説明

スイッチモード電源

複数の電源モジュール10を有するスイッチモード電源アセンブリ1が記載され、それぞれの電源モジュール10は、巡回的に互いに結合される。それぞれの電源モジュール10iは、全てのモジュールのインタリーブ動作を保証するために、次の隣のモジュール10i+1のための同期制御信号を発生し、前の隣のモジュール10i+1からの同期制御信号を受けるための同期制御手段を有する。低電力モジュールをハイボリュームで比較的容易に製造可能である。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチモード電源全般に関する。特に、本発明は、実質的に一定の入力電圧又は電流を受け、DC又はAC出力電圧又は電流を発生する、DC/DCコンバータステージ又はDC/ACインバータステージに関する。
【0002】
本発明の以下の説明では、コンバータは、一定の入力電圧を受け、出力電流を発生することを想定しているが、これは単なる例示であって、本発明を限定することは意図されていない。
【背景技術】
【0003】
先に記載されたタイプのスイッチモード電源が一般に知られているが、幾つかの用途について商業的に利用可能である。1例では、スイッチモード電源は、ソーラーセル(太陽電池)アレイの出力電圧(100Vのオーダ)を、約420Vのオーダにあるより高い一定のDCレベル、すなわち標準的な電源電圧の最大電圧よりも高い電圧に変換するブーストコンバータとして実現される。かかるコンバータによれば、ソーラーセルから電源にエネルギーを変換することが可能である。
【0004】
別の例では、スイッチモード電源は、DC電圧からAC電流を発生するためのDC/ACインバータとして実現される。かかるインバータは、たとえば、AC電源へのコネクションのための入力を有し、放電灯を駆動するためのドライバ出力を有するランプドライバで使用することができる。かかるドライバは、実質的に一定の電圧が交流の入力電圧から発生されるステージ、続いて交流電流がかかる一定の電圧に基づいて発生されるステージを典型的に有している。更に別の例では、スイッチモード電源は、動き制御装置におけるアクチュエータを駆動するためのトランスコンダクタンス増幅器として実現される。
【0005】
一般的に言えば、スイッチモード電源は、特定の出力電力について開発されている。一般的に言えば、より高い出力電力について、電源で使用されるコンポーネントのサイズは、大きくなければならない。これは、並列に接続される2以上の電源ユニットを有する電源アセンブリを使用することで回避することができる。そのケースでは、それぞれ個々の電源ユニットは、個々のコンポーネントのサイズを比較的小さくして、コストの低減を図ることができるように、比較的低い電力を提供する必要がある。また、利点は、既に開発されている低電力電源ユニット、完全な高電力コンバータを開発する必要がないことがわかっている低電力電源ユニットを使用することである。さらに、低電力電源ユニットは容易に製造することができ、高い容量の製造設備が既に存在することが利点である。
【0006】
並列に接続される多数の電源ユニットを使用する更なる利点は、低いリップルの振幅をもつ出力電流を発生することが可能である事実で認識される。図1は、典型的な電源出力電流Iのタイムグラフを例示しており、この電源出力電流は、上レベルIH(ライン103)と下レベルIL(ライン104)との間で連続して立ち上がり(ライン101)及び立ち下がる(ライン102)。十分の大きなタイムスケールで、かかる電流は、振幅IAV=0.5(IH+IL)を有し、リップル振幅0.5(IH−IL)を有する一定の電流であるとして考えることができる。リップルでは、電源アセンブリのそれぞれの電源ユニットに全ての他の電源ユニットとは完全に独立に動作させることが可能である。次いで、電源アセンブリの全体の出力電流のリップル振幅は、個々の電源ユニットの個々の出力リップル振幅の合計であることが期待されている。一般的な狙いは、出来るだけ小さなリップルを有することである。したがって、それらの出力ピークが時間的に一様に分散されるように、電源ユニットが同期して動作することが好まれる。図2は、互いに180°の位相関係で、出力電流I1及びI2をそれぞれ供給する、2つの電源ユニットのケースについて、このことを例示するグラフである。個々の電流I1及びI2が同じ振幅を有する場合、低い方のピークから高い方のピークへの増加dI/dtの割合、高い方のピークから低い方のピークへの減少dI/dtの割合に等しい場合、結果的に得られる電流Itotalは、リップルがないか、又は非常に小さなリップルを有する実質的に一定であることが容易にわかる。かかる個々の電流は理想的な整合を有さないときでさえ、典型的に、リップルの振幅の低減が達成される。
【0007】
電源アセンブリにおける電源ユニットを同期して、かつシフトされた位相で動作するように動作させることは、「インタリーブ」動作として示される。ここで考慮される適用分野に関連するインタリーブ動作は、J.S.Batchvarov等による刊行物“interleaved converters based on hysteresis current control”2000, IEEE. 31st Annual Power Electronics Specialists Conference, page 655.で提案されている。この提案では、2つのコンバータユニットのアセンブリに関連して、コンバータユニットのうちの1つは、マスターステータスを有し、他のコンバータユニットは、スレーブのステータスを有する。この提案における提案される制御回路は、むしろ複雑にされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、改善された電源アセンブリを提供することにある。
特に、インタリーブ方式で動作し、比較的シンプルな制御回路を有する2以上の電源ユニットを有する電源アセンブリを提供することが本発明の重要な目的である。
【0009】
