説明

スイッチ装置の防水構造

【課題】 防水パッキングで覆われたスイッチ装置について、防水パッキングに触った際の違和感を少なくし、かつ、操作性をより向上することが可能なスイッチ装置の防水構造を得る。
【解決手段】 防水パッキング20を、可撓性および伸縮性に富む材質によって形成し、防水パッキング20の組み付け時に操作部11で防水パッキング20の中央部を押し出して、その操作部11の外側に防水パッキング20を密接させることにより、防水パッキング20と操作部11との間の隙間が無くなり、防水パッキング20の押圧力を直接に操作部11に作用させることができるため、スイッチ10の操作性を向上できるとともに、防水パッキング20を取り付けた状態の外観性を向上することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器に設けたスイッチ装置の防水構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のコンセントを備えたテーブルタップに、オン・オフ切り換えするスイッチを設けて、そのスイッチをオフにした場合は電源から供給される電気を各コンセントに供給するのを遮断するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようにテーブルタップにスイッチを設けることにより、各コンセントへの電気供給を一括して管理できるので、例えば外出時等には各コンセントからその都度プラグを抜くことなく電気機器の待機電力の消耗を防ぐことができる等、種々のメリットがある。
【特許文献1】実開昭61−126581号公報(第1頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる従来のスイッチ付きテーブルタップには、スイッチを装着した部分での防塵・防水性を確保すべく、当該スイッチの操作部を防水パッキングで覆ったものがある。
【0005】
このように、スイッチの操作部を防水パッキングで覆う場合、防水パッキングを可撓性の素材で形成するとともに、操作部の表面と防水パッキングとの間に隙間を設けておき、オン・オフに伴って操作部の突出姿勢が変化しても、防水パッキングを介して操作部を押し込み操作できるようにするのが、一般的である。
【0006】
しかしながら、かかる構造の場合、操作部と防水パッキングとの間に比較的大きな隙間が存在することになるため、操作すべく防水パッキングを押し込む際や、操作に拘わらず防水パッキングに触れた際に、防水パッキングに当たってから操作部に当たるまでの間に、所謂「遊び」が生じる分、操作の違和感を与えるとともに、操作自体がしにくくなったり、オン・オフ状態の識別性が低下したりするという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、防水パッキングで覆われたスイッチ装置について、防水パッキングに触った際の違和感を少なくし、かつ、操作性をより向上することが可能なスイッチ装置の防水構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明にあっては、操作部と当該操作部の中央部を揺動可能に支持するスイッチケースとを有し、操作部の揺動操作に応じてオン・オフされるとともに、ハウジングに形成した取付用開口部から操作部が表面側に露出した状態で設けられるスイッチと、上記操作部の上記取付用開口部から露出した部分を覆うように設けられる可撓性の防水パッキングと、を備え、上記防水パッキングを伸縮性を有する材料で形成し、当該防水パッキングを、自由状態より伸張させ操作部の表面に密着させた状態で装着したことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明にあっては、上記防水パッキングの中央部に膨出部を設けるとともに、当該膨出部には、当該操作部に形成された角部に対応する隅部を設け、上記膨出部の曲率半径を上記角部の曲率半径より大きくしたことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明にあっては、上記防水パッキングの裏面と上記操作部の表面との間に潤滑剤を介在させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、伸縮性を有する形成された防水パッキングの中央部がスイッチの操作部で押し出されて、操作部の外側に密接するので、防水パッキングと操作部との間の隙間を無くして防水パッキングの押圧力を直接に操作部に作用させることができるため、スイッチの操作の違和感を減らすとともに、スイッチの操作性を向上することができる。
