説明

テープ状部材の洗浄装置及び洗浄方法

【課題】ロール状に巻かれたテープ状部材を走行させながら洗浄ガスによって洗浄する洗浄装置を提供することにある。
【解決手段】テープ状部材が巻装された供給リール29と、供給リールに巻装されたテープ状部材を巻き取る巻取りリールと、巻取りリールと供給リールとの間に設けられ内部にテープ状部材が通されていて、巻取りリールによって巻き取られることでテープ状部材が内部を走行するよう配置された洗浄チャンバと、洗浄チャンバに気体を供給する気体供給管2及び洗浄チャンバ内に供給された気体を紫外光によって励起して洗浄ガスを生成する紫外光照射部を有し、紫外光照射部によって生成された洗浄ガスでテープ状部材の洗浄チャンバ内を走行する部分を洗浄する洗浄ガス供給手段を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はたとえば基板としての液晶表示パネルに実装される電子部品としての多数のTCP(Tape Carrier Package)が形成されたテープ状部材を、このテープ状部材から上記TCPを打ち抜く前に洗浄するテープ状部材の洗浄装置及び洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基板としての液晶表示パネルを製造する場合、その液晶表示パネルに電子部品としてのTCPを実装装置によって実装するということが行われる。上記実装装置は箱型状の装置本体を有する。この装置本体内にはキヤリアテープから上記TCPを打ち抜く打ち抜き装置が設けられている。打ち抜き装置によって打ち抜かれたTCPは受け渡し手段を構成する受け体によって受け取られる。
【0003】
上記受け体は打ち抜かれたTCPを所定の位置まで搬送し、その位置で所定角度ずつ間欠的に回転駆動されるインデックステーブルに設けられた複数の保持ヘッドに受け渡す。保持ヘッドは上下方向に駆動可能に設けられている。
【0004】
インデックステーブルの保持ヘッドに受け渡されたTCPは、このインデックステーブルの間欠回転に応じて上記TCPの端子部を回転ブラシでクリーニングしてから、この端子部に異方性導電部材からなる粘着テープを所定の長さに切断して貼着した後、実装位置に位置決めされる。実装位置にはTCPが実装される基板がテーブル装置によって位置決めされて待機している。
【0005】
そして、インデックステーブルの間欠回転によってTCPを保持した上記保持ヘッドが実装位置に位置決めされると、その保持ヘッドは下方向に駆動される。それによって、保持ヘッドに保持された上記TCPが基板の側辺部に実装されるようになっている。
【0006】
すなわち、従来は、基板の側辺部の全長にわたって異方性導電部材からなる粘着テープを貼着し、そこに上記TCPを所定間隔で実装するようにしていた。しかしながら、基板の側辺部の全長にわたって粘着テープを貼着したのでは、粘着テープのTCPが実装されない部分が無駄となったり、TCPが実装されていない部分に塵埃が付着するので好ましくないなどのことがある。
【0007】
そこで、上記TCPを上記基板の側辺部に実装する際、上記粘着テープを基板に貼着せずに、上記TCPの端子部に貼着することで、粘着テープに無駄が生じないようにしている。
【0008】
その際、上記TCPの端子部にたとえば有機物などの汚れが付着していると、このTCPの端子部に上記粘着テープを確実に貼着することができないということがある。そのため、上記TCPの端子部に上記粘着テープを貼着する前に、上記インデックステーブルにクリーニングポジションを設け、このクリーニングポジションで上記TCPの端子部を回転ブラシでクリーニングするようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2010−080874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、インデックステーブルにクリーニングポジションを設け、このクリーニングポジションで粘着テープを貼着する前のTCPの端子部をクリーンニングするようにしたのでは、そのクリーニングポジションを設けることによって、キヤリアテープからTCPを打ち抜いてから、そのTCPを基板に実装するまでのタクトタイムが長くなるから、生産性が低下するということがあった。
【0011】
しかも、インデックステーブルのクリーニングポジションで回転ブラシによってTCPの端子部を擦ってクリーニングするようにしたのでは、回転テーブルによって端子部から除去された汚れが周囲に飛散し、クリーニングが終了したTCPの端子部に再付着したり、TCPの端子部に貼着された粘着テープに付着したり、さらには実装装置内に搬送された基板の上記TCPが実装される部分に付着するなどして、実装不良の原因になるということがあった。
