説明

スパッタ装置

【課題】安定した放電を長時間にわたって持続可能なスパッタ装置を提供する。
【解決手段】アノード体及びターゲットによって囲まれる放電空間に臨んでターゲットに対向される成膜対象物に絶縁膜をスパッタ成膜するスパッタ装置であって、アノード体の内壁面の近傍に、一端側が放電空間に臨み他端側がアノード体の内壁面へと通じる隙間が設けられ、その隙間の長さをL、放電空間内の気体分子の平均自由行程をλ1、放電空間内の電子の平均自由行程をλ2とすると、λ1<L<λ2である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパッタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スパッタ装置において、成膜対象物である基板以外のチャンバー内構造物に膜が付着すると、その清掃が難しくなるため、着脱自在なリフレクターをチャンバー内に設け、そのリフレクターを取り外すことで付着堆積物を除去することが従来より行われている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−31493号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般的にスパッタ装置において、カソード面(ターゲット面)と、アノード面との面積を比較した場合、アノード面の方がカソード面よりも十分大きな面積が確保されていることが多い。そのため、絶縁体のスパッタ成膜において、アノード面に絶縁膜が付着しても、電子がアノード面に突入する経路を絶縁膜で阻害されるケースは少なく、アノード面のすべてが絶縁膜によって覆われる期間よりも、膜が剥がれ落ちて異物付着、異常放電となる前に清掃する周期の方が短いので、電子の逃げ場がなくなることによる異常放電や放電停止はあまり問題視されていなかった。
【0004】
しかし、近年の装置小型化やコスト削減化に伴い、カソード面に対するアノード面の面積比率が小さくなってきており、さらに処理の高速化により、短期間でアノード面のすべてを絶縁膜が覆ってしまい、アノード面への電子の流れが阻害されて放電が安定に持続しなくなってしまうことが懸念される。
【0005】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、安定した放電を長時間にわたって持続可能なスパッタ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、アノード体及びターゲットによって囲まれる放電空間に臨んで前記ターゲットに対向される成膜対象物に絶縁膜をスパッタ成膜するスパッタ装置であって、前記アノード体の内壁面の近傍に、一端側が前記放電空間に臨み他端側が前記アノード体の内壁面へと通じる隙間が設けられ、前記隙間の長さをL、前記放電空間内の気体分子の平均自由行程をλ1、前記放電空間内の電子の平均自由行程をλ2とすると、λ1<L<λ2であることを特徴とするスパッタ装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、安定した放電を長時間にわたって持続可能なスパッタ装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係るスパッタ装置の要部断面構造を示す模式図である。
【0010】
このスパッタ装置は、成膜対象物として例えばディスク状記録媒体の樹脂製基板10に対して一枚ずつ枚葉式で絶縁膜をスパッタ成膜するスパッタ装置である。
【0011】
基板10は、支持体15に支持されている。スパッタ成膜時、基板10はその被成膜面を、アノード体20及びターゲット11によって囲まれる放電空間5に臨ませた図1に示す位置(成膜位置)にセットされる。
【0012】
放電空間5の上部には、例えば円盤状に形成されたターゲット11が、その被スパッタ面を放電空間5に臨ませて、バッキングプレート等を介して保持されている。ターゲット11には、図示しない電源から電圧が印加される。本実施形態に係るスパッタ装置は、例えばDC(直流)スパッタ装置であり、ターゲット11はカソードとして機能し、ターゲットには負電圧が印加される。基板10は、その被成膜面をターゲット11に対向させて、図1に示す成膜位置にセットされる。
【0013】
アノード体20は、例えば、金属などの導電性材料からなり、接地されている。アノード体20は、全体としては略円筒形状に形成され、大きく分けると、放電空間5の周囲を囲むアノード体21と、ターゲット11の周囲を囲みターゲット11と共に放電空間5の天井壁として機能するアノード体22とを有する。
【0014】
アノード体20の下部中央には、成膜時に基板10がセットされる円形状の開口19が形成されている。ターゲット11の中心部からはセンターマスク13が開口19に向けて延在している。また、放電空間5の周囲を囲むアノード体21における下部には、開口19に向けて径内方に突出する環状のアウターマスク14が設けられている。
【0015】
