説明

ステアリングロールコネクタ及びステアリングホイールの取付構造

【課題】ピンなどを要さず、ステアリングロールコネクタが中立位置状態であるときのみステアリングロールコネクタ及びステアリングシャフトの取付けを可能とする。
【解決手段】ロテータ11が中立位置である状態のステアリングロールコネクタ8のステータ10、該ロテータ11、リテーナ13の各鍔部の内縁1箇所に、それぞれ軸方向で対向する凹部11b、13b、10bを形成し、ステアリングホイール3の外周面の一部に、前記各凹部11b、13b、10b内に入り込む大きさで径方向の突出し、ステアリングホイール3をステアリングシャフト1に挿通するときに軸方向で対向した状態の前記各凹部11b、13b、10bを軸方向に通過し前記ステアリングシャフト1との連結状態でロテータ11及びリテーナ13の各凹部11b、13bと軸方向で離間する凸部16を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反転式のステアリングロールコネクタを備えたステアリングロールコネクタ及びステアリングホイールの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ステアリングロールコネクタは、ステータが車両の車体側に固定され、ロテータがステアリングホイール側にこのステアリングホイールと一体回転するように組み付けられる。ステアリングロールコネクタは、さらに、このステータとロテータとが作る空間内部(収容部)に、周方向に複数のローラが配置されたリング部材を回転可能に配置し、このリング部材の前記複数のローラのうちの一つのローラで巻き方向を反転させた反転部が中間に形成された状態で前記収容部内にフラットケーブルを収容し、このフラットケーブルの一端部を前記ステータに接続されると共に他端部を前記ロテータに接続する構成としている。
【0003】
そして、このステータにおけるフラットケーブル一端部は車体側に接続され、ロテータにおけるフラットケーブル他端部はステアリングホイール側のホーンスイッチやエアバッグなどに接続されるようになっている。
【0004】
上記ステアリングロールコネクタとステアリングホイールとを、夫々取付対象に取り付ける場合、ステアリングロールコネクタのロテータが中立位置となる状態とし、且つステアリングホイールも中立位置(車両が直進するステアリングホイール回転位置)とする必要がある。ステアリングホイールは右回転方向及び左回転方向にほぼ2.5回転づつ回転されるが、ステアリングロールコネクタのロテータも中立位置から右回転方向及び左回転方向に一体回転され、そのとき、フラットケーブルが余裕をもって巻締り及び巻き緩みできる。
【0005】
ステアリングロールコネクタの取付時に、該ステアリングロールコネクタが中立状態をキープするように対策したものとして、特許文献1に記載のステアリングロールコネクタが提供されている。このものでは、ステアリングロールコネクタが中立状態で、ステータ、リテーナ、ロテータのそれぞれに、軸方向で対向するピン孔を形成し、取付前に、各ピン孔に1本のピンを挿通した状態としておくことで、当該中立状態をキープし、取付後に、前記ピンを取り外すようにしている。
【特許文献1】特開2006−82686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載のものでは、ステアリングロールコネクタの取付後にピンを取り忘れるおそれがあり、この場合、ステアリングロールコネクタが全く動作しないおそれがある。また、取付前に、ピンの挿入を忘れてロテータが中立位置から1回転あるいは2回転した状態としても、ステアリングロールコネクタ及びステアリングシャフトの取付が可能であり、ステアリングロールコネクタの非中立状態に気がつかないまま、ステアリングロールコネクタ及びステアリングシャフトが取付けられてしまうおそれがある。又、別部品であるピンが必要で、部品管理も面倒で、組付後はピンは不要となって廃材を出してしまうという問題もあった。
