説明

スライド扉

【課題】閉塞位置に配置されている扉体を開放位置に向けて容易に移動させることができるスライド扉を提供すること。
【解決手段】レール3と、レール3の長手方向上の閉塞位置と開放位置との間をスライド移動可能な扉体4と、を備えるスライド扉1であって、扉体4を閉塞位置から開放位置に向けて付勢する付勢手段21と、扉体4を閉塞位置で保持する保持手段20と、保持手段20による扉体4の保持を解除する保持解除手段13と、を備え、保持解除手段13は、扉体4の正面側から操作されることで保持手段20による扉体4の保持を解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レールと、レールの長手方向上の閉塞位置と開放位置との間をスライド移動可能な扉体と、を備えるスライド扉に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスライド扉は、直線状に形成されて互いに平行な2本のレールを有し、一方が固定された固定レールで他方が前後に移動可能な可動レールであり、それぞれのレールには戸板(扉体)が吊持されて、閉鎖時には、この戸板の正面が面一に並設されて見栄えを良くしている。このスライド扉を開放するには、可動レールに吊持された戸板を、戸板に取り付けられた把手を持って可動レールと戸板を一緒に手前に引き出すか、固定レールに吊持された戸板を押す、若しくは、可動レールに吊持された戸板を押すことにより、斜めに重なり合った戸板同士の召し合わせ面同士が当接され、可動レールと戸板を手前に引き出すことで引き違い状態として構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−144221号公報(第5頁、第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、使用者が閉鎖時の戸板(扉体)を開放する初動に要する力は、使用者が開放する途上の戸板に加える力よりも大きくなければならないため、使用者が筋力の弱い幼児や老人等の場合には、閉鎖時の戸板を解放することが困難であるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、閉塞位置に配置されている扉体を開放位置に向けて容易に移動させることができるスライド扉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明のスライド扉は、
レールと、該レールの長手方向上の閉塞位置と開放位置との間をスライド移動可能な扉体と、を備えるスライド扉であって、
前記扉体を前記閉塞位置から前記開放位置に向けて付勢する付勢手段と、前記扉体を前記閉塞位置で保持する保持手段と、該保持手段による前記扉体の保持を解除する保持解除手段と、を備え、
前記保持解除手段は、前記扉体の正面側から操作されることで前記保持手段による前記扉体の保持を解除することを特徴としている。
この特徴によれば、閉塞位置で保持手段による保持を解除された扉体は、閉塞位置から開放位置に向けて付勢手段による付勢力によって牽引されるので、使用者が扉体を閉塞位置から開放位置に向けてスライド移動させる初動にかかる力が軽減され、扉体を開放位置に向けて移動させ易くすることができる。
【0007】
本発明のスライド扉は、
前記保持解除手段は、前記扉体の正面側から押圧操作されることで前記保持手段による前記扉体の保持を解除することを特徴としている。
この特徴によれば、使用者は、例えば、保持解除手段に対して体重をかける等のさほど力を必要としない押圧動作によって、閉塞位置での保持手段による扉体の保持を解除することができる。
【0008】
本発明のスライド扉は、
前記保持解除手段は、前記扉体の把手であることを特徴としている。
この特徴によれば、使用者は、閉塞位置での保持手段による扉体の保持を行いながら把手を把持することで、スムーズに扉体を開放位置に向けてスライド移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例におけるスライド扉を示す正面図である。
【図2】図1におけるスライド扉のA−A断面図である。
【図3】図2におけるストッパーのB−B断面図である。
【図4】図2における扉体のC−C断面図である。
