セキュリティ及び電源管理システム
【課題】セキュリティ及び電源管理システムに関し、認証判定時の入退者情報に基づき、各入退者のパソコン等の室内電気装置の電源を、その使用状態に即してきめ細かく自動的に制御し、節電効果を向上させる。
【解決手段】セキュリティ監視サーバ装置1−1で出退社・入退室の際に認証判定を行い、該IDカードの保持者を特定し、該IDカードの保持者のパソコン1−3又は部署エリアの共有パソコン1−4の使用スケジュール情報を参照し、使用予定のパソコンに対して、出退社・入退室・離着席時に、電源管理サーバ装置1−2によって該パソコンの電源投入・切断管理を自動的に行う。また、出退社・入退室の際の認証判定情報及び予め設定されたスケジュール情報により、出退社・入退室した者の部署エリア又は建屋の照明設備1−5の電源供給を使用スケジュールに即して自動的に制御する。
【解決手段】セキュリティ監視サーバ装置1−1で出退社・入退室の際に認証判定を行い、該IDカードの保持者を特定し、該IDカードの保持者のパソコン1−3又は部署エリアの共有パソコン1−4の使用スケジュール情報を参照し、使用予定のパソコンに対して、出退社・入退室・離着席時に、電源管理サーバ装置1−2によって該パソコンの電源投入・切断管理を自動的に行う。また、出退社・入退室の際の認証判定情報及び予め設定されたスケジュール情報により、出退社・入退室した者の部署エリア又は建屋の照明設備1−5の電源供給を使用スケジュールに即して自動的に制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セキュリティ及び電源管理システムに関し、特に、出勤状況を監視するセキュリティ監視サーバ装置による認証判定と、建屋内のパーソナルコンピュータを含む電気装置の電源供給を管理する電源管理サーバ装置とにより、認証判定と室内電気装置の電源管理とを連係させたセキュリティ及び電源管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化に対する対策として、会社内等でパーソナルコンピュータやその周辺装置(プリンタ等)及び室内の照明等の室内電気装置の節電化が強く要請されている。しかし、殆どの場合、室内の各電気装置の節電化は、各社員等の自主的な判断や良識を頼りに、各電気装置のスイッチをこまめにオン/オフにするよう要請しているのみで、その成果は期待しているようには達成されてないのが現状である。
【0003】
認証用のIDカードを使用した入退室管理と事務装置の電源管理とを連動させた先行技術が下記の特許文献1に記載されている。この電源管理機能を持つセキュリティ管理装置は、建屋やエリアの入り口に設置されたIDカード読み取り装置で読み取られた情報を基に、セキュリティエリアへの通過可否を判定すると共に、セキュリティエリアへの通過者が通常使用する情報処理端末装置や共用事務装置に対して、ネットワーク経由でその電源オンの指示を行い、それらの装置を起動し、また、退勤時には、最終退場者であるかを判定し、最終退場者の場合には、該当部署の共用事務装置の電源をオフにするものである。
【特許文献1】特開2006−252212号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したように、会社等の建屋内でパーソナルコンピュータやその周辺装置(プリンタ等)及び室内の照明等の室内電気装置の節電化の要請に対し、社員等の各職員の手動操作による各電気装置のスイッチのこまめなオン/オフ操作に頼ることなく、IDカードの認証判定時の入退者情報に基づき、各入退者の室内電気装置の電源を、その使用状態に即してきめ細かく自動的に制御し、節電効果を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のセキュリティ及び電源管理システムは、認証用のIDカードの保持者の出社、退社、入室及び退室時に、該IDカードの読み取り情報を含む認証情報を基に認証判定を行い、該IDカードの保持者を特定するセキュリティ監視サーバ装置と、該セキュリティ監視サーバ装置とネットワークを介して接続され、建屋又は部署エリア内のパーソナルコンピュータを含む電気装置の電源供給を管理する電源管理サーバ装置とを備え、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を、ネットワークを介して収集しておき、前記IDカードの保持者の出社時の認証判定後に、該IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が使用予定になっている場合、前記電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータを起動するよう電源投入を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記電源投入を命じる指示信号を受信したとき、前記使用予定のパーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源を投入する制御信号を送信するものである。
【0006】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退社時の認証判定後に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータにアクセスし、該アクセスに対する応答が該パーソナルコンピュータから返送された場合、前記電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信するものである。
【0007】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の出社時の認証判定の際に、管理者宣言コードが入力されたことを認識したとき、該IDカードの保持者の部署エリア共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が連続運転中となっている場合は現状を維持し、使用予定となっている場合は、前記電源管理サーバ装置に対して、該エリア共有パーソナルコンピュータを起動するよう電源投入を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記電源投入を命じる指示信号を受信したとき、前記使用予定のエリア共有パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源を投入する制御信号を送信するものである。
【0008】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退社時の認証判定の際に、管理者宣言コードが入力されたことを認識したとき、該IDカードの保持者のエリア共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が使用終了となっている場合に、前記電源管理サーバ装置に対して、該エリア共有パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記エリア共有パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信したとき、該エリア共有パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信するものである。
【0009】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退室時の認証判定の際に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、離席による不使用の予定情報が無い場合、該パーソナルコンピュータの電源状態を現状のまま維持し、離席による不使用の予定情報が有った場合、該パーソナルコンピュータに対してメモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を、前記電源管理サーバ装置に前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータをシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介してシステムスタンバイモードにする制御信号を送信するものである。
【0010】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の入室時の認証判定の際に、該IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、離席による不使用の予定情報が無い場合、該パーソナルコンピュータの電源状態を現状のまま維持し、離席による不使用の予定情報が有った場合、該パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を、前記電源管理サーバ装置に前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信するものである。
【0011】
また、前記電源管理サーバは、予め設定された出社時刻に、予め設定された電源管理スケジュールを開始し、建屋又は所定の部署エリアの照明を点灯させる制御信号を送信し、かつ、休憩時間時の開始時刻に照明を消灯させ、休憩時間時の終了時刻に照明を点灯させる制御信号を送信し、かつ、前記セキュリティ監視サーバ装置に収集されている前記IDカードの保持者のパーソナルコンピュータ及び共有パーソナルコンピュータの各使用スケジュール情報を参照し、休憩時間時の開始時刻に、該使用スケジュール情報が連続運転中となっていないパーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータに対して、メモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにする制御信号を、前記ネットワークを介して送信し、休憩時間時の終了時刻に、該パーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータに対してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信するものである。