【0007】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピンなどの別部品を要さず、ステアリングロールコネクタが中立位置状態であるときのみステアリングロールコネクタ及びステアリングシャフトの取付が可能となり、ステアリングロールコネクタの非中立状態での取付防止を、ステアリングシャフトの装着を利用して実現できるステアリングロールコネクタ及びステアリングシャフトの取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、ステアリングシャフトの先端部に挿通連結されたステアリングホイールの周囲に沿って車両の車体側に固定される環状のステータと、
このステータに対して回転可能に設けられ、前記ステータとの間にステアリングホイールを中心とした環状の収容部を形成し該ステアリングホイールと一体回転するロテータと、
前記収容部内に当該収容部の周方向に沿って移動可能に収容されると共に、周方向に複数のローラが回転可能に配置されたリテーナと、
前記複数のローラのうちの一つのローラで巻き方向を反転させた反転部が中間に形成された状態で前記収容部内に収容され、一端部が前記ステータに接続されると共に他端部が前記ロテータに接続されたフラットケーブルとからなるステアリングロールコネクタを備え、
前記ステアリングロールコネクタの該ロテータ及び前記リテーナ並びに前記ステータの各内縁部全周に内方に突出する鍔部をそれぞれ形成し、
前記ロテータが中立位置である状態の前記ステアリングロールコネクタの前記各鍔部の内縁1箇所に、それぞれ軸方向で対向する凹部を形成し、
前記ステアリングホイールの外周面の一部に、前記各凹部内に入り込む大きさで径方向の突出し、前記ステアリングホイールを前記ステアリングシャフトに挿通するときに前記軸方向で対向した状態の前記各凹部を軸方向に通過し前記ステアリングシャフトとの連結状態で前記ロテータ及びリテーナの各凹部と軸方向で離間する凸部を設け、
前記ステアリングロールコネクタにおける各凹部が軸方向で対向する状態で該ステアリングロールコネクタを前記車体側へ取付け、前記ステアリングホイールの前記凸部を前記各凹部を通過させて該ステアリングホイールを前記ステアリングシャフトに取り付けてなるところに特徴を有する。
【0009】
この請求項1の発明においては、ステアリングロールコネクタのロテータが右回転方向又は左回転方向へ回転すると、リテーナは、該ロテータの回転数より低い回転数で回転し、その回転比は通常整数倍(例えば3:1や2:1など)ではない。従って、ロテータが中立位置にあるときに限って、該ロテータの凹部と、リテーナの凹部と、ステータの凹部とが軸方向に対向するものであり、ロテータが中立位置から回転した状態では、各凹部が軸方向で対向する状態(揃った状態)となることはない。このような各凹部が軸方向で対向しない状態(不揃いとなった状態)のステアリングロールコネクタを仮に車体側に取付けた場合、ステアリングホイールの凸部が各凹部を軸方向に通過することができず、該ステアリングホイールの取付ができない。これをもってステアリングロールコネクタが中立状態ではないことを認識させることができる。そして、ステアリングロールコネクタが中立状態であるときの取付状態では、各凹部が軸方向に揃っているから、ステアリングホイールの凸部が各凹部を支障なく通過して該ステアリングホイールをステアリングシャフトに取付けることができる。これをもって、ステアリングロールコネクタが中立状態で取り付けられたことを認識させることができる。
【0010】
又、この請求項1の発明においては、従来要していたピンを用いない構成であるから、ピンなどの別部品を要さず、ピン取り忘れによるステアリングロールコネクタの不動作を来たすこともない。
【0011】
この場合、前記ステアリングホイールに、ステアリングシャフトと連結されたときに前記ロテータの凹部と嵌合して該ロテータを該ステアリングホイールと一体回転させるための回転伝達用凸部を形成しても良い(請求項2の発明)。このようにすると、ロテータの凹部を回転伝達用に利用できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ピンなどの別部品を要さず、ステアリングロールコネクタが中立位置状態であるときのみステアリングロールコネクタ及びステアリングシャフトの取付が可能となり、ステアリングロールコネクタの非中立状態での取付防止を、ステアリングシャフトの装着を利用して実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。まず、図1において、ステアリングシャフト1はコラムチューブ2に挿通されている。
