説明

センサ

【課題】環境の変化を表す情報の改ざんを防ぎ、この情報を取得すること。
【解決手段】センサ101は、基板1と、外部から送信された信号を受信するアンテナ4と、受信された信号を基板1上における弾性表面波に変換するIDT3と、基板1における弾性表面波の伝播経路に取り付けられ、環境の変化に応じて不可逆に変化し、この変化によって基板1における弾性表面波の伝播特性を変化させる付加物とを有する。IDT3は、基板1を伝播した弾性表面波を信号に変換し、アンテナ4はこの信号を外部に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサに関する。
【背景技術】
【0002】
物品の搬送中または保管中にその物品が置かれた環境の温度の履歴を遠隔にて取得するセンサが知られている。このセンサは、例えば、冷凍食品等が小売店や消費者の元に届くまで凍結した状態が保たれていたか否かを知るために利用される。
この種のセンサとしては、温度センサが内蔵されたICタグ、温度変化によって共振周波数が変化するICタグ等が知られている。このセンサに対して一定の時間間隔で質問器を用いて問い合わせ、温度を表すデータを取得する。しかし、この方式では、温度の履歴を表すデータは電子データとして保存されるため、履歴を表すデータが改ざんされるおそれがある。
【0003】
このようなデータの改ざんを防止するために、環境の変化に応じて不可逆に変化する物体を利用した技術が提案されている。例えば、特許文献1で開示された技術では、固体の物質と染料が容器に封入されている。固体の物質が融解するとこの物質と染料とが混合されるから、これを目視で確認することによって固体の融点を超える温度上昇があったことを知ることができる。特許文献2で開示された技術では、互いに溶け合わず、かつ、比重の異なる2種類の液体が容器に封入され、凍結されている。この容器を比重の重い物質が上になるようにして物品に取り付けておく。両方の物質が融解すると、比重の重い液体が下側になるように位置関係が変化するから、これを目視で確認することによって両方の物質の融点を超える温度上昇があったことを知ることができる。
【特許文献1】特開2003−232687号公報
【特許文献2】特開2006−47030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、物体の状態変化を目視確認する方法では、物品の1つ1つに取り付けられた物体の状態を1つ1つ目視確認しなければならないため、手間がかかる。目視確認する代わりに光センサ等を用いて変化を検知する方法も考えられるが、コストが高くなる。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、環境の変化を表す情報の改ざんを防ぎ、この情報を取得することのできる技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の課題を解決するために、本発明は、基板と、外部から送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された信号を前記基板上における弾性表面波に変換する第1の変換手段と、前記基板を伝播した弾性表面波を信号に変換する第2の変換手段と、前記第2の変換手段から出力された信号を送信する送信手段と、前記基板における前記弾性表面波の伝播経路に取り付けられ、環境の変化に応じて不可逆に変化し、この変化によって前記基板における前記弾性表面波の伝播特性を変化させる付加物とを有することを特徴とするセンサを提供する。
【0006】
前記付加物は、所定の温度に達すると融解する物質からなるものでもよい。
また、前記付加物は、所定の湿度に達すると潮解する物質からなるものでもよい。
また、前記付加物は、光にさらされると硬化する物質からなるものでもよい。
また、前記付加物は、所定の物質と化学的に反応する物質からなるものでもよい。
また、前記付加物は、所定の大きさを上回る外力が働いた場合に前記基板から外れるように設けられていてもよい。
また、前記付加物は、所定の大きさを上回る外力が働いた場合に前記基板に対する位置が変化するように設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、環境の変化を表す情報の改ざんを防ぎ、この情報を取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<構成>
