説明

ディジタル著作物の管理システムおよびディジタル著作物の管理方法

【課題】 複数の利用者間における利用権の移動(交換)や共有といった多様で利便性に富んだディジタル著作物の利用サービスを提供するとともに、著作物の提供者の著作権および著作隣接権の保護にも有効なディジタル著作物の管理システムおよび管理方法を提供する。
【解決手段】 ディジタル著作物とその利用権を明確に分離して利用者に対して提供し、提供した利用権を記録した利用権データをインターディスクサーバ4に専用プレーヤ8ごとに作成された専用ディレクトリ45に格納して、一括して管理する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テキスト、画像(静止画、動画)音声およびプログラムの少なくともいずれかを含む著作物がディジタル化されて流通したディジタル著作物を管理するディジタル著作物の管理システムおよび管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通信ネットワークを利用した情報提供サービスが普及するにともない、情報としてテキスト、画像(静止画、動画)、音声およびプログラムの少なくともいずれかを含む著作物がディジタル化されて頻繁に流通しており、流通する著作物の提供者が所有する著作権および著作隣接権が侵害されるといった混乱が生じている。これは、インターネットのような新しいメディアまたは技術に基づくサービスにおいて、適切な提供方法が確立されていないことに起因するものである。
【0003】他方、不正コピーを防止するためにさまざまな技術が開発されている。例えば、特開平7−131452号公報には、著作物がネットワークを介して送信される際、著作物と著作物情報を暗号化して利用者端末に送信することにより、利用者端末において、特定の利用者しか復号できないようにして利用者による利用を制限する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような方法では、ディジタル著作物の不正コピーには適切に対応できても、新しいメディアまたは技術の優れた機能を活用して、利用者による多様な利用形態に柔軟に対応することができるサービスを提供するという点に関しては、適切ではない。
【0005】そこで、本発明の目的は、ディジタル化されて流通するディジタル著作物に対して上記サービス提供を実現するために、従来のシステムおよび方法ではディジタル著作物とその利用権の区別が曖昧で、通常、ディジタル著作物のダウンロードによりその利用権も同時に提供されるというものであるのに対して、ディジタル著作物とその利用権を明確に分離して提供(販売)することで、利用権を取得(購入)した利用者が、その利用権に対応するディジタル著作物を、利用権に見合って配信を受けて利用できるようにし、取得(購入)された利用権を記録した利用権データを、利用者に替わって一括して管理することで、利用者による利用権の行使、複数の利用者間における利用権の移動(交換)、行使しなかった未利用の利用権の提供者側への返却、といった多様で利便性に富んだディジタル著作物の利用サービスを提供することが可能であり、かつ、著作物の提供者の著作権、著作隣接権および版権などの保護にも有効に機能するディジタル著作物の管理システムおよび管理方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1のディジタル著作物の管理システムは、通信ネットワークを介して端末装置に配信されるディジタル著作物を管理するための管理システムにおいて、前記端末装置に配信されるディジタル著作物が格納されたディジタル著作物配信手段と、前記端末装置に配信されるディジタル著作物のインデックスデータが格納されたインデックスデータ格納手段と、前記端末装置を識別するための端末識別手段と、前記端末装置によって選択されて前記ディジタル著作物配信手段から配信されるディジタル著作物についての利用可能な範囲を示す利用権に関するデータである利用権データを端末装置ごとに生成する利用権データ生成手段と、前記利用権データを前記端末識別手段による識別に基づいて端末装置ごとに管理する利用権管理手段とを備えており、前記利用権管理手段が、利用権データを端末装置ごとに記憶する利用権データ記憶手段と、利用権データに応じた初期値を有しており、前記端末装置に送信されてディジタル著作物の前記端末装置での利用度に応じて書き換えられる利用メータを生成する利用メータ生成手段と、前記端末装置から前記管理システムに送信された利用メータの値に応じて、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データを書き換える利用権データ書き換え手段とを有していることを特徴としている。
【0007】ここで、ディジタル著作物とは、ゲーム、音楽、ビデオ、新聞、小説、雑誌、教材、カタログ、アプリケーションプログラムなどがディジタル化されたディジタルデータのことであり、このディジタルデータが通信ネットワークを介して配信される。また、ディジタル著作物としては、今後、きわめて一般的になると予想されるWebサイトブロードキャスティング、いわゆる、インターネットテレビ放送などのストリーミングメディア、すなわち、ディジタルデータのダウンロードと再生が同時に実行されるメディアなどで流されるニュースやスポーツ中継などのコンテンツも対象となる。また、端末装置としては、ゲーム、音楽、ビデオ、テキストなどのディジタルデータ再生用プログラムと通信アプリケーションプログラム(Webブラウザなど)、および、通信OS(オペレーティングシステム)を実装したネットワーク端末(携帯、デスクトップ、ラップトップ)などが使用される。なお、端末装置には、別の装置(例えば、後述するスタックサーバ)を介してディジタル著作物が配信されてもよい。
【0008】また、インデックスデータとは、ディジタル著作物の管理システムの利用者がディジタル著作物を検索するときに使用するための著作物検索用データ、つまり、ディジタル著作物のタイトルや著作権者名、利用者に対して配信されるディジタル著作物についての利用可能な範囲を示す利用権の価格に関する情報などのディジタル著作物に関するデータである。
【0009】ここで、利用権には、配信されるディジタル著作物を端末装置で利用することができる利用回数、利用時間、利用期間などの条件、または、これらの複数の条件を任意に組み合わせた制限を利用オプションとしてさまざまな利用形態に対応させて細かく設定することが可能である。
【0010】請求項1によると、ディジタル著作物を端末装置で利用するために必要となる利用権に関するデータ(利用権データ)を端末装置(利用者)ごとに生成して一括して管理することで、配信されたディジタル著作物の各端末装置ごとの利用権に関して、その利用権が制限に達するまで常にその状況を把握することができる。
【0011】また、請求項2のディジタル著作物の管理システムは、請求項1において、前記利用権管理手段が、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データに基づいて、複数の前記端末装置間において利用権を移動させる利用権移動手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0012】また、請求項3のディジタル著作物の管理システムは、前記利用権管理手段が、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データに基づいて、複数の前記端末装置間において利用権を共有させる利用権共有手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0013】請求項2、3によると、利用権移動手段または利用権共有手段によって、複数の端末装置間において、利用権を移動または共有させることができるので、利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りまたは共有を実行することが可能になる。
【0014】また、請求項4のディジタル著作物の管理システムは、前記利用権管理手段が、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データに基づいて、複数の前記端末装置間における利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りおよび共有の少なくともいずれか1つをスケジューリングするためのスケジューリング手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0015】請求項4によると、複数の端末装置間における利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りまたは共有を実施する際に、複数の端末装置に対して利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りまたは共有に関する情報を提供するとともに、それを希望する端末装置間における利用権の一方向または双方向の移動を管理することができる。
