説明

セルフオーダーシステム、管理サーバー、セルフオーダーシステムの制御方法およびプログラム

【課題】顧客が所有する携帯端末を用いてセルフオーダーが可能であると共に、店舗および顧客の双方にとってメリットの高いセルフオーダーシステムを提供する。
【解決手段】顧客が所有する顧客端末1と、セルフオーダー機能を実現するためのアプリケーションを顧客端末1に提供する管理サーバー3と、が通信可能に構成されたセルフオーダーシステムSYであって、顧客端末1は、管理サーバー3にアクセスして、プリペイドカードの識別情報を含むログイン情報を入力するログイン情報入力部101を備え、管理サーバー3は、顧客端末1によって入力されたログイン情報に基づいて、プリペイドカードが有効であるか否かを判別するカード判別部301と、カード判別部301により「有効」と判定された場合、ログイン情報を入力した顧客端末1に対し、アプリケーションの利用を許可する利用許可部302と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルフオーダー機能を有する顧客端末と、顧客端末によって入力されたオーダー情報を管理する管理サーバーと、が通信可能に構成されたセルフオーダーシステム、管理サーバー、セルフオーダーシステムの制御方法およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、セルフオーダーシステムに関する技術として、特許文献1が知られている。このセルフオーダーシステムをカウンターサービス形式の飲食店に導入することで、「(1)カウンター前の顧客滞留が減少するため、カウンター数およびカウンター担当の店員を削減できる」、「(2)顧客が店内で飲食する場合、テーブルに座って注文できるため、長時間カウンター前の行列に並ぶ必要がない」、「(3)注文画面上に、キャンペーン情報やクーポン情報などを提示することにより、顧客に対する決め細やかな販促ができる」などのメリットがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−4317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来のセルフオーダーシステムでは、「(1)顧客に貸し出す端末を、混雑時に備えて多数用意しておく必要がある」、「(2)端末の故障や盗難などのリスクが生じる」、「(3)端末を除菌するための作業に手間がかかる」などの問題がある。そこで、これらの問題を解決すべく、顧客が所有するスマートフォン等の顧客端末によりセルフオーダー機能を実現することが考えられる。
【0005】
しかしながら、この場合、セルフオーダー機能を実現するためのアプリケーションを顧客端末にダウンロードしたり、会員登録を行ったりなど煩雑な操作が必要になる。また、会員登録の際の個人情報の入力に抵抗がある顧客も多い。つまり、顧客にとっては、簡単に且つ個人情報の入力を行うことなく、セルフオーダー機能を実現できることが望ましい。ところが、何ら情報を入力することなく、不特定の顧客に対しセルフオーダーを可能とすることは、店側にとってリスクが大きく、現実的ではない。
【0006】
一方、飲食業界では、リピーター客の増加および顧客の利便性向上のため、店独自のプリペイドカードを発行している店舗がある。プリペイドカードを購入する顧客は、再来店の可能性が高いため、店舗にとってプリペイドカードの販売は、その額面以上にメリットが高い。ところが、これまでのプリペイドカードの販促策としては、ポイントの付与など、ありきたりなものしかなく、新たな販促策が望まれている。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑み、顧客端末を用いてセルフオーダーが可能であると共に、店舗および顧客の双方にとってメリットの高いセルフオーダーシステム、管理サーバー、セルフオーダーシステムの制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のセルフオーダーシステムは、顧客が所有する顧客端末と、セルフオーダー機能を実現するためのアプリケーションを顧客端末に提供すると共に、顧客端末によって入力されたオーダー情報を管理する管理サーバーと、が通信可能に構成されたセルフオーダーシステムであって、顧客端末は、管理サーバーにアクセスして、プリペイドカードの識別情報を含むログイン情報を入力するログイン情報入力部を備え、管理サーバーは、顧客端末によって入力されたログイン情報に基づいて、プリペイドカードが有効であるか否かを判別するカード判別部と、カード判別部により「有効」と判定された場合、ログイン情報を入力した顧客端末に対し、アプリケーションの利用を許可する利用許可部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明のセルフオーダーシステムの制御方法は、顧客が所有する顧客端末と、セルフオーダー機能を実現するためのアプリケーションを顧客端末に提供すると共に、顧客端末によって入力されたオーダー情報を管理する管理サーバーと、が通信可能に構成されたセルフオーダーシステムの制御方法であって、顧客端末が、管理サーバーにアクセスして、プリペイドカードの識別情報を含むログイン情報を入力するステップと、管理サーバーが、顧客端末によって入力されたログイン情報に基づいて、プリペイドカードが有効であるか否かを判別するステップと、管理サーバーが、プリペイドカードを「有効」と判定した場合、ログイン情報を入力した顧客端末に対し、アプリケーションの利用を許可するステップと、を実行することを特徴とする。
