説明

ソフトウェアオプション設定システム及び設定方法

【課題】ユーザが勝手にソフトウェアオプションを設定できず、管理上安全であるとともにオプション設定に関する費用回収も確実に行えるソフトウェアオプション設定システム及び設定方法を提供する。
【解決手段】PC12は、設定したいソフトウェアオプションの名称又は番号から、その機能を有効又は無効にするためのオプション設定データを作成する。このデータは、制御装置10の識別番号を用いて暗号化処理される。制御装置10は、暗号化されたデータを読み込んで、解読し、制御装置10内の対応するメモリ番地及びビット番号のデータを1又は0に設定する。制御装置固有の識別番号を使用することにより、ソフトウェアオプション設定データを要求した制御装置のみが暗号化されたデータを解読できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、数値制御装置のソフトウェアのオプションを設定するための設定システム及び設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、数値制御装置を構成するソフトウェアは、基本的動作のみを実行可能にする基本ソフトウェアと、特別な用途に利用されるオプションソフトウェアとに大別される。オプションソフトウェアは通常、オプション設定の要求がある度に数値制御装置に追加されるのではなく、数値制御装置のROM等に予め記憶されている。そこでいずれのオプションソフトウェアを使用するかは、予めソフトウェアオプションを含めた制御用のソフトウェアがインストールされている制御装置の内部メモリのアドレスのビットを1又は0に設定すること、すなわち各オプション機能を有効又は無効にすることにより設定される。
【0003】
上述のオプション機能設定方法の具体例を図7に示す。従来は、ソフトウェアオプションの名称とそれに対応する番号、アドレス及びビットを含むアドレス/ビット表100が先ず用意される。次に、メーカ側のオペレータ又はサービスマン102等が、ユーザの要求に応じて、ソフトウェアオプションの設定機能を有する制御装置104内のアドレスのビット情報を、アドレス/ビット表100を参照して0又は1に設定して、ソフトウェアオプションを設定していた。
【0004】
また特許文献1には、オプションパラメータにより選択されたオプションソフトウェアのみを実行可能にする選択機能を備えた数値制御装置が開示されている。この数値制御装置は、オプションソフトウェアを実行する前にそのソフトウェアに関する機能や関連パラメータを画面表示し、ユーザ側でそれらの情報を認識できるようにしたものである。
【0005】
【特許文献1】特開平7−234714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、図7に示したような設定方法では、オプションのアドレス/ビット表が、メーカ側の意図に反して一般ユーザに公表されてしまった場合、或いはユーザが何らかの不正手段によってアドレス/ビット表を入手した場合等に、ユーザ側で勝手にソフトウェアオプションを設定することが可能となる。このようなことが起きると、本来はメーカ側のみが可能なソフトウェアオプション設定に関する費用回収に問題が生じる。またそれだけでなく、ユーザが勝手に制御装置のオプション設定を行うと制御装置の正常な動作が保証されず、安全管理面でも非常に危険な状態となり得る。
【0007】
そこで本発明は、このような問題を解決するために、ユーザが勝手にソフトウェアオプションを設定できず、管理上安全であるとともにオプション設定に関する費用回収も確実に行えるソフトウェアオプション設定システム及び設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、オプションソフトウェアのオプション機能を備えた制御装置と、前記制御装置においてオプション設定を行うためのオプション設定データを作成するオプション設定データ作成装置とを有し、前記制御装置が前記オプション設定データを読み取ることによりオプションソフトウェアのオプション設定を行う、ソフトウェアオプション設定システムにおいて、前記制御装置は固有の識別番号を有し、前記オプション設定データ作成装置は前記識別番号を用いて前記オプション設定データを暗号化する手段を有し、前記制御装置は暗号化されたオプション設定データを読み取る手段と、前記識別番号を使用して暗号化されたオプション設定データを解読してオプション設定を行う手段とを有することを特徴とするソフトウェアオプション設定システムを提供する。