説明

スイッチ装置

【課題】 本発明は、本発明は、左右両方向から外部接続部材を接続可能とすることにより1種類で右開閉のドア用と左開閉のドア用を兼用することができるスイッチ装置を提供すること。
【解決手段】 本発明のスイッチ装置は、内部に空洞部1aが形成されたケース1と、空洞部1aに収納された固定接点4、6と、この固定接点4、6に接続することによりスイッチング動作可能な可動接点9と、この可動接点9を保持した状態で回動操作可能な可動部材であるレバー部材2とを備え、
固定接点4、6には、外部に配設している外部接続部材10に接続可能な接続部5、7が形成され、空洞部1aを挟んで互いに対向する左右の側板1b、1cには、外部接続部材10を挿通させて接続部5、7に接続するための挿通孔1g、1hがそれぞれ形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ装置に係わり、固定接点と可動接点とによりスイッチング動作が可能なスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスイッチ装置を特許文献1に基づいて説明すると、従来のスイッチ装30は、図8に示すように、ケース31より揺動可能に突出するレバー32を有し、このレバー32の矢印A方向の揺動によりオン・オフ信号を出力するように設定されている。
前記ケース31内部には、レバー32に連動する可動接点と固定接点とがあり、これらの接点につなげられた一対の接片33、33が、レバー32の突出する側と反対側のケース31の一端面から外部に突出している。
【0003】
前記それぞれの接片33は、導電性を有する金属板から成り、互いに対向する支持部34と、支持部34の先端側より取付箇所に対し平行になるように折曲された取付部35とから成る。
また、取付部35には、後述する端子41を嵌入させるための取付孔36が形成されている。
前記取付孔36は、端子41の断面が収まる大きさの略H字形に形成され、互いに対向する一対の係止片37、37を備えている。
また、ケース31の一隅側には挿通孔38が設けられ、この挿通孔38に後述する係合ピン42を嵌合させることによりケース31の位置ズレを防止するようになっている。
【0004】
また、従来のスイッチ装置30を取付可能なハウジング40には、角柱状の金属からなる一対の端子41、41と、円柱状の係合ピン42とが立設されている。
そして、端子41に取付孔36を嵌入させる共に、係合ピン42に挿通孔38を挿通することにより、スイッチ装置30は、ハウジング40の所定位置に固定されると共に、各接片33は、ハウジング40側の各端子41に対して電気的にも接続される。
このような従来のスイッチ装置30は、例えばドアロック用検出スイッチとして用いられている。
【特許文献1】特開平11−53975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前述したような従来のスイッチ装置30をドアロック用検出スイッチとして用いる場合は、接片33と端子41との接続は、取付孔36を形成した側の一方向からしか行えず、取付の自由度がなかった。
そのために、従来のスイッチ装置30は、例えば右開閉のドアに用いることができても、左開閉のドアには用いることができず、右開閉のドア用と左開閉のドア用の2種類のスイッチ装置を用意しなければならないという問題があった。
本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたもので、1種類で左右両方向から外部接続部材を接続可能なスイッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための第1の手段として本発明のスイッチ装置は、内部に空洞部が形成されたケースと、前記空洞部に収納された固定接点と、この固定接点に接続することによりスイッチング動作可能な可動接点と、この可動接点を保持した状態で操作可能な可動部材とを備え、
前記固定接点には、外部に配設している外部接続部材に接続可能な接続部が形成され、前記空洞部を挟んで互いに対向する左右の側板には、前記外部接続部材を挿通させて前記接続部に接続するための挿通孔がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第2の手段として、前記ケースには、外部の取付部材に前記ケースを位置決めして取付可能な位置決め孔が形成されていることを特徴とする。
【0007】
また、前記課題を解決するための第3の手段として、前記固定接点は、前記ケース内部に収納したウエハに支持され、前記固定接点の前記接続部は、前記ウエハの端面からの延出部分を前記端面に沿ってU字状に折り返して形成され、前記U字状の接続部は、一方側が開放部によって開放されている共に、他方側の折り返し基部が切り欠きされて差込孔が形成され、