【0010】
これらの構成によれば、顧客は、プリペイドカードの識別情報を含むログイン情報の入力により、自分が所有する顧客端末を用いてセルフオーダー機能を実現できる。つまり、セルフオーダーを行うために、住所、電話番号あるいは氏名などの個人情報の入力が不要であるため、気軽にセルフオーダー機能を利用できる。一方、店舗側は、プリペイドカードの有効性を判別してアプリケーションの利用を許可するため、信頼性の低い顧客の利用を排除できる。また、セルフオーダー機能の利用を顧客メリットとして、プリペイドカードの販促効果が期待できる。
なお、「プリペイドカードの識別情報」とは、プリペイドカードを一意に特定するための情報であり、PINコードやカードIDなどその種類は問わない。
また、顧客端末とは、顧客が所有する情報処理端末を指し、スマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピューター、PDAなどにより実現される。
【0011】
上記のセルフオーダーシステムにおいて、顧客端末は、自端末をプリペイドカードとして機能させるプリペイドカード部をさらに備え、プリペイドカードの識別情報は、プリペイドカード部で用いられる識別情報であることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、顧客端末そのものをプリペイドカードとして利用できるため、顧客が別途プリペイドカードを所有する必要がない。また、顧客端末にプリペイドカード機能を搭載するために入力された個人情報(氏名、住所、電話番号、クレジットカード番号など)と紐付けして管理することができる。このため、顧客による個人情報の入力の手間を省きつつも、不正抑止効果を高めることができる。
なお、セルフオーダー機能を実現するためのアプリケーションと、プリペイドカード機能を実現するためのアプリケーションとの連携により、ログイン情報入力時(管理サーバーへのアクセス時)に、プリペイドカードの識別情報を自動的に入力する構成としても良い。この構成によれば、より簡単にログインを行うことができる。
【0013】
上記のセルフオーダーシステムにおいて、管理サーバーは、セルフオーダー機能を利用した顧客端末に対し、インセンティブを付与するインセンティブ付与部をさらに備え、顧客端末は、インセンティブ付与部によって付与されたインセンティブを取得するインセンティブ取得部をさらに備えたことを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、セルフオーダー機能を利用した顧客端末(顧客)に対し、インセンティブを付与することで、顧客メリットを高めることができる。
【0015】
上記のセルフオーダーシステムにおいて、インセンティブ付与部は、インセンティブとして、プリペイドカード部に対する入金を行うことを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、インセンティブとして、プリペイドカード部に直接入金されるため、顧客によるポイントの換金操作など、インセンティブを現物化(現金化)するための手間を省くことができる。
【0017】
上記のセルフオーダーシステムにおいて、インセンティブ付与部は、インセンティブとして、インターネット接続サービスの利用を許可することを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、インターネット接続サービス(いわゆる、ホットスポットサービス(登録商標))を提供することで、顧客の店内滞留時間が長くなり、店舗側の売上向上が期待できる。つまり、顧客および店舗の双方への高いメリットが期待できる。
【0019】
上記のセルフオーダーシステムにおいて、管理サーバーは、プリペイドカードの識別情報ごとに、購入履歴を管理する購入履歴管理部をさらに備え、インセンティブ付与部は、購入履歴に応じて、インセンティブを付与することを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、購入履歴(例えば、所定期間における購入回数や累計決済金額)に応じて、それに見合ったインセンティブを付与することができる。また、プリペイドカードの識別情報ごとに、購入履歴を管理するため、セルフオーダー機能による購入履歴だけでなく、プリペイドカードを利用した通常オーダーの購入履歴も反映させることができる。
【0021】
上記のセルフオーダーシステムにおいて、顧客端末は、アプリケーションを用いて、オーダー情報を入力するオーダー情報入力部と、オーダー情報の入力結果に基づいて算出される決済金額の決済方法を、プリペイドカードを含む複数種類の決済手段の中から選択する決済方法選択部と、を備え、プリペイドカード部は、決済方法としてプリペイドカードが選択された場合、決済金額の決済処理を行うことを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、顧客が所望する決済方法を選択できる。また、決済方法としてプリペイドカードが選択された場合は、ログイン時に識別情報が入力されているため、迅速に決済処理を行うことができる。
なお、プリペイドカード以外の決済手段としては、現金、クレジットカード、ポイント支払いなどが考えられる。
【0023】
上記のセルフオーダーシステムにおいて、管理サーバーは、顧客端末によって入力されたオーダー情報の取得後、取引コードを生成し、顧客端末に送信する取引コード送信部をさらに備え、顧客端末は、管理サーバーから送信された取引コードを表示する取引コード表示部をさらに備えたことを特徴とする。