【0016】また、請求項5のディジタル著作物の管理システムにおいては、前記利用権管理手段は、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データに基づいて、前記端末装置が有する利用権の未利用部分の返却を管理する利用権返却管理手段をさらに備えている。
【0017】請求項5によると、利用権を取得した利用者は提供者に対して利用権の未利用分を返却することができるため、利用者の所有する特定のディジタル著作物に関する利用権が必要でなくなった場合においても、利用権が無駄になることを防止することができる。
【0018】また、請求項6のディジタル著作物の管理システムは、前記ディジタル著作物配信手段、前記インデックスデータ格納手段および前記利用権管理手段でのディジタル著作物の管理記録を保存するための記録保存手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0019】請求項6によると、ディジタル著作物配信手段、インデックスデータ格納手段および利用権管理手段におけるすべてのディジタル著作物の管理記録を保存できるため、管理システムにおける以前の作業の記録を随時確認することができる。
【0020】また、請求項7のディジタル著作物の管理システムは、前記ディジタル著作物配信手段に格納されるディジタル著作物が事前に格納される事前格納手段をさらに備えており、前記事前格納手段に格納されたディジタル著作物についてその登録または登録抹消が指定されたときに、登録状態のディジタル著作物のみを利用可能とするように前記ディジタル著作物配信手段、前記インデックスデータ格納手段、および、前記利用権管理手段が制御されるように構成されていることを特徴としている。
【0021】請求項7によると、ディジタル著作物の提供者は事前格納手段によって、配信するディジタル著作物の登録または登録抹消を一括して管理することができるため、提供者がディジタル著作物を登録または登録抹消するための操作を簡略化することができる。
【0022】また、請求項8のディジタル著作物の管理方法は、通信ネットワークを介して端末装置に配信されるディジタル著作物を管理システムによって管理するためのディジタル著作物の管理方法において、前記端末装置によって選択された1つのディジタル著作物についての利用可能な範囲を示す利用権に関するデータである利用権データを端末装置ごとに生成し、生成された利用権データを前記管理システム内に記憶し、利用権データに応じた初期値を有しており、ディジタル著作物の前記端末装置での利用度に応じて書き換えられる利用メータを生成し、生成された利用メータを前記端末装置に送信し、前記端末装置から前記管理システムに送信された利用メータの値に応じて、前記管理システムに記憶された利用権データを書き換えることを特徴としている。
【0023】請求項8によると、ディジタル著作物を端末装置で利用するために必要となる利用権データを端末装置ごとに生成して一括して管理することで、配信されたディジタル著作物の各端末装置ごとの利用権に関して、その利用権が制限に達するまで常にその状況を把握することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0025】まず、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムの構成について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムおよびこれとインターネットを介して接続された専用プレーヤの構成を示すブロック図である。
【0026】図1に示すように、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムであるコンピュータ1は、それぞれが管理システムの主機能を有するインデックスサーバ3、インターディスクサーバ4、ブロードキャストサーバ5およびワークショップサーバ6と、それぞれが管理システムの副機能を有する利用オプション管理サーバ11、利用者識別用データ発行サーバ12、専用プレーヤ確認サーバ13、ヒントデータ発行サーバ14および利用権識別用データ発行サーバ15と、アーカイブサーバ18とにより構成されている。また、専用プレーヤ8は、コンピュータ1とインターネット20を介して互いにデータの送受信が可能に接続されており、別体のスタックサーバ9と接続可能である。
【0027】コンピュータ1は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、CDやFDの駆動装置などのハードウェア(図示しない)を備えており、GUIベースのネットワークOSやWWWサーバアプリケーションを含む様々なソフトウェアがインストールされたコンピュータであり、ルータなどの通信機器を介してインターネット20と接続可能となっている。
【0028】専用プレーヤ8は、CPU、ROM、RAMを収納したコンピュータであり、モデムなどの通信機器を介してインターネット20と接続可能となっている。なお、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムに対する専用プレーヤ8は、別体のスタックサーバ9を介してインターネット20に接続されている。
【0029】なお、専用プレーヤ8は、ディジタル著作物の管理システムにより送信されたディジタル著作物の著作物コピーの再生専用の端末装置であるため、送信された著作物コピーを外部に出力することができないようになっている。したがって、専用プレーヤ8に送信された著作物コピーは再生利用または削除されるかのいずれかである。
【0030】また、専用プレーヤ8は、インデックスサーバ3、インターディスクサーバ4およびブロードキャストサーバ5と接続されることが可能である。なお、インデックスサーバ3、インターディスクサーバ4およびブロードキャストサーバ5間においては、相互にデータの送受信が可能な構成になっている。
【0031】ここで、管理システムの利用者に対して特定の利用オプションが設定された利用権が提供(販売若しくは貸与と同義)される場合(以下、「利用権の提供」という)、または、以前に提供した利用権の未利用分が利用者から提供者に対して返却される場合(以下、「利用権の返却」という)には、専用プレーヤ8がインデックスサーバ3にアクセスして所定の処理が実施される。また、以前に提供した利用権の利用オプションに基づいて対応する著作物コピーがブロードキャストサーバ5から(スタックサーバ9を介して)専用プレーヤ8に配信される場合(以下、「利用権の行使」という)には、専用プレーヤ8がインターディスクサーバ4にアクセスして所定の処理が実施されたあと、ブロードキャストサーバ5から専用プレーヤ8に著作物コピーが配信される。また、利用権の利用オプションに基づいて対応する著作物コピーとともに専用プレーヤ8に配信された利用メータがインターディスクサーバ4内に再度格納される場合(以下、「利用権の格納」という)、または、以前に提供されインターディスクサーバ4内に格納されている利用権が複数の専用プレーヤ8間で移動(交換)させられる場合(以下、「利用権の移動(交換)」という)には、専用プレーヤ8がインターディスクサーバ4にアクセスして所定の処理が実施される。
【0032】なお、著作物の提供者が今後配信しようと考えている著作物がワークショップサーバ6に格納される場合(以下、「著作物のエントリー」という)、著作物の提供者がワークショップサーバ6に格納されていた著作物のなかから配信の開始を希望する著作物が指定された場合(以下、「著作物の登録」という)、および、著作物の提供者が登録された著作物のなかから配信の停止を希望する著作物が指定された場合(以下、「著作物の登録抹消」という)のいずれの場合も、著作物の提供者はワークショップサーバ6にアクセスして、所定の処理を行う。
【0033】ここから、ディジタル著作物の管理システムを構成する各サーバのそれぞれの機能について説明する。
【0034】インデックスサーバ3は、著作物検索部30と、インデックスデータ格納部31と、利用権識別用データ格納部32と、格納場所記憶部33と、利用権データ生成部34と、管理記録格納部35とを有している。
