説明

スイッチドリラクタンスモータの駆動装置及びその方法

【課題】本発明は、スイッチドリラクタンスモータの駆動装置及びその方法に関する。
【解決手段】本発明は、電源部と、N対のコイルと、前記N対のコイルそれぞれのコイルの上部に直列連結されたN対の上位スイッチ素子と、前記N対のコイルそれぞれのコイルの下部に直列連結されたN対の下位スイッチ素子と、2N個の第1フリーホイールダイオードと、2N個の第2フリーホイールダイオードと、前記N対の上位スイッチ素子とN対の下位スイッチ素子に制御信号を提供してN対のコイルに順に電流が供給されるようにするスイッチ駆動部と、を含むスイッチドリラクタンスモータの駆動装置とその方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチドリラクタンスモータの駆動装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車、航空宇宙、軍需産業、医療機器などの様々な分野において電動機の需要が大幅に増加している。特に、希土類物質の価格急騰により永久磁石を活用するモータのコストが上昇し、新たな代案としてスイッチドリラクタンスモータ(SRM;Switched Reluctance Motor)がまた注目されている。
【0003】
スイッチドリラクタンスモータの駆動原理は、磁気抵抗(magnetic reluctance)の変化に応じて発生するリラクタンストルク(Reluctance Torque)を用いてロータを回転させることである。
【0004】
図1に図示されたように、従来技術によるスイッチドリラクタンスモータ1は、ロータ11及びステータ12を含み、前記ロータ11には複数の回転子突極11−1が形成され、前記ステータ12には前記回転子突極11−1に対向する複数個の固定子突極12−1が形成される。また、前記固定子突極12−1にコイル13が巻き取られる。
また、前記ロータ11は、いかなる励磁装置、例えば、コイルの巻線または永久磁石なしに鉄心のみで構成される。
【0005】
従って、外部から前記コイル13に電流を流すと、前記コイル13から発生する磁気力によって前記ロータ11が前記コイル13方向に移動するリラクタンストルクが発生し、前記ロータ11は磁気回路の抵抗が最小になる方向に回転する。
【0006】
しかし、従来技術によるスイッチドリラクタンスモータ1は、駆動の際に磁束の経路が前記ステータ12及びロータ11を全て通過するため、コア損失(core loss)が発生するという問題点を有していた。
【0007】
近年、このような従来技術の問題点を解決するために、改善した技術により、インロータ及びアウトロータを含むダブルロータ型スイッチドリラクタンスモータが開発されている。
【0008】
しかし、このような改善した技術において、駆動制御のために依然として従来技術による6個のスイッチを用いる非対称ハーフブリッジ形の駆動装置を用いるため、効率的な弱界磁制御が難しいという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国特許公開番号10−2008−0054495
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記のような問題点を解決するために導き出されたものであり、インロータとアウトロータを個別に駆動するようにして弱界磁において効率的な駆動を可能にするスイッチドリラクタンスモータの駆動装置及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記のような問題点を解決するために本発明は、直流電流を供給する電源部と、前記電源部が供給する電流によって磁界を誘導してスイッチドリラクタンスモータに駆動力を提供する並列に2個一対のN対のコイルと、前記N対のコイルそれぞれのコイルの上部に直列連結されて前記電源部から供給される直流電流を開閉するN対の上位スイッチ素子と、前記N対のコイルそれぞれのコイルの下部に直列連結されて前記N対のコイルを経由した電流を開閉するN対の下位スイッチ素子と、前記N対のコイルそれぞれの下部と前記N対の下位スイッチ素子それぞれの連結点に一端子が連結され、電源供給端子に他の端子がそれぞれ連結された2N個の第1フリーホイールダイオードと、前記N対のコイルそれぞれの上部と接地との間にそれぞれ連結された2N個の第2フリーホイールダイオードと、前記N対の上位スイッチ素子とN対の下位スイッチ素子に駆動制御信号を提供して、N対のコイルに順に電流が供給されるようにするスイッチ駆動部と、を含む。
【0012】
また、本発明は、前記電源部から供給される直流電流を平滑化して前記N対のコイルに供給し、前記N対の上位スイッチ素子とN対の下位スイッチ素子がオフされる時に前記N対のコイルの残留電流を充電するキャパシタをさらに含む。
【0013】
