説明

タイルユニット製造用の受け台及びタイルユニット製造用の樹脂硬化装置並びにタイルユニットの製造方法

【課題】所定数のタイルを光硬化樹脂によるブリッジ片で連結してなるタイルユニットを効率よく製造可能なタイルユニット製造用の受け台を提供する。
【解決手段】前記タイルTを所定の目地間隔を離して整列させると共にその整列を保った状態で光硬化樹脂の硬化処理を行うための受け台1であって、タイルTを所定の目地間隔を離して整列させる底板2と、流動性を有する光硬化樹脂を載せて硬化前のブリッジ片Bを保持する透明な樹脂受け部6と、樹脂受け部6の周囲に形成した光通過部7と、樹脂受け部6の表面に対して裏方向に距離を置き且つ樹脂受け部6の表面に反射面8aを向かわせた光反射部8とを備え、タイルTの上方から照射した光を光通過部7から光反射部8の反射面8aに当ててブリッジ片Bの裏面に照射させ得るようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の目地間隔を離して整列させた所定数のタイルを光硬化樹脂製のブリッジ片で連結してなるタイルユニットに関し、そのようなタイルユニット製造用の受け台及びタイルユニット製造用の樹脂硬化装置並びにタイルユニットの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の目地間隔を離して整列させた所定数(例えば縦8列、横3列)のタイルを、光硬化樹脂の一種である紫外線硬化樹脂製のブリッジ片で連結してなるタイルユニットが、特許文献1に記載されている。
【0003】
この特許文献1には、上記のタイルユニットを製造する方法として、表面を剥離フィルムでカバーした透明板を受け台とし、その受け台上に所定数のタイルを所定の目地間隔を離して整列させ、そのタイル同士の側面間に紫外線硬化樹脂を塗布して未硬化のブリッジ片を形成し、その状態でタイルの上下両面または片面から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させるようにした手段が記載されている。
【特許文献1】特開2001−140449号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
紫外線を照射したとき、陰になる部分にある紫外線硬化樹脂は殆ど硬化しない。従って、上記従来技術において、タイルの上面のみから紫外線を照射しても、タイルの裏側に回り込んだ紫外線硬化樹脂はタイルの陰になるため、殆ど硬化しない。よって、出来上がったブリッジ片の結合力は極めて弱く、タイルユニットの形態が保てない。
【0005】
一方、上記従来技術において、タイルの下面のみから紫外線を照射した場合、タイルの裏側に回り込んだ紫外線硬化樹脂は硬化するものの、ブリッジ片の全体が硬化するまで相当時間が掛かる。
【0006】
このように従来技術では、一応タイルの片面から紫外線を照射する技術が示唆されてはいるものの、殆ど実用にならない問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載したように、所定数のタイルを光硬化樹脂によるブリッジ片で連結してなるタイルユニットを製造する際に、前記タイルを所定の目地間隔を離して整列させると共にその整列を保った状態で光硬化樹脂の硬化処理を行うための受け台であって、
前記所定数のタイルを所定の目地間隔を離して整列させる底板と、
流動性を有する光硬化樹脂を載せて硬化前のブリッジ片を保持する透明な樹脂受け部と、
前記樹脂受け部の周囲に形成した光通過部と、
前記樹脂受け部の表面に対して裏方向に距離を置き且つ樹脂受け部の前記表面に反射面を向かわせた光反射部と、を備え、
前記タイルの上方から照射した光硬化樹脂硬化用の光を、前記光通過部から光反射部の反射面に当ててブリッジ片の裏面に照射させ得るようにしたタイルユニット製造用の受け台を提供する。
【0008】
また、請求項2に記載したように、前記底板に凹状又は穴状のチップ設置部を形成し、そのチップ設置部に透明チップを嵌めてその透明チップで樹脂受け部と光通過部を形成するようにした請求項1記載のタイルユニット製造用の受け台を提供する。
【0009】
