タイムカプセルシステム
【課題】 不特定多数者がそれぞれ個別に任意の情報を格納でき、任意の期間経過後にそれらの情報を共有できるタイムカプセルシステムを提供する。
【解決手段】 いずれかの応募者端末10から取得した少なくとも一つのコンテンツデータを、データベース30の所定の記憶領域に蓄積し、グループに属するユーザの操作する応募者端末10の指示に応じて、所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する応募者端末10からのアクセスを任意の期間禁止し、任意の期間経過後に、データベース30に蓄積したコンテンツデータに対するアクセス要求をグループに属するユーザが操作する応募者端末10から受けた場合に、該コンテンツデータをデータベース30から読み出して、要求元である応募者端末10へ送信する。
【解決手段】 いずれかの応募者端末10から取得した少なくとも一つのコンテンツデータを、データベース30の所定の記憶領域に蓄積し、グループに属するユーザの操作する応募者端末10の指示に応じて、所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する応募者端末10からのアクセスを任意の期間禁止し、任意の期間経過後に、データベース30に蓄積したコンテンツデータに対するアクセス要求をグループに属するユーザが操作する応募者端末10から受けた場合に、該コンテンツデータをデータベース30から読み出して、要求元である応募者端末10へ送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザが同じ期間内にネットワークを介して各々のメッセージファイル(テキスト、画像、音声データ等)を格納するシステムに関し、特に、メッセージファイルを仮想的にタイムカプセルに格納し、任意の場所に埋設し、任意の期間が経過した後にタイムカプセルを捜索し、タイムカプセルの封印を解いてメッセージファイルを閲覧できるタイムカプセルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの発展(電子メールの普及など)に伴い、情報処理端末の利用者同士の間で電子データをやりとりすることが容易となり、また頻繁に行われるようになっている。
【0003】
しかしながら、これらの情報のやりとりは、基本的には情報処理端末のユーザのニーズに応じて随時活用されることがほとんどであり、ユーザのニーズが発生する時点と、情報をやりとりする時点とに時間差がある場合としては、一度やりとりしたデータを再確認のために再度やりとりする場合などしかない。この場合にしても、ユーザのニーズと情報のやりとりの実行との間はせいぜい数ヶ月程度である。
【0004】
よって、このような情報交換システムでは、長期に亘ってデータを安全に保存することは保証されない。
【0005】
複数の情報処理端末の利用者同士の間で電子データをやりとりすることを目的とした従来技術としては、特許文献1に開示される「インターネット・タイムカプセル・システム」がある。
【特許文献1】特開2002−334008号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本来タイムカプセルは、不特定多数の者が思い思いの品を封入し、任意の期間が経過した後にそれらの品々を取り出して、封入時を回想するために用いるものである。しかし、特許文献1に開示される発明は、タイムカプセルに格納できる情報は一つのみであるため、不特定多数の情報を共有することはできない。
よって、上記特許文献1にかかる発明は、本来のタイムカプセルを代替することはできず、ユーザのニーズを満足するものではない。
【0007】
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、不特定多数者がそれぞれ個別に任意の情報を格納でき、任意の期間経過後にそれらの情報を共有できるタイムカプセルシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、データベースに接続されたサーバと少なくとも一つの情報処理端末とがネットワークを介して接続されたタイムカプセルシステムであって、サーバは、情報処理端末から取得したユーザ情報をデータベースに蓄積する手段と、2以上のユーザからなるグループを特定する情報をデータベースに蓄積する手段と、グループに属するユーザの操作によっていずれかの情報処理端末から取得した少なくとも一つのコンテンツデータを、データベースの所定の記憶領域に蓄積する手段と、グループに属するユーザの操作する情報処理端末の指示に応じて、所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する情報処理端末からのアクセスを任意の期間禁止する手段と、任意の期間経過後に、データベースに蓄積したコンテンツデータに対するアクセス要求をグループに属するユーザが操作する情報処理端末から受けた場合に、該コンテンツデータをデータベースから読み出して、要求元である情報処理端末へ送信する手段とを有することを特徴とするタイムカプセルシステムを提供するものである。
【0009】
以上の構成においては、サーバは、所定の記憶領域にコンテンツデータを蓄積する際に、該コンテンツデータにアクセスするためのパスワードの設定を情報処理端末のいずれかに要求し、該要求に応じて情報処理端末から取得したパスワードをコンテンツデータと関連づけてデータベースに蓄積し、任意の期間経過後にグループに属するユーザが操作する情報処理端末からコンテンツデータに対するアクセス要求を受けた際に、アクセス要求の送信元の情報処理端末にパスワードの入力を要求し、該入力に応じて情報処理端末から取得したパスワードとコンテンツデータと関連づけられているパスワードとが一致する場合に、アクセス要求の送信元である情報処理端末へコンテンツデータを送信することが好ましい。
【0010】
また、上記のいずれの構成においても、サーバは、所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する情報処理端末からのアクセスを禁止する際に、データベースに格納されている地図データが示す地図の中で情報処理端末によって指定された位置を、所定の記憶領域のアドレスと関連づけてデータベースに蓄積し、任意の期間経過後に、該コンテンツデータが蓄積されている記憶領域のアドレスに関連づけられている位置の指定する情報を情報処理端末から受信するまでは、該所定の記憶領域に記憶されているコンテンツデータに対するアクセス要求を拒否することが好ましい。また、ユーザ情報にユーザの電子メールアドレスを含み、サーバは、所定の期間経過後に、グループに属する各ユーザに対して、所定の期間が経過したことを通知するための電子メールを送信することが好ましく、これに加えて、サーバは、所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する情報処理端末からのアクセスを任意の期間禁止したことを、グループに属する各ユーザに対して電子メールで通知することがより好ましい。
【0011】
上記のいずれの構成においても、サーバは、ユーザ情報をデータベースに登録したユーザに対してユーザ認証用の情報を通知し、情報処理端末を介してサーバにアクセスするユーザに対してユーザ認証用の情報を用いてユーザ認証を行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、不特定多数者がそれぞれ個別に任意の情報を格納でき、任意の期間経過後にそれらの情報を共有できるタイムカプセルシステムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の好適な実施の形態について説明する。図1に、本実施形態にかかるタイムカプセルシステムの構成を示す。
図1に示すように、本実施形態にかかるタイムカプセルシステムは、応募者端末10、サービス提供システム20によって構成されており、各々はネットワーク100(例えばインターネット)を介して接続されている。また、サービス提供システム20は、各々の役割を果たすサーバ(又はサーバ群)50とデータベース(DB)30とで構成されている。
【0014】
応募者端末10は、コンピュータ端末などの情報処理装置であり、ネットワーク100を介してサービス提供システム20(サーバ50)と情報を送受信する機能とを有する。
【0015】
サーバ50は、サービス概要の告知、その他各機能利用における接続先を示す機能を有する。また、ユーザが本サービスを利用する際に、応募者端末10から送信されるユーザ情報を認証する機能を有する。さらに、ユーザ情報の登録、変更、削除等の機能、タイムカプセル用の場所やタイムカプセルを捜索するための仮想空間をコンピュータ上で提供する機能や、応募者端末10からの情報を格納する機能、応募者端末10にメールを送信する機能、ユーザ同士が各々の端末を介して、インターネット上で会話する機能(いわゆるメッセンジャー機能)を有する。
【0016】
本実施形態にかかるタイムカプセルシステムの動作について説明する。
システムが行う処理としては、ユーザ登録処理、ユーザ認証処理、タイムカプセルの選択処理、ユーザデータの登録処理、タイムカプセルの封印処理、タイムカプセルの埋設処理及びタイムカプセルの捜索処理がある。
【0017】
図2に、ユーザ登録処理の流れを示す。応募者端末10はユーザの入力操作によって取得したユーザ情報をサーバ50へ送信する(ステップS101)。サーバ50は、取得したユーザ情報をデータベース30に登録する(ステップS102)。そして、各ユーザごとにユニークなユーザIDとパスワードとを、ユーザ情報の送信元である応募者端末10へ送信する(ステップS103)。このユーザIDとパスワードとの対は、登録の際に新たに生成しても良いし、あらかじめデータベース30に登録されている対の中から未使用のものを割り当てても良い。
以上の処理により、ユーザの情報がデータベース30に登録され、サービスを利用可能となる。
【0018】
ユーザ認証処理は、ユーザがシステムを利用する(ユーザ登録をのぞく)のに先だって際に行われる処理である。複数の処理を連続して行う場合には、ユーザ認証処理は一度だけ行う。例えば、タイムカプセルの選択処理に引き続いてユーザデータの登録処理を行う場合には、タイムカプセル選択処理の前にだけユーザ認証処理を行う。