【0012】
この発明は、テープ状部材から電子部品を打ち抜く前に、このテープ状部材全体を確実に、しかも能率よく洗浄することができるようにしたテープ状部材の洗浄装置及び洗浄方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明は、テープ状部材を洗浄する洗浄装置であって、
上記テープ状部材が巻装された供給リールと、
この供給リールに巻装された上記テープ状部材を巻き取る巻取りリールと、
この巻取りリールと上記供給リールとの間に設けられ内部に上記テープ状部材が通されていて、上記巻取りリールによって巻き取られることで上記テープ状部材が内部を走行するよう配置された洗浄チャンバと、
この洗浄チャンバに気体を供給する気体供給管及び上記洗浄チャンバ内に供給された気体を紫外光によって励起して洗浄ガスを生成する紫外光照射部を有し、この紫外光照射部によって生成された洗浄ガスで上記テープ状部材の上記洗浄チャンバ内を走行する部分を洗浄する洗浄ガス供給手段と
を具備したことを特徴とするテープ状部材の洗浄装置にある。
【0014】
上記洗浄チャンバには上記テープ状部材の走行方向の上流側と下流側とにこのテープ状部材を通す流入口と流出口が形成されていて、
上記洗浄チャンバの上記上流側と下流側とには、上記流入口と流出口から上記洗浄チャンバ内に外気が流入して上記洗浄ガス供給手段によって上記洗浄チャンバ内に供給される気体の純度が低下するのを防止する外気排出チャンバが設けられていることが好ましい。
【0015】
上記洗浄ガス供給手段は、上記洗浄チャンバ内を走行する上記テープ状部材を洗浄した洗浄ガスを排出する気体排出管及びこの気体排出管から排出された上記洗浄ガスを上記気体供給管を通じて上記洗浄チャンバ内に戻す気体戻し管をさらに有することが好ましい。
【0016】
上記洗浄ガス供給手段は、上記洗浄チャンバ内の圧力を正圧に維持するよう上記気体供給管を通じて上記洗浄チャンバ内に供給する上記気体の供給量を制御することが好ましい。
【0017】
上記紫外光照射部は上記洗浄チャンバ内の上部に設けられ、
上記洗浄チャンバ内の上部の上記紫外光照射部と対向する部位には、上記紫外光照射部からの紫外光に照射されて生成された洗浄ガスを、上記テープ状部材の上記洗浄チャンバ内を走行する部分に対して均一に接触するよう拡散させる拡散部材が設けられていることが好ましい。
【0018】
この発明は、ロール状に巻かれたテープ状部材を洗浄チャンバ内で洗浄する洗浄方法であって、
供給リールに巻回された上記テープ状部材を巻取りリールで巻き取るとともに、このテープ状部材の上記供給リールと上記巻取りリールの間の部分を上記洗浄チャンバ内に走行させる工程と、
上記洗浄チャンバ内に気体を紫外光によって励起して生成された洗浄ガスを供給する工程と、
上記洗浄チャンバ内に供給された上記洗浄ガスによって上記テープ状部材の上記洗浄チャンバ内を走行する部分を洗浄する工程と
を具備したことを特徴とするテープ状部材の洗浄方法にある。
【0019】
上記洗浄チャンバ内に外気が流入するのを阻止する工程をさらに有することが望ましい。
【0020】
この発明は、ロール状に巻かれたテープ状部材を洗浄する洗浄装置であって、
内部にロール状に巻かれた複数のテープ状部材が設置される洗浄チャンバと、
この洗浄チャンバ内に気体を供給する気体供給管と、
この気体供給管によって上記洗浄チャンバ内に供給される気体に紫外光を照射して上記洗浄チャンバ内に設置された複数のテープ状部材を洗浄する洗浄ガスを生成する紫外光照射部と、
上記洗浄チャンバ内に供給されてこの洗浄チャンバ内のテープ状部材を洗浄した洗浄ガスを排出する気体排出管と、
この気体排出管から排出された上記洗浄ガスを上記洗浄チャンバ内に戻す気体戻し管と
を具備したことを特徴とするテープ状部材の洗浄装置にある。
【0021】
上記気体供給管は上記洗浄チャンバの上部に接続され、上記気体排出管は上記洗浄チャンバの下部に接続され、上記気体戻し管は一端が上記排気管に接続され他端が上記気体供給管に接続されていて、
上記気体供給管には上記洗浄チャンバに対する上記気体の供給及び遮断を切り換える第1の切り換え弁が設けられ、上記気体排出管には上記洗浄チャンバで上記テープ状部材を洗浄した洗浄ガスの排出及び遮断を切り換える第2の切り換え弁が設けられていて、
上記気体戻し管には上記気体供給管からの気体の供給が遮断され、第2の切り換え弁によって上記気体排出管からの洗浄ガスの排出が遮断されたときに、上記気体排出管からの洗浄ガスを上記気体戻し管を通して上記洗浄チャンバに戻す第3の切り換え弁が設けられていることが好ましい。
【0022】
上記洗浄チャンバ内には上記テープ状部材が設置されて駆動源によって回転駆動される設置体が設けられていることが好ましい。