図1は、センサ101の構成を示す図である。(a)はセンサ101の平面図、(b)はセンサ101のA−A’断面図である。
基板1の表面には、強誘電体薄膜2が形成されている。強誘電体薄膜2上には、IDT(Inter-digital Transducer)3、アンテナ4、グランド5、反射器7、蝋の塊(付加物)8が設けられている。アンテナ4はIDT3の一端に接続され、グランド5はIDT3の他端に接続されている。基板1の裏面にはグランド電極6が形成されており、グランド5はスルーホールを介してグランド電極6に接続されている。
【0009】
強誘電体薄膜2は、例えばLiTaOを用いて形成されている。この強誘電体薄膜2は、IDT3における電気機械結合係数/圧電係数、あるいはアンテナ4の誘電損失等の観点から、エピタキシャルまたは単一配向性を有することが好ましい。また、強誘電体薄膜2上にGaAs等のIII−V族半導体あるいはダイヤモンド等の炭素を含有する薄膜を形成してもよい。これにより、弾性表面波の表面速度、結合係数、圧電定数等を向上させることができる。
なお、基板1および強誘電体薄膜2の代わりに、強誘電体で形成された板状の部材を基板として用いてもよい。
【0010】
IDT3、アンテナ4およびグランド5は、導電パターンにより一体的に形成される。この導電パターンの材料としては、Ti,Cr,Cu,W、Ni,Ta,Ga,In,Al、Pb,Pt、Au,Ag等の金属、またはTi−Al,Al−Cu,Ti−N、Ni−Cr等の合金を、単層または2層以上の多層構造に積層することが好ましく、特に金属としては、Au,Ti,W,Al,Cuが好ましい。また、この金属層の薄膜は、1nm以上10μm未満とすることが好ましい。
【0011】
蝋の塊8は、強誘電体薄膜2上のIDT3と反射器7とで挟まれた領域に予め定められた形状で形成されている。本実施形態では、図1に示すように、平面図において長円形、A−A’断面図において矩形となるように形成されている。蝋の塊8は、蝋の融点に達すると融解し、強誘電体薄膜2上に薄く拡がり、融解前よりも広い面積を強誘電体薄膜2上で占めるようになる。蝋の塊8は、温度が融点を下回ると、融解によって薄く拡がった状態で固化する。つまり、その形状は融解の前後で異なっており、融解したものを単に放置しただけでは元の形状に戻らないため、形状に関して不可逆な変化を示す。このように、本願で言う不可逆な変化とは、必ずしも状態変化が不可逆という意味ではなく、環境の変化で起こった変化が、その環境の変化の変遷に関わらず、元の状態や形体に戻らないものや、環境の変化以外の外力を加えなければ元の状態や形体に戻らないものを意味する。
【0012】
図2は、質問器200の構成を示す図である。
送受信部201はアンテナを備え、センサ101との間で電波信号の送受信を行う。
信号処理部202は、所定の振幅および周波数を有する信号を生成し、送受信部201に供給する。また、信号処理部202は、受信された信号に所定の処理を施して信号の物理量(振幅、位相速度等)を求める。
テーブル203は、信号の物理量とセンサが置かれた環境との対応を表すテーブルである。
判定部204は、受信された信号の物理量とテーブル203の内容とを比較することによって、センサ101の周囲の温度が蝋の融点に達したか否かを判定する。テーブル203の内容および判定部204で行われる処理の内容については後述する。
表示部205は、判定部204による判定結果を表す画像を表示する。
スイッチ206は、例えば押しボタン式のスイッチであり、このスイッチが押し下げられると送受信部201が電波信号をセンサ101に送信する。
【0013】
次に、センサ101と質問器200の動作について説明する。
図3は、センサ101と質問器200の動作のフローを示す図である。
まず、ステップA01でスイッチ206が押し下げられると、送受信部201は所定の周波数と振幅を有する電波信号をセンサ101に送信する。
ステップB01では、センサ101のアンテナ4がこの電波信号を受信する。電波信号が受信されると、アンテナ4はこの電波信号を電気信号に変換し、この電気信号がIDT3に供給される。
【0014】
ステップB02では、IDT3がこの電気信号に応じて強誘電体薄膜2の表面に弾性表面波を発生させる。この弾性表面波は、強誘電体薄膜2上を伝播し、反射器7に到達する。
ステップB03では、反射器7が、到達した弾性表面波を反射する。反射された弾性表面波は強誘電体薄膜2上を伝播し、IDT3に到達する。
ステップB04では、IDT3がこの弾性表面波を電気信号に変換し、アンテナ4に供給する。アンテナ4は、この電気信号を電波信号に変換して送信する。
