説明

セットトップ・ボックスの遠隔タスク・スケジューリング

【課題】 セットトップ・ボックスに送信され、セットトップ・ボックスで実施されるタスクを遠隔からスケジューリングするシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】 タスク・サービスは、ユーザに番組ガイド・データを提供するウェブサイトを含む。ユーザは番組ガイド・データからタスクを選択する。ウェブサイトは、タスクと、セットトップ・ボックス識別子およびシーケンス番号を含む特定の識別子とを含む通知を生成する。通知は通知サービスに送信され、その通知サービスは通知を放送サービスに反復的に送信する。放送サービスは、通知がセットトップ・ボックスに送信されることを保証する。セットトップ・ボックスはセットトップ・ボックス識別子から通知を検出し、タスクが処理済みでない限りそのタスクをセットトップ・ボックスで実施する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セットトップ・ボックスに対してタスクを遠隔からスケジューリングするシステムおよび方法に関する。より詳細には、本発明は、衛星システムを介してセットトップ・ボックスに送信されるタスクを遠隔から要求し(remotelyrequesting tasks)、タスクを遠隔からスケジューリングする(remotely scheduling tasks)システムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】消費者は、増加し続けるテレビジョンのチャネルを介した多数のテレビジョン番組へアクセスするようになってきている。衛星放送用受信機のようなセットトップ・ボックス、ケーブル・ボックス、デジタル・ビデオ・レコーダ、またはこれらの組み合わせなど、以前は使用可能でなかった機能を消費者に提供するので益々普及し始めている。セットトップ・ボックスによって、たとえば、ユーザは、テレビ番組などの番組コンテンツ(contents :内容)をデジタルに記録し、ある種のチャネルを無許可でアクセスされないようにロックし、電子番組ガイド・データを参照し、また、番組ガイド・データおよび/または番組コンテンツのユーザに対する提示方法を管理する個人的な好み(preference)をセットすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ユーザ自身の自宅の設備からそれらのタスクを実行するようにセットトップ・ボックスを容易にプログラムすることができるユーザに対して、これらの機能は使用可能である。ユーザが、スケジューリングされた番組の放送中に特定のテレビ番組を視聴できない場合、テレビ番組をデジタルに記録する機能は特に有益である。たとえば、同時に放映される番組でユーザが視聴したい番組が複数ある場合や、ユーザが視聴したい番組の放映中にユーザが外出中である場合がある。
【0004】特定のテレビジョン番組を視聴することができないことを、ユーザがかなり以前から分かっている場合がある。これは、例えばユーザが休暇を計画している最中に見い出される。この場合、ユーザは休暇で出かける前にその番組を記録するように自宅でセットトップ・ボックスを直接プログラミングすることができる。ユーザが休暇中にその番組が放映されると、そのテレビジョン番組はプログラミングされたセットトップ・ボックスによって記録され、ユーザは都合のよいときにその番組を視聴することができる。
【0005】残念ながら、ユーザが自宅を留守にしているのに、ユーザのセットトップ・ボックスが特定の番組を記録するようにプログラミングされていない場合がある。たとえば、ユーザは自分のセットトップ・ボックスをセットせずに休暇に出かける場合がある。一方、ユーザは、番組の開始予定の直前にその番組を記録したくなる場合がある。たとえば、ユーザは、スポーツ会場にいるときに、自分の好きな番組が再放送(repeat episode)ではなく新しい回(new episode)が放送されることに気付く場合がある。
【0006】より一般的には、ユーザがテレビジョン番組を記録できない理由はたくさんある。ユーザが勤務中であるとか、テレビジョン番組を記録するために帰宅できないとか、テレビジョン番組とかち合う別の約束があるとか、セットトップ・ボックスをプログラムし忘れたなどは、ユーザが首尾よく番組を記録することを妨げる理由の一部である。このように、ユーザは所望の番組を首尾よく記録することを妨げる状況に自分が置かれたことに気付くことがしばしばある。
【0007】テレビジョン番組を記録するなどのタスクをスケジューリングするために、多くのセットトップ・ボックスはユーザが目の前にいることを必要とする。すなわちユーザは、遠隔地からは、タスクをセットトップ・ボックスにスケジューリングすることができるように自分のセットトップ・ボックスにアクセスすることはできない。しかし、ユーザが自分のセットトップ・ボックスに直接アクセスできない場合でも、番組を記録したり、タスクをスケジューリングしたりする方法をユーザに提供する試みはなされてきた。
【0008】1つの試みは、番組ガイド・データを記憶する専有のサーバを使用することを必要とする。セットトップ・ボックスに記憶されている番組ガイド・データを更新するためにセットトップ・ボックスは専有のサーバに定期的にアクセスする。この場合にタスクをスケジューリングするには、ユーザはインターネットなどのネットワークを介して専有のサーバにアクセスする。一旦専有のサーバにログオンすると、ユーザは、その専有のサーバに記憶されている番組ガイド・データを参照し、プログラミング命令を入力するか、またはユーザのセットトップ・ボックスにダウンロードされるべきタスクをスケジューリングすることができる。
【0009】主な問題は、専有のサーバにセットトップ・ボックスが定期的にアクセスできるだけであるということであり、そのアクセスは、タスクの作成に大幅な遅延を生じさせる可能性がある。ユーザは、後でタスクがダウンロードされるに先だって、つぎにセットトップ・ボックスがログインするまでひたすら待機しなければならない。多くの場合、特にタスクが間際になってスケジューリングされた場合、セットトップ・ボックスは、そのタスクを受け取らなかったか、または受け取るのが遅すぎると、通常では、そのテレビ番組を記録しない。
【0010】テレビ番組を配信する多くの放送は単一方向送信なので、ユーザが確実にタスクを遠隔からスケジューリングできるようにするという問題も同様に複雑である。たとえば、衛星はセットトップ・ボックスからデータを受信しない。逆に、衛星は、その衛星の放送に同調しているすべてのセットトップ・ボックスによって受信することができる番組コンテンツを放送している。帰路チャネルの欠落は、セットトップ・ボックスに遠隔からアクセスする可能性を排除する。
【0011】多くのセットトップ・ボックスはダイヤルアップ接続を有しており、このダイヤルアップ接続は多くの場合に帰路チャネルとして機能するが、ユーザは、セットトップ・ボックスに帰路チャネルを設定するよう遠隔から働きかけることはできない。セットトップ・ボックスは衛星放送を介してデータを受信することができるが、ダイヤルアップ接続は必要に応じて使用されるだけである。したがって、セットトップ・ボックスで実施することができるタスクをユーザが遠隔からスケジューリングできるようにするシステムおよび方法が当技術分野では求められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】これらの問題点は、セットトップ・ボックスで実施されるタスクを遠隔からスケジューリングするシステムおよび方法を提供する本発明によって対処される。タスクを遠隔からスケジューリングすることは、アクセス・デバイスを使用してユーザが番組ガイド・データにアクセスすることを可能にするタスク・サービスから始まる。ユーザが選択したタスクがタスク・サービスによって受信された後、そのタスクは衛星システムなどのシステムを介してセットトップ・ボックスに送信される。セットトップ・ボックスは送信されたタスクを検出し、セットトップ・ボックスでそのタスクを実施またはスケジューリングする。