また、請求項3に記載したように、請求項1又は2に記載の受け台と、その受け台を搬送する搬送手段と、その搬送手段によって搬送される受け台が下を通り得る高さに設置されその受け台上に形成したブリッジ片と光通過部に向けて上方から光を照射する光照射手段と、を備え、前記光照射手段で光を照射した状態で受け台を移動させるようにしたタイルユニット製造用の樹脂硬化装置を提供する。
【0010】
また、請求項4に記載したように、底板と、その底板の周縁を囲う縁枠と、タイル同士の間に目地相当の間隔を開けるべく前記底板の表側の面に突設した整列凸片と、タイルの一辺に対応する整列凸片の少なくとも一箇所を分断させて形成した凸片分断領域と、主として前記凸片分断領域に設けられ、流動性を有する光硬化樹脂を載せて硬化前のブリッジ片を形成する透明な樹脂受け部と、その樹脂受け部の周囲に形成した光通過部と、前記樹脂受け部の表面に対して裏方向に距離を置き且つ樹脂受け部の前記表面に反射面を向かわせた光反射部と、を備えた受け台を使用し、
前記受け台の底板上にタイルを整列させてから前記樹脂受け部に対し流動性を有する光硬化樹脂で硬化前のブリッジ片を形成するか、又は、前記樹脂受け部に対し流動性を有する光硬化樹脂で硬化前のブリッジ片を形成してから前記受け台の底板上にタイルを整列させるようになし、その後、前記樹脂受け部の上方から光を照射してブリッジ片を硬化させ、さらにその光を前記光通過部から光反射部の反射面に当ててブリッジ片の裏面に照射させ、そうしてブリッジ片の裏側を硬化させるようにしたタイルユニットの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
受け台に整列させたタイルの上方から硬化前のブリッジ片(光硬化樹脂)に向けて光を照射すると、その光の一部が光通過部を通って光反射部の反射面に当たり、ブリッジ片(光硬化樹脂)の裏面に向かって反射する。従って、上方から照射した光で、タイルの陰に回り込んだブリッジ片(光硬化樹脂)をも硬化させることができ、しかもブリッジ片の上下両面から同時に硬化させることができるため、片面から光を照射する簡易な構成でありながら、両面から光を照射する場合と殆ど同等の速さでブリッジ片を硬化させることができる。
【0012】
また、請求項2のように、チップ設置部に対し嵌め込み式の透明チップで樹脂受け部と光通過部を形成すれば、透明チップの素材が高価であっても必要最小限に抑えることができ、また、一部の透明チップが、汚れや細かな傷などで透明性が低下しても、透明チップの部分的な交換で対応できるため、経済性にも優れる効果がある。
【0013】
また、請求項3のタイルユニット製造用の樹脂硬化装置によれば、受け台を搬送手段で移動させて光照射手段の下を通すと、受け台と光照射手段の相対位置が変化することで光反射部に当たる光の入射角が変化し、従って反射角も変化するため、ブリッジ片の裏面に満遍なく光を照射することができる。
【0014】
また、請求項4のタイルユニットの製造方法によれば、受け台の上方から光を照射するだけの簡単な手段で、両面から光を照射する手段に匹敵する速さでブリッジ片を硬化させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図1はタイルユニットの製造に使用する受け台の一部を分解した斜視図、図2(a)はタイルユニットの製造に使用する受け台の平面図、図2(b)は図2(a)のA−A線断面図、図3(a)は受け台にタイルを並べた状態を示す平面図、図3(b)は図3(a)のB−B線断面図、図4(a)は受け台にタイルを並べてブリッジ片を形成した状態を示す平面図、図4(b)は図4(a)のC−C線断面図、図5は樹脂硬化装置の要部を示す断面図である。
【0016】
先ず、タイルユニットUの完成品について図7、図8により説明する。なお、図7の上半分はタイルユニットUの表側を示し、また、下半分はタイルユニットUの裏側を示している。
【0017】
図7,図8に示したようにタイルユニットUは、例えば縦3列、横6列に整列させた所定数のタイルT,T…を光硬化樹脂製のブリッジ片B,B…で連結してなる。個々のタイルTは、裏面に複数本の剥離防止溝Tuが形成されており、また、裏面の周辺部Ttに緩やかなテーパが形成されている。
【0018】
