説明

シームレスカプセル

【課題】喉に爽快感および潤いを与え、なおかつ、ミントによる初期刺激を緩和したシームレスカプセルの提供。
【解決手段】甘味剤、フレーバーおよびミントを含む内容物と、該内容物を被覆する皮膜とを含む、シームレスカプセル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、喉に爽快感および潤いを与え、なおかつ、ミントによる初期刺激を緩和したシームレスカプセルに関する。
【背景技術】
【0002】
会議および電話の前、食事の後、あるいはリフレッシュのために、ミントおよび/またはフレーバーを配合したカプセルを服用することによって、口腔内および/または喉で爽快感が得られることは当該分野でよく知られている。
【0003】
例えば、フレーバー油をカプセル被覆してなるフレーバー油カプセル(特許文献1参照)、ミントおよびフレーバーを含有するカプセルを含む呼気清涼化剤(特許文献2参照)が知られている。
【0004】
しかし、ミントは、喉に爽快感を与える一方で、強い初期刺激、すなわち、口にした直後、口腔、鼻腔および/または喉に強い刺激、例えばミント独特の苦味などを与えることが知られている。従って、ミントの初期刺激を不快と感じ、ミントを敬遠する消費者は多い。
【0005】
【特許文献1】特表平07−508164号公報
【特許文献2】特開2002−29951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、喉に爽快感および潤いを与え、なおかつ、ミントによる初期刺激を緩和したシームレスカプセルの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
甘味剤、フレーバーおよびミントを含む内容物と、該内容物を被覆する皮膜とを含む、シームレスカプセル。
【発明の効果】
【0008】
本発明のミントを含むシームレスカプセルは、喉に爽快感および潤いを与え、なおかつ、内容物に含まれる特定割合の甘味剤およびフレーバーによって、ミントによる初期刺激を緩和および/または遅延させることができるので、喉にて従来にない爽快感を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
発明の要旨
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討を行った結果、甘味剤、フレーバーおよびミントを含む内容物と、該内容物を被覆する皮膜とを含むシームレスカプセルによって、上記課題が達成されることを見出した。
【0010】
従って、本発明は、甘味剤、フレーバーおよびミントを含む内容物と、該内容物を被覆する皮膜とを含む、シームレスカプセルを提供する。
【0011】
本発明の1つの実施態様は、甘味剤が、アスパルテーム、スクラロース、ソーマチン、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリム、ステビア、キシリトール、エリスリトール、アマチャからなる群から選択される、上記のシームレスカプセルである。
【0012】
本発明の1つの実施態様は、甘味剤が、内容物の総重量に対して0.01〜1.0重量%である、上記のシームレスカプセルである。
【0013】
本発明の1つの実施態様は、フレーバーが、オレンジフレーバー、ユズフレーバー、ローズフレーバー、レモンフレーバー、グレープフルーツフレーバー、キンカンフレーバー、梅フレーバー、ピーチフレーバー、アップルフレーバー、ストロベリーフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー、フルーツミックスフレーバー、バターフレーバーおよびミルクフレーバーからなる群から選択される、上記のシームレスカプセルである。
【0014】
本発明の1つの実施態様は、フレーバーが、内容物の総重量に対して0.05〜15重量%である、上記のシームレスカプセルである。
【0015】
本発明の1つの実施態様は、ミントが、ペパーミント油、スペアミント油およびハッカ油から選択される天然油、メントールまたはメントール誘導体あるいは冷感増強剤からなる群から選択される、上記のシームレスカプセルである。
【0016】
本発明の1つの実施態様は、ミントが、内容物の総重量に対して1.0〜25重量%である、上記のシームレスカプセルである。
【0017】
本発明の1つの実施態様は、内容物がさらに食用油脂を含む、上記のシームレスカプセルである。
【0018】
本発明の1つの実施態様は、皮膜がさらにハーブを含む、上記のシームレスカプセルである。