【0013】タスク・サービスは、ユーザがインターネットなどのネットワークを介してアクセスすることができるウェブサイトからしばしばユーザに提供される番組ガイド・データを維持する。タスク・サービスは、自動式の音声作動電話システムを介した番組ガイド・データへのアクセスもユーザに提供する。ユーザは、ウェブサイトまたは電話システムから供給された番組ガイド・データを使用して、記録タスクなどのタスクを選択またはスケジューリングすることができる。タスクがタスク・サービスでスケジューリングまたは識別されると、タスク・サービスはタスクを有効に識別または定義するために必要となるデータを含む通知(notification)を生成する。次いでこの通知は、衛星放送などの伝送によってセットトップ・ボックスに放送または送信される。通知サービスは、セットトップ・ボックスによって通知が受信されることを保証する所定のスケジュールにしたがって通知を転送する。
【0014】放送を受信するセットトップ・ボックスは、通知が衛星放送によって配信される際に、その通知に含まれるセットトップ・ボックス識別子を検査または検出することによってその通知を検出する。しかし、セットトップ・ボックスは、そのセットトップ・ボックスに向けられた通知に注目するだけであり、そのセットトップ・ボックスに向けられた通知はセットトップ・ボックス識別子によって決定される。そのタスクがセットトップ・ボックスでスケジューリングされるように、それに関連する通知がセットトップ・ボックスによって処理される。通知はセットトップ・ボックスに反復的に送信されるので、そのタスクが処理済みかどうかをセットトップ・ボックスが決定できるように、通常、通知にはシーケンス番号が含まれる。このようにして、ユーザは自分のセットトップ・ボックスで実施またはスケジューリングされるタスクを遠隔からスケジューリングすることができる。
【0015】本発明のこの他の特徴および利点を以下の記述で説明するが、本発明のこの他の特徴および利点は、一部は以下の記述から明らかになるであろうし、または本発明を実施することによって知ることができよう。本発明の特徴および利点は、頭記の特許請求の範囲で特に指摘する機器および組み合わせによって実現し、達成することができる。本発明のこれらおよびこの他の特徴は、以下の説明および頭記の特許請求の範囲からさらに完全に明らかになるか、または、以下で説明するように本発明を実行することによって知ることができよう。
【0016】本発明の上述および他の利点および特徴を達成することができる方法を説明するために、上記で概説した本発明のさらに具体的な説明を、添付の図面に示されるその具体的な実施形態を参照して説明する。これらの図面は本発明の一般的な実施形態のみを示すものであり、したがって本発明の範囲を限定するものと考えられるべきではないことを理解されたい。本発明は、添付の図面を使用することによってさらに具体的かつ詳細に記述され、説明される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、セットトップ・ボックス上またはクライアント・システム上において、スケジューリングすることができるタスクを遠隔からスケジューリングするシステムおよび方法に関する。具体的には、本発明によって、ユーザは、番組ガイド・データを提供するウェブサイトにアクセスし、その提供された番組ガイド・データを使用してタスクを要求することができるようになる。遠隔から要求またはスケジューリングされたタスクは、たとえば衛星帯域幅、またはイーサネット(登録商標)などの他のネットワークを使用してセットトップ・ボックスに伝達される。セットトップ・ボックスはその通知を検出し、遠隔から要求されたタスクを実施する。
【0018】本発明の実施形態は、以下で詳細に説明するように様々なコンピュータ・ハードウェアを含む専用コンピュータまたは汎用コンピュータを含むことができる。従来型のテレビジョンの機能を増強するセットトップ・ボックスは、専用コンピュータの一例を表している。セットトップ・ボックスの例としては、限定はしないが、衛星放送用受信機、ケーブル・ボックス、デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)、ビデオ・カセット・レコーダ(VCR)など、またはこれらのあらゆる組み合わせ、が挙げられる。すなわち、別個のボックスとして、または統合ユニットとしてデジタル・ビデオ・レコーダと組み合わされた衛星放送用受信機は、セットトップ・ボックスの範囲に含まれる。実施形態は、ネットワーク結合された環境にリンクされた複数のコンピュータをさらに含むことができる。
【0019】本発明の範囲に含まれる実施形態には、コンピュータ実行可能命令を搬送または有するコンピュータ可読媒体またはその上に記憶されているデータ構造も含まれる。このようなコンピュータ可読媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセス可能ないかなる使用可能な媒体であってもよい。限定はしないが一例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置などの物理的記憶媒体、または所望のプログラム・コード手段をコンピュータ実行可能命令またはデータ構造の形式で搬送または記憶するために使用することができ、また、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスすることができる他のどのような媒体も含むことができる。情報が、ネットワークまたは他の通信接続(配線(hardwired)、無線、または配線と無線の組み合わせ)を介してコンピュータに転送または提供される際、コンピュータはその接続をコンピュータ可読媒体と見做す。したがって、このような接続もコンピュータ可読媒体と正式に称される。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲に含めるべきである。コンピュータ実行可能命令は、たとえば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または専用処理装置に特定の関数または一群の関数を実行させる命令およびデータを含む。
【0020】本発明を、セットトップ・ボックスまたは他のコンピュータによって実行されるプログラム・モジュールなどのコンピュータ実行可能命令の一般的な状況(context)において説明する。一般に、プログラム・モジュールには、特定のタスクを実行し、特定の抽象データ型を実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などが含まれる。コンピュータ実行可能命令、関連付けられたデータ構造およびプログラム・モジュールは、本明細書で開示する方法の諸ステップを実行するプログラム・コード手段を代表する。このような実行可能命令または関連付けられたデータ構造の特定のシーケンスは、そのような諸ステップで記述されている関数を実施するための対応する動作を代表する。
【0021】本発明は、本明細書では、衛星システム、あるいは、一方通行の送信チャネル、放送または通信チャネルを有する他のシステムを参照しながら説明するが、双方向送信チャネルまたは双方向通信チャネルが存在することのできるケーブル・テレビジョン・システムを含む他のシステムに適用することもできる。
【0022】図1は、衛星システムにおいて使用されるセットトップ・ボックスを全体的に示すブロック図である。この実施例では単一の衛星160が示されているが、他の衛星も使用可能であり、また、セットトップ・ボックス100は様々な衛星から放送を受信することができることを理解されたい。衛星160は、通常、いくつかの放送周波数または中継器を有する。各中継器に割り当てられたチャネルの数は、限定はしないが、画像品質、ソース・マテリアルのフレーム・レート、ソース・マテリアルでの動き量、誤り訂正オーバーヘッドの量などを含めて多くの要因に依存する。