このコラムチューブ2から突出したステアリングシャフト1の先端部のねじ部1aが、ステアリングホイール3の底部3aに設けられた挿通孔4に挿通され、そのねじ部1aにナット5を螺合することにより、ステアリングシャフト1の先端部にステアリングホイール3が当該ステアリングシャフト1と一体に回転するように取着されている。
【0014】
このステアリングホイール3は中央部下部に下面が開口する円筒状のシャフト嵌合ボス部6が形成されており、このシャフト嵌合ボス部6が前記ステアリングシャフト1先端部に軸方向から嵌合されている。
コラムチューブ2の周りには、レバーコンビネーションスイッチのスイッチベース7が固定状態に配設されている。従って、このスイッチベース7は、自動車の車体側に固定されている。このスイッチベース7の上面とステアリングホイール3との間に、後述する反転式のステアリングロールコネクタ8が配設されている。
【0015】
前記ステアリングホイール3のシャフト嵌合ボス部6の下端部には、キャンセルカム9が該ステアリングシャフト1と一体回転するように設けられている。
次に、ステアリングロールコネクタ8について説明する。ステアリングロールコネクタ8は、底部が連結された二重円筒状で環状をなすステータ10と、このステータ10の上面開口部を覆うようにして当該ステータ10に対して回転可能に装着されたロテータ11とを備えていて、このうちのステータ10が上記スイッチベース7に図示しないボルトにより固定されている。これらステータ10とロテータ11との間には、ステアリングシャフト1を中心とした環状の収容部12が形成されている(図2参照)。
【0016】
収容部12内には、図2に示すように、リテーナ13が、当該収容部12の周方向に沿って移動可能に配設されている。このリテーナ13には、周方向に複数個のローラ14が回転可能に配置されている。また、収容部12内には、フレキシブルなフラットケーブル15が、上記ローラ14のうちの一つのローラ14でまき方向を反転させた反転部15aが中間部に形成された状態で、渦巻状に巻かれて収容されている。フラットケーブル15の一端部は、ステータ10に設けられた第1のコネクタ部18に接続され、他端部は、ロテータ11の上面部に設けられた第2のコネクタ部19に接続されている。
【0017】
前記第1のコネクタ部18には、車体側の図示しない電気機器が接続される。また、第2のコネクタ部19は、ステアリングホイール3に設けられた、例えば図示しないエアバッグのインフレータ(ガス発生器)や、図示しないホーンスイッチが接続される。
【0018】
図3及び図4にも示すように、前記ステアリングロールコネクタ8の前記ロテータ11及び前記リテーナ13並びに前記ステータ10の各内縁部全周には、内方に突出する鍔部11a、13a、10aがそれぞれ形成されている。この鍔部11a、13a、10aの内径は、前記ステアリングホイール3のシャフト嵌合ボス部6の外径より僅かに大きい。
【0019】
前記ロテータ11が中立位置である状態の前記ステアリングロールコネクタ8の前記各鍔部11a、13a、10aの内縁1箇所に、それぞれ軸方向で対向する凹部11b、13b、10bが形成されている。これら凹部11b、13b、10bは同じ大きさに形成されている。前記ロテータ11の中立位置とは、ロテータ11の全回転領域の中間位置であり、ステアリングホイール3が車両の直進時に対応するステアリングホイール中間位置にあるとき、該ロテータ11を中間位置とするのが適正である。
【0020】
又、前記ステアリングホイール3のシャフト嵌合ボス部6外周面の一部に、前記各凹部11b、13b、10b内に入り込む大きさで径方向の突出する凸部16が形成されている。この凸部16は、ステアリングホイール3の取り付け状態(図1の状態)では、同じく取り付け状態のステアリングロールコネクタ8の前記各凹部11b、13b、10bより軸方向基端側(ステアリングシャフト1の軸方向基端側)に離間して位置する。
【0021】
さらに、前記ステアリングホイール3のシャフト嵌合ボス部6における外周面には、該ステアリングホイール3のステアリングシャフト1への取り付け状態で前記ロテータ11の凹部11bと嵌合して該ロテータ11を該ステアリングホイール3と一体回転させるための回転伝達用凸部17が形成されている。この回転伝達用凸部17は、前記凸部16と同じ角度位置にある(軸方向で対向している)。
