説明

ダウンリンク時間参照の確定方法

本発明はダウンリンク時間参照の確定方法を開示し、該方法は、端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、該時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定することを含む。本発明はさらにダウンリンク時間参照の確定方法を開示し、該方法は、端末はランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或はアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定することを含む。本発明は基地局が複数のダウンリンクコンポーネントキャリアを採用して端末にダウンリンクデータを送信し、且つ一部のダウンリンクコンポーネントがRRH或いはrepeaterを採用する際にダウンリンク時間参照の設置問題を解決し、簡単で実行しやすい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信分野に関し、特にダウンリンク時間参照の確定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション (Long Term Evolution、LTEと略称する)システムにおいて、ユーザ機器(User Equipment 、UEと略称する)は基地局にアップリンクデータを送信する前に、基地局とのアップリンク同期及びダウンリンク同期を取得する必要がある。UEは該セルとのダウンリンク同期を取得しないと、セルサーチに類似の過程を実行する必要がある。図1に示すように、ダウンリンク遅延はダウンリンク同期によって取得するものである。アップリンク同期はランダムアクセスプロセスを実行することによって取得するものであり(同時に送信タイミングアドバンス(Time Advance、TAと略称する)を取得しておる)、TAにアップリンク及びダウンリンク送信遅延が含まれる。TAの主な使い道はUEがデータを送信する時点を確定するためのことである。LTEシステムにおけるセルは1つのキャリアのみを有するため、このキャリアのダウンリンクを時間参照として、TAを結合してアップリンクデータを送信する時間(図1におけるT2時点)を確定し、T1/T2/T3はいずれも絶対の時間であり、基地局とUEはともに揃えて、UEは基地局がT3でデータを受信することを望むと、UEはT2時点でデータを基地局へ送信しなければならなく、基地局からみると、UEのT2時点は、基地局のT1時点に相当する。ランダムアクセスプロセスに衝突及び衝突なしとの2種類が含まれる。衝突なしのランダムアクセスプロセスを実行するアップリンク及びダウンリンクキャリアは同じ周波数のペアになるキャリアであってもよく、異なる周波数のペアになるキャリアであってもよい。衝突であるランダムアクセスプロセスを実行するアップリンク及びダウンリンクキャリアは同じ周波数のペアになるキャリアのみである。衝突なしのランダムアクセスプロセスを実行する際に、端末は基地局にランダムアクセスプリアンブル(送信ランダムアクセスプリアンブルのコンポーネントキャリアであるランダムアクセスプロセスを実行するアップリンクキャリア)を送信し、基地局は端末にランダムアクセス応答をリターンバックする(基地局はランダムアクセス応答のコンポーネントキャリア、即ちランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクキャリアを送信する)。衝突であるランダムアクセスプロセスを実行する際に、図2に示すように、端末と基地局(E-UTRAN Node B、eNBと略称する)は上記の2つのメッセージインタラクションを行う以外、以下の2つのメッセージのインタラクションをも含む必要があって:端末は基地局にスケジューリング伝送メッセージを送信すること、基地局は端末に衝突解決メッセージをリターンバックすることであり、これらは上記の衝突を解決することに用いられる。
【0003】
モバイルユーザーへより高いデータレートを提供するために、アドバンスドロングタームエボリューション(LTE-Advanced、LTE-Aと略称する)はキャリアアグリゲーション技術を提案し、その目的は相応の能力を有するユーザ機器により大きなブロードバンドを提供し、UEのピークレートを向上させることである。LTEにおいて、システムがサポートする最大のダウンリンク伝送帯域幅が20MHzであり、キャリアアグリゲーションは2つ或いはより多くのコンポーネントキャリア(Component Carrier、CCと略称する)をアグリゲーションして20MHzの以上、最大100MHzを超えないダウンリンク伝送帯域幅をサポートする。
【0004】
コンポーネントキャリアはLTEによって定義された周波数帯域を用いてもよく、LTE-Aのために特に新たに増加する周波数帯域を用いてもよい。従来のスペクトルリソースのピンチに基づいて、オペレータに配分して使用する可能である周波数領域において連続的なコンポーネントキャリアが頻繁にあることがないため、キャリアアグリゲーションは各のコンポーネントキャリアが周波数領域に連続するかどうかに従って、連続的なキャリアアグリゲーション及び不連続のキャリアアグリゲーションに分けられる。キャリアアグリゲーションは各のコンポーネントキャリアが同一の周波数帯域にあるかどうかに従って、シングルバンド(single band)のキャリアアグリゲーション及び複数周波数帯(multiple frequency bands)のキャリアアグリゲーションに分けられる可能である。いわゆるシングルバンドのキャリアアグリゲーションとは、キャリアアグリゲーションを参加するすべてのコンポーネントキャリアはいずれも同一のバンドにあり、シングルバンドのキャリアアグリゲーションは連続的なキャリアアグリゲーションであってもよく、不連続のキャリアアグリゲーションであってもよいことを指し、いわゆる周波数帯跨るキャリアアグリゲーションとは、キャリアアグリゲーションに参加するコンポーネントキャリアは異なるバンドからのものであっても良いことを指す。LTE UEは1つのLTEの互換性のあるコンポーネントキャリアのみにデータを送受信し、キャリアアグリゲーション能力を有するLTE-A UE(便利に述べるために、下記のUEはいずれもこのようなUEであり、特に断りのない限り)は、同時に複数のコンポーネントキャリアにデータを送受信できる。これに対して、UEの送信装置と受信装置は1セットのベースバンド装置、1つのシングルバンドであってもよく、帯域幅が20MHzの以上であり、複数セットのベースバンド装置、複数の周波数帯域であってもよく、各の周波数バンド帯域幅が20MHzの以下である。
【0005】