【0023】複数のチャネルを搬送することに加えて、各中継器からの放送には、電子番組ガイド・データ、条件付きアクセス(限定受信:conditional access)データ、および他のデジタル・データを含めることができる。衛星160の放送はセットトップ・ボックス100で受信され、通常はテレビジョン・セットである表示装置150でデータまたはチャネルを視聴することができるように処理される。
【0024】この例では、セットトップ・ボックス100はチューナ・ユニット102およびチューナ・ユニット104を含む。各チューナ・ユニットは、チューナ、復調器、トランスポートを含む。チューナは、特定の中継器の該当する放送または番組コンテンツを受信するために、衛星160の特定の中継器に同調する。復調器は、一般的に複数のチャネルを表わす、同調した放送からのトランスポート・ストリームを作成する。このトランスポート・ストリームは、通常、複数のチャネルに対するオーディオ、ビデオおよびデータ・パケットを含むが、番組ガイド・データ、条件付きアクセス・データなどを含むこともできる。このトランスポートは、トランスポート・ストリームから単一のビデオ・ストリームまたはチャネルを分離する。各チューナ・ユニットは特定チャネルを視聴するために使用することができる。
【0025】セットトップ・ボックス100には記憶装置110も含まれる。ビデオ・ストリームまたはチャネルは、作成された後で、表示装置150でレンダリングし、かつ/または記憶装置110上に記録することができる。セットトップ・ボックス100は複数のチューナを有するので、1つのチャネルまたは番組を表示装置150上に表示すると同時に、別のチャネルまたは番組を記憶装置110上に記録することが可能である。第2のチューナも、中継器に同調することができ、それを介して遠隔から要求された、またはスケジューリングされたタスクを受信することができる。
【0026】本発明は、単一のチューナを有するセットトップ・ボックスで実施することができるが、セットトップ・ボックスに追加のチューナを有すると便利である。1つの理由は、追加のチューナは、遠隔からスケジューリングされたタスクを搬送する中継器にさらに容易に同調することができるということである。番組視聴中に使用されるチューナは適切な中継器に同調することができず、したがって遠隔から要求されたタスクがセットトップ・ボックスによって検出されなかったために、遠隔から要求されたタスクがスケジューリングされない可能性がある。
【0027】記憶装置110は番組ガイド・データ112を記憶するためにも使用される。番組ガイド・データ112は衛星160の放送に含めることができるが、たとえばインターネットなどのネットワークを介したダイヤルアップ接続によって受信することもできる。どちらの場合でも、セットトップ・ボックス100にローカルに記憶されている番組ガイド・データ112は、通常はセットトップ・ボックス100特有のものである。すなわち、番組ガイド・データ112は、ユーザのいかなる加入契約(subscription)に対しても、並びに番組ガイド・データ112がどのように記憶および/または表示されるかに影響を及ぼすユーザのいかなる好みに対しても、関係付けることができる。
【0028】番組ガイド・データは、通常、衛星160によって放送される番組およびチャネルに関する情報を含む。番組ガイド・データ112は、限定はしないが、番組開始時刻、番組終了時刻、番組継続時間(program duration)、番組評価(番組格付け:program rating)、番組批評(program reviews)、番組解説(programdescriptions)、番組のタイトル、番組表示日などを含むことができる。番組ガイド・データ112は、将来放送されるべき番組のスケジュールの役割をなすこともでき、また、たとえば新聞紙上に見られるような番組表に類似している。
【0029】本明細書で使用する「タスク」という用語は、セットトップ・ボックスで行われ、またはスケジューリングすることができ、また、限定はしないが、番組を記録すること、番組を削除すること、好みをセットすること、既存タスクを変更または更新すること、チャネルおよび/または番組をロックすることなどを含む動作を意味する。タスクはセットトップ・ボックスで実施され、即座に行われることも、または後で行われるようにスケジューリングすることもできる。タスクは、セットトップ・ボックスによって実行されるべきスケジューリングされたイベントまたはオペレーションも意味する。
【0030】図2は、セットトップ・ボックスに対してユーザが遠隔からタスクをスケジューリングすることができる例示的システムを示すブロック図である。遠隔から要求されたタスクをスケジューリングするために、セットトップ・ボックス100は、まず、遠隔から要求されたタスクを受信し、これを処理するようにイネーブルされる。セットトップ・ボックス100をイネーブルするには、ユーザがユーザ識別子を受信するようなタスク・サービス210またはウェブサイト216に、ユーザが登録しなければならないことがしばしばある。登録中、ユーザは、セットトップ・ボックスに固有のシリアル番号または他の識別子などのセットトップ・ボックス識別子もタスク・サービス210に供給する。別法として、ユーザは、多くの異なるウェブサイトに対して一意にユーザを識別する認証サービスから発行されたユーザ識別子を使用することもできる。
【0031】タスク・サービス210が電話を介してアクセスされる場合、認証システムによって供給されるユーザ識別子とは異なる場合のあるユーザ識別子が入力される。この場合、たとえば、電話番号もユーザおよび/またはユーザのセットトップ・ボックスを一意に識別することができるので、ユーザ識別子はユーザの電話番号であってもよい。したがって、本明細書で議論した原理は、タスク・サービスが、インターネットなどのネットワークを介さずに電話によってアクセスされるシステムにも適用することができる。
【0032】セットトップ・ボックス識別子はタスク・サービス210によって記憶され、後述するようにタスクが要求またはスケジューリングされる場合にタスクによって使用される。セットトップ・ボックス100がイネーブルされると、セットトップ・ボックス100は、記録タスク(record tasks)などのような、遠隔で生成され、またはスケジューリングされたタスクを受け取ることができる。遠隔からスケジューリングされたタスクを受け取った後、セットトップ・ボックス100はそのタスクをスケジューリングし、場合によってはセットトップ・ボックス100でタスクをスケジューリングしている間に競合解消(conflict resolution)を実行する。
【0033】遠隔からのタスクのスケジューリングは、ウェブサイト216を含むタスク・サービス210から始まる。ウェブサイト216は、ユーザまたは加入者に番組ガイド・データを提供するウェブサイトである。一般に、番組ガイド・データはインターネットなどのネットワークを介してアクセスされる。ウェブサイト216にアクセスするには、たとえば遠隔からスケジューリングされたタスクに対してセットトップ・ボックス100がイネーブルされた際に取得されたユーザ識別子(ユーザ名および/またはパスワードなど)が必要となる。
【0034】ユーザはウェブサイト216にアクセスすることができ、そのウェブサイト216によって提供された番組ガイド・データをその表示装置218上に表示させることができる。この表示装置は、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、携帯電話、インターネット機器などであってよい。ウェブサイト216によってユーザに提供された番組ガイド・データは、しばしばユーザによってカスタマイズされ、かつ/またはユーザの加入契約プラン(subscriptionplan)に依存する。
