説明

シール構造および等速自在継手

【課題】軸部材の軸方向の変位に対して、筒状シール体が圧縮されたり引張られたりすることなく、長期にわたって安定したシール機能を発揮するシール構造および等速自在継手を提供する。
【解決手段】軸方向に往復動する軸部材の外周側を伸縮・湾曲変形可能な筒状シール体50にて包囲してシールするシール構造である。軸部材45は、基準側部材の外側部材にその軸方向のスライドが可能として保持される。筒状シール体50は、一方の開口部が基準側部材の外側部材に外嵌固定される。他方の開口部が軸部材45のスライド可能に外嵌されたスライド環体53に外嵌固定される。位置保持機構Mにてスライド環体53の軸方向位置を一定に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シール構造に関し、特に自動車や各種産業機械に用いられる動力伝達装置である等速自在継手における継手開口部を密封するシール構造およびシール構造にブーツを用いた等速自在継手に関する。
【背景技術】
【0002】
等速自在継手には、図5から図7に示すような固定式等速自在継手がある。この等速自在継手は、内径面1に複数のトラック溝2を形成した外側継手部材3と、外径面4に複数のトラック溝5を形成した内側継手部材6と、外側継手部材3のトラック溝2と内側継手部材6のトラック溝5とで協働して形成されるボールトラックに配された複数のボール7と、ボール7を収容するためのポケット8を有するケージ9とで主要部が構成されている。
【0003】
また、外側継手部材3は、内径面1にトラック溝2が形成されたカップ部(マウス部)10と、カップ部10から突設されるフランジ部11とからなる。内側継手部材6の軸心孔には、雌スプライン12が形成され、内側継手部材6の軸心孔にシャフト15の端部15aが嵌入される。シャフト15の端部15aには雄スプライン16が形成され、シャフト15の端部15aが内側継手部材6の軸心孔に嵌入された際に、雌スプライン12と雄スプライン16とが嵌合する。
【0004】
外側継手部材3の開口部がブーツ20にて塞がれている。ブーツ20は、大径部20aと、小径部20bと、大径部20aと小径部20bとを連結する蛇腹部20cとを備える。そして、ブーツ20の大径部20aが、外側継手部材3の開口部に外嵌された状態でブーツバンド21が締め付けられて、外側継手部材3に固定される。また、ブーツ20の小径部20bは、シャフト15にスライド自在として外嵌されたスライド環体22に外嵌された状態でブーツバンド21が締め付けられて、スライド環体22に固定される。
【0005】
この等速自在継手においては、シャフト15と内側継手部材6とがスプライン嵌合しているので、内側継手部材6に対してシャフト15がその軸線に沿って往復動(スライド)することができる。そのため、ブーツ20の小径部20bが固定されるスライド環体22がシャフト15に対してスライドできるように設定し、このシャフト15の軸方向の往復動に際して、スライド環体22の軸方向位置が変位しないようにしていた。
【0006】
また、従来には、駆動軸の全長やスライド長に制約を受けず、また大きな角度が付いてもブーツの蛇腹部の山部同士の接触を少なくすることが可能なブーツが提案されている(特許文献1)。
【0007】
この特許文献1のブーツは、小径部を、外側環状壁部と内側環状壁部との2重壁構造とするとともに、外側環状壁部と内側環状壁部とをU字状断面の環状ウェブ部に連結するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−235771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図5等に示す等速自在継手では、シャフト15が内側継手部材6に対して矢印A方向にスライドした際、シャフト15に付着した油分等で、スライド環体22のシャフト15に対するスライドが規制される場合がある。このような場合、図6に示すように、シャフト15のスライドとともに、スライド環体22が内側継手部材6から離間する方向に移動することになる。このように、スライド環体22が内側継手部材6から離間する方向に移動すれば、ブーツ20の蛇腹部20cが軸方向に延びることになる。
【0010】
すなわち、図5において、フランジ部11の端面からスライド環体22のブーツ装着部中心までの寸法をXとし、図6におけるフランジ部11の端面からスライド環体22のブーツ装着部中心までの寸法をX1としたとき、X<X1となる。
【0011】
また、シャフト15が矢印B方向に移動した状態(縮まった状態)から延びようとしたときに図7に示すように、ブーツ20を圧縮し過ぎる場合がある。すなわち、図7におけるフランジ部11の端面からスライド環体22のブーツ装着部中心までの寸法をX2としたとき、X>X2となる。
【0012】
このため、ブーツ20に大きな引張り力や大きな圧縮力が作用することになって、ブーツ寿命を縮めることになって、交換作業やメンテナンス作業を頻繁に行う必要が生じ、コスト高となっていた。
【0013】
また、特許文献1に記載のブーツでは、軸方向の変位や湾曲変形等に対応することができるが、小径側が大径となるととともに、複雑な形状で生産性に劣る。しかも、小径部側が2重構造であるので、使用するブーツバンドは限定され、しかも装着性に劣ることになる。