【0015】
ステップA02では、質問器200が、センサ101から送信された電波信号を受信し、信号の物理量(振幅、位相速度等)を求める。そして、判定部204は、テーブル203の内容を参照して、センサ101の周囲の温度が融点に達したか否かを判定する。
図4は、テーブル203の内容を示す図である。テーブル203には、センサ101の周囲の温度が蝋の融点に達した場合、すなわち蝋の塊8が融解した場合にセンサ101から送信された信号が示す物理量(振幅、位相速度等)の範囲が記憶されている。
【0016】
ここで、弾性表面波の伝播について説明する。IDT3によって発生させられた弾性表面波が強誘電体薄膜2上を伝播する際、その伝播特性は、強誘電体薄膜2、基板1および蝋の塊8の材質、形状、温度等に依存する。センサ101の周囲の温度が蝋の融点に達した場合、蝋が強誘電体薄膜2上に薄く拡がる。その後、融点を下回った場合には、蝋は固化するがその形状は元には戻らない。すると、強誘電体薄膜2上における弾性表面波の伝播特性が変化し、その結果、弾性表面波の物理量(振幅、位相速度等)が変化する。従って、センサ101の周囲の温度が蝋の融点に達した場合の出力信号の物理量を実験によって予め求めてテーブル203に記憶しておき、この記憶内容と実際の出力信号の物理量とを比較することによって、センサ101の周囲の温度が蝋の融点に達したか否かを判定することができるというわけである。
【0017】
判定部204はこのようにして、センサ101の周囲の温度が蝋の融点に達したか否かを判定し、融点に達した場合には、例えば「融点に達しました」というメッセージを表示部205に表示させる。
なお、センサ101の周囲の温度が蝋の融点に達していない場合、すなわち蝋の塊8が融解していない場合に出力信号が示す物理量の範囲をテーブル203に記憶させておき、判定部204がこの記憶内容と実際の出力信号の物理量とを比較するようにしてもよい。
【0018】
<変形例>
以上説明した形態に限らず、本発明は種々の形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形した形態でも実施可能である。
<変形例1>
図5は、センサ102を示す図である。この例では、付加物として、上記の実施形態における蝋の塊8の代わりに塩の塊81が設けられている。塩の塊81は、例えば、塩化カルシウムである。この塩の塊81を例えば空気中の水の分子を通過させる透湿膜によって覆い、強誘電体薄膜2上に取り付けておく。このようにすれば、センサ102の周囲の湿度が所定の湿度に達した場合、塩の塊81が潮解する。塩の塊81が潮解すると、その形状は元には戻らない。すると、上記の実施形態と同様に、弾性表面波の伝播特性が変化し、これによって出力信号の物理量も変化するから、センサ102の周囲の湿度が所定値に達したか否かを、出力信号の物理量に基づいて判定することができる。
【0019】
<変形例2>
図6は、センサ103を示す図である。この例では、付加物として、上記の実施形態における蝋の塊8の代わりに、特定の波長の光、例えば、紫外線等にさらされた場合に硬化する光硬化樹脂82が設けられている。この光硬化樹脂82を例えば透明な容器821に収容し、この容器821を強誘電体薄膜2上に取り付けておく。このようにすれば、センサ103が光にさらされた場合、光硬化樹脂82が硬化する。光硬化樹脂82が硬化すると機械的特性が変化し、それらは元には戻らない。すると、上記の実施形態と同様に、弾性表面波の伝播特性が変化し、これによって出力信号の物理量も変化するから、センサ103が光にさらされたか否かを、出力信号の物理量に基づいて判定することができる。
【0020】
<変形例3>
上述の実施形態を以下に示すように変形してもよい。例えば、付加物として、細菌等の抗原が侵入した場合に抗体を作り出す物質を容器に収容し、この容器を強誘電体薄膜2上に取り付けておく。この容器に抗原が侵入した場合、抗原抗体反応を示し、容器内の物質の機械的特性が変化し、それは元には戻らない。すると、上記の実施形態と同様に出力信号の物理量が抗原抗体反応前に対して変化するから、センサに抗原が侵入したか否かを、出力信号の物理量に基づいて判定することができる。
【0021】
<変形例4>
