりもICチップの厚みの方が厚い場合に、上記の配置方法で各ICチップを配置した場合、その18枚のシートを重ね合わせたのが図2,図3である。
【0032】
図2は図1の18枚のシートの断面を並べて配置した図である。図2の様に各ICチップは様々な位置に配置されている。
【0033】
図2のICチップで色が濃い物ほど奥側に、薄い物ほど手前側に配置されている。1枚目から10枚目は再奥、再手前を交互に位置をズラしながら実装され、10枚目を越えると奇数個目は右端位置で奥から段々手前に、偶数枚目は左端位置で手前から段々奥に実装されている。図1の右下図の様に、いずれのICチップも1枚のシート上では同じ位置には無いので、実際この18枚を重ね合わせると、各シートの柔軟性と自重により、図3の様に各ICチップはシートとシートの間に埋もれ、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。よって、重ねあわせた18枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップの厚さをt2とすると、t1×18+(t2−t1)となる。
【0034】
以上、説明した様に、シート毎に非接触無線認識装置の実装位置を変える事で、上述した18枚のシートの場合、ICチップの厚さの合計t2×18と比較して、(t2−t1)×18分だけ薄くなっている。さらに、シート束が全体的に同じ厚みとする事ができる。
【0035】
図4(a)〜(d)に様々なICチップの配置方法でシート上に配置した場合に、それぞれのICチップの実装位置を1枚のシート上で重ねた例を示す。
【0036】
図4(a)は図1の配置方法をシートの中心部まで継続した場合である。図4(b)は図1の配置方法をシートの一辺の途中から始めた場合である。図4(c)は渦巻状に配置した場合である。図4(d)はシートの4角にそれぞれ順番に配置した場合である。図4(a)、図4(b)、図4(c)、図4(d)の様に、また、この配置方法以外にも様々な配置方法でシート束の厚みをなるべく薄くしつつ、シート束を全体的に同じ厚みとする事が可能である。
【0037】
いずれの場合も、説明で用いた図の場合、1枚のシート上で30ヶ所にICチップを配置したので、31枚目は、また1枚目と同じ位置にICチップを配置して1〜30枚目までの配置を繰り返す。そうする事でn枚のシートを重ねた場合のシート束の厚みは、ほぼ、シートの厚みt1×n+(ICチップの厚みt2−シートの厚みt1)×(n/30)となる。
【0038】
勿論、1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係して来る。例えば、m枚単位でICチップの配置を繰り返す場合、つまり、1枚のシート上にICチップを配置を重ねた場合にm個のICチップが実装可能な様に、ICチップの実装位置を変えて配置していくと、n枚のシートを重ねた場合のシート束の厚みは、ほぼ、シートの厚みt1×n+(ICチップの厚みt2−シートの厚みt1)×(n/m)となり、ICチップの厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップを配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較し、大幅に厚みを薄くできる。また、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられる為、シート束を全体的に同じ厚みとする事ができる。
【0039】
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態に係る画像形成装置に用いるシートへの非接触無線認識装置の配置方法について図面を参照して説明する。
【0040】
図5から図7は、本発明の第二の実施形態である画像形成装置に用いるシートへの非接触無線認識装置の配置方法を示した図である。
【0041】
図5から図7のいずれも、記録シート28の1枚1枚に配置位置を変えながらICチップ29を1ヶづつ配置した場合に、それぞれのICチップの配置位置を1枚のシート上に重ね合わせた図である。
【0042】
図5において、シート28の内側の点線で囲われた箇所が画像領域となり、画像形成装置で画像が形成される部分である。点線の外側は余白領域であり、画像は形成されない。
【0043】
図5の場合は、ICチップ29の1つ1つが大きく受信手段との通信可能範囲が広い場合の実施形態である。この場合、図13の画像形成装置において、シート28が給紙され、受信手段27に近づいた場合に、シート28上の何処にICチップが配置されていても受信手段27から発せられる電磁波エネルギーによりシート28のICチップ29が稼働し、受信手段27とICチップ29との無線通信が可能となり、予めICチップ29が記憶している情報を受信する事ができるICチップ29の場合である。
【0044】
図5において、ICチップ29−1は1枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。そしてICチップ29−2は2枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。ICチップ29−3、ICチップ29−4も同様である。図5に示す様に、ICチップ29の実装位置をシートの対角上に交互にずらしながら配置していく。
【0045】
図5の場合は、ICチップ29が大きく、十分目視が可能な為、画像領域には配置せず、余白領域に1列のみICチップ29を配置している。図5の場合、シート1枚分の領域で40ヶのICチップ29を実装している。勿論、1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係してくる。
【0046】
図5の様にICチップ29を配置した場合に、1枚分のシート上にm個のICチップ29が実装できたとして、そのシート28をn枚重ねあわせたとすると、各シートの柔軟性と自重により、図3で説明した様に、各ICチップ29はシートとシートの間に埋もれるため、重ねあわせたn枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップ29の厚さをt2とすると、ほぼt1×n+(t2−t1)×(n/m)となり、ICチップ29の厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップ29を配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較して大幅に厚みを薄くできる。また、図2、図3で説明した様に、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。これにより、このシート束を画像形成装置100のシートカセット23に搭載し、給紙する場合、図17の様になる事は無く、図16の場合のように1枚1枚、斜行する事なく給紙する事ができる。
