説明

ディスク装置

【課題】スロットイン方式のディスク装置で、径の異なるディスクに対応でき、装置の薄型化を図りつつ、スピンドルモータへのディスクの装着動作を確実に行う。
【解決手段】内部トレイを第2のローディングスライダ69に係合させ、固定駆動ピニオン66の回転によってトラバーススライダ63をフロント側に、第1のローディングスライダ68をリア側に移動させ、移動駆動ピニオン67を第1のローディングスライダ68とともにリア側に移動させ、トラバーススライダ63のフロント側への移動によって移動駆動ピニオン67を反時計方向に回転させ、トラバーススライダ63の移動による移動駆動ピニオン67の回転と、移動駆動ピニオン67の移動による移動駆動ピニオン67の回転とによって、第2のローディングスライダ69をリア側に移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CDやDVDなどのディスク状の記録媒体への記録、または再生を行うディスク装置に関し、特に外部からディスクを直接挿入し、または直接排出できる、いわゆるスロットイン方式のディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のディスク装置として、ローディングモータによりレバー等でディスクを直接操作する、いわゆるスロットイン方式のディスク装置が存在する(例えば特許文献1)。
スロットイン方式のディスク装置は、ディスクの出し入れの操作性をよくすることに特徴がある。
【特許文献1】特開2002−352498号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1記載のディスク装置では、径の異なるディスクに対応できていなかった。
【0004】
そこで本発明は、スロットイン方式のディスク装置で、径の異なるディスクに対応するための内部トレイを確実に動作させることができるディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の本発明のディスク装置は、ベース本体と蓋体とから構成されたシャーシ外装と、前記シャーシ外装のフロント面に形成したディスク挿入口と、前記ベース本体と前記蓋体との間で変位するトラバースベースと、前記シャーシ外装のフロント側とリア側との間を前後方向に移動可能な内部トレイと、前記トラバースベースを変位させるとともに前記内部トレイを移動させるスライダー機構とを設けたディスク装置であって、前記スライダー機構を、前記トラバースベースを変位させるカム機構を備えたトラバーススライダーと、前記トラバーススライダーを動作させる固定駆動ピニオンと、前記固定駆動ピニオンによって動作する第1のローディングスライダーと、前記第1のローディングスライダーに連結されたピニオン台と、前記ピニオン台に設けられた移動駆動ピニオンと、前記移動駆動ピニオンによって動作する第2のローディングスライダーと、モーターの回転を前記固定駆動ピニオンに伝達するギア群とで構成し、前記内部トレイを前記第2のローディングスライダーに係合させ、前記固定駆動ピニオンの回転によって前記トラバーススライダーをフロント側に、前記第1のローディングスライダーをリア側に移動させ、前記移動駆動ピニオンを前記第1のローディングスライダーとともにリア側に移動させ、前記トラバーススライダーのフロント側への移動によって前記移動駆動ピニオンを反時計方向に回転させ、前記トラバーススライダーの移動による前記移動駆動ピニオンの回転と、前記移動駆動ピニオンの移動による前記移動駆動ピニオンの回転によって、前記第2のローディングスライダーをリア側に移動させることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のディスク装置おいて、前記トラバーススライダーを、前記トラバースベースの側部に、前後方向に移動可能に設け、前記第1のローディングスライダーを、前記固定駆動ピニオンをはさんで、前記トラバーススライダーと対向した位置に配置し、前記第2のローディングスライダーを、前記移動駆動ピニオンをはさんで、前記トラバーススライダーと対向した位置に配置したことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載のディスク装置おいて、前記トラバースベースの変位を行わない時も、前記トラバーススライダーを前記固定駆動ピニオンによって移動させ、前記第1のローディングスライダーが、前記固定移動スライダーから切り離され、前記移動駆動ピニオンの移動が停止した後に、前記トラバーススライダーの移動により前記移動駆動ピニオンを回転させ、前記第2のローディングスライダーをさらに移動させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、第2のローディングスライダーの移動量を、第1のローディングスライダーの移動量に対して3倍の移動量とすることができ、限られたスペースで大きなストロークを確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の第1の実施の形態によるディスク装置は、スライダー機構を、トラバースベースを変位させるカム機構を備えたトラバーススライダーと、トラバーススライダーを動作させる固定駆動ピニオンと、固定駆動ピニオンによって動作する第1のローディングスライダーと、第1のローディングスライダーに連結されたピニオン台と、ピニオン台に設けられた移動駆動ピニオンと、移動駆動ピニオンによって動作する第2のローディングスライダーと、モーターの回転を固定駆動ピニオンに伝達するギア群とで構成し、内部トレイを第2のローディングスライダーに係合させ、固定駆動ピニオンの回転によってトラバーススライダーをフロント側に、第1のローディングスライダーをリア側に移動させ、移動駆動ピニオンを第1のローディングスライダーとともにリア側に移動させ、トラバーススライダーのフロント側への移動によって移動駆動ピニオンを反時計方向に回転させ、トラバーススライダーの移動による移動駆動ピニオンの回転と、移動駆動ピニオンの移動による移動駆動ピニオンの回転によって、第2のローディングスライダーをリア側に移動させるものである。本実施の形態によれば、トラバーススライダーの移動を第2のローディングスライダーの移動にも利用することで、第2のローディングスライダーの移動量を、第1のローディングスライダーの移動量に対して3倍の移動量とすることができ、限られたスペースで大きなストロークを確保することができる。
【実施例】
【0008】
図1は本発明の一実施例におけるディスク装置のシャーシ外装を示す外観斜視図、図2は同ディスク装置のベース本体の主要部を示す概念構成図、図3は同ディスク装置の内部トレイの主要部を示す概略構成図、図4は同ディスク装置の駆動ユニットの主要部を示す概略構成図である。
まず、図1に示すように、本実施例によるディスク装置は、ベース本体11と蓋体12とからシャーシ外装10が構成され、このシャーシ外装10のフロント面にベゼル13が装着される。本実施例によるディスク装置は、ベゼル13に設けたディスク挿入口14からディスクAを直接挿入するスロットイン方式のディスク装置である。
蓋体12の中央部には、開口部15が設けられている。この開口部15は、ディスクAの中心孔よりも大きな径の円形開口である。開口部15の外周には、ベース本体11に向かって突出する凸状部16が設けられている。
【0009】
次に、図2に示すように、ベース本体11には、トラバースベース20と、内部トレイ40と、スライダー機構60が設けられている。
トラバースベース20には、スピンドルモータ21とピックアップ22とこのピックアップ22を移動させる駆動手段23とを設けている。スピンドルモータ21は、ベース本体11の略中心に位置するようにトラバースベース20の一端側に設けている。ピックアップ22は、待機状態にある時にはトラバースベース20の他端側に配置され、この待機位置からスピンドルモータ21に近接する位置まで移動可能に設けている。
トラバースベース20のリア側は、プリント基板が配設される基板ベース17となっている。スライダー機構60は、トラバースベース20と基板ベース17との間、及びトラバースベース20と基板ベース17との側部に設けられている。なお、スライダー機構60を駆動するモーター61やこのモーター61の回転を伝達するギア群62は、基板ベース17側に配置されている。
従って、ピックアップ22は、ディスク回転の中心よりも、シャーシ外装10のフロント面側(ディスク出し入れ側)に配置され、ピックアップ22、モーター61、ギア群62、及びリードスクリュー駆動機構は、ディスクの下部に配置される。トラバースベース20は、外周側よりも内周側を大きく上下動させ、ピックアップ22、モーター61、ギア群62、及びリードスクリュー駆動機構は、外周側に配置される。
内部トレイ40がシャーシ外装10のフロント面側にある時は、内部トレイ40は、スピンドルモータ21のターンテーブル中央凸部のリア側、ターンテーブルのディスク受け面の上、及びトラバースベース20の上側に配置される。また、内部トレイ40がシャーシ外装10のリア面側にある時は、内部トレイ40は、トラバースベース20の上から外れるように配置される。
