説明

ダイヤフラム弁

【課題】部品点数を削減して材料コストを削減し得て、しかも、バルブ全体の小形化並びに軽量化に貢献することができるダイヤフラム弁を提供する。
【解決手段】流入通路11aの弁室流入口と流出通路11bの弁室流出口とを有するバルブボディ11と、流入通路11aの弁室流入口を取り巻くようにバルブボディ11に設けた弁座12と、弁座12に接近・離反することで弁開閉を行うダイヤフラム13と、ダイヤフラム13の外周縁部をバルブボディ11とで挟持するボンネット15と、を備え、ダイヤフラム13の外周縁部とバルブボディ11の外周及びボンネット15の外周とが全周に渡って溶接により接合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造工程又は液晶製造工程におけるガス供給系等において使用され、ダイヤフラムからなる弁体を弁座に直接接離させて流体流路を開閉する構造のダイヤフラム弁に関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開平09−014471号公報
【0003】
近年、半導体メモリ装置等の各種半導体装置やFPD(フラット パネル ディスプレイ)装置を製造するための装置として、例えば、MOCVD用切替バルブといったように、流体を遮断若しくは流量調整するバルブ、特に、弁外部リークを極限まで低減させると共に、接ガス部に樹脂を一切使用しない超高洗浄・耐高温用のダイヤフラム弁の要望がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、このようなダイヤフラム弁は、特に、La(ランタン)やPr(プラセオジム)といったレアメタルを使用したHigh−K膜や、Pb(鉛)を使用した強誘電体膜(例えば、PZT)等の反応性が高く、高温且つ温度管理が難しい成膜材料の遮断若しくは流量制御に利用されている。
【0005】
この際、バルブ全体が250℃以上(特に、300℃以上)の高温環境下や真空環境下での利用を考慮した構造を採用した超高洗浄・耐高温用のダイヤフラム弁が近年の成膜技術等で用いられている。
【0006】
図6は、このような高洗浄・高温用のダイヤフラム弁の一例を示し、圧力ガスの流入通路1aと流出通路1bとが形成されたバルブボディ1と、流入通路1aの弁室流入口を取り巻くように配置された弁座2に対向配置されたダイヤフラム3と、ダイヤフラム3を挟んで弁座2に対向配置されたダイヤフラム変形部材4と、ダイヤフラム変形部材4を摺動可能に保持すると共にダイヤフラム3の裏面側周囲をダイヤフラム変形部材4とは独立して押し付けるホルダ5と、ホルダ5を保持したボンネット6と、を備えている。
【0007】
バルブボディ1には、流入通路1aの弁室流入口付近並びに流出通路1bの弁室流出口付近を包囲する円筒状の支持部1cが一体に形成されている。また、この支持部1cの内壁面には、雌ネジ(図示せず)が形成されている。
【0008】
ボンネット6には、支持部1cの内壁面に形成された雌ネジと螺合する雄ネジ(図示せず)が一体に形成されている。従って、この雄ネジを支持部1cの雌ネジに螺合することによって、ホルダ5をバルブボディ1に固定することができる。
【0009】
一般的に、ダイヤフラム3は、その外周縁部がバルブボディ1とホルダ5(又はボンネット6)とによって気密状に挾圧保持される(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
しかしながら、このような挾圧保持構造では、特に高圧・高温環境下で使用される場合には、ボンネット6が支持部1cに対して緩んでしまうと、バルブボディ1とホルダ5との間に隙が発生してしまう。
【0011】
そこで、バルブボディ1とダイヤフラム3とは、ホルダ5を介してボンネット6に具備したネジ(図示せず)の出力で押し付けられることによって外部リークを低減するように接続固定するのが望ましい。
【0012】
尚、ボンネット6を締め付けるための支持部1cの内径はダイヤフラム3の外径よりも大きくする必要があり、それに併せてバルブボディ1を大きくする必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところが、上記の如く構成されたダイヤフラム弁にあっては、例えば、ボンネット6を支持部1cに締め付ける際には、その締め付け操作の回転力がダイヤフラム3に伝達されて回転しないようにするには、ホルダ5を介してダイヤフラム3をバルブボディ1に向けて圧接する必要があるため、このホルダ5の材料費や加工費等もバルブコストに反映されるばかりでなく、支持部1cを形成する必要があることと相俟って、バルブ全体の大型化並びに重量化の要因ともなっていた。
【0014】
尚、従来のダイヤフラム弁にあっては、使用されるダイヤフラム3が非常に薄く(例えば、0.1mm〜0.2mm程度)、しかも、開弁時においては弁座から離反する方向に凸のドーム形状を呈していることと相俟って、例えば、ニッケル−コバルト(Ni−Co)ベースの非鉄合金製のダイヤフラムをステンレススチール等の含鉄金属製のバルブボディ等とをTIG溶接してしまうと、溶接時におけるダイヤフラムへの入熱量をコントロールすることが困難で、入熱量が大きく、所謂、焼きなましが発生し易いという問題が生じていた。
