説明

ジョブ履歴情報監査システム、画像形成装置、制御方法、及びプログラム

【課題】ジョブ履歴情報監査システムにおいて、入力ジョブの画像データを参照するリンクログの仕組みと、ジョブ履歴情報を記録する時間帯を設定する仕組みが組み合わされると、リンクログの参照先となる画像データが取得できなくなる場合がある。
【解決手段】入力ジョブを実行した際、画像データをデジタル複合機内に保存するが、その後、入力ジョブの画像データを再利用する出力ジョブを実行した際、画像データの作成日時と更新日時を判定し、両日時が一致していればジョブ履歴情報用画像データを作成する。画像データの作成日時と更新日時が異なる場合には、ジョブ履歴情報用画像データは既に作成済みと判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置において実行されたスキャン、コピー、印刷などのジョブについて、実行ユーザ、実行日時などのジョブ履歴情報を記録することのできるジョブ履歴情報監査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のプリンタやデジタル複合機の普及に伴って、原稿の印刷、コピーや送信を誰でも簡単に実行することが可能になっている。しかし、ユーザにとって利便性が向上する一方で、機密原稿の印刷やコピー、送信などによる情報漏えいが新たな問題となっている。その対策として、印刷、コピー、FAX、電子メール送信などジョブの実行の際に、ジョブ履歴情報を記憶装置に保存するデジタル複合機が存在する。
【0003】
ジョブ履歴情報監査システムは、上記デジタル複合機とサーバから構成される。サーバ上にはデータベースが構築されている。デジタル複合機に記録されたジョブ履歴情報は、サーバに送信され、データベースに保存される。データベース上に一定期間のジョブ履歴情報を保存し、検索可能な状態にしておくことで、情報漏えいが発覚した場合など、後から遡ってジョブ履歴情報を追跡することできる。このようなデジタル複合機、およびジョブ履歴情報監査システムには、多数のジョブ履歴情報を保存するために、大容量の記憶領域が必要となる。そのため、必要な記憶容量を低減し、より多くのジョブ履歴を効率的に保存する方法が提案されている。
【0004】
例えば特許文献1では、画像処理装置において入出力される画像データが同一の場合、画像データの代わりにすでにデータベースに保存されている画像データへの参照情報を保存している。これにより、データベースで必要となる記憶容量の低減を図っている。具体的には、画像処理装置において、入力ジョブ実行時には画像データを記録し、入力済みの画像データを利用する出力ジョブ実行時には画像データへの参照情報を記録している。以下、この仕組みをリンクログと称す。
【0005】
特許文献1の方法についてより詳細に説明する。デジタル複合機は、例えばユーザBOXなどという名称で、機器内に文書データを保存する領域を持っている。これにより、ユーザの手元にデータがなくても、ユーザBOXに保存された文書データを利用してプリントや電子メール送信を実行することができる。この場合、入力ジョブとは、ユーザBOXへ文書データを保存するためのジョブのことで、出力ジョブとは、ユーザBOX内の文書データを使用するジョブのことである。入力ジョブと出力ジョブとで処理される文書データは同一であるため、入力ジョブ実行時と出力ジョブ実行時にそれぞれのジョブ履歴情報として画像データをデータベースに保存すると冗長である。そのため、入力ジョブ実行時にのみ画像データをデータベースに保存し、出力ジョブ実行時にはデータベースに保存されている画像データへの参照情報のみを保存する。これにより、データベースに保存されるデータ量の低減を図っている。
【0006】
特許文献2では、時刻情報に対応付けられた抽出条件に適合するキーワードや印刷ジョブ属性の項目等をジョブ履歴情報として保存し、追跡可能とすることで情報漏えいを抑止する印刷システムが提案されている。ここでは、あらかじめ時間帯に関連付けて、追跡情報の抽出条件を設定しておく。印刷実行時の時間に応じて時間帯によって変わる抽出条件に適合する追跡情報を印刷データから抽出し、保存する。こうすることで、通常業務を行う時間帯のジョブ履歴情報の記録を行う条件、通常業務以外の時間帯のジョブ履歴情報の記録を行う条件を定義することができ、それによってネットワーク負荷などを考慮した運用を行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−330939
【特許文献2】特開2007−148830
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記で述べた記憶領域削減のためのリンクログの仕組み、及び、ネットワーク負荷削減のためのジョブ履歴情報記録停止時間帯設定の仕組みを組み合わせれば、それぞれの目的を果たすことはできる。
【0009】
しかし、この2つの仕組みを組み合わせると、ジョブ履歴情報から画像データが漏れるケースが出てしまう。具体的には、ジョブ履歴情報記録停止時間帯に入力ジョブを実行した場合、このジョブ履歴情報は記録されない。つまり、画像データがサーバに保存されない。しかし、入力ジョブによりデジタル複合機に保存された再利用可能な画像データを使って、ジョブ履歴情報記録時間帯に、出力ジョブを実行することが可能である。この場合には、サーバに保存されていない画像データへのリンクを含むリンクログが、ジョブ履歴情報としてサーバに保存されてしまう。その結果、ジョブ履歴情報を監査する際に再利用するべき画像データを確認することができなくなる。そのため、情報漏えい抑止などのセキュリティ向上を目的としたジョブ履歴情報監査システムにとっては問題である。
【0010】
本発明の目的は、リンクログによるネットワーク負荷削減を実現しつつ、ジョブ履歴情報記録停止時間帯に実行されたジョブのログを再利用しようとすることによって、リンクログが再利用すべき画像データの参照先が確認できなくなることを防ぐ。そして、ログの不整合が発生することを防止することである。また、情報漏えい等を防ぐためのセキュリティ面を強化することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。ジョブの実行に伴って、ログと画像データとを含む、もしくはリンクログを含むジョブ履歴情報を生成する画像形成装置と、前記ジョブ履歴情報を保存して検索可能とするデータサーバとから構成されるジョブ履歴情報監査システムであって、前記画像形成装置は、ジョブの実行、及びログの生成に関する動作条件設定を取得する設定取得手段と、実行された前記ジョブのログと当該ログに紐付けられる画像データが、前記リンクログによって参照先としてリンクされる可能性があるジョブか否かを判定するジョブ判定手段と、前記ログに紐付けられる前記画像データに対して、ジョブ履歴情報用としての画像データが生成済みであるか否かを示す情報を付与する付与手段と、前記付与手段にて付与された前記情報に基づいてジョブ履歴情報用の画像データが作成済みか否かを判定する生成判定手段と、実行された前記ジョブのログに紐付けられる前記画像データをジョブ履歴情報用として生成する画像データ生成手段と、実行された前記ジョブのログ、もしくは、リンクログを生成するログ生成手段と、前記動作条件設定に応じて、前記ログと当該ログに紐付けられたジョブ履歴情報用の画像データとを含む、もしくはリンクログを含む前記ジョブ履歴情報を前記データサーバへ送信する送信手段とを有し、前記リンクログは、前記ジョブが前記データサーバに保存されている前記ジョブ履歴情報用の画像データを利用する際の当該画像データの参照先としての情報を含み、前記画像データ生成手段は、前記ジョブ判定手段によってリンクされる可能性があるジョブと判定され、かつ、前記生成判定手段によって生成済みでないと判定された場合に前記ジョブ履歴情報用の画像データを生成する。
【発明の効果】
【0012】