【0012】
また、防水パッキングが操作部を覆った部分が、その操作部の外側形状に隙間なく沿うため、防水パッキングを取り付けた状態の外観を向上することができる上、オン・オフ状態の識別性が向上するという利点もある。
【0013】
請求項2の発明によれば、膨出部の隅部の曲率半径を、操作部の角部の曲率半径よりも大きくしたので、操作部の角部を膨出部の隅部に押し付けた際に、膨出部が操作部の角部に追従して伸張しやすくなり、防水パッキングが操作部の角部で盛り上がり部分や皺を作ることなく、ぴったりと綺麗に覆うことができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、防水パッキングの裏面と操作部の表面との間の潤滑剤により、操作部と防水パッキングとの間の摩擦抵抗力を低減して滑りやすくなるため、オン・オフの切り換え操作をより円滑に行うことができるようになるとともに、防水パッキングによって操作部が引っ張られるのを抑えて、スイッチの操作性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】
(第1実施形態)図1〜図6は本発明にかかるスイッチ装置の防水構造の第1実施形態を示し、図1はテーブルタップの斜視図、図2はテーブルタップの分解斜視図であり、図3は図1中A−A線に沿った拡大断面図、図4は防水パッキングの平面図、図5は図4中B−B線に沿った断面図、図6はスイッチと防水パッキングの組み付けを(a)および(b)に順を追って示す拡大断面図である。
【0017】
本実施形態のスイッチ装置の防水構造は、図1,図2に示すように、電気機器としてのテーブルタップ1に適用された場合を例にとって説明し、そのテーブルタップ1を説明するにあたって、便宜上、図中上方を上の部材および上方位置、図中下方を下の部材および下方位置および図中左・右方向左・右位置をとして説明するが、特にそれら上・下および左・右の位置関係を特定するものでは無い。
【0018】
テーブルタップ1は、図1に示すように、外カバー2Aと外ボディ2Bとによって断面略矩形状の中空に形成されるハウジング2を備え、そのハウジング2の上面2cに図外のプラグの栓刃差込ユニット3が、ハウジング2の長さ方向に適宜間隔をもって複数(本実施形態では2個)設けられるとともに、ハウジング2の先端面2dにも1つの栓刃差込ユニット3が設けられる。
【0019】
また、ハウジング2の上面2cの基端側(図2中向こう側)には、オン・オフ切換用のスイッチ10が設けられ、このスイッチ10の切り換えによって電源コード4から供給される電気が、各栓刃差込ユニット3に通電および遮断されるようになっている。
【0020】
ここで、本実施形態では、スイッチ10は、防水パッキング20を設けた防水型スイッチとして提供される。
【0021】
そして、テーブルタップ1の詳細な内部構造は、図2に示すように、上・下に分割された外カバー2Aと外ボディ2Bとの間に、中ボディ5、刃受け6、栓刃差込ユニット3およびスイッチ10が内蔵され、電源コード4がハウジング2に挿入される部分には、防水ブッシング7が取り付けられる。
【0022】
外カバー2Aは、下方が解放された浅い断面略逆U字状に形成され、その上面2cには、栓刃差込ユニット3の栓刃差込口3aを上方に臨ませる開口部2Aaが形成されるとともに、スイッチ10を嵌め込んで取り付ける取付用開口部2Abが形成される。また、外カバー2Aの先端面2dにも、栓刃差込ユニット3の栓刃差込口3aを臨ませるU字状の切欠部2Acが形成される。
【0023】
外ボディ2Bは、上方が解放された浅い断面略U字状に形成され、その長さ方向に複数(本実施形態では3本)の組立ネジ8を挿通するネジ取付孔2Baが形成され、そのネジ取付孔2Baに挿通した組立ネジ8を介して外カバー2Aと外ボディ2Bとを結合するようになっている。また、外ボディ2Bの先端面2dには、外カバー2Aの切欠部2Acと合わせて矩形状の開口部を形成する切欠部2Biが形成される。
【0024】
また、外ボディ2Bの内側には、中ボディ5の側壁5aおよび底面5bの外側形状に沿って切欠いたリブ2Bbが長さ方向に複数突設され、それらリブ2Bbによって中ボディ5を安定的に嵌合支持するようになっている。なお、外カバー2Aの内側にも中ボディ5を嵌合支持する複数のリブが設けられている。
