説明

スイッチ装置

【課題】防塵・防水構造を備え、キーが傾かず、かつガタつくことなく、安定した動きをするスイッチ装置を提供する。
【解決手段】 透明のキー21が表示画面41の上方に配列されて位置され、各キー21と対向する領域の表示画像が各キー21を透過して視認可能とされているスイッチ装置において、キー21を操作部21aと、その操作部21aから延伸されて先端が表示画面41の外に位置する延伸部21bとよりなるものとし、操作部21aがケースの上面板62に形成された窓62bに位置して外部に臨む構造とする。各キー21は弾性部材22に配列形成された開口22aに位置されて各キー21の周囲が弾性部材22と結合され、弾性部材22の周縁部22bは上面板62に固定される。スイッチ32は延伸部21bに配置されたプッシャ51を介して押下操作され、プッシャ51にキー21を平行変位させるガイド機構(ガイドレール51a)が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像表示装置の表示画面の上方に透明のキーが複数配列されて位置され、表示画面の各キーと対向する領域の表示画像が各キーを透過して表示されて視認可能とされており、それらキーを押下することにより操作されるスイッチを具備するスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図10はこの種のスイッチ装置の従来例として、特許文献1に記載されている構成を示したものであり、図中、11はディスプレイ(画像表示装置)を示し、12はディスプレイ11が組み付けられている制御基板を示す。また、13は前面カバーを示し、14はディスプレイ11の表示を透過させて表示する透過性のキースイッチ本体を示す。
【0003】
ディスプレイ11上にはこの例では透明電極基板15が配置されており、キースイッチ本体14を押すことにより、キースイッチ本体14側に形成されている透明電極(図示せず)が透明電極基板15の透明電極に接触することでスイッチがONの状態となり、透明電極基板15に形成されている透明電極が電気的に導通されるものとなっている。
【0004】
各キースイッチ本体14の間及び周囲にはシールラバー16が設けられており、シールラバー16はキースイッチ本体14の四方の周壁に一体成形により固着され、この固着部16aから透明電極基板15に向けて外向きに傾斜状に延びる傾斜部16bと、透明電極基板15に密着する基板部16cとを有するものとなっている。
【0005】
各キースイッチ本体14は上記のような形状を有するシールラバー16に支持されることにより押下操作可能とされ、またシールラバー16により復元力が与えられるものとなっている。この例では各キースイッチ本体14の間及び周囲をこのようにシールラバー16で一体的に連結した構成とすることで、キースイッチ本体14の内側への防水や防塵が行われるものとなっている。なお、図10中、17は透明電極基板15に接続されているフラット回路体を示し、18はコネクタを示す。
【特許文献1】特開2000−311542号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように図10に示した構成によれば、シールラバー16によってキースイッチ本体14の内側に塵埃や水滴が侵入するのが防止され、よって塵埃や水滴等の侵入に起因するスイッチの接触不良や、表示の視認性を悪化させるキースイッチ本体14内面の曇り等を防止することができるものとなっている。
【0007】
しかるに、図10に示した構成ではキースイッチ本体14はシールラバー16のみによって支持された構造となっているため、例えばキースイッチ本体14の隅部が押された場合にキースイッチ本体14が傾いて押し下げられるといった状況が生じる。つまり、キースイッチ本体14を押す位置によってキースイッチ本体14の動きが変わり、安定した動きが得られないものとなっており、その点で安定した操作感触が得られないものとなっている。
【0008】
この発明の目的はこのような問題に鑑み、画像表示装置の表示画面の上方に表示画像を透過し、かつスイッチを押下操作する透明のキーが配列されて位置されているスイッチ装置において、防塵・防水構造を備え、かつキーが押下された際に傾くことなく、常に安定した動きをするようにしたスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明によれば、スイッチを押下操作する透明のキーが画像表示装置の表示画面の上方に配列されて位置され、表示画面の各キーと対向する領域の表示画像が各キーを透過して視認可能とされているスイッチ装置において、キーは操作部と、その操作部から延伸されて先端が表示画面の外に位置する延伸部とよりなり、操作部が画像表示装置を収容するケースの上面板に形成された窓に位置して外部に臨む構造とされ、各キーは弾性部材に配列形成された開口にそれぞれ位置されて各キーの周囲が弾性部材と結合され、弾性部材はその周縁部が前記上面板の内面に固定されており、スイッチは前記延伸部の先端に配置されたプッシャを介して押下操作される構造とされ、プッシャにキーが押下された際にキーを平行変位させるガイド機構が設けられているものとされる。