【0019】
本発明の1つの実施態様は、ハーブが、皮膜の総重量に対して0.01〜10.0重量%である、上記のシームレスカプセルである。
【0020】
本発明の1つの実施態様は、ハーブが、キキョウ、カリン、キンカン、ユーカリ、カンゾウ、ラカンカ、ティートリー、カモミール、ペパーミント、ラベンダー、ジンジャー、カミツレ、マシュアロ、タイム、セージ、バーベナ、オレンジ、リンデン、ブラックベリー、オオバコ、エルダー、ミルフォイル、スターアニス、マロー、サクラソウ、レッドポピー、ラングワート、ローズヒップからなる群から選択される、上記のシームレスカプセルである。
【0021】
本発明の1つの実施態様は、直径が、1.0〜10.0mmである、上記のシームレスカプセルである。
【0022】
また、本発明は、甘味剤、フレーバーおよびミントを含む内容物と、該内容物を被覆する皮膜とを含むシームレスカプセルの製造方法を提供する。
【0023】
本明細書中で使用する用語「シームレスカプセル」とは、カプセルに内包される内容物と、該内容物を被覆する皮膜よりなるカプセルを意味する。
【0024】
本発明のシームレスカプセルの「内容物」は、甘味剤、フレーバーおよびミントを含み、必要に応じて内容物を液体化してもよく、内容物は望ましくは液体である。
【0025】
本発明で使用する「甘味剤」としては、高甘味度を有する甘味剤であればよく、例えば、アスパルテーム、スクラロース、ソーマチン、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリム、ステビア、キシリトール、エリスリトール、アマチャおよびそれらの組み合わせなどが挙げられるが、特にこれらに限定されない。
【0026】
上記甘味剤のうち、カロリーを気にせずに服用するという観点から、低カロリーの甘味剤、例えば、アスパルテーム、スクラロース、ソーマチン、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリム、ステビア、エリスリトール、アマチャが好ましい。
【0027】
甘味剤の量は、内容物の総重量に対して0.01〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.6重量%、より好ましくは0.2〜0.4重量%である。
【0028】
甘味剤を上記範囲で使用することにより、単に甘味を口腔内に提供するだけでなく、甘味がミントの初期刺激よりも先に口腔内で知覚されるので、結果、口腔内でのミントによる初期刺激を遅延回避させることが可能となる。また、甘味剤には下記に詳細に説明するフレーバーを増強する作用もある。
【0029】
本発明で使用する「フレーバー」としては、口腔内でのミントの初期刺激を緩和するフレーバーであればよく、例えば、オレンジフレーバー、ユズフレーバー、ローズフレーバー、レモンフレーバー、グレープフルーツフレーバー、キンカンフレーバー、梅フレーバー、ピーチフレーバー、アップルフレーバー、ストロベリーフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー、フルーツミックスフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、およびそれらの組み合わせなどが挙げられるが、特にこれらに限定されない。
【0030】
上記フレーバーのうち、ミントの初期刺激をさらに和らげることから、オレンジフレーバー、ユズフレーバー、レモンフレーバー、グレープフルーツフレーバー、キンカンフレーバー、梅フレーバー、ミルクフレーバーが好ましい。
【0031】
フレーバーの量は、内容物の総重量に対して0.05〜15重量%、好ましくは1〜10重量%、より好ましくは2〜5重量%である。
【0032】
フレーバーを上記範囲で使用することにより、単に香りを提供するだけでなく、口腔内および/または鼻腔内にてミントによる初期刺激をマスキングすることができ、ミントの初期刺激を緩和し、結果、喉での爽快感をさらに強調することができる。
【0033】
上記の説明から、フレーバーがミント特有の苦味をマスキングし、甘味剤によって甘味が口腔内に広がり、さらに甘味剤がフレーバーを向上させることによって、ミントの初期刺激が低減、遅延および/または回避され、とりわけ喉にて爽快感が得られることがわかる。
【0034】
甘味剤とフレーバーとの比は、ミントの苦味のマスキング、初期刺激の低減/遅延、フレーバーの向上の観点から、好ましくは1:1〜1:40、より好ましくは1:1.6〜1:17、さらに好ましくは1:3〜1:12.5である(甘味剤:フレーバー(重量基準))。
