説明

スラブマット及びこれを備えたコンクリートスラブ構造体

【課題】打設された生コンクリート上へのスラブマットの位置決め作業を容易にするとともに施工後の使用時におけるスラブマットのクリープを低減し、また、保管、運送等におけるスラブマットの変形を防止することである。
【解決手段】スラブマット1の取付がわ面1aに突起4を設け、この突起4を埋没させたまま生コンクリートを硬化させてスラブマット1をコンクリートスラブ2に固定させる構成において、スラブマット1の取付がわ面1aに、取付がわ面1a以外の外周辺1bや裏面1cには至らず取付がわ面1aにのみ開口する溝3を設け、スラブマット1を生コンクリート上に配置したときに溝3に空気が溜められる構成として、その空気による浮力でスラブマットを生コンクリート上の所定位置に位置決めさせるとともに、その空気を現場施工後の加圧振動状態での使用時に空気バネとして機能させる。また、スラブマット1の裏面1cに突起4を内包可能な凹部5を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道、道路、橋梁などの道床、路床の上部に使用されるコンクリートスラブのスラブ下面に設けられて、スラブ上を走行する鉄道等の車両が発生する振動を基礎部(道床、路床)へ極力伝達させないようにする防振用のスラブマット、およびこれを備えたコンクリートスラブ構造体の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
道床、路床などのメンテナンス低減を目的として、コンクリートスラブを軌道、道路、橋梁などの道床、路床上に並べて使用する技術が、従来から多数実用化されている。かかる分野では、車両等の高速化に伴う振動増大に対処する防振対策が重要な課題であり、各種の方法が開発されている。
【0003】
例えば、軌道用の防振スラブの分野では、厚さ160〜220mm、幅2000〜2340mm、長さ約5000mmのスラブ板や縦枕木状のコンクリートスラブ(180mm×460mm×5200mm程度)のスラブ下面に、別途ゴム等の弾性体により表面に凹凸を有する平板状に形成された防振用のスラブマットを接着により貼り付けるようにした技術が開発されている。
【0004】
しかしながら、硬化後のコンクリートスラブのスラブ下面にスラブマットを接着する方法では、コンクリート表面のレイタンス除去に多くの工数を要し、また、その除去作業に伴う粉塵発生により作業環境が悪く、さらには、接着する時の気温、湿度の影響を受け易いという問題がある。
【0005】
そこで、例えば特許文献1に示されるように、スラブマットの取付がわ面に突起または屈曲した多数の糸状体を設け、打設した生コンクリート上にスラブマットを配置してその突起等を生コンクリート内に埋め込み、この状態で生コンクリートを硬化させることによりスラブマットを突起等を介してコンクリートスラブの下面に固定するようにした技術が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−322601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、スラブマットに設けた突起等をコンクリートスラブ内に埋設させて固定する方法では、硬化前の生コンクリート上に配置したスラブマットが、その重みで必要以上に生コンクリート内に埋没したり、その一部が生コンクリートより浮き上がったりして、コンクリートスラブ上の所定位置にスラブマットを正確に位置決めすることが困難であった。そのため、スラブマットの位置決め作業には多数の工数が必要であった。また、スラブマットの位置決めに不良が生じた場合には、そのスラブマットが固定されたコンクリートスラブ自体も不良品となるので、経済的損失が大きい。さらに、スラブマットの表面には振動吸収用の凹凸が設けられているので、施工後に加圧振動状態が長く続くと、その凹凸が変形して、スラブマットにクリープ(圧縮永久歪、ヘタリ)が生じるおそれがある。
【0008】
