説明

センサ装置

【課題】検出対象領域を通過する物体の形状的な特徴に応じた判定結果を容易に得ることのできる簡易な構成のセンサ装置を提供する。
【解決手段】受光量に応じた出力を得る光電センサ本体と、このセンサ本体からの出力のレベルが予め設定した出力閾値Tsを越える期間Tが、予め設定した時間幅Ttに亘って継続するか否かの条件を満たすか否かを判定する判定部と、この判定部により前記条件を満たすことが判定されたときに起動されて予め設定された信号を外部出力する出力回路とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はセンサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
検出対象物の物理量に応じた出力を得るセンサを用いて上記検出対象物の有無を判定する物体検出装置として光電センサ装置が知られている。この種の光電センサ装置は、基本的には物体の検出領域に向けて光を照射する投光部と、この投光部から照射された光の上記検出領域を透過した光、または検出領域にて反射された光を受光し、その受光量に応じたセンサ出力を得る受光部とを備えた、いわゆる光電センサヘッドと、前記受光部での受光量を予め設定した閾値Tと比較してその比較結果を出力する判定部(比較器)と、この判定部での比較結果に応じた信号を外部出力する出力部とを備えて構成される。
【0003】
ちなみに前記投光部から照射されて検出対象領域を透過した光を前記受光部にて検出する、いわゆる透過形タイプの光電センサ装置は、前記検出対象領域に存在する物体によって光が遮られることを利用した物体検出に用いられる。また投光部から照射されて検出対象領域にて反射した光を前記受光部にて検出する、いわゆる反射形タイプの光電センサ装置は、前記検出対象領域に存在する物体によって光が反射されることを利用した物体検出に用いられる(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−221623号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで従来の光電センサ装置は、一般的に受光量を予め設定した閾値と比較することで、その大小を判定しているに過ぎない。しかしながら物体の大きさや色等の形状的な特徴を捉えて物体検出したり、形状の異なる複数の物体が検出領域を所定の順序で通過したことを検出したり、所定の間隔で複数個の物体が通過したことを検出したいことが多々ある。このような種々の要求を満たすべく、従来では専ら、複数の光電センサ装置を用いると共に、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)等の制御装置を用い、複数の光電センサ装置の各出力をPLCにて論理処理・順序処理する等してその判定結果を求めるようにしている。しかしながらその構成が複雑化し、装置コストが高くなることが否めない。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、検出対象領域を通過する物体の形状的な特徴に応じた判定結果を、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)等の制御装置を用いることなく容易に得ることのできる簡易な構成のセンサ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、検出対象領域を通過する物体を検出するに際して、そのセンサ出力に対する閾値を変更することで検出条件を上記物体の形状的な特徴に応じて変更し得ること、また上記物体の形状的な特徴は、上記センサ出力の経時的な変化として捉え得ることに着目してなされている。
そこで上述した目的を達成するべく本発明に係るセンサ装置は、基本的には
<a> 検出対象物の物理量に応じたレベルの出力を得るセンサ本体と、
<b> このセンサ本体からの出力のレベルが予め設定したレベル閾値を越える期間が、予め設定した時間幅に亘って継続するか否かの条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
<c> この判定手段により前記条件を満たすことが判定されたときに起動されて予め設定された信号を外部出力する出力回路と
を具備したことを特徴としている。
【0008】
また本発明に係る別のセンサ装置は、
<a> 検出対象物の物理量に応じたレベルの出力を得るセンサ本体と、
<b> このセンサ本体からの出力のレベルが予め設定したレベル閾値を越える期間が、予め設定した時間幅に亘って継続するか否かの条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
