説明

ダストクリーナーを備えたシュレッダー

【課題】本発明はダストクリーナーを備えたシュレッダーを提供する。
【解決手段】本発明のダストクリーナーは主としてクリーン部材を有するスウィングアームを含み、シュレッダーのセンサー付近に設置されてシュレッダーのダストボックス内に伸入する。ダストボックスがシュレッダーから取り出される際に、スウィングアームをスウィングさせてクリーン部材がセンサーのダストをクリーンにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシュレッダーに関し、特にダストクリーナーを備えたシュレッダーに関する。
【背景技術】
【0002】
市場におけるシュレッダーはその機械の細断方式によりストレートカット式シュレッダーとクロスカット式シュレッダーの2種類に区分される。前者は細断用カッターの刃が回転カッターホイール上に規格配列されて紙を縦方向に長方形に細断し、後者のカッターの刃には1つ以上の鉤状の刃を有し、刃は回転カッターホイール上に螺旋状に配列されていて、紙を縦方向に細長状に細断するのみならず、さらに横方向にも細断してクロスカット状のシュレッダーダストにする。
【0003】
一般に、シュレッダーにはシュレッダーダストを容れるダストボックスがある。ダストボックス内のシュレッダーダストが満杯になると、後続のシュレッダーダストがスムースに下に落ちるのを阻害して、時にはシュレッダーダストが刃の隙間に絡まって「紙詰まり」を起こし、シュレッダーの正常な作動機能に影響を及ぼしている。このため、従来のシュレッダー設計にはセンサーがあり、ダストボックスがシュレッダーダストで満杯になった状態を検知して警告赤ランプを点灯させてユーザーにダストボックス内のシュレッダーダストを空にするよう注意を促す。
【0004】
図1は従来のシュレッダーの構造概略図である。従来のシュレッダー1はシュレッダーヘッド10とダストボックス11からなる。そのうち、シュレッダーヘッド10にはLEDのようなセンサー発射部12とセンサー受信部13を設置する。センサー発射部12とセンサー受信部13はシュレッダーヘッド10の両側に設置して、ダストボックス11がシュレッダーダストで満杯になると、センサー発射部12から発せられた光線が紙によって遮断されてセンサー受信部13は検知することができないことから、ダストボックス11がシュレッダーダストで満杯になった状態を検知して、警告赤ランプを点灯させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
然しながら、経験上警告赤ランプが点灯するのは、常にシュレッダー、特にクロスカット式のシュレッダーのセンサー表面に埃やシュレッダーダストが累積したり吸着したりして、発射部が外部に光線を発射するのを妨げるためであって、ダストボックス11がシュレッダーダストで満杯になったからではない。こうした状況では、ユーザーが手動でセンサー表面をクリーンにする必要があり、このことがユーザーの不便を増している。
【0006】
本発明の目的は誤った満杯の検知信号の発生を回避するためのダストクリーナーを備えたシュレッダーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施例に基づいて、紙を細断するシュレッダーヘッドと、前記シュレッダーヘッドの下方に設置して前記細断した紙から生じたシュレッダーダストを収納するダストボックスと、前記シュレッダーヘッドに設置して前記ダストボックス内のシュレッダーダストが満杯になった状態を感知するセンサーと、前記センサーをクリーンにするダストクリーナーとからなり、前記ダストクリーナーは、前記センサー付近に設置する外蓋と、その一端を前記外蓋に枢設し、他端を前記ダストボックス内部に伸入させるスウィングアームとからなり、前記スウィングアームがクリーン部材を含むダストクリーナーを備えたシュレッダーを提供する。
【0008】
好ましい実施例では、前記外蓋の側壁が前記スウィングアームに枢設する第1軸孔と孔を含む。
【0009】
好ましい実施例では、前記ランプ台は前記外蓋の内部に設置する。
【0010】
好ましい実施例では、前記センサーはランプ台と光発射部材とからなる。
【0011】
好ましい実施例では、前記ランプ台は第2軸孔、センサーウィンドウ及び前記光発射部材をその中に収納するランプ溝からなる。
【0012】
好ましい実施例では、前記スウィングアームはさらに前記第1軸孔に枢設する第1軸と前記第2軸孔に枢設する第2軸とを含む。
【0013】
好ましい実施例では、本発明のダストクリーナーを具えたシュレッダーは前記スウィングアームの表面に嵌設する螺旋部材をさらに含む。
【0014】
好ましい実施例では、前記クリーン部材はブラシである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来のシュレッダーの構造概略図である。
【図2】本発明のシュレッダーの好ましい実施例の外観概略図である。
【図3】本発明のダストクリーナーの好ましい実施例の分解図である。
【図4】本発明のダストクリーナーの構成図である。
【図5】本発明のダストクリーナーの外力を受けた後の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0016】
図2は本発明のダストクリーナーを具えたシュレッダーの概略図である。図2では本発明のシュレッダー20はシュレッダーヘッド21、ダストボックス22、センサー及びダストクリーナー23からなる。ダストボックス22はシュレッダーダストを収納するためのものであり、センサーはダストボックス22がシュレッダーダストで満杯の状態であることを感知するものであって、センサー発射部24とセンサー受信部25からなる。
【0017】
本発明のダストクリーナー23はセンサーの表面をクリーンにするもので、前記センサー発射部24付近(図2参照)又は前記センサー受信部25付近に取り付けてセンサー表面のダストを除去する。図2では単独でしかダストクリーナー23を設置していないが、本発明のシュレッダーは別途ダストクリーナー23をセンサー受信部25に設置してクリーン効果を高めることもできる。
【0018】
図3は本発明のダストクリーナーの好ましい実施例の構造を分解した概略図である。本発明のダストクリーナー23は外蓋231とスウィングアーム232からなる。