さらに、本発明の特別な目的は、1以上の電源ユニットを追加するのが容易に可能なように、モジュラーデザインで2以上の電源ユニットを有する電源アセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の重要な態様によれば、本発明の電源アセンブリの電源ユニットは、同じステータスを有する。それぞれの電源ユニットは、インラインで次の電源ユニットのための制御信号を発生し、インラインで前の電源ユニットからの制御信号を受ける。最後の電源ユニットは、インラインで最初の電源ユニットのための制御信号を発生し、電源アセンブリの電源ユニットは、リングコンフィギュレーションで構成される。制御信号は、インタリーブ動作を自動的に保証するものである。
【0011】
本発明のこれら及び他の態様、特徴及び利点は、添付図面を参照して本発明に係る電源アセンブリの好適な実施の形態に関する以下の記載により更に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下では、本発明は、特に指定されない場合には、コンバータアセンブリのケースについて詳細に説明される。しかし、この説明は、コンバータアセンブリにのみ本発明を限定することが意図されず、当業者にとって明らかなように、同じ原理又は類似の原理をインバータにも適用されることが特に述べられる。
【0013】
図3は、複数のコンバータユニット10を有するコンバータアセンブリ1の一部を概念的に示すブロック図である。以下では、個々のコンバータユニットの同じコンポーネントは、同じ参照符号により示され、インデックス1,2,3等により区別される。図3では、3つのコンバータユニット101,102及び103のみが示されているが、アセンブリ1は、コンバータユニットを追加することで容易に拡張することができる。さらに、コンバータアセンブリ1は、コンバータユニットのうちの1つを取り去ることで、2つのコンバータユニットのみを有する場合がある。
【0014】
以下の説明では、コンバータユニット10は、入力DC(直流)電圧VINを受信し、出力電流IOUTを発生することが想定される。それぞれのコンバータユニット10iは、入力電圧VINを受けるために電源ライン2a及び2bにそれぞれ接続される2つの入力端子11i及び12i、及び出力電流IOUTiを供給するために出力ライン3に接続される出力端子13iを有する。ここで、i=1,2,3...等である。コンバータユニット10は、並列に接続されており、すなわち、それらそれぞれの第一の入力端子11iは、1つの電源ライン2aに互いに全て接続されており、それらそれぞれの第二の入力端子12iは、1つの電源ライン2bに互いに全て接続されており、それらそれぞれの出力端子13iは、負荷(mains)Lに接続される1つの出力ライン3に互いに全て接続される。負荷電流ILは、以下の式として書くことができる。
【0015】
【数1】

ここでNはコンバータユニット10の全体数を示す整数であり、Nは図3の例では3である。
【0016】
本発明の重要な態様によれば、それぞれの制御ユニット10は、制御入力14及び制御出力15を有する。それぞれの制御ユニット10iは、その前にある隣の制御ユニット10i-1の制御出力15i-1に接続されるその制御入力14i、その後にある隣の制御ユニット10i+1の制御入力14i+1に接続されるその制御出力15iを有する。最後の制御ユニット10Nの制御出力15Nは、第一の制御ユニット101の制御入力141に接続される。したがって、制御ユニット10は、リングコンフィギュレーションで構成される。コンバータアセンブリ1のモジュラーデザインは、制御ユニットのうちの1つを取り去ることで容易に変更することができる。たとえば、制御ユニット102を取り去ることができ、そのケースでは、第一の制御ユニット101の制御出力151は、第三の制御ユニット103の制御入力143に接続されている。
【0017】
また、制御アセンブリ1は、たとえば、第二の制御ユニット102と第三の制御ユニット103との間に更なる制御ユニット10X(図3では図示せず)を追加することで容易に拡張することができ、そのケースでは、第二の制御出力152と第三の制御入力143との間のコネクションは接続が解除され、第二の制御出力152は、追加された制御ユニット10Xの制御入力14Xに接続され、追加されたコンバータユニット10Xの制御出力15Xは、第三の制御入力143に接続される。
【0018】
コンバータユニットの一般的なデザインは知られている。公知のコンバータユニットの可能な実施の形態は、本発明のコンバータユニットの基礎として使用されるのに適しており、図4を参照して記載される。この例のコンバータユニット10は、ハーフブリッジ増幅器60を有しており、その心臓部は、一方で、高い電源電圧レベルVHIGHへの接続のための第一の入力端子1と、他方で、低い電源電圧レベルVLOWへの接続のための第二の供給入力端子12との間に直列に接続される、一対のMOSFETとして通常実現される、一対の制御スイッチ61及び62により形成されている。これら2つの可制御スイッチ61及び62の間のノードAは、直列に接続される負荷インダクタ64を通して出力端子13に接続する。図4において、この例では、出力端子13に接続される負荷Lは、たとえば充電可能なバッテリ又は図示されるように標準的な電源といった電圧源とすることができることが示される。かかるケースでは、電源により決定されるように、出力端子13での電圧は一定である。典型的に、フィルタキャパシタ63は、出力13に並列に接続される。
【0019】
可制御スイッチ61及び62は、ゲートドライバ50の制御出力52及び53にそれぞれ接続されるそれらの制御端子を有する。ゲートドライバ50は、2つの可能な動作状態で動作するために設計される。
【0020】
第一の動作状態では、ゲートドライバ50は、第一のスイッチ61はその導通状態になり、第二のスイッチ62はその非導通状態となるように、可制御スイッチ61及び62のための制御信号を発生する。
【0021】
第二の動作状態では、ゲートドライバ50は、第二のスイッチ62がその導通状態になり、第一のスイッチ61はその非導通状態となるように、可制御スイッチ61及び62にための制御信号を発生する。
【0022】