ネットワーク削減を実現しつつ、ログの不整合が発生することが可能となる。併せて、情報漏えい等を防ぐためのセキュリティ面を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係るジョブ履歴情報監査システムの全体構成図である。
【図2】本実施形態に係る検索サーバ、画像処理サーバ、及び、データサーバのハードウェア構成図である。
【図3】本実施形態に係るデジタル複合機の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係るデジタル複合機、検索サーバ、画像処理サーバ、データサーバのソフトウェア構成の例を示すブロック図である。
【図5】本実施形態に係るデジタル複合機が実行するジョブの内容を示した図である。
【図6】本実施形態に係るデジタル複合機が記録するジョブ履歴情報のデータ構成例を示す図である。
【図7】本実施形態に係るデジタル複合機が生成するログの例の図である。
【図8】本実施形態に係るデータサーバに保存されるジョブ履歴情報及びジョブ履歴情報の設定の例である。
【図9】本実施形態に係るデジタル複合機及び画像処理サーバに関する動作条件の設定を示すフロー図である。
【図10】本実施形態に係るデジタル複合機の動作フロー図である。
【図11】本実施形態に係るデジタル複合機のジョブ実行処理を示すフロー図である。
【図12】本実施形態に係るジョブ履歴情報の送受信処理を示すフロー図である。
【図13】第二の実施形態に係るデジタル複合機のジョブ実行処理を示すフロー図である。
【図14】第三の実施形態に係るデジタル複合機のジョブ実行処理を示すフロー図である。
【図15】第四の実施形態に係るデジタル複合機及び画像処理サーバの動作条件設定処理を示すフロー図である。
【図16】第四の実施形態に係るデジタル複合機のジョブ実行処理を示すフロー図である。
【図17】本実施形態に係るデジタル複合機における設定画面の例図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<第一の実施形態>
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、本明細書では、画像形成装置であるデジタル複合機に再利用可能な画像データを保存するジョブを「入力ジョブ」と呼ぶ。入力ジョブにより保存された画像データを印刷するなどの再利用時のジョブを「出力ジョブ」と呼ぶ。さらに、前述の「ジョブ履歴情報」については以下の「ログ」と「画像データ」を合わせたものとして定義する。入力された画像をデータ化した画像データや前記画像データを縮小した縮小画像データを「画像データ」と呼ぶ。ジョブを実行したユーザ情報、実行した日時情報、実行したデジタル複合機を特定する情報(IPアドレスや、シリアル番号)、実行したジョブの種類といった情報を「ログ」と呼ぶ。「ログ」の中でも、すでにサーバに保存した「画像データ」へのリンクを保持するログを「リンクログ」と呼ぶ。(「リンクログ」を含むジョブ履歴情報には、画像データは含まれない。)
図1は、本発明における実施形態に係るジョブ履歴情報監査システムの全体構成図である。ここではネットワーク上に画像形成装置としての一例であるデジタル複合機10、検索サーバ20、画像処理サーバ30、データサーバ40が、ネットワーク50を介して接続されている。
【0015】
デジタル複合機10は、スキャン、プリント、コピー、電子メール、FAXなどの機能を有している。デジタル複合機10は、機器内に画像データを保存するユーザボックスと呼ぶ機能を有しており、ユーザボックスに保存された画像データをFAX送信や電子メール送信する機能を有する。デジタル複合機10は、機器上で実行したジョブに関して、同時にジョブ履歴情報を記録する機能を有する。
【0016】
デジタル複合機10は、入力ジョブが実行された場合、ログと画像データをローカルに一時保存し、指定された送信時間になり次第、それらを画像処理サーバ30に送信する。出力ジョブが実行された場合は、画像データの代わりに、入力ジョブ実行時に送信された画像データの参照情報を含むログを画像処理サーバ30に送信する。
【0017】
画像処理サーバ30は、デジタル複合機10から送信されたジョブ履歴情報に対し、データ変換処理を行い、データサーバ40へ保存する。ここでのデータ変換処理とは、画像データに対して、OCR処理を行ってテキスト情報を抽出したり、画像データのフォーマットを変換したりする処理である。データ変換処理によって得られたテキスト情報は、ジョブ履歴情報と紐付けられてデータサーバ40に保存され、ジョブ履歴情報の検索に利用される。また、ジョブ履歴情報とは、そのジョブを実行したユーザ情報、実行した日時情報、実行したデジタル複合機を特定する情報(IPアドレスや、シリアル番号)、実行したジョブの種類といった情報を含んでいる。さらに、入力された画像をデータ化した画像データや前記画像データを縮小した縮小画像データを含んでもよい。
【0018】
データサーバ40には画像処理サーバ30から送信された画像データ、ジョブ履歴情報に関連付けられたテキスト情報、ログが保存される。なお、本実施形態ではデータサーバにデータベースが存在することを前提としているが、ジョブ履歴情報を保存でき、検索可能な状態で保持できる記憶手段であれば、データベースであっても、ファイルシステムであっても構わない。本実施形態では、検索サーバ20から検索可能となっている。データサーバ40に保存されたジョブ履歴情報は、所定の条件を満たすと削除される。所定の条件とは通常、ジョブ履歴情報の保存期間であり、一定の期間が経過したジョブ履歴情報から順次削除される。削除処理は、たとえば1日に1回など、所定のタイミングで実行される。
【0019】
検索サーバ20は、ユーザから検索条件を受け付け、データサーバ40に保存されたジョブ履歴情報から検索条件に合致するものを取得し、ユーザに提示する。検索条件としては、ジョブの実行者、実行日時などのジョブ属性やテキスト情報に含まれる文字列などがある。指定された検索条件をキーワードに、データサーバ40に保存されたジョブ履歴情報を検索する。
【0020】
図1において、各PCは別々の構成要素として記載しているが、1台のPCにこれらの機能が含まれている構成でもかまわない。また、これらの機能が任意の組み合わせで、任意の台数のPCに含まれていても構わない。
【0021】
図2は、図1に示した検索サーバ20、画像処理サーバ30、及び、データサーバ40のそれぞれを構成する各PCのハードウェア構成図である。図2に示されるハードウェア構成図は一般的な情報処理装置のハードウェア構成図に相当するものとし、本実施形態の各PCには一般的な情報処理装置のハードウェア構成を適用できる。
【0022】
図2において、CPU100は、ROM102のプログラム用ROMに記憶された、或いはハードディスク109からRAM101にロードされたOSやアプリケーション等のプログラムを実行する。以下、いずれの処理フローにおいても同様である。ここでOSとはコンピュータ上で稼動するオペレーティングシステムの略語であり、以下オペレーティングシステムのことをOSと呼ぶ。後述する各フローチャートの処理はこのプログラムの実行により実現できる。RAM101は、CPU100の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ103は、キーボード107やポインティングデバイス(不図示)からのキー入力を制御する。ディスプレイコントローラ104は、各種ディスプレイ108の表示を制御する。ディスクコントローラ105は、各種データを記憶するハードディスク(HD)109やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)等におけるデータアクセスを制御する。NC106はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