<d> この判定手段により前記条件を満たすことが判定されたときに前記レベル閾値および/または時間幅を変更して前記判定手段に与える条件を変更する判定条件変更手段と、
<e> 予め設定された回数に亘って前記条件を変更した後、更に前記判定手段により該条件を満たすと判定されたときに起動されて予め設定された信号を外部出力する出力回路と
を具備したことを特徴としている。
【0009】
また本発明に係る更に別のセンサ装置は、
<a> 検出対象物の物理量に応じたレベルの出力を得るセンサ本体と、
<b1> このセンサ本体からの出力のレベルが予め設定した第1のレベル閾値を越える期間が、予め設定した第1の時間幅に亘って継続するか否を第1の条件とし、前記第1の条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、
<b2> この第1の判定手段により前記第1の条件を満たすことが判定されたときに起動されて前記センサ本体からの出力のレベルが予め設定した第2のレベル閾値を越える期間が、予め設定した第2の時間幅に亘って継続するか否かを判定する第2の判定手段と、
<c> この第2の判定手段により前記第2の条件を満たすことが判定されたときに起動されて予め設定された信号を外部出力する出力回路と
を具備したことを特徴としている。
【0010】
ちなみに前記判定手段は、例えば前記センサ本体が出力する信号のレベルを前記レベル閾値と比較してその比較結果を出力するレベル比較手段と、このレベル比較手段の出力が前記所定の時間幅に亘って継続するか否かを判定する時間比較手段とを備えたものとして実現される。また前記センサ本体は、例えば検出対象領域に照射した光の反射光または透過光を受光し、その受光量を検出対象物の物理量として捉えて該受光量に応じた電流または電圧を出力する光センサからなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るセンサ装置によれば、センサ本体の出力の経時的な変化を捉えることで検出対象物が有する種々の形状的特徴を簡易に、しかも効果的に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光電センサ装置の概略構成図。
【図2】図1に示す光電センサ装置の検出動作を説明する為のタイミング図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る光電センサ装置の概略構成図。
【図4】図3に示す光電センサ装置による物体の形状的な特徴の検出例を示す図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る光電センサ装置の概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るセンサ装置について、物体が一定の速度で通過する検出対象領域に向けて投光部から照射し、該検出対象領域からの反射光を受光部にて受光し、その受光量を判定して所定の大きさの物体を検出する光電センサ装置を例に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るセンサ装置の要部概略構成図であり、1は投光部2と受光部3とを備え、受光部3での受光量に応じた出力を得るセンサ本体である。ちなみに上記センサ出力は、例えば受光部3での受光量に応じた電圧信号からなるが、受光部3が受光量に応じた電流信号を出力するタイプのものである場合には、その電流信号を電圧変換してセンサ出力を求めるようにすれば良い。
【0014】
このようなセンサ本体1の出力を判定する判定手段4は、前記センサ本体1からの出力の大きさSが予め設定した出力閾値Tsを越える期間Tが、予め設定した時間幅Ttに亘って継続するか否かとして与えられる判定条件を満たすか否かを判定するものである。具体的には判定手段4は、センサ出力の大きさSを予め設定された出力閾値Tsと比較し、該センサ出力の大きさSが前記出力閾値Tsを越えているときにHレベルの判定結果を出力し、前記センサ出力の大きさSが前記出力閾値Tsに満たないときにLレベルの判定結果を出力する比較器5を備える。尚、比較器5として、逆にセンサ出力のレベルSが前記レベル閾値Tsを越えているときにLレベルの判定結果を出力し、前記センサ出力のレベルSが前記レベル閾値Tsに満たないときにHレベルの判定結果を出力するものを用いることも可能である。いずれの判定結果を得るかについては、前記センサ本体1が反射形のものであるか、或いは透過形のものであるかの違いや、その検出仕様に応じて定められる。
【0015】