【0022】
ここで、ステアリングロールコネクタ8及びステアリングホイール3を夫々の取付対象に取り付ける場合、まず、ステアリングロールコネクタ8を、各凹部11b、13b、10bが軸方向で対向する(揃う)状態とすることで、自ずと、ロテータ11が中立位置状態となる。
【0023】
この状態のステアリングロールコネクタ8のステータ10を前記車体側であるスイッチベース7に取り付ける。この場合、このステアリングロールコネクタ8の前記各凹部11b、13b、10bの角度位置が所定角度位置(ステアリングホイール3の中立位置での凸部16の角度位置に合致する角度位置)となるように取り付ける。
【0024】
そして、中立位置にあるステアリングシャフト1に対してステアリングホイール3のシャフト嵌合ボス部6を軸方向基端側へ嵌合する。このとき、凸部16が、ステアリングロールコネクタ8の各凹部11b、13b、10bを軸方向基端側へ挿通される。そして、ステアリングホイール3の底部3a下面がステアリングシャフト1上端面(先端面)に当接したところで、ねじ部1aにナット5を螺着し、該ステアリングホイール3をステアリングシャフト1に取り付ける。この取り付け状態では、この凸部16は、取り付け状態のステアリングロールコネクタ8の前記各凹部11b、13b、10bより軸方向基端側(ステアリングシャフト1の軸方向基端側)に離間して位置する。そして、回転伝達用凸部17が前記ロテータ11の凹部11bと嵌合しており、もって該ロテータ11は該ステアリングホイール3と一体回転可能に連結されている。
【0025】
この構成において、中立位置にあるステアリングシャフト1は右回転方向及び左回転方向へ最大ほぼ2.5回転される。このとき、ステアリングロールコネクタ8のロテータ11も同じく最大ほぼ2.5回転されるが、リテーナ13は、該ロテータ11の回転数より低い回転数で回転し、その回転比(減速比)は通常、整数倍(2:1)ではない。従って、ロテータ11が2回回転したときでも、各凹部11b、13b、10bが軸方向で揃うことはなく、各凹部11b、13b、10bが軸方向で揃うのは、ロテータ11が中立位置であるときのみに限られる。例えば、本実施例では、ロテータ11が図5の中立位置状態から、90度回転したときには図6に示すようにリテーナ13はほぼ37.5度で、180度回転したときには図7に示すようにリテーナ13はほぼ75度であり、従って、ロテータ11が1回転したときリテーナ13は150度であり、ロテータ11が2回転したときリテーナ13は300度である。但し、この減速比は、この実施例に限られるものではなく、少なくとも2:1以外であれば良い。なお、この図5ないし図7ではコネクタ部18、19は省略している。
【0026】
このように本実施例によれば、ロテータ11が中立位置にあるときに限って、該ロテータ11の凹部11bと、リテーナ13の凹部13bと、ステータ10の凹部10bとが軸方向に対向するものであり、ロテータ11が中立位置から回転した状態では、各凹部11b、13b、10bが軸方向で対向する状態(揃った状態)となることはない。このような各凹部11b、13b、10bが軸方向で対向しない状態(不揃いとなった状態)のステアリングロールコネクタ8を仮に車体側に取付けた場合、ステアリングホイール3の凸部16が各凹部11b、13b、10bを軸方向に通過することができず、該ステアリングホイール3の取付けができない。これをもってステアリングロールコネクタ8が中立状態ではないことを認識させることができる。そして、ステアリングロールコネクタ8が中立状態であるときの取付状態では、各凹部11b、13b、10bが軸方向に揃っているから、ステアリングホイール3の凸部16が各凹部11b、13b、10bを支障なく通過して該ステアリングホイール3をステアリングシャフト1に取付けることができる。これをもって、ステアリングロールコネクタ8が中立状態で取り付けられたことを認識させることができる。
【0027】
さらにステアリングホイール3を取り外す場合には、当該ステアリングホイール3を中立位置に戻すことで、各凹部11b、13b、10bを揃え、その後に当該ステアリングホイール3を取り外すことになる。従って、ステアリングホイール3を必ず中立位置で取り外すことができ、且つステアリングロールコネクタ8も必ず中立位置とすることができる。
【0028】