【0012】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の部署エリアの退室時又は退社時の認証判定の際に、該部署エリアの最終退出者宣言コード又は建屋の最終退社者宣言コードが入力されたことを認識したとき、前記電源管理サーバ装置に対して、該部署エリア又は建屋の照明の消灯を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記部署エリア又は建屋の照明の消灯を命じる指示信号を受信したとき、該部署エリア又は建屋の照明を消灯させる制御信号を送信するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、セキュリティ監視サーバ装置の入退認証判定より得られたIDカードの保持者の情報を基に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該パーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータの使用スケジュールに従って、出退社・入退室・離着席時に、電源管理サーバ装置によって該パーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータの電源投入・切断管理を行うことにより、各入退者のパーソナルコンピュータの電源を、その使用状態に即してきめ細かく自動的に制御し、節電効果を向上させることができる。
【0014】
また、セキュリティ監視サーバ装置に収集されているIDカード保持者のパーソナルコンピュータ及び共有パソコンのスケジュール情報と電源管理サーバ装置のスケジュール情報とを基に、建屋及び各部署エリアの照明の点灯・消灯、休憩時間中の照明の消灯・点灯、及びパーソナルコンピュータのスタンバイモードでの待機・解除を行うことにより、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータ及びその周辺装置並びに照明装置などのあらゆる電気装置の電源供給のオン/オフ制御を自動化し、スケジュール情報に従って強制的にそれらの電源供給をオフとすることにより、節電効果を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1に本発明によるセキュリティ及び電源管理システムの構成例を示す。同図において、1−1はセキュリティ監視サーバ装置、1−2は電源管理サーバ装置、1−3は認証対象のIDカードの保持者のパーソナルコンピュータ、1−4は該IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータ、1−5は建屋内の照明設備であり、これらはローカルエリアネットワーク等のネットワーク1−6により相互に接続されている。
【0016】
セキュリティ監視サーバ装置1−1は、身分証等の認証対象のIDカードの保持者が社屋等の建屋や各部署エリアで入退出する際に、該IDカードの読み取り情報及びパスワードや指紋等の認証情報を基に認証判定を行い、該IDカードの保持者を特定する。電源管理サーバ装置1−2は、セキュリティ監視サーバ装置1−1とネットワーク1−6を介して接続され、建屋内の各職員のパーソナルコンピュータやその周辺装置(プリンタ等)を含む電気装置の電源、及び各部署エリアの照明のスイッチオン/オフを制御する制御信号を、ネットワーク1−6を介して送信する。
【0017】
各IDカードの保持者の各パーソナルコンピュータ1−3は、各IDカードの保持者の日常の業務に使用され、各IDカードの保持者は、自身の各パーソナルコンピュータ1−3の使用予定を含むスケジュール情報を設定し、該スケジュール情報は、ケジュール管理ソフトウェアによって管理され、各パーソナルコンピュータ1−3の使用スケジュール情報は、セキュリティ監視サーバ装置1−1に通知される。
【0018】
IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータ1−4も同様に、部署エリアの管理者によって使用スケジュール情報が設定され、該使用スケジュール情報も同様にスケジュール管理ソフトウェアによって管理され、セキュリティ監視サーバ装置1−1に通知される。
【0019】
図2にIDカードの保持者のスケジュール情報の設定・更新の処理フローを示す。同図に示すように、IDカードの保持者が出社すると、該IDカードの保持者は自身のパーソナルコンピュータの使用予定を含むスケジュール情報が未設定であれば設定し、また既に設定されているスケジュール情報に変更が有れば更新する(2−1)。
【0020】
該スケジュール情報はセキュリティ監視サーバ装置に転送され(2−2)、セキュリティ監視サーバ装置は、自装置に既に記憶保持しているスケジュール情報を、転送されてきた新たなスケジュール情報により更新する(2−3)。なお、スケジュール情報は、退社前に更新される度にセキュリティ監視サーバ装置に通知され、セキュリティ監視サーバ装置は、その都度、スケジュール情報を更新する。
【0021】
図3は本発明の出社時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。出社時のパーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置はIDカードの保持者の出社を認証判定する(3−1)。該認証判定で是認されると、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者のスケジュール情報を参照・確認し(3−2)、該スケジュール情報が出張等となっていて、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータが使用予定になっていない場合には、該パーソナルコンピュータへの電源投入指示を送出することなく、そのまま処理を終了する(3−3)。
【0022】
該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータが使用予定になっている場合には、セキュリティ監視サーバ装置は、電源管理サーバに対して、該パーソナルコンピュータをログオンモードで起動するよう、電源投入を命じる指示信号を、ネットワークを介して送信する(3−4)。
【0023】
電源管理サーバ装置は、電源投入を命じる指示信号を受信すると、指示されたパーソナルコンピュータをログオンモードで起動する電源投入の制御信号を、ネットワークを介して送信する。該制御信号により、IDカードの保持者のパーソナルコンピュータは、ログオンモードで起動され、該IDカードの保持者は、着席後、IDコード及びパスワードを入力することにより直ちに自身のユーザアカウントでログオンすることができる(3−6)。
【0024】
図4は本発明の退社時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。退社時のパーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置でIDカードの保持者の退社を認証判定し(4−1)、認証判定で是認されると、セキュリティ監視サーバ装置は、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータにアクセスし(4−2)、該アクセスに対する応答が該パーソナルコンピュータから返送されない場合は、該パーソナルコンピュータの電源が切断されていると判定し、何も処理することなく処理を終了する。
【0025】
上記アクセスに対する応答が該パーソナルコンピュータから返送された場合は、該パーソナルコンピュータの使用者が電源を切断するのを忘れたと判定し、電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、ネットワークを介して送信する(4−3)。
【0026】
電源管理サーバ装置は、上記のパーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信すると、該パーソナルコンピュータに対して、ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信し、該パーソナルコンピュータは、該制御信号によりシャットダウン(電源切断)の状態となる(4−4)。
【0027】
図5は本発明の離席時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。離席時のパーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者の退室を認証判定し(5−1)、認証判定で是認されると、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者のスケジュール情報を参照・確認し(5−2)、該スケジュール情報が離席によるパーソナルコンピュータの不使用の予定となっていない場合には、該パーソナルコンピュータに対して何も指示を送出することなく、現状維持のまま処理を終了する(5−3)。
【0028】
該スケジュール情報が離席によるパーソナルコンピュータの不使用の予定となっている場合、セキュリティ監視サーバ装置は、電源管理サーバに対して、該パーソナルコンピュータに対してメモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を、電源管理サーバ装置にネットワークを介して送信する(5−4)。
【0029】
電源管理サーバ装置は、前述のシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を受信すると、該パーソナルコンピュータに対して、ネットワークを介してシステムスタンバイモードにする制御信号を送信し、該制御信号を受信したパーソナルコンピュータは、自動的にシステムスタンバイモードとなり、節電モードと成る(5−5)。
【0030】
図6は本発明の着席時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。着席時のパーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置はIDカードの保持者の入室を認証判定し(6−1)、認証判定で是認されると、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者のスケジュール情報を参照・確認し(6−2)、該スケジュール情報が離席によるパーソナルコンピュータ不使用の予定となっていない場合には、該パーソナルコンピュータに対して現状維持のまま、そのまま処理を終了する(6−3)。
【0031】
