ディスク判別装置
【課題】可及的少数のスイッチを用いて挿入口に挿入された大小2種類のディスクを正確に判別できるようにする。
【解決手段】凸部61a,62aを有して互いの間隔が広がる方向に相対移動するスライダ61,62と、挿入口13に大径ディスクDか小径ディスクdが挿入されたときスイッチング操作される検出スイッチS1と、挿入口13に大径ディスクDが挿入されたときのみスイッチング操作される検出スイッチS2と、挿入口13に大径ディスクDが挿入されたときのみ、スライダ61が初期位置から検出スイッチS1に対応する第1位置を経由して検出スイッチS2に対応する第2位置まで移動することを許容する作動板63とを備える。作動板63は、一端部にスライダ61が第2位置へ移動することを阻止するストッパ部63cを有し、他の一端部がスライダ62に係合される。
【解決手段】凸部61a,62aを有して互いの間隔が広がる方向に相対移動するスライダ61,62と、挿入口13に大径ディスクDか小径ディスクdが挿入されたときスイッチング操作される検出スイッチS1と、挿入口13に大径ディスクDが挿入されたときのみスイッチング操作される検出スイッチS2と、挿入口13に大径ディスクDが挿入されたときのみ、スライダ61が初期位置から検出スイッチS1に対応する第1位置を経由して検出スイッチS2に対応する第2位置まで移動することを許容する作動板63とを備える。作動板63は、一端部にスライダ61が第2位置へ移動することを阻止するストッパ部63cを有し、他の一端部がスライダ62に係合される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスクに記録された情報を再生したり、ディスクに所望の情報を記録したりするディスク駆動装置に適用して、ディスクの種別(大小)を機器内へのディスクの挿入時に判別するディスク判別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、楽曲情報などの記録媒体として、直径12cmの光ディスク(大径ディスク)のほか、シングルCDなどと称される直径8cmの光ディスク(小径ディスク)が知られている。一方、その種のディスクに所望の情報を記録したり、その記録情報を再生したりするディスク駆動装置として、ディスクを搭載するトレーを用いず、スロットイン方式といって挿入口に挿入されたディスクを搬送機構により機器内のドライブ位置まで直接搬送するようにしたものが知られる。
【0003】
ここに、大径ディスクと小径ディスクでは、直径の相違によりドライブ位置までの到達時間が相違するので、ディスクのサイズによって搬送態様を変えてやらないと両サイズのディスクをドライブ位置に適正に配置できなくなるし、小径ディスクに対応してない機種では、小径ディスクがドライブ位置に案内されずに機器内から取り出せなくなるなどの問題を発生する。
【0004】
このため、スロットイン方式のディスク駆動装置には、通例として機器の挿入口に挿入されたディスクが大径ディスクであるか、小径ディスクであるかを判別するディスク判別装置が設けられる。
【0005】
係るディスク判別装置として、挿入口の長手方向に沿って摺動可能な左右一対のピンと、その両ピンの移動経路に沿って配置された3つのスイッチとを有し、小径ディスクの挿入時において、3つのスイッチのうち1つ若しくは2つがピンによりスイッチング操作されて「オン」となり、大径ディスクの挿入時には3つのスイッチの全てがピンによりスイッチング操作されて「オン」となるようにしたものが知られる(例えば、特許文献1)。
【0006】
そして、特許文献1によれば、それら3つのスイッチにより、挿入口に挿入されたディスクが大径ディスクと小径ディスクのいずれであるかを判別して、機器内の可動部を適正に動作させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−42399号公報(段落0018〜0021、図1〜図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1のように、大小2種類のディスクを判別するのに3つのスイッチを用いるものでは、部品点数の関係上コスト高となり、それらスイッチの出力信号を処理する電気回路も複雑になる。加えて、3つのスイッチの組み付けに関係して生産性の悪化を招き、しかも3つのスイッチを配置するスペースを確保しなければならないから機器の小型化にも支障を来たす。
【0009】
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的は可及的少数のスイッチを用いて大小2種類のディスクを正確に判別できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記目的を達成するため、
(1)第1の直径以上の外径を有するディスクd,Dが挿入口13から挿入されたときに、前記挿入されたディスクd,Dの端面により押圧され得る凸部61a,62aを有して互いの間隔が広がる方向に相対移動するスライダ61,62と、
挿入口13にディスクd,Dが挿入されたときスイッチング操作される検出スイッチS1と、
ディスクd,Dが前記第1の直径より大きい第2の直径以上の外径を有する大径ディスクDである場合に、その大径ディスクDが挿入口13に挿入されたときのみスイッチング操作される検出スイッチS2と、
挿入口13に大径ディスクDが挿入されたときのみ、スライダ61がその凸部61aを大径ディスクDで押圧されながら初期位置から検出スイッチS1のスイッチング操作が行われる第1位置を経由して検出スイッチS2のスイッチング操作が行われる第2位置まで移動することを許容する作動板63と、を備え、
作動板63は、その一端部にスライダ61が前記第2位置へ移動することを阻止するストッパ部63cを有して他の一端部がスライダ62に係合され、
スライダ62がディスクd,Dによる凸部62aの押圧により所定の位置まで移動されたとき、作動板63がスライダ62に連動して、スライダ61の移動経路上からストッパ部63cが外れスライダ61の前記第2位置への移動を許容する状態となる規制解除位置まで移動されるようにしたことを特徴とするディスク判別装置を提供する。
(2)加えて、ディスクd,Dが前記第2の直径未満の外径を有する小径ディスクdである場合に、挿入口13から小径ディスクdがその端面にてスライダ62の凸部62aのみ押圧する状態で挿入されたとき、前記規制解除位置に向かう作動板63から操作力を受けてスライダ61を前記第1位置に向けて押圧するトリガーレバー66を備えていることを特徴とする。
(3)又、検出スイッチS1,S2とスライダ61との間には、スライダ61に連動して検出スイッチS1,S2のスイッチング操作を行うスイッチング操作部材64が設けられていることを特徴とする。
(4)更に、作動板63とスライダ61,62は、正逆に回転駆動される送りローラ4と協同して挿入口13から挿入されたディスクd,Dを挟んで搬送するガイド板5に取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るディスク判別装置によれば、挿入口へのディスク挿入時において間隔が広がる方向に相対移動する第1、第2のスライダに加え、第2のスライダの移動に連動する作動板を設け、その作動板により大径ディスクの挿入時と小径ディスクの挿入時とで第1のスライダの移動位置が限定的に変化するようにしていることから、2つの検出スイッチで第1のスライダの位置を検出することにより、挿入口に挿入されたディスクが大径ディスクと小径ディスクのいずれであるかを判別することが可能となる。
【0012】
すなわち、本発明では特許文献1よりも1つ少ない2つの検出スイッチで大小2種類のディスクを判別でき、コスト削減を図ることができる。
