説明

テレビジョン装置

【課題】身体的にハンディキャップを抱えたユーザでも安心して使用することが可能なリモコン、および上記リモコンを使用したテレビジョン装置を提供する。
【解決手段】リモコンからの指示に基づいて画面上に、所定の番号を表示するタイミング時間設定画面を生成するタイミング時間設定画面生成手段と、タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を上記チャンネルキーを用いて押し圧するのに要した時間を基に決定するタイミング時間決定手段15と、上記タイミング時間決定手段が決定したタイミング時間をしきい値として、上記しきい値以内に入力された複数のチャンネル切り替え信号を所定のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として判断するチャンネル切り替え信号判別手段16とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン装置に関し、特に、チャンネルの切り替え時間を制御するリモコン制御装置を使用するテレビジョン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CS放送や地上波デジタル放送の放送開始に伴い、テレビジョン放送のチャンネル数は増加の一途をたどっている。そのためチャネル番号が2桁や3桁であることも普通となりこのような場合リモコンのチャンネル選択方法としては、例えば1から12までの標準キーと、十桁と百桁に対応する桁キーを使用し、1桁から3桁までのチャンネル番号の切り替えに対応していた。このとき、チャンネルキーをすべて押圧するまでの時間は各製造メーカによって所定の値が決められている。すなわち、仮に上記設定された値が4秒だとするとユーザは4秒以内で1桁から3桁までのチャンネルに対応したチャンネルキーを押圧する必要があった。
【0003】
しかしながら上記時間は健常者を対象に設定されたもので、身体にハンディを負ったユーザには十桁のキーを押圧してから一桁のキーを押圧するまでにチャンネルが切り替わってしまいチャンネル操作に不便さを覚えることが多かった。
【0004】
ハンディを負ったユーザのためのリモコンに付随させた機能の一例として、リモコン本体に所在探査機能を備え、リモコンを紛失した場合でも居場所を知らせてくれる機能が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、リモコンの操作キーの数を減らすために画面上でリモコンの設定画面を表示して、上記設定画面を見ながら操作キーを操作する方法が開示されている。(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
また、リモコンのチャンネルアップボタンとチャンネルダウンボタンを用いて設定画面上で所定のアイコンの選択を行う場合、上記チャンネルアップボタンとチャンネルダウンボタンの選択速度を可変させ、リモコン操作を行い易くする方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
【特許文献1】特開2005−192029
【特許文献2】特開2005−086463
【特許文献3】特開2000−209455
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1の発明は、次のような課題があった。つまり、上記した特許文献1に記載の発明は、チャンネルキーの設定時間を可変するものではなかった。
【0008】
また、特許文献2の発明は、次のような課題がった。つまり、操作キーを減らすことは可能であるが、チャンネルキーを実際に押圧する段階で、設定時間を可変するものではなかった。
【0009】
また、特許文献3の発明は、次のような課題があった。つまり、リモコンのアップ/ダウンキーのアイコン選択速度を変化させることが可能となり、画面上でチャンネルを切り替える時間を短縮することが可能となるが、動作が健常者よりも遅れてしまうハンディキャップを抱えたユーザには、希望するチャンネルが画面に表示されたことを認識しても、キーを離すまでの時間が健常者よりも多くかかり、希望するチャンネルを選択することが難しかった。
【0010】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、反応動作が遅れるハンディキャップを抱えたユーザの個々の身体状態に合わせて使用することが可能なリモコン、および上記リモコンを使用したテレビジョン装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかる発明では、押圧することでテレビ番組のチャンネルを切り替えるためのチャンネル切り替え信号を出力するチャンネルキーと、押圧することで音声を調整するための音声調整信号を出力する音声調整キーと、押圧することで電源のオン/オフを切り替えるオン/オフ信号を出力する電源キーと、押圧することで、画面に操作メニュー等の設定画面を表示するための設定画面表示信号を出力するメニューキーとを有するリモコンと、上記リモコンが出力する各信号を所定の赤外線信号に変換して出力する赤外線送信部と、上記チャンネル切り替え信号を基に、アンテナが受信するテレビジョン放送より所定の番組に対応したテレビジョン放送を選択するチューナ回路と、上記チューナ回路が選択するテレビジョン放送より映像信号と音声信号を生成するクロマIC回路と、上記クロマIC回路が生成した映像信号よりカラー画面を構成するためのRGB信号を生成する映像信号処理回路と、上記設定画面表示信号を基に、画面上に設定画面を表示するためのOSD映像信号を生成するOSD部と、映像を表示する表示パネルと、上記RGB信号と、上記OSD映像信号とを合成するとともに、上記合成した映像信号を上記表示パネルの縦横比に対応するよう分割して同表示パネルに出力するスケーラ回路と、上記音声信号を基に、上記クロマIC回路が生成した音声信号に増幅等の信号処理を行う音声信号処理回路と、上記信号処理を行った音声信号を基に音声を出力するスピーカと、上記チューナ回路と、上記クロマIC回路と、上記映像信号処理回路と、上記OSD部と、上記表示パネルと、上記スケーラ回路と、上記音声信号処理回路とに必要な電源を供給する電源回路と、上記赤外線送信部が出力した赤外線信号を再度、所定の電圧値を有するチャンネル切り替え信号と、音声調整信号と、オン/オフ信号と、設定画面表示信号とに変換する赤外線受光変換部と、上記赤外線受光変換部が変換した各信号を基に、上記チューナ回路と、上記OSD部と、上記音声信号処理回路と、電源回路とを制御する制御部とから構成されるテレビジョン装置において、
