説明

タッチパネル装置及びその座標検出制御方法

【課題】マトリクス状に配置されたセンサで構成されるタッチパネル装置において、座標検出のための走査を高速化することを課題とする。
【解決手段】センサ13〜24がマトリクス状に配置されるタッチパネル装置において、X座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2と、同様の構成のY方向スキャン範囲切替機能付きP/S変換部8を設け、タッチ検出時のスキャン範囲を、タッチ位置を中心に制限することにより、スキャンシフトクロック1を高速化することなく、X座標信号7及びY座標信号12の検出速度を高速化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ部をマトリクス上に配置したタッチパネル装置及びその座標検出制御方法に係り、特に、ペン入力に対応した高速座標検出を実現するタッチパネル装置及びその座標検出制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マトリクス上に配置されたタッチパネルでは、どのセンサがタッチされたかを検出するため、画面上を走査する形で、X方向線、Y方向線からの各々のパルスの変化を検出している。その際、検出の効率を上げるために下(1)ないし(8)が下記特許文献1に記載されている。
【0003】
(1)X方向走査でタッチが検出された場合のみ、Y方向走査を開始する。(2)あらかじめ定めた領域のみを走査する。(3)指タッチの場合は予め間引いて走査する。(4)タッチ位置で走査を終了する。(5)領域をブロック分割し、並列に走査する。(6)X方向、Y方向同時に走査する。(7)あらかじめタッチ頻度の高い領域の走査比率を高くする。(8)通常は間引き走査を行い、タッチ検出時は間引かずに走査する。
【特許文献1】特開平7−281813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記背景技術では、ペン入力等の高速検出は考慮されておらず、上記(1)ないし(8)において高速検出に対して下記(1)ないし(8)の課題が存在する。
【0005】
(1)全画面同一速度での走査となり、手書き入力対応のためには常に高速検出が必要。(2)タッチ領域が限定される。(3)ペン入力対応不可となる。(4)画面右下のタッチでは高速化効果なし。(5)高速化し易いが、出力本数が多くなる。(6)全画面同一速度での走査となり、手書き入力対応のためには常に高速検出が必要。(7)画面、タッチ領域が限定される。(8)通常時、つまりタッチ待機状態よりも、タッチ検出時の速度の方が遅くなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、座標スキャン範囲切替機能付きパラレル/シリアル変換部を、X方向、Y方向、各々のセンサ線上に設ける。
【発明の効果】
【0007】
センサ線上に設けたスキャン範囲切替機能付きパラレル/シリアル変換部により、外部からの制御信号は、パラレル/シリアル変換のクロックのみで、ペン入力時にセンサスキャン範囲を限定しスキャン動作を高速化できる。
【0008】
したがって、本発明は、携帯電話や小型端末に搭載あるいは同一ガラス基板上に構成されるタッチパネル利用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明の一実施例であるタッチパネル装置の例である。図1において、1はスキャンシフトクロック、2はX座標スキャン範囲切替機能付きパラレル/シリアル(P/S)変換部、3はX1センサ線、4はX2センサ線、5はX3センサ線、6はX240センサ線、7はX座標信号であり、X座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2は、スキャンシフトクロック1に従って、タッチしていない状態ではX1センサ線3からX240センサ線6までを全線スキャン、各々のセンサ線の電圧変化信号をP/S変換して、X座標信号7として出力し、タッチしている状態では、タッチを検出した部分を中心に、スキャンするセンサ線を限定してスキャン、各々のセンサ線の電圧変化信号をP/S変換して、X座標信号7として出力する。なお、信号のパラレル/シリアル変換は必須ではない。
【0011】
ここで、本実施例では、X方向センサ線は240本とし、つまりセンサ線6がX240センサ線であるものとして、また、タッチ検出時のスキャンするセンサ線を80本に限定するものとして、以下説明する。
【0012】
8はY座標スキャン範囲切替機能付きパラレル/シリアル(P/S)変換部、9はY1センサ線、10はY2センサ線、11はY320センサ線、12はY座標信号であり、Y座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部8は、X座標と同様に、スキャンシフトクロック1に従って、タッチしていない状態では、Y1センサ線9からY320センサ線11までを全線スキャン、各々のセンサ線の電圧変化信号をP/S変換して、Y座標信号12として出力し、タッチしている状態では、タッチを検出した部分を中心に、スキャンするセンサ線を限定してスキャン、各々のセンサ線の電圧変化信号をP/S変換して、Y座標信号12として出力する。なお、信号のパラレル/シリアル変換は必須ではない。