【0015】
尚、このような焼きなましがダイヤフラムに発生してしまうと、その塑性変形によって上述したドーム形状がフラット化してしまい、弁構造を確保することが困難となる。
【0016】
そこで本発明は、部品点数を削減して材料コストを削減し得て、しかも、バルブ全体の小形化並びに軽量化に貢献することができるダイヤフラム弁を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明のダイヤフラム弁は、弁室流入口と弁室流出口とを有するバルブボディと、前記弁室流入口を取り巻くように前記バルブボディに設けた弁座と、該弁座に接近・離反することで弁開閉を行うダイヤフラムと、該ダイヤフラムの外周縁部を前記バルブボディとで挟持するボンネットと、を備えたダイヤフラム弁において、前記ダイヤフラムの外周縁部と前記バルブボディの外周及び前記ボンネットの外周とが全周に渡って溶接により接合されていることを特徴とする。
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、ダイヤフラムを押え付けるためのホルダを廃止することができ、また、バルブボディとボンネットとを固定するためのネジも廃止することができることにより、部品点数を削らすことができるばかりでなく、バルブボディやボンネットの小型化に貢献することができ、材料コストを削減することができる。
【0019】
請求項2に記載のダイヤフラム弁は、弁室流入口と弁室流出口とを有するバルブボディと、前記弁室流入口を取り巻くように前記バルブボディに設けた弁座と、該弁座を取り巻くように略円筒形状に突出された周壁に溶接固定され且つ前記弁座に接近・離反することで弁開閉を行うダイヤフラムと、該ダイヤフラムの外周縁部を前記周壁とで挟持するように前記ダイヤフラムの外周縁部に溶接固定された略円筒形状のボンネットと、該ボンネットの内部に軸線方向に沿って変位可能に支持されてその変位によって前記ダイヤフラムを前記弁座に接近・離反させる軸状のステムと、該ステムを変位させる駆動部材と、のみから構成されると共に、少なくとも前記ボンネットと前記ステムとは前記駆動部材の構成要素に起因する構成部材又は構造を除いて前記周壁の外側に突出していないことを特徴とする。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、ステムを変位させる駆動部材の構成要素に起因する構成部材又は構造を除いて、最小限の構成部材並びに構成からなる全体的に簡素且つスリムなダイヤフラム弁を構成することができる。
【0021】
請求項3に記載のダイヤフラム弁は、弁室流入口と弁室流出口とを有するバルブボディと、前記弁室流入口を取り巻くように前記バルブボディに設けた弁座と、該弁座に接近・離反することで弁開閉を行うと共に弁開時には前記弁座から離反する方向に凸のドーム状円板からなるダイヤフラムと、該ダイヤフラムの外周縁部を前記バルブボディとで挟持するボンネットと、を備えたダイヤフラム弁において、前記バルブボディの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部との少なくとも重合部分形状が互いに沿っていることを特徴とする。
【0022】
請求項3に記載のダイヤフラム弁によれば、バルブボディにダイヤフラムを重合する際のダイヤフラムの不測な変形を抑制することができる。
【0023】
請求項4記載のダイヤフラム弁は、前記ボンネットの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部との少なくとも重合部分形状が互いに沿っていることを特徴とする。
【0024】
請求項4に記載のダイヤフラム弁によれば、例えば、ボンネットの外周によってダイヤフラムの外周縁部を押えた時に、ダイヤフラムが潰れてしまうといった不具合を解消することができる。また、ダイヤフラムを溶接固定する際には、ダイヤフラムのズレ防止並びに変形防止の押えとしてボンネットを機能させることができる。
【0025】
また、請求項5に記載のダイヤフラムは、前記バルブボディの外周と前記ボンネットの外周とは、前記ダイヤフラムとの重合部付近が前記ダイヤフラムの直径に応じて突出した環状フランジを備えていることを特徴とする。
【0026】
請求項5に記載のダイヤフラム弁によれば、ダイヤフラムを溶接固定する際の溶接治具を、溶接箇所(環状フランジ)に容易に対向させることができるばかりでなく、ダイヤフラムの径方向の溶接範囲を、その突出量を変更することによって容易に設定することができる。
【0027】
また、請求項6に記載のダイヤフラムは、前記ダイヤフラムはNi−Co合金からなり、前記弁座は前記バルブボディと一体又は別体に設けられ且つ前記ダイヤフラムよりも硬度の低い材質からなることを特徴とする。
【0028】