また、本発明の前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して、第1基準数より小さい場合、前記電源部を制御して最大電力が供給されるようにすることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して、第1基準数より大きい場合、前記電源部を制御して定格電力が供給されるようにすることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して、第2基準数より大きい場合、前記N対のコイルに対して各対のコイルのうちいずれか一つのコイルにのみ電流が流れるように、前記N対の上位スイッチ素子とN対の下位スイッチ素子に駆動制御信号を提供することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の前記モータは、内周面に沿って等間隔に突出された複数個の突極が形成されたアウトロータと、外周面に沿って等間隔に突出された複数個の突極が形成されたインロータと、前記アウトロータの内部に設けられ、前記インロータが回転可能になるように内周部に設けられ、前記アウトロータの突極に向けて突出された一対のアウトステータ突極と、前記アウトステータ突極を連結支持するアウトステータヨークからなる複数個のアウトステータコアと、前記インロータの突極に向けて突出された一対のインステータ突極と、前記インステータ突極を連結支持したインステータヨークからなる複数個のインステータコアを含むステータとを含み、前記N対のコイルは、前記アウトステータ突極とインステータ突極にそれぞれ巻き取られていることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の前記アウトステータコアは、パイ(Π)形状に形成されることを特徴とする。
また、本発明の前記アウトステータコアは、前記ステータの円周方向に対して外周面に沿って等ピッチで6個が形成され、前記インステータコアは、前記ステータの円周方向に対して内周面に沿って等ピッチで6個が形成され、前記アウトステータ突極及びインステータ突極にそれぞれ前記コイルが巻き取られて3相巻線からなり、前記アウトロータの突極は、アウトロータの円周方向に対して等ピッチで10個が形成され、前記インロータの突極は、インロータの円周方向に対して等ピッチで10個が形成されたことを特徴とする。
【0018】
一方、本発明の方法は、(A)前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータのN対のコイルに、前記N対のコイルそれぞれのコイルの上部に直列連結されたN対の上位スイッチ素子と、前記N対のコイルそれぞれのコイルの下部に直列連結されたN対の下位スイッチ素子とを制御し、離脱パルスを印加して前記スイッチドリラクタンスモータを機動する段階と、(B)前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータのN対のコイルに、前記N対の上位スイッチ素子と前記N対の下位スイッチ素子を制御して最大電流を供給し、前記スイッチドリラクタンスモータを回転させる段階と、を含む。
【0019】
また、本発明の方法は、前記(A)段階の前に、(C)スイッチ駆動部は、電源部から電源が供給されると、前記N対の上位スイッチ素子と前記N対の下位スイッチ素子を制御して、スイッチドリラクタンスモータを初期整列する段階をさらに含む。
【0020】
また、本発明の方法は、前記(C)段階以降に、(D)前記スイッチドリラクタンスモータのロータが正常なパーキング位置に位置するように一定の空白時間を提供する段階をさらに含む。
【0021】
また、本発明の方法は、(E)前記スイッチ駆動部は、スイッチリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して第1基準数と比較する段階と、(F)前記スイッチ駆動部は、スイッチリラクタンスモータの分当たりの回転数が第1基準数より大きい場合、電源部を制御して定格電流が前記N対のコイルに供給されるようにする段階と、をさらに含む。
【0022】
また、本発明の方法は、(G)前記スイッチ駆動部は、スイッチリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して第2基準数と比較する段階と、(H)前記スイッチ駆動部は、スイッチリラクタンスモータの分当たりの回転数が第2基準数より大きい場合、前記N対のコイルに対して各対のコイルのうちいずれか一つのコイルにのみ電流が流れるように、前記N対の上位スイッチ素子とN対の下位スイッチ素子を制御する段階と、をさらに含む。
【0023】
本発明の詳細な説明に先立ち、本明細書及び請求範囲に用いられた用語や単語は通常的かつ辞書的な意味に解釈されてはならず、発明者が自らの発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に従って本発明の技術的思想にかなう意味と概念に解釈されるべきである。
【発明の効果】
【0024】
前記のような本発明によると、インロータとアウトロータを個別に駆動するため、高トルク区間と高効率区間、及び高速度区間からなる駆動状態に応じて区間別に最も最適化した制御を可能にする。
【0025】
特に、本発明によると、高速度区間で、インロータとアウトロータのうちいずれか一つのみを駆動するようにすることにより、効率的な駆動を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の目的、特定の長所及び新規の特徴は添付図面に係わる以下の詳細な説明及び好ましい実施例によってさらに明らかになるであろう。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付け加えるに際し、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面に示されても、できるだけ同一の番号を付けるようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにあたり、係わる公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。本明細書において、第1、第2などの用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別するために用いられるものであり、前記構成要素は前記用語によって限定されない。
