説明

センターシール装置

【課題】 簡単な構成を採ると共に組み立てが容易に行なえ、かつ、熱伝導効率がよいセンターシール装置を提供すること
【解決手段】 筒状フィルムのフィルム重合端を両側から挟み込む一対の円筒状のセンターシーラ31と、そのセンターシーラの内部空間内に配置された赤外線ヒータ35と、を備える。センターシーラは、側周面がシール面31aとなる天板部31cと、その円板部の裏面側に一体に設けられた筒状部31dと、を有する。内部空間は、円板部と前記筒状部で囲まれた空間であり、筒状部の内周面並びに円板部の裏面の所定部位には、赤外線吸収膜を塗布する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製袋充填包装機における、回転式のセンターシール装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
包装機の一形態であるピロー包装機は、以下のような構成を備えている。まず、原反ロールに巻き取られた帯状フィルムを連続して製袋器に供給し、その製袋器を通過させる際に筒状に製袋された筒状フィルムを形成する。また、この製袋器の上流側には被包装物搬送供給装置を配置し、その被包装物搬送供給装置から所定間隔毎に搬送される被包装物が、製袋器内に供給される。これにより、被包装物が製袋器内を通過すると、筒状フィルム内に所定間隔毎に収納されることになり、その被包装物は筒状フィルムとともに搬送される。そして、その搬送方向に沿って、センターシール装置並びにエンドシール装置が配置されている。センターシール装置は、筒状フィルムのフィルム重合端をシールするものである。エンドシール装置は、筒状フィルムを進行方向横方向(前後の被包装物が存在していない部分)にシールするとともに、カットすることで、先端の被包装物が収納された筒状フィルムの部分を後続の筒状フィルムから分離し、包装体を製造するようになる。
【0003】
上記のセンターシール装置には、バー式(固定された直方体状の一対のバーシーラで筒状フィルムのフィルム重合端を挟み込む)と、回転式(一対のローラで筒状フィルムのフィルム重合端を挟み込む)とがあるが、包装用フィルムとバーシーラ面の滑り性等の特性からバー式のセンターシール装置は使用できないことがある。このような場合には、バーシーラに比べ包装用フィルムとの接触面積が小さい回転式のセンターシール装置を使用している。
【0004】
この回転式のセンターシール装置は、電熱線からなる鋳込みヒータからの熱をセンターシーラ(ローラ)に与えて加熱を行い、接着を行っている。しかし、回転式のセンターシール装置は、空気電熱方式によりセンターシーラの加熱を行っているため、熱効率が良くないという問題がある。これに対し鋳込みヒータとセンターシーラとの間にスラストブッシュを介してセンターシーラを直接的に加熱するようにしたエンドシール装置がある(特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−95224
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の装置では、以下に示す問題がある。すなわち、特許文献1に示す構造からなる鋳込みヒータを用いた回転シール装置では、鋳込みヒータを内蔵するヒータブロックとセンターシーラとの対向面の表面積を増加させるために、両者の対向面の形状を複雑にしたものが多く、またヒータブロック及びセンターシーラとの隙間を極力なくすために部品に高い加工精度が要求され、加工が煩雑であると共に部品はとても高価なものとなってしまう。そして、センターシール装置の組付調整においては、ヒータブロックとセンターシーラとの隙間が均一となるように高精度な隙間調整を行う必要があり、その作業が繁雑であると共に、隙間が適切に設定できない場合には、効率よく熱伝導がされないばかりか、ヒータブロックとセンターシーラとが接触してしまうおそれもある。
【0006】
さらに、特許文献1のような従来の回転式のセンターシール装置においては、熱電対を発熱体に取り付けている為、センターシーラの温度を測定することができず、表示されている温度と実際のセンターシーラのシール面温度には誤差が生じてしまう。この誤差も必ずしも一定ではなく状況によって変化するものであり、センターシーラの実際の温度を推定することは困難である。その結果、シールへの影響を避けることができず、シール不良や外観不良等の問題が発生してしまう。
【0007】