【0013】
加えて、トリガーレバーを備える態様では、小径ディスクが挿入口の片端(第2のスライダ側)から挿入された場合でも、第2のスライダとは反対側に位置する第1のスライダを移動せしめて検出スイッチの一方をスイッチングし、小径ディスクの挿入を確実に検知することができる。
【0014】
又、第1、第2の検出スイッチのスイッチング操作が第1のスライダに連動するスイッチング操作部材により行われる態様では、検出スイッチとして、光電スイッチなどの非接触型検出器よりも廉価な接触型検出器を用いることができるほか、スイッチング操作部材の形状により検出スイッチの配置場所に関する設計上の自由度を増すことができる。
【0015】
更に、スライダや作動板をガイド板に取り付けた態様では、それらの設置に際して新たな場所を確保する必要がなく、既存のディスク駆動装置にも改造を加えずに組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るディスク判別装置を備えたディスク駆動装置の内部構造を示す側面図
【図2】ガイド板を示す平面図
【図3】図2のX−X断面図
【図4】送りローラとガイド板でディスクが挟まれた状態を示す正面図
【図5】本発明に係るディスク判別装置を組み付け状態を示す透視図
【図6】ディスク判別装置を挿入口側からみた正面概略図
【図7】検出スイッチの配置部分を示す概略図
【図8】本発明に係るディスク判別装置の構成部品の配置位置を示す説明図
【図9】作動板をガイド板側からみた平面図
【図10】一対のスライダを示す平面図
【図11】小径ディスク挿入時の動作説明図
【図12】大径ディスク挿入時の動作説明図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づき本発明を詳しく説明する。先ず、図1に本発明に係るディスク判別装置を備えた情報記録再生機器(ディスク駆動装置)の内部構造を示して、その全体構成を説明する。
【0018】
図1において、1は装置の外装を成す筐体であり、この筐体1は金属板をプレス加工して成るベースシャーシ11と、その上部を覆う天板12とにより構成され、筐体1の前面にはディスク(以下、第1の直径として例えば8cmの外径を有するディスクを小径ディスクd、第1の直径より大きい直径として例えば12cmの外径を有するディスクを大径ディスクDとし、その両者の総称を単にディスクとして符号Dを付す)を出し入れするための横長の挿入口13が開口されている。
【0019】
2はトラメカと俗称されるドライブユニットであり、このドライブユニット2は、金属製の座板21にターンテーブル22や光ピックアップ23などを一体に組み付けて構成されている。このうち、ターンテーブル22は、ディスクDを支持して回転させる円形の回転部材であり、これは座板21に固定されるスピンドルモータ24のロータ軸に直結されて一方向に回転駆動される。一方、光ピックアップ23は、ターンテーブル22で支持されたディスクDの半径方向に移動しながら、ディスクDの記録情報を読み出したり、ディスクDに対して情報の書き込みを行ったりするための電子部品ユニットであり、これは公知のようにディスクDの盤面に照射すべき光を発生するレーザダイオードなどの発光素子や、ディスクDからの反射光を受け取る受光素子などを備えている。
【0020】
又、25はターンテーブル22と協同してディスクDを回転自在に挟持するクランプ盤、26はクランプ盤25を回転自在に保持するクランプベースであり、そのクランプベース26は座板21に形成したブラケット21aにより一端部を枢支されている。これにより、クランプベース26で保持されたクランプ盤25は、図1で示される位置を待機位置として、この待機位置からターンテーブル22上のディスクDをクランプする位置まで降下することが可能とされている。
【0021】
尚、ドライブユニット2を構成する座板21は、防振ダンパ27を介してベースシャーシ11に弾性支持されており、これによりディスク駆動時における再生音の音飛びなどが防止されるようになっている。
【0022】
3は、上記のように構成されるドライブユニット2と筐体1に開口した挿入口13との間に位置してディスクDを搬送するディスク搬送機構であり、このディスク搬送機構3は、正逆に回転駆動される送りローラ4と、天板12に取り付けられたガイド板5とを具備して構成されている。
【0023】
送りローラ4は、大径ディスクDの直径に略等しい軸長を有する細長のゴムローラであり、その回転軸4aの両端は、フラップ板41の両端に形成した左右一対のブラケット41a(図1には片方のブラケット41aのみ示される)により回転自在に支持されている。フラップ板41は、ブラケット41aの一端部においてベースシャーシ11に枢着される支点軸41bを備え、その支点軸41bを中心として上下方向に揺動可能とされている。このため、ブラケット41aで支持された送りローラ4は、図1の一点鎖線で示される退避位置と、実線で示されるディスク搬送位置との間で昇降可能とされており、実線で示されるディスク搬送位置ではガイド板5との間にディスクDを挟んで搬送することが可能とされている。
【0024】
尚、送りローラ4は、フラップ板41とベースシャーシ11との間に掛けられたバネ42によりディスク搬送位置に向けて付勢されているが、ディスクDをターンテーブル22上に案内するときには、送りローラ4が図示せぬカム部材によりバネ42の付勢力に抗して上記退避位置に向けて押し下げられ、ターンテーブル22上にディスクが載った時点では、送りローラ4が退避位置にあってディスクDから離間することとなる。逆に、ディスクDの搬送時には、バネ42の付勢力がディスクDに対して送りローラ4を押し付ける力として作用する。
【0025】
ここに、筐体1内には挿入口13側において本発明に係るディスク判別装置が設けられる。そして、そのディスク判別装置により、挿入口13に挿入された大径ディスクD/小径ディスクdの判別が自動的に行われ、その判別結果に基づいて送りローラ4やクランプ盤25の降下タイミング(例えば、上記カム部材を移動させるための図示せぬモータの起動)などが制御されるようになっているが、係るディスク判別装置の構成については後述する。
【0026】
次に、図2において、ガイド板5は左右一対のプレート部51,52と、その両者51,52の間に介在する連結部53とを合成樹脂材料から一体成形してなる。一対のプレート部51,52は、連結部53を介して連なられた薄板であり、その各表面fには連結部53側の内側端部Eiから反対側の外側端部Eoに向かって延びる稜線tを有する断面三角形の凸条51a,51b/52a,52bが形成されている。尚、図2において、ハッチングは凸条51a,51b/52a,52bを明示するためのもので、断面をあらわすものではない。
【0027】
図3から明らかなように、それら凸条51a,51b/52a,52b(図3には凸条51a,52aのみ示される)は、内側端部Eiから外側端部Eoに向かって表面fからの突出量が漸増する高さを有した傾斜状の態様であり、その各々の両端の高低差は1mm程度とされている。そして、それら凸条51a,51b/52a,52bには、搬送するディスクDの外周縁のみが摺接するのであり、これによりディスク搬送時の摩擦抵抗を軽減しながらディスクDの傷付きを防止できるようになっている。
【0028】
加えて、図3および図4から明らかなように、一対のプレート部51,52には、その表面f側において外側端部Eoから表面fと直交する方向に突出するサイドガイド54が形成され、その両者51,52のサイドガイド54に搬送中の大径ディスクDの左右外周端面が摺接することにより、そのセンタリングが行われる構成とされている。尚、小径ディスクdのセンタリングは他の手段により行われるが、その説明は省略する。