図3に、ユーザ認証処理の動作の流れを示す。応募者端末10はユーザの入力操作によって取得したユーザIDとパスワードとを認証要求と共にサーバ50へ送信する(ステップS201)。ユーザIDとパスワードとの対を認証要求とともに応募者端末10から取得したサーバ50は、データベース30に蓄積されているデータを参照し、受信した対と同じ組み合わせのユーザID及びパスワードがデータベース30に蓄積されているか否か(あらかじめデータベース30に蓄積されているユーザIDとパスワードとの対を割り当てる場合は、その対がユーザに割り当てられているか否か)を確認してユーザ認証を行う(ステップS202)。ユーザ認証に成功すれば(ステップS203/Yes)、サーバ50はサービスを利用可能である旨を認証要求の送信元である応募者端末10へ送信する。(ステップS204)。一方、ユーザ認証に失敗した場合(ステップS203/No)、サーバ50はサービスを利用できない旨を送信元である応募者端末10に通知する(ステップS205)。
以上のような処理で、ユーザ認証を行い、成功した場合にサービスの利用が可能となる。
【0019】
図4に、タイムカプセルの選択処理の動作の流れを示す。応募者端末10は、ユーザの入力操作によって取得したタイムカプセルの種類を表す情報をサーバ50へ送信する(ステップS301)。タイムカプセルの種類を表す情報を応募者端末10から取得したサーバ50は、ユーザに選択されたタイムカプセルのデザインをデータベース30から読み出し、応募者端末10へ送信する。(ステップS302)。タイムカプセルのデザインデータを取得した応募者端末10は、これを表示してユーザに確認を促す。現在のデザインで良いことを示す入力操作が行われると(ステップS303/OK)、応募者端末10は、パスワードの入力を促すメッセージを表示する。応募者端末10はこのメッセージに応じて入力された情報をサーバ50へ送信する(ステップS304)。一方、他のデザインに変更する入力操作が行われた場合は(ステップS303/NG)、ステップS301へ進み、最初のステップから動作をやり直す。
【0020】
応募者端末10からパスワードを受信したサーバ50は、タイムカプセルのデザインとパスワードとを対として、データベース30に蓄積する(ステップS305)。そして、パスワードの再要求を応募者端末10に要求する(ステップS306)。
【0021】
サーバ50からパスワードの再入力を要求された応募者端末10は、その旨を表示してユーザにパスワードの再入力を促す。応募者端末10は、ユーザの入力操作によって再入力されたパスワードをサーバ50へ送信する(ステップS307)。
【0022】
再入力されたパスワードを応募者端末10から取得したサーバ50は、再入力されたパスワードがステップS305においてデータベース30に蓄積したパスワードと一致するか否かを確認する(ステップS308)。一致すれば(ステップS308/OK)、サーバ50は、タイムカプセルの選択が完了したことを応募者端末10に通知する(ステップS309)。一方、一致しなければ(ステップS308/No)、応募者端末10にエラーを通知し(ステップS310)、デザインの確認からやり直す。
【0023】
図5に、ユーザデータの登録処理の動作の流れを示す。応募者端末10は、ユーザの入力操作によって選択されたデータ(ユーザデータ)をサーバ50へ送信する(ステップS401)。応募者端末10からユーザデータを受信したサーバ50は、受信したデータをデータベース30に蓄積する(ステップS402)。そして、サーバ50は、ユーザデータの蓄積が完了し、タイムカプセルが封印可能な状態となったことを、ユーザデータの送信元である応募者端末10へ通知する(ステップS403)。
【0024】
図6に、タイムカプセルの封印処理の動作の流れを示す。応募者端末10は、ユーザの入力操作によって取得したパスワードをサーバ50へ送信する(ステップS501)。応募者端末10からパスワードを受信したサーバ50は、データベース30に蓄積されているデータを用いて、受信したパスワードを照合することでパスワード認証を行う(ステップS502)。パスワード認証に成功したならば(ステップS503/Yes)、サーバ50は、タイムカプセルを封印する(ユーザデータへのアクセスを禁止する)。そして、タイムカプセルの封印が完了し、埋設可能な状態となったことを応募者端末10へ通知する(ステップS504)。一方、パスワード認証に失敗したならば(ステップS503/No)、サーバ50は、応募者端末10にエラーを通知し、最初のステップからやり直す。
【0025】
図7に、タイムカプセルの埋設処理の動作の流れを示す。応募者端末10は、タイムカプセルを埋設するための入力操作がユーザによってなされると、タイムカプセル埋設要求をサーバ50へ送信する(ステップS601)。応募者端末10からのタイムカプセル埋設要求を受信したサーバ50は、データベース30から埋設場所情報を読み出す(ステップS602)。サーバ50は、埋設場所情報をタイムカプセル埋設要求の送信元である応募者端末10へ送信する。埋設場所情報を受信した応募者端末10は、埋設場所情報をユーザに提示する(ステップS603)。応募者端末10において、ユーザの入力操作によって埋設場所が指定される(ステップS604)。
【0026】
応募者端末10は、指定された埋設場所を示す情報をサーバ50へ送信する。サーバ50は、指定された埋設場所を示す情報をデータベース30に登録する(ステップS605)。
埋設箇所を示す情報をデータベース30に登録した後、サーバ50は、捜索期間の登録要求を応募者端末10へ送信する(ステップS606)。この要求を受けた応募者端末10は、メッセージを表示して捜索期間の入力をユーザに促し、ユーザに入力操作によって捜索期間情報を取得する(ステップS607)。
【0027】
応募者端末10は、捜索期間情報をサーバ50へ送信する。捜索期間情報を取得したサーバ50は、これをデータベース30に登録する(ステップS608)。その後、サーバ50は、タイムカプセルの埋設が完了したこと、及び捜索可能な期間とを応募者端末10に通知する(ステップS609)。
【0028】
図8に、タイムカプセルの捜索処理の動作の流れを示す。
ユーザが応募者端末10を操作して入力した捜索用のコマンドは、サーバ50へ送信される(ステップS701)。サーバ50は、データベース30を参照し、応募者端末10から取得した捜索コマンドが所定の条件を満たすか否か(正しい埋設場所で捜索が行われたか)に基づいて、タイムカプセルが発見されたか否かを判断する(ステップS702)。サーバ50は、タイムカプセルが発見されたと判断した場合には(ステップS702/Yes)、応募者端末10にパスワードを要求する。応募者端末10は、この要求に応じてパスワードの入力を促すメッセージを表示し、ユーザの入力操作によってパスワードを取得する(ステップS703)。応募者端末10は、取得したパスワードをサーバ50に送信する。
応募者端末10からパスワードを取得したサーバ50は、データベース30に蓄積されているデータを参照してパスワード認証を行う(ステップS704)。パスワード認証に失敗したならば(ステップS704/NG)、サーバ50は、応募者端末10にパスワードを再度要求する。一方、パスワード認証に成功したならば(ステップS704/OK)、サーバ50は、タイムカプセルに登録されているユーザデータをデータベース30から読み込む(ステップS705)。そして、サーバ50は、ユーザデータのダウンロードが可能な状態となったことを応募者端末10に通知する(ステップS706)。応募者端末10において、どのデータをダウンロードするのかが選択されると(ステップS707)。応募者端末10は、選択されたユーザデータを示す情報をサーバ50へ送信する。この情報を受信したサーバ50は、受信した情報によって特定されるユーザデータを要求元の応募者端末10へ送信する(ステップS708)。
【0029】
これらの処理のうち、ユーザ認証処理は、ユーザ登録処理をのぞく他の処理を行うための前処理であるため、これだけを単独で行うことはない。また、ユーザ認証処理を除く各処理のうち、ユーザ登録処理及びタイムカプセル捜索処理は単独で実行される処理であるが、タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理は、連続して実行することも可能である。
【0030】
なお、ログイン中の各応募者端末10は、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、相互に情報の送受信が可能な状態となっている。複数のユーザのうちいずれか一名のみが行えばよい操作(例えば、タイムカプセルの封印のための入力操作)については、このメッセンジャー機能を利用して、どのユーザが操作を行うのかを協議する。
【0031】
本実施形態にかかるタイムカプセルシステムの動作について、具体的なシーケンス例をあげて説明する。
【0032】
図9に、ユーザ情報登録処理のシーケンス例を示す。まず、応募者端末10は、図10に示すような画面を表示してユーザに提示する。ユーザが応募者端末10を操作し、入会ボタンをクリックすると、応募者端末10はネットワーク100を介してサーバ50へ接続要求を送信し、接続を確立する(ステップA1)。
サービス提供システムは、応募者端末10との接続が確立すると、応募者端末10に対してユーザ情報登録画面のデータを送信する。ユーザ情報登録画面のデータをサービス提供システムから提供された応募者端末10は、ユーザ情報登録画面を表示させる(ステップA2)。図11に、ユーザ情報登録画面の一例を示す。
【0033】
応募者端末10は、ユーザの操作によってユーザ情報登録画面に入力されたユーザ情報(ユーザ登録に必要な個人情報)をサーバ50へ送信する(ステップA3)。この際には、同時に複数のユーザ情報を登録することも可能である。この場合には、応募者端末10は図12に示すようなユーザ登録画面を表示してユーザに提示する。
【0034】
サーバ50のにおいて、サーバ50は応募者端末10から送られてきたユーザ情報を、データベース30に登録する(ステップA4)このときデータベース30に登録されるユーザデータのソースを図13に示す。
その後、サーバ50は、ユーザ情報をデータベース30に登録した後、ユーザ情報の送信元である応募者端末10に対してユーザIDやパスワードなどの情報をログイン情報として送信する(ステップA5)。このとき応募者端末10に表示される画面の一例を図14に示す。
【0035】
応募者端末10が受信したログイン情報を参照したユーザは、以降はログイン情報を用いてインターネットを介してサーバ50にアクセスすることによって、サービス提供システム20が提供する各種サービスを利用できる。
【0036】
ユーザは、応募者端末10を操作してサーバ50に接続した後、図15に示すような認証画面の指示に従ってログイン情報を入力し、これをサーバ50へ送信する(ステップA6)。
【0037】
サーバ50は、応募者端末10からログイン情報を受信すると、データベース30の登録されている情報を参照してユーザ認証を行う(ステップA7)。