したがって、第一の動作状態では、ノードAは、高い電源電圧レベルVHIGHに接続され、電流IHは、第一の供給入力端子11と出力端子13との間で発生される。インダクタ64によりフィルタリングされ、高い電源電圧レベルVHIGHに関して出力端子13での電圧レベルに依存して、これは、典型的に、図5におけるライン65a及び65bにより示される、立ち上がりの出力電流IOUTとなる。第二の動作状態では、ノードAは、低い電源電圧VLOWに接続され、電流ILは、第二の供給入力端子12と出力端子13との間で発生される。インダクタ64によりフィルタリングされて、これは、典型的に、図5においてライン66a及び66bにより示される減少する出力電流IOUTとなる。
【0023】
図4に示されるセットアップでは、出力電流IOUTは、ゼロを通過可能であって、方向を変化する。また、出力電流IOUTが常に正又は負であるように、すなわち方向を変えないように、ドライバ50を動作させるのが可能である。かかるケースでは、スイッチのうちの1つは常にオフにされるか、又は制御可能ではないスイッチにより置き換えられるか、若しくは、ダイオードにより置き換えられる場合さえある。図4を参照して、電流が正であるとし(すなわち、第一の供給入力端子11から出力端子13に流れ)、第一のスイッチ61がその導通状態にあり、第2のスイッチ62がその非導通状態にあるとする。そのとき、電流の振幅が増加する(図5におけるライン65b)。第一のスイッチ61がその非導通状態に切替えられたとき、第二のスイッチ62は、その非導通状態のままであり、減少する振幅をもつ正の電流は、第二の供給入力端子12からダイオードのスイッチ62を介して出力端子13に流れる。第二のスイッチ62がダイオードにより置き換えられる場合に同じ作用が達成される。同じ効果は、第二のスイッチ62はその導通状態に切替えられる場合により効果的に達成されることが明らかである。
【0024】
たとえば、ウィンドウコンパレータ30の測定された信号入力36に供給される、測定された出力電流を示す信号SMを発生する、出力電流センサ67により出力電流IOUTが測定される。
【0025】
ウィンドウコンパレータ30は、第一のバンダリ入力信号SBHを受ける第一の入力32、第二のバンダリ入力信号SBLを受ける第二の入力33を有し、第一のバンダリレベルSBHは、第二のバンダリレベルSBLよりも高い。以下では、これら2つのバンダリレベルは、高いバンダリレベルSBH及び低いバンダリレベルSBLのそれぞれとして示される。
【0026】
ウィンドウコンパレータ30は、測定された信号SMを、その第一及び第二の入力32及び33でそれぞれ受信された2つのバンダリ(境界)レベルSBH及びSBLと比較する。ウィンドウコンパレータ30が測定された出力信号SMをバンダリレベルSBH及びSBLと比較可能にするため、測定された出力信号SMがバンダリレベルと同じディメンジョンを有するべきであり、すなわち、これらが全て電流信号又は電圧信号であるべきである。したがって、たとえば、バンダリレベルSBH及びSBLが電圧領域における信号として定義される場合、出力センサ67は、電圧領域における信号としてその出力信号SMを提供するべきである。
【0027】
図5を参照して、動作は以下のようである。測定された出力電流IOUTが境界SBH及びSBLにより定義されたウィンドウ内にあり、図5におけるライン65aにより示されるように、出力電流IOUTが立ち上がりであるように、ゲートドライバ50が第一の動作状態にあるとする。この状況は、時間t1で、測定された出力信号SMが高いバンダリレベルSBHに等しくなるまで継続する。その瞬間で、ウィンドウコンパレータ30は、ゲートドライバ50がその第二の動作状態に切替えるように、ゲートドライバ50のためのその出力信号を発生する。結果として、図5におけるライン66aにより示されるように、出力電流IOUTが減少する。
【0028】
この状況は、時間t2で、低いバンダリレベルSBLに到達されるまで続く。ここで、ウィンドウコンパレータ30は、ゲートドライバ50がその動作状態を切替えるように、すなわち第一の動作状態に再び入るように、図5におけるライン65bにより示される出力電流IOUTが再び立ち上がるように、ゲートドライバ50のためにその出力信号を発生する。
【0029】
出力電流IOUTの周期よりも長いタイムスケールで、正確なIOUT,AVの値は負荷の性質に依存するが、出力電流IOUTは、0.5(SBH−SBL)に近似的に対応する平均値IOUT,AVを有する。
【0030】
公知のコンバータユニットでは、ウィンドウコンパレータ30は、コンバータユニット10のターゲット入力16に結合される入力を有するバンダリジェネレータ20の、出力22及び23のそれぞれに接続されるその入力32及び33を有する。バンダリジェネレータ20は、その入力21で受信されたターゲット信号STARGETに基づいて、その出力22及び23のそれぞれでの高いバンダリレベル信号SBH及び低いバンダリレベル信号SBLを発生するために設計される。これは、幾つかのやり方で行うことができる。図6Aに例示される第一の例示的な実施の形態では、バンダリジェネレータ20は、以下の式に従ってその出力信号を発生するために適合される。
BH=STARGET+S1;SBL=STARGET−S2
ここでS1及びS2は定数値であって、互いに等しい場合がある。したがって、この例では、ウィンドウの境界SBH及びSBLは、図6Aに例示されるようにターゲット信号STARGETの形状に従う。また、この図は、出力電流IOUTの結果的に得られる波形を示している。平均値IOUT,AVは、ターゲット信号STARGETに実質的に等しいことがわかる。
【0031】
図6Bに例示される別の例示的な実施の形態では、バンダリジェネレータ20は、高いバンダリレベルSBHが常に正であり、低いバンダリレベルSBLが常に負であることを保証する。ターゲット信号STARGETがゼロを超える限り、低いバンダリレベルSBLは、ゼロ以下の定数値S2Cを有し、高いバンダリレベルS1は、S1とS2Cの平均がターゲット信号STARGETに対応するように選択される。ターゲット信号STARGETが負であるとき、逆も真であり、すなわち、高いバンダリレベルSBHが一定の正の値S1Cを有し、低いバンダリレベルSBLが、S2とS1Cの平均がターゲット信号STARGETに対応するように選択された値S2を有する。このケースでは、出力電流IOUTの平均値IOUT,AVは、ターゲット信号STARGETに実質的に対応する。