【0035】
甘味剤およびフレーバーを上記の比の範囲で使用することによって、ミントによる初期刺激を有意に低減/遅延させることができ、喉にて爽快感を与えることができる。
【0036】
また、さらに、甘味剤およびフレーバーを上記の比の範囲で使用することによって、甘味とフレーバーの口腔内での後引き感が増加し、口腔内で甘味およびフレーバーを感じている間に、ミントが喉部に移動し、喉に特異的に爽快感を与えることができる。
【0037】
本発明で使用する「ミント」としては、爽快感を与えるものであれば特に限定はなく、例えば、メントールを本質的に含む、ペパーミント油、スペアミント油、ハッカ油などの天然油またはその精製油;メントール、例えば、人工的に単離精製されたメントール;乳酸メンチル、コハク酸メンチル、メンチルグリセリルエーテル、フィスクール、メントングリセリンケタール、トリメチルシクロヘキサノール、6−イソプロピル−9−メチル−1,3−(1−メトキシ)−2−メチル−プロパン−1,3−(1−メトキシ)プロパン−1などのメントール誘導体;イソプレゴールなどの冷感増強剤;およびそれらの組み合わせなどが挙げられる。
【0038】
ミントの量は、内容物の総重量に対して1.0〜25重量%、好ましくは4〜14重量%、より好ましくは5〜10重量%である。
【0039】
ミントを上記範囲で使用することによって、今までになく強い爽快感を喉に与えることができる。
【0040】
ミントを上記の範囲で使用し、なおかつ、甘味剤およびフレーバーを上記の量で使用することによって、強い持続感を提供することができる。
【0041】
さらに、内容物は「食用油脂」を含んでいてもよく、食用油脂としては、例えば、市販のヤシ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、ゴマ油、ナタネ油、グレープ種子油などの食用植物油脂、およびそれらの混合物などが挙げられるが、特にこれらに限定されない。
【0042】
食用油脂の量は、特に限定されず、内容物の総量から甘味剤、フレーバーおよびミントを除いた量であり、例えば、内容物の総重量に対して55〜90重量%、好ましくは60〜87重量%、より好ましくは65〜85重量%である。
【0043】
食用油脂を上記範囲で使用することによって、上記甘味剤およびフレーバーを適度に分散およびバランスさせることができるので、甘味およびフレーバーが口腔内で広がり、適量のミントが喉に到達し、喉に爽快感を与えることができる。
【0044】
以下、本発明のシームレスカプセルで使用する「皮膜」について説明する。
【0045】
本発明に使用するシームレスカプセルの皮膜としては、当該分野で使用されるカプセル皮膜であれば特に限定はなく、適宜種類および量を選択すればよい。
【0046】
好適なカプセル皮膜としては、例えば、以下のものが挙げられる。
(a)ゼラチン、
(b)寒天、
(c)低メトキシルペクチンまたはアルギン酸ナトリウムを含有する組成物を、低メトキシルペクチンまたはアルギン酸ナトリウムの水溶液をゲル化し得る化合物で処理して得られる皮膜形成物、
(d)水溶性多価アルコールまたはその水溶性誘導体をゲル化処理して得られる皮膜形成物、
(e)(i)ゼラチンと(ii)寒天との混合物、
(f)(i)ゼラチンと(ii)低メトキシルペクチンまたはアルギン酸ナトリウムを含有する組成物との混合物を、低メトキシルペクチンまたはアルギン酸ナトリウムの水溶液をゲル化し得る化合物で処理して得られる皮膜形成物など。
【0047】
あるいは、皮膜は、ゼラチン、寒天、タピオカデンプン、カラギーナン、カードラン、ジェランガム、キサンタンガム、カラヤゴム、ローカストビーンガム、アラビアガム、プルラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムからなる群から選択される皮膜、およびこれらの任意の組み合わせでもよい。
【0048】
上記ゼラチン、寒天および水溶性多価アルコールまたはその水溶性誘導体などは従来のカプセルの製造に用いられるグレードのものをそのまま使用すればよい。水溶性多価アルコールまたはその水溶性誘導体としては、グリセリン、ポリグリセリン、ソルビット、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、酸化エチレン−酸化プロピレン共重合体、オリゴサッカライド、シュガーエステル、グリセリド、ソルビタンエステル類等が例示されるが、これらに限定されない。
【0049】
皮膜としては、口腔内での速溶性、カプセル強度の観点から、ゼラチンが好ましい。
【0050】
例えば、ゼラチンの使用量は、皮膜総重量の60〜90重量%である。