【0023】
この発明は、ロール状に巻かれたテープ状部材を洗浄する洗浄方法であって、
内部にロール状に巻かれた複数のテープ状部材を洗浄チャンバ内に設置する工程と、
上記洗浄チャンバ内に気体を供給するとともに、その気体を紫外光によって励起して洗浄ガスを生成する工程と、
上記洗浄ガスを上記洗浄チャンバ内に設置された上記テープ状部材に噴射して上記テープ状部材を洗浄する工程と、
上記テープ状部材を洗浄して上記洗浄チャンバから排出される洗浄ガスを上記洗浄チャンバ内に戻して循環させる工程と
を具備したことを特徴とするテープ状部材の洗浄方法にある。
【発明の効果】
【0024】
この発明によれば、洗浄ガスが生成された洗浄チャンバ内に、テープ状部材を走行させて通過させるようにしたため、上記洗浄ガスによる上記テープ状部材の洗浄を確実に、しかも連続して能率よく行なうことが可能となる。
【0025】
この発明によれば、テープ状部材を洗浄して洗浄チャンバから排出された洗浄ガスを、上記洗浄チャンバに戻すようにしたことで、洗浄ガスが紫外光によって繰り返し励起されて上記洗浄チャンバ内における洗浄ガスの活性度合が上昇するから、洗浄ガスによるテープ状部材の洗浄を確実に、しかも能率よく行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】この発明の第1の実施の洗浄装置の概略的構成を示す側断面図。
【図2】上記洗浄装置に設けられた各種の機器の制御系統を示す図。
【図3】洗浄ガスに対するの照射時間と、粘着テープの貼着強度の関係を示すグラフ。
【図4】この発明尾第2の実施の形態の洗浄装置の概略的構成を示す側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0028】
図1乃至図3はこの発明の第1の実施の形態を示し、図1は洗浄装置の概略的構成を示す断面図である。この洗浄装置は洗浄チャンバ1を備えている。この洗浄チャンバ1は上面が開口した容器部1a及びこの容器部1aの上面開口を気密に閉塞した蓋体部1bによって構成されている。
【0029】
上記蓋体部1bには上記洗浄チャンバ1内に気体を供給する気体供給管2の一端が接続されている。この気体供給管2の他端は気体供給源3に接続されていて、中途部には上記気体供給源3から洗浄チャンバ1内に供給される気体の流量を調整する流量調整弁4が設けられている。
【0030】
上記気体供給源3から上記洗浄チャンバ1に供給される気体の種類は、この洗浄チャンバ1内で洗浄処理される後述するテープ状部材Wの汚れの種類によって選択される。たとえば、テープ状部材Wの汚れが有機物系である場合には酸素が供給され、汚れが酸化膜である場合にはギ酸や水素を含むギ酸などの還元性ガスが供給される。この実施の形態では上記テープ状部材Wの酸化膜を洗浄除去するため、上記気体供給源3から洗浄チャンバ1には酸素が供給されるようになっている。
【0031】
上記洗浄チャンバ1内の上部、つまり上記蓋体部1bの内面にはエキシマランプなどの照射部5が設けられている。この照射部5は上記気体供給管2によって上記洗浄チャンバ1内に供給された酸素を励起して活性化する紫外光を放射するようになっている。それによって、上記洗浄チャンバ1内に供給された酸素から活性酸素を含む洗浄ガスが生成される。この洗浄ガスは有機物と酸化反応してその有機物を上記テープ状部材Wから除去する作用を有する。
【0032】
なお、上記テープ状部材Wはその一方の面にTCP用の電子回路がプリントされた、たとえばキヤリアテープであって、電子回路がプリントされた一方の面が洗浄されてから、電子回路がプリントされた部分を打ち抜いてTCPが形成される。
【0033】
上記照射部5と対向する、上記洗浄チャンバ1内の上部には多数の透孔6aが規則的に形成された拡散部材6が設けられている。上記照射部5によって生成された洗浄ガスは上記拡散部材6を通過することで、洗浄チャンバ1内の断面方向に対して均一に分散するようになっている。
【0034】
また、上記テープ状部材Wが紫外光の直射を嫌う材料である場合、紫外光を上記拡散部材6によって拡散させることで、紫外光の直射を避けることができる。
【0035】
上記洗浄チャンバ1の上記容器部1aの底部には気体排出管7の一端が接続されている。この気体排出管7の他端は洗浄ガス排出ポンプ8に接続されている。それによって、上記拡散部材6を通過した洗浄ガスは上記気体排出管7から外部に排出されるようになっている。
【0036】
上記気体排出管7の一端部には第1の開閉弁12が設けられている。上記気体排出管7の一端部の上記第1の開閉弁12よりも上流側の部分には気体戻し管11の第2の開閉弁13が設けられた一端が接続されている。この気体戻し管11の他端には第3の開閉弁14が設けられ、この他端は上記気体供給管2の一端部の上記流量調整弁4よりの下流側の部分に接続されている。上記気体戻し管11の中途部には循環ポンプ15が設けられている。