【0035】図2は、番組ガイド・データがユーザに表示される方式の一例をさらに示す。番組ガイド・データ223は、一般に表形式で表示されるが、この形式は、アクセス・デバイス218の表示機能に合わせて変更されることが理解されよう。この実施例では、行222は、特定番組が行われるときを示す時刻を表示している。ユーザに対して表示された番組ガイド・データ223は、行222によって示された時刻間に様々な番組を表示するチャネルを識別する列224も有する。
【0036】ユーザは、遠隔からタスクを選択、要求、またはスケジューリングするために、アクセス・デバイス218に表示された番組ガイド・データ223を使用することができる。この実施例では、番組225が、たとえばマウスのクリックによって選択されており、陰影表示されている。この実施例では、タスク・ボタン221およびタスク・ボタン220に代表される複数のタスク・ボタンがユーザに提示される。たとえば、タスク・ボタン220は、ユーザによって選択またはクリックされたときに、最終的に番組225をセットトップ・ボックス100によって記録させる記録ボタンであってよい。別法として、タスク・ボタン221は、番組225をセットトップ・ボックス100に記録させないようにする削除ボタンである場合もある。一般に、タスク・ボタンは、アクセス・デバイス218に表示される番組ガイド・データを使用して選択または要求することができる潜在的なタスクごとにユーザに対して提示される。別法として、ユーザは、手動記録タスクをスケジューリングするオプションを有する。この場合、ユーザは、開始時刻、終了時刻、および記録されるべきチャネルを識別することができる。タスクは、ウェブサイト216によって提示されたデータと異なる方式で識別することもできることが理解されよう。
【0037】遠隔からのタスクのスケジューリングは、したがって、ユーザが番組ガイド・データをウェブサイト216から取り出した時点から始まる。ユーザが、アクセス・デバイスに表示された番組ガイド・データを使用してタスクを選択またはスケジューリングした後、選択または要求されたタスクはウェブサイト216に戻される。つぎに、ウェブサイト216は、通知サービス212に送られる通知214Aを生成する。
【0038】ユーザが選択またはスケジューリングしたタスクを表す通知214Aは、通常、標準プロトコルおよびXMLを使用して通知サービス212に送られる。通知214Aのコンテンツは、ユーザがスケジューリングまたは選択したタスクを反映する。たとえば、通知214Aは、そのタスクの時刻、チャネル、および継続時間(duration)を含むかまたは識別することができる。これらの属性は、一般的にそれらが番組ガイド・データ223に固有のものであるようにウェブサイト216によって自動的に決定することができる。たとえば、ユーザが番組225を選択した場合、その番組225の時刻、チャネル、および継続時間は周知である。場合によっては、タスクは特定の番組の長さに限定されず、ユーザは手動で継続時間を指定することができる。
【0039】通知214Aは、遠隔からスケジューリングされたタスクの属性を記述するために使用される他の情報を含むこともできる。属性はディフォルト値にセットすることもできるが、ユーザによって指示されない限り有効でないようにすることもできる。たとえば、通知は、スケジューリングされた終了時刻を超過してタスクをどれだけ長く延長することができるかを示す延長属性を示すことができる。これは、たとえば、所定の継続時間、または番組ガイド・データ223によって示された継続時間とは一般的に一致しないスポーツ番組を記録する場合に有用な場合がある。たとえば、野球の試合は延長のイニングまでに延長される場合がある。別の属性は、タスクがどれだけ長期間セットトップ・ボックスによって保存されるべきかを示す保存属性である。一実施例では、これはタスクの満了時刻を提供する。
【0040】別の属性は競合解消(conflict resolution)属性である。たとえば、セットトップ・ボックス100に送信されるタスクは既にスケジューリング済みのタスクと競合する可能性がある。競合解消属性は、現在スケジューリングされるのタスクと既存のタスクとの間の競合をどのように処理するかを決定するために使用することができる。また、タスクをどこで行うかを示す宛先属性もある。たとえば、ユーザはVCRとDVRの両方を有している場合があり、どちらのセットトップ・ボックスがタスクによって識別された番組を記録するかを指定するために、宛先属性は、記録タスク内で使用することができる。別の属性は、その番組は、表示はされているが、記録はされていないということのユーザに対する覚書としてデータを画面上にスクロールさせ、したがって、たとえば番組を記録するか否かに関する覚書をユーザに提供することをセットトップ・ボックスに対して可能にする覚書属性である。
【0041】衛星放送は、通常、複数のセットトップ・ボックスに送信されるので、セットトップ・ボックスは、そのセットトップ・ボックスに向けられた通知を識別することができる必要がある。これは、セットトップ・ボックスが認識することができる通知に識別子を含めることによって達成される。したがって、一意のユーザ識別子、セットトップ・ボックス識別子、または他の識別子を、該当するセットトップ・ボックスがその通知を受信することを確実にするために、使用することができる。一実施例では、通知214Aは、選択されたタスクを識別し、かつ定義する他に、セットトップ・ボックス識別子とシーケンス番号も含む。ユーザがウェブサイト216にログオンまたはアクセスすると、ユーザ識別子が(ユーザまたは認証サービスのどちらかによって)ウェブサイト216に供給され、ウェブサイト216が維持するデータベース215に記憶されているセットトップ・ボックス識別子にユーザ識別子をマッピングすることによってセットトップ・ボックス識別子が決定される。これによって、ウェブサイト216は、通知214Aの対象となる受信側によって最終的にタスクがスケジューリングされるように、通知214A内に適切なセットトップ・ボックス識別子を含めることができる。
【0042】セットトップ・ボックス識別子が決定されると、セットトップ・ボックス識別子は、通知サービス212に送達される通知214Aに追加される。ウェブサイト216は、たとえば、タスクがセットトップ・ボックス100によって処理済みかどうかを判定するためにセットトップ・ボックスが使用するシーケンス番号を通知214Aに含めることもできる。各一意のタスクは異なるシーケンス番号を受け取る。ウェブサイト216は、それらの識別子(セットトップ・ボックス識別子およびシーケンス番号)を通知214Aと共にパッケージングして、通知214Aを通知サービス212に送信する。場合によっては、ボックス識別子および/またはシーケンス番号には暗号化も施される。別法として、セットトップ・ボックス識別子および/またはシーケンス番号は、ウェブサイト216ではなく通知サービス212によって通知214Aに挿入することができる。場合によっては、ユーザ識別子も通知に含めることができる。別の場合には、セットトップ・ボックス識別子だけが通知に含まれる。
【0043】通知サービス212はウェブサイト216から受信したすべての通知をデータベース内に記憶する。通知サービス212は、放送サービス200に通知を送信しなければならないが、この放送サービス200は、通知214B(通知214Aと同一であるが、明瞭化のために別の番号を付した)を衛星アップリンク202に伝達する。衛星アップリンク202は、データに通知214Bを組み込み、衛星160に送信され、衛星160は、その戻りにおいて、通知214Bをセットトップ・ボックス100に放送する。
【0044】上述のように、セットトップ・ボックス100は2つのチューナを有し、したがってセットトップ・ボックス100は、衛星160の2つの中継器に同時に同調することができる。この実施例では、通知214Bは、衛星160の特定の中継器を介して送信され、この通知を受信するためにチューナのうちの1つがこの中継器に同調する。通知サービス212は、所定のスケジュールにしたがって、通知214Bを転送(resend)する。どちらのチューナも所与の時刻に該当する中継器に同調しない可能性があるので、これは有利である。通知を反復的に送信することによって、通知に含まれるタスクをセットトップ・ボックスが受け取り、処理する可能性を高める。