LTE-Aシステムにおいて、UEは接続状態に入った後に同時に複数のコンポーネントキャリア(例えばCC1とCC2)によって元の基地局と通信でき、そのうち、CC1はプライマリコンポーネントキャリア(Primary Component Carrier、PCCと略称する)であり、その他の例えばCC2がセカンダリコンポーネントキャリア(Secondary Component Carrier、SCCと略称する)である。端末はプライマリコンポーネントキャリアによって非アクセス層(Non-Access Stratum、NASと略称する)情報(例えば進化セルグローバルな識別(Evolved Cell Global Identity、ECGIと略称する)とトラッキングエリア識別(Tracking Area Identity、TAIと略称する)等の情報)を取得し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンクの失敗(radio link failure、RLFと略称する)の場合を出現すると、UEは無線リソース制御(Radio Resource Control、RRCと略称する)再建プロセスを実行する必要がある。UEはアイドル(IDLE)状態からネットワークにアクセスして接続状態に入った後、アクセスを実行するコンポーネントキャリアはプライマリコンポーネントキャリアである。UEは接続状態にある際に、ネットワークはRRC再構成或いはセル内の切り替えによってPCCの変換プロセスを完成し、或いは、ネットワーク側は切り替えをUEへ通知するプロセス中にプライマリコンポーネントキャリアを指定する。
【0006】
また、基地局のカバレッジを向上させるために、何らかのダウンリンクキャリア例えばCC2に対して、リモートラジオヘッド(Remote Radio Head、RRHと略称する)技術を採用でき、或いは信号増幅器(repeater)を配置し、このように基地局は同時にCC1及びCC2においてUEにデータを送信し、この2つのキャリアのデータはUEに到達する時間が異なることとなって、図3に示す。アップリンクとダウンリンクCC2はいずれもRRH或いは信号増幅器を採用すると、基地局はUEにダウンリンクCC2のみを配置し、同様の問題が存在する。CC1とCC2とのアップリンクデータの送信遅延が一致であるため、TAを維持することが合理であるが、TAが1つの時間相対量であり、如何にこの時間相対量に応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するかはまだ解決できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明がダウンリンク時間参照の確定方法を提供し、基地局は複数のダウンリンクコンポーネントキャリアを採用して端末にダウンリンクデータを送信し、且つ一部のダウンリンクコンポーネントはRRH或いはrepeaterを採用する際にダウンリンク時間参照の設置問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の技術問題を解決するために、本発明はダウンリンク時間参照の確定方法を提供し、該方法は、端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、該時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定することを含む。
【0009】
前記方法はさらに、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化する際に、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0010】
前記方法はさらに、前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こし、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0011】
前記方法はさらに、基地局は無線リンク制御プロセスによって改めて配置して前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを除いた別のダウンリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアとして設置し、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0012】
前記方法はさらに、前記端末はアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0013】
前記方法はさらに、前記端末はアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがあって且つ基地局が前記端末に専用プリアンブルを分配した場合に、端末は基地局によって分配された前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0014】
前記方法は、さらに、前記端末は基地局の切り替えを行い、目標基地局がランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は目標基地局に用いられるダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0015】
上述の技術問題を解決するために、本発明はさらにダウンリンク時間参照の確定方法を提供し、該方法は、端末はランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或はアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定することを含む。
【0016】
前記方法はさらに、新しいランダムアクセスプロセスが完成された後、ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが変化し、前記端末はランダムアクセスプロセスを実行する新しいダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0017】
前記方法はさらに、前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗の場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、端末はまたランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0018】
前記方法はさらに、端末はアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0019】
前記方法はさらに、端末はアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、同時に、基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配しており、端末は基地局によって分配された前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0020】
前記方法はさらに、前記端末は基地局の切り替えを行い、目標基地局がランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、前記端末はこのランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0021】
前記方法はさらに、ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが削除された或いは非アクティブにされた後、前記端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0022】