また前記判定手段4は、上記比較器5の判定出力を受けて、例えばHレベルの判定結果の出力時間幅Tを計時する計時回路6と、この計時回路6にて計時された前記判定結果の継続時間(時間幅)Tを予め設定された時間幅閾値Ttと比較する比較器7を備える。計時回路6は、例えば前記比較器5の判定出力がHレベルである期間に亘ってクロック源8からの基準クロックを計数することで、その継続時間幅Tを求めるカウンタからなる。そして計時回路6にて計測された前記Hレベルの判定結果の継続時間幅Tは、前記比較器5の出力がLレベルに反転したとき、これをトリガとして前記比較器7に与えられて予め設定された時間幅閾値Ttと比較される。尚、前記計時回路6は、上述した如く計時した判定結果の継続時間(時間幅)Tを比較器7に出力して前記時間幅閾値Ttの比較に供した後にリセットされる。
【0016】
そして前記比較器7は、例えば前記継続時間幅Tが前記時間幅閾値Ttを越えたときにHレベルの判定結果を出力し、前記継続時間幅Tが前記時間幅閾値Ttに満たない場合にはLレベルの判定結果を出力するものとなっている。この比較器7についても、その論理を逆にした判定結果を得るものであっても良い。また比較器7としては、前記継続時間幅Tが、所定の許容誤差を含んで前記時間幅閾値Ttに一致したときにその判定結果を得るものであっても良い。この場合には第1の時間幅閾値Tt1と第2の時間幅閾値Tt2とを与えておき、前記継続時間幅Tが上記第1および第2の時間幅閾値Tt1,Tt2によって規定される時間幅の範囲[Tt1〜Tt2]内に収まるか否かを判定するようにすれば良い。
【0017】
即ち、上述した如く構成された判定手段4は、比較器5において前記センサ本体1の受光量に応じた出力の大きさSが予め設定した出力閾値Tsを越えているか否かを判定し、比較器7においては前記出力の大きさSが、予め設定された出力閾値Tsを越えている期間Tが予め設定した時間幅閾値Ttを越えているか、或いは上記時間幅閾値Ttに相当しているかを判定するものとなっている。そして出力回路9は、上記比較器7の出力を受けて起動されることにより、前記出力閾値Tsおよび時間幅閾値Ttとして与えられた判定条件を満たすセンサ出力が得られたとき、予め設定された仕様の出力信号を、つまり所定の信号強度で、且つ所定の時間幅からなるパルス信号を生成し、これをセンサ出力として外部出力するものとなっている。このような出力回路9は、例えばワンショット・マルチバイブレータのようなタイマ回路として実現される。
【0018】
かくして上述した如く構成されたセンサ装置によれば、図2にその概略的な動作タイミングを示すように、検出対象領域を一定の速度で通過する物体による反射光を受光する受光部3の受光量が、図2(a)に示すように変化すると、その受光量に相当するセンサ本体1の出力の大きさSを予め設定した出力閾値Tsと比較する比較器5は、図2(b)に示すように前記出力の大きさSが出力閾値Tsを越える期間に亘ってHレベルの判定信号を出力する。すると計時回路6は、上記判定信号の出力期間に亘って図2(c)に示すようにクロック信号を計数し、その継続時間幅T1,T2,T3をそれぞれ求める。
【0019】
このようにして求められる前記出力の大きさSが出力閾値Tsを越える期間(継続時間幅)T1,T2,T3に対して、比較器7は予め定められた時間幅閾値Ttと比較することで、前記判定信号の継続時間幅T1,T2,T3が前記時間幅閾値Ttに相当する場合にだけ図2(d)に示すように判定信号を出力する。この結果、出力回路9は、前記比較器7から判定結果が得られた場合にだけ、つまり前記受光量が予め設定された出力閾値Tsを越える期間が、予め設定した時間幅閾値Ttに亘って継続した場合にだけ、図2(e)に示すように所定の時間幅のパルス信号をセンサ出力として生成出力することになる。
【0020】
従って前記光電センサ装置によれば、検出対象領域を一定の速度で通過する所定形状(大きさ)の物体だけを確実に検出することが可能となる。しかも受光量の大きさだけではなく、所定の受光量が得られる継続時間までも判定することで、所定の形状的特徴を有する物体を簡易に検出することが可能となる。尚、物体の色によってその反射率が変化し、これに伴って受光部3での受光量が変化するので、反射光の受光量自体を物体の形状的な特徴として捉えることができる。従って受光量を判定する出力閾値Tsを、物体の色に応じて設定することにより、その形状的特徴を判定することが可能となる。
【0021】
ところで物体の検出条件として、例えば形状的な特徴がその部位によって変化する物体を検出したい場合がある。また検出対象領域を、形状的な特徴の異なる物体が所定の順序で通過する状態を検出したい場合もある。しかし前述した光電センサ装置においては、単独でその検出処理を実行することは困難である。そこで次に上述した用途に適した光電センサ装置の例について説明する。
【0022】