【0029】
又、図4から明らかなように、送りローラ4は中央部から両端部に向かって直径が漸増する形態とされており、これによりディスクDの他面側においても、その外周縁にのみ送りローラ4の両端部が接触する。しかして、ディスクDは、送りローラ4と凸条51a,51b/52a,52bとにより左右両側縁を均等に挟持されながら搬送されることになる。
【0030】
次に、上記ディスク判別装置の構成について言及する。図5のように、係るディスク判別装置は、ガイド板5に左右一対のスライダ61,62(第1のスライダ及び第2のスライダ)や作動板63を取り付けることにより構成されている。スライダ61,62は、図5に示される位置を初期位置として、ガイド板5の前端縁に沿って互いの間隔が広がる方向に相対移動することが可能とされ、その各一端部にはガイド板5のプレート部51,52から挿入口13の背後に向かって垂下する凸部61a,62aが形成されている。両者の凸部61a,62aは、初期位置において小径ディスクdの直径よりも短い間隔(例えば、7cmの間隔)で配列する設定となっており、挿入口13へのディスクDの挿入時には、両凸部61a,62aがディスクDの端面により押圧されてその間隔が広がり、これによりディスクDが凸部61a,62aの間を通過することが許容される。
【0031】
又、図5および図6のように、挿入口13の近傍には一方の凸部61aに係合するスイッチング操作部材64が設けられている。スイッチング操作部材64は、スライダ61と同じく挿入口13の長手方向に沿って移動可能とされていると共に、図6に示されるバネ65により同図右方に付勢されている。しかして、凸部61aがディスクDの端面により押圧されて図6の左方に移動すると、スイッチング操作部材64もバネ65の付勢力に抗して同方向に移動し、凸部61aに対するディスクDの押圧力が無くなると、その凸部61aを有するスライダ61がスイッチング操作部材64と共にバネ65の付勢力により初期位置に復帰し、その初期位置に維持されることとなる。
【0032】
一方、図6および図7のように、ベースシャーシ11の底部には、スイッチング操作部材64の移動経路に沿って2つの検出スイッチS1,S2(第1の検出スイッチ及び第2の検出スイッチ)が所定の間隔をあけて配置されている。それら検出スイッチS1,S2は、接触子cを有する接触型の検出器(例えば、マイクロスイッチ)であり、これにより一方のスライダ61の位置を検出しながら、その両者S1,S2の状態(例えば、オン−オフ状態)によって挿入口13に大径ディスクDと小径ディスクdのいずれが挿入されたかを判別することが可能とされている。
【0033】
ここに、スライダ61は、スイッチング操作部材64により検出スイッチS1がスイッチング操作(接触子cが押圧操作)される位置を第1位置、スイッチング操作部材64により検出スイッチS2の接触子cが押圧操作される位置を第2位置とし、挿入口13への小径ディスクdの挿入時に初期位置から第1位置までの移動のみ可能とされ、大径ディスクDの挿入時には初期位置から第1位置を経由して第2位置までの移動が可能とされている。
【0034】
したがって、検出スイッチS1,S2の双方がオフ状態のままであれば、挿入口13にディスクDが挿入されておらず、検出スイッチS1が「オン」してから所定時間内に検出スイッチS2が「オン」しないか、又は検出スイッチS2が「オン」せずに検出スイッチS1が「オン」から「オフ」へと変遷すれば、挿入口13に挿入されたディスクDを小径ディスクdとして判別できる。又、検出スイッチS1が「オン」してから所定時間内に検出スイッチS2が「オン」すれば、挿入口13に挿入されたディスクDを大径ディスクDとして判別できる。尚、係る動作の詳細は追って説明する。
【0035】
次に、図8および図9において、作動板63はガイド板5より若干短い帯状の薄板であり、その中央部には取付孔63aが穿設されている。そして、係る作動板63はガイド板5と天板12との間にあって、取付孔63aに通されるピン14にて天板12に枢着され、そのピン14を中心として両端が揺動可能とされている。又、作動板63の長手方向一端部には「へ」字形に曲がったカム孔63bが穿設され、他の一端部には「Z」字形のストッパ部63cと「へ」字形に曲がった突片63dとが突設されている。
【0036】
一方、スライダ62には、カム孔63bに挿入するスライドピン62bが設けられている。そして、一方のスライダ62が図8に示される初期位置にあるとき、ストッパ部63cが他方のスライダ61の移動経路上に位置して当該スライダ61の上記第2位置への移動を阻止し、スライダ62が初期位置から図8の右方に移動すると、カム孔63bに対するスライドピン62bの変位により、作動板63がピン14を中心に図8の時計回りに揺動してストッパ部63cがスライダ61の移動経路上から外れる構成とされている。尚、作動板63には、その部位をU字形に切り抜いてなる弾性接触片63eが形成されており、その弾性接触片63eが天板12に対して弾性接触することにより作動板63のがたつきが防止されるようにしてある。
【0037】
又、図8から明らかなように、ガイド板5の背面側(天板12に対向する側)には、スライダ61,62や作動板63のほか、トリガーレバー66が取り付けられている。55はトリガーレバー66の支点軸としてガイド板5(プレート部52)に突設したボスであり、トリガーレバー66はそのボス55を中心として揺動可能とされている。
【0038】
そして、図8のように一対のスライダ61,62が初期位置にあるとき、トリガーレバー66はその一端部がスライダ61の端縁部に接触すると共に、他の一端部が作動板63の突片63dに接触してボス55を中心とする揺動を規制される。一方、挿入口13へのディスクDの挿入により、スライダ62が初期位置から図8の右方に所定位置まで移動されると、上記のように作動板63がピン14を中心に揺動する。これにより、例えば小径ディスクdがスライダ62のみ移動させながら挿入された場合でも、トリガーレバー66が作動板63の突片63dにより一端部を押圧されて揺動しながら、他の一端部で初期位置にあるスライダ61を上記第1位置に向けて押圧する。要するに、小径ディスクdが図8の右側から挿入されて、その端面でスライダ62の凸部62aのみが押圧された場合でも、作動板63とトリガーレバー66を介してスライダ61を第1位置に移動させ、小径ディスクdの挿入を検出することができる。
【0039】
尚、スライダ61は上記のようにバネ65(図6参照)により初期位置に向けて付勢され、他方のスライダ62はガイド板5との間に掛け渡されるバネ67(図8参照)により初期位置に付勢されている。又、図8において、56は上記バネ65,67による付勢力に抗してスライダ61,62を初期位置に維持するべくガイド板5に形成した突片、57はスライダ61,62の移動案内をするガイドレールであり、このガイドレール57は突片56に連続してそれよりも一段低く突設され、スライダ61,62にはガイドレール57に対応して図10のようにガイド溝61c,62cが形成されている。又、図8において、58はガイドレール57に沿ってガイド板5に形成した長孔であり、この長孔58にスライダ61,62の凸部61a,62aが通されるようになっている。
【0040】