一方、スラブマットを保管、運送等する場合には、その配置スペースを低減するために、スラブマットを多数枚重ねて配置するのが一般的である。しかしながら、スラブマットはゴム等の弾性体により扁平(マット面積Scm/マット厚Tcm>200)な平板状に形成され、その表面(取付がわ面)には振動吸収用の凹凸とともにコンクリートスラブへの固定用の突起が設けられているので、打設された生コンクリート上に配置される迄の間の保管、運送等において変形(波状、曲がり)を生じるおそれがある。このように運送等において変形(癖)が生じてしまうと、その変形を直してスラブマットを平面化するために多数の工数が必要となる。また、変形したスラブマットをそのまま生コンクリート上に配置してコンクリートを硬化させると、スラブマットが変形したままコンクリートスラブに固定されることになり、そのスラブマットが固定されたコンクリートスラブ自体も不良品となるため、経済的損失が大きい。
【0009】
また、位置決め不良や変形により平面度が確保されないスラブマットを備えたコンクリートスラブ構造体を道床等に設置すると、スラブマットが道床等に部分当たりを生じ、所定のバネ定数が得られずにコンクリートスラブ構造体の耐久性が低下することになる。
【0010】
本発明の目的は、打設された生コンクリート上へのスラブマットの位置決め作業を容易にするとともに施工後の使用時におけるスラブマットのクリープを低減させることにある。
【0011】
本発明の他の目的は、保管、運送等におけるスラブマットの変形を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のスラブマットは、道床または路床の上部に使用するコンクリートスラブのスラブ下面に設けられるスラブマットであって、前記スラブマットの前記スラブ下面への取付がわ面に、前記コンクリートスラブ内に埋設される突起を設けるとともに、前記スラブマットの前記取付がわ面に、前記スラブマットの前記取付がわ面以外の面には至らず前記取付がわ面にのみ開口する気室用凹部を設けたことを特徴とする。
【0013】
本発明のスラブマットは、前記スラブマットの前記取付がわ面とは反対側の裏面に、前記突起が設けられた位置に対応するとともに該突起を内包可能な大きさの収容凹部を設けたことを特徴とする。
【0014】
本発明のコンクリートスラブ構造体は、道床または路床の上部に使用するコンクリートスラブのスラブ下面に設けられるスラブマットであって、前記スラブマットの前記スラブ下面への取付がわ面に、前記コンクリートスラブ内に埋設される突起を設けるとともに、前記スラブマットの前記取付がわ面に、前記スラブマットの前記取付がわ面以外の面には至らず前記取付がわ面にのみ開口する気室用凹部を設けたことを特徴とするスラブマットをコンクリートスラブに固定して形成されることを特徴とする。
【0015】
本発明のコンクリートスラブ構造体は、前記スラブマットの前記取付がわ面とは反対側の裏面に、前記突起が設けられた位置に対応するとともに該突起を内包可能な大きさの収容凹部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、コンクリートスラブ形成のために打設された生コンクリート上にスラブマットを配置すると、このスラブマットに設けられた気室用凹部の開口が生コンクリートにより閉塞され、この気室用凹部の内部に溜まった空気が浮きとして作用してスラブマットの生コンクリート内への沈下が自動的に止められるので、位置決め治具等を用いずに、打設された生コンクリート上の所定位置に容易且つ均一にスラブマットを位置決めすることができる。また、スラブマットを均一にコンクリートスラブに固定することができるので、スラブマットの上下方向のバネ定数の所定値に対するばらつきを小さくして、このスラブマットが設けられたコンクリートスラブ構造体の耐久性を高めることができる。さらに、気室用凹部はその内部の空気がコンクリートスラブにより密閉されて空気バネとして機能するので、気室用凹部の空気バネとしての機能によりコンクリートスラブ構造体に加えられる荷重を支持して、スラブマットのクリープ(圧縮永久歪、ヘタリ)を低減させることができる。
【0017】