【0025】
さらに、外カバー2Aおよび外ボディ2Bの基端側の壁面間には、電源コード4を取り込むための切欠き2Bc(外カバー2Aの切欠きは隠れている)が形成され、それら切欠き2Bcに電源コード4を挿通した防水ブッシング7の鍔部7aが嵌合・係止される。
【0026】
つまり、鍔部7aは筒状に形成された防水ブッシング7の基部(図2中手前側)に形成されて、その外側形状が略矩形状となり、その鍔部7aの外周に形成された溝部7bが切欠き2Bcの周縁部に嵌め込まれることになる。このとき、外カバー2Aの切欠きと外ボディ2Bの切欠き2Bcとが合わさることにより、鍔部7aの外側形状に沿った矩形状の開口部となる。
【0027】
また、外カバー2Aおよび外ボディ2Bの基端側の内側には、切欠き2Bcの中央部近傍に電源コード4の2本のコード4a,4bを分離させるリブ2Bdが突設(外カバー2Aにあっても同様)されている。
【0028】
中ボディ5は、刃受け6を保持するケースで、上方および先端(図中手前側)が解放された断面U字状に形成され、その内側には刃受け6を嵌合保持するための複数の突起部5cが突設されるとともに、底面5bの中央部には組立ネジ8を挿通する開口部5dが形成されている。
【0029】
刃受け6は、ハウジング2の幅方向(左右方向)に配置される2本の導電帯板6a,6bを備え、それら導電帯板6a,6bのそれぞれの中間部には、プラグの栓刃を弾発力をもって挟み込む刃受けばね6cが所定間隔をもって2箇所設けられるとともに、導電帯板6a,6bのそれぞれの先端部(図2中手前側)には同様の刃受けばね6cが1箇所設けられる。
【0030】
そして、各刃受けばね6cは、栓刃差込ユニット3にそれぞれ2箇所設けられた栓刃差込口3aに配置される。なお、各栓刃差込ユニット3はそれぞれの栓刃差込口3aに図外の防水扉が開閉自在に設けられて、防水構造となっている。
【0031】
また、導電帯板6a,6bの基端部(図2中向こう側)は、スイッチ10に接続される接続端部6d,6eとなっている。
【0032】
スイッチ10は、揺動操作される操作部11と、この操作部11の中央部を揺動可能に支持するスイッチケース12とを備え、操作部11の揺動操作でオン・オフされる、所謂タンブラースイッチを構成しており、ハウジング2の取付用開口部2Abから操作部11を外方に臨ませて取り付けられる。
【0033】
スイッチ10には、図2中向こう側に電源コード4の2本のコード4a,4bが接続される図外の2つの入力端子と、図2中手前側に突出する2つの出力端子13a,13bが設けられ、操作部11をオン操作、つまり、突部11aが設けられた側を図2に示すように下方に押すことにより、電源コード4から供給される電気を出力端子13a,13bに通電する一方、操作部11をオフ操作、つまり、突部11aが設けられたとは反対側を下方に押すことにより、電源コード4から供給される電気を遮断して、出力端子13a,13bには通電されないようになっている。
【0034】
出力端子13a,13bは、刃受け6のそれぞれ対応する接続端部6d,6eに接続され、スイッチ10のオン状態で各栓刃差込ユニット3が通電状態になる一方、スイッチ10のオフ状態で各栓刃差込ユニット3が非通電状態となる。
【0035】
このように構成されたテーブルタップ1の組み付けは、図2に示すように外ボディ2Bに、刃受け6を保持した中ボディ5をセットするとともに、スイッチ10をセットし、そして、刃受け6の各刃受けばね6cにそれぞれ対応する栓刃差込ユニット3を配置する一方、外カバー2Aの取付用開口部2Abの周縁部内側に防水パッキング20を仮止めしておき、当該外カバー2Aをそれらの上方から被せて、組立ネジ8によって外ボディ2Bと外カバー2Aとを結合する。
【0036】
すると、図3に示すようにスイッチ10は、外カバー2Aと外ボディ2Bとの間に挟まれた状態で固定されるとともに、防水パッキング20の周縁部20aはスイッチケース12の上端と取付用開口部2Abの周縁部内側(ハウジング裏面)との間に圧着状態で挟み込まれて、防水パッキング20が固定される。
【0037】
もちろん、電源コード4はスイッチ10に接続した状態で、それに挿通した防水ブッシング7とともに外カバー2Aと外ボディ2Bとの基端部間にセットされる。
【0038】