ここで、以上のように構成されるディスク判別装置に関し、図11〜図12を基にその動作、作用を説明する。先ず、図11において、小径ディスクdを挿入したときの動作について説明すると、図11(a)は、小径ディスクdを挿入口13の中央に挿入したときの状態であり、このとき左右一対のスライダ61,62は、各々その凸部61a,62aを小径ディスクdの端面により押圧されて実線で示される初期位置から一点鎖線で示されるよう互いに間隔が広がる方向に移動する。特に、一方のスライダ61に連動して図6に示したスイッチング操作部材64がスライダ61と同方向に移動し、これにより検出スイッチS1のスイッチング操作(接触子cの押圧操作)が行われる。つまり、スライダ61は、その凸部61aを小径ディスクdの端面で押圧されながら、検出スイッチS1のスイッチング操作が行われる第1位置まで移動するが、小径ディスクdの直径に関係して検出スイッチS2のスイッチング操作が行われる第2位置までには至らない。したがって、検出スイッチS1,S2に導電接続する図示せぬ制御部には、検出スイッチS1から信号が入力されるものの、その入力時点から所定時間(例えば1秒)経過しても検出スイッチS2から信号入力が行われず、このため制御部では挿入口13に小径ディスクdが挿入されたものと判断して特定の制御処理を行なう。尚、検出スイッチS1が「オン」すると、図1に示した送りローラ4が直ちに回転駆動してディスクDの引き込みを開始するが、挿入されたディスクDが小径ディスクdと判別されたとき、特定の制御処理として、小径ディスクdに対応する機種の場合、例えば送りローラ4を昇降させる図示せぬカム部材の移動開始が大径ディスクDの挿入時より早く行われ、小径ディスクdに非対応の機種では、例えば送りローラ4を逆転して中途まで搬入した小径ディスクdを挿入口13から排出する動作に移行する。
【0041】
一方、図11(b)は、挿入口13の左端から小径ディスクdを挿入したときの状態であり、このときには、一方のスライダ61のみがその凸部61aを小径ディスクdにより押圧されて他方のスライダ62から離間する方向に単独移動する。しかし、その移動経路上には作動板63のストッパ部63cが待ち受け、上記第2位置へのスライダ61の進行を阻止する。このため、スライダ61は上記第1位置まで移動するが、第2位置までには至らない。これにより、制御部では挿入口13に小径ディスクdが挿入されたものと判断して上記と同様に特定の制御処理を行なう。
【0042】
又、図11(c)は、挿入口13の右端から小径ディスクdを挿入したときの状態であり、このときには、一方のスライダ62のみがその凸部62aを小径ディスクdにより押圧されて他方のスライダ61から離間する方向に先行して移動する。スライダ62が移動を開始すると、カム孔63bに対するスライドピン62bの変位により作動板63が揺動を始め、スライダ62が所定位置に達した時点で作動板63の突片63dがトリガーレバー66の一端部を押圧する。これにより、トリガーレバー66が揺動しながらスライダ61を上記第1位置に向けて押圧することとなる。尚、図11(c)から明らかなように、小径ディスクdを挿入口13の右端(スライダ62側)から挿入した場合、作動板63が揺動してストッパ部63cがスライダ61の移動経路上から外れる状態となる位置(規制解除位置)まで移動することとなるが、このとき小径ディスクdの直径に関係してその端面によるスライダ61の凸部61aの押圧は行われず、それ故、スライダ61は上記第2位置に至らず、トリガーレバー66により上記第1位置まで移動されるに過ぎない。しかして、制御部では挿入口13に小径ディスクdが挿入されたものと判断して上記と同様に特定の制御処理を行なう。
【0043】
次に、図12において、大径ディスクDを挿入したときの動作について説明すると、大径ディスクDの挿入時には、その直径に関係して、一対のスライダ61,62の凸部61a,62aが大径ディスクDの端面にて必ず押圧される。このため、スライダ61,62は凸部61a,62aを大径ディスクDにより押圧されながら、互いに間隔が広がる方向に移動する。尚、スライダ61がストッパ部63cの位置まで移動する頃、他方のスライダ62が所定の位置まで達しており、これにより作動板63が図12に示される上記規制解除位置に揺動移動しているために、スライダ61はストッパ部63cにより進行を阻害されることなく、その凸部61aを大径ディスクDに押圧されたまま上記第2位置まで移動する。したがって、上記制御部には、検出スイッチS1,S2の双方から信号が入力される。このため制御部では挿入口13に大径ディスクDが挿入されたものと判断して大径ディスクDに対応した特定の制御処理を行なう。
【0044】
以上、本発明の実施形態を説明したが、トリガーレバー66は必ずしも必要なく、例えばスライダ61,62の初期位置の間隔を狭くし、小径ディスクdが一方のスライダ62側から挿入された場合に、他方のスライダ61がその凸部61aを小径ディスクdにより押圧されて第1位置に移動するようにしてもよく、これによればトリガーレバー66を省略しながら小径ディスクdが一方のスライダ62側から挿入され場合でも、ディスクDの挿入を検出しながら、そのディスクDが小径ディスクdであることを判別できる。
【0045】
又、検出スイッチS1,S2をスライダ61の移動経路に沿って配置し、それら検出スイッチS1,S2がスライダ61にてスイッチング操作されるようにしてもよく、これによればスイッチング操作部材64を省略することが可能となる。
【0046】
加えて、検出スイッチS1,S2は接触子cが押圧されたとき「オン」となるものに限らず、接触子cが押圧されることで「オフ」となるものでもよい。
【符号の説明】
【0047】
D 大径ディスク
d 小径ディスク
12 天板
13 挿入口
4 送りローラ
5 ガイド板
61 第1のスライダ
61a 凸部
62 第2のスライダ
62a 凸部
62b スライドピン
63 作動板
63b カム孔
63c ストッパ部
64 スイッチング操作部材
S1 第1の検出スイッチ
S2 第2の検出スイッチ
66 トリガーレバー
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスクに記録された情報を再生したり、ディスクに所望の情報を記録したりするディスク駆動装置に適用して、ディスクの種別(大小)を機器内へのディスクの挿入時に判別するディスク判別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、楽曲情報などの記録媒体として、直径12cmの光ディスク(大径ディスク)のほか、シングルCDなどと称される直径8cmの光ディスク(小径ディスク)が知られている。一方、その種のディスクに所望の情報を記録したり、その記録情報を再生したりするディスク駆動装置として、ディスクを搭載するトレーを用いず、スロットイン方式といって挿入口に挿入されたディスクを搬送機構により機器内のドライブ位置まで直接搬送するようにしたものが知られる。
【0003】
ここに、大径ディスクと小径ディスクでは、直径の相違によりドライブ位置までの到達時間が相違するので、ディスクのサイズによって搬送態様を変えてやらないと両サイズのディスクをドライブ位置に適正に配置できなくなるし、小径ディスクに対応してない機種では、小径ディスクがドライブ位置に案内されずに機器内から取り出せなくなるなどの問題を発生する。
【0004】
このため、スロットイン方式のディスク駆動装置には、通例として機器の挿入口に挿入されたディスクが大径ディスクであるか、小径ディスクであるかを判別するディスク判別装置が設けられる。
【0005】
係るディスク判別装置として、挿入口の長手方向に沿って摺動可能な左右一対のピンと、その両ピンの移動経路に沿って配置された3つのスイッチとを有し、小径ディスクの挿入時において、3つのスイッチのうち1つ若しくは2つがピンによりスイッチング操作されて「オン」となり、大径ディスクの挿入時には3つのスイッチの全てがピンによりスイッチング操作されて「オン」となるようにしたものが知られる(例えば、特許文献1)。
【0006】