【0010】
スライダー機構60を構成する第1のトラバーススライダー63は、トラバースベース20と基板ベース17との側部に、前後方向に移動可能に設けられている。また、スライダー機構60を構成する第2のトラバーススライダー64は、トラバースベース20と基板ベース17との間に、左右方向に移動可能に設けられている。第1のトラバーススライダー63と第2のトラバーススライダー64とは連結レバー65によって連結されている。第1のトラバーススライダー63には、第1のトラバーススライダー63の移動動作によって、連結レバー65が回転する部分と、連結レバー65が回転しないように位置規制される部分を有するカムが構成されている。そして、トラバースベース20が変位動作する時には、第1のトラバーススライダー63と第2のトラバーススライダー64とはともに動作し、トラバースベース20が変位動作しない時には、第1のトラバーススライダー63のみが動作する。第2のトラバーススライダー64は、第1のトラバーススライダー63とともに動作する。そして、トラバースベース20と第1のトラバーススライダー63とはカム機構(図示せず)によって連結され、またトラバースベース20と第2のトラバーススライダー64ともカム機構(図示せず)によって連結されている。またトラバースベース20は、ディスク挿入口14側において、仮想の回転支持軸Xにより回転支持されている。従って、トラバースベース20は、第1のトラバーススライダー63と第2のトラバーススライダー64との動作によって、スピンドルモータ21がベース本体11と蓋体12との間で変位する構成となっている。
【0011】
図3に示すように、内部トレイ40には、ディスクAの一方の側方端部を支持するディスク当接部41Aが旋回動作するロードレバーR(第1のディスク保持部)41と、ディスクAのリア側端部を支持するディスク当接部42Aが前後動するセレクトレバー(第2のディスク保持部)42と、ディスクAの他方の側方端部を支持するディスク当接部43Aが旋回動作するロードレバーL(第3のディスク保持部)43が設けられている。なお、ディスク当接部41Aの旋回中心が移動するため、ディスク当接部41Aは、正確な旋回動作とはならない。
図4に示すように、スライダー機構60として、固定駆動ピニオン66と、移動駆動ピニオン67と、第1のローディングスライダー68と、第2のローディングスライダー69とを備えている。固定駆動ピニオン66は、ギア群62と連結され、第1のトラバーススライダー63と第1のローディングスライダー68とを動作させる。第1のトラバーススライダー63と第1のローディングスライダー68とは、固定駆動ピニオン66をはさんで、対向した位置に配置している。移動駆動ピニオン67は、ピニオン台70に設けられ、第1のトラバーススライダー63とギア連結され、第2のローディングスライダー69を動作させる。第2のローディングスライダー69は、移動駆動ピニオン67をはさんで、第1のトラバーススライダー63と対向した位置に配置している。
なお、ピニオン台70は、第1のローディングスライダー68に設けられ、第1のローディングスライダー68とともに動作する。ピニオン台70は、第1のローディングスライダー68に前後動可能に設けられ、第1のローディングスライダー68に対して移動する時には大きな力が必要になるように付勢バネ(図示なし)等により、フロント側に付勢されて、位置が保持されている。付勢バネ等による付勢荷重は、通常の動作時にピニオン台70に掛かる荷重よりも大きく設定されており、通常の動作時にはピニオン台70はフロント側に位置が保持されている。異常時のように過大荷重の発生時には、ピニオン台70が第1のローディングスライダー68に対して移動することで破壊を防止する。付勢は、フックを横から付勢バネ(板バネ)で押し、フックが移動する時の初期動作時にはフックが傾斜面を乗り越えなくてはならないようにし、位置保持の荷重を大きくし、移動ストロークを大きく取れるようにしている。付勢は引っ張りコイルバネを併用し、乗り越え後の復帰を可能とするとともに、保持荷重を大きくしている。
内部トレイ40は、シャーシ外装10のフロント側とリア側との間を第1のローディングスライダー68と第2のローディングスライダー69によって前後に移動可能に設けている。
【0012】
図5から図10は本実施例におけるディスク装置の内部トレイの具体例を示し、図5から図7は大径ディスクの挿入状態を示す平面図、図8及び図9は小径ディスクの挿入状態を示す平面図、図10は斜視図である。
