説明

タイヤ構成部材の供給装置および未加硫タイヤの製造方法

【課題】タイヤ構成部材を効率よく掛け替えることができ、製造効率を向上させるができるタイヤ構成部材の供給装置および未加硫タイヤの製造方法を提供する。
【解決手段】タイヤ構成部材Wを前方Aに繰り出す第1繰り出し装置11と、第1繰り出し装置からのタイヤ構成部材Wを前方に移送する移送コンベヤ13と、タイヤ構成部材Wを前方に繰り出す第2繰り出し装置17と、第2繰り出し装置からのタイヤ構成部材Wを前方に送出可能な送出コンベヤ18と、を備え、移送コンベヤ13は、成形ドラム側の前側部分20と、第1繰り出し装置側の後側部分21と、に分割されて構成され、前側部分20は送出コンベヤより前方に配設されるとともに、後側部分は、送出コンベヤ18の前端と、前側部分の後端と、の間Bに対して進退可能に配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ構成部材の供給装置および未加硫タイヤの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、成形ドラムに未加硫タイヤの構成部材(以下、タイヤ構成部材という)を供給する装置として、例えば下記特許文献1に示されるような、タイヤ構成部材をロール状に巻き取ったロール体を回転させることにより、タイヤ構成部材を成形ドラム側の前方に繰り出す繰り出し装置と、該繰り出し装置からのタイヤ構成部材を前方に移送する移送コンベヤと、を備える構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−114616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来のタイヤ構成部材の供給装置では、繰り出し装置にセットされたロール体のタイヤ構成部材を使い切ると、新たなロール体を繰り出し装置にセットしてタイヤ構成部材を掛け替える必要があり、この作業に手間がかかるという問題があった。
【0005】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、タイヤ構成部材を効率よく掛け替えることができ、製造効率を向上させることができるタイヤ構成部材の供給装置および未加硫タイヤの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のタイヤ構成部材の供給装置は、未加硫タイヤを構成するタイヤ構成部材を成形ドラムに供給するタイヤ構成部材の供給装置であって、タイヤ構成部材がロール状に巻き取られた第1ロール体を回転させることにより、タイヤ構成部材を前記成形ドラム側の前方に繰り出す第1繰り出し装置と、該第1繰り出し装置からのタイヤ構成部材を前方に移送する移送コンベヤと、タイヤ構成部材がロール状に巻き取られた第2ロール体を回転させることにより、タイヤ構成部材を前方に繰り出す第2繰り出し装置と、該第2繰り出し装置からのタイヤ構成部材を前方に送出可能な送出コンベヤと、を備え、前記移送コンベヤは、成形ドラム側の前側部分と、前記第1繰り出し装置側の後側部分と、に分割されて構成され、前記前側部分は送出コンベヤより前方に配設されるとともに、前記後側部分は、送出コンベヤの前端と、前記前側部分の後端と、の間に対して進退可能に配設されていることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、第1繰り出し装置から第1ロール体のタイヤ構成部材を全て繰り出したときに、移送コンベヤの後側部分を、移送コンベヤの前側部分の後端と、送出コンベヤの前端と、の間(以下、分断部分という)から後退させた状態で、該後側部分上に第1ロール体のタイヤ構成部材の後端部を位置させ、かつ第2繰り出し装置からの第2ロール体のタイヤ構成部材の前端部を、送出コンベヤの前端から前方に突出させて移送コンベヤの後側部分にその前記分断部分に向かう前進移動方向に対向させる(以下、この状態を待機状態という)。
一方、第2繰り出し装置から第2ロール体のタイヤ構成部材を全て繰り出したときに、移送コンベヤの後側部分を前記分断部分から後退させた状態で、該後側部分上に第1繰り出し装置からの第1ロール体のタイヤ構成部材の前端部を位置させ、かつ第2ロール体のタイヤ構成部材の後端部を、前記分断部分に位置させて移送コンベヤの後側部分にその前記分断部分に向かう前進移動方向に対向させる(以下、この状態を待機状態という)。
以上のような各待機状態から、移送コンベヤの後側部分を前記分断部分に向けて前進移動させると、第1ロール体のタイヤ構成部材の端部が、第2ロール体のタイヤ構成部材の端部に近接して両者が移送コンベヤの後側部分で接続される。
その後、第1繰り出し装置若しくは第2繰り出し装置からタイヤ構成部材を前方に繰り出しながら、移送コンベヤを駆動することで、タイヤ構成部材を成形ドラムに到達させる。
そして、第1ロール体のタイヤ構成部材の端部と第2ロール体のタイヤ構成部材の端部との接続部分を切除し、両ロール体の各タイヤ構成部材のうち、新たに掛け替えた方を成形ドラムに巻き付けて未加硫タイヤを形成する。
以上より、第1繰り出し装置および第2繰り出し装置のうち、いずれか一方にセットされたロール体のタイヤ構成部材を使い切ったときに、新たなロール体をセットしなくても、既に他方の繰り出し装置にセットされているロール体のタイヤ構成部材を繰り出すことで、引き続きタイヤ構成部材を成形ドラムに供給して未加硫タイヤを形成することが可能になり、タイヤ構成部材の掛け替え作業を効率よく行うことができる。