【0045】別法として、遠隔からスケジューリングされたタスクをすべての中継器で複製することができる。これによって、チューナがオーディオとビデオに同調している場合であっても、セットトップ・ボックスは遠隔からスケジューリングされたタスクを受信することが保証される。第2のチューナが同調している中継器は、遠隔からスケジューリングされたタスクまたは通知が衛星システムにおいて送信される方法に依存している。たとえば、遠隔からスケジューリングされたタスク(通知)は特定の中継器上を送信することができるが、この場合、第2のチューナが、所定のスケジュール(毎時、1時間おき、など)にしたがってその中継器に同調することができる。タスク通知がすべての中継器に送信された場合においては、第2のチューナはさらに容易にタスク通知を検出することができる。
【0046】通知214Bは、通知サービス212が所定のスケジュールにしたがって、一定間隔で送信することも、他の方式およびスケジュールで送信することもできる。たとえば、通知サービス212は、通知214Bをウェブサイト216から受信した直後にそれを放送サービス200に送信することができる。通知サービス212は、タスクが満了するまで2分後、4分後、8分後、16分後などの例示的スケジュールにしたがって、または所定の時間間隔で、通知214Bを転送することができる。そうではなくて、通知は、その通知の中にあるタスクが満了するまで5分ごとに送信することも、また、所定の時間間隔で送信することもできる。別法として、通知が送信される頻度またはスケジュールは、特定タスクの開始時刻に近づくにしたがって増加させることもできる。一般に、通知サービス212によって通知がどれだけの頻度で送信されるかに関して、どのような方式またはスケジュールでも実施することもできる。
【0047】どのような場合でも、通知214Bは、セットトップ・ボックスのチューナが1つも適切な中継器に同調していない場合があるので、通知214Bにパッケージングされたタスクをセットトップ・ボックス100が受け取ることをさらに確実にするために、通知214Bが反復的に転送される。一般には、通知ごとに、通知サービス212がその通知の転送を停止するポイントがある。たとえば、通知が期限切れになる場合もあるし、またはタスクに関連付けられた番組が既に終了しているという理由から、通知に含まれるタスクが無効になる場合もある。
【0048】チューナ・ユニット102が通知を搬送する中継器に同調した後、タスク検出器106は、セットトップ・ボックス100に向けられたタスクまたは通知を識別しなければならない。前述のように、各通知は、シーケンス番号とセットトップ・ボックス識別子を含む。シーケンス番号はタスク毎に異なるが、特定タスクに対して反復される通知は同じシーケンス番号を維持する。したがって、特定の記録タスクに対する元の通知は、元の通知の反復である通知であるとして同じシーケンス番号を有する。シーケンス番号は、タスクが変更されたとき、または新しいタスクが要求されたときに変更する。これによって、一意のタスクまたは通知は、シーケンス号とセットトップ・ボックス識別子の一意の組み合わせを有することができる。通知がシーケンス番号を含まない場合、タスクはセットトップ・ボックスで複数回処理するかも知れない。
【0049】タスク検出器106は、したがって、セットトップ・ボックス識別子および/またはシーケンス番号にしたがって、同調した放送をフィルタリングする。セットトップ・ボックス100のタスク検出器106が通知を検出すると、通知の中のタスクがタスク・マネージャ108によってスケジューリングされる。セットトップ・ボックス識別子とシーケンス番号から判定されたように既にスケジューリングされている通知をセットトップ・ボックスがフィルタリングする場合、通知はセットトップ・ボックス100が既に処理した前回の通知の反復なので、その通知は無視される。
【0050】タスク検出器106は、属性または他のデータによってフィルタリングすることもできる。これは、たとえば、1つの通知が一群のセットトップ・ボックス(連合体)に送信される場合に有用である。この場合、連合体の中のすべてのセットトップ・ボックスがタスクを処理することができる。たとえば、セットトップ・ボックスのユーザが特定の番組に関心を示す場合がある。関心の対象となっている番組を本明細書に記載の方法で記録するように、通知を連合に対して向けることができる。別法として、他のタスクを、属性、電話番号、都市名などを使用して、1つの連合に対して遠隔からスケジューリングすることができる。
【0051】タスク検出器106は、セットトップ・ボックス100をイネーブルすることに関係する他の要素にしたがってフィルタリングすることもできる。1つの要素は、ユーザが、タスクを遠隔からスケジューリングするこの機能を使用する加入契約を有するかどうかというものである。ユーザの加入契約プランが遠隔からスケジューリングされたタスクを含んでいない場合、タスク検出器106は事実上ディセーブルされる。もう1つの要素は、ユーザが遠隔からスケジューリングされたタスクを受信することを希望する旨の同意の宣言をすることによって、遠隔からタスクをスケジューリングする機能をそのユーザが既にイネーブルしているかどうかというものである。
【0052】本明細書に記載のシステムおよび方法は単一のチューナで実施することができるが、場合によっては、ユーザには複数のチューナを有することが要求される。しかし、この場合、単一のチューナが適切な中継器に同調することができない、かつ/または他の中継器にはそのタスクを含めるために十分な帯域がない場合があるので、セットトップ・ボックスにタスクをスケジューリングすることを保証することはさらに困難である。
【0053】ユーザが加入契約(subscription)を有しており、そのユーザが遠隔タスクを既にイネーブルしていると仮定すると、これらの態様はどちらも本発明にとって必要ではないが、タスク検出器106は、衛星160からの放送を検査し、セットトップ・ボックス100に向けられた通知を探す。正しいセットトップ・ボックス識別子を有する通知はタスク・マネージャ108によって対処または処理され、スケジューリングされ、または実施される。
【0054】図3は、セットトップ・ボックスで実施またはスケジューリングするためにタスクが準備され、または要求されることを可能とするタスク・サービスを示すブロック図である。ユーザがタスク・サービス210へのログオンを完了すると、タスク・サービス(またはウェブサイト)はインターネットなどのネットワークを介してユーザに番組ガイド・データを提供する(300)。ユーザは、提供された番組ガイド・データを使用してタスクを選択または要求することができ、また、その要求され、または選択されたタスクは、ユーザからタスク・サービス210によって受信される(302)。
【0055】要求されたタスクから通知が生成され(304)、その通知は、タスクを実施またはスケジューリングするためにセットトップ・ボックスが必要とする情報を含んでいる。通知モジュール305は、1つには、通知内に属性(306)および識別子(307)を挿入することによって通知を生成するために使用される。チャネル、時刻、継続時間などの一部の属性は、番組ガイド・データ固有のものであり、そして、ユーザがタスクを要求した際に明らかになるので、これら一部の属性は選択されたタスクから判定することができる。しかし、他の属性はユーザによって供給される必要があり、これらの属性は通知に含めることもできる。別法として、タスクは、取り消しタスク、前回作成されたタスクまたは他のタスクが取り消される取り消しタスクである場合がある。この場合、ユーザは前回作成された記録タスクを識別して取り消しを選択するだけでよい。