【0023】
図3は、図1に示したデジタル複合機10の構成を示すブロック図である。コントローラユニット233は、画像入力デバイスであるスキャナ231や画像出力デバイスであるプリンタ232と接続している。また一方では、ネットワーク(LAN)240や公衆回線(WAN)250と接続している。これによって、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0024】
コントローラユニット233において、CPU200は、システム全体を制御するコントローラである。RAM201は、CPU200が動作するためのシステムワークメモリであり、入力された画像データを一時記憶するための画像メモリ(バッファメモリ)でもある。ROM202は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが保存されている。ハードディスクドライブ(HDD)203は、システムソフトウェア、ジョブ履歴情報、ユーザボックス内の画像データなどを保存する。本実施形態の特徴である、デジタル複合機内にジョブ履歴情報を保存したり、ジョブ履歴情報をサーバに送信したりする機能は、HDD203に保存されたシステムソフトウェアで実現する。操作部I/F204は、操作部234とのインタフェース部であり、操作部234に表示する画面データを操作部234に対して出力する。また、操作部I/F204は、操作部234からオペレータが入力した情報を、CPU200に伝える役割をする。なお、操作部234は、デジタル複合機に設置された画面であっても、PCなどの外部機器からリモートでデジタル複合機内のプログラムが提供する画面(ディスプレイ108)であっても構わない。ネットワーク部(Network)205は、ネットワーク(LAN)240に接続し、情報の入出力を行う。モデム(MODEM)206は、公衆回線(WAN)250に接続し、画像データの入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス207上に配置される。イメージバス(Image Bus)I/F208は、システムバス207と画像データを高速で送信する画像バス209を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス209上には以下のデバイスが配置される。
【0025】
ラスタイメージプロセッサ(RIP)210は、PDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部211は、画像入出力デバイスであるスキャナ231及びプリンタ232とコントローラユニット233を画像入力部インタフェース212及び印刷部インタフェース213を介して接続し、画像データの変換を行う。スキャナ画像処理部214は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。また、スキャナ画像処理部214は、入力された画像データがカラー原稿か白黒原稿かを画像データの彩度信号から判断し、その結果を保持する機能を有する。プリンタ画像処理部215は、出力画像データに対し補正、加工、編集を行う。画像回転部216は、スキャナ画像処理部214と連携して、スキャナ231からの画像読み込みと同時に画像データを回転し、メモリ上に保存する。また、メモリ上にある画像データを回転し、メモリ上に保存、もしくはメモリ上にある画像データをプリンタ画像処理部215と連携して回転しながら印字出力することもできる。画像圧縮部217は、多値画像データにはJPEG、2値画像データにはJBIG、MMR、MR、MHの圧縮伸長処理を行う。解像度変換部218は、メモリ上にある画像データを解像度変換処理し、メモリ上に保存する。色空間変換部219は、マトリクス演算により、たとえばメモリ上にあるYUV画像データをLab画像データに変換し、メモリ上に保存する。階調変換部220は、例えばメモリ上にある8bit、256階調の画像データを誤差拡散処理などの手法により1bit、2階調に変換し、メモリ上に保存する。画像回転部216、画像圧縮部217、解像度変換部218、色空間変換部219、階調変換部220は、それぞれ連結して動作することが可能である。例えばメモリ上の画像データを画像回転、解像度変換する場合は、両処理を、メモリを介することなしに行うことができる。
【0026】
図4は、図1に示したデジタル複合機10、検索サーバ20、画像処理サーバ30、データサーバ40のソフトウエア構成の例を示すプロック図である。デジタル複合機10において、メイン制御部300は、デジタル複合機10の全体を制御し、後述の各部に対する指示、管理を行う。また、UI制御部301からのユーザ指示内容に従いジョブ制御部302へのジョブ実行指示、及び、ジョブ履歴情報制御部304へのジョブ履歴情報生成指示を行う。UI制御部301は、デジタル複合機10におけるユーザ操作に関する処理を全般的に制御する。具体的には、ユーザインタフェースをデジタル複合機10の操作部234に表示し、ユーザから受け取った指示内容をメイン制御部300へ渡す。ジョブ制御部302は、メイン制御部300を介してユーザの指示を受け取り、指定されたジョブを実行する。この際、メイン制御部300、及び、ファイル操作部303を介して、HDD203内の設定情報、画像データ、及び、ジョブ履歴情報を参照する。ファイル操作部303は、HDD203内の設定情報、画像データ、及び、ジョブ履歴情報を入出力するための制御部であり、各部からの処理要望を受けて処理を実行する。ジョブ履歴情報制御部304は、メイン制御部300からの指示に従い、ジョブ実行時にジョブ履歴情報を生成し、ファイル操作部303を介してジョブ履歴情報を保存する。また、ジョブ履歴情報生成やジョブ履歴情報送信に関する設定情報を画像処理サーバ30から受信し、ファイル操作部303を介して保存する。設定制御部305は、デジタル複合機10に関する動作条件の設定情報を制御する。メイン制御部300を介して、動作条件の設定指示を受け取り、ファイル操作部303を介して、設定情報の参照、保存を行う。
【0027】
画像処理サーバ30において、メイン制御部400は、画像処理サーバ30の全体を制御し、後述の各部に対する指示、管理を行う。画像処理部401は、メイン制御部400からの指示に従い、画像データに対してOCR処理を行ったり、画像フォーマットの変換を行ったりする。UI制御部402は、画像処理サーバ30のディスプレイ108にユーザインタフェースを表示し、キーボード107を用いたユーザからの指示を受け付ける。ユーザが指定した設定情報は、メイン制御部400を介して、データサーバ40に保存する。設定制御部403は、画像処理サーバ30に関する動作条件の設定情報を制御する。メイン制御部400を介して、動作条件の設定指示を受け取り、データサーバ40に設定情報を保存する。
【0028】
データサーバ40において、ジョブ履歴情報制御部500は、画像処理サーバ30のメイン制御部400を介して、ジョブ履歴情報参照、保存指示を受け付け、指示に従ったジョブ履歴情報の制御を行う。設定制御部501は、画像処理サーバ30のメイン制御部400を介して、各構成要素の設定情報に関する参照、保存指示を受け付け、指示に従った設定情報の制御を行う。検索制御部502は、検索サーバ20からの検索条件、検索実行指示を受け付け、検索結果を返す。ファイル操作部503は、各制御部からの指示を受け付け、HDD203内の設定情報、ジョブ履歴情報の参照、保存を行う。
【0029】
