説明

ダイカスト金型材の固相拡散接合方法

【課題】接合強度を高めることができるダイカスト金型材の固相拡散接合方法を提供する。
【解決手段】ダイカスト金型材A・B同士を突き合わせた状態で、該ダイカスト金型材A・Bの周囲の雰囲気を真空度P0とし、該ダイカスト金型材A・Bを昇温させ、その後に該ダイカスト金型材A・B同士を押圧する初期工程S100と、前記ダイカスト金型材A・Bを昇温させ第一温度T1に維持しつつ該ダイカスト金型材A・B同士を第二荷重力F2にて押圧する第一工程と、該ダイカスト金型材A・Bを降温させ第二温度T2に維持しつつ該ダイカスト金型材A・B同士を第一荷重力F1にて押圧する第二工程とを複数回繰り返す接合工程S200と、を具備し、前記第一温度T1は、前記第二温度T2よりも高いものとし、前記第一荷重力F1は、前記第二荷重力F2よりも大きいものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイカスト金型材の固相拡散接合方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ダイカスト金型に溶湯金属を圧入することにより、ダイカスト製品を生産する鋳造方式(ダイカスト)は公知である。ダイカスト金型材としては、例えば、ダイス鋼のSKD61材が知られている。複雑な形状のダイカスト金型は、ダイカスト金型材同士を接合して形成され、接合されたダイカスト金型材には母材と同等の接合強度が求められる。
【0003】
ダイカスト金型材等の金属材の接合方法として、例えばパルス通電接合方法が公知である。特許文献1は、金属部材の接合面を突き合わせた状態で部材を昇温させ、変態点または固溶化処理温度を挟んで降温させる昇降温操作を複数回繰り返して接合を行うパルス通電接合方法を開示している。
【0004】
しかし、ダイカスト金型材等の金属材の表面には酸化皮膜が存在する。ここで、例えば特許文献1のパルス通電接合方法によってダイカスト金型材同士を昇温して接合するとき、接合面の酸化皮膜がガス化し、ダイカスト金型材同士を接合したときに接合面の間で残留ガスとなり、接合されたダイカスト金型材の接合強度が低下する。
【0005】
一方、接合する部材同士を密着させ、前記部材の周囲の雰囲気を真空に制御し、部材同士を押圧しながら部材を昇温する接合方法であって、接合面との接合面とに生じる原子の拡散を利用して接合する固相拡散接合方法も公知である。
【0006】
しかし、従来の固相拡散接合方法によってダイカスト金型材の接合面を突き合わせた状態で昇温しながら高い押圧力を加えると、接合面に塑性変形が生じて、接合されたダイカスト金型材の接合強度が低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−262244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、接合強度を高めることができるダイカスト金型材の固相拡散接合方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0010】
即ち、請求項1においては、ダイカスト金型材同士を密着させ、該ダイカスト金型材同士を昇温しながら密着方向へ押圧するダイカスト金型材の固相拡散接合方法であって、前記ダイカスト金型材同士を突き合わせた状態で、該ダイカスト金型材の周囲の雰囲気を真空とし、該ダイカスト金型材を昇温させ、該ダイカスト金型材同士を押圧する初期工程と、前記ダイカスト金型材を昇温させ第一温度に維持しつつ該ダイカスト金型材同士を第二荷重力にて押圧する第一工程と、該ダイカスト金型材を降温させ第二温度に維持しつつ該ダイカスト金型材同士を第一荷重力にて押圧する第二工程とを複数回繰り返す接合工程と、を具備し、前記第一温度は、前記第二温度よりも高いものとし、前記第一荷重力は、前記第二荷重力よりも大きいものとするものである。
【0011】
