説明

タグ取付シート、タグ情報書込装置、及びタグ情報書込システム

【課題】本発明の目的は、隣り合うタグの配置間隔を狭くしても、書き込み目標のタグと隣り合うタグに誤った情報を書き込むのを抑制可能なタグ付きシートを提供すること。
【解決手段】台紙10Aに取付けられ、電波で電子情報を送受信する第1タグ12と、台紙10Aに第1タグ12と隣り合うように取付けられ、電波で電子情報を送受信すると共に、平面視において第1タグ12のアンテナ16の延出方向と交差する方向にアンテナ26が延出する第2タグ22と、をタグ取付シート10が備えることで、隣り合う第1タグ12と第2タグ22との配置間隔を狭くしても、書き込み目標の第1タグ12と隣り合う第2タグ22に誤った情報を書き込むのを抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タグ取付シート、タグ情報書込装置、及びタグ情報書込システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触で情報を送受信可能なRFID(Radio Frequency Identification)システムが開発されている。このRFIDシステムは、電子回路を搭載し情報を保持するICチップ(RFIDタグ)と、ICチップから情報を読み取る又はICチップに情報を書き込むリーダ/ライタ(読取/書込装置)とから構成される。
【0003】
特許文献1には、内部にRFIDタグを封入したラベル片を長手方向に等間隔で仮着した連続ラベル紙を搬送しつつ、RFIDタグに情報を書き込み、ラベル片の表面に画像形成を行うRFIDタグ書込み機能付き(搭載)の画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、リーダ/ライタにRFIDタグのタグ側アンテナと通信するためのリーダ/ライタ側アンテナを設けて両者間の情報伝達を非接触で行っている。また、特許文献1では、RFIDタグへの情報の書き込み精度を上げつつ、書込み作業でのスループットの低下を抑制するために、連続ラベル紙の搬送速度を最適な搬送速度となるように制御している。
【特許文献1】特開2003−140548号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、隣り合うRFIDタグの配置間隔を狭くし過ぎると、リーダ/ライタから送信される電波を、書き込み目標のRFIDタグに隣り合うRFIDタグも受信してしまい、隣り合うRFIDタグに誤った情報が書き込まれる。
【0005】
本発明の目的は、隣り合うタグの配置間隔を狭くしても、書き込み目標のタグと隣り合うタグに誤った情報が書き込まれることを抑制可能なタグ付きシートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載のタグ取付シートは、シートに取付けられ、電波で情報を送受信する第1タグと、前記シートに前記第1タグと隣り合うように取付けられ、電波で情報を送受信すると共に、平面視において前記第1タグのアンテナの延出方向と交差する方向にアンテナが延出する第2タグと、を備える。
【0007】
本発明の請求項2に記載のタグ取付シートは、前記第1タグのアンテナの延出方向と、前記第2タグのアンテナの延出方向とが直交している。
【0008】
本発明の請求項3に記載のタグ取付シートは、前記シートに前記第1タグと前記第2タグとが夫々複数個取付けられ、前記シートの一方向に沿って隣り合う前記第1タグのアンテナの延出方向と、前記第2タグのアンテナの延出方向とが直交している。
【0009】
本発明の請求項4に記載のタグ取付シートは、前記第1タグのアンテナの延出方向と前記第2タグのアンテナの延出方向とが直交するように前記シートの両面に前記第1タグ及び前記第2タグが配置されている。
【0010】
本発明の請求項5に記載のタグ取付シートは、シートを蛇腹折りして展開し、電波で情報を送受信する第1タグと、電波で情報を送受信する第2タグとを前記シートの折り目の両側に取り付けた。
【0011】
本発明の請求項6に記載のタグ情報書込装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項のタグ取付シートを搬送する搬送手段と、前記タグ取付シートの搬送経路上に設けられ、搬送される前記タグ取付シートの第1タグのアンテナと送受信できる向きのアンテナ及び前記第2タグのアンテナと送受信できる向きのアンテナを有し、前記第1タグのアンテナ及び前記第2タグのアンテナに対して電波で情報を送信し、前記情報を前記第1タグ及び前記第2タグに書き込む書込手段と、を備える。
【0012】
本発明の請求項7に記載のタグ情報書込システムは、請求項1〜請求項5の何れか1項のタグ取付シートを請求項6のタグ情報書込装置へ送り、前記第1タグと前記第2タグに情報を書き込む。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明は、本構成を有していない場合と比較して、隣り合う第1タグ及び第2タグの配置間隔を狭くしても、書き込み目標の第1タグと隣り合う第2タグに誤った情報が書き込まれることを抑制できる。
【0014】
請求項2の発明は、本構成を有していない場合と比較して、書き込み目標の第1タグと隣り合う第2タグに誤った情報が書き込まれることを効果的に抑制できる。
【0015】
請求項3の発明は、本構成を有していない場合と比較して、シートの一方向に沿って取付けられた複数の第1タグ及び第2タグに誤った情報が書き込まれることを抑制しつつ、一括で情報を書き込むことができる。