【0008】
ここで、前記第1ロール体におけるタイヤ構成部材の端部と、前記第2ロール体におけるタイヤ構成部材の端部と、を前記移送コンベヤの後側部分で接続するジョイント装置が配設されてもよい。
【0009】
この場合、ジョイント装置が配設されているので、第1ロール体のタイヤ構成部材の端部と第2ロール体のタイヤ構成部材の端部とを移送コンベヤの後側部分で確実に接続することができる。
【0010】
また、前記移送コンベヤの後側部分は、移送コンベヤの前側部分の後端と、送出コンベヤの前端と、の間から少なくとも後退しているときに、前記送出コンベヤの前端より下方に位置してもよい。
【0011】
この場合、構造の複雑化および大型化を抑えつつ前述の作用効果を確実に奏功させることができるとともに、前述の各待機状態から、移送コンベヤの後側部分を前記分断部分に向けて前進移動させたときに、第1ロール体のタイヤ構成部材の端部と、第2ロール体のタイヤ構成部材の端部と、を移送コンベヤの後側部分上で重ね合わせることが可能になり、両者を容易かつ確実に接続することができる。
【0012】
さらに、前記移送コンベヤには、前側部分と後側部分との間にフェスツーンが配設され、後側部分は、前側部分との間にフェスツーンを設けた状態で、前後方向にスライド移動することにより、前側部分の後端と送出コンベヤの前端との間に対して進退してもよい。
【0013】
この場合、タイヤ構成部材を成形ドラムに向けて移送する過程で、前記フェスツーンを通過させることにより、第1ロール体では、タイヤ構成部材を移送コンベヤの後側部分の前端から一旦下方に垂れ落とし、その後上昇させて移送コンベヤの前側部分に到達させ、また、第2ロール体では、タイヤ構成部材を送出コンベヤの前端から一旦下方に垂れ落とし、その後上昇させて移送コンベヤの前側部分に到達させることができる。
そして、第1ロール体のタイヤ構成部材が第1繰り出し装置から全て繰り出されたときに、第2ロール体のタイヤ構成部材の前端部を、送出コンベヤの前端から前方に突出させて垂れ下げた状態で、移送コンベヤの後側部分を前進させて前記分断部分に位置させる。この際、移送コンベヤの後側部分により、第1ロール体のタイヤ構成部材のうち、フェスツーンに位置して側面視U字状をなす部分の前後方向の幅が狭められつつ、該後側部分上の第1ロール体のタイヤ構成部材の後端部が、送出コンベヤの前端から垂れ下がっている第2ロール体のタイヤ構成部材の前端部に後方から押し当てられて接続される。
一方、第2ロール体のタイヤ構成部材が第2繰り出し装置から全て繰り出されたときには、第1ロール体のタイヤ構成部材の前端部を、移送コンベヤの後側部分の前端から前方に突出させて垂れ下げた状態で、移送コンベヤの後側部分を前進させて前記分断部分に位置させる。この際、移送コンベヤの後側部分により、第2ロール体のタイヤ構成部材の後端部のうち、フェスツーンに位置して側面視U字状をなす部分の前後方向の幅が狭められつつ、該後側部分の前端から垂れ下がっている第1ロール体のタイヤ構成部材の前端部が、第2ロール体のタイヤ構成部材のうち前記U字状をなす部分に後方から押し当てられて接続される。
以上より、第1ロール体のタイヤ構成部材の端部と、第2ロール体のタイヤ構成部材の端部と、を接続するときの接続代を容易に広く確保することが可能になり、両者を確実に接続することができる。
【0014】
また、前記移送コンベヤの前側部分における後端部には、前記タイヤ構成部材の、前記移送コンベヤに対する左右方向の位置を修正する修正機構が配設されてもよい。
【0015】
この場合、移送コンベヤの前側部分における後端部に、修正機構が配設されているので、第1ロール体のタイヤ構成部材の端部と、第2ロール体のタイヤ構成部材の端部と、を接続したときに、新たに掛け替えたタイヤ構成部材が、移送コンベヤに対して左右方向に位置ずれした場合にも、移送コンベヤの前側部分を前方に通過するときに、この位置ずれを修正することが可能になる。
【0016】
また、本発明の未加硫タイヤの製造方法は、本発明のタイヤ構成部材の供給装置を用い、タイヤ構成部材を成形ドラムに向けて移送しながら成形ドラムの外周側に巻き付けて未加硫タイヤを形成することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、本発明のタイヤ構成部材の供給装置を用いて未加硫タイヤを形成するので、製造効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0018】
この発明に係るタイヤ構成部材の供給装置および未加硫タイヤの製造方法によれば、タイヤ構成部材を効率よく掛け替えることができ、製造効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る第1実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第1工程を示す図である。
【図2】本発明に係る第1実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第2工程を示す図である。
【図3】本発明に係る第1実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第3工程を示す図である。