一方、前記ブリッジ片Bは、特定の光の照射により硬化する光硬化樹脂(例えば、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化樹脂)で形成されており、図7に示したように、隣り合うタイルT,T同士の間に入って双方の側端面Ts,Tsに貼り付き、さらにタイルT裏面の前記周辺部Ttに形成されたテーパの裏側に回り込んで貼り付いている。なお、光硬化樹脂は、特許文献1にも記載されているように公知であり、市販品で対応可能であるため説明を省略する。
【0019】
以上の構成であるタイルユニットUは、主として建物や構造物の壁面にモルタルを介して貼り付けられ、貼り付け後のタイルT,T…同士の隙間に目地材を充填して仕上げられる。従って、ブリッジ片B,B…は、目地材に埋もれて表に出ない。
【0020】
[タイルユニット製造装置]
実施形態のタイルユニット製造装置は、後述する受け台1に所定の目地間隔を離して所定数のタイルT,T…を整列させるタイルセット工程(図示せず)と、タイルT,T…同士の目地間隔に光硬化樹脂を注出してブリッジ片Bを形成するブリッジ片形成工程(図示せず)と、そのブリッジ片Bを硬化させる樹脂硬化工程と、からなる。
【0021】
[受け台]
前記受け台1は、図1,図2に示したように、金属製の角形トレー形態であり、四角い底板2の周縁にタイルTの肉厚より浅い縁枠3を突設して周りを囲ったものである。なお、底板2は、表底板2aの裏面に裏底板2bを重ねてビス止めしたものである。
【0022】
受け台1はさらに、タイルT,T…同士の間に目地相当の間隔を開けるべく前記底板2の表側の面に突設した整列凸片4,4…と、タイルTの一辺に対応する整列凸片4の少なくとも一箇所(実施形態では、タイルTの短辺に対応するものについて一箇所、タイルTの長辺に対応するものについて二箇所)を分断させて形成した平坦な凸片分断領域5と、主としてその凸片分断領域5に設けられ流動性を有する光硬化樹脂を載せて硬化前のブリッジ片Bを形成する透明な樹脂受け部6と、その樹脂受け部6の周囲に形成した光通過部7と、前記樹脂受け部6の表面に対して裏方向に距離を置き且つ樹脂受け部6の前記表面に反射面8aを向かわせた光反射部8と、からなる。
【0023】
前記樹脂受け部6は、表底板2aに貫通状の角穴を形成しそれを裏底板2bで覆って凹状のチップ設置部9としたそのチップ設置部9にガラス(好ましくは、紫外線透過率に優れる合成石英ガラス)製又はアクリルなどの合成樹脂製の透明チップ10を嵌め込んで形成されており、その透明チップ10の底面と前記チップ設置部9の底面との間に、透明チップ10側を反射面8aとする光反射部8が挟まれている。なお、光反射部8は、透明チップ10の裏面全体に銀の薄膜を形成するなどして透明チップ10と一体にしてもよいし、或は裏底板2bの表面に銀メッキを施す等して裏底板2bと一体にしてもよい。また、透明チップ10と光反射部8を一体にした場合には、前記チップ設置部9は底の抜けた穴状であってもよい。
透明チップ10は、ブリッジ片Bの形成に必要な大きさより一回り大きく形成されており、その大きくした余剰部分が前記光通過部7になっている。
透明チップ10の少なくとも樹脂受け部6の表面(透明チップ10の表面全体でもよい。)には、光硬化樹脂の剥離を容易にするため、例えばシリコン樹脂等の離型薄膜(図示せず)が形成されている。
【0024】
その他、図1,図2において符号11は、底板2に設けた貫通孔であり、裏底板2b側から突き上げ棒を突入させ、完成したタイルユニットUを底板2から浮き上がらせて取り出しやすくするためのものである。
【0025】
[樹脂硬化装置]
図5は、タイルユニット製造装置の樹脂硬化工程を担う樹脂硬化装置12の要部を示したものである。この樹脂硬化装置12は、前記受け台1を搬送するベルトコンベア等の搬送手段13と、その搬送手段13によって搬送される受け台1が下を通り得る高さに設置されその受け台1上にある少なくともブリッジ片B並びにその周辺に向けて上から光を照射する光照射手段14と、を備えてなる。
【0026】
[その他]
タイルユニット製造装置のタイルセット工程は、既存の吸着式タイル搬送装置を使用することができ、また、ブリッジ片形成工程は、既存のノズル式樹脂注出装置を使用することができ、これらは何れも公知であるため説明を省略する。
【0027】