該スケジュール情報が離席によるパーソナルコンピュータ不使用の予定となっている場合、セキュリティ監視サーバ装置は、電源管理サーバに対して、該パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を、電源管理サーバ装置にネットワークを介して送信する(6−4)。
【0032】
電源管理サーバ装置は、前述のシステムスタンバイモード解除を命じる指示信号を受信すると、該パーソナルコンピュータに対して、ネットワークを介してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信し、該制御信号を受信したパーソナルコンピュータは、自動的にシステムスタンバイモードを解除する(6−5)。
【0033】
図7は本発明の管理者出社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。管理者出社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置はIDカードの保持者の出社を認証判定し、認証判定においてパスワードに続いて管理者宣言コードが入力されたことを認識すると(7−1)、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータのスケジュール情報を参照・確認し(7−2)、該スケジュール情報として使用予定のスケジュール情報が存在する場合は、現状維持のまま処理を終了する(7−3)。
【0034】
前述のスケジュール情報として使用予定のスケジュール情報が存在しない場合、セキュリティ監視サーバ装置は、電源管理サーバに対して、該共有パーソナルコンピュータをログオンモードで起動するよう、電源投入を命じる指示信号を、ネットワークを介して送信する(7−4)。
【0035】
電源管理サーバ装置は、電源投入を命じる指示信号を受信すると、指示された共有パーソナルコンピュータをログオンモードで起動する電源投入の制御信号を、ネットワークを介して送信する。該制御信号により、IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータは、ログオンモードで起動され(7−5)、該IDカードの保持者は、IDコード及びパスワードを入力することにより、該IDカードの保持者の部署のユーザアカウントで直ちに起動することができる(7−6)。
【0036】
図8は本発明の管理者退社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。管理者退社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置はIDカードの保持者の退社を認証判定し、認証判定においてパスワードに続いて最終退社者宣言コードが入力されたことを認識すると(8−1)、セキュリティ監視サーバ装置は、該IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータのスケジュール情報を参照・確認し(8−2)、該スケジュール情報として使用予定のスケジュール情報が存在する場合は、現状維持のまま処理を終了する(8−3)。
【0037】
前述のスケジュール情報として使用予定のスケジュール情報が存在しない場合、セキュリティ監視サーバ装置は、該共有パーソナルコンピュータにアクセスし(8−4)、該アクセスに対する応答が該共有パーソナルコンピュータから返送されない場合は、該共有パーソナルコンピュータの電源が切断されていると判定し、現状維持のまま処理を終了する(8−3)。
【0038】
上記アクセスに対する応答が該共有パーソナルコンピュータから返送された場合は、該共有パーソナルコンピュータの電源を切断するのを忘れたものと判定し、電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、ネットワークを介して送信する(8−5)。
【0039】
電源管理サーバ装置は、上記の共有パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信すると、該共有パーソナルコンピュータに対して、ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信し(8−5)、該パーソナルコンピュータは、該制御信号によりシャットダウン(電源切断)の状態となる(8−6)。
【0040】
図9は本発明の出社時及び休憩時間中の電源管理の処理フローを示す。出社時及び休憩時間中の電源管理において、電源管理サーバは、予め設定された出社時刻に、該電源管理サーバに予め設定された電源管理スケジュールを開始し(9−1)、建屋内又は所定の部署エリア内の照明を点灯させる制御信号を送信する(9−2)。
【0041】
また、休憩時間(昼休み等の長時間休憩時間)中の電源管理を開始し(9−3)、休憩時間の開始時刻になると、建屋内又は所定の部署エリア内の照明を消灯し、休憩時間の終了時刻に照明を点灯する電源管理の制御信号を送信する(9−4)。同様に、休憩時間のパーソナルコンピュータの電源管理を実施し(9−5)、セキュリティ監視サーバ装置に収集されている各IDカードの保持者の各パーソナルコンピュータ及び各共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し(9−6)、連続運転の使用スケジュール情報が設定されているものに対して、該使用スケジュール情報を優先した管理を実施し(9−7)、連続運転の使用スケジュール情報が設定されていないものに対して、スタンバイモードによる待機状態とする制御信号を送信し、休憩時間の終了時刻に該スタンバイモードによる待機状態を解除する制御信号を送信する(9−8)。
【0042】
このように、建屋の管理者は、電源管理サーバ装置の電源管理スケジュールについて、建屋及び各部署エリアの照明点灯時刻、休憩中の消灯・点灯時刻を設定しておくと、出社時間に合わせて建屋及び各部署エリアの照明を点灯し、電源設備をスタンバイモードとする。また、休憩時間の消灯・点灯が自動的に実行される。
【0043】
図10は本発明の退社時の電源管理の処理フローを示す。退社時の電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者の退社時の認証判定において、パスワードに続いて部署エリアの最終退出者宣言コードが入力されたかを確認し(10−1)、最終退出者でなければ該部署エリアの消灯を待機し(10−2)、最終退出者であれば電源管理サーバに該部署エリアの照明を消灯する指示信号を送信し(10−3)、該指示信号を受信した電源管理サーバは、該部署エリアの照明を消灯する制御信号を送信する(10−4)。
【0044】
同様に、建屋の最終退出者宣言コードが入力されたか確認し情報の確認を行い(10−5)、最終退出者でなければ建屋の消灯を待機し(10−6)、最終退出者であれば電源管理サーバに建屋の照明を消灯する指示信号を送信し(10−7)、該指示信号を受信した電源管理サーバは、建屋の照明を消灯する制御信号を送信する(10−8)。
【0045】
上述したセキュリティ監視サーバ装置による認証判定で使用されるセキュリティ監視ID、パスワード、管理者宣言コード及び最終退出者宣言コードの一例を図11に示す。同図の(a)は、出社、退社及び入退時の通常の認証判定におけるセキュリティ監視ID及びパスワードの例を示している。
【0046】
同図の(b)は、出社、退社及び入退時の管理者宣言コードを含む認証判定のセキュリティ監視ID及びパスワードの例を示している。同図に示すように、管理者宣言コード「aa」がパスワード「xxxxxx」に続けて入力されたことを認識して、管理者であると判定する。
【0047】
同図の(c)は、退社及び退室時の最終退出者宣言コードを含む認証判定のセキュリティ監視ID及びパスワードの例を示している。同図に示すように、最終退出者宣言コード「zz」がパスワード「xxxxxx」に続けて入力されたことを認識して、最終退出者であると判定する。
【0048】
図12に各パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報の一例を示し、同図の(a)はIDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報、同図の(b)は共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報、同図の(c)はセキュリティ監視サーバ装置に記憶保持される使用スケジュール情報の例を示している。
【0049】
IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報は、一例として同図(a)に示すように、使用開始日「yyyy年mm月dd日」、使用開始時「午前8時00分」、離席時「13時00分」、着席時「16時00分」、終了日「yyyy年mm月dd日」、終了時「17時40分」、休暇「0(出勤)、am(午前休暇)、pm(午後休暇)、ampm(一日休暇)」などとして設定される。
【0050】
また、共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報は、一例として同図(b)に示すように、使用開始日「yyyy年mm月dd日」、使用開始時「午前8時00分」、終了日「0(連続運転)」、終了時「0(連続運転)」などとして設定される。
【0051】
セキュリティ監視サーバ装置に記憶保持される使用スケジュール情報の例として、同図(c)に示すように、例えば、第1のパーソナルコンピュータPC00001の使用開始日(SDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「午前8時00分」、終了日(EDAY)「yyyy年mm月dd日」、終了時「20時00分」などと記憶保持される。
【0052】
また、第4のパーソナルコンピュータPC00004の使用開始日(SDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「午前8時00分」、終了日(EDAY)「yyyy年mm月dd日」、終了時「20時00分」、離席時刻(OUT)「15時00分」、着席時刻(IN)「17時00分」などと記憶保持される。
【0053】
図13に電源管理サーバのスケジュール情報の設定例を示す。同図に示すように、電源管理サーバのスケジュール情報は例えば、建屋B001の照明設備使用開始日(USDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「午前6時00分」、休憩開始時間(IDTIME)「13時05分」、休憩終了時間(IUTIME)「13時55分」などと設定される。