【0016】
請求項4の発明は、本構成を有していない場合と比較して、1枚のシートにより多くの第1タグ及び第2タグを取付けることができる。
【0017】
請求項5の発明は、本構成を有していない場合と比較して、シートの折り目の両側に取り付けた第1タグ及び第2タグの配置間隔を狭くしても、書き込み目標の第1タグと隣り合う第2タグに誤った情報が書き込まれることを抑制できる。
【0018】
請求項6の発明は、本構成を有していない場合と比較して、タグ取付シートの書き込み目標の第1タグと隣り合う第2タグに誤った情報が書き込まれることを抑制できる。
【0019】
請求項7の発明は、本構成を有していない場合と比較して、タグ取付シートの書き込み目標の第1タグと隣り合う第2タグに誤った情報が書き込まれることを抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である第1実施形態について詳細に説明する。図1は、第1実施形態のタグ取付シート10の第1タグ12及び第2タグ22にタグ情報書込装置40で情報を書き込むタグ情報書込システム80の全体構成図である。
【0021】
図1に示されるように、タグ情報書込システム80の、タグ取付シート10の搬送方向(矢印E方向)の上流側(以下、単に「上流側」という場合もある)には、搬送路82を通じてタグ取付シート10をタグ情報書込装置40へ供給するシート供給装置90が設けられている。
【0022】
シート供給装置90は、内部にタグ取付シート10を束状に積層して収納する給紙トレイ91と、この給紙トレイ91から最上位のタグ取付シート10をピックアップするピックアップローラ92と、ピックアップされたタグ取付シート10を挟持して搬送路82へ搬送する一対の搬送ローラ94と、を備えている。
【0023】
搬送ローラ94で搬送したタグ取付シート10は、搬送路82を通ってタグ情報書込装置40(詳細は後述)へ供給される。タグ情報書込装置40では、供給されたタグ取付シート10の第1タグ12及び第2タグ22に所定の情報を書き込む。情報が書き込まれた後のタグ取付シート10は、タグ情報書込装置40の搬送ベルト60及び搬送ベルト70によって搬送方向の下流側に設けられた搬送路84へと挟持搬送される。
【0024】
搬送路84の下流側には、搬送路84を通ったタグ取付シート10を収納するシート収納装置96が設けられている。このシート収納装置96は、内部にタグ取付シート10を束状に積層して収納できる収納トレイ97と、搬送路84を通ったタグ取付シート10を挟持して収納トレイ97へ搬送する一対の搬送ローラ98と、を備えている。
【0025】
<タグ情報書込装置>
図1に示されるように、タグ情報書込装置40は、装置本体内に駆動回転する搬送ベルト60と、搬送ベルト60に対して従動回転する搬送ベルト70と、タグ取付シート10の第1タグ12及び第2タグ22に情報を書き込む情報書込ユニット42と、電気系統を制御するコントローラ58とを備えている。また、図示しないが、搬送ベルト70の搬送方向Eの上流側には、搬送路82を通って供給されるタグ取付シート10の搬送方向の先端(又は前端)及び後端を検出する光学式センサが設けられており、この光学式センサは検出信号をコントローラ58に送るようになっている。
【0026】
搬送ベルト60は、装置本体に回動自在に支持された複数のプーリ62に巻き掛けられており、複数のプーリ62の一つに連結された駆動モータ64の駆動力(回転力)によって回転する。この駆動モータ64は、後述するコントローラ58に接続されている。
【0027】
搬送ベルト70は、搬送ベルト60よりも装置上部に配置され、装置本体に回動自在に支持された一対のプーリ72に巻き掛けられている。また、搬送ベルト70は、搬送ベルト60の回転に対して従動回転し、搬送路82を通って搬送されたタグ取付シート10を搬送ベルト60と共に挟持搬送するようになっている。なお、搬送ベルト60はタグ取付シート10の下面に接触し、搬送ベルト70はタグ取付シート10の上面に接触する。また、搬送ベルト60及び搬送ベルト70は、電波を通す材料、例えば、ゴムで成形されている。
【0028】
図1及び図2に示されるように、情報書込ユニット42は、矩形状のハウジング44と、ハウジング44内に収納された複数(本実施形態では5つ)のアンテナユニット46とを備えている。このアンテナユニット46は、電波を送受信するポール状のアンテナ48と、アンテナ48の一端部に接続されて電波の送受信を制御する電波変換制御部50とを含んで構成されている。この電波変換制御部50は、コントローラ58に接続されており、コントローラ58からの電子情報を電波に変換してアンテナ48から送信(発信)するようになっている。なお、この電波変換制御部50は、アンテナ48で受信した電波を電子情報に変換してコントローラ58へ送信することもできる。
【0029】