【0032】
先の記載は、独立のコンバータユニット10の動作を記載している。かかるように、先に与えられた記載は、従来技術であると考えることができる。
【0033】
図3に例示されるように、コンバータユニット10を本発明に係るコンバータアセンブリ1で適用可能にするため、コンバータユニット10は、図7の部分的な図に例示されるように、制御入力14、制御出力15、及びヒステリシス制御ステージ70を有している。コンバータユニット10は、その制御出力15で、同期制御出力信号SC,OUTを発生するために設計されており、この同期制御出力信号は、測定された出力信号SMが高いバンダリレベルSBH又は低いバンダリレベルSBLにそれぞれ等しくなる時間t1及びt2を示しており、又は、より一般的には、測定された出力信号SMの時間微分は、符号を変化させる。図7に例示される実施の形態では、制御出力15は、ウィンドウコンパレータ30の制御出力35に結合されるが、制御出力信号SC,OUTは、たとえばゲートドライバ50、又はたとえば電流センサ67といった、別のソースから導出される場合もある。
【0034】
制御出力15は、1出力である場合があり、制御出力信号SC,OUTは、異なるイベントを示すために異なる値を示す信号である場合がある。たとえば、出力信号SC,OUTは、t1及びt2を除く全ての時間で、たとえば値ゼロである一定の値を有する場合があり、時間t1で第一の特性を有する信号パルス、及び時間t2でその第二の特性を有する信号パルスを示す場合がある。たとえば、時間t1でパルスは正であり、時間t2でパルスは負である場合がある。代替的に、パルスは、同じ符号であるが異なる高さを有する場合がある。代替的に、パルスは、同じ符号であるが異なる期間を有する場合がある。
【0035】
また、制御出力15は、一方のラインが時間t1を示す信号を搬送し、他方のラインが時間t2を示す信号を搬送する2つのラインにより実際に構成されることも可能であり、そのケースでは、両方のラインでの制御信号は、相互に同一である場合があり、これは、異なるラインにより搬送されることで区別されるためである。
【0036】
同様に、制御入力14は、当業者にとって明らかであるように、制御出力15のコンフィギュレーションに対応して、1入力であるか、又は2つの入力ラインを有する入力である場合がある。
【0037】
ヒステリシス制御ステージ70の例示的な実施の形態の以下の記載では、信号SBH、SBL及びSMは、電圧領域における信号であると想定される。図7は、ヒステリシス制御ステージ70が第一のランプ電圧発生器71及び第二のランプ電圧発生器72を有することを例示している。ヒステリシス制御ステージ70は、第一の加算器73及び第二の加算器74を更に有している。第一の加算器73は、高いバンダリ信号SBHを受けるためにバンダリジェネレータ20の第一の出力22に結合される1入力を有しており、第一のランプ電圧VRHを受けるために第一のランプ電圧発生器71の出力に結合される第二の入力を有しており、ランプされた高いバンダリ信号S’BHを供給するウィンドウコンパレータ30の第一の入力32に結合される出力を有している。
【0038】
同様に、第二の加算器74は、低いバンダリ信号SBLを受けるためにバンダリジェネレータ20の第二の出力23に結合される入力、第二のランプ電圧VRLを受けるための第二のランプ電圧発生器72の出力に結合される第二の入力、及びウィンドウコンパレータ30の第二の入力33に結合される出力を有し、ランプされた低いバンダリ信号S’BLを供給する。したがって、ウィンドウコンパレータ30の第一の入力32で受信されるランプされた高いバンダリ信号S’BHは、バンダリジェネレータ20の第一の出力22で発生されたオリジナルの高いバンダリレベル信号SBHと、第一のランプ電圧発生器71により出力された第一のランプ電圧VRHとの合計であり、ウィンドウコンパレータ30の第二の入力33で受信される低いバンダリレベルS’BLは、バンダリジェネレータ20の第二の出力23で発生されるオリジナルの低いバンダリレベル信号SBLと第二のランプ電圧発生器72により発生された第二のランプ電圧VRLとの合計である。
【0039】
それぞれのランプ電圧発生器は、緩やかに増加又は減少する出力信号を発生可能であり、この出力信号は、ランプ電圧発生器が第一のコマンド信号又はトリガ信号を受けるときに開始し、ランプ電圧発生器が第二のコマンド信号又はリセット信号を受けるときにリセットする。したがって、結果的に得られる信号は、鋸波の形状を有し、このため、ランプ電圧発生器は、鋸波発生器として示される場合もある。
【0040】
図8は、時間の関数として、特定のコンバータユニット(たとえば図3を参照して10i)におけるランプ電圧発生器71及び72の動作を例示している。
【0041】
曲線81は、SM-1として示される、アセンブリにおける前のコンバータユニット(たとえば図3を参照して10i-1)の測定された出力信号を示している。この測定された信号が前のコンバータユニットの高いバンダリレベルに明らかに合致し、増加から減少に逆転する時間はt1-1として示されている。前のステージの測定された出力信号SM-1が前のコンバータユニットの低いバンダリレベルに合致し、減少から増加に逆転する時間はt2-1として示されている。前のコンバータユニットの高いバンダリレベル及び低いバンダリレベルは、明確さのために図8に示されていない。
【0042】
曲線82は、入力14で前のコンバータユニットから受信された可能性のある制御入力信号SC,INを示しており、前のコンバータユニットの出力15i-1での出力信号である。この例では、入力制御信号SC,INは、第一の時間t1-1を示す負のパルスを有し、t2-1で正のパルスを有する。
【0043】