【0056】通知モジュール305は、通知に、たとえばセットトップ・ボックス識別子、シーケンス番号、および/またはユーザ識別子を挿入する。セットトップ・ボックス識別子は、ウェブサイトまたは通知サービスのどちらかによってアクセスすることができるデータベースに記憶されている。データベースは、タスク・サービスの一部であってもよく、または、たとえばネットワークを介してセットトップ・ボックス識別子が取り出されるようにタスク・サービスから遠隔に配置されたものであってもよい。セットトップ・ボックス識別子がウェブサイトによって維持または取り出される場合、ユーザ識別子に関連付けられたセットトップ・ボックス識別子は、ウェブサイトによって通知サービスに送信される通知に含められる。シーケンス番号も通知に含められる。この場合、通知サービスは、スケジュールにしたがって通知を放送サービスに反復的に送信させなければならない。
【0057】別法として、通知サービスは、セットトップ・ボックス識別子を記憶するデータベースを維持またはアクセスしなければならない場合がある。この場合、通知サービスは関係する識別子を決定して通知に挿入することができる。通知はこのように準備された後、セットトップ・ボックスに送信するために放送サービスに送信される(312)。
【0058】本発明の別の態様は、自分自身であると主張する、あるいは特定のセットトップ・ボックスへのアクセス権を所有すると主張するユーザが許可ユーザであることを保証することに関する。前述のように、各セットトップ・ボックスは、たとえばシリアル番号とすることのできるある一意のセットトップ・ボックス識別子を有する。セットトップ・ボックス識別子は、2つの部分を有するキーによって署名される。キーの第1の部分は特定のセットトップ・ボックスに特有であり、一般的にはセットトップ・ボックスのソフトウェアにハードコード化されている。第2の部分は、伝送システムを介して送信され、セットトップ・ボックスに記憶される。
【0059】セットトップ・ボックスの活動中、ユーザには、セットトップ・ボックス識別子、セットトップ・ボックス識別子の署名、およびランダム値または乱数を含む活動化コードが提示される。ユーザはウェブサイトに活動化コードを入力し、ウェブサイトはセットトップ・ボックス識別子の署名を検証する。ウェブサイトがセットトップ・ボックス識別子の署名を検証する場合、ウェブサイトによって維持されるデータベースに乱数が記憶され、後続の各通知に付加される。
【0060】セットトップ・ボックスがそのセットトップ・ボックス識別子に向けられた通知を受信すると、セットトップ・ボックスは、活動化コードの一部として最初に生成された乱数も検証する。これは、無許可通知を送信しようとする可能性のあるユーザから保護する。認証された通知を送信するには、ユーザは、ユーザがセットトップ・ボックスに対する物理的アクセスを有する場合は通常取得することができるセットトップ・ボックス識別子の署名を有する必要がある。また、セットトップ・ボックスに署名するために使用されるキーをユーザが決定することができるとしても、そのユーザは活動化コードの一部として生成されたランダム値または乱数へのアクセス権は有していないので、セットトップ・ボックスは無許可通知に対しても保護することができる。
【0061】本発明は、その範囲または不可欠な特性から逸脱せずに他の特定の形式で実施することができる。記載した実施形態は、すべての点において限定的ではなく単なる例示的なものとみなされるべきである。本発明の範囲は、したがって、前述の記述ではなく頭記の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の等価的な意味および範囲に含まれるすべての変更点は、特許請求の範囲に含まれるものとみなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムおよび方法を実施することができるセットトップ・ボックスの一例を示す図である。
【図2】遠隔タスクが生成され、そのタスクが実施されるセットトップ・ボックスにそれが配信される方法を示すブロック図である。
【図3】タスクを遠隔から要求しかつスケジューリングするタスク・サービスを示すブロック図である。
【符号の説明】
100 セットトップ・ボックス
102 チューナ/復調器
104 チューナ/復調器
112 番組ガイド・データ
150 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のセットトップ・ボックスに一方通行の送信を介してデータを放送するシステムにおいて、セットトップ・ボックス上で実施するタスクを遠隔からスケジューリングする方法であって、ネットワークを介してユーザに番組ガイド・データを提供する提供ステップであって、このステップにおいて前記ユーザに提供される前記番組ガイド・データから前記ユーザがタスクを要求することになる、提供ステップと、前記番組ガイド・データから前記ユーザによって要求された前記タスクを受信する受信ステップと、前記要求されたタスクから、タスク属性とセットトップ・ボックス識別子とを含んでいる通知(notification)を生成する生成ステップと、通知サービスに前記通知を送信するステップであって、このステップにおいて、前記通知サービスは前記通知をタスク・データベースに記憶するステップと、前記通知サービスによって、前記通知を放送サービスに送信するステップであって、このステップにおいて前記放送サービスは前記一方通行の送信を介して前記セットトップ・ボックスに前記通知を送信するステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項2】 ネットワークを介してユーザに番組ガイド・データを提供する前記提供ステップは、番組ガイド・データ・プロバイダから取得された前記番組ガイド・データをウェブサイトに記憶するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】 ネットワークを介してユーザに番組ガイド・データを提供する前記ステップは、前記番組ガイド・データを記憶しているウェブサイトに前記ユーザがユーザ識別子を使用してログインするためのステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】 ネットワークを介してユーザに番組ガイド・データを提供する前記ステップは、前記セットトップ・ボックス識別子が前記通知に含まれるように、ユーザ識別子を前記セットトップ・ボックス識別子にマッピングするステップをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】 前記ユーザが前記セットトップ・ボックスにアクセスすることを検証するステップをさらに備え、前記検証するステップは、前記セットトップ・ボックス識別子と、前記セットトップ・ボックス識別子の署名と、ランダム値とを含む活動化(activation)コードを前記ウェブサイトに提供するステップと、前記セットトップ・ボックス識別子の前記署名を前記ウェブサイトが検証するステップと、前記署名が検証された場合に、前記通知に前記ランダム値を含めるステップと、前記セットトップ・ボックスによって前記ランダム値を検証するステップとを備えることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】 前記要求されたタスクから通知を生成する前記ステップは、前記タスクのチャネル、前記タスクの時刻、前記タスクの継続時間を決定する動作をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】 前記要求されたタスクから通知を生成する前記ステップは、前記通知に含まれるべき前記タスクの属性を決定する処理をさらに含み、前記タスクの属性は、前記タスクがどれだけ長く延長されるべきかを示す延長属性、前記タスクをどれだけ長く記憶しておくべきかを示す保存属性、競合解消で使用するための競合解消属性、前記ユーザに前記タスクを想起させる覚書属性の1つまたは複数を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】 