【0035】著作物検索部30では、ディジタル著作物の利用権を提供する際に、利用者によってインデックスデータが用いられ希望する著作物が検索される。インデックスデータ格納部31は、提供者により登録された著作物のインデックスデータを格納する。利用権識別用データ格納部32には、利用者に対して利用権を提供したことを記録した利用権識別用データが格納される。格納場所記憶部33には、ディジタル著作物およびその要約のブロードキャストサーバ5における格納場所データが記憶される。また、利用権データ生成部34では、利用者に提供した利用権の利用オプションの内容に関する利用権データが生成される。なお、インデックスサーバ3における処理に関する管理記録はすべて管理記録格納部35に格納される。
【0036】ここで、ディジタル著作物の要約とは、インデックスサーバ3にアクセスしてディジタル著作物の利用権を取得(購入)しようとする利用者が、取得する前にその内容を確認するために利用することができるデータであり、原則的に無料で提供される。
【0037】インターディスクサーバ4は、専用ディレクトリ作成部41と、専用ディレクトリ格納部42と、利用権移動共有部43と、利用権返却管理部44と、管理記録格納部47とを有している。また、利用権移動共有部43はさらにスケジューリング部46を有している。
【0038】専用ディレクトリ作成部41では、利用権データおよび利用権識別用データを格納するために使用される専用ディレクトリ45が専用ディレクトリ格納部42内に作成される。専用ディレクトリ格納部42には、端末装置ごとに、専用ディレクトリ作成部41において作成された専用ディレクトリ45が格納されている。また、利用権移動共有部43は、複数の専用ディレクトリ45間において利用権データを移動(交換)または共有させることができる。共有機能については、例えば以下のように実現することができる。すなわち、インターディスクサーバ4上に共有ディスク領域(共有ディレクトリ)を設置し、この領域に利用者各自の専用ディレクトリ領域中の利用権を移動させるだけで利用権を要求させることが可能である。この際、必要な場合には、以下で説明するスケジューリング部46によるスケジューリングを行って利用権を移動させてもよい。共有ディスク領域は、インターディスクサーバ上に専用ディレクトリ領域を有する利用者なら誰でもアクセス可能とされている。
【0039】さらに、利用権移動共有部43が有しているスケジューリング部46では、複数の端末装置間における利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りまたは共有を実施する際に、複数の端末装置に対して利用権の譲渡、交換、売買貸し借りまたは共有に関する情報が提供されるとともに、それを希望する端末装置間における利用権データの一方向または双方向の移動が管理される。また、利用権返却管理部44では、利用者に提供した利用権に対して、その利用権の未利用分の提供者への返却について管理される。なお、インターディスク4における処理に関する管理記録はすべて管理記録格納部47に格納される。
【0040】ブロードキャストサーバ5は、著作物格納部51と、インデックスデータ格納部52と、要約格納部53と、管理記録格納部54とを有している。著作物格納部51、インデックスデータ格納部52および要約格納部53には、提供者により配信可能に登録された著作物、インデックスデータおよび要約がそれぞれ格納される。なお、ブロードキャストサーバ5における処理に関する管理記録はすべて管理記録格納部54に格納される。
【0041】ワークショップサーバ6は、提供者管理部61と、著作物登録管理部62と、著作物格納部63と、インデックスデータ格納部64と、要約格納部65と、管理記録格納部66とを有している。
【0042】提供者管理部61では、ワークショップサーバ4に著作物をエントリーした提供者が一括して管理される。著作物登録管理部62では、提供者がエントリーした著作物のなかから配信の開始、または、配信の停止を希望する著作物を選択して登録または登録抹消の指定をすると、他のサーバにおける登録または登録抹消に対する処理が一括して実施される。著作物格納部63には、エントリーされた著作物が格納される。また、インデックスデータ格納部64および要約格納部65には、エントリーされた著作物のインデックスデータおよび要約がそれぞれ格納される。なお、ワークショップサーバ4における処理に関する管理記録はすべて管理記録格納部66に格納される。
【0043】また、利用オプション管理サーバ11は、利用メータ生成部471と、利用権データ書き換え部48と、管理記録格納部49とを有している。利用メータ生成部471では、利用者に提供された著作物の専用プレーヤ8での再生度に応じて、専用プレーヤ8において更新される利用メータが生成される。つまり、利用メータは、利用権がその利用権に設定された利用オプションに対応して専用プレーヤ8でどれだけ再生(使用)されたかを計測するための計測機能を備えている。また、利用メータ生成部471では、未利用分がある利用権が再び格納される場合に、利用権の未利用分に対応するように利用メータを更新する機能を有している。また、利用権データ書き換え部48は、未利用分がある利用権が再び格納される場合に利用権の未利用分に対応するように利用権データを書き換える機能を有している。なお、利用オプション管理サーバ11における処理に関する管理記録は管理記録格納部49に格納される。
【0044】利用者識別用データ発行サーバ12は、利用権を取得した利用者を識別するための利用者識別用データを発行する機能を有している。また、専用プレーヤ確認サーバ13は、インデックスサーバ3またはインターディスクサーバ4にアクセスしてきた端末装置が専用プレーヤ8であることを確認する機能を有している。
【0045】ヒントデータ発行サーバ14は、インデックスサーバ3またはインターディスクサーバ4にアクセスしてきた専用プレーヤ8に対して、利用権を取得した利用者であることを確認するために、利用者への利用権の提供を記録したヒントデータ(例えば、乱数であってよい)を発行する機能を有している。また、利用権識別用データ発行サーバ15は、利用者への利用権の提供を記録した利用権識別用データを発行する機能を有している。
【0046】また、アーカイブサーバ18は、インデックスサーバ3、インターディスクサーバ4およびブロードキャストサーバ5における著作物および利用権データの管理記録を一括して格納する機能を有している。
【0047】また、専用プレーヤ8は、端末識別情報格納部81と、著作物コピー再生部82と、ヒントデータ格納部85とを有している。端末識別情報格納部81には、端末装置である専用プレーヤ8を識別するために管理システムとの間で交換するための端末識別情報が格納されている。著作物コピー再生部82は著作物コピー格納部83を有しており、さらに、著作物コピー格納部83は利用メータ格納部84を有している。著作物コピー再生部82では、利用権を行使することにより管理システムから配信された著作物コピーおよび利用メータが、著作物コピー格納部83および利用メータ格納部84にそれぞれ格納されるとともに再生可能となる。また、ヒントデータ格納部85には、管理システムから配信されたヒントデータが格納される。
【0048】また、管理システムから著作物コピーが配信される際に配信先としてスタックサーバ9が指定されると、著作物コピーは利用メータとともにスタックサーバ9に配信され、一時的に格納される。利用者は、随時、著作物コピーをスタックサーバ9から専用プレーヤ8の著作物コピー格納部83に移動して再生利用することができる。
【0049】次に、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「著作物のエントリー」、「著作物の登録」および「著作物の登録抹消」のそれぞれの手順、および、「利用権の提供」、「利用権の行使」、「利用権の格納」、「利用権の移動(交換)」、「利用権の共有」および「利用権の返却」のそれぞれの手順を図2〜図10に基づいて説明する。
【0050】図2〜図4は、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「著作物のエントリー」、「著作物の登録」および「著作物の登録抹消」に関するそれぞれの動作ステップを順に示したフローチャートである。また、図5〜図10は、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の提供」、「利用権の行使」、「利用権の格納」、「利用権の移動(交換)」、「利用権の共有」および「利用権の返却」に関するそれぞれの動作ステップを順に示したフローチャートである。
