説明

シート処理装置及び画像形成装置

【課題】 タブを有するタブシートを含む出力紙の整合品位を向上させる。
【解決手段】 処理されるシートを積載する処理トレイ1800と、処理される先行シートが処理トレイ1800上に積載されている間に供給された後続シートを所定のN枚、重ね合わせて待機させることが可能なシート重ね合わせ部1200と、シート重ね合わせ部1200から処理トレイ1800にシートを搬送する第一、第二束搬送ローラ1570、1571と、シート重ね合わせ部1200における重ね合わせ動作を制御するシート処理装置制御部636と、を備え、シート処理装置制御部636は、所定のN枚に達する前にシート重ね合わせ部1200に供給されるM枚目のシートのシート情報に基づいて、M+1枚目に供給されるシートを重ね合わせないよう制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート処理装置及び画像形成装置に関し、特にシートの搬送路内でシートに、突出部を有するタブシートを重ね合わせてシート束を形成し、搬送するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トナーを用いて画像形成する電子写真方式の画像形成装置本体から排出されるシートに対して、様々な処理を行うシート処理装置がオプションとして装着されるようになっている。このようなシート処理装置において、シート束の綴じ処理のように、比較的処理時間を必要とするシート処理を行う際の生産性の低下を回避するための工夫がなされている。
【0003】
例えば、処理トレイにおいて先行シート束の処理中に画像形成装置本体から搬送されてきたシートを、シート処理装置の搬送路内に一時的に待機させるようにしたものがある。後続シートを搬送路内で所定のタイミングで停止、搬送を繰り返して先行シート束のシート処理時間に見合った所定枚数重ね合わせ、後続シート束を形成するシートのうち最初の何枚かのシートを待機させることによって先行シート束のシート処理時間を確保する。そして、先行シート束が処理トレイから排出された後、待機中の後続シートは、処理トレイ上に搬送され、シート搬送方向端部をストッパに突き当てることでシート搬送方向の整合が行われる。
【0004】
このシート処理装置には、重ね合わされたシートが処理トレイに搬送された際、最上シートにのみ当接し、処理トレイ上に搬送されたシートのシート搬送方向端部をストッパに突き当てるための戻し部材が備えられている。そして、最上シートを戻す際に生じるシート間の摩擦力を利用して戻し部材が当接しない下側シートをストッパに突き当てるようになっている。このとき、最上シートが下側シートよりも先にストッパに突き当たってしまうと、下側シートがストッパに突き当たる前に停止して、整合不良となる可能性があった。
【0005】
これを防ぐために、重ね合わされたシートが同時にストッパに突き当たるよう、重ね合わせる際にシート搬送方向端部を揃え、その状態を維持したまま処理トレイ上にシートを搬送することが考えられる。しかしながら、搬送路内で複数のシートを重ね合わせる際、シート同士の搬送方向長さの誤差や、搬送手段を駆動する際の搬送誤差などから、シート搬送方向端部を揃えることは困難である。
【0006】
そのため、特許文献1のように、上記誤差が発生した場合でも、下側シートが上側シートよりも先にストッパに突き当たるように、下側シートを上側シートよりも予め所定量ストッパ側にずらしてシートを重ね合わせるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−194582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、タブシート、コート紙、あるいはZ折りシート等、重ね合わされるシートの種類によっては上述したようなシート間の摩擦力を利用してストッパに突き当てる際に整合不良を生ずる可能性がある。例えば、シート搬送方向と直交する幅方向においてタブ(インデックス部、見出し、索引)がシートごとにずれた位置に、シート搬送方向に突出して形成されたタブシートの上に通常シートを重ねた場合、処理トレイ上で整合不良が生ずるおそれがある。
一般に、複数のシートにより形成されたシート束のインデックス部となるタブを有するタブシートは、タブを持たない通常シートよりも厚さの大きな厚紙で作られており、通常シートよりも重量が大きい。このようなタブシートが、例えば3枚シートのうちの2枚目に重ねられた場合、最上シートとの摩擦で生ずる戻し力によりストッパに突き当てようとしても重量が大きいため戻りきらない可能性がある。3枚シートのうちの1枚目に重ねられた場合にも同様の現象が起こり得る。
【0009】
また、カラー画像に適した表面性を得るためにシート表面に表面加工、またはコーティング加工を施したコート紙、あるいは大判シートをZ形状に折り畳んだZ折りシートが最上シート以外の位置に重ねられた場合にも同様の現象が起こり得る。
【0010】
コート紙は、金属ローラ等で表面を圧接、あるいは表面に特殊な薬品を塗布することによって表面が滑らかにされる。表面を圧接することにより、同じ厚さの通常シートよりも圧縮されて密度が高くなるためコート紙は通常シートよりも重量が大きい。また、表面が滑らかであるため、シート間に発生する摩擦力も小さい。