そして、特許文献1によれば、それら3つのスイッチにより、挿入口に挿入されたディスクが大径ディスクと小径ディスクのいずれであるかを判別して、機器内の可動部を適正に動作させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−42399号公報(段落0018〜0021、図1〜図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1のように、大小2種類のディスクを判別するのに3つのスイッチを用いるものでは、部品点数の関係上コスト高となり、それらスイッチの出力信号を処理する電気回路も複雑になる。加えて、3つのスイッチの組み付けに関係して生産性の悪化を招き、しかも3つのスイッチを配置するスペースを確保しなければならないから機器の小型化にも支障を来たす。
【0009】
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的は可及的少数のスイッチを用いて大小2種類のディスクを正確に判別できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記目的を達成するため、
(1)第1の直径以上の外径を有するディスクd,Dが挿入口13から挿入されたときに、前記挿入されたディスクd,Dの端面により押圧され得る凸部61a,62aを有して互いの間隔が広がる方向に相対移動するスライダ61,62と、
挿入口13にディスクd,Dが挿入されたときスイッチング操作される検出スイッチS1と、
ディスクd,Dが前記第1の直径より大きい第2の直径以上の外径を有する大径ディスクDである場合に、その大径ディスクDが挿入口13に挿入されたときのみスイッチング操作される検出スイッチS2と、
挿入口13に大径ディスクDが挿入されたときのみ、スライダ61がその凸部61aを大径ディスクDで押圧されながら初期位置から検出スイッチS1のスイッチング操作が行われる第1位置を経由して検出スイッチS2のスイッチング操作が行われる第2位置まで移動することを許容する作動板63と、を備え、
作動板63は、その一端部にスライダ61が前記第2位置へ移動することを阻止するストッパ部63cを有して他の一端部がスライダ62に係合され、
スライダ62がディスクd,Dによる凸部62aの押圧により所定の位置まで移動されたとき、作動板63がスライダ62に連動して、スライダ61の移動経路上からストッパ部63cが外れスライダ61の前記第2位置への移動を許容する状態となる規制解除位置まで移動されるようにしたことを特徴とするディスク判別装置を提供する。
(2)加えて、ディスクd,Dが前記第2の直径未満の外径を有する小径ディスクdである場合に、挿入口13から小径ディスクdがその端面にてスライダ62の凸部62aのみ押圧する状態で挿入されたとき、前記規制解除位置に向かう作動板63から操作力を受けてスライダ61を前記第1位置に向けて押圧するトリガーレバー66を備えていることを特徴とする。
(3)又、検出スイッチS1,S2とスライダ61との間には、スライダ61に連動して検出スイッチS1,S2のスイッチング操作を行うスイッチング操作部材64が設けられていることを特徴とする。
(4)更に、作動板63とスライダ61,62は、正逆に回転駆動される送りローラ4と協同して挿入口13から挿入されたディスクd,Dを挟んで搬送するガイド板5に取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るディスク判別装置によれば、挿入口へのディスク挿入時において間隔が広がる方向に相対移動する第1、第2のスライダに加え、第2のスライダの移動に連動する作動板を設け、その作動板により大径ディスクの挿入時と小径ディスクの挿入時とで第1のスライダの移動位置が限定的に変化するようにしていることから、2つの検出スイッチで第1のスライダの位置を検出することにより、挿入口に挿入されたディスクが大径ディスクと小径ディスクのいずれであるかを判別することが可能となる。
【0012】
すなわち、本発明では特許文献1よりも1つ少ない2つの検出スイッチで大小2種類のディスクを判別でき、コスト削減を図ることができる。
【0013】
加えて、トリガーレバーを備える態様では、小径ディスクが挿入口の片端(第2のスライダ側)から挿入された場合でも、第2のスライダとは反対側に位置する第1のスライダを移動せしめて検出スイッチの一方をスイッチングし、小径ディスクの挿入を確実に検知することができる。
【0014】
又、第1、第2の検出スイッチのスイッチング操作が第1のスライダに連動するスイッチング操作部材により行われる態様では、検出スイッチとして、光電スイッチなどの非接触型検出器よりも廉価な接触型検出器を用いることができるほか、スイッチング操作部材の形状により検出スイッチの配置場所に関する設計上の自由度を増すことができる。
【0015】
更に、スライダや作動板をガイド板に取り付けた態様では、それらの設置に際して新たな場所を確保する必要がなく、既存のディスク駆動装置にも改造を加えずに組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るディスク判別装置を備えたディスク駆動装置の内部構造を示す側面図
【図2】ガイド板を示す平面図
【図3】図2のX−X断面図
【図4】送りローラとガイド板でディスクが挟まれた状態を示す正面図
【図5】本発明に係るディスク判別装置を組み付け状態を示す透視図
【図6】ディスク判別装置を挿入口側からみた正面概略図
【図7】検出スイッチの配置部分を示す概略図
【図8】本発明に係るディスク判別装置の構成部品の配置位置を示す説明図
【図9】作動板をガイド板側からみた平面図
【図10】一対のスライダを示す平面図
【図11】小径ディスク挿入時の動作説明図
【図12】大径ディスク挿入時の動作説明図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づき本発明を詳しく説明する。先ず、図1に本発明に係るディスク判別装置を備えた情報記録再生機器(ディスク駆動装置)の内部構造を示して、その全体構成を説明する。
【0018】
図1において、1は装置の外装を成す筐体であり、この筐体1は金属板をプレス加工して成るベースシャーシ11と、その上部を覆う天板12とにより構成され、筐体1の前面にはディスク(以下、第1の直径として例えば8cmの外径を有するディスクを小径ディスクd、第1の直径より大きい直径として例えば12cmの外径を有するディスクを大径ディスクDとし、その両者の総称を単にディスクとして符号Dを付す)を出し入れするための横長の挿入口13が開口されている。
【0019】
2はトラメカと俗称されるドライブユニットであり、このドライブユニット2は、金属製の座板21にターンテーブル22や光ピックアップ23などを一体に組み付けて構成されている。このうち、ターンテーブル22は、ディスクDを支持して回転させる円形の回転部材であり、これは座板21に固定されるスピンドルモータ24のロータ軸に直結されて一方向に回転駆動される。一方、光ピックアップ23は、ターンテーブル22で支持されたディスクDの半径方向に移動しながら、ディスクDの記録情報を読み出したり、ディスクDに対して情報の書き込みを行ったりするための電子部品ユニットであり、これは公知のようにディスクDの盤面に照射すべき光を発生するレーザダイオードなどの発光素子や、ディスクDからの反射光を受け取る受光素子などを備えている。
【0020】