【0027】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
図2は、本発明の第1実施例によるスイッチドリラクタンスモータの駆動装置の回路図である。
【0028】
図2を参照すると、本発明の第1実施例によるスイッチドリラクタンスモータの駆動装置は、3個のインコイルと3個のアウトコイルで構成され、その具体的な構成は、第1相インコイル100と、第1相アウトコイル101と、第2相インコイル102と、第2相アウトコイル103と、第3相インコイル104と、第3相アウトコイル105とで構成される。
【0029】
また、前記スイッチドリラクタンスモータの駆動装置は、3対のインスイッチ、3対のアウトスイッチで構成されており、これを具体的に説明すると、第1相インスイッチ素子200、201と、第1相アウトスイッチ素子202、203と、第2相インスイッチ素子204、205と、第2相アウトスイッチ素子206、207と、第3相インスイッチ素子208、209と、第3相アウトスイッチ素子210、211とがそれぞれ直列に接続されている。
【0030】
このようなスイッチは、MOSFET素子や、BJT素子またはリレースイッチ素子などを用いて具現することができ、本発明の第1実施例ではMOSFET素子を用いて具現した。
【0031】
また、前記スイッチドリラクタンスモータの駆動装置は、電源部10から提供される電源を平滑化し、前記第1、第2及び第3相コイル100〜105と前記第1、第2及び第3相スイッチ素子200〜211が動作された後、前記第1、第2及び第3相スイッチ素子200〜211のターンオフ時に残留電流で充電され、上位スイッチ素子200、202、204、206、208、210と下位スイッチ素子201、203、205、207、209、211及び第1、第2及び第3相コイル100〜105でそれぞれ形成された回路と並列に接続されるキャパシタ300を含む。
【0032】
また、前記スイッチドリラクタンスモータの駆動装置は、電源部10の供給端子と下位スイッチ素子201、203、205、207、209、211のドレインの間に連結された第1フリーホイールダイオード400、402、404、406、408、410と、前記上位スイッチ素子200、202、204、206、208、210のソースと接地(GND)との間に連結された第2フリーホイールダイオード401、403,405、407、409、411と、を含む。
【0033】
また、前記スイッチドリラクタンスモータの駆動装置は、上位スイッチ素子200、202、204、206、208、210と下位スイッチ素子201、203、205、207、209、211をオンまたはオフ制御するスイッチ駆動部500を含んでいる。
このような構成で前記キャパシタ300は、電源部10から入力される電源を平滑化し、平滑化された直流電圧をSRMに供給する。
【0034】
また、前記キャパシタ300は、前記第1、第2及び第3相コイル100〜105と前記第1、第2及び第3相スイッチ素子200〜211が動作された後、前記第1、第2及び第3相スイッチ素子200〜211のターンオフ時に残留電流で充電されることにより、前記第1、第2及び第3相コイル100〜105の残留電流を除去する。
【0035】
また、前記第1相インスイッチ素子200、201は、SRMのロータ位置信号に応じてSRMを正方向または逆方向に回転させるための駆動制御信号を出力するスイッチ駆動部500の駆動制御信号に応じてオンまたはオフされ、オンされる時に電源部10から供給される電圧を第1インコイル100に供給する。
【0036】
これと同様に、前記第1相アウトスイッチ素子202、203は、SRMのロータ位置信号に応じてSRMを正方向または逆方向に回転させるための駆動制御信号を出力するスイッチ駆動部500の駆動制御信号に応じてオンまたはオフされ、オンされる時に電源から供給される電圧を第1アウトコイル101に供給する。
【0037】
また、前記第2相インスイッチ素子204、205は、SRMのロータ位置信号に応じてSRMを正方向または逆方向に回転させるための駆動制御信号を出力するスイッチ駆動部500の駆動制御信号に応じてオンまたはオフされ、オンされる時に電源部10から供給される電圧を第2インコイル102に供給する。
【0038】
これと同様に、前記第2相アウトスイッチ素子206、207は、SRMのロータ位置信号に応じてSRMを正方向または逆方向に回転させるための駆動制御信号を出力するスイッチ駆動部500の駆動制御信号に応じてオンまたはオフされ、オンされる時に電源部10から供給される電圧を第2アウトコイル103に供給する。
【0039】
また、前記第3相インスイッチ素子208、209は、SRMのロータ位置信号に応じてモータを正方向または逆方向に回転させるための駆動制御信号を出力するスイッチ駆動部500の駆動制御信号に応じてオンまたはオフされ、オンされる時に電源部10から供給される電圧を第3インコイル104に供給する。
【0040】