本発明によれば、取付がわ面に突起が設けられた多数のスラブマットを保管、運送等のために重ねて配置するようにしても、重ねられた一方のスラブマットの突起を他方のスラブマットの収容凹部に内包させることにより、多数のスラブマットを平板状に重ねることを可能として、スラブマットの変形を防止することができる。これにより、スラブマットを均一にコンクリートスラブに固定することができるので、スラブマットの上下方向のバネ定数の所定値に対するばらつきを小さくして、このスラブマットが設けられたコンクリートスラブ構造体の耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】(A)は本発明の一実施の形態であるスラブマットの平面図、(B)は同図(A)におけるA−A線に沿う断面図、(C)は本発明の一実施の形態であるコンクリートスラブ構造体のジベル部および凹部の拡大断面図、(D)は同図(C)に示すコンクリートスラブ構造体の断面図である。
【図2】図1に示すスラブマットを多数重ねて配置した状態を示す断面図である。
【図3】(A)〜(E)はそれぞれ図1に示すコンクリートスラブ構造体の製造工程を示す説明図である。
【図4】(A)は比較例として取付がわ面に設けられた溝が取付がわ面以外の外周辺部分にも開口したスラブマットを示す平面図であり、(B)は同図(A)におけるA−A線に沿う断面図、(C)は同図(A)におけるジベル部の拡大断面図である。
【図5】図3に比較例として示すスラブマットが、打設された生コンクリート上で変形した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1に示すように、本発明のスラブマット1は軌道、道路、橋梁などの道床または路床の上部に配置して使用されるコンクリートスラブ2のスラブ下面2aに設けられるものであり、ゴムなどの弾性体を型成型して平板状に形成されている。
【0021】
このスラブマット1の厚み方向の一方の表面は、コンクリートスラブ2のスラブ下面2aへの取付がわ面1aとなっており、この取付がわ面1aには気室用凹部としての溝3が設けられている。この溝3は、スラブマットの取付がわ面1aを凹凸形状としてスラブマット1に所定のバネ定数の弾性を持たせて振動を効果的に吸収させるための振動吸収用としての機能を有している。
【0022】
溝3は、スラブマット1の取付がわ面1aの長手方向に沿って延びるとともに短手方向に等間隔に並べて配置される6条の溝部分と、これらの溝部分の長手方向両端部に連なる2条の溝部分の合計8条の溝部分からなっている。この溝3はスラブマット1の取付がわ面1aにのみ開口しており、スラブマット1の外周辺1bや取付がわ面1aとは反対側の裏面1cには至っていない。
【0023】
スラブマット1の取付がわ面1aの溝3が設けられていない表面部分には、複数の突起4が設けられている。これらの突起4は、取付がわ面1aに対して上方に向けて立つように設けられている。突起4のスラブマット1の取付がわ面1aにおける密度は、50〜250本/mとなるように、スラブマット1の取付がわ面1aに立てておけばよい。突起4の立て方は、取付がわ面1aに垂直方向に限られない。図示する場合には、突起4としてねじ4aが用いられており、このねじの頭部4bがスラブマット1の取付がわ面1aに埋設された状態となって接着等により固定されている。
【0024】
なお、突起4としては頭部4bを取付がわ面1aに埋設したねじ4aに限らず、ねじ4aの先端部を取付がわ面1aにねじ込んで固定した構成や、釘やタッカー用ステーブルなどを用いた構成、スラブマット1と一体にゴム製の突起を設けた構成など、他の構成を採用してもよい。
【0025】
図1(C)に示すように、スラブマット1の取付がわ面1aとは反対側の裏面1cには、突起4が設けられた位置に対応して、つまり突起4に対して直下に位置して収容凹部5(以下、凹部5とする)が設けられている。これらの凹部5は取付がわ面1aに設けられた複数の突起4に対応して突起4と同数が設けられている。これらの凹部5はスラブマット1の裏面1cに開口する窪み形状となっており、それぞれ突起4の取付がわ面1aからの突出高さよりも深く、また、突起4の外径よりも大きな内径を有している。つまり、凹部5は突起4を内包できる大きさに形成されている。
【0026】
スラブマット1の裏面1cに凹部5を設けることにより、図2に示すように、保管、運送等において多数のスラブマット1を重ねて配置したときに、各突起4が対応する凹部5に収容され、突起4が取付がわ面1aに当たることがない。これにより、多数のスラブマット1を重ねて配置しても、各スラブマット1は突起4によって支持されることなく、互いの平面部分を密着させて重ねられることになる。したがって、保管、運送等において多数枚のスラブマット1を重ねて配置するようにしても、突起4によりスラブマット1が変形されることを防止して、スラブマット1の平面度を保つことができる。