更に、横ピロー包装機には、被包装品をフィルムに乗せて包装する包装機がある。この包装機におけるセンタ−シール装置は、ヒータブロックの下側にセンターシーラが位置する構造となり、熱対流が期待できない。発熱体の上側より熱が逃げてしまい、センターシーラに対しヒータブロックの熱を効率よく伝熱することができない。
【0008】
本発明は、簡単な構成を採ると共に組み立てが容易に行なえ、かつ、熱伝導効率がよいセンターシール装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するために、本発明に係るセンターシール装置は、(1)連続して供給される帯状フィルムを筒状に形成する手段と、その筒状に形成された筒状フィルムの重合端にシールを施すセンターシール装置と、そのセンターシール装置の下流側に配設され、前記筒状フィルムの幅方向にシール・カットを施すエンドシール装置とを備えた自動包装機に用いられる前記センターシール装置であって、前記重合端を両側から挟み込む一対の円筒状のセンターシーラと、そのセンターシーラの内部空間内に配置された赤外線ヒータと、を備え、前記センターシーラは、側周面がシール面となる円板部と、その円板部の裏面側に一体に設けられた筒状部と、を有し、前記内部空間は、前記円板部と前記筒状部で囲まれた空間であり、前記筒状部の内周面並びに前記円板部の裏面の所定部位には、赤外線吸収膜が塗布されるようにした。円板部は、実施形態では天板部31cに対応する。筒状部は、実施形態では円筒部31dに対応する。筒状部は、実施の形態のように必ずしもキレイな円筒にする必要はない。
【0010】
赤外線ヒーターは距離があまり関係がないため、従来のようにヒートシーラの内面形状や、鋳込みヒータを内蔵するブロック形状を複雑にする必要が無く、簡単な構造のセンターシーラとすることができる。更に、赤外線ヒータとヒートシーラの相対位置関係もさほど高精度に位置決めする必要もなく、また、上記のように距離にあまり関係がないのでセンターシーラの内部空間を従来に比べて広く採ることができる。よって、加工精度も比較的ラフにできると共に、組み立て精度も要求されないので、センターシール装置を簡単に製造・組み立てすることができる。
【0011】
(2)前記筒状部の内周面は、凹凸及びまたは溝部を形成するとよい。溝の方向は問わない。係る構成にすると、内周面の表面積が広くなり、赤外線ヒータから発する熱の吸収効率が高くなるので、効率の良い加熱(熱シール)を行なうことができる。この凹凸及びまたは溝部を形成する部位は、筒状部の内周面に限ることはなく、円板部の裏面側に形成しても良い。
【0012】
(3)筒状部の開口部位側には、金属製の反射板を配置するとよい。このようにすると、赤外線ヒータから筒状部の開口部側に向けて放射された赤外線が、その反射板で反射されて戻され、センターシーラに至る。これにより、開口部側に逃げていく赤外線(熱)は反射板で反射されてセンターシーラに至るので、センターシーラの加熱に利用でき、より加熱の効率が良くなる。(4)この反射板は、例えば、ステンレス板或いはアルミ板から形成することができる。
【0013】
(5)前記円板部の表面に、温度センサを設けることができる。このようにすると、センターシーラ(シール面)の温度を直接測定でき、よりきめ細かい温調制御が行なえる。また、センターシーラの温度を測定する為の熱電対をセンターシーラシール面近傍に取り付けた。これによりセンターシーラの温度を正確に測定し、温度制御をすることが可能となる。表示温度と実際のセンターシーラ表面温度に差が無いため、従来の測定誤差に起因するシール不良、外観不良等を無くすことができる。この温度センサの設置位置は、できるだけ外周縁近傍(シール面近く)に位置するとよい。(6)温度センサは、例えば熱電対とすることができる。もちろん他のセンサを用いても良い。
【0014】
(7)赤外線ヒータは、例えば線状のシーズヒータであり、そのシーズヒータをコイル状に形成することができる。コイルのターン数は任意であり、1ターンも含む。
【発明の効果】
【0015】
熱対流が期待できない場合であっても、本発明の回転式のセンターシール装置は、赤外線を主な伝熱方式としているため、効率の良い熱の享受を行なうことができる。すなわち、赤外線ヒータの下方に円板部が配置されるような場合でも、本発明では、精度を落とすことなくセンターシーラを加熱することができる。
【0016】
そして、本発明のセンターシール装置は、赤外線ヒーターの熱により、センターシーラの加熱を行うようにした伝熱方式である。よって、安定した温度制御を行うことができ、安定して確実にシールすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1から図8は、本発明の好適な一実施の形態を示している。本実施の形態のセンターシール装置が実装されるピロー包装機10は、包装機本体11と、その包装機本体11に対して帯状の包装フィルムを連続して供給するフィルム供給装置12と、包装機本体11の上流側に配置され、その包装機本体11に対して被包装物13を所定間隔毎に供給する被包装物搬送供給装置14とを備えている。