【0011】
Z折りシートは、例えばA3サイズシートをA4サイズになるようZ形状に折り畳まれ、A4サイズの通常シートとともに製本される。元々大きなサイズのシートであるため折り畳まれた後のサイズが同じであれば、通常シートよりも重量が大きい。また、上側シートと接する側のシート端部だけが上側シートからの摩擦力によって移送され、上側シートと接しないシート端部が取り残されてしまう可能性もある。
【0012】
本発明は、シート間摩擦力が有効に作用しないシートであるか否かのシート情報に基づいて、重ねて待機させたシートを処理トレイ上で良好に整合することのできるシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するための本発明のシート処理装置は、処理されるシートを積載するシート積載手段と、処理される先行シートが前記シート積載手段上に積載されている間に供給された後続シートを所定のN枚、重ね合わせて待機させることが可能な重ね合わせ手段と、前記重ね合わせ手段から前記シート積載手段にシートを搬送する搬送手段と、前記重ね合わせ手段における重ね合わせ動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記所定のN枚に達する前に前記重ね合わせ手段に供給されるM枚目のシートの重量に関するシート情報に基づいて、前記M枚目のシートの重量が所定の重量以上である場合は、M+1枚目に供給されるシートを前記重ね合わせ手段において前記M枚目のシートに重ね合わせないよう制御することを特徴としている。
【0014】
また、本発明のシート処理装置は、処理されるシートを積載するシート積載手段と、処理される先行シートが前記シート積載手段上に積載されている間に供給された後続シートを所定のN枚、重ね合わせて待機させることが可能な重ね合わせ手段と、前記重ね合わせ手段から前記シート積載手段にシートを搬送する搬送手段と、前記重ね合わせ手段における重ね合わせ動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記所定のN枚に達する前に前記重ね合わせ手段に供給されるM枚目のシートが、前記搬送手段の搬送方向下流に突出する突出部をシートの搬送方向下流端に設けたタブシートである場合、M+1枚目に供給されるシートを前記重ね合わせ手段において前記M枚目のシートに重ね合わせないよう制御することを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、重ね合わせ手段に供給されるシートのシート情報に基づいて、その次に供給されるシートを重ね合わせるか否かを判断するため、重ね合わせて出力された出力紙を整合する際に、出力紙の整合品位を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る画像形成装置の断面図。
【図2】上記画像形成装置のブロック図。
【図3】本発明に係るシート処理装置の断面図。
【図4】上記シート処理装置のブロック図。
【図5】本発明に係るシート重ね合わせ部の断面図。
【図6】上記シート重ね合わせ部におけるシート重ね合わせ時のシートの流れを示す断面図。
【図7】上記シート重ね合わせ部におけるタブシート重ね合わせ時の断面図。
【図8】上記シート重ね合わせ部における重ね合わせ処理の成果物。
【図9】上記シート重ね合わせ部における重ね合わせ動作のフローチャート。
【図10】本発明の1枚目がタブシートでない場合の重ね合わせ動作のフローチャート。
【図11】本発明の2枚目がタブシートでない場合の重ね合わせ動作のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態のシート処理装置、このシート処理装置を備えた画像形成装置について、図1至乃図11に基づいて説明する。
本発明に係る画像形成装置1100を図1に用いて説明する。画像形成装置1100は、電子写真方式の複写機である画像形成装置本体1000と、シート処理装置1500とを備えている。シート処理装置1500は、画像形成装置本体1000に接続されて、図2に示すようなシート処理手段としての平綴じ用のステイプラ1300を備えている。画像形成装置本体1000から排出されたシートは、そのままシート処理装置1500内に取り込まれ、いわゆるオンラインで処理することができるようになっている。本実施の形態においてシート処理装置1500は着脱可能なオプションとして設定されており、画像形成装置本体1000単独でも使用可能になっているが、シート処理装置1500を標準装備として画像形成装置本体1000内に組み込んだ一体型であってもよい。
【0018】
画像形成装置本体1000内の供給手段としてのカセット1010a乃至1010dから給紙されたシートは、それぞれ画像形成手段としてのイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体ドラム1020a乃至1020dに向けて供給される。カセット1010a乃至1010dには、通常のカットシートの他、所定幅でシート端から突出した突出部としてのタブを有するタブシートが収納され、用途に応じて供給される。そして、各色現像部によって現像された4色のトナー像がシート上に転写された後、転写されたシートが定着器1030に搬送され、シート上のトナー画像が熱と圧によって定着されて機外に排出される。