【0051】まず、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「著作物のエントリー」に関する動作ステップを図2に基づいて説明する。
【0052】ステップS101では、著作物の提供者によるワークショップサーバ6に対するアクセスがあるかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S101:YES)、ステップS102に進む。
【0053】そして、ステップS102では、アクセスしてきた提供者がワークショップサーバ6に対するアクセス権を有しているかどうか提供者管理部61において判断される。そして、アクセス権を有している場合には(S102:YES)、ステップS103に進む。アクセス権を有していない場合には(S102:NO)、処理が終了される。なお、アクセス権の有無の確認方法はいかなる方法であってもよい。
【0054】ステップS103において、提供者が管理システムに著作物をエントリーするために送信した著作物、インデックスデータおよび要約を受信したかどうか繰り返して判断される。そして、著作物、インデックスデータおよび要約を受信した場合には(S103:YES)、ステップS104に進む。なお、要約は添付されていなくてもよい。
【0055】ステップS104において、受信した著作物、インデックスデータおよび要約は、それぞれ著作物格納部63、インデックスデータ格納部64および要約格納部65に格納され、処理が終了される。なお、ワークショップサーバ6にエントリーされるデータの形式はいかなるものであってもよい。また、ワークショップサーバ6における著作物のエントリーに関する記録はすべてワークショップサーバ6に格納される。
【0056】次に、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「著作物の登録」に関する動作ステップを図3に基づいて説明する。
【0057】まず、ステップS201では、著作物の提供者によるワークショップサーバ6に対するアクセスがあるかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S201:YES)、ステップS202に進む。
【0058】そして、ステップS202では、アクセスしてきた提供者がワークショップサーバ6に対するアクセス権を有しているかどうか提供者管理部61において判断される。そして、アクセス権を有している場合には(S202:YES)、ステップS203に進む。アクセス権を有していない場合には(S202:NO)、処理が終了される。
【0059】ステップS203において、提供者がワークショップサーバ6にエントリーした著作物のなかから配信の開始を希望する著作物の登録要求を受信したかどうか著作部登録管理部62において繰り返して判断される。そして、登録要求を受信をした場合には(S203:YES)、ステップS204に進む。
【0060】ステップS204において、著作物登録管理部62では、受信した登録要求は著作物およびインデックスデータを添えてブロードキャストサーバ5に送信される。そして、ステップS205において、登録要求を受信したブロードキャストサーバ5では、登録要求のあった著作物、インデックスデータおよび要約が著作物格納部51、インデックスデータ格納部52および要約格納部53にそれぞれ格納されて登録される。なお、ブロードキャストサーバ5に登録されるデータの形式はいかなるものであってもよい。
【0061】ステップS206において、登録された著作物および要約のブロードキャストサーバ5における格納場所データおよびインデックスデータがブロードキャストサーバ5からインデックスサーバ3に送信される。ここで、インデックスデータはインデックスサーバ3で提供される検索機能の範囲内で著作物の提供者によって設定される。
【0062】ステップS207では、インデックスサーバ3に送信された格納場所データおよびインデックスデータが格納場所データ記憶部33およびインデックスデータ格納部31にそれぞれ格納されるとともに、対応するインデックスデータが登録され、インデックスデータが有効化される。なお、インデックスサーバ3に登録されるデータの形式はいかなるものであってもよい。また、インデックスサーバ3には、著作物および要約の格納場所データのみが登録され、著作物および要約そのものは登録されない。そのため、ブロードキャストサーバ5から送信するデータを少なくでき、インデックスサーバ3への登録を高速化することができるとともに、ネットワークトラフィックを軽減することができる。さらに、著作物の複数のサーバに重複して格納されるのを防止することができ、著作物の管理を容易にすることができる。
【0063】そして、ステップS208において、そのインデックスデータに対応する著作物の利用権の提供および行使が開始され、処理が終了される。以上のような著作物の登録作業が終了した時点で、ワークショップサーバ6において登録料(システム使用料)を決済することができ、その旨が著作物の提供者に通知される。なお、登録料(システム使用料)の決済方法および提供者への通知方法はいかなるものであってもよい。また、ワークショップサーバ6における著作物の登録に関する記録はすべてワークショップサーバ6に格納される。
【0064】次に、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「著作物の登録抹消」に関する動作ステップを図4に基づいて説明する。
【0065】まず、ステップS301では、著作物の提供者がワークショップサーバ6にアクセスしたかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S301:YES)、ステップS302に進む。
【0066】そして、ステップS302では、アクセスしてきた提供者がワークショップサーバ6に対するアクセス権を有しているかどうか提供者管理部61において判断される。そして、アクセス権を有している場合には(S302:YES)、ステップS303に進む。アクセス権を有していない場合には(S302:NO)、処理が終了される。
【0067】ステップS303において、提供者が管理システムに登録した著作物のなかから配信の停止を希望する著作物の登録抹消要求を受信したかどうか著作部登録管理部62において繰り返して判断される。そして、登録抹消要求を受信をした場合には(S303:YES)、ステップS304に進む。
【0068】ステップS304では、ワークショップサーバ6の著作物登録管理部62において受信した登録抹消要求がブロードキャストサーバ5に送信され、さらに、ステップS305では、登録抹消要求がブロードキャストサーバ5からインデックスサーバ3に送信される。また、登録抹消要求はブロードキャストサーバ5からインターディスクサーバ4にも送信される。そして、ステップS306において、インデックスサーバ3に登録されているインデックスデータが無効化され、ステップS307において、インデックスサーバ3における利用権の提供が停止される。また、インターディスクサーバ4の専用ディスク45に格納されている登録抹消要求があった著作物のすべての利用権が制限に達したことを確認した上で、ブロードキャストサーバ5に格納されている著作物およびその要約が無効化され、処理が終了される。なお、登録抹消要求があった著作物の利用権が提供中である場合は、一旦利用権の提供が完了した後、利用権の提供が強制的に取り消され、その旨が対応する利用権の利用者に通知される。また、ワークショップサーバ6における著作物の登録抹消に関する記録はすべてワークショップサーバ6に格納される。
【0069】次に、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の提供(販売)」に関する動作ステップを図5に基づいて説明する。
【0070】まず、ステップS401では、利用者によるインデックスサーバ3に対するアクセスがあるかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S401:YES)、ステップS402に進む。
【0071】そして、ステップS402では、アクセスしてきた利用者側の端末装置が管理システムの専用プレーヤ8であるかどうか専用プレーヤ確認サーバ13において判断される。そして、専用プレーヤ8である場合には(S402:YES)、ステップS403に進む。専用プレーヤ8でない場合には(S402:NO)、処理が終了される。なお、専用プレーヤ8の確認方法は、例えば専用プレーヤ8に格納された端末識別情報によって確認する方法など、いかなる方法であってもよい。