上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成され、上記桁キーをチャンネルの係数回だけ押圧することで二桁以上の番号を決定した後、1桁の番号に対応する上記標準キーを押圧することで所定のチャンネルを決定し、上記OSD部は、リモコンからの指示に基づいて上記表示パネルに、設定画面上で所定の番号をランダムに表示するタイミング時間設定画面を生成するするタイミング時間設定画面生成部を有し、
上記制御部は、上記桁キーと標準キーを押圧して所定のチャンネルを選択するのに費やすトータル時間であるタイミング時間を決定するために、上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を、上記桁キーと標準キーを用いて押し圧するチャンネル決定に要した時間の複数回繰り返した平均時間を基に決定するタイミング時間決定プログラムを記録する第一の記録部を有し、リモコンからの指示に基づいて上記タイミング時間決定プログラムを実行するタイミング時間決定部と、上記タイミング時間決定部が決定したタイミング時間をしきい値として、上記しきい値以内に入力されたチャンネル切り替え信号の複数を所定のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として判断するチャンネル切り替え信号判別部とを有する構成としている。
【0012】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、テレビジョン装置は、リモコンと、赤外線送信部と、チューナ回路と、クロマIC回路と、映像信号処理回路と、OSD部と、表示パネルと、スケーラ回路と、音声信号処理回路と、スピーカと、赤外線受光変換部と、制御部とから構成されるテレビジョン装置のリモコン操作方法に関するものである。
【0013】
本発明のリモコンは、リモコンのチャンネルキーが、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成されている。チャンネル決定方法は、上記桁キーを所定回数だけ押圧することで二桁以上の番号を決定した後、上記標準キーにて1桁の番号を決定する。上記したリモコンのチャンネルキーの上記桁キーと標準キーを押圧して所定のチャンネルを選択するのに費やすトータル時間であるタイミング時間をユーザ側で変更可能にするために、OSD部は、タイミング時間設定画面生成部を有し、制御部は、タイミング時間決定部とチャンネル切り替え信号判別部とを有する構成である。
【0014】
タイミング時間設定画面生成部は、リモコンからの指示に基づいて上記表示パネルに、設定画面上で所定の番号をランダムに表示するタイミング時間設定画面を生成する。タイミング時間決定部は、上記桁キーと標準キーを押圧して所定のチャンネルを選択するのに費やすトータル時間であるタイミング時間を決定するために、上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を、上記桁キーと標準キーを用いて押し圧するチャンネル決定に要した時間の複数回繰り返した平均時間を基に決定するタイミング時間決定プログラムを記録する第一の記録部を有し、リモコンからの指示に基づいて上記タイミング時間決定プログラムを実行する。
【0015】
チャンネル切り替え信号判別部は、上記タイミング時間決定部が決定したタイミング時間をしきい値として、上記しきい値以内に入力されたチャンネル切り替え信号の複数を所定のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として判断する。
【0016】
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載のテレビジョンでは、リモコンのチャンネルキーを押圧することで出力されるチャンネル切り替え信号を用いてテレビジョン放送の所定の番組を選択するテレビジョン装置において、リモコンからの指示に基づいて画面上に、所定の番号を表示するタイミング時間設定画面を生成するタイミング時間設定画面生成手段と、上記チャンネルキーを押圧してチャンネルを選択するのに要する時間であるタイミング時間を、上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を、同チャンネルキーを用いて押し圧するチャンネル決定に要した時間を基に決定するタイミング時間決定手段と、上記タイミング時間決定手段が決定したタイミング時間をしきい値として、上記しきい値以内に入力されたチャンネル切り替え信号の複数を所定のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として判断するチャンネル切り替え信号判別手段とを有する構成としてある。
【0017】
上記のように構成した請求項2にかかる発明において、上記したリモコンのチャンネルキーを押圧して所定のチャンネルを選択するのに費やすトータル時間であるタイミング時間をユーザ側で変更可能にするために、タイミング時間設定画面生成手段と、タイミング時間決定手段と、チャンネル切り替え信号判別手段とを有する構成である。