【0013】
ここで、本実施例では、Y方向センサ線は320本とし、つまりセンサ線11がY320センサ線であるものとして、また、タッチ検出時のスキャンするセンサ線を80本に限定するものとして、以下説明する。
【0014】
したがって、本実施例におけるタッチパネルは、240×320の解像度を持つこととなり、タッチ検出時のスキャン範囲は80ドット×80ラインの領域となる。
【0015】
13はX1Y1センサ、14はX2Y1センサ、15はX3Y1センサ、16はX240Y1センサ、17はX1Y2センサ、18はX2Y2センサ、19はX3Y2センサ、20はX240Y2センサ、21はX1Y320センサ、22はX2Y320センサ、23はX3Y320センサ、24はX240Y320センサである。
【0016】
101はセンサ線リセット信号、102はXセンサ線出力制御部、103はX1センサ線リセットスイッチ、104はX2センサ線リセットスイッチ、105はX3センサ線リセットスイッチ、106はX240センサ線リセットスイッチである。
【0017】
107はX1センサ線出力バッファ、108はX2センサ線出力バッファ、109はX3センサ線出力バッファ、110はX240センサ線出力バッファである。
【0018】
111はX1センサ線バッファ容量、112はX2センサ線バッファ容量、113はX3センサ線バッファ容量、114はX240センサ線バッファ容量である。
【0019】
115はXセンサ線リセット電圧、116はXセンサ線充電電圧、117はX1出力線、118はX2出力線、119はX3出力線、120はX240出力線である。
【0020】
X1センサ線リセットスイッチ103からX240センサ線リセットスイッチ106は、任意の周期でリセットタイミングを入力するセンサ線リセット信号101に従ってON、OFF動作を行い、各々、X1センサ線3からX240センサ線6をXセンサ線リセット電圧115の電圧にリセットする。
【0021】
このとき、X1センサ線出力バッファ107からX240センサ線出力バッファ110のゲート電圧もXセンサ線リセット電圧にリセットされる。
【0022】
X1センサ線バッファ容量111からX240センサ線バッファ容量114は、リセット解除後、センサのタッチ、非タッチに従って変化する時定数に従って、Xセンサ線充電電圧116が充電される。
【0023】
したがって、X1センサ線出力バッファ107からX240センサ線出力バッファ110のゲート電圧がタッチ、非タッチに応じて異なることとなり、この電圧差によってON/OFF制御を行う。
【0024】
X1出力線117からX240出力線120は、予め固定電圧に初期化されているX座標信号7とX座標スキャン範囲切替付きP/S変換部2を介して順次接続されるため、X1センサ線出力バッファ107からX240センサ線出力バッファ110のON/OFF動作に従った電圧変動を生じる。したがって、この電圧変動が、X座標信号7として出力されることとなる。
【0025】
ここで、本実施例では、Xセンサ線リセット電圧115をグランド(GND)0V、Xセンサ線充電電圧116を10Vとして、以下説明する。
【0026】
121はYセンサ線出力制御部、122はYセンサ線充電電圧であり、Yセンサ線出力制御部121はXセンサ線出力制御部102と全く同様の構成であり、動作もリセットタイミングに従ってセンサ線をGNDにリセット後、センサのタッチ、非タッチに応じた時定数でYセンサ線充電電圧122へ変化(充電)する。
【0027】
123はセンサリセット信号であり、各々のセンサ13から24は、センサリセット信号123のタイミングに従って負荷を初期状態にリセットし、リセット解除後、センサのタッチ、非タッチに従って各センサの負荷を変動させることにより、各Xセンサ線3から6及び各Yセンサ線9から11の時定数を変化させ、Xセンサ線充電電圧116、Yセンサ線充電電圧122への充電速度を、タッチ、非タッチに違いによって異ならせる。
【0028】
図2は、図1に記載のセンサ13〜24のうち、X1Y1センサ13の内部構成の一実施例である。X2Y1センサ14〜X240Y320センサ24についても、同様の構成である。
【0029】
図2において、201はセンサリセットスイッチ、202はセンサ正電源、203はセンサ負電源、204はホトダイオード、205はX座標バッファ、206はY座標バッファであり、センサリセットスイッチ201は、センサリセット信号123のタイミングに従ってON状態とし、このときセンサ正電源202=センサ負電源203とすることにより、X座標バッファ205、Y座標バッファ206のゲート電圧をセンサ正電源202と同じ電圧にリセットする。
【0030】
リセット解除後、センサ負電源203をセンサ正電源202より低くし、センサリセット信号123に従ってセンサリセットスイッチ201をOFF状態とすることにより、ホトダイオード204は、光に応じた電流が流れることとなる。
【0031】
ここでは、タッチしていないときは光が当たり電流が流れ、タッチ時は影となるため電流が流れないものとして以下説明する。また、センサ正電源202を6V、リセット解除後のセンサ負電源203をGND(0V)として以下説明する。
【0032】