【図5】(a)は、付勢部を示す断面図であり、(b)は、図5(a)におけるD−D断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係るスライド扉を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0011】
実施例に係るスライド扉につき、図1から図5を参照して説明する。尚、本実施例では図1と図3及び図5(a)における紙面手前側と、図2及び図5(b)における紙面右側をスライド扉の正面側とし、図1と図3及び図5(a)における紙面右側と、図2及び図5(b)における紙面奥側をスライド扉の右側として説明する。図1の符号1は、例えば、老人ホーム等の部屋の出入口に設けられた本発明のスライド扉である。
【0012】
このスライド扉1は、主に床面に設けられた下部レール2及び天井に設けられた上部レール3と、下部レール2と上部レール3との間に引き違い状態で配置された2枚の扉体4と、から構成されている。これら扉体4は、下部レール2及び上部レール3との間で、部屋の出入口を閉塞する閉塞位置と部屋の出入口を開放する開放位置との間で、左右方向にスライド移動可能となっている。
【0013】
そして、本発明のスライド扉は、老人等の筋力の弱い使用者が使用する場合であっても、扉体4を閉塞位置から開放位置にスライド移動させる初動の力を軽減して、扉体4を開放し易くなっているものである。以下、スライド扉1の構造について詳述する。尚、本実施例における扉体4は左右対称の同一構成につき、右側の扉体4についてのみの詳述とする。
【0014】
図1に示すように、扉体4は、正面視長方形状に形成された木材等の扉板5を有している。この扉板5の左右側端部には、上下方向略全長に亘って側部フレーム6が取り付けられており、扉板5の上端部には左右方向略全長に亘って上部フレーム7が、下端部には左右方向略全長に亘って下部フレーム8が、それぞれ取り付けられている。これら側部フレーム6と上部フレーム7及び下部フレーム8はアルミ材等の軽金属材により構成されている。
【0015】
下部フレーム8の下端部には、下部レール2上を回動可能な2つのローラ9が左右方向に離間して取り付けられている。また、図5(a)及び図5(b)に示すように、上部レール3の上端部左側には、側断面視略L字形状に形成されたL字片10を介して、前後方向を向く枢軸10aによって回動自在なローラ10bが枢支されている。更に、L字片10の上端部右側には、後述するキャッチャー23に係止されるための係止ピン10cが上方に向けて延設されている。
【0016】
一方、上部レール3は内部が中空に形成されており、左右方向略全長に亘って下方に開口3aが形成されている。開口3aの後端部には上方に向けてガイド片3bが延設されており、このガイド片3bには、上部レール3内に挿通されたローラ10bが回動可能に載置される。このため、扉体4はローラ9,10bによって下部レール2と上部レール3に沿って閉塞位置と開放位置とをスライド移動可能となっている。
【0017】
また、図2及び図4に示すように、扉板5の右側端部に取り付けられた側部フレーム6には、側部フレーム6の上下方向略全長にかけて左側方に向けて開口する溝部6aが形成されている。この溝部6aの上下方向略中央には、正面側に開口する開口部6bが形成されている。
【0018】
更に、この開口部6b内には、正面側に向けて開口するケース体11が挿入配置されている。このケース体11内には、ケース体11内を上下方向に移動可能なスライダー12が配置されているとともに、使用者が扉体4を開放位置に移動させるために把持する把手13の後部が正面側から挿入配置されている。
【0019】
ケース体11内に挿入配置された把手13の後部には扉体4の正面側から背面側にかけて下方に向けて傾斜をなすテーパー面13aが、スライダー12の下端部には把手13と同じく扉体4の正面側から背面側にかけて下方に向けて傾斜をなすテーパー面12aが、それぞれ形成されており、把手13とスライダー12とは、これらテーパー面12a,13aで互いに略面接触している。
【0020】