【0018】
タイミング時間設定画面生成手段は、リモコンからの指示に基づいて画面上に、所定の番号を表示するタイミング時間設定画面を生成する。タイミング時間決定手段は、上記チャンネルキーを押圧してチャンネルを選択するのに要する時間であるタイミング時間を、上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を、同チャンネルキーを用いて押し圧するチャンネル決定に要した時間を基に決定する。チャンネル切り替え判別手段は、上記タイミング時間決定手段が決定したタイミング時間をしきい値として、上記しきい値以内に入力されたチャンネル切り替え信号の複数を所定のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として判断する。
【0019】
そして、請求項3にかかる発明では、請求項2に記載のテレビジョン装置において、上記タイミング時間決定手段は、上記タイミング時間の決定を上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を、同チャンネルキーを用いて押し圧するチャンネル決定を複数回繰り返した後、上記チャンネル番号を押圧するのに掛かった時間の平均を基に決定する構成としてある。
【0020】
上記のように構成した請求項3にかかる発明において、上記タイミング時間決定手段がタイミング時間を決定する方法として、まず、上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を同チャンネルキーを用いて押し圧する。次に、上記操作を複数回繰り返した後、同操作の平均を基にタイミング時間を決定する。
【0021】
さらに、請求項4にかかる発明では、上記請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン装置において、上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーから形成され、上記標準キーを順番に押圧することで所定の桁数のチャンネルを選択する構成としている。
【0022】
上記のように構成した請求項4にかかる発明において、リモコンの上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーから形成されている。上記リモコンにて2桁以上のチャンネル番号を選択する際、上記標準キーを順番に押圧することで所定の桁数のチャンネルを選択する。
【0023】
さらに、請求項5にかかる発明は、上記請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン装置において、上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成され、上記桁キーを各桁の係数回だけ押圧することで二桁以上の番号を決定した後、上記標準キーにて1桁の番号を決定する構成としている。
【0024】
上記のように構成した請求項5にかかるテレビジョン装置において、リモコンの上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成されている。上記リモコンにて2桁以上のチャンネル番号を選択する際、上記桁キーを各桁の係数回だけ押圧することで二桁以上の番号を決定した後、上記標準キーにて1桁の番号を決定する。
【0025】
さらに、請求項6にかかる発明は、請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン装置において、上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成され、上記標準キーを押圧して係数を選択した後、上記各桁キーを押圧することを各桁ごとに繰り返すことでチャンネル番号を選択する構成である。
【0026】
上記のように構成した請求項6にかかるテレビジョン装置において、リモコンの上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成されている。上記リモコンにてチャンネルを選択するのに、上記標準キーを押圧して係数を選択した後、上記各桁キーを押圧することを各桁ごとに繰り返すことでチャンネル番号を選択する。
【発明の効果】
【0027】
以上説明したように本発明によれば、身体的にハンディキャップを抱えたユーザでも安心して使用することが可能なリモコン、および上記リモコンを使用したテレビジョン装置を提供することができる。
また請求項3にかかる発明によれば、チャンネルキーの押圧のタイミング時間を平均値を用いて決定するので、よりユーザの身体特性に合ったリモコンの押圧反応時間を決定することができる。
そして請求項4にかかる発明によれば、2桁以上のチャンネルを選択するのに1桁のチャンネルキーを続けて押圧するリモコンに対応することができる。
さらに請求項5にかかる発明によれば、2桁以上のチャンネルを選択するのに、各桁に対応するチャンネルキーと、1の位の桁に対応するチャンネルキーを使用するリモコンに対応することができる。
また請求項6にかかる発明によれば、2桁以上のチャンネルを選択するのに、各桁係数を1の位の桁に対応するチャンネルキーを使用した後、各桁に対応するチャンネルキーを使用するリモコンに対応することができる。
さらに請求項1のような、より具体的な構成において、上述した請求項3〜請求項5の各発明と同様の作用を奏することはいうまでもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明のリモコン制御装置の具体的な説明として、上記リモコン制御装置を使用するテレビジョン装置を基に説明する。以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)テレビジョン装置の構成