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のソフトウェアオプション設定システムにおいて、前記オプション設定データは、オプションソフトウェアの機能を有効又は無効にするデータを含む、ソフトウェアオプション設定システムを提供する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のソフトウェアオプション設定システムにおいて、前記オプション設定データは、前記制御装置を永続的又は一時的に使用可能又は不能にするデータを含む、ソフトウェアオプション設定システムを提供する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のソフトウェアオプション設定システムにおいて、前記オプション設定データ作成装置は、入力されたユーザ情報を予め登録されているユーザリストデータと照合する手段と、オプション設定データ作成の可否を判定する手段とを有する、ソフトウェアオプション設定システムを提供する。
【0012】
また請求項5に記載の発明は、制御装置のオプションソフトウェアのオプションを設定する方法であって、前記制御装置固有の識別番号を使用してソフトウェアオプション設定データを暗号化するステップと、暗号化された前記ソフトウェアオプション設定データを前記制御装置に入力するステップと、暗号化された前記ソフトウェアオプション設定データを読み取るステップと、前記識別番号を使用して暗号化された前記ソフトウェアオプション設定データを解読してソフトウェアオプション設定を行うステップと、を含むことを特徴とするソフトウェアオプション設定方法を提供する。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のソフトウェアオプション設定方法において、前記ソフトウェアオプション設定データを作成するオプション設定データ作成装置にユーザ情報を入力するステップと、前記ユーザ情報と前記オプション設定データ作成装置内に予め登録されているユーザリストデータとを照合するステップと、前記ソフトウェアオプション設定データの作成の可否を判定するステップと、をさらに含むソフトウェアオプション設定方法を提供する。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のソフトウェアオプション設定方法において、ユーザに提供したソフトウェアオプション設定データを集計するステップと、前記ソフトウェアオプション設定データの価格リストを参照して、前記ユーザに提供したソフトウェアオプション毎に価格を集計するステップと、をさらに含むソフトウェアオプション設定方法を提供する。
【0015】
さらに請求項8に記載の発明は、オプションソフトウェアのオプション機能を備えた制御装置であって、固有の識別番号と、前記識別番号を用いて暗号化されたオプション設定データを読み取る手段と、前記暗号化されたオプション設定データを解読してオプション設定を行う手段と、を有することを特徴とする制御装置を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る設定システム及び設定方法によれば、制御装置固有の識別番号を発生させる仕組みを利用し、ソフトウェアオプション設定データを暗号化して、暗号化されたソフトウェアオプション設定データが制御装置に入力される。従って、ユーザ側で任意にオプション設定を行うことができず、オプション設定に関する費用回収を確実に行うことができる。また制御装置固有の識別番号を利用するので、暗号化されたデータの解読は固有の制御装置しか行うことができず、管理上も安全なシステムを構築することができる。
【0017】
また設定データは、オプションソフトウェア機能を有効又は無効にするデータや、制御装置を永続的又は一時的に使用可能又は不能にするデータを含むことができる。これにより、制御装置の使用可能期間を限定したり、制御装置の不正又は不適切な使用が予想される場合等に制御装置の機能の一部又は全部を不能としたりする等の措置をとることが可能になる。
【0018】
オプション設定データ作成装置が、入力されたあるユーザのユーザ情報を予め登録されているユーザリストデータと照合する手段と、オプション設定データ作成の可否を判定する手段とを有することにより、オプション設定データをそのユーザに送ってよいか否かを判定することができ、問題のあるユーザ等に対して適切な措置をとることが可能になる。
【0019】
またユーザに提供したオプション設定データを集計し、オプション設定データの価格リストを参照することにより、そのユーザに提供したウェアオプション毎に価格を集計することにより、ユーザに対し費用請求を適時正確に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係るソフトウェアオプション設定システムの構成例を示す図である。ソフトウェアオプション設定システムは、オプションソフトウェアのオプション機能を有する制御装置10と、制御装置10においてオプション設定を行うためのオプション設定データ(後述)を作成するオプション設定データ作成装置12とを有する。ここで制御装置10は、例えば図示しない工作機械を制御するCNC数値制御装置であり、オプション設定データ作成装置12は、例えばメーカ側に配置されたパーソナルコンピュータ(以降、メーカPCと略称)である。
