説明

ターボ機械用のクロスシール

【課題】本発明は、タービン部品(90、91)で使用するクロスシール(100)を提供する。
【解決手段】本クロスシール(100)は、幾つかのクロス層(110)と、クロス層(110)間に配置されたシム(140)と、クロス層(110)の端部(190)に配置されて、該クロス層(110)の少なくとも1つを通る漏洩流路(210)を封鎖する端部シール(180)とを含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、総括的にはガスタービンエンジンのようなターボ機械に関し、より具体的には、複数のタービン部品間で使用する、そこを通り抜ける端部ギャップ漏洩を減少させるクロスシールに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に説明すると、ガスタービンエンジン及び同様のもののようなターボ機械は、それを通る主ガス流路を含む。主ガス流路は一般的に、ガス吸入口、圧縮機、燃焼器、タービン及びガス出口を含む。ガス流路外への又はガス流路内への両方向へのガス漏洩は、全体エンジン性能にとって不利益なものとなる可能性がありまた一般的にその他の点でも望ましくない。ガス通路漏洩は、ガスタービンエンジンの効率を低下させ、燃料コストを増大させかつエミッションレベルを増加させるおそれがある。
【0003】
ガスタービンエンジン内で二次ガス流れを使用して、様々な加熱部品を冷却することができる。具体的には、ガスタービンエンジンにおける圧縮機の後段から抽出した冷却空気は、該ガスタービンエンジン内の部品を冷却するために、また隣接する部品間のギャップ及び空洞をパージするために使用することができる。隣接する部品間のスロット内にクロスシール(cloth seal)を取付けて、抽出した二次流れの量を該二次流れの高温ガス通路内への漏洩を調量することによって制御することができる。それ故に、クロスシールは、高温ガスの吸込み並びにシュラウド、ノズル及び同様のもののようなタービン部品の過熱を防止するのに必要な冷却及びパージ空気の量を制御するために広く使用される。従って、クロスシールは、タービンエンジン運転時における典型的な熱的及び機械的過渡状態に適応するために必要である隣接するタービン部品(シュラウド/シュラウド、シュラウド/ノズルなど)間のギャップをシールすることができる。クロスシールは、これらのギャップを効果的にシールすると同時に、犠牲クロスシールの存在により良好な耐摩耗性を示すという二重の利点をもたらす。
【0004】
従って、クロスシール自体を通り抜ける漏洩を減少させることにより、圧縮機段から抽出する二次流れの量を減少させることができる。同様に、クロスシールを通り抜ける漏洩の減少は、タービンの全体熱効率及び出力の向上をもたらすことができる。クロスシールにわたる漏洩は一般的に、2つの領域において、つまり
(1)クロスシールの長さにわたって延在する金属シムの下方からの漏洩、並びに
(2)クロスシールの端部及び嵌合スロットの端部間のギャップを通しての漏洩、
として認めることができる。
【0005】
後者の部分が、典型的なクロスシールにおいて大半を占め、またそこを通り抜ける全漏洩の75%ほどにもなる可能性がある。端部ギャップを減少させることは、組立上の配慮事項、公差の積重ね、及び隣接する部品間で発生可能性がある相対運動に適応する必要性により、実現可能とすることができない。端部ギャップ漏洩の一部分は、2つのタービン部品間の間隙ギャップを通って移動するが、漏洩の大部分は、シール長さに沿って多孔性底面クロス層を通り抜けて広がりかつ最終的に間隙ギャップを通って漏洩する可能性がある。この多孔性底面クロス層を通り抜ける漏洩は、そこを通り抜ける全漏洩の約半分にもなる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7,367,567号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、クロスシール設計の改良に対する要望が存在する。それらの改良型の設計では、特に多孔性底面クロスを通り抜ける端部ギャップ漏洩を制限することができる。そこを通り抜ける漏洩を減少させることにより、概してガスタービンエンジンの全体効率及び出力を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
従って、本発明は、タービン部品で使用するクロスシールを提供する。本クロスシールは、幾つかのクロス層と、クロス層間に配置されたシムと、クロス層の端部に配置されて、該クロス層の少なくとも1つを通る漏洩流路を封鎖する端部シールとを含むことができる。
【0009】
本発明はさらに、タービン部品で使用するクロスシールを提供する。本クロスシールは、幾つかのクロス層と、クロス層間に配置されたシムと、クロス層の端部に配置されて、該クロス層の少なくとも1つを通る漏洩流路を封鎖する端部シーリング手段とを含むことができる。
【0010】