又、25はターンテーブル22と協同してディスクDを回転自在に挟持するクランプ盤、26はクランプ盤25を回転自在に保持するクランプベースであり、そのクランプベース26は座板21に形成したブラケット21aにより一端部を枢支されている。これにより、クランプベース26で保持されたクランプ盤25は、図1で示される位置を待機位置として、この待機位置からターンテーブル22上のディスクDをクランプする位置まで降下することが可能とされている。
【0021】
尚、ドライブユニット2を構成する座板21は、防振ダンパ27を介してベースシャーシ11に弾性支持されており、これによりディスク駆動時における再生音の音飛びなどが防止されるようになっている。
【0022】
3は、上記のように構成されるドライブユニット2と筐体1に開口した挿入口13との間に位置してディスクDを搬送するディスク搬送機構であり、このディスク搬送機構3は、正逆に回転駆動される送りローラ4と、天板12に取り付けられたガイド板5とを具備して構成されている。
【0023】
送りローラ4は、大径ディスクDの直径に略等しい軸長を有する細長のゴムローラであり、その回転軸4aの両端は、フラップ板41の両端に形成した左右一対のブラケット41a(図1には片方のブラケット41aのみ示される)により回転自在に支持されている。フラップ板41は、ブラケット41aの一端部においてベースシャーシ11に枢着される支点軸41bを備え、その支点軸41bを中心として上下方向に揺動可能とされている。このため、ブラケット41aで支持された送りローラ4は、図1の一点鎖線で示される退避位置と、実線で示されるディスク搬送位置との間で昇降可能とされており、実線で示されるディスク搬送位置ではガイド板5との間にディスクDを挟んで搬送することが可能とされている。
【0024】
尚、送りローラ4は、フラップ板41とベースシャーシ11との間に掛けられたバネ42によりディスク搬送位置に向けて付勢されているが、ディスクDをターンテーブル22上に案内するときには、送りローラ4が図示せぬカム部材によりバネ42の付勢力に抗して上記退避位置に向けて押し下げられ、ターンテーブル22上にディスクが載った時点では、送りローラ4が退避位置にあってディスクDから離間することとなる。逆に、ディスクDの搬送時には、バネ42の付勢力がディスクDに対して送りローラ4を押し付ける力として作用する。
【0025】
ここに、筐体1内には挿入口13側において本発明に係るディスク判別装置が設けられる。そして、そのディスク判別装置により、挿入口13に挿入された大径ディスクD/小径ディスクdの判別が自動的に行われ、その判別結果に基づいて送りローラ4やクランプ盤25の降下タイミング(例えば、上記カム部材を移動させるための図示せぬモータの起動)などが制御されるようになっているが、係るディスク判別装置の構成については後述する。
【0026】
次に、図2において、ガイド板5は左右一対のプレート部51,52と、その両者51,52の間に介在する連結部53とを合成樹脂材料から一体成形してなる。一対のプレート部51,52は、連結部53を介して連なられた薄板であり、その各表面fには連結部53側の内側端部Eiから反対側の外側端部Eoに向かって延びる稜線tを有する断面三角形の凸条51a,51b/52a,52bが形成されている。尚、図2において、ハッチングは凸条51a,51b/52a,52bを明示するためのもので、断面をあらわすものではない。
【0027】
図3から明らかなように、それら凸条51a,51b/52a,52b(図3には凸条51a,52aのみ示される)は、内側端部Eiから外側端部Eoに向かって表面fからの突出量が漸増する高さを有した傾斜状の態様であり、その各々の両端の高低差は1mm程度とされている。そして、それら凸条51a,51b/52a,52bには、搬送するディスクDの外周縁のみが摺接するのであり、これによりディスク搬送時の摩擦抵抗を軽減しながらディスクDの傷付きを防止できるようになっている。
【0028】
加えて、図3および図4から明らかなように、一対のプレート部51,52には、その表面f側において外側端部Eoから表面fと直交する方向に突出するサイドガイド54が形成され、その両者51,52のサイドガイド54に搬送中の大径ディスクDの左右外周端面が摺接することにより、そのセンタリングが行われる構成とされている。尚、小径ディスクdのセンタリングは他の手段により行われるが、その説明は省略する。
【0029】
又、図4から明らかなように、送りローラ4は中央部から両端部に向かって直径が漸増する形態とされており、これによりディスクDの他面側においても、その外周縁にのみ送りローラ4の両端部が接触する。しかして、ディスクDは、送りローラ4と凸条51a,51b/52a,52bとにより左右両側縁を均等に挟持されながら搬送されることになる。
【0030】
次に、上記ディスク判別装置の構成について言及する。図5のように、係るディスク判別装置は、ガイド板5に左右一対のスライダ61,62(第1のスライダ及び第2のスライダ)や作動板63を取り付けることにより構成されている。スライダ61,62は、図5に示される位置を初期位置として、ガイド板5の前端縁に沿って互いの間隔が広がる方向に相対移動することが可能とされ、その各一端部にはガイド板5のプレート部51,52から挿入口13の背後に向かって垂下する凸部61a,62aが形成されている。両者の凸部61a,62aは、初期位置において小径ディスクdの直径よりも短い間隔(例えば、7cmの間隔)で配列する設定となっており、挿入口13へのディスクDの挿入時には、両凸部61a,62aがディスクDの端面により押圧されてその間隔が広がり、これによりディスクDが凸部61a,62aの間を通過することが許容される。
【0031】
又、図5および図6のように、挿入口13の近傍には一方の凸部61aに係合するスイッチング操作部材64が設けられている。スイッチング操作部材64は、スライダ61と同じく挿入口13の長手方向に沿って移動可能とされていると共に、図6に示されるバネ65により同図右方に付勢されている。しかして、凸部61aがディスクDの端面により押圧されて図6の左方に移動すると、スイッチング操作部材64もバネ65の付勢力に抗して同方向に移動し、凸部61aに対するディスクDの押圧力が無くなると、その凸部61aを有するスライダ61がスイッチング操作部材64と共にバネ65の付勢力により初期位置に復帰し、その初期位置に維持されることとなる。
【0032】
一方、図6および図7のように、ベースシャーシ11の底部には、スイッチング操作部材64の移動経路に沿って2つの検出スイッチS1,S2(第1の検出スイッチ及び第2の検出スイッチ)が所定の間隔をあけて配置されている。それら検出スイッチS1,S2は、接触子cを有する接触型の検出器(例えば、マイクロスイッチ)であり、これにより一方のスライダ61の位置を検出しながら、その両者S1,S2の状態(例えば、オン−オフ状態)によって挿入口13に大径ディスクDと小径ディスクdのいずれが挿入されたかを判別することが可能とされている。
【0033】
ここに、スライダ61は、スイッチング操作部材64により検出スイッチS1がスイッチング操作(接触子cが押圧操作)される位置を第1位置、スイッチング操作部材64により検出スイッチS2の接触子cが押圧操作される位置を第2位置とし、挿入口13への小径ディスクdの挿入時に初期位置から第1位置までの移動のみ可能とされ、大径ディスクDの挿入時には初期位置から第1位置を経由して第2位置までの移動が可能とされている。
【0034】
したがって、検出スイッチS1,S2の双方がオフ状態のままであれば、挿入口13にディスクDが挿入されておらず、検出スイッチS1が「オン」してから所定時間内に検出スイッチS2が「オン」しないか、又は検出スイッチS2が「オン」せずに検出スイッチS1が「オン」から「オフ」へと変遷すれば、挿入口13に挿入されたディスクDを小径ディスクdとして判別できる。又、検出スイッチS1が「オン」してから所定時間内に検出スイッチS2が「オン」すれば、挿入口13に挿入されたディスクDを大径ディスクDとして判別できる。尚、係る動作の詳細は追って説明する。