【0010】
請求項2の発明によれば、スイッチを押下操作する透明のキーが画像表示装置の表示画面の上方に配列されて位置され、表示画面の各キーと対向する領域の表示画像が各キーを透過して視認可能とされているスイッチ装置において、キーは操作部と、その操作部から延伸されて先端が表示画面の外に位置する延伸部とよりなり、操作部が画像表示装置を収容するケースの上面板に形成された窓に位置して外部に臨む構造とされ、各キーは弾性部材に配列形成された開口にそれぞれ位置されて各キーの周囲が弾性部材と結合され、弾性部材はその周縁部が前記上面板の内面に固定されており、スイッチは表示画面上に配置された透明タッチパネルとされて、キーに形成された突起により押圧される構造とされ、前記延伸部の先端にプッシャが配置されて、そのプッシャにより押圧されるクリック機構を備え、プッシャにキーが押下された際にキーを平行変位させるガイド機構が設けられているものとされる。
【0011】
請求項3の発明では請求項1又は2の発明において、プッシャと係合するベースを備え、ガイド機構はそれらプッシャとベースの一方に設けられたガイドレールと、他方に設けられたガイド溝とによって構成されているものとされる。
【0012】
請求項4の発明では請求項1又は2の発明において、弾性部材の各開口間及び各開口と周縁部間の断面形状がU字状とされる。
請求項5の発明では請求項1又は2の発明において、弾性部材の各開口間及び各開口と周縁部間の断面形状が逆U字状とされて、その逆U字の中央部が前記上面板の内面に当接されているものとされる。
【0013】
請求項6の発明では請求項1又は2の発明において、弾性部材の周縁部に枠状のフレームが配置され、そのフレームを介して周縁部が前記上面板の内面に固定されているものとされる。
請求項7の発明では請求項6の発明において、キーと弾性部材とフレームとが一体成形されているものとされる。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、キーの周囲から塵埃や水滴などがスイッチ装置の内部空間に侵入するのを防止することができる。
また、キーを平行変位させるガイド機構を具備しているため、キーが傾かず、かつガタつかず、常に安定したキーの動きを実現することができ、その点でキーの良好な操作感触が得られるものとなっている。なお、ガイド機構は表示画面の外に設けられているため、表示画面の表示エリアを最大限生かすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明によるスイッチ装置の一実施例の構成を各部に分解して示したものであり、図2及び図3はスイッチ装置の要部断面構造を示したものである。まず、各部の構成について説明する。
【0016】
スイッチ装置は図1に示したようにキー組立体20と基板組立体30と画像表示装置40とプッシャ51とベース52とそれらを収容するケースとによって構成されている。ケースはこの例では方形枠状をなすケース本体61とその上面を蓋する上面板62とよりなるものとされる。
【0017】
方形状をなす上面板62の中央には方形の大きな窓62aが形成されており、この窓62aにフィルタ(フィルタ板)63が嵌め込まれている。窓62aの両側にはそれぞれ方形の小さな窓62bが4つずつ配列されて形成されている。また、上面板62の下面にはケース本体61との組み立て用のボス62cが複数突設されている。
【0018】
キー組立体20は4つのキー21を備えるもので、上面板62のフィルタ63の両側にそれぞれ設けられている4つの窓62bに係合されて取り付けられる。なお、図1ではキー組立体20はフィルタ63の一方の側の窓62bに対応するもののみを示しており、他方の側の窓62bに対応するキー組立体20の図示は省略している。
【0019】
図4はキー組立体20を拡大して示したものであり、キー組立体20はこの例では4つのキー21と弾性部材22とフレーム23とよりなり、これらが一体成形されているものとされる。図5はこれら4つのキー21と弾性部材22とフレーム23とを分離して示したものである。
【0020】