(2)本発明の構成
(3)変形例1
(4)変形例2
(5)まとめ
【0029】
(1)テレビジョン装置の構成
以下、図7を参照して、この発明に係るテレビジョン装置10を具体化した第1の実施の形態について説明する。同図より、テレビジョン装置10は、リモコン6と、リモコン6によって遠隔操作されるテレビジョン本体部1とから構成される。リモコン6は、操作キー6aと、赤外線送信部6bとを有する。テレビジョン本体部1は、チューナ回路1aと、クロマIC回路1bと、映像信号処理回路1cと、OSD部4と、表示パネル2と、スケーラ回路1dと、音声信号処理回路1eと、スピーカ3と、赤外線受光変換部9と、制御部5とを有する構成である。テレビジョン本体部1は、バス8によって接続され、制御部5の指示に基づいてテレビジョン本体部1を構成する各構成要素が所定の機能を果たすことにより、テレビジョン装置10の機能を実現する。
【0030】
図1は本発明のリモコン6の構成を示す図である。同図より、リモコン6は、押圧することで所定の操作信号を出力する操作キー6aを有する構成である。操作キー6aは、チャンネルキー11と、音声調整キー13と、電源キー12と、メニューキー14とを有する。音声調整キー13は、押圧することで音声を調整するための音声調整信号を出力する。電源キー12は、押圧することで電源のオン/オフを切り替えるオン/オフ信号を出力する。メニューキーは、押圧することで、画面に操作メニュー等の設定画面を表示するための設定画面表示信号を出力する。チャンネルキー11は、押圧することでテレビ番組のチャンネルを切り替えるためのチャンネル切り替え信号を出力する。
【0031】
また、チャンネルキー11は、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キー11aと、10の桁と100の桁に対応した桁キー11b、11cとから形成されており、上記標準キー11aと桁キー11b、11cを用いたチャンネル決定方法として2桁以上のチャンネルを選択する場合は、桁キー11b、11cをチャンネル番号の各桁の係数回だけ押圧することで二桁以上の番号を決定した後、標準キー11aを押圧して1桁の番号を決定する。
【0032】
赤外線送信部6bは、リモコン6が出力する上記操作信号を所定の赤外線信号に変換して出力する。赤外線送信部6bは、上記した操作信号を33KHZ付近の赤外線信号に振幅変調してテレビジョン本体部1に出力する。図2は、操作信号の波形を示す図である。本発明の一実施形態として赤外線送信部6bはPPM(パルス・ポジション・モジュレーション)方式を採用している。PPM方式では、パルスのオン時間調が所定周期以上ならば1とし、それ以外を0とするディジタルデータで操作信号を出力する。
【0033】
また、操作信号は、リーダーコードとデータコードから形成されている。リーダーコードは、信号を赤外線信号の受光側(テレビジョン本体側)に出力するのを知らせるためのもので、他の信号と区別するために特別長い出力時間を有している。データコードは、信号の識別と、動作の種類を表すもので、上記したPPM方式のディジタルデータで操作信号の内容を受信側に出力する。上記したチャンネルキー11においては、1から12までの標準キー11aと桁キー11b、11cは個別のデータコードを有しており、上記データコードの違いによりチャンネルキー11の識別を行う。
【0034】
これよりリモコン6を用いた、テレビジョン装置10の制御と同制御により実行される機能について説明する。リモコン6の電源キー12を押圧すると、赤外線送信部6bには、オン/オフ信号が出力される。赤外線送信部6bは、上記オン/オフ信号をPPM方式にて赤外線信号に変換した後、33KHZ付近に振幅変調してテレビジョン本体部1の赤外線受光変換部9に出力する。
【0035】
赤外線受光変換部9は、赤外線送信部6bが出力した赤外線信号を再度所定の電圧値を有するオン/オフ信号に変換する。赤外線受光変換部9は、操作キー6aを押圧することで出力さえるその他の信号(チャンネル切り替え信号、音声調整信号、設定画面表示信号)を同様に所定の電圧値を有する信号に再度変換する。制御部5は上記変換したオン/オフ信号を受け取り、バス8を介して電源回路1fに各回路に電源を供給するよう指示を出す。このとき、チューナ回路1aは電源をオフされた時に表示していたチャンネル番号を記録しており、上記記録を基に、アンテナが受信するテレビジョン放送より所定の番組に対応したテレビジョン放送を選択する。
【0036】
クロマIC回路1bは、上記チューナ回路が選択するテレビジョン放送より映像信号と音声信号を生成する。また、上記生成された映像信号を基に、映像信号処理回路1cはカラー画面を構成するためのRGB信号を生成する。スケーラ回路1dは、RGB信号を、表示パネル2の縦横比に対応するよう分割して同表示パネル2に出力する。表示パネル2は、上記分割されたRGB信号を基に画面を構成する各画素を駆動するための駆動電圧を生成し画面を表示させる。
【0037】
音声を調整したい場合は、リモコン6の音声調整キー13を押圧すると、上記した方法で音声信号が制御部5に出力される。制御部5は、音声信号を基に音声信号処理回路1eを制御する。音声信号処理回路1eは、クロマIC回路1bが生成した音声信号に音声信号に基づいて、増幅等の信号処理を行う。スピーカ3は、上記信号処理を行った音声信号を基に音声を出力する。
【0038】
また、表示パネル2にリモコン6の操作等の設定画面を表示させたい場合は、リモコン6のメニューキー14を押圧する。メニューキー14を押圧したことで出力される設定画面表示信号は、上記した方法で制御部5に出力される。制御部5は、上記設定画面表示信号を受け入れOSD部4にOSD映像信号を出力するよう指示を出す。OSD部4は、上記設定画面表示信号を基に、画面上に設定画面を表示するためのOSD映像信号を生成する。上記生成されたOSD映像信号は、スケーラ回路1dにてRGB信号と合成して表示パネルに表示される。