【0019】
図2は画像形成装置を制御する装置制御部のブロック図である。
図2に示すように、CPU回路部630は、CPU629、ROM631、RAM650を有している。CPU回路部630は、ROM631に格納されているプログラム、及び、操作部601の入力設定に従って、画像信号制御部634、プリンタ制御部635、シート処理装置制御部636、外部インターフェース637を制御する。RAM650は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。外部インターフェース637は、コンピュータ(PC)620からのインターフェースであり、プリントデータを画像に展開して画像信号制御部634へ出力する。画像信号制御部634からプリンタ制御部635へ出力された画像は露光制御部へ入力される。
【0020】
プリンタ制御部635は画像形成装置本体1000を制御し、シート処理装置制御部636はシート処理装置1500を制御する。本実施の形態において、シート処理装置制御部636をシート処理装置1500に搭載した構成について説明する。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、制御手段としてのシート処理装置制御部636をCPU回路部630と一体的に画像形成装置本体1000に設け、画像形成装置本体1000側から直接シート処理装置1500を制御するようにしてもよい。
【0021】
続いて、本発明に係るシート処理装置1500について説明する。
図1において、画像形成装置本体1000から排出されたシートは、シート処理装置1500に送られる。図3において、シート処理装置1500は、画像形成装置本体1000から排出されたシートを順に取り込む。そして、取り込んだ複数のシートを整合して1つのシート束に束ねる処理(整合処理)、束ねたシート束の後端(シート搬送方向の上流端)をステイプラ1300で綴じるステイプル処理など、各種処理が行われる。
【0022】
シート処理装置1500は、図3に示すように画像形成装置本体1000から排出されたシートを装置内部に導くための入口ローラ1510を有している。この入口ローラ1510のシート搬送方向下流には、搬送ローラ1520、1521があり、搬送路1501へとシートが搬送される。搬送路1501において搬送ローラ1530から、正逆転可能な第一バッファローラ1540に向けてシートが送られる。第一バッファローラ1540に送られたシートは、シート搬送方向下流に配置された第二切替部材1560によって、搬送方向が切り替えられる。すなわち、積載トレイ1590に積載されるか、若しくは第一、第二束搬送ローラ1570、1571へ搬送され、排出ローラ1580により直接積載トレイ1591に、あるいはシート処理のため処理トレイ1800に積載されるよう搬送方向が切り替えられる。
【0023】
シート積載手段としての処理トレイ1800上に積載されたシートは、不図示のジョガーによる幅方向、及びストッパ1810によるシート搬送方向の整合処理、ステイプル処理などが施された後、排出ローラ1580により積載トレイ1591上に排出される。ステイプル処理には、処理手段としてのステイプラ1300が使用され、ステイプラ1300はシート束の角部や背部に相当する部分を綴じるようになっている。
【0024】
続いて、シート処理装置を制御するシート処理装置制御部636について、図4に基づいて説明する。
シート処理装置制御部636は、CPU701、RAM702、ROM703、I/O705、ネットワークインターフェース704、通信インターフェース706等で構成されている。I/O705は重ね合わせ部制御部708を司り、重ね合わせ部制御部708には、搬送モータM1、バッファモータM2、第一ソレノイド1650、第二ソレノイド1730、第一バッファパスセンサS1、第二バッファパスセンサS2が含まれる。シート処理装置制御部636は各センサS1、S2の検知結果に基づいて、モータM1、M2、第一ソレノイド1650、第二ソレノイド1730を制御し、画像形成装置本体1000側のCPU回路部630と上記CPU701との間でデータ通信が送受信される。このとき、画像形成装置本体1000の操作部601で入力されたカセット1010a乃至1010dにおけるシート情報がシート処理装置制御部636へとフィードバックされ、タブを有するタブシートであるかを判断するようになっている。
【0025】
次に、重ね合わせ手段としてのシート重ね合わせ部1200の詳細に関して図5に基づいて説明する。
ステイプル処理を行っている間、画像形成装置本体1000からのシート搬送を停止して、生産性が低下するのを防ぐために、ステイプル処理中に搬送されたシートを重ね合わせ部1200にて重ね合わせ処理をする。すなわち、最初に搬送されたシートを搬送路1501(図3)内で反転し、分岐部1503で分岐させて搬送路1502内にて一時的に待機させる。そして、次に搬送されてきたシートと合流させ、次に搬送されてきたシートのシート搬送方向下流端が所定量先行するようずらして重ね合わせるシート重ね合わせ処理を行い、重ねられたシートを搬送するようになっている。重ね合わせ部1200の搬送ローラ1530の上流側には第一検知手段である第一バッファパスセンサS1が設けられ、シートが重ね合わせ部1200に入ってきたかどうかを監視している。