これと同様に、前記第3相アウトスイッチ素子210、211は、SRMのロータ位置信号に応じてSRMを正方向または逆方向に回転させるための駆動制御信号を出力するスイッチ駆動部500の駆動制御信号に応じてオン、オフされ、オンされる時に電源部10から供給される電圧を第3アウトコイル105に供給する。
【0041】
一方、第1フリーホイールダイオード400、402、404、406、408、410と第2フリーホイールダイオード401、403,405、407、409、411は、それぞれに対応するスイッチ素子200〜211がオフされる時に、各相のインまたはアウトコイル100〜105に誘起された残留電流がキャパシタ300に充電されるように電流経路を提供して、各相のインまたはアウトコイル100〜105に誘起された残留電流が除去されるようにする。
【0042】
また、スイッチ駆動部500は、SRMのロータ位置信号に応じてSRMを正方向または逆方向に回転させるための駆動制御信号を生成して上位スイッチ素子200、202、204、206、208、210と下位スイッチ素子201、203、205、207、209、211を順にオンまたはオフ制御する。
【0043】
このように構成されるスイッチドリラクタンスモータの駆動装置の動作を説明すると次のとおりである。
先ず、キャパシタ300が電源部10から入力される電源を平滑して製造された直流電圧をSRMに供給する。
【0044】
これにより、SRMは回転するようになり、これによってモータ内部にフォトインターラプターと各相と関連するスロットを有するディスクを設けることにより、ロータの位置をフォトセンサーで検出する。
【0045】
これによって、前記スイッチ駆動部500は、第1相コイル100、101に磁界が誘導されることができるように、ハイ状態の第1相の駆動制御信号を第1相コイル100、101に直列連結された第1相の上位、下位スイッチ素子200、201、202、203のゲートにそれぞれ供給する。
【0046】
そうすると、前記第1相の上位、下位スイッチ素子200、201、202、203が同時にターンオンされる。
このように前記第1相の上位、下位スイッチ素子200、201、202、203がオンされることによって第1相コイル100、101に電流が流れるようになり、これによって第1相コイル100、101に磁界が誘導される。
【0047】
このように第1相コイル100、101に電流が流れるようにした後、スイッチ駆動部500はロー状態の駆動制御信号を第1相の上位、下位スイッチ素子200、201、202、203に出力する。
【0048】
そうすると、前記第1相の上位、下位スイッチ素子200、201、202、203は、同時にターンオフされ、第1相コイル100、101に誘導された磁界によって発生される残留電流は、第1フリーホイールダイオード400、402、キャパシタ300、第2フリーホイールダイオード401、403、第1相コイル100、101によって除去され、モータは円滑に回転される。
【0049】
その後、また第2相コイル102、103上に磁界が誘導されることができるように、前記スイッチ駆動部500は、ハイ状態の第2相の駆動制御信号を第2相コイル102、103に直列連結された第2相の上位、下位スイッチ素子204、205、206、207のゲートにそれぞれ供給する。
【0050】
そうすると、前記第2相の上位、下位スイッチ素子204、205、206、207が同時にターンオンされる。
前記第2相の上位、下位スイッチ素子204、205、206、207がオンされることにより、第2相コイル102、103に電流が流れるようになり、これによって第2相コイル102、103に磁界が誘導される。
【0051】
このように第2相コイル102、103に電流が流れるようにした後、スイッチ駆動部500は、ロー状態の駆動制御信号を第2相の上位、下位スイッチ素子204、205、206、207に出力する。
【0052】
従って、前記第2相の上位、下位スイッチ素子204、205、206、207は、同時にターンオフされ、第2相コイル102、103に誘導された磁界によって発生された残留電流は、第1フリーホイールダイオード404、406、キャパシタ300、第2フリーホイールダイオード405、407、第2相コイル102、103によって除去され、モータは円滑に回転する。
【0053】
また、第3相も前記と同様な動作によって動作される。このようなことを繰り返すことにより、SRMが回転する。
一方、スイッチ駆動部500は、高トルク区間、例えば、モータの分当たりの回転数が0〜200rpmである高トルク区間である場合に、図3に図示されたように、各相のスイッチ素子200〜211を順にオンさせて各相のインコイル100、102、104とアウトコイル101、103、105に電流が供給されて磁界が誘導されるようにする。
【0054】
この際、スイッチ駆動部500は、電源部10を制御して各相のインコイル100、102、104とアウトコイル101、103、105に最大電流(例えば、144Vで70Aが定格電流である場合、最大電流は200〜300A範囲であることができる)が供給されて磁界が誘導されるようにする。
【0055】
このように、各相のインコイル100、102、104とアウトコイル101、103、105に最大電流が供給されると、SRMのトルクは供給される電流に比例するようになり、高いトルクを維持することができる。
【0056】
