タッチ信号の処理方法及びその電子計算機
【課題】本発明は、手のひらの誤触を排除することができるタッチ信号の処理方法及びその電子計算機を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、タッチ信号の処理方法を、電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップと、電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップとを備え、パームリジェクションプログラムはタッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行い、或いはパームリジェクションプロセスを行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令するように構成することで解決した。本発明はまた、電子計算機を、メモリユニットと、入力インターフェースと、処理ユニットとを備えさせることで解決した。
【解決手段】本発明は、タッチ信号の処理方法を、電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップと、電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップとを備え、パームリジェクションプログラムはタッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行い、或いはパームリジェクションプロセスを行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令するように構成することで解決した。本発明はまた、電子計算機を、メモリユニットと、入力インターフェースと、処理ユニットとを備えさせることで解決した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は信号の処理方法及び電子計算機に関するものであり、特に、タッチ信号の処理方法及びその電子計算機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
各種タイプのタッチ入力装置は、すでに電子製品に広く応用されている。例えば、携帯電話機とタブレット型コンピューターは、主にタッチパネル（タッチ装置ともいう）を入力装置とし、ユーザーが便利に、直接手を入力パネルの表面にタッチして指令を下し、または、タッチパネルの表面をカーソルで制御したり、或いは文字入力を手書きすることができる。
【０００３】
一般的に、タッチパネルは抵抗膜方式、静電容量式、超音波式、及び赤外線方式などに分けられる。実際には、抵抗膜方式のタッチパネルの製品がもっとも多く、抵抗膜方式のタッチパネルの設計は、主に、４線式、５線式、６線式、８線式などに分けることができる。現在、４線式のタッチパネルは、コストと技術面が比較的に成熟しているため、すでに広く生産と応用がなされている。
【０００４】
また、ユーザーが中或は大サイズなタッチスクリーンを使用して書き込む場合、手のひらを容易にタッチスクリーン上に置くため、当該タッチスクリーンは手のひらによるタッチを入力操作として誤って認識して誤った入力信号を発生する。手のひらによるタッチを入力操作として誤って認識することを防止するために、従来技術では、この問題を解決するために、タッチパネルの構造とデザインに工夫を凝らしている。
【０００５】
例えば、抵抗膜方式タッチパネルでは、指でタッチパネルを押す時、スペーサー（spacer）との間に配置された薄膜導電層が変形するため、薄膜導電層ともう一つの導通する導電層を形成する。タッチパネルはスペーサー（spacer）の密度分布を用いて手のひらによる誤触を防止している。例えば、スペーサー配列の密度を増加した場合、効果的なタッチ入力を生成するため、つまり二つの導電層を導通させるためにユーザーは、タッチパネルに比較的に大きなパワーを加える必要がある。しかしながら、一般的には、指によって引き起こされる押圧力は比較的に小さいが、手のひら、或いはタッチペンによって引き起こされる押圧力は比較的に大きいものである。もし、スペーサーを手のひらのタッチ除去機能を有するものとして設計した場合、ユーザーは、効果的なタッチ入力を生成するためには、タッチパネルにさらなる大きなパワーを加える必要がある。したがって、上記誤触防止方法は手のひら誤触の問題を解決することができるが、指でタッチ操作する時に加える力は、ユーザーに不便を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、タッチパネルに上記スペーサーを用いなくとも、手のひらの誤触を排除することができるタッチ信号の処理方法及びその電子計算機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の目的を達成するために、本発明に基づいたタッチ信号の処理方法は、電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップと、電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップとを備え、パームリジェクションプログラムはタッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行い、或いはパームリジェクションプロセスを行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令することを特徴とする。
【０００８】
上記目的を達成するために、本発明に基づいた電子計算機は、メモリユニットと、入力インターフェースと、処理ユニットとを備える。メモリユニットはパームリジェクションプログラムをロードし、パームリジェクションプログラムは常駐プログラムであり、入力インターフェースはタッチ装置に接続することによって、タッチ入力信号を受信する。処理ユニットはメモリユニットと入力インターフェースに接続し、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムに、パームリジェクションプロセスを行い、或いはパームリジェクションプロセスの処理を行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令する。
【０００９】
本発明の一実施例において、タッチ装置はアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは静電容量式タッチ装置である。
【００１０】
本発明の一実施例において、パームリジェクションの処理を行った後、処理されたタッチ入力信号は、電子計算機のオペレーティングシステムに処理される有効な入力信号として提供される。
【００１１】
本発明の一実施例において、パームリジェクションプログラムのアイコンは電子計算機の画面のツールバーに示す。
【００１２】
本発明の一実施例において、パームリジェクションアプリケーションは、ユーザーの命令に基づいて選択的に起動し、パームリジェクションアプリケーションが起動した場合、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムに、パームリジェクションプロセスを行い、パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、パームリジェクションプロセスを行わない。
【００１３】
本発明の一実施例において、パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、タッチ入力信号は電子計算機のオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とする。
【００１４】
本発明の一実施例において、パームリジェクションプロセスはタッチ入力信号に基づいて、タッチ装置が大面積にタッチされたかどうかを判断し、及びタッチ入力信号の中にある大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除する。
【発明の効果】
【００１５】
上述したように、本発明のタッチ信号の処理方法及びその電子計算機において、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行うため、手のひらがタッチ装置を誤触することを効果的に排除することができ、かつ、ユーザーは、一般的な操作習慣に基づいてタッチ装置を使用することができる。つまり、指から比較的に大きいな力をタッチ装置に加える必要がない。マルチタッチ入力機能付きのアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置において、指と手のひらのタッチを同時に受けた場合、電子計算機の側端において、手のひらのタッチイベントを排除することができる。タッチ装置は手のひらの誤触防止機能を備える高精密、かつ、高密度のセンサ構成が必要ないため、タッチ装置のコストを省くことができる。また、電子計算機は手のひら誤触排除の機能を備えているので、合わせて使用されるタッチ装置はより好ましく書き込み入力に適している。タッチ装置も比較的に大きいなサイズを採用することができ、同時に複数のユーザーに使用させることができる。