この際、前記弁座の材質としては、例えば、樹脂であるPCTFE,PFA,PI或いは金属であるSUS316Lの何れかを主成分とするのが好ましい。
【0029】
請求項6に記載のダイヤフラム弁によれば、繰り返しの弁開閉動作を行っても弁座が傷つき難く、しかも高いシール性を確保することができる。
【0030】
請求項7に記載のダイヤフラム弁は、前記バルブボディの外周及び前記ボンネットの外周は、前記ダイヤフラムを介して互いに対向する端面付近である外周が他の外周よりも大径な環状フランジに構成され、前記ダイヤフラムの直径は前記環状フランジの直径と等しいことを特徴とする。
【0031】
請求項8に記載のダイヤフラム弁は、前記バルブボディの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部とのラップ代が前記ボンネットの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部とのラップ代よりも狭いことを特徴とする。
【0032】
請求項9に記載のダイヤフラム弁は、前記バルブボディと前記ダイヤフラムとのラップ代は、前記ボンネットと前記ダイヤフラムとのラップ代の1/2以下であることを特徴とする。
【0033】
請求項10に記載のダイヤフラム弁は、前記バルブボディと前記ダイヤフラムとのラップ代が0.5mm以下であることを特徴とする。
【0034】
請求項11に記載のダイヤフラム弁の組み付け方法は、弁室流入口と弁室流出口とを有する金属製のバルブボディに前記弁室流入口を取り巻くように弁座が一体に設けられ、該バルブボディの前記弁室流入口と前記弁室流出口との外周に前記弁座から離反する方向に凸のドーム状円板からなるダイヤフラムの外周縁部を一致させたうえで、該ダイヤフラムの外周縁部に金属製のボンネットの外周を一致させた後に、前記バルブボディの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部と前記ボンネットの外周の全周を一体的に溶接したことを特徴とする。
【0035】
請求項11に記載のダイヤフラム弁の組み付け方法によれば、ダイヤフラムが組成変形することなく、ダイヤフラムの組み付けを容易且つ確実に行うことができる。
【0036】
請求項12に記載のダイヤフラム弁の固定方法は、弁室流入口と弁室流出口とを有する金属製のバルブボディに前記弁室流入口を取り巻く弁座を一体に保持させる弁座保持ステップと、前記弁座から離反する方向に凸のドーム状円板からなるダイヤフラムの外周縁部を前記バルブボディの外周に一致させると共に前記ダイヤフラムの外周縁部に金属製のボンネットの外周を一致させて前記ダイヤフラムを前記バルブボディの外周と前記ボンネットの外周との間で位置決めする位置決めステップと、前記バルブボディの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部と前記ボンネットの外周の全周を溶接する溶接ステップと、を備えていることを特徴とする。
【0037】
請求項12に記載のダイヤフラム弁の固定方法によれば、ダイヤフラムが組成変形することなく、ダイヤフラムの固定を容易且つ簡素なステップで確実に行うことができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明のダイヤフラム弁は、部品点数を削減して材料コストを削減し得て、しかも、バルブ全体の小形化並びに軽量化に貢献することができるダイヤフラム弁を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
次に、本発明の一実施形態に係るダイヤフラム弁について、図面を参照して説明する。
【0040】
図1は本発明の一実施形態に係るダイヤフラム弁の要部の断面図、図2は本発明の一実施形態に係るダイヤフラム弁の正面図、図3は本発明の一実施形態に係るダイヤフラム弁の一部を省略した底面図である。
【0041】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るダイヤフラム弁10は、圧力ガスの流入通路11aと流出通路11bとが形成されたバルブボディ11と、流入通路11aの弁室流入口を取り巻くようにバルブボディ11に一体に保持された弁座12に対向配置されたダイヤフラム13と、ダイヤフラム13を挟んで一端が弁座12に対向配置されたステム14と、ステム14を摺動可能に保持したボンネット15と、一端がボンネット15の上面に当接した状態でステム14を貫通する複数の操作片16aを備えた連結部材16と、ステム14の他端に装着されてステム14を一体に回転させる操作ハンドル17と、を備えている。
【0042】
この際、ダイヤフラム13の外周縁部は、バルブボディ11の外周及びボンネット15の外周と溶接により接合されている。
【0043】