防水パッキング20の周縁部20aは、図4に示すように、取付用開口部2Abの開口形状に沿った矩形状を成しており、また、図3にも示すように、防水パッキング20の周縁部20aと取付用開口部2Abの周縁部内側との双方に、相互に密接嵌合する環状凹凸部30が形成されていて、取付用開口部2Abの周縁部内側(ハウジング裏面)とスイッチケース12の上端との間で防水パッキング20の周縁部20aが挟み込まれた際に、環状凹凸部30同士が相互に嵌合されて防水パッキング20とハウジング2との間でシールが確保されるようになっている。
【0039】
ここで、本実施形態では、防水パッキング20を、可撓性および伸縮性に富む材質、例えば、軟質合成樹脂等によって形成し、防水パッキング20の組み付け時に、図6(a)に示すように操作部11によって防水パッキング20の中央部を押し出して、図6(b)に示すようにその操作部11の外側表面に防水パッキング20を密着させるようになっている。
【0040】
このとき、図5に示すように、防水パッキング20の中央部には、操作部11の操作側の全体形状に略沿って、その操作部11の突出量h(図3参照)よりも少ない内側高さdで膨出する膨出部21が形成されており、防水パッキング20の組み付け時に操作部11が膨出部21を押し出すようになっている。
【0041】
かかる防水パッキング20の組み付けにあたっては、まず、図6(a)に示すように、防水パッキング20の周縁部20aを外カバー2Aの取付用開口部2Abの周縁部に仮止めする。そして、この状態でスイッチ10をセットした外ボディ2Bを外カバー2Aに押し付けると、図6(b)に示すように、操作部11が防水パッキング20の膨出部21を押し出しつつ、防水パッキング20がその操作部11の外側表面に密着する。
【0042】
そして、外カバー2Aと外ボディ2Bとが組立ネジ8によって結合されることにより、スイッチケース12の上端と取付用開口部2Abの周縁部との間に防水パッキング20の周縁部20aが挟み込まれ、かくして、防水パッキング20を所定位置に取り付けた状態が得られる。
【0043】
また、操作部11によって膨出部21を押し出して防水パッキング20を密接させた際、図6(b)に示すように、防水パッキング20は、その伸縮性によって、操作部11に形成されたオン操作側の突部11aに倣って突出した状態となる。
【0044】
このように、防水パッキング20は、自由状態より引き延ばされ、操作部11の外側表面に密着した状態で、装着されることになる。
【0045】
また、防水パッキング20の裏面と操作部11の表面との間には、潤滑剤Sが塗布されるようになっている。
【0046】
以上の本実施形態によれば、防水パッキング20を、可撓性および伸縮性を有する材質によって形成し、防水パッキング20の組み付け時に、操作部11で防水パッキング20の中央部を押し出し、以て、防水パッキング20を、自由状態より伸張させ操作部11の表面に密着させた状態で装着するようにしたので、防水パッキング20と操作部11との間の隙間を無くなる分、防水パッキング20の押圧力を直接的に操作部に作用させることができるため、スイッチ10のオン・オフ切り換え時の操作性を向上することができる。
【0047】
また、防水パッキング20が操作部11を覆った部分が、その操作部11の外側形状に隙間なく沿うため、防水パッキング20を取り付けた状態の外観を向上することができる。
【0048】
さらに、防水パッキング20を操作部11に密接させた際に、防水パッキング20の伸縮性により操作部11に形成されたオン操作側の突部11aに倣って突出されるので、防水パッキング20の外方からスイッチ10のオン・オフ操作方向を視認によって識別しやすくなり、誤操作を抑制するとともに、スイッチ10の操作性を向上することができるという利点がある。
【0049】
また、本実施形態では、防水パッキング20の中央部に、操作部11の操作側の全体形状に略沿い、その操作部11の突出量よりも少ない内側高さ(深さ)で膨出する膨出部21を形成したので、操作部11を防水パッキング20の中央部に押し付けた際に膨出部21によって操作部11外側への変形追従性を向上させることができる。
【0050】
さらに、防水パッキング20が操作部11に接触する裏面20bに潤滑剤Sを塗布したため、操作部11と防水パッキング20との間の摩擦抵抗力が低減して滑りやすくなり、オン・オフの切り換え操作をより円滑に行うことができるようになるとともに、防水パッキング20によって操作部11が引っ張られるのを抑えて、スイッチ10の操作性を向上することができるという利点もある。