【００１６】
静電容量式タッチ装置に関しては、業者はタッチ装置にパームリジェクション機能を持つソフトウェアやファームウェアをインストールする必要がなく、かつ、意図的にレイアウトを変更する必要もない。電子計算機に常駐するパームリジェクションプログラムよりこの機能を提供することで、タッチ装置の製造コストと構造の複雑度を減少させ、製品の薄型化を図る上でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本発明の好ましい実施例に係る電子計算機及びタッチ装置のブロック図である。
【図２】本発明の好ましい実施例に係るタッチ信号の処理方法のフローチャートである。
【図３】本発明の好ましい実施例に係るタッチ信号の処理方法のフローチャートである。
【図４】本発明の好ましい実施例に係る電子計算機及びタッチ装置のブロック図である。
【図５】本発明の好ましい実施例に係るタッチ信号の処理方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
関連する図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例に係るタッチボタンモジュールを以下の通りに説明し、このうち同じ部材は同じ符号を付して説明する。
【実施例１】
【００１９】
図１に示すように、図１は本発明の好ましい実施例に係る電子計算機とタッチ装置のブロック図である。電子計算機１はメモリユニット１１と、入力インターフェース１２と、処理ユニット１３と、グラフィックユニット１４とを備える。処理ユニット１３は記憶ユニット１１と、入力インターフェース１２と、グラフィックユニット１４に接続する。
【００２０】
処理ユニット１３は単数、或いは複数の処理器を有し、数学、或いはロジックなどの演算コマンドを実行することができる。処理ユニット１３はまた、メモリユニット１１と、入力インターフェース１２と、グラフィックユニット１４に対してデータを送信するコマンドを実行することができる。メモリユニット１１は少なくとも一つの揮発性メモリ、或いは少なくとも一つの不揮発性メモリを備え、コマンドを有するプログラムを保存し、或いはロードして処理ユニット１３に送信して実行させ、または、データを保存し、或いはロードして処理ユニット１３がコマンドを実行する時に処理ユニット１３に送信する。入力インターフェース１２は少なくとも一つの入出力ポートを備え、入出力ポートは有線入出力ポート、或いは無線の入出力ポートであることができる。例えば、入出力ポートはＵＳＢ、ＩＥＥＥ１３９４、またはブルートゥースなどの一般的な入出力ポートである。また、処理ユニット１３は少なくとも一つのシステムチップセットを含み、メモリユニット１１と、入力インターフェース１２と、グラフィックユニット１４と処理器との間のデータ受送信を処理する。
【００２１】
メモリユニット１１は、オペレーティングシステム１１１とパームリジェクションプログラム１１２をロードし、パームリジェクションプログラム１１２は常駐プログラムであり、電子計算機１に常駐する。例えば、電子計算機１を立ち上げた後、オペレーティングシステム１１１をメモリユニット１１にロードしてから、パームリジェクションプログラム１１２をメモリユニット１１にロードし、パームリジェクションプログラム１１２はロード後自動実行される。
【００２２】
入力インターフェース１２は、タッチ装置２に接続することによって、タッチ入力信号ＳＩを受信し、タッチ入力信号ＳＩは、オペレーティングシステム１１１、或いはすでに起動されたパームリジェクションプログラム１１２によって処理される。例えば、パームリジェクションプログラム１１２はタッチ入力信号ＳＩを遮断することができ、タッチ入力信号ＳＩがタッチ装置２から入力インターフェース１２へ送信された後、オペレーティングシステム１１１が対応処理をトリガする前に、まず、パームリジェクションプログラム１１２がタッチ入力信号ＳＩに対して処理を行うことをトリガする。或いは、タッチ入力信号ＳＩがタッチ装置２から入力インターフェース１２に送信した後、オペレーティングシステム１１１はパームリジェクションプログラム１１２に、まず、タッチ入力信号ＳＩに対して処理を行うように要求してから、タッチ入力信号ＳＩをオペレーティングシステム１１１にフィードバックする。
【００２３】
処理ユニット１３は、パームリジェクションプログラム１１２がタッチ入力信号ＳＩに対してリアルタイム（in real time）にパームリジェクションプロセスを実行するものである。パームリジェクションプロセスは、タッチ入力信号ＳＩにおいて、手のひら、或いは大面積のタッチによって引き起こされた情報を取り除く動作を行う。つまり、パームリジェクションプロセスはタッチ入力信号ＳＩにおいて、指先、或いは小面積のタッチによって引き起こされる情報を保留する。例えば、パームリジェクションプロセスはタッチ入力信号ＳＩに基づいて、タッチ装置２が大面積にタッチされたかどうかを判断し、タッチ入力信号ＳＩの中にある大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除する。
【００２４】
グラフィックユニット１４は、画面３１を表示するために、グラフィック信号ＳＯをディスプレイ部３に出力し、画面３１はオペレーティングシステム１１１のユーザーインターフェースである。例えば、オペレーティングシステム１１１はウィンドウズ（登録商標）オペレーションシステムであり、ユーザーインターフェースと画面３１はグラフィックユーザーインターフェースであり、画面３１は、ツールバー３１１及びデスクトップ３１２を備え、パームリジェクションプログラム１１２のアイコン１１２１はグラフィックユニット１４によってツールバー３１１に示される。
【００２５】
タッチ信号の処理方法の流れは、以下のフローチャートを参照してより詳細に説明する。
【００２６】
図２は本発明の好ましい実施例のタッチ信号の処理方法のフローチャートである。タッチ信号の処理方法は、図２に示すように、次の手順が含まれる。
ステップＳ０１：電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップ
ステップＳ０２：電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップ
ステップＳ０３：パームリジェクションプログラムが、タッチ入力信号に対してリアルタイムにパームリジェクションプロセスを行うステップ
ステップＳ０４：処理されたタッチ入力信号が、電子計算機のオペレーティングシステムに処理される有効な入力信号として提供されるステップ
【００２７】
本実施例において、タッチ信号の処理方法は前記の図１の電子計算機に応用することができ、例えば、立ち上げた後の電子計算機は、オペレーティングシステムとパームリジェクションプログラムをロードし、パームリジェクションプログラムは電子計算機に常駐し、かつ、タッチ装置から受けたタッチ入力信号に対して処理を行う。
【００２８】
オペレーティングシステムは、複数の入力装置から有効な入力信号を取得することができ、これらの有効な入力信号は命令、或いはデータとして用いられ、オペレーティングシステムは、また有効な入力信号に対して処理を行い、例えば、実行、或いは命令を送信、或いはデータを保存、或いは送信する。処理されたタッチ入力信号は、有効な入力信号とすることによって、手のひら、或いは大面積にタッチされたのによる情報を削除し、オペレーティングシステムが手のひら、或いは大面積にタッチされたことによって引き起こされる情報を有効な入力とすることを回避する。
【００２９】
本実施例において、タッチ入力信号は完全な、或いは大部分の面積のタッチ情報を含む。大面積、或いは小面積にタッチされたことによって引き起こされるいずれかの情報は、いずれもタッチ入力信号の中に含まれ、タッチ装置から電子計算機へ送信される。つまり、タッチ装置は手のひらの誤触を予防、或いは排除する機能を備えなくてもよい。電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するようにすれば、手のひらの誤触を排除する効果を達成することができる。
【実施例２】
【００３０】
図３は、他のタッチ信号の処理方法のフローチャートを示し、この実施例２によれば、電子計算機に常駐されるパームリジェクションプログラムは選択的に起動することができる。図３に示したタッチ信号の処理方法は次の手順が含まれる。
ステップＳ１１：電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップ
ステップＳ１２：電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップ
ステップＳ１３：パームリジェクションアイコンが起動しているかどうかを確認するステップ
ステップＳ１４：パームリジェクションプログラムが、タッチ入力信号に対してリアルタイムにパームリジェクションプロセスを行うステップ
ステップＳ１５：処理されたタッチ入力信号が、電子計算機のオペレーティングシステムに送信されて処理される有効な入力信号とするステップ
ステップＳ１６：タッチ入力信号が、直接に電子計算機のオペレーティングシステムに送信されて処理される有効な入力信号とするステップ
【００３１】
ステップＳ１１、Ｓ１２は、前記図２のステップＳ０１とステップＳ０２と似ている。ステップＳ１３において、もし、パームリジェクションアイコンがすでに起動した場合、ステップＳ１４とＳ１５の処理に入る。もし、パームリジェクションアイコンが起動していない場合、ステップＳ１６の処理に入る。
【００３２】
パームリジェクションアイコンはユーザーの命令に基づいて、有効または無効にすることができる。例えば、図１に示すように、ユーザーはアイコンをクリックすることでパームリジェクションアイコンの有効または無効を決めることができる。また、仮に、パームリジェクションアイコンが起動していない場合、パームリジェクションプログラムは依然として、電子計算機に常駐する。
【００３３】
ステップＳ１４、Ｓ１５は、前記図２のステップＳ０３とステップＳ０４と似ている。ステップＳ１４、Ｓ１５において、パームリジェクションアイコンが起動している場合、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行い、処理されたタッチ入力信号は、オペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とする。
【００３４】
ステップＳ１６において、パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、パームリジェクションプロセスを行わない。タッチ入力信号は、直接にオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とする。
【００３５】
また、もう一つの実施例において、ステップＳ１２において、電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号と装置識別信号を受信してから、ステップＳ１３を行う前、まず、装置識別信号に基づいて、タッチ装置はアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは手のひら誤触排除を必要とする機能の静電容量式タッチ装置であることを確認し、もし、確認結果がそうである場合、ステップＳ１３を行う。もし、確認結果がそうでない場合、ステップＳ１３を行わず、さらにその後のステップの処理を行わない。
【実施例３】
【００３６】
図４は、さらに他の実施例を示し、タッチ装置はパームリジェクションの能力を備えることができる。図４に示すように、タッチ装置２はタッチパネル２１と、制御ユニット２２と、入出力ユニット２３とを備える。タッチパネル２１は外部のタッチイベントによるタッチ信号ＳＴを発生し、制御ユニット２２はタッチパネル２１に接続し、かつ、タッチ信号ＳＴを処理することによって、座標位置情報に対応するタッチ入力信号ＳＩを含む。即ち、タッチ入力信号ＳＩは、タッチ信号ＳＴに基づいて発生し、入出力ユニット２３は制御ユニット２２に接続することによって、タッチ入力信号ＳＩを出力する。
【００３７】
制御ユニット２２はパームリジェクションプロセスを行うことができ、リアルタイム（in real time）にタッチ信号ＳＴにおいて、手のひら、或いは大面積のタッチによって引き起こされた情報を取り除く、つまり、パームリジェクションプロセスは、タッチ入力信号ＳＩにおいて、指先、或いは小面積のタッチによって引き起こされる情報を保留する。例えば、パームリジェクションプロセスはタッチ信号ＳＴに基づいて、タッチ装置２が大面積にタッチされたかどうかを判断し、タッチ信号ＳＴの中にある大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除する。タッチ入力信号ＳＩは処理された後のタッチ信号ＳＴに基づいて発生する。また、制御ユニット２２はパームリジェクションプロセスを行わなくて良い。
【００３８】
入出力ユニット２３は、入力インターフェース１２に接続することによって、タッチ入力信号ＳＩを送信する。入力インターフェース１２はタッチ装置２からタッチ入力信号ＳＩを受信した後、受信したタッチ入力信号ＳＩはオペレーティングシステム１１１、或いはすでに起動されたパームリジェクションプログラム１１２によって処理される。オペレーティングシステム１１１はタッチ入力信号ＳＩを有効な入力信号とすることができる。或いはパームリジェクションプログラム１１２は、再度タッチ入力信号ＳＩに対して、パームリジェクションプロセスを行うことによって、パームリジェクションを完全に排除することを確保することができる。
【００３９】
図５は、図４に示した実施例３の好ましいタッチ信号の処理方法を示す。図面によれば、パームリジェクションプログラムは、まずパームリジェクションプロセスを行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令することができる。図５に示したフローチャートによれば、タッチ信号の処理方法には次の手順が含まれる。
ステップＳ２１：電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップ
ステップＳ２２：パームリジェクションプログラムを用いて、パームリジェクションプロセスを行った後、タッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令するステップ
ステップＳ２３：電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップ
ステップＳ２４：処理されたタッチ入力信号は、電子計算機のオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とするステップ
【００４０】
本実施例３において、タッチ信号の処理方法は前記の図１の電子計算機に応用することができ、例えば、立ち上げた後の電子計算機は、オペレーティングシステムとパームリジェクションプログラムをロードし、パームリジェクションプログラムは電子計算機に常駐し、かつ、タッチ装置から受けたタッチ入力信号に対して処理を行う。
【００４１】
ステップＳ２２の後に、タッチ信号はタッチ装置から、まず、パームリジェクションプロセスを行い、それはタッチパネルにより発生されるタッチ情報を完全に、或いは全部を含んでいないことから、パームリジェクション、或いは大面積のタッチ入力と見なして排除されてタッチ入力信号内に含まれない。ステップＳ２３の電子計算機に送信されたタッチ入力信号は、小面積、或いはパームリジェクションとして見なされないタッチの情報のみを含むので、ステップＳ２４においては、簡単にタッチ入力信号を有効な入力信号とすることができる。
【００４２】
本実施例のパームリジェクションプログラムは、選択的に起動することができる。その処理の流れと関連する変化形態は図３で説明したものと似ているため、詳細な説明は省略する。
【００４３】
また、パームリジェクションプログラムは同時に、パームリジェクションプロセスの行い、及びパームリジェクションを行うことをタッチ装置に命令することができる。例えば、パームリジェクションプログラムはパームリジェクションプロセスを行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令し、同時にタッチ装置から受信したタッチ入力信号に対してリアルタイムにパームリジェクションプロセスを行う。
【００４４】
上記実施例において、パームリジェクションプログラムは光ディスクに保存することができ、光ディスクはタッチ装置に合わせて、販売、或いは運送することができる。ユーザーは光ディスクからパームリジェクションプログラムを電子計算機に保存またはインストールすることができる。また、パームリジェクションプログラムは、その他のポータブル不揮発性メモリ装置に保存することができる。例えば、フラッシュメモリやメモリーカードなどである。もう一つは、パームリジェクションプログラムは、インターネットサーバーに保存することができ、ユーザーが自らインターネットサーバーからパームリジェクションプログラムをダウンロードして、かつ、電子計算機に保存、またはインストールすることができる。電子計算機に保存、またはインストールされたパームリジェクションプログラムは実行した後、電子計算機に常駐させることができ、かつ、パームリジェクションを排除する機能を提供することができる。
【００４５】