[製造方法]
先ず、タイルセット工程で図3(a),(b)のように、受け台1の底板2上にタイルT,T…を表向きにして並べる。前記のように受け台1には整列凸片4が形成されているため、狂い無く簡単にセットすることができる。
【0028】
次に、ブリッジ片形成工程で、図4(a),(b)のように、タイルT,T…を並べた受け台1の樹脂受け部6に対し、公知の樹脂供給ノズル(図示せず)を使って流動性を有する光硬化樹脂を注出し、光硬化樹脂を樹脂受け部6上で適度に盛り上げてタイルT,T同士の間に硬化前のブリッジ片Bを形成する。前記のようにタイルTの裏面周辺部Ttにはテーパが形成されているため、流動性を有するブリッジ片Bは、その一部が前記テーパの隙間にも入り込む。なお、ブリッジ片形成工程は、樹脂供給ノズル内の光硬化樹脂の硬化(ひいては樹脂供給ノズルの詰まり)を防ぐため、紫外線を遮蔽した専用の作業室又は作業箱の内部で行う。
【0029】
ここまでの工程は、前記のように公知の吸着式タイル搬送装置や、公知のノズル式樹脂注出装置を使って自動で行うが、もちろん手作業で行うようにしてもよい。
【0030】
次に、上記のようにしてタイルT,T…を並べ終えた受け台1を、図5のように樹脂硬化装置12の搬送手段13(ベルトコンベア)の上面に載置し、低速で移動させることにより光照射手段14の下を潜らせる。そうすると、まず、上面から直接の照射を受けるブリッジ片Bの表側から順に硬化する。また、図5拡大図に矢示したように、光の一部が光通過部7を通って光反射部8の反射面8aに当たり、ブリッジ片B(光硬化樹脂)の裏面に向かって反射する。従って、上方の光照射手段14から照射した光で、タイルTの縁に回り込んだブリッジ片Bをも硬化させることができる。
なお、光照射手段14の光源に対して受け台1が移動することにより、光反射部8に当たる光の入射角が刻々と変化し、それによって光の反射角も刻々と変化するから、ブリッジ片Bの裏面に光が満遍なく当たる。
【0031】
以上のように受け台1が光照射手段14の下を通過すると、紫外線によりブリッジ片Bが硬化するため、図7,図8に示したように個々のタイルT,T…同士がつながって一つのタイルユニットUが出来上がる。なお、このタイルユニットUは、受け台1の前記した貫通孔11から突き上げ棒を突き上げることにより、受け台1から取り出すことができる。
【0032】
図6は、受け台1の他の形態を示すものであって、整列凸片4の端部に、上から下に向かって下り勾配となるテーパ4aを形成したものである。こうすることにより整列凸片4による光の影を極力小さくすることができるから、反射面8aに光が当たりやすい。
【0033】
以上、本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば実施形態では、タイルセット工程の後にブリッジ片形成工程を配置したが、タイルセット工程とブリッジ片形成工程の順序は入れ替え可能であり、受け台1上に硬化前のブリッジ片Bを先に形成してからタイルT,T…をセットするようにしてもよい。
また、実施形態では、樹脂受け部6と光通過部7を透明チップ10で形成したが、樹脂受け部6のみを透明チップ10で形成し、底板2に窓穴を開けてその窓穴を光通過部7としてもよい。例えば、図1のチップ設置部9の大きさをそのままにして透明チップ10をブリッジ片B程度の大きさに小さくしたような構造であり、透明チップ10の周りの空間が窓穴形態の光通過部になる。
また、受け台1の整列凸片4は、タイルT,T…を整列させるためのものであり、従ってタイルT,T…を整列状態に固定する手段を別途設けた場合には不要である。
また、実施形態では受け台1を金属で形成したが、受け台1の全部をアクリルなどの透明な合成樹脂で型成形し、底板2の裏面に銀メッキを施して光反射部8としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】タイルユニットの製造に使用する受け台の一部を分解した斜視図である。