前記方法はさらに、前記端末はアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、基地局はこのダウンリンクコンポーネントキャリアを削除した後、前記端末は他のアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む。
【0023】
上述の技術問題を解決するために、本発明はさらに端末を提供し、前記端末は、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、該時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定し、或いはランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するように設置される。
【0024】
前記端末はさらに、前記端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、該時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するように設置される際に、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化する際に、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こし、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは基地局は無線リンク制御プロセスによって改めて配置して前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを除いた別のダウンリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアとして設置し、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末はアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末がアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがあって且つ基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配した場合に、端末は基地局によって分配される前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末が基地局の切り替えを行い、目標基地局がランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は目標基地局に用いられるダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とするように設置される。
【0025】
前記端末はさらに、前記端末はランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するように設置される際に、新しいランダムアクセスプロセスが完成された後、ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが変化し、前記端末はランダムアクセスプロセスを実行する新しいダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、端末はまたランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは端末がアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは端末がアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがある際に、同時に、基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配しており、端末は基地局によって分配された前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末は基地局の切り替えを行い、目標基地局はランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、前記端末はこのランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いはランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが削除された或いは非アクティブにされた後、前記端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末はアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、基地局はこのダウンリンクコンポーネントキャリアを削除した後、前記端末は他のアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とするように設置される。
【0026】
本発明は基地局が複数のダウンリンクコンポーネントキャリアを採用して端末にダウンリンクデータを送信し、且つ一部のダウンリンクコンポーネントがRRH或いはrepeaterを採用する際にダウンリンク時間参照の設置問題を解決し、簡単で実行しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】はLTEシステムにおいて端末のタイミングアドバンス(TA)の模式図である。
【図2】は衝突であるランダムアクセスプロセスに基づく模式図である。
【図3】はLTE-AシステムにおいてダウンリンクRRH或いはrepeaterを引き入れた後送信受信遅延の模式図である。
【図4】は本発明の実施例1から5においてアプリケーションシーン模式図である。
【図5】は本発明の実施例1から5においてUEがダウンリンク時間参照及びTAに従ってデータ送信時間を確定する模式図である。
【図6】は本発明の実施例1から5においてUEがダウンリンク時間参照及びTAに従ってデータ送信時間を確定する模式図である。
【図7】は本発明の実施例6においてアプリケーションシーンの模式図である。
【図8】は本発明の実施例6においてUEがダウンリンク時間参照及びTAに従ってデータ送信時間を確定する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
上述の問題について、2種類の解決方法を提出し、
方法1:端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準として、タイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定する。ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化する際に、端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とする。