【0072】ステップS403において、管理システムに登録された著作物のなかから利用者によって選択された著作物に対する利用権の提供要求を受信したかどうかインデックスサーバ3において繰り返して判断される。そして、提供要求を受信をした場合には(S403:YES)、ステップS404に進む。ステップS404において、提供要求のあった利用権に関する利用権データ(著作物の格納場所データを含む)が生成される。なお、利用者が著作物の利用権を取得する前にその要約による内容確認を希望した場合は、対応する要約の格納場所データがインデックスサーバ3からブロードキャストサーバ5に送信され、要約はブロードキャストサーバ5から専用プレーヤ8に送信される。
【0073】ステップS405において、インデックスサーバ3は、提供した利用権に関して利用権識別用データ発行サーバ15により発行される利用権識別用データを専用プレーヤ8への送信要求を受信したかどうかを判断する。そして、利用権識別用データを専用プレーヤ8への送信要求を受信した場合には(S404:YES)、ステップS406に進む。利用権識別用データを専用プレーヤ8への送信要求を受信しない場合には(S404:NO)、ステップS420に進む。
【0074】ステップS406 、インデックスサーバ3は提供した利用権に関する利用権識別用データおよびヒントデータが、利用権識別用データ発行サーバ15およびヒントデータ発行サーバ14においてそれぞれ発行される。そして、ステップS407において、利用権識別用データおよびヒントデータは専用プレーヤ8に送信されるとともに、インデックスサーバ3に格納される。なお、ヒントデータの発行方法およびデータの形式はいかなるものであってもよい。
【0075】ステップS408では、利用者によるインターディスクサーバ4に対するアクセスがあるかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S408:YES)、ステップS409に進む。
【0076】そして、ステップS409では、アクセスしてきた利用者側の端末装置が管理システムの専用プレーヤ8であるかどうか専用プレーヤ確認サーバ13において判断される。そして、専用プレーヤ8である場合には(S409:YES)、ステップS410に進む。専用プレーヤ8でない場合には(S409:NO)、処理が終了される。
【0077】ステップS410において、提供した利用権のインデックスサーバ3からインターディスクサーバ4への格納要求を専用プレーヤ8から受信したかどうかインターディスクサーバ4において繰り返して判断される。そして、格納要求を受信をした場合には(S410:YES)、ステップS411に進む。
【0078】ステップS411において、専用プレーヤ8から格納要求とともに受信した利用権識別用データおよびヒントデータは、インターディスクサーバ4からインデックスサーバ3に送信され、インデックスサーバ3において適正なものであるかどうか確認される。そして、適正なものである場合には(S411:YES)、ステップS412に進む。適正なものでない場合には(S411:NO)、処理が終了される。
【0079】次に、ステップS412では、利用権データおよび利用権識別用データがインデックスサーバ3からインターディスクサーバ4に送信され、専用ディレクトリ格納部42内に利用者ごとに作成された専用ディレクトリ45に格納される。なお、専用ディレクトリ45に格納される利用権データに要約の格納場所データを含めるかどうか利用者により選択され、要約の格納場所データが利用権データに含まれた場合は専用ディレクトリ45からブロードキャストサーバ5を経由して要約の利用も可能となる。
【0080】そして、ステップS413において、利用権データはインターディスクサーバ4から利用オプション管理サーバ11に送信され、利用オプション管理サーバ11の利用メータ生成部471において、送信された利用権データに基づいて利用メータが作成され、インターディスクサーバ4に送信されて、処理が終了される。なお、専用プレーヤ8におけるディジタル著作物の利用オプションに応じた利用度の計測は、この利用メータにより実施されるが、いかなる計測方法で計測が行われてもよい。
【0081】また、利用権識別用データを専用プレーヤ8に送信しないで、ステップS405からステップS420に進んだ場合は、ステップS420において、インターディスクサーバ4において専用ディスク45の新規作成要求を受信したかどうかが判断される。そして、新規作成要求を受信した場合には(S420:YES)、ステップS421に進む。新規作成要求を受信しない場合には(S420:NO)、ステップS430に進む。
【0082】ステップS421では、インデックスサーバ3は、インターディスクサーバ4経由で利用者識別用データ発行サーバ12において利用者識別用データが生成される。そして、ステップS422において、利用者に対して認証情報の入力要求が送信される。
【0083】ステップS423において、利用者から受信した認証情報が適正なものであるかどうか確認される。そして、適正なものであった場合には(S423:YES)、ステップS424に進む。適正なものでない場合には(S423:NO)、処理が終了される。なお、利用者識別用データの形式および確認方法はいかなるものであってもよい。また、利用者識別用データを専用プレーヤ8にセキュリティを確保した上で格納しておき、専用ディレクトリ45へのアクセスの際に自動的に使用できるようにすることもできる。なお、このときの利用者識別用データの格納方法はいかなる方法であってもよい。
【0084】ステップS424において、インデックスサーバ3からインターディスクサーバ4に対して専用ディレクトリ45の新規作成要求が送信されると、専用ディレクトリ作成部41により専用ディレクトリ格納部42内に専用ディレクトリ45が作成される。
【0085】ステップS425では、利用権データがインデックスサーバ3からインターディスクサーバ4に送信され、専用ディレクトリ格納部42内に利用者ごとに新規に作成された専用ディレクトリ45に格納され、ステップS413に進む。
【0086】また、専用ディレクトリ45の新規作成要求がなく、既存の専用ディレクトリ45への格納要求があり、ステップS420からステップS430に進んだ場合は、ステップS430において、利用者に対して認証情報の入力要求が送信される。そして、ステップS431において、利用者から受信した認証情報が適正なものであるか確認される。そして、適正なものであった場合には(S431:YES)、ステップS425に進む。適正なものでない場合には(S431:NO)、処理が終了される。
【0087】ステップS425では、利用権データがインデックスサーバ3からインターディスクサーバ4に送信され、専用ディレクトリ格納部42内の既存の専用ディレクトリ45に格納され、ステップS413に進む。
【0088】ここで、利用者によってインデックスサーバ3にアクセスされ、インターディスクサーバ4に利用権データが格納されるまでの著作物の利用権の提供の一連の作業が完了した時点で、インデックスサーバ3において利用権の提供に対する代金を決済することができ、その旨が利用者に通知される。なお、利用権の提供に対する代金の決済方法および利用者への通知方法はいかなるものであってもよい。
【0089】また、利用者は利用権を取得しない場合でも、専用プレーヤ8によりインターディスクサーバ4にアクセスすることにより、利用権を取得した場合と同様の方法で、空の専用ディレクトリ45を無料または有料で作成することができる。この空の専用ディレクトリ45は、後述する利用権の移動(交換)を実施する際に利用される。
【0090】ここで、専用ディレクトリ45の新規作成および維持するのが有料である場合は、インターディスクサーバ4において、専用ディレクトリ45の新規作成料および維持費を決済することができ、その旨を利用者へ通知する。なお、専用ディレクトリ45の新規作成料および維持費の決済方法および利用者への通知方法はいかなるものであってもよい。
【0091】次に、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の行使」に関する動作ステップを図6に基づいて説明する。
【0092】まず、ステップS501では、利用者によるインターディスクサーバ4に対するアクセスがあるかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S501:YES)、ステップS502に進む。