また、図2に示されるように、アンテナユニット46のアンテナ48は、搬送方向の上流側と下流側とでアンテナ48の向き(延出方向)が交差(本実施形態では直交)している。具体的には、搬送方向の上流側に配置されたアンテナユニット46をアンテナユニット46A(アンテナ48A、電波変換制御部50A)とし、搬送方向の下流側に配置されたアンテナユニット46をアンテナユニット46B(アンテナ48B、電波変換制御部50B)としたとき、アンテナ48Aは搬送方向に沿って延出しており、アンテナ48Bは搬送方向と直交する方向に延出している。このため、アンテナ48Aから発信される電波(偏波)の振動方向と、アンテナ48Bから発信される電波(偏波)の振動方向は、90度位相がずれる。つまり、アンテナ48Aとアンテナ48Bとの配置間隔を狭めても電波同士の干渉が最小限に抑制される。また、アンテナ48Aは、後述するタグ取付シート10が情報書込ユニット42上を移動したときに、平面視で後述する第1タグ12のアンテナ16と夫々重なるように配置されている。同様に、アンテナ48Bは、後述するタグ取付シート10が情報書込ユニット42上を移動したときに、平面視で後述する第2タグ22のアンテナ26と夫々重なるように配置されている。なお、本実施形態では、アンテナユニット46Aは3つであり、アンテナユニット46Bは2つである。
【0030】
本実施形態のタグ情報書込システム80では、電波の周波数帯を2.45GHz帯(マイクロ波)に設定している。このため、ポール状のアンテナ48からは直進性、指向性が強い電波が発信される。なお、本実施形態では、電波の周波数帯を2.45GHz帯(マイクロ波)に設定しているが、本発明は、この構成に限定される必要はなく、860MHz〜960MHz帯(UHF帯)に設定してもよい。UHF帯の電波はマイクロ波と同様に直進性、指向性に優れる。
【0031】
コントローラ58は、搬送ベルト60を回転させる駆動モータ74を制御している。つまり、搬送ベルト60と搬送ベルト70とでタグ取付シート10を搬送制御している。具体的には、コントローラ58は、図示しない光学式センサでタグ取付シート10の先端又は後端を検出した検出信号に基づいて、タグ取付シート10の搬送を所定の位置で停止するようになっている。すなわち、コントローラ58は、タグ取付シート10の第1タグ12及び第2タグ22への情報の書込み時には、一旦、タグ取付シート10の搬送を停止し、書込み終了後、タグ取付シート10の搬送を再開するように駆動モータ74を制御することができる。
【0032】
<タグ取付シート>
図3(A)及び図3(B)には、タグ情報書込装置40で第1タグ12及び第2タグ22に情報が書き込まれるタグ取付シート10が示されている。タグ取付シート10は、シートの一例としての台紙10Aと、この台紙10A上に剥離自在に貼付けられ、第1タグ12又は第2タグ22が封入された複数のラベル片11とからなる。なお、本実施形態では、タグ取付シート10の台紙10Aは、A4サイズであり、ラベル片11が5行2列(長手方向が行方向Y、短手方向が列方向X)で貼付けられている(ラベル片11は合計10個)。また、ラベル片11は、表面が画像形成(印刷)可能となっており、裏面には、台紙10Aから剥がしたとき、書籍などの管理用の物品に貼り付けることができるように糊が付着している。
【0033】
Y方向に奇数行のラベル片11の内部には、RFIDタグとしての第1タグ12が封入され、偶数行のラベル片11の内部には、RFIDタグとしての第2タグ22が封入されている。換言すれば、第1タグ12及び第2タグ22は、ラベル片11を介して台紙10Aに取付けられている。第1タグ12は、電子情報を記憶するための不揮発性メモリ(以下単にメモリと記載)を搭載したICチップ14と、ICチップ14に電気的に接続されたポール状のアンテナ16とを含んで構成されている。メモリとしては、電気的に書換え可能なメモリを用いているが、用途に合わせて初回のみ書き込み可能なメモリを用いてもよい。また、アンテナ16は、ICチップ14の両側にX方向に沿って延出している。また、第2タグ22は、電子情報を記憶するためのメモリを搭載したICチップ24と、ICチップ24に電気的に接続されたポール状のアンテナ26とを含んで構成されている。メモリとしては、電気的に書換え可能なメモリを用いているが、用途に合わせて初回のみ書き込み可能なメモリを用いてもよい。また、アンテナ26は、ICチップ24の両側にY方向に沿って延出している。ここで、タグ取付シート10を平面視すると、第1タグ12のアンテナ16の延出方向と、第2タグ22のアンテナ26の延出方向とが直交している。なお、本実施形態では、第1タグ12のアンテナ16の延出方向と、2のアンテナ16の延出方向とが直交するように第1タグ12及び第2タグ22を台紙10A上に配置する構成としているが、第1タグ12のアンテナ16の延出方向と、2のアンテナ16の延出方向とが90度〜110度の範囲で交差するように第1タグ12及び第2タグ22を台紙10A上に配置する構成としてもよい。
【0034】
次に、第1実施形態のタグ情報書込システム80の作用について説明する。図1に示されるように、シート供給装置90からピックアップされたタグ取付シート10は、搬送ローラ94で挟持搬送されて搬送路82を通り、タグ情報書込装置40へ供給される。なお、タグ取付シート10は、短手方向(列方向X)が搬送方向Eとなるようにタグ情報書込装置40へ供給される(図4参照)。供給されたタグ取付シート10は、図示しない光学式センサで先端又は後端が検出される。この検出信号に基づいて、コントローラ58は駆動モータ74を駆動させて搬送ベルト60とこれに従動する搬送ベルト70を回転させ、タグ取付シート10を所定の位置まで挟持搬送させる。
【0035】
コントローラ58は、タグ取付シート10が図5の位置に到達すると駆動モータ74を停止させてタグ取付シート10の搬送を一旦停止する。なお、図5の位置とは、平面視でアンテナユニット46Aのアンテナ48Aと、第1タグ12のアンテナ16とが重なる位置、特に本実施形態でのアンテナが重なる位置とは、例えば、ICチップ14の両側に延出するアンテナ16の両端が共にアンテナ48Aに重なる位置を指している。タグ取付シート10が停止した後、コントローラ58はアンテナユニット46Aの電波変換制御部50Aに書込み用の電子情報を送信する。