【図4】本発明に係る第1実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第4工程を示す図である。
【図5】本発明に係る第1実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第5工程を示す図である。
【図6】本発明に係る第1実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第6工程を示す図である。
【図7】本発明に係る第2実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第1工程を示す図である。
【図8】本発明に係る第2実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第2工程を示す図である。
【図9】本発明に係る第2実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第3工程を示す図である。
【図10】本発明に係る第2実施形態として示したタイヤ構成部材の供給装置の概略側面図であって第4工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係るタイヤ構成部材の供給装置の第1実施形態を、図1から図6を参照しながら説明する。
本実施形態のタイヤ構成部材の供給装置1は、未加硫タイヤの構成部材(以下、タイヤ構成部材という)Wがロール状に巻き取られた第1ロール体R1を回転させることにより、タイヤ構成部材Wを成形ドラム側の前方Aに繰り出す第1繰り出し装置11と、第1繰り出し装置11からのタイヤ構成部材Wを前方Aに移送する移送コンベヤ13と、を備え、タイヤ構成部材Wを第1繰り出し装置11により繰り出しながら、移送コンベヤ13を駆動することで、タイヤ構成部材Wを成形ドラムに供給するように構成されている。
なお図示の例では、第1ロール体R1は、タイヤ構成部材WとライナーLとが積層された状態でロール状に巻き取られて構成されている。
【0021】
第1繰り出し装置11は、第1ロール体R1をその軸線回りに回転可能に支持する駆動軸14と、駆動軸14に対して前方Aの斜め上方に回転可能に配設され、巻き掛けられた第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wを前方Aに送出する送出軸15と、駆動軸14の上方でかつ送出軸15の後方に回転可能に配設され、第1ロール体R1のライナーLをタイヤ構成部材Wから引き剥がしながら巻き取る巻き取り軸16と、移送コンベヤ13と送出軸15との間に配設され、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの後端が前方Aに通過したこと、つまり第1繰り出し装置11から第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wが全て繰り出されたことを検出するセンサ12と、を備えている。
駆動軸14、送出軸15および巻き取り軸16の各軸線は、水平方向のうち前後方向に直交する左右方向に沿って延在している。
【0022】
移送コンベヤ13は、第1繰り出し装置11の前方Aに配置され、第1繰り出し装置11からのタイヤ構成部材Wを前方Aに移送可能に構成されている。移送コンベヤ13と第1繰り出し装置11との間には、フェスツーンF1が配設されている。
そして本実施形態では、移送コンベヤ13は、成形ドラム側の前側部分20と、第1繰り出し装置11側の後側部分21と、に分割されて構成されている。前側部分20と後側部分21との間には、フェスツーンF2が配設されている。
【0023】
後側部分21は、ベルトが前後方向に走行するように張設されたいわゆるベルトコンベヤにより構成されている。後側部分21は、第1繰り出し装置11の送出軸15に対して前方Aの斜め上方に配設されている。
前側部分20は、成形ドラム側のベルトコンベヤ22と、第1繰り出し装置11側の送出ローラ(前側部分20の後端部)23と、に分割されて構成されている。
前側部分20および後側部分21それぞれの上面は、同等の高さに位置している。
【0024】
送出ローラ23は、左右方向に沿って延びる軸線回りに回転可能に配設されている。さらにこの送出ローラ23には、通過するタイヤ構成部材Wの、移送コンベヤ13に対する左右方向の位置ずれを修正する修正機構24が配設されている。修正機構24は、送出ローラ23を通過するタイヤ構成部材Wの左右方向の両端を検出する検出部24aと、送出ローラ23をその軸線方向つまり左右方向にスライド移動させる駆動部24bと、を備え、検出部24aからの検出データに基づいて、タイヤ構成部材Wの移送コンベヤ13に対する左右方向のずれ量およびずれ方向を特定し、このずれ量だけずれ方向と反対方向に、送出ローラ23をその軸線方向にスライド移動させるように構成されている。
【0025】
さらに本実施形態では、この装置1は、タイヤ構成部材Wがロール状に巻き取られた第2ロール体R2を回転させることにより、タイヤ構成部材Wを前方Aに繰り出す第2繰り出し装置17と、第2繰り出し装置17からのタイヤ構成部材Wを前方Aに送出可能な送出コンベヤ18と、を備えている。第2繰り出し装置17と送出コンベヤ18との間には、フェスツーンF3が配設されている。
【0026】
第2ロール体R2は、第1ロール体R1と同様に、タイヤ構成部材WとライナーLとが積層された状態でロール状に巻き取られて構成されている。