また、上述の実施形態を以下に示すように変形してもよい。例えば、付加物として、金属ナトリウム等の還元剤を容器に収容し、この容器を強誘電体薄膜2上に取り付けておく。この容器に酸素が侵入した場合、酸化還元反応を示し、容器内の物質の機械的特性が変化し、それは元には戻らない。すると、上記の実施形態と同様に出力信号の物理量が酸化還元反応前に対して変化するから、センサに酸素が侵入したか否かを、出力信号の物理量に基づいて判定することができる。還元剤の代わりに酸化剤を用いてもよい。
【0022】
<変形例5>
また、上述の実施形態を以下に示すように変形してもよい。
図7は、強誘電体薄膜2上に永久磁石83を付加物として取り付けたセンサ104を示す図である。(a)は平面図、(b)はB−B’断面図、(c)はC−C’断面図である。(a)に示すように、留め具84は平面図において矩形の頂部841を有し、(b)に示すように、頂部841の両脇から下方向に向かって2本の脚部842が延びており、脚部842の下端は強誘電体薄膜2上に固定されている。また、(c)に示すように、頂部841の四辺のうち、脚部842の設けられていない辺から斜め下方向に向かって2つの傾斜部843が設けられている。2つの傾斜部843は、互いの上端間の距離よりも下端間の距離が長くなるように設けられており、ハの字を形成している。留め具84は、金属、プラスチック等で作成されており、傾斜部843に外力が働いて変形した場合にその形状を元に戻す方向に弾性力が働くようになっている。永久磁石83は直方体であり、2つの傾斜部843によって強誘電体薄膜2に対して押し付けられている。また、図7(b)における永久磁石83の幅は2つの脚部842間の距離と同じか若干小さくなっており、同図において永久磁石83が横方向に移動できないようになっている。この構成により、強誘電体薄膜2上に弾性表面波が発生すると永久磁石83は強誘電体薄膜2と一体となって振動する。
【0023】
センサ104に磁力が働いた場合、以下に示す作用が生じる。例えば図7(d)に示すように、永久磁石83のS極に別の永久磁石90のS極が近付けられた場合、永久磁石83と永久磁石90との間に斥力が働く。この斥力が所定の強さを上回った場合、永久磁石83が留め具84の傾斜部843を押し上げて左方向に飛び出す。永久磁石83が飛び出すと傾斜部843が元の形状に戻るから、永久磁石83は元の位置には戻らない。すると、永久磁石83は強誘電体薄膜2と一体ではなくなるから、強誘電体薄膜2上の弾性表面波の伝播特性が変化し、これによって出力信号の物理量も変化する。よって、センサ104に所定の強さを上回る磁力が働いたか否かを、出力信号の物理量に基づいて判定することができる。また、2つの脚部842によって永久磁石83の移動が規制されているから、センサ104に所定の方向(図7(d)に示した方向)に所定の強さを上回る磁力が働いたか否かを判定することができる。
なお、永久磁石83の形状は直方体に限らず、いかなる形状でもよい。また、留め具84から飛び出した永久磁石83を保持するための永久磁石、磁性体、粘着物等を強誘電体薄膜2上に設けてもよい。
【0024】
<変形例6>
また、上述の実施形態を以下に示すように変形してもよい。
図8は、強誘電体薄膜2上に球体86を付加物として取り付けたセンサ105を示す図である。(a)は平面図、(b)はB−B’断面図、(c)はC−C’断面図である。留め具84は図7に示したものと同じである。球体86は金属等で作成されており、2つの傾斜部843によって強誘電体薄膜2に対して押し付けられている。また、図8(b)における球体86の幅は2つの脚部842間の距離と同じか若干小さくなっており、同図において球体86が横方向に移動できないようになっている。この構成により、強誘電体薄膜2上に弾性表面波が発生すると球体86は強誘電体薄膜2と一体となって振動する。
【0025】
センサ105に慣性力が働いた場合、以下に示す作用が生じる。例えば図8(d)に示すように、所定の大きさを上回る慣性力が左方向に働いた場合、球体86が留め具84の傾斜部843を押し上げて左方向に飛び出す。球体86が飛び出すと傾斜部843が元の形状に戻るから、球体86は元の位置には戻らない。すると、球体86は強誘電体薄膜2と一体ではなくなるから、強誘電体薄膜2上の弾性表面波の伝播特性が変化し、これによって出力信号の物理量も変化する。よって、センサ105に所定の大きさを上回る慣性力が働いたか否かを、出力信号の物理量に基づいて判定することができる。また、2つの脚部842によって球体86の移動が規制されているから、センサ105に所定の方向(図8(d)に示した方向)に所定の大きさを上回る慣性力が働いたか否かを判定することができる。