曲線83は、その第一の入力32でウィンドウコンパレータ30により受信される高いバンダリレベル信号S’BHを例示している。曲線83は、この高いバンダリレベルS’BHは、第一のランプ電圧発生器71がトリガされ、高いバンダリレベルS’BHが減少し始める時間t1-1まで一定である。
【0044】
曲線85は、ウィンドウコンパレータ30の第二の入力33で受信される低いバンダリレベルS’BLを例示している。この低いバンダリレベルS’BLは、その瞬間で第二のランプ電圧発生器72がトリガされ、低いバンダリレベルS’BLが立ち上がり始める時間t2-1まで一定であることがわかる。
【0045】
曲線84は、出力電流センサ67により生成され、ウィンドウコンパレータ30の測定された信号入力36で受信される、測定された出力信号SMを例示している。測定された出力信号SMは、この測定された出力信号SMが減少する高いバンダリレベルS’BHに等しくなる時間t1まで立ち上がることがわかる。その瞬間で、先に説明されたように、ウィンドウコンパレータ30は、出力電流IOUTのスロープが方向を変えるように、すなわち測定された出力信号SMが減少し始めるように、ゲートドライバ50にコマンド信号を送出し、このゲートドライバは、その動作状態を変える。
【0046】
時間t2で、減少する出力信号SMは、立ち上がる低いバンダリレベルS’BLに合致し、この時間で、ウィンドウコンパレータ30は、第二のコマンド信号をゲートドライバ50に送出し、出力信号SMが再び立ち上がり始めるようにその動作状態を変える。
【0047】
時間t1で、立ち上がる出力信号SMが減少する高いバンダリレベルS’BHに合致するとき、第一のランプ電圧発生器71は、曲線83におけるAで示されるように、負の入力制御パルスSC,INの次の発生までゼロにリセットされる場合がある。しかし、ランプ電圧発生器71は、時間t2-1で停止され、曲線83におけるBで示されるように、時間t1-1でSC,INの開始パルスによりリセットされる。代替的に、ランプ電圧発生器71は、曲線83におけるCで例示されるように、SC,INのトリガパルスによりリセットされるまで時間t1で続く場合がある。同じことが第二のランプ電圧発生器72にも当てはまるが図8には例示されていない。
【0048】
第一及び第二のランプ電圧発生器71,72により発生されるランプ電圧VRH及びVRLの傾斜は、互いに等しい場合があるは、これらの傾斜は互いに異なる場合もある。
【0049】
第一のランプ電圧発生器71により発生されるランプ電圧VRHの傾斜は、一定である場合がある。好ましくは、この傾斜は、入力電圧VHIGHと出力端子13での出力電圧との間の差に比例する。同じことが、第二のランプ電圧発生器72により発生される第二のランプ電圧VRLにも当てはまる。このため、ランプ電圧発生器71及び72は、供給入力端子11,12に結合され、出力端子13に結合される入力を有する場合があるが、これは、明確さのために図7では示されていない。
【0050】
図7及び図8は、コンバータユニット10iのゲートドライバ50iのタイミングが、前のコンバータユニット10i-1からの制御信号SC,INによってどのように制御されるかを例示している。安定状態において、2つの隣接するコンバータユニット10i及び10i-1は、より大きなスケールで図8の信号SM、S’BH及びS’BLを示す、図9により説明することができるような、多かれ少なかれ固定された位相の関係を示している。図9では、実線84は、安定状態について測定された出力信号SMを例示しており、実線83は、安定状態について高いバンダリレベルS’BHを例示している。前の制御ユニットが現在のコンバータユニットの幾分前方にあるか、又は現在のコンバータユニット10が前のコンバータユニットに関して幾分遅れることを想定する。かかる状況は、図9における破線93により例示されており、第一のランプ電圧発生器が安定状態のケースよりも先にトリガされていることを示している。ここで、立ち上がりの出力信号(ライン84a)は、時間t3で高いバンダリレベルS’BHに合致し、これは、安定状態のケースの時間t1よりも幾分早い。したがって、出力信号は、安定状態のケース(破線94)におけるよりも早く減少する。瞬間的に、出力信号は、幾分低い振幅を有し、前のコンバータユニットに関する遅れを低減する幾分高い周波数を有する。同じことが、前のコンバータユニットが現在のコンバータユニットに関して遅れるときに当てはまる。
【0051】
図7、図8及び図9を参照して、1つのコンバータユニット10のゲートドライバ50のタイミングが前のコンバータユニットによりどのように制御されるかが説明される。結果は、それら2つのコンバータユニットの出力電流の間の実質的に固定された位相の関係であることも説明される。この関係は、コンバータアセンブリにおける2つの隣接するコンバータユニットのそれぞれのペアにも当てはまるが、明確さのために図8では示されていない。したがって、スタートアップフェーズの後、全てのコンバータユニットは、実質的に、互いに固定された位相関係を有する。安定状態のケースでは、コンバータアセンブリにおける全てのコンバータユニットが実質的に同一であると想定して、2つの隣接するコンバータユニット間の位相差が実質的に360°/Nに等しいことを示しており、Nはコンバータアセンブリにおけるコンバータユニットの数である。コンバータアセンブリの結果的に得られる全体の出力電流は、個々のコンバータユニットの全ての個々の出力電流の合計であって、非常に小さなリップルの振幅のみを有する。
【0052】
図10は、ウィンドウコンパレータ30とゲートドライバ50の可能な実施の形態を概念的に例示しているブロック図である。この実施の形態では、ウィンドウコンパレータ30は、第一の電圧コンパレータ37及び第二の電圧コンパレータ38を有し、ゲートドライバ50は、RSフリップフロップ57を有する。第一のコンパレータ37は、ウィンドウコンパレータ30の第一の入力32に結合される反転入力を有し、ウィンドウコンパレータ30の測定された信号入力36に結合される非反転入力を有し、及びRSフリップフロップ57のR入力に結合される出力を有している。第二のコンパレータ38は、ウィンドウコンパレータ30の第二の入力33に結合される非反転入力を有し、ウィンドウコンパレータ30の測定された信号入力36に結合される反転入力を有し、RSフリップフロップ57のS入力に結合される出力を有する。RSフリップフロップ57のQ出力は、第一のスイッチ61の駆動信号を供給し、RSフリップフロップ57の