X座標バッファ205、Y座標バッファ206のゲート電圧は、ホトダイオード25に流れる電流ID、各々のバッファの容量CB、タッチ時間tによって式1で表されるΔVの電圧変化が生じる。
【0033】
ΔV=ID×t/CB ………(式1)
【0034】
つまり、非タッチ時は電流が流れるため、X座標バッファ205、Y座標バッファ206のゲート電圧はセンサ正電源202の6VからΔVだけ電圧が下がった状態、タッチ時には電流が流れないためX座標バッファ205、Y座標バッファ206のゲート電圧はセンサ正電源202の6Vとなる。
【0035】
この電圧変化が、X座標バッファ205、Y座標バッファ206の負荷(ON抵抗)の変化となり、X1センサ線3、Y1センサ線9の時定数の変化となる。
【0036】
図3は、図1に記載のXセンサ線3〜6、Yセンサ線9〜11の電圧変化の一例を、X2Y2センサ18(グレー部分)がタッチされた場合を例に示した図である。
【0037】
図3において、33はX1センサ線波形、34はX2センサ線波形、35はX3センサ線波形、36はX240センサ線波形、37はY1センサ線波形、38はY2センサ線波形、39はY320センサ線波形、301はタッチ時電圧変化量、40は非タッチ時電圧変化量であり、X1センサ線波形33、X3センサ線波形35、X240センサ線波形36、Y1センサ線波形37、Y320センサ線波形39は、非タッチ状態のためセンサ線の時定数が小さく、非タッチ時電圧変化量40は大きくなる。
【0038】
X2センサ線波形34、Y2センサ線波形38は、タッチ状態のためセンサ線の時定数が大きく、タッチ時電圧変化量301は小さくなる。
【0039】
図4は、図1に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2の内部構成の一実施例である。Y座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部8についても、同様の構成である。
【0040】
図4において、41はスキャン開始位置決定手段、42はタッチ有無検知信号、43はスキャン開始位置信号であり、スキャン開始位置決定手段41は、センサ線3〜6の信号電圧の変化からタッチの有無を検出し、タッチ有無検知信号42として出力する。
【0041】
また、“タッチなし”状態の場合、本実施例では1から240(Y座標の場合1から320)までとなるスキャン開始位置のうち左端を示す“1”をスキャン開始位置信号43として出力し、“タッチあり”となった場合はタッチ座標を判別し、判別した座標を中心に本実施例では80ラインのスキャン範囲を決定するようスキャン開始位置を決定し、スキャン開始位置信号43として出力する。
【0042】
スキャン開始位置決定方法の一例として、検出された座標XD、スキャン範囲をDSとしたときのスキャン開始位置PSを式2に示す。
【0043】
S=XD−(DS/2)−1………(式2)
【0044】
44はスキャン開始パルス生成手段、45はスキャン開始パルスであり、スキャン開始パルス生成手段44は、タッチ有無検知信号42に従って、スキャンの一周期を示すスキャン開始パルス45を生成する。
【0045】
ここでは、タッチ有無検知信号が、“タッチなし”を示す場合、スキャン開始パルス45を、Xセンサ線240ラインをスキャンする周期で出力し、“タッチあり”を示す場合、スキャン開始パルス45を、スキャン範囲を限定して、ここでは80ラインをスキャンする周期、つまり“タッチなし”の場合に比べて短い周期で出力する。
【0046】
46はスキャン開始位置スイッチ、47はX1スキャン開始入力、48はX2スキャン開始入力、49はX3スキャン開始入力、50はX240スキャン開始入力であり、スキャン開始位置スイッチ46は、本実施例では1〜240で表されるスキャン開始位置信号43が示すX1〜X240センサ線に対応したX1〜X240スキャン開始入力47〜50のうちの一つに対して、スキャン開始パルス45を選択出力する。
【0047】
51はシフトレジスタ、52はX1選択線、53はX2選択線、54はX3選択線、55はX240選択線、56はX1選択スイッチ、57はX2選択スイッチ、58はX3選択スイッチ、59はX240選択スイッチ、401はX座標出力電源であり、シフトレジスタ51は、スキャン開始入力47〜50のうちのいずれかから入力されるスキャン開始パルス45を、入力に対応した選択線52〜54のうちのいずれかから出力し、スキャンシフトクロック1に従って順次右側へシフトしてパルスを出力する。
【0048】
例えば“タッチなし”の場合、スキャン開始パルス45はX1スキャン開始入力47から入力されるため、X1選択線52から、X2選択線53、…、と、順次右側にシフトしてパルスを出力する。
【0049】
“タッチあり”で、スキャン開始パルス45が、X2スキャン開始入力48から入力された場合は、X2選択線53から、X3選択線54、…と順次右側へシフトしてパルスを出力し、X1選択線52からはパルスを出力しない。この場合、スキャン開始位置信号43からは開始位置“2”が出力されている。
【0050】
最後に、X1選択スイッチ56〜X240選択スイッチ59が、順次ON状態となる各々のX1選択線52〜X240選択線55によって、各々のX1出力線117〜X240出力線120とX座標信号7を順次接続する。