本発明はさらに、タービン部品で使用するクロスシールを提供する。本クロスシールは、上部クロス層と、下部クロス層と、上部クロス層及び下部クロス層間に配置されたシムと、上部クロス層及び下部クロス層の端部に配置されて、それらを通る漏洩流路を封鎖する1つ又はそれ以上の端部フランジシールとを含むことができる。
【0011】
本出願のこれらの及びその他の特徴及び改良は、幾つかの図面及び特許請求の範囲と関連させてなした以下の詳細な説明を精査することにより、当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ガスタービンエンジンの概略図。
【図2】公知のクロスシールの部分斜視図。
【図3】タービン部品間に配置された公知のクロスシールの部分斜視図。
【図4】本明細書で説明することができるようなクロスシールの部分斜視図。
【図5】図4のクロスシールの拡大部分斜視図。
【図6】本明細書で説明することができるようなクロスシールの別の実施形態の部分斜視図。
【図7】本明細書で説明することができるようなクロスシールのさらに別の実施形態の側面断面図。
【図8】本明細書で説明することができるようなクロスシールのさらに別の実施形態の側面断面図。
【図9】本明細書で説明することができるようなクロスシールのさらに別の実施形態の側面断面図。
【図10】本明細書で説明することができるようなクロスシールのさらに別の実施形態の側面断面図。
【図11】本明細書で説明することができるようなクロスシールのさらに別の実施形態の側面断面図。
【図12】本明細書で説明することができるようなクロスシールのさらに別の実施形態の側面断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、同じ参照符号が幾つかの図全体を通して同様な要素を表している図面を参照すると、図1は、ガスタービンエンジン10のような回転機械の概略図を示している。ガスタービンエンジン10は、圧縮機15を含むことができる。圧縮機15は、流入空気20の流れを加圧する。圧縮機15は、加圧空気20の流れを燃焼器25に送給する。燃焼器25は、加圧空気20の流れを加圧燃料30の流れと混合しかつその混合気を点火燃焼させて、燃焼ガス35の流れを形成する。単一の燃焼器25のみを示しているが、ガスタービンエンジン10は、あらゆる数の燃焼器25を含むことができる。燃焼ガス35の流れは次に、タービン40に送給される。燃焼ガス35の流れは、タービン40を駆動して、機械的仕事を生成する。タービン40内で生成された機械的仕事は、圧縮機15並びに発電機及び同様のもののような外部負荷45を駆動する。
【0014】
ガスタービンエンジン10は、天然ガス、様々なタイプの合成ガス、及び/又はその他のタイプの燃料を使用することができる。ガスタービンエンジン10は、ニューヨーク州スケネクタディ所在のGeneral Electric Companyによって売り出されている幾つかの異なるガスタービンエンジン及び同様のものの1つとすることができる。ガスタービンエンジン10は、その他の構成を有することができまたその他のタイプの部品を使用することができる。本明細書では、その他のタイプのガスタービンエンジンもまた使用することができる。本明細書では、複数のガスタービンエンジン10、その他のタイプのタービン及びその他のタイプの発電装置を共に使用することができる。本明細書では、その他のタイプの回転機械もまた使用することができる。
【0015】
図2は、公知のクロスシール50の実施例を示している。クロスシール50は、幾つかのクロス層55を含むことができる。クロス層55は、織物金属クロス製とすることができる。クロス層55はまた、複合材、セラミックス及びそれらの組合せを含むことができる。この実施例では、上部クロス層60は、シム70により下部クロス層65から分離することができる。シム70は、ステンレス鋼又はその他のタイプの材料で製造することができる。シム70は、ほぼクロスシール50の長さ及び幅に沿って延在することができる。シム70はまた、クロス層55の側部から延在する幾つかの側部フランジ75を含むことができる。側部フランジ75は、直線脚部80及び弓形脚部85を含むことができる。本明細書では、その他の形状も使用することができる。クロス層55は、シム70に対してスポット溶接するか又はその他の方法で取付けることができる。本明細書では、複数のシム層もまた使用することができる。クロスシール50は、あらゆる所望の寸法又は形状を有することができる。その他のタイプ及びその他の構成のクロスシール50も公知であると言える。
【0016】
図3は、幾つかのタービン部品、つまり第1の部品90及び第2の部品91内における公知のクロスシール50の使用を示している。各部品90、91は、その中にクロスシール50を備えたスロット92と、それらの間のスロットギャップ93とを有する。部品90、91は、シュラウド、ノズル、又はあらゆるタイプの隣接する部品とすることができる。上記したように、側部漏洩通路94が、クロスシール50の側部フランジ75及び部品90、91のスロット92の壁間に延在する可能性があり、端部漏洩通路95が、端部ギャップ(シール及び嵌合スロット間の)におけるスロットギャップ93の周りに延在する可能性があり、また第2の端部漏洩通路96が、クロスシール50の下部クロス層65を通って延在する可能性がある。下部クロス層65を通る第2の端部漏洩通路96は、そこを通り抜ける全漏洩の約半分となる可能性がある。