第2繰り出し装置17は、第1繰り出し装置11と同様に、駆動軸14、送出軸15、巻き取り軸16およびセンサ12を備え、第1繰り出し装置11の後方に配設されている。センサ12は、送出コンベヤ18の後端の直下に配設されていて、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端が前方に通過したこと、つまり第2繰り出し装置17から第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wが全て繰り出されたことを検出する。
【0027】
送出コンベヤ18は、移送コンベヤ13より上方に配設されていて、第2繰り出し装置17からのタイヤ構成部材Wを移送コンベヤ13に上方から導くように構成されている。また、送出コンベヤ18は、第2繰り出し装置17の前方Aに配置され、ベルトが前後方向に走行するように張設されたいわゆるベルトコンベヤにより構成され、第1繰り出し装置11の上方を前後方向に跨いでいる。
ここで、移送コンベヤ13の前側部分20は、送出コンベヤ18より前方Aに配設されている。また、この送出コンベヤ18の前端は、移送コンベヤ13の後側部分21の前端に対して前方Aの斜め上方から近接している。
【0028】
そして本実施形態では、移送コンベヤ13の後側部分21は、前側部分20の後端と、送出コンベヤ18の前端と、の間(以下、分断部分Bという)に対して進退可能に配設されている。図示の例では、移送コンベヤ13の後側部分21は、前側部分20の後端との間にフェスツーンF2を設けた状態で、前後方向にスライド移動することにより、前述のように分断部分Bに対して進退するようになっている。また、移送コンベヤ13の後側部分21は、前進端位置に位置したときに、その後端部が、送出コンベヤ18の前端に対して前方Aの斜め下方から近接する。
さらに、移送コンベヤ13の後側部分21は、分断部分Bから少なくとも後退しているときに、送出コンベヤ18の前端より下方に位置している。図示の例では、移送コンベヤ13の後側部分21は、前記分断部分Bから後退しているとき、前進端位置に位置しているときの別を問わず常に、送出コンベヤ18の前端より下方に位置している。
【0029】
また、第1ロール体R1におけるタイヤ構成部材Wの端部と、第2ロール体R2におけるタイヤ構成部材Wの端部と、を移送コンベヤ13の後側部分21で接続するジョイント装置25が配設されている。
ジョイント装置25は、移送コンベヤ13の後側部分21が前進端位置に位置したときに、該後側部分21に上方から対向するように配設されている。また、ジョイント装置25は、ロッド25aを下方に向けて進退させる流体圧シリンダ25bと、流体圧シリンダ25bのロッド25aの下端に配設された押さえプレート25cと、を備えている。
【0030】
次に、以上のように構成されたタイヤ構成部材の供給装置1の作用について説明する。
【0031】
第1繰り出し装置11にセットされた第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wは、成形ドラムに至るまでの間に、まず、巻き取り軸16によりライナーLが引き剥がされながら、駆動軸14で前方Aに繰り出され、この繰り出されたタイヤ構成部材Wが送出軸15に巻き掛けられて送出軸15により前方Aに送出される。
次に、このタイヤ構成部材Wは、送出軸15から前方Aに送出されてフェスツーンF1に至ることで、一旦下方に垂れ落ち、その後上昇して移送コンベヤ13の後側部分21に到達する。すなわち、このタイヤ構成部材Wのうち、フェスツーンF1に位置する部分は、側面視U字状をなしている。
【0032】
そして、このタイヤ構成部材Wは、移送コンベヤ13の後側部分21により前方Aに移送され、その前端からフェスツーンF2に至ると再度、一旦下方に垂れ落ち、その後上昇して移送コンベヤ13の前側部分20に到達する。つまり、このタイヤ構成部材Wのうち、フェスツーンF2に位置する部分も側面視U字状をなしている。
その後継続して、タイヤ構成部材Wが、移送コンベヤ13の前側部分20により前方Aに移送されることで成形ドラムに至り、この成形ドラム上に巻き付けられて未加硫タイヤが成形される。なお、以上の過程において、移送コンベヤ13の後側部分21は、分断部分Bから後退させておく。
【0033】
そして、第1繰り出し装置11から第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wを全て繰り出したことをセンサ12が検出したときに、図2に示されるように、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの後端部を移送コンベヤ13の後側部分21上に位置させ、かつ第2繰り出し装置17からの第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの前端部を、送出コンベヤ18の前端から前方Aに突出させて移送コンベヤ13の後側部分21にその分断部分Bに向かう前進移動方向に対向させる(以下、この状態を待機状態という)。