【0051】
X座標信号7はX座標出力電源401に接続されており、X1出力線117〜X240出力線120は、図1に記載のX1センサ線出力バッファ107〜X240センサ線出力バッファ110に接続されているため、X1出力線117〜X240出力線120の電圧は、初期化状態のX座標出力電源401から、タッチ、非タッチによって異なるX1センサ線出力バッファ107〜X240センサ線出力バッファ110のゲート電圧に従って変化する。この電圧変化が、X座標信号7を介してシリアル出力されることとなる。
【0052】
図5は、図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2による、非タッチ時とタッチ時のスキャン範囲切替動作の概念を示した図である。
【0053】
図5において、60はタッチパネル搭載表示領域、61は非タッチ時座標スキャン範囲、62はペンタッチ開始位置、63はタッチ開始時座標スキャン範囲であり、ペンタッチ開始位置62にタッチされる前は、非タッチ時座標スキャン範囲61はタッチパネル搭載表示領域60の全面となり、ペンタッチ開始位置62にタッチされた場合、スキャン範囲はタッチ開始時座標スキャン範囲63となる。
【0054】
本実施例では、タッチパネル搭載表示領域60は240×320ドット、タッチ開始時座標スキャン範囲63は80×80ドットとなる。
【0055】
図6は、図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2による、タッチ位置移動時のスキャン範囲切替動作の概念を示した図である。
【0056】
図6において、64はペンタッチ移動位置、65はタッチ移動時座標スキャン範囲であり、ペン位置がペンタッチ開始位置62からペンタッチ移動位置64に移動した場合、スキャン範囲はタッチ開始時スキャン範囲63からタッチ移動時スキャン範囲65へと移動する。したがって、スキャン範囲は常にペン先に追従することになる。
【0057】
図7は、図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2の、非タッチ時の動作の詳細を示した図である。
【0058】
図7において、66はスキャン開始パルス波形、67は非タッチ時スキャン開始パルス周期、68はスキャンシフトクロック波形、69はX1スキャン開始入力波形、70はX11スキャン開始入力波形、71はX51スキャン開始入力波形、72はX1選択線波形、73はX2選択線波形、74はX11選択線波形、75はX12選択線波形、76はX51選択線波形、77はX52選択線波形、78はX80選択線波形、79はX81選択線波形、80はX90選択線波形、81はX91選択線波形、82はX130選択線波形、83はX131選択線波形、84はX240選択線波形、85はX座標信号波形である。
【0059】
非タッチ時においては、非タッチ時スキャン開始パルス周期67は、全ラインをスキャンする時間である。なお、X方向については、240ラインをスキャンし、Y方向については、320ラインを同時にスキャンするとして、以下説明する。
【0060】
また、非タッチ時では、スキャン開始パルスはX1スキャン開始入力へ入力されるため、X1スキャン開始入力波形69がスキャン開始パルス波形66と同様となり、X11スキャン開始入力波形70、X51スキャン開始入力波形71他、X1スキャン開始入力波形69以外には、何のパルスも入力されない。
【0061】
X1スキャン開始入力波形69は、X1選択線波形72から順次、X2選択線波形73、…、X11選択線波形74、X12選択線波形75、…、X51選択線波形76、X52選択線波形77、…、X80選択線波形78、X81選択線波形79、…、X90選択線波形80、X91選択線波形81、…、X130選択線波形82、X131選択線波形83、…、X240選択線波形84と、全ての選択線に、パルスがスキャンシフトクロック波形68に従ってシフトして出力される。
【0062】
X座標信号線波形85は、各々の選択線のパルスに従って、各々のセンサ線の信号状態、つまりタッチの状態が出力されるため、X座標がシリアル化されて出力されていることとなる。
【0063】
なお、図示はされていないが、スキャン開始パルスの前に必ず、リセット動作を行うためのセンサ線リセット信号101とセンサリセット信号123が入力される。
【0064】
図8は、図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2の、タッチ開始時の動作の詳細を、X50の位置のセンサにタッチされた場合を例に示した図である。
【0065】
図8において、66はタッチ時スキャン開始パルス周期であり、タッチ時においては、タッチ時スキャン開始パルス周期86は、本実施例では80ラインスキャンする時間となる。
【0066】
また、X50の位置のセンサをタッチした場合、本実施例では、式2からスキャン開始位置が“11”となり、スキャン開始パルスはX11スキャン開始入力へ入力されるため、X11スキャン開始入力波形70がスキャン開始パルス波形66と同様となり、X1スキャン開始入力波形69、X51スキャン開始入力波形71他、X11スキャン開始入力波形70以外には、何のパルスも入力されない。
