説明

ステンレス鋼製面受け板

【課題】 形状修正の必要がなく、耐食性に優れとともに必要な剛性と平坦度及び耐摩耗性,耐疵付き性を備えたステンレス鋼製面受け板を提供する。
【解決手段】 C:0.09〜0.17質量%,Si:1.0質量%以下,Mn:1.5質量%以下,Ni:4.0〜7.0質量%,Cr:14.0〜17.0質量%,N:0.10質量%以下,B:0.001〜0.010質量%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつ下記(1),(2)式で定義されるAHV値及びSHV値が、それぞれAHV値≦250及びSHV値≧350の範囲になるように調整された成分組成を有し、拘束状態で深冷処理された後に表面にショットピーニングが施されて500HV以上の表面硬さに調整されたステンレス鋼板。
AHV値=985‐135C‐14Si‐30Mn‐43Ni‐29Cr‐265N ・・・(1)
SHV値=1882‐255C‐43Si‐101Mn‐70Ni‐55Cr‐921N ・・・(2)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐食性を有し、耐摩耗性及び耐疵付き性に優れ、しかも厳しい平坦度が要求される面受け板に関する。
【背景技術】
【0002】
ダンボールや合成樹脂シートの裁断に使用される、例えば特許文献1に記載されたような裁断機には、トムソン刃と面受け板が使用されている。
この面受け板には、裁断精度を高いレベルで保持するために厳しい平坦度が要求されるとともに、裁断の圧力を受けるための剛性も必要である。鉄系材料においては300HV以上の表面硬さを備えていれば、剛性は確保できる。しかしながら、トムソン刃や裁断物の接触による疵付きや摩耗を防止するためには、500HV以上の表面硬さを呈する高強度が要求される。
また、食品パック用素材を裁断するときには衛生面も重視されるため、従来の特殊鋼にCrめっき等が施されたものに替わって、耐食性に優れるステンレス鋼が用いられるようになってきた。
【特許文献1】特許第3045502号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
SUS304に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼は、冷間加工等を施すと加工誘起マルテンサイト相が生成し、硬さが上昇するため面受け板としての必要硬さを得ることができる。
一方、形状面からは、冷間圧延時に板切れを防止しようとすると、コイルエッジに耳伸びと称されるウェーブ状の形状不良が現れた冷延板が得られるのが一般的である。この圧延形状を面受け板に要求される平坦形状に矯正しようとすると、コイル状態もしくは切り板状態で形状修正を行う必要がある。しかしながら、冷間圧延により加工硬化された鋼板は剛性が高くなっているため、軟質材の形状矯正ラインでの形状修正は困難であるため、圧延形状のままで使用されることが一般的である。
圧延形状の良否が、冷間圧延の設備及びオペレータの技術に依存するところが大きく、使用できる製品の歩留まりが低下するといった問題がある。
【0004】
他方、SUS630で代表される析出硬化型ステンレス鋼は、高温からの焼入れ時点ではSUS304等の冷間圧延材と比べて硬さが低いが、時効処理によって硬さを高くすることができるため、面受け板に使用され始めている。しかしながら、焼入れ材の硬さが焼鈍材の硬さに比べて高いため、形状修正できる範囲に限りがある。しかも、形状修正できたとしても時効処理時に温度分布の不均一等に起因した歪みが発生しやすいために、時効処理後に形状が悪化することがあり、必ずしも安定した製品が得られていないのが現状である。
そこで、本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、形状修正の必要がなく、耐食性に優れるとともに必要な剛性と平坦度及び耐摩耗性,耐疵付き性を備えたステンレス鋼製面受け板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のステンレス鋼製面受け板は、その目的を達成するため、C:0.09〜0.17質量%,Si:1.0質量%以下,Mn:1.5質量%以下,Ni:4.0〜7.0質量%,Cr:14.0〜17.0質量%,N:0.10質量%以下,B:0.001〜0.010質量%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつ下記(1),(2)式で定義されるAHV値及びSHV値が、それぞれAHV値≦250及びSHV値≧350の範囲になるように調整された成分組成を有し、拘束状態で深冷処理された板の表面にショットピーニングが施されて500HV以上の表面硬さを有していることを特徴とする。
AHV値=985‐135C‐14Si‐30Mn‐43Ni‐29Cr‐265N ・・・(1)