方法2:端末はランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準として、タイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定する。ランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアは基地局がランダムアクセス応答メッセージを送信するためのコンポーネントキャリアである。
【0029】
新しいランダムアクセスプロセスが完成された後、ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが変化し、前記端末はランダムアクセスプロセスを実行する新しいダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照としてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定する。
【0030】
前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、端末はまたランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0031】
端末がアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0032】
端末がアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがある際に、同時に、基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配しており、端末は基地局によって分配された前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0033】
端末は基地局の切り替えを行い、目標基地局がランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、前記端末はこのランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0034】
ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが削除された或いは非アクティブにされた後、前記端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0035】
端末はアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、基地局はこのダウンリンクコンポーネントキャリアを削除した後、前記端末は他のアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0036】
以下では、図面を結合して本発明の実施例について詳細に説明する。説明する必要なのは、衝突ではない場合に、本申請における実施例及び実施例における特徴は互いに任意に組み合わせることができる。
【0037】
実施例1、2、3及び4は方法1を採用し、実施例5と6は方法2を採用する。実施例において、UEがアップリンク同期を失って、且つ到達するアップリンク或いはダウンリンクデータがある際に、ランダムアクセスプロセスを改めて開始する必要がある。以下の実施例において、各のコンポーネントキャリアが帰属する周波数帯域は同じでも、或いは異なっても良い。
【実施例1】
【0038】
ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こし、端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0039】
図4に示すように、UEがCC1に常駐し、上位レイヤ業務の需要のため、CC1にRRC接続確立要求(主にランダムアクセスプロセスを含む)を開始し、ランダムアクセスプロセスが完成された後、TAを取得し、CC1がPCCであり、その後、UEが接続状態に入る。
【0040】
業務の需要のため、ネットワーク側はUEにCC2を配置してキャリアアグリゲーションを行い、ダウンリンクリンク(Downlink、DLと略称する)CC2に信号増幅器(RRH技術を採用すれば、後続処理フローは一致である)を配備するため、現在UEが同時に用いるコンポーネントキャリアはDL CC1、DL CC2及びアップリンクリンク(Uplink、ULと略称する)CC1、ULCC2であり、UL CC1とDL CC1はPCCであり、UL CC2とDL CC2はSCCである。UEは2つの受信器があり、それぞれDL CC1及びDL CC2の受信を担当する。
【0041】
図5に示すように、DL PCC(即ちDL CC1)を時間参照として、TAがT2とT1との間の時間差(即ちTA1)であり、UEはTA1に従ってデータを送信する絶対時間を確定する。基地局はDL CC1によってUEに送信したデータがT2時点でUEに到達し、DL CC2によってUEに送信したデータがT3時点でUEに到達し、UEがT2とT3時点でそれぞれ基地局のデータを受信する。
【0042】
ある時点で、DL CC1信号が迅速に悪くなって、DL CC1がRLFを発生するのを招致し、UEがRRC再建を開始することを触発する。DL CC1信号が悪いため、UEがセル選択を実行する結果はCC2であり、CC2でランダムアクセスを開始し、ランダムアクセスが完成された後、UEは接続状態に入り、CC2がPCCであり。このときのDL PCC(即ちDL CC2)を時間参照として、TAがT3とT1tとの間の時間差(即ちTA2)であり、UEはTA2に従ってデータを送信する絶対時間を確定する。
【実施例2】
【0043】
基地局は無線リンク制御プロセスによって改めて配置して前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを除いた別のダウンリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアとして設置し、端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0044】
また図4を例として説明する。UEはLTE-AシステムにおいてCC1がRRC接続確立を開始することによって接続状態に入って、現在UEは同時に用いるコンポーネントキャリアはDL CC1、DL CC2及びUL CC1、ULCC2であり、UL CC1とDL CC1はPCCであり、UL CC2とDL CC2はSCCであり、DL PCC(即ちDL CC1)を時間参照として、TA1に従ってデータを送信する絶対時間を確定する。UEは2つの受信器があり、それぞれDL CC1とDL CC2の受信を担当する。
【0045】
DL CC1信号が悪くなるため、基地局はRRC再構成によってDL CC2をDL PCCに変わるが、DL CC1を削除することがなく、UEがDL CC2とずっとダウンリンク同期を保持するため、DL PCCがDL CC2に変更された後(即ちUEは基地局に再構成完成のメッセージを応答した後)、TAはT3とT1との間の時間差(即ちTA2)に変更され、UEはTA2に従ってデータを送信する絶対時間を確定する。基地局はDL CC1によってUEに送信したデータがT2時点でUEに到達し、DL CC2によってUEに送信したデータがT3時点でUEに到達し、UEがT2とT3時点でそれぞれ基地局のデータを受信し、図5に示す。