【0067】
X11スキャン開始入力波形70は、X11選択線波形74から順次、X12選択線波形75、…、X51選択線波形76、X52選択線波形77、…、X80選択線波形78、X81選択線波形79、…、X90選択線波形80と、80ライン分の選択線に、パルスがスキャンシフトクロック波形68に従ってシフトして出力される。
【0068】
スキャン範囲ではないX1選択線72、X2選択線73、X91選択線81、X130選択線82、X131選択線83、X240選択線84他、X11〜X90以外の選択線には、何のパルスも出力されない。
【0069】
X座標信号線波形85は、各々の選択線のパルスに従って、各々のセンサ線の信号状態、つまりタッチの状態が出力されるため、X11〜X90までのX座標がシリアル化されて出力されていることとなる。
【0070】
なおここでも、図示はされていないが、スキャン開始パルスの前に必ず、リセット動作を行うためのセンサ線リセット信号101とセンサリセット信号123が入力される。
【0071】
図9は、図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2の、タッチ移動時の動作の詳細を、X90の位置のセンサにタッチされた場合を例に示した図である。
【0072】
図9において、タッチ移動時は、タッチ時スキャン開始パルス周期86は、タッチ開始時と同様、本実施例では80ラインスキャンする時間となる。また、X90の位置のセンサをタッチした場合、本実施例では、式2からスキャン開始位置が“51”となり、スキャン開始パルスはX51スキャン開始入力へ入力されるため、X51スキャン開始入力波形71がスキャン開始パルス波形66と同様となり、X1スキャン開始入力波形69、X11スキャン開始入力波形70他、X51スキャン開始入力波形71以外には、何のパルスも入力されない。
【0073】
X51スキャン開始入力波形71は、X51選択線波形76から順次、X52選択線波形77、…、X80選択線波形78、X81選択線波形79、…、X90選択線波形80、X91選択線波形81、…、X130選択線波形82と、80ライン分の選択線に、パルスがスキャンシフトクロック波形68に従ってシフトして出力される。
【0074】
スキャン範囲ではないX1選択線72、X2選択線73、X11選択線74、X12選択線75、X131選択線83、X240選択線84他、X51〜X130以外の選択線には、何のパルスも出力されない。
【0075】
X座標信号線波形85は、各々の選択線のパルスに従って、各々のセンサ線の信号状態、つまりタッチの状態が出力されるため、X51〜X130までのX座標がシリアル化されて出力されていることとなる。
【0076】
なおここでも、図示はされていないが、スキャン開始パルスの前に必ず、リセット動作を行うためのセンサ線リセット信号101とセンサリセット信号123が入力される。
【0077】
以下、図1〜9を用いて、本実施例におけるタッチパネル装置の座標検出制御方法について説明する。まず、図1、図5を用いて、座標検出の流れを説明する。
【0078】
図1で、センサ13〜24はタッチの有無を光による電流変動を検出し、電流変動は各々接続されたXセンサ線3〜6、Yセンサ線9〜11の負荷変動となる。詳細は後で説明する。
【0079】
Xセンサ線3〜6、Yセンサ線9〜11の負荷変動は、Xセンサ線充電電圧116、Yセンサ線充電電圧122の充電時間の変動となり、タッチ、非タッチに応じて、X1センサ線出力バッファ107〜X240センサ線出力バッファ110のゲート電圧の差となる。
【0080】
X1センサ線出力バッファ107〜X240センサ線出力バッファ110は、このゲート電圧の差に従ってON/OFF動作を行う。
【0081】
X座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2は、X1出力線117〜X240出力線120をスキャンシフトクロック1に従ってX座標信号7に順次接続し、X1センサ線出力バッファ107〜X240センサ線出力バッファ110のON/OFF動作による電圧変動をパラレルに出力する。このとき、非タッチ時はタッチパネル全面240ライン分のP/S変換を行うが、タッチ時は80ライン分のP/S変換を行う。詳細は後で説明する。
【0082】
Y座標スキャン範囲切替機能付きP/S部8は、パラレルに出力されるYセンサ線の電圧変動を、スキャンシフトクロック1に従ってシリアル変換して、Y座標信号12として出力する。このとき、非タッチ時はタッチパネル全面320ライン分のP/S変換を行うが、タッチ時は80ライン分のP/S変換を行う。詳細は後で説明する。
【0083】
したがって、図5に示すように、非タッチ時はタッチパネル搭載領域60全面をスキャンし、タッチ時は、タッチ開始時座標スキャン範囲63のみをスキャンすることになる。
【0084】
ここで、本実施例のタッチパネルは、240×320ドット、タッチ時のスキャン範囲を80×80ドットとしているが、本発明は、タッチパネルの構成をこれに限定するものではない。特にタッチ時のスキャン範囲は、ペン入力の速度に応じて変えることも可能である。
【0085】