基板10が図1に示す成膜位置にセットされると、センターマスク13は、中央孔を有するディスク状の基板10のその中央孔を含む中央部を覆い、アウターマスク14の先端部(内周側縁部)は、基板10の最外周縁部を覆う。基板10においてそれらマスク13、14で覆われた部分には成膜されない。
【0016】
基板10の支持体15は、ロッド12を介して図示しない駆動装置に連結されている。その駆動装置の駆動によりロッド12が図1の成膜位置から下降することで、成膜を終えた基板10は成膜位置から離間して、搬送室内に搬送される。逆に、搬送室にある成膜前の基板10は、ロッド12の上昇により図1に示す成膜位置にセットされる。
【0017】
円盤状のターゲット11の側面の周囲を囲むアノード体22には、リフレクター25が固定もしくは着脱自在に保持されている。リフレクター25は、放電空間5内におけるアノード体22の下方に設けられ、アノード体22と同様、環状に形成されている。
【0018】
リフレクター25は、アノード体22に取り付けられた取付部25aと、取付部25aの下端部から径外方に延在する平面部25bと、平面部25bの径外方側の端部からアノード体22に向かって略直角に屈曲した屈曲部25cとを有する。平面部25bは、アノード体22の内壁面22aに対して離間して略平行に対向している、屈曲部25cの先端は、アノード体22の内壁面22aにまで到達しておらず、アノード体22の内壁面22aに対して離間している。
【0019】
放電空間5の周囲を囲むアノード体21における上部の内壁面と、リフレクター25の屈曲部25cの外周面との間には、隙間30が形成されている。この隙間30は、ターゲット11の中心及び基板10の中心を通る中心線Cを中心とする環状に形成されている。
【0020】
隙間30は、一端側が放電空間5に臨み、他端側がアノード体22の内壁面22aへと通じている。すなわち、隙間30は、図1において下方を向いて放電空間5に臨む第1の開口31と、第1の開口31よりも放電空間5に対して奥側(図1において上方)に位置すると共に、アノード体22の内壁面22aに向き合う第2の開口32とを有する。第2の開口32は、アノード体22の内壁面22aと、リフレクター25の平面部25bとの間に形成された空間に通じている。
【0021】
次に、上述した本実施形態に係るスパッタ装置を用いたスパッタ成膜処理について説明する。
【0022】
放電空間5内には、図示しないガス導入機構を介して、例えばアルゴンガス、窒素ガス、酸素ガスなどが導入され、また図示しない真空排気系により所定の減圧雰囲気にされている。
【0023】
そして、基板10が図1に示す成膜位置にセットされて、ターゲット11に電圧を印加すると放電空間5内に放電が生じ、導入されたガスが電離して放電空間5内にプラズマが生起され、加速されたイオンによってターゲット11がスパッタされる。
【0024】
本実施形態では、反応性スパッタ成膜を行っており、ターゲット11から叩き出されたターゲット構成原子は、放電空間5内に導入されたガスと反応して、絶縁膜として基板10の被成膜面に成膜される。例えば、シリコンターゲットを用いた場合、窒素ガスを導入すればシリコン窒化膜が基板10に成膜され、酸素ガスを導入すればシリコン酸化膜が基板10に成膜される。
【0025】
このようなスパッタ成膜を、複数枚の基板10に対して一枚ずつ次々と繰り返し行っていくと、基板10以外の、アノード体20の内壁面にも絶縁膜が付着堆積していく。放電空間5中の電子が、接地されたアノード体20に飛び込むことで、アノード体20を介して放電空間5とグランドとの間に電流が流れ放電が持続するため、アノード体20の内壁面(アノード面)が絶縁膜によって覆われてしまうと、放電空間5中の電子のアノード体への突入先がなくなり、異常放電や放電停止などをきたす。
【0026】
そこで、本実施形態では、アノード体20の内壁面の近傍に、前述した隙間30を設けている。隙間30は、放電空間5に臨む第1の開口31から、これよりも放電空間5に対して奥側(図1の例ではアノード体22の内壁面22a側)に位置する第2の開口32にかけて続く細い通路となっている。その隙間30の長さLを適正に設定することで、絶縁膜を構成する気体分子(飛翔中の気体分子)の通過に対しては障害となるが、電子は通り抜けやすくする隙間30としている。
【0027】
具体的には、隙間30における第1の開口31と、第2の開口32とを結ぶ方向の長さをL、放電空間5内の気体分子の平均自由行程をλ1、放電空間5内の電子の平均自由行程をλ2とすると、λ1<L<λ2の関係を満足する。
【0028】
「平均自由行程」は、気体分子または電子が他の気体分子に一度衝突してから次に衝突するまでの平均飛行距離であり、放電空間5内の温度をT[K]、放電空間5内の圧力をP[Pa]、放電空間5内の気体分子の直径をD[m]とすると、平均自由行程λ[m]=(3.1×10−24×T)/(P×D)で表される。
【0029】
