セルフ・チェックアウト・システム
【課題】セルフ・サービス取引処理中に自動的に年齢確認を行うためのシステムおよび技術を提供する。
【解決手段】購入のために提示された年齢制限製品を識別した場合、購入者の識別文書の提示が要求される。文書から符号化情報が読み取られ、文書から入手した購入者の写真がチェックされる。購入者の画像も捕捉される。文書上の符号化された購入者の生年月日が評価され、購入者の捕捉した画像が購入者の写真の画像と比較される。購入者の生年月日が、購入者が購入のための年齢要件に適合していることを示し、捕捉した購入者の画像が写真と一致した場合には購入が許可される。
【解決手段】購入のために提示された年齢制限製品を識別した場合、購入者の識別文書の提示が要求される。文書から符号化情報が読み取られ、文書から入手した購入者の写真がチェックされる。購入者の画像も捕捉される。文書上の符号化された購入者の生年月日が評価され、購入者の捕捉した画像が購入者の写真の画像と比較される。購入者の生年月日が、購入者が購入のための年齢要件に適合していることを示し、捕捉した購入者の画像が写真と一致した場合には購入が許可される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、概して、小売顧客用のセルフ・チェックアウト・システムの改善にし、特に、年齢制限購入品のために顧客の年齢を確認するために、自動的に文書をチェックするための改良形システムおよび技術に関する。
【背景技術】
【０００２】
顧客用のセルフ・チェックアウト・システムが、小売店の間で広く使用されるようになってきている。このようなシステムを使用すれば、顧客は小売店の店員の手動による介入をほとんど受けなくてもまたは全然受けなくても、取引の処理を管理することができるので人件費を節約することができる。典型的なセルフ・チェックアウト・コンソールを使用すれば、特殊な助けを必要としない限り、店員が全然介入しなくても、顧客はアイテムの取引を行うことができ、アイテムの取引を行った場合、アイテムをバッグに入れることができ、取引が終わった場合、支払いを行うことができる。完全なセルフ・サービス・チェックアウトを行おうとする場合によく遭遇する１つの障害は、アルコール製品またはタバコ製品のような年齢制限商品の購入である。未成年者への年齢制限製品の販売を防止するための機構は、厳格に規定されていて、通常、年齢を証明する文書の確認を必要とするか、または購入者が年齢要件に適合することを小売店の店員が確認しなければならない。通常の従来技術のセルフ・チェックアウト・コンソールの場合には、年齢確認を行うには手動による介入を必要とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
自動的な年齢確認に対する１つの有意な障害としては、識別文書の偽造または変造等がある。他の障害としては、購入者以外の人に発行された識別文書が提出される可能性があること、購入者が小売業者を騙して購入者に商品を不正に販売させるためにこのような識別文書を使用することなどがある。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
そのいくつかの観点から見た場合、本発明は、識別文書上に印刷されているか、識別文書に埋め込まれている符号化された個人情報を読み取り、この文書上の認証および耐タンパ特性を確認するための自動機構を提供することによりこのような問題を解決する。セルフ・チェックアウト・コンソールは、確認のために文書を入れることができる文書用容器を含む。コンソール内の適当なデータ処理要素が、発行機関が供給する符号化鍵および他の情報を好適に示す符号化情報を解釈する。購入者の生年月日または他の年齢確認情報が、符号化情報から抽出される。
【０００５】
また、処理要素は、文書が不正に変更されていないことを確認するために、文書上の認証マークを好適にチェックする。コンソールは、購入者の画像を捕捉するためにデジタル・カメラのような画像捕捉要素を使用する。同様に、識別文書上の購入者の写真の画像も捕捉される。購入者の捕捉した画像と識別文書上の購入者の写真とを比較するために顔認識技術が使用される。年齢確認情報のチェックが、購入者が購入のための年齢要件に適合することを示した場合には、文書の認証機能のチェックが、不正な変更が行われていないことを示し、顔認識の比較が、購入者の画像と識別文書の写真が一致することを示した場合には、購入を続行することができる。分析の任意の要素が不一致を示している場合には、小売店の店員は購入を許可することも拒否することもできるという警告を受ける。
【０００６】
添付の図面を参照しながら、下記の詳細な説明を読めば、本発明および本発明の他の機能および利点をよりよく理解することができるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
図１は、本発明のある態様によるチェックアウト・システム１００である。チェックアウト・システム１００は、ユーザ・インタフェース１０２と、スキャナ１０４と、リモート・インタフェース１０６とを含む。チェックアウト・システム１００は、プロセッサ１０８と、高速メモリ１１０と、ハード・ディスク１１２のような長期記憶装置とを含むデータ処理要素を使用する。ユーザ・インタフェース１０２は、キーパッド１１４と、ディスプレイ１１６と、支払受領装置１１８とを含み、顧客は、現金、小切手、またはクレジット・カード、デビット・カードまたはギフト・カードのような１つまたは複数の種々の手段により支払いをすることができる。
【０００８】
チェックアウト・システム１００は、ハード・ディスク１１２上に位置するソフトウェアとして好適に実施され、プロセッサ１０８による実行のために必要に応じて高速メモリ１１０に転送される取引処理モジュール１２０を使用する。取引処理モジュール１２０は、取引を行うためにユーザ入力、およびバーコード、製品の重量および価格参照情報のような製品情報を受信する。取引処理モジュール１２０は、サーバ１２２のようなリモート装置上に位置する製品識別および価格情報のような情報を検索することができる。チェックアウト・システム１００は、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）１２４を通してサーバ１２２と好適に通信する。また、取引処理モジュール１２０は、サーバ１２２のようなリモート装置を通して、クレジット・カードおよびデビット・カードの許可および小切手の確認のような金融情報の送信および受信を指示することができる。
【０００９】
ユーザ・インタフェース１０２は、さらに、購入者の年齢の確認の際に使用するデータを収集するために使用する要素を含み、取引処理モジュール１２０は、このデータを処理し、このデータに操作する構成要素を含む。ユーザ・インタフェース１０２は、識別原稿読取装置１３２と、デジタル・カメラ１３３のような画像捕捉デバイスとを含む。年齢制限製品を購入する場合には、識別原稿読取装置１３２は、購入者が提出する文書から情報を受け入れ、収集し、デジタル・カメラ１３３は、購入者の画像を捕捉するための機能を供給する。
【００１０】
取引処理モジュール１２０は、購入のために提出された場合、各製品に対する識別情報を検索する。例えば、バーコードに関連する識別情報を検索することにより年齢制限製品を識別する場合には、取引処理モジュール１２０は、年齢確認モジュール１３１を呼び出す。年齢確認モジュール１３１は、好適にディスプレイ１１６上に適切なメッセージを表示するように指示することにより、購入者に文書を読取装置１３２内に置くことにより識別文書を提出するように要求する。
【００１１】
購入者が原稿読取装置１３２内に文書を置くと、原稿読取装置１３２は、文書上の符号化情報を読み取る。好適には、原稿読取装置１３２は、磁気ストリップ読取装置１３６と、光学読取装置１３８と、スマート・カード読取装置１３９と、画像捕捉デバイス１４０とを含む。読取装置１３２は、各情報収集デバイスが、原稿読取装置１３２内に文書が置かれた後で文書上で動作することができるように好適に構成する。例えば、磁気ストリップ読取装置１３６は、原稿読取装置１３２内に文書が挿入された場合、文書が１を有している場合、磁気ストリップを読み取ることができる。次に、文書は容器１４２内にトランスポートされる。容器１４２内に入れると、文書が光学読取装置１３８により走査され、任意の光学的に符号化された情報が識別され、復号される。米国で発行された運転免許証の情報の光符号化は、通常、ＰＤＦ４１７規格バーコードにより行われる。このバーコードは、運転免許証上の情報、州有効性情報、および名前、住所、文書発行および期限切れ、生年月日および他の情報を含む所有者の個人情報を符号化するために通常使用される。好適には、光学読取装置１３６は、運転免許証および州識別カード情報を符号化するために異なる管区が使用する異なる規格を適応させ、軍用識別カード、移民文書等のような異なるタイプの識別文書を適応させるために、多数の異なるバーコードを走査することができることが好ましい。