SHV値=1882‐255C‐43Si‐101Mn‐70Ni‐55Cr‐921N ・・・(2)
上記ショットピーニングが施された板は、表面からの距離において5〜40μmの厚さで500HV以上の表面硬さを有しているものが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、各元素の含有量が準安定オーステナイト系ステンレス鋼の成分範囲を十分に満たすように設定されるとともに、後述のように焼鈍後の硬さを表す指標であるAHV値及び深冷処理後の硬さを表す指標であるSHV値の範囲が実験に基づいて設定されている。焼鈍状態では比較的軟質であるために定盤で挟まれた際に形状が修正され、拘束された状態での深冷処理により、オーステナイト相がマルテンサイト相に変態するとき変態前の残留応力が緩和されるとともに何れの方向にも均一な応力分布となる。このため、拘束深冷処理後の鋼板は平坦度に優れている。深冷処理とその後に施されたショットピーニングによって所望の表面硬さを得ているので、高い剛性を有し、優れた耐摩耗性,耐疵付き性を備えたステンレス鋼製面受け板を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
ステンレス鋼板を裁断機等の面受け板に適用しようとしたとき、最も重要とされる点は平坦度と高強度・高硬度化である。
平坦度は、軟質な状態であれば形状修正が可能であり、高強度・高硬度化はいずれの成分においてもマルテンサイト相を多くすることが有効である。本発明におけるような深冷処理して高強度・高硬度を発揮させるステンレス鋼の成分は、焼鈍状態ではマルテンサイト相の生成量を少なくして、換言すればオーステナイト相を主体として比較的軟質な状態を保って形状修正しやすく、深冷処理によってマルテンサイト相の生成量を増大させて高強度・高硬度化を図るように調整される。
【0008】
このようなマルテンサイト相の生成量の調整は、オーステナイト相の安定度を調整することによって行われる。すなわち、オーステナイト相が安定になり過ぎると深冷処理を施してもマルテンサイト相が殆ど生成しないので、高強度・高硬度化を図ることができない。反対にオーステナイト相が不安定になり過ぎると、焼鈍状態でマルテンサイト相が多量に生成するので、平坦化が困難になる。これに対して、オーステナイト相の安定度が適正であれば、焼鈍状態ではマルテンサイト量の生成量を少なくして比較的軟質な状態を保ち、この状態で両面から拘束して形状修正した後、拘束したまま深冷処理によってマルテンサイト相の生成量を増大させて高強度・高硬度化を図るとともに、修正した形状を維持することが可能になる。
【0009】
深冷処理によってもすべてがマルテンサイト相化されるものではない。オーステナイト相が残存する。そこで、本発明では、深冷処理後に残存するオーステナイト相を冷間加工によりマルテンサイト相に変態させて、さらに高強度・高硬度化しようとするものである。この際の冷間加工法として、冷間圧延とショットピーニング法が想定されるが、冷間圧延法は表面層だけでなく内部にも歪みを導入することになるため、硬さの上昇とともに平坦度が低下するおそれがある。これに対して、ショットピーニング法は、表面層にのみ歪みを導入するので、表面硬さの上昇のみで平坦度を低下させることはない。
したがって、ステンレス鋼板を面受け板に適用する際には、拘束状態で深冷処理された板の表面にショットピーニングを施して表面硬さをさらに上昇させることが有効である。
【0010】
以下に、各成分について数値限定した理由を説明する。AHV値の上限値が250を超えると、焼鈍材を定盤で挟んで形状修正する際に形状を十分に修正することができなくなる。すなわち、上限値を超えるAHV値では、冷延焼鈍板が高強度で硬質化しており、冷延焼鈍板を平坦に矯正することができなくなる。SHV値の下限値が350に満たないと、深冷処理後にショットピーニングを施しても硬度が低く、面受け板としての剛性が得られず、摩耗や疵付きが発生しやすくなる。
【0011】
Cは、深冷処理によって生成するマルテンサイト相を高強度化するために重要な元素である。C含有量が0.09〜0.17%の範囲に限定されるのは、下限値未満のC%では、深冷処理によって十分な硬度が得られないからであり、上限値を超えるC%では、焼鈍後の冷却時に炭化物が形成され、研磨時に表面欠陥として出現しやすくなる。
Siは、マルテンサイト相の硬度を上昇させる元素である。Si含有量が1.0%以下に限定されるのは、上限値を超えるSi%では、焼鈍後の強度が高くなって、焼鈍材を定盤で挟んで形状修正することが困難になる。Siは、マルテンサイト相の硬度上昇元素及び脱酸剤として0.05%以上含まれることが好ましい。
【0012】
Mnはオーステナイト生成元素であり、焼鈍状態でオーステナイト相を得るのに必要である。Mn含有量が1.5%以下に限定されるのは、上限値を超えるMn%では、MnS等の介在物の形成量が増大し、ピット状の表面欠陥が発生しやすくなるためである。Mnはオーステナイト生成元素及び脱酸剤として0.05%以上含まれることが好ましい。