上記実施例において、タッチ装置はアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは静電容量式タッチ装置である。さらにマルチタッチ入力機能も備えている。また、電子計算機は、パームリジェクションプログラムをすでにインストールされているので、タッチ装置は手のひらの誤触防止機能を備える高密度のセンサ構成を必要としなくてもよい。さらにタッチ装置は、手のひらの誤触防止機能を備えるようにすることができ、或いは手のひら誤触防止のソフトウェアを個別にインストールし、或いはレイアウトを変更することができる。
【００４６】
上述をまとめると、本発明のタッチ信号の処理方法及びその電子計算機において、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行うため、手のひらがタッチ装置を誤触することを効果的に排除することができ、かつ、ユーザーは、一般的な操作習慣に基づいてタッチ装置を使用することができる。つまり、特に、指から比較的に大きいな力をタッチ装置に加える必要がない。マルチタッチ入力機能付きのアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置において、指と手のひらのタッチを同時に受けた場合、電子計算機の側端において、手のひらのタッチを排除することができる。タッチ装置は手のひらの誤触防止機能を備える高精密、かつ、高密度のセンサ構成が必要ないため、タッチ装置のコストを省くことができる。また、電子計算機は手のひら誤触排除の機能を備えているので、合わせて使用されるタッチ装置はより書き込み入力に適している。タッチ装置も比較的に大きいなサイズを採用することができ、同時に複数のユーザーに使用されることができる。
【００４７】
静電容量式タッチ装置に関しては、業者はタッチ装置にパームリジェクション機能を持つソフトウェアやファームウェアをインストールする必要がなく、かつ、意図的にレイアウトを変更する必要もない。電子計算機に常駐するパームリジェクションプログラムよりこの機能を提供することで、タッチ装置の製造コストと構造の複雑度を減少し、製品の薄型化の発展にも寄与である。
【００４８】
上記は例示的なものであって、限定するためのものではない。本発明の技術的思想および範囲から逸脱することなく、行われる等価の修正または変更は、いずれも別紙の特許請求の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【００４９】
本発明は以上の如く構成したため、手のひらの誤触を排除することができるタッチ信号の処理方法及びその電子計算機を提供し得るものとして好適に用いられるものである。
【符号の説明】
【００５０】
１ 電子計算機
１１ メモリユニット
１１１ オペレーティングシステム
１１２ パームリジェクションプログラム
１１２１ アイコン
１２ 入力インターフェース
１３ 処理ユニット
１４ グラフィックユニット
２ タッチ装置
２１ タッチパネル
２２ 制御ユニット
２３ 入出力ユニット
３ ディスプレイ部
３１ 画面
３１１ ツールバー
３１２ デスクトップ
ＳＩ タッチ入力信号
ＳＯ グラフィック信号
ＳＴ タッチ信号
Ｓ０１〜０４、Ｓ１１〜Ｓ１６、Ｓ２１〜２４ タッチ信号の処理方法のステップ
【技術分野】
【０００１】
本発明は信号の処理方法及び電子計算機に関するものであり、特に、タッチ信号の処理方法及びその電子計算機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
各種タイプのタッチ入力装置は、すでに電子製品に広く応用されている。例えば、携帯電話機とタブレット型コンピューターは、主にタッチパネル（タッチ装置ともいう）を入力装置とし、ユーザーが便利に、直接手を入力パネルの表面にタッチして指令を下し、または、タッチパネルの表面をカーソルで制御したり、或いは文字入力を手書きすることができる。
【０００３】
一般的に、タッチパネルは抵抗膜方式、静電容量式、超音波式、及び赤外線方式などに分けられる。実際には、抵抗膜方式のタッチパネルの製品がもっとも多く、抵抗膜方式のタッチパネルの設計は、主に、４線式、５線式、６線式、８線式などに分けることができる。現在、４線式のタッチパネルは、コストと技術面が比較的に成熟しているため、すでに広く生産と応用がなされている。
【０００４】
また、ユーザーが中或は大サイズなタッチスクリーンを使用して書き込む場合、手のひらを容易にタッチスクリーン上に置くため、当該タッチスクリーンは手のひらによるタッチを入力操作として誤って認識して誤った入力信号を発生する。手のひらによるタッチを入力操作として誤って認識することを防止するために、従来技術では、この問題を解決するために、タッチパネルの構造とデザインに工夫を凝らしている。
【０００５】
例えば、抵抗膜方式タッチパネルでは、指でタッチパネルを押す時、スペーサー（spacer）との間に配置された薄膜導電層が変形するため、薄膜導電層ともう一つの導通する導電層を形成する。タッチパネルはスペーサー（spacer）の密度分布を用いて手のひらによる誤触を防止している。例えば、スペーサー配列の密度を増加した場合、効果的なタッチ入力を生成するため、つまり二つの導電層を導通させるためにユーザーは、タッチパネルに比較的に大きなパワーを加える必要がある。しかしながら、一般的には、指によって引き起こされる押圧力は比較的に小さいが、手のひら、或いはタッチペンによって引き起こされる押圧力は比較的に大きいものである。もし、スペーサーを手のひらのタッチ除去機能を有するものとして設計した場合、ユーザーは、効果的なタッチ入力を生成するためには、タッチパネルにさらなる大きなパワーを加える必要がある。したがって、上記誤触防止方法は手のひら誤触の問題を解決することができるが、指でタッチ操作する時に加える力は、ユーザーに不便を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、タッチパネルに上記スペーサーを用いなくとも、手のひらの誤触を排除することができるタッチ信号の処理方法及びその電子計算機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の目的を達成するために、本発明に基づいたタッチ信号の処理方法は、電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップと、電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップとを備え、パームリジェクションプログラムはタッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行い、或いはパームリジェクションプロセスを行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令することを特徴とする。
【０００８】
上記目的を達成するために、本発明に基づいた電子計算機は、メモリユニットと、入力インターフェースと、処理ユニットとを備える。メモリユニットはパームリジェクションプログラムをロードし、パームリジェクションプログラムは常駐プログラムであり、入力インターフェースはタッチ装置に接続することによって、タッチ入力信号を受信する。処理ユニットはメモリユニットと入力インターフェースに接続し、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムに、パームリジェクションプロセスを行い、或いはパームリジェクションプロセスの処理を行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令する。
【０００９】
本発明の一実施例において、タッチ装置はアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは静電容量式タッチ装置である。
【００１０】
本発明の一実施例において、パームリジェクションの処理を行った後、処理されたタッチ入力信号は、電子計算機のオペレーティングシステムに処理される有効な入力信号として提供される。
【００１１】
本発明の一実施例において、パームリジェクションプログラムのアイコンは電子計算機の画面のツールバーに示す。
【００１２】
本発明の一実施例において、パームリジェクションアプリケーションは、ユーザーの命令に基づいて選択的に起動し、パームリジェクションアプリケーションが起動した場合、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムに、パームリジェクションプロセスを行い、パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、パームリジェクションプロセスを行わない。
【００１３】
本発明の一実施例において、パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、タッチ入力信号は電子計算機のオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とする。