【００１２】
また、文書は、そのようなチップが存在する場合、スマート・カード・チップを識別し、読み取るスマート・カード読取装置１３９により走査することもできる。さらに、画像捕捉デバイス１４０は、文書内に含まれている文書所有者の写真を処理することができるように、文書の画像を捕捉することができる。
【００１３】
年齢確認モジュール１３１は、原稿読取装置１３２の種々の要素の動作を指示する場合、および提出された文書から収集した情報を収集し、処理する場合、マーチャント優先順位の記録を好適に参照する。ここに示すマーチャント優先順位の記録は、ハード・ディスク１１２上に位置するマーチャント優先順位テーブル１５０が格納しているものである。しかし、このような記録は、サーバ１２２のような遠隔位置に格納することができることを理解することができるだろう。さらに、このような記録は、動作の便宜を改善するために使用するオプションとしてのものであること、このような記録がない場合には、年齢確認モジュール１３１は、単に標準化された方法で動作することも理解することができるだろう。
【００１４】
マーチャント優先順位テーブル１５０は、提出される可能性が最も高い文書に含まれている情報フォーマットを識別するために、提出される可能性が高く、年齢確認モジュール１３１により使用される文書の文書フォーマット情報を好適に格納する。可能性の高い情報フォーマットの知識は、提出された文書をチェックするために使用する原稿読取装置１３２の要素を選択する際に使用され、また原稿読取装置１３２が収集した情報を処理する際にも使用される原稿読取装置１３２の要素を選択する際に使用される。例えば、年齢確認のために提出される可能性が最も高い文書は、マーチャントが営業している州が発行した運転免許証である。マーチャント優先順位テーブルは、州の運転免許証を一次文書として識別し、文書のフォーマットを識別する優先順位エントリを好適に含むことができる。例えば、優先順位エントリは、その文書がＰＤＦ４１７フォーマットで符号化された情報を含むように指定することができ、また収集する情報の要素を指定することもできる。優先順位テーブルは、他の可能性の高い文書を指定することができ、これらの文書に対するエントリを含むことができる。例えば、州発行の識別カードに対するエントリが存在する場合があり、また軍用識別カード、永住者外国人識別カード、他の文書が存在する場合もある。別の文書の例としては、頻繁に購入してくれる顧客に小売店が発行する識別カードがある。このようなカードは、政府が発行した識別カードが提示され、確認された場合に顧客に発行され、政府が発行したカードからコピーした情報、およびカードに関連する文書番号および耐タンパ特性のような小売店が生成した識別および認証機能を含むことができる。カードは、自動分析に適した高品質の写真を勧めるような状況の下で小売店の店員が撮影した目で見ることができるかまたは格納している顧客の写真を含むことができる。このような文書は、最適設計した場合には、自動年齢確認のための使用を念頭において設計しなかった政府が発行したカードよりも自動的確認を容易にするように設計した機能を含む一方で、受け入れることができる年齢を確認するために十分な認証マークおよび耐タンパ特性を含む。
【００１５】
文書が提出された場合、年齢確認モジュール１３１は、提出した文書が属する文書タイプを識別することを購入者に求めて、選択画面を表示するように好適に指示することができる。例えば、ディスプレイ１１６は、タッチ・スクリーン・ディスプレイとして実施することができ、このようなカードが発行され、年齢確認のために使用することができ、または任意の選択を行いたい場合には、チェックアウト・システム１００が使用されている州の運転免許証、その州の州識別カード、小売店が発行した識別カードのような通常使用する文書の選択を提示することができる。購入者が選択を行った場合には、選択した文書タイプに関連するフォーマットおよび他の仕様が使用される。別の方法としては、システム１００が、購入者に選択を提示するように設計されていない場合、または選択を行わないようにとの選択が購入者により提示された場合、または購入者が提出した文書タイプが、選択画面上に表示されたものの中に含まれていない場合には、年齢確認モジュール１３１は、マーチャント優先順位テーブル１５０を好適に参照し、最初に、テーブル内に指定されている文書としての文書を最も可能性が高い文書として読み取り、このような文書に関連する仕様に従って文書情報を処理しようとする。このような読み取りに失敗した場合には、その文書を２番目に最も可能性の高い文書として読み取ろうとする。以下同じ。このようなすべての読み取りに失敗した場合には、年齢確認モジュール１３１は、広範囲なチェックを指示し、その場合、原稿読取装置１３２内の各情報収集要素が、符号化情報を収集するために使用される。依然として文書を読み取ることができない場合には、文書の位置をチェックするようにとのメッセージが購入者に提示される。購入者が自分は文書を再度提示したくないと表示しない限り、文書を読み取るために指定の数の試みが反復して行われる。文書を読み取るためのすべての試みが失敗した場合、好適には、係員コンソール１５９に適切なメッセージを表示することにより、または可聴音または言葉による要求を送ることにより係員が呼び出される。さらに、プロセス中の任意の時点で、購入者は、キーパッド１１４により適切な入力を行って係員を呼び出すことができる。
【００１６】
文書から収集したすべての符号化情報が集められて整理され、高速メモリ１１０内の文書情報バッファ１６０内に格納される。文書情報バッファ１６０は、文書情報記録１６２を格納する。文書情報記録は、それぞれ各読取装置１３６、１３８および１３９から収集した文書情報に対する文書情報要素１６４Ａ〜１６４Ｃ、および画像捕捉デバイス１４０が捕捉した文書画像１６６を示す文書画像を含む。
【００１７】
文書情報が、１つまたは複数の読取装置１３６、１３８および１３９に対して収集されたものである場合には、その読取装置に対応する文書情報要素は、対応する読取装置が収集した情報と一緒に位置する。任意の要素の場合には、情報は、文書番号、文書を発行する管区の識別、文書所有者の名前、住所、生年月日、および情報の他の要素のうちの１つまたは複数を含むことができる。各読取装置に関連する文書情報要素が、その読取装置が収集した情報を含んでない場合には、各文書情報要素を個別に記憶する。
【００１８】
文書情報が格納されると、年齢確認モジュール１３１は、情報を確認し、購入者が購入する製品に対する年齢要件に適合していることを確認するために、各文書情報ゾーン内に格納している情報をチェックする。年齢確認モジュールは、文書フォーマットおよび同一性および文書を発行する管区を識別するために文書情報要素１６４Ａ、１６４Ｂおよび１６４Ｃをチェックし、必要に応じてサーバ１２２上に好適に格納され、検索または参照された文書フォーマットおよび認証データベース１７６内に格納している既知の文書の情報とこの情報とを照合する。データベース内で文書を発見できなかった場合には、または文書がフォーマット要件に適合しなかった場合には、自動年齢認証が拒否され、好適に係員コンソール１５９に警告を送信することにより係員が呼び出される。
【００１９】