【0037】
したがって、上記流量調整弁4から上記洗浄チャンバ1内に導入された酸素を照射部5からの紫外光で励起して洗浄ガスを生成した後、上記流量調整弁4をたとえば全閉にするなどして流量を絞って上記洗浄チャンバ1内への酸素の導入を遮断し、さらに第1の開閉弁12を閉じて第2、第3の開閉弁12,13を開放して上記循環ポンプ15を作動させれば、上記洗浄チャンバ1内で生成されて上記気体排出管7から排出される洗浄ガスを上記気体戻し管11を通して上記洗浄チャンバ1内に戻す、という循環が繰り返される。
【0038】
この実施の形態では、上記気体供給管2、気体排出管7及び上記気体戻し管11によって洗浄ガス供給手段を構成している。
【0039】
洗浄ガスを上記気体戻し管11を通して循環させ、紫外光による励起を繰り返せば、上記洗浄チャンバ1内における洗浄ガスの活性度合が次第に上昇するから、上記洗浄チャンバ1内での洗浄ガスによるテープ状部材Wの洗浄効果を増大させることができる。
【0040】
上記洗浄チャンバ1の対向する一対の側壁の一方には上記テープ状部材Wが挿通されるスリット状の流入口16が開口形成され、他方には上記流入口16から挿通されて洗浄チャンバ1内を搬送された上記テープ状部材Wが導出される同じくスリット状の流出口17が形成されている。
【0041】
上記洗浄チャンバ1の、上記テープ状部材Wの送り方向の上流側に位置する一側外面には第1の外気排出チャンバ18が配置され、下流側となる他側外面には第2の外気排出チャンバ19が配置されている。各外気排出チャンバ18,19は洗浄チャンバ1と同様、上面が開口した容器部18a,19aと、この容器部18a,19aの上面開口を閉塞した蓋体部18b,19bからなる。
【0042】
各容器部18a,19a内には、上記テープ状部材Wの搬送方向の中途部に仕切り壁18c,19cが設けられ、これらの仕切り壁18c,19cによって各容器部18a,19aの内部を2つの空間部21a,21b及び22a,22bに区画している。
【0043】
各外気排出チャンバ18,19の蓋体部18b,19bには、一端が各空間部21a,21b及び22a,22bに接続され、中途部にそれぞれ排気ポンプ23a〜23dを有する排気管24a〜24dが設けられている。
【0044】
各排気ポンプ23a〜23dを作動させれば,各空間部21a,21b及び22a,22bをそれぞれ減圧することができるようになっている。それによって、上記第1の外気排出チャンバ18の後述する上流側の通路口27及び上記第2の外気排出チャンバ19の下流側の通路口27から、各外気排出チャンバ18,19内に流入する外気が洗浄チャンバ1へ流れ、この洗浄チャンバ1に供給される気体である酸素に他の気体が混入するのを防止している。
【0045】
なお、上記第1、第2の外気排出チャンバ18,19の内部をそれぞれ2つの空間部21a,21b,22a,22bに区画し、各空間部からそれぞれ外気を排出するようにしたことで、上記洗浄チャンバ1内への外気の侵入をより一層確実に防止することが可能となる。
【0046】
上記第1、第2の外気排出チャンバ18,19の内部にはそれぞれ2つの空間部21a,21b,22a,22bを区画形成したが、空間部の数は2つに限定されず、1つ或いは3つ以上であってもよい。
【0047】
上記第1の外気排出チャンバ18及び第2の外気排出チャンバ19の対向する一対の側壁及び仕切り壁18c,19cには、それぞれ上記洗浄チャンバ1の対向する一対の側壁に形成された流入口16及び流出口17と同じ高さでスリット状の上記通路口27が形成されている。
【0048】
一方、上記第1の外気排出チャンバ18側には、図2に示す供給用駆動源28によって回転駆動される供給リール29が設けられている。この供給リール29には上記テープ状部材Wが巻装されていて、上記供給リール29から引き出された上記テープ状部材Wは転接する一対の摩擦ローラ26間を通されてから、上記第1の外気排出チャンバ18の通路口27、上記洗浄チャンバ1の流入口16及び流出口17、上記第2の外気排出チャンバ19の通路口27を順次通され、上記第2の外気排出チャンバ19の外部に導出される。
【0049】
なお、第1の外気排出チャンバ18と第2の外気排出チャンバ19のそれぞれ2つの空間部21a,21b、22a,22b及び上記洗浄チャンバ1の内部空間には、これらの内部に挿通された上記テープ状部材Wを支持する搬送路ローラ25が軸線を水平にして回転可能に設けられている。
【0050】