【0054】
また、部署エリアR001の照明設備使用開始日(USDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「午前6時00分」、休憩開始時間(IDTIME)「13時05分」、休憩終了時間(IUTIME)「13時55分」などと設定される。
【0055】
また、会議室CR01の照明設備使用開始日(USDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「14時00分」、使用終了日(DEDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用終了時刻(DETIME)「17時00分」、休憩開始時間(IDTIME)「13時05分」、休憩終了時間(IUTIME)「13時55分」などと設定される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明によるセキュリティ及び電源管理システムの構成例を示す図である。
【図2】IDカードの保持者のスケジュール情報の設定・更新の処理フローを示す図である。
【図3】本発明の出社時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図4】本発明の退社時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図5】本発明の離席時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図6】本発明の着席時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図7】本発明の管理者出社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図8】本発明の管理者退社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図9】本発明の出社時及び休憩時間中の電源管理の処理フローを示す図である。
【図10】本発明の退社時の電源管理の処理フローを示す図である。
【図11】セキュリティ監視ID、パスワード等の一例を示す図である。
【図12】各パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報の一例を示す図である。
【図13】電源管理サーバのスケジュール情報の設定例を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
1−1 セキュリティ監視サーバ装置
1−2 電源管理サーバ装置
1−3 IDカードの保持者のパーソナルコンピュータ
1−4 IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータ
1−5 建屋内の照明設備
1−6 ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、セキュリティ及び電源管理システムに関し、特に、出勤状況を監視するセキュリティ監視サーバ装置による認証判定と、建屋内のパーソナルコンピュータを含む電気装置の電源供給を管理する電源管理サーバ装置とにより、認証判定と室内電気装置の電源管理とを連係させたセキュリティ及び電源管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化に対する対策として、会社内等でパーソナルコンピュータやその周辺装置(プリンタ等)及び室内の照明等の室内電気装置の節電化が強く要請されている。しかし、殆どの場合、室内の各電気装置の節電化は、各社員等の自主的な判断や良識を頼りに、各電気装置のスイッチをこまめにオン/オフにするよう要請しているのみで、その成果は期待しているようには達成されてないのが現状である。
【0003】
認証用のIDカードを使用した入退室管理と事務装置の電源管理とを連動させた先行技術が下記の特許文献1に記載されている。この電源管理機能を持つセキュリティ管理装置は、建屋やエリアの入り口に設置されたIDカード読み取り装置で読み取られた情報を基に、セキュリティエリアへの通過可否を判定すると共に、セキュリティエリアへの通過者が通常使用する情報処理端末装置や共用事務装置に対して、ネットワーク経由でその電源オンの指示を行い、それらの装置を起動し、また、退勤時には、最終退場者であるかを判定し、最終退場者の場合には、該当部署の共用事務装置の電源をオフにするものである。
【特許文献1】特開2006−252212号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したように、会社等の建屋内でパーソナルコンピュータやその周辺装置(プリンタ等)及び室内の照明等の室内電気装置の節電化の要請に対し、社員等の各職員の手動操作による各電気装置のスイッチのこまめなオン/オフ操作に頼ることなく、IDカードの認証判定時の入退者情報に基づき、各入退者の室内電気装置の電源を、その使用状態に即してきめ細かく自動的に制御し、節電効果を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のセキュリティ及び電源管理システムは、認証用のIDカードの保持者の出社、退社、入室及び退室時に、該IDカードの読み取り情報を含む認証情報を基に認証判定を行い、該IDカードの保持者を特定するセキュリティ監視サーバ装置と、該セキュリティ監視サーバ装置とネットワークを介して接続され、建屋又は部署エリア内のパーソナルコンピュータを含む電気装置の電源供給を管理する電源管理サーバ装置とを備え、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を、ネットワークを介して収集しておき、前記IDカードの保持者の出社時の認証判定後に、該IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が使用予定になっている場合、前記電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータを起動するよう電源投入を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記電源投入を命じる指示信号を受信したとき、前記使用予定のパーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源を投入する制御信号を送信するものである。
【0006】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退社時の認証判定後に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータにアクセスし、該アクセスに対する応答が該パーソナルコンピュータから返送された場合、前記電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信するものである。
【0007】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の出社時の認証判定の際に、管理者宣言コードが入力されたことを認識したとき、該IDカードの保持者の部署エリア共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が連続運転中となっている場合は現状を維持し、使用予定となっている場合は、前記電源管理サーバ装置に対して、該エリア共有パーソナルコンピュータを起動するよう電源投入を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記電源投入を命じる指示信号を受信したとき、前記使用予定のエリア共有パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源を投入する制御信号を送信するものである。
【0008】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退社時の認証判定の際に、管理者宣言コードが入力されたことを認識したとき、該IDカードの保持者のエリア共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が使用終了となっている場合に、前記電源管理サーバ装置に対して、該エリア共有パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記エリア共有パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信したとき、該エリア共有パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信するものである。
【0009】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退室時の認証判定の際に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、離席による不使用の予定情報が無い場合、該パーソナルコンピュータの電源状態を現状のまま維持し、離席による不使用の予定情報が有った場合、該パーソナルコンピュータに対してメモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を、前記電源管理サーバ装置に前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータをシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介してシステムスタンバイモードにする制御信号を送信するものである。
【0010】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の入室時の認証判定の際に、該IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、離席による不使用の予定情報が無い場合、該パーソナルコンピュータの電源状態を現状のまま維持し、離席による不使用の予定情報が有った場合、該パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を、前記電源管理サーバ装置に前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信するものである。