【0019】
外蓋231は第1軸孔231Aと孔231Bを含む。スウィングアーム232は一端232Aと他端232B、第1軸233、第2軸234及びクリーン部材235を具備する。本例ではクリーン部材235は刷毛を有するブラシでよく、且つスウィングアーム235に固定される。また、センサーはLED237のような光発射部材とランプ台236を含み、ランプ台236は第2軸孔236A、ランプ溝236B及びLED光線を透過させるセンサーウィンドウ236Cとを含む。
【0020】
外蓋231はシュレッダーヘッド21上に固定され、スウィングアーム232の第1軸233は外蓋231の第1軸孔231Aに枢設する。また、LED237はランプ台236のランプ溝236B内部に設置され、ランプ台236は外蓋231内部に設置されて、スウィングアーム232の第2軸234はランプ台236の第2軸孔236Aに枢設する。好ましい実施例では、本発明はさらにスウィングアーム232の表面に嵌設する螺旋部材238を含んで、スウィングアーム232の表面が衝突で損壊しないようにする。組立が完成したダストクリーナー23は図4に示す。
【0021】
図2、4及び5により本発明のダストクリーナーの操作手順がわかる。図2によりダストクリーナー23のスウィングアーム232の一端232Aは外蓋231の第1軸孔231Bに枢設し、その他端232Bは重力の作用で自然に地面に垂直にダストボックス22内に伸入する。スウィングアーム232が外蓋231に枢設することから、力を受けた際にスウィングが生じる。ユーザーがダストボックス22をシュレッダー内から取り出す際(即ち、ダストボックス22を図2に示す方向Aへ移動する)、スウィングアーム232の一端232Aが移動するダストボックス22の内壁の動きでスウィングして、図5に示す様に、ブラシ235がランプ台236のセンサーウィンドウ236Cをブラッシングする。そして、外蓋231の孔231Bが出口を提供して、シュレッダーダストが外蓋231内部に堆積しないようにする。
【0022】
ユーザーがダストボックス22をシュレッダー内部に押し込めると、スウィングアーム232は外力の消失によって、元にスウィングして、再度ブラシ235がランプ台236のセンサーウィンドウ236Cをブラッシングして自然に下垂した状態に戻る。
【0023】
本発明は簡単なブラシを有するスウィング可能なスウィングアームを利用して、ユーザーがダストボックスを移動させる習慣に合わせて自動的にセンサーをクリーンにする効果を生じる。低コストという長所を有するだけでなく、同時にユーザーの余計な操作の手間を増やさないという状態で自動クリーンの目的を達する。
【0024】
以上の記述は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従ってその他の本発明が開示した精神を逸脱しないで完成された等価変更若しくは修飾は、何れも本願の特許の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0025】
1、20 シュレッダー
10、21 シュレッダーヘッド
11、22 ダストボックス
12、24 センサー発射部
13、25 センサー受信部
23 ダストクリーナー
231 外蓋
231A 第1軸孔
231B 孔
232 スウィングアーム
232A スウィングアームの一端
232B スウィングアームの他端
233 第1軸
234 第2軸
235 クリーン部材
236 ランプ台
236A 第2軸孔
236B ランプ溝
236C センサーウィンドウ
237 光発射部材
238 螺旋部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダストクリーナーを備えたシュレッダーであって、
紙を細断するシュレッダーヘッドと、
前記シュレッダーヘッドの下方に設置して前記細断した紙から生じたシュレッダーダストを収納するダストボックスと、
前記シュレッダーヘッドに設置して前記ダストボックス内のシュレッダーダストが満杯になった状態を感知するセンサーと、
前記センサーをクリーンにするダストクリーナーとからなり、前記ダストクリーナーは、
前記センサー付近に設置する外蓋と、
その一端を前記外蓋に枢設し、他端を前記ダストボックス内部に伸入させるスウィングアームとからなり、前記スウィングアームがクリーン部材を含むことを特徴とするダストクリーナーを備えたシュレッダー。
【請求項2】
前記外蓋の側壁が前記スウィングアームに枢設する第1軸孔と孔を含むことを特徴とする請求項1に記載するダストクリーナーを備えたシュレッダー。
【請求項3】
前記ランプ台は前記外蓋の内部に設置することを特徴とする請求項2に記載するダストクリーナーを備えたシュレッダー。
【請求項4】
前記センサーはランプ台と光発射部材とからなることを特徴とする請求項3に記載するダストクリーナーを備えたシュレッダー。
【請求項5】
前記ランプ台は第2軸孔、センサーウィンドウ及び前記光発射部材をその中に収納するランプ溝からなることを特徴とする請求項5に記載するダストクリーナーを備えたシュレッダー。
【請求項6】
前記スウィングアームはさらに前記第1軸孔に枢設する第1軸と前記第2軸孔に枢設する第2軸とを含むことを特徴とする請求項5に記載するダストクリーナーを備えたシュレッダー。
【請求項7】
前記スウィングアームの表面に嵌設する螺旋部材をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載するダストクリーナーを備えたシュレッダー。
【請求項8】
前記クリーン部材がブラシであることを特徴とする請求項1に記載するダストクリーナーを備えたシュレッダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−137217(P2010−137217A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−162308(P2009−162308)
【出願日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(501280046)致伸科技股▲ふん▼有限公司 (104)
【Fターム(参考)】