応募者端末10から取得したログイン情報と一致するデータがデータベース30に登録されていない場合、サーバ50は、ログイン情報の送信元である応募者端末10へエラーメッセージを送信し、エラー終了する(ステップA8)。この際には、応募者端末10は図16に示すような認証エラー画面を表示すると良い。
一方、応募者端末10から取得したログイン情報と一致するデータがデータベース30に登録されている場合、サーバ50は、ログイン情報の送信元である応募者端末10へサービス開始のメッセージを送信し、サービスの提供を開始する(ステップA9)。この際応募者端末10には、図17に示すようサービス提供メニューが表示される。
【0038】
[タイムカプセルへの登録、更新]
図18、図19及び図20に、タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理を連続して行う場合のシーケンス例を示す。サービス開始のメッセージを受信した応募者端末10は、ユーザからの入力操作に応じて、タイムカプセル機能の利用要求をサーバ50へ送信する。ここでは、タイムカプセル機能の利用を要求するものとする(ステップB1)。
【0039】
応募者端末10からのタイムカプセル機能の利用要求を受信したサーバ50は、タイムカプセルのデザインのデータをデータベース30から読み出す(ステップB2)。サーバ50は、データベース30から読み出したデータ(タイムカプセルのデザインのデータ)をタイムカプセル機能の利用要求の送信元である応募者端末10へ送信する(ステップB3)。このとき、応募者端末10には、図21に示すような画面が表示される。
【0040】
なお、タイムカプセル機能を複数のユーザで共用する場合、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、どのユーザがタイムカプセルのデザインを選択するための操作を行うのかを決め、そのユーザがタイムカプセルのデザイン選択のための入力操作を行う。
【0041】
ユーザが応募者端末10を操作してタイムカプセルのデザインを選択し、同時にタイムカプセルの封印を解くパスワード(以降、封印パスワードと記載)を入力すると、応募者端末10は選択されたデザインを示す選択デザイン情報と封印パスワードとをサーバ50へ送信する(ステップB4)。
【0042】
選択デザイン情報と封印パスワードとを応募者端末10から受信したサーバ50は、それらの情報をデータベース30に登録する(ステップB5)。
【0043】
次に、サーバ50は、応募者端末10に対して、設定した封印パスワードの入力画面を送信する(ステップB6)。図22に封印パスワードの入力画面の一例を示す。
【0044】
封印パスワード入力画面を表示した応募者端末10は、ユーザの操作によって入力された封印パスワードをサーバ50へ送信する(ステップB7)。
応募者端末10から送られてきた封印パスワードを受信したサーバ50は、データベース30に登録されている封印パスワードを参照することにより、応募者端末10から受信した封印パスワードを照合する(ステップB8)。
【0045】
封印パスワードの照合に失敗した場合(応募者端末10から受信した封印パスワードと同じものがデータベース30に登録されていない場合)、サーバ50は、封印パスワードの送信元である応募者端末10に対してエラーメッセージを送信する(ステップB9)。図23にエラーメッセージ画面の一例を示す。一方、封印パスワードの照合に成功した場合(応募者端末10から受信した封印パスワードと同じものがデータベース30に登録されている場合)、サーバ50は、タイムカプセルのデザインの選択が完了したことを示すメッセージを封印パスワードの送信元である応募者端末10へ送信する(ステップB10)。図24に、タイムカプセル選択完了画面の一例を示す。
【0046】
タイムカプセルのデザインを選択が完了した後、ユーザは応募者端末10を操作してタイムカプセルに封入するデータを選択する。応募者端末10は、ユーザの操作によって選択されたデータをサーバ50へ送信する(ステップB11)。図25に、ユーザデータの選択画面の一例を示す。
なお、ここでユーザが選択可能なデータは、テキストファイル、画像ファイル、音声ファイルなどである。
【0047】
応募者端末10から送られてきたデータを受信したサーバ50は、ユーザが選択したタイムカプセルに関連づけられたフォルダに、各データを格納する(ステップB12)。
【0048】
本発明におけるタイムカプセルは、データベース30に電子データとして存在している。タイムカプセルは、共用するユーザが少なくとも一つのデータを格納し終えたら、封印可能な状態となる。封印後のタイムカプセルへのデータの格納は、特定の手続を踏まない限り不可能となる。
タイムカプセルが封印可能な状態となったら、サーバ50は、その旨を全ての応募者端末へ通知する(ステップB13)。応募者端末10は受信した通知をユーザに提示する。このとき応募者端末10に表示される画面の一例を図26に示す。
【0049】
なお、タイムカプセル機能を複数のユーザで共用する場合、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、どのユーザがタイムカプセルを封印するための操作を行うのかを決め、そのユーザがタイムカプセルの封印のための入力操作を行う。
【0050】
タイムカプセルが封印可能な状態に移行したことを通知された応募者端末10において、ユーザが封印パスワードを入力すると、応募者端末10はユーザの操作によって入力された封印パスワードをサーバ50へ送信する(ステップB14)。
【0051】
応募者端末10からの封印パスワードを受信したサーバ50は、データベース30に登録されているデータを参照することによって、応募者端末10から受信した封印パスワードを照合する(ステップB15)。
【0052】
パスワード認証に失敗した場合には、サーバ50は、パスワードの再入力を要求するメッセージを応募者端末10へ送信する(ステップB16)。
パスワード認証に成功した場合には、サーバ50はタイムカプセルの封印が完了し、タイムカプセルを埋設可能が状態になったことを応募者端末10へ通知する(ステップステップB17)。図27に、この通知に応じて応募者端末10に表示される画面の一例を示す。
【0053】
タイムカプセルが埋設可能な状態になったことを通知された応募者端末10は、タイムカプセルの埋設場所の選択画面を表示して、ユーザに入力を促す(ステップB18)。
【0054】
なお、タイムカプセル機能を複数のユーザで共用する場合、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、どのユーザがタイムカプセルを埋設するための操作を行うのかを決め、そのユーザがタイムカプセル埋設するための入力操作を行う。
【0055】
サーバ50は、データベース30に格納されているタイムカプセル埋設場所情報を読み出す(ステップB19)。さらに、応募者端末10に対して読み出した情報及び埋設場所選択画面のデータを送信する(ステップB20)。図28に、タイムカプセルの埋設場所選択画面の一例を示す。
【0056】
ユーザは、タイムカプセル埋設場所情報及び埋設場所選択画面のデータを取得した応募者端末10をユーザが操作し、タイムカプセルの埋設箇所を選択する。応募者端末10は、埋設場所選択画面に入力された情報をサーバ50へ送信する(ステップB21)。この際、ユーザは埋設場所の確認を行い、埋設場所を変更する際には、サーバ50は、埋設場所設定情報を再度データベース30から再度読み込み、応募者端末10に対して送信する(ステップB22)。図29に、タイムカプセルの埋設確認画面の一例を示す。
ユーザが埋設場所を正しいと確認した場合には、サーバ50は、埋設場所情報をデータベース30に登録する(ステップB23)。
【0057】
サーバ50は、埋設場所情報をデータベース30に登録した後、応募者端末10に対して、埋設の完了を通知するメッセージ及びタイムカプセル捜索期間設定用画面のデータを送信する(ステップB24)。図30に、捜索期間設定用画面の一例を示す。
【0058】
タイムカプセル捜索期間設定画面のデータを受信した応募者端末10において、タイムカプセルの捜索期間をユーザが入力すると、応募者端末10は、捜索期間の情報をサーバ50へ送信する(ステップB25)。
この際、ユーザは捜索期間の確認を行い、捜索期間を変更する際には、サーバ50は、再度応募者端末10に対して捜索期間設定画面を再度送信する(ステップB26)。
ユーザが捜索期間を正しいとした場合には、サーバ50は、捜索期間をデータベース30に登録する(ステップB27)。
【0059】
登録後、サーバ50は、応募者端末10に対して、埋設が完了した旨及び捜索期間を通知するメッセージを送信する(ステップB28)。図31に、捜索時期登録完了画面の一例を示す。
【0060】
タイムカプセルを埋設してから捜索期間以上の時間が経過し、タイムカプセルを捜索可能となった場合、サーバ50はデータベース30に登録されているユーザ情報から各ユーザの電子メールアドレスを取得する。そして、サーバ50は、各ユーザの電子メールアドレスを宛先として、タイムカプセルが捜索可能となったことを示す電子メールを送信する(ステップB29)。
【0061】
[タイムカプセルの開封]
図32及び図33に、タイムカプセルの捜索処理のシーケンス例を示す。サーバ50が発した電子メールを閲覧したユーザが、ユーザID及びログインパスワードを応募者端末10へ入力すると、応募者端末10はユーザID及びログインパスワードをサービス提供センタ20へ送信する(ステップC1)。応募者端末10からユーザID及びログインパスワードを受信したサーバ50は、データベース30に登録されているデータを参照して(ステップC2)ユーザ認証を行う(ステップC3)。
【0062】
ユーザ認証に失敗した場合、サーバ50は、応募者端末10に対してエラーメッセージを送信する(ステップC4)。その後、サービスの提供を終了する(ステップC5)。
一方、ユーザ認証に成功した場合には、サーバ50は、サービスの利用が可能な旨を応募者端末10へ通知する(ステップC6)。
【0063】
サービスの利用が可能であることをサーバ50から通知された応募者端末10は、サービスの利用を開始する(ステップC7)。
サービスの利用が開始されると、サーバ50は、ユーザが埋設したタイムカプセルの埋設場所の情報をデータベース30から読み出す(ステップC8)。
そして、タイムカプセルの捜索のための操作を受け付け可能な状態になった旨を応募者端末10に対して通知する(ステップC9)。このときの応募者端末10の表示画面の一例を図34に示す。
【0064】
捜索可能が通知された応募者端末10では、ユーザによってタイムカプセル捜索のための入力操作がなされる(ステップC10)。応募者端末10において入力されたコマンドなどは順次サーバ50へ転送される。これにより、タイムカプセルの捜索が実行される。なお、タイムカプセルを捜索する動作を行っている際には、応募者端末10には図35に示すような画面が表示される。