【0021】
メーカPC12は、インターネット14を介して外部例えばユーザのパーソナルコンピュータ(以降、ユーザPCと略称)16等と接続できるようになっている。またメーカPC12は、ソフトウェアオプション設定データを作成・管理するウェブサイト20としての機能を備える。このウェブサイト20は、オプションソフトウェアのオプション設定に必要なオプション名称、オプション番号、価格情報、その機能を有効にする制御装置10内のメモリ番地(アドレス)のビット情報等からなるソフトウェアオプション情報データ22と、ウェブサイト20にログインするためのログインユーザID及びパスワードに関するデータ24と、海外にソフトウェアのオプション設定データをインターネットを介して輸出することを考慮して、その輸出先のユーザに安全保証上又は輸出管理上問題がないかをチェックするための輸出禁止ユーザリストに関するデータ26と、ソフトウェアオプション設定の履歴を管理する履歴管理データ28等から構成される。
【0022】
工作機械を制御するCNC数値制御装置として例示されている制御装置10は、制御装置特有のCNC識別番号を有する。このCNC識別番号は制御装置10の表示画面30に表示することもできるし、周知のメモリカード32等を用いて外部に取り出すことも可能である。
【0023】
図2は、図1のソフトウェアオプション設定システムを用いたソフトウェアオプション設定方法を説明する図である。先ず上述のメーカPC12に、ソフトウェアオプション情報データ22をインストールしておく。また、メーカPC12にはデータを暗号化するプログラム14も用意しておく。次に、制御装置10から制御装置固有の識別番号を取り出す。このデータはメモリカード32等に記録してもよいし、制御装置10から直接メーカPC12にデータを転送してもよい。この制御装置固有の識別番号をメーカPC12に入力すると同時に、設定したいソフトウェアオプションの名称または番号を入力する。メーカPC12は、設定したいソフトウェアオプションの名称又は番号から、その機能を有効又は無効にする制御装置10内のメモリ番地のビット情報を取り出し、そのビットが1又は0になるようなデータを作成する。このソフトウェアオプション設定データを、他の人が作成できないように、また他の制御装置に入力してもソフトウェアオプションが設定できないように、暗号化処理を行う。この目的は、暗号化において制御装置固有の識別番号を使用することにより達成できる。
【0024】
制御装置10は、暗号化されたソフトウェアオプション設定データを読み込んで、解読し、制御装置10内の対応するメモリ番地及びビット番号のデータを1又は0に設定する。ここで、設定データの解読に際し制御装置固有の識別番号を使用することにより、ソフトウェアオプション設定データを要求した制御装置のみ暗号解読可能とすることができ、このことにより安全性が確保される。
【0025】
さらに、図1に示したように、ソフトウェアオプション設定データを作成するメーカPC12を管理者側(メーカ側)に設置し、データを入出力するコンピュータ(ユーザPC18)をユーザ側に設置し、その間をインターネット16を介してデータ入出力することにより、暗号作成手順やオプション情報データはユーザ側に流出することなく、秘密を保持することができる。但し、セキュリティや管理上の適切な処置を施せば、メーカPC12の機能をユーザPC18に移行することも可能である。
【0026】
メーカPC12を一元管理することにより、全世界の制御装置のソフトウェアオプション設定の履歴を管理でき、現在どのようなソフトウェアオプションが設定されているかを把握することも可能である。万一、制御装置10内のソフトウェアオプション設定データがクリアされ消滅したときでも、その履歴データを用いて元の状態に復旧することが可能である。また、ユーザは勝手にソフトウェアオプションを設定できないので、輸出管理上も安全であり、オプション設定に関する費用の回収も確実に行えるという利点がある。
【0027】
次に、ユーザがソフトウェアオプションの設定を望んだ場合の具体的手順の例について説明する。ユーザは、事前にこのウェブサイトを管理する管理者よりログインするためのログインユーザIDとパスワードを入手しておく。そしてユーザがオプション設定を希望する場合は、このログインユーザID及びパスワードを使用して上述のウェブサイト20にログインする。