キー21は上面板62の窓62bに位置される方形の操作部21aと、その操作部21aの一端(一辺)から延伸されて形成された延伸部21bとよりなり、延伸部21bは傾斜部21cとその傾斜部21cにより操作部21aに対して1段低くされた水平部21dとよりなる。水平部21dにはねじ取り付け用の座ぐり穴21eが形成されている。また、キー21の側面には全周に渡ってわずかに突出する凸部21fが形成されている。
【0021】
弾性部材22はキー21を収容する4つの開口22aを有し、各開口22a間及び各開口22aと周縁部22b間の断面形状が薄肉のU字状(図2,3参照)をなすものとされている。
フレーム23は方形枠状をなすものとされている。
【0022】
キー21は透明の樹脂製とされ、例えばポリカーボネートやアクリル製とされる。弾性部材22は例えばシリコーンゴム製とされる。フレーム23はキー21と同一材によって形成され、よって2色成形することでキー組立体20が一体成形されて形成される。なお、このようにキー21、弾性部材22及びフレーム23を一体成形するようにすれば、各部の合わせ面(組み立て部分)を小さくすることができ、よって全体として小型化・簡易化を図ることができ、かつ部品点数・組立工数の削減を図ることができる。
【0023】
各キー21は弾性部材22の開口22aにそれぞれ位置されて各キー21の周囲が弾性部材22と結合され、また弾性部材22の周縁部22b上にはフレーム23が位置して周縁部22bとフレーム23とが結合される。なお、弾性部材22の開口22aを構成する部分の端縁(U字の一方の端縁)は図2及び図3に示したようにキー21の凸部21fの下に位置して凸部21fに当接される。
【0024】
プッシャ51は図1に示したようにブロック状とされて各キー21に対応して設けられ、その一側面には上下方向に延びるガイドレール51aが突出形成されている。
ベース52には4つのプッシャ51を収容する4つの凹部52aが上下方向に貫通して形成されており、各凹部52aの底面にはガイド溝52bが上下方向に貫通して形成されている。
【0025】
基板組立体30はプリント基板31とそのプリント基板31上に実装された4つのスイッチ32とよりなり、スイッチは例えばタクトスイッチとされる。図1中、32aはスイッチ32の押し子を示す。
画像表示装置40はその上面が表示画面41とされる。画像表示装置40はこの例ではプレート45上に搭載されている。
【0026】
各部の組み立ては下記の手順で行われる。
(1)キー組立体20にプッシャ51を取り付ける。取り付けはねじ53により行われ、ねじ53はキー21の座ぐり穴21eを挿通してプッシャ51のねじ穴51bにねじ込まれる。
(2)プッシャ51が4つ取り付けられたキー組立体20を上面板62の内面に取り付ける。取り付けはキー組立体20のフレーム23を上面板62に例えばレーザ溶着によって固定することにより行われる。この際、レーザは透明であるフレーム23側から照射される。上面板62を例えば黒色の樹脂で形成すれば、熱吸収が高まり、レーザ溶着をより良好に行うことができる。フレーム23と上面板62との固定にレーザ溶着を用いれば、狭い領域(幅)で良好に固定することができ、その分フレーム23の幅を小さくすることができる。
【0027】
なお、フレーム23の上面板62への固定はレーザ溶着に限らず、超音波溶着や接着を用いることもできる。さらには、ねじ止め等を用いることもできるが、固定領域を減らし、表示画面41の表示エリアを最大限生かすためには溶着や接着を用いるのが好ましい。
(3)上面板62をケース本体61に取り付ける。取り付けは上面板62のボス62cをケース本体61の取り付け穴61aに挿入し、この部分においてケース本体61下面側よりねじ止め固定することによって行われる。なお、ケース本体61と上面板62とをねじ止め固定するねじの図示は図1では省略している。
(4)ケース本体61にベース52及び基板組立体30を順次組み込む。ケース本体61へのベース52の取り付け及びベース52への基板組立体30の取り付けはそれぞれねじ54,55により行われる。
(5)最後に画像表示装置40をケース本体61に組み込み、スイッチ装置が完成する。
【0028】
キー21の操作部21aは図2に示したように上面板62の窓62bに位置して外部に臨み、一方キー21の延伸部21bの先端(水平部21dの先端)は表示画面41の外に位置して、この部分にプッシャ51が位置され、プッシャ51の下面と当接してスイッチ32が位置される。また、プッシャ51はベース52の凹部52aに収容されて、そのガイドレール51aが凹部52aに形成されているガイド溝52b内に位置される。なお、図2及び図3中、42は画像表示装置40の表示部を簡略化して示したものである。