【0035】
次に、図8および図9において、作動板63はガイド板5より若干短い帯状の薄板であり、その中央部には取付孔63aが穿設されている。そして、係る作動板63はガイド板5と天板12との間にあって、取付孔63aに通されるピン14にて天板12に枢着され、そのピン14を中心として両端が揺動可能とされている。又、作動板63の長手方向一端部には「へ」字形に曲がったカム孔63bが穿設され、他の一端部には「Z」字形のストッパ部63cと「へ」字形に曲がった突片63dとが突設されている。
【0036】
一方、スライダ62には、カム孔63bに挿入するスライドピン62bが設けられている。そして、一方のスライダ62が図8に示される初期位置にあるとき、ストッパ部63cが他方のスライダ61の移動経路上に位置して当該スライダ61の上記第2位置への移動を阻止し、スライダ62が初期位置から図8の右方に移動すると、カム孔63bに対するスライドピン62bの変位により、作動板63がピン14を中心に図8の時計回りに揺動してストッパ部63cがスライダ61の移動経路上から外れる構成とされている。尚、作動板63には、その部位をU字形に切り抜いてなる弾性接触片63eが形成されており、その弾性接触片63eが天板12に対して弾性接触することにより作動板63のがたつきが防止されるようにしてある。
【0037】
又、図8から明らかなように、ガイド板5の背面側(天板12に対向する側)には、スライダ61,62や作動板63のほか、トリガーレバー66が取り付けられている。55はトリガーレバー66の支点軸としてガイド板5(プレート部52)に突設したボスであり、トリガーレバー66はそのボス55を中心として揺動可能とされている。
【0038】
そして、図8のように一対のスライダ61,62が初期位置にあるとき、トリガーレバー66はその一端部がスライダ61の端縁部に接触すると共に、他の一端部が作動板63の突片63dに接触してボス55を中心とする揺動を規制される。一方、挿入口13へのディスクDの挿入により、スライダ62が初期位置から図8の右方に所定位置まで移動されると、上記のように作動板63がピン14を中心に揺動する。これにより、例えば小径ディスクdがスライダ62のみ移動させながら挿入された場合でも、トリガーレバー66が作動板63の突片63dにより一端部を押圧されて揺動しながら、他の一端部で初期位置にあるスライダ61を上記第1位置に向けて押圧する。要するに、小径ディスクdが図8の右側から挿入されて、その端面でスライダ62の凸部62aのみが押圧された場合でも、作動板63とトリガーレバー66を介してスライダ61を第1位置に移動させ、小径ディスクdの挿入を検出することができる。
【0039】
尚、スライダ61は上記のようにバネ65(図6参照)により初期位置に向けて付勢され、他方のスライダ62はガイド板5との間に掛け渡されるバネ67(図8参照)により初期位置に付勢されている。又、図8において、56は上記バネ65,67による付勢力に抗してスライダ61,62を初期位置に維持するべくガイド板5に形成した突片、57はスライダ61,62の移動案内をするガイドレールであり、このガイドレール57は突片56に連続してそれよりも一段低く突設され、スライダ61,62にはガイドレール57に対応して図10のようにガイド溝61c,62cが形成されている。又、図8において、58はガイドレール57に沿ってガイド板5に形成した長孔であり、この長孔58にスライダ61,62の凸部61a,62aが通されるようになっている。
【0040】
ここで、以上のように構成されるディスク判別装置に関し、図11〜図12を基にその動作、作用を説明する。先ず、図11において、小径ディスクdを挿入したときの動作について説明すると、図11(a)は、小径ディスクdを挿入口13の中央に挿入したときの状態であり、このとき左右一対のスライダ61,62は、各々その凸部61a,62aを小径ディスクdの端面により押圧されて実線で示される初期位置から一点鎖線で示されるよう互いに間隔が広がる方向に移動する。特に、一方のスライダ61に連動して図6に示したスイッチング操作部材64がスライダ61と同方向に移動し、これにより検出スイッチS1のスイッチング操作(接触子cの押圧操作)が行われる。つまり、スライダ61は、その凸部61aを小径ディスクdの端面で押圧されながら、検出スイッチS1のスイッチング操作が行われる第1位置まで移動するが、小径ディスクdの直径に関係して検出スイッチS2のスイッチング操作が行われる第2位置までには至らない。したがって、検出スイッチS1,S2に導電接続する図示せぬ制御部には、検出スイッチS1から信号が入力されるものの、その入力時点から所定時間(例えば1秒)経過しても検出スイッチS2から信号入力が行われず、このため制御部では挿入口13に小径ディスクdが挿入されたものと判断して特定の制御処理を行なう。尚、検出スイッチS1が「オン」すると、図1に示した送りローラ4が直ちに回転駆動してディスクDの引き込みを開始するが、挿入されたディスクDが小径ディスクdと判別されたとき、特定の制御処理として、小径ディスクdに対応する機種の場合、例えば送りローラ4を昇降させる図示せぬカム部材の移動開始が大径ディスクDの挿入時より早く行われ、小径ディスクdに非対応の機種では、例えば送りローラ4を逆転して中途まで搬入した小径ディスクdを挿入口13から排出する動作に移行する。
【0041】
一方、図11(b)は、挿入口13の左端から小径ディスクdを挿入したときの状態であり、このときには、一方のスライダ61のみがその凸部61aを小径ディスクdにより押圧されて他方のスライダ62から離間する方向に単独移動する。しかし、その移動経路上には作動板63のストッパ部63cが待ち受け、上記第2位置へのスライダ61の進行を阻止する。このため、スライダ61は上記第1位置まで移動するが、第2位置までには至らない。これにより、制御部では挿入口13に小径ディスクdが挿入されたものと判断して上記と同様に特定の制御処理を行なう。
【0042】
又、図11(c)は、挿入口13の右端から小径ディスクdを挿入したときの状態であり、このときには、一方のスライダ62のみがその凸部62aを小径ディスクdにより押圧されて他方のスライダ61から離間する方向に先行して移動する。スライダ62が移動を開始すると、カム孔63bに対するスライドピン62bの変位により作動板63が揺動を始め、スライダ62が所定位置に達した時点で作動板63の突片63dがトリガーレバー66の一端部を押圧する。これにより、トリガーレバー66が揺動しながらスライダ61を上記第1位置に向けて押圧することとなる。尚、図11(c)から明らかなように、小径ディスクdを挿入口13の右端(スライダ62側)から挿入した場合、作動板63が揺動してストッパ部63cがスライダ61の移動経路上から外れる状態となる位置(規制解除位置)まで移動することとなるが、このとき小径ディスクdの直径に関係してその端面によるスライダ61の凸部61aの押圧は行われず、それ故、スライダ61は上記第2位置に至らず、トリガーレバー66により上記第1位置まで移動されるに過ぎない。しかして、制御部では挿入口13に小径ディスクdが挿入されたものと判断して上記と同様に特定の制御処理を行なう。
【0043】