【0014】
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、軸部材の軸方向の変位に対して、筒状シール体が圧縮されたり引張られたりすることなく、長期にわたって安定したシール機能を発揮するシール構造および等速自在継手を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のシール構造は、軸方向に往復動する軸部材の外周側を伸縮・湾曲変形可能な筒状シール体にて包囲してシールするシール構造であって、前記軸部材は、基準側部材の内側部材にその軸方向のスライドが可能として保持され、前記筒状シール体は、一方の開口部が前記基準側部材の外側部材に外嵌固定されるとともに、他方の開口部が前記軸部材にスライド可能として外嵌されたスライド環体に外嵌固定され、かつ、位置保持機構にてスライド環体の軸方向位置を一定に保持するものである。
【0016】
一方の開口部が基準側部材の外側部材に外嵌固定され、他方の開口部がスライド環体に外嵌固定され、しかも位置保持機構にてスライド環体の軸方向位置を一定に保持することができるので、軸部材がその軸方向に往復動しても、筒状シール体が圧縮されたり、引張られたりしない。
【0017】
位置保持機構は、基準側部材の内側部材とスライド環体との間に介在されてスプリング力にてこのスライド環体を所定位置に位置させるバネ部材を備えたもので構成できる。このように、バネ部材を備えたものでは、このバネ部材のスプリング力によって、スライド環体を安定して所定位置に位置させることができる。
【0018】
軸部材の外周面とスライド環体の内周面との間にシール部材を配設するようにしてもよい。これによって、シール性能の向上を図ることができる。
【0019】
前記シール部材がリングシールであっても、オイルシールであってもよい。ここで、リングシールとは、Oリング、角リング、Dリング等のシール材であり、オイルシールは、くさび状のリップと、このリップを押圧するばね部材とを備えたものである。
【0020】
本発明の等速自在継手は、外側継手部材と、内側継手部材と、トルク伝達部材とを備えた等速自在継手であって、筒状シール体を、大径部が外側継手部材の開口部に外嵌固定されるとともに小径部が軸部材に軸方向スライド自在として外嵌されたスライド環体に外嵌固定されたブーツとし、この外側継手部材の開口部を前記シール構造にてシールしたものである。
【0021】
本発明の等速自在継手によれば、軸部材がその軸方向に往復動しても、ブーツが圧縮されたり、引張られたりしない。
【発明の効果】
【0022】
本発明のシール構造によれば、軸部材がその軸方向に往復動しても、筒状シール体が圧縮されたり、引張られたりしないので、筒状シール体の寿命を延ばすことができ、長期にわたって安定したシール機能を発揮することができる。
【0023】
位置保持機構がバネ部材を備えたものでは、スライド環体を安定して所定位置に位置させることができ、筒状シール体の長寿命化がより安定する。
【0024】
シール部材を配設するものでは、シール性能の向上を図ることができ、製品の高品質化を達成できる。また、シール部材として、既存のリングシールやオイルシールを用いることができ、低コスト化を達成できる。
【0025】
本発明の等速自在継手では、軸部材がその軸方向に往復動しても、ブーツが圧縮されたり、引張られたりしないので、ブーツの寿命を延ばすことができ、長期にわたって安定したシール機能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態を示すシール構造を用いた等速自在継手の縦断面図である。
【図2】前記図1に示す等速自在継手において軸部材が伸びた状態の縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示すシール構造を用いた等速自在継手の縦断面図である。
【図4】オイルシールを示す断面図である。
【図5】従来のシール構造を示す等速自在継手の縦断面図である。
【図6】前記図5に示す等速自在継手においてブーツが伸びた状態の縦断面図である。
【図7】前記図5に示す等速自在継手においてブーツが縮んだ状態の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
【0028】
図1に本発明に係る等速自在継手を示し、この等速自在継手は、内径面31にトラック溝32が形成された外側継手部材33と、外径面34にトラック溝35が形成された内側継手部材36と、外側継手部材33のトラック溝32と内側継手部材36のトラック溝35との間に介在されるトルク伝達部材としてのトルク伝達ボール37と、このボール37を収容するポケット38を有するとともに外側継手部材33と内側継手部材36との間に介装されるケージ39とを備える。
【0029】
また、外側継手部材33は、内径面31にトラック溝32が形成されたカップ部40と、カップ部40の基部小径短円筒部40aに固着されるフランジ部41とからなる。このフランジ部41には、周方向に所定ピッチで配設される取り付け孔42が設けられている。
【0030】