【実施例3】
【0046】
端末がアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とする。端末はアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがあって且つ基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配しておる場合に、端末が基地局によって分配された専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0047】
また図4を例として説明する。現在UEがLTE-Aシステムにおいて接続状態にあり、現在UEは同時に用いるコンポーネントキャリアはDL CC1、DL CC2及びUL CC1、ULCC2であり、UL CC2とDL CC2がPCCであり、UL CC1とDL CC1がSCCであり。UEは2つの受信器があり、それぞれDL CC1とDL CC2の受信を担当する。
【0048】
UEがアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、ランダムアクセスプロセスを改めて開始する必要があって、このときのランダムアクセスプロセスは衝突に基づくものであり、UEはUL CC1とDL CC1を選択してランダムアクセスプロセスを開始し、現在でDL PCC(即ちDL CC2)を時間参照とするため、UEはT3時点で基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信し、UL CC1とUL CC2の遅延が同様であるため、取得したTAがTA2であり、図6に示す。
【0049】
UEがアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがある同時に、基地局はCC1における専用プリアンブルをUEに分配し、UEはランダムアクセスプロセスを改めて開始する必要があって、このときのランダムアクセスプロセスは衝突なしのものである。UEはUL CC1においてランダムアクセスプロセスを開始し、現在DL PCC(即ちDL CC2)を時間参照とするため、UEはT3時点で基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信し、UL CC1とUL CC2の遅延が同様であるため、取得したTAがTA2であり、図6に示す。
【実施例4】
【0050】
端末は基地局の切り替えを行う際に、目標基地局がランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は目標基地局に用いるダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とする。
【0051】
また図4を例として説明する。現在UEはLTE-Aシステムにおいて接続状態にあり、元の基地局はUEをCC1に切り替えることを決め、目標基地局に切り替え要求メッセージを送信し、目標基地局はUEにCC1とCC2を配置してキャリアアグリゲーションし、CC1のみにともにランダムアクセスリソースを提供しておる。UEはCC1に目標基地局でのランダムアクセスプロセスを開始し、ランダムアクセスプロセスが完成された後、目標基地局でのTAを取得し、CC1はPCCであり、その後、UEが目標基地局にアクセスする。現在UEが同時に用いるコンポーネントキャリアはDL CC1、DL CC2及びUL CC1、ULCC2であり、UL CC1とDL CC1はPCCであり、UL CC2とDL CC2はSCCである。UEは2つの受信器があり、それぞれDL CC1とDL CC2の受信を担当する。
【0052】
図5に示すように、DL PCC(即ちDL CC1)を時間参照として、TAがT2とT1との間の時間差(即TA1)であり、UEはTA1に従ってデータを送信する絶対時間を確定する。基地局はDL CC1によってUEに送信したデータがT2時点でUEに到達し、DL CC2によってUEに送信したデータがT3時点でUEに到達し、UEがT2とT3時点でそれぞれ基地局のデータを受信する。
【実施例5】
【0053】
また図4を例として説明する。UEはLTE-AシステムにおいてCC1がRRC接続確立を開始することによって接続状態に入り、現在UEが同時に用いるコンポーネントキャリアはDL CC1、DL CC2及びUL CC1、UL CC2であり、UL CC1とDL CC1はPCCであり、UL CC2とDL CC2はSCCであり、ランダムアクセスを実行するダウンリンクCC(即ちDL CC1)を用いて時間参照として、TA1に従ってデータを送信する絶対時間を確定する。UEは2つの受信器があり、それぞれDL CC1とDL CC2の受信を担当する。CC1とCC2は周波数帯域5に帰属する。
【0054】
DL CC1信号が悪くなるため、DL CC1がRLFを発生するのを招致し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、基地局はRRC再構成によってDL CC2をDL PCCに変更するが、DL CC1を削除することがなく、このとき、アップリンク、ダウンリンクの対応関係はUL CC1とDL CC2に変更され、UEがDL CC1とずっとダウンリンク同期を保持するため、DL PCCがDL CC2に変更された後(即ちUEは基地局に再構成の完成メッセージを応答した後)、UEはまたランダムアクセスを実行するダウンリンクCC(即ちDL CC1)を時間参照として、UEはまたTA1に従ってデータを送信する絶対時間を確定し、図5に示す。上記プロセスにおいて、基地局はCC1を削除、或いはアクティブにすると、UEはダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアDL PCC(即ちDL CC2)を時間参照として、TAは相応的にTA2に調整される。
【0055】
UEがアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、ランダムアクセスプロセスを改めて開始する必要があって、このときのランダムアクセスプロセスは衝突に基づくものであり、UEはUL CC1とDL CC1を選択してランダムアクセスプロセスを開始し、ランダムアクセスを実行するダウンリンクCC(即ちDL CC2)を時間参照とする必要であるため、UEはT3時点で基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信し、取得したTAがTA2であり、UEはTA2に従ってデータを送信する絶対時間を確定し、図6に示す。
【0056】
UEがアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがある同時に、基地局はCC1における専用プリアンブルをUEに分配し、UEはランダムアクセスプロセスを改めて開始する必要があって、このときのランダムアクセスプロセスは衝突なしのものである。UEはUL CC1においてランダムアクセスプロセスを開始し、現在ランダムアクセスを実行するダウンリンクCC(即ちDL CC2)を時間参照とするため、UEはT3時点で基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信し、取得したTAがTA2であり、UEはまたTA2に従ってデータを送信する絶対時間を確定し、図6に示す。