【0053】
(外1)

出力は第二のスイッチ62の駆動信号を供給する。
【0054】
本発明は、先に説明された例示的な実施の形態に限定されるものではないが、幾つかの変形及び変更が特許請求の範囲に定義された本発明の保護の範囲で可能であることは、当業者にとって明らかであろう。
【0055】
たとえば、図7及び図8を参照して説明される本発明の好適な実施の形態では、ランプ電圧は、高いバンダリレベルSBH及び低いバンダリレベルSBLに加算される。しかし、しかし、これが好適であるが、代替的な実施の形態では、かかるランプ電圧は、バンダリレベルのうちの1つにのみ印加される。
【0056】
図7の例では、第一のランプ電圧発生器の出力電圧VRHは、負の傾斜、すなわち緩やかに減少する振幅を有している。代替的に、第一のランプ電圧発生器71は、正の傾斜を有するランプ電圧を提供する場合があり、このケースでは、第一の加算器73は、減算器により置き換えられるべきである。逆に、第二のランプ電圧発生器72は、第一のランプ電圧発生器71のような負の傾斜を有するランプ電圧を提供する場合があり、そのケースでは、第二の加算器74は、減算器により置き換えられるべきである。
【0057】
さらに、ヒステリシス制御ステージ70は、バンダリジェネレータ20又はウィンドウコンパレータ30に統合される場合がある。また、バンダリジェネレータ20、ヒステリシス制御ステージ70、ウィンドウコンパレータ30、及び可能であればスイッチドライバ50は、1つのユニットに統合される場合がある。
【0058】
さらに、信号SBH、SBL及びSMは、たとえば電流領域における信号である場合があり、ヒステリシス制御ステージ70の設計に対する対応する変更は、当業者にとって明らかであろう。
【0059】
先において、本発明は、直列接続される2つの可制御スイッチ61及び62を有するコンバータについて説明された。しかし、本発明は、直列に接続される2つの可制御スイッチを有する装置に限定されず、かかるスイッチのうちの1つのみが可制御である場合には十分である。たとえば、図4を参照して、第二のスイッチ62は、ノードAに向けられるそのカソードを有する(可制御ではない)ダイオードにより置き換えられるか、又は第一のスイッチ61がノードAに向けられるそのアノードを有する(可制御ではない)ダイオードにより置き換えられる場合がある(バックタイプコンバータ)。このタイプのコンバータは公知であるので、本発明の概要がこのタイプのコンバータにも当てはまり、より詳細にかかるコンバータの動作を本明細書で説明する必要はない。しかし、かかるケースでは、対応する電流はヒステリシス制御されない。たとえば、第二のスイッチ62がノードAに向けられるそのカソードを有する(可制御ではない)ダイオードにより置き換えられるケースでは、ヒステリシス制御は、高いバンダリレベルに等しくなる立ち上がりの電流でのみ実行され、ランプ電圧の補正は、高いバンダリレベル又は測定信号に適用される。降下する電流の低いバンダリレベルは、常にゼロである。降下する電流がゼロに降下するときを検出することは、先に記載された方式で行われる場合があるが、この特定のケースにおいて他のやり方で行うこともできる。図7及び図8を参照して、ランプ電圧は、出力電流測定信号SMと高いバンダリレベルSBH又は低いバンダリレベルSBLのそれぞれとの間の差を低減するように発生される。説明された実施の形態では、これは、高いバンダリレベルSBHを減少させ、低いバンダリレベルSBLを増加することで実現される。高いバンダリレベルSBHを減少することは、負のランプ電圧VRHを高いバンダリレベルSBHを加算することで実現され、等価であると考えられる代替では、正のランプ電圧は、高いバンダリレベルSBHから減算される。低いバンダリレベルSBLを増加させることは、正のランプ電圧VRLを低いバンダリレベルSBLに加算することで実現され、等価であると考えられる代替では、負のランプ電圧は、低いバンダリレベルSBLから減算される場合がある。
【0060】
代替的な実施の形態では、かかる差は、立ち上がり(図5における曲線65)のときに測定信号SMを増加させること、及び立ち下がり(図5における曲線66)のときに測定信号SMを減少させることで低減される場合がある。立ち上がりのときに測定信号SMを増加させることは、負のランプ電圧VRHを減算すること、又は等価には正のランプ電圧を加算することで実現される場合がある。立ち下がりのときに測定信号SMを減少させることは、正のランプ電圧VRLを減算すること、又は等価には負のランプ電圧を加算することで実現される場合がある。かかる実現は、バンダリジェネレータの出力信号を修正することが可能でない場合、たとえば、バンダリジェネレータ及びウィンドウコンパレータが1つの集積回路として実現される(既存の)場合において特に有効である。このケースでは、ヒステリシス制御は、1レベルのみ、すなわち立ち上がり電流又は立ち下がり電流について実行されることが可能である。
【0061】
先において、本発明は、ハーフブリッジコンフィギュレーションにおける実現について説明された。しかし、本発明はフルブリッジコンフィギュレーションで実現することもできることは、当業者にとって明らかである。
【0062】
先において、本発明は、本発明に係る装置の機能ブロックを例示するブロック図を参照して説明された。1以上のこれら機能ブロックがハードウェアで実現される場合もあり、この場合、かかる機能ブロックの機能は、個別のハードウェアコンポーネントにより実行されるが、かかる機能ブロックの機能がマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ等のようなコンピュータプログラム又はプログラマブル装置からなる1以上のプログラムラインにより実行されるように、1以上のこれら機能ブロックはソフトウェアで実現することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】小さなタイムスケールでのAC信号がより大きなタイムスケールでの一定の信号となる場合があることを概念的に例示するタイムグラフである。