【0017】
図4及び図5は、本明細書で説明することができるようなクロスシール100を示している。上記したものと同様に、クロスシール100は、幾つかのクロス層110を含むことができる。この実施例では、上部クロス層120及び下部クロス層130を使用することができる。本明細書では、あらゆる数のクロス層110を使用することができる。シム140が、上部クロス層120及び下部クロス層130を分離することができる。シム140は、ほぼクロスシール100の長さ及び幅に沿って延在することができる。シム140は、ステンレス鋼又はその他のタイプの材料で製造することができる。シム140はまた、幾つかの側部フランジ150を含むことができる。この実施例では、側部フランジ150は、直線脚部160及び弓形脚部170を含むことができる。本明細書では、その他の形状も使用することができる。クロス層110は、シム140に対してスポット溶接するか又はその他の方法で取付けることができる。本明細書では、複数のシム層もまた使用することができる。クロスシール100は概して、あらゆる所望の寸法又は形状を有することができる。その他のタイプ及びその他の構成のクロスシール100も公知であると言える。
【0018】
この実施例では、クロスシール100はまた、その一方又は両方の端部190に端部シール180を含むことができる。具体的には、端部シール180は、端部フランジシール200の形態を取ることができる。シム140は、クロスシール100のクロス層110及び端部フランジシール200の端部を越えて延在することができる。端部フランジシール200は、幾分不完全な上向き「U字」形状を備えた実質的湾曲形状部205を有することができる。ここでは、湾曲形状部205は、スタンプ加工又は型加工することができる。端部フランジシール200は主として、下部クロス層130を覆う。端部フランジシール200はまた、嵌合スロットの端部壁に接触することができる。従って、端部フランジシール200は、端部190において下部クロス層130を封鎖して、該下部クロス層130を通る漏洩流路210を制限する。本明細書では、その他の構成も使用することができる。
【0019】
漏洩流路210には、少なくとも上記の端部漏洩通路96並びに側部漏洩通路94及び端部漏洩通路95が含まれる。端部フランジシール200は、スロット92内の可変寸法(公差変動及び同様のものによる)の端部ギャップ215を同様に少なくとも部分的にシールしてスロット92及び端部ギャップ215の変動と無関係に一定のシール作用を達成することができるように、幾分コンプライアント(柔軟性を有する状態)にすることができる。
【0020】
図6は、端部シール180を備えた、本明細書で説明することができるようなクロスシール220の別の実施形態を示している。この実施例では、端部シール180は、端部フランジシール230の形態を取ることができる。シム140は、クロスシール220のクロス層110及び端部フランジシール230の端部を越えて延在することができる。端部フランジシール230は、実質的平坦下向き屈曲形状部235を有することができる。平坦下向き屈曲形状部235は、約90°又はその程度の屈曲を含むことができる。本明細書では、その他の形状及び角度を使用することができる。従って、端部フランジシール230の平坦下向き屈曲形状部235は、下部クロス層130及びそれを通る漏洩流路210を覆いかつシールする。本明細書では、その他の構成も使用することができる。
【0021】
図7は、端部シール180を備えた、本明細書で説明することができるようなクロスシール240の別の実施形態を示している。この実施例では、端部シール180は、クロスシール240の端部190の1つ又はそれ以上にわたり配置された1つ又はそれ以上の端部シムシール250を含むことができる。端部シムシール250は、クロスシール240に対して溶接するか又はクロスシール240の端部190に対してその他の方法で締結することができる。端部シムシール250は、クロスシール240のそれらと同様のおよその高さ及び幅を有することができる。端部シムシール250は、金属、セラミックス及び同様のもので製造してそれを通る漏洩流路210を妨げることができる。
【0022】
図8は、端部シールを備えた、本明細書で説明することができるようなクロスシール260のさらに別の実施形態を示している。この実施例では、クロスシール260は、2つ又はそれ以上のシム270を含むことができる。シム270の一方又は両方は、その上に端部フランジシール280の形態の端部シール180を含むことができる。端部フランジシール280は、上向き及び下向き屈曲形状部290を含むことができる。第1のシム300は、上向き屈曲形状部305を備えた端部フランジシール280を有することができ、一方、第2のシム310は、下向き屈曲形状部315を備えた端部フランジシール280を有することができる。屈曲形状部290は、実質的に湾曲した又は平坦なものとすることができる。従って、端部フランジシール280は、上部クロス層120及び下部クロス層130の両方を覆ってそれらを通る漏洩流路210を封鎖するようにすることができる。本明細書では、その他の構成も使用することができる。
