説明

ダイヤモンドおよびダイヤモンド形状の宝飾品およびそのカット方法

【課題】従来のアイデアル・カット・ダイヤモンドの明るさと輝きを、その大きさ(直径)は保持したまま、さらに明るく輝くダイヤモンドおよびダイヤモンド形状の宝飾品およびそのカット方法を提供する。
【解決手段】ガードル2と、ガードル2の上部にテーブル5を備えたクラウン3が形成され、ガードル2の下部にパビリオン4を形成するダイヤモンド1やダイヤモンド形状の宝飾品であって、キューレット角は98.5度、パビリオン角は40.75度、上部クラウンの角度は、これはガードル2近辺のダイヤモンド1のチップ(割れ)に対する強度等も考慮して、19.00度から27.00度の間、とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然ダイヤモンド、合成ダイヤモンド、透明および、半透明の色石、貴石、半貴石のいずれかによるダイヤモンド等の宝飾品の輝きに関し、輝きのある面積が増大したダイヤモンドおよびダイヤモンド形状の宝飾品およびそのカット方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的にダイヤモンドのカット方法及びダイヤモンドのプロポーションとしては、いわゆる58面体のラウンドブリリアンカットによるダイヤモンドが著名であり公知になっている。
【0003】
ラウンドブリリアンカットにカットされたダイヤモンドは58面体であり、入射した光線が、底の部面で全反射を起こして、上部テーブル面5及びクラウン面3に戻り、外部へ放射して美しく輝くようになっており、放射した光がダイヤモンドを白く輝かせると同時に、分散し、虹の七色に変化する。
【0004】
下記非特許文献1を初めとして、歴代の、ダイヤモンド設計の文献にもあるが、図4〜図6に示すように、一般的に58面体のラウンドブリリアンカットのダイヤモンドは、ガードル2の上部にクラウン3が形成されると共に、ガードル2の下部にパビリオン4が形成される。
【非特許文献1】http://www.folds.net/diamond_girdle/index.html (Figure 2参照) Diamond Design:A Study of the Reflection and Refraction of Light in a Diamond by Marcel Tolkowsky as edited by Jasper Palsen and Diamond Girdles: How Adding a Girdle Changes Marcel Tolkowsky's Diamond Design by Jasper Paulsen
【0005】
そして、クラウン3におけるテーブル5は八角形状に形成され、その八角形状の各辺にスター・ファセット6が形成され、各隣接するスター・ファセット6間にベゼル・ファセット7が形成され、更に、各隣接するベゼル・ファセット7間に対をなすアッパー・ガードル・ファセット8が形成され、33面カットのクラウン3が形成されるのである。
【0006】
パビリオン4は、図6に示したように、前記テーブル5の八角形状に対応するキール・ライン10に沿って区画されており、各区画されたエリア内において、対をなすロウワー・ガードル・ファセット11と、パビリオン・メイン・ファセット12とで形成されると共に、底部中心部にキューレット13が形成されて、25面カットのパビリオン4が形成される。
【0007】
そして、このダイヤモンド1のプロポーションは、クラウン3における33面カットと、パビリオン4における25面カットとによって、クラウン3に八角形状のテーブル5を備えた58面カットとなるのである。なお、ガードル2は、図4に示したように、アッパー・ガードル・ファセット8と、ロウワー・ガードル・ファセット11との形成によって、僅かではあるが、山と谷とを備えた形状になる。
【0008】
図7に示すように、ガードル2の直径Lを100%としたときに、アイデアルカット・ダイヤモンドの全体の高さHは約61%であり、クラウン3の高さH1 を約16.2%に設定し、パビリオン4の高さH2 を約43.1%に設定する。その内のガードル2の最大の幅Wを約1.2%に設定する。なお、この場合のテーブル5の径L1 は約53%である。ガードル2の最大の幅W1は約2.5±5%に設定している。
【0009】
そして、クラウン3とパビリオン4とのなす角度θは約75 1/4°に設定し、その内のガードル2に対してクラウン3のなす角度θ1を約34 1/2°に設定し、パビリオン4のなす角度θ2 を約40 3/4°に設定する。