すなわち、本実施形態では、気体分子と電子との平均自由行程の差を利用している。隙間30の長さLは気体分子の平均自由行程λ1より長いので、放電空間5内を飛翔している気体分子は隙間30を囲む壁面に衝突付着するなどして隙間30を通り抜ける確率が低い。したがって、近傍に隙間30が設けられていないアノード体21の内壁面には絶縁膜100が付着堆積していっても、隙間30を通り抜けなければ到達することができないアノード体22の内壁面22aには絶縁膜が付着堆積せず、電子の飛び込むアノード面が確保される。また、隙間30のギャップg(放電空間5の中心線Cのまわりに環状に形成された隙間30の径方向の幅)は、気体分子の直径よりも十分に大きいため、隙間30の入口(第1の開口31)が気体分子によって塞がれることもない。
【0030】
隙間30の長さLは電子の平均自由行程λ2より短いため、電子は第1の開口31から第2の開口32へと隙間30を通り抜けてアノード体22の内壁面22aに突入する確率が高い。この結果、放電空間5とグランド間の電子の流れを確保でき、長時間にわたる安定放電の持続が可能となる。
【0031】
表1には、圧力2.0[Pa]の条件における、アルゴンガス分子、窒素ガス分子、電子のそれぞれの平均自由行程[mm]を一例として示す。
【0032】
【表1】

【0033】
この表1に示すように、気体分子と電子の平均自由行程は5〜6倍程度違う。これは気体分子と電子の直径の差が大きく関係している。表1の条件の場合には、隙間30の長さL(すなわちリフレクター25の屈曲部25cの長さ)を、10mm程度にすればよい。また、隙間30のギャップgは1mm程であり、放電空間5の中心線(ターゲット11の中心と基板10の中心とを結ぶ中心線)Cと、隙間30の外周面との間の距離rは150mm程である。
【0034】
また、隙間30は、放電空間5の中心線Cのまわりに環状に対称的に設けられている。したがって、電子がアノード体22の内壁面22aに飛び込む経路が放電空間5内において偏らず、中心線Cのまわりに均一に放電が生じ、結果として基板10に形成される絶縁膜の面内膜厚分布のばらつきを抑えることができる。
【0035】
図2は、本発明の他の実施形態に係るスパッタ装置の要部断面構造を示す模式図である。なお、上記実施形態と同じ構成部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0036】
本実施形態では、円盤状のターゲット11の側面の周囲を囲むアノード体22に取り付けられたリフレクター51と、放電空間5の周囲を囲むアノード体21に取り付けられたリフレクター52との間に隙間40が形成されている。リフレクター51は、アノード体21の内壁面21aには接しておらず、その内壁面21aに対して離間している。
【0037】
隙間40は、図2において中心線Cに向いて放電空間5に臨む第1の開口41と、第1の開口41よりも放電空間5に対して奥側(径外方)に位置すると共に、アノード体21の上部の内壁面21aに向き合う第2の開口42とを有する。第2の開口42は、アノード体21の内壁面21aと、リフレクター51との間に形成された空間に通じている。隙間40は、中心線Cを中心とする環状に形成されている。
【0038】
上記実施形態の隙間30が、中心線Cの方向に延びる縦長であったのに対して、本実施形態における隙間40は径方向に延びる横長となっている。
【0039】
隙間40は、一端側が放電空間5に臨み、他端側がアノード体21の内壁面21aへと通じている。隙間40は、放電空間5に臨む第1の開口41から、これよりも放電空間5に対して奥側(アノード体21の内壁面21a側)に位置する第2の開口42にかけて続く細い通路となっており、本実施形態でも、その第1の開口41と第2の開口42とを結ぶ方向の長さLを適正に設定することで、絶縁膜を構成する気体分子(飛翔中の気体分子)の通過に対しては障害となるが、電子は通り抜けやすくする隙間40としている。
【0040】
すなわち、隙間40における第1の開口41と、第2の開口42とを結ぶ方向の長さをL、放電空間5内の気体分子の平均自由行程をλ1、放電空間5内の電子の平均自由行程をλ2とすると、λ1<L<λ2の関係を満足する。例えば、上記表1の条件の場合には、隙間40の長さLを10mm程度にすればよい。
【0041】
本実施形態においても、隙間40の長さLは気体分子の平均自由行程λ1より長いので、放電空間5内を飛翔している気体分子は隙間40を囲む壁面に衝突付着するなどして隙間40を通り抜ける確率が低い。隙間40を通り抜けなければ到達することができないアノード体21の内壁面21aには絶縁膜が付着堆積せず、電子の飛び込むアノード面が確保される。また、隙間40のギャップg(中心線Cの方向の幅)は、気体分子の直径よりも十分に大きいため、隙間40の入口(第1の開口41)が気体分子によって塞がれることもない。
【0042】
隙間40の長さLは電子の平均自由行程λ2より短いため、電子は第1の開口41から第2の開口42へと隙間40を通り抜けてアノード体21の内壁面21aに突入する確率が高い。この結果、放電空間5とグランド間の電子の流れを確保でき、長時間にわたる安定放電の持続が可能となる。
【0043】