請求項2においては、請求項1記載のダイカスト金型材の固相拡散接合方法であって、前記ダイカスト金型材はSKD61とし、前記第一温度は1030℃以上かつ1050℃以下とし、前記第二温度は620℃以上かつ830℃以下とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のダイカスト金型材の固相拡散接合方法によれば、接合強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態である固相拡散接合方法を実施するための接合設備を示した構成図。
【図2】同じく固相拡散接合方法のフローを示したフロー図。
【図3】同じく固相拡散接合方法における温度および圧力の時系列変化を示したグラフ図。
【図4】初期工程の状態変化を示した模式図。
【図5】接合工程の状態変化を示した模式図。
【図6】結晶化工程の状態変化を示した模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本実施形態の固相拡散接合方法は、ダイカスト金型材として使用するSKD61材である部材A・部材Bを接合する方法である。固相拡散接合とは、接合する部材Aと部材Bとを密着させ、部材Aおよび部材Bの周囲の雰囲気を真空に制御し、部材Aと部材Bとを押圧しながら部材Aおよび部材Bを昇温する接合方法であって、接合面AFとの接合面BFとに生じる原子の拡散を利用して接合する方法である。
【0015】
図1を用いて、本実施形態の固相拡散接合方法を実施する接合設備10について説明する。
接合設備10は、加圧装置20と、ヒータ30と、支持台40と、制御装置50と、試験室60と、を具備している。試験室60内には、加圧装置20と、ヒータ30と、支持台40と、が配置されており、加圧装置20と支持台40との間に、接合対象となる部材Aおよび部材Bが配置されている。具体的には、部材Bが支持台40上に載置され、部材Aの接合面AFと部材Bの接合面BFとを突き合わせた状態で、部材Aが部材Bの上方に配置されている。さらに、部材Aの上方に加圧装置20が配置されている。
【0016】
加圧装置20は、部材Aに荷重力Fを付与することで、部材Aの接合面AFが部材Bの接合面BFを密着方向へ押圧するように構成された装置である。ヒータ30は、部材Aおよび部材Bの周囲(側方)に配置され、部材Aおよび部材Bを昇温するものである。制御装置50は、加圧装置20と、ヒータ30・30と、に接続されている。
【0017】
制御装置50は、図示しない真空装置で試験室60内を減圧してその真空度Pを制御することで、部材Aおよび部材Bの周囲の雰囲気の真空度Pを制御し、加圧装置20を制御して部材Aに付与する荷重力Fを調整することで接合面AFの接合面BFに作用する押圧力を調整し、ヒータ30・30のONまたはOFFを制御することによって部材Aおよび部材Bの温度Tを調整する機能を有する。
【0018】
図2を用いて、本実施形態の固相拡散接合方法のフローについて説明する。
本実施形態のダイカスト金型材の接合方法は、初期工程S100と、接合工程S200と、結晶化工程S300と、を具備している。
【0019】
初期工程S100は、制御装置50の制御により、試験室60内の真空度Pを真空度P0に制御し、部材Aおよび部材Bをヒータ30によって昇温し、部材Aおよび部材Bを所定の温度にまで昇温した後に加圧装置20によって部材Aに荷重力Fを付与する工程である。
【0020】
接合工程S200は、制御装置50の制御により、部材Aおよび部材Bをヒータ30によって昇温して第一温度T1に維持しつつ、加圧装置20によって部材Aに付与する荷重力Fを第二荷重力F2とする第一工程、並びに、部材Aおよび部材Bをヒータ30により第二温度T2としつつ、部材Aに付与する荷重力Fを第一荷重力F1とする第二工程を、交互に複数回繰り返す工程である。
ここで、第一温度T1は第二温度T2よりも高く、第一荷重力F1は第二荷重力F2よりも大きいものである。
【0021】