【0029】
上記のような構成とされたスイッチ装置によれば、キー組立体20のフレーム23が上面板62の内面に対接固定されているため、キー21の操作部21aが位置する上面板62の窓62bを介し、キー21の周囲から塵埃や水滴などがスイッチ装置の内部に侵入するのを防止することができる。よって、スイッチ32や画像表示装置40等が位置するケース本体61の内部空間は防塵・防水され、塵埃や水滴等の侵入に起因する不具合の発生を防止することができる。
【0030】
キー21はフレーム23との間に介在されている弾性部材22が弾性変形することによって変位可能とされており、キー21の操作部21aを押下することによってスイッチ32が操作される。図6はキー21の操作部21aが押下された状態を示したものであり、弾性部材22は図6に示したように変形し、プッシャ51を介してスイッチ32の押し子32aが押し込まれ、スイッチ32がONとなる。そして、このON信号により例えばキー21に透過される画像表示装置40の表示の変更が行われる。なお、この図6に示した状態においても防塵・防水構造は変わらず、確保されている。
【0031】
キー21の押下に伴ない、プッシャ51はスイッチ32を押下操作するように移動するが、この際、プッシャ51のガイドレール51aとベース52のガイド溝52bよりなるガイド機構により、プッシャ51はそのガイドレール51aがガイド溝52bに案内されて移動するため、傾くことなく、スイッチ32を押す方向にまっすぐに移動する。これにより、プッシャ51と固定されているキー21も傾くことなく、かつガタつかず、初期状態(図2の状態)と平行に変位する。よって、この例ではキー21は傾くことなく、常に安定した動きをし、その点で安定した操作感触が得られるものとなっている。
【0032】
また、キー21の延伸部21bは表示画面41の外にまで延伸され、この部分にプッシャ51、スイッチ32が設けられているため、表示エリアを最大限生かすことができ、つまり表示エリアを有効に使用することができる。
【0033】
弾性部材22の各開口22a間及び各開口22aと周縁部22b間の断面形状は上述した例ではU字状とし、キー21のストロークが大きくなる形状としているが、これに限らず、V字状としてもよく、また図7に示したような角型(コ字状)としてもよい。なお、キー21のストロークが小さい場合には冗長を持たせず、単一の直線状とすることもできる。
【0034】
一方、図8は弾性部材22の各開口22a間及び各開口22aと周縁部22b間の断面形状を逆U字状としたものであり、逆U字の中央部を図8に示したように上面板62の内面に当接させるようにすれば、キー21と上面板62の接触による接触音(異音)の発生を防止することができる。この場合、逆U字状に限らず、例えば逆V字状としてもよい。
【0035】
図9は画像表示装置40の表示画面41上に透明のタッチパネル71を配置し、このタッチパネル71によってスイッチを構成した例を示したものであり、キー21には突起21gが形成され、この突起21gによりタッチパネル71が押圧される構造となっている。スイッチ32に替え、このようなタッチパネル71によりON/OFF出力を得る構成とすることもできる。なお、この例ではプッシャ51の下にはキー21操作時のクリック感触を発生させるためのクリック機構としてラバードーム72が配置されている。
【0036】
上述した実施例ではキー組立体20はキー21と弾性部材22とフレーム23とよりなり、フレーム23が上面板62に固定される構造としているが、例えばフレーム23をなしとし、弾性部材22の周縁部22bを直接、上面板62に固定するといった構造を採用することもできる。この場合、例えば断面U字状をなす弾性部材22のU字の上面板62に固定する側をフレーム23の厚さに相当する分、延ばせばよく、あるいは上面板62の内面にフレーム23の厚さに相当する分の凸部を設ければよい。なお、キー組立体20の取扱い易さ及び上面板62との固定のし易さの点ではフレーム23があった方が良い。
【0037】
また、ガイド機構としてプッシャ51にガイドレール51aを設け、そのガイドレール51aと係合するガイド溝52bをベース52に設けているが、これとは逆にベース52にガイドレールを設け、プッシャ51にガイド溝を設ける構成としてもよい。
【0038】
キー組立体20とプッシャ51は一体成形することも可能であり、さらにケースを構成するケース本体61と上面板62を一体形成することもでき、またケース本体61とベース52を一体形成することもできる。このように一体化を図れば、その分部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】この発明によるスイッチ装置の一実施例の構成を各部に分解して示した斜視図。