本実施形態では、この待機状態において、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wのうち、移送コンベヤ13のフェスツーンF2に位置する部分は、前述と同様に側面視U字状をなし、また、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの前端部は、送出コンベヤ18の前端から垂れ下がっていてその後方から移送コンベヤ13の後側部分21が対向している。
【0034】
そして、移送コンベヤ13の後側部分21を前進させて分断部分Bに位置させると、移送コンベヤ13の後側部分21により、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wのうち、移送コンベヤ13のフェスツーンF2に位置して側面視U字状をなす部分の前後方向の幅が狭められつつ、該後側部分21上の第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの後端部が、送出コンベヤ18の前端から垂れ下がっている第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの前端部に後方から押し当てられる。その後、ジョイント装置25を駆動させ、図3に示されるように、ロッド25aを押さえプレート25cとともに下降させることで、移送コンベヤ13の後側部分21上で、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの後端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの前端部と、を上下方向に重ね合わせた状態で、押さえプレート25cにより下方に押圧し両者を接続する。
【0035】
次に、ジョイント装置25のロッド25aおよび押さえプレート25cを上昇させ、かつ移送コンベヤ13の後側部分21を分断部分Bから後退させた後に、第2繰り出し装置17からタイヤ構成部材Wを前方Aに繰り出しながら、移送コンベヤ13を駆動することで、タイヤ構成部材Wを成形ドラムに到達させる。
その後、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの後端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの前端部と、の接続部分を切除し、両ロール体R1、R2の各タイヤ構成部材Wのうち、新たに掛け替えた第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wを成形ドラムに巻き付けて引き続き未加硫タイヤを形成する。
【0036】
ここで、第2繰り出し装置17からの第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wは、成形ドラムに至るまでの間に、まず、第1繰り出し装置11からのタイヤ構成部材Wと同様に、巻き取り軸16によりライナーLが引き剥がされながら、駆動軸14および送出軸15を介して前方Aに送出される。
次に、このタイヤ構成部材Wは、送出軸15から前方Aに送出されてフェスツーンF3に至ることで、図4に示されるように、一旦下方に垂れ落ち、その後上昇して送出コンベヤ18に到達する。つまり、このタイヤ構成部材Wのうち、フェスツーンF3に位置する部分は側面視U字状をなしている。
【0037】
そして、このタイヤ構成部材Wは、送出コンベヤ18により前方Aに移送され、その前端から前方Aに突出し前記フェスツーンF2に至ると再度、一旦下方に垂れ落ち、その後上昇して移送コンベヤ13の前側部分20に到達する。つまり、このタイヤ構成部材Wのうち、フェスツーンF2に位置する部分も側面視U字状をなしている。
その後継続して、タイヤ構成部材Wが、移送コンベヤ13により前方Aに移送されて成形ドラムに至り、この成形ドラム上に巻き付けられて未加硫タイヤが成形される。
【0038】
そして、第2繰り出し装置17から第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wを全て繰り出したことをセンサ12が検出したときに、図5に示されるように、移送コンベヤ13の後側部分21上に第1繰り出し装置11からの第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの前端部を位置させ、かつ第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端部を、分断部分Bに位置させて移送コンベヤ13の後側部分21にその分断部分Bに向かう前進移動方向に対向させる(以下、この状態を待機状態という)。
本実施形態では、この待機状態において、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの前端部を、移送コンベヤ13の後側部分21の前端から前方Aに突出させて垂れ下げ、また、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端部のうち分断部分Bに位置する部分を、フェスツーンF2に位置させて前述のような側面視U字状のままにしておき、その後方から移送コンベヤ13の後側部分21を対向させる。
【0039】