【図2】(a)はタイルユニットの製造に使用する受け台の平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】(a)は受け台にタイルを並べた状態を示す平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】(a)は受け台にタイルを並べてブリッジ片を形成した状態を示す平面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【図5】樹脂硬化装置の要部を示す断面図である。
【図6】受け台の他の形態を示すもので、樹脂硬化装置の要部を示す断面図である。
【図7】下半分を裏面図にして示すタイルユニットの表面図である。
【図8】図7のD−D線断面図である。
【符号の説明】
【0035】
T …タイル
B …ブリッジ片
U …タイルユニット
1 …受け台
2 …底板
3 …縁枠
4 …整列凸片
5 …凸片分断領域
6 …樹脂受け部
7 …光通過部
8 …光反射部
8a…反射面
9 …チップ設置部
10…透明チップ
12…樹脂硬化装置
13…搬送手段
14…光照射手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定数のタイルを光硬化樹脂によるブリッジ片で連結してなるタイルユニットを製造する際に、前記タイルを所定の目地間隔を離して整列させると共にその整列を保った状態で光硬化樹脂の硬化処理を行うための受け台であって、
前記所定数のタイルを所定の目地間隔を離して整列させる底板と、
流動性を有する光硬化樹脂を載せて硬化前のブリッジ片を保持する透明な樹脂受け部と、
前記樹脂受け部の周囲に形成した光通過部と、
前記樹脂受け部の表面に対して裏方向に距離を置き且つ樹脂受け部の前記表面に反射面を向かわせた光反射部と、を備え、
前記タイルの上方から照射した光硬化樹脂硬化用の光を、前記光通過部から光反射部の反射面に当ててブリッジ片の裏面に照射させ得るようにしたことを特徴とするタイルユニット製造用の受け台。
【請求項2】
前記底板に凹状又は穴状のチップ設置部を形成し、そのチップ設置部に透明チップを嵌めてその透明チップで樹脂受け部と光通過部を形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載のタイルユニット製造用の受け台。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の受け台と、
その受け台を搬送する搬送手段と、
その搬送手段によって搬送される受け台が下を通り得る高さに設置されその受け台上に形成したブリッジ片と光通過部に向けて上方から光を照射する光照射手段と、を備え、
前記光照射手段で光を照射した状態で受け台を移動させるようにしたことを特徴とするタイルユニット製造用の樹脂硬化装置。
【請求項4】
底板と、
その底板の周縁を囲う縁枠と、
タイル同士の間に目地相当の間隔を開けるべく前記底板の表側の面に突設した整列凸片と、
タイルの一辺に対応する整列凸片の少なくとも一箇所を分断させて形成した凸片分断領域と、
主として前記凸片分断領域に設けられ、流動性を有する光硬化樹脂を載せて硬化前のブリッジ片を形成する透明な樹脂受け部と、
その樹脂受け部の周囲に形成した光通過部と、
前記樹脂受け部の表面に対して裏方向に距離を置き且つ樹脂受け部の前記表面に反射面を向かわせた光反射部と、を備えた受け台を使用し、
前記受け台の底板上にタイルを整列させてから前記樹脂受け部に対し流動性を有する光硬化樹脂で硬化前のブリッジ片を形成するか、又は、前記樹脂受け部に対し流動性を有する光硬化樹脂で硬化前のブリッジ片を形成してから前記受け台の底板上にタイルを整列させるようになし、その後、前記樹脂受け部の上方から光を照射してブリッジ片を硬化させ、さらにその光を前記光通過部から光反射部の反射面に当ててブリッジ片の裏面に照射させ、そうしてブリッジ片の裏側を硬化させるようにしたことを特徴とするタイルユニットの製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−150086(P2009−150086A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−327589(P2007−327589)
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【出願人】(597122426)
【Fターム(参考)】