【0047】
次に、図6の場合は、図5の場合と比較してICチップ29の1つ1つは小さいが、目視可能な大きさで、通信可能範囲が図5と同様に広い場合の実施形態である。図6中において、ICチップ29−1は1枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。そしてICチップ29−2は2枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。ICチップ29−3、ICチップ29−4も同様である。図6に示す様に、ICチップ29の実装位置をシートの対角上に交互にずらしながら配置していく。
【0048】
図6の場合は、ICチップ29が小さいが、それでも目視が可能な為、画像領域には配置せず、余白領域にのみICチップ29を配置した場合である。図6の場合は、余白領域に2列にわたってICチップ29を配置している。図6の場合、シート1枚分の領域で76ヶのICチップ29を実装している。勿論、余白領域にICチップを配置可能な列数や1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係してくる。
【0049】
図6の場合も、1枚分のシート上にm個のICチップ29が実装できたとして、そのシート28をn枚重ねあわせたとすると、各シートの柔軟性と自重により、図3で説明した様に、各ICチップ29はシートとシートの間に埋もれるため、重ねあわせたn枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップ29の厚さをt2とすると、ほぼ、t1×n+(t2−t1)×(n/m)となり、ICチップ29の厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップ29を配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較し、大幅に厚みを薄くできる。また、図2,図3で説明した様に、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。これにより、このシート束を画像形成装置100のシートカセット23に搭載し、給紙する場合、図17の様になる事は無く、図16の場合のように1枚1枚、斜行する事なく給紙する事ができる。
【0050】
さらに、図7の場合は、図6の場合と比較してICチップ29の1つ1つは更に小さく、目視不可能な大きさで、かつ通信可能範囲が図5と同様に広い場合の実施形態である。図7中において、ICチップ29−1は1枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。そしてICチップ29−2は2枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。ICチップ29−3、ICチップ29−4も同様である。図7に示す様に、ICチップ29の実装位置をシートの対角上に交互にずらしながら配置していく。
【0051】
図7の場合は、ICチップ29が非常に小さく目視が不可能な為、画像領域にもICチップ29を配置した場合である。図7の場合は、記録シート28の全域にICチップ29を配置している。図7の場合、シート1枚分の領域で213ヶのICチップ29を実装している。勿論、1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係してくる。
【0052】
図7の場合も、1枚分のシート上にm個のICチップ29が実装できたとして、そのシート28をn枚重ねあわせたとすると、各シートの柔軟性と自重により、図3で説明した様に、各ICチップ29はシートとシートの間に埋もれるため、重ねあわせたn枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップ29の厚さをt2とすると、ほぼ、t1×n+(t2−t1)×(n/m)となり、ICチップ29の厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップ29を配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較し、大幅に厚みを薄くできる。また、図2,図3で説明した様に、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。これにより、このシート束を画像形成装置100のシートカセット23に搭載し、給紙する場合、図17の様になる事は無く、図16の場合のように1枚1枚、斜行する事なく給紙する事ができる。
【0053】
(第三の実施形態)
本発明の第三の実施形態に係る画像形成装置に用いるシートへの非接触無線認識装置の配置方法について図面を参照して説明する。
【0054】
図8は、本発明の第三の実施形態である画像形成装置に用いるシートへの非接触無線認識装置の配置方法を示した図である。
【0055】
図8の場合は、ICチップ29の1つ1つが非常に小さく、受信手段との通信可能範囲が狭い場合の実施形態である。
【0056】
この場合、記録シート28の1ヶ所のみにICチップを実装すると、記録シート28を180度回転されて図13画像形成装置100のシートカセット23に積載されると、受信手段27との無線通信に失敗する恐れが有る為、記録シート28の1枚1枚に配置位置を変えながらICチップ29を2ヶずつ配置するのである。ここで、2ヶのICチップ29には同情報が記憶させてある。この場合に、それぞれのICチップの配置位置を1枚のシート上に重ね合わせた図が図8である。
【0057】
図8において、シート28が図8の方向で図13画像形成装置100のシートカセット23に積載された場合、点線Bより外側がICチップ29と受信手段27との通信可能範囲となる。また、シート28が図8の方向から180度回転されて図13画像形成装置100のシートカセット23に積載された場合、点線Cより外側がICチップ29と受信手段27との通信可能範囲となる。
【0058】
図8において、ICチップ29−1は2ヶ存在し、それぞれ共に1枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。そしてICチップ29−2も同様に2ヶ存在し、それぞれ共に2枚目のシートに実装されたICチップ29の実装位置を示している。ICチップ29−3、ICチップ29−4も同様である。図8に示す様に、ICチップ29の実装位置をシートの対角上に2ヶを1セットとし、ずらしながら配置していく。これにより、シート28を180度回転させて図13画像形成装置100のシートカセット23に積載されても、受信手段27との無線通信に失敗する事は無い。