【0023】
図9は、端部シール180を備えた、本明細書で説明することができるようなクロスシール320のさらに別の実施形態を示している。この実施例では、端部シール180は、クロスシール320の端部190に配置された1つ又はそれ以上のクリップシール330の形態を取ることができる。クリップシール330は、端部シムシール250及び上記したのと同様な状態で機能して、それらを通る漏洩流路210を封鎖するようにすることができる。本明細書では、その他の構成も使用することができる。
【0024】
図10は、端部シール180を備えた、本明細書で説明することができるようなクロスシール340のさらに別の実施形態を示している。この実施例では、1つ又はそれ以上のコンプライアントシール350は、クロスシール340の端部190に配置しかつ支持構造体の端部壁345と接触させることができる。この実施例では、コンプライアント「C字」シール360も使用することができる。本明細書では、ロープシール、「W字」シール及び同様のものを含むその他のタイプのコンプライアントシール350を使用してそれらを通る漏洩流路210を封鎖するようにすることができる。本明細書では、その他の構成も使用することができる。
【0025】
図11は、端部シール180を備えた、本明細書で説明することができるようなクロスシール370のさらに別の実施形態を示している。この実施例では、端部シール180は、クロスシール370の端部190に取付けられて、それを通る漏洩流路210を封鎖する耐熱シーラント380を含むことができる。本明細書では、あらゆるタイプの耐熱シーリング材料を使用してクロス層110の多孔性を封鎖するか又は少なくとも減少させることができる。本明細書では、その他の構成も使用することができる。
【0026】
図12は、端部シール180を備えた、本明細書で説明することができるようなクロスシール390のさらに別の実施形態を示している。この実施例では、端部シール180は、クロスシール390の端部190に延長シム400を含むことができる。延長シム400は、端部ギャップ215内に延在してそれを通る漏洩流路210を封鎖するようにすることができる。延長シム400は、組立てのために上向きに屈曲させることができる。延長シムは、スプリングバックして端部壁に接触することができる。端部壁に対する高い圧力は、接触を保証しかつそれを通り抜ける漏洩を防止する。本明細書では、その他の構成も使用することができる。
【0027】
従って、本明細書に説明した端部シール180の使用により少なくとも下部クロス層310を通り抜ける漏洩を減少させて、全体システム性能及び効率を向上させるようにすることができる。従って、本明細書に説明した端部シール180の様々な実施形態は、クロスシール100を通る漏洩流路210を封鎖してより低い二次流れの抽出を可能にする。クロスシール100を通り抜ける全体漏洩は、50%又はそれ以上ほど減少させることができる。スロット92間の端部ギャップ215を通り抜ける漏洩もまた減少させることができる。本明細書では、複数タイプの端部シール180を共に使用することができる。本明細書では、その他の構成も使用することができる。クロスシール100は、ガス通路の周りに配置されたあらゆるタイプの隣接する部品で使用することができる。
【0028】
上記の様々な端部シーリング手段に加えて、本明細書に含まれるその他の手段もクロスシール100の多孔性を減少させることに関連する。例えば、端部190は、切断しかつ次に所望の寸法に研削することができる。好適な研削プロセスによりクロス層110のシャープなワイヤを「キノコ状にする」か又は端部190における大きな寸法を生じるように変形させ、それによってワイヤ間のギャップを減少させることができる。端部190における多孔性を減少させるその他の方法もまた使用することができる。例えば、充填材料を毛管現象によりワイヤ間に注入しかつロウ付けすることができる。さらに、端部190は、耐熱シーラントを含浸させかつ次に焼結することができる。上記のように、シーラントには、市販耐熱セラミック−金属パテ及び耐熱接着剤を含むことができる。様々なタイプの溶接法もまた使用することができる。特定のケースにおけるそのような方法は、機械的シールの付加よりも良好な底面クロス層130を通り抜ける端部ギャップ漏洩の防止を可能にすることができる。この多孔性の減少は、シールの端部から2つのクロス層厚さの1つの厚さの深さまで延在するようにすることができる。その深さをより深くする必要はなく、またその深さをより深くすることは、クロス層のコンプライアント性を大幅に低下させるおそれがある。
【0029】