上記第2の外気排出チャンバ19の外部に導出された上記テープ状部材Wは図2に示す送り駆動源30aによって回転駆動される上下一対の送りローラ30によって挟持されて搬送され、巻取りリール31に巻取られる。この巻取りリール31は図2に示す巻取り用駆動源32によって回転駆動されるようになっている。
【0051】
上記供給リール29が回転駆動されるとともに、上記巻取りリール31が回転駆動されれば、上記供給リール29から繰り出されたテープ状部材Wが上記洗浄チャンバ1内を走行して上記巻取りリール31に巻取られる。それによって、上記洗浄チャンバ1内で、上記テープ状部材Wに付着した有機物系の汚れが上記洗浄チャンバ1内で生成された活性酸素を含む洗浄ガスによって洗浄除去されることになる。
【0052】
上記供給リール29から繰り出された上記テープ状部材Wは下方に向かって弛まされてから、上記第1の外気排出チャンバ18に導入される。上記テープ状部材Wのたるみ量は、第1の上限センサ33と第1の下限センサ34によって検出され、その信号は図2に示す制御装置35に出力される。なお、各センサ33,34はたとえば投光器と受光器によって形成されている。
【0053】
上記テープ状部材Wのたるみ量が上記第1の上限センサ33によって検出される高さよりも高くなると、上記供給用駆動源28が作動して供給リール29からテープ状部材Wが繰り出される。上記テープ状部材Wのたるみ量が第1の下限センサ34によって検出される高さになると、上記供給用駆動源28の作動が停止する。それによって、上記供給リール29によるテープ状部材Wの繰り出しが停止され、上記テープ状部材Wのたるみ量が所定量に維持されるようになっている。
【0054】
上記テープ状部材Wは上記巻取りリール31に巻取られる前にウエイトローラ37によって弛まされている。このウエイトローラ37はガイド部材38に沿って上下動可能に設けられていて、上記テープ状部材Wのたるみ量に応じて上下動するようになっている。
【0055】
上記ウエイトローラ37は所定位置まで上昇したときには第2の上限センサ39によって検出され、所定位置まで下降したときには第2の下限センサ40によって検出される。そして、上記ウエイトローラ37が上昇方向に移動して上記テープ状部材Wのたるみ量が所定以下となったことが上記第2の上限センサ39によって検出されると、上記巻取りリール31による巻取りが停止される。
【0056】
上記ウエイトローラ37が下降方向に動いて上記テープ状部材Wのたるみ量が所定以上となったことが上記第2の下限センサ40によって検出されると、上記巻取りリール31による巻取りが開始されるようになっている。
【0057】
なお、上記制御装置35は上記流量調整弁4、照射部5、洗浄ガス排出ポンプ8、第1乃至第3の開閉弁12〜14、循環ポンプ15、4つの排気ポンプ23a〜23d,供給用駆動源28、送り駆動源30a、巻取り用駆動源32の駆動を制御するとともに、上記各センサ33,34,39,40からの検出信号が入力されるようになっている。
【0058】
上記実施の形態では、第2の外気排出チャンバ19の通路口27から導出されて巻取りリール31によって巻き取られるテープ状部材Wは外気に直接、接触することになるが、上記巻取りリール31やウエイトローラ37を外気から遮断するカバー(図示せず)で覆い、その内部の雰囲気を窒素ガスなどの不活性ガス等に置換し、上記通路口27から導出されたテープ状部材Wを外気に接触させずに上記巻取りリール31によって巻取るようにしてもよい。
【0059】
このようにすれば、洗浄ガスによって洗浄されたテープ状部材Wが外気に接触して汚染されたり、酸化するのを防止することができる。
【0060】
上記構成の洗浄装置によれば、供給リール29から繰り出されたテープ状部材Wは第1の外気排出チャンバ18、洗浄チャンバ1及び第2の外気排出チャンバ19内を順次通されて巻取りリール31によって巻取られる。それによって、上記テープ状部材Wは回路パターンが印刷された被洗浄面を上に向けて上記洗浄チャンバ1の内部を走行することになる。
【0061】
上記洗浄チャンバ1内には気体供給管2によって酸素が供給される。それと同時に気体排出管7から洗浄チャンバ1内の大気が排出される。そして、上記気体供給管2から上記洗浄チャンバ1内に供給された酸素は、この洗浄チャンバ1内に設けられた照射部5からの紫外光によって照射される。それによって、洗浄チャンバ1内には活性化された酸素を含む洗浄ガスが生成されるから、その洗浄ガスによって上記テープ状部材Wの上記洗浄チャンバ1内を走行する部分が洗浄処理されることになる。
【0062】
このように、上記テープ状部材Wを走行させながら洗浄処理することができるため、その洗浄処理を能率よく行なうことが可能となる。しかも、上記テープ状部材Wを洗浄ガスが充満した洗浄チャンバ1内を走行させながら洗浄するため、その洗浄を確実に行なうことが可能となる。