これにより、従来技術で示したダイヤフラム3を押え付けるためのホルダ5を廃止することができ、また、バルブボディ1とボンネット6とを固定するためのネジも廃止することができることにより、部品点数を削らすことができるばかりでなく、例えば、支持部1cを廃止してバルブボディ1を小型化することができるうえ、支持部1cの内側でバルブボディ1と螺合するための雄ネジ部分を廃止してボンネット6の小型化にも貢献することができ、材料コストの削減並びにバルブ全体の小型・軽量化にも貢献することができる。
【0044】
尚、後述するステム14の形状や操作片15並びに操作ハンドル17の構成等は、ダイヤフラム13の弁開閉構造並びに開閉操作によって異なるもので、上述したバルブボディ1の小型化並びにボンネット6の小型化を阻害するものではない。
【0045】
以下、本発明の実施例に係るダイヤフラム弁10を詳細に説明する。
【0046】
バルブボディ11は、流入通路11aの弁室流入口の周囲に弁室11cが形成され、この弁室11cを介して流出通路11bが流入通路11aと連通されている。また、バルブボディ11は、メタル製の一体成形品であり、その側面からポート11i,11jが突出され、その各ポート11i,11jを含む中心線上に流入通路11a及び流出通路11bが形成されている。尚、各ポート11d,11eの突出方向は互いに離反する方向の他、直交方向等、特に限定されるものではない。さらに、バルブボディ11には、弁室11cを取り巻くように略円筒形状に突出された周壁11fの開口端に、図2に示すように、周壁11fよりも外側に突出した環状フランジ11gが形成されている。
この部分は、溶接開先となっている。すなわち、ボンネット15の環状フランジ15cは、傾斜を有するべベル面15dと、端面となっている切頭面15eとの外周面を有している。
また、ボデー11の環状フランジ11gは、傾斜を有するべベル面11dと、端面となっている切頭面11eとの外周面を有している。
この加工をすることにより、溶接時の熱が開先部分に集中して母材が接合しやすくなる。逆に開先がないと熱が分散してしまうので、より多くの熱を加えなければ溶接できないため、その結果溶接部以外の広い範囲に酸化や機械的性質の変化等の影響を及ぼしてしまう。
開先角度としては、20〜40゜の範囲が好ましい。その範囲内においては、それ以外の範囲に比べて、ダイヤフラム閉状態における漏れが少なかった。
また、図2に示す、ボデー11の上面と流体通路内面11hとのなす角(逃げ角)θは、30゜以上が好ましい。30゜以上とした場合には30゜未満の場合に比べて、ダイヤフラム閉状態における漏れが少なかった。これは、溶接時における熱の溜まりによるダイヤフラムの鈍りの発生を防止することに関係しているものと思われる。また、溶接中にボデー内部(流体通路)にガスを流しておくことは、不純物の除去という観点の他に熱の溜まりを防ぎ、ダイヤフラムの中止部の鈍りを防止するという観点からも重要である。また、ダイヤフラム自身を冷却する効果を有する。
溶接時における熱による酸化を防止する上から不活性ガスを流すことが好ましい。また、流すガスの温度しては、常温(0℃〜40℃)が好ましい。また、予め流しておいてから溶接を開始することが好ましい。溶接後にガスの流通を開始すると焼入れ硬化が生じて脆さを伴うおそれがある。
【0047】
弁座12は、流入通路11aの弁室流入口の周囲を取り巻く周壁と完全一体でも良いし、他の材質で構成しても良い。尚、ここでの他の材質としては、例えば、フッ素樹脂の一種で機械的強度に優れたPCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン,三フッ化エチレン樹脂)や、複雑形状でも溶融成形を可能にしたフッ素樹脂であるPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、或いは、低温から高温まで特性の変化が少ない耐熱性に優れしかも耐衝撃性並びに寸法安定性の高いPI(ポリイミド)等の耐熱性非金属が適している。この際、弁座12はダイヤフラム13よりも硬度の低い材質(例えば、SUS316L等のステンレス鋼)が好ましい。また、ダイヤフラム13によって流入通路11aの弁室流入口を弁開閉することから、上述した流入通路11aの弁室流入口の周囲を取り巻く周壁は無くても良いが、少なくとも、弁座12の先端は流入通路11aの弁室流入口の周囲を取り巻くように弁室11cの底壁から突出している必要がある。
【0048】
ダイヤフラム13は、例えば、ニッケルコバルト(Ni−Co)を主成分とする材料(例えば、クロム含有のNi−Co−Cr)によって常時は弁座12から離反する方向に凸とする略ドーム状の円板に成形されている。尚、ダイヤフラム13の直径や肉厚等は、使用される材質や弁機能等に応じて適宜のものが用いられる。また、ダイヤフラム13の外周縁部は、バルブボディ11の外周及びボンネット15の外周にプラズマアーク溶接により密閉状態で接合されている。尚、ダイヤフラム13は多層構造でも良い。
【0049】
ステム14は、略有底円筒形状のベース14aと、ベース14aの中心を貫通してその一端(下端)がダイヤフラム13の中央上面、即ち、開弁状態にあるときの頂点付近に当接する軸部14bと、を一体に備えている。
【0050】