検索サーバ20において、検索メイン制御部600は、検索サーバ20の全体を制御し、後述の各部に対する指示、管理を行う。検索制御部601は、検索処理を制御する。検索メイン制御部600から受け取った検索条件を基に、データサーバ40の検索制御部502に対し検索を指示し、検索結果を受信する。また、必要に応じて検索結果のソート等も行い、検索結果を検索メイン制御部600へ渡す。UI制御部602は検索条件を設定するため、検索サーバ20のディスプレイ108にユーザインタフェースを表示し、キーボード107を用いたユーザからの検索条件を受け付ける。受け取った検索条件は、検索メイン制御部600を介して、検索制御部601へ渡される。また、UI制御部602は、検索メイン制御部600を介して、検索制御部601から受け取った検索結果を、ユーザインタフェースを介してユーザに提示する。
【0030】
図5は、デジタル複合機10が実行するジョブについて、入力ジョブと出力ジョブの分類、画像データの記録方法、および、出力ジョブの場合にはその参照情報となりうる入力ジョブを定義し、リストとして示した図である。ここでの入力ジョブとは、デジタル複合機10のジョブの実行時に、画像が入力されるジョブである。例えばCOPYジョブは、スキャナ231で読み取られた原稿を入力画像とする入力ジョブである。入力ジョブが実行された場合、ジョブ履歴情報としてログと画像データを記録する。このとき、画像データを一意に識別するための文書IDを付与する。また、出力ジョブとは、入力ジョブによってデジタル複合機10に入力された画像データを出力するジョブである。例えば、BOX−PRINTジョブは、前もってBOX格納ジョブによってHDD203内のユーザボックス領域に格納された画像データを使用して、印刷を行う。出力ジョブが実行された場合、画像データの代わりに参照先情報として、使用した画像データの文書IDを記録する。ジョブ履歴情報を記録するかの情報は、どのジョブに対してジョブ履歴情報を記録するかをユーザが、画像処理サーバ30または操作部234において指定した設定情報を元に決定する。なお、ジョブの定義はここで示されたものに限定するものではなく、他のジョブを定義してもよいし、各ジョブが有する項目を追加してもよい。
【0031】
出力ジョブの参照先情報となりうる入力ジョブとは、実行されたジョブが出力ジョブの場合には、その参照情報として参照される可能性のある入力ジョブをリストアップしたものである。これらの入力ジョブがジョブ履歴情報を記録しないと指定されていたとしても、出力ジョブの参照先情報を空にしないために、リストアップされた入力ジョブのジョブ履歴情報は記録する。例えば、ユーザは「SCANジョブ/BOX格納ジョブ」をジョブ履歴情報記録しないと指定した場合でも、ユーザが「送信ジョブ(FAX/I−FAX/SEND)」をジョブ履歴情報記録すると指定したとする。この場合、自動的に出力ジョブの参照先情報となりうる入力ジョブ「SCANジョブ/BOX格納ジョブ/受信ジョブ(FAX/I−FAX)」のジョブ履歴情報記録が行われる。
【0032】
図6は、デジタル複合機10がHDD203に記録するジョブ履歴情報のデータ構成例を示す図である。この例では、入力ジョブのジョブ履歴情報として、ログ700と、ページ毎の画像データ701、702が連続して記録され、また、出力ジョブのジョブ履歴情報として、リンクログ703、704が記録されている。ジョブ属性、ページ属性には、フォーマットバージョン、データサイズなどから構成されるヘッダ情報が付加されて記録される。画像データは、該ジョブの内容を表すデータである。画像フォーマットであることが最も多いが、テキストデータや非画像フォーマットのバイナリなどであっても良い。画像データの形式や、画像フォーマットの場合の画像サイズ、解像度などがページ属性に記録される。ジョブ履歴情報には、参照する文書IDが含まれている。入力ジョブの場合には、文書IDを含むログと、その文書IDを持つ画像データが合わせて記録される。出力ジョブの場合には、画像データはなく、リンクログには使用した画像データの文書IDが記録される。すなわち、入力ジョブのログと、その入力ジョブによって入力された画像データを利用した出力ジョブのリンクログは、同一の文書IDを持つ。
【0033】
図7は、デジタル複合機10のジョブ履歴情報制御部304が生成するログの例である。ここでは、ログをXML形式で記録している。この例では、ログを表すルートのlogInformation要素701は、deviceInformation要素702と、userInformation要素703と、jobInformation要素704を含んでいる。deviceInformation要素702は、デバイス名、シリアル番号などのデバイス情報を表す。userInformation要素703は、部門ID、ユーザ名などのユーザ情報を表す。jobInformation要素704は、ジョブ種、ジョブ名、開始日時などのジョブ情報を示す。ここでdocumentID要素705は、文書IDであり、入力ジョブによって入力された画像データを示すユニークな値である。また、documentFlagは画像データフラグであり、画像データがある場合はyesが記録され、画像データがない場合はnoが記録される。出力ジョブのジョブ属性の場合、画像データフラグはnoであり、この場合、文書IDは他の入力ジョブの画像データを示す参照情報となる。
【0034】
図8(a)は、データサーバ40に保存されているジョブ履歴情報の例である。ここでは、ログID=00001として、2009年4月1日に実行されたBOX格納ジョブの履歴が保存されている。このログに対応する文書ID801は“aaaaa”であり、このジョブは入力ジョブであるので、同時に文書ID“aaaaa”の画像データがデータサーバ40に保存されている。同様に、2009年4月10日に実行されたログID=00002のCOPYジョブ(入力ジョブ)は、文書ID“bbbbb”を持つログと画像データとしてデータサーバに保存されている。なお、ジョブ履歴情報は、ここで示されている項目に限定されるわけではなく、他の項目を含んでいてよい。
【0035】
図8(b)は、図8(a)と同様にデータサーバ40に保存されたジョブ履歴情報の例であり、図8(a)の状態から新たに出力ジョブが入力された状態を示している。2009年4月20日に実行されたログID=00003のBOX−PRINTジョブは、出力ジョブである。そのため、文書ID“aaaaa”となっており、以前に実行された入力ジョブの文書IDを参照しているリンクログとなる。すなわち、ログID=00001のBOX格納ジョブと、ログID=00003のBOX−PRINTジョブは、同一の画像データとなっている。そのため、図8(a)では、画像データは新たに保存されていない。
【0036】
図8(c)は、データサーバ40に保存されたジョブ履歴情報を記録する時間帯に関する設定情報の例を示している。ジョブ履歴情報監視システムは、この設定情報に従ってジョブ履歴情報を記録するか否かを決定する。具体的には、画像処理サーバ30がユーザから受け付けた設定情報をデータサーバ40へ保存する。また、デジタル複合機10の設定情報取得要求に応じて、画像処理サーバ30がデータサーバ40から設定情報を取得し、デジタル複合機10に設定情報を通知する。このように、設定情報に従ったジョブ履歴情報を記録する。ここで示された項目の「全ての時間で記録する」には、各曜日に対して、すべての時間帯でジョブ履歴情報を記録するか否かをYes/Noで示し、Noの場合には、記録する時間帯を指定することができる。この例では、時間帯を2つまで指定可能として午前中の業務時間帯および午後の業務時間帯を指定しているが、指定可能な時間帯は1つであっても構わないし、3つ以上であっても構わない。
【0037】