文書がフォーマットおよび認証要件に適合した場合には、確認モジュール１３１は、文書情報要素１６４Ａ、１６４Ｂおよび１６４Ｃ内の情報を好適に比較する。２つ以上の文書情報ゾーンが情報を含んでいて、あるゾーン内の任意の要素が他のゾーン内の対応する要素と一致しなかった場合には、自動年齢確認が拒否され、好適に係員コンソール１５９上に適当なメッセージを表示することにより係員が呼び出される。次に、購入者が年齢要件に適合するか否かを判定するために、文書情報ゾーンのうちの一つに対する生年月日情報入力がチェックされ、評価される。購入者が年齢要件に適合していない場合には、自動年齢評価は失敗し、係員が呼び出される。購入者が年齢要件に適合しそうな場合には、年齢確認モジュール１３１は、購入者に写真撮影のために自分を位置づけるように命令または指示するメッセージの表示または可聴音メッセージの表示を指示する。購入者の写真はデジタル・カメラ１３３により捕捉される。次に、購入者の画像１８２が捕捉され、格納される。年齢確認モジュール１３１は、文書画像１６６および購入者画像１８２に対して画像処理を行う。文書所有者の写真を分離するために文書画像１６６のチェックが行われる。好適には、文書所有者の写真の分離を容易にするために、マーチャント優先順位テーブル１５０、または文書フォーマットおよび認証データベース１７６内に格納している文書フォーマット情報を参照することができる。文書所有者の写真および購入者の画像１８２は顔認識技術により処理され、比較される。文書所有者の写真が購入者の捕捉した画像と一致する場合には、年齢確認に合格し、購入者は、提示された製品、およびそれに対して顧客が年齢要件に適合する取引の際に提示されたすべての製品を購入することができる。文書所有者の写真が購入者の捕捉された画像と一致しない場合には、自動年齢確認は失敗し、係員が呼び出される。
【００２０】
図２Ａおよび図２Ｂは、ＰＤＦ４１７規格により符号化された情報を含む例示としての運転免許証２００である。運転免許証２００および使用した符号化技術は、従来技術のものであるが、本発明により設計され使用される装置および技術が使用することができるデータの一例を示す。図２Ａは、免許証２００の表の図面であり、写真２０２、アドレス・フィールド２０４および種々の追加情報フィールド２０６〜２１４を示す。これらのフィールドは、免許証２００を見ている人が読むことができる。
【００２１】
図２Ｂは、免許証の裏面であり、追加フィールド２１６を示していて、所有者のアドレスの追加の例、ＰＤＦ４１７規格により符号化するバーコード２１８を供給する。バーコード２１８は、任意の好適に備えられた読取装置により読むことができ、下記の符号化情報を含むことができる。
ANSI6360390101DL00290161DLDAQ03SES82191DAASAMPLE,
SUSY,
ADAG1234MAIN
STDAICONCORDDAJNHDAK03301 DAR DASY DAT
DBA20030319DBB19820319DBCFDBD1990611DAU503
【００２２】
ＤＡＱ、ＤＡＡ、ＤＡＧ、ＤＡＫ等のような文字「Ｄ」で始まる種々の要素は、ＰＤＦ４１７規格に規定されている規則により各データ要素を導入し、定義するセパレータである。例えば、セパレータＤＡＱの後には、所有者の運転免許証番号が続き、セパレータＤＢＢの後には、所有者の生年月日が続く。文書２００がチェックアウト・システム１００で使用される場合には、バーコード２１８に含まれている情報の種々の要素を抽出することができ、文書情報バッファ１６０内の適当な位置に格納することができる。ここから上記情報の種々の要素が、チェックおよび評価のために必要に応じて検索される。
【００２３】
図３Ａ〜図３Ｃは、本発明のある態様による自動年齢確認による自動チェックアウトのプロセス３００のステップを示す。プロセス３００は、図１のチェックアウト・システム１００のようなチェックアウト・システムにより好適に実行することができる。ステップ３０２において、自動チェックアウト取引がスタートした場合、およびその継続中、アイテムが購入のために提示され、アイテムが年齢制限アイテムであるか否かを判定するために各アイテムの識別がチェックされる場合、アイテムが識別される。ステップ３０４において、アイテムを年齢制限製品と識別した場合、購入者にアイテムが年齢制限製品であることを通知し、アイテムの購入を進めるために選択を行い、または手動年齢確認を要求するように購入者に対するオプションと一緒に、年齢を確認するのに適している文書を提出するように購入者に求めるメッセージが購入者に提示される。
【００２４】
購入者が購入を先に進めることを選択した場合には、プロセスはステップ３０５に進み、製品に対する取引エントリが取引から除去され、プロセスはステップ３０２に戻る。購入者が手動年齢確認を選択した場合には、プロセスはステップ３５０にジャンプする。購入者が購入を先に進めることを選択しなかった場合、または手動確認を要求することを選択しなかった場合、プロセスはオプションとしてのステップ３０６に進み、ユーザは、取引が行われている州の運転免許証、他の州の運転免許証、または他の文書タイプのような提示する文書タイプを選択するための機会が与えられる。次に、プロセスは、ステップ３０７に進み、読み取りを案内し、文書情報を処理する際に使用するためにマーチャント優先順位テーブルが参照される。ステップ３０８において、文書が提示された場合、文書を読み取るための試みが行われる。ステップ３０６においてユーザが文書タイプを選択した場合には、選択した文書タイプを読み取るための試みが行われる。この試みが失敗した場合、またはユーザがステップ３０６において文書タイプを選択しなかった場合には、文書がマーチャント優先順位テーブル内に示されている最も普通の文書であるかのような試みを行うことができる。この試みに失敗した場合には、マーチャント優先順位テーブル内に格納しているすべての文書フォーマットに対する読み取りが試みられるまで、次の最も普通の文書として文書を読み取るための試みが行われ、以下同じ試みが行われる。このようなすべての試みが失敗した場合、文書上のすべての符号化したマークを読み取るために広範囲な努力が行われる。文書を読み取るためのこの種のすべての試みが失敗した場合には、図３Ｃに示すように、プロセスはステップ３４０にジャンプする。ステップ３４０において、読み取りの試みの全数が増分増大され、チェックされる。読み取りの試みの全数が所定の最大数と一致する場合には、図３Ｃに示し、以下に説明するように、プロセスはステップ３５０にジャンプする。読み取りの試みの全数が所定の最大値より小さい場合には、プロセスはステップ３４２に進み、購入者は、文書の自分の提示をチェックし、他の読み取りの試みを要求するか、手動確認を要求することを選択するように要求される。購入者が手動確認を要求することを選択した場合には、ステップ３５０にジャンプする。購入者がもう１回の読み取りの試みを選択した場合には、プロセスはステップ３０８に戻る。
【００２５】
ここでステップ３０８に戻って説明すると、文書の読み取りに成功した場合には、プロセスはステップ３０９に進み、文書から読み取ったすべての符号化情報が格納される。異なるフォーマットで格納している符号化情報の要素は、別々の情報要素に格納される。ステップ３１０において、差違を識別するために符号化情報の種々の要素が比較される。差違を発見した場合には、プロセスはステップ３５０にジャンプする。差違を発見しなかった場合には、図３Ｂに示すように、プロセスはステップ３１２に進み、購入者が購入に対する年齢要件に適合するか否かを判定するために文書上の購入者の生年月日が評価される。購入者の生年月日により、購入者が年齢要件に適合していないことが分かった場合には、プロセスはステップ３５０にジャンプする。購入者の生年月日により、購入者が年齢要件に適合することが分かった場合には、プロセスはステップ３１４に進み、文書上の購入者の写真の画像が捕捉され、格納される。
【００２６】
ステップ３１６において、写真を撮影するために、購入者自身の位置を要求するメッセージが購入者に提示され、購入者の画像が捕捉される。ステップ３１８において、捕捉した購入者の画像、および文書上の購入者の写真から捕捉した購入者の画像が顔認識技術により比較される。画像が一致しないように思われた場合には、プロセスはステップ３５０にジャンプする。画像が一致した場合には、プロセスはステップ３２０に進み、購入者は年齢要件に適合するすべての製品を購入することができる。好適には、取引中に提示されたまたはこれから提示されるすべてのアイテムが購入できることが好ましい。例えば、購入者が２１歳で、１箱のタバコを提示した場合には、タバコを購入することができる。さらに、購入者が同じ取引で後でアルコール製品を提示した場合には、もう一度年齢確認を行わなくてもアルコール製品を購入することができる。次に、プロセスはステップ３２２に進み、前に行った年齢確認の試みの結果により取引が受け入れられたり拒否されたりする。購入者が購入のために他のアイテムを表示しなかった場合には、プロセスはステップ３９０に進み、取引は終了する。取引は、例えば、購入者に、支払うべき総額と一緒に購入品の項目別リストを提示し、購入者からの支払いを受領し、確認することにより終了することができる。
【００２７】