【0065】
なお、タイムカプセル機能を複数のユーザで共用する場合、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、どのユーザがタイムカプセルを捜索するための操作を行うのかを決め、そのユーザがタイムカプセルを捜索するための入力操作を行ってもよいし、複数のユーザが同時に捜索を行っても良い。
【0066】
タイムカプセルが発見されなかった場合には(ステップC11/No)、応募者端末10を操作することによるタイムカプセルの捜索は繰り返し実行される。
【0067】
タイムカプセルが発見された後(ステップC11/Yes)、サーバ50は、応募者端末10にその旨を通知する。この通知に応じて応募者端末10に表示される画面の一例を図36に示す。そして、サーバ50は、タイムカプセル開封用のパスワード(封印パスワード)の入力画面のデータを応募者端末10へ送信する(ステップC12)。図37に、封印パスワードの入力画面の一例を示す。
【0068】
封印パスワードの入力画面が表示された応募者端末10に対してユーザが入力操作を行うと、応募者端末10は入力された封印パスワードをサーバ50へ送信する(ステップC13)。
【0069】
応募者端末10からの封印パスワードを受信したサーバ50は、データベース30に登録されている情報を参照し、封印パスワードの照合を行う(ステップC14)。
パスワード認証に失敗した場合(ステップC15/失敗)、サーバ50は、封印パスワードの再入力を及び送信を要求するメッセージを応募者端末10に送信する。
一方、パスワード認証に成功した場合には(ステップC15/成功)、サーバ50は、ユーザがタイムカプセルに封入したデータをデータベース30から読み出す(ステップC16)。
【0070】
ユーザがタイムカプセルに封入した全てのデータをデータベース30から読み込んだ後、サーバ50は、メッセージの取り出しが可能になった旨を示すメッセージを応募者端末10へ送信する(ステップC17)。このメッセージに応じて応募者端末10に表示される画面の一例を図38に示す。
【0071】
ユーザが応募者端末10を操作して取り出しを希望するデータを選択すると、応募者端末10は選択されたデータを示す情報をサーバ50へ送信する(ステップC18)。
【0072】
サーバ50は、応募者端末10から取得した情報に応じたデータを応募者端末10へ送信する(ステップC19)。
【0073】
以上のような動作によって、インターネットを用いたタイムカプセルが実現される。
【0074】
本実施形態に係るタイムカプセルシステムは、タイムカプセルを埋設してから任意の期間が経過した後で思い出に浸る機会を提供できる。この際、同窓会の開催や電話による会話といった直接的なコミュニケーションが不必要であるため、タイムカプセルにデータを封入した者が遠隔の地にいたとしても、他の封入者とのコミュニケーションを容易に図れる。
【0075】
また、データベース内にはタイムカプセルにデータを封入した者の個人情報が登録されるため、データベースの管理者は、これを利用して名簿や連絡網などを作成することが可能となる。
【0076】
このように、本実施形態にかかるタイムカプセルシステムによれば、ユーザデータを格納したタイムカプセルを封印してから所定時間経過後に思い出に浸る機会をユーザに提供できる。この際、ユーザ同士の直接的なコミュニケーション(例えば、同窓会の開催や電話による会話)などを行う必要がないため、ユーザに負担を強いることなくユーザ同士の交流を図ることができる。
また、サービスの管理者(サーバ及びデータベースの管理者)は、ユーザの個人情報を容易に管理できる。よって、緊急の連絡(寄付金の募集など)が必要な際に、ユーザの連絡先を容易に把握できる。
【0077】
なお、上記実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることは無く、様々な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の好適な実施の形態にかかるタイムカプセルシステムの構成を示す図である。
【図2】ユーザ登録処理の動作の流れを示す図である。
【図3】ユーザ認証処理の動作の流れを示す図である。
【図4】タイムカプセルの選択処理の動作の流れを示す図である。
【図5】ユーザデータの登録処理の動作の流れを示す図である。
【図6】タイムカプセルの封印処理の動作の流れを示す図である。
【図7】タイムカプセルの埋設処理の動作の流れを示す図である。
【図8】タイムカプセルの捜索処理の動作の流れを示す図である。
【図9】ユーザ登録処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図10】サーバにアクセスした応募者端末に表示される画面の一例を示す図である。
【図11】ユーザ情報登録画面の一例を示す図である。
【図12】ユーザ情報登録画面の一例を示す図である。
【図13】データベースのソースを示す図である。
【図14】ユーザ情報登録完了画面の一例を示す図である。
【図15】ユーザ認証画面の一例を示す図である。
【図16】認証エラー画面の一例を示す図である。
【図17】サービス提供開始時のメニュー画面の一例を示す図である。
【図18】タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理を連続して行う場合のシーケンスの一例を示す図である。
【図19】タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理を連続して行う場合のシーケンスの一例を示す図である。
【図20】タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理を連続して行う場合のシーケンスの一例を示す図である。
【図21】タイムカプセルのデザイン選択画面の一例を示す図である。
【図22】封印パスワードの確認画面の一例を示す図である。
【図23】エラーメッセージ画面の一例を示す図である。
【図24】タイムカプセル選択完了画面の一例を示す図である。
【図25】ユーザデータの選択画面の一例を示す図である。
【図26】ユーザデータの格納の完了通知画面の一例を示す図である。
【図27】タイムカプセルの封印完了通知画面の一例を示す図である。
【図28】タイムカプセルの埋設場所選択画面の一例を示す図である。
【図29】タイムカプセルの埋設確認画面の一例を示す図である。
【図30】タイムカプセルの埋設完了通知及び捜索時期の登録画面の一例を示す図である。
【図31】捜索時期登録完了画面の一例を示す図である。
【図32】タイムカプセルの捜索処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図33】タイムカプセルの捜索処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図34】タイムカプセルの捜索場所指定画面の一例を示す図である。
【図35】タイムカプセルの捜索確認画面の一例を示す図である。
【図36】タイムカプセルの発見通知画面の一例を示す図である。
【図37】開封パスワードの入力画面の一例を示す図である。
【図38】ユーザデータの選択画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0079】
10 応募者端末
20 サービス提供システム
30 データベース
50 サーバ
100 ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザが同じ期間内にネットワークを介して各々のメッセージファイル(テキスト、画像、音声データ等)を格納するシステムに関し、特に、メッセージファイルを仮想的にタイムカプセルに格納し、任意の場所に埋設し、任意の期間が経過した後にタイムカプセルを捜索し、タイムカプセルの封印を解いてメッセージファイルを閲覧できるタイムカプセルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの発展(電子メールの普及など)に伴い、情報処理端末の利用者同士の間で電子データをやりとりすることが容易となり、また頻繁に行われるようになっている。
【0003】
しかしながら、これらの情報のやりとりは、基本的には情報処理端末のユーザのニーズに応じて随時活用されることがほとんどであり、ユーザのニーズが発生する時点と、情報をやりとりする時点とに時間差がある場合としては、一度やりとりしたデータを再確認のために再度やりとりする場合などしかない。この場合にしても、ユーザのニーズと情報のやりとりの実行との間はせいぜい数ヶ月程度である。
【0004】
よって、このような情報交換システムでは、長期に亘ってデータを安全に保存することは保証されない。
【0005】
複数の情報処理端末の利用者同士の間で電子データをやりとりすることを目的とした従来技術としては、特許文献1に開示される「インターネット・タイムカプセル・システム」がある。
【特許文献1】特開2002−334008号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本来タイムカプセルは、不特定多数の者が思い思いの品を封入し、任意の期間が経過した後にそれらの品々を取り出して、封入時を回想するために用いるものである。しかし、特許文献1に開示される発明は、タイムカプセルに格納できる情報は一つのみであるため、不特定多数の情報を共有することはできない。
よって、上記特許文献1にかかる発明は、本来のタイムカプセルを代替することはできず、ユーザのニーズを満足するものではない。
【0007】
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、不特定多数者がそれぞれ個別に任意の情報を格納でき、任意の期間経過後にそれらの情報を共有できるタイムカプセルシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、データベースに接続されたサーバと少なくとも一つの情報処理端末とがネットワークを介して接続されたタイムカプセルシステムであって、サーバは、情報処理端末から取得したユーザ情報をデータベースに蓄積する手段と、2以上のユーザからなるグループを特定する情報をデータベースに蓄積する手段と、グループに属するユーザの操作によっていずれかの情報処理端末から取得した少なくとも一つのコンテンツデータを、データベースの所定の記憶領域に蓄積する手段と、グループに属するユーザの操作する情報処理端末の指示に応じて、所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する情報処理端末からのアクセスを任意の期間禁止する手段と、任意の期間経過後に、データベースに蓄積したコンテンツデータに対するアクセス要求をグループに属するユーザが操作する情報処理端末から受けた場合に、該コンテンツデータをデータベースから読み出して、要求元である情報処理端末へ送信する手段とを有することを特徴とするタイムカプセルシステムを提供するものである。