図9は、本実施形態におけるデジタル複合機10及び画像処理サーバ30に関する動作条件を設定する処理を示すフロー図である。動作条件設定は、ユーザが画像処理サーバ30のUI制御部402において指定し、画像処理サーバ30は指定された設定をデータサーバ40のファイル操作部503を介してHDD109に保存することを想定している。しかし、設定情報をデータサーバ40のHDD109に保存するのではなく、画像処理サーバ30のHDD109に保存しても構わない。S100において、ユーザはUI制御部402を介して、すべてのジョブ種をジョブ履歴情報として記録するか否かを指定する。すべてのジョブ種を記録しない場合には、ジョブ履歴情報を記録するジョブ種を指定する。S101において、設定制御部403は、指定されたジョブ種に対する入力ジョブリストを内部的に生成する。この情報は図5に示した出力ジョブの参照先情報となりうる入力ジョブをリスト化したものである。このリストに載ったジョブ種は、図5の「ジョブ履歴情報を記録するか」の設定で、そのジョブ種自身はジョブ履歴情報を記録しないと指定されていたとしても、ジョブ履歴情報を記録する対象となる。図5を用いて例を具体的に述べると、COPYジョブ、PDL−PRINTジョブ、SCANジョブ/BOX格納ジョブ、受信ジョブ(FAX/I−FAX)のジョブが該当する。S102において、ユーザはUI制御部402を介して、ジョブ履歴情報を記録する曜日及びジョブ履歴情報を記録する時間帯の指定を行う。S103において、ユーザはUI制御部402を介して、ジョブ履歴情報の送信可能な時間帯の指定を行う。S104において、ユーザはUI制御部402を介して、デジタル複合機10が画像処理サーバ30に問い合わせに行くタイミングを指定する。問い合わせする内容は、動作条件の設定内容変更の有無、及び、変更があった場合の変更内容である。ここで指定するタイミングは、一定間隔で問い合わせを行うための時間でも構わないし、毎日19:00や毎週土曜日10:00などの日時や曜日、及び、問い合わせ開始時間等のスケジュールを指定しても構わない。S105において、UI制御部402はメイン制御部400、設定制御部501を介して、ユーザがS100以降で指定した設定情報をデータサーバ40のHDD109に保存する。
【0038】
図10(a)は、デジタル複合機10が起動時の初期化処理の一環として、動作条件設定情報を取得するフロー図である。本フローは、デジタル複合機10が起動した際、メイン制御部300は初期化処理を実行するタイミングで、メイン制御部300の指示によって開始されるフローである。S200において、設定制御部305は、HDD203に保存した動作条件設定情報、および設定情報問い合わせスケジュールを読み込む。読み込んだ情報は、RAM201に保存され、この情報に基づいてメイン制御部300は各制御部に指示を行う。なお、動作条件設定情報は、図9でユーザによって指定された全ての動作条件である。また、設定情報問い合わせスケジュールとは、図9のS104で指定されたデジタル複合機が定期的に画像処理サーバ30に動作条件設定情報を問い合わせに行くタイミングの情報である。
【0039】
図10(b)は、図9に示した画像処理サーバ30において設定した動作条件の設定情報を、デジタル複合機10が画像処理サーバ30に問い合わせする処理を示すフロー図である。本フローは、画像処理サーバ30への設定情報問い合わせスケジュールに指定された時刻になった際に実行される処理である。S210において、メイン制御部300は、画像処理サーバ30のメイン制御部400へ設定情報の取得要求を送信する。S211において、メイン制御部300は、画像処理サーバ30のメイン制御部400から動作条件の設定情報を受信する。S212において、メイン制御部300は、ファイル操作部303を介して、HDD203に動作条件の設定情報を保存する。また、図10(a)のS200において、RAM201に保存した情報も更新する。なお、本実施形態では、デジタル複合機10が画像処理サーバ30へ問い合わせを行うことを想定しているが、画像処理サーバ30からデジタル複合機10に対して設定変更を通知する、という実施形態でもかまわない。
【0040】
図11は、デジタル複合機10におけるジョブの実行処理を示すフロー図である。S300において、デジタル複合機10のメイン制御部300は、UI制御部301を介してユーザからの指示、または、ユーザがあらかじめ設定しておいたタイマー設定によって、ジョブ実行の指示を受け付ける。メイン制御部300は、ジョブ制御部302に指定されたジョブ実行指示を行い、また、ジョブ履歴情報制御部304にジョブ履歴情報記録指示を行う。S301において、ジョブ制御部302はジョブを実行する。S302において、図10(a)のS200または図10(b)のS212において保存した動作条件設定情報から、ジョブを実行した時間がジョブ履歴情報を記録する時間帯であるかを判定する。S302にて、ジョブ履歴情報記録時間帯でないと判定された場合には、本処理フローを終了する。ジョブ履歴情報記録時間帯である場合には、S304において、ジョブ履歴情報制御部304は、ジョブ履歴情報記録対象のジョブ種であるかを判定する。ジョブ履歴情報記録対象のジョブか否かは図5に示した情報を基にジョブ判定をする。これによりジョブ判定手段を実現する。本実施形態では、図5に示す情報も動作条件の設定情報の一部として、デジタル複合機10が画像処理サーバ30から問い合わせることを想定している。しかし、デジタル複合機10が画像処理サーバ30から通知を受ける形式でもかまわない。S304にて、記録対象のジョブ種でないと判定された場合には、本処理フローを終了する。実行されたジョブがジョブ履歴情報記録対象のジョブ種だった場合、S305において、ジョブ履歴情報制御部304は、図9のS101で生成した入力ジョブリストの中に、実行したジョブ種が入っているかを判定する。入力ジョブリストの中に実行したジョブ種が入っていない場合(すなわち、出力ジョブの場合)、ジョブ履歴情報記録対象として扱い、かつ、S306以降でジョブ履歴情報として送信用の画像データが作成済みか否かを判定する。入力ジョブリストの中に実行したジョブ種が入っていた場合には、S308へ移行する。なお、ここでの送信用の画像データとは、ログとにログに紐付けられた画像データとをジョブ履歴情報として送信するために生成した画像データを指す。以下、ジョブ履歴情報用画像データと称する。
【0041】
S306において、ジョブ履歴情報制御部304は、ジョブ実行対象の画像データの作成日時と更新日時を含む日付情報を取得する。本実施形態においては、これにより日付取得手段を実現する。S307において、ジョブ履歴情報制御部304は、S306で取得した作成日時と更新日時とを比較し、時間的な差があるかを判定する。本実施形態においては、これにより日付比較手段を実現する。時間的な差がない(一致する)場合には、画像処理サーバ30にはジョブ履歴情報用の画像データが未作成であると判定し、S308へ移行する。本実施形態では、S306及びS307により生成判定手段を実現する。作成日時と更新日時とに時間的な差があれば、生成済みであるとし、S310へ移行する。S308では、ジョブ履歴情報制御部304は、画像処理サーバ30へ送信するためのジョブ履歴情報用の画像データを生成する。これはHDD203に保存されている画像データをそのまま使用しても構わないし、軽量な通信を実現するために解像度を粗くすることなどによる、サイズを抑えるための画像データを新たに生成しても構わない。これにより画像データ生成手段を実現する。S309において、ジョブ履歴情報制御部304は、ファイル操作部303を介して、HDD203に保存されている画像データの更新日時を、現在の日時に更新する。S310において、ジョブ履歴情報制御部304は、ログを生成する。ここで、S310のログの生成は、S300からS309までの処理においてジョブ履歴情報用画像データを生成した場合(すなわち、データサーバに新たに再利用可能な画像データを保存する場合)には、ログを作成する。これに対し、ジョブ履歴情報用画像データを生成していない場合(すなわち、すでにジョブ履歴情報用画像データがデータサーバに保存されている場合)には、リンクログを生成する。これにより、ログ生成手段を実現する。S311において、ジョブ履歴情報制御部304は、ログと画像データとを合わせたジョブ履歴情報、もしくはリンクログのジョブ履歴情報を、HDD203に一次的に保存する。
【0042】