隙間40を有するリフレクター51、52は、取り外し交換可能にアノード体内壁面に設けられている。そして、内壁面21aには絶縁膜が付着しないので、リフレクター51、52の交換のみで簡単に隙間40の所望のギャップgを維持(再生)することができる。リフレクター交換の作業性や取り扱い性を考えると、リフレクター51、52は一体構造とするのが好ましい。
【0044】
なお、前述した「長さLを有する隙間」は、アノード体20の内壁面近傍であればどこに設けても、絶縁膜によって覆われないアノード面を確保することができるが、膜構成物が飛来しにくくその堆積速度が比較的遅いターゲット11近傍に設けることが好ましい。
【0045】
また、基板10が樹脂等の絶縁体の場合、基板10への電子の突入がないので損傷の心配は少ないが、基板10が金属などの導体の場合だと基板10に電子が突入し、基板10が損傷してしまう可能性がある。この基板10への電子突入を抑制する観点からも、上記「隙間」をターゲット11近傍に設けて、電子が基板10から離れたアノード体に飛び込むようにすることが好ましい。
【0046】
また、本発明者は、図3に示すようなリフレクター70を実際に設けてスパッタ成膜を行い、放電空間5内堆積物の様子を確認した。
【0047】
リフレクター70は放電空間5を囲むリング状に形成され、チャンバー上壁となるアノード体22から下方に垂下して設けられている。リフレクター70の外周面は、チャンバー側壁となるアノード体21の内壁面に隙間を隔てて対向している。このリフレクター70を設けることによって、一端側が放電空間5に臨み他端側がアノード体22の内壁面22aへと通じる隙間60が形成される。
【0048】
本実施形態においても、隙間60の長さをL、放電空間5内の気体分子の平均自由行程をλ1、放電空間5内の電子の平均自由行程をλ2とすると、λ1<L<λ2の関係を満足する。
【0049】
ここでの隙間60の長さLは、厳密に考えると、リフレクター70の下端とアノード体21との間のギャップにおける放電空間5側の開口61から、アノード体22の内壁面22aへと至る経路の長さに対応する。ただし、リフレクター70の厚みは薄いため、リフレクター70の下端より下方における隙間の経路長はほとんど無視でき、隙間60の長さLを設定するにあたっては、実質、リフレクター70の縦方向長さL1を隙間60の長さLとみなすことができる。
【0050】
リフレクター70の下端と、アノード体21もしくはアウターマスク14との間の隙間のギャップgは2mm、リフレクター70の縦方向長さLは15mmとした。シリコンのターゲット11を用い、ターゲット印加電力を3.5kWとし、アルゴンガスと窒素ガス(分圧60%)とを放電空間5内に導入して2パスカルの圧力を維持し、光ディスクの保護膜を形成するDCマグネトロンスパッタを行った。
【0051】
これと同条件ではあるがリフレクター70を設けなかった場合には、異常放電に起因する発光が観測された。具体的には、処理枚数が数枚ほどでわずかな発光が観測され始め、30〜40枚程度でかなり激しい発光に至るのが観測された。
【0052】
これに対して、上記リフレクター70を設けた場合には、数百枚程度で初めてわずかな発光が観測され、以降それ以上発光が激しくなることはなかった。計1500枚の光ディスクに対してスパッタ成膜を行った後に確認したところ、リフレクター70とアノード体21やマスク14との間の隙間への堆積物の進入は見られなかった。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態に係るスパッタ装置の要部断面構造を示す模式図。
【図2】本発明の他の実施形態に係るスパッタ装置の要部断面構造を示す模式図。
【図3】本発明のさらに他の実施形態に係るスパッタ装置におけるリフレクターが設けられた部分を示す模式図。
【符号の説明】
【0054】
5…放電空間、10…成膜対象物(基板)、11…ターゲット、13…センターマスク、14…アウターマスク、20,21,22…アノード体、25,51,52,70…リフレクター、30,40,60…隙間、31,41…第1の開口、32,42…第2の開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アノード体及びターゲットによって囲まれる放電空間に臨んで前記ターゲットに対向される成膜対象物に絶縁膜をスパッタ成膜するスパッタ装置であって、
前記アノード体の内壁面の近傍に、一端側が前記放電空間に臨み他端側が前記アノード体の内壁面へと通じる隙間が設けられ、
前記隙間の長さをL、前記放電空間内の気体分子の平均自由行程をλ1、前記放電空間内の電子の平均自由行程をλ2とすると、λ1<L<λ2であることを特徴とするスパッタ装置。
【請求項2】
前記アノード体の内壁面に、取り外し交換可能な前記隙間を有するリフレクターが設けられていることを特徴とする請求項1記載のスパッタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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