【0011】
また、前記電源管理サーバは、予め設定された出社時刻に、予め設定された電源管理スケジュールを開始し、建屋又は所定の部署エリアの照明を点灯させる制御信号を送信し、かつ、休憩時間時の開始時刻に照明を消灯させ、休憩時間時の終了時刻に照明を点灯させる制御信号を送信し、かつ、前記セキュリティ監視サーバ装置に収集されている前記IDカードの保持者のパーソナルコンピュータ及び共有パーソナルコンピュータの各使用スケジュール情報を参照し、休憩時間時の開始時刻に、該使用スケジュール情報が連続運転中となっていないパーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータに対して、メモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにする制御信号を、前記ネットワークを介して送信し、休憩時間時の終了時刻に、該パーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータに対してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信するものである。
【0012】
また、前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の部署エリアの退室時又は退社時の認証判定の際に、該部署エリアの最終退出者宣言コード又は建屋の最終退社者宣言コードが入力されたことを認識したとき、前記電源管理サーバ装置に対して、該部署エリア又は建屋の照明の消灯を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、前記電源管理サーバ装置は、前記部署エリア又は建屋の照明の消灯を命じる指示信号を受信したとき、該部署エリア又は建屋の照明を消灯させる制御信号を送信するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、セキュリティ監視サーバ装置の入退認証判定より得られたIDカードの保持者の情報を基に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該パーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータの使用スケジュールに従って、出退社・入退室・離着席時に、電源管理サーバ装置によって該パーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータの電源投入・切断管理を行うことにより、各入退者のパーソナルコンピュータの電源を、その使用状態に即してきめ細かく自動的に制御し、節電効果を向上させることができる。
【0014】
また、セキュリティ監視サーバ装置に収集されているIDカード保持者のパーソナルコンピュータ及び共有パソコンのスケジュール情報と電源管理サーバ装置のスケジュール情報とを基に、建屋及び各部署エリアの照明の点灯・消灯、休憩時間中の照明の消灯・点灯、及びパーソナルコンピュータのスタンバイモードでの待機・解除を行うことにより、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータ及びその周辺装置並びに照明装置などのあらゆる電気装置の電源供給のオン/オフ制御を自動化し、スケジュール情報に従って強制的にそれらの電源供給をオフとすることにより、節電効果を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1に本発明によるセキュリティ及び電源管理システムの構成例を示す。同図において、1−1はセキュリティ監視サーバ装置、1−2は電源管理サーバ装置、1−3は認証対象のIDカードの保持者のパーソナルコンピュータ、1−4は該IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータ、1−5は建屋内の照明設備であり、これらはローカルエリアネットワーク等のネットワーク1−6により相互に接続されている。
【0016】
セキュリティ監視サーバ装置1−1は、身分証等の認証対象のIDカードの保持者が社屋等の建屋や各部署エリアで入退出する際に、該IDカードの読み取り情報及びパスワードや指紋等の認証情報を基に認証判定を行い、該IDカードの保持者を特定する。電源管理サーバ装置1−2は、セキュリティ監視サーバ装置1−1とネットワーク1−6を介して接続され、建屋内の各職員のパーソナルコンピュータやその周辺装置(プリンタ等)を含む電気装置の電源、及び各部署エリアの照明のスイッチオン/オフを制御する制御信号を、ネットワーク1−6を介して送信する。
【0017】
各IDカードの保持者の各パーソナルコンピュータ1−3は、各IDカードの保持者の日常の業務に使用され、各IDカードの保持者は、自身の各パーソナルコンピュータ1−3の使用予定を含むスケジュール情報を設定し、該スケジュール情報は、ケジュール管理ソフトウェアによって管理され、各パーソナルコンピュータ1−3の使用スケジュール情報は、セキュリティ監視サーバ装置1−1に通知される。
【0018】
IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータ1−4も同様に、部署エリアの管理者によって使用スケジュール情報が設定され、該使用スケジュール情報も同様にスケジュール管理ソフトウェアによって管理され、セキュリティ監視サーバ装置1−1に通知される。
【0019】
図2にIDカードの保持者のスケジュール情報の設定・更新の処理フローを示す。同図に示すように、IDカードの保持者が出社すると、該IDカードの保持者は自身のパーソナルコンピュータの使用予定を含むスケジュール情報が未設定であれば設定し、また既に設定されているスケジュール情報に変更が有れば更新する(2−1)。
【0020】
該スケジュール情報はセキュリティ監視サーバ装置に転送され(2−2)、セキュリティ監視サーバ装置は、自装置に既に記憶保持しているスケジュール情報を、転送されてきた新たなスケジュール情報により更新する(2−3)。なお、スケジュール情報は、退社前に更新される度にセキュリティ監視サーバ装置に通知され、セキュリティ監視サーバ装置は、その都度、スケジュール情報を更新する。
【0021】
図3は本発明の出社時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。出社時のパーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置はIDカードの保持者の出社を認証判定する(3−1)。該認証判定で是認されると、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者のスケジュール情報を参照・確認し(3−2)、該スケジュール情報が出張等となっていて、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータが使用予定になっていない場合には、該パーソナルコンピュータへの電源投入指示を送出することなく、そのまま処理を終了する(3−3)。
【0022】
該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータが使用予定になっている場合には、セキュリティ監視サーバ装置は、電源管理サーバに対して、該パーソナルコンピュータをログオンモードで起動するよう、電源投入を命じる指示信号を、ネットワークを介して送信する(3−4)。
【0023】
電源管理サーバ装置は、電源投入を命じる指示信号を受信すると、指示されたパーソナルコンピュータをログオンモードで起動する電源投入の制御信号を、ネットワークを介して送信する。該制御信号により、IDカードの保持者のパーソナルコンピュータは、ログオンモードで起動され、該IDカードの保持者は、着席後、IDコード及びパスワードを入力することにより直ちに自身のユーザアカウントでログオンすることができる(3−6)。
【0024】
図4は本発明の退社時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。退社時のパーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置でIDカードの保持者の退社を認証判定し(4−1)、認証判定で是認されると、セキュリティ監視サーバ装置は、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータにアクセスし(4−2)、該アクセスに対する応答が該パーソナルコンピュータから返送されない場合は、該パーソナルコンピュータの電源が切断されていると判定し、何も処理することなく処理を終了する。
【0025】
上記アクセスに対する応答が該パーソナルコンピュータから返送された場合は、該パーソナルコンピュータの使用者が電源を切断するのを忘れたと判定し、電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、ネットワークを介して送信する(4−3)。
【0026】
電源管理サーバ装置は、上記のパーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信すると、該パーソナルコンピュータに対して、ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信し、該パーソナルコンピュータは、該制御信号によりシャットダウン(電源切断)の状態となる(4−4)。
【0027】
図5は本発明の離席時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。離席時のパーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者の退室を認証判定し(5−1)、認証判定で是認されると、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者のスケジュール情報を参照・確認し(5−2)、該スケジュール情報が離席によるパーソナルコンピュータの不使用の予定となっていない場合には、該パーソナルコンピュータに対して何も指示を送出することなく、現状維持のまま処理を終了する(5−3)。
【0028】