前記挿通孔から差し込んだ前記外部接続部材は、前記開放部及び前記差込孔を挿通して前記接点部に接続することを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第4の手段として、前記開放部近傍及び前記差込孔近傍の前記接続部には、前記開放部及び前記差込孔を挿通する前記外部接続部材に弾接可能な弾接部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0008】
また、前記課題を解決するための第5の手段として、前記それぞれの弾接部は、前記外部接続部材に接続する部分が山形形状に折り曲げられて片持ち状をなしていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のスイッチ装置固定接点には、外部に配設している外部接続部材に接続可能な接続部が形成され、空洞部を挟んで互いに対向する左右の側板には、外部接続部材を挿通させて接続部に接続するための挿通孔がそれぞれ形成されているので、スイッチ装置の取付姿勢を変えることなく左右両方向から外部接続部材を内部の固定接点に接続でき、取付の自由度を増すことができる。
そのために、本発明のスイッチ装置を取り付ける取付部材が、例えばドアの場合だと、左開閉のドアでも右開閉のドアでも、1種類のスイッチ装置で対応できドアロック装置の標準化が可能である。
また、ケースには、外部の取付部材にケースを位置決めして取付可能な位置決め孔が形成されているので、外部の取付部材の所定位置に容易に位置決めして取り付けることができる。
【0010】
また、固定接点は、ケース内部に収納したウエハに支持され、固定接点の接続部は、ウエハの端面からの延出部分を端面に沿ってU字状に折り返して形成され、U字状の接続部は、一方側が開放部によって開放されている共に、他方側の折り返し基部が切り欠きされて差込孔が形成され、
挿通孔から差し込んだ外部接続部材は、開放部及び差込孔を挿通して接点部に接続することができるので、外部接続部材を左右両方向から挿入して固定接点に確実に接続できる。
また、開放部近傍及び差込孔近傍の接続部には、開放部及び差込孔を挿通する外部接続部材に弾接可能な弾接部がそれぞれ形成されているので、2つの弾接部が外部接続部材に弾接し、更に確実な接続ができる。
また、それぞれの弾接部は、外部接続部材に接続する部分が山形形状に折り曲げられて片持ち状をなしているので、侵入する外部接続部材を山形形状で片持ち状の弾接部でガイドすることができ、取付作業性に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明のスイッチ装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明のスイッチ装置の分解斜視図であり、図2は本発明のスイッチ装置の斜視図であり、図3は図2の要部断面図であり、図4は図2の下面から見た要部断面図であり、図5は本発明に係わるウエハの正面図であり、図6、図7は外部接続部材と固定接点との接続を説明する要部断面図である。
【0012】
まず、本発明の1実施の形態のスイッチ装置を図1〜図3に基づいて説明すると、樹脂材料等からなり外形が略立方体状に形成されたケース1が配設されている。このケース1は、内部に空洞部1aが形成されている。
また、空洞部1aは、互いに対向する左右の第1、第2側板1b、1cに挟まれていると共に上方が天板1dで遮蔽されて、下方が開放されている。
【0013】
また、ケース1の天板1dには、後述するレバー部材2が挿通可能なレバー挿通孔1eが形成されている。
前記互いに対向する左右の第1、第2側板1b、1cには、下部側に所定の間隔でスナップ孔1f、1fがそれぞれ貫通形成されている。
また、左右の第1、第2側板1b、1cのそれぞれには、スナップ孔1fの図示奥側に、ソケット等の後述する外部接続部材10が挿通可能な一対の第1、第2挿通孔1g、1hが図示上下にそれぞれ貫通形成されている。
前記第1、第2挿通孔1g、1hが形成された部分の空洞部1a内には、後述する第1、第2固定接点4、6の第1、第2接続部5、7が位置するようになっている。
【0014】
また、ケース1の一対のスナップ孔1f、1f間には、丸穴状の第1位置決め孔1jが貫通形成され、第1挿通孔1gの上方には、略小判形状の第2位置決め孔1kが貫通形成されている。
【0015】
また、ケース1の空洞部1aには、可動部材であるレバー部材2が回動自在に支持されている。前記レバー部材2は、樹脂材料等からなり、図示斜め上方に延びる操作部2aを有する略三角形状の本体部2bが形成されている。
前記本体部2b下部には、互いに対向する左右の側部からつば状に突出する一対のストッパー壁2cが形成されている。
前記レバー部材2を空洞部1aの所定位置に回動自在に支持すると、天板1dのレバー挿通孔1eから操作部2aが図示上方に挿通するようになっている。