【0009】
以上の構成においては、サーバは、所定の記憶領域にコンテンツデータを蓄積する際に、該コンテンツデータにアクセスするためのパスワードの設定を情報処理端末のいずれかに要求し、該要求に応じて情報処理端末から取得したパスワードをコンテンツデータと関連づけてデータベースに蓄積し、任意の期間経過後にグループに属するユーザが操作する情報処理端末からコンテンツデータに対するアクセス要求を受けた際に、アクセス要求の送信元の情報処理端末にパスワードの入力を要求し、該入力に応じて情報処理端末から取得したパスワードとコンテンツデータと関連づけられているパスワードとが一致する場合に、アクセス要求の送信元である情報処理端末へコンテンツデータを送信することが好ましい。
【0010】
また、上記のいずれの構成においても、サーバは、所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する情報処理端末からのアクセスを禁止する際に、データベースに格納されている地図データが示す地図の中で情報処理端末によって指定された位置を、所定の記憶領域のアドレスと関連づけてデータベースに蓄積し、任意の期間経過後に、該コンテンツデータが蓄積されている記憶領域のアドレスに関連づけられている位置の指定する情報を情報処理端末から受信するまでは、該所定の記憶領域に記憶されているコンテンツデータに対するアクセス要求を拒否することが好ましい。また、ユーザ情報にユーザの電子メールアドレスを含み、サーバは、所定の期間経過後に、グループに属する各ユーザに対して、所定の期間が経過したことを通知するための電子メールを送信することが好ましく、これに加えて、サーバは、所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する情報処理端末からのアクセスを任意の期間禁止したことを、グループに属する各ユーザに対して電子メールで通知することがより好ましい。
【0011】
上記のいずれの構成においても、サーバは、ユーザ情報をデータベースに登録したユーザに対してユーザ認証用の情報を通知し、情報処理端末を介してサーバにアクセスするユーザに対してユーザ認証用の情報を用いてユーザ認証を行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、不特定多数者がそれぞれ個別に任意の情報を格納でき、任意の期間経過後にそれらの情報を共有できるタイムカプセルシステムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の好適な実施の形態について説明する。図1に、本実施形態にかかるタイムカプセルシステムの構成を示す。
図1に示すように、本実施形態にかかるタイムカプセルシステムは、応募者端末10、サービス提供システム20によって構成されており、各々はネットワーク100(例えばインターネット)を介して接続されている。また、サービス提供システム20は、各々の役割を果たすサーバ(又はサーバ群)50とデータベース(DB)30とで構成されている。
【0014】
応募者端末10は、コンピュータ端末などの情報処理装置であり、ネットワーク100を介してサービス提供システム20(サーバ50)と情報を送受信する機能とを有する。
【0015】
サーバ50は、サービス概要の告知、その他各機能利用における接続先を示す機能を有する。また、ユーザが本サービスを利用する際に、応募者端末10から送信されるユーザ情報を認証する機能を有する。さらに、ユーザ情報の登録、変更、削除等の機能、タイムカプセル用の場所やタイムカプセルを捜索するための仮想空間をコンピュータ上で提供する機能や、応募者端末10からの情報を格納する機能、応募者端末10にメールを送信する機能、ユーザ同士が各々の端末を介して、インターネット上で会話する機能(いわゆるメッセンジャー機能)を有する。
【0016】
本実施形態にかかるタイムカプセルシステムの動作について説明する。
システムが行う処理としては、ユーザ登録処理、ユーザ認証処理、タイムカプセルの選択処理、ユーザデータの登録処理、タイムカプセルの封印処理、タイムカプセルの埋設処理及びタイムカプセルの捜索処理がある。
【0017】
図2に、ユーザ登録処理の流れを示す。応募者端末10はユーザの入力操作によって取得したユーザ情報をサーバ50へ送信する(ステップS101)。サーバ50は、取得したユーザ情報をデータベース30に登録する(ステップS102)。そして、各ユーザごとにユニークなユーザIDとパスワードとを、ユーザ情報の送信元である応募者端末10へ送信する(ステップS103)。このユーザIDとパスワードとの対は、登録の際に新たに生成しても良いし、あらかじめデータベース30に登録されている対の中から未使用のものを割り当てても良い。
以上の処理により、ユーザの情報がデータベース30に登録され、サービスを利用可能となる。
【0018】
ユーザ認証処理は、ユーザがシステムを利用する(ユーザ登録をのぞく)のに先だって際に行われる処理である。複数の処理を連続して行う場合には、ユーザ認証処理は一度だけ行う。例えば、タイムカプセルの選択処理に引き続いてユーザデータの登録処理を行う場合には、タイムカプセル選択処理の前にだけユーザ認証処理を行う。
図3に、ユーザ認証処理の動作の流れを示す。応募者端末10はユーザの入力操作によって取得したユーザIDとパスワードとを認証要求と共にサーバ50へ送信する(ステップS201)。ユーザIDとパスワードとの対を認証要求とともに応募者端末10から取得したサーバ50は、データベース30に蓄積されているデータを参照し、受信した対と同じ組み合わせのユーザID及びパスワードがデータベース30に蓄積されているか否か(あらかじめデータベース30に蓄積されているユーザIDとパスワードとの対を割り当てる場合は、その対がユーザに割り当てられているか否か)を確認してユーザ認証を行う(ステップS202)。ユーザ認証に成功すれば(ステップS203/Yes)、サーバ50はサービスを利用可能である旨を認証要求の送信元である応募者端末10へ送信する。(ステップS204)。一方、ユーザ認証に失敗した場合(ステップS203/No)、サーバ50はサービスを利用できない旨を送信元である応募者端末10に通知する(ステップS205)。
以上のような処理で、ユーザ認証を行い、成功した場合にサービスの利用が可能となる。
【0019】
図4に、タイムカプセルの選択処理の動作の流れを示す。応募者端末10は、ユーザの入力操作によって取得したタイムカプセルの種類を表す情報をサーバ50へ送信する(ステップS301)。タイムカプセルの種類を表す情報を応募者端末10から取得したサーバ50は、ユーザに選択されたタイムカプセルのデザインをデータベース30から読み出し、応募者端末10へ送信する。(ステップS302)。タイムカプセルのデザインデータを取得した応募者端末10は、これを表示してユーザに確認を促す。現在のデザインで良いことを示す入力操作が行われると(ステップS303/OK)、応募者端末10は、パスワードの入力を促すメッセージを表示する。応募者端末10はこのメッセージに応じて入力された情報をサーバ50へ送信する(ステップS304)。一方、他のデザインに変更する入力操作が行われた場合は(ステップS303/NG)、ステップS301へ進み、最初のステップから動作をやり直す。
【0020】
応募者端末10からパスワードを受信したサーバ50は、タイムカプセルのデザインとパスワードとを対として、データベース30に蓄積する(ステップS305)。そして、パスワードの再要求を応募者端末10に要求する(ステップS306)。
【0021】
サーバ50からパスワードの再入力を要求された応募者端末10は、その旨を表示してユーザにパスワードの再入力を促す。応募者端末10は、ユーザの入力操作によって再入力されたパスワードをサーバ50へ送信する(ステップS307)。
【0022】
再入力されたパスワードを応募者端末10から取得したサーバ50は、再入力されたパスワードがステップS305においてデータベース30に蓄積したパスワードと一致するか否かを確認する(ステップS308)。一致すれば(ステップS308/OK)、サーバ50は、タイムカプセルの選択が完了したことを応募者端末10に通知する(ステップS309)。一方、一致しなければ(ステップS308/No)、応募者端末10にエラーを通知し(ステップS310)、デザインの確認からやり直す。
【0023】
図5に、ユーザデータの登録処理の動作の流れを示す。応募者端末10は、ユーザの入力操作によって選択されたデータ(ユーザデータ)をサーバ50へ送信する(ステップS401)。応募者端末10からユーザデータを受信したサーバ50は、受信したデータをデータベース30に蓄積する(ステップS402)。そして、サーバ50は、ユーザデータの蓄積が完了し、タイムカプセルが封印可能な状態となったことを、ユーザデータの送信元である応募者端末10へ通知する(ステップS403)。
【0024】
図6に、タイムカプセルの封印処理の動作の流れを示す。応募者端末10は、ユーザの入力操作によって取得したパスワードをサーバ50へ送信する(ステップS501)。応募者端末10からパスワードを受信したサーバ50は、データベース30に蓄積されているデータを用いて、受信したパスワードを照合することでパスワード認証を行う(ステップS502)。パスワード認証に成功したならば(ステップS503/Yes)、サーバ50は、タイムカプセルを封印する(ユーザデータへのアクセスを禁止する)。そして、タイムカプセルの封印が完了し、埋設可能な状態となったことを応募者端末10へ通知する(ステップS504)。一方、パスワード認証に失敗したならば(ステップS503/No)、サーバ50は、応募者端末10にエラーを通知し、最初のステップからやり直す。
【0025】
図7に、タイムカプセルの埋設処理の動作の流れを示す。応募者端末10は、タイムカプセルを埋設するための入力操作がユーザによってなされると、タイムカプセル埋設要求をサーバ50へ送信する(ステップS601)。応募者端末10からのタイムカプセル埋設要求を受信したサーバ50は、データベース30から埋設場所情報を読み出す(ステップS602)。サーバ50は、埋設場所情報をタイムカプセル埋設要求の送信元である応募者端末10へ送信する。埋設場所情報を受信した応募者端末10は、埋設場所情報をユーザに提示する(ステップS603)。応募者端末10において、ユーザの入力操作によって埋設場所が指定される(ステップS604)。