任意の時点でプロセスがステップ３５０にジャンプした場合には、係員は手動介入が必要であるという警告を受ける。警告は、係員コンソール上に提示される適切なメッセージ、可聴警告の音響、移動ページャを通しての係員のページング、または任意の数の別の通知手段により行われる。メッセージまたは警告は、介入を必要とする問題の性質を好適に表示することができる。例えば、手動確認に対する顧客の要求、識別文書の種々の要素間の不一致、文書の写真と顧客の画像間の不一致、または何らかの他の問題または差違を示すメッセージを提示することができる。係員により問題が解決した場合には、プロセスはステップ３２２に戻り、取引は続行する。解決としては、例えば、購入者の年齢の確認、確認した年齢による購入の許可等がある。そうしたい場合には、解決は、購入者の年齢を確認することができず、そのため購入者は年齢制限製品を購入することができないという表示を含むことができる。
【００２８】
現在の好ましい実施形態により本発明を説明してきたが、当業者であれば上記説明および添付の特許請求の範囲に従って、種々様々な実施態様を実施することができることを理解することができるだろう。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明のある態様によるチェックアウト・システムである。
【図２】本発明のある態様によるチェックアウト・システムが読むことができる符号化情報を含む例示としての運転免許証の図面である。
【図３Ａ】本発明のある態様による自動的年齢確認を使用する顧客チェックアウトのプロセスである。
【図３Ｂ】本発明のある態様による自動的年齢確認を使用する顧客チェックアウトのプロセスである。
【図３Ｃ】本発明のある態様による自動的年齢確認を使用する顧客チェックアウトのプロセスである。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、概して、小売顧客用のセルフ・チェックアウト・システムの改善にし、特に、年齢制限購入品のために顧客の年齢を確認するために、自動的に文書をチェックするための改良形システムおよび技術に関する。
【背景技術】
【０００２】
顧客用のセルフ・チェックアウト・システムが、小売店の間で広く使用されるようになってきている。このようなシステムを使用すれば、顧客は小売店の店員の手動による介入をほとんど受けなくてもまたは全然受けなくても、取引の処理を管理することができるので人件費を節約することができる。典型的なセルフ・チェックアウト・コンソールを使用すれば、特殊な助けを必要としない限り、店員が全然介入しなくても、顧客はアイテムの取引を行うことができ、アイテムの取引を行った場合、アイテムをバッグに入れることができ、取引が終わった場合、支払いを行うことができる。完全なセルフ・サービス・チェックアウトを行おうとする場合によく遭遇する１つの障害は、アルコール製品またはタバコ製品のような年齢制限商品の購入である。未成年者への年齢制限製品の販売を防止するための機構は、厳格に規定されていて、通常、年齢を証明する文書の確認を必要とするか、または購入者が年齢要件に適合することを小売店の店員が確認しなければならない。通常の従来技術のセルフ・チェックアウト・コンソールの場合には、年齢確認を行うには手動による介入を必要とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
自動的な年齢確認に対する１つの有意な障害としては、識別文書の偽造または変造等がある。他の障害としては、購入者以外の人に発行された識別文書が提出される可能性があること、購入者が小売業者を騙して購入者に商品を不正に販売させるためにこのような識別文書を使用することなどがある。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
そのいくつかの観点から見た場合、本発明は、識別文書上に印刷されているか、識別文書に埋め込まれている符号化された個人情報を読み取り、この文書上の認証および耐タンパ特性を確認するための自動機構を提供することによりこのような問題を解決する。セルフ・チェックアウト・コンソールは、確認のために文書を入れることができる文書用容器を含む。コンソール内の適当なデータ処理要素が、発行機関が供給する符号化鍵および他の情報を好適に示す符号化情報を解釈する。購入者の生年月日または他の年齢確認情報が、符号化情報から抽出される。
【０００５】
また、処理要素は、文書が不正に変更されていないことを確認するために、文書上の認証マークを好適にチェックする。コンソールは、購入者の画像を捕捉するためにデジタル・カメラのような画像捕捉要素を使用する。同様に、識別文書上の購入者の写真の画像も捕捉される。購入者の捕捉した画像と識別文書上の購入者の写真とを比較するために顔認識技術が使用される。年齢確認情報のチェックが、購入者が購入のための年齢要件に適合することを示した場合には、文書の認証機能のチェックが、不正な変更が行われていないことを示し、顔認識の比較が、購入者の画像と識別文書の写真が一致することを示した場合には、購入を続行することができる。分析の任意の要素が不一致を示している場合には、小売店の店員は購入を許可することも拒否することもできるという警告を受ける。
【０００６】
添付の図面を参照しながら、下記の詳細な説明を読めば、本発明および本発明の他の機能および利点をよりよく理解することができるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
図１は、本発明のある態様によるチェックアウト・システム１００である。チェックアウト・システム１００は、ユーザ・インタフェース１０２と、スキャナ１０４と、リモート・インタフェース１０６とを含む。チェックアウト・システム１００は、プロセッサ１０８と、高速メモリ１１０と、ハード・ディスク１１２のような長期記憶装置とを含むデータ処理要素を使用する。ユーザ・インタフェース１０２は、キーパッド１１４と、ディスプレイ１１６と、支払受領装置１１８とを含み、顧客は、現金、小切手、またはクレジット・カード、デビット・カードまたはギフト・カードのような１つまたは複数の種々の手段により支払いをすることができる。
【０００８】
チェックアウト・システム１００は、ハード・ディスク１１２上に位置するソフトウェアとして好適に実施され、プロセッサ１０８による実行のために必要に応じて高速メモリ１１０に転送される取引処理モジュール１２０を使用する。取引処理モジュール１２０は、取引を行うためにユーザ入力、およびバーコード、製品の重量および価格参照情報のような製品情報を受信する。取引処理モジュール１２０は、サーバ１２２のようなリモート装置上に位置する製品識別および価格情報のような情報を検索することができる。チェックアウト・システム１００は、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）１２４を通してサーバ１２２と好適に通信する。また、取引処理モジュール１２０は、サーバ１２２のようなリモート装置を通して、クレジット・カードおよびデビット・カードの許可および小切手の確認のような金融情報の送信および受信を指示することができる。
【０００９】
ユーザ・インタフェース１０２は、さらに、購入者の年齢の確認の際に使用するデータを収集するために使用する要素を含み、取引処理モジュール１２０は、このデータを処理し、このデータに操作する構成要素を含む。ユーザ・インタフェース１０２は、識別原稿読取装置１３２と、デジタル・カメラ１３３のような画像捕捉デバイスとを含む。年齢制限製品を購入する場合には、識別原稿読取装置１３２は、購入者が提出する文書から情報を受け入れ、収集し、デジタル・カメラ１３３は、購入者の画像を捕捉するための機能を供給する。
【００１０】
取引処理モジュール１２０は、購入のために提出された場合、各製品に対する識別情報を検索する。例えば、バーコードに関連する識別情報を検索することにより年齢制限製品を識別する場合には、取引処理モジュール１２０は、年齢確認モジュール１３１を呼び出す。年齢確認モジュール１３１は、好適にディスプレイ１１６上に適切なメッセージを表示するように指示することにより、購入者に文書を読取装置１３２内に置くことにより識別文書を提出するように要求する。
【００１１】