【図2】互いに加えられる2つの信号のリップル成分が互いに補償する場合があることを概念的に例示するタイムグラフである。
【図3】電源アセンブリを概念的に例示するブロック図である。
【図4】電源モジュールを概念的に例示するブロック図である。
【図5】ウィンドウコンパレータの動作を害根的に例示するタイムグラフである。
【図6】図6A及び図6Bは、バンダリジェネレータの動作を概念的に例示するタイムグラフである。
【図7】本発明に係る電源モジュールの詳細を概念的に例示するブロック図である。
【図8】電源モジュールのランプ電圧発生器の動作を概念的に例示するタイムグラフである。
【図9】図8のグラフの一部を大きなスケールで概念的に例示するタイムグラフである。
【図10】ウィンドウコンパレータとゲートドライバの可能な実施の形態を概念的に例示するブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング構成で互いに結合される複数のスイッチモード電源モジュールを有するスイッチモード電源アセンブリであって、
それぞれの電源モジュールは、全てのモジュールのインタリーブ動作を保証するため、次の隣のモジュールのための同期制御信号を発生し、前の隣のモジュールからの同期制御信号を受ける同期信号制御手段を含む、
ことを特徴とするスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項2】
全ての電源モジュールは、相互に同一である、
請求項1記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項3】
それぞれの電源モジュールは、ターゲット信号入力を含み、全ての電源モジュールの全てのターゲット信号入力は、1つの共通のターゲット信号源に並列に接続される、
請求項1記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項4】
それぞれの電源モジュールは電流出力を含み、全ての電源モジュールの全ての電流出力は、1つの共通のアセンブリ出力に並列に接続される、
請求項1記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項5】
それぞれの電源モジュールは、第一の供給入力と第二の供給入力とを含み、全ての電源モジュールの全ての第一の供給入力は、1つの共通の高電圧電源に並列に接続され、全ての電源モジュールの全ての第二の供給入力は、1つの共通の低電圧電源に並列に接続される、
請求項1記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項6】
それぞれの電源モジュールは制御入力と制御出力を有し、全ての制御入力は、前の隣のモジュールの制御出力に結合され、全ての制御出力は、次の隣のモジュールの制御入力に結合される、
請求項1記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項7】
それぞれの電源モジュールは、前記モジュール出力で出力電流を表す測定信号を発生するための電流センサを更に有し、
それぞれの電源モジュールは、電流発生手段が正の微分係数を有する出力電流を発生する第一の動作状態で動作可能であって、前記電流発生手段が負の微分係数を有する出力電流を発生する第二の動作状態で動作可能な電流発生手段を有し、
前記電流発生手段は、立ち上がりの測定信号が高いバンダリ信号に等しくなるときに、前記第一の動作状態から前記第二の動作状態に切替えるために調整され、立ち下がりの測定信号が低いバンダリ信号に等しくなるときに、前記第二の動作状態から前記第一の動作状態に切替えるために調整され、
それぞれの電源モジュールは、ヒステリシス制御ステージを更に備える、
請求項1記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項8】
それぞれの電源モジュールは、前記入力で受信されたターゲット信号に基づいて、第一のバンダリジェネレータの出力で高いバンダリ信号を発生し、第二のバンダリジェネレータの出力で低いバンダリ信号を発生するために調整される、ターゲット信号入力に結合される入力を有するバンダリジェネレータを有する、
前記ヒステリシス制御ステージは、立ち上がりの測定信号と前記高いバンダリ信号との間の差を制御するために調整され、立ち下がりの測定信号と前記低いバンダリ信号との間の差を制御するために調整される、
請求項7記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項9】
前記ヒステリシス制御ステージは、高いバンダリ信号と低いバンダリ信号をそれぞれ受けるための、バンダリジェネレータの第一のバンダリジェネレータの出力に結合される第一の入力及び第二のバンダリジェネレータの出力に結合される第二の入力を有し、ヒステリシス制御される高いバンダリ信号を供給する第一の出力及びヒステリシス制御される低いバンダリ信号をそれぞれ供給する第二の出力を有する、
請求項8記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項10】
前記ヒステリシス制御ステージは、増加する振幅を有する第一のランプ電圧を発生する第一のランプ電圧発生器、及び前記第一のランプ電圧の振幅により高いバンダリ信号を低減する手段を有する、
請求項9記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項11】
前記ヒステリシス制御ステージは、増加する振幅を有する第二のランプ電圧を発生する第二のランプ電圧発生器、及び前記第二のランプ電圧の振幅により前記低いバンダリ信号を増加する手段を有する、
請求項9記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項12】
それぞれの電源モジュールは、制御入力及び制御出力を有し、それぞれの制御入力は、前の隣のモジュールの制御出力に結合され、それぞれの制御出力は、次の隣のモジュールの制御入力に結合され、