【0039】
また、チャンネルを切り替える方法としては、上述したチャンネルキー11の桁キー11b、11cと標準キー11aを押圧すると、上記した方法で制御部5に出力されたチャンネル切り替え信号を基にチューナ回路1aを制御する。チューナ回路1aは、上記チャンネル切り替え信号を基にアンテナ7が受信したテレビジョン放送より所定の番組に対応するテレビジョン放送を選択して出力する。
【0040】
このとき、例えば、標準キー11aと桁キー11b、11cを押圧して832チャンネルを選択する場合、桁キー11bを8回押圧し、桁キー11cを3回押圧した後、標準キー11aを2回押圧することにより832チャンネルを選択する。このとき、チャンネルキー11を押圧して所定のチャンネルを選択するのに掛けられる時間の最大時間であるタイミング時間はメーカ独自に設定されており、上記タイミング時間を超えないようチャンネルキー11を押圧する必要がった。
【0041】
しかしながら上記タイミング時間は健常者を対象に設定されたもので、身体にハンディを負ったユーザには十桁のキーを押圧してから一桁のキーを押圧するまでにチャンネルが切り替わってしまいチャンネル操作に不便さを覚えることが多かった。そこで、本発明では制御部5の構成を工夫して上記したタイミング時間をユーザ側から可変できるような構成とした。
【0042】
(2)本発明の構成
上記した目的を達成するために、本発明のテレビジョン装置10は、テレビジョン本体部1側の制御部5にタイミング時間決定部15とチャンネル切り替え信号判別部16を、OSD部4にタイミング時間設定画面生成部17を有する構成である。以下に各構成の機能を説明する。
【0043】
タイミング時間設定画面生成部17は、リモコン6からの指示に基づいて表示パネル2に、設定画面上で所定の番号をランダムに表示するタイミング時間設定画面を生成する。リモコン6のメニューキー14を押圧して表示パネル2にOSD映像の設定画面を表示させた後、画面に表示された「リモコン・タイミング」をリモコン6にて選択する。これにより次画面で図3に示す画面略中央に所定の数字が表示されたタイミング時間設定画面が表示される。タイミング時間設定画面に表示される数字は制御部5によりランダムに選択される。上記したタイミング時間設定画面は後述するタイミング時間の決定の際使用されることとなる。
【0044】
制御部5は、タイミング時間を決定するためのタイミング時間決定部15と、タイミング時間決定部15で決定されたタイミング時間を基にリモコン6からのチャンネル切り替え信号を判別するチャンネル切り替え信号判別部16とを有し、上記構成により判別したチャンネル切り替え信号を基に制御部5がチューナ回路1aを制御してチャンネルの切り替えを行う。
【0045】
図4は本発明の制御部の一実施例を表す図である。タイミング時間決定部15は、所定の演算を実行する第一の演算部15dと、演算機能を実行するためにタイミング時間決定プログラムを記録する記録部15bと、一時的な信号の出し入れを行うメモリ15cと、タイミング時間をカウントする第一のタイマ15aとを有している。タイミング時間決定部15は、上記タイミング時間決定プログラムを用いてリモコン6の桁キー11b、11cと標準キー11aを押圧して所定のチャンネルを選択するのに費やすトータル時間であるタイミング時間を決定する。上記タイミング時間は、上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を、上記桁キー11b、11cと標準キー11aを用いて押し圧するチャンネル決定に要した時間の複数回繰り返した平均時間を基に決定する。
【0046】
タイミング時間決定部15が、チャンネルキー11の押圧時間を決定する方法を説明する。第一の演算部15dは、タイミング時間設定画面に表示された番号すべてに対応するチャンネル切り替え信号がすべてメモリ15c入力されるまでの時間を第一のタイマ15aを用いて計測する。第一の演算部15dは、上記した方法で時間の計測を複数回繰り返し平均値を算出する。そうして計測された時間を、タイミング時間決定部15は、1.5倍することによりタイミング時間を算出する。本発明の第一のタイマ15aはクロックジェネレータを使用し所定の周波数からタイミング時間を算出するが、第一のタイマ15aの構成はこれに限定するものではなくチャンネル切り替え信号の入力時間をカウントするものであればよい。
【0047】
タイミング時間決定部15の具体的なタイミング時間の決定方法として図5のフローチャートを用いて説明する。同図より、設定画面上で「リモコン・タイミング」をリモコン6にて選択すると、制御部5は、タイミング時間決定部15にリモコン6のタイミング時間を設定するよう指示を出す。タイミング時間決定部15は上記指示を受け入れて、記録部15bに記録されたタイミング時間決定プログラムを読み出す(ステップS100)。
【0048】
次に、タイミング時間決定部15は、ユーザがリモコン押圧タイミング決定画面上で表示される所定の番号に対応したチャンネルキー11を押圧したことによるチャンネル切り替え信号を受け入れると(ステップS110)、上記したチャンネル切り替え信号を順次メモリ15cに入力していきカウントを開始する(ステップS120。)上記カウントはタイミング決定プログラムにてあらかじめ固定された機定数(N)だけ繰り返され(ステップS130)、上記カウントが機定数Nに達したらカウントした時間を基に平均値を算出し、上記算出した平均値を1.5倍することによりタイミング時間を決定する(ステップ140)。こうして決定されたタイミング時間は、チャンネル切り替え信号判別部16に出力される(ステップS150)。