図2、図3を用いて、図1に記載のセンサ部のタッチ検出動作の詳細について説明する。図2で、ホトダイオード204は、非タッチ時は光が当たるため電流が流れ、タッチ時には影となるため電流が流れないこととなる。
【0086】
X座標バッファ205、Y座標バッファ206のゲート電圧は、この電流に従って、式1に示す電圧変動ΔVが生じるため、Xセンサ線3及びYセンサ線9は、非タッチ時には負荷が小さく、タッチ時には負荷が大きくなることとなる。
【0087】
この結果、図3に示すグレーのセンサ18がタッチされたとすると、非タッチ状態であるX1センサ線3、X3センサ線5、X240センサ線6、Y1センサ線9、Y320センサ線11は変化量が大きい非タッチ時電圧変化量40、X2センサ線4、Y2センサ線10が変化量が小さいタッチ時電圧変化量301となり、タッチ部が各センサ線の電圧差となって検出可能となる。
【0088】
ここで、本実施例のセンサでは、光を検出するためのホトダイオードを記載しているが、光検出手段であれば、a−Siや低温Poly−SiのTFTの光によるオフリーク電流を利用することも可能であり、タッチ検出を電圧変動で行う方法であれば、センサの構成を限定するものではない。
【0089】
図4、図6〜図9を用いて、図1に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2、Y座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部8の、座標スキャン範囲切替による、座標検出高速化の詳細について説明する。
【0090】
図4で、スキャン開始位置決定手段41は、各センサ出力線117〜120の電圧変動の有無を検知し、タッチ有無検知信号42として出力する。
【0091】
また、タッチを示すセンサ線がない場合は、スキャン開始位置を“1”として、スキャン開始位置信号43を出力し、タッチを示すセンサ線がある場合は、そのセンサ線の位置から、式2に従ってスキャン開始位置を決定し、スキャン開始位置信号43として出力する。スキャン開始位置信号43は、タッチがある場合は常に式2に従って決定されるため、図6に示すように、ペンが移動した場合はスキャンの開始位置も移動することとなる。
【0092】
図7を用いて、図4に記載のスキャン開始パルス生成手段44、スキャン開始位置スイッチ46、シフトレジスタ51、選択スイッチ56〜59による、非タッチ時のX座標信号7を生成する動作の詳細について説明する。
【0093】
図7で、非タッチ時のスキャン開始パルス波形66の周期である非タッチ時スキャン開始パルス周期67は240ライン分であり、スキャン開始パルスはX1スキャン開始入力に入力されるため、順次すべての選択線にパルスが出力され、その結果、X座標信号線波形85は、X1センサ線3からX240センサ線6までの電圧レベルがすべてシリアル変換して出力されていることを示している。したがって、検出時間はスキャンシフトクロック68の周期の240倍ということとなる。
【0094】
図8、図9を用いて、図4に記載のスキャン開始パルス生成手段44、スキャン開始位置スイッチ46、シフトレジスタ51、選択スイッチ56〜59による、タッチ時のX座標信号7を生成する動作の詳細について説明する。
【0095】
図8で、タッチ時のスキャン開始パルス波形66の周期であるタッチ時スキャン開始パルス周期86の周期は80ライン分であり、タッチ位置がX50の場合、スキャン開始パルスはX11スキャン開始入力に入力されるため、順次、X11〜X90までの選択線にパルスが出力され、その結果、X座標信号線波形85は、X11センサ線からX90センサ線までの電圧レベルのみがシリアル変換して出力されていることを示している。
【0096】
したがって、検出時間はスキャンシフトクロック68の周期の80倍ということとなり、スキャンシフトクロック68の速度は変えずに、検出速度が非タッチ時に比べて3倍となる。
【0097】
図9も、タッチ時のスキャン開始パルス波形66の周期であるタッチ時スキャン開始パルス周期86の周期は80ライン分であり、タッチ位置がX90の場合、スキャン開始パルスはX51スキャン開始入力に入力されるため、順次、X51〜X130までの選択線にパルスが出力され、その結果、X座標信号線波形85は、X51センサ線からX130センサ線までの電圧レベルのみがシリアル変換して出力されていることを示している。
【0098】
したがって、この場合も、検出時間はスキャンシフトクロック68の周期の80倍ということとなり、スキャンシフトクロック68の速度は変えずに、検出速度が非タッチ時に比べて3倍となる。
【0099】
なお、Y座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部8の動作も同様の動作である。この場合、Y方向は、320ラインであるから、検出速度が非タッチ時に比べて4倍となる。
【0100】
以上で、タッチ時のスキャン範囲をタッチ位置を中心として決定する制御により、ペン入力時等の高速座標検出を実現する。
【0101】
ここで、本実施例ではタッチパネル単体での構成を示したが、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイを形成するガラス基板上に、本発明のセンサ、スキャン制御回路を形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の一実施例であるタッチパネル装置の構成図