【0018】
フィルム供給装置12は、帯状フィルム15をロール状に巻き取った原反ロール16に対し、図示省略する駆動モータ(サーボモータ等の速度制御可能なモータ)の出力を連係し、原反ロール16の回転速度を適宜制御しながら一定速度で包装機本体11に供給する。また、図示省略しているが、原反ロール16から包装機本体11に至る所定位置に各種のローラを配置し、原反ロール16から送り出された帯状フィルム15は、そのローラに掛け渡されることで、所定の経路を通って包装機本体11に導かれる。もちろん、本発明では、必ずしも原反ロール16に駆動モータを連係する必要はなく、包装フィルムの搬送経路上にフィードローラを設け、引き出すようにしても良い。
【0019】
被包装物搬送供給装置14は、前後に配置されたスプロケット17(図では、進行方向前方のみ記載)と、その複数のスプロケット17に掛け渡されたエンドレスチェーン18と、そのエンドレスチェーン18に所定ピッチ毎に取り付けられた複数の押送フィンガー19とにより構成される。これにより、被包装物13の後面に押送フィンガー19が突き当たると、押送フィンガー19の移動に伴い、被包装物13も前進移動する。
【0020】
包装機本体11は、供給される帯状フィルム15を筒状フィルム21に整袋する製袋器20と、その製袋器20の下流側に配置されたセンターシール装置25と、そのセンターシール装置25の下流側に配置され、筒状フィルム21を搬送するベルトコンベア23と、ベルトコンベア23の下流側に配置されたエンドシール装置30と、エンドシール装置30の下流側に配置された搬出コンベア26と、を備えている。
【0021】
製袋器20は、フィルム供給装置12から連続して供給される帯状フィルム15を通過させることで、帯状フィルム15の両側端縁部15a同士を接触(重合)させるとともに、筒状となった筒状フィルム21に整袋するものである。また、被包装物搬送供給装置14から包装機本体11に対して順次供給される被包装物13は、製袋器20内に挿入される。これにより、製袋器20に供給された被包装物13は、筒状フィルム21内に所定間隔ごとに配置されることになる。
【0022】
センターシール装置25は、筒状フィルム21のフィルム重合端21a(筒状に製袋された帯状フィルム15の両側端縁部15aを重ね合わせた部分)をシールする。このセンターシール装置25は、図2に示すように、筒状フィルム21の進行方向両側に一対のセンターシーラ25aを配置し、そのセンターシーラ25aにて筒状フィルム21のフィルム重合端21aを両側から挟み込み加熱することで熱シールするものである。
【0023】
エンドシール装置30は、筒状フィルム21に対し、進行方向と直交する方向、つまり、横断する方向にシールすると共にカットするものである。そのシール・カットするフィルム部位は、前後の被包装物13の間の所定位置である。これにより、エンドシール装置30を通過することで、筒状フィルム21の先頭部分は、後続から分離され、包装体27が製造される。
【0024】
図示の例では、エンドシール装置30は、筒状フィルム21を挟んで上下に対向配置されるトップシーラ30a,30bを備え、そのトップシーラ30a,30bのシール面30a′,30b′を対向させた状態を保持しながらそれぞれを所定の軌跡で公転移動させるように構成されたいわゆるボックスモーションタイプの装置であるが、上下に配置された一対の回転軸にそれぞれトップシーラを取付け、両トップシーラがその回転軸を中心に回転する回転式など、各種のタイプがある。
【0025】
上述したように、センターシール装置25は、筒状フィルム21のフィルム重合端21aを所定の圧力で挟み込むとともに加熱するための一対の円盤状のセンターシーラ31を備える。このセンターシーラ31は、その外周面上方が径方向外側に突出するシール面31aとなり、一対のシール面31a間に筒状フィルム21のフィルム重合端21aが挿入され、そこで加圧・加熱される。このセンターシーラ31の具体的な構造は、中心側のボス部31bと、そのボス部31bと一体的に径方向外側に向けて延びる円板状の天板部(円板部)31cと、その天板部31cの外周縁近傍のやや内側に一体的に下方に向けて延びる筒状部たる円筒部31dと、を備えている。天板部31cの外周縁がシール面31aとなる。円筒部31dは、下方が開口しており、これにより、円筒部31dの内側には、天板部31cと円筒部31dとにより区切られた凹部空間31eが形成される。