Niはオーステナイト生成元素であり、焼鈍状態でオーステナイト相を得るのに必要である。また、焼鈍後及び深冷処理後の硬さ、すなわちAHV値及びSHV値を調整するために重要な元素である。Ni含有量が4.0〜7.0%の範囲に限定されるのは、下限値未満のNi%では、オーステナイト相が不安定になり過ぎ、上限値を超えるNi%では、オーステナイト相が安定になり過ぎるおそれがあるためである。
【0013】
Crは、ステンレス鋼の耐食性を維持するために必要な元素である。Cr含有量が14.0%に満たないとステンレス鋼としての耐食性を確保することができず、逆に17.0%を超えるCr%では、組織安定度を損なうとともに、マルテンサイト相の靭性を低下させることになる。
Nは、Cと同様にマルテンサイト相を高強度化する元素である。0.10%を超えるNを含有すると、窒化物の形成量が増大し、表面欠陥が発生しやすくなる。Nは、マルテンサイト相の強化のために0.005%以上含まれることが好ましい。
Bは、熱間加工性及び焼入れ性の改善に有効な元素である。0.001%に満たないB含有量では熱間加工割れの発生するおそれがあり、逆に0.010%を超えるBを含有させると硼化物等の形成量が増大し、表面欠陥が発生しやすくなる。
【0014】
このように本発明では、C、Si、Mn、Ni、Cr、N、Bが準安定オーステナイト系ステンレス鋼の成分範囲を満たすように設定されるとともに、AHV値及びSHV値の範囲が実験に基づいて設定されるので、焼鈍状態ではマルテンサイト相の生成を少量に止めて比較的軟質な状態を保って、その状態での形状修正が可能になり、深冷処理によってマルテンサイト相を多量に生成して高強度を発現することが可能となる。さらに深冷処理後の表面ショットピーニングにより、さらなる表面硬さの上昇が可能となる。
【0015】
次に、成分組成を所定の範囲に調整したステンレス鋼から、面受け板を製造する方法について、簡単に説明する。
所定の化学成分を有する鋼を、好ましくは真空溶解炉で溶製後、鋳造する。鋳造方法に限定はないが、連続鋳造法を採用することが効率的である。その後、必要に応じて熱間鍛造した後熱間圧延する。熱間圧延条件は特に規定する必要はない。通常の準安定オーステナイト系ステンレス鋼を熱処理する際と同じ条件の範囲内で行えばよい。熱間圧延鋼板を溶体化処理した後、冷間圧延する。冷延材を焼鈍し、オーステナイト単相もしくはオーステナイト相中にマルテンサイト相が少量生成した焼鈍組織を形成する。この焼鈍条件も通常の範囲内で十分である。冷間圧延及び焼鈍を、冷間圧延鋼板の板厚が面受け板としての目標板厚になるまで繰り返して行う。なお、焼鈍の後にスケール除去を目的として通常の酸洗工程を介在させている。
【0016】
所要の板厚に冷間圧延した後焼鈍した鋼板をロール等で矯正した後、面受け板を形作るに必要な寸法に裁断する。裁断された板材を、平坦な定盤の間に挟んで平坦化する。この際、定盤としては、3.0〜10.0mm程度の板厚で、裁断された板材よりも広いステンレス鋼板を用いることが好ましい。
次に、定盤に挟んで拘束した状態で深冷処理を施す。深冷処理は−50℃以下の温度で行うことが好ましい。−50℃以下なる条件を容易に確保する意味では、専用冷媒や液体窒素の気化を利用した極低温槽、あるいはドライアイスとアルコールの混合液中に浸漬することが好ましい。また変態を完全に行わせるためには、1時間以上浸漬することが好ましい。
【0017】
この深冷処理によって、オーステナイト相はマルテンサイト相に変態されるとともに、変態前の残留応力が緩和されて何れの方向にも均一な応力分布となる。このため、拘束深冷処理により、応力分布が均一で平坦な鋼板が得られる。
拘束深冷処理を施した板材の表面に、ガラス球や金属球を用いてショットピーニングを施す。この際、硬質層は、表面から5〜40μmの厚さで形成することが好ましい。5μmに満たないと所望の耐疵付き性や耐磨耗性が得られない場合がある。また40μmを超えて厚くすると、特に片面にショットピーニングを施した場合に、表面歪みが大きくなって平坦度が低下する場合がある。
【実施例】
【0018】
次に本発明を実施例によって具体的に説明する。
表1に示す化学成分を有するステンレス鋼を供試材として用いた。なお、表中、発明鋼A〜Cが本発明の請求項に記載の条件を満たす成分組成を有するものであり、比較鋼Dが市販のSUS304を、比較鋼Eが同じくSUS430を用いたものである。
これらの鋼を、それぞれ80tを電気炉で真空溶解した後、厚さ200mmのスラブに鋳造し、熱間圧延を施して板厚3.0mmの熱延板を製造した。
【0019】
鋼種A〜Cについては、熱延板に焼鈍を施して酸洗した後、冷間圧延により板厚1.5mmの冷延板とした。さらに冷延板に焼鈍を施した後、酸洗して板厚1.5mmの冷延焼鈍板とした後1m×1mの切板にせん断した。