購入者が原稿読取装置１３２内に文書を置くと、原稿読取装置１３２は、文書上の符号化情報を読み取る。好適には、原稿読取装置１３２は、磁気ストリップ読取装置１３６と、光学読取装置１３８と、スマート・カード読取装置１３９と、画像捕捉デバイス１４０とを含む。読取装置１３２は、各情報収集デバイスが、原稿読取装置１３２内に文書が置かれた後で文書上で動作することができるように好適に構成する。例えば、磁気ストリップ読取装置１３６は、原稿読取装置１３２内に文書が挿入された場合、文書が１を有している場合、磁気ストリップを読み取ることができる。次に、文書は容器１４２内にトランスポートされる。容器１４２内に入れると、文書が光学読取装置１３８により走査され、任意の光学的に符号化された情報が識別され、復号される。米国で発行された運転免許証の情報の光符号化は、通常、ＰＤＦ４１７規格バーコードにより行われる。このバーコードは、運転免許証上の情報、州有効性情報、および名前、住所、文書発行および期限切れ、生年月日および他の情報を含む所有者の個人情報を符号化するために通常使用される。好適には、光学読取装置１３６は、運転免許証および州識別カード情報を符号化するために異なる管区が使用する異なる規格を適応させ、軍用識別カード、移民文書等のような異なるタイプの識別文書を適応させるために、多数の異なるバーコードを走査することができることが好ましい。
【００１２】
また、文書は、そのようなチップが存在する場合、スマート・カード・チップを識別し、読み取るスマート・カード読取装置１３９により走査することもできる。さらに、画像捕捉デバイス１４０は、文書内に含まれている文書所有者の写真を処理することができるように、文書の画像を捕捉することができる。
【００１３】
年齢確認モジュール１３１は、原稿読取装置１３２の種々の要素の動作を指示する場合、および提出された文書から収集した情報を収集し、処理する場合、マーチャント優先順位の記録を好適に参照する。ここに示すマーチャント優先順位の記録は、ハード・ディスク１１２上に位置するマーチャント優先順位テーブル１５０が格納しているものである。しかし、このような記録は、サーバ１２２のような遠隔位置に格納することができることを理解することができるだろう。さらに、このような記録は、動作の便宜を改善するために使用するオプションとしてのものであること、このような記録がない場合には、年齢確認モジュール１３１は、単に標準化された方法で動作することも理解することができるだろう。
【００１４】
マーチャント優先順位テーブル１５０は、提出される可能性が最も高い文書に含まれている情報フォーマットを識別するために、提出される可能性が高く、年齢確認モジュール１３１により使用される文書の文書フォーマット情報を好適に格納する。可能性の高い情報フォーマットの知識は、提出された文書をチェックするために使用する原稿読取装置１３２の要素を選択する際に使用され、また原稿読取装置１３２が収集した情報を処理する際にも使用される原稿読取装置１３２の要素を選択する際に使用される。例えば、年齢確認のために提出される可能性が最も高い文書は、マーチャントが営業している州が発行した運転免許証である。マーチャント優先順位テーブルは、州の運転免許証を一次文書として識別し、文書のフォーマットを識別する優先順位エントリを好適に含むことができる。例えば、優先順位エントリは、その文書がＰＤＦ４１７フォーマットで符号化された情報を含むように指定することができ、また収集する情報の要素を指定することもできる。優先順位テーブルは、他の可能性の高い文書を指定することができ、これらの文書に対するエントリを含むことができる。例えば、州発行の識別カードに対するエントリが存在する場合があり、また軍用識別カード、永住者外国人識別カード、他の文書が存在する場合もある。別の文書の例としては、頻繁に購入してくれる顧客に小売店が発行する識別カードがある。このようなカードは、政府が発行した識別カードが提示され、確認された場合に顧客に発行され、政府が発行したカードからコピーした情報、およびカードに関連する文書番号および耐タンパ特性のような小売店が生成した識別および認証機能を含むことができる。カードは、自動分析に適した高品質の写真を勧めるような状況の下で小売店の店員が撮影した目で見ることができるかまたは格納している顧客の写真を含むことができる。このような文書は、最適設計した場合には、自動年齢確認のための使用を念頭において設計しなかった政府が発行したカードよりも自動的確認を容易にするように設計した機能を含む一方で、受け入れることができる年齢を確認するために十分な認証マークおよび耐タンパ特性を含む。
【００１５】
文書が提出された場合、年齢確認モジュール１３１は、提出した文書が属する文書タイプを識別することを購入者に求めて、選択画面を表示するように好適に指示することができる。例えば、ディスプレイ１１６は、タッチ・スクリーン・ディスプレイとして実施することができ、このようなカードが発行され、年齢確認のために使用することができ、または任意の選択を行いたい場合には、チェックアウト・システム１００が使用されている州の運転免許証、その州の州識別カード、小売店が発行した識別カードのような通常使用する文書の選択を提示することができる。購入者が選択を行った場合には、選択した文書タイプに関連するフォーマットおよび他の仕様が使用される。別の方法としては、システム１００が、購入者に選択を提示するように設計されていない場合、または選択を行わないようにとの選択が購入者により提示された場合、または購入者が提出した文書タイプが、選択画面上に表示されたものの中に含まれていない場合には、年齢確認モジュール１３１は、マーチャント優先順位テーブル１５０を好適に参照し、最初に、テーブル内に指定されている文書としての文書を最も可能性が高い文書として読み取り、このような文書に関連する仕様に従って文書情報を処理しようとする。このような読み取りに失敗した場合には、その文書を２番目に最も可能性の高い文書として読み取ろうとする。以下同じ。このようなすべての読み取りに失敗した場合には、年齢確認モジュール１３１は、広範囲なチェックを指示し、その場合、原稿読取装置１３２内の各情報収集要素が、符号化情報を収集するために使用される。依然として文書を読み取ることができない場合には、文書の位置をチェックするようにとのメッセージが購入者に提示される。購入者が自分は文書を再度提示したくないと表示しない限り、文書を読み取るために指定の数の試みが反復して行われる。文書を読み取るためのすべての試みが失敗した場合、好適には、係員コンソール１５９に適切なメッセージを表示することにより、または可聴音または言葉による要求を送ることにより係員が呼び出される。さらに、プロセス中の任意の時点で、購入者は、キーパッド１１４により適切な入力を行って係員を呼び出すことができる。
【００１６】
文書から収集したすべての符号化情報が集められて整理され、高速メモリ１１０内の文書情報バッファ１６０内に格納される。文書情報バッファ１６０は、文書情報記録１６２を格納する。文書情報記録は、それぞれ各読取装置１３６、１３８および１３９から収集した文書情報に対する文書情報要素１６４Ａ〜１６４Ｃ、および画像捕捉デバイス１４０が捕捉した文書画像１６６を示す文書画像を含む。
【００１７】
文書情報が、１つまたは複数の読取装置１３６、１３８および１３９に対して収集されたものである場合には、その読取装置に対応する文書情報要素は、対応する読取装置が収集した情報と一緒に位置する。任意の要素の場合には、情報は、文書番号、文書を発行する管区の識別、文書所有者の名前、住所、生年月日、および情報の他の要素のうちの１つまたは複数を含むことができる。各読取装置に関連する文書情報要素が、その読取装置が収集した情報を含んでない場合には、各文書情報要素を個別に記憶する。
【００１８】
文書情報が格納されると、年齢確認モジュール１３１は、情報を確認し、購入者が購入する製品に対する年齢要件に適合していることを確認するために、各文書情報ゾーン内に格納している情報をチェックする。年齢確認モジュールは、文書フォーマットおよび同一性および文書を発行する管区を識別するために文書情報要素１６４Ａ、１６４Ｂおよび１６４Ｃをチェックし、必要に応じてサーバ１２２上に好適に格納され、検索または参照された文書フォーマットおよび認証データベース１７６内に格納している既知の文書の情報とこの情報とを照合する。データベース内で文書を発見できなかった場合には、または文書がフォーマット要件に適合しなかった場合には、自動年齢認証が拒否され、好適に係員コンソール１５９に警告を送信することにより係員が呼び出される。
【００１９】