【図2】図1に記載のセンサ13〜24のうち、X1Y1センサ13の内部構成図
【図3】図1に記載のセンサ線3〜6、9〜11の電圧変化の一例を、X2Y2センサ18(グレー部分)がタッチされた場合を例に示した図
【図4】図1に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2の内部構成図
【図5】図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2による、非タッチ時とタッチ時のスキャン範囲切替動作の概念を示した図
【図6】図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2による、タッチ位置移動時のスキャン範囲切替動作の概念を示した図
【図7】図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2の、非タッチ時の動作の詳細を示した図
【図8】図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2の、タッチ開始時の動作の詳細を、X50の位置のセンサにタッチされた場合を例に示した図
【図9】図4に記載のX座標スキャン範囲切替機能付きP/S変換部2の、タッチ移動時の動作の詳細を、X90の位置のセンサにタッチされた場合を例に示した図
【符号の説明】
【0103】
1…スキャンシフトクロック、2…X座標スキャン範囲切替機能付きパラレル/シリアル(P/S)変換部、3…X1センサ線、4…X2センサ線、5…X3センサ線、6…X240センサ線、7…X座標信号、8…Y座標スキャン範囲切替機能付きパラレル/シリアル(P/S)変換部、9…Y1センサ線、10…Y2センサ線、11…Y320センサ線、12…Y座標信号、13…X1Y1センサ、14…X2Y1センサ、15…X3Y1センサ、16…X240Y1センサ、17…X1Y2センサ、18…X2Y2センサ、19…X3Y2センサ、20…X240Y2センサ、21…X1Y320センサ、22…X2Y320センサ、23…X3Y320センサ、24…X240Y320センサ、33…X1センサ線波形、34…X2センサ線波形、35…X3センサ線波形、36…X240センサ線波形、37…Y1センサ線波形、38…Y2センサ線波形、39…Y320センサ線波形、40…非タッチ時電圧変化量、41…スキャン開始位置決定手段、42…タッチ有無検知信号、43…スキャン開始位置信号、44…スキャン開始パルス生成手段、45…スキャン開始パルス、46…スキャン開始位置スイッチ、47…X1スキャン開始入力、48…X2スキャン開始入力、49…X3スキャン開始入力、50…X240スキャン開始入力、51…シフトレジスタ、52…X1選択線、53…X2選択線、54…X3選択線、55…X240選択線、56…X1選択スイッチ、57…X2選択スイッチ、58…X3選択スイッチ、59…X240選択スイッチ、60…タッチパネル搭載表示領域、61…非タッチ時座標スキャン範囲、62…ペンタッチ開始位置、63…タッチ開始時座標スキャン範囲、64…ペンタッチ移動位置、65…タッチ移動時座標スキャン範囲、66…スキャン開始パルス波形、67…非タッチ時スキャン開始パルス周期、68…スキャンシフトクロック波形、69…X1スキャン開始入力波形、70…X11スキャン開始入力波形、71…X51スキャン開始入力波形、72…X1選択線波形、73…X2選択線波形、74…X11選択線波形、75…X12選択線波形、76…X51選択線波形、77…X52選択線波形、78…X80選択線波形、79…X81選択線波形、80…X90選択線波形、81…X91選択線波形、82…X130選択線波形、83…X131選択線波形、84…X240選択線波形、85…X座標信号波形、86…タッチ時スキャン開始パルス周期、101…センサ線リセット信号、102…Xセンサ線出力制御部、103…X1センサ線リセットスイッチ、104…X2センサ線リセットスイッチ、105…X3センサ線リセットスイッチ、106…X240センサ線リセットスイッチ、107…X1センサ線出力バッファ、108…X2センサ線出力バッファ、109…X3センサ線出力バッファ、110…X240センサ線出力バッファ、111…X1センサ線バッファ容量、112…X2センサ線バッファ容量、113…X3センサ線バッファ容量、114…X240センサ線バッファ容量、115…Xセンサ線リセット電圧、116…Xセンサ線充電電圧、117…X1出力線、118…X2出力線、119…X3出力線、120…X240出力線、121…Yセンサ線出力制御部、122…Yセンサ線充電電圧、123…センサリセット信号、201…センサリセットスイッチ、202…センサ正電源、203…センサ負電源、204…ホトダイオード、205…X座標バッファ、206…Y座標バッファ、301…タッチ時電圧変化量、401…X座標出力電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マトリクス状に配置された複数のセンサ部と、各々の前記センサ部のセンス出力を垂直方向に出力するために配線されるXセンサ線と、各々の前記センサ部のセンス出力を水平方向に出力するために配線されるYセンサ線と、前記Xセンサ線に出力されるXセンス出力をシリアル変換して出力するX座標パラレル/シリアル変換部と、前記Yセンサ線に出力されるのYセンス出力をシリアル変換して出力するY座標パラレル/シリアル変換部とを備えたタッチパネル装置において、