【0051】
例えば、寒天の使用量は、皮膜総重量の60〜90重量%である。
【0052】
皮膜の厚みは、通常10〜500μm、好ましくは30〜150μm、より好ましくは40〜100μmである。
【0053】
皮膜の量は、内容物の総重量に対して1〜70重量%、好ましくは3〜30重量%、より好ましくは5〜15重量%である。
【0054】
本発明のシームレスカプセルは、上記「内容物」を上記「皮膜」で被覆したものであり、内容物に含まれるフレーバーを新鮮なまま口腔、鼻腔および/または喉に提供することができ、爽快感とともにリフレッシュ感を提供することができる。
【0055】
また、本発明のシームレスカプセルの皮膜が口腔内で溶解または崩壊したとき、まず、甘味剤およびフレーバーがミントの初期刺激よりも先に口腔内に広がり、その後(例えば、0.05分〜2分後、好ましくは0.1分〜1分後、より好ましくは0.2分〜0.3分後)、内容物に含まれるミントが集中して喉に爽快感を与え得る。すなわち、甘味剤およびフレーバーが瞬間的に口腔内に爽快感を与え、その後、ミントが持続的に喉に爽快感を与え得る。
【0056】
また、皮膜は「ハーブ」を含んでいてもよく、ハーブとしては、喉に効果があるハーブであれば特に限定はなく、例えば、キキョウ、カリン、キンカン、ユーカリ、カンゾウ、ラカンカ、ティートリー、カモミール、ペパーミント、ラベンダー、ジンジャー、カミツレ、マシュアロ、タイム、セージ、バーベナ、オレンジ、リンデン、ブラックベリー、オオバコ、エルダー、ミルフォイル、スターアニス、マロー、サクラソウ、レッドポピー、ラングワート、ローズヒップ、およびそれらの組み合わせなどが挙げられる。
【0057】
ハーブの使用量は、皮膜の総重量に対して0.01〜10.0重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%、より好ましくは0.2〜0.5重量%である。
【0058】
ハーブを上記範囲で使用することによって、さらに爽快感および/または潤いを口腔、鼻腔および/または喉に与えることができる。
【0059】
さらに、皮膜は、上記定義の「甘味剤」を含んでいてもよく、皮膜に含まれる甘味剤としては、アスパルテーム、スクラロース、ソーマチン、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリウム、ステビア、キシリトール、エリスリトール、アマチャが好ましい。
【0060】
皮膜に含まれる甘味剤の使用量は、皮膜の総重量に対して0.1〜6.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%、より好ましくは2.0〜3.0重量%である。
【0061】
甘味剤を上記範囲で使用することによって、口腔内に当該カプセルを入れた瞬間に甘味を感じることができ、内容物に含まれる甘味剤によるフレーバーの増強効果をさらに高めることができる。また、そのことにより、ミントによる口腔内での初期刺激を遅延回避することが可能となる。
【0062】
さらに皮膜は上記以外の他の成分を含有していてもよい。酸味を付加するために、例えば、クエン酸、ビタミンC、リンゴ酸、酒石酸などを適宜必要に応じて添加してもよい。また、苦味を添加するために、例えば、カフェインなどを適宜必要に応じて添加してもよい。これらの成分の使用量には特に限定はなく、常法に従って適宜決定すればよい。
【0063】
カプセル皮膜には、さらに、可塑剤、防腐剤、着色剤および香料などの添加剤を添加してもよい。
【0064】
カプセル皮膜形成材料内において、上記添加剤の合計配合量は皮膜の総重量に対して0.1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%である。
【0065】
本発明のシームレスカプセルの製造方法は特に限定されないが、好ましい製造方法としては、滴下法と呼ばれる二重ノズルなどを用いて凝固液中に滴下していく方法が挙げられる(例えば、特開昭49−59789号公報、特開昭51−8176号公報、特開昭60−172343号公報、特公昭51−8875号公報参照)。
【0066】
本発明のシームレスカプセルの直径は、1.0〜10.0mm、好ましくは4.0〜8.0mm、より好ましくは5.0〜7.0mmである。本発明のシームレスカプセルの直径を上記の範囲に設定することによって、口腔内で食べやすく、適量のフレーバー、甘味剤およびミントをカプセル内に封入することができる。
【0067】
本発明を以下の実施例に示すが、当業者は本発明が以下の実施例に限定されないことを理解すべきである。