【0028】
ウェブサイト20にログインしたユーザは、ユーザPC18に表示されるウィンドウ画面等のオプション要求画面から、注文番号、装置名、CNC識別番号、CNC所在及びCNC機番等の必要な情報を入力し、さらに設定したいソフトウェアオプションの番号を入力する。CNC識別番号は例えば図3のような英数字で表され、このデータを直接オプション要求画面に入力してもよいし、メモリカード32等を介してウェブサイト20に転送してもよい。なおメモリカードを使用する場合は、オプション要求画面の参照ボタンをクリックすることにより、メモリカード内のファイルを読み込み可能とすることができる。
【0029】
ウェブサイト20のメーカPC12では、ユーザから送られてきたソフトウェアオプション情報データに基づいて、CNC制御装置10が読み込み可能なソフトウェアオプション設定データが作成される。ソフトウェアオプション設定データは、制御装置固有のCNC識別番号を使って、ソフトウェアオプション設定データを暗号化して作成される。そのため、ソフトウェアオプション設定データは、そのCNC識別番号を有するCNC数値制御装置しか解読することができず、他のCNC識別番号を有するCNC数値制御装置ではエラーとなり使用できないように構成されている。この暗号化されたソフトウェアオプション設定データは、インターネット16を介して、ソフトウェアオプション設定データを要求したユーザPC18に送信される。ユーザPC16は、このソフトウェアオプション設定データをメモリカード32等に記録し、メモリカード32からCNC数値制御装置10に読み込ませてオプション設定を行う。図4は、暗号化されたソフトウェアオプション設定データの例である。
【0030】
CNC数値制御装置10は、読み込まれたソフトウェアオプション設定データを、CNC識別番号を使用して暗号解読して、その機能を有効又は無効にする制御装置10内のメモリ番地のビット情報を1又は0に設定する。なおオプション設定データは、上述のソフトウェアの機能を有効又は無効にするデータの代わりに、あるいはそれに加えて、制御装置を永続的又は一時的に使用可能又は不能にするデータを含むことができる。これにより、制御装置の使用可能期間を限定したり、制御装置の不正又は不適切な使用が予想される場合等に制御装置の機能の一部又は全部を不能としたりする等の措置をとることが可能になる。
【0031】
またウェブサイト20では、ユーザ情報を入力することにより、海外のユーザにソフトウェアオプション設定データを輸出する際の輸出禁止ユーザのチェックも行うことができる。輸出禁止ユーザのチェックは、輸出禁止ユーザマスターが保持しているユーザリスト、用途、CNC所在などを照合して、輸出を禁止すべき場合又は何らかの輸出手続が必要な場合に、適切な対応ができるようになっている。輸出禁止ユーザリストを照合する場合は、あいまい検索などを利用し、チェック洩れを防止することができる。また、勝手にソフトウェアオプションを設定することができないことと、問題のあるユーザにはフトウェアオプション設定データを提供しないこととにより、安全保証上、輸出管理上極めて安全なシステムが提供される。
【0032】
また、ユーザがウェブサイト20からダウンロードしたソフトウェアオプション設定データは、メーカPC16又は他の適当な手段によって適時集計可能であるので、オプション設定データの価格リストを参照してオプション毎に価格を集計することにより、ソフトウェアオプション設定にかかる費用の回収(ユーザへの請求)を確実に行うことができる。
【0033】
さらに、ソフトウェアオプション設定の履歴を管理する履歴管理データから、現在のソフトウェアオプションの設定状況を知ることができるので、仮にソフトウェアオプション設定データが消滅しても、履歴管理データから元のソフトウェアオプション設定データを復元することが可能である。
【0034】
なお図5は、制御装置10の概略構成を示すブロック図である。制御装置10は、制御装置10に固有の識別番号10aと、暗号化されたオプション設定データを読み取るデータ読取手段10bと、及び識別番号10aを使用して暗号化されたオプション設定データを解読してオプション設定を行うオプション設定手段10cとを有する。実際には、識別番号10aは制御装置10の不揮発性メモリ等に格納され、データ読取手段10b及びオプション設定手段10cの機能は制御装置10のCPU等の処理装置が担う。
【0035】
また図6は、オプション設定データ作成装置12の概略構成を示すブロック図である。オプション設定データ作成装置12は、識別番号10aを用いてオプション設定データを暗号化する手段12aと、入力されたユーザ情報を予め登録されているユーザリストデータと照合する照合手段12bと、オプション設定データ作成の可否を判定する判定手段12cとを有する。実際にはこれらの手段の機能はいずれも、オプション設定データ作成装置12のCPU等の処理装置が担う。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係るソフトウェアオプション設定システムの構成例を示す図である。