【0027】
図3(A)〜(E)はそれぞれ図1に示すコンクリートスラブ構造体の製造工程を示す説明図である。
【0028】
このスラブマット1は、接着剤を用いることなく、取付がわ面1aに設けた突起4を介してコンクリートスラブ2のスラブ下面2aに固定される。そして、このスラブマット1が突起4を介してコンクリートスラブ2に固定されることによりコンクリートスラブ構造体6が製造される。このスラブマット1を用いたコンクリートスラブ構造体6の製造手順について、図3に基づいて説明する。
【0029】
まず、図3(A)に示すように、スラブ形成用型枠7の内部に所定量の生コンクリート8を打設する。所定量の生コンクリート8を打設した状態では、図3(B)に示すように、コンクリート打設上面が開放面となる。この打設上面が、スラブマット1を設けるスラブ下面2aに該当することになる。
【0030】
スラブ形成用型枠7の内部に打設したコンクリート打設面が平らになった状態で、この生コンクリート8が硬化する前に、図3(C)に示すように、別途製造した図1に示すスラブマット1を、その突起4が設けられた取付がわ面1aを打設面に向けて、生コンクリート8上に仮置する。そして、この状態のままスラブ形成用型枠7を振動させ、生コンクリート8の内部の空気抜き(エア抜き)を行うとともに、スラブマット1の突起4を生コンクリート8の内部に徐々に埋没させていく。
【0031】
図3(D)に示すように、スラブマット1の突起4が完全に生コンクリート8の内部に埋没し、その取付がわ面1aが生コンクリート8の表面に接触した状態となると、図1(D)からも解るように、溝3の取付がわ面1aに面した開口が生コンクリート8に密着して塞がれ、溝3の内部に空気が密封される。溝3の内部に空気が密封されると、その空気が浮きとして作用し、その浮力によりスラブマット1の生コンクリート8の内部への沈下が自動的に止められる。これにより、スラブマット1は、何らの位置決め治具を用いることなく、生コンクリート8の表面上の所定位置に位置決めされる。
【0032】
スラブマット1が生コンクリート8上の所定位置に位置決めされると、その状態のまま生コンクリート8を硬化させればよい。生コンクリート8が硬化すると、そのコンクリート部分がコンクリートスラブ2となる。また、生コンクリート8内に埋没した突起4が硬化したコンクリートスラブ2に固定されることにより、突起4を介してスラブマット1がコンクリートスラブ2のスラブ下面2aに固定されることになる。
【0033】
コンクリートスラブ2が所定硬度に硬化した時点で、スラブ形成用型枠7から脱型することにより、図3(E)に示すように、スラブマット1とコンクリートスラブ2とが、スラブマット1に設けた突起4を介して固着された構造のコンクリートスラブ構造体6が完成する。
【0034】
図4(A)は比較例として取付がわ面に設けられた溝が取付がわ面以外の外周辺部分にも開口したスラブマットを示す平面図であり、(B)は同図(A)におけるA−A線に沿う断面図、(C)は同図(A)におけるジベル部の拡大断面図である。また、図5は図3に比較例として示すスラブマットが、打設された生コンクリート上で変形した状態を示す断面図である。
【0035】
図4に比較例として示すスラブマット11では、スラブマット11の取付がわ面11aに溝13と突起14が設けられるが、その裏面11cには突起14を内包する凹部が設けられていない。そのため、このようなスラブマット11を保管、運送等において多数枚重ねて配置すると、スラブマット11が突起14により変形を生じることになる。また、比較例のスラブマット11では、その取付がわ面11aに設けられる溝13はその外周辺11bにも開口している。このようなスラブマット11をスラブ形成用型枠7に打設した生コンクリート8上に仮置し、スラブ形成用型枠7に振動を加えると、溝13の内部の空気はその外周辺11bの部分から外部に逃げて溝13には溜まらず、溝13は浮きとしての作用を生じない。そのため、比較例のスラブマット11は、生コンクリート8上の所定位置に均一に位置決めされることなく、変形した状態となる。そして、このようにスラブマット11が変形したまま生コンクリート8が硬化すると、図5に示すように、スラブマット11が変形したままコンクリートスラブ12に固定され、スラブマット11が部分当たりを生じる不良なコンクリートスラブ構造体16が製造されることになる。