図12(a)は、デジタル複合機10におけるジョブ履歴情報を画像処理サーバ30へ送信する処理を示すフロー図である。本フローは、図10(a)および(b)で取得した動作条件設定情報に応じて、送信可能時間帯になった際に実行される処理である。S400において、ジョブ履歴情報制御部304は、HDD203に一時保存したジョブ履歴情報で、未送信のジョブ履歴情報があるか否かを判定する。未送信のジョブ履歴情報があれば、S401へ移行する。未送信のジョブ履歴情報がなければ、本処理を終了する。S401ではジョブ履歴情報制御部304は、ジョブ履歴情報を画像処理サーバ30へ送信する。S402においてHDD203に一時保存したジョブ履歴情報を削除する。その後、S400へ戻る。
【0043】
図12(b)は、デジタル複合機10から送信されたジョブ履歴情報を画像処理サーバ30が受信する処理を示すフロー図である。S500において、画像処理サーバ30のメイン制御部400は、デジタル複合機10から、ジョブ履歴情報を受信する。S501において、メイン制御部400は受信したジョブ履歴情報に対し、必要に応じて画像データに画像処理を施したり、ログを整形したり、等の処理を行う。その後、ジョブ履歴情報をデータサーバ40のジョブ履歴情報制御部500へ送信し、ファイル操作部503を介して、HDD109に保存する。
【0044】
以上により、ネットワーク削減を実現しつつ、リンクログの参照先となる画像データを不整合なく、保存できる。つまり、ジョブ履歴情報記録停止時間帯に実行されたジョブのログを再利用しようとすることによる、リンクログが再利用すべき画像データの参照先が確認できなくなることを防ぐことができる。
【0045】
<第二の実施形態>
以下、本発明を実施するための第二の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、第一の実施形態との重複部分は割愛し、差分のみを説明することとする。第一の実施形態との主な差は、次のとおりである。第一の実施形態では、図11のS306からS309において画像データの日付情報である作成日時と更新日時の差を利用して、画像データが既に画像処理サーバ30へ送信済みか否かを判定していた。それに対し、第二の実施形態では、入力ジョブが実行された際に、画像データに関連付けたフラグを用い、画像データを画像処理サーバ30に送付した場合にはフラグをONにして、送信済みか否かを判定する。つまり、日付に基づく管理ではなく、画像データに対しフラグ管理を行う。以下に詳細を説明する。
【0046】
図13は、本実施形態に係るデジタル複合機10におけるジョブの実行処理を示すフロー図である。S600、S602からS605、及び、S610からS611に関しては、図11のS300、S302からS305、及び、S310からS311と同じ処理であるため、説明は省略する。S601において、ジョブ制御部302は指示されたジョブを実行する。このとき、実行されたジョブが入力ジョブであった場合、画像データに紐付けられたフラグ情報を、ファイル操作部303を介して、HDD203に保存する。このときフラグはOFFの状態とし、画像処理サーバ30へのジョブ履歴情報用画像データは未作成であることを示す。
【0047】
S606において、ジョブ履歴情報制御部304は、画像データに紐付けたフラグ情報を取得する。S607において、ジョブ履歴情報制御部304は、S606で取得したフラグ情報がONであるか、OFFであるかを判定する。OFFの場合には、画像処理サーバ30にはジョブ履歴情報用画像データが未作成であると判定し、S608へ移行する。ONの場合には、S610へ移行する。本実施形態においては、S606及びS607によって、生成判定手段を実現する。S608は、S308と同様に、ジョブ履歴情報制御部304は、画像処理サーバ30へ送信するためのジョブ履歴情報用の画像データを生成する。S609において、ジョブ履歴情報制御部304は、ファイル操作部303を介して、HDD203に保存されている画像データに関連付けられたフラグ情報をONに更新する。以降の処理については、図11と同様である。
【0048】
以上により、ネットワーク削減を実現しつつ、リンクログの参照先となる画像データを不整合なく、保存できる。つまり、ジョブ履歴情報記録停止時間帯に実行されたジョブのログを再利用しようとすることによる、リンクログが再利用すべき画像データの参照先が確認できなくなることを防ぐことができる。
【0049】
<第三の実施形態>
以下、本発明を実施するための第三の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、第一の実施形態との差分のみを説明することとする。第一の実施形態との主な差は、次のとおりである。第一の実施形態では、ジョブ履歴情報を記録する時間帯に出力ジョブが実行された場合に、ジョブ履歴情報としてデータサーバ40に保存するための画像データを作成していた。本実施形態では、ネットワーク負荷を軽減するよりもセキュリティホールを作らないことに重点を置くため、ジョブ履歴情報を記録しない時間帯として設定されている場合であっても、入力ジョブのジョブ履歴情報を記録する実施形態である。以下に詳細を説明する。
【0050】
図14は、本実施形態に係るデジタル複合機10におけるジョブの実行処理を示すフロー図である。S3000、及び、S3001は、図11のS300、S301と同じ処理であるため、説明は省略する。S3002において、ジョブ履歴情報制御部304は、ジョブ履歴情報記録対象のジョブ種であるかを判定する。図11のS304と同様であるため、詳細な説明は省略する。ジョブ履歴情報記録対象のジョブ種である場合には、ジョブ履歴情報を残すべき入力ジョブであるか否かを判定するためS3003へ移行する。ジョブ履歴情報記録対象のジョブ種でない場合には、ジョブ履歴情報を記録する時間帯であるか否かを判定するためS3005へ移行する。S3003では、ジョブ履歴情報制御部304は、S3001で実行されたジョブが入力ジョブリストに列挙されているかを判定する。ここでの入力ジョブリストは、図9のS101で生成したリストのことである。実行されたジョブが入力ジョブリストに列挙されていない場合は、本処理フローを終了する。実行されたジョブが入力ジョブリストに列挙されている場合、S3004において、ジョブ履歴情報制御部304は、ジョブ履歴情報用画像データを生成する。この処理は図11におけるS308と同様であるため、詳細は省略する。S3005において、ジョブ履歴情報制御部304は、ジョブが実行された時間が、ジョブ履歴情報を記録する時間帯か否かを判定する。図11のステップS302と同様の処理であるため、詳細な説明は省略する。ジョブ履歴情報記録時間帯で無い場合には、本処理フローを終了する。ジョブ履歴情報を記録する時間帯だった場合には、S3006へ移行し、画像データのリンク情報を生成する。リンク情報については、具体的には文書IDのことであり、図6、及び図8において説明済みであるため、ここでの説明は省略する。S3007、及びS3008に関しては、図11のS310及びS311と同様の処理であるため、説明は省略する。
【0051】
本実施形態において、画像処理サーバ30にて設定する動作条件の設定フロー、及び、設定取得フローについては、図9、及び図10と同様であるため、説明を省略する。また、生成したジョブ履歴情報を、デジタル複合機10から画像処理サーバ30へ送信する処理は、第一の実施形態の図12と同様であるため、説明を省略する。
【0052】
以上により、ネットワーク削減を実現しつつ、ログの不整合が発生することが可能となる。併せて、情報漏えい等を防ぐためのセキュリティ面を向上することができる。
【0053】
<第四の実施形態>