このため、使用者が把手13を扉体4の正面側から背面側にかけて押圧すると、把手13が扉体4の背面側に向けて移動しながらテーパー面13aでスライダー12を上方に向けてスライド移動させるようになっている。尚、スライダー12の上端部にはケース体11内上端面に当接するコイルバネ14が設けられているため、把手13によって上方に向けてスライド移動されたスライダー12は、コイルバネ14の復元力によってテーパー面12aで扉体の正面側に向けてスライド移動させるようになっている。つまり、使用者が把手13の押圧を止めると、把手13はコイルバネ14の復元力により使用者に押圧される前の位置に復帰するようになっている。
【0021】
また、スライダー12は、左側端部がケース体11の左側方に向けて突出している。このスライダー12の左側端部には、溝部6a内で上下方向を向くシャフト15の下端部が保持されている。更に、シャフト15の上端部は、側部フレーム6の上方に配置されている。
【0022】
側部フレーム6の上端部には、図2及び図3に示すように、扉体4を上部フレーム7内で係止するための係止部材16が取り付けられている。この係止部材16は、内部が上下方向に貫通形成された略筒状のケース体17と、このケース体17内部で前後方向を向く枢軸19によって枢支されたストッパー18と、から構成されている。
【0023】
ケース体17の右側部には、左右方向を向く貫通孔17aが形成されている。この貫通孔17aを介してストッパー18の左部がケース体17内に挿入配置されている。更に、ストッパー18の左部は、ケース体17内で前後方向を向く枢軸19によって枢支されている。このため、ストッパー18の右部はケース体17の右外方にて上下方向に揺動可能となっている。
【0024】
尚、枢軸19内には、図示しないコイルバネが設けられている。ストッパー18は、このコイルバネによって右部を上方に向けて付勢されているとともに、貫通孔17aの上面に当接することによって、左右方向を向く水平状態に保持されている。更に尚、ストッパー18の右部には、上下方向を向く係止孔18aが形成されており、更に右端部には、右方から左方にかけて上方に向けて傾斜をなすテーパー面18bが形成されている。
【0025】
ケース体17の下部は、側部フレーム6の溝部6aに上方から嵌合可能な嵌合部17bに形成されており、この嵌合部17bを溝部6aに嵌合させることによってケース体17は側部フレーム6の上端部に取り付けられている。このため、ケース体17内のストッパー18の左部下方には、シャフト15の上端部が配置されるようになっている。
【0026】
次に、上部レール3内について説明する。上部レール3内の右端部には、ストッパー18の係止孔18aに挿通されることで扉体4を閉塞位置に保持するための突部20が下方に向けて突設されている。この突部20の下部には、右方から左方にかけて上方に向けて傾斜をなすテーパー面20aが形成されている。
【0027】
そして、この突部20は、扉体4を開放位置側から閉塞位置に向けて移動させることでストッパー18のテーパー面18bにテーパー面20aで当接し、ストッパー18を押し下げ、扉体4が閉塞位置に配置されることで係止孔18a内に挿通されるようになっている。このため、閉塞位置に配置された扉体4に開放位置に向けての力がはたらいても、突部20が係止孔18aの右面に当接することによって扉体4の開放位置に向けてのスライド移動が阻止されるようになっている。つまり、突部20は、扉体4を閉塞位置で保持するための本発明における保持手段を構成している。
【0028】
一方、図5(a)及び図5(b)に示すように、上部レール3内における閉塞位置に配置された扉体4の左端部上方には、閉塞位置に配置されている扉体4を開放位置に向けて付勢するための、本発明における付勢手段としての付勢装置21が設けられている。
【0029】
この付勢装置21は、上部レール3内に直接取り付けられるケース体22と、ケース体22内を左右方向に移動自在に収納されたキャッチャー23と、キャッチャー23を扉体4の閉塞位置側から開放位置側に向けて付勢するコイルバネ24と、から構成されている。具体的には、ケース体22は、内部が中空に形成されており、上部レール3内に左右方向を向いて取り付けられている。また、ケース体22の下部には、ケース体22の右部から左端部にかけて開口22aが形成されている。
【0030】