【実施例6】
【0057】
図7を例として説明し、CC1とCC3が周波数帯域5に属し、CC2が周波数帯域1に属する。UEはLTE-AシステムにおいてCC1がRRC接続確立を開始することによって接続状態に入り、業務の需要のため、基地局はUEにCC3とDL CC2を配置しており、そのうち、DL CC2はRRHを採用するものである。現在UEが同時に用いるコンポーネントキャリアはDL CC1、DL CC2、DL CC3及びUL CC1、UL CC3であり、そのうち、UL CC1とDL CC1はPCCであり、DL CC2、DL CC3及びUL CC3はSCCであり、UL CCに対応するダウンリンクCC(即ちDL CC1或いはDL CC3)を用いて時間参照として、或いは該ダウンリンクCCと同じの周波数帯域の他のダウンリンクCC(即ちDL CC3或いはDL CC1)を時間参照として、TA1に従ってデータを送信する絶対時間を確定する。CC1とCC3のダウンリンク遅延が一致であるため、UEは2つの受信器のみがあって、それぞれDL CC1とDL CC3との受信及びDL CC2の受信を担当する。
【0058】
DL CC1信号が悪くなるため、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、基地局はRRC再構成によってDL CC2をDL PCCに変更するが、DL CC1を削除することがない。このとき、アップリンク、ダウンリンクの対応関係はUL CC1とDL CC2に補正される。DL PCCがDL CC2に変更された後(即ちUEは基地局に再構成の完成メッセージを応答した後)、UEはまたランダムアクセスを実行するダウンリンクCC(即ちDL CC1)を時間参照として、UEはまたTA1に従ってデータを送信する絶対時間を確定し、図8に示す。DL CC1を削除すると、DL CC1と同じ周波数帯域であるダウンリンクCC(例えばDL CC3)を時間参照とする。
【0059】
UEがアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、ランダムアクセスプロセスを改めて開始する必要があって、このときのランダムアクセスプロセスは衝突に基づくものであり、UEはUL CC3とDL CC3を選択してランダムアクセスプロセスを開始し、UEはUL CCに対応するダウンリンクCC(即ちDL CC1或DL CC3)を時間参照として、UEはT2時点で基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信し、取得したTAがTA1であり、UEはTA1に従ってデータを送信する絶対時間を確定し、図8に示す。
【0060】
UEがアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがある同時に、基地局はCC3における専用プリアンブルをUEに分配し、UEはランダムアクセスプロセスを改めて開始する必要があって、このときのランダムアクセスプロセスは衝突なしのものである。UEはUL CC3にランダムアクセスプロセスを開始し、UEはUL CCに対応するダウンリンクCC(即ちDL CC1或DL CC3)を時間参照として、UEはT2時点で基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信し、取得したTAがTA1であり、UEはTA1に従ってデータを送信する絶対時間を確定し、図8に示す。
【0061】
上記のプロセスにおいて、基地局はCC1を削除すると、UEはCC1と同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアDL CC3にあり、用いるTAがTA1である。
【0062】
本発明の実施例はさらに端末を開示し、前記端末は、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、該時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定し、或いはランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するように設置される。
【0063】
前記端末はさらに、前記端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、該時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するように設置される際に、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化する際に、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こし、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは基地局は無線リンク制御プロセスによって改めて配置して前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを除いた別のダウンリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアとして設置し、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末はアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末がアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがあって且つ基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配した場合に、端末は基地局によって分配される前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末が基地局の切り替えを行い、目標基地局がランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は目標基地局に用いられるダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とするように設置される。
【0064】