文書がフォーマットおよび認証要件に適合した場合には、確認モジュール１３１は、文書情報要素１６４Ａ、１６４Ｂおよび１６４Ｃ内の情報を好適に比較する。２つ以上の文書情報ゾーンが情報を含んでいて、あるゾーン内の任意の要素が他のゾーン内の対応する要素と一致しなかった場合には、自動年齢確認が拒否され、好適に係員コンソール１５９上に適当なメッセージを表示することにより係員が呼び出される。次に、購入者が年齢要件に適合するか否かを判定するために、文書情報ゾーンのうちの一つに対する生年月日情報入力がチェックされ、評価される。購入者が年齢要件に適合していない場合には、自動年齢評価は失敗し、係員が呼び出される。購入者が年齢要件に適合しそうな場合には、年齢確認モジュール１３１は、購入者に写真撮影のために自分を位置づけるように命令または指示するメッセージの表示または可聴音メッセージの表示を指示する。購入者の写真はデジタル・カメラ１３３により捕捉される。次に、購入者の画像１８２が捕捉され、格納される。年齢確認モジュール１３１は、文書画像１６６および購入者画像１８２に対して画像処理を行う。文書所有者の写真を分離するために文書画像１６６のチェックが行われる。好適には、文書所有者の写真の分離を容易にするために、マーチャント優先順位テーブル１５０、または文書フォーマットおよび認証データベース１７６内に格納している文書フォーマット情報を参照することができる。文書所有者の写真および購入者の画像１８２は顔認識技術により処理され、比較される。文書所有者の写真が購入者の捕捉した画像と一致する場合には、年齢確認に合格し、購入者は、提示された製品、およびそれに対して顧客が年齢要件に適合する取引の際に提示されたすべての製品を購入することができる。文書所有者の写真が購入者の捕捉された画像と一致しない場合には、自動年齢確認は失敗し、係員が呼び出される。
【００２０】
図２Ａおよび図２Ｂは、ＰＤＦ４１７規格により符号化された情報を含む例示としての運転免許証２００である。運転免許証２００および使用した符号化技術は、従来技術のものであるが、本発明により設計され使用される装置および技術が使用することができるデータの一例を示す。図２Ａは、免許証２００の表の図面であり、写真２０２、アドレス・フィールド２０４および種々の追加情報フィールド２０６〜２１４を示す。これらのフィールドは、免許証２００を見ている人が読むことができる。
【００２１】
図２Ｂは、免許証の裏面であり、追加フィールド２１６を示していて、所有者のアドレスの追加の例、ＰＤＦ４１７規格により符号化するバーコード２１８を供給する。バーコード２１８は、任意の好適に備えられた読取装置により読むことができ、下記の符号化情報を含むことができる。
ANSI6360390101DL00290161DLDAQ03SES82191DAASAMPLE,
SUSY,
ADAG1234MAIN
STDAICONCORDDAJNHDAK03301 DAR DASY DAT
DBA20030319DBB19820319DBCFDBD1990611DAU503
【００２２】
ＤＡＱ、ＤＡＡ、ＤＡＧ、ＤＡＫ等のような文字「Ｄ」で始まる種々の要素は、ＰＤＦ４１７規格に規定されている規則により各データ要素を導入し、定義するセパレータである。例えば、セパレータＤＡＱの後には、所有者の運転免許証番号が続き、セパレータＤＢＢの後には、所有者の生年月日が続く。文書２００がチェックアウト・システム１００で使用される場合には、バーコード２１８に含まれている情報の種々の要素を抽出することができ、文書情報バッファ１６０内の適当な位置に格納することができる。ここから上記情報の種々の要素が、チェックおよび評価のために必要に応じて検索される。
【００２３】
図３Ａ〜図３Ｃは、本発明のある態様による自動年齢確認による自動チェックアウトのプロセス３００のステップを示す。プロセス３００は、図１のチェックアウト・システム１００のようなチェックアウト・システムにより好適に実行することができる。ステップ３０２において、自動チェックアウト取引がスタートした場合、およびその継続中、アイテムが購入のために提示され、アイテムが年齢制限アイテムであるか否かを判定するために各アイテムの識別がチェックされる場合、アイテムが識別される。ステップ３０４において、アイテムを年齢制限製品と識別した場合、購入者にアイテムが年齢制限製品であることを通知し、アイテムの購入を進めるために選択を行い、または手動年齢確認を要求するように購入者に対するオプションと一緒に、年齢を確認するのに適している文書を提出するように購入者に求めるメッセージが購入者に提示される。
【００２４】
購入者が購入を先に進めることを選択した場合には、プロセスはステップ３０５に進み、製品に対する取引エントリが取引から除去され、プロセスはステップ３０２に戻る。購入者が手動年齢確認を選択した場合には、プロセスはステップ３５０にジャンプする。購入者が購入を先に進めることを選択しなかった場合、または手動確認を要求することを選択しなかった場合、プロセスはオプションとしてのステップ３０６に進み、ユーザは、取引が行われている州の運転免許証、他の州の運転免許証、または他の文書タイプのような提示する文書タイプを選択するための機会が与えられる。次に、プロセスは、ステップ３０７に進み、読み取りを案内し、文書情報を処理する際に使用するためにマーチャント優先順位テーブルが参照される。ステップ３０８において、文書が提示された場合、文書を読み取るための試みが行われる。ステップ３０６においてユーザが文書タイプを選択した場合には、選択した文書タイプを読み取るための試みが行われる。この試みが失敗した場合、またはユーザがステップ３０６において文書タイプを選択しなかった場合には、文書がマーチャント優先順位テーブル内に示されている最も普通の文書であるかのような試みを行うことができる。この試みに失敗した場合には、マーチャント優先順位テーブル内に格納しているすべての文書フォーマットに対する読み取りが試みられるまで、次の最も普通の文書として文書を読み取るための試みが行われ、以下同じ試みが行われる。このようなすべての試みが失敗した場合、文書上のすべての符号化したマークを読み取るために広範囲な努力が行われる。文書を読み取るためのこの種のすべての試みが失敗した場合には、図３Ｃに示すように、プロセスはステップ３４０にジャンプする。ステップ３４０において、読み取りの試みの全数が増分増大され、チェックされる。読み取りの試みの全数が所定の最大数と一致する場合には、図３Ｃに示し、以下に説明するように、プロセスはステップ３５０にジャンプする。読み取りの試みの全数が所定の最大値より小さい場合には、プロセスはステップ３４２に進み、購入者は、文書の自分の提示をチェックし、他の読み取りの試みを要求するか、手動確認を要求することを選択するように要求される。購入者が手動確認を要求することを選択した場合には、ステップ３５０にジャンプする。購入者がもう１回の読み取りの試みを選択した場合には、プロセスはステップ３０８に戻る。
【００２５】
ここでステップ３０８に戻って説明すると、文書の読み取りに成功した場合には、プロセスはステップ３０９に進み、文書から読み取ったすべての符号化情報が格納される。異なるフォーマットで格納している符号化情報の要素は、別々の情報要素に格納される。ステップ３１０において、差違を識別するために符号化情報の種々の要素が比較される。差違を発見した場合には、プロセスはステップ３５０にジャンプする。差違を発見しなかった場合には、図３Ｂに示すように、プロセスはステップ３１２に進み、購入者が購入に対する年齢要件に適合するか否かを判定するために文書上の購入者の生年月日が評価される。購入者の生年月日により、購入者が年齢要件に適合していないことが分かった場合には、プロセスはステップ３５０にジャンプする。購入者の生年月日により、購入者が年齢要件に適合することが分かった場合には、プロセスはステップ３１４に進み、文書上の購入者の写真の画像が捕捉され、格納される。
【００２６】
ステップ３１６において、写真を撮影するために、購入者自身の位置を要求するメッセージが購入者に提示され、購入者の画像が捕捉される。ステップ３１８において、捕捉した購入者の画像、および文書上の購入者の写真から捕捉した購入者の画像が顔認識技術により比較される。画像が一致しないように思われた場合には、プロセスはステップ３５０にジャンプする。画像が一致した場合には、プロセスはステップ３２０に進み、購入者は年齢要件に適合するすべての製品を購入することができる。好適には、取引中に提示されたまたはこれから提示されるすべてのアイテムが購入できることが好ましい。例えば、購入者が２１歳で、１箱のタバコを提示した場合には、タバコを購入することができる。さらに、購入者が同じ取引で後でアルコール製品を提示した場合には、もう一度年齢確認を行わなくてもアルコール製品を購入することができる。次に、プロセスはステップ３２２に進み、前に行った年齢確認の試みの結果により取引が受け入れられたり拒否されたりする。購入者が購入のために他のアイテムを表示しなかった場合には、プロセスはステップ３９０に進み、取引は終了する。取引は、例えば、購入者に、支払うべき総額と一緒に購入品の項目別リストを提示し、購入者からの支払いを受領し、確認することにより終了することができる。