【0016】
また、レバー部材2は、本体部2bの下部側に突出して接点収納部2dが形成され、この接点収納部2dの内部には、後述する可動接点9を保持可能な空洞部が形成されている。
また、レバー部材2を回動自在に支持可能な回動支持部2eが、ストッパー壁2cの図示奥側に円柱状で高さが低く突出形成されている。
そして、レバー部材2は、回動支持部2eがケース1の左右の第1、第2側板1b、1cの内面に支持されて回動自在になっている。
また、レバー部材2の回動支持部2eが形成された部分の内部には、後述する弾性部材8を支持可能なバネ支持部(図示せず)が形成されている。
【0017】
また、ケース1の空洞部1a内の下部側には、樹脂材料等からなるウエハ3が配設され、このウエハ3には、基部3aと、この基部3aの図示奥側に基部3aより高さの高いバネ支持壁3bとが形成されている。
前記バネ支持壁3bには、コモン接点である第1固定接点4の一部がインサート成型等により埋設されており、基部3aには、個別接点である第2固定接点6の一部が埋設されて支持されている。そして、第1、第2固定接点4、6が互いに絶縁されている。
【0018】
また、バネ支持部3bの上端部には、後述する弾性部材8を載置して支持可能な凹状のバネ受け部3cが形成され、このバネ受け部3cには、弾性部材8の一端部8aを嵌合させて係止可能なバネ係止部3dが傾斜状に形成されている。
また、ウエハ3の互いに対向する左右の側面には、ケース1のスナップ孔1f、1fにスナップ係合可能な突起部3e、3eが突出形成されている。
前記突起部3e、3eに挟まれた部分の基部3aには、ケース1の第1位置決め孔1jと略同じ径寸法の貫通孔3fが形成されている。
そして、ウエハ3をケース1の空洞部1aに挿入してスナップ孔1fに突起部3eをスナップ係合すると、ケース1側の位置決め孔1jとウエハ3の貫通孔3fとが重なるようになっている。
【0019】
また、第1、第2固定接点4、6は、金属板からなり、プレス加工等により形成されている。そして、バネ支持壁3bに埋設支持された第1固定接点4は、埋設部分から図示右上方に延出して第1接点部4aが形成されている。前記第1固定接点4は、図4に示すように、ウエハ3の端面3gから図示左方向に延出する延出部分を端面3gに沿って略U字状に折り返して第1接続部5が形成されている。また、第2固定接点6は、基部3aの埋設部分から図示上方に延出して第2接点部6aが形成されている。
前記第2固定接点6は、第2接続部7が第1接続部5と同様に、端面3gからの延出部分を端面に沿って略U字状に折り返して形成されている。
【0020】
前記第1、第2固定接点4、6のそれぞれの接点部4a、6aは、所定の間隔を有して配設され、回動支持部2eを支点として回動するレバー部材2に保持した後述する可動接点9の回動軌跡に沿って円弧状に形成されている。前記第1接点部4aは、延出高さが第2接点部6aより高く形成されている。
そのために、第2接点部6aより高い第1接点部4aには、後述する可動接点9が常時接するようになっているが、高さの低い第2接点部5aには、レバー部材2を回動させることで可動接点9が接離可能になっている。
【0021】
前記U字状の第1接続部5は、図4、図5に示すように、一方側が開放部5aによって開放されている共に、他方側の折り返し基部5bが所定寸法で切り欠きされて差込孔5cが形成されている。
また、第1接続部5には、開放部5a近傍及び差込孔5c近傍に、互いに対向する内向きに山形形状に折り曲げられて片持ち状をなした第1、第2弾接部5d、5eが形成されている。
このことにより、後述する外部接続部材10が、開放部5a側、あるいは差込孔5c側のどちらから挿入されたとしても、第1、第2弾接部5d、5eがスムーズに弾性変形して、外部接続部材10に弾接することができる。
そのために、第1、第2固定接点4、6と外部接続部材10との電気的な接続を確実に行うことができる。
【0022】
また、第1接続部5の製造方法は、第1接続部5をU字状に折り返す前に、プレス加工等で折り返し基部5bとなる部分を寸法Bで切り欠いて差込孔5cを形成し、その後、折り返し基部5bをU字状に折り返すことで第1接続部5が形成される。
また、折り返し基部5bは、切り欠き形成した差込孔5cを挟んで互いに対向する連結部5f、5fが形成され、この連結部5f、5fが略U時状に折り返されている。前記第2弾接部5eは、折り返し基部5bを切り欠きする時に、同時に形成されるようになっている。
また、第2固定接点6の第2接続部7は、第1接続部5と同じ構成なので、同じ番号を付して詳細な説明は省略する。前記第2接続部7は、開放部7a、折り返し部7b、差込孔7c、第1弾接部5d、第2弾接部5e、連結部7fからなっている。
【0023】