【0036】
電波変換制御部50Aは、コントローラ58からの書込み用の電子情報を電波に変換しアンテナ48Aに重なっている第1タグ12のアンテナ16に向けて電波を発信する。アンテナ16はこの電波を受信する。受信した電波はICチップ14の電気回路でエネルギー(アンテナの共振作用で得られるエネルギー)と信号(電子情報)とに変換される。エネルギーが供給されたICチップ14は、電子情報をメモリに書き込む(メモリで記憶する)。メモリへの書込みが完了した後、コントローラ58は、タグ取付シート10を再び下流側へ搬送させる。
【0037】
ここで、アンテナ48Aからアンテナ16へ発信される電波は、図8に示されるような偏波(偏波の振動方向はX方向(又は搬送方向))となる。第1タグ12にY方向に隣接する第2タグ22のアンテナ26はY方向に延出しているため、振動方向が搬送方向(Y方向)となる偏波を受信した場合、最も強い電波を得られるが、搬送方向と直交する方向(X方向)となる偏波を受信した場合、電波が弱すぎるため、第2タグ22のICチップ24を動作させるだけのエネルギーが得られない。つまり、アンテナ48Aからアンテナ16へ電波を送信しても、第2タグ22は動作しない(即ち誤動作しない)ため第2タグ22に対して誤った書込みが抑制される。
【0038】
なお、本実施形態では、コントローラ58から電波変換制御部50Aへ書込み用の電子情報を送信してから所定時間後にタグ取付シート10を再び搬送させる構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、書込み不良などを防止するために、ICチップ14のメモリへの書込みが完了した後、ICチップ14から書込み完了を知らせる電子情報をアンテナ16、アンテナ48Aを介してコントローラ58に伝達する構成としてもよい。なお、図6では、図5において電子情報の書込みが完了した第1タグ12を黒塗りにしている。
【0039】
次に、コントローラ58は、タグ取付シート10が図6の位置に到達すると駆動モータ74を停止させてタグ取付シート10の搬送を一旦停止する。なお、図6の位置とは、平面視でアンテナユニット46Aのアンテナ48Aと第1タグ12のアンテナ16とが重なり、アンテナユニット46Bのアンテナ48Bと第2タグ22のアンテナ26とが重なる位置である。タグ取付シート10が停止した後、コントローラ58はアンテナユニット46Aの電波変換制御部50Aに書込み用の電子情報を送信し、アンテナユニット46Bの電波変換制御部50Aに書込み用の電子情報を送信する。
【0040】
電波変換制御部50Aは、コントローラ58からの電子情報を電波に変換しアンテナ48Aに重なっている第1タグ12のアンテナ16に向けて電波を発信する。アンテナ16はこの電波を受信する。受信した電波はICチップ14の電気回路でエネルギーと信号(電子情報)とに変換される。エネルギーが供給されたICチップ14は、電子情報をメモリに書き込む(メモリで記憶する)。また、電波変換制御部50Bも同様に、コントローラ58からの電子情報を電波に変換しアンテナ48Bに重なっている第2タグ22のアンテナ26に向けて電波を発信する。アンテナ26はこの電波を受信する。受信した電波はICチップ24の電気回路でエネルギーと信号(電子情報)とに変換される。エネルギーが供給されたICチップ24は、電子情報をメモリに書き込む(メモリで記憶する)。メモリへの書込みが完了した後、コントローラ58は、タグ取付シート10を再び下流側へ搬送させる。なお、図7では、図5及び図6において電子情報の書込みが完了した第1タグ12及び第2タグ22を黒塗りにしている。
【0041】
次に、コントローラ58は、タグ取付シート10が図7の位置に到達すると駆動モータ74を停止させてタグ取付シート10の搬送を一旦停止する。なお、図7の位置とは、平面視でアンテナユニット46Bのアンテナ48Bと第2タグ22のアンテナ26とが重なる位置である。タグ取付シート10が停止した後、コントローラ58はアンテナユニット46Bの電波変換制御部50Aに書込み用の電子情報を送信する。
【0042】
電波変換制御部50Bは、コントローラ58からの電子情報を電波に変換しアンテナ48Bに重なっている第2タグ22のアンテナ26に向けて電波を発信する。アンテナ26はこの電波を受信する。受信した電波はICチップ24の電気回路でエネルギーと信号(電子情報)とに変換される。エネルギーが供給されたICチップ24は、電子情報をメモリに書き込む(メモリで記憶する)。これにより、タグ取付シート10の第1タグ及び第2タグへの情報の書込みが完了する。書込みが完了した後、コントローラ58は、タグ取付シート10を搬送路84へ搬送させる。タグ取付シート10は、搬送路84を通り、搬送ローラ98に挟持搬送されてシート収納装置96の収納トレイ97へ積層されて収納される。
【0043】
なお、本実施形態では、第1タグ12及び第2タグ22に書込む電子情報を同一のものとする構成としているが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、各タグに別々の電子情報を書き込んでもよい。別々の電子情報を書き込む場合には、書込み対象のタグ毎にコントローラ58から別々の電子情報を送信させればよい。