【0093】そして、ステップS502では、アクセスしてきた利用者側の端末装置が管理システムの専用プレーヤ8であるかどうか専用プレーヤ確認サーバ13において判断される。そして、専用プレーヤ8である場合には(S502:YES)、ステップS503に進む。専用プレーヤ8でない場合には(S502:NO)、処理が終了される。
【0094】ステップS503において、利用者からの利用権の行使要求を受信したかどうかをインターディスクサーバ4において繰り返して判断される。そして、行使要求を受信をした場合には(S503:YES)、ステップS504に進む。
【0095】ステップS504では、利用者に対して認証情報の入力要求が送信される。そして、ステップS505において、利用者から受信した認証情報が適正なものであるかどうか確認される。そして、適正なものであった場合には(S505:YES)、ステップS506に進む。適正なものでない場合には(S505:NO)、処理が終了される。
【0096】ステップS506において、インターディスクサーバ4は提供した利用権に関するヒントデータがヒントデータ発行サーバ14において発行され、ヒントデータが専用プレーヤ8に送信される。
【0097】ステップS507において、専用プレーヤ8から受信したヒントデータおよび行使された利用権に対応する著作物の格納場所データが、インターディスクサーバ4からブロードキャストサーバ5に送信され、ブロードキャストサーバ5においてヒントデータが適正なものであるかどうか確認される。そして、適正なものである場合には(S507:YES)、ステップS508に進む。適正なものでない場合には(S507:NO)、処理が終了される。
【0098】そして、ステップS508において、行使された利用権に対応する著作物コピーが利用メータとともに専用プレーヤー8に配信され、処理が終了される。なお、ブロードキャストサーバ5から専用プレーヤ8への著作物コピーの配信に関する記録はすべてブロードキャストサーバ5に格納される。
【0099】ここで、インターネットテレビ放送のようなストリーミングメディアコンテンツの利用権を行使した場合には、ディジタル著作物データは専用プレーヤ8に配信されると同時に再生され、再生が終了した部分から削除される。つまり、他の著作物コピーのように専用プレーヤ8に格納されることはない。したがって、専用プレーヤ8に対して、ストリーミングメディアコンテンツのタイトルなどのデータをダミーデータとして配信し、そのダミーデータに利用メータを添えることにより、他のディジタル著作物と同様に扱うことができる。
【0100】次に、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の格納」に関する動作ステップを図7に基づいて説明する。
【0101】まず、ステップS601では、利用者によるインターディスクサーバ4に対するアクセスがあるかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S601:YES)、ステップS602に進む。
【0102】そして、ステップS602では、アクセスしてきた利用者側の端末装置が管理システムの専用プレーヤ8であるかどうか専用プレーヤ確認サーバ13において判断される。そして、専用プレーヤ8である場合には(S602:YES)、ステップS603に進む。専用プレーヤ8でない場合には(S602:NO)、処理が終了される。
【0103】ステップS603において、利用者からの利用権の格納要求を受信したかどうかインターディスクサーバ4において繰り返して判断される。そして、格納要求を受信をした場合には(S603:YES)、ステップS604に進む。
【0104】ステップS604では、利用者に対して認証情報の入力要求が送信される。そして、ステップS605において、利用者から受信した認証情報が適正なものであるかどうか確認される。そして、適正なものであった場合には(S605:YES)、ステップS606に進む。適正なものでない場合には(S605:NO)、処理が終了される。
【0105】ステップS606において、利用権の格納要求とともに対応する利用メータを専用プレーヤ8から受信する。このとき、専用プレーヤ8に格納されていた著作物コピーは削除されてもよいし、削除されなくてもよい。そして、ステップS607において、受信した利用権メータから利用権の未利用分があるかどうか判断される。そして、利用権の未利用分がある場合には(S607:YES)、ステップS608に進む。利用権の未利用分がない場合には(S607:NO)、ステップS610に進む。
【0106】ステップS608では、インターディスクサーバ4で受信した利用メータは利用オプション管理サーバ11に送信され、利用権データが利用権データ書き換え部48で書き換えられるとともに、利用メータ生成部471において、利用権の未利用分に基づいて利用メータが更新され、インターディスクサーバ4の専用ディレクトリ45に格納されて、処理が終了される。ここで、利用メータの更新とは、例えば利用オプションとしてディジタル著作物の利用回数が10回という制限がある場合で、既に7回分を利用しているときは、利用メータは利用回数があと3回分だけ残っていることを示すように内容が変更されることである。なお、利用メータの更新記録は利用オプション管理サーバ11に格納される。
【0107】また、利用権の未利用分がなく、ステップS610に進んだ場合は、利用オプション管理サーバ11の利用権データ書き換え部48において、利用権データが無効にされるとともに、専用ディレクトリ45に格納されていた利用権データが無効にされる。同時に、専用ディレクトリ45内の利用メータが破壊され、処理が終了される。また、このとき専用プレーヤ8内の著作物コピーは削除されるとともに、利用メータは破壊される。
【0108】なお、利用メータの更新および破壊に関する記録はすべてインターディスクサーバ4に格納される。
【0109】次に、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の移動(交換)」に関する動作ステップを図8に基づいて説明する。
【0110】まず、ステップS701では、利用者によるインターディスクサーバ4に対するアクセスがあるかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S701:YES)、ステップS702に進む。
【0111】そして、ステップS702では、アクセスしてきた利用者側の端末装置が管理システムの専用プレーヤ8であるかどうか専用プレーヤ確認サーバ13において判断される。そして、専用プレーヤ8である場合には(S702:YES)、ステップS703に進む。専用プレーヤ8でない場合には(S702:NO)、処理が終了される。
【0112】ステップS703において、利用者からの利用権の移動(交換)要求を受信したかどうかインターディスクサーバ4において繰り返して判断される。そして、移動(交換)要求を受信をした場合には(S703:YES)、ステップS704に進む。
【0113】ステップS704では、利用者に対して認証情報の入力要求が送信される。そして、ステップS705において、利用者から受信した認証情報が適正なものであるかどうか確認される。そして、適正なものである場合には(S705:YES)、ステップS706に進む。適正なものでない場合には(S705:NO)、処理が終了される。
【0114】ステップS706において、どの利用オプションに関する利用権を移動(交換)するかを指定したデータが専用プレーヤ8から受信される。そして、ステップS707において、受信した指定に対応する利用権データが利用メータとともに複数の専用ディレクトリ間で移動(交換)させられる。なお、利用権移動共有部43のスケジューリング部46において、利用オプションの範囲内で複数の端末装置に対して利用権の譲渡、交換、売買または貸し借りに関する情報を提供するとともに、それを希望する端末装置間における利用権の一方向または双方向の移動を管理することができる。
【0115】ステップS708では、移動(交換)された利用権データは移動先の専用ディレクトリ45に利用権データとともに格納されて、処理が終了される。また、利用権の移動(交換)においては、利用メータもともに移動(交換)される。したがって、利用権の移動(交換)中においても利用権が制限に達した時点で利用権は無効にされる。なお、専用ディレクトリ45間の移動(交換)に関する記録はすべてインターディスクサーバ4に格納される。
【0116】次に、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の共有」に関する動作ステップを図8に基づいて説明する。