通知サービスに前記通知を送信する前記ステップは、セットトップ・ボックス識別子、シーケンス番号、ユーザ識別子の1つまたは複数を前記通知に挿入するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】 前記通知を前記放送サービスに送信する前記ステップは、スケジュールにしたがって前記通知サービスによって反復されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】 ネットワークを介してユーザに番組ガイド・データを提供する提供処置であって、この処置において前記ユーザに提供される前記番組ガイド・データから前記ユーザがタスクを要求することになる、提供処置は、取り消しタスクを要求する処置、手動記録タスクを要求する処置であって、前記ユーザは開始時刻、終了時刻、記録されるべきチャネルを識別する処置の1つまたは複数をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】 衛星放送などの一方通行の送信を介して複数のセットトップ・ボックスに番組コンテンツを放送するシステムにおいて、前記番組コンテンツを受信するセットトップ・ボックスで実施されるようなタスクを、前記一方通行の送信を介して遠隔からスケジューリングする方法であって、前記セットトップ・ボックスから遠隔にあるウェブサイトに記憶されている番組ガイド・データにアクセスする処置と、前記ウェブサイトから提供された前記番組ガイド・データを使用してタスクを選択する処置と、前記タスクが選択された後で、前記選択されたタスクから通知を生成する処置であって、前記選択されたタスクを含む前記通知にセットトップ・ボックス識別子が挿入される処置と、通知サービスによって、前記通知を放送サービスに送信する処置であって、この処置において前記放送サービスは、前記一方通行の送信を介して、前記セットトップ・ボックスに配信するアップリンクに、前記通知を送信する処置と、前記一方通行の送信を介して配信された前記通知に含まれる前記セットトップ・ボックス識別子を、前記セットトップ・ボックスによって検出する処置と、前記一方通行の送信を介して受信した前記通知から前記選択されたタスクを前記セットトップ・ボックスで実施する処置とを備えることを特徴とする方法。
【請求項12】 タスクを選択する前記処置は、記録タスクを選択する処置、取り消しタスクを選択する処置、手動記録タスクを選択する処置であって、前記ユーザが開始時刻、終了時刻、記録されるべきチャネルを選択する処置削除タスクを選択する処置の1つまたは複数をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】 タスクを選択する前記処置はタスクの属性を選択する処置をさらに含み、前記タスクの属性は、前記タスクがどれだけ長く延長されるべきかを示す延長属性、前記タスクをどれだけ長く記憶しておくべきかを示す保存属性、競合解消で使用するための競合解消属性、ユーザに前記タスクを想起させる覚書属性の1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】 前記選択されたタスクから通知を生成する前記処置は、ユーザ識別子とシーケンス番号の少なくとも1つを前記通知に挿入する動作をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】 前記一方通行の送信を介して配信される前記通知に含まれる前記セットトップ・ボックス識別子を前記セットトップ・ボックスによって検出する前記処置は、前記通知のうちの前記通知が既に処理済みである場合に、前記シーケンス番号が既に処理された通知の前回のシーケンス番号と一致する場合は前記通知が既に処理済みであり、この場合に、前記通知を破棄する処置をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】 前記通知を放送サービスに送信する前記処置が反復されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】 前記通知を放送サービスに送信する前記処置が所定のスケジュールを使用して反復されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】 前記一方通行の送信を介して配信される前記通知に含まれる前記セットトップ・ボックス識別子を前記セットトップ・ボックスによって検出する前記処置は、前記セットトップ・ボックスが遠隔からスケジューリングされたタスクを実施できるようにする処置をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項19】 前記一方通行の送信を介して配信される前記通知に含まれる前記セットトップ・ボックス識別子を前記セットトップ・ボックスによって検出する前記処置は、前記セットトップ・ボックスを前記一方通行の送信の特定部分に同調させる処置をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項20】 前記セットトップ・ボックス識別子、前記セットトップ・ボックス識別子の署名、ランダム値とを含む活動化コードを前記ウェブサイトに提供するステップと、前記セットトップ・ボックス識別子の前記署名を前記ウェブサイトによって検証するステップと、前記署名が検証された場合に、各通知に前記ランダム値を含めるステップと、前記ランダム値を前記セットトップ・ボックスによって検証するステップとを備える、前記ユーザを検証するステップをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項21】 番組コンテンツが衛星システムを介して複数のセットトップ・ボックスに配信されるシステムにおいて、セットトップ・ボックスのタスクを遠隔からスケジューリングする方法であって、遠隔ウェブサイトから取り出された番組ガイド・データからタスクを選択する処置であって、前記タスクの1つまたは複数の属性をセットすることを含む処置と、前記選択されたタスクから、前記選択されたタスクと前記1つまたは複数の属性とが含まれる通知を生成する処置と、シーケンス番号とセットトップ・ボックス識別子とを前記通知に挿入する処置と、前記通知を通知サービスに送信する処置と、前記通知を前記通知サービスによって放送サービスに反復的に送信する処置であって、この処置において前記通知が前記衛星の放送に含まれるように前記放送サービスが前記通知をアップリンクに送信する処置と、前記セットトップ・ボックスを前記衛星放送の特定チャネルに同調させる処置と、前記通知の前記セットトップ・ボックス識別子を認識することによって前記タスクを検出する処置と、前記タスクを前記セットトップ・ボックスでスケジューリングする処置とを備えることを特徴とする方法。
【請求項22】 番組ガイド・データからタスクを選択する前記処置は、アクセス・デバイスによって遠隔からアクセス可能な番組データを提供する処置をさらに備えることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】 番組ガイド・データからタスクを選択する前記処置は前記1つまたは複数の属性を識別する処置をさらに含み、前記1つまたは複数の属性は、前記タスクがどれだけ長く延長されるべきかを示す延長属性、前記タスクをどれだけ長く記憶しておくべきかを示す保存属性、競合解消で使用するための競合解消属性、前記ユーザに前記タスクを想起させる覚書属性の少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項24】 前記通知を放送サービスに反復的に送信する前記処置は所定のスケジュールで行われることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項25】 前記通知の前記セットトップ・ボックス識別子を認識することによって前記タスクを検出する前記処置は、前記セットトップ・ボックスが遠隔からスケジューリングされたタスクを検出できるようにする処置をさらに備えることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項26】 前記タスクを前記セットトップ・ボックスでスケジューリングする前記処置は、前記タスクが既にスケジューリング済みかどうかを判定するために、前記シーケンス番号を、既に受信した通知の前回のシーケンス番号と比較する処置と、前記タスクが既にスケジューリング済みの場合に前記タスクを破棄する処置とをさらに備えることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項27】 請求項21に記載の処置を実行することを特徴とするコンピュータ・プログラム製品。