勿論、SRMにおける速度はトルクが増加するほど増加させにくくなる。その理由は、各相のインコイル100、102、104とアウトコイル101、103、105の場合に該当する各相のスイッチ素子200〜211がターンオフされる区間で残留電流により残留トルクが発生するようになり、発生した残留トルクがロータの回転力に対する抵抗力として作用し、前記残留電流と残留トルクは、各相のスイッチ素子200〜211がターンオンされる区間における印加電流に比例するためである。
【0057】
即ち、スイッチ素子200〜211がオン区間にある場合の印加電流が最大電流になると、それによってスイッチ素子200〜211がオフ状態にある場合の残留電流もまた最大になりモータの回転力に対する最大抵抗力を発生させるためである。
【0058】
次に、スイッチ駆動部500は、トルクは低くなるが速度が増加する高効率区間、例えばモータの分当たりの回転数が200〜600rpmである場合に、図3に図示されたように、各相のスイッチ素子200〜211を順にオンさせて各相のインコイル100、102、104とアウトコイル101、103、105に電流が供給されて磁界が誘導されるようにする。
【0059】
この際、スイッチ駆動部500は、電源部10を制御して各相のインコイル100、102、104とアウトコイル101、103、105に定格電流(例えば、70Aであってもよい)が供給されるようにする。
【0060】
このように、各相のインコイル100、102、104とアウトコイル101、103、105に定格電流が供給されると、最大電流が供給される場合よりはトルクが低くなるが速度は高トルク区間より高く維持することができる。
【0061】
また、スイッチ駆動部500は、トルクは高効率区間より低くなるが、速度が増加する高速度区間、例えば、モータの分当たりの回転数が600〜10000rpmである場合に、図4に図示されたように、各相のスイッチ素子200〜211のうちインスイッチ素子200、201、204、205、210、211を順にオンさせ、各相のスイッチ素子200〜211のうちアウトスイッチ素子202、203、206、207、210、211をオフさせて、各相のインコイル100、102、104にのみ電流が供給されて磁界が誘導されるようにする。
【0062】
これと異なり、スイッチ駆動部500は、高速度区間で図5に図示されたように、各相のスイッチ素子200〜211のうちインスイッチ素子200、201、204、205、210、211をオフさせ、各相のスイッチ素子200〜211のうちアウトスイッチ素子202、203、206、207、210、211を順にオンさせて、各相のアウトコイル101、103、105にのみ電流が供給されて磁界が誘導されるようにすることもできる。
【0063】
この際、スイッチ駆動部500は、電源部10を制御して各相のインコイル100、102、104またはアウトコイル101、103、105に定格電流(例えば、70Aであってもよい)が供給されるようにする。
【0064】
このように、各相のインコイル100、102、104またはアウトコイル101、103、105のうちいずれか一つにのみ定格電流が供給されると、インコイル100、102、104とアウトコイル101、103、105に定格電流が供給される場合より電流供給量が減少してトルクはより低くなるが、速度は高効率区間より高く維持することができる。
【0065】
前記のような本発明によると、インロータとアウトロータを個別に駆動するため、高トルク区間と高効率区間、及び高速度区間からなる駆動状態に応じて区間別に最も最適化した制御を可能にする。
【0066】
特に、本発明によると、高速度区間でインロータとアウトロータのうちいずれか一つのみを駆動させて効率的な駆動を可能にする。
図6は、本発明の第1実施例による駆動装置が適用されるスイッチドリラクタンスモータの概略的な断面図であり、図7は、図6に図示したスイッチドリラクタンスモータの斜視図である。
【0067】
図示したように、前記スイッチドリラクタンスモータ1100は、アウトロータ1110、ステータ1120及びインロータ1130を含むダブルロータ型スイッチドリラクタンスモータである。
【0068】
前記アウトロータ1110は、前記ステータ1120の外周部に位置し、前記インロータ1130は、前記ステータ1120の内周部に回転可能に位置し、前記アウトロータ1110とインロータ1130はそれぞれ前記ステータ1120とのリラクタンストルクによって一方向に回転する。
【0069】
より具体的に、前記アウトロータ1110には、内周面に沿って等間隔に突出された複数の突極1111が形成される。そして、前記インロータ1130には、外周面に沿って等間隔に突出された複数の突極1131が形成される。
【0070】
また、前記ステータ1120は、前記アウトロータ1110の内部に設けられ、複数個のアウトステータコア1121、コイル1122、支持材1123、冷却パイプ1124及びインステータコア1125を含む。
【0071】
前記アウトステータコア1121は、前記アウトロータ1110の突極1111に向けて突出された一対のアウトステータ突極1121a及び前記一対のアウトステータ突極1121aの一端部を連結支持するアウトステータヨーク1121bを備え、パイ(Π)形状に形成される。
【0072】
また、前記一対のアウトステータ突極1121aにそれぞれコイル1122が巻き取られる。
前記インステータコア1125は、前記インロータ1130の突極1131に向けて突出された一対のインステータ突極1125aと、前記インステータ突極1125aの一端部を連結支持するインステータヨーク1125bを備え、パイ(Π)形状に形成される。また、前記一対のインステータ突極1125aは、互いに平行するように配置される。このように形成される場合、磁束の方向がインステータ突極1125aの両側方向に傾くことを防止することができる。