【0024】
この構成によれば、取引コードを顧客端末に表示することにより、顧客がオーダーした商品を用意した後、オーダーした顧客端末(顧客)とオーダーされた商品との照合を容易に行うことができる。
なお、取引コードとは、文字列でも良いし、2次元コードやバーコードなどのコード画像であっても良い。
【0025】
上記のセルフオーダーシステムにおいて、カード判別部は、プリペイドカードの識別情報と残高とが紐付けされて記録されたデータベースを参照し、残高が所定額以上であるか否かに応じて、プリペイドカードが有効であるか否かを判別することを特徴とする。
【0026】
この構成によれば、プリペイドカードの残高が所定額以上である場合のみ、アプリケーションの利用を許可するため、店舗側は、万が一不正が行われた場合にプリペイドカードの利用を停止するなどの措置を講じることで、不正抑止効果が期待できる。また、プリペイドカードが繰返し入金可能なものである場合、セルフオーダー機能を利用したい顧客は、残高を所定額以上残しておくことになるため、顧客の再来店が期待できる。
【0027】
上記のセルフオーダーシステムにおいて、アプリケーションは、管理サーバー上で動作し、顧客端末は、アプリケーションを利用し、仮想端末として機能することを特徴とする。
【0028】
この構成によれば、顧客端末が仮想端末として機能するため、アプリケーションのインストールやアンインストールの手間を省くことができる。また、管理サーバーとの通信を無線通信で行う場合、管理サーバーと通信可能な範囲外ではアプリケーションを利用できないため、セキュリティ効果が高い。
【0029】
本発明の管理サーバーは、上記のセルフオーダーシステムに用いられることを特徴とする。
【0030】
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記のセルフオーダーシステムの制御方法における各ステップを実行させることを特徴とする。
【0031】
これらの管理サーバーおよびプログラムを用いることにより、顧客端末を用いたセルフオーダーが可能であると共に、店舗および顧客の双方にとってメリットの高いセルフオーダーシステム、およびセルフオーダーシステムの制御方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係るセルフオーダーシステムのシステム構成図である。
【図2】プリペイドカードDB、購入履歴DB、取引DBの説明図である。
【図3】セルフオーダーシステムの機能ブロック図である。
【図4】顧客端末の画面表示例を示す図である。
【図5】図4に続く、顧客端末の画面表示例を示す図である。
【図6】図5に続く、顧客端末の画面表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付の図面を参照し、本発明のセルフオーダーシステム、管理サーバー、セルフオーダーシステムの制御方法およびプログラムについて説明する。なお、以下に示す実施形態では、本発明のセルフオーダーシステムを、カウンターサービス形式の飲食店に適用した場合について説明する。
【0034】
図1は、セルフオーダーシステムSYのシステム構成図である。同図に示すように、セルフオーダーシステムSYは、顧客が所有する顧客端末1と、無線LAN通信を行うためのアクセスポイント2と、顧客端末1によって入力されたオーダー情報を管理する管理サーバー3と、キッチンに配置されるキッチン用タッチパネル4と、カウンターに配置されるPOS端末5およびバーコードリーダー6と、インターネット71と接続するためのインターネット接続ルーター7と、を備えている。このうち、顧客端末1とアクセスポイント2は、無線LAN(Wi−Fiなど)を介して接続されている。また、管理サーバー3は、アクセスポイント2、キッチン用タッチパネル4、POS端末5およびインターネット接続ルーター7と、店舗内LAN9(有線通信または無線通信)を介して接続されている。
【0035】
顧客端末1は、例えばスマートフォンであり、プリペイドカード機能(電子マネー機能)を実現するためのプリペイドカードアプリケーション11がインストールされている。顧客は、プリペイドカードアプリケーション11をダウンロードする際、氏名、住所、電話番号、クレジットカード番号、暗証番号などの情報を入力する。プリペイドカードを管轄するプリペイドカード管轄サーバー72は、これらの個人情報を記憶したプリペイドカードデータベース(以下、「DB」と表記する)72aを有している。
【0036】
図2(a)に示すように、プリペイドカードDB72aは、プリペイドカードの識別コード(例えば、PINコードなどの識別情報)と、残高と、カード有効期限と、個人情報と、を紐付けて記憶する。このプリペイドカードDB72aは、管理サーバー3が、プリペイドカードの有効性を判別するために参照される。例えば、残高が所定額以下の場合や、有効期限が切れている場合、そのプリペイドカードは「無効」と判定される。
【0037】
キッチン用タッチパネル4は、顧客によりオーダーされた料理を調理または準備するためのキッチンに配置され、キッチン担当者が、オーダー内容を確認したり、準備完了操作を行ったりするために用いられる。
【0038】
POS端末5は、会計処理を行うために用いられる。本実施形態では、セルフオーダーを行った際、決済方法として「レジ決済」を選択可能となっている(図5(a)参照)。顧客が「レジ決済」を選択した場合、オーダーした商品の受取時に、POS端末5にて決済処理を行う。また、バーコードリーダー6は、その決済処理時に、顧客端末1に表示された取引コード98(図6(a)参照)を読み取るために用いられる。