結晶化工程S300は、制御装置50の制御により、ヒータ30にて昇温される部材Aおよび部材Bを第一温度T1に維持し、加圧装置20によって部材Aに付与する荷重力Fを第三荷重力F3に維持した状態で、所定時間経過させる工程である。
【0022】
図3を用いて、本実施形態の固相拡散接合方法における温度Tおよび荷重力Fの時系列変化について説明する。
図3は、部材Aおよび部材Bの温度T(図3における太実線)、加圧装置20が部材Aに付与する荷重力F(図3における太破線)、および部材Aおよび部材Bの周囲の雰囲気の真空度P(図3における太二点鎖線)、の時系列変化を示している。なお、温度T、荷重力F、および真空度Pについては、それぞれ図3のグラフで矢印の向きほど温度T、荷重力F、および真空度Pが高いものとしている。
【0023】
ここで、本実施形態において、第一温度T1とは、SKD61材の融点手前の温度で1030℃〜1050℃までの範囲の1050℃としている。第二温度T2とは、SKD61材のパーライト析出温度(変態点)の620℃から830℃までの範囲である750℃としている。第一荷重力F1とは、25MPa以上かつ50MPa以下の50MPaとしている。第二荷重力F2とは、10MPa以下の10MPaとしている。第三荷重力F3とは、2MPa以下の2MPaとしている。
【0024】
初期工程S100の温度Tおよび荷重力Fの時系列変化について説明する。
まず、試験室60内、すなわち部材Aおよび部材Bの周囲の雰囲気は真空度P0に制御される。そして、部材Aおよび部材Bの周囲が真空度P0に保たれた状態において、部材Aおよび部材Bはヒータ30によって昇温される。さらに、部材Aおよび部材Bがヒータ30によって第一温度T1(1050℃)まで昇温された状態において、加圧装置20によって部材Aに荷重力Fが第二荷重力F2(10MPa)となるまで付与される。
【0025】
接合工程S200の温度Tおよび荷重力Fの時系列変化について説明する。
初期工程S100において、部材Aおよび部材Bが第一温度T1(1050℃)に維持された状態で、加圧装置20によって部材Aに付与する荷重力Fが第二荷重力F2(10MPa)に維持される。
【0026】
次に、部材Aおよび部材Bが第二温度T2(750℃)に降温され、第二温度T2(750℃)が維持される。部材Aおよび部材Bの第二温度T2(750℃)への降温が開始されると、加圧装置20によって部材Aに付与する荷重力Fが第一荷重力F1(50MPa)まで大きくされ、その第一荷重力F1(50MPa)が維持される。
部材Aおよび部材Bが第二温度T2(750℃)に所定時間維持された後、再度第一温度T1(1050℃)まで昇温され、第一温度T1(1050℃)が維持される。部材Aおよび部材Bが第一温度T1(1050℃)に昇温されるまでに、部材Aに付与する荷重力Fが、再度第二荷重力F2(10MPa)まで小さくされ、維持される。
【0027】
つまり、上述のような部材Aおよび部材Bの温度が第一温度T1(1050℃)とされ、かつ部材Aに付与する荷重力Fが第二荷重力F2(10MPa)とされる第一工程と、部材Aおよび部材Bの温度が第二温度T2(750℃)とされ、かつ部材Aに付与する荷重力Fが第一荷重力F1(50MPa)とされる第二工程とが、交互に繰り返される。
【0028】
本実施形態では、第一温度T1(1050℃)かつ第二荷重力F2(10MPa)とされる第一工程と、第二温度T2(750℃)かつ第一荷重力F1(50MPa)とされる第二工程とが、交互に3回以上繰り返される。なお、接合工程S200においては、部材Aおよび部材Bの周囲の雰囲気は真空度P0に維持される。
【0029】
結晶化工程S300の温度Tおよび荷重力Fの時系列変化について説明する。
接合工程S200において第一温度T1(1050℃)まで昇温された部材Aおよび部材Bは、そのまま第一温度T1(1050℃)として維持される。一方、接合工程S200において加圧装置20によって第三荷重力F3(2MPa)まで小さくされた荷重力Fは、そのまま第三荷重力F3(2MPa)として維持される。なお、結晶化工程S300においては、部材Aおよび部材Bの周囲の雰囲気は真空度P0に維持される。