前記端末はさらに、前記端末はランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するように設置される際に、新しいランダムアクセスプロセスが完成された後、ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが変化し、前記端末はランダムアクセスプロセスを実行する新しいダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、端末はまたランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは端末がアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは端末がアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがある際に、同時に、基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配しており、端末は基地局によって分配された前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末は基地局の切り替えを行い、目標基地局はランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、前記端末はこのランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いはランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが削除された或いはアクティブにされた後、前記端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記端末はアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、基地局はこのダウンリンクコンポーネントキャリアを削除した後、前記端末は他のアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とするように設置される。
【0065】
以上のように、本発明の好ましい実施例だけで、本発明の保護範囲に限定されるものではなく、本発明の精神や原則内に行ったいずれかの補正、等同替換及び改善等は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0066】
本分野の普通な当業者にとっては、上記方法における全部或いは一部のステップはプログラムによって関連ハードウェアを指令して完成することができ、上記プログラムはコンピュータの読み取り可能な記憶媒体、例えば、読み取り専用メモリ、ディスク或いはCD等に記憶されることができることが分ることができる。選択的に、上記実施例における全部或いは一部のステップは、1つ或いは複数の集積回路を用いて実現することもできる。相応的に、上記実施例における各モジュール/ユニットはハードウェアの形式で実現でき、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現しても良い。本発明はいずれかの特定形式のハードウェアとソフトウェアとの結合に限られない。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は基地局が複数のダウンリンクコンポーネントキャリアを採用して端末にダウンリンクデータを送信し、且つ一部のダウンリンクコンポーネントがRRH或いはrepeaterを採用する際にダウンリンク時間参照の設置問題を解決し、簡単で実行しやすい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンク時間参照の確定方法であって、該方法は、
端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、該時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定することを含む。
【請求項2】
前記方法はさらに、
ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化する際に、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法はさらに、
前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こし、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法はさらに、
基地局は無線リンク制御プロセスによって改めて配置して前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを除いた別のダウンリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアとして設置し、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法はさらに、
前記端末はアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記方法はさらに、
前記端末はアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがあって且つ基地局が前記端末に専用プリアンブルを分配した場合に、端末は基地局によって分配された前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記方法はさらに、
前記端末は基地局の切り替えを行い、目標基地局がランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は目標基地局に用いられるダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
ダウンリンク時間参照の確定方法であって、該方法は、
端末はランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或はアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定することを含む。
【請求項9】
前記方法はさらに、
新しいランダムアクセスプロセスが完成された後、ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが変化した後、前記端末はランダムアクセスプロセスを実行する新しいダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法はさらに、
前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗の場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、端末はまたランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記方法はさらに、
端末はアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記方法はさらに、
端末はアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、同時に、基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配しており、端末は基地局によって分配された前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記方法はさらに、
前記端末は基地局の切り替えを行い、目標基地局がランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、前記端末はこのランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記方法はさらに、
ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが削除された或いは非アクティブにされた後、前記端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記方法はさらに、
前記端末はアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、基地局はこのダウンリンクコンポーネントキャリアを削除した後、前記端末は他のアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とすることを含む請求項8に記載の方法。
【請求項16】
端末であって、前記端末は、
ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、該時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定し、或いは
ランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するように設置される。
【請求項17】
前記端末はさらに、
前記端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、該時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するように設置される際に、
ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化する際に、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こし、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
基地局は無線リンク制御プロセスによって改めて配置して前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを除いた別のダウンリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアとして設置し、前記端末は新しいダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
前記端末はアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
前記端末がアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがあって且つ基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配した場合に、端末は基地局によって分配される前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は現在ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
前記端末が基地局の切り替えを行い、目標基地局がランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、前記端末は目標基地局に用いられるダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照とするように設置される請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記端末はさらに、
前記端末はランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、この時間参照を基準としてタイミングアドバンスに応じてアップリンクデータを送信する絶対時間を確定するように設置される際に、
新しいランダムアクセスプロセスが完成された後、ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが変化し、前記端末はランダムアクセスプロセスを実行する新しいダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアに無線リンク失敗場合が発生し、端末は無線リンク制御の再建プロセスを開始し、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアが変化することを引き起こした後、端末はまたランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
端末がアップリンク同期を失って、到達するアップリンクデータがある際に、端末はランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
端末がアップリンク同期を失って、到達するダウンリンクデータがある際に、同時に、基地局は前記端末に専用プリアンブルを分配しており、端末は基地局によって分配された前記専用プリアンブルが属するコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを改めて開始し、このランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
前記端末は基地局の切り替えを行い、目標基地局はランダムアクセスリソースを提供しておるコンポーネントキャリアにランダムアクセスプロセスを開始し、前記端末はこのランダムアクセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリア、或いはアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
ランダムアクセスプロセスを実行するダウンリンクコンポーネントキャリアが削除された或いは非アクティブにされた後、前記端末はダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは
前記端末はアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、基地局はこのダウンリンクコンポーネントキャリアを削除した後、前記端末は他のアップリンクコンポーネントキャリアに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照として、或いは前記ダウンリンクコンポーネントキャリアと同一の周波数帯域にある他のダウンリンクコンポーネントキャリアを時間参照とするように設置される請求項16に記載の端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−516128(P2013−516128A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546351(P2012−546351)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【国際出願番号】PCT/CN2011/071523
【国際公開番号】WO2011/124105
【国際公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【出願人】(506073915)中興通訊股▲ふん▼有限公司 (105)
【Fターム(参考)】