【0039】
管理サーバー3は、セルフオーダー機能を実現するためのセルフオーダーアプリケーション31の他、購入履歴DB33および取引DB34を有している。セルフオーダーアプリケーション31は、管理サーバー3上にて動作する。つまり、顧客端末1は、管理サーバー3にアクセスし、管理サーバー3上で動作するセルフオーダーアプリケーション31を利用することで、仮想端末として機能する。なお、セルフオーダーアプリケーション31は、顧客端末1がログインする際に、プリペイドカードの識別コードを入力することを条件として、その利用が許可される。これにより、プリペイドカードを有しない顧客(信頼度の低い顧客)によるセルフオーダー機能の利用を排除する。
【0040】
図2(b)に示すように、購入履歴DB33は、プリペイドカードの識別コードと、プリペイドカードが用いられた購入日および購入金額(決済金額)と、オーダー方法と、オーダー内容と、を紐付けて記憶する。オーダー方法としては、セルフオーダーか通常オーダー(例えば、カウンターにおけるオーダー)か、を記憶する。このように、購入履歴DB33には、セルフオーダー機能による購入履歴だけでなく、プリペイドカードを利用した通常オーダーの購入履歴も反映される。購入履歴DB33は、セルフオーダー機能を利用した顧客端末1に対してインセンティブを付与する際に、インセンティブの付与の有無を決定したり、インセンティブの種類や量を決定したりするために参照される。
【0041】
図2(c)に示すように、取引DB34は、プリペイドカードの識別コードと、取引コードと、決済方法と、決済金額と、取引状態と、を紐付けて記憶する。取引DB34は、管理サーバー3が、現在の取引状態を把握するために参照される。決済方法としては、プリペイドカード決済、クレジットカード決済、レジ決済のいずれかを記憶する(図5(a)参照)。管理サーバー3は、決済方法として、プリペイドカード決済またはクレジットカード決済が選択された場合、インターネット接続ルーター7を介して、プリペイドカード管轄サーバー72またはクレジットカード管轄サーバー73にアクセスし、決済処理に必要な情報の授受を行う。また、管理サーバー3は、決済方法として、レジ決済が選択された場合、バーコードリーダー6による取引コード98の読取時(商品の受取時)に、未決済である旨を、POS端末5のディスプレイ(図示省略)上に表示させる。
【0042】
また、取引状態としては、準備中(オーダーは行われているが、商品が準備完了となっていない状態)、準備完了(商品が準備完了となり、準備完了通知を行った後の状態)、取引完了(顧客が商品を受け取り、決済完了している状態)のいずれかを記憶する。これらの取引状態は、キッチン用タッチパネル4から出力される準備完了操作の操作結果や、POS端末5から出力される取引コード98の読取結果および決済処理結果に基づいて、書き換えられる。
【0043】
次に、図3を参照し、セルフオーダーシステムSYの機能構成について説明する。顧客端末1は、主な機能構成として、ログイン情報入力部101、オーダー情報入力部102、決済方法選択部103、プリペイドカード部104、インセンティブ取得部105および取引コード表示部106を備えている。なお、ログイン情報入力部101、オーダー情報入力部102、決済方法選択部103および取引コード表示部106は、顧客端末1に搭載されたタッチパネル12(図4(a)等参照)を主要部とする。
【0044】
ログイン情報入力部101は、管理サーバー3にアクセスし、ログイン情報としてプリペイドカードの識別コードを入力する。当該識別コードは、プリペイドカード部104で用いられる識別情報である。なお、本実施形態では、ログイン情報として、識別コードのみを入力するが、識別コード以外に、氏名、電話番号、暗証番号などを入力する構成としても良い。
【0045】
オーダー情報入力部102は、セルフオーダーアプリケーション31を用いて、オーダー内容(料理名、数量など)を示すオーダー情報を入力する。決済方法選択部103はオーダー情報の入力結果に基づいて算出される決済金額の決済方法を、複数種類の決済手段の中から選択する。決済手段としては、プリペイドカード、クレジットカード、現金(レジ決済)が挙げられる。なお、決済手段として現金(レジ決済)を選択し、POS端末5にて通常のカード媒体を用いたプリペイドカード決済やクレジットカード決済を行い得るようにしても良い。
【0046】
プリペイドカード部104は、顧客端末1をプリペイドカードとして機能させるものであり、プリペイドカードアプリケーション11を主要部とする。プリペイドカード部104は、決済方法選択部103により決済方法としてプリペイドカードが選択された場合、決済金額の決済処理を行う。
【0047】
インセンティブ取得部105は、管理サーバー3(インセンティブ付与部305)によって付与されたインセンティブを取得する。なお、インセンティブとしては、インターネット接続サービスの利用許可や、プリペイドカード部104への入金が行われる。取引コード表示部106は、管理サーバー3から送信された取引コード98を表示する。当該取引コード98は、管理サーバー3によって取引ごとに(1会計ごとに)生成される一意の数字列をバーコード化したものである。
【0048】
バーコードリーダー6は、主な機能構成として、取引コード読取部601を備えている。取引コード読取部601は、顧客端末1の取引コード表示部106(タッチパネル12)に表示された取引コード98を読み取る。
【0049】