【0026】
応募者端末10は、指定された埋設場所を示す情報をサーバ50へ送信する。サーバ50は、指定された埋設場所を示す情報をデータベース30に登録する(ステップS605)。
埋設箇所を示す情報をデータベース30に登録した後、サーバ50は、捜索期間の登録要求を応募者端末10へ送信する(ステップS606)。この要求を受けた応募者端末10は、メッセージを表示して捜索期間の入力をユーザに促し、ユーザに入力操作によって捜索期間情報を取得する(ステップS607)。
【0027】
応募者端末10は、捜索期間情報をサーバ50へ送信する。捜索期間情報を取得したサーバ50は、これをデータベース30に登録する(ステップS608)。その後、サーバ50は、タイムカプセルの埋設が完了したこと、及び捜索可能な期間とを応募者端末10に通知する(ステップS609)。
【0028】
図8に、タイムカプセルの捜索処理の動作の流れを示す。
ユーザが応募者端末10を操作して入力した捜索用のコマンドは、サーバ50へ送信される(ステップS701)。サーバ50は、データベース30を参照し、応募者端末10から取得した捜索コマンドが所定の条件を満たすか否か(正しい埋設場所で捜索が行われたか)に基づいて、タイムカプセルが発見されたか否かを判断する(ステップS702)。サーバ50は、タイムカプセルが発見されたと判断した場合には(ステップS702/Yes)、応募者端末10にパスワードを要求する。応募者端末10は、この要求に応じてパスワードの入力を促すメッセージを表示し、ユーザの入力操作によってパスワードを取得する(ステップS703)。応募者端末10は、取得したパスワードをサーバ50に送信する。
応募者端末10からパスワードを取得したサーバ50は、データベース30に蓄積されているデータを参照してパスワード認証を行う(ステップS704)。パスワード認証に失敗したならば(ステップS704/NG)、サーバ50は、応募者端末10にパスワードを再度要求する。一方、パスワード認証に成功したならば(ステップS704/OK)、サーバ50は、タイムカプセルに登録されているユーザデータをデータベース30から読み込む(ステップS705)。そして、サーバ50は、ユーザデータのダウンロードが可能な状態となったことを応募者端末10に通知する(ステップS706)。応募者端末10において、どのデータをダウンロードするのかが選択されると(ステップS707)。応募者端末10は、選択されたユーザデータを示す情報をサーバ50へ送信する。この情報を受信したサーバ50は、受信した情報によって特定されるユーザデータを要求元の応募者端末10へ送信する(ステップS708)。
【0029】
これらの処理のうち、ユーザ認証処理は、ユーザ登録処理をのぞく他の処理を行うための前処理であるため、これだけを単独で行うことはない。また、ユーザ認証処理を除く各処理のうち、ユーザ登録処理及びタイムカプセル捜索処理は単独で実行される処理であるが、タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理は、連続して実行することも可能である。
【0030】
なお、ログイン中の各応募者端末10は、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、相互に情報の送受信が可能な状態となっている。複数のユーザのうちいずれか一名のみが行えばよい操作(例えば、タイムカプセルの封印のための入力操作)については、このメッセンジャー機能を利用して、どのユーザが操作を行うのかを協議する。
【0031】
本実施形態にかかるタイムカプセルシステムの動作について、具体的なシーケンス例をあげて説明する。
【0032】
図9に、ユーザ情報登録処理のシーケンス例を示す。まず、応募者端末10は、図10に示すような画面を表示してユーザに提示する。ユーザが応募者端末10を操作し、入会ボタンをクリックすると、応募者端末10はネットワーク100を介してサーバ50へ接続要求を送信し、接続を確立する(ステップA1)。
サービス提供システムは、応募者端末10との接続が確立すると、応募者端末10に対してユーザ情報登録画面のデータを送信する。ユーザ情報登録画面のデータをサービス提供システムから提供された応募者端末10は、ユーザ情報登録画面を表示させる(ステップA2)。図11に、ユーザ情報登録画面の一例を示す。
【0033】
応募者端末10は、ユーザの操作によってユーザ情報登録画面に入力されたユーザ情報(ユーザ登録に必要な個人情報)をサーバ50へ送信する(ステップA3)。この際には、同時に複数のユーザ情報を登録することも可能である。この場合には、応募者端末10は図12に示すようなユーザ登録画面を表示してユーザに提示する。
【0034】
サーバ50のにおいて、サーバ50は応募者端末10から送られてきたユーザ情報を、データベース30に登録する(ステップA4)このときデータベース30に登録されるユーザデータのソースを図13に示す。
その後、サーバ50は、ユーザ情報をデータベース30に登録した後、ユーザ情報の送信元である応募者端末10に対してユーザIDやパスワードなどの情報をログイン情報として送信する(ステップA5)。このとき応募者端末10に表示される画面の一例を図14に示す。
【0035】
応募者端末10が受信したログイン情報を参照したユーザは、以降はログイン情報を用いてインターネットを介してサーバ50にアクセスすることによって、サービス提供システム20が提供する各種サービスを利用できる。
【0036】
ユーザは、応募者端末10を操作してサーバ50に接続した後、図15に示すような認証画面の指示に従ってログイン情報を入力し、これをサーバ50へ送信する(ステップA6)。
【0037】
サーバ50は、応募者端末10からログイン情報を受信すると、データベース30の登録されている情報を参照してユーザ認証を行う(ステップA7)。
応募者端末10から取得したログイン情報と一致するデータがデータベース30に登録されていない場合、サーバ50は、ログイン情報の送信元である応募者端末10へエラーメッセージを送信し、エラー終了する(ステップA8)。この際には、応募者端末10は図16に示すような認証エラー画面を表示すると良い。
一方、応募者端末10から取得したログイン情報と一致するデータがデータベース30に登録されている場合、サーバ50は、ログイン情報の送信元である応募者端末10へサービス開始のメッセージを送信し、サービスの提供を開始する(ステップA9)。この際応募者端末10には、図17に示すようサービス提供メニューが表示される。
【0038】
[タイムカプセルへの登録、更新]
図18、図19及び図20に、タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理を連続して行う場合のシーケンス例を示す。サービス開始のメッセージを受信した応募者端末10は、ユーザからの入力操作に応じて、タイムカプセル機能の利用要求をサーバ50へ送信する。ここでは、タイムカプセル機能の利用を要求するものとする(ステップB1)。
【0039】
応募者端末10からのタイムカプセル機能の利用要求を受信したサーバ50は、タイムカプセルのデザインのデータをデータベース30から読み出す(ステップB2)。サーバ50は、データベース30から読み出したデータ(タイムカプセルのデザインのデータ)をタイムカプセル機能の利用要求の送信元である応募者端末10へ送信する(ステップB3)。このとき、応募者端末10には、図21に示すような画面が表示される。
【0040】
なお、タイムカプセル機能を複数のユーザで共用する場合、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、どのユーザがタイムカプセルのデザインを選択するための操作を行うのかを決め、そのユーザがタイムカプセルのデザイン選択のための入力操作を行う。
【0041】
ユーザが応募者端末10を操作してタイムカプセルのデザインを選択し、同時にタイムカプセルの封印を解くパスワード(以降、封印パスワードと記載)を入力すると、応募者端末10は選択されたデザインを示す選択デザイン情報と封印パスワードとをサーバ50へ送信する(ステップB4)。
【0042】
選択デザイン情報と封印パスワードとを応募者端末10から受信したサーバ50は、それらの情報をデータベース30に登録する(ステップB5)。
【0043】
次に、サーバ50は、応募者端末10に対して、設定した封印パスワードの入力画面を送信する(ステップB6)。図22に封印パスワードの入力画面の一例を示す。
【0044】
封印パスワード入力画面を表示した応募者端末10は、ユーザの操作によって入力された封印パスワードをサーバ50へ送信する(ステップB7)。
応募者端末10から送られてきた封印パスワードを受信したサーバ50は、データベース30に登録されている封印パスワードを参照することにより、応募者端末10から受信した封印パスワードを照合する(ステップB8)。
【0045】
封印パスワードの照合に失敗した場合(応募者端末10から受信した封印パスワードと同じものがデータベース30に登録されていない場合)、サーバ50は、封印パスワードの送信元である応募者端末10に対してエラーメッセージを送信する(ステップB9)。図23にエラーメッセージ画面の一例を示す。一方、封印パスワードの照合に成功した場合(応募者端末10から受信した封印パスワードと同じものがデータベース30に登録されている場合)、サーバ50は、タイムカプセルのデザインの選択が完了したことを示すメッセージを封印パスワードの送信元である応募者端末10へ送信する(ステップB10)。図24に、タイムカプセル選択完了画面の一例を示す。
【0046】
タイムカプセルのデザインを選択が完了した後、ユーザは応募者端末10を操作してタイムカプセルに封入するデータを選択する。応募者端末10は、ユーザの操作によって選択されたデータをサーバ50へ送信する(ステップB11)。図25に、ユーザデータの選択画面の一例を示す。
なお、ここでユーザが選択可能なデータは、テキストファイル、画像ファイル、音声ファイルなどである。
【0047】
応募者端末10から送られてきたデータを受信したサーバ50は、ユーザが選択したタイムカプセルに関連づけられたフォルダに、各データを格納する(ステップB12)。
【0048】
本発明におけるタイムカプセルは、データベース30に電子データとして存在している。タイムカプセルは、共用するユーザが少なくとも一つのデータを格納し終えたら、封印可能な状態となる。封印後のタイムカプセルへのデータの格納は、特定の手続を踏まない限り不可能となる。
タイムカプセルが封印可能な状態となったら、サーバ50は、その旨を全ての応募者端末へ通知する(ステップB13)。応募者端末10は受信した通知をユーザに提示する。このとき応募者端末10に表示される画面の一例を図26に示す。