内側継手部材36の軸心孔の内径面には雌スプライン44が形成され、この軸心孔にシャフト45の端部45aが嵌入される。シャフト45の端部45aには雄スプライン46が形成され、シャフト45の端部45aが内側継手部材36の軸心孔に嵌入された際に、雌スプライン44と雄スプライン46とが嵌合する。このため、軸部材15と内側継手部材36との間のトルク伝達が可能となる。しかも、内側継手部材36に対して、軸部材15がその軸心方向に沿って往復動(スライド)する。
【0031】
そして、この等速自在継手は、継手開口部が筒状シール体50にてシールされる。筒状シール体50は、大径部51aと、小径部51bと、大径部51aと小径部51bとを連結する蛇腹部51cとからなるブーツ51にて構成される。すなわち、本発明の筒状シール体50は、一方の開口部(大径部51a)が基準側部材の外側部材(この場合、等速自在継手の外側継手部材33)Bに外嵌固定されるとともに、他方の開口部(小径部51b)が軸部材45にスライド可能に外嵌されたスライド環体53に外嵌固定される。
【0032】
このスライド環体53は、肉厚が大とされた継手側の大径部53aと、肉厚が小とされた反継手側の小径部53bとを備えた短円筒体からなる。大径部53aの端面には、継手側に開口する周方向切欠部55が形成され、また、小径部53bの外周面には、ブーツ51の小径部51bの内周面の内径側膨出部56が嵌合する周方向凹窪部57が設けられている。そして、ブーツ51の小径部51bがスライド環体53の小径部53bに外嵌された状態で、この小径部51bがブーツバンド58にて締め付けられ、ブーツ51の小径部51bとスライド環体53の小径部53bとが一体化する。
【0033】
また、外側継手部材33のマウス部(カップ部)40の外径面に、周方向凹溝60が形成され、ブーツ51の大径部51aの内周面の内径側膨出部61が形成される。そして、ブーツ51の大径部51aを外側継手部材33のカップ部40に外嵌させて、ブーツ51の大径部51aの内径側膨出部61を、外側継手部材33のカップ部40の周方向凹溝60に嵌合させた状態とする。この状態で、大径部51aがブーツバンド58にて締め付けられ、ブーツ51の大径部51aを外側継手部材33のカップ部40に固定する。
【0034】
スライド環体53は位置保持機構Mにて軸方向位置を一定に保持される。この場合の位置保持機構Mは、内側継手部材(基準側部材の内側部材)36とスライド環体53との間に介装されるバネ部材65を備えたものである。この場合、内側継手部材36側に、受け部材66が配置され、バネ部材65の一端部65aがこの受け部材66に保持され、バネ部材65の他端部65bがスライド環体53に保持される。
【0035】
受け部材66は、外径面が小とされた継手側の小径部66aと、外径面が大とされる反継手側の大径部66bとを有するリング体からなる。そして、大径部66bの端面には、反継手側に開口する周方向切欠部67が形成されている。バネ部材65の一端部65aが、受け部材66の周方向切欠部67に嵌合し、バネ部材65の他端部65bがスライド環体53の周方向切欠部55に嵌合している。
【0036】
このため、図1に示すように、基準状態(バネ部材65は軸方向に圧縮力も引張り力も作用していない状態)において、図2に示すように、軸部材45を内側継手部材36に対して引き抜く方向、つまり矢印A方向にスライドした場合、通常は、スライド環体53は、軸部材45に軸方向スライド可能として外嵌され、しかも、ブーツ51の小径部51bがスライド環体53に外嵌固定されているので、ブーツ51の復元力によって、スライド環体53は軸部材45に対する位置をこの位置に保持しようとする。
【0037】
しかしながら、軸部材45に付着した油分等で、スライド環体22の軸部材45に対するスライドが規制される場合がある。このような場合、図2に示すように、軸部材45がスライドすれば、このスライドとともに、等速自在継手から離間する方向に移動しようとする。ところが、スライド環体53と受け部材66との間に介在されたバネ部材65のスプリング力によって、スライド環体53と受け部材66との間寸法を図1に示す状態に戻すことになる。すなわち、図1において、フランジ部41の端面からスライド環体53のブーツ装着部中心までの寸法をYとし、図2におけるフランジ部41の端面からスライド環体53のブーツ装着部中心までの寸法をY1としたときに、Y=Y1となる。
【0038】
また、図2に示す状態から押し込む方向、つまり、矢印B方向にスライドした場合、スライド環体22が軸部材45と一体的に移動しようとしても、バネ部材65によって、スライド環体53を矢印A方向に押圧して、スライド環体53と受け部材66との間寸法を図1に示す状態に戻すことになる。
【0039】
このように、本発明では、位置保持機構Mにてスライド環体53の軸方向位置を一定に保持することができるので、軸部材45がその軸方向に往復動しても、筒状シール体50(ブーツ51)が圧縮されたり、引張られたりしない。このため、筒状シール体50(ブーツ51)の寿命を延ばすことができ、長期にわたって安定したシール機能を発揮することができる。
【0040】
位置保持機構Mがバネ部材65を備えたものでは、スライド環体53を安定して所定位置に位置されることができ、筒状シール体50(ブーツ51)の長寿命化がより安定する。
【0041】