以下、本発明を実施するための第四の形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、第三の実施形態との差分のみを説明することとする。第三の実施形態との主な差分は、次のとおりである。第三の実施形態では、ネットワーク負荷を軽減するよりもセキュリティホールを作らないことに重点を置くため、ジョブ履歴情報を記録しない時間帯として設定されているであっても、入力ジョブのジョブ履歴情報を記録していた。第四の実施形態では、ネットワーク負荷を軽減し、かつ、セキュリティホールを作らないことにも重点を置くため、ジョブ履歴情報を記録しない時間帯に実行された入力ジョブの画像データを再利用しようとした場合、その操作を禁止する実施形態である。以下に詳細を説明する。
【0054】
図15は、本実施形態に係るデジタル複合機10及び画像処理サーバ30に関する動作条件を設定する処理を示すフロー図である。S4000からS4002、及び、S4004からS4006に関しては、図9のS100からS102、及び、S103からS105と同じ処理であるため、説明は省略する。S4003において、ユーザが、UI制御部402を介して、ジョブ履歴情報を記録しない時間帯に実行された入力ジョブの画像データを再利用しようとした場合、その操作を禁止するか否かを指定する。操作を禁止すると指定した場合、ジョブ履歴情報を記録しないジョブの実行はできなくなる。ユーザがこの操作制限を設定することにより、ジョブ履歴情報を記録しない時間帯における画像データの再利用に伴うジョブ実行禁止を実現する。
【0055】
図16は、本実施形態に係るデジタル複合機10におけるジョブの実行処理を示すフロー図である。S5000は、図14のS3000と同じ処理であるため、説明は省略する。
【0056】
S5001において、ジョブ履歴情報制御部304は、図15のS4003で指定された操作制限設定を判定する。操作制限設定がされている場合には、S5002に移行し、設定されていない場合にはS5006においてジョブを実行する。S5002において、ジョブ履歴情報制御部304は、ジョブ履歴情報記録対象のジョブ種であるか否かを判定する。処理の内容は、図14のS3002と同様である。ジョブ履歴情報記録対象のジョブ種だった場合は、S5003へ移行し、記録対象のジョブ種ではなかった場合は、S5006においてジョブを実行する。S5003において、ジョブ履歴情報制御部304は、S5000で指定されたジョブが入力ジョブであるか否かを判定する。処理の内容は、図14のS3003と同様である。入力ジョブではなかった場合には、S5004に移行し、入力ジョブだった場合には、S5006においてジョブを実行する。S5004において、ジョブ履歴情報制御部304は、実行する出力ジョブが使用する画像データが、ジョブ履歴情報記録時間帯に保存されたものであるかを判定する。この判定処理は、画像データの作成日時と図15のS4002で指定した時間との比較により決定する。画像データがジョブ履歴情報記録時間帯に保存されていない場合には、S5005に移行する。画像データがジョブ履歴情報記録時間帯に保存された場合には、S5006においてジョブを実行する。
【0057】
S5005において、ジョブ履歴情報制御部304は、メイン制御部300及びUI制御部301を介して、操作制限によりジョブ実行ができない旨を、ユーザへ通知する。S5006のジョブ実行は、図14のS3001のジョブ実行と同様であるため、説明を省略する。S5007において、ジョブ履歴情報制御部304は、実行されたジョブが入力ジョブか出力ジョブかを判定する。詳細は図14のS3003と同様のため、省略する。入力ジョブリストに列挙されていれば、S5008へ移行する。列挙されていなければ、S5009へ移行する。S5008は実行されたジョブが入力ジョブの場合であり、処理の内容は、図14のS3004と同様である。S5009は実行されたジョブが出力ジョブの場合であり、処理の内容は、図14のS3006と同様である。S5010およびS5011については、図14のS3007およびS3008と同様であるため、説明を省略する。
【0058】
図17は、第一乃至第四の実施形態に係るデジタル複合機10におけるジョブ履歴情報に関する設定画面の例図である。本実施形態においては、この画面をユーザからの設定を受け付ける受付手段として用いる。図9のS100で示したジョブ種の指定は、「格納するジョブの種類」の項目1701を指定する。ジョブ種の例としては、コピー、プリント、ファクス送信、ファクス受信、ボックス、スキャン/送信等の分類に分けられている。ユーザはジョブ履歴情報を記録したいジョブの種類を指定する。図9のS102で示したジョブ履歴情報記録日時の指定は、「格納する曜日と時間帯」の項目1702を指定する。各曜日において全ての時間でジョブ履歴情報を記録するか、指定した時間帯のみジョブ履歴情報を記録するかを指定する。指定した時間帯のみを選択した場合、「時間帯指定」の項目1703でジョブ履歴情報を記録する時間帯を指定する。図9のS103で示したジョブ履歴情報の送信スケジュールの指定は、「ジョブ送信スケジュール」の項目1704を指定する。この画面例では、送信間隔を分単位で指定するか、もしくは、送信開始時刻を指定する。図9のS104で示した動作条件設定チェックスケジュールの指定は、「動作条件設定チェックスケジュール」の項目1705を指定する。この設定画面例では、送信スケジュールの指定と同様に、送信間隔を分単位で指定するか、もしくは、送信開始時刻を指定する。図15のS4003で示した操作制限設定の指定は、「ジョブ履歴情報を記録しない場合のジョブ実行」の項目1706で指定する。指定内容は、禁止するか否かである。禁止するとした場合には、ジョブ履歴情報記録停止時間帯に実行された入力ジョブの画像データを使った出力ジョブ、および、ジョブ履歴情報停止時間帯に実行される全てのジョブの実行を禁止する。
【0059】
以上により、ネットワーク削減を実現しつつ、ログの不整合が発生することが可能となる。併せて、情報漏えい等を防ぐためのセキュリティ面を向上することができる。
【0060】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョブの実行に伴って、ログと画像データとを含む、もしくはリンクログを含むジョブ履歴情報を生成する画像形成装置と、前記ジョブ履歴情報を保存して検索可能とするデータサーバとから構成されるジョブ履歴情報監査システムであって、
前記画像形成装置は、
ジョブの実行、及びログの生成に関する動作条件設定を取得する設定取得手段と、
実行された前記ジョブのログと当該ログに紐付けられる画像データが、前記リンクログによって参照先としてリンクされる可能性があるジョブか否かを判定するジョブ判定手段と、
前記ログに紐付けられる前記画像データに対して、ジョブ履歴情報用としての画像データが生成済みであるか否かを示す情報を付与する付与手段と、
前記付与手段にて付与された前記情報に基づいてジョブ履歴情報用の画像データが作成済みか否かを判定する生成判定手段と、
実行された前記ジョブのログに紐付けられる前記画像データをジョブ履歴情報用として生成する画像データ生成手段と、
実行された前記ジョブのログ、もしくは、リンクログを生成するログ生成手段と、
前記動作条件設定に応じて、前記ログと当該ログに紐付けられたジョブ履歴情報用の画像データとを含む、もしくはリンクログを含む前記ジョブ履歴情報を前記データサーバへ送信する送信手段と
を有し、
前記リンクログは、前記ジョブが前記データサーバに保存されている前記ジョブ履歴情報用の画像データを利用する際の当該画像データの参照先としての情報を含み、
前記画像データ生成手段は、前記ジョブ判定手段によってリンクされる可能性があるジョブと判定され、かつ、前記生成判定手段によって生成済みでないと判定された場合に前記ジョブ履歴情報用の画像データを生成する
ことを特徴とするジョブ履歴情報監査システム。
【請求項2】
前記付与手段が付与する情報は、作成日時及び更新日時を含む日付情報であり、前記画像データ生成手段により前記ジョブ履歴情報用の画像データが生成された場合には、前記日付情報を更新し、