ボンネット15は、ベース14aの内壁に形成された雌ネジ(図示せず)に外周雄ネジ(図示せず)が螺合することでステム14を変位可能に支持している。また、ボンネット15は、ダイヤフラム13の上面外周付近を支持するように略すり鉢状とされた支持面15aと、この支持面15aの外周縁には外壁15bよりも外側に突出した環状フランジ15cが形成されている。
【0051】
連結部材16は、ステム14のベース14aよりも内側で軸部14bが貫通するように略円筒形状とされ、その複数個所に軸線方向に延び且つベース14aを貫通する複数の操作片16aが一体に形成されている。
【0052】
操作ハンドル17は、ステム14の軸部14bの他端(上端)に装着されており、操作片16aの上端が係合している。従って、操作ハンドル17を軸部14bの軸線廻りに回転操作すると、操作片16aとの係合によりステム14がボンネット15との螺合部分で上下動し、軸部14bが上下方向に変位する。
【0053】
従って、操作ハンドル17を回転操作してステム14を下降させると、ダイヤフラム13の中央部分が図示下方へと押されて弁座12に当座し、流入通路11aと流出通路11bとの間が閉鎖(閉弁)される。また、操作ハンドル17を回転操作してステム14を上昇させると、ダイヤフラム13がその弾性復元力及び流体圧によって元の形状へと復元し、流入通路11aと流出通路11bとの間が開放(開弁)される。
【0054】
一方、ダイヤフラム13の外周縁部は、バルブボディ11の外周及びボンネット15の外周と一体に溶接により密閉状態で接合される。
【0055】
この際、溶接としては、例えば、溶接幅が狭く且つ深度の深い溶接が可能な電子ビーム溶接やプラズマアーク溶接等のように、他への熱影響を最小限に留めることができる溶接技術を採用するのが好ましい。
【0056】
図3(A)は、このようなプラズマアーク溶接に用いられる溶接装置の一例を示し、21はプラズマガス(アルゴンガス)を供給するボンベ、22はシールドガス(アルゴンガス)を供給するボンベ、23は溶接装置本体、24はプラズマアークトーチである。
【0057】
このプラズマアークトーチ24の先端は、図3(B)に示すように、その中央にタングステン電極25、その外周に第1のノズル(カソードスリーブチップ)26、その外周に第2のノズル(アノードスリーブチップ)27、さらにその外周にシールド用ノズル(シールドキャップ)28を備え、これらタングステン電極25と第1のノズル26との間、第1のノズル26と第2のノズル27との間、第2のノズル27とシールド用ノズル28との間は、センターガスC、プラズマガスP、シールドガスSのガス通路となっている。
【0058】
また、タングステン電極25と第2のノズル27との間にはタングステン電極25と第2のノズル27との間には、タングステン電極25を負、第2のノズル27を正とする極性の電圧が印加される。また、タングステン電極25とワークWとの間には、タングステン電極25を負、ワークWを正とする極性の電圧が印加される。さらに、第2の第2のノズル27とワークWとの間には、第2のノズル27を正、ワークWを負とする極性の電圧が印加される。
【0059】
この際、これらは図示を略するスイッチングの切換によって、ワークWを陽極としてワークWからタングステン電極25に電流が流れ、タングステン電極25とワークWとの間に正極性の溶接用のプラズマアーク柱Aが形成される。また、第2の第2のノズル27を陽極として第2のノズル27からワークWに電流が流れ、第2のノズル27とワークWとの間にクリーニング用の負極性のプラズマアークBが形成される。
【0060】
従って、これらのスイッチング切換を交互に行うことによって、タングステン電極25を正極性にすることなくプラズマアークトーチ24とワークWとの間に正極性,負極性のプラズマアークを交互に発生させることができる。
【0061】
この際、バルブボディ11とダイヤフラム13とボンネット15とは、これらを一体としたワークWとして、ターンテーブル(回転テーブル)等に固定され、このターンテーブルを回転させつつプラズマアークトーチ24を溶接箇所に対向させることで溶接される。
【0062】
尚、本実施の形態においては、溶接スピードは約1.5mm/sec、溶接電流はDC4〜5アンペアとしたが、特にこの値に限定されるものではない。
【0063】
また、バルブボディ11とボンネット15とには、周壁11f及び外壁15bから突出する環状フランジ11g,15cが形成されていることから、プラズマアークトーチ24を容易に溶接箇所に対向させることができるかりでなく、ダイヤフラム13の径方向の溶接範囲を、その突出量を変更することによって容易に設定することができる。
【0064】
さらに、バルブボディ11の一部を構成する環状フランジ11gの上面とダイヤフラム13の周縁部裏面とは、ラップ代(溶接代)Lで重なっている。この重ね合わせ状態にてラップ代Lは、ボンネット15とダイヤフラム13とのラップ代の1/2以下とされ、ここでは、ラップ代Lは0.5mm以下とされている。
【0065】