POS端末5は、主な機能構成として、会計処理部501を備えている。会計処理部501は、決済方法選択部103により決済方法としてレジ決済が選択された場合、会計処理を行う。会計処理は、取引DB34(図2(c)参照)を参照し、取引コード読取部601により読み取られた取引コードに紐付けられた決済金額に基づいて行う。
【0050】
キッチン用タッチパネル4は、主な機能構成として、オーダー表示部401および準備完了入力部402を備えている。オーダー表示部401は、顧客端末1により入力されたオーダー情報の一覧を表示する。各オーダー情報には、取引状態を示す情報と、準備完了操作アイコンと、を関連付けて表示する。準備完了入力部402は、前記準備完了操作アイコンにより実現され、商品の準備(料理の調理)が完了した時点で、キッチン担当者が準備完了操作を行うために用いる。
【0051】
管理サーバー3は、主な機能構成として、カード判別部301、利用許可部302、カード決済通信部303、購入履歴管理部304、インセンティブ付与部305、取引コード送信部306および取引管理部307を備えている。
【0052】
カード判別部301は、顧客端末1(ログイン情報入力部101)によって入力されたログイン情報に基づいて、プリペイドカードが有効であるか否かを判別する。具体的には、プリペイドカード管轄サーバー72内との通信結果(プリペイドカードDB72aの参照結果)に基づいて、入力された識別コードに紐付けられた残高が所定額以上であって、且つカード有効期限が切れていない場合、そのプリペイドカードを「有効」と判定する。
【0053】
利用許可部302は、カード判別部301により「有効」と判定された場合、ログイン情報を入力した顧客端末1に対し、セルフオーダーアプリケーション31の利用を許可する。なお、利用許可部302により利用が許可された場合、セルフオーダーアプリケーション31は、顧客端末1のタッチパネル12上にメニュー選択画面(図4(b)参照)を表示する。一方、利用許可部302により利用が許可されなかった場合、セルフオーダーアプリケーション31は、顧客端末1のタッチパネル12上に、「プリペイドカードが無効である旨」および「セルフオーダー機能を利用できない旨」のメッセージを表示する(図示省略)。
【0054】
カード決済通信部303は、顧客端末1(決済方法選択部103)により、決済方法として、プリペイドカード決済またはクレジットカード決済が選択された場合、カード決済に関する通信を行う。具体的には、インターネット71上のプリペイドカード管轄サーバー72またはクレジットカード管轄サーバー73にアクセスし、カード決済処理に必要な情報の送信、並びに決済結果の受信および顧客端末1への通知等を行う。
【0055】
購入履歴管理部304は、購入履歴DB33(図2(b)参照)を用いて、プリペイドカードの識別コードごとに、購入履歴を管理する。インセンティブ付与部305は、購入履歴DB33を参照し、入力された識別コードに紐付けられている購入履歴に応じて、インセンティブを付与する。具体的には、購入回数が所定回数以上になったときや、セルフオーダー機能を利用した回数が所定回数以上となったときに、プリペイドカード部104に所定料金の課金を行う。なお、プリペイドカード部104に課金を行う際、実際にはプリペイドカード管轄サーバー72にアクセスして課金処理を行う。
【0056】
また、インセンティブ付与部305は、利用許可部302によりセルフオーダーアプリケーション31の利用を許可した顧客端末1に対し、利用を許可した時点で、インターネット接続サービスの利用を許可する。なお、インターネット接続サービスの利用許可前に、顧客端末1に対してインターネット接続サービスの利用に必要な各種情報の入力を促し、入力された場合のみインターネット接続サービスの利用を許可しても良い。また、インターネット接続サービスの利用に時間制限を設けても良い。
【0057】
取引コード送信部306は、顧客端末1(オーダー情報入力部102)によって入力されたオーダー情報の取得後、取引コード98を生成し、顧客端末1に送信する。本実施形態では、キッチン用タッチパネル4(準備完了入力部402)により準備完了操作が行われたとき、その操作信号をトリガーとして取引コード98を生成する。なお、キッチン用タッチパネル4は、1台だけでなく複数台を備えた構成としても良い。
【0058】
取引管理部307は、取引DB34を用いて、プリペイドカードの識別コードごとに取引状態を管理し、キッチン用タッチパネル4に取引状態を表示させる。また、店舗内LAN9に複数台のキッチン用タッチパネル4が接続されている場合は、各キッチン用タッチパネル4から操作信号を取得し、その操作結果を反映した画面データを各キッチン用タッチパネル4に一斉送信することで、表示を同期させる。また、取引管理部307は、取引コード送信部306による取引コード98の送信(取引状態が「準備完了」となったとき)から、所定時間経過後も商品の引取りがない場合(取引状態が「取引完了」に変化しないとき)、顧客端末1に対して通知を行う。このとき、取引コード送信部306により、再度取引コード98を送信しても良い。さらに、最初の取引コード98の送信時刻からの経過時間を通知しても良い。
【0059】
次に、図4ないし図6を参照し、顧客端末1の画面表示について説明する。図4(a)は、顧客端末1が管理サーバー3にアクセスした際に表示される初期画面を示す図である。初期画面には、3つのタブ91,92,93が表示される。このうち、タブ91を選択すると、セルフオーダーを開始するために必要な識別コード(ログイン情報)を入力する入力ボックス94と、ログインボタン95が表示される。顧客が、プリペイドカードの識別コードを入力ボックス94に入力した後、ログインボタン95を押下すると、メニュー選択画面が表示される(図4(b)参照)。また、タブ92を選択すると、顧客へのおすすめ情報(おすすめメニュー、おすすめ食材など)が表示される。また、タブ93を選択すると、イベント情報が表示される。なお、おすすめ情報やイベント情報は、識別コードを入力することなく、不特定多数の顧客が閲覧可能となっている。