前記生成判定手段は、
前記画像データの当該作成日時、及び、当該更新日時を取得する日付取得手段と、
前記画像データの当該作成日時と当該更新日時とを比較する日付比較手段と、
を有し、
前記画像データ生成手段は、前記日付比較手段にて比較した結果、当該作成日時と当該更新日時とが一致する場合に、前記ジョブ履歴情報用の画像データは作成されていないと判定し、前記ジョブ履歴情報用の画像データを作成することを特徴とする請求項1に記載のジョブ履歴情報監査システム。
【請求項3】
前記付与手段が付与する情報は、生成に関するフラグであり、
前記生成判定手段は、前記フラグに基づいて、前記ジョブ履歴情報用の画像データが作成されたか否かを判定し、
前記画像データ生成手段は、前記生成判定手段によって当該ジョブ履歴情報用の画像データの作成がされていないと判定された場合に、前記ジョブ履歴情報用の画像データを作成し、当該フラグを更新することを特徴とする請求項1に記載のジョブ履歴情報監査システム。
【請求項4】
前記ジョブ判定手段により、当該ジョブが有する画像データが他のジョブのリンクログによって参照先としてリンクされる可能性があるジョブと判定された場合、
前記ジョブ履歴情報の記録を停止する時間帯に実行された場合であっても前記画像データ生成手段、及び前記ログ生成手段は、実行された当該ジョブのログと当該ログに紐付けられる前記ジョブ履歴情報用の画像データを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジョブ履歴情報監査システム。
【請求項5】
前記設定取得手段は、前記ログを取得できない際のジョブ実行に関する制限設定を更に取得し、
前記ジョブ実行に関する制限設定において、前記ログを取得できない際にはジョブ実行が禁止と指定されている場合に、ジョブ実行を禁止し、その旨をユーザに通知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のジョブ履歴情報監査システム。
【請求項6】
前記動作条件設定は、前記ジョブ履歴情報用の画像データとして格納するジョブの種類の設定、もしくは、前記ジョブ履歴情報を記録する時間帯の設定、もしくは、ジョブ実行に関する制限設定の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のジョブ履歴情報監査システム。
【請求項7】
ジョブの実行に伴って、ログと画像データとを含む、もしくはリンクログを含むジョブ履歴情報を生成する画像形成装置であって、
前記ジョブ履歴情報を保存して検索可能とするデータサーバに接続され、
ジョブの実行、及びログの生成に関する動作条件設定を取得する設定取得手段と、
実行されたジョブのログと当該ログに紐付けられる画像データが、リンクログによって参照先としてリンクされる可能性があるジョブか否かを判定するジョブ判定手段と、
前記ログに紐付けられる前記画像データに対して、ジョブ履歴情報用としての画像データが生成済みであるか否かを示す情報を付与する付与手段と、
前記付与手段にて付与された前記情報に基づいてジョブ履歴情報用の画像データが作成済みか否かを判定する生成判定手段と、
実行された前記ジョブのログに紐付けられる前記画像データをジョブ履歴情報用として生成する画像データ生成手段と、
実行された前記ジョブのログ、もしくは、リンクログを生成するログ生成手段と、
前記動作条件設定に応じて、前記ログと当該ログに紐付けられたジョブ履歴情報用の画像データとを含む、もしくはリンクログを含む前記ジョブ履歴情報を前記データサーバへ送信する送信手段と
を有し、
前記リンクログは、前記ジョブが前記データサーバに保存されている前記ジョブ履歴情報用の画像データを利用する際の当該画像データの参照先としての情報を含み、
前記画像データ生成手段は、前記ジョブ判定手段によってリンクされる可能性があるジョブと判定され、かつ、前記生成判定手段によって生成済みでないと判定された場合に前記ジョブ履歴情報用の画像データを生成する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
ジョブの実行に伴って、ログと画像データとを含む、もしくはリンクログを含むジョブ履歴情報を生成する画像形成装置と、前記ジョブ履歴情報を保存して検索可能とするデータサーバとから構成されるジョブ履歴情報監査システムの制御方法であって、
前記画像形成装置においては、
前記画像形成装置の設定取得手段が、ジョブの実行、及びログの生成に関する動作条件設定を取得する設定取得工程と、
前記画像形成装置のジョブ判定手段が、実行された前記ジョブのログと当該ログに紐付けられる画像データが、前記リンクログによって参照先としてリンクされる可能性があるジョブか否かを判定するジョブ判定工程と、
前記画像形成装置の付与手段が、前記ログに紐付けられる前記画像データに対して、ジョブ履歴情報用としての画像データが生成済みであるか否かを示す情報を付与する付与工程と、
前記画像形成装置の生成判定手段が、前記付与工程にて付与された前記情報に基づいてジョブ履歴情報用の画像データが作成済みか否かを判定する生成判定工程と、
前記画像形成装置の画像データ生成手段が、実行された前記ジョブのログに紐付けられる前記画像データをジョブ履歴情報用として生成する画像データ生成工程と、
前記画像形成装置のログ生成手段が、実行された前記ジョブのログ、もしくは、リンクログを生成するログ生成工程と、
前記画像形成装置の送信手段が、前記動作条件設定に応じて、前記ログと当該ログに紐付けられたジョブ履歴情報用の画像データとを含む、もしくはリンクログを含む前記ジョブ履歴情報を前記データサーバへ送信する送信工程と
を有し、
前記リンクログは、前記ジョブが前記データサーバに保存されている前記ジョブ履歴情報用の画像データを利用する際の当該画像データの参照先としての情報を含み、
前記画像データ生成工程は、前記ジョブ判定工程によってリンクされる可能性があるジョブと判定され、かつ、前記生成判定工程によって生成済みでないと判定された場合に前記ジョブ履歴情報用の画像データを生成する
ことを特徴とする制御方法。
【請求項9】
画像形成装置を、
動作条件設定を取得する設定取得手段と、
実行されたジョブのログと当該ログに紐付けられる画像データが、リンクログによって参照先としてリンクされる可能性があるジョブか否かを判定するジョブ判定手段と、
前記ログに紐付けられる前記画像データに対して、ジョブ履歴情報用としての画像データが生成済みであるか否かを示す情報を付与する付与手段と、
前記付与手段にて付与された前記情報に基づいてジョブ履歴情報用の画像データが作成済みか否かを判定する生成判定手段と、
実行された前記ジョブのログに紐付けられる前記画像データをジョブ履歴情報用として生成する画像データ生成手段と、
実行された前記ジョブのログ、もしくは、リンクログを生成するログ生成手段と、
前記動作条件設定に応じて、前記ログと当該ログに紐付けられたジョブ履歴情報用の画像データとを含む、もしくはリンクログを含む前記ジョブ履歴情報を前記データサーバへ送信する送信手段と
して機能させ、
前記リンクログは、前記ジョブがデータサーバに保存されている前記ジョブ履歴情報用の画像データを利用する際の当該画像データの参照先としての情報を含み、
前記画像データ生成手段は、前記ジョブ判定手段によってリンクされる可能性があるジョブと判定され、かつ、前記生成判定手段によって生成済みでないと判定された場合に前記ジョブ履歴情報用の画像データを生成する
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−34461(P2011−34461A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−181968(P2009−181968)
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】