【図2】図1のシステムを用いたソフトウェアオプション設定方法を説明する図である。
【図3】制御装置の識別番号例を示す図である。
【図4】暗号化されたオプション設定データの例を示す図である。
【図5】制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】オプション設定データ作成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】従来のソフトウェアオプション設定方法を説明する図である。
【符号の説明】
【0037】
10 制御装置
12 メーカPC
14 暗号化プログラム
16 インターネット
18 ユーザPC
20 ウェブサイト
32 メモリカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オプションソフトウェアのオプション機能を備えた制御装置と、前記制御装置においてオプション設定を行うためのオプション設定データを作成するオプション設定データ作成装置とを有し、前記制御装置が前記オプション設定データを読み取ることによりオプションソフトウェアのオプション設定を行う、ソフトウェアオプション設定システムにおいて、
前記制御装置は固有の識別番号を有し、
前記オプション設定データ作成装置は前記識別番号を用いて前記オプション設定データを暗号化する手段を有し、
前記制御装置は暗号化されたオプション設定データを読み取る手段と、前記識別番号を使用して暗号化されたオプション設定データを解読してオプション設定を行う手段とを有することを特徴とする、ソフトウェアオプション設定システム。
【請求項2】
前記オプション設定データは、オプションソフトウェアの機能を有効又は無効にするデータを含む、請求項1に記載のソフトウェアオプション設定システム。
【請求項3】
前記オプション設定データは、前記制御装置を永続的又は一時的に使用可能又は不能にするデータを含む、請求項1に記載のソフトウェアオプション設定システム。
【請求項4】
前記オプション設定データ作成装置は、入力されたユーザ情報を予め登録されているユーザリストデータと照合する手段と、オプション設定データ作成の可否を判定する手段とを有する、請求項1に記載のソフトウェアオプション設定システム。
【請求項5】
制御装置のオプションソフトウェアのオプションを設定する方法であって、
前記制御装置固有の識別番号を使用してソフトウェアオプション設定データを暗号化するステップと、
暗号化された前記ソフトウェアオプション設定データを前記制御装置に入力するステップと、
暗号化された前記ソフトウェアオプション設定データを読み取るステップと、
前記識別番号を使用して暗号化された前記ソフトウェアオプション設定データを解読してソフトウェアオプション設定を行うステップと、
を含むことを特徴とするソフトウェアオプション設定方法。
【請求項6】
前記ソフトウェアオプション設定データを作成するオプション設定データ作成装置にユーザ情報を入力するステップと、
前記ユーザ情報と前記オプション設定データ作成装置内に予め登録されているユーザリストデータとを照合するステップと、
前記ソフトウェアオプション設定データの作成の可否を判定するステップと、
をさらに含む請求項5に記載のソフトウェアオプション設定方法。
【請求項7】
ユーザに提供したソフトウェアオプション設定データを集計するステップと、
前記ソフトウェアオプション設定データの価格リストを参照して、前記ユーザに提供したソフトウェアオプション毎に価格を集計するステップと、
をさらに含む請求項5に記載のソフトウェアオプション設定方法。
【請求項8】
オプションソフトウェアのオプション機能を備えた制御装置であって、
固有の識別番号と、
前記識別番号を用いて暗号化されたオプション設定データを読み取る手段と、
前記暗号化されたオプション設定データを解読してオプション設定を行う手段と、
を有することを特徴とする制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−152551(P2008−152551A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−340153(P2006−340153)
【出願日】平成18年12月18日(2006.12.18)
【出願人】(390008235)ファナック株式会社 (1,110)
【Fターム(参考)】