【0026】
搬送ローラ1530には搬送ローラプーリ1600、第一タイミングベルト1610を介して搬送モータM1によって駆動が伝えられる。その下流には切替部材である第一切替部材1550が配置され、第一切替部材1550には第一リンク軸1630が取り付けられ、第一リンク軸1630には第一リンク1620を介して、駆動手段としての第一ソレノイド1650と連結されている。そして、第一ソレノイド1650がONすると、第一リンク1620が下方に引っ張られ、第一切替部材1550が図5(a)の位置から図5(b)の位置(矢印Z方向)に移動する。第一リンク1620の反対側のリンクには第一リンクバネ1640の一端が取り付けられ、他端が不図示の側板に取り付けられ、第一リンクバネ1640が自然長の状態で第一切替部材1550の切り替え時のストッパとなっている。
【0027】
また、第一切替部材1550の下流には、第一バッファローラ1540が配置されている。第一バッファローラ1540はシートを反転するために、正逆転可能になっており、第一束搬送ローラ1570へとシートを搬送する場合と、反転して第二バッファローラ1541へとシートを搬送する場合とで回転方向を変える。第一バッファローラ1540が逆転してシートを反転する際は、第一切替部材1550が図5(b)の矢印Z方向へと切り替わり、第二バッファローラ1541へとシートが搬送され、一時的に待機し、次に搬送されてくるシートと合流する。第一バッファローラ1540の下流には、第二検知手段である第二バッファパスセンサS2が配置され、第二バッファパスセンサS2のON/OFFによって、シート反転のタイミングが決められている。この反転動作が所定回数繰り返され、シート束を形成し第一束搬送ローラ1570へと搬送される。図5(b)に示すように、第一バッファローラ1540には第一バッファローラプーリ1660、第二バッファローラ1541には第二バッファローラプーリ1670、第一束搬送ローラ1570には第一束搬送ローラプーリ1680がそれぞれ取り付けられている。そして、第二タイミングベルト1690を介して、駆動手段としてのバッファモータM2の駆動が伝えられ、3つのローラは同期しつつ搬送方向を切り替え可能になっている。
【0028】
続いて、シート重ね合わせ部1200においてN枚(N=3)のシートを重ね合わせる際のシートの流れについて図6を用いて説明する。
1枚目のシートP1が重ね合わせ部1200へ搬送され、図6(a)のように第一バッファローラ1540を通過して、シートP1のシート搬送方向下流端(先端)を検知して第二バッファパスセンサS2がONになる。その後、シートP1を所定量搬送したところで、第一バッファローラ1540、第一束搬送ローラ1570が停止する。
【0029】
そして、図6(b)に示されるように、第一切替部材1550が下方へ移動し、第一バッファローラ1540、第一束搬送ローラ1570が停止してから所定時間後に逆転して反転を開始し、シートP1が第二バッファローラ1541へと搬送される。その後、第二バッファパスセンサS2がOFFしてから所定量搬送したところで第二バッファローラ1541が停止し、シートP1が第二バッファローラ1541に挟持された状態で一時的に待機する。
【0030】
これと同時に次のシートP2が重ね合わせ部1200へと搬送されてくる。シートP1の搬送のための第二バッファローラ1541の逆転が終わると、図6(c)のように第一切替部材1550が上方へ移動し、シートP2がシート搬送方向下流へと搬送される。そして、バッファパスセンサS1がシートP2のシート搬送方向下流端を検知してONしてから所定時間後にシートP1を挟持した第二バッファローラ1541が正転を開始し、シートP1とシートP2が合流する。
【0031】
このとき、シートP1の上に重ねられる上側シートP2の後端が、シートP1の後端よりも所定量シート搬送方向下流に位置するように第二バッファローラ1541の駆動手段であるバッファモータM2(図5参照)の起動タイミングが設定されている。これにより、処理トレイ1800に搬送された後のスイッチバックによる下側シートP1のシート搬送方向上流端(後端)のストッパ1810への確実な突き当てが可能となり、整合不良が防止される。
【0032】
そして、重ね合わされたシートP1、P2が第一バッファローラ1540、第二バッファパスセンサS2を通過し、第二バッファパスセンサS2が先端を検知してONする。その後、シートP1、P2を所定距離搬送したところで、図6(d)に示されるように第一バッファローラ1540、第一束搬送ローラ1570が停止し、第一切替部材1550が再び下方へ移動する。
【0033】
そして、第一バッファローラ1540、第一束搬送ローラ1570が逆転し、シートP1、P2が反転され、第二バッファローラ1541へと搬送される。第二バッファパスセンサS2がOFFしてから所定量搬送したところで、第二バッファローラ1541が停止し、シートP1、P2が第二バッファローラ1541に挟持された状態で待機し、第一切替部材1550が上方へと移動する。