【請求項28】 一方通行の送信を介して複数のセットトップ・ボックスに放送される番組コンテンツを含むシステムにおいて、前記一方通行の送信を介して実行用セットトップ・ボックスに送信されるタスクを遠隔からスケジューリングするタスク・サービスであって、番組ガイド・データを維持するウェブサイトであって、ユーザ識別子によって前記ウェブサイトにアクセスするユーザがタスクを選択するように前記ユーザに番組データを提供するウェブサイトと、前記ウェブサイトによってアクセス可能であり、セットトップ・ボックス識別子を記憶しているデータベースであって、前記ユーザ識別子を前記ユーザの特定のセットトップ・ボックス識別子にマッピングするために前記ウェブサイトがアクセスするデータベースと、前記タスクおよび前記セットトップ・ボックス識別子を含む通知を生成する通知モジュールと、前記通知モジュールから前記通知を受信する通知サービスであって、前記一方通行の送信を介して前記セットトップ・ボックスに前記通知が送信されるように、各通知をスケジュールにしたがって放送サービスに反復的に送信する通知サービスとを備えることを特徴とするタスク・サービス。
【請求項29】 前記ウェブサイトが、インターネットなどのネットワークを介して前記ユーザに前記番組ガイド・データを提供することを特徴とする請求項28に記載のタスク・サービス。
【請求項30】 前記データベースが前記ウェブサイトによって維持されることを特徴とする請求項28に記載のタスク・サービス。
【請求項31】 前記通知モジュールまたは前記ウェブサイトは、前記通知に前記セットトップ・ボックス識別子を挿入することを特徴とする請求項28に記載のタスク・サービス。
【請求項32】 前記通知モジュールまたは前記ウェブサイトは、前記通知に1つまたは複数のシーケンス番号と前記ユーザ識別子とをさらに挿入し、前記ユーザが活動化コードを前記ウェブサイトに提供するときに前記通知モジュールまたは前記ウェブサイトは、前記通知に乱数を挿入することを特徴とする請求項31に記載のタスク・サービス。
【請求項33】 前記通知は、一群のセットトップ・ボックスに向けられる(address)ことを特徴とする請求項28に記載のタスク・サービス。
【請求項34】 前記通知サービスは、前回の通知を反覆する前に新しい通知を送信することを特徴とする請求項28に記載のタスク・サービス。
【請求項35】 複数のセットトップ・ボックスに一方通行の送信を介してデータを放送するシステムにおいて、セットトップ・ボックスで実施するタスクを遠隔からスケジューリングする方法を実施するコンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ・プログラム製品は、前記方法を実施するコンピュータ実行可能命令を搬送するコンピュータ可読媒体を備え、前記方法は、ネットワークを介して番組ガイド・データをユーザに提供する提供ステップであって、このステップにおいて前記ユーザに提供された前記番組ガイド・データから前記ユーザがタスクを要求することになる、提供ステップと、前記番組ガイド・データから前記ユーザによって要求された前記タスクを受信するステップと、前記要求されたタスクから、タスク属性およびセットトップ・ボックス識別子を含む通知を生成するステップと、前記通知を通知サービスに送信するステップであって、このステップにおいて前記通知サービスが前記通知をデータベースに記憶することになるステップと、前記通知サービスによって、前記通知を放送サービスに送信するステップであって、このステップにおいて前記放送サービスが前記一方通行の送信を介して前記セットトップ・ボックスに前記通知を送信するステップとを備えることを特徴とするコンピュータ・プログラム製品。
【請求項36】 ネットワークを介して番組ガイド・データをユーザに提供する前記ステップは、前記番組ガイド・データをウェブサイトに記憶するステップをさらに含み、前記番組ガイド・データが番組ガイド・プロバイダから取得されることを特徴とする請求項35に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項37】 ネットワークを介して番組ガイド・データをユーザに提供する前記ステップは、前記番組ガイド・データを記憶しているウェブサイトに前記ユーザがログインするステップをさらに備えることを特徴とする請求項35に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項38】 ネットワークを介して番組ガイド・データをユーザに提供する前記ステップは、前記セットトップ・ボックス識別子が前記通知に含まれるようにユーザ識別子を前記セットトップ・ボックス識別子にマッピングするステップをさらに備えることを特徴とする請求項37に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項39】 前記要求されたタスクから通知を生成する前記ステップは、前記タスクのチャネル、前記タスクの時刻、前記タスクの継続時間を決定する動作をさらに備えることを特徴とする請求項35に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項40】 前記要求されたタスクから通知を生成する前記ステップは、前記通知に含まれるべき前記タスクの属性を決定する処置をさらに備え、前記属性は、前記タスクがどれだけ長く延長されるべきかを示す延長属性、前記タスクをどれだけ長く記憶しておくべきかを示す保存属性、競合解消で使用するための競合解消属性、前記タスクがどこで行われるかを示す宛先属性、前記ユーザに前記タスクを想起させる覚書属性の1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項35に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項41】 前記通知を通知サービスに送信する前記ステップは、1つまたは複数のセットトップ・ボックス識別子と、シーケンス番号と、ユーザ識別子を前記通知に挿入するステップをさらに備えることを特徴とする請求項35に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項42】 前記通知を前記放送サービスに送信する前記ステップは、スケジュールにしたがって前記通知サービスによって反復されることを特徴とする請求項35に記載のコンピュータ・プログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2003−244663(P2003−244663A)
【公開日】平成15年8月29日(2003.8.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−281773(P2002−281773)
【出願日】平成14年9月26日(2002.9.26)
【出願人】(502051357)ウェブティーヴィー ネットワークス,インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】WEBTV NETWORKS, INC.
【住所又は居所原語表記】1065 La Avenida Avenue, Mountain View, California 94043 U.S.A.
【Fターム(参考)】