【0063】
上記テープ状部材Wを上記洗浄チャンバ1内に走行させるために、上記洗浄チャンバ1の側壁に流入口16と流出口17を開口形成している。そのため、これら流入口16と流出口17から外気が流入し、紫外光によって活性化されることで生成される洗浄ガスの純度が低下する、つまり洗浄性能が低下する虞がある。
【0064】
しかしながら、上記洗浄チャンバ1の上流側と下流側には、それぞれの空間部21a,21b、22a,22bが減圧される第1の外気排出チャンバ18と第2の外気排出チャンバ19を並設し、上記洗浄チャンバ1の流入口16と流出口17から外気が内部に流入するのを防止している。
【0065】
そのため、洗浄チャンバ1内に供給されて酸素に酸素以外のガスを含む外気が混合して洗浄チャンバ1内の酸素の純度が低下するのを防止できるから、洗浄チャンバ1内では純度の高い洗浄ガスを生成することができる。
【0066】
それによって、洗浄ガスの活性度合も高くなるから、洗浄能力の高い洗浄ガスによってテープ状部材Wを洗浄することができる。つまり、テープ状部材Wの洗浄をより一層、確実に行なうことが可能となる。
【0067】
上記洗浄チャンバ1内に、酸素を活性化することで生成された洗浄ガスで充満したならば、流量調整弁4及び第1の開閉弁12を閉じて上記気体供給管2からの酸素の供給を停止するとともに、上記気体排出管7からの洗浄ガスの排出を停止した後、第2、第3の開閉弁13,14を開いて気体戻し管11の中途部に設けられた循環ポンプ15を作動させる。
【0068】
それによって、気体排出管7から外部に排出されていた洗浄ガスが上記気体戻し管11を通って上記洗浄チャンバ1内を繰り返して循環することになり、その洗浄ガスは循環する毎に上記洗浄チャンバ1内で紫外光で照射されるから、洗浄ガスの活性度合が高まることになる。
【0069】
したがって、洗浄チャンバ1内を搬送されるテープ状部材Wは活性度合が高まった洗浄ガスによって更に確実かつ迅速に洗浄されることになる。
【0070】
上記テープ状部材Wは上記洗浄チャンバ1内で洗浄する際の温度は、常温(室温)であってもよいが、たとえば上記洗浄チャンバ1内にヒータを設け、その内部温度を上記テープ状部材Wの寝室が劣化しない範囲の温度、たとえば40〜80℃に加熱してもよい。洗浄チャンバ1内の温度を高くすれば、洗浄ガスの活性度合をより一層、高めることが可能となるから、上記テープ状部材Wに対する洗浄効果を向上させることができる。
【0071】
図3は、横軸に洗浄ガスに対する紫外光の照射時間を示し、縦軸にそれぞれの照射時間によって生成された洗浄ガスで洗浄されたテープ状部材W(キヤリアテープ)からTCPを打ち抜き、そのTCPに粘着テープを貼着したときの粘着テープの貼着強度を示すグラフである。
【0072】
このグラフに示す実験によって、酸素(洗浄ガス)に対する紫外光の照射時間が長い方がTCPに貼着された粘着テープの貼着強度が向上することが確認された。つまり、洗浄ガスに対する紫外光の照射時間を長くすれば、その洗浄ガスを用いたテープ状部材Wの洗浄効果が向上することになる。
【0073】
したがって、洗浄チャンバ1に供給された酸素を紫外光で照射して洗浄ガスを生成したならば、その洗浄ガスを気体戻し管11を通して上記洗浄チャンバ1に繰り返して循環させ、その都度、洗浄チャンバ1で洗浄ガスに照射部5からの紫外光を照射し、上記洗浄ガスの紫外光による照射時間を増大させれば、図3の縦軸に示すように接着強度が向上することになる。
【0074】
しかも、気体排出管7から排出された洗浄ガスを気体戻し管11を通して洗浄チャンバ1に戻すようにしたことで、酸素の使用量が減少するから、ランニングコストを低減することができる。
【0075】
上記第1の実施の形態では洗浄チャンバ1の上流側と下流側にそれぞれ第1の外気排出チャンバ18と第2の外気排出チャンバ19を設けることで、上記洗浄チャンバ1内に外気が流入するのを防止した。
【0076】
これに代わって、上記洗浄チャンバ1内に供給される酸素の圧力が大気の圧力よりもわずかに高い、正圧になるよう気体供給管2に設けられた流量調整弁4によって上記洗浄チャンバ1に供給される酸素の流量を制御するようにしてもよい。
【0077】
そのようにすれば、洗浄チャンバ1の上流側と下流側にそれぞれ第1の外気排出チャンバ18と第2の外気排出チャンバ19を設けなくとも、上記洗浄チャンバ1に外気が流入するのを阻止することができる。
【0078】
なお、洗浄ガスを気体戻し管11に流して循環させる場合であっても、気体供給管2に設けられた流量調整弁4の開度を調整して洗浄チャンバ1に酸素を供給することで、洗浄チャンバ1内の圧力を正圧に維持するようにすればよい。
【0079】