【0044】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図9及び図10に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
図9に示されるように、第2実施形態のタグ取付シート150は、第1実施形態のタグ取付シート10と第1タグ12及び第2タグ22の配置が異なっている。具体的に説明すると、第1タグ12に隣り合うタグが全て第2タグとなるように配置、つまり、行方向及び列方向に第1タグ12及び第2タグ22が交互に配置されている。
【0046】
図10に示されるように、第2実施形態のタグ情報書込装置160は、第1実施形態のタグ情報書込装置40とアンテナユニット46A及びアンテナユニット46Bの配置及び数量が異なっている。具体的には、情報書込ユニット162には、アンテナユニット46A及びアンテナユニット46Bが夫々5個ずつ設けられており、これらのアンテナユニット46Aのアンテナ48A及びアンテナユニット46Bのアンテナ48Bがタグ取付シート150の第1タグ12のアンテナ16及び第2タグ22のアンテナ26に平面視で重なるように夫々配置されている。
【0047】
次に、第2実施形態の作用について説明する。タグ取付シート150を搬送方向に移動させると、アンテナユニット46Aのアンテナ48A及びアンテナユニット46Bのアンテナ48Bが夫々第1タグ12のアンテナ16及び第2タグ22のアンテナ26に重なる。この状態で、各アンテナユニット46A及びアンテナユニット46Bから各第1タグ12及び第2タグ22に書込み用の電子情報を送信することで、一括して第1タグ12及び第2タグ22に電子情報の書込みが行える。このとき、第1タグ12のアンテナ16の延出方向及び第2タグ22のアンテナ26の延出方向が直交しているため、隣接するアンテナユニット46Aとアンテナユニット46Bとから発信される電波同士が干渉するのが抑制されると共に、第1タグ12及び第2タグ22が電波を受信して誤動作し、メモリに誤書込みをすることが防止される。
【0048】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図11(A)、図11(B)及び図12に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
図11に示されるように、第3実施形態のタグ取付シート170は台紙10Aの両面に5行2列の配列でラベル片11が仮着されている。ここで、タグ取付シート170の表面側のラベル片11に対する第1タグ12及び第2タグ22の配置は、第2実施形態のタグ取付シート150の第1タグ12及び第2タグ22の配置と同じである。また、タグ取付シート170の裏面側のラベル片11に対する第1タグ12及び第2タグ22の配置は、タグ取付シート170の表面側の第1タグ12及び第2タグ22の配置と左右対称となっている。このため、図11に示されるように、表面側の第1タグ12のアンテナ16と裏面側の第2タグ22のアンテナ26とが平面視で直交して重なるようになっている。
【0050】
図12に示されるように、タグ取付シート170は、第2実施形態のタグ情報書込装置160を用いて第1タグ12及び第2タグ22に電子情報の書込みを行うことができる。
【0051】
次に、第3実施形態の作用について説明する。タグ取付シート170は、両面に第1タグ12及び第2タグ22が配置されるため、2枚のシートに別々に第1タグ12及び第2タグ22を配置するよりも、シートのコストを削減可能となる。また、給紙トレイ91及び収納トレイ97への積載量を増加させられる。
【0052】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を図13及び図14に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。
【0053】
図13に示されるように、第4実施形態のタグ取付シート180は、第1実施形態のタグ取付シート10のアンテナ16の延出方向、及びアンテナ26の延出方向が異なっている。具体的に説明すると、タグ取付シート180の第1タグ12のアンテナ16は左上から右下へ傾斜して延出しており、第2タグ22のアンテナ26は右上から左下へ傾斜して延出している。また、第1タグ12のアンテナ16の延出方向と、第2タグ22のアンテナ26の延出方向とが平面視で直交している。
【0054】
図14に示されるように、第4実施形態のタグ情報書込装置190は、第1実施形態のタグ情報書込装置40のアンテナ48Aの延出方向、及びアンテナ48Bの延出方向が異なっている。具体的に説明すると、アンテナユニット46Aのアンテナ48Aは左上がりに傾斜して延出し、アンテナユニット46Bのアンテナ48Bは右上がりに傾斜して延出しており、搬送されるタグ取付シート180の第1タグ12のアンテナ16にアンテナユニット46Aのアンテナ48Aが平面視で重なり、第2タグ22のアンテナ26にアンテナユニット46Bのアンテナ48Bが平面視で重なるようになっている。また、アンテナユニット46Aのアンテナ48Aの延出方向と、アンテナユニット46Bのアンテナ48Bの延出方向とが直交している。
【0055】
次に、第4実施形態の作用について説明する。第1タグ12のアンテナ16の延出方向、及び第2タグ22のアンテナ26の延出方向をタグ取付シート180の斜め方向にしたことで、タグ取付シート180のカールが抑制される。つまり、台紙190Aが縦目でも横目でも第1タグ12のアンテナ16及び第2タグ22のアンテナ26が斜め方向に延出しているため、各アンテナの剛性によってタグ取付シート180の剛性も向上し、タグ取付シート180のカールが抑制される。