【0010】
このようにダイヤモンドの全体の高さ、クラウン3の高さ及び角度、更にはパビリオン4の深さ及び角度が夫々設定されると、パビリオン4の底部の角度θ5が約98 1/2°に決定される。
【0011】
なお、一般的に、研磨されたダイヤモンドの価値は、4C、即ち、Carat(重さ)、Clarity(透明度)、Colour(色)、及び、Cut(カット)で決定されている。
【0012】
カットの評価方法は、ダイヤモンドのプロポーション、シンメトリー、ポリッシュ等を総合的に評価して、カットグレードとしてランク付けされており、このカットグレードは、消費者がダイヤモンドを購入する際の輝きと価格の一つの指標となっている。前記数値は、ダイヤモンドのカットのランク(クラス)により、下記表のように変動する。
【表1】

【0013】
1919年に発表された数学者M・トルコフスキー氏の論文Diamond Designで、58面ラウンドブリリアント・カットの定義が発表され、これに基づいて、最も美しく輝くダイヤモンドは、トルコフスキー・カットまたはアメリカン・アイデアル・カットとして、世界中で、最も美しく輝くダイヤモンドとして愛されてきた。
【0014】
ダイヤモンドの輝きを引き出すのは、経験と勘と科学に裏付けされた人間の技であり、音楽や絵画と同じ芸術であるとの信念からトルコフスキーの家系では、アメリカ・ニューヨークでラザール・キャプラン氏が、美の追求ではアフリカのカッツ氏とレボビクス氏が、正確無比なカットを探求し続け、遂に理想のカットを実現。「アイデアル=理想的な」の意味を持つIDEAL CUT DIAMOND、あるいはAMERICAN IDEALといわれる理想的なCUTのダイヤモンドが誕生したのである。
【0015】
高性能コンピューター計測と熟練した職人による高いカッティング技術で仕上げたダイヤモンドは、上から入った光をすべて上に反射させ最高の輝きを演出する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかし、各国の学者、ダイヤモンド・カッター、あるいはダイヤモンドを販売現場で扱っている専門宝石商等から、58面ラウンドブリリアント・カットで、アメリカン・アイデアル・カットは、中心部分のテーブルは輝くが、テーブルの外周から、ガードルに向かってゆく周囲のCrown(クラウン)の内部からの反射光が比較的弱いとの指摘がなされている。
【0017】
本発明の目的は、従来のアイデアル・カットの弱点であった、暗かったクラウンが、クラウンからの放射光線を得て、より輝くダイヤモンド等を得ることができるダイヤモンドおよびダイヤモンド形状の宝飾品およびそのカット方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は前記目的を達成するため、ダイヤモンドまたはダイヤモンド形状の宝飾品としては、ガードルと、ガードル上部にテーブルを備えたクラウンが形成され、ガードル下部にパビリオンを形成するダイヤモンドまたはダイヤモンド形状の宝飾品であって、キューレット角は98.5度、パビリオン角は40.75度、上部クラウンの角度は、これはガードル2近辺のダイヤモンドのチップ(割れ)に対する強度等を考慮して、19.00度から27.00度の間としたことを要旨とするものである。
【0019】
また、ダイヤモンドおよびダイヤモンド形状の宝飾品のカット方法としては、アイデアル・カット・ダイヤモンドまたはダイヤモンド形状の宝飾品に対して、そのクラウンの肩を削り贅肉を取ることから始めて、クラウン角を低く削り、重さを落として、キューレット角は98.5度、パビリオン角は40.75度、上部クラウンの角度はこれはガードル近辺のダイヤモンド等のチップ(割れ)に対する強度等を考慮して、19.00度から27.00度の間、であるダイヤモンドを得ることを要旨とするものである。
【0020】
請求項1〜請求項4記載の本発明は、発明者の研究結果から、アイデアル・カットはクラウンから入射した光が、反対側のクラウンから有効に放射(以下C-to-Cと表示:Crown to Crown:クラウン入射してから、クラウン出射の光)していないことに着目したものである。
【0021】
本発明によれば、アイデアル・カットでクラウンの角度を低くして、クラウンから入射した光が、反対側のクラウンから有効に放射できるようにした。
【0022】
このC-to-C光に着目して、アイデアル・カットでの、C-to-C光を最も有効に取り出す原理から作られるダイヤモンド等は、周り、すなわちクラウンも強く輝くものとなる。
【0023】
請求項3記載の本発明によれば、ダイヤモンド等は、単にクラウンの角度を低くして、削ってゆくだけなので、リカットの場合は、ガードルの直径は変わらない。原石の最大利用に関しても、すでに出来上がっているいかなるサイズのアイデアル・カットのルース・ダイヤモンドに関しても、ガードル直径は触らないので、テーブル上面から見たダイヤモンドの大きさは、例えば1ctの従来のアイデアル・カット・ダイヤモンドを、クラウン角を削って、9分に切り込んでも、その直径は全く同じである。従い上から見た場合は、大きさに関しては、区別が全くつかないものとなる。一つの例ではあるが、1ctの従来のアイデアル・カットも、本発明原理で削った9分のダイヤモンドも大きさは全く同じとなった。
【0024】
請求項4記載の本発明によれば、前記請求項3と同様であるが、天然ダイヤモンドや合成ダイヤモンド以外の、ダイヤモンド形状の透明および、半透明の色石、貴石、半貴石についても、同じ作用・効果が得られる。
【発明の効果】
【0025】
以上述べたように本発明のダイヤモンドおよびダイヤモンド形状の宝飾品およびそのカット方法は、従来のアイデアル・カットの弱点であった、暗かったクラウンが、放射光線を得て、より輝くダイヤモンド等を得ることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、図面について本発明のダイヤモンドおよびダイヤモンド形状の宝飾品およびそのカット方法を詳細に説明する。図1は本発明のダイヤモンドの説明図で、本発明のダイヤモンドも図4〜図7で説明したように、58面体のラウンドブリリアンカットのダイヤモンドであり、ガードル2の上部にクラウン3が形成されると共に、ガードル2の下部にパビリオン4が形成される。
【0027】
そして、クラウン3におけるテーブル5は八角形状に形成され、その八角形状の各辺にスター・ファセットが形成され、各隣接するスター・ファセット間にベゼルファセットが形成され、更に、各隣接するベゼルファセット間に対をなすアッパー・ガードル・ファセットが形成され、33面カットのクラウン3が形成される。
【0028】
パビリオン4は、図5に示したように、前記テーブル5の八角形状に対応するキール・ライン10に沿って区画されており、各区画されたエリア内において、対をなすロウワー・ガードル・ファセット11と、ロウワー・メイン・ファセット12とが形成されると共に、底部中心部にキューレット13が形成されて、25面カットのパビリオン4が形成される。
【0029】
そして、このダイヤモンド1のプロポーションは、クラウン3における33面カットと、パビリオン4における25面カットとによって、クラウン3に正八角形状のテーブル5を備えた58面カットとなるのである。なお、ガードル2は、図4に示したように、アッパー・ガードル・ファセット8と、ロウワー・ガードル・ファセット11との形成によって、僅かではあるが、山と谷とを備えた形状になる。さらに、キューレットはチップ(割れ)を防ぐために、従来は追加して全面58面で仕上げるが、本発明では、キューレット・バーストをより重要と考える場合は、これを磨かずに、全体に57面に仕上げることもある。
【0030】
本発明は、パビリオン4の底部の角度θ5 であるキューレット角は98.5度、パビリオン4のなす角度θ2は40.75度、ガードル2に対してクラウン3のなす角度θ1である上部クラウンの角度はこれはガードル2近辺のダイヤモンド1のチップ(割れ)に対する強度等を考慮して、19.00度から27.00度の間であることとした。
【0031】
クラウン3の角を浅くするとガードル2が割れる可能性が大きくなるので、19.00度を安全圏とするものである。
【0032】
本発明のダイヤモンド1はこのような形状とすることで、クラウン3から入射した光が、テーブル5に放射(C-to-T: Crown to Table: クラウン入射、内部反射してから、テーブル出射の光)する場合と、テーブル5から入射した光が、テーブル5に放射(T-to-T: Table to Table:テーブル入射,内部反射してからテーブル出射の光)する場合の他に、クラウン3から入射した光が、反対側のクラウン3から有効に放射(C-to-C: Crown to Crown: クラウン入射してから、クラウン出射の光)するものが得られる。
【0033】
また、図3に示すようにテーブル5の半径と、クラウン3の幅を1:1にする場合は、テーブル5の面積1に対してクラウン3の面積は4倍となり、このため、この本発明のダイヤモンド1は、周り、すなわちクラウン3も強く輝く。