そして、移送コンベヤ13の後側部分21を前進させて分断部分Bに位置させると、移送コンベヤ13の後側部分21により、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端部のうち、フェスツーンF2に位置して側面視U字状をなす部分の前後方向の幅が狭められつつ、該後側部分21の前端から垂れ下がっている第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの前端部が、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wのうち前記U字状をなす部分に後方から押し当てられる。その後、前述と同様にジョイント装置25を駆動させることにより、図6に示されるように、移送コンベヤ13の後側部分21上で、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの前端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端部と、を上下方向に重ね合わせた状態で、押さえプレート25cにより下方に押圧し両者を接続する。
【0040】
次に、ジョイント装置25のロッド25aおよび押さえプレート25cを上昇させ、かつ移送コンベヤ13の後側部分21を分断部分Bから後退させた後に、第1繰り出し装置11からタイヤ構成部材Wを前方Aに繰り出しながら、移送コンベヤ13を駆動することで、タイヤ構成部材Wを成形ドラムに到達させる。
その後、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの前端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端部と、の接続部分を切除し、両ロール体R1、R2の各タイヤ構成部材Wのうち、新たに掛け替えた第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wを成形ドラムに巻き付けて引き続き未加硫タイヤを形成する。
【0041】
以上説明したように、本実施形態によるタイヤ構成部材の供給装置1によれば、第1繰り出し装置11および第2繰り出し装置17のうち、いずれか一方にセットされたロール体のタイヤ構成部材Wを使い切ったときに、新たなロール体をセットしなくても、既に他方の繰り出し装置にセットされているロール体のタイヤ構成部材Wを繰り出すことで、引き続きタイヤ構成部材Wを成形ドラムに供給して未加硫タイヤを形成することが可能になり、タイヤ構成部材Wの掛け替え作業を効率よく行うことができる。
【0042】
また、移送コンベヤ13にフェスツーンF2が配設されているので、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの端部と、を接続するに際し、全て繰り出されたロール体のタイヤ構成部材Wを、移送コンベヤ13のフェスツーンF2に前述のU字状をなすように位置させておくことが可能になる。
したがって、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの端部と、を接続するときの接続代を容易に広く確保することが可能になり、両者を確実に接続することができる。
【0043】
さらに、ジョイント装置25が配設されているので、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの端部と、を移送コンベヤ13の後側部分21で確実に接続することができる。
また、移送コンベヤ13の後側部分21は、分断部分Bから少なくとも後退しているときに、送出コンベヤ18より下方に位置しているので、構造の複雑化および大型化を抑えつつ前述の作用効果を確実に奏功させることができるとともに、前述の各待機状態から、移送コンベヤ13の後側部分21を分断部分Bに向けて前進移動させたときに、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの端部と、を移送コンベヤ13の後側部分21上で重ね合わせることが可能になり、両者を容易かつ確実に接続することができる。
【0044】
また、移送コンベヤ13の前側部分20の送出ローラ23に修正機構24が配設されているので、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの端部と、を接続したときに、新たに掛け替えたタイヤ構成部材Wが、移送コンベヤ13に対して左右方向に位置ずれした場合にも、移送コンベヤ13の前側部分20を前方Aに通過するときに、この位置ずれを修正することが可能になる。
さらに、以上のようなタイヤ構成部材の供給装置1を用いて未加硫タイヤを形成するので、製造効率を向上させることができる。
【0045】
次に、本発明に係るタイヤ構成部材の供給装置の第2実施形態を、図7から図10を参照しながら説明するが、第1実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0046】
本実施形態のタイヤ構成部材の供給装置2では、移送コンベヤ13の前側部分20のうち、ベルトコンベヤ22が送出ローラ23より下方に位置している。
移送コンベヤ13のうち、後側部分21は前側部分20より下方に位置している。
移送コンベヤ13の後側部分21は、成形ドラム側の可動部31と、第1繰り出し装置11側の固定部32と、に分割されて構成されている。
送出コンベヤ18は、移送コンベヤ13の後側部分21の上方に配設されている。送出コンベヤ18は、移送コンベヤ13の後側部分21の可動部31の後方に配設されている。移送コンベヤ13の前側部分20のベルトコンベヤ22、および送出コンベヤ18それぞれの上下方向位置は互いに同等となっている。