【００２７】
任意の時点でプロセスがステップ３５０にジャンプした場合には、係員は手動介入が必要であるという警告を受ける。警告は、係員コンソール上に提示される適切なメッセージ、可聴警告の音響、移動ページャを通しての係員のページング、または任意の数の別の通知手段により行われる。メッセージまたは警告は、介入を必要とする問題の性質を好適に表示することができる。例えば、手動確認に対する顧客の要求、識別文書の種々の要素間の不一致、文書の写真と顧客の画像間の不一致、または何らかの他の問題または差違を示すメッセージを提示することができる。係員により問題が解決した場合には、プロセスはステップ３２２に戻り、取引は続行する。解決としては、例えば、購入者の年齢の確認、確認した年齢による購入の許可等がある。そうしたい場合には、解決は、購入者の年齢を確認することができず、そのため購入者は年齢制限製品を購入することができないという表示を含むことができる。
【００２８】
現在の好ましい実施形態により本発明を説明してきたが、当業者であれば上記説明および添付の特許請求の範囲に従って、種々様々な実施態様を実施することができることを理解することができるだろう。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明のある態様によるチェックアウト・システムである。
【図２】本発明のある態様によるチェックアウト・システムが読むことができる符号化情報を含む例示としての運転免許証の図面である。
【図３Ａ】本発明のある態様による自動的年齢確認を使用する顧客チェックアウトのプロセスである。
【図３Ｂ】本発明のある態様による自動的年齢確認を使用する顧客チェックアウトのプロセスである。
【図３Ｃ】本発明のある態様による自動的年齢確認を使用する顧客チェックアウトのプロセスである。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
年齢制限製品に対する購入者の年齢を自動的に確認するセルフ・チェックアウト・システムであって、
購入者が提示する識別文書から符号化情報を読み取り、前記文書から入手した文書所有者の写真をチェックするための原稿読取装置と、
前記購入者の画像を捕捉するための画像捕捉デバイスと、
前記購入者が、提示した年齢制限製品を購入するための年齢要求に適合するか否かを判定する目的で、前記文書から入手した前記購入者の生年月日情報をチェックするために前記符号化情報を処理するためのプロセッサとを備え、前記プロセッサが、前記文書所有者の写真を前記購入者の画像と比較し、前記年齢要件が適合し、前記画像が一致した場合に、前記購入者に購入を許可するためにさらに動作するセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項２】
前記プロセッサが、自動購入を許可できない場合に、係員に警告するために動作する、請求項１に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項３】
前記原稿読取装置が、複数の異なる符号化情報読取装置を含み、前記プロセッサが、使用する符号化情報読取装置の選択を制御する際に提示される可能性がある文書のフォーマットを定義する予め定義された文書フォーマット情報を使用するために動作する、請求項２に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項４】
前記購入者に、前記提示した文書が属する文書タイプを識別するように求める問合せを提示するために動作するユーザ・インタフェースをさらに備え、前記購入者が前記文書を識別した場合に、使用する前記符号化情報読取装置の選択を制御する際に、前記識別した文書タイプに関する文書フォーマット情報を使用する、請求項３に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項５】
前記プロセッサが、複数の各文書タイプに関する格納している文書フォーマット情報にアクセスし、前記プロセッサが、前記文書が特定の文書タイプに属することを識別するために、前記文書から入手した符号化情報のフォーマットを、格納している文書フォーマット情報と比較することができる、請求項４に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項６】
前記プロセッサが、前記購入者の生年月日が、提示されたアイテムを購入するための前記要件に適合しないと判定した場合に、前記文書から入手した前記購入者の写真が、前記購入者の前記捕捉した画像と一致しないと判定した場合に、または前記文書の認証に失敗した場合に、係員に警告を送る、請求項５に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項７】
リモートに格納している文書認証情報にアクセスするためのリモート・インタフェースをさらに備え、前記プロセッサが、前記文書の真正性を評価する際に、前記文書上の認証特徴を、格納している認証情報と比較する、請求項１に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項８】
前記プロセッサが、購入者に製品が提示された場合に製品情報を検索し、チェックし、前記プロセッサが、提示された製品が年齢制限製品であることを識別した場合に年齢確認を行う、請求項１に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項９】
前記プロセッサが、取引中、年齢確認を１回行い、前記購入者の先に認証した年齢に基づいて年齢確認の後で提示された製品の購入を許可するか拒否する、請求項８に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項１０】
購入のために提示された製品が年齢制限製品であることを識別した場合に、前記購入者から識別文書の提示を求めるステップと、
前記文書から符号化された識別情報を読み取るステップと、
前記文書上の購入者の写真をチェックするステップと、
前記購入者の画像を捕捉するステップと、
前記購入者の生年月日を判定するために前記符号化情報をチェックするステップと、
前記生年月日、前記文書上の購入者の写真および捕捉した購入者の画像を評価するステップと、
前記生年月日が、前記購入者が前記提示された製品を購入するための年齢要件に適合することを示した場合に、および前記文書上の前記購入者の画像が前記購入者の前記捕捉した画像と一致した場合に、前記購入を許可するステップと、を含む、セルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１１】
前記文書を読み取るステップの前に、前記文書が属する文書タイプの購入者から識別を要求するステップが行われ、前記文書から符号化情報を読み取るステップが、前記符号化情報を解釈する際に、前記文書が属する文書タイプに関連する既知のフォーマット情報を使用するステップを含む、請求項１０に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１２】
前記生年月日が、前記購入者が、購入者の年齢要件に適合していることを示しそうもない場合に、または前記文書上の購入者の画像が前記購入者の捕捉した画像と一致しない場合に、係員に警告を送るステップをさらに含む、請求項１１に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１３】
前記符号化情報を読み取るステップの後で、前記文書が真正であるか否かを判定するために、前記符号化情報を評価し、前記符号化情報を、格納している認証情報と比較し、前記文書が真正であることを確認できなかった場合に、係員に警告を送るステップが行われる、請求項１２に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１４】
前記文書上の異なるフォーマットで符号化された情報の対応する要素を比較し、対応する要素が一致しない場合に、係員に警告を送るステップをさらに含む、請求項１３に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１５】