【0034】
なお、図8は本発明のダイヤモンド以外の形状のダイヤモンドの場合であり、(A)はパビリオン4が深いカットによる場合であり、クラウン入射の場合やテーブル入射の場合も共に洩れる(OUT)。
【0035】
図8(B)は、トルコフスキー・カットまたはアメリカン・アイデアル・カットの場合であり、T-to-T: (Table to Table: テーブル入射,内部反射してからテーブル出射の光)と、T-to-C:(Table to Crown: テーブル入射、内部反射してから、クラウン出射の光)はあるが、垂直光線の場合、C-to-C: (Crown to Crown: クラウン入射してから、クラウン出射の光)はない。
【0036】
図8(C)は、パビリオン4が浅いカットによる場合であり、クラウン入射の場合やテーブル入射の場合も洩れる(OUT)。
【0037】
次に、このようなダイヤモンド1を得るダイヤモンドおよびそのカット方法の1例を述べる。
【0038】
アイデアル・カット・ダイヤモンド1に対して、そのクラウン3の肩を削り贅肉を取ることから始めて、クラウン角を低く削り、重さを落として、キューレット角は98.5度、パビリオン角は40.75度、上部クラウンの角度は、これはガードル近辺のダイヤモンド1のチップ(割れ)に対する強度等も考慮して、19.00度から27.00度の間とした。
【0039】
クラウン3の角を浅くするとガードル2が割れる可能性が大きくなるので、19.00度を安全圏として確保したものである。
【0040】
従来からダイヤモンドは貴重品ゆえ、できるだけ重さ(カラット)を維持すべく、原石からの歩留まりが大切な関心事であった。美しさや輝きを多少犠牲にしても、例えば1ctに磨き上げられるダイヤモンド原石は、9分石との値段の大差から、無理しても1ctに切り上げてきた。
【0041】
原石から、前記ダイヤモンド1をカット成形してもよいが、このようなきわどい、多少太ったアイデアル・カット・ダイヤモンドに対して、価格面を無視して、美に対する犠牲の精神から、そのクラウンの肩を削って贅肉を取ることから始めて、クラウン角を低く削り、重さを落として、放射実験をしたところ、アイデアル・カットのクラウンの角度(通常は34.5度)を落とし始めると、上部へのC-to-C光が現れ始め、クラウンの角度を落とせば落とすほど(すなわち削れば削るほど)、この上部へ戻るC-to-C光が増加することが分かった。
【0042】
本発明のダイヤモンド1は、単にクラウンの角度を低くして、削ってゆくだけなので、ガードルの直径は触らない。原石の最大利用に関しても、あるいはさらに、すでに出来上がっているいかなるサイズのアイデアル・カットのルース・ダイヤモンドに関しても、ガードル直径は触らないので、テーブル5の上面からの見たダイヤモンド1の大きさは、例えば1ctの従来のアイデアル・カット・ダイヤモンドを、本発明原理でクラウン角を削って、9分に切り込んでも、その直径は全く同じである。従い上から見た場合は、大きさに関しては、区別が全くつかない。一つの例ではあるが、1ctの従来のアイデアル・カットも、発明原理で削った9分のダイヤモンドも大きさは全く同じとなった。
【0043】
このように、従来の大きさを保持したまま、軽く、さらに明るく輝くダイヤモンドが出来上がった。従い、従来の重さからの価格評価、すなわちキャラットでの値段評価の時代はここで終わったことを示唆している。
【0044】
今後は、ダイヤモンドの大きさと価格評価は、従来の4C評価の内の、重さの単位のキャラットCではなく、CGS単位系の直径cmまたはmmで評価すべきである。ダイヤモンドに関しては、太ったミロのビーナスの時代は本発明で終わりとなった。
【0045】
図2は本発明の第2実施形態を示すもので、前記図1の第1実施形態の対象が、天然ダイヤモンド、合成ダイヤモンドでのダイヤモンド1であったのを、透明および、半透明の色石、貴石、半貴石のいずれかによるダイヤモンド形状の宝飾品1′とした。
【0046】
他は全く前記図1の第1実施形態と同様であり、パビリオン4の底部の角度θ5 であるキューレット角は98.5度、パビリオン4のなす角度θ2は40.75度、ガードル2に対してクラウン3のなす角度θ1である上部クラウンの角度はこれはガードル2近辺のダイヤモンド1のチップ(割れ)に対する強度等を考慮して、19.00度から27.00度の間であることとした。
【0047】
19.00度から27.00度の間としたのは、クラウン3の角を浅くするとガードル2が割れる可能性が大きくなるので、19.00度を安全圏とするものである。