【0060】
なお、おすすめ情報としては、季節、日付、曜日、天候などに関する情報をインターネット71上のサイトから取得し、これらの条件に応じて、おすすめメニューやおすすめ食材を可変しても良い。例えば、天候は、天気予報サイトから、管理サーバー3の設置場所に対応した天気、気温、湿度などの情報を取得することが考えられる。また、管理サーバー3に、これらの環境条件を検出する手段を設け(例えば、温度計、湿度計など)、その検出結果に基づいておすすめメニューやおすすめ食材を可変しても良い。
【0061】
図4(b)は、メニュー選択画面の表示例を示す図である。同図に示すように、メニュー選択画面には、メニューボタン群96が表示され、顧客の所望するメニューを選択できる。また、特に図示しないが、メニュー選択画面には、メニューの選択に伴って、合計メニュー数や合計料金が表示される。
【0062】
図5(a)は、メニュー確定後に表示される決済方法選択画面の表示例を示す図である。決済方法選択画面では、「プリペイドカード」、「クレジットカード」および「レジ決済」の中からいずれかの決済方法を選択できる。ここで、顧客が「プリペイドカード」を選択した場合は、ログイン時に入力した識別コードのプリペイドカードにより決済が行われる。なお、決済方法の選択肢として、ログイン時に入力した識別コード以外のプリペイドカードを用いる「別のプリペイドカード」を選択可能としても良い。また、「クレジットカード」を選択した場合は、クレジットカード情報を入力するための入力画面(図示省略)が表示される。なお、プリペイドカード部104において、クレジットカード情報が入力されている場合、顧客端末1がその情報を呼び出して管理サーバー3に送信する構成としても良い。
【0063】
図5(b)は、決済方法選択後に表示される承認画面の表示例を示す図である。承認画面には、「オーダーの受付が完了した旨」および「準備完了まで待機して欲しい旨」のメッセージを表示する。なお、承認画面上に、準備完了までの予測時間を表示しても良い。この場合、予測時間は、オーダー内容(オーダー品目および各品目の数)並びに混雑状況(取引状態が「準備中」のオーダー数)に基づいて算出される。
【0064】
図6(a)は、オーダーした商品の準備完了時に表示される取引コード表示画面の表示例を示す図である。上記の通り、キッチン用タッチパネル4に表示されたオーダー情報に対して、準備完了操作が行われたとき、そのオーダーを行った顧客端末1のタッチパネル12に、取引コード98が表示される。
【0065】
図6(b)は、商品の受取完了後に表示されるインセンティブ表示画面の表示例を示す図である。顧客は、ログイン完了したことに対するインセンティブとして、インターネット接続サービスを受けることができる。つまり、符号99に示す特典一覧の中から「インターネット接続サービス」を選択することで、インターネット71への接続が可能となる。また、セルフオーダーを行ったことに対するインセンティブとして、ドリンク無料サービスを受けることができる。例えば、符号99に示す特典一覧の中から「ドリンク無料サービス」を選択することで、クーポン画面が表示され、これを店員に提示することで、ドリンク無料サービスを受けることができる。さらに、購入履歴に対するインセンティブとして、プリペイドカードへの入金サービスを受けることができる。例えば、符号99に示す特典一覧の中から「カード入金サービス」を選択することで、入金承認画面が表示され、入金額を確認し、入金を承認することで、プリペイドカード部104に所定額の入金が行われる。
【0066】
以上、本実施形態によれば、顧客は、自分が所有する顧客端末1に、プリペイドカードの識別コードを入力するだけでセルフオーダー機能を利用できる。つまり、住所、電話番号あるいは氏名などの詳細な情報の入力が不要であるため、気軽にセルフオーダー機能を利用できる。一方、店舗側は、プリペイドカードの有効性を判別してアプリケーションの利用を許可するため、信頼性の低い顧客の利用を排除できる。
【0067】
また、管理サーバー3は、セルフオーダー機能を利用した顧客端末1に対して、インセンティブを付与することで、セルフオーダー機能の利用者向上を図ることができる。また、セルフオーダー機能の利用には、プリペイドカードの識別コード入力が条件となるため、プリペイドカードの販売拡大も期待できる。
【0068】
また、管理サーバー3は、インセンティブとして、プリペイドカード部104への入金を行うため、顧客によるポイントの換金操作など、インセンティブを現物化(現金化)するための手間を省くことができる。また、インセンティブとして、インターネット接続サービスを提供することで、顧客の店内滞留時間が長くなり、店舗側の売上向上が期待できる。
【0069】
また、管理サーバー3は、ログイン時に入力された識別コードに対応するプリペイドカードの残高が所定額以上である場合のみ、アプリケーションの利用を許可するため、万が一不正が行われた場合にプリペイドカードの利用を停止するなどの措置を講じることで、不正抑止効果が期待できる。また、プリペイドカードがリチャージ可能なものである場合、セルフオーダー機能を利用したい顧客は、残高を所定額以上残しておくことになるため、顧客の再来店も期待できる。
【0070】