なお、本変形例における付加物は球体に限らず、いかなる形状のものを用いてもよい。また、留め具84から飛び出した球体86を保持するための永久磁石(球体86が磁性体の場合)、粘着物等を強誘電体薄膜2上に設けてもよい。
【0026】
<変形例7>
また、上述の実施形態を以下に示すように変形してもよい。
図9は、センサ106を示す図である。この例では、上記の実施形態の構成に加えて、IDT3に対して反射器7と反対側にもう1つの反射器71が設けられている。上述したとおり、IDT3によって発生させられた弾性表面波が強誘電体薄膜2上を伝播する際、強誘電体薄膜2および基板1の材質、形状および温度に依存して弾性表面波の物理量(振幅、位相速度等)が変化する。この例では、反射器71は蝋の塊8のない側に設けられているから、反射器71によって反射される弾性表面波の物理量は蝋の融解の影響は受けない。従って、反射器71によって反射される弾性表面波の物理量は、温度に依存したセンサ106固有の値を示す。このことを利用して、上述の実施形態で示した作用とともに、センサ106を一意に識別するためのIDおよび温度を求めることができる。
図10は、センサ107を示す図である。このセンサ107は、反射器7、反射器71に対してそれぞれ別個のIDT3、IDT3が設けられている。この構成でもセンサ106と同様の作用が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】センサ101の構成を示す図である。
【図2】質問器200の構成を示す図である。
【図3】センサ101と質問器200の動作のフローを示す図である。
【図4】テーブル203の構成を示す図である。
【図5】センサ102を示す図である。
【図6】センサ103を示す図である。
【図7】センサ104を示す図である。
【図8】センサ105を示す図である。
【図9】センサ106を示す図である。
【図10】センサ107を示す図である。
【符号の説明】
【0028】
101…センサ、1…基板、2…強誘電体薄膜、3…IDT、4…アンテナ、5…グランド、7…反射器、8…蝋の塊、6…グランド電極、200…質問器、201…送受信部、202…信号処理部、203…テーブル、204…判定部、205…表示部、206…スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
外部から送信された信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された信号を前記基板上における弾性表面波に変換する第1の変換手段と、
前記基板を伝播した弾性表面波を信号に変換する第2の変換手段と、
前記第2の変換手段から出力された信号を送信する送信手段と、
前記基板における前記弾性表面波の伝播経路に取り付けられ、環境の変化に応じて不可逆に変化し、この変化によって前記基板における前記弾性表面波の伝播特性を変化させる付加物と
を有することを特徴とするセンサ。
【請求項2】
前記付加物は、所定の温度に達すると融解する物質からなることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
【請求項3】
前記付加物は、所定の湿度に達すると潮解する物質からなることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
【請求項4】
前記付加物は、光にさらされると硬化する物質からなることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
【請求項5】
前記付加物は、所定の物質と化学的に反応する物質からなることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
【請求項6】
前記付加物は、所定の大きさを上回る外力が働いた場合に前記基板から外れるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
【請求項7】
前記付加物は、所定の大きさを上回る外力が働いた場合に前記基板に対する位置が変化するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−333483(P2007−333483A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−163949(P2006−163949)
【出願日】平成18年6月13日(2006.6.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】