【0056】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を図15及び図16(A)〜図16(C)に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。
【0057】
図15に示されるように、第5実施形態のタグ情報書込システム200は、後述するタグ情報書込装置230へタグ取付シートを供給するためのシート供給装置90を上下に並べて2つ備えている。上側のシート供給装置90から供給されるタグ取付シート210(詳細後述)は、搬送路82を通って搬送ローラ86へと搬送され、下側のシート供給装置90から供給されるタグ取付シート220(詳細後述)は、搬送路88を通って搬送ローラ86へと搬送される。また、この搬送路88の途中には、搬送路88内のタグ取付シート220を搬送ローラ86へ挟持搬送するための一対の搬送ローラ87が設けられている。
【0058】
また、図16(A)に示されるように、第5実施形態の第1タグ取付シート210は、第1実施形態のタグ取付シート10と第1タグ12及び第2タグ22の配置が異なっている。具体的に説明すると、第1タグ12に隣り合うタグが全て第2タグ22となるように配置、つまり、行方向及び列方向に第1タグ12及び第2タグ22が交互に配置されている。また、第2タグ22は、ラベル片11の中心よりも左よりに配置されている。また、図16(B)に示されるように、第2タグ取付シート220は、第1タグ12及び第2タグ22の配置が第1タグ取付シート210と左右対称になっている。前述した上側のシート供給装置90の給紙トレイ91には、第1タグ取付シート210が積層して収納され、下側のシート供給装置90の給紙トレイ91には、第2タグ取付シート220が積層して収納されている。
【0059】
図15に示されるように、上側のシート供給装置90から供給された第1タグ取付シート210と、下側のシート供給装置90から供給された第2タグ取付シート220とは、搬送ローラ87で重ね合わされ(平面視)、搬送ベルト60及び搬送ベルト70へ搬送される。
【0060】
図15に示されるように、第5実施形態のタグ情報書込装置230は、搬送ベルト60の間に情報書込ユニット232を備え、搬送ベルト70の間に情報書込ユニット234を備え、これらの情報書込ユニット232及び情報書込ユニット234は互いにベルトを介して対向して配置されている。情報書込ユニット232には、アンテナ48Aの延出方向が搬送方向(列方向)に沿うアンテナユニット46Aが5行2列で10個設けられている。情報書込ユニット234には、アンテナ48Bの延出方向が搬送方向と直行する方向(行方向)に沿うアンテナユニット46Aが5行2列で10個設けられている。これらのアンテナユニット46A及びアンテナユニット46Aを平面視すると、図16(C)に示されるように、アンテナ48Aとアンテナ48Bとが重なると共に直交している。また、2枚重ね合わせて搬送されるタグ取付シート210及びタグ取付シート220の各第1タグ12のアンテナ16にアンテナユニット46Aのアンテナ48Aが重なり、各第2タグ22のアンテナ26にアンテナユニット46Bのアンテナ48Bが重なるようになっている。
【0061】
次に、第5実施形態の作用について説明する。タグ情報書込装置230は、タグ取付シート210及びタグ取付シート220を重ね合わせて搬送し、これらのタグ取付シート210及びタグ取付シート220に取付けられた第1タグ12及び第2タグ22に情報書込ユニット232及び情報書込ユニット234で情報を書き込む。このため、一枚ずつタグ取付シートを処理するよりも多くのタグ取付シートを処理できる。また、タグ情報書込装置230は重ね合わせたタグ取付シート210及びタグ取付シート220に対して一括で情報を書き込める。
【0062】
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態を図17及び図18に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。
【0063】
図17に示されるように、第6実施形態のタグ取付シート240は、台紙240Aが蛇腹折りされており、折り目の両側にラベル片242が剥離可能に貼り付けられている。ラベル片242の内部には、RFIDタグとしての第1タグ250及び第2タグ260の何れかが封入されている。具体的には、第1タグ250及び第2タグ260は、折り目を挟んで左右両側に貼付けられている。第1タグ250は、コイル状のアンテナ252と、このアンテナ252に電気的に接続されたICチップ254を含んで構成されている。また、第2タグ260は、コイル状のアンテナ262と、このアンテナ262に電気的に接続されたICチップ264を含んで構成されている。なお、本実施形態では、アンテナ252及びアンテナ262のコイルの中心を通る中心線Mが互いに直交している。
【0064】