図3は本発明の第2の実施形態に係る光電センサの要部概略構成図である。この光電センサ装置は、前述した図1に示した光電センサ装置に、判定部4の出力を受けて該判定部4に与える出力閾値Tsおよび/または時間幅閾値Ttを順次変更する判定条件変更手段10を備えると共に、予め設定された回数nに亘って前記出力閾値Tsおよび/または時間幅閾値Ttが変更された後の前記判定部4の出力に従って前記出力回路9を起動するように構成される。
【0023】
即ち、前記判定条件変更手段10は、前述した如く構成された判定部4が予め設定された出力閾値Tsの下で判定された受光量が、予め設定された時間幅閾値Ttに亘って継続したときに出力される判定結果を受けて、前記判定部4における出力閾値Tsおよび/または時間幅閾値Ttを変更し、この変更した閾値条件下において再度センサ本体1からの出力を判定させる役割を担う。ちなみに出力閾値Tsを変更するか、或いは時間幅閾値Ttを変更するかは、その検出対象に応じて定められるもので、その一方だけを変更する場合や、その双方を同時に変更する場合もある。
【0024】
具体的には前記判定条件変更手段10は、前記判定部4に設定する出力閾値Tsおよび時間幅閾値Ttを所定の順序で記憶したメモリ11を備え、前記判定部4の出力を受けル都度、前記メモリ11に記憶されている出力閾値Tsおよび/または時間幅閾値Ttを該判定部4に順に設定する機能を有する。また判定条件変更手段10は、前記判定部4に与える前記出力閾値Tsおよび/または時間幅閾値Ttの変更回数を管理して、前記メモリ11に記憶された前記出力閾値Tsおよび/または時間幅閾値Ttの読み出しを制御すると共に、前述した出力回路9を作動可能状態に制御する変更回数管理手段12を備える。
【0025】
更にこの判定条件変更手段10は、前記出力閾値Tsおよび/または時間幅閾値Ttを変更した後、所定の時間内に前記判定部4から次の判定出力が得られるか否かをモニタし、所定の時間内に次の判定結果が得られない場合には該判定状変更手段10および前記判定部4をそれぞれリセットするタイマ・リセット回路13を備える。このタイマ・リセット回路13によって、例えば先に設定された判定条件の下で前記判定部4が所定の判定結果を得た場合であっても、これに伴って変更された判定条件の下で前記判定部4が所定時間内に判定結果を得ることができない場合には、その全てがリセットされて初期状態に戻される。
【0026】
このように構成された光電センサ装置によれば、物体の形状的な特徴に起因して前記センサ本体1での受光量Sが、例えば図4(a)に示すように変化するような場合であっても、出力閾値Tsと時間幅閾値Ttとを順に変更するだけで、その経時的な変化を確実に検出することができる。しかも或る条件での判定結果に応じて判定部4に設定する出力閾値Tsおよび/または時間幅閾値Ttを順に変更するだけで、簡易に物体の形状的な特徴を判定することができる。
【0027】
また検出対象領域を複数の物体が順に通過し、これによってセンサ本体1での受光量が図4(b)に変化するような場合であっても、これを確実に検出することが可能となる。この際、受光量が所定の出力閾値Tsに満たない状態を、物体が存在しない状態として検出し、その時間幅Tdを判定するようにすれば、検出領域を一定の速度で順に通過する複数の物体間の間隔を判定することも可能である。
【0028】
そして上述した如く判定条件を順次変更しながら、その判定条件の全てが満たされたときに得られる前記判定部4の出力に従って前記出力回路9から所定の時間幅のパルス信号を生成して外部出力するので、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)等の外部機器を用いることなく、該光電センサ装置の出力を直接利用して、例えば電磁弁等の制御対象機器を簡易に駆動することが可能となる。
【0029】
尚、図5に本発明の第3の実施形態を示すように判定条件を個別に設定した第1の判定部4aと第2の判定部4bとを設け、第1の判定部4aにおいて所定の判定結果が得られたときにだけ第2の判定部4bを作動させるようにし、出力回路9を上記第2の判定部4bによる判定結果に従って起動するように構成することも可能である。この場合には、前記第1の判定部4aに第1の出力閾値Ts1と第1の時間幅閾値Tt1を設定し、また第2の判定部4bに第2の出力閾値Ts2と第2の時間幅閾値Tt2を設定しておくようにすれば良い。そして第1の判定部4aの出力を受けて作動する選択回路15を用いて、第1および第2の判定部4a,4bを相補的に駆動するように選択制御すれば良い。またこの第3の実施形態を拡張して3つ以上の判定部を設け、これらの判定部を順に駆動するように構成することも勿論可能である。
【0030】