【0049】
チャンネル切り替え信号判別部16は、上記タイミング時間を受け入れて、同タイミング時間をしきい値として、上記しきい値以内に入力されたチャンネル切り替え信号を所定のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として判断する。上記機能を実現するためにチャンネル切り替え信号判別部16は、演算処理を行う第二の演算部16bと、バッファ16aと、第二のタイマ16cを有する構成である。
【0050】
チャンネル切り替え信号判別部16のチャンネル番号の判断方法を説明する。上記各チャンネルキー11を押圧することで出力されるチャンネル切り替え信号は一時的にバッファ16aに順次記録される。ことの第二の演算部16bは、第二のタイマ16cにより、タイミング時間決定部15が決定したタイミング時間をカウントし、上記タイミング時間までバッファ16aに記録されたチャンネル切り替え信号を保持する。そして、第二の演算部16bは、上記タイミング時間内に出力されたチャンネル切り替え信号を一塊のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として認識し、上記一塊のチャンネル切り替え信号を出力する。
【0051】
図6はしきい値内に出力されるチャンネル切り替え信号の図である。同図より、波形1、2、3はチャンネルキー11の桁キー11bを三回押圧して出力されるチャンネル切り替え信号を、波形4は桁キー11cを1回押圧して出力されるチャンネル切り替え信号を、波形5、6は標準キー11aの1と3を押圧して出力されるチャンネル切替信号を示している。上述したチャンネル切り替え信号判別部16のチャンネル番号の判断方法よりタイミング時間内に入力されたチャンネル切り替え信号の波形1、2、3、4、5までが一塊のチャンネル切り替え信号として判断され、これにより入力されるチャンネル切り替え信号に対応するチャンネル番号は、311となる。
【0052】
以上説明したように、この実施の形態に係るテレビジョン装置10によれば、リモコン6のチャンネルキー11の入力時間をユーザの好みで設定することが可能となるので、反応動作が遅れるハンディキャップを抱えたユーザの個々の身体状態に合わせて使用することが可能なリモコン、および上記リモコンを使用したテレビジョン装置を提供することが可能となる。
【0053】
(3)変形例1
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。図7を参照して、この発明に係るリモコン6を具体化した変形例1について説明する。同図より、リモコン6は図1のリモコンと異なりチャンネルキーには、1から12までの標準キー11aのみが配置されている。例えば、チャンネル123番を選択する場合、100の桁より順に標準キー11aの1、2、3を押圧することでチャンネル123番を選択する。
【0054】
このような構成のリモコン6においても、チャンネルキー11から出力されるチャンネル切り替え信号を、制御部5に入力する構成は同様となるので、上述した本発明の構成を用いれば、変形例1のような2桁以上のチャンネルを選択するのに1桁のチャンネルキーを続けて押圧するリモコンに対応することが可能となる。むろん、上記したリモコン6のチャンネルキー11においても、反応動作が遅れるハンディキャップを抱えたユーザの個々の身体状態に合わせて使用することが可能である。
【0055】
(4)変形例2
また、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。本発明にかかるリモコン6の変形例2として、チャンネルキー11は、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キー11aと、10の桁と100の桁に対応した桁キー11b、11cとから形成された構成である。上記チャンネルキー11を用いてチャンネルを選択する方法として、標準キー11aを押圧して係数を選択した後、各桁キー11b、11cを押圧することを各桁ごとに繰り返すことでチャンネル番号を選択する。具体的には、チャンネル番号432を選択する場合、標準キー11aの4を押圧し、桁キー11bを押圧することで100桁を選択し、標準キー11aの3を押圧し、桁キー11cを押圧することで10桁を選択する。最後に標準キー11aの2を押圧することでチャンネルを選択する。
【0056】
上記構成のリモコン6においても、チャンネルキー11から出力されるチャンネル切り替え信号を、制御部5に入力する構成は同様となるので、上述した本発明の構成を用いれば、2桁以上のチャンネルを選択するのに、各桁係数を1の位の桁に対応するチャンネルキー11を使用した後、各桁に対応するチャンネルキー11を使用するリモコンに対応することができる。むろん、上記したリモコンのチャンネルキーにおいても、反応動作が遅れるハンディキャップを抱えたユーザの個々の身体状態に合わせて使用することが可能である。
(5)まとめ
【0057】
身体的にハンディキャップを抱えたユーザでも安心して使用することが可能なリモコン、および上記リモコンを使用したテレビジョン装置を提供するために、リモコンからの指示に基づいて画面上に、所定の番号を表示するタイミング時間設定画面を生成するタイミング時間設定画面生成手段と、タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を上記チャンネルキーを用いて押し圧するのに要した時間を基に決定するタイミング時間決定手段と、上記タイミング時間決定手段が決定したタイミング時間をしきい値として、上記しきい値以内に入力された複数のチャンネル切り替え信号を所定のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として判断するチャンネル切り替え信号判別手段とを有する。