本実施の形態においては、ラップ代Lをボンネット15とダイヤフラム13とのラップ代の1/2以下である0.5mm以下とすることにより、溶接時における入熱量を少なくすることができる。
【0066】
この際、ラップ代Lを0.5mmよりも大きく確保すると、ダイヤフラム13への入熱量が大きくなってしまう。また、ラップ代Lを0.5mmよりも小さくすると、溶接熱によってダイヤフラム13に伸縮(溶け込み)が発生し、ダイヤフラム13がフラット化し易くなってしまう。
【0067】
また、少なくとも、上述したラップ代Lに対応する範囲におけるバルブボディ11の環状フランジ11gの形状、ダイヤフラム13の周縁部形状、ボンネット15の支持面15aの形状は、ダイヤフラム13の周縁部形状を基準として互いに沿った形状に形成されている。
【0068】
これにより、バルブボディ11にダイヤフラム13を重合する際のダイヤフラム13の不測な変形を抑制することができる。また、例えば、ボンネット15の支持面15aによってダイヤフラム13を押えた時に、ダイヤフラム13が潰れてしまうといった不具合が解消されるばかりでなく、ダイヤフラム13の溶接時におけるズレ防止並びに変形防止の押えとして機能することも可能となる。
【0069】
尚、上述したラップ代Lに対応する範囲におけるバルブボディ11の環状フランジ11gの形状、ダイヤフラム13の周縁部形状、ボンネット15の支持面15aの形状は、例えば、図4(A)に示すように、フラット化しても良い。
【0070】
この際、例えば、上述したように、ダイヤフラム13が外周縁部から中心にわたって全体的に曲率を有するドーム形状に形成されている場合には、図2に示すようにバルブボディ11とボンネット15の外周(溶接接合面)をダイヤフラム13の外周縁部形状に沿った形状とするのが好ましい。
【0071】
ここで、図4(B)に示すように、バルブボディ11の外周(環状フランジ11g)とボンネット15の外周(支持面15a)の形状をフラットとした場合に、外周縁部から中心にわたって全体的に曲率を有するドーム形状のダイヤフラム13をそのまま使用したのでは、図4(C)に示すように、ダイヤフラム13が中心側に下向き、即ち、常時閉弁状態の逆ドーム形状(碗型)となってしまうため、このような溶接接合部分がフラットな場合には、ダイヤフラム13の外周縁部もフラットとするのが好ましい。
【0072】
ところで、上述した溶接接合の際には、バルブボディ11の流入通路11aから流出通路11bに至る通路に高清浄の不活性ガスを流すことにより、その通路内の破損並びに酸化を防止することができるばかりでなく通路内お呼びダイヤフラム13の冷却を行うことができる。
【0073】
ここで、図示しないターンテーブル等に、予め流入通路11aの弁室流入口を取り巻くように弁座12が一体に設けられたバルブボディ11の外周と、弁座12から離反する方向に凸としたドーム状円板からなるダイヤフラム13の外周縁部を一致させたうえで、ダイヤフラム13の外周縁部にボンネット15の外周を一致させて、セットする。
【0074】
次に、これらバルブボディ11の外周とダイヤフラム13の外周縁部とボンネット15の外周を一致させたまま、その全周をプラズマアークトーチ24を移動させつつ(ターンテーブルを回転させつつ)これらを一体的に溶接する。
【0075】
これにより、ニッケル−コバルト(Ni−Co)ベースの薄肉非鉄合金製のダイヤフラム13を用いたものでありながら、ステンレススチール等の含鉄金属製のバルブボディ11とボンネット15とをプラズマアーク溶接する際、ダイヤフラム13への入熱量を容易にコントロールすることができ、その入熱量を抑制して、焼きなましによる塑性変形が発生せず、ドーム形状のフラット化することなく、容易且つ確実に接合することが可能となる。
【0076】
このように、本発明のダイヤフラム弁10によれば、ダイヤフラム13の外周縁部とバルブボディ11の外周及びボンネット15の外周とが全周に渡って溶接により接合されていることにより、ダイヤフラム13を押え付けるためのホルダ5を廃止することができ、また、バルブボディ11とボンネット15とをネジ等の固定手段を用いること無く、しかも、ステム14の回転に伴ってダイヤフラム13が回転することも無く、部品点数を削減し得て、バルブボディ11やボンネット15の小型化に貢献することができ、材料コストを削減することができる。
【0077】
ところで、本発明のダイヤフラム弁10は、図5に示すように、上述したステム14のベース14aを廃止した略軸状のみからなるステム18と、上述したボンネット15と連結部材16と一体化してステム18を昇降可能(螺子溝案内)に支持した略円筒形状のボンネット19とし、その略円筒形状のボンネット19の外側に構成部品が存在しない簡素なダイヤフラム弁20とする等、上記実施の形態の構成に限定されるものではなく、ダイヤフラム13を用いた弁全体に適用することができる。
【0078】