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば透過形の光電センサを用いた装置において、予め設定した出力閾値Tsに満たない受光量を検出することも可能である。このような光電センサ装置によれば、光の透過率が部分的に変化するような形状的特徴を有する半透明の物体を検出する場合に有用である。また比較器5の判定出力に対して、その出力がHレベルであるときの継続時間と、Lレベルであるときの継続時間とをそれぞれ計測し、比較器7においてはこれらの各継続時間をそれぞれ判定条件とするように構成することも可能である。更には前記比較器5において、2つの出力閾値Tsa,Tsbにより規定される範囲の[Tsa〜Tsb]の受光量を検出するように構成することも可能である。
【0031】
またここでは光電センサを例に説明したが、検出対象領域を通過する物体によって電圧や電流等の電気量が変化する、例えば高周波近接センサの出力に基づいて判定するような場合にも同様に適用可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 センサ本体
2 投光部
3 受光部
4,4a,4b 判定部
5 比較器(センサ出力の大きさ判定)
6 計時回路
7 比較器(時間幅判定)
8 クロック源
9 出力回路
10 判定条件変更部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出対象物の物理量に応じた出力を得るセンサ本体と、
このセンサ本体からの出力が予め設定した閾値を越える期間が、予め設定した時間幅に亘って継続するか否かの条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
この判定手段により前記条件を満たすことが判定されたときに起動されて予め設定された信号を外部出力する出力回路と
を具備したことを特徴とするセンサ装置。
【請求項2】
検出対象物の物理量に応じた出力を得るセンサ本体と、
このセンサ本体からの出力が予め設定した閾値を越える期間が、予め設定した時間幅に亘って継続するか否かの条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
この判定手段により前記条件を満たすことが判定されたときに前記閾値および/または時間幅を変更して前記判定手段に与える条件を変更する判定条件変更手段と、
予め設定された回数に亘って前記条件を変更した後、更に前記判定手段により該条件を満たすと判定されたときに起動されて予め設定された信号を外部出力する出力回路と
を具備したことを特徴とするセンサ装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記センサ本体が出力する信号の大きさを前記閾値と比較してその比較結果を出力する信号比較手段と、この信号比較手段の出力が前記所定の時間幅に亘って継続するか否かを判定する時間比較手段とからなる請求項1または2に記載のセンサ装置。
【請求項4】
検出対象物の物理量に応じた出力を得るセンサ本体と、
このセンサ本体からの出力が予め設定した第1の閾値を越える期間が、予め設定した第1の時間幅に亘って継続するか否かを第1の条件とし、前記第1の条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、
この第1の判定手段により前記第1の条件を満たすことが判定されたときに起動されて前記センサ本体からの出力が予め設定した第2の閾値を越える期間が、予め設定した第2の時間幅に亘って継続するか否かを判定する第2の判定手段と、
この第2の判定手段により前記第2の条件を満たすことが判定されたときに起動されて予め設定された信号を外部出力する出力回路と
を具備したことを特徴とするセンサ装置。
【請求項5】
前記第1および第2の判定手段は、前記センサ本体が出力する信号の大きさを前記閾値と比較してその比較結果を出力する信号比較手段と、この信号比較手段の出力が前記所定の時間に亘って継続するか否かを判定する時間比較手段とをそれぞれ備えたものである請求項4に記載のセンサ装置。
【請求項6】
前記検出対象物の物理量は光量であって、前記センサは受光量に応じた電流または電圧を出力する光センサである請求項1,2,4のいずれかに記載のセンサ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−197290(P2010−197290A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44086(P2009−44086)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000006666)株式会社山武 (1,808)
【Fターム(参考)】