【0073】
また、前記一対のインステータ突極1125aにそれぞれコイル1122が巻き取られる。
また、前記支持材1123は、前記複数個のアウトステータコア1121の間、インステータコア1125の間、コイル1122が巻き取られたアウトステータ突極1121aの間、コイル1122が巻き取られたインステータ突極1125aの間に充填される。そして、前記支持材によってステータ1120の強度を向上させ、騷音及び振動は低減される。また、前記支持材は非磁性体または絶縁物質からなる。
【0074】
前記冷却パイプ1124は、高速運転により発生した熱を放熱させるためのものであって、前記支持材1123に挿入された状態で前記複数個のアウトステータコア1121の間に位置する。また、前記冷却パイプ1124は、内部に水が流れるウォータークーリングパイプに具現されることができる。
【0075】
このように形成されることによって、本発明によるスイッチドリラクタンスモータ1100において、前記コイル1122に電流を印加して励磁されて発生された磁束は、図6に矢印で示したように、アウトステータコア1121の一対のアウトステータ突極1121aのうち一つのアウトステータ突極1121aからアウトロータ1110の突極1111を通過して流れ、他のアウトステータ突極1121aに流れる。
【0076】
また、インステータコア1125の一対のインステータ突極1125aのうち一つのインステータ突極1125aからインロータ1130の突極1131を通過して流れ、他のインステータ突極1125aに流れる。
このように行われることによって、磁束がアウトロータ1110及びインロータ1130の両方で短い経路を通過して流れるため、コアロス(core loss)が減少されることができ、スイッチドリラクタンスモータ1100がダブルロータを有するように具現され、高効率のトルク及び出力が得られるだけでなく、磁束の流れのバランスを取ることができる。
【0077】
また、前記アウトロータは、前記複数個の突極の間に充填された防音材(不図示)をさらに含むことができ、前記防音材は非磁性体または絶縁物質からなる。
また、本発明の第1実施例によるスイッチドリラクタンスモータ1100は、前記アウトステータコア1121がステータ1120の円周方向に対して外周面に沿って等ピッチで6個が形成され、前記インステータコア1125がステータ1120の円周方向に対して内周面に沿って等ピッチで6個が形成され、前記アウトステータ突極1121a及びインステータ突極1125aそれぞれにコイル1122が巻き取られて3相巻線からなる。また、前記アウトロータ1110の突極1111は、アウトロータ1110の円周方向に対して等ピッチで10個が形成され、前記インロータ1130の突極1131は、インロータ1130の円周方向に対して等ピッチで10個が形成される。
【0078】
また、本発明によるスイッチドリラクタンスモータは、インステータコア及びアウトステータコアがステータの円周方向に対して等ピッチで12個が形成され、アウトロータの突極とインロータの突極が円周方向に対して等ピッチでそれぞれ20個が形成された倍数構造に具現されることもできる。
【0079】
図8は、本発明の第1実施例によるスイッチドリラクタンスモータの駆動方法のフローチャートである。
先ず、電源をターンオンすると(段階S101)、初期整列を実施する(段階S102)。このように初期整列をする理由は、SRMのロータの突極とステータの特性上、トルク(torque)がゼロ(Zero)である点が存在するためである。即ち、ステータとロータの突極相互間の斥力による非正常なパーキングになる問題を解消するためである。
【0080】
ここで、初期整列をする方法としては、スイッチ駆動部が上位、下位スイッチ素子に小さいパルスを多数出力して電流をコイルに一時的に印加する方法が用いられることができる。
【0081】
前記段階S102でのように初期整列を終了すると、ロータが正常のパーキング位置に位置するように、一定の空白時間を与える(段階S103)。本発明では空白時間を約1秒与えると仮定する。
【0082】
前記のような段階によりロータが正常のパーキング位置に至ると、パーキング位置からロータが離脱できるようにスイッチ駆動部は大きいパルス(離脱パルス)、即ち多い電流をコイルに印加する(段階S104)。
【0083】
前記のように離脱パルスをコイルに印加して瞬間トルクを発生させると、ロータが回転し始め、スイッチ駆動部は、各相のスイッチ素子に駆動制御信号を順に印加し、電源部を最大電流がSRMに供給されるようにしてロータを回転させるようになり、継続して駆動制御信号のデューティ比を増加させてロータの回転速度を増加させる(段階S105)。
【0084】
ここで、デューティ比を増加させるということは、上位、下位スイッチ素子のオン時間を長くするということであり、これは、コイルにより多い電流を流してロータが速く回転されるようになることを意味する。
【0085】
その後、フォトセンサーを用いてロータの回転速度及び位相を検知し、分当たりの回転数を第1基準数と比較する(段階S106)。
前記段階S106の比較結果検知されたモータの分当たりの回転数が、第1基準数(例えば200rpm)より速くなると、スイッチ駆動部は高効率区間に進入したと判断して電源部を制御し、SRMに印加される電流を最大電流から定格電流に変換して供給する(S107)。
【0086】