また、本実施形態の顧客端末1は、管理サーバー3上のセルフオーダーアプリケーション31を利用することにより、仮想端末として機能するため、顧客端末1へのアプリケーションのインストールやアンインストールの手間を省くことができる。また、管理サーバー3との通信を無線通信で行う場合、管理サーバー3と通信可能な範囲外ではセルフオーダーアプリケーション31を利用できないため、セキュリティを高めることができる。
【0071】
なお、上記の実施形態では、インセンティブとして、プリペイドカード部104への入金やインターネット接続サービスの利用許可を例示したが、インセンティブ付与部305によるプリペイドカード部104への入金は、会計処理直後に、決済金額に応じた入金を行っても良いし、例えば月に1回など、その月の利用金額や利用回数に応じた入金を行っても良い。また、インターネット接続サービスの利用許可は、セルフオーダーアプリケーション31の利用許可と同時に行っても良いし、オーダー確定時や会計処理後に行っても良い。また、決済金額に応じて、インターネット接続サービスの利用制限時間を可変しても良い。
【0072】
また、上記の実施形態では、顧客端末1が仮想端末として機能するものとしたが、管理サーバー3からセルフオーダーアプリケーション31をダウンロードすることにより、セルフオーダー機能を実現しても良い。この場合、顧客(顧客端末1)が店舗外に出て管理サーバー3との通信が途切れた時点で、セルフオーダーアプリケーション31を自動消去することが好ましい。この構成によれば、顧客端末1で日常不要なアプリケーションが蓄積されることを防止できる。
【0073】
また、上記の実施形態において取引コード送信部306は、キッチン用タッチパネル4に対して準備完了操作が行われたときに、取引コード98を生成して顧客端末1に送信するものとしたが、取引コード98の送信を適宜制限しても良い。つまり、立て続けに取引コード98が送信されると、カウンター前に顧客が滞留してしまうため、1分間に2回など、所定時間あたりの取引コード98の送信回数を制限しても良い。この構成によれば、顧客のカウンター前における商品受取待ち時間を短縮することができると共に、キッチン担当者も顧客滞留を気にすることなく、準備完了操作を行うことができる。
【0074】
また、上記の実施形態においてカード判別部301は、入力された識別コードに基づいて、プリペイドカードの有効性を判別したが、ログイン情報として、氏名、電話番号、暗証番号などが入力された場合、プリペイドカード管轄サーバー72との連携によりこれらの個人情報の整合性を判別し、整合OKと判定した場合のみ、プリペイドカード「有効」と判定しても良い。この構成によれば、不正行為の防止効果をより高めることができる。
【0075】
また、上記の実施形態においてオーダー情報入力部102は、オーダー内容を入力するものとしたが、オーダー内容以外に、店内飲食/持ち帰りなどの飲食形態に関する情報を入力可能としても良い。また、店内飲食の場合は、テーブル番号を入力可能としても良い。この構成によれば、店舗側は、商品の準備完了後に、顧客のテーブルまで商品を運ぶサービスを提供できる。
【0076】
また、上記の実施形態において、顧客端末1は、プリペイドカード機能を有していることを前提としたが、顧客端末1のプリペイドカード機能に代えて、カード媒体のプリペイドカードを用いても良い。つまり、顧客は、管理サーバー3にアクセスするための無線LAN通信機能を搭載した情報処理端末(スマートフォン以外に、ノート型パソコン、PDAなど)と、プリペイドカード機能を実現するための媒体を所有することで、本システムのサービスを受けることが可能である。なお、プリペイドカード部104は、リチャージ可能なものであっても良いし、不可能なものであっても良い。また、クレジットカードからの自動入金を行うオートチャージが可能なものであっても良いし、不可能なものであっても良い。
【0077】
また、上記の実施形態に示したセルフオーダーシステムSY(顧客端末1や管理サーバー3など)の各機能・各処理をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリー等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピューターを、顧客端末1および管理サーバー3の各構成要素として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
【0078】
また、上記の各実施形態では、セルフオーダーシステムSYを、カウンターサービス形式の飲食店に適用した場合を例示したが、テーブルオーダー形式の飲食店や、ドライブスルー形式の飲食店などにも適用可能である。また、管理サーバー3の各部を、POSシステムやWWWサーバーで実現しても良い。その他、上述した実施例によらず、セルフオーダーシステムSYのシステム構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0079】
1…顧客端末 2…アクセスポイント 3…管理サーバー 4…キッチン用タッチパネル 5…POS端末 6…バーコードリーダー 7…インターネット接続ルーター 9…店舗内LAN 11…プリペイドカードアプリケーション 12…タッチパネル 31…セルフオーダーアプリケーション 33…購入履歴DB 34…取引DB 71…インターネット 72…プリペイドカード管轄サーバー 72a…プリペイドカードDB 73…クレジットカード管轄サーバー 98…取引コード SY…セルフオーダーシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が所有する顧客端末と、