【００１４】
本発明の一実施例において、パームリジェクションプロセスはタッチ入力信号に基づいて、タッチ装置が大面積にタッチされたかどうかを判断し、及びタッチ入力信号の中にある大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除する。
【発明の効果】
【００１５】
上述したように、本発明のタッチ信号の処理方法及びその電子計算機において、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行うため、手のひらがタッチ装置を誤触することを効果的に排除することができ、かつ、ユーザーは、一般的な操作習慣に基づいてタッチ装置を使用することができる。つまり、指から比較的に大きいな力をタッチ装置に加える必要がない。マルチタッチ入力機能付きのアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置において、指と手のひらのタッチを同時に受けた場合、電子計算機の側端において、手のひらのタッチイベントを排除することができる。タッチ装置は手のひらの誤触防止機能を備える高精密、かつ、高密度のセンサ構成が必要ないため、タッチ装置のコストを省くことができる。また、電子計算機は手のひら誤触排除の機能を備えているので、合わせて使用されるタッチ装置はより好ましく書き込み入力に適している。タッチ装置も比較的に大きいなサイズを採用することができ、同時に複数のユーザーに使用させることができる。
【００１６】
静電容量式タッチ装置に関しては、業者はタッチ装置にパームリジェクション機能を持つソフトウェアやファームウェアをインストールする必要がなく、かつ、意図的にレイアウトを変更する必要もない。電子計算機に常駐するパームリジェクションプログラムよりこの機能を提供することで、タッチ装置の製造コストと構造の複雑度を減少させ、製品の薄型化を図る上でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本発明の好ましい実施例に係る電子計算機及びタッチ装置のブロック図である。
【図２】本発明の好ましい実施例に係るタッチ信号の処理方法のフローチャートである。
【図３】本発明の好ましい実施例に係るタッチ信号の処理方法のフローチャートである。
【図４】本発明の好ましい実施例に係る電子計算機及びタッチ装置のブロック図である。
【図５】本発明の好ましい実施例に係るタッチ信号の処理方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
関連する図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例に係るタッチボタンモジュールを以下の通りに説明し、このうち同じ部材は同じ符号を付して説明する。
【実施例１】
【００１９】
図１に示すように、図１は本発明の好ましい実施例に係る電子計算機とタッチ装置のブロック図である。電子計算機１はメモリユニット１１と、入力インターフェース１２と、処理ユニット１３と、グラフィックユニット１４とを備える。処理ユニット１３は記憶ユニット１１と、入力インターフェース１２と、グラフィックユニット１４に接続する。
【００２０】
処理ユニット１３は単数、或いは複数の処理器を有し、数学、或いはロジックなどの演算コマンドを実行することができる。処理ユニット１３はまた、メモリユニット１１と、入力インターフェース１２と、グラフィックユニット１４に対してデータを送信するコマンドを実行することができる。メモリユニット１１は少なくとも一つの揮発性メモリ、或いは少なくとも一つの不揮発性メモリを備え、コマンドを有するプログラムを保存し、或いはロードして処理ユニット１３に送信して実行させ、または、データを保存し、或いはロードして処理ユニット１３がコマンドを実行する時に処理ユニット１３に送信する。入力インターフェース１２は少なくとも一つの入出力ポートを備え、入出力ポートは有線入出力ポート、或いは無線の入出力ポートであることができる。例えば、入出力ポートはＵＳＢ、ＩＥＥＥ１３９４、またはブルートゥースなどの一般的な入出力ポートである。また、処理ユニット１３は少なくとも一つのシステムチップセットを含み、メモリユニット１１と、入力インターフェース１２と、グラフィックユニット１４と処理器との間のデータ受送信を処理する。
【００２１】
メモリユニット１１は、オペレーティングシステム１１１とパームリジェクションプログラム１１２をロードし、パームリジェクションプログラム１１２は常駐プログラムであり、電子計算機１に常駐する。例えば、電子計算機１を立ち上げた後、オペレーティングシステム１１１をメモリユニット１１にロードしてから、パームリジェクションプログラム１１２をメモリユニット１１にロードし、パームリジェクションプログラム１１２はロード後自動実行される。
【００２２】
入力インターフェース１２は、タッチ装置２に接続することによって、タッチ入力信号ＳＩを受信し、タッチ入力信号ＳＩは、オペレーティングシステム１１１、或いはすでに起動されたパームリジェクションプログラム１１２によって処理される。例えば、パームリジェクションプログラム１１２はタッチ入力信号ＳＩを遮断することができ、タッチ入力信号ＳＩがタッチ装置２から入力インターフェース１２へ送信された後、オペレーティングシステム１１１が対応処理をトリガする前に、まず、パームリジェクションプログラム１１２がタッチ入力信号ＳＩに対して処理を行うことをトリガする。或いは、タッチ入力信号ＳＩがタッチ装置２から入力インターフェース１２に送信した後、オペレーティングシステム１１１はパームリジェクションプログラム１１２に、まず、タッチ入力信号ＳＩに対して処理を行うように要求してから、タッチ入力信号ＳＩをオペレーティングシステム１１１にフィードバックする。
【００２３】
処理ユニット１３は、パームリジェクションプログラム１１２がタッチ入力信号ＳＩに対してリアルタイム（in real time）にパームリジェクションプロセスを実行するものである。パームリジェクションプロセスは、タッチ入力信号ＳＩにおいて、手のひら、或いは大面積のタッチによって引き起こされた情報を取り除く動作を行う。つまり、パームリジェクションプロセスはタッチ入力信号ＳＩにおいて、指先、或いは小面積のタッチによって引き起こされる情報を保留する。例えば、パームリジェクションプロセスはタッチ入力信号ＳＩに基づいて、タッチ装置２が大面積にタッチされたかどうかを判断し、タッチ入力信号ＳＩの中にある大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除する。
【００２４】
グラフィックユニット１４は、画面３１を表示するために、グラフィック信号ＳＯをディスプレイ部３に出力し、画面３１はオペレーティングシステム１１１のユーザーインターフェースである。例えば、オペレーティングシステム１１１はウィンドウズ（登録商標）オペレーションシステムであり、ユーザーインターフェースと画面３１はグラフィックユーザーインターフェースであり、画面３１は、ツールバー３１１及びデスクトップ３１２を備え、パームリジェクションプログラム１１２のアイコン１１２１はグラフィックユニット１４によってツールバー３１１に示される。
【００２５】
タッチ信号の処理方法の流れは、以下のフローチャートを参照してより詳細に説明する。
【００２６】
図２は本発明の好ましい実施例のタッチ信号の処理方法のフローチャートである。タッチ信号の処理方法は、図２に示すように、次の手順が含まれる。
ステップＳ０１：電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップ
ステップＳ０２：電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップ
ステップＳ０３：パームリジェクションプログラムが、タッチ入力信号に対してリアルタイムにパームリジェクションプロセスを行うステップ
ステップＳ０４：処理されたタッチ入力信号が、電子計算機のオペレーティングシステムに処理される有効な入力信号として提供されるステップ
【００２７】
本実施例において、タッチ信号の処理方法は前記の図１の電子計算機に応用することができ、例えば、立ち上げた後の電子計算機は、オペレーティングシステムとパームリジェクションプログラムをロードし、パームリジェクションプログラムは電子計算機に常駐し、かつ、タッチ装置から受けたタッチ入力信号に対して処理を行う。
【００２８】
オペレーティングシステムは、複数の入力装置から有効な入力信号を取得することができ、これらの有効な入力信号は命令、或いはデータとして用いられ、オペレーティングシステムは、また有効な入力信号に対して処理を行い、例えば、実行、或いは命令を送信、或いはデータを保存、或いは送信する。処理されたタッチ入力信号は、有効な入力信号とすることによって、手のひら、或いは大面積にタッチされたのによる情報を削除し、オペレーティングシステムが手のひら、或いは大面積にタッチされたことによって引き起こされる情報を有効な入力とすることを回避する。