即ち、図5に示したダイヤフラム弁20は、弁室流入口11aと弁室流出口11bとを有するバルブボディ11と、弁室流入口11aを取り巻くようにバルブボディ11に設けた弁座12と、弁座12を取り巻くように略円筒形状に突出された周壁11fに溶接固定され且つ弁座12に接近・離反することで弁開閉を行うダイヤフラム13と、ダイヤフラム13の外周縁部を周壁11fとで挟持するようにダイヤフラム13の外周縁部に溶接固定された略円筒形状のボンネット19と、ボンネット19の内部に軸線方向に沿って変位可能に支持されてその変位によってダイヤフラム13を弁座12に接近・離反させる軸状のステム18と、ステム18を変位させる駆動部材としての操作ダイヤル17のみから構成されている。
【0079】
この際、少なくともボンネット19とステム18とは、例えば、操作ダイヤル17とステム18と係合状態の確保等や操作ダイヤル17の回動操作を確保するためのボンネット19の肉厚調整等といった操作ダイヤル17の構成要素に起因する構成部材又は構造を除いて、周壁11fの外側に何も突出していない構成とすることができ、最小限の構成部材並びに構成からなる全体的に簡素且つスリムなダイヤフラム弁20を構成することができる。
【0080】
このように、本発明のダイヤフラム弁10は、上述したステム14のベース14aを廃止した略軸状のみからなるステム18と、上述したボンネット15と連結部材16と一体化してステム18を昇降可能(螺子溝案内)に支持した略円筒形状のボンネット19とし、その略円筒形状のボンネット19の外側に構成部品が存在しない簡素なダイヤフラム弁20とする等、上記実施の形態の構成に限定されるものではなく、ダイヤフラム13を用いた弁全体に適用することができる。
【0081】
尚、上記各実施例では、ダイヤフラム13による弁開閉のために変位(昇降)するステム14,18を操作ハンドル17の手動操作によって行う構成を開示したが、この操作ハンドル17に変わるソレノイド等の公知のステム変位機構を採用することができる。
溶接方法としては、特に限定されるものではない。プラズマ溶接、電子ビーム溶接は、溶接幅を狭くすることが可能であり、ダイヤフラムの焼鈍が生じない程度まで、ダイヤフラムへの熱影響を少なくでるため特に好ましい。他の溶接方法であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の一実施形態に係るダイヤフラム弁の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るダイヤフラム弁の要部の拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る溶接装置を示し、(A)は溶接装置の説明図、(B)は溶接トーチの要部の断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るダイヤフラム弁の変形例を示し、(A)は変形例の要部の拡大断面図、(B)はバルブボディの外周形状とボンネットの外周形状とをフラット化した場合のドーム形状のダイヤフラムとの関係を示す説明図、(C)はバルブボディの外周形状とボンネットの外周形状とをフラット化した場合のドーム形状のダイヤフラムを溶接固定した場合の説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る他のダイヤフラム弁の断面図である。
【図6】従来のダイヤフラム弁の断面図である。
【符号の説明】
【0083】
10…ダイヤフラム弁
11…バルブボディ
11a…流入通路
11b…流出通路
11c…弁室
11d ベベル面
11e 端面
11h 通路内面(逃がし面)
11i…ポート
11j…ポート
11f…外壁
11g…環状フランジ
12…弁座
13…ダイヤフラム
14…ステム
14a…ベース
14b…軸部
15…ボンネット
15a…支持面
15b…周壁
15c…環状フランジ
15d ベベル面
15e 端面
16…連結部材
16a…操作片
17…操作ハンドル
18…ステム
19…ボンネット
20…ダイヤフラム弁
21…ボンベ
22…ボンベ
23…溶接装置本体
24…プラズマアークトーチ
25…タングステン電極
26…第1のノズル
27…第2のノズル
28…シールド用ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁室流入口と弁室流出口とを有するバルブボディと、前記弁室流入口を取り巻くように前記バルブボディに設けた弁座と、該弁座に接近・離反することで弁開閉を行うダイヤフラムと、該ダイヤフラムの外周縁部を前記バルブボディとで挟持するボンネットと、を備えたダイヤフラム弁において、
前記ダイヤフラムの外周縁部と前記バルブボディの外周及び前記ボンネットの外周とが溶接により接合されていることを特徴とするダイヤフラム弁。
【請求項2】
弁室流入口と弁室流出口とを有するバルブボディと、前記弁室流入口を取り巻くように前記バルブボディに設けた弁座と、該弁座を取り巻くように略円筒形状に突出された周壁に溶接固定され且つ前記弁座に接近・離反することで弁開閉を行うダイヤフラムと、該ダイヤフラムの外周縁部を前記周壁とで挟持するように前記ダイヤフラムの外周縁部に溶接固定された略円筒形状のボンネットと、該ボンネットの内部に軸線方向に沿って変位可能に支持されてその変位によって前記ダイヤフラムを前記弁座に接近・離反させる軸状のステムと、該ステムを変位させる駆動部材と、のみから構成されると共に、少なくとも前記ボンネットと前記ステムとは前記駆動部材の構成要素に起因する構成部材又は構造を除いて前記周壁の外側に突出していないことを特徴とするダイヤフラム弁。