次に、図3では、軸部材45の外周面とスライド環体53の内周面との間にシール部材Sを配設している。すなわち、この場合のシール部材Sとして、Oリングからなるリングシール70であり、大径部53aと小径部53bとの間のテーパ部53cの内径面に周方向溝71を設け、この周方向溝71にリングシール70を嵌着させている。
【0042】
このような位置保持機構Mであっても、前記図1及び図2に示す位置保持機構Mと同様の作用効果を奏する。しかも、シール部材Sを配設することによって、シール性能の向上を図ることができる。
【0043】
前記シール部材Sがリングシールである場合、Oリングに限るものではなく、角リング、Dリング等であってもよい。また、このようなリングシール以外のシール部材、例えば図4に示すようなオイルシールであってもよい。オイルシールは、環状芯金80と、この環状芯金80を覆う弾性体81とを備えたものである。この場合、弾性体81は、軸部材45の外径面に圧接するリップ82を有し、このリップ82はばね部材83にて押圧される。
【0044】
本発明のシール構造では、軸部材45がその軸方向に沿って往復動しても、ブーツ51が、その軸方向長さを所定の基準長さに維持させることができ、本発明のシール構造は、長スライド・高速回転・高作動角を必要とする等速自在継手のシール構造に最適となる。
【0045】
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、前記実施形態では、固定式等速自在継手として、トラック溝の溝底が円弧部からなるバーフィールド型の固定式等速自在継手であったが、トラック溝の溝底が円弧部とストレート部を有するアンダーカットフリー型の固定式等速自在継手であってもよい。また、トリポード型、ダブルオフセット型、クロスグルーブ型等の摺動式等速自在継手であってもよい。
【0046】
本発明のシール構造として、等速自在継手以外に、ギアカップリングやボールスプライン等の他の機構のシールに用いることができる。ここで、ギアカップリングとは、一対の回転軸同士を同軸上に連結するための軸継手であり、一方の回転軸に設けられた内筒と他方の回転軸に設けられた外筒間を内外歯車で噛み合わせた歯車式軸継手である。また、ボールスプラインは、スプライン軸上を外筒が無限直線運動する直動案内機器であり、鋼球がスプライン溝上を転走する構造である。
【0047】
前記実施形態では、位置保持機構Mのバネ部材65にコイルスプリングを用いたが、コイルスプリング以外の弾発部材を用いてもよい。また、スライド環体53は軸部材45上をスライド(摺動)する必要があるので、スライド環体53を低摩擦材にて構成したり、スライド環体53の内径面に低摩擦剤からなるコーティング層を設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0048】
50 筒状シール体
51 ブーツ
51a 大径部
51b 小径部
51c 蛇腹部
53 スライド環体
70 リングシール
M 位置保持機構
S シール部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に往復動する軸部材の外周側を伸縮・湾曲変形可能な筒状シール体にて包囲してシールするシール構造であって、
前記軸部材は、基準側部材の内側部材にその軸方向のスライドが可能として保持され、前記筒状シール体は、一方の開口部が前記基準側部材の外側部材に外嵌固定されるとともに、他方の開口部が前記軸部材にスライド可能として外嵌されたスライド環体に外嵌固定され、かつ、位置保持機構にてスライド環体の軸方向位置を一定に保持することを特徴とするシール構造。
【請求項2】
位置保持機構は、基準側部材の内側部材とスライド環体との間に介在されてスプリング力にてこのスライド環体を所定位置に位置させるバネ部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
【請求項3】
軸部材の外周面とスライド環体の内周面との間にシール部材を配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシール構造。
【請求項4】
前記シール部材がリングシールであることを特徴とする請求項3に記載のシール構造。
【請求項5】
前記シール部材がオイルシールであることを特徴とする請求項3に記載のシール構造。
【請求項6】
外側継手部材と、内側継手部材と、トルク伝達部材とを備えた等速自在継手であって、
筒状シール体を、大径部が外側継手部材の開口部に外嵌固定されるとともに小径部が軸部材に軸方向スライド自在として外嵌されたスライド環体に外嵌固定されるブーツとし、この外側継手部材の開口部を前記請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のシール構造にてシールしたことを特徴とする等速自在継手。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−36579(P2013−36579A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174916(P2011−174916)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000102692)NTN株式会社 (9,006)
【Fターム(参考)】