【0049】
なお、タイムカプセル機能を複数のユーザで共用する場合、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、どのユーザがタイムカプセルを封印するための操作を行うのかを決め、そのユーザがタイムカプセルの封印のための入力操作を行う。
【0050】
タイムカプセルが封印可能な状態に移行したことを通知された応募者端末10において、ユーザが封印パスワードを入力すると、応募者端末10はユーザの操作によって入力された封印パスワードをサーバ50へ送信する(ステップB14)。
【0051】
応募者端末10からの封印パスワードを受信したサーバ50は、データベース30に登録されているデータを参照することによって、応募者端末10から受信した封印パスワードを照合する(ステップB15)。
【0052】
パスワード認証に失敗した場合には、サーバ50は、パスワードの再入力を要求するメッセージを応募者端末10へ送信する(ステップB16)。
パスワード認証に成功した場合には、サーバ50はタイムカプセルの封印が完了し、タイムカプセルを埋設可能が状態になったことを応募者端末10へ通知する(ステップステップB17)。図27に、この通知に応じて応募者端末10に表示される画面の一例を示す。
【0053】
タイムカプセルが埋設可能な状態になったことを通知された応募者端末10は、タイムカプセルの埋設場所の選択画面を表示して、ユーザに入力を促す(ステップB18)。
【0054】
なお、タイムカプセル機能を複数のユーザで共用する場合、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、どのユーザがタイムカプセルを埋設するための操作を行うのかを決め、そのユーザがタイムカプセル埋設するための入力操作を行う。
【0055】
サーバ50は、データベース30に格納されているタイムカプセル埋設場所情報を読み出す(ステップB19)。さらに、応募者端末10に対して読み出した情報及び埋設場所選択画面のデータを送信する(ステップB20)。図28に、タイムカプセルの埋設場所選択画面の一例を示す。
【0056】
ユーザは、タイムカプセル埋設場所情報及び埋設場所選択画面のデータを取得した応募者端末10をユーザが操作し、タイムカプセルの埋設箇所を選択する。応募者端末10は、埋設場所選択画面に入力された情報をサーバ50へ送信する(ステップB21)。この際、ユーザは埋設場所の確認を行い、埋設場所を変更する際には、サーバ50は、埋設場所設定情報を再度データベース30から再度読み込み、応募者端末10に対して送信する(ステップB22)。図29に、タイムカプセルの埋設確認画面の一例を示す。
ユーザが埋設場所を正しいと確認した場合には、サーバ50は、埋設場所情報をデータベース30に登録する(ステップB23)。
【0057】
サーバ50は、埋設場所情報をデータベース30に登録した後、応募者端末10に対して、埋設の完了を通知するメッセージ及びタイムカプセル捜索期間設定用画面のデータを送信する(ステップB24)。図30に、捜索期間設定用画面の一例を示す。
【0058】
タイムカプセル捜索期間設定画面のデータを受信した応募者端末10において、タイムカプセルの捜索期間をユーザが入力すると、応募者端末10は、捜索期間の情報をサーバ50へ送信する(ステップB25)。
この際、ユーザは捜索期間の確認を行い、捜索期間を変更する際には、サーバ50は、再度応募者端末10に対して捜索期間設定画面を再度送信する(ステップB26)。
ユーザが捜索期間を正しいとした場合には、サーバ50は、捜索期間をデータベース30に登録する(ステップB27)。
【0059】
登録後、サーバ50は、応募者端末10に対して、埋設が完了した旨及び捜索期間を通知するメッセージを送信する(ステップB28)。図31に、捜索時期登録完了画面の一例を示す。
【0060】
タイムカプセルを埋設してから捜索期間以上の時間が経過し、タイムカプセルを捜索可能となった場合、サーバ50はデータベース30に登録されているユーザ情報から各ユーザの電子メールアドレスを取得する。そして、サーバ50は、各ユーザの電子メールアドレスを宛先として、タイムカプセルが捜索可能となったことを示す電子メールを送信する(ステップB29)。
【0061】
[タイムカプセルの開封]
図32及び図33に、タイムカプセルの捜索処理のシーケンス例を示す。サーバ50が発した電子メールを閲覧したユーザが、ユーザID及びログインパスワードを応募者端末10へ入力すると、応募者端末10はユーザID及びログインパスワードをサービス提供センタ20へ送信する(ステップC1)。応募者端末10からユーザID及びログインパスワードを受信したサーバ50は、データベース30に登録されているデータを参照して(ステップC2)ユーザ認証を行う(ステップC3)。
【0062】
ユーザ認証に失敗した場合、サーバ50は、応募者端末10に対してエラーメッセージを送信する(ステップC4)。その後、サービスの提供を終了する(ステップC5)。
一方、ユーザ認証に成功した場合には、サーバ50は、サービスの利用が可能な旨を応募者端末10へ通知する(ステップC6)。
【0063】
サービスの利用が可能であることをサーバ50から通知された応募者端末10は、サービスの利用を開始する(ステップC7)。
サービスの利用が開始されると、サーバ50は、ユーザが埋設したタイムカプセルの埋設場所の情報をデータベース30から読み出す(ステップC8)。
そして、タイムカプセルの捜索のための操作を受け付け可能な状態になった旨を応募者端末10に対して通知する(ステップC9)。このときの応募者端末10の表示画面の一例を図34に示す。
【0064】
捜索可能が通知された応募者端末10では、ユーザによってタイムカプセル捜索のための入力操作がなされる(ステップC10)。応募者端末10において入力されたコマンドなどは順次サーバ50へ転送される。これにより、タイムカプセルの捜索が実行される。なお、タイムカプセルを捜索する動作を行っている際には、応募者端末10には図35に示すような画面が表示される。
【0065】
なお、タイムカプセル機能を複数のユーザで共用する場合、サーバ50が提供するメッセンジャー機能を利用して、どのユーザがタイムカプセルを捜索するための操作を行うのかを決め、そのユーザがタイムカプセルを捜索するための入力操作を行ってもよいし、複数のユーザが同時に捜索を行っても良い。
【0066】
タイムカプセルが発見されなかった場合には(ステップC11/No)、応募者端末10を操作することによるタイムカプセルの捜索は繰り返し実行される。
【0067】
タイムカプセルが発見された後(ステップC11/Yes)、サーバ50は、応募者端末10にその旨を通知する。この通知に応じて応募者端末10に表示される画面の一例を図36に示す。そして、サーバ50は、タイムカプセル開封用のパスワード(封印パスワード)の入力画面のデータを応募者端末10へ送信する(ステップC12)。図37に、封印パスワードの入力画面の一例を示す。
【0068】
封印パスワードの入力画面が表示された応募者端末10に対してユーザが入力操作を行うと、応募者端末10は入力された封印パスワードをサーバ50へ送信する(ステップC13)。
【0069】
応募者端末10からの封印パスワードを受信したサーバ50は、データベース30に登録されている情報を参照し、封印パスワードの照合を行う(ステップC14)。
パスワード認証に失敗した場合(ステップC15/失敗)、サーバ50は、封印パスワードの再入力を及び送信を要求するメッセージを応募者端末10に送信する。
一方、パスワード認証に成功した場合には(ステップC15/成功)、サーバ50は、ユーザがタイムカプセルに封入したデータをデータベース30から読み出す(ステップC16)。
【0070】
ユーザがタイムカプセルに封入した全てのデータをデータベース30から読み込んだ後、サーバ50は、メッセージの取り出しが可能になった旨を示すメッセージを応募者端末10へ送信する(ステップC17)。このメッセージに応じて応募者端末10に表示される画面の一例を図38に示す。
【0071】
ユーザが応募者端末10を操作して取り出しを希望するデータを選択すると、応募者端末10は選択されたデータを示す情報をサーバ50へ送信する(ステップC18)。
【0072】
サーバ50は、応募者端末10から取得した情報に応じたデータを応募者端末10へ送信する(ステップC19)。
【0073】
以上のような動作によって、インターネットを用いたタイムカプセルが実現される。
【0074】
本実施形態に係るタイムカプセルシステムは、タイムカプセルを埋設してから任意の期間が経過した後で思い出に浸る機会を提供できる。この際、同窓会の開催や電話による会話といった直接的なコミュニケーションが不必要であるため、タイムカプセルにデータを封入した者が遠隔の地にいたとしても、他の封入者とのコミュニケーションを容易に図れる。
【0075】
また、データベース内にはタイムカプセルにデータを封入した者の個人情報が登録されるため、データベースの管理者は、これを利用して名簿や連絡網などを作成することが可能となる。
【0076】
このように、本実施形態にかかるタイムカプセルシステムによれば、ユーザデータを格納したタイムカプセルを封印してから所定時間経過後に思い出に浸る機会をユーザに提供できる。この際、ユーザ同士の直接的なコミュニケーション(例えば、同窓会の開催や電話による会話)などを行う必要がないため、ユーザに負担を強いることなくユーザ同士の交流を図ることができる。
また、サービスの管理者(サーバ及びデータベースの管理者)は、ユーザの個人情報を容易に管理できる。よって、緊急の連絡(寄付金の募集など)が必要な際に、ユーザの連絡先を容易に把握できる。
【0077】
なお、上記実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることは無く、様々な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の好適な実施の形態にかかるタイムカプセルシステムの構成を示す図である。
【図2】ユーザ登録処理の動作の流れを示す図である。
【図3】ユーザ認証処理の動作の流れを示す図である。
【図4】タイムカプセルの選択処理の動作の流れを示す図である。
【図5】ユーザデータの登録処理の動作の流れを示す図である。
【図6】タイムカプセルの封印処理の動作の流れを示す図である。
【図7】タイムカプセルの埋設処理の動作の流れを示す図である。
【図8】タイムカプセルの捜索処理の動作の流れを示す図である。
【図9】ユーザ登録処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図10】サーバにアクセスした応募者端末に表示される画面の一例を示す図である。