【請求項3】
弁室流入口と弁室流出口とを有するバルブボディと、前記弁室流入口を取り巻くように前記バルブボディに設けた弁座と、該弁座に接近・離反することで弁開閉を行うと共に弁開時には前記弁座から離反する方向に凸のドーム状円板からなるダイヤフラムと、該ダイヤフラムの外周縁部を前記バルブボディとで挟持するボンネットと、を備えたダイヤフラム弁において、
前記バルブボディの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部との少なくとも重合部分形状が互いに沿っていることを特徴とするダイヤフラム弁。
【請求項4】
前記ボンネットの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部との少なくとも重合部分形状が互いに沿っていることを特徴とする請求項3に記載のダイヤフラム弁。
【請求項5】
前記バルブボディの外周と前記ボンネットの外周とは、前記ダイヤフラムとの重合部付近が前記ダイヤフラムの直径に応じて突出した環状フランジを備えていることを特徴とする請求項1に記載のダイヤフラム弁。
【請求項6】
前記ダイヤフラムはNi−Co合金からなり、前記弁座は前記バルブボディと一体又は別体に設けられ且つ前記ダイヤフラムよりも硬度の低い材質からなることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のダイヤフラム弁。
【請求項7】
前記バルブボディの外周及び前記ボンネットの外周は、前記ダイヤフラムを介して互いに対向する端面付近である外周が他の外周よりも大径な環状フランジに構成され、前記ダイヤフラムの直径は前記環状フランジの直径と等しく、前記環状フランジは、前記バルブボディ及び/又はボンネットにベベル面を有する開先形状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のダイヤフラム弁。
【請求項8】
前記バルブボディの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部とのラップ代が前記ボンネットの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部とのラップ代よりも狭いことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載のダイヤフラム弁。
【請求項9】
前記バルブボディと前記ダイヤフラムとのラップ代は、前記ボンネットと前記ダイヤフラムとのラップ代の1/2以下であることを特徴とする請求項8に記載のダイヤフラム弁。
【請求項10】
前記バルブボディと前記ダイヤフラムとのラップ代が0.5mm以下であることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のダイヤフラム弁。
【請求項11】
弁室流入口と弁室流出口とを有する金属製のバルブボディに前記弁室流入口を取り巻くように弁座が一体に設けられ、該バルブボディの前記弁室流入口と前記弁室流出口との外周に前記弁座から離反する方向に凸のドーム状円板からなるダイヤフラムの外周縁部を一致させたうえで、該ダイヤフラムの外周縁部に金属製のボンネットの外周を一致させた後に、前記バルブボディの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部と前記ボンネットの外周の全周を一体的に溶接したことを特徴とするダイヤフラム弁の組み付け方法。
【請求項12】
弁室流入口と弁室流出口とを有する金属製のバルブボディに前記弁室流入口を取り巻く弁座を一体に保持させる弁座保持ステップと、前記弁座から離反する方向に凸のドーム状円板からなるダイヤフラムの外周縁部を前記バルブボディの外周に一致させると共に前記ダイヤフラムの外周縁部に金属製のボンネットの外周を一致させて前記ダイヤフラムを前記バルブボディの外周と前記ボンネットの外周との間で位置決めする位置決めステップと、前記バルブボディの外周と前記ダイヤフラムの外周縁部と前記ボンネットの外周の全周を溶接する溶接ステップと、を備えていることを特徴とするダイヤフラム弁の固定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−127435(P2010−127435A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−305099(P2008−305099)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(504429987)株式会社ハムレット・モトヤマ・ジャパン (7)
【Fターム(参考)】