【0068】
実施例
【実施例1】
【0069】
特開昭49−59789号公報、特開昭51−8176号公報、特開昭60−172343号公報および/または特公昭51−8875号公報に記載の方法に準じて、以下の表に示す成分を含むシームレスカプセルを製造した。
【0070】
シームレスカプセル
(内容物)
食用油脂 124.72mg
ミント+フレーバー 25.00mg
甘味剤:アスパルテーム 0.28mg
(皮膜)
ゼラチン 14.94mg
ソルビトール 4.25mg
グリセリン 0.30mg
甘味剤:アスパルテーム 0.40mg
キキョウエキス 0.02mg
キンカンエキス 0.02mg
ユーカリエキス 0.02mg
着色剤 0.05mg
合計 170.00mg
【0071】
実施例1で得られたシームレスカプセルの直径は、7.0mmであった。
【0072】
本発明のシームレスカプセルは、ミントによる初期刺激を緩和、低減、遅延および/または回避し、喉に強い爽快感および清涼感ならびに潤いを与えた。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明のシームレスカプセルは、まず、甘味剤およびフレーバーが口腔内および/または鼻腔内に広がり、続いてミントが喉に作用し、集中して喉に爽快感および潤いを与えることができる。従って、本発明は、喉に爽快感および潤いを与え、なおかつ、ミントによる初期刺激を緩和したシームレスカプセルを提供する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
甘味剤、フレーバーおよびミントを含む内容物と、該内容物を被覆する皮膜とを含む、シームレスカプセル。
【請求項2】
甘味剤が、アスパルテーム、スクラロース、ソーマチン、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリム、ステビア、キシリトール、エリスリトール、アマチャからなる群から選択される、請求項1記載のシームレスカプセル。
【請求項3】
甘味剤が、内容物の総重量に対して0.01〜1.0重量%である、請求項1記載のシームレスカプセル。
【請求項4】
フレーバーが、オレンジフレーバー、ユズフレーバー、ローズフレーバー、レモンフレーバー、グレープフルーツフレーバー、キンカンフレーバー、梅フレーバー、ピーチフレーバー、アップルフレーバー、ストロベリーフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー、フルーツミックスフレーバー、バターフレーバーおよびミルクフレーバーからなる群から選択される、請求項1記載のシームレスカプセル。
【請求項5】
フレーバーが、内容物の総重量に対して0.05〜15重量%である、請求項1記載のシームレスカプセル。
【請求項6】
ミントが、ペパーミント油、スペアミント油およびハッカ油から選択される天然油、メントールまたはメントール誘導体あるいは冷感増強剤からなる群から選択される、請求項1記載のシームレスカプセル。
【請求項7】
ミントが、内容物の総重量に対して1.0〜25重量%である、請求項1記載のシームレスカプセル。
【請求項8】
内容物がさらに食用油脂を含む、請求項1記載のシームレスカプセル。
【請求項9】
皮膜がさらにハーブを含む、請求項1記載のシームレスカプセル。
【請求項10】
ハーブが、皮膜の総重量に対して0.01〜10.0重量%である、請求項9記載のシームレスカプセル。
【請求項11】
ハーブが、キキョウ、カリン、キンカン、ユーカリ、カンゾウ、ラカンカ、ティートリー、カモミール、ペパーミント、ラベンダー、ジンジャー、カミツレ、マシュアロ、タイム、セージ、バーベナ、オレンジ、リンデン、ブラックベリー、オオバコ、エルダー、ミルフォイル、スターアニス、マロー、サクラソウ、レッドポピー、ラングワート、ローズヒップからなる群から選択される、請求項9記載のシームレスカプセル。
【請求項12】
直径が、1.0〜10.0mmである、請求項1記載のシームレスカプセル。
【請求項13】
甘味剤、フレーバーおよびミントを含む内容物と、該内容物を被覆する皮膜とを含むシームレスカプセルの製造方法。

【公開番号】特開2008−24695(P2008−24695A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157145(P2007−157145)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(000191755)森下仁丹株式会社 (30)
【Fターム(参考)】