前記X座標パラレル/シリアル変換部が、前記Xセンス出力が出力される前記Xセンサ線に応じて、前記Xセンス出力をシリアル変換する範囲を可変、シリアル変換する速度を一定とし、前記Y座標パラレル/シリアル変換部が、前記Yセンス出力が出力される前記Yセンサ線に応じて、前記Yセンス出力をシリアル変換する範囲を可変、シリアル変換する速度を一定とすることを特徴とするタッチパネル装置
【請求項2】
前記X座標パラレル/シリアル変換部が、前記Xセンス出力がない場合は、すべての前記Xセンス出力をシリアル変換し、前記Y座標パラレル/シリアル変換部が、前記Yセンス出力がない場合は、すべての前記Yセンス出力をシリアル変換することを特徴とする、請求項1に記載のタッチパネル装置
【請求項3】
前記X座標パラレル/シリアル変換部が、前記Xセンス出力がある場合は、前記Xセンス出力をシリアル変換する範囲を限定し、前記Xセンス出力が出力される前記Xセンサ線の位置を中心として、前記Xセンス出力をシリアル変換する位置を決定し、前記Yセンス出力がある場合は、前記Yセンス出力をシリアル変換する範囲を限定し、前記Yセンス出力が出力される前記Yセンサ線の位置を中心として、前記Yセンス出力をシリアル変換する位置を決定することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置
【請求項4】
前記X座標パラレル/シリアル変換部が、前記Xセンス出力が出力される前記Xセンサ線の位置の移動に追従して、前記Xセンス出力をシリアル変換する範囲を決定し、前記Y座標パラレル/シリアル変換部が、前記Yセンス出力が出力される前記Yセンサ線の位置の移動に追従して、前記Yセンス出力をシリアル変換する範囲を決定することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置
【請求項5】
マトリクス状に配置された複数のセンサ部と、各々の前記センサ部のセンス出力を垂直方向に出力するために配線されるXセンサ線と、各々の前記センサ部のセンス出力を水平方向に出力するために配線されるYセンサ線と、前記Xセンサ線に出力されるXセンス出力をシリアル変換して出力するX座標パラレル/シリアル変換部と、前記Yセンサ線に出力されるのYセンス出力をシリアル変換して出力するY座標パラレル/シリアル変換部とを備えたタッチパネル装置の座標検出制御方法において、
前記X座標パラレル/シリアル変換部が、シリアル変換する速度は一定に保ち、前記Xセンス出力がない場合は、すべての前記Xセンス出力をシリアル変換し、前記Xセンス出力がある場合は、前記Xセンス出力をシリアル変換する範囲を限定し、前記Xセンス出力が出力される前記Xセンサ線の位置を中心として、前記Xセンス出力をシリアル変換する位置を決定し、前記Yセンス出力がない場合は、すべての前記Yセンス出力をシリアル変換し、前記Yセンス出力がある場合は、前記Yセンス出力をシリアル変換する範囲を限定し、前記Yセンス出力が出力される前記Yセンサ線の位置を中心として、前記Yセンス出力をシリアル変換する位置を決定することを特徴とするの座標検出制御方法
【請求項6】
マトリクス状に配置された複数のセンサ部と、各々の前記センサ部のセンス出力を垂直方向に出力するために配線されるXセンサ線と、各々の前記センサ部のセンス出力を水平方向に出力するために配線されるYセンサ線と、前記Xセンサ線に出力されるXセンス出力をシリアル変換して出力するX座標パラレル/シリアル変換部と、前記Yセンサ線に出力されるのYセンス出力をシリアル変換して出力するY座標パラレル/シリアル変換部とを備えたタッチパネル装置の座標検出制御方法において、
前記X座標パラレル/シリアル変換部が、シリアル変換する速度は一定に保ち、前記Xセンス出力がない場合は、すべての前記Xセンス出力をシリアル変換し、前記Xセンス出力がある場合は、前記Xセンス出力が出力される前記Xセンサ線の位置の移動に追従してシリアル変換する範囲を限定し、前記Xセンス出力が出力される前記Xセンサ線の位置を中心として、前記Xセンス出力をシリアル変換する位置を決定し、前記Yセンス出力がない場合は、すべての前記Yセンス出力をシリアル変換し、前記Yセンス出力がある場合は、前記Yセンス出力が出力される前記Yセンサ線の位置の移動に追従してシリアル変換する範囲を限定し、前記Yセンス出力が出力される前記Yセンサ線の位置を中心として、前記Yセンス出力をシリアル変換する位置を決定することを特徴とするタッチパネル装置の座標検出制御方法

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−127101(P2006−127101A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−313772(P2004−313772)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】