【0026】
センターシーラ31のボス部31bには、回転軸32が連結され、この回転軸32が上下2カ所にて軸受け部33を介して筐体34に回転可能に軸受け支持される。また、回転軸32の上方所定位置には、第1傘歯車35が連結される。一方、筐体34の天面に連係された軸受け部42に軸受け支持される棒状の回転棒41の両端にそれぞれ第2傘歯車36を一体に形成すると共に、その第2傘歯車36と上記の第1傘歯車35とを、噛み合わさせる。
【0027】
また、回転棒41の軸方向中央部位には、第1歯車37が一体に形成されている。この第1歯車37と噛み合う第2歯車38は、駆動モータ40の出力軸39の先端に連結されている。これにより、駆動モータ40が回転駆動すると、その回転力が、出力軸39→第2歯車38→第1歯車37→回転棒41→第2傘歯車36→第1傘歯車35→回転軸32と伝わり、その回転軸32の上端に連結されたセンターシーラ31が回転する。
【0028】
一方、センターシーラ31の凹部空間31e内には、赤外線ヒータ45を配置している。この赤外線ヒータ45として、本実施形態では、シーズヒータを用いている。このシーズヒーターは、比較的容易に曲げることができるので、凹部空間31eの寸法形状に合わせて、コイル状に2巻している。もちろん、本発明では、シーズヒータに限ることはなく、各種の赤外線ヒータを用いることができる。
【0029】
凹部空間31eの内周面、つまり、円筒部31dの内周面並びに天板部31cの下面に、赤外線吸収膜46を塗布する。これにより、赤外線ヒータ45から放射された熱は、赤外線吸収膜46に吸収され、センターシーラが加熱される。更に、円筒部31dの内周面は、ネジ溝を切り、表面積を広くし、赤外線ヒータ45から発する熱の吸収効率を高くしている。なお、本実施形態では、ネジ溝を切ることで表面積を広くしたが、円筒部31dの円周方向に沿って形成される無端状の溝を複数本(多数本)設けても良いし、溝の方向を上下方向に延びるようにしても良く、さらには、円筒部31dの内周面の表面に適宜の凹凸を設けるなど、各種の構造を採ることができる。
【0030】
さらに本実施形態では、センターシーラ31の下方開口部をほぼ閉塞するように、金属製の反射板48を設けている。この反射板48は、例えば、ステンレスや、アルミなどを用いることができる。これにより、赤外線ヒータ45から放射された熱のうち、開口部側に放射されたものは、その反射板48より反射され、センターシーラ31の凹部空間31eの表面に至り、赤外線吸収膜46にて吸収される。よって、赤外線ヒータ45から四方に向けて放射された赤外線は、直接または反射後に赤外線吸収膜46に吸収されることになり、放射された熱を効率よくセンターシーラ31の加熱に利用できる。
【0031】
このように、赤外線ヒータ45から放射された熱(赤外線)を吸収する方式としたため、熱対流が期待できない場合であっても、効率の良い熱の享受を行うことができる。つまり、本実施形態では、センターシール装置を筒状フィルムの下側に配置しているが、上下反転し、筒状フィルムの上側にセンターシール装置を配置する(筒状フィルムのフィルム重合端が上側に位置する)ようにした場合、従来の鋳込みヒータを内蔵するヒートブロックから熱対流を利用してセンターシーラを加熱するようにした場合には、その多くはセンターシーラが存在しない上方空間側に逃げてしまって効率が悪くなるが、本実施形態では係る問題はなく、下側に設置したものと同等の性能を発揮できる。
【0032】
さらに本実施形態では、図5に示すように、センターシーラ31の天板部31cの上面に溝31fを設けると共に、その溝31fに熱電対50を設置する。この熱電対50の設置位置は、天板部31cの外周縁近傍、つまり、シール面31aの近傍としている。これによりセンターシーラ31の温度を正確に測定し、温度制御することが可能である。これにより、表示温度と実際のセンターシーラのシール面31aの表面温度に差が無くなるので、従来の測定誤差に起因するシール不良や外観不良等を招くことを加給的に抑制できる。
【0033】
なお、熱電対50に接続されるリード配線51は、回転軸32の内部に通し、回転軸32の下端から外部に導くとともに、スリップリングを用いて外部装置と導通を図るようにしている。
【0034】