【0030】
図4を用いて、初期工程S100での接合面AFおよび接合面BFの状態について説明する。
図4は、部材Aの接合面AFと、部材Bの接合面BFと、が密着している状態の一部を示している。
昇温前の接合面AFおよび接合面BFの表面にはそれぞれ酸化皮膜11が存在しており、互いに突き合わせられた部材Aの接合面AFと部材Bの接合面BFとの間には、隙間15が存在している。
【0031】
ここで、初期工程S100において、部材Aおよび部材Bはヒータ30によって昇温されるため酸化皮膜11はガス化され、ガス化された酸化被膜11の成分は隙間15に排出される。そして、部材Aおよび部材Bの周囲が真空度P0に保たれているため、この酸化皮膜11がガス化したガス成分は、隙間15から部材Aおよび部材Bの外部へ排出される。このとき、部材Aには加圧装置20による荷重力Fが未だ付与されていないため、酸化皮膜11がガス化したガス成分は、隙間15から部材Aおよび部材Bの外部へ排出されやすくなっている。
【0032】
このようにして、初期工程S100では、接合面AFおよび接合面BFの表面に存在する酸化皮膜11がガス化して部材Aおよび部材Bの外部に排出される。
そして、酸化皮膜11が隙間15から部材Aおよび部材Bの外部に排出された後に、加圧装置20による第二荷重力F2(10MPa)が部材Aに付与される。
従って、初期工程S100において、部材Aに荷重力Fを付与する際には、部材Aおよび部材Bは、少なくとも接合面AFおよび接合面BFの表面に存在する酸化皮膜11がガス化する温度にまで昇温されている必要がある。
【0033】
図5を用いて、接合工程S200における接合面AFと接合面BFとの接合部の結晶挙動状態について説明する。
図5は、部材Aの接合面AFと、部材Bの接合面BFと、が接合して、界面Dとなっていく状態変化の一部を示している。
【0034】
接合工程S200において、部材Aおよび部材Bの温度が第一温度T1(1050℃)となり、かつ部材Aに付与される荷重が第二荷重力F2(10MPa)となる第一工程と、部材Aおよび部材Bの温度が第二温度T2(750℃)となり、かつ部材Aに付与される荷重が第一荷重力F1(50MPa)となる第二工程とが、交互に繰り返されることにより、接合面AFと接合面BFとの接合部では、以下のステージST(2−1)、ステージST(2−2)、およびステージST(2−3)に示すように結晶挙動状態が変化する。
【0035】
接合工程S200では、部材Aおよび部材Bが、部材Aおよび部材Bの第一温度T1(1050℃)に維持され、次に部材Aに付与される荷重力Fが、部材Aおよび部材Bの荷重力F2(10MPa)まで維持され、部材Aに付与される荷重力Fが、部材Aおよび部材Bの塑性変形寸前の荷重力F1(50MPa)まで大きくされるときには、部材Aおよび部材Bは第二温度T2(750℃)まで降温される。まずステージST(2−1)として、接合面AFおよび接合面BFが軟化し、隙間15が潰れ始めて表面が平坦化する。
【0036】
次に、ステージST(2−2)においては、隙間15が潰れるに従い、接合面AFと接合面BFとの密着する部分の面積が大きくなって界面Dとなり、接合面AFと接合面BFとに残存していた酸化皮膜11が接合面AFおよび接合面BFから部材Aおよび部材Bの内部に拡散し始める。
【0037】
さらに、ステージST(2−3)においては、接合面AFと接合面BFとの密着が進み、酸化皮膜11の部材Aおよび部材Bの内部への拡散が進行し、部材Aおよび部材Bの金属基体がそれぞれ接合面AFおよび接合面BFに露出し、原子拡散しやすい界面Dとなる。
【0038】