【0058】
請求項3にかかる発明では、請求項2に記載のテレビジョン装置において、上記タイミング時間決定手段は、上記タイミング時間の決定を上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を、同チャンネルキーを用いて押し圧するチャンネル決定を複数回繰り返した後、上記チャンネル番号を押圧するのに掛かった時間の平均を基に決定する構成としてある。
【0059】
上記のように構成した請求項3にかかる発明において、上記タイミング時間決定手段がタイミング時間を決定する方法として、まず、上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を同チャンネルキーを用いて押し圧する。次に、上記操作を複数回繰り返した後、同操作の平均を基にタイミング時間を決定する。そのため、チャンネルキーの押圧のタイミング時間を平均値を用いて決定するので、よりユーザの身体特性に合ったリモコンの押圧反応時間を決定することができる。
【0060】
さらに、請求項4にかかる発明では、上記請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン装置において、上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーから形成され、上記標準キーを順番に押圧することで所定の桁数のチャンネルを選択する構成としている。
【0061】
上記のように構成した請求項4にかかる発明において、上記リモコンにて2桁以上のチャンネル番号を選択する際、上記標準キーを順番に押圧することで所定の桁数のチャンネルを選択するので、2桁以上のチャンネルを選択するのに1桁のチャンネルキーを続けて押圧するリモコンに対応することができる。
【0062】
さらに、請求項5にかかる発明は、上記請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン装置において、上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成され、上記桁キーを各桁の係数回だけ押圧することで二桁以上の番号を決定した後、上記標準キーにて1桁の番号を決定する構成としている。
【0063】
上記のように構成した請求項5にかかるテレビジョン装置において、上記リモコンにて2桁以上のチャンネル番号を選択する際、上記桁キーを各桁の係数回だけ押圧することで二桁以上の番号を決定した後、上記標準キーにて1桁の番号を決定するので、2桁以上のチャンネルを選択するのに、各桁に対応するチャンネルキーと、1の位の桁に対応するチャンネルキーを使用するリモコンに対応することができる。
【0064】
さらに、請求項6にかかる発明は、請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン装置において、上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成され、上記標準キーを押圧して係数を選択した後、上記各桁キーを押圧することを各桁ごとに繰り返すことでチャンネル番号を選択する構成である。
【0065】
上記のように構成した請求項6にかかるテレビジョン装置において、上記リモコンにてチャンネルを選択するのに、上記標準キーを押圧して係数を選択した後、上記各桁キーを押圧することを各桁ごとに繰り返すことでチャンネル番号を選択するので、2桁以上のチャンネルを選択するのに、各桁係数を1の位の桁に対応するチャンネルキーを使用した後、各桁に対応するチャンネルキーを使用するリモコンに対応することができる。
【0066】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明のリモコンの構成を示す図である。
【図2】操作信号を示す図である。
【図3】画面に表示されるタイミング時間設定画面の図である。
【図4】本発明の制御部の一実施例を表す図である。
【図5】制御部が実行するフローチャートの図である。
【図6】しきい値内に出力されるチャンネル切り替え信号の図である。
【図7】本発明のリモコンの変形例を示す図である。
【図8】テレビジョン装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
【0068】
1…テレビジョン本体部、 1a…チューナ回路、 1b…クロマIC回路、
1c…映像信号処理回路、 1d…スケーラ回路、 1e…音声信号処理回路、
1f…電源回路、 2…表示パネル、 3…スピーカ、
4…OSD部、 5…制御部、 6…リモコン、
6a…操作キー、 6b…赤外線送信部、 7…アンテナ、
8…バス、 9…赤外線受光変換部、 10…テレビジョン装置、
11…チャンネルキー、 11a…標準キー、 11b、11c…桁キー、
12…電源キー、 13…音声調整キー、 14…メニューキー、
15…タイミング時間決定部、 15a…第一のタイマ、 15b…記録部、
15c…メモリ、 15d…第一の演算部、 16…チャンネル切り替え信号判別部、
16a…バッファ、 16b…第二の演算部、 16c…第二のタイマ、




【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧することでテレビ番組のチャンネルを切り替えるためのチャンネル切り替え信号を出力するチャンネルキーと、押圧することで音声を調整するための音声調整信号を出力する音声調整キーと、押圧することで電源のオン/オフを切り替えるオン/オフ信号を出力する電源キーと、押圧することで、画面に操作メニュー等の設定画面を表示するための設定画面表示信号を出力するメニューキーとを有するリモコンと、
上記リモコンが出力する各信号を所定の赤外線信号に変換して出力する赤外線送信部と、