【００２９】
本実施例において、タッチ入力信号は完全な、或いは大部分の面積のタッチ情報を含む。大面積、或いは小面積にタッチされたことによって引き起こされるいずれかの情報は、いずれもタッチ入力信号の中に含まれ、タッチ装置から電子計算機へ送信される。つまり、タッチ装置は手のひらの誤触を予防、或いは排除する機能を備えなくてもよい。電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するようにすれば、手のひらの誤触を排除する効果を達成することができる。
【実施例２】
【００３０】
図３は、他のタッチ信号の処理方法のフローチャートを示し、この実施例２によれば、電子計算機に常駐されるパームリジェクションプログラムは選択的に起動することができる。図３に示したタッチ信号の処理方法は次の手順が含まれる。
ステップＳ１１：電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップ
ステップＳ１２：電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップ
ステップＳ１３：パームリジェクションアイコンが起動しているかどうかを確認するステップ
ステップＳ１４：パームリジェクションプログラムが、タッチ入力信号に対してリアルタイムにパームリジェクションプロセスを行うステップ
ステップＳ１５：処理されたタッチ入力信号が、電子計算機のオペレーティングシステムに送信されて処理される有効な入力信号とするステップ
ステップＳ１６：タッチ入力信号が、直接に電子計算機のオペレーティングシステムに送信されて処理される有効な入力信号とするステップ
【００３１】
ステップＳ１１、Ｓ１２は、前記図２のステップＳ０１とステップＳ０２と似ている。ステップＳ１３において、もし、パームリジェクションアイコンがすでに起動した場合、ステップＳ１４とＳ１５の処理に入る。もし、パームリジェクションアイコンが起動していない場合、ステップＳ１６の処理に入る。
【００３２】
パームリジェクションアイコンはユーザーの命令に基づいて、有効または無効にすることができる。例えば、図１に示すように、ユーザーはアイコンをクリックすることでパームリジェクションアイコンの有効または無効を決めることができる。また、仮に、パームリジェクションアイコンが起動していない場合、パームリジェクションプログラムは依然として、電子計算機に常駐する。
【００３３】
ステップＳ１４、Ｓ１５は、前記図２のステップＳ０３とステップＳ０４と似ている。ステップＳ１４、Ｓ１５において、パームリジェクションアイコンが起動している場合、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行い、処理されたタッチ入力信号は、オペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とする。
【００３４】
ステップＳ１６において、パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、パームリジェクションプロセスを行わない。タッチ入力信号は、直接にオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とする。
【００３５】
また、もう一つの実施例において、ステップＳ１２において、電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号と装置識別信号を受信してから、ステップＳ１３を行う前、まず、装置識別信号に基づいて、タッチ装置はアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは手のひら誤触排除を必要とする機能の静電容量式タッチ装置であることを確認し、もし、確認結果がそうである場合、ステップＳ１３を行う。もし、確認結果がそうでない場合、ステップＳ１３を行わず、さらにその後のステップの処理を行わない。
【実施例３】
【００３６】
図４は、さらに他の実施例を示し、タッチ装置はパームリジェクションの能力を備えることができる。図４に示すように、タッチ装置２はタッチパネル２１と、制御ユニット２２と、入出力ユニット２３とを備える。タッチパネル２１は外部のタッチイベントによるタッチ信号ＳＴを発生し、制御ユニット２２はタッチパネル２１に接続し、かつ、タッチ信号ＳＴを処理することによって、座標位置情報に対応するタッチ入力信号ＳＩを含む。即ち、タッチ入力信号ＳＩは、タッチ信号ＳＴに基づいて発生し、入出力ユニット２３は制御ユニット２２に接続することによって、タッチ入力信号ＳＩを出力する。
【００３７】
制御ユニット２２はパームリジェクションプロセスを行うことができ、リアルタイム（in real time）にタッチ信号ＳＴにおいて、手のひら、或いは大面積のタッチによって引き起こされた情報を取り除く、つまり、パームリジェクションプロセスは、タッチ入力信号ＳＩにおいて、指先、或いは小面積のタッチによって引き起こされる情報を保留する。例えば、パームリジェクションプロセスはタッチ信号ＳＴに基づいて、タッチ装置２が大面積にタッチされたかどうかを判断し、タッチ信号ＳＴの中にある大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除する。タッチ入力信号ＳＩは処理された後のタッチ信号ＳＴに基づいて発生する。また、制御ユニット２２はパームリジェクションプロセスを行わなくて良い。
【００３８】
入出力ユニット２３は、入力インターフェース１２に接続することによって、タッチ入力信号ＳＩを送信する。入力インターフェース１２はタッチ装置２からタッチ入力信号ＳＩを受信した後、受信したタッチ入力信号ＳＩはオペレーティングシステム１１１、或いはすでに起動されたパームリジェクションプログラム１１２によって処理される。オペレーティングシステム１１１はタッチ入力信号ＳＩを有効な入力信号とすることができる。或いはパームリジェクションプログラム１１２は、再度タッチ入力信号ＳＩに対して、パームリジェクションプロセスを行うことによって、パームリジェクションを完全に排除することを確保することができる。
【００３９】
図５は、図４に示した実施例３の好ましいタッチ信号の処理方法を示す。図面によれば、パームリジェクションプログラムは、まずパームリジェクションプロセスを行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令することができる。図５に示したフローチャートによれば、タッチ信号の処理方法には次の手順が含まれる。
ステップＳ２１：電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップ
ステップＳ２２：パームリジェクションプログラムを用いて、パームリジェクションプロセスを行った後、タッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令するステップ
ステップＳ２３：電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップ
ステップＳ２４：処理されたタッチ入力信号は、電子計算機のオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とするステップ
【００４０】
本実施例３において、タッチ信号の処理方法は前記の図１の電子計算機に応用することができ、例えば、立ち上げた後の電子計算機は、オペレーティングシステムとパームリジェクションプログラムをロードし、パームリジェクションプログラムは電子計算機に常駐し、かつ、タッチ装置から受けたタッチ入力信号に対して処理を行う。
【００４１】
ステップＳ２２の後に、タッチ信号はタッチ装置から、まず、パームリジェクションプロセスを行い、それはタッチパネルにより発生されるタッチ情報を完全に、或いは全部を含んでいないことから、パームリジェクション、或いは大面積のタッチ入力と見なして排除されてタッチ入力信号内に含まれない。ステップＳ２３の電子計算機に送信されたタッチ入力信号は、小面積、或いはパームリジェクションとして見なされないタッチの情報のみを含むので、ステップＳ２４においては、簡単にタッチ入力信号を有効な入力信号とすることができる。
【００４２】
本実施例のパームリジェクションプログラムは、選択的に起動することができる。その処理の流れと関連する変化形態は図３で説明したものと似ているため、詳細な説明は省略する。
【００４３】
また、パームリジェクションプログラムは同時に、パームリジェクションプロセスの行い、及びパームリジェクションを行うことをタッチ装置に命令することができる。例えば、パームリジェクションプログラムはパームリジェクションプロセスを行った後にタッチ入力信号を出力することをタッチ装置に命令し、同時にタッチ装置から受信したタッチ入力信号に対してリアルタイムにパームリジェクションプロセスを行う。