まず、図5を用いて内部トレイの構成を説明する。
内部トレイ40には、ロードレバーR41の旋回動作によって前後動するロードリンクレバー44と、ロードリンクレバー44のリア側端部のカム溝44Aとカムピン45Aによって連結されるロードリンクアーム45と、一端側をロードリンクアーム45のカムピン45Bとカム溝46Aによって連結されるリンクレバー46とを設けている。リンクレバー46の他端側にはカム溝46Bを有している。ロードレバーL43の一端側にはディスク当接部43Aを有している。また、ロードレバーL43の他端側にはカムピン43Bを有し、リンクレバー46の他端側のカム溝46Bと連結されている。カムピン45Bは、ピン45Cを中心として旋回する。
また、内部トレイ40には、逃がし溝40Aと、カム溝40B、40Cを有している。逃がし溝40Aは、リンクレバー46の一端側に設けられ、ロードリンクアーム45のカムピン45Bが干渉しないように形成している。カム溝40Bは、リンクレバー46の他端側に設けられ、ロードレバーL43のカムピン43Bが摺動する。カム溝40Cは、ロードレバーL43のカムピン43Cが摺動する。
ロードレバーR41は、軸41Bのリア側に位置するピン41Z付近を中心として概略旋回動作し、ピン41Cによってロードリンクレバー44と連結されている。すなわち、ロードレバーR41のリア側端部はピン41Zの外径をすべり、ピン41Cがロードリンクレバー44とともに前後に移動する。これによりディスク当接部41Aは概略旋回動作をする。ロードリンクアーム45は、軸45Cを中心として旋回動作する。なお、ロードリンクアーム45には、大径用規制ピン45Dと小径用規制ピン45Eを有している。大径用規制ピン45Dは、大径のディスクAが挿入された場合のディスク保持動作を行うもので、小径用規制ピン45Eは、小径のディスクBが挿入された場合のディスク保持動作を行うものである。リンクレバー46には、長手方向にガイド溝46Cを有し、内部トレイ40のピン40Dが摺動する。
【0013】
また、内部トレイ40には、セットレバー47を設けている。セットレバー47は、一端側にディスク当接部47Aを、他端側に軸47Bを有し、軸47Bを中心として回動する。
また、内部トレイ40には、ロードリンクレバー44の前後動によって変位するディテクトスイングレバー48と、セレクトレバー42とともに前後動するディテクトレバー49及びチェックスライダー50とを有している。ディテクトレバー49にはセレクトレバー42の凸部42Bを受ける溝部50Aが形成されている。この溝部50Aの一端側にはセレクトレバー42の第1の固定位置となる第1設定溝部50Bを、溝部50Aの他端側にはセレクトレバー42の第2の固定位置となる第2設定溝部50Cを有し、溝部50A、第1設定溝部50B、及び第2設定溝部50CによってZ字状の溝を形成している。
【0014】
なお、チェックスライダー50が最もリア側へ移動した時に動作するインナートレイフック(図示せず)が設けられている。このインナートレイフックは、チェックスライダー50が当接する一端にはピンを有し、支点を中心に所定角度回動可能に配置されている。また、インナートレイフックの他端には裏面側に突出させたピンを有している。このピンは、図1に示すベース本体11側の溝と係合しており、チェックレバー51がチェックスライダー50によってリア側に押されているディテクトレバー49によって回動すると、内部トレイ40のロックが外され、チェックスライダー50のリア側移動を規制する構成となっている。すなわち、ディテクトレバー49による押圧を受けない状態では、インナートレイフックのピンによって内部トレイ40はベース本体11上で固定され、ディテクトレバー49による押圧を受けた状態では、内部トレイ40はベース本体11上を移動可能で、チェックスライダー50は、内部トレイ40上での移動が規制されている。
【0015】
次に図5から図7を用いて大径ディスクの挿入動作について説明する。