【0059】
図8の場合は、ICチップ29が非常に小さく、受信手段27との通信可能範囲が狭い為、記録シート28の対角上に2ヶのICチップ29を1セットとして実装し、受信手段27との無線通信可能範囲に2列列にわたりICチップ29を配置している。図8の場合、シート1枚分の領域で17ヶのICチップ29を実装している。勿論、1枚分のシート上に配置できるICチップの個数は、シートの大きさと使用するICチップの大きさが関係して来る。
【0060】
図8の様にICチップ29を配置した場合に、1枚分のシート上にm個(mセット)のICチップ29が実装できたとして、そのシート28をn枚重ねあわせたとすると、各シートの柔軟性と自重により、図3で説明した様に、各ICチップ29はシートとシートの間に埋もれるため、重ねあわせたn枚分の厚さは、シートの厚さをt1,ICチップ29の厚さをt2とすると、t1×n+(t2−t1)×(n/m)となり、ICチップ29の厚みt2がシートの厚みt1よりも厚い場合に、同一箇所にICチップ29を配置した場合のn枚分の厚み、t2×nと比較し、大幅に厚みを薄くできる。また、図2,図3で説明した様に、シート束を構成する各シート1枚1枚はほぼ水平を保ったまま積み重ねられ、シート束の厚みは全体的に均一となる。これにより、このシート束を画像形成装置100のシートカセット23に搭載し給紙する場合、図17の様になる事は無く、図16の場合のように1枚1枚、斜行する事なく給紙する事ができるのである。
【0061】
なお、第三の実施形態ではシート上の2箇所にICチップ29を配置した場合を例示したが、シート上の3箇所以上にICチップ29を配置してもよい。この場合においても、安定したシート給送と安定した無線通信とを可能にする事ができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第一の実施形態を説明する図である。
【図2】本発明の第一の実施形態のシートを積載した様子を説明する図である。
【図3】本発明の第一の実施形態のシートを積載した様子を説明する図である。
【図4】本発明の第一の実施形態の様々なICチップの配置方法を説明した図である。
【図5】本発明の第二の実施形態を説明する図である。
【図6】本発明の第二の実施形態を説明する図である。
【図7】本発明の第二の実施形態を説明する図である。
【図8】本発明の第三の実施形態を説明する図である。
【図9】シートの厚みの方がICチップより厚い場合にシートを積載した様子を説明する図である。
【図10】シートの厚みの方がICチップより薄い場合のICチップを実装したシートを説明する図である。
【図11】図10のシートを積載した様子を説明する図である。
【図12】図10のシートを積載した様子を説明する図である。
【図13】第二の実施形態、および第三の実施形態、および本発明が解決しようとする課題を説明する為の画像形成装置の断面図である。
【図14】図13のシートカセットに積載されたシートを説明する図である。
【図15】図13でICチップと受信手段が無線通信する様子を説明する図である。
【図16】図13でシートカセットからシートが給紙される様子を説明する図である。
【図17】本発明が解決しようとする課題を説明する図である。
【図18】本発明が解決しようとする課題を説明する図である。
【符号の説明】
【0063】
23 シートカセット
24 ピックアップローラ
27 受信手段
28 シート
29 ICチップ
51 シート
52 ICチップ
100 画像形成装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシートに非接触無線認識装置を実装する際に、前記複数のシート毎に前記非接触無線認識装置の実装位置を変えた事を特徴とするシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項2】
前記非接触無線認識装置が実装された複数のシートにおいて、所定枚数単位毎に前記非接触無線認識装置の実装位置を変えた事を特徴とする請求項1記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項3】
前記非接触無線認識装置が実装された複数のシート毎に前記非接触無線認識装置を実装する際に、シートの対角上に相当する位置に交互に前記非接触無線認識装置を配置する事を特徴とする請求項1記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項4】
前記非接触無線認識装置が実装された複数のシートにおいて、前記非接触無線認識装置が実装された箇所の厚みの方が、前記非接触無線認識装置が実装されていない箇所の厚みよりも厚い事を特徴とする請求項1記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項5】
前記非接触無線認識装置は、ICチップ、ICタグ、RF−ID、RF−タグである事を特徴とする請求項1記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項6】
シートに画像を形成する画像形成装置で用いられるシート束において、前記シート束を構成するシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する際に、前記非接触無線認識装置の実装位置をシート1枚1枚で異ならせる事を特徴とするシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項7】
前記シート束を構成するシートにおいて、所定枚数単位毎に非接触無線認識装置の実装位置を変えた事を特徴とする請求項6記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項8】
前記シート束を構成するシートにおいて、シートの余白領域にのみ非接触無線認識装置を実装した事を特徴とする請求項6記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項9】
前記シート束を構成するシート1枚1枚に前記非接触無線認識装置を実装する際に、シートの対角上に相当する位置に交互に前記非接触無線認識装置を配置する事を特徴とする請求項6記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項10】