移送コンベヤ13の後側部分21、および送出コンベヤ18はそれぞれ、左右方向に延びる軸線回りに回転可能に支持されたローラが前後方向に複数連設されて構成されている。
そして、移送コンベヤ13の後側部分21の可動部31は、上下動することにより、前記分断部分Bに対して進退するようになっている。
【0047】
次に、以上のように構成されたタイヤ構成部材の供給装置2の作用について説明する。
【0048】
第1繰り出し装置11にセットされた第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wは、成形ドラムに至るまでの間に、まず駆動軸14で前方Aに繰り出され、移送コンベヤ13の後側部分21により前方Aに移送され、その前端から上昇して移送コンベヤ13の前側部分20に至り、その後成形ドラムに供給される。
そして、第1繰り出し装置11から第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wを全て繰り出したことをセンサ12が検出したときに、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの後端部を移送コンベヤ13の後側部分21上に位置させ、かつ第2繰り出し装置17からの第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの前端部を、送出コンベヤ18の前端から前方Aに突出させて移送コンベヤ13の後側部分21の可動部31にその分断部分Bに向かう前進移動方向に対向させる。
【0049】
次に、移送コンベヤ13の可動部31を上昇させて分断部分Bに位置させると、図8に示されるように、移送コンベヤ13の可動部31上の第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの後端部が、送出コンベヤ18の前端から前方Aに突出している第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの前端部に下方から押し当てられる。
その後、ジョイント装置25を駆動させ、ロッド25aを押さえプレート25cとともに下降させることで、移送コンベヤ13の可動部31上で、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの後端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの前端部と、を上下方向に重ね合わせた状態で、押さえプレート25cにより下方に押圧し両者を接続する。
【0050】
次に、ジョイント装置25のロッド25aおよび押さえプレート25cを上昇させ、かつ移送コンベヤ13の後側部分21を分断部分Bから後退させた後に、第2繰り出し装置17からタイヤ構成部材Wを前方Aに繰り出しながら、移送コンベヤ13を駆動することで、タイヤ構成部材Wを成形ドラムに到達させる。
その後、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの後端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの前端部と、の接続部分を切除し、両ロール体R1、R2の各タイヤ構成部材Wのうち、新たに掛け替えた第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wを成形ドラムに巻き付けて未加硫タイヤを形成する。
ここで、第2繰り出し装置17に繰り出された第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wは、成形ドラムに至るまでの間に、図9に示されるように、送出コンベヤ18の前端から一旦下方に垂れ落ち、その後上昇して移送コンベヤ13の前側部分20に到達する。
【0051】
そして、第2繰り出し装置17から第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wを全て繰り出したことをセンサ12が検出したときに、移送コンベヤ13の可動部31上に第1繰り出し装置11からの第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの前端部を位置させ、かつ第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端部を、分断部分Bに位置させて移送コンベヤ13の可動部31にその分断部分Bに向かう前進移動方向に対向させる。
本実施形態では、この際、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端部の末端を送出コンベヤ18上に位置させておき、このタイヤ構成部材Wの後端部により、送出ローラ23と送出コンベヤ18とを掛け渡す。
【0052】
その後、移送コンベヤ13の可動部31を上昇させて分断部分Bに位置させると、図10に示されるように、可動部31上に位置している第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの前端部が、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wのうち分断部分Bに位置している部分に下方から押し当てられる。その後、前述と同様にジョイント装置25を駆動させることにより、移送コンベヤ13の可動部31上で、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの前端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端部と、を上下方向に重ね合わせた状態で、押さえプレート25cにより下方に押圧し両者を接続する。