図17に示されるように、第6実施形態のタグ情報書込装置270は、搬送方向上流側から下流側に延びるワイヤ280を2本備えている。このワイヤ280は、図示しない一対のプーリに巻き掛けられており、このプーリに連結された駆動モータ(図示省略)で回転するようになっている(駆動モータはコントローラ58によって制御されている)。また、ワイヤ280は図17に示すように搬送方向Eと直交する方向に2本並んで設けられている。この2本のワイヤ280には、前述したタグ取付シート240の角部が夫々引っ掛かるようになっている(図18参照)。また、ワイヤ280と平行に断面形状がV字型のガイド部材282が搬送方向の上流側から下流側へと延びている。このガイド部材282は、図18に示されるようにタグ取付シート240の中央部分をガイドするようになっている。ここで、ワイヤ280が回転すると、自重でワイヤ280に押し付けられるタグ取付シート240は、中央部分がガイド部材282にガイドされながら、搬送方向に搬送される。
【0065】
また、タグ情報書込装置270は情報書込ユニット272を備えており、この情報書込ユニット272は、アンテナユニット274Aとアンテナユニット274Bとを備えている。このアンテナユニット274Aは、電波変換制御部276Aと、コイル状のアンテナ278Aとからなり、コントローラ58からの電子情報が電波変換制御部276Aで電波に変化される。また、アンテナユニット274Bは、電波変換制御部276Bと、コイル状のアンテナ278Bとからなり、コントローラ58からの電子情報が電波変換制御部276Bで電波に変化される。ここで、本実施形態では、コントローラ58からの電子情報を13.56MHz帯の電波に変換している。また、図18に示されるように、アンテナユニット274Aのアンテナ278Aは、搬送されるタグ取付シート240の第1タグ250のアンテナ252と対向するように配置されている。つまり、タグ取付シート240が搬送されて情報書込ユニット272を通過するときにアンテナ278Aとアンテナ252とは平行且つ平面視でほぼ重なり合う。アンテナユニット274Bのアンテナ278Bは、搬送されるタグ取付シート240の第2タグ260のアンテナ262と対向するように配置されている。つまり、タグ取付シート240が搬送されて情報書込ユニット272を通過するときにアンテナ278Bとアンテナ262とは断面視で平行、且つ平面視でほぼ重なり合う。タグ情報書込装置270で情報の書込みが完了した後は、タグ取付シート240をシート収納装置96に積層して収納する。
【0066】
次に、第6実施形態の作用について説明する。図18に示されるようにタグ取付シート240が搬送方向Eに搬送されて、アンテナ278Aとアンテナ252とが側面視で平行且つ平面視でほぼ重なり合う位置で、タグ取付シート240の搬送が一旦中止される。このとき、コントローラ58からの電子情報が電波変換制御部276Aで電波に変換され、アンテナ278Aから、アンテナ252へと発信される。また、コイル状のアンテナ252とアンテナ278Aとの間では、電磁誘導が発生し、アンテナ252に電気が流れる。これにより、ICチップ254が起動し、メモリに電子情報が書き込まれる。同様に、アンテナ278Bとアンテナ262とが平行且つ重なり合うと、タグ取付シート240の搬送が一旦中止される。このとき、コントローラ58からの電子情報が電波変換制御部276Bで電波に変換され、アンテナ278Bから、アンテナ262へと発信される。また、コイル状のアンテナ262とアンテナ278Bとの間では、電磁誘導が発生し、アンテナ262に電気が流れる。これにより、ICチップ264が起動し、メモリに電子情報が書き込まれる。
【0067】
ここで、図18に示されるように、アンテナ252の中心線Mの方向と、アンテナ262の中心線Mの方向とが直交し、アンテナ278Aの中心線の方向と、アンテナ278Bの中心線の方向とが直交しているため、アンテナ278Aからアンテナ252への電波と、アンテナ278Bからアンテナ262への電波との干渉が抑制される。このための、第1タグ250及び第2タグ260への誤った書込みが抑制される。
【0068】
前述の実施形態では、タグ取付シート10がシート供給装置90、タグ情報書込装置40、シート収納装置96の順で搬送されて各処理が実施される構成としたが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、シート供給装置90とタグ情報書込装置40との間に画像形成可能な印刷装置などを設けてタグ取付シート10のラベル片11の表面に画像形成を実施する構成としてもよく、タグ情報書込装置40とシート収納装置96との間に画像形成可能な印刷装置などを設けてタグ取付シート10のラベル片11の表面に画像形成を実施する構成としてもよい。また、予めタグ取付シートのラベル片の表面に画像形成がなされたタグ取付シート(即ち印刷済みのタグ取付シート)をシート供給装置90の給紙トレイ91に束状に積層して収納させる構成としてもよい。
【0069】
また、前述の実施形態では、タグ取付シートに第1タグ及び第2タグを取付ける構成としたが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、タグ取付シートに第1タグのアンテナの延出方向及び第2タグのアンテナの延出方向のどちらとも異なる方向にアンテナが延出する他のタグを取り付けてもよい。
【0070】
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】第1実施形態のタグ情報書込システムの構成を示す全体図である。
【図2】第1実施形態のタグ情報書込装置の情報書込ユニットを説明するための部分断面平面図である。
【図3】(A)第1実施形態のタグ取付シートの一部分を断面とした平面図である。(B)第1実施形態のタグ取付シートの部分断面側面図である。