又、本実施例によれば、従来要していたピンを用いない構成であるから、ピンなどの別部品を要さず、ピン取り忘れによるステアリングロールコネクタの不動作を来たすこともない。
さらに、本実施例によれば、前記ステアリングホイール3に、ステアリングシャフト1と連結されたときに前記ロテータ11の凹部11bと嵌合して該ロテータ11を該ステアリングホイール3と一体回転させるための回転伝達用凸部17を形成したから、ロテータ11の凹部11bを回転伝達用に利用できる。
【0029】
なお本発明は、上記した実施例に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。例えば、ステアリングロールコネクタにおけるステータ、ロテータ、リテーナの形状、ステアリングホイールの形状は適宜変更しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施例を示すステアリングロールコネクタ部分の縦断正面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】ステアリングロールコネクタ全体の斜視図
【図4】凹部及び凸部部分の分解斜視図
【図5】図1のB−B線断面図
【図6】作用説明のための図5相当図(その1)
【図7】作用説明のための図5相当図(その2)
【符号の説明】
【0031】
図面中、1はステアリングシャフト、3はステアリングホイール、8はステアリングロールコネクタ、10はステータ、10aは鍔部、10bは凹部、11はロテータ、11aは鍔部、11bは凹部、13はリテーナ、13aは鍔部、13bは凹部、15はフラットケーブル、16は凸部、17は回転伝達用凸部を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングシャフトの先端部に挿通連結されたステアリングホイールの周囲に沿って車両の車体側に固定される環状のステータと、
このステータに対して回転可能に設けられ、前記ステータとの間にステアリングホイールを中心とした環状の収容部を形成し該ステアリングホイールと一体回転するロテータと、
前記収容部内に当該収容部の周方向に沿って移動可能に収容されると共に、周方向に複数のローラが回転可能に配置されたリテーナと、
前記複数のローラのうちの一つのローラで巻き方向を反転させた反転部が中間に形成された状態で前記収容部内に収容され、一端部が前記ステータに接続されると共に他端部が前記ロテータに接続されたフラットケーブルとからなるステアリングロールコネクタを備え、
前記ステアリングロールコネクタの該ロテータ及び前記リテーナ並びに前記ステータの各内縁部全周に内方に突出する鍔部をそれぞれ形成し、
前記ロテータが中立位置である状態の前記ステアリングロールコネクタの前記各鍔部の内縁1箇所に、それぞれ軸方向で対向する凹部を形成し、
前記ステアリングホイールの外周面の一部に、前記各凹部内に入り込む大きさで径方向の突出し、前記ステアリングホイールを前記ステアリングシャフトに挿通するときに前記軸方向で対向した状態の前記各凹部を軸方向に通過し前記ステアリングシャフトとの連結状態で前記ロテータ及びリテーナの各凹部と軸方向で離間する凸部を設け、
前記ステアリングロールコネクタにおける各凹部が軸方向で対向する状態で該ステアリングロールコネクタを前記車体側へ取付け、前記ステアリングホイールの前記凸部を前記各凹部を通過させて該ステアリングホイールを前記ステアリングシャフトに取り付けてなることを特徴とするステアリングロールコネクタ及びステアリングホイールの取付構造。
【請求項2】
前記ステアリングホイールには、ステアリングシャフトと連結されたときに前記ロテータの凹部と嵌合して該ロテータを該ステアリングホイールと一体回転させるための回転伝達用凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングロールコネクタ及びステアリングホイールの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−86890(P2010−86890A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−257128(P2008−257128)
【出願日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】