【0053】
次に、ジョイント装置25のロッド25aおよび押さえプレート25cを上昇させ、かつ移送コンベヤ13の可動部31を分断部分Bから後退させた後に、第1繰り出し装置11からタイヤ構成部材Wを前方Aに繰り出しながら、移送コンベヤ13を駆動することで、タイヤ構成部材Wを成形ドラムに到達させる。
その後、第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wの前端部と、第2ロール体R2のタイヤ構成部材Wの後端部と、の接続部分を切除し、両ロール体R1、R2の各タイヤ構成部材Wのうち、新たに掛け替えた第1ロール体R1のタイヤ構成部材Wを成形ドラムに巻き付けて未加硫タイヤを形成する。
【0054】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0055】
例えば前記実施形態では、ジョイント装置25として、流体圧シリンダ25bおよび押さえプレート25c等を有する押圧手段を示したが、加熱手段を採用する等適宜変更してもよいし、複数配設してもよい。
また、移送コンベヤ13に、フェスツーンF2や修正機構24は配設しなくてもよい。
さらに、未加硫タイヤを製造する具体的な方法については、いわゆるシングル製法であってもよいし、2ステージ製法等であってもよい。
【0056】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
タイヤ構成部材を効率よく掛け替えることができ、製造効率を向上させることができる。
【符号の説明】
【0058】
1、2 タイヤ構成部材の供給装置
11 第1繰り出し装置
13 移送コンベヤ
17 第2繰り出し装置
18 送出コンベヤ
20 前側部分
21 後側部分
24 修正機構
25 ジョイント装置
F1、F2、F3 フェスツーン
R1 第1ロール体
R2 第2ロール体
W タイヤ構成部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
未加硫タイヤを構成するタイヤ構成部材を成形ドラムに供給するタイヤ構成部材の供給装置であって、
タイヤ構成部材がロール状に巻き取られた第1ロール体を回転させることにより、タイヤ構成部材を前記成形ドラム側の前方に繰り出す第1繰り出し装置と、
該第1繰り出し装置からのタイヤ構成部材を前方に移送する移送コンベヤと、
タイヤ構成部材がロール状に巻き取られた第2ロール体を回転させることにより、タイヤ構成部材を前方に繰り出す第2繰り出し装置と、
該第2繰り出し装置からのタイヤ構成部材を前方に送出可能な送出コンベヤと、
を備え、
前記移送コンベヤは、成形ドラム側の前側部分と、前記第1繰り出し装置側の後側部分と、に分割されて構成され、
前記前側部分は送出コンベヤより前方に配設されるとともに、前記後側部分は、送出コンベヤの前端と、前記前側部分の後端と、の間に対して進退可能に配設されていることを特徴とするタイヤ構成部材の供給装置。
【請求項2】
請求項1記載のタイヤ構成部材の供給装置であって、
前記第1ロール体におけるタイヤ構成部材の端部と、前記第2ロール体におけるタイヤ構成部材の端部と、を前記移送コンベヤの後側部分で接続するジョイント装置が配設されていることを特徴とするタイヤ構成部材の供給装置。
【請求項3】
請求項2記載のタイヤ構成部材の供給装置であって、
前記移送コンベヤの後側部分は、移送コンベヤの前側部分の後端と、送出コンベヤの前端と、の間から少なくとも後退しているときに、前記送出コンベヤの前端より下方に位置していることを特徴とするタイヤ構成部材の供給装置。
【請求項4】
請求項3記載のタイヤ構成部材の供給装置であって、
前記移送コンベヤには、前側部分と後側部分との間にフェスツーンが配設され、後側部分は、前側部分との間にフェスツーンを設けた状態で、前後方向にスライド移動することにより、前側部分の後端と送出コンベヤの前端との間に対して進退することを特徴とするタイヤ構成部材の供給装置。
【請求項5】
請求項4記載のタイヤ構成部材の供給装置であって、
前記移送コンベヤの前側部分における後端部には、前記タイヤ構成部材の、前記移送コンベヤに対する左右方向の位置を修正する修正機構が配設されていることを特徴とするタイヤ構成部材の供給装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のタイヤ構成部材の供給装置を用い、タイヤ構成部材を成形ドラムに向けて移送しながら成形ドラムの外周側に巻き付けて未加硫タイヤを形成することを特徴とする未加硫タイヤの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−116170(P2012−116170A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−270575(P2010−270575)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】