このような第1、第2固定接点4、6は、ウエハ3をケース1の空洞部1aにスナップ係止すると、ケース1の第1側板1bの第1挿通孔1gと第1接続部5の開放部5aとが対峙すると共に、第2挿通孔1hと第2接続部7の開放部7aとが対峙する。
更に、ケース1の第2側板1cの第1挿通孔1gと第1接続部5の差込孔5cとが対峙すると共に、第2側板1cの第2挿通孔1hと第2接続部7の差込孔7cとが対峙する。
前記第1、第2固定接点4、6は、ウエハ3に埋設した部分を挟んで第1、第2接点部4a、6aと、第1、第2接続部5、7とが離れた位置に形成されている。そのために、第1、第2接続部5、7に、後述するプラグ等の外部接続部材10を接続したときに発生する火花等の異物が、第1、第2接点部4a、6aに飛散するのを防止することができる。
【0024】
また、ウエハ3のバネ支持壁3bに形成したバネ受け部3cには、捻りコイルバネからなる弾性部材8が支持可能になっており、前記弾性部材8は、一端部8aと他端部8bとが所定の角度を有して外側に導出形成されている。
そして、バネ受け部3cに弾性部材8を載置すると、一端部8aがウエハ3のバネ係止部3dに嵌合して弾性部材8がウエハ3に係止されると共に、他端部8bがレバー部材2の右側のストッパ壁2cに弾接して、レバー部材2を上方に弾性付勢するようになっている。
【0025】
また、レバー部材2の接点収納部2d内に形成した空洞部には、リン青銅板等の弾性を有する金属板を略コ字状に折り曲げ形成した可動接点9が収納されている。前記可動接点9は、両端部が連結部9a、9aで連結され、この連結部9a、9a間にクリップ状の第1、第2接点部9b、9cが、第1、第2接点部4a、6aと同じピッチ寸法で形成されている。
そして、レバー部材2の接点収納部2d内の空洞部に収納して保持した可動接点9は、動きが規制されて抜け止めされるようになっている。
前記レバー部材2の接点収納部2d内に保持した可動接点9は、レバー部材2の回動操作で、第1、第2接点部9b、9cが第1、第2固定接点4、6の板状の第1、第2接点部4a、6aを挟み込んで、円弧状の第1、第2接点部4a、6aに沿って摺動可能になっている。
【0026】
このような構成の本発明のスイッチ装置の動作を説明すると、まず、レバー部材2を操作する前の初期状態においては、図3に示すように、弾性部材8の付勢力でレバー部材2が上方に回動して、ストッパ壁2cがケース1の天板1dの天井面に当接した状態になっている。
この初期状態における可動接点9の第1接点部9bは、第1固定接点4の第1接点部4aに接触しており、第2接点部9cは、第2固定接点6の第2接点部6aから離間している。
そのために、第1、第2固定接点4、6は、電気的に不動通状態となっている。
【0027】
前記初期状態において、レバー部材2を矢印C方向に回動操作すると、図示を省略するが、第2固定接点6の第2接点部6aに可動接点9の第2接点部9cが接触して、第1、第2固定接点4、6が、可動接点9を介して導通し第1、第2固定接点4、6間のスイッチ回路が切り換わってスイッチング動作が行われる。
この時の可動接点9は、レバー部材2の接点収納部2d内の空洞部で動きが規制されているので、レバー部材2の回動操作に確実に連動して回動するので、レバー部材2の回動操作で確実にスイッチ回路を切り換えることができる。
【0028】
また、第1、第2固定接点4、6間のスイッチ回路が切り換わって、矢印C方向に加えていたレバー部材2の操作荷重を解除すると、レバー部材2は、弾性部材8の付勢力で図3に示す初期状態に自動復帰する。
このことにより、可動接点9の第2接点部9cが第2接点部6aから離間して、スイッチ回路が初期状態に復帰する。
前述したような本発明のスイッチ装置の可動接点9は、レバー部材2の接点収納部2dに収納するだけで動きが規制されて抜け止めされるので、組立性に優れていると共に、レバー部材2の回動に忠実に連動して回動することができ、スイッチ回路の切り換えタイミングのバラツキをなくすることができる。
【0029】
このような本発明のスイッチ装置は、図6、図7に示すように、外部のプラグ等の外部接続部材10を立設した取付部材11に取付可能になっている。
そして、本発明のスイッチ装置は、左右の第1、第2側板1b、1cに形成した第1、第2挿通孔1g、1hと第1、第2接続部5、7とが対峙しているので、例えば右開閉のドアからなる取付部材11に取り付けるには、図6に示すように、右側の第2側板1c側を右開閉のドアである取付部材11と対向させて、第2側板1c側の第1、第2挿通孔1g、1hに外部接続部材10を挿通すると、開放部5aから外部接続部材10が侵入して、第1、第2弾接部5d、5eに弾接する。
【0030】
このことにより、第1、第2接続部5、7と外部接続部材10とが接続されとともに、第1、第2位置決め孔1j、1kに、取付部材11側の位置決めピン(図示せず)が嵌合して、本発明のスイッチ装置が取付部材11の所定位置に位置決めされて取り付けされる。