【００４４】
上記実施例において、パームリジェクションプログラムは光ディスクに保存することができ、光ディスクはタッチ装置に合わせて、販売、或いは運送することができる。ユーザーは光ディスクからパームリジェクションプログラムを電子計算機に保存またはインストールすることができる。また、パームリジェクションプログラムは、その他のポータブル不揮発性メモリ装置に保存することができる。例えば、フラッシュメモリやメモリーカードなどである。もう一つは、パームリジェクションプログラムは、インターネットサーバーに保存することができ、ユーザーが自らインターネットサーバーからパームリジェクションプログラムをダウンロードして、かつ、電子計算機に保存、またはインストールすることができる。電子計算機に保存、またはインストールされたパームリジェクションプログラムは実行した後、電子計算機に常駐させることができ、かつ、パームリジェクションを排除する機能を提供することができる。
【００４５】
上記実施例において、タッチ装置はアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは静電容量式タッチ装置である。さらにマルチタッチ入力機能も備えている。また、電子計算機は、パームリジェクションプログラムをすでにインストールされているので、タッチ装置は手のひらの誤触防止機能を備える高密度のセンサ構成を必要としなくてもよい。さらにタッチ装置は、手のひらの誤触防止機能を備えるようにすることができ、或いは手のひら誤触防止のソフトウェアを個別にインストールし、或いはレイアウトを変更することができる。
【００４６】
上述をまとめると、本発明のタッチ信号の処理方法及びその電子計算機において、パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、リアルタイムにパームリジェクションプロセスを行うため、手のひらがタッチ装置を誤触することを効果的に排除することができ、かつ、ユーザーは、一般的な操作習慣に基づいてタッチ装置を使用することができる。つまり、特に、指から比較的に大きいな力をタッチ装置に加える必要がない。マルチタッチ入力機能付きのアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置において、指と手のひらのタッチを同時に受けた場合、電子計算機の側端において、手のひらのタッチを排除することができる。タッチ装置は手のひらの誤触防止機能を備える高精密、かつ、高密度のセンサ構成が必要ないため、タッチ装置のコストを省くことができる。また、電子計算機は手のひら誤触排除の機能を備えているので、合わせて使用されるタッチ装置はより書き込み入力に適している。タッチ装置も比較的に大きいなサイズを採用することができ、同時に複数のユーザーに使用されることができる。
【００４７】
静電容量式タッチ装置に関しては、業者はタッチ装置にパームリジェクション機能を持つソフトウェアやファームウェアをインストールする必要がなく、かつ、意図的にレイアウトを変更する必要もない。電子計算機に常駐するパームリジェクションプログラムよりこの機能を提供することで、タッチ装置の製造コストと構造の複雑度を減少し、製品の薄型化の発展にも寄与である。
【００４８】
上記は例示的なものであって、限定するためのものではない。本発明の技術的思想および範囲から逸脱することなく、行われる等価の修正または変更は、いずれも別紙の特許請求の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【００４９】
本発明は以上の如く構成したため、手のひらの誤触を排除することができるタッチ信号の処理方法及びその電子計算機を提供し得るものとして好適に用いられるものである。
【符号の説明】
【００５０】
１ 電子計算機
１１ メモリユニット
１１１ オペレーティングシステム
１１２ パームリジェクションプログラム
１１２１ アイコン
１２ 入力インターフェース
１３ 処理ユニット
１４ グラフィックユニット
２ タッチ装置
２１ タッチパネル
２２ 制御ユニット
２３ 入出力ユニット
３ ディスプレイ部
３１ 画面
３１１ ツールバー
３１２ デスクトップ
ＳＩ タッチ入力信号
ＳＯ グラフィック信号
ＳＴ タッチ信号
Ｓ０１〜０４、Ｓ１１〜Ｓ１６、Ｓ２１〜２４ タッチ信号の処理方法のステップ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップと、前記電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップとを備え、
前記パームリジェクションプログラムは前記タッチ入力信号に対してリアルタイムにパームリジェクションプロセスを行い、或いは前記パームリジェクションプロセスを行った後に前記タッチ入力信号を出力することを前記タッチ装置に命令すること、を特徴とするタッチ信号の処理方法。
【請求項２】
前記タッチ装置はアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは静電容量式タッチ装置であることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項３】
前記パームリジェクションプロセスの処理を行った後、処理された前記タッチ入力信号は、前記電子計算機のオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とすることをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項４】
前記パームリジェクションプログラムのアイコンは前記電子計算機の画面のツールバーを示すことをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項５】
ユーザーの命令に基づいて、パームリジェクションアプリケーションを選択的に起動し、前記パームリジェクションアプリケーションが起動した場合、前記パームリジェクションプログラムは、前記タッチ入力信号に対してリアルタイムに前記パームリジェクションプロセスを行い、前記パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、前記パームリジェクションプログラムは、前記タッチ入力信号に対して、前記パームリジェクションプロセスを行わないことをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項６】
前記パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、前記タッチ入力信号は直接に前記電子計算機のオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とすることを特徴とする請求項５に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項７】
前記パームリジェクションプロセスは、
前記タッチ入力信号に基づいて、前記タッチ装置が大面積にタッチされたかどうかを判断することと、
前記タッチ入力信号の中にある前記大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除すること、とを備えることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項８】
常駐プログラムであるパームリジェクションプログラムをロードするメモリユニットと、
タッチ装置に接続することによってタッチ入力信号を受信する入力インターフェースと、
前記メモリユニットと前記入力インターフェースに接続し、前記パームリジェクションプログラムは、前記タッチ入力信号に対してリアルタイムに前記パームリジェクションプロセスを行い、或いは前記パームリジェクションプロセスの処理をした後に前記タッチ入力信号を出力することを前記タッチ装置に命令する処理ユニットと、を備えることを特徴とする電子計算機。
【請求項９】
前記タッチ装置は、アクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは静電容量式タッチ装置であることを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【請求項１０】
前記メモリユニットは、オペレーティングシステムをロードし、前記オペレーティングシステムは前記処理ユニットの作動を制御し、前記パームリジェクションプロセスを行った後の前記タッチ入力信号を前記オペレーティングシステムに処理される有効な入力信号とすることを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【請求項１１】