その後、スイッチ駆動部は、継続して制御信号のデューティ比を増加させてロータの回転速度を増加する(段階S108)。
ここで、デューティ比を増加させるということは、上位、下位スイッチ素子のオン時間を長くするということであり、これはコイルにより多い電流を流してロータが速く回転するようになることを意味する。
【0087】
その後、フォトセンサーを用いてロータの回転速度及び位相を検知し、分当たりの回転数を第2基準数と比較する(段階S109)。
前記段階S109の比較結果検知されたモータの分当たりの回転数が、第2基準数(例えば600rpm)より速くなると、スイッチ駆動部は、高速度区間に進入したと判断して各相のスイッチ素子のうちインコイルまたはアウトコイルに対応するスイッチ素子にのみオン制御信号を供給し、インコイルまたはアウトコイルにのみ電流が供給されるようにする(段階S110)。
【0088】
勿論、スイッチ駆動部は、比較結果、モータの分当たりの回転数が第2基準数以下であると、デューティ比を調整する過程を繰り返す。
一方、外部電源をターンオフすると(段階S111)終了し、以降、外部電源がまたターンオンするか否かを判断して(段階S101)、電源がターンオンされると、前記過程を繰り返す。
【0089】
前記のような本発明によると、インロータとアウトロータを個別に駆動するため、高トルク区間と高効率区間、及び高速度区間からなる駆動状態に応じて区間別に最も最適化した制御を可能にする。
【0090】
特に、本発明によると、高速度区間でインロータとアウトロータのうちいずれか一つのみを駆動するようにして、効率的な駆動を可能にする。
以上、本発明の好ましい実施例について図示及び説明したが、本発明は、前記特定実施例に限定されず、請求範囲で請求する本発明の要旨から外れることなく、該当発明が属する技術分野において通常の知識を有した者により様々な変形実施が可能であることは明白であろう。また、このような変形実施が本発明の技術的思想や展望に対して別個なものとして理解されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】従来発明によるスイッチドリラクタンスモータの概略的な断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるスイッチドリラクタンスモータの駆動装置の回路図である。
【図3】図2のスイッチ駆動部で高トルク区間と高効率区間から出力されるゲート信号の波形図である。
【図4】図2のスイッチ駆動部で高速度区間から出力されるゲート信号の一例による波形図である。
【図5】図2のスイッチ駆動部で高速度区間から出力されるゲート信号の他の例による波形図である。
【図6】本発明の第1実施例による駆動装置が適用されるスイッチドリラクタンスモータの概略的な断面図である。
【図7】図6に図示したスイッチドリラクタンスモータの斜視図である。
【図8】本発明の第1実施例によるスイッチドリラクタンスモータの駆動方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
10 電源部
100〜105 コイル
200〜211 スイッチ素子
300 キャパシタ
400〜411 ダイオード
500 スイッチ駆動部
1100 スイッチドリラクタンスモータ
1110 アウトロータ
1111 突極
1120 ステータ
1121 ステータコア
1122 コイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電流を供給する電源部と、
前記電源部が供給する電流によって磁界を誘導してスイッチドリラクタンスモータに駆動力を提供する並列に2個一対のN対のコイルと、
前記N対のコイルそれぞれのコイルの上部に直列連結されて前記電源部から供給される直流電流を開閉するN対の上位スイッチ素子と、
前記N対のコイルそれぞれのコイルの下部に直列連結されて前記N対のコイルを経由した電流を開閉するN対の下位スイッチ素子と、
前記N対のコイルそれぞれの下部と前記N対の下位スイッチ素子それぞれの連結点に一端子が連結され、電源供給端子に他の端子がそれぞれ連結された2N個の第1フリーホイールダイオードと、
前記N対のコイルそれぞれの上部と接地との間にそれぞれ連結された2N個の第2フリーホイールダイオードと、
前記N対の上位スイッチ素子とN対の下位スイッチ素子に駆動制御信号を提供して、N対のコイルに順に電流が供給されるようにするスイッチ駆動部と、を含むスイッチドリラクタンスモータの駆動装置。
【請求項2】
前記電源部から供給される直流電流を平滑化して前記N対のコイルに供給し、前記N対の上位スイッチ素子とN対の下位スイッチ素子がオフされる時に前記N対のコイルの残留電流を充電するキャパシタをさらに含む請求項1に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動装置。
【請求項3】
前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して、第1基準数より小さい場合、前記電源部を制御して最大電力が供給されるようにする請求項1に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動装置。
【請求項4】
前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して、第1基準数より大きい場合、前記電源部を制御して定格電力が供給されるようにする請求項3に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動装置。