【0048】
さらに、ダイヤモンド形状の宝飾品1′のアイデアル・カット・ダイヤモンド形状の宝飾品1′に対して、そのクラウン3の肩を削り贅肉を取ることから始めて、クラウン角を低く削り、重さを落として、キューレット角は98.5度、パビリオン角は40.75度、上部クラウンの角度は、これはガードル近辺のダイヤモンド1のチップ(割れ)に対する強度等も考慮して、19.00度から27.00度の間とする。
【0049】
他の説明は前記第1実施形態と同様であるので省略する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明のダイヤモンドの1実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明のダイヤモンド形状の宝飾品の1実施形態を示す説明図である。
【図3】本発明のダイヤモンドまたはダイヤモンド形状の宝飾品の1実施形態を示すクラウンとテーブルの割合の一例を示す説明図である。
【図4】58面体のラウンドブリリアンカットのダイヤモンドの側面図である。
【図5】58面体のラウンドブリリアンカットのダイヤモンドの平面図である。
【図6】58面体のラウンドブリリアンカットのダイヤモンドの底面図である。
【図7】従来の58面体のラウンドブリリアンカットのダイヤモンドの説明図である。
【図8】本発明品以外のダイヤモンドの光の屈折と反射を示す説明図である。
【符号の説明】
【0051】
1…ダイヤモンド
1′…ダイヤモンド形状の宝飾品
2…ガードル
3…クラウン
4…パビリオン
5…テーブル
6…スター・ファセット
7…ベゼル・ファセット
8…アッパー・ガードル・ファセット
10…キール・ライン
11…ロウワー・ガードル・ファセット
12…ロウワー・メイン・ファセット
13…キューレット
L…ガードルの直径
1 …テーブルの径
H…ダイヤモンドの全体の高さ
1…クラウンの高さ
2…パビリオンの深さ
W…ガードルの厚さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガードルと、ガードル上部にテーブルを備えたクラウンが形成され、ガードル下部にパビリオンを形成するダイヤモンドであって、
キューレット角は98.5度、パビリオン角は40.75度、上部クラウンの角度は、これはガードル近辺のダイヤモンドのチップ(割れ)に対する強度等も考慮して、19.00度から27.00度の間としたことを特徴としたダイヤモンド。
【請求項2】
ガードルと、ガードル上部にテーブルを備えたクラウンが形成され、ガードル下部にパビリオンを形成するダイヤモンド形状の宝飾品であって、
キューレット角は98.5度、パビリオン角は40.75度、上部クラウンの角度は、これはガードル近辺のダイヤモンド形状の宝飾品のチップ(割れ)に対する強度等も考慮して、19.00度から27.00度の間としたことを特徴としたダイヤモンド形状の宝飾品。
【請求項3】
アイデアル・カット・ダイヤモンドに対して、そのクラウンの肩を削り贅肉を取ることから始めて、クラウン角を低く削り、重さを落として、キューレット角は98.5度、パビリオン角は40.75度、上部クラウンの角度は、これはガードル近辺のダイヤモンドのチップ(割れ)に対する強度等も考慮して、19.00度から27.00度の間としたダイヤモンドを得ることを特徴としたダイヤモンドのカット方法。
【請求項4】
アイデアル・カット・ダイヤモンドと同様な透明および、半透明の色石、貴石、半貴石のいずれかによるダイヤモンド形状の宝飾品に対して、そのクラウンの肩を削り贅肉を取ることから始めて、クラウン角を低く削り、重さを落として、キューレット角は98.5度、パビリオン角は40.75度、上部クラウンの角度は、これはガードル近辺のダイヤモンド形状の宝飾品のチップ(割れ)に対する強度等も考慮して、19.00度から27.00度の間としたダイヤモンド形状の宝飾品を得ることを特徴としたダイヤモンド形状の宝飾品のカット方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−142455(P2009−142455A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−322872(P2007−322872)
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(592087256)株式会社ジュホウ (3)
【Fターム(参考)】