【0034】
さらに次のシートP3が搬送されてきて、第一バッファパスセンサS1がONしてから所定時間後にシートP1、P2を挟持した第二バッファローラ1541が正転を開始し、シートP1、P2の上にシートP3が重ね合わされる。このときも、上側シートP3の後端が下側シートP2の後端よりも所定量シート搬送方向下流に位置するように、バッファモータM2の起動タイミングが設定されている。重ね合わされたシートP1乃至P3はシート搬送方向に所定量ずらされた状態で第一バッファローラ1540へと搬送され、搬送手段としての第一、第二束搬送ローラ1570、1571により、さらに下流へと搬送されていく。
【0035】
このシート間の所定のずらし量は、誤差が発生した場合でもシート同士のシート搬送方向の位置関係が逆転せぬよう設定され、シートのシート搬送方向端部を検知することによって重ね合わせシートの停止、搬送のタイミングを制御し、実現される。重ね合わせシートの停止、搬送のタイミングは、シート搬送の高速化に対応するため、短時間で確定する必要があり、シートのシート搬送方向下流端部(先端)の検知に基づいて制御される。
【0036】
次に、本発明の特徴であるタブシートを重ね合わせる際の動作について図7を用いて説明する。
タブシートを重ね合わせる場合、タブシートを重ね合わせた時点でシートの重ね合わせ動作を終了するように制御している。タブシートは、タブを持たない通常シートよりも厚さの大きな厚紙で作られており、通常シートよりも重量が大きい。タブシートが最上シート以外の位置に重ねられた場合、上側シートとの摩擦で生ずる戻し力によりストッパに突き当てようとしても重量が大きいため戻りきらない可能性があるためである。また、所定幅で搬送方向下流に突出したタブが、トナー画像をシート上に定着させるための定着器を通過する際、熱容量の影響で突出しない他のシート部分よりも大きなカールが発生する可能性がある。この傾向は上述したようにタブシートが厚紙から作られている場合に顕著である。タブが上向きにカールした状態で、タブシートが最上シート以外の位置に重ねられた場合、カールしたタブがその上に重ねられた通常シートの戻り動作の抵抗となり、戻りきらないことを防止するために上記制御を行う。
図7(a)、図7(b)は、先行シート束Paの処理中に搬送されて搬送路内に待機するシートの3枚目にタブシートが搬送されてくる場合の説明図。図7(c)、図7(d)は待機シートの2枚目にタブシートが搬送されてくる場合、そして、図7(e)、図7(f)は待機シートの1枚目がタブシートの場合の説明図である。図7(a)、図7(c)、図7(e)が断面図、図7(b)、図7(d)、図7(f)はシートの位置関係を示す斜視図である。
【0037】
図7(a)、図7(b)に示されるように、ステイプラ1300により先行シート束Paを処理中に通常シートであるシートP1とシートP2が重ねられた状態で待機し、そこへタブシートであるシートPtが搬送されてきて、シートP1、P2の上に重ねられる。
【0038】
図8(a)、図8(b)にシートP1、P2の上にタブシートPtが重ねられた状態を示す。シートP1、P2のずれ量よりもシートP2とタブシートPとのずれ量の方が大きくなるよう重ね合わされる。この理由については後述する。そして、このように3枚のシートが重ねあわされた状態でシート搬送方向下流へと搬送される。
【0039】
また、図7(c)、図7(d)に示されるように、待機シートの2枚目にタブシートPtが搬送される際は、待機しているシートP1の上にタブシートPtが重ねられ、2枚のシートが重ね合わされた状態で、先行シート束Pbの処理が終わるまで待機する。そして、シート束Pbの処理が終わると、タブシートPtの上にさらにシートが重ねられることなく、2枚のシートが重ねあわされた状態でシート搬送方向下流へと搬送されていく。
【0040】
シートP1の上にタブシートPtが重ねられた状態で待機する時間は、図7(a)、図7(b)に示される待機シートが3枚の場合と同じ時間である。本実施の形態において、ステイプラ1300による先行シート束Paの処理時間は、後続シートを形成するシートのうち最初の3枚が重ね合わされる時間と同等であるとして設定されている。上述したように、入力部としての操作部601で入力されたシート情報は、画像形成装置本体1000側のCPU回路部630とシート処理装置制御部636側のCPU701との間でデータ通信がされる。そして、次のシートがタブを有するタブシートであると判断された場合には、CPU回路部630に対して、シート搬送を一時的に停止させる信号を出してカセット1010a乃至1010dからの給紙間隔をシート1枚分開ける。
【0041】
そして、図7(e)、図7(f)に示すように、待機シートの1枚目にタブシートPtが搬送されてくる場合は、ステイプラ1300による先行シート束Pcの処理が終わるまで待機する。シート束Pcの処理が終わると、タブシートPtの上にさらにシートが重ねられることなく、タブシートPt1枚でシート搬送方向下流へと搬送されていく。上述したように、タブシートPtが1枚で待機するとき、画像形成装置本体1000からのシート搬送が一時的に停止され、カセット1010a乃至1010dからの給紙間隔をシート2枚分開ける。