図9は、本実施形態のセンターシール装置と、従来の鋳込みヒータを用い、熱対流による空気伝熱を利用した加熱方法を採ったセンターシール装置とにおける、立ち上がり時の温度特性を示している。この例では、設定温度を200°とし、本実施形態の赤外線伝熱方式はシーズヒーター(ヒーター容量400W)を用い、比較例である空気伝熱方式は鋳込みヒーター(ヒーター容量500W)を用いた。温調制御箇所は、シーラの表面温度とした。
【0035】
本実施形態の方が、昇温効率が高く早く設定温度に達することがわかる。設定温度である200°近辺での温度変化が、本実施形態の方が緩やかになるが、これは、オーバーシュートを抑制できるためである。つまり、本実施形態では、直接シーラの表面温度を測定し、それをフィードバックして温調制御を行なうようにしたため、オーバーシュートの発生を加給的に抑えることができる。従って、温調制御パラメータを更に変更・調整することで当該緩やかさを更に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明が実装させるピロー包装機の一例を示す図である。
【図2】そのピロー包装機のセンターシール装置付近を示す概略斜視図である。
【図3】本発明に係るセンターシール装置の一実施形態の正面図である。
【図4】本発明に係るセンターシール装置の一実施形態の側面図である。
【図5】本発明に係るセンターシール装置の一実施形態の平面図である。
【図6】図4におけるA−A線断面図である。
【図7】本発明に係るセンターシール装置の一実施形態の斜視図である。
【図8】センターシーラ部分を示す断面図(センターシーラが図3〜図7の状態から90°回転した状態)である。
【図9】本発明の効果を説明する図である。
【符号の説明】
【0037】
10 ピロー包装機
11 包装機本体
12 フィルム供給装置
13 被包装物
14 被包装物搬送供給装置
21 筒状フィルム
21a フィルム重合端
25 センターシール装置
30 エンドシール装置
31 センターシーラ
31a シール面
31c 天板部
31e 凹部空間
30 赤外線吸収膜
46 赤外線吸収膜
48 反射板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続して供給される帯状フィルムを筒状に形成する手段と、その筒状に形成された筒状フィルムの重合端にシールを施すセンターシール装置と、そのセンターシール装置の下流側に配設され、前記筒状フィルムの幅方向にシール・カットを施すエンドシール装置とを備えた自動包装機に用いられる前記センターシール装置であって、
前記重合端を両側から挟み込む一対の円筒状のセンターシーラと、
そのセンターシーラの内部空間内に配置された赤外線ヒータと、
前記センターシーラを回転させる駆動機構と、
を備え、
前記センターシーラは、側周面がシール面となる円板部と、その円板部の裏面側に一体に設けられた筒状部と、を有し、
前記内部空間は、前記円板部と前記筒状部で囲まれた空間であり、
前記筒状部の内周面並びに前記円板部の裏面の所定部位には、赤外線吸収膜が塗布されたことを特徴とするセンターシール装置。
【請求項2】
前記筒状部の内周面は、凹凸及びまたは溝部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のセンターシール装置。
【請求項3】
前記筒状部の開口部位側には、金属製の反射板を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のセンターシール装置。
【請求項4】
前記反射板は、ステンレス板或いはアルミ板から形成したことを特徴とする請求項3に記載のセンターシール装置。
【請求項5】
前記円板部の表面に、温度センサを設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のセンターシール装置。
【請求項6】
前記温度センサは、熱電対であることを特徴とする請求項5に記載のセンターシール装置。
【請求項7】
前記赤外線ヒータは、線状のシーズヒータであり、そのシーズヒータをコイル状に形成したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のセンターシール装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−67468(P2009−67468A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−240894(P2007−240894)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【出願人】(000206093)大森機械工業株式会社 (138)
【Fターム(参考)】