【図2】この発明によるスイッチ装置の要部構造を示す断面図。
【図3】この発明によるスイッチ装置の要部構造を示す断面図。
【図4】図1におけるキー組立体の詳細を示す拡大斜視図。
【図5】キー組立体を各部に分離して示した斜視図。
【図6】キーが押下された状態を示す断面図。
【図7】弾性部材の他の形状例を説明するための断面図。
【図8】弾性部材の他の形状例を説明するための断面図。
【図9】タッチパネルによってスイッチを構成した例を示す断面図。
【図10】画像表示装置の上方にスイッチの透明キーを有するスイッチ装置の従来例を示す断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチを押下操作する透明のキーが画像表示装置の表示画面の上方に配列されて位置され、表示画面の各キーと対向する領域の表示画像が各キーを透過して視認可能とされているスイッチ装置であって、
前記キーは操作部と、その操作部から延伸されて先端が前記表示画面の外に位置する延伸部とよりなり、前記操作部が前記画像表示装置を収容するケースの上面板に形成された窓に位置して外部に臨む構造とされ、
前記各キーは弾性部材に配列形成された開口にそれぞれ位置されて、各キーの周囲が前記弾性部材と結合され、
前記弾性部材はその周縁部が前記上面板の内面に固定されており、
前記スイッチは前記延伸部の前記先端に配置されたプッシャを介して押下操作される構造とされ、
前記プッシャに、前記キーが押下された際に前記キーを平行変位させるガイド機構が設けられていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
スイッチを押下操作する透明のキーが画像表示装置の表示画面の上方に配列されて位置され、表示画面の各キーと対向する領域の表示画像が各キーを透過して視認可能とされているスイッチ装置であって、
前記キーは操作部と、その操作部から延伸されて先端が前記表示画面の外に位置する延伸部とよりなり、前記操作部が前記画像表示装置を収容するケースの上面板に形成された窓に位置して外部に臨む構造とされ、
前記各キーは弾性部材に配列形成された開口にそれぞれ位置されて、各キーの周囲が前記弾性部材と結合され、
前記弾性部材はその周縁部が前記上面板の内面に固定されており、
前記スイッチは前記表示画面上に配置された透明タッチパネルとされて、前記キーに形成された突起により押圧される構造とされ、
前記延伸部の前記先端にプッシャが配置されて、そのプッシャにより押圧されるクリック機構を備え、
前記プッシャに、前記キーが押下された際に前記キーを平行変位させるガイド機構が設けられていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載のスイッチ装置において、
前記プッシャと係合するベースを備え、前記ガイド機構はそれらプッシャとベースの一方に設けられたガイドレールと、他方に設けられたガイド溝とによって構成されていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項4】
請求項1又は2記載のスイッチ装置において、
前記弾性部材の前記各開口間及び各開口と前記周縁部間の断面形状がU字状とされていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項5】
請求項1又は2記載のスイッチ装置において、
前記弾性部材の前記各開口間及び各開口と前記周縁部間の断面形状が逆U字状とされて、その逆U字の中央部が前記上面板の内面に当接されていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項6】
請求項1又は2記載のスイッチ装置において、
前記弾性部材の前記周縁部に枠状のフレームが配置され、そのフレームを介して前記周縁部が前記上面板の内面に固定されていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項7】
請求項6記載のスイッチ装置において、
前記キーと前記弾性部材と前記フレームとが一体成形されていることを特徴とするスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−80103(P2010−80103A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−244127(P2008−244127)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】