図1に示すように、ディスク挿入口14からディスクを押し込むと、ディスクAは、まず、ロードレバーR41のディスク当接部41Aに当接し、つぎに、セレクトレバー42のディスク当接部42Aに当接する。さらにディスクAを押し込むと、図5に示すように、セレクトレバー42はディスクAによってリア側に押し込まれ、ロードレバーR41は軸41Bのリア側にあるピン41Z付近を中心として概略旋回動作してディスク当接部41Aが外方向に回動する。ロードレバーR41の回動によってピン41Cがフロント側に移動し、このピン41Cとともにロードリンクレバー44もフロント側に移動する。ロードリンクレバー44がフロント側に移動することで、ロードリンクアーム45はカムピン45Aがフロント側に移動し、カムピン45Bがリア側に移動する。このカムピン45Bの移動によってリンクレバー46はロードレバーL43側に移動する。そしてリンクレバー46が移動することで、ロードレバーL43のカムピン43Bはカム溝46B内を摺動してロードレバーL43をフロント側へ移動させる。ロードレバーL43がフロント側へ移動することでカムピン43Cはカム溝40C内を移動し、ロードレバーL43のロックが解除される。
【0016】
上記の動作を継続し、図6に示す状態までディスクAが押し込まれると、ロードリンクレバー44のフロント側への移動によってディテクトスイングレバー48が所定角度回動する。このディテクトスイングレバー48の回動によってディテクトレバー49は、ロードレバーL43側(図の左側)に移動させられる。ディテクトレバー49がロードレバーL43側に移動することで第1設定溝部50Bに配置されていた凸部42Bは溝部50Aに移動する。このように凸部42Bが溝部50Aに配置されることで、セレクトレバー42がディスクAによって押し込まれると、凸部42Bは溝部50A内をリア側に摺動する。なお、図6に示す状態では、ディスクAはロードレバーL43のディスク当接部43Aにも当接し、ロードレバーL43もカム溝40B内のピン43Bを中心に回動を始める。
【0017】
図7に示す状態までディスクAが押し込まれると、ディテクトスイングレバー48はディテクトレバー49を押圧し続けているので、凸部42Bは溝部50Aのリア側端部まで移動する。その後に、ディテクトレバー49のリア側端部が、内部トレイ40の後端部の傾斜カム面により、ロードレバーL43側(図の左側)に移動させられることで、第2設定溝部50Cに配置される。ディスクAが押し込まれることで、チェックスライダー50はリア側へ移動し、チェックスライダー50のリア側のカムはロードリンクアーム45のピン45Dを押し、ロードリンクアーム45を反時計周りに旋回させ、逆に回らないように固定する。ロードリンクレバー44はリア側へ移動することで、ロードレバー41のピン41Cはリア側へ移動して固定される。この時、ロードレバー41のリア側端部はピン41Zに接しているので、ディスク当接部41Aが内側へ移動して固定され、ディスクが保持される。図7は、ディスクAの内部トレイ40への保持を完了した状態を示している。
【0018】
次に図8と図9を用いて小径ディスクの挿入動作について説明する。
ディスクBを押し込むと、ディスクBは、ディスクAの場合と同様に、セレクトレバー42のディスク当接部42AとロードレバーR41のディスク当接部41Aに当接し、さらにディスクAを押し込むと、図8に示すように、セレクトレバー42はディスクBによってリア側に押し込まれ、ロードレバーR41は軸41Bのリア側にあるピン41Z付近を中心にして概略旋回動作し、ディスク当接部41Aが外方向に回動する。しかし、ロードレバーR41は、ピン41C周りに旋回するが、旋回量が小さいため、ロードリンクレバー44はフロント側へ移動しない。ロードリンクレバー44がフロント側に移動しないため、ロードリンクアーム45も回動しない。従ってリンクレバー46も移動しない。そしてリンクレバー46が移動しないので、ロードレバーL43も移動せず、カムピン43Cはロック状態が保持される。
【0019】
上記の動作を継続し、図9に示す状態までディスクBが押し込まれると、チェックスライダー50がリア側へ移動し、チェックスライダー50のリア側端部のカムがロードリンクアーム45のピン45Eを押し、ロードリンクアーム45を反時計周りに旋回させ、逆に回らないように固定する。ロードリンクレバー44がリア側へ移動することで、ロードレバー41のピン41Cがリア側へ移動し固定され、ロードレバー41のリア側端部は、ピン41Zに接し41Aが、内側へ移動して固定され、ディスクBの内部トレイへの保持を完了する。
なおロードリンクレバー44がフロント側へは移動しない(リア側へ移動する)ので、ディテクトスイングレバー48は回動せず、ディテクトレバー49は、ロードレバーR41側(図の右側)に押圧された状態を保持し、凸部42Bは第1設定溝部50Bに保持される。図9は、ディスクAの内部トレイ40への保持を完了した状態を示し、ディスクBはロードレバーR41のディスク当接部41A、セレクトレバー42のディスク当接部42A、ロードレバーL43のディスク当接部43Aによって保持されている。