それぞれの電源モジュールは、その電源出力で、前記電流発生手段が前記第一の動作状態から前記第二の動作状態に切り替える時間的な瞬間を示すために第一の制御出力信号を発生し、前記電流発生手段が前記第二の動作状態から前記第一の動作状態に切替える時間的な瞬間を示すために第二の制御出力信号を発生するために更に調整される、
請求項7記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項13】
前記ヒステリシス制御ステージは、前記バンダリジェネレータの第一の出力に結合される一方の入力と、対応する電源モジュールの制御入力で受信される第一の制御入力によりトリガされるランプ電圧発生器の出力に結合される別の入力とを有する第一の加算器を有し、前記第一の加算器は、ヒステリシス制御される高いバンダリ信号を供給するためにヒステリシス制御ステージの第一の出力に結合される出力を有する、
請求項12記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項14】
前記ヒステリシス制御ステージは、バンダリジェネレータの第二の出力に結合される一方の入力と、対応する電源モジュールの制御入力で受信される第二の制御入力によりトリガされるランプ電圧発生器の出力に結合される別の入力とを有する第二の加算器を有し、前記第二の加算器は、ヒステリシス制御される低いバンダリ信号を供給するためにヒステリシス制御ステージの第二の出力に結合される出力を有する、
請求項12記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項15】
前記電流発生手段は、
第一の供給入力と第二の供給入力との間で直列に結合される2つの可制御スイッチと、前記2つの可制御スイッチ間のノードは、前記モジュール出力に結合され、
それぞれのスイッチの制御入力に結合される出力を有し、第一のスイッチが導通状態にある間に第二のスイッチが非導通状態にあるように制御出力信号を発生する第一の動作状態で動作可能であって、前記第二のスイッチが導通状態にある間に前記第一のスイッチが非導通状態にあるように制御出力信号を発生する第二の動作状態で動作可能なスイッチドライバと、
高いバンダリ入力及び低いバンダリ入力、前記スイッチドライバの制御入力に結合される制御出力、及び前記電流センサからの前記測定信号を受けるために結合される測定信号入力を有するウィンドウコンパレータとを有し、
前記ウィンドウコンパレータは、前記立ち下がりの測定信号が低いバンダリ入力での信号レベルに等しくなったときに前記スイッチドライバが前記第一の動作状態になるように指示する第一の制御信号を発生し、前記立ち上がりの測定信号が高いバンダリ入力での信号レベルに等しくなったときに前記スイッチドライバが前記第二の動作状態になるように指示する第二の制御信号を発生するように調整される、
請求項7記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項16】
前記ウィンドウコンパレータは、ヒステリシス制御ステージの出力に結合される入力を有する、
請求項15記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項17】
前記電流発生手段は、
第一の供給入力と第二の供給入力との間で直列に結合される可制御スイッチ及びダイオードと、前記スイッチと前記ダイオードの間のノードは前記モジュール出力に結合され、
前記スイッチの制御入力に結合される出力を有し、前記スイッチが導通状態にあるように制御出力信号を発生する第一の動作状態で動作可能であって、前記スイッチが非導通状態にあるように制御出力信号を発生する第二の動作状態で動作可能なスイッチドライバと、
少なくとも1つのバンダリ入力、前記スイッチドライバの制御入力に結合される制御出力、及び前記電流センサからの前記測定信号を受けるために結合される測定信号入力を有するウィンドウコンパレータとを有し、
前記ウィンドウコンパレータは、前記測定信号が少なくとも1つのバンダリ入力での信号レベルに等しくなったときに前記スイッチドライバのための制御信号を発生するために調整される、
請求項7記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項18】
前記電源モジュールは、DC/DCコンバータモジュールとして実現される、
請求項1乃至17のいずれか記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項19】
前記電源モジュールは、DC/ACインバータモジュールとして実現される、
請求項1乃至18のいずれか記載のスイッチモード電源アセンブリ。
【請求項20】
DC/ACインバータに結合される出力電圧を有する、ソーラーセルの出力電圧をアップコンバートするためのブーストコンバータを有するソーラーセルアセンブリであって、
前記ブーストコンバータ又は前記インバータのいずれか一方又は両方は、請求項1乃至19のいずれか記載のスイッチモード電源アセンブリを有する、
ことを特徴とするソーラーセルアセンブリ。
【請求項21】
ランプ用の供給電流を発生するためのDC/ACインバータとして請求項1乃至19のいずれか記載のスイッチモード電源アセンブリを有する、放電灯のようなランプを駆動するドライバ。
【請求項22】
請求項1乃至19のいずれか記載のスイッチモード電源アセンブリを有する、動き制御装置用のアクチュエータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−528187(P2007−528187A)
【公表日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518461(P2006−518461)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051095
【国際公開番号】WO2005/006526
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】