上記チャンネル切り替え信号を基に、アンテナが受信するテレビジョン放送より所定の番組に対応したテレビジョン放送を選択するチューナ回路と、
上記チューナ回路が選択するテレビジョン放送より映像信号と音声信号を生成するクロマIC回路と、
上記クロマIC回路が生成した映像信号よりカラー画面を構成するためのRGB信号を生成する映像信号処理回路と、
上記設定画面表示信号を基に、画面上に設定画面を表示するためのOSD映像信号を生成するOSD部と、
映像を表示する表示パネルと、
上記RGB信号と、上記OSD映像信号とを合成するとともに、上記合成した映像信号を上記表示パネルの縦横比に対応するよう分割して同表示パネルに出力するスケーラ回路と、
上記音声信号を基に、上記クロマIC回路が生成した音声信号に、上記音声調整信号に基づいて増幅等の信号処理を行う音声信号処理回路と、
上記信号処理を行った音声信号を基に音声を出力するスピーカと、
上記チューナ回路と、上記クロマIC回路と、上記映像信号処理回路と、上記OSD部と、上記表示パネルと、上記スケーラ回路と、上記音声信号処理回路とに必要な電源を供給する電源回路と、
上記赤外線送信部が出力した赤外線信号を再度、所定の電圧値を有するチャンネル切り替え信号と、音声調整信号と、オン/オフ信号と、設定画面表示信号とに変換する赤外線受光変換部と、
上記赤外線受光変換部が変換した各信号を基に、上記チューナ回路と、上記OSD部と、上記音声信号処理回路と電源回路とを制御する制御部とから構成されるテレビジョン装置において、
上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成され、上記桁キーをチャンネルの係数回だけ押圧することで二桁以上の番号を決定した後、1桁の番号に対応した上記標準キーを押圧することで所定のチャンネルを選択し、
上記OSD部は、リモコンからの指示に基づいて上記表示パネルに、設定画面上で所定の番号をランダムに表示するタイミング時間設定画面を生成するするタイミング時間設定画面生成部を有し、
上記制御部は、
上記桁キーと標準キーを押圧して所定のチャンネルを選択するのに費やすトータル時間であるタイミング時間を決定するために、上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を、上記桁キーと標準キーを用いて押し圧するチャンネル決定に要した時間の複数回繰り返した平均時間を基に決定するタイミング時間決定プログラムを記録する第一の記録部を有し、上記リモコンからの指示に基づいて上記タイミング時間決定プログラムを実行するタイミング時間決定部と、
上記タイミング時間決定部が決定したタイミング時間をしきい値として、上記しきい値以内に入力されたチャンネル切り替え信号を所定のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として判断するチャンネル切り替え信号判別部とを有することを特徴とするテレビジョン装置。
【請求項2】
リモコンのチャンネルキーを押圧することで出力されるチャンネル切り替え信号を用いてテレビジョン放送の所定の番組を選択するテレビジョン装置において、
上記リモコンからの指示に基づいて画面上に、所定の番号を表示するタイミング時間設定画面を生成するタイミング時間設定画面生成手段と、
上記チャンネルキーを押圧してチャンネルを選択するのに要する時間であるタイミング時間を、上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を上記チャンネルキーを用いて押し圧するのに要した時間を基に決定するタイミング時間決定手段と、
上記タイミング時間決定手段が決定したタイミング時間をしきい値として、上記しきい値以内に入力された複数のチャンネル切り替え信号を所定のチャンネル番号に対応するチャンネル切り替え信号として判断するチャンネル切り替え信号判別手段とを有することを特徴とするテレビジョン装置。
【請求項3】
上記タイミング時間決定手段は、上記タイミング時間の決定を上記タイミング時間設定画面に表示された所定の番号を、同チャンネルキーを用いて押し圧するチャンネル決定を複数回繰り返した後、上記チャンネル番号を押圧するのに掛かった時間の平均を基に決定することを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン装置。
【請求項4】
上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーから形成され、上記標準キーを順番に押圧することで所定の桁数のチャンネルを選択することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン装置。
【請求項5】
上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成され、上記桁キーを各桁の係数回だけ押圧することで二桁以上の番号を決定した後、上記標準キーにて1桁の番号を決定することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン装置。
【請求項6】
上記チャンネルキーは、1から12までのチャンネル番号に対応した標準キーと、10の桁と100の桁に対応した桁キーとから形成され、上記標準キーを押圧して係数を選択した後、上記桁キーを押圧することを各桁ごとに繰り返すことでチャンネル番号を選択することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−228473(P2007−228473A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−49805(P2006−49805)
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】