【図11】ユーザ情報登録画面の一例を示す図である。
【図12】ユーザ情報登録画面の一例を示す図である。
【図13】データベースのソースを示す図である。
【図14】ユーザ情報登録完了画面の一例を示す図である。
【図15】ユーザ認証画面の一例を示す図である。
【図16】認証エラー画面の一例を示す図である。
【図17】サービス提供開始時のメニュー画面の一例を示す図である。
【図18】タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理を連続して行う場合のシーケンスの一例を示す図である。
【図19】タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理を連続して行う場合のシーケンスの一例を示す図である。
【図20】タイムカプセルの選択、ユーザデータの登録、タイムカプセルの封印及びタイムカプセルの埋設の各処理を連続して行う場合のシーケンスの一例を示す図である。
【図21】タイムカプセルのデザイン選択画面の一例を示す図である。
【図22】封印パスワードの確認画面の一例を示す図である。
【図23】エラーメッセージ画面の一例を示す図である。
【図24】タイムカプセル選択完了画面の一例を示す図である。
【図25】ユーザデータの選択画面の一例を示す図である。
【図26】ユーザデータの格納の完了通知画面の一例を示す図である。
【図27】タイムカプセルの封印完了通知画面の一例を示す図である。
【図28】タイムカプセルの埋設場所選択画面の一例を示す図である。
【図29】タイムカプセルの埋設確認画面の一例を示す図である。
【図30】タイムカプセルの埋設完了通知及び捜索時期の登録画面の一例を示す図である。
【図31】捜索時期登録完了画面の一例を示す図である。
【図32】タイムカプセルの捜索処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図33】タイムカプセルの捜索処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図34】タイムカプセルの捜索場所指定画面の一例を示す図である。
【図35】タイムカプセルの捜索確認画面の一例を示す図である。
【図36】タイムカプセルの発見通知画面の一例を示す図である。
【図37】開封パスワードの入力画面の一例を示す図である。
【図38】ユーザデータの選択画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0079】
10 応募者端末
20 サービス提供システム
30 データベース
50 サーバ
100 ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースに接続されたサーバと少なくとも一つの情報処理端末とがネットワークを介して接続されたタイムカプセルシステムであって、
前記サーバは、
前記情報処理端末から取得したユーザ情報を前記データベースに蓄積する手段と、
2以上のユーザからなるグループを特定する情報を前記データベースに蓄積する手段と、
前記グループに属するユーザの操作によっていずれかの情報処理端末から取得した少なくとも一つのコンテンツデータを、前記データベースの所定の記憶領域に蓄積する手段と、
前記グループに属するユーザの操作する情報処理端末の指示に応じて、前記所定の記憶領域に蓄積した前記コンテンツデータに対する前記情報処理端末からのアクセスを任意の期間禁止する手段と、
前記任意の期間経過後に、前記データベースに蓄積したコンテンツデータに対するアクセス要求を前記グループに属するユーザが操作する情報処理端末から受けた場合に、該コンテンツデータを前記データベースから読み出して、要求元である情報処理端末へ送信する手段とを有することを特徴とするタイムカプセルシステム。
【請求項2】
前記サーバは、前記所定の記憶領域に前記コンテンツデータを蓄積する際に、該コンテンツデータにアクセスするためのパスワードの設定を前記情報処理端末のいずれかに要求し、該要求に応じて前記情報処理端末から取得したパスワードを前記コンテンツデータと関連づけて前記データベースに蓄積し、
前記任意の期間経過後に前記グループに属するユーザが操作する情報処理端末から前記コンテンツデータに対するアクセス要求を受けた際に、アクセス要求の送信元の情報処理端末にパスワードの入力を要求し、
該入力に応じて前記情報処理端末から取得したパスワードと前記コンテンツデータと関連づけられているパスワードとが一致する場合に、前記アクセス要求の送信元である情報処理端末へ前記コンテンツデータを送信することを特徴とする請求項1記載のタイムカプセルシステム。
【請求項3】
前記サーバは、前記所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する前記情報処理端末からのアクセスを禁止する際に、前記データベースに格納されている地図データが示す地図の中で前記情報処理端末によって指定された位置を、前記所定の記憶領域のアドレスと関連づけて前記データベースに蓄積し、
前記任意の期間経過後に、該コンテンツデータが蓄積されている記憶領域のアドレスに関連づけられている位置の指定する情報を前記情報処理端末から受信するまでは、該所定の記憶領域に記憶されているコンテンツデータに対するアクセス要求を拒否することを特徴とする請求項1又は2記載のタイムカプセルシステム。
【請求項4】
前記ユーザ情報にユーザの電子メールアドレスを含み、前記サーバは、前記所定の期間経過後に、前記グループに属する各ユーザに対して、所定の期間が経過したことを通知するための電子メールを送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のタイムカプセルシステム。
【請求項5】
前記サーバは、前記所定の記憶領域に蓄積した前記コンテンツデータに対する前記情報処理端末からのアクセスを任意の期間禁止したことを、前記グループに属する各ユーザに対して電子メールで通知することを特徴とする請求項4記載のタイムカプセルシステム。
【請求項6】
前記サーバは、前記ユーザ情報を前記データベースに登録したユーザに対してユーザ認証用の情報を通知し、前記情報処理端末を介して前記サーバにアクセスするユーザに対して前記ユーザ認証用の情報を用いてユーザ認証を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のタイムカプセルシステム。
【請求項1】
データベースに接続されたサーバと少なくとも一つの情報処理端末とがネットワークを介して接続されたタイムカプセルシステムであって、
前記サーバは、
前記情報処理端末から取得したユーザ情報を前記データベースに蓄積する手段と、
2以上のユーザからなるグループを特定する情報を前記データベースに蓄積する手段と、
前記グループに属するユーザの操作によっていずれかの情報処理端末から取得した少なくとも一つのコンテンツデータを、前記データベースの所定の記憶領域に蓄積する手段と、
前記グループに属するユーザの操作する情報処理端末の指示に応じて、前記所定の記憶領域に蓄積した前記コンテンツデータに対する前記情報処理端末からのアクセスを任意の期間禁止する手段と、
前記任意の期間経過後に、前記データベースに蓄積したコンテンツデータに対するアクセス要求を前記グループに属するユーザが操作する情報処理端末から受けた場合に、該コンテンツデータを前記データベースから読み出して、要求元である情報処理端末へ送信する手段とを有することを特徴とするタイムカプセルシステム。
【請求項2】
前記サーバは、前記所定の記憶領域に前記コンテンツデータを蓄積する際に、該コンテンツデータにアクセスするためのパスワードの設定を前記情報処理端末のいずれかに要求し、該要求に応じて前記情報処理端末から取得したパスワードを前記コンテンツデータと関連づけて前記データベースに蓄積し、
前記任意の期間経過後に前記グループに属するユーザが操作する情報処理端末から前記コンテンツデータに対するアクセス要求を受けた際に、アクセス要求の送信元の情報処理端末にパスワードの入力を要求し、
該入力に応じて前記情報処理端末から取得したパスワードと前記コンテンツデータと関連づけられているパスワードとが一致する場合に、前記アクセス要求の送信元である情報処理端末へ前記コンテンツデータを送信することを特徴とする請求項1記載のタイムカプセルシステム。
【請求項3】
前記サーバは、前記所定の記憶領域に蓄積したコンテンツデータに対する前記情報処理端末からのアクセスを禁止する際に、前記データベースに格納されている地図データが示す地図の中で前記情報処理端末によって指定された位置を、前記所定の記憶領域のアドレスと関連づけて前記データベースに蓄積し、
前記任意の期間経過後に、該コンテンツデータが蓄積されている記憶領域のアドレスに関連づけられている位置の指定する情報を前記情報処理端末から受信するまでは、該所定の記憶領域に記憶されているコンテンツデータに対するアクセス要求を拒否することを特徴とする請求項1又は2記載のタイムカプセルシステム。
【請求項4】
前記ユーザ情報にユーザの電子メールアドレスを含み、前記サーバは、前記所定の期間経過後に、前記グループに属する各ユーザに対して、所定の期間が経過したことを通知するための電子メールを送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のタイムカプセルシステム。
【請求項5】
前記サーバは、前記所定の記憶領域に蓄積した前記コンテンツデータに対する前記情報処理端末からのアクセスを任意の期間禁止したことを、前記グループに属する各ユーザに対して電子メールで通知することを特徴とする請求項4記載のタイムカプセルシステム。
【請求項6】
前記サーバは、前記ユーザ情報を前記データベースに登録したユーザに対してユーザ認証用の情報を通知し、前記情報処理端末を介して前記サーバにアクセスするユーザに対して前記ユーザ認証用の情報を用いてユーザ認証を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のタイムカプセルシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【公開番号】特開2006−277021(P2006−277021A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−91685(P2005−91685)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
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