キャッチャー23の上部と下部とには、特に図示はしないが、ケース体22の内側上面及び下面に当接するボールキャスターが取り付けられている。これらボールキャスターによってキャッチャー23はケース体22内を開放位置側と閉塞位置側とにかけて移動可能となっている。また、キャッチャー23の左端部の前後方向略中央には、キャッチャー23の左方と下方とに開口する凹部23aが形成されている。更に、キャッチャー23の左面には、凹部23aを挟んで前後にコイルバネ24の一端が接続されている。尚、これらコイルバネ24の他端は、ケース体22内の左端部に形成された保持片22bに取り付けられている。
【0031】
上述のように構成された付勢装置21には、扉体4を開放位置側から閉塞位置に向けてスライド移動させることで、ケース体22の開口22aに係止ピン10cが開放位置側(左方)から進入する。そして、係止ピン10cの上端部はキャッチャー23の凹部23aに収納配置される。そして、更に扉体4を閉塞位置に向けて移動させることで、係止ピン10cがキャッチャー23をケース体22内で閉塞位置に向けて移動させる。
【0032】
このとき、コイルバネ24は自然長の状態から閉塞位置に向けて引き伸ばされるので、コイルバネ24にはキャッチャー23を開放位置に向けて付勢する復元力がはたらく。更に、上述したように、扉体4は閉塞位置において、突部20がストッパー18の係止孔18aに挿通されることで開放位置に向けてのスライド移動が阻止されるようになっているので、キャッチャー23のコイルバネ24による開放位置への付勢はそのまま保持される。
【0033】
次に、上述のように構成されたスライド扉1において、閉塞位置に配置されている扉体4を開放位置に向けてスライド移動させる場合の動作について説明する。先ず、図1及び図2に示すように、閉塞位置に配置されている扉体4の把手13を、使用者が扉体4の正面側から背面側に向けて押圧する。
【0034】
把手13が押圧されることによって、スライダー12が把手13のテーパー面13aによってケース体11内で上方に向けて押し上げられるため、スライダー12と共にシャフト15が上方に向けて押し上げられ、シャフト15の上端部がストッパー18の左部を上方に向けて押圧する。
【0035】
そして、図3に示すように、ストッパー18は、左部が上方に向けて押圧されることで、右部が枢軸19を中心に下方に向けて揺動され、突部20の係止孔18aへの挿通が解除される。つまり、把手13は、突部20による扉体4の閉塞位置での保持を解除する、本発明における保持解除手段を構成している。
【0036】
このとき、図5(a)に示すように、付勢装置21内でコイルバネ24に自然長に戻ろうとする復元力がはたらくため、コイルバネ24の一端が接続されているキャッチャー23は、ケース体22内を開放位置に向けて移動する。更に、キャッチャー23のコイルバネ24による開放位置への移動は係止ピン10cによって扉体4に伝達されるため、扉体4は開放位置に向けてスライド移動する。
【0037】
尚、本実施例におけるコイルバネ24の復元力の大きさは、扉体4を全開放させるほどの大きさでなくてもよく、閉塞位置で静止している扉体4が閉塞位置から開放位置に向けて僅かに開放される程度の初動を与える力であれば十分である。すなわち、閉塞位置で静止している扉体4がローラ9,10bで下部レール2及び上部レール3のガイド片3bから受ける静止摩擦力よりも、閉塞位置から開放位置に向けて移動している扉体4がローラ9,10bで下部レール2及び上部レール3のガイド片3bから受ける動摩擦力の方が小さくなっており、扉体4にコイルバネ24の復元力によって初動を与えることができれば、力の弱い老人等の使用者であっても、扉体4を開放位置に向けて容易に移動させることができる。
【0038】
つまり、扉体4は、コイルバネ24の復元力によって閉塞位置で静止している状態から開放位置に向かって移動するため、使用者は扉体4を閉塞位置から開放位置に向けてスライド移動させる初動動作に要する力は把手13を押圧するだけでよい。
【0039】
コイルバネ24の復元力による扉体4の開放位置への加速を利用して、使用者は把手13を掴んだ状態のまま扉体4を開放位置に向けて移動させることで係止ピン10cをキャッチャー23の凹部23a内及びケース体22の開口22aから離脱でき、扉体4の開放に要する力をさほど必要としない。
【0040】