前記シート束を構成するシートに前記非接触無線認識装置を実装した際に、前記非接触無線認識装置が実装された箇所の厚みの方が、前記非接触無線認識装置が実装されていない箇所の厚みよりも厚い事を特徴とする請求項6に記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項11】
前記非接触無線認識装置は、ICチップ、ICタグ、RF−ID、RF−タグ等である事を特徴とする請求項6記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項12】
シートに画像を形成する画像形成装置で用いられるシート束において、前記シート束を構成するシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する際に、1枚のシートの少なくとも2箇所に前記非接触無線認識装置を配置するとともに、前記非接触無線認識装置の実装位置をシート1枚1枚で異ならせる事を特徴とするシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項13】
前記シート束を構成するシート1枚1枚に前記非接触無線認識装置を実装する際に、シートの対角上に相当する2箇所に前記非接触無線認識装置を配置する事を特徴とする請求項12記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項14】
前記シートの対角上に相当する2箇所に配置された前記非接触無線認識装置には、同一の情報が記憶されている事を特徴とする請求項13記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項1】
複数のシートに非接触無線認識装置を実装する際に、前記複数のシート毎に前記非接触無線認識装置の実装位置を変えた事を特徴とするシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項2】
前記非接触無線認識装置が実装された複数のシートにおいて、所定枚数単位毎に前記非接触無線認識装置の実装位置を変えた事を特徴とする請求項1記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項3】
前記非接触無線認識装置が実装された複数のシート毎に前記非接触無線認識装置を実装する際に、シートの対角上に相当する位置に交互に前記非接触無線認識装置を配置する事を特徴とする請求項1記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項4】
前記非接触無線認識装置が実装された複数のシートにおいて、前記非接触無線認識装置が実装された箇所の厚みの方が、前記非接触無線認識装置が実装されていない箇所の厚みよりも厚い事を特徴とする請求項1記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項5】
前記非接触無線認識装置は、ICチップ、ICタグ、RF−ID、RF−タグである事を特徴とする請求項1記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項6】
シートに画像を形成する画像形成装置で用いられるシート束において、前記シート束を構成するシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する際に、前記非接触無線認識装置の実装位置をシート1枚1枚で異ならせる事を特徴とするシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項7】
前記シート束を構成するシートにおいて、所定枚数単位毎に非接触無線認識装置の実装位置を変えた事を特徴とする請求項6記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項8】
前記シート束を構成するシートにおいて、シートの余白領域にのみ非接触無線認識装置を実装した事を特徴とする請求項6記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項9】
前記シート束を構成するシート1枚1枚に前記非接触無線認識装置を実装する際に、シートの対角上に相当する位置に交互に前記非接触無線認識装置を配置する事を特徴とする請求項6記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項10】
前記シート束を構成するシートに前記非接触無線認識装置を実装した際に、前記非接触無線認識装置が実装された箇所の厚みの方が、前記非接触無線認識装置が実装されていない箇所の厚みよりも厚い事を特徴とする請求項6に記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項11】
前記非接触無線認識装置は、ICチップ、ICタグ、RF−ID、RF−タグ等である事を特徴とする請求項6記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項12】
シートに画像を形成する画像形成装置で用いられるシート束において、前記シート束を構成するシート1枚1枚に非接触無線認識装置を実装する際に、1枚のシートの少なくとも2箇所に前記非接触無線認識装置を配置するとともに、前記非接触無線認識装置の実装位置をシート1枚1枚で異ならせる事を特徴とするシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項13】
前記シート束を構成するシート1枚1枚に前記非接触無線認識装置を実装する際に、シートの対角上に相当する2箇所に前記非接触無線認識装置を配置する事を特徴とする請求項12記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【請求項14】
前記シートの対角上に相当する2箇所に配置された前記非接触無線認識装置には、同一の情報が記憶されている事を特徴とする請求項13記載のシートへの非接触無線認識装置の配置方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2006−260026(P2006−260026A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−75164(P2005−75164)
【出願日】平成17年3月16日(2005.3.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月16日(2005.3.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]