図7に示す状態、及び図9に示す状態では、ディスクAの内部トレイ40への保持を完了するとともに、インナートレイフックがチェックスライダー50によってリア側に押されているディテクトレバー49による押圧を受け、インナートレイフックは所定角度回動する。インナートレイフックの回動によって内部トレイ40はベース本体11上を移動する。
【0020】
図11から図17は本実施例におけるディスク装置のスライダー機構の具体例を示し、図11はスタンバイの状態を示す要部平面図、図12は第1のローディングスライダーの移動完了状態を示す要部平面図、図13は引き込み完了手前の状態を示す要部平面図、図14は引き込み完了の状態を示す要部平面図、図15はローディング完了の状態を示す要部平面図、図16は第1のトラバーススライダー移動完了の状態を示す要部平面図、図17はイジェクト移動完了の状態を示す要部平面図である。
まず、図11を用いてスライダー機構の構成を説明する。
第1の切り換えレバー71は、一端側に軸71Aを有し、他端側にカムピン71B、71Cを有している。第1の切り換えレバー71は、軸71Aを中心に回動する。カムピン71Bは、第1のローディングスライダー68のカム溝68A内を、カムピン71Cは、第1のトラバーススライダー63のカム溝63A内を摺動する。
第2の切り換えレバー72は、反時計周りに回動する時は、まず、軸72Zを中心に回動し、所定低位置まで回動した後、軸72Yを中心に回動し、時計周りに回動する時は、軸72Yを中心に回動した後、軸72Zを中心に回動する。カムピン72Bは、第1のトラバーススライダー63に形成されたカム溝63B内を摺動する。また、第2の切り換えレバー72は、カムピン72C、72Dを有している。
ギア群62、固定駆動ピニオン66、第1の切り換えレバー71の軸71A、及び第2の切り換えレバー72の軸72Aは、ベース本体側部材11Aに固定されている。また、ベース本体側部材11Aには、内部トレイ位置検出器81、ロード完了位置検出器82、第2のローディングスライダー69のスタンバイ位置を検出するスタンバイ検出器83、及び第1のローディングスライダー68の位置を検出するイジェクト位置検出器84がそれぞれ設けられている。なおベース本体側部材11Aは、ベース本体11に固定されている。
【0021】
次に、スライダー機構の動作を説明する。
まず、内部トレイ40にディスクが保持され、内部トレイ40がベース本体11に対してリア側に向けて所定距離を押し込まれると、内部トレイ位置検出器81がディスク保持完了を検出して、モーター61が回転を開始する。
モーター61が回転を始めると、図11において、固定駆動ピニオン66が回転して、第1のトラバーススライダー63をフロント側に、第1のローディングスライダー68をリア側に移動させる。なお、移動駆動ピニオン67は、第1のローディングスライダー68とともにリア側に移動する。
この時、第1のトラバーススライダー63のフロント側への移動によって、移動駆動ピニオン67は反時計方向に回転する。第1のトラバーススライダー63の移動による移動駆動ピニオン67の回転と、移動駆動ピニオン67自体の移動による回転によって、第2のローディングスライダー69はリア側に高速で(第1のトラバーススライダー63の移動速度の3倍の速度で)移動する。なお、第1のローディングスライダー68は、第1のトラバーススライダー63の移動速度と同じ速度で、向きは反対に移動する。
【0022】
第1のローディングスライダー68は、移動完了手前で、固定駆動ピニオン66との係合が解除される。第1のローディングスライダー68のラックが固定駆動ピニオン66から外れた状態は図12に示す状態と同じである。第1のローディングスライダー68のラックが固定駆動ピニオン66から外れるタイミングで、第1の切り換えレバー71は、カムピン71Cと第1のトラバーススライダー63のカム溝63Aとの係合によって回動する。第1の切り換えレバー71のこの回動によってカムピン71Bが第1のローディングスライダー68のカム溝68B内を摺動することで、第1のローディングスライダー68をリア側へ移動させる。カム溝68Bの終端部は、第1のローディングスライダー68がカムピン71Bの旋回によって移動しないカム形状となっている。このカム溝68Bの終端部のカム形状によって第1のローディングスライダー68を、停止位置にバラツキを生じることなく固定することができる。カムピン71Bがカム溝68Bの終端部に位置することで、第1のローディングスライダー68の移動を完了する。図12はこの状態を示している。
図12に示す状態では、固定駆動