そして、第一温度T1(1050℃)かつ第二荷重力F2(10MPa)とされる第一工程と、第二温度T2(750℃)かつ第一荷重力F1(50MPa)とされる第二工程とを交互に繰り返す、すなわち、部材Aおよび部材Bの接合部に対して、変態点である第二温度T2(750℃)を往来する温度変化と、加圧変化と、を繰り返し付与することで、ステージST(2−1)からステージST(2−3)までの状態変化が繰り返される。すなわち、接合面AFおよび接合面BFは平坦化し、接合面AFおよび接合面BFの表面に存在していた酸化皮膜11は、部材Aおよび部材Bの内部に拡散し、接合面AFと接合面BFとは界面Dとなる。
【0039】
図6を用いて、結晶化工程S300の結晶挙動状態について説明する。
図6は、界面Dを通過して結晶化が進行する状態変化の一部を示している。
【0040】
ステージST(3−1)においては、部材Aおよび部材Bの金属基体は、原子拡散が進行し、結晶中の原子の配置構造が安定する一つの角度が120度となる立方体構造に収束しながら結晶化が始まる。
【0041】
ステージST(3−2)においては、安定した結晶CrAが結晶CrC、CrEを侵食し結晶CrGとして成長している。また、結晶CrBが結晶CrDを侵食し結晶CrFに成長している。このように、各結晶は、界面Dを通過しながら成長することで、界面Dは消滅し、部材Aと部材Bとは同一部材となる。
【0042】
このようにして、結晶化工程S300では、接合面AFと接合面BFとは、第一温度T1かつ第三荷重力F3に維持されることで原子拡散および結晶化が促進される。
【0043】
このような構成とすることで、以下の効果が得られる。
すなわち、部材Aの接合面AFと、部材Bの接合面BFと、の間に存在する酸化皮膜11を初期工程S100において部材Aおよび部材Bの外部に排出し、部材Aおよび部材Bの外部に排出されなかった酸化皮膜11を接合工程S200において部材Aおよび部材Bの内部に拡散させることで、接合面AFと接合面BFとの間から酸化皮膜11を完全に除去し、部材Aと部材Bの接合強度を高めることができ、ひいては部材Aと部材Bとの接合時に母材同等の強度が得られる。
【符号の説明】
【0044】
A 部材
AF 接合面
B 部材
BF 接合面
D 界面
S100 初期工程
S200 接合工程
S300 結晶工程
T1 第一温度
T2 第二温度
F1 第一荷重力
F2 第二荷重力
F3 第三荷重力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイカスト金型材同士を密着させ、該ダイカスト金型材同士を昇温しながら密着方向へ押圧するダイカスト金型材の固相拡散接合方法であって、
前記ダイカスト金型材同士を突き合わせた状態で、該ダイカスト金型材の周囲の雰囲気を真空とし、該ダイカスト金型材を昇温させ、該ダイカスト金型材同士を押圧する初期工程と、
前記ダイカスト金型材を昇温させ第一温度に維持しつつ該ダイカスト金型材同士を第二荷重力にて押圧する第一工程と、該ダイカスト金型材を降温させ第二温度に維持しつつ該ダイカスト金型材同士を第一荷重力にて押圧する第二工程とを複数回繰り返す接合工程と、
を具備し、
前記第一温度は、前記第二温度よりも高いものとし、
前記第一荷重力は、前記第二荷重力よりも大きいものとする、
ダイカスト金型材の固相拡散接合方法。
【請求項2】
請求項1記載のダイカスト金型材の固相拡散接合方法であって、
前記ダイカスト金型材はSKD61とし、
前記第一温度は1030℃以上かつ1050℃以下とし、
前記第二温度は620℃以上かつ830℃以下とする、
ダイカスト金型材の固相拡散接合方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−16743(P2012−16743A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157067(P2010−157067)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(593078257)株式会社メックインターナショナル (24)
【Fターム(参考)】