該スケジュール情報が離席によるパーソナルコンピュータの不使用の予定となっている場合、セキュリティ監視サーバ装置は、電源管理サーバに対して、該パーソナルコンピュータに対してメモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を、電源管理サーバ装置にネットワークを介して送信する(5−4)。
【0029】
電源管理サーバ装置は、前述のシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を受信すると、該パーソナルコンピュータに対して、ネットワークを介してシステムスタンバイモードにする制御信号を送信し、該制御信号を受信したパーソナルコンピュータは、自動的にシステムスタンバイモードとなり、節電モードと成る(5−5)。
【0030】
図6は本発明の着席時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。着席時のパーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置はIDカードの保持者の入室を認証判定し(6−1)、認証判定で是認されると、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者のスケジュール情報を参照・確認し(6−2)、該スケジュール情報が離席によるパーソナルコンピュータ不使用の予定となっていない場合には、該パーソナルコンピュータに対して現状維持のまま、そのまま処理を終了する(6−3)。
【0031】
該スケジュール情報が離席によるパーソナルコンピュータ不使用の予定となっている場合、セキュリティ監視サーバ装置は、電源管理サーバに対して、該パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を、電源管理サーバ装置にネットワークを介して送信する(6−4)。
【0032】
電源管理サーバ装置は、前述のシステムスタンバイモード解除を命じる指示信号を受信すると、該パーソナルコンピュータに対して、ネットワークを介してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信し、該制御信号を受信したパーソナルコンピュータは、自動的にシステムスタンバイモードを解除する(6−5)。
【0033】
図7は本発明の管理者出社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。管理者出社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置はIDカードの保持者の出社を認証判定し、認証判定においてパスワードに続いて管理者宣言コードが入力されたことを認識すると(7−1)、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータのスケジュール情報を参照・確認し(7−2)、該スケジュール情報として使用予定のスケジュール情報が存在する場合は、現状維持のまま処理を終了する(7−3)。
【0034】
前述のスケジュール情報として使用予定のスケジュール情報が存在しない場合、セキュリティ監視サーバ装置は、電源管理サーバに対して、該共有パーソナルコンピュータをログオンモードで起動するよう、電源投入を命じる指示信号を、ネットワークを介して送信する(7−4)。
【0035】
電源管理サーバ装置は、電源投入を命じる指示信号を受信すると、指示された共有パーソナルコンピュータをログオンモードで起動する電源投入の制御信号を、ネットワークを介して送信する。該制御信号により、IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータは、ログオンモードで起動され(7−5)、該IDカードの保持者は、IDコード及びパスワードを入力することにより、該IDカードの保持者の部署のユーザアカウントで直ちに起動することができる(7−6)。
【0036】
図8は本発明の管理者退社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す。管理者退社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置はIDカードの保持者の退社を認証判定し、認証判定においてパスワードに続いて最終退社者宣言コードが入力されたことを認識すると(8−1)、セキュリティ監視サーバ装置は、該IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータのスケジュール情報を参照・確認し(8−2)、該スケジュール情報として使用予定のスケジュール情報が存在する場合は、現状維持のまま処理を終了する(8−3)。
【0037】
前述のスケジュール情報として使用予定のスケジュール情報が存在しない場合、セキュリティ監視サーバ装置は、該共有パーソナルコンピュータにアクセスし(8−4)、該アクセスに対する応答が該共有パーソナルコンピュータから返送されない場合は、該共有パーソナルコンピュータの電源が切断されていると判定し、現状維持のまま処理を終了する(8−3)。
【0038】
上記アクセスに対する応答が該共有パーソナルコンピュータから返送された場合は、該共有パーソナルコンピュータの電源を切断するのを忘れたものと判定し、電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、ネットワークを介して送信する(8−5)。
【0039】
電源管理サーバ装置は、上記の共有パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信すると、該共有パーソナルコンピュータに対して、ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信し(8−5)、該パーソナルコンピュータは、該制御信号によりシャットダウン(電源切断)の状態となる(8−6)。
【0040】
図9は本発明の出社時及び休憩時間中の電源管理の処理フローを示す。出社時及び休憩時間中の電源管理において、電源管理サーバは、予め設定された出社時刻に、該電源管理サーバに予め設定された電源管理スケジュールを開始し(9−1)、建屋内又は所定の部署エリア内の照明を点灯させる制御信号を送信する(9−2)。
【0041】
また、休憩時間(昼休み等の長時間休憩時間)中の電源管理を開始し(9−3)、休憩時間の開始時刻になると、建屋内又は所定の部署エリア内の照明を消灯し、休憩時間の終了時刻に照明を点灯する電源管理の制御信号を送信する(9−4)。同様に、休憩時間のパーソナルコンピュータの電源管理を実施し(9−5)、セキュリティ監視サーバ装置に収集されている各IDカードの保持者の各パーソナルコンピュータ及び各共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し(9−6)、連続運転の使用スケジュール情報が設定されているものに対して、該使用スケジュール情報を優先した管理を実施し(9−7)、連続運転の使用スケジュール情報が設定されていないものに対して、スタンバイモードによる待機状態とする制御信号を送信し、休憩時間の終了時刻に該スタンバイモードによる待機状態を解除する制御信号を送信する(9−8)。
【0042】
このように、建屋の管理者は、電源管理サーバ装置の電源管理スケジュールについて、建屋及び各部署エリアの照明点灯時刻、休憩中の消灯・点灯時刻を設定しておくと、出社時間に合わせて建屋及び各部署エリアの照明を点灯し、電源設備をスタンバイモードとする。また、休憩時間の消灯・点灯が自動的に実行される。
【0043】
図10は本発明の退社時の電源管理の処理フローを示す。退社時の電源管理において、セキュリティ監視サーバ装置は、IDカードの保持者の退社時の認証判定において、パスワードに続いて部署エリアの最終退出者宣言コードが入力されたかを確認し(10−1)、最終退出者でなければ該部署エリアの消灯を待機し(10−2)、最終退出者であれば電源管理サーバに該部署エリアの照明を消灯する指示信号を送信し(10−3)、該指示信号を受信した電源管理サーバは、該部署エリアの照明を消灯する制御信号を送信する(10−4)。
【0044】
同様に、建屋の最終退出者宣言コードが入力されたか確認し情報の確認を行い(10−5)、最終退出者でなければ建屋の消灯を待機し(10−6)、最終退出者であれば電源管理サーバに建屋の照明を消灯する指示信号を送信し(10−7)、該指示信号を受信した電源管理サーバは、建屋の照明を消灯する制御信号を送信する(10−8)。
【0045】
上述したセキュリティ監視サーバ装置による認証判定で使用されるセキュリティ監視ID、パスワード、管理者宣言コード及び最終退出者宣言コードの一例を図11に示す。同図の(a)は、出社、退社及び入退時の通常の認証判定におけるセキュリティ監視ID及びパスワードの例を示している。
【0046】
同図の(b)は、出社、退社及び入退時の管理者宣言コードを含む認証判定のセキュリティ監視ID及びパスワードの例を示している。同図に示すように、管理者宣言コード「aa」がパスワード「xxxxxx」に続けて入力されたことを認識して、管理者であると判定する。
【0047】
同図の(c)は、退社及び退室時の最終退出者宣言コードを含む認証判定のセキュリティ監視ID及びパスワードの例を示している。同図に示すように、最終退出者宣言コード「zz」がパスワード「xxxxxx」に続けて入力されたことを認識して、最終退出者であると判定する。
【0048】
図12に各パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報の一例を示し、同図の(a)はIDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報、同図の(b)は共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報、同図の(c)はセキュリティ監視サーバ装置に記憶保持される使用スケジュール情報の例を示している。
【0049】
IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報は、一例として同図(a)に示すように、使用開始日「yyyy年mm月dd日」、使用開始時「午前8時00分」、離席時「13時00分」、着席時「16時00分」、終了日「yyyy年mm月dd日」、終了時「17時40分」、休暇「0(出勤)、am(午前休暇)、pm(午後休暇)、ampm(一日休暇)」などとして設定される。
【0050】