以上、本実施例におけるスライド扉1にあっては、扉体4を閉塞位置から開放位置に向けて付勢する付勢装置21と、扉体4を閉塞位置で保持する突部20と、突部20による扉体4の保持を解除する保持解除手段と、を備え、保持解除手段は、扉体4の正面側から操作されることで突部20による扉体4の保持を解除するので、閉塞位置で突部20による保持を解除された扉体4は、閉塞位置から開放位置に向けて付勢装置21による付勢力によって牽引されるので、使用者が扉体4を閉塞位置から開放位置に向けてスライド移動させる初動にかかる力が軽減され、扉体4を開放位置に向けて移動させ易くすることができる。
【0041】
また、保持解除手段は、扉体4の正面側から押圧操作されることで突部20による扉体4の保持を解除するので、使用者は、例えば、保持解除手段に対して体重をかける等のさほど力を必要としない押圧動作によって、閉塞位置での突部20による扉体4の保持を解除することができる。
【0042】
また、保持解除手段は、扉体4の把手13であるので、使用者は、閉塞位置での突部20による扉体4の保持を行いながら把手13を把持することで、スムーズに扉体4を開放位置に向けてスライド移動させることができる。
【0043】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0044】
例えば、前記実施例では、使用者が把手13を扉体4の正面側から背面側に向けて押圧することで、扉体4が閉塞位置から開放位置に向けて移動するように構成したが、把手を左右方向にスライド移動可能に側部フレーム6に取り付け、使用者がこの把手を掴んだ状態から開放位置に向けて押圧することで、扉体4が閉塞位置から開放位置に向けて移動するようにしてもよい。
【0045】
また、前記実施例では、スライド扉1を引き違い状態の2枚の扉体4を用いて説明したが、扉体4の枚数は1枚であってもよい。
【0046】
また、前記実施例では、老人ホーム等の部屋の出入口に設けられたスライド扉1を例に説明したが、例えば、物品を収納するための収納棚にスライド扉1を設けることで、収納棚の内部を開閉可能としてもよい。この場合には、ストッパー18の係止孔18aに挿通されている突部20の係止孔18aの右面への当接が施錠として機能する。このため、地震等に際して扉体4が無闇に開放されることに伴い、収納棚の内部から物品が落下することを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0047】
1 スライド扉
3 上部レール
4 扉体
6 側部フレーム
6a 溝部
6b 開口部
10c 係止ピン
12 スライダー
12a テーパー面
13 把手(保持解除手段)
13a テーパー面
15 シャフト
16 係止部材
18 ストッパー
18a 係止孔
18b テーパー面
20 突部(保持手段)
20a テーパー面
21 付勢装置(付勢手段)
23 キャッチャー
23a 凹部
24 コイルバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レールと、該レールの長手方向上の閉塞位置と開放位置との間をスライド移動可能な扉体と、を備えるスライド扉であって、
前記扉体を前記閉塞位置から前記開放位置に向けて付勢する付勢手段と、前記扉体を前記閉塞位置で保持する保持手段と、該保持手段による前記扉体の保持を解除する保持解除手段と、を備え、
前記保持解除手段は、前記扉体の正面側から操作されることで前記保持手段による前記扉体の保持を解除することを特徴とするスライド扉。
【請求項2】
前記保持解除手段は、前記扉体の正面側から押圧操作されることで前記保持手段による前記扉体の保持を解除することを特徴とする請求項1に記載のスライド扉。
【請求項3】
前記保持解除手段は、前記扉体の把手であることを特徴とする請求項1または2に記載のスライド扉。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−285852(P2010−285852A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−142713(P2009−142713)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【出願人】(000002222)サンウエーブ工業株式会社 (196)
【Fターム(参考)】