セルフオーダー機能を実現するためのアプリケーションを前記顧客端末に提供すると共に、前記顧客端末によって入力されたオーダー情報を管理する管理サーバーと、が通信可能に構成されたセルフオーダーシステムであって、
前記顧客端末は、
前記管理サーバーにアクセスして、プリペイドカードの識別情報を含むログイン情報を入力するログイン情報入力部を備え、
前記管理サーバーは、
前記顧客端末によって入力された前記ログイン情報に基づいて、前記プリペイドカードが有効であるか否かを判別するカード判別部と、
前記カード判別部により「有効」と判定された場合、前記ログイン情報を入力した前記顧客端末に対し、前記アプリケーションの利用を許可する利用許可部と、を備えたことを特徴とするセルフオーダーシステム。
【請求項2】
前記顧客端末は、
自端末をプリペイドカードとして機能させるプリペイドカード部をさらに備え、
前記プリペイドカードの識別情報は、前記プリペイドカード部で用いられる識別情報であることを特徴とする請求項1に記載のセルフオーダーシステム。
【請求項3】
前記管理サーバーは、
前記セルフオーダー機能を利用した前記顧客端末に対し、インセンティブを付与するインセンティブ付与部をさらに備え、
前記顧客端末は、
前記インセンティブ付与部によって付与された前記インセンティブを取得するインセンティブ取得部をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のセルフオーダーシステム。
【請求項4】
前記インセンティブ付与部は、前記インセンティブとして、前記プリペイドカード部に対する入金を行うことを特徴とする請求項3に記載のセルフオーダーシステム。
【請求項5】
前記インセンティブ付与部は、前記インセンティブとして、インターネット接続サービスの利用を許可することを特徴とする請求項3に記載のセルフオーダーシステム。
【請求項6】
前記管理サーバーは、
前記プリペイドカードの識別情報ごとに、購入履歴を管理する購入履歴管理部をさらに備え、
前記インセンティブ付与部は、前記購入履歴に応じて、前記インセンティブを付与することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載のセルフオーダーシステム。
【請求項7】
前記顧客端末は、
前記アプリケーションを用いて、前記オーダー情報を入力するオーダー情報入力部と、
前記オーダー情報の入力結果に基づいて算出される決済金額の決済方法を、前記プリペイドカードを含む複数種類の決済手段の中から選択する決済方法選択部と、を備え、
前記プリペイドカード部は、決済方法として前記プリペイドカードが選択された場合、前記決済金額の決済処理を行うことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項に記載のセルフオーダーシステム。
【請求項8】
前記管理サーバーは、
前記顧客端末によって入力された前記オーダー情報の取得後、取引コードを生成し、前記顧客端末に送信する取引コード送信部をさらに備え、
前記顧客端末は、
前記管理サーバーから送信された前記取引コードを表示する取引コード表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載のセルフオーダーシステム。
【請求項9】
前記カード判別部は、前記プリペイドカードの識別情報と残高とが紐付けされて記録されたデータベースを参照し、前記残高が所定額以上であるか否かに応じて、前記プリペイドカードが有効であるか否かを判別することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のセルフオーダーシステム。
【請求項10】
前記アプリケーションは、前記管理サーバー上で動作し、
前記顧客端末は、
前記アプリケーションを利用し、仮想端末として機能することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のセルフオーダーシステム。
【請求項11】
請求項1ないし9のいずれか1項に記載のセルフオーダーシステムに用いられることを特徴とする管理サーバー。
【請求項12】
顧客が所有する顧客端末と、
セルフオーダー機能を実現するためのアプリケーションを前記顧客端末に提供すると共に、前記顧客端末によって入力されたオーダー情報を管理する管理サーバーと、が通信可能に構成されたセルフオーダーシステムの制御方法であって、
前記顧客端末が、前記管理サーバーにアクセスして、プリペイドカードの識別情報を含むログイン情報を入力するステップと、
前記管理サーバーが、前記顧客端末によって入力された前記ログイン情報に基づいて、前記プリペイドカードが有効であるか否かを判別するステップと、
前記管理サーバーが、前記プリペイドカードを「有効」と判定した場合、前記ログイン情報を入力した前記顧客端末に対し、前記アプリケーションの利用を許可するステップと、を実行することを特徴とするセルフオーダーシステムの制御方法。
【請求項13】
コンピューターに、請求項12に記載のセルフオーダーシステムの制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−25754(P2013−25754A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163099(P2011−163099)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】