また、上記各実施の形態では、洗浄チャンバ1の蓋体部1bの内面に紫外光照射部5を設けて洗浄ガスを生成させるようにしているが、洗浄チャンバ1の外部に設けられた気体供給管2に上記紫外光照射部5を設けるようにしてもよい。
【0080】
このようにすれば、拡散晩6がなくとも、紫外光が洗浄チャンバ1内を搬送されるテープ状部材Wを直接、照射するのを防止することができる。
【0081】
図4はこの発明の第2の実施の形態を示す。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一記号を付して説明を省略する。すなわち、第2の実施の形態の洗浄チャンバ1は、第1の実施の形態と同様、上面が開口した容器部1aと、この容器部1aの上面開口を閉塞した蓋体部1bによって構成されている。
上記蓋体部1bの内面には照射部5が設けられ、この照射部5に対向して拡散部材6が設けられている。
【0082】
上記容器部1aの側壁上部、つまり上記拡散部材6よりも上方の箇所には気体供給管2が接続され、下部には気体排出管7が接続されている。上記気体供給管2と気体排出管7には気体戻し管11が接続されている。
【0083】
上記洗浄チャンバ1の内部には載置台51が設けられている。この載置台51は上記洗浄チャンバ1の外底面に配置された駆動源52によって回転駆動されるようになっている。上記載置台51の上面には網状部材によって筒状に形成された籠53が載置されている。この籠53の内部はパンチングメタルなどの通気性を有する材料によって形成された複数の仕切り棚54によって上下方向に区画されていて、各仕切り棚54にはそれぞれロール状に巻装された複数のテープ状部材Wが載置されている。
【0084】
このような構成の洗浄装置においては、気体供給管2から洗浄チャンバ1内に供給された気体としての酸素は照射部5によって照射されて活性化されて洗浄ガスとなり、その洗浄ガスは洗浄チャンバ1の上部から拡散部材6によって水平方向に均一に分散されながら、下部に向かって流れて気体排出管7から排出される。
【0085】
このようにして、洗浄ガスが洗浄チャンバ1内を流れることで、蓋体部53内の各仕切り棚54に載置されたロール状のテープ状部材Wが洗浄されることになる。このとき、上記蓋体部53が設けられた載置台51を駆動源52によって回転させることで、各仕切り棚54に載置されたテープ状部材Wの洗浄処理が均一に行なわれることになる。
【0086】
上記洗浄チャンバ1内に洗浄ガスが充満したならば、その洗浄ガスを気体排出管7に設けられた第1の開閉弁12を閉じ、洗浄ガスを外部に排出させずに、気体戻し管11に流して循環させる。このとき、流量調整弁4は閉じ、新たな酸素が洗浄チャンバ1内に供給されないようにする。
【0087】
それによって、洗浄ガスが照射部5からの紫外光によって繰り返して照射されることになるから、洗浄ガスの活性度合が向上し、その洗浄ガスによる洗浄効果も向上することになる。
【0088】
しかも、気体排出管7から排出された洗浄ガスを気体戻し管11に通して洗浄チャンバ1に戻すようにしたことで、酸素の使用量が減少するから、ランニングコストを低減することができる。
【符号の説明】
【0089】
1…洗浄チャンバ、2…気体供給管、5…照射部、6…拡散部材、7…気体排出管、11…気体戻し管、18…第1の外気排出チャンバ、19…第2の外気排出チャンバ、29…供給リール、31…巻取りリール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープ状部材を洗浄する洗浄装置であって、
上記テープ状部材が巻装された供給リールと、
この供給リールに巻装された上記テープ状部材を巻取る巻取りリールと、
この巻取りリールと上記供給リールとの間に設けられ内部に上記テープ状部材が通されていて、上記巻取りリールによって巻取られることで上記テープ状部材が内部を走行するよう配置された洗浄チャンバと、
この洗浄チャンバに気体を供給する気体供給管及び上記洗浄チャンバ内に供給された気体を紫外光によって励起して洗浄ガスを生成する紫外光照射部を有し、この紫外光照射部によって生成された洗浄ガスで上記テープ状部材の上記洗浄チャンバ内を走行する部分を洗浄する洗浄ガス供給手段と
を具備したことを特徴とするテープ状部材の洗浄装置。
【請求項2】
上記洗浄チャンバには上記テープ状部材の走行方向の上流側と下流側とにこのテープ状部材を通す流入口と流出口が形成されていて、
上記洗浄チャンバの上記上流側と下流側とには、上記流入口と流出口から上記洗浄チャンバ内に外気が流入して上記洗浄ガス供給手段によって上記洗浄チャンバ内に供給される気体の純度が低下するのを防止する外気排出チャンバが設けられていることを特徴とする請求項1記載のテープ状部材の洗浄装置。