【0042】
このように、シート重ね合わせ部1200に重ね合わせ処理のために供給されるシートがタブシートであるとの情報に基づいてタブシートPtの上にはシートを重ねずに、常にタブシートPtが最も上に位置するように制御する。画像形成装置本体1000側のCPU回路部630とシート処理装置1500側のCPU701とが通信し、タブシートが何枚目に搬送されてくるかが判断される。すなわち、重ね合わせ可能な所定のN枚に達する前に重ね合わせのために供給されるM枚目のシートのシート情報に基づいて、M+1枚目のシートを前記シート重ね合わせ部1200においてM枚目のシートに重ね合わせするか否かを判断する。これにより、シート処理装置1500は重ね合わせるシートの枚数を決定し、タブシートを最上位に重ね合わせた時点で重ね合わせ動作を終了し、タブシートを常に重ねられるシートの最も上に位置させることが可能となる。
【0043】
上述したように、タブシートPtを重ねる際も処理トレイ1800に搬送された後のスイッチバックによる下側シートP1のシート搬送方向上流端(後端)のストッパ1810への確実な突き当てを可能するため、シート搬送方向のずらしが必要となる。しかしながら、シート搬送方向と直交する幅方向においてタブがシートごとにずれた位置に突出形成されたタブシートPtは、タブを先頭にして搬送されるため、タブを検知するか否かで重ね合わせのタイミングが異なってしまう。これに対応するためシートのシート搬送方向端部を検知するセンサを複数のタブを検知する位置に各々設けることが考えられる。しかしながら、本実施の形態においては単一のセンサで対応すべく、次に搬送されるシートがタブシートPtであるというシート情報に基づいて、タブのシート搬送方向長さを加えたずらし量に設定することで対応する。
【0044】
図8(a)、図8(b)に示すように、タブシートPtのずらし量をタブのシート搬送方向長さの分だけ大きくすることによって、通常シートとその上に重ねられたタブシートのシート搬送方向の位置関係が逆転してしまうのを防止する。
【0045】
続いて、本発明の重ね合わせ手段であるシート重ね合わせ部1200のシート重ね合わせ動作(A)について図9を用いて説明する。先行シート束が処理されている間に後続シートP1の搬送が開始され、第一バッファパスセンサS1を通過する(S101、S102)。そして、搬送ローラ1530へと搬送され、第一バッファローラ1540へと搬送される(S103、S104)。そのままシートP1が搬送され、第二バッファパスセンサS2がONしてから、所定量搬送したところで、第一バッファローラ1540が停止して、シートP1の搬送が停止する。そして、第一切替部材1550が下方へ移動し、シートP1を待機位置へと搬送できるようになる(S105、S106)。すると、第一バッファローラ1540が逆転し、シートP1の反転が開始され、シートP1の先端が第二バッファパスセンサS2を抜け、第二バッファローラ1541へと搬送される(S107〜S109)。その後、シートP1の先端が第一バッファローラ1540を抜け、第二バッファパスセンサS2を抜けてから所定量搬送したところで、第二バッファローラ1541が停止し、第一切替部材1550が上方へ移動する(S110、S111)。このときのシートP1の停止位置は、シートP1の先端が第一切替部材1550よりも下流に位置するようになっている。ここで、シートP1がタブシートである場合は、先行シート束の処理が終わるまで停止位置で待機し、先行シート束の処理が終わると、第二バッファローラ1541が正転し、シートP1が搬送され、処理トレイ1800へと積載される(S112〜S115)。また、シートP1がタブシートでない場合は、次に搬送されるシートP2が所定位置へと搬送されるまで反転した位置で一時的に待機され、待機されたシートP1と次に搬送されるシートP2の重ね合わせが行われる(S116、B)。
【0046】
続いて、シートP1とP2の重ね合わせ動作(B)について、図10を用いて説明する。次のシートであるシートP2の搬送が開始され、第一バッファパスセンサS1を通過し、搬送ローラ1530へと搬送される(S201〜S203)。シートP2が第一バッファパスセンサS1を通過してから、所定時間後に第二バッファローラ1541が正転し、シートP1が搬送され、第一切替部材1550の下流側にてシートP1とP2が合流し、P1、P2が重ね合わされる(S204、S205)。そして、シートP1、P2が第一バッファローラ1540へと搬送され、第二バッファパスセンサS2を通過してから、所定量搬送したところで、第一バッファローラ1540が停止し、第一切替部材1550が下方へ移動する(S206〜S208)。その後、第一バッファローラ1540が逆転し、シートP1、P2の反転搬送が開始され、シートP2の先端が第二バッファパスセンサS2を抜け、第二バッファローラ1541へと搬送される。そして、シートP2の先端が第二バッファパスセンサS2を抜けてから所定量搬送したところで、第二バッファローラ1541の逆転が停止し、第一切替部材1550が上方へ移動する(S210〜S213)。ここで、シートP2がタブシートである場合は、シートP1、P2が先行シート束の処理が終わるまで待機し、先行シート束の処理が終わると、第二バッファローラ1541が正転して搬送が開始され、シートP1、P2を処理トレイへ1800と積載する。また、シートP2がタブシートでない場合は、シートP1、P2が反転した位置、次に搬送されてくるシートP3が所定位置へと搬送されるまで待機する。