【0117】まず、ステップS7011では、利用者によるインターディスクサーバ4に対するアクセスがあるかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S7011:YES)、ステップS7021に進む。
【0118】そして、ステップS7021では、アクセスしてきた利用者側の端末装置が管理システムの専用プレーヤ8であるかどうか専用プレーヤ確認サーバ13において判断される。そして、専用プレーヤ8である場合には(S7021:YES)、ステップS7031に進む。専用プレーヤ8でない場合には(S7021:NO)、処理が終了される。
【0119】ステップS7031において、利用者からの利用権の共有要求を受信したかどうかインターディスクサーバ4において繰り返して判断される。そして、共有要求を受信をした場合には(S7031:YES)、ステップS7041に進む。
【0120】ステップS7041では、利用者に対して認証情報の入力要求が送信される。そして、ステップS7051において、利用者から受信した認証情報が適正なものであるかどうか確認される。そして、適正なものである場合には(S7051:YES)、ステップS7061に進む。適正なものでない場合には(S7051:NO)、処理が終了される。
【0121】ステップS7061において、どの利用オプションに関する利用権を共有するかを指定したデータが専用プレーヤ8から受信される。そして、ステップS7071において、受信した指定に対応する利用権データが利用メータとともに共有ディレクトリに移動させられる。なお、利用権移動共有部43のスケジューリング部46において、利用オプションの範囲内で複数の端末装置に対して利用権の共有に関する情報を提供するとともに、それを希望する端末装置間における利用権の共有を管理することができる。
【0122】ステップS7081では、共有ディレクトリに移動された利用権データがそこに格納されて、処理が終了される。また、利用権の共有ディレクトリへの移動においては、利用メータもともに移動される。したがって、利用権の共有中においても利用権が制限に達した時点で利用権は無効にされる。なお、専用ディレクトリ45間の共有に関する記録はすべてインターディスクサーバ4に格納される。
【0123】次に、本実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の返却」に関する動作ステップを図10に基づいて説明する。
【0124】まず、ステップS801では、利用者によるインデックスサーバ3に対するアクセスがあるかどうか繰り返して判断される。そして、アクセスがあった場合には(S801:YES)、ステップS802に進む。
【0125】そして、ステップS802では、アクセスしてきた利用者側の端末装置が管理システムの専用プレーヤ8であるかどうか専用プレーヤ確認サーバ13において判断される。そして、専用プレーヤ8である場合には(S802:YES)、ステップS803に進む。専用プレーヤ8でない場合には(S802:NO)、処理が終了される。
【0126】ステップS803において、利用者からの利用権の未利用分の提供者への返却要求を受信したかどうかがインデックスサーバ3において繰り返して判断される。そして、返却要求を受信をした場合には(S803:YES)、ステップS804に進む。
【0127】ステップS804では、利用者に対して認証情報の入力要求が送信される。そして、ステップS805において、利用者から受信した認証情報が適正なものであるかどうか確認される。そして、適正なものである場合には(S805:YES)、ステップS806に進む。適正なものでない場合には(S805:NO)、処理が終了される。
【0128】ステップS806では、返却要求がインデックスサーバ3からインターディスクサーバ4に送信される。そして、ステップS806において、インターディスクサーバ4は利用者に対して利用権の未利用分における返却範囲の入力要求が送信される。
【0129】ステップS808において、返却範囲が利用権の未利用分の一部かどうか判断される。そして、返却範囲が利用権の未利用分の一部である場合には(S808:YES)、ステップS809に進む。返却範囲が利用権の未利用分の一部でない(返却範囲が利用権の未利用分のすべての)場合には(S808:NO)、ステップS810に進む。
【0130】ステップS809では、利用権の未利用分の返却しない部分に対応するように、利用オプション管理サーバ11により利用メータが更新された後、インターディスクサーバ4に格納され、処理が終了される。なお、利用メータの更新に関する記録は利用オプション管理サーバ11に格納される。
【0131】また、利用権の未利用分がすべて返却され、ステップS808からステップS810に進んだ場合は、利用オプション管理サーバ11の利用権データ書き換え部48において、利用権データが無効にされ、専用ディスク45に格納されていた利用権データが無効にされるとともに、利用メータが破壊され、処理が終了される。
【0132】また、利用権の未利用分の返却の一連の作業が完了した時点で、インターディスクサーバ4において、利用権の未利用分の返却に対応する料金を決済することができる。なお、利用権の未利用分の返却に対応する料金の決済方法はいかなるものであってもよい。なお、利用メータの更新および破壊に関する記録はすべてインターディスクサーバ4に格納される。
【0133】以上のように、本実施の形態のディジタル著作物の管理システムによると、ディジタル著作物を専用プレーヤ8で利用するために必要となる利用権に関するデータ(利用権データ)を専用プレーヤ8ごとに生成して一括して管理することで、配信されたディジタル著作物の各専用プレーヤ8ごとの利用権に関して、その利用権が制限に達するまで常にその状況を把握することができる。また、インターディスクサーバ4のスケジューリング部46によって、複数の専用プレーヤ8において、利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りまたは共有に関する情報を提供するとともに、それを希望する端末装置間における利用権の一方向または双方向の移動を管理することができる。さらに、利用者は提供者に対して利用権の未利用分を返却することができるため、利用権が必要でなくなった場合においても、利用権が無駄になることがない。また、ディジタル著作物配信手段、インデックスデータ格納手段および利用権管理手段におけるすべてのディジタル著作物の管理記録を一括して保存できるため、管理システムにおける以前の作業の記録を随時確認することができる。なお、ディジタル著作物の提供者はワークショップサーバ6によって、配信するディジタル著作物の登録または登録抹消を一括して管理することができるため、提供者がディジタル著作物を登録または登録抹消するための操作を簡略化される。
【0134】なお、本実施の形態では、主機能および副機能を有する各サーバが、同一のコンピューター上に形成される場合であったが、本発明はこれに限らず、主機能および副機能を有する各サーバが、ネットワーク上に分散された複数のコンピューター上に分散して形成されていてもよい。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によると、ディジタル著作物を端末装置で利用するために必要となる利用権データを端末装置ごとに生成して一括して管理することで、配信されたディジタル著作物の各端末装置ごとの利用権に関して、その利用権が制限に達するまで常にその状況を把握することができる。
【0136】請求項2、3によると、利用権移動手段または利用権共有手段によって、複数の端末装置間において、利用権を移動または共有させることができるので、利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りまたは共有を実行することが可能になる。
【0137】請求項4によると、複数の端末装置間における利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りまたは共有を実施する際に、複数の端末装置に対して利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りまたは共有に関する情報を提供するとともに、それを希望する端末装置間における利用権の一方向または双方向の移動を管理することができる。
【0138】請求項5によると、利用権を取得した利用者は提供者に対して利用権の未利用分を返却することができるため、利用者の所有する特定のディジタル著作物に関する利用権が必要でなくなった場合においても、利用権が無駄になることを防止することができる。