購入を許可するステップの後で、前記取引中に購入のために後で提示された製品を識別し、先の年齢確認の試みの結果に基づいて前記提示された製品の購入を許可するかまたは拒否するステップが行われる、請求項１０に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１】
年齢制限製品に対する購入者の年齢を自動的に確認するセルフ・チェックアウト・システムであって、
購入者が提示する識別文書から符号化情報を読み取り、前記文書から入手した文書所有者の写真をチェックするための原稿読取装置と、
前記購入者の画像を捕捉するための画像捕捉デバイスと、
前記購入者が、提示した年齢制限製品を購入するための年齢要求に適合するか否かを判定する目的で、前記文書から入手した前記購入者の生年月日情報をチェックするために前記符号化情報を処理するためのプロセッサとを備え、前記プロセッサが、前記文書所有者の写真を前記購入者の画像と比較し、前記年齢要件が適合し、前記画像が一致した場合に、前記購入者に購入を許可するためにさらに動作するセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項２】
前記プロセッサが、自動購入を許可できない場合に、係員に警告するために動作する、請求項１に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項３】
前記原稿読取装置が、複数の異なる符号化情報読取装置を含み、前記プロセッサが、使用する符号化情報読取装置の選択を制御する際に提示される可能性がある文書のフォーマットを定義する予め定義された文書フォーマット情報を使用するために動作する、請求項２に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項４】
前記購入者に、前記提示した文書が属する文書タイプを識別するように求める問合せを提示するために動作するユーザ・インタフェースをさらに備え、前記購入者が前記文書を識別した場合に、使用する前記符号化情報読取装置の選択を制御する際に、前記識別した文書タイプに関する文書フォーマット情報を使用する、請求項３に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項５】
前記プロセッサが、複数の各文書タイプに関する格納している文書フォーマット情報にアクセスし、前記プロセッサが、前記文書が特定の文書タイプに属することを識別するために、前記文書から入手した符号化情報のフォーマットを、格納している文書フォーマット情報と比較することができる、請求項４に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項６】
前記プロセッサが、前記購入者の生年月日が、提示されたアイテムを購入するための前記要件に適合しないと判定した場合に、前記文書から入手した前記購入者の写真が、前記購入者の前記捕捉した画像と一致しないと判定した場合に、または前記文書の認証に失敗した場合に、係員に警告を送る、請求項５に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項７】
リモートに格納している文書認証情報にアクセスするためのリモート・インタフェースをさらに備え、前記プロセッサが、前記文書の真正性を評価する際に、前記文書上の認証特徴を、格納している認証情報と比較する、請求項１に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項８】
前記プロセッサが、購入者に製品が提示された場合に製品情報を検索し、チェックし、前記プロセッサが、提示された製品が年齢制限製品であることを識別した場合に年齢確認を行う、請求項１に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項９】
前記プロセッサが、取引中、年齢確認を１回行い、前記購入者の先に認証した年齢に基づいて年齢確認の後で提示された製品の購入を許可するか拒否する、請求項８に記載のセルフ・チェックアウト・システム。
【請求項１０】
購入のために提示された製品が年齢制限製品であることを識別した場合に、前記購入者から識別文書の提示を求めるステップと、
前記文書から符号化された識別情報を読み取るステップと、
前記文書上の購入者の写真をチェックするステップと、
前記購入者の画像を捕捉するステップと、
前記購入者の生年月日を判定するために前記符号化情報をチェックするステップと、
前記生年月日、前記文書上の購入者の写真および捕捉した購入者の画像を評価するステップと、
前記生年月日が、前記購入者が前記提示された製品を購入するための年齢要件に適合することを示した場合に、および前記文書上の前記購入者の画像が前記購入者の前記捕捉した画像と一致した場合に、前記購入を許可するステップと、を含む、セルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１１】
前記文書を読み取るステップの前に、前記文書が属する文書タイプの購入者から識別を要求するステップが行われ、前記文書から符号化情報を読み取るステップが、前記符号化情報を解釈する際に、前記文書が属する文書タイプに関連する既知のフォーマット情報を使用するステップを含む、請求項１０に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１２】
前記生年月日が、前記購入者が、購入者の年齢要件に適合していることを示しそうもない場合に、または前記文書上の購入者の画像が前記購入者の捕捉した画像と一致しない場合に、係員に警告を送るステップをさらに含む、請求項１１に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１３】
前記符号化情報を読み取るステップの後で、前記文書が真正であるか否かを判定するために、前記符号化情報を評価し、前記符号化情報を、格納している認証情報と比較し、前記文書が真正であることを確認できなかった場合に、係員に警告を送るステップが行われる、請求項１２に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１４】
前記文書上の異なるフォーマットで符号化された情報の対応する要素を比較し、対応する要素が一致しない場合に、係員に警告を送るステップをさらに含む、請求項１３に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【請求項１５】
購入を許可するステップの後で、前記取引中に購入のために後で提示された製品を識別し、先の年齢確認の試みの結果に基づいて前記提示された製品の購入を許可するかまたは拒否するステップが行われる、請求項１０に記載のセルフ・チェックアウト・システム制御方法。
【図１】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図３Ｃ】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図３Ｃ】
【公開番号】特開２００７−１７２６０５（Ｐ２００７−１７２６０５Ａ）
【公開日】平成１９年７月５日（２００７．７．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−３３４７０５（Ｐ２００６−３３４７０５）
【出願日】平成１８年１２月１２日（２００６．１２．１２）
【出願人】（５９２０８９０５４）エヌシーアール インターナショナル インコーポレイテッド (21)
【氏名又は名称原語表記】ＮＣＲ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ，Ｉｎｃ．
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年７月５日（２００７．７．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１２月１２日（２００６．１２．１２）
【出願人】（５９２０８９０５４）エヌシーアール インターナショナル インコーポレイテッド (21)
【氏名又は名称原語表記】ＮＣＲ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ，Ｉｎｃ．
【Ｆターム（参考）】
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