【請求項3】
上記洗浄ガス供給手段は、上記洗浄チャンバ内を走行する上記テープ状部材を洗浄した洗浄ガスを排出する気体排出管及びこの気体排出管から排出された上記洗浄ガスを上記気体供給管を通じて上記洗浄チャンバ内に戻す気体戻し管をさらに有することを特徴とする請求項1記載のテープ状部材の洗浄装置。
【請求項4】
上記洗浄ガス供給手段は、上記洗浄チャンバ内の圧力を正圧に維持するよう上記気体供給管を通じて上記洗浄チャンバ内に供給する上記気体の供給量を制御することを特徴とする請求項1記載のテープ状部材の洗浄装置。
【請求項5】
上記紫外光照射部は上記洗浄チャンバ内の上部に設けられ、
上記洗浄チャンバ内の上部の上記紫外光照射部と対向する部位には、上記紫外光照射部からの紫外光に照射されて生成された洗浄ガスを、上記テープ状部材の上記洗浄チャンバ内を走行する部分に対して均一に接触するよう拡散させる拡散部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のテープ状部材の洗浄装置。
【請求項6】
ロール状に巻かれたテープ状部材を洗浄チャンバ内で洗浄する洗浄方法であって、
供給リールに巻回された上記テープ状部材を巻取りリールで巻き取るとともに、このテープ状部材の上記供給リールと上記巻取りリールの間の部分を上記洗浄チャンバ内に走行させる工程と、
上記洗浄チャンバ内に気体を紫外光によって励起して生成された洗浄ガスを供給する工程と、
上記洗浄チャンバ内に供給された上記洗浄ガスによって上記テープ状部材の上記洗浄チャンバ内を走行する部分を洗浄する工程と
を具備したことを特徴とするテープ状部材の洗浄方法。
【請求項7】
上記洗浄チャンバ内に外気が流入するのを阻止する工程をさらに有することを特徴とする請求項6記載のテープ状部材の洗浄方法。
【請求項8】
ロール状に巻かれたテープ状部材を洗浄する洗浄装置であって、
内部にロール状に巻かれた複数のテープ状部材が設置される洗浄チャンバと、
この洗浄チャンバ内に気体を供給する気体供給管と、
この気体供給管によって上記洗浄チャンバ内に供給される気体に紫外光を照射して上記洗浄チャンバ内に設置された複数のテープ状部材を洗浄する洗浄ガスを生成する紫外光照射部と、
上記洗浄チャンバ内に供給されてこの洗浄チャンバ内のテープ状部材を洗浄した洗浄ガスを排出する気体排出管と、
この気体排出管から排出された上記洗浄ガスを上記洗浄チャンバ内に戻す気体戻し管と
を具備したことを特徴とするテープ状部材の洗浄装置。
【請求項9】
上記気体供給管は上記洗浄チャンバの上部に接続され、上記気体排出管は上記洗浄チャンバの下部に接続され、上記気体戻し管は一端が上記排気管に接続され他端が上記気体供給管に接続されていて、
上記気体供給管には上記洗浄チャンバに対する上記気体の供給及び遮断を切り換える第1の切り換え弁が設けられ、上記気体排出管には上記洗浄チャンバで上記テープ状部材を洗浄した洗浄ガスの排出及び遮断を切り換える第2の切り換え弁が設けられていて、
上記気体戻し管には上記気体供給管からの気体の供給が遮断され、第2の切り換え弁によって上記気体排出管からの洗浄ガスの排出が遮断されたときに、上記気体排出管からの洗浄ガスを上記気体戻し管を通して上記洗浄チャンバに戻す第3の切り換え弁が設けられていることを特徴とする請求項8記載のテープ状部材の洗浄装置。
【請求項10】
上記洗浄チャンバ内には上記テープ状部材が設置されて駆動源によって回転駆動される設置体が設けられていることを特徴とする請求項8記載のテープ状部材の洗浄装置。
【請求項11】
ロール状に巻かれたテープ状部材を洗浄する洗浄方法であって、
内部にロール状に巻かれた複数のテープ状部材を洗浄チャンバ内に設置する工程と、
上記洗浄チャンバ内に気体を供給するとともに、その気体を紫外光によって励起して洗浄ガスを生成する工程と、
上記洗浄ガスを上記洗浄チャンバ内に設置された上記テープ状部材に噴射して上記テープ状部材を洗浄する工程と、
上記テープ状部材を洗浄して上記洗浄チャンバから排出される洗浄ガスを上記洗浄チャンバ内に戻して循環させる工程と
を具備したことを特徴とするテープ状部材の洗浄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−125679(P2012−125679A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−278036(P2010−278036)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(899000068)学校法人早稲田大学 (602)
【出願人】(000002428)芝浦メカトロニクス株式会社 (907)
【Fターム(参考)】