また、共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報は、一例として同図(b)に示すように、使用開始日「yyyy年mm月dd日」、使用開始時「午前8時00分」、終了日「0(連続運転)」、終了時「0(連続運転)」などとして設定される。
【0051】
セキュリティ監視サーバ装置に記憶保持される使用スケジュール情報の例として、同図(c)に示すように、例えば、第1のパーソナルコンピュータPC00001の使用開始日(SDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「午前8時00分」、終了日(EDAY)「yyyy年mm月dd日」、終了時「20時00分」などと記憶保持される。
【0052】
また、第4のパーソナルコンピュータPC00004の使用開始日(SDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「午前8時00分」、終了日(EDAY)「yyyy年mm月dd日」、終了時「20時00分」、離席時刻(OUT)「15時00分」、着席時刻(IN)「17時00分」などと記憶保持される。
【0053】
図13に電源管理サーバのスケジュール情報の設定例を示す。同図に示すように、電源管理サーバのスケジュール情報は例えば、建屋B001の照明設備使用開始日(USDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「午前6時00分」、休憩開始時間(IDTIME)「13時05分」、休憩終了時間(IUTIME)「13時55分」などと設定される。
【0054】
また、部署エリアR001の照明設備使用開始日(USDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「午前6時00分」、休憩開始時間(IDTIME)「13時05分」、休憩終了時間(IUTIME)「13時55分」などと設定される。
【0055】
また、会議室CR01の照明設備使用開始日(USDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用開始時(STIME)「14時00分」、使用終了日(DEDAY)「yyyy年mm月dd日」、使用終了時刻(DETIME)「17時00分」、休憩開始時間(IDTIME)「13時05分」、休憩終了時間(IUTIME)「13時55分」などと設定される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明によるセキュリティ及び電源管理システムの構成例を示す図である。
【図2】IDカードの保持者のスケジュール情報の設定・更新の処理フローを示す図である。
【図3】本発明の出社時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図4】本発明の退社時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図5】本発明の離席時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図6】本発明の着席時のパーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図7】本発明の管理者出社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図8】本発明の管理者退社時の共有パーソナルコンピュータの電源管理の処理フローを示す図である。
【図9】本発明の出社時及び休憩時間中の電源管理の処理フローを示す図である。
【図10】本発明の退社時の電源管理の処理フローを示す図である。
【図11】セキュリティ監視ID、パスワード等の一例を示す図である。
【図12】各パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報の一例を示す図である。
【図13】電源管理サーバのスケジュール情報の設定例を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
1−1 セキュリティ監視サーバ装置
1−2 電源管理サーバ装置
1−3 IDカードの保持者のパーソナルコンピュータ
1−4 IDカードの保持者の部署エリアの共有パーソナルコンピュータ
1−5 建屋内の照明設備
1−6 ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証用のIDカードの保持者の出社、退社、入室及び退室時に、該IDカードの読み取り情報を含む認証情報を基に認証判定を行い、該IDカードの保持者を特定するセキュリティ監視サーバ装置と、該セキュリティ監視サーバ装置とネットワークを介して接続され、建屋又は部署エリア内のパーソナルコンピュータを含む電気装置の電源供給を管理する電源管理サーバ装置とを備え、
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を、ネットワークを介して収集しておき、前記IDカードの保持者の出社時の認証判定後に、該IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が使用予定になっている場合、前記電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータを起動するよう電源投入を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記電源投入を命じる指示信号を受信したとき、前記使用予定のパーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源を投入する制御信号を送信することを特徴とするセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項2】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退社時の認証判定後に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータにアクセスし、該アクセスに対する応答が該パーソナルコンピュータから返送された場合、前記電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項3】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の出社時の認証判定の際に、管理者宣言コードが入力されたことを認識したとき、該IDカードの保持者の部署エリア共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が連続運転中となっている場合は現状を維持し、使用予定となっている場合は、前記電源管理サーバ装置に対して、該エリア共有パーソナルコンピュータを起動するよう電源投入を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記電源投入を命じる指示信号を受信したとき、前記使用予定のエリア共有パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源を投入する制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項4】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退社時の認証判定の際に、管理者宣言コードが入力されたことを認識したとき、該IDカードの保持者のエリア共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が使用終了となっている場合に、前記電源管理サーバ装置に対して、該エリア共有パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記エリア共有パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信したとき、該エリア共有パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信することを特徴とする請求項3に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項5】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退室時の認証判定の際に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、離席による不使用の予定情報が無い場合、該パーソナルコンピュータの電源状態を現状のまま維持し、離席による不使用の予定情報が有った場合、該パーソナルコンピュータに対してメモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を、前記電源管理サーバ装置に前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータをシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介してシステムスタンバイモードにする制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項6】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の入室時の認証判定の際に、該IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、離席による不使用の予定情報が無い場合、該パーソナルコンピュータの電源状態を現状のまま維持し、離席による不使用の予定情報が有った場合、該パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を、前記電源管理サーバ装置に前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信することを特徴とする請求項5に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項7】