この冷延焼鈍板に拘束深冷処理を施した。拘束深冷処理として、本発明ステンレス鋼板体を、5mmのステンレス鋼板に挟んで専用冷媒を用いて−70℃に設定した冷凍庫内に6時間装入した。
【0020】
鋼種Dについては、熱延板に焼鈍を施して酸洗した後、冷間圧延により板厚1.5mmの冷延板とした。また鋼種Eについては、熱延板に長時間焼鈍を施して酸洗した後、冷間圧延により板厚1.5mmの冷延板とした。その後、いずれも1m×1mの切板にせん断した。
鋼種A〜Eから切り出した1m×1mの切板にショットピーニングを施した。
ショットピーニングには、直径0.5mmのガラスビーズを用い、2kg/cm2の圧力で同一箇所に5〜60秒均一に噴霧されるように調整し、片面の全面に施した。
【0021】
硬さ試験は、ショットピーニング前後において荷重9.8Nのマイクロビッカース硬度計で表面と電解研磨した断面を測定し、5箇所の測定点における測定値を平均化した。また、ショットピーニングによる鋼仮想の厚さは、電解研磨した断面においてマイクロビッカース硬度計で表面より±20HVの硬さの範囲を硬化層として測定した。
平坦度の測定は、ショットピーニング前後の板を定盤に載せ、すきまゲージを用いて反り量を測定した。
【0022】

【0023】
試験結果を表2に示す。試験No.1〜5の本発明例においては、ショットピーニング前の表面及び母材の硬さが500HV以下であったが、ショットピーニングにより7〜35μmの硬化層が得られ、表面硬さが500HV以上得られているとともに、平坦度も0.4mm以下で面受け板として良好な特性を有していた。
これに対して、本発明鋼を用いた試験No.6は、ショットピーニング後の硬化層の厚さが薄いために表面の硬さが500HV以上になっていない。また、同じく試験No.7は、ショットピーニング後に500HV以上の表面硬さが得られているが、硬化層の厚さが厚くなりすぎているために、平坦度が0.7mmにもなっており、面受け板としての特性は不十分であった。
【0024】
一方、試験No.8はSUS304を用いた例である。ショットピーニング前は試験No.4に近い硬さが得られているものの、ショットピーニング後は26mmの硬化層が得られているにもかかわらず表層の硬さは432HVと低く、さらに平坦度も悪化して面受け板として使用できるものではなかった。
また、試験No.9はSUS430を用いた例である。ショットピーニング後の硬さの上昇はほとんどなく、形状も悪化しており、面受け板として使用できるものではなかった。
【0025】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
C:0.09〜0.17質量%,Si:1.0質量%以下,Mn:1.5質量%以下,Ni:4.0〜7.0質量%,Cr:14.0〜17.0質量%,N:0.10質量%以下,B:0.001〜0.010質量%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつ下記(1),(2)式で定義されるAHV値及びSHV値が、それぞれAHV値≦250及びSHV値≧350の範囲になるように調整された成分組成を有し、拘束状態で深冷処理された板の両面にショットピーニングが施されて500HV以上の表面硬さを有していることを特徴とするステンレス鋼製面受け板。
AHV値=985‐135C‐14Si‐30Mn‐43Ni‐29Cr‐265N ・・・(1)
SHV値=1882‐255C‐43Si‐101Mn‐70Ni‐55Cr‐921N ・・・(2)
【請求項2】
C:0.09〜0.17質量%,Si:1.0質量%以下,Mn:1.5質量%以下,Ni:4.0〜7.0質量%,Cr:14.0〜17.0質量%,N:0.10質量%以下,B:0.001〜0.010質量%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつ下記(1),(2)式で定義されるAHV値及びSHV値が、それぞれAHV値≦250及びSHV値≧350の範囲になるように調整された成分組成を有し、拘束状態で深冷処理された後にショットピーニングが施されて表面から5〜40μmの厚さで500HV以上の表面硬さを有していることを特徴とするステンレス鋼製面受け板。
AHV値=985‐135C‐14Si‐30Mn‐43Ni‐29Cr‐265N ・・・(1)
SHV値=1882‐255C‐43Si‐101Mn‐70Ni‐55Cr‐921N ・・・(2)

【公開番号】特開2006−249559(P2006−249559A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−71624(P2005−71624)
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【出願人】(000004581)日新製鋼株式会社 (1,178)
【Fターム(参考)】