【請求項5】
前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して、第2基準数より大きい場合、前記N対のコイルに対して各対のコイルのうちいずれか一つのコイルにのみ電流が流れるように、前記N対の上位スイッチ素子とN対の下位スイッチ素子に駆動制御信号を提供する請求項1に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動装置。
【請求項6】
前記モータは、
内周面に沿って等間隔に突出された複数個の突極が形成されたアウトロータと、
外周面に沿って等間隔に突出された複数個の突極が形成されたインロータと、
前記アウトロータの内部に設けられ、前記インロータが回転可能になるように内周部に設けられ、前記アウトロータの突極に向けて突出された一対のアウトステータ突極と、前記アウトステータ突極を連結支持するアウトステータヨークからなる複数個のアウトステータコアと、前記インロータの突極に向けて突出された一対のインステータ突極と、前記インステータ突極を連結支持したインステータヨークからなる複数個のインステータコアを含むステータとを含み、
前記N対のコイルは、前記アウトステータ突極とインステータ突極にそれぞれ巻き取られている請求項1に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動装置。
【請求項7】
前記アウトステータコアはパイ(Π)形状に形成される請求項6に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動装置。
【請求項8】
前記アウトステータコアは、前記ステータの円周方向に対して外周面に沿って等ピッチで6個が形成され、前記インステータコアは、前記ステータの円周方向に対して内周面に沿って等ピッチで6個が形成され、前記アウトステータ突極及びインステータ突極にそれぞれ前記コイルが巻き取られて3相巻線からなり、前記アウトロータの突極は、アウトロータの円周方向に対して等ピッチで10個が形成され、前記インロータの突極は、インロータの円周方向に対して等ピッチで10個が形成された請求項6に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動装置。
【請求項9】
(A)前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータのN対のコイルに、前記N対のコイルそれぞれのコイルの上部に直列連結されたN対の上位スイッチ素子と、前記N対のコイルそれぞれのコイルの下部に直列連結されたN対の下位スイッチ素子とを制御し、離脱パルスを印加して前記スイッチドリラクタンスモータを起動する段階と、
(B)前記スイッチ駆動部は、前記スイッチドリラクタンスモータのN対のコイルに、前記N対の上位スイッチ素子と前記N対の下位スイッチ素子を制御して最大電流を供給し、前記スイッチドリラクタンスモータを回転させる段階と、を含むスイッチドリラクタンスモータの駆動方法。
【請求項10】
前記(A)段階の前に、
(C)スイッチ駆動部は、電源部から電源が供給されると、前記N対の上位スイッチ素子と前記N対の下位スイッチ素子を制御して、スイッチドリラクタンスモータを初期整列する段階をさらに含む請求項9に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動方法。
【請求項11】
前記(C)段階以降に、
(D)前記スイッチドリラクタンスモータのロータが正常なパーキング位置に位置するように一定の空白時間を提供する段階をさらに含む請求項10に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動方法。
【請求項12】
(E)前記スイッチ駆動部は、スイッチリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して第1基準数と比較する段階と、
(F)前記スイッチ駆動部は、スイッチリラクタンスモータの分当たりの回転数が第1基準数より大きい場合、電源部を制御して定格電流が前記N対のコイルに供給されるようにする段階と、をさらに含む請求項9に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動方法。
【請求項13】
(G)前記スイッチ駆動部は、スイッチリラクタンスモータの分当たりの回転数を検出して第2基準数と比較する段階と、
(H)前記スイッチ駆動部は、スイッチリラクタンスモータの分当たりの回転数が第2基準数より大きい場合、前記N対のコイルに対して各対のコイルのうちいずれか一つのコイルにのみ電流が流れるように、前記N対の上位スイッチ素子とN対の下位スイッチ素子を制御する段階と、をさらに含む請求項12に記載のスイッチドリラクタンスモータの駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−99240(P2013−99240A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−39706(P2012−39706)
【出願日】平成24年2月27日(2012.2.27)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】