前記電源管理サーバは、予め設定された出社時刻に、予め設定された電源管理スケジュールを開始し、建屋又は所定の部署エリアの照明を点灯させる制御信号を送信し、かつ、休憩時間時の開始時刻に照明を消灯させ、休憩時間時の終了時刻に照明を点灯させる制御信号を送信し、かつ、前記セキュリティ監視サーバ装置に収集されている前記IDカードの保持者のパーソナルコンピュータ及び共有パーソナルコンピュータの各使用スケジュール情報を参照し、休憩時間時の開始時刻に、該使用スケジュール情報が連続運転中となっていないパーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータに対して、メモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにする制御信号を、前記ネットワークを介して送信し、休憩時間時の終了時刻に、該パーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータに対してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項8】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の部署エリアの退室時又は退社時の認証判定の際に、該部署エリアの最終退出者宣言コード又は建屋の最終退社者宣言コードが入力されたことを認識したとき、前記電源管理サーバ装置に対して、該部署エリア又は建屋の照明の消灯を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記部署エリア又は建屋の照明の消灯を命じる指示信号を受信したとき、該部署エリア又は建屋の照明を消灯させる制御信号を送信することを特徴とする請求項7に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項1】
認証用のIDカードの保持者の出社、退社、入室及び退室時に、該IDカードの読み取り情報を含む認証情報を基に認証判定を行い、該IDカードの保持者を特定するセキュリティ監視サーバ装置と、該セキュリティ監視サーバ装置とネットワークを介して接続され、建屋又は部署エリア内のパーソナルコンピュータを含む電気装置の電源供給を管理する電源管理サーバ装置とを備え、
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を、ネットワークを介して収集しておき、前記IDカードの保持者の出社時の認証判定後に、該IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が使用予定になっている場合、前記電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータを起動するよう電源投入を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記電源投入を命じる指示信号を受信したとき、前記使用予定のパーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源を投入する制御信号を送信することを特徴とするセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項2】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退社時の認証判定後に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータにアクセスし、該アクセスに対する応答が該パーソナルコンピュータから返送された場合、前記電源管理サーバ装置に対して、該パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項3】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の出社時の認証判定の際に、管理者宣言コードが入力されたことを認識したとき、該IDカードの保持者の部署エリア共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が連続運転中となっている場合は現状を維持し、使用予定となっている場合は、前記電源管理サーバ装置に対して、該エリア共有パーソナルコンピュータを起動するよう電源投入を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記電源投入を命じる指示信号を受信したとき、前記使用予定のエリア共有パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源を投入する制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項4】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退社時の認証判定の際に、管理者宣言コードが入力されたことを認識したとき、該IDカードの保持者のエリア共有パーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、該使用スケジュール情報が使用終了となっている場合に、前記電源管理サーバ装置に対して、該エリア共有パーソナルコンピュータの電源をシャットダウンするよう命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記エリア共有パーソナルコンピュータの電源のシャットダウンを命じる指示信号を受信したとき、該エリア共有パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介して電源をシャットダウンする制御信号を送信することを特徴とする請求項3に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項5】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の退室時の認証判定の際に、該IDカードの保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、離席による不使用の予定情報が無い場合、該パーソナルコンピュータの電源状態を現状のまま維持し、離席による不使用の予定情報が有った場合、該パーソナルコンピュータに対してメモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を、前記電源管理サーバ装置に前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータをシステムスタンバイモードにするよう命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介してシステムスタンバイモードにする制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項6】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の入室時の認証判定の際に、該IDカード保持者のパーソナルコンピュータの使用スケジュール情報を参照し、離席による不使用の予定情報が無い場合、該パーソナルコンピュータの電源状態を現状のまま維持し、離席による不使用の予定情報が有った場合、該パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を、前記電源管理サーバ装置に前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記パーソナルコンピュータのシステムスタンバイモードを解除するよう命じる指示信号を受信したとき、該パーソナルコンピュータに対して、前記ネットワークを介してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信することを特徴とする請求項5に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項7】
前記電源管理サーバは、予め設定された出社時刻に、予め設定された電源管理スケジュールを開始し、建屋又は所定の部署エリアの照明を点灯させる制御信号を送信し、かつ、休憩時間時の開始時刻に照明を消灯させ、休憩時間時の終了時刻に照明を点灯させる制御信号を送信し、かつ、前記セキュリティ監視サーバ装置に収集されている前記IDカードの保持者のパーソナルコンピュータ及び共有パーソナルコンピュータの各使用スケジュール情報を参照し、休憩時間時の開始時刻に、該使用スケジュール情報が連続運転中となっていないパーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータに対して、メモリにのみ給電するシステムスタンバイモードにする制御信号を、前記ネットワークを介して送信し、休憩時間時の終了時刻に、該パーソナルコンピュータ又は共有パーソナルコンピュータに対してシステムスタンバイモードを解除する制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【請求項8】
前記セキュリティ監視サーバ装置は、前記IDカードの保持者の部署エリアの退室時又は退社時の認証判定の際に、該部署エリアの最終退出者宣言コード又は建屋の最終退社者宣言コードが入力されたことを認識したとき、前記電源管理サーバ装置に対して、該部署エリア又は建屋の照明の消灯を命じる指示信号を、前記ネットワークを介して送信し、
前記電源管理サーバ装置は、前記部署エリア又は建屋の照明の消灯を命じる指示信号を受信したとき、該部署エリア又は建屋の照明を消灯させる制御信号を送信することを特徴とする請求項7に記載のセキュリティ及び電源管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−217444(P2009−217444A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−59264(P2008−59264)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【出願人】(000237662)富士通テレコムネットワークス株式会社 (682)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【出願人】(000237662)富士通テレコムネットワークス株式会社 (682)
【Fターム(参考)】
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