次に、図12において、大径ディスクDを挿入したときの動作について説明すると、大径ディスクDの挿入時には、その直径に関係して、一対のスライダ61,62の凸部61a,62aが大径ディスクDの端面にて必ず押圧される。このため、スライダ61,62は凸部61a,62aを大径ディスクDにより押圧されながら、互いに間隔が広がる方向に移動する。尚、スライダ61がストッパ部63cの位置まで移動する頃、他方のスライダ62が所定の位置まで達しており、これにより作動板63が図12に示される上記規制解除位置に揺動移動しているために、スライダ61はストッパ部63cにより進行を阻害されることなく、その凸部61aを大径ディスクDに押圧されたまま上記第2位置まで移動する。したがって、上記制御部には、検出スイッチS1,S2の双方から信号が入力される。このため制御部では挿入口13に大径ディスクDが挿入されたものと判断して大径ディスクDに対応した特定の制御処理を行なう。
【0044】
以上、本発明の実施形態を説明したが、トリガーレバー66は必ずしも必要なく、例えばスライダ61,62の初期位置の間隔を狭くし、小径ディスクdが一方のスライダ62側から挿入された場合に、他方のスライダ61がその凸部61aを小径ディスクdにより押圧されて第1位置に移動するようにしてもよく、これによればトリガーレバー66を省略しながら小径ディスクdが一方のスライダ62側から挿入され場合でも、ディスクDの挿入を検出しながら、そのディスクDが小径ディスクdであることを判別できる。
【0045】
又、検出スイッチS1,S2をスライダ61の移動経路に沿って配置し、それら検出スイッチS1,S2がスライダ61にてスイッチング操作されるようにしてもよく、これによればスイッチング操作部材64を省略することが可能となる。
【0046】
加えて、検出スイッチS1,S2は接触子cが押圧されたとき「オン」となるものに限らず、接触子cが押圧されることで「オフ」となるものでもよい。
【符号の説明】
【0047】
D 大径ディスク
d 小径ディスク
12 天板
13 挿入口
4 送りローラ
5 ガイド板
61 第1のスライダ
61a 凸部
62 第2のスライダ
62a 凸部
62b スライドピン
63 作動板
63b カム孔
63c ストッパ部
64 スイッチング操作部材
S1 第1の検出スイッチ
S2 第2の検出スイッチ
66 トリガーレバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の直径以上の外径を有するディスクが挿入口から挿入されたときに、前記挿入されたディスクの端面により押圧され得る凸部を有して互いの間隔が広がる方向に相対移動する第1のスライダ及び第2のスライダと、
前記挿入口に前記ディスクが挿入されたときスイッチング操作される第1の検出スイッチと、
前記ディスクが前記第1の直径より大きい第2の直径以上の外径を有する大径ディスクである場合に、その大径ディスクが前記挿入口に挿入されたときのみスイッチング操作される第2の検出スイッチと、
前記挿入口に前記大径ディスクが挿入されたときのみ、前記第1のスライダがその凸部を前記大径ディスクで押圧されながら初期位置から前記第1の検出スイッチのスイッチング操作が行われる第1位置を経由して前記第2の検出スイッチのスイッチング操作が行われる第2位置まで移動することを許容する作動板と、を備え、
前記作動板は、その一端部に前記第1のスライダが前記第2位置へ移動することを阻止するストッパ部を有して他の一端部が前記第2のスライダに係合され、
前記第2のスライダが前記ディスクによる前記凸部の押圧により所定の位置まで移動されたとき、前記作動板が前記第2のスライダに連動して、前記第1のスライダの移動経路上から前記ストッパ部が外れ前記第1のスライダの前記第2位置への移動を許容する状態となる規制解除位置まで移動されるようにしたことを特徴とするディスク判別装置。
【請求項2】
前記ディスクが前記第2の直径未満の外径を有する小径ディスクである場合に、前記挿入口から前記小径ディスクがその端面にて前記第2のスライダの凸部のみ押圧する状態で挿入されたとき、前記規制解除位置に向かう作動板から操作力を受けて前記第1のスライダを前記第1位置に向けて押圧するトリガーレバーを備えていることを特徴とする請求項1記載のディスク判別装置。
【請求項3】
前記第1の検出スイッチ及び第2の検出スイッチと前記第1のスライダとの間には、前記第1のスライダに連動して前記第1の検出スイッチ及び第2の検出スイッチのスイッチング操作を行うスイッチング操作部材が設けられていることを特徴とする請求項1、又は2記載のディスク判別装置。
【請求項4】
前記作動板と第1のスライダ及び第2のスライダは、正逆に回転駆動される送りローラと協同して前記挿入口から挿入された前記ディスクを挟んで搬送するガイド板に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のディスク判別装置。
【請求項1】
第1の直径以上の外径を有するディスクが挿入口から挿入されたときに、前記挿入されたディスクの端面により押圧され得る凸部を有して互いの間隔が広がる方向に相対移動する第1のスライダ及び第2のスライダと、
前記挿入口に前記ディスクが挿入されたときスイッチング操作される第1の検出スイッチと、
前記ディスクが前記第1の直径より大きい第2の直径以上の外径を有する大径ディスクである場合に、その大径ディスクが前記挿入口に挿入されたときのみスイッチング操作される第2の検出スイッチと、
前記挿入口に前記大径ディスクが挿入されたときのみ、前記第1のスライダがその凸部を前記大径ディスクで押圧されながら初期位置から前記第1の検出スイッチのスイッチング操作が行われる第1位置を経由して前記第2の検出スイッチのスイッチング操作が行われる第2位置まで移動することを許容する作動板と、を備え、
前記作動板は、その一端部に前記第1のスライダが前記第2位置へ移動することを阻止するストッパ部を有して他の一端部が前記第2のスライダに係合され、
前記第2のスライダが前記ディスクによる前記凸部の押圧により所定の位置まで移動されたとき、前記作動板が前記第2のスライダに連動して、前記第1のスライダの移動経路上から前記ストッパ部が外れ前記第1のスライダの前記第2位置への移動を許容する状態となる規制解除位置まで移動されるようにしたことを特徴とするディスク判別装置。
【請求項2】
前記ディスクが前記第2の直径未満の外径を有する小径ディスクである場合に、前記挿入口から前記小径ディスクがその端面にて前記第2のスライダの凸部のみ押圧する状態で挿入されたとき、前記規制解除位置に向かう作動板から操作力を受けて前記第1のスライダを前記第1位置に向けて押圧するトリガーレバーを備えていることを特徴とする請求項1記載のディスク判別装置。
【請求項3】
前記第1の検出スイッチ及び第2の検出スイッチと前記第1のスライダとの間には、前記第1のスライダに連動して前記第1の検出スイッチ及び第2の検出スイッチのスイッチング操作を行うスイッチング操作部材が設けられていることを特徴とする請求項1、又は2記載のディスク判別装置。
【請求項4】
前記作動板と第1のスライダ及び第2のスライダは、正逆に回転駆動される送りローラと協同して前記挿入口から挿入された前記ディスクを挟んで搬送するガイド板に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のディスク判別装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−14814(P2012−14814A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−152597(P2010−152597)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】
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