【0036】
このような比較例に対して、本発明のスラブマット1では、その取付がわ面1aに設ける溝3を取付がわ面1aにのみ開口させ、このスラブマット1を打設した生コンクリート8上に配置したときに、溝3の開口が生コンクリート8により閉塞されるようにしたので、位置決め治具を用いることなく、溝3に溜められた空気の浮力によりスラブマット1を生コンクリート8上の所定位置にスラブマット1の全体の平面度を保ったままで均一に位置決めすることができる。
【0037】
また、スラブマット1がコンクリートスラブ2に固定されると、溝3の開口がコンクリートスラブ2に閉塞され、その溝3の内部に密閉された空気が空気バネとして機能することになる。これにより、路床等に配置された施工後のコンクリートスラブ構造体6の上を車両等が走行し、このコンクリートスラブ構造体6に大きな荷重が加えられても、その荷重の一部を溝3に密閉された空気が生じる空気バネとしての機能により支持して、このスラブマット1のクリープ(圧縮永久歪、ヘタリ)を低減させることができる。
【0038】
さらに、スラブマット1に設けた溝3の全体を均一に浮きとして作用させるためには、スラブマット1自体の平面度を高める必要があるが、本発明のスラブマット1では、スラブマット1の取付がわ面1aに固定用の突起4を設けるとともに、スラブマット1の裏面1cの突起4に対応した位置に突起4を内包可能な凹部5を設けるようにしたので、保管、運送等において多数枚のスラブマット1を重ねて配置するようにしても、その変形を防止して、スラブマット1の平面度を保つことができる。
【0039】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、スラブマット1の取付がわ面1aには8条の溝部分を備えた溝3が設けられるが、これに限らず、溝3の数や配置については任意に設定することができる。
【0040】
また、スラブマット1に設ける気室用凹部としては、溝3に限らず、スラブマット1の取付がわ面1aのみに開口する凹んだ形状に形成されていれば、例えばメクラ穴等としてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 スラブマット
1a 取付がわ面
1b 外周辺
1c 裏面
2 コンクリートスラブ
2a スラブ下面
3 溝(気室用凹部)
4 突起
4a ねじ
4b 頭部
5 収容凹部
6 コンクリートスラブ構造体
7 スラブ形成用型枠
8 生コンクリート
11 スラブマット
11a 取付がわ面
11b 外周辺
11c 裏面
12 コンクリートスラブ
13 溝
14 突起
16 コンクリートスラブ構造体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道床または路床の上部に使用するコンクリートスラブのスラブ下面に設けられるスラブマットであって、
前記スラブマットの前記スラブ下面への取付がわ面に、前記コンクリートスラブ内に埋設される突起を設けるとともに、
前記スラブマットの前記取付がわ面に、前記スラブマットの前記取付がわ面以外の面には至らず前記取付がわ面にのみ開口する気室用凹部を設けたことを特徴とするスラブマット。
【請求項2】
請求項1記載のスラブマットにおいて、前記スラブマットの前記取付がわ面とは反対側の裏面に、前記突起が設けられた位置に対応するとともに該突起を内包可能な大きさの収容凹部を設けたことを特徴とするスラブマット。
【請求項3】
請求項1または2記載のスラブマットをコンクリートスラブに固定して形成されることを特徴とするコンクリートスラブ構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−241537(P2011−241537A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−111835(P2010−111835)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(392007647)日本エラスター株式会社 (1)
【Fターム(参考)】