【0139】請求項6によると、ディジタル著作物配信手段、インデックスデータ格納手段および利用権管理手段におけるすべてのディジタル著作物の管理記録を保存できるため、管理システムにおける以前の作業の記録を随時確認することができる。
【0140】請求項7によると、ディジタル著作物の提供者は事前格納手段によって、配信するディジタル著作物の登録または登録抹消を一括して管理することができるため、提供者がディジタル著作物を登録または登録抹消するための操作を簡略化することができる。
【0141】請求項8によると、ディジタル著作物を端末装置で利用するために必要となる利用権データを端末装置ごとに生成して一括して管理することで、配信されたディジタル著作物の各端末装置ごとの利用権に関して、その利用権が制限に達するまで常にその状況を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディジタル著作物の管理システムおよびこれとインターネットを介して接続された専用プレーヤの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すディジタル著作物の管理システムにおける「著作物のエントリー」に関する動作ステップを順に示したフローチャートである。
【図3】図1に示すディジタル著作物の管理システムにおける「著作物の登録」に関する動作ステップを順に示したフローチャートである。
【図4】図1に示すディジタル著作物の管理システムにおける「著作物の登録抹消」に関する動作ステップを順に示したフローチャートである。
【図5】図1に示すディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の提供」に関する動作ステップを順に示したフローチャートである。
【図6】図1に示すディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の行使」に関する動作ステップを順に示したフローチャートである。
【図7】図1に示すディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の格納」に関する動作ステップを順に示したフローチャートである。
【図8】図1に示すディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の移動(交換)」に関する動作ステップを順に示したフローチャートである。
【図9】図1に示すディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の共有」に関する動作ステップを順に示したフローチャートである。
【図10】図1に示すディジタル著作物の管理システムにおける「利用権の返却」に関する動作ステップを順に示したフローチャートである。
【符号の説明】
3 インデックスサーバ
4 インターディスクサーバ
5 ブロードキャストサーバ
6 ワークショップサーバ
8 専用プレーヤ
9 スタックサーバ
11 利用オプション管理サーバ
12 利用者識別用データ発行サーバ
13 専用プレーヤ確認サーバ
14 ヒントデータ発行サーバ
15 利用権識別用データ発行サーバ
18 アーカイブサーバ
20 インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信ネットワークを介して端末装置に配信されるディジタル著作物を管理するための管理システムにおいて、前記端末装置に配信されるディジタル著作物が格納されたディジタル著作物配信手段と、前記端末装置に配信されるディジタル著作物のインデックスデータが格納されたインデックスデータ格納手段と、前記端末装置によって選択されて前記ディジタル著作物配信手段から配信されるディジタル著作物についての利用可能な範囲を示す利用権に関するデータである利用権データを端末装置ごとに生成する利用権データ生成手段と、前記端末装置を識別するための端末識別手段と、利用権データを前記端末識別手段による識別に基づいて端末装置ごとに管理する利用権管理手段とを備えており、前記利用権管理手段が、利用権データを端末装置ごとに記憶する利用権データ記憶手段と、利用権データに応じた初期値を有しており、前記端末装置に送信されてディジタル著作物の前記端末装置での利用度に応じて書き換えられる利用メータを生成する利用メータ生成手段と、前記端末装置から前記管理システムに送信された利用メータの値に応じて、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データを書き換える利用権データ書き換え手段とを有していることを特徴とするディジタル著作物の管理システム。
【請求項2】 前記利用権管理手段が、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データに基づいて、複数の前記端末装置間において利用権を移動させる利用権移動手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のディジタル著作物の管理システム。
【請求項3】 前記利用権管理手段が、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データに基づいて、複数の前記端末装置間において利用権を共有させる利用権共有手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のディジタル著作物の管理システム。
【請求項4】 前記利用権管理手段が、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データに基づいて、複数の前記端末装置間における利用権の譲渡、交換、売買、貸し借りおよび共有の少なくともいずれか1つをスケジューリングするためのスケジューリング手段をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載のディジタル著作物の管理システム。
【請求項5】 前記利用権管理手段は、前記利用権データ記憶手段に記憶された利用権データに基づいて、前記端末装置が有する利用権の未利用部分の返却を管理する利用権返却管理手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のディジタル著作物の管理システム。
【請求項6】 前記ディジタル著作物配信手段、前記インデックスデータ格納手段および前記利用権管理手段でのディジタル著作物の管理記録を保存するための記録保存手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のディジタル著作物の管理システム。
【請求項7】 前記ディジタル著作物配信手段に格納されるディジタル著作物が事前に格納される事前格納手段をさらに備えており、前記事前格納手段に格納されたディジタル著作物についてその登録または登録抹消が指定されたときに、登録状態のディジタル著作物のみを利用可能とするように前記ディジタル著作物配信手段、前記インデックスデータ格納手段、および、前記利用権管理手段が制御されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のディジタル著作物の管理システム。
【請求項8】 通信ネットワークを介して端末装置に配信されるディジタル著作物を管理システムによって管理するためのディジタル著作物の管理方法において、前記端末装置によって選択された1つのディジタル著作物についての利用可能な範囲を示す利用権に関するデータである利用権データを端末装置ごとに生成し、生成された利用権データを前記管理システム内に記憶し、利用権データに応じた初期値を有しており、ディジタル著作物の前記端末装置での利用度に応じて書き換えられる利用メータを生成し、生成された利用メータを前記端末装置に送信し、前記端末装置から前記管理システムに送信された利用メータの値に応じて、前記管理システムに記憶された利用権データを書き換えることを特徴とするディジタル著作物の管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2002−215828(P2002−215828A)
【公開日】平成14年8月2日(2002.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−56575(P2001−56575)
【出願日】平成13年3月1日(2001.3.1)
【出願人】(500529746)
【Fターム(参考)】