【0047】
続いて、シートP2がタブシートでない場合は、シートP1、P2とシートP3の重ね合わせ動作(C)が行われる。シートP1、P2とシートP3の重ね合わせ動作(C)について図11を用いて説明する。シートP1、P2が待機した状態で、シートP3の搬送が開始され、シートP3が第一バッファパスセンサS1を通過し、搬送ローラ1530へと搬送される(S301〜S303)。そして、シートP3の先端が第一バッファパスセンサS1を通過してから、所定時間後に第二バッファローラ1541が正転し、シートP1、P2の搬送が開始され、シートP1、P2の上にシートP3が重ね合わされる。そして、第一バッファローラ1540へと搬送され、そのまま、処理トレイ1800へと積載される(S304〜S307)。
【0048】
なお、上述したタブシートにおいては、所定幅で搬送方向下流に突出したタブが、トナー画像をシート上に定着させるための定着器を通過する際、熱容量の影響で突出しない他のシート部分よりも大きなカールが発生する可能性がある。この傾向は上述したようにタブシートが厚紙から作られている場合に顕著である。タブが上向きにカールした状態で、タブシートが例えば3枚シートのうちの1枚目に重ねられた場合、カールしたタブが2枚目に重ねられた通常シートの戻り動作の抵抗となり、戻りきらない可能性がある。
【0049】
上述したような、重ねてバッファされるシートの重量に起因するバッファシートの整合性の低下は、タブシートに限らず、密度が高く、表面の摩擦抵抗の少ないコート紙、あるいは大判シートから小さくZ形状に折り畳まれたZ折りシートにおいても起こり得る。そのため、重ね合わせのために供給されたシートのシート情報に基づいて、その次のシートを前記重ね合わせ部に供給されるシートに重ね合わせするか否かを判断する本願発明は、コート紙、Z折りシートに対しても有効である。
【符号の説明】
【0050】
1000 画像形成装置本体
1100 画像形成装置
1200 重ね合わせ部
1300 ステイプラ
1500 シート処理装置
1530 搬送ローラ
1540 第一バッファローラ
1541 第二バッファローラ
1550 第一切替部材
1560 第二切替部材
1570 第一束搬送ローラ
1571 第二束搬送ローラ
1600 搬送ローラプーリ
1610 第一タイミングベルト
1620 第一リンク
1630 第一リンク軸
1640 第一リンクバネ
1650 第一ソレノイド
1660 第一バッファローラプーリ
1670 第二バッファローラプーリ
1680 第一束搬送ローラプーリ
1690 第二タイミングベルト
1730 第二ソレノイド
M1 搬送モータ
M2 バッファモータ
S1 第一バッファパスセンサ
S2 第二バッファパスセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理されるシートを積載するシート積載手段と、
処理される先行シートが前記シート積載手段上に積載されている間に供給された後続シートを所定のN枚、重ね合わせて待機させることが可能な重ね合わせ手段と、
前記重ね合わせ手段から前記シート積載手段にシートを搬送する搬送手段と、
前記重ね合わせ手段における重ね合わせ動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記所定のN枚に達する前に前記重ね合わせ手段に供給されるM枚目のシートの重量に関するシート情報に基づいて、前記M枚目のシートの重量が所定の重量以上である場合は、M+1枚目に供給されるシートを前記重ね合わせ手段において前記M枚目のシートに重ね合わせないよう制御することを特徴とするシート処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記重ね合わせ手段に供給されるM枚目のシートが、圧接により表面を滑らかにする加工を施したコート紙であるとのシート情報に基づいて、M+1枚目に供給されるシートを前記重ね合わせ手段に供給されるM枚目のシートに重ね合わせないよう制御することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記重ね合わせ手段に供給されるシートが、Z形状に折り畳まれたZ折りシートであるとのシート情報に基づいて、その次に供給されるシートを前記重ね合わせ手段に供給されるシートに重ね合わせないよう制御することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項4】
処理されるシートを積載するシート積載手段と、
処理される先行シートが前記シート積載手段上に積載されている間に供給された後続シートを所定のN枚、重ね合わせて待機させることが可能な重ね合わせ手段と、
前記重ね合わせ手段から前記シート積載手段にシートを搬送する搬送手段と、