【図4】第1実施形態のタグ取付シートがタグ情報書込装置の搬送ベルト上に配置された状態を示す平面図である。
【図5】タグ取付シートがタグ情報書込装置の搬送ベルト上を搬送されて、第1の書込みを実施する状態を示す平面図である。
【図6】タグ取付シートがタグ情報書込装置の搬送ベルト上を搬送されて、第2の書込みを実施する状態を示す平面図である。
【図7】タグ取付シートがタグ情報書込装置の搬送ベルト上を搬送されて、第3の書込みを実施する状態を示す平面図である。
【図8】アンテナユニットから発信される電波が第1タグによって受信される状態を示す側面から見た説明図である。
【図9】第2実施形態のタグ取付シートの一部分を断面とした平面図である。
【図10】第2実施形態のタグ取付シートがタグ情報書込装置の搬送ベルト上に配置された状態を示す平面図である。
【図11】(A)第3実施形態のタグ取付シートの一部分を断面とした平面図である。(B)第3実施形態のタグ取付シートの部分断面側面図である。
【図12】第3実施形態のタグ取付シートがタグ情報書込装置の搬送ベルト上に配置された状態を示す平面図である。
【図13】第4実施形態のタグ取付シートの一部分を断面とした平面図である。
【図14】第4実施形態のタグ取付シートがタグ情報書込装置の搬送ベルト上に配置された状態を示す平面図である。
【図15】第5実施形態のタグ情報書込システムの構成を示す全体図である。
【図16】(A)第5実施形態の第1タグ取付シートの一部分を断面とした平面図である。(B)第5実施形態の第2タグ取付シートの一部分を断面とした平面図である。(C)タグ情報書込装置の情報書込ユニットを示す平面説明図である。
【図17】第6実施形態のタグ取付シート及びタグ情報書込装置の情報書込ユニットを示す平面説明図である。
【図18】第6実施形態のタグ取付シートがタグ情報書込装置の搬送ベルト上に配置された状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
【0072】
10 タグ取付シート
12 第1タグ
16 アンテナ
22 第2タグ
26 アンテナ
40 タグ情報書込装置
42 情報書込ユニット(情報書込手段)
48A アンテナ
48B アンテナ
60 搬送ベルト(搬送手段)
70 搬送ベルト(搬送手段)
80 タグ情報書込システム
150 タグ取付シート
160 タグ情報書込装置
162 情報書込ユニット(情報書込手段)
170 タグ取付シート
180 タグ取付シート
190 タグ情報書込装置
200 タグ情報書込システム
210 第1タグ取付シート
220 第2タグ取付シート
230 タグ情報書込装置
232 情報書込ユニット(情報書込手段)
234 情報書込ユニット(情報書込手段)
240 タグ取付シート
250 第1タグ
252 アンテナ
260 第2タグ
262 アンテナ
270 タグ情報書込装置
272 情報書込ユニット(情報書込手段)
278A アンテナ
278B アンテナ
E 搬送方向
X 列方向
Y 行方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに取付けられ、電波で情報を送受信する第1タグと、
前記シートに前記第1タグと隣り合うように取付けられ、電波で情報を送受信すると共に、平面視において前記第1タグのアンテナの延出方向と交差する方向にアンテナが延出する第2タグと、
を備えるタグ取付シート。
【請求項2】
前記第1タグのアンテナの延出方向と、前記第2タグのアンテナの延出方向とが直交している請求項1に記載のタグ取付シート。
【請求項3】
前記シートに前記第1タグと前記第2タグとが夫々複数個取付けられ、
前記シートの一方向に沿って隣り合う前記第1タグのアンテナの延出方向と、前記第2タグのアンテナの延出方向とが直交している請求項1に記載のタグ取付シート。
【請求項4】
前記第1タグのアンテナの延出方向と前記第2タグのアンテナの延出方向とが直交するように前記シートの両面に前記第1タグ及び前記第2タグが配置されている請求項1に記載のタグ取付シート。
【請求項5】
シートを蛇腹折りして展開し、電波で情報を送受信する第1タグと、電波で情報を送受信する第2タグとを前記シートの折り目の両側に取り付けたタグ取付シート。
【請求項6】
請求項1〜請求項5の何れか1項のタグ取付シートを搬送する搬送手段と、
前記タグ取付シートの搬送経路上に設けられ、搬送される前記タグ取付シートの第1タグのアンテナと送受信できる向きのアンテナ及び前記第2タグのアンテナと送受信できる向きのアンテナを有し、前記第1タグのアンテナ及び前記第2タグのアンテナに対して電波で情報を送信し、前記情報を前記第1タグ及び前記第2タグに書き込む書込手段と、
を備えるタグ情報書込装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項5の何れか1項のタグ取付シートを請求項6のタグ情報書込装置へ送り、前記第1タグと前記第2タグに情報を書き込むタグ情報書込システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−301226(P2009−301226A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−153462(P2008−153462)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】