【0051】
(第2実施形態)図7,図8は本発明の第2実施形態を示し、第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図7は防水パッキングの平面図、図8は図7中C−C線に沿った断面図である。
【0052】
本実施形態では、図7,図8に示すように、基本的に第1実施形態と同様に、防水パッキング20Aは、周縁部20aが取付用開口部2Abの開口形状に沿った矩形状を成し、中央部には操作部11の操作側の全体形状に略沿って、その操作部11の突出量よりも少ない内側高さで膨出する膨出部21が形成されるが、特に、本実施形態では、図8に示すように、操作部11の端部角部11bに対応する膨出部21の突出側隅部21aの曲率半径r1を、当該端部角部11bの曲率半径r0よりも大きくしたことを特徴とするものである。
【0053】
また、本実施形態にあっても、防水パッキング20の裏面と操作部11の表面との間には、潤滑剤Sを塗布するのが好適である。
【0054】
以上の本実施形態によれば、上述したように、操作部11の端部角部11bに対応する膨出部21の突出側隅部21aの曲率半径r1を、当該端部角部11bの曲率半径r0よりも大きくしたので(すなわちr1>r0)、操作部11の端部角部11bを膨出部21の突出側隅部21aに押し付けた際に、膨出部21の突出側隅部21aが操作部11の端部角部11bに追従して伸張しやすくなるため、操作部11の端部角部11bを膨出部21の突出側隅部21aに押し付けた際に、膨出部21が操作部11の端部角部11bに追従して伸張しやすくなるため、防水パッキング20が操作部11の端部角部11bで盛り上がり部分や皺を作ることなく、ぴったりと綺麗に覆うことができる。
【0055】
ところで、本発明は第1,第2実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1実施形態におけるテーブルタップの斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態におけるテーブルタップの分解斜視図。
【図3】図1中A−A線に沿った拡大断面図。
【図4】本発明の第1実施形態における防水パッキングの平面図。
【図5】図4中B−B線に沿った断面図。
【図6】本発明の第1実施形態におけるスイッチと防水パッキングの組み付けを(a)および(b)に順を追って示す拡大断面図。
【図7】本発明の第2実施形態における防水パッキングの平面図。
【図8】図7中C−C線に沿った断面図。
【符号の説明】
【0057】
2 ハウジング
2Ab 取付用開口部
10 スイッチ
11 操作部
11b 端部角部(角部)
12 スイッチケース
20,20A 防水パッキング
20a 防水パッキングの周縁部
20b 防水パッキングの裏面
21 膨出部
21a 突出側隅部(隅部)
S 潤滑剤


【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部と当該操作部の中央部を揺動可能に支持するスイッチケースとを有し、操作部の揺動操作に応じてオン・オフされるとともに、ハウジングに形成した取付用開口部から操作部が表面側に露出した状態で設けられるスイッチと、
前記操作部の前記取付用開口部から露出した部分を覆うように設けられる可撓性の防水パッキングと、
を備え、
前記防水パッキングを伸縮性を有する材料で形成し、当該防水パッキングを、自由状態より伸張させ操作部の表面に密着させた状態で装着したことを特徴とするスイッチ装置の防水構造。
【請求項2】
前記防水パッキングの中央部に膨出部を設けるとともに、当該膨出部には、当該操作部に形成された角部に対応する隅部を設け、
前記膨出部の曲率半径を前記角部の曲率半径より大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項3】
前記防水パッキングの裏面と前記操作部の表面との間に潤滑剤を介在させたことを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチ装置の防水構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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