前記処理ユニットに接続し、前記パームリジェクションプログラムのアイコンを画面のツールバーに示すグラフィックユニットをさらに備えることを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【請求項１２】
前記処理ユニットは、ユーザーの命令に基づいて、パームリジェクションアプリケーションを選択的に起動し、
前記パームリジェクションアプリケーションが起動した場合、前記パームリジェクションプログラムは、前記タッチ入力信号に対して、リアルタイムに前記パームリジェクションプロセスを行い、
前記パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、前記パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、パームリジェクションプロセスを行わないことを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【請求項１３】
前記メモリユニットはオペレーティングシステムをロードし、前記オペレーティングシステムは前記処理ユニットの作動を制御し、前記パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、前記タッチ入力信号が直接に前記オペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とすることを特徴とする請求項１２に記載の電子計算機。
【請求項１４】
前記パームリジェクションプロセスは、
前記タッチ入力信号に基づいて、前記タッチ装置が大面積にタッチされたかどうかを判断することと、
前記タッチ入力信号の中にある前記大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除すること、とを備えることを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【請求項１】
電子計算機にパームリジェクションプログラムを常駐するステップと、前記電子計算機を用いて、タッチ装置からタッチ入力信号を受信するステップとを備え、
前記パームリジェクションプログラムは前記タッチ入力信号に対してリアルタイムにパームリジェクションプロセスを行い、或いは前記パームリジェクションプロセスを行った後に前記タッチ入力信号を出力することを前記タッチ装置に命令すること、を特徴とするタッチ信号の処理方法。
【請求項２】
前記タッチ装置はアクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは静電容量式タッチ装置であることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項３】
前記パームリジェクションプロセスの処理を行った後、処理された前記タッチ入力信号は、前記電子計算機のオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とすることをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項４】
前記パームリジェクションプログラムのアイコンは前記電子計算機の画面のツールバーを示すことをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項５】
ユーザーの命令に基づいて、パームリジェクションアプリケーションを選択的に起動し、前記パームリジェクションアプリケーションが起動した場合、前記パームリジェクションプログラムは、前記タッチ入力信号に対してリアルタイムに前記パームリジェクションプロセスを行い、前記パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、前記パームリジェクションプログラムは、前記タッチ入力信号に対して、前記パームリジェクションプロセスを行わないことをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項６】
前記パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、前記タッチ入力信号は直接に前記電子計算機のオペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とすることを特徴とする請求項５に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項７】
前記パームリジェクションプロセスは、
前記タッチ入力信号に基づいて、前記タッチ装置が大面積にタッチされたかどうかを判断することと、
前記タッチ入力信号の中にある前記大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除すること、とを備えることを特徴とする請求項１に記載のタッチ信号の処理方法。
【請求項８】
常駐プログラムであるパームリジェクションプログラムをロードするメモリユニットと、
タッチ装置に接続することによってタッチ入力信号を受信する入力インターフェースと、
前記メモリユニットと前記入力インターフェースに接続し、前記パームリジェクションプログラムは、前記タッチ入力信号に対してリアルタイムに前記パームリジェクションプロセスを行い、或いは前記パームリジェクションプロセスの処理をした後に前記タッチ入力信号を出力することを前記タッチ装置に命令する処理ユニットと、を備えることを特徴とする電子計算機。
【請求項９】
前記タッチ装置は、アクティブマトリクス抵抗膜式タッチ装置、或いは静電容量式タッチ装置であることを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【請求項１０】
前記メモリユニットは、オペレーティングシステムをロードし、前記オペレーティングシステムは前記処理ユニットの作動を制御し、前記パームリジェクションプロセスを行った後の前記タッチ入力信号を前記オペレーティングシステムに処理される有効な入力信号とすることを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【請求項１１】
前記処理ユニットに接続し、前記パームリジェクションプログラムのアイコンを画面のツールバーに示すグラフィックユニットをさらに備えることを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【請求項１２】
前記処理ユニットは、ユーザーの命令に基づいて、パームリジェクションアプリケーションを選択的に起動し、
前記パームリジェクションアプリケーションが起動した場合、前記パームリジェクションプログラムは、前記タッチ入力信号に対して、リアルタイムに前記パームリジェクションプロセスを行い、
前記パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、前記パームリジェクションプログラムは、タッチ入力信号に対して、パームリジェクションプロセスを行わないことを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【請求項１３】
前記メモリユニットはオペレーティングシステムをロードし、前記オペレーティングシステムは前記処理ユニットの作動を制御し、前記パームリジェクションアプリケーションが起動していない場合、前記タッチ入力信号が直接に前記オペレーティングシステムに送信して処理される有効な入力信号とすることを特徴とする請求項１２に記載の電子計算機。
【請求項１４】
前記パームリジェクションプロセスは、
前記タッチ入力信号に基づいて、前記タッチ装置が大面積にタッチされたかどうかを判断することと、
前記タッチ入力信号の中にある前記大面積にタッチされたことに対応する情報をリアルタイムに削除すること、とを備えることを特徴とする請求項８に記載の電子計算機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１３−１１４６８８（Ｐ２０１３−１１４６８８Ａ）
【公開日】平成２５年６月１０日（２０１３．６．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−２５６９８８（Ｐ２０１２−２５６９８８）
【出願日】平成２４年１１月２４日（２０１２．１１．２４）
【出願人】（５１２１４８１７１）宇辰光電股▲ふん▼有限公司 (6)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年６月１０日（２０１３．６．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２４年１１月２４日（２０１２．１１．２４）
【出願人】（５１２１４８１７１）宇辰光電股▲ふん▼有限公司 (6)
【Ｆターム（参考）】
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