上記の説明は本出願の一部の実施形態のみに関するものであること並びに本明細書において当業者は特許請求の範囲及びその均等物によって定まる本発明の一般的技術思想及び技術的範囲から逸脱せずに多くの変更及び修正を加えることができることを理解されたい。
【符号の説明】
【0030】
10 ガスタービンエンジン
15 圧縮機
20 空気の流れ
25 燃焼器
30 燃料の流れ
35 燃焼ガスの流れ
40 タービン
45 負荷
50 クロスシール
55 クロス層
60 上部クロス層
65 下部クロス層
70 シム
75 側部フランジ
80 直線脚部
85 弓形脚部
87 スポット溶接部
90 第1の部品
91 第2の部品
92 スロット
93 スロットギャップ
94 側部漏洩通路
95 端部漏洩通路
96 第2の端部漏洩通路
100 クロスシール
110 クロス層
120 上部クロス層
130 下部クロス層
140 シム
150 側部フランジ
160 直線脚部
170 弓形脚部
180 端部シール
190 端部
200 端部フランジシール
205 湾曲形状部
210 漏洩流路
215 端部ギャップ
220 クロスシール
230 端部フランジシール
235 平坦形状部
240 クロスシール
250 端部シムシール
260 クロスシール
270 シム
280 端部フランジシール
290 屈曲形状部
300 第1のシム
305 上向き屈曲形状部
310 第2のシム
315 下向き屈曲形状部
320 クロスシール
330 クリップシール
340 クロスシール
345 端部壁
350 コンプライアントシール
360 C字形シール
370 クロスシール
380 耐熱シーラント
390 クロスシール
400 延長シム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービン部品(90、91)で使用するクロスシール(100)であって、
複数のクロス層(110)と、
前記複数のクロス層(110)間に配置されたシム(140)と、
前記複数のクロス層(110)の端部に配置されて、該複数のクロス層(110)の少なくとも1つを通る漏洩流路(210)を封鎖する端部シール(180)と
を備えるクロスシール(100)。
【請求項2】
前記複数のクロス層(110)が上部クロス層(120)及び下部クロス層(130)を含み、前記端部シール(180)が、前記下部クロス層(130)を通る前記漏洩流路(210)を封鎖する、請求項1記載のクロスシール(100)。
【請求項3】
複数の端部シール(180)をさらに含む、請求項1記載のクロスシール(100)。
【請求項4】
前記複数の端部シール(180)が複数の異なる端部シール(180)を含む、請求項3記載のクロスシール(100)。
【請求項5】
前記端部シール(180)が端部フランジシール(200)を含む、請求項1記載のクロスシール(100)。
【請求項6】
前記端部フランジシール(200)が前記シム(140)から延在する、請求項5記載のクロスシール(100)。
【請求項7】
前記端部フランジシール(200)が端部ギャップ(215)内に延在する、請求項5記載のクロスシール(100)。
【請求項8】
前記端部フランジシール(200)が実質的湾曲形状部(205)を含む、請求項5記載のクロスシール(100)。
【請求項9】
前記端部フランジシール(200)が実質的平坦形状部(235)を含む、請求項5記載のクロスシール(100)。
【請求項10】
複数のシム(140)をさらに含み、前記複数のシム(140)の各々がその上に前記端部フランジシール(200)を含む、請求項5記載のクロスシール(100)。
【請求項11】
前記端部シール(180)が端部シムシール(310)を含む、請求項1記載のクロスシール(100)。
【請求項12】
前記端部シール(180)がクリップシール(330)を含む、請求項1記載のクロスシール(100)。
【請求項13】
前記端部シール(180)が、実質的コンプライアントシール(350)を含む、請求項1記載のクロスシール(100)。
【請求項14】
前記端部シール(180)が、前記複数のクロス層(110)の少なくとも1つに適用された耐熱シーラントを含む、請求項1記載のクロスシール(100)。
【請求項15】
タービン部品(90、91)で使用するクロスシール(100)であって、
複数のクロス層(110)と、
前記複数のクロス層(110)間に配置されたシム(140)と、
前記複数のクロス層(110)の端部(190)に配置されて、該複数のクロス層(110)の少なくとも1つを通る漏洩流路(210)を封鎖する端部シーリング手段(180)と
を備えるクロスシール(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−117670(P2012−117670A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255657(P2011−255657)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】