更に、強固に取付部材11に取り付けるにはネジ等を用いて取り付けることも可能である。
【0031】
また、取付部材11が、例えば左開閉のドアの場合だと、図7に示すように、左側の第1側板1b側を左開閉のドアである取付部材11と対向させて、第1側板1b側の第1、第2挿通孔1g、1hに外部接続部材10を挿通することで、第1、第2接続部5、7と外部接続部材10とを接続することができる。
即ち、本発明のスイッチ装置は、姿勢を変えることなく、左右両方向から外部接続部材10に第1、第2固定接点4、6を接続できるので、1種類で右開閉のドア用と左開閉のドア用とを兼用することができる。
【0032】
尚、本発明の実施の形態では、第1、第2接続部5、7を上下方向に並設したもので説明したが、第1、第2接続部5、7は水平方向に並設したものでも良い。
また、第1、第2接続部5、7は、開放部5a、7aを第2側板1cに対峙させると共に、折り返し基部5b、7bを第1側板1bと対峙させたもので説明したが、この逆でも良い。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のスイッチ装置の分解斜視図である。
【図2】本発明のスイッチ装置の斜視図である。
【図3】図2の要部断面図である。
【図4】図2の下面から見た要部断面図である。
【図5】本発明に係わるウエハの正面図である。
【図6】外部接続部材と固定接点との接続を説明する要部断面図である。
【図7】外部接続部材と固定接点との接続を説明する要部断面図である。
【図8】従来のスイッチ装置を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1 ケース
1a 空洞部
1b 第1側板
1c 第2側板
1f スナップ孔
1g 第1挿通孔
1h 第2挿通孔
2 レバー部材
2a 操作部
2b 本体部
2c ストッパ壁
3 ウエハ
3a 基部
3b バネ支持壁
3c バネ受け部
4 第1固定接点
4a 第1接点部
5 第1接続部
5a 開放部
5b 折り返し基部
5c 差込孔
5d 第1弾接部
5e 第2弾接部
5f 連結部
6 第2固定接点
7 第2接続部
8 弾性部材
9 可動接点
10 外部接続部材
11 取付部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に空洞部が形成されたケースと、前記空洞部に収納された固定接点と、この固定接点に接続することによりスイッチング動作可能な可動接点と、この可動接点を保持した状態で操作可能な可動部材とを備え、
前記固定接点には、外部に配設している外部接続部材に接続可能な接続部が形成され、前記空洞部を挟んで互いに対向する左右の側板には、前記外部接続部材を挿通させて前記接続部に接続するための挿通孔がそれぞれ形成されていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
前記ケースには、外部の取付部材に前記ケースを位置決めして取付可能な位置決め孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記固定接点は、前記ケース内部に収納したウエハに支持され、前記固定接点の前記接続部は、前記ウエハの端面からの延出部分を前記端面に沿ってU字状に折り返して形成され、前記U字状の接続部は、一方側が開放部によって開放されている共に、他方側の折り返し基部が切り欠きされて差込孔が形成され、
前記挿通孔から差し込んだ前記外部接続部材は、前記開放部及び前記差込孔を挿通して前記接点部に接続することを特徴とする請求項1、または2記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記開放部近傍及び前記差込孔近傍の前記接続部には、前記開放部及び前記差込孔を挿通する前記外部接続部材に弾接可能な弾接部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項3記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記それぞれの弾接部は、前記外部接続部材に接続する部分が山形形状に折り曲げられて片持ち状をなしていることを特徴とする請求項4記載のスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−236608(P2006−236608A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−45464(P2005−45464)
【出願日】平成17年2月22日(2005.2.22)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】