前記重ね合わせ手段における重ね合わせ動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記所定のN枚に達する前に前記重ね合わせ手段に供給されるM枚目のシートが、前記搬送手段の搬送方向下流に突出する突出部をシートの搬送方向下流端に設けたタブシートである場合、M+1枚目に供給されるシートを前記重ね合わせ手段において前記M枚目のシートに重ね合わせないよう制御することを特徴とするシート処理装置。
【請求項5】
前記シート積載手段は、前記重ね合わせ手段から前記搬送手段により搬送されたシートの搬送方向上流端を突き当てるストッパを有し、前記重ね合わせ手段においてシートを重ね合わせる場合、前記制御手段は、重ね合わせの下側シートの搬送方向上流端が上側シートの搬送方向上流端よりも搬送方向上流に位置するよう制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【請求項6】
画像形成されるシートを供給する供給手段と、
画像形成されたシートを処理するシート処理装置と、
を備え、
前記シート処理装置は、
処理されるシートを積載するシート積載手段と、
処理される先行シートが前記シート積載手段上に積載されている間に供給された後続シートを所定のN枚、重ね合わせて待機させることが可能な重ね合わせ手段と、
前記重ね合わせ手段から前記シート積載手段にシートを搬送する搬送手段と、
前記重ね合わせ手段における重ね合わせ動作を制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記所定のN枚に達する前に前記重ね合わせ手段に供給されるM枚目のシートの重量に関するシート情報に基づいて、前記M枚目のシートの重量が所定の重量以上である場合は、M+1枚目に供給されるシートを前記重ね合わせ手段において前記M枚目のシートに重ね合わせないよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
重ね合わされるシートのシート情報を入力する入力部を備え、
前記制御手段は、前記入力部から入力されたシート情報に基づいて、前記供給手段から供給されるM枚目のシートが圧接により表面を滑らかにする加工を施したコート紙であると判断した場合、前記供給手段からのM+1枚目のシートの供給を一時的に停止させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
重ね合わされるシートのシート情報を入力する入力部を備え、
前記制御手段は、前記入力部から入力されたシート情報に基づいて、前記供給手段から供給されるM枚目のシートがZ形状に折り畳まれたZ折りシートであると判断した場合、前記供給手段からのM+1枚目のシートの供給を一時的に停止させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
画像形成されるシートを供給する供給手段と、
画像形成されたシートを処理するシート処理装置と、
を備え、
前記シート処理装置は、
処理されるシートを積載するシート積載手段と、
処理される先行シートが前記シート積載手段上に積載されている間に供給された後続シートを所定のN枚、重ね合わせて待機させることが可能な重ね合わせ手段と、
前記重ね合わせ手段から前記シート積載手段にシートを搬送する搬送手段と、
前記重ね合わせ手段における重ね合わせ動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記所定のN枚に達する前に前記重ね合わせ手段に供給されるM枚目のシートが、前記搬送手段の搬送方向下流に突出する突出部をシートの搬送方向下流端に設けたタブシートである場合、M+1枚目に供給されるシートを前記重ね合わせ手段において前記M枚目のシートに重ね合わせないよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
重ね合わされるシートのシート情報を入力する入力部を備え、
前記制御手段は、前記入力部から入力されたシート情報に基づいて、前記供給手段から供給されるM枚目のシートが前記搬送手段の搬送方向下流に突出する突出部をシートの搬送方向下流端に設けたタブシートであると判断した場合、前記供給手段からのM+1枚目のシートの供給を一時的に停止させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記シート積載手段は、前記重ね合わせ手段から前記搬送手段により搬送されたシートの搬送方向上流端を突き当てるストッパを有し、前記重ね合わせ手段においてシートを重ね合わせる場合、前記制御手段は、重ね合わせの下側シートの搬送方向上流端が上側シートの搬送方向上流端よりも搬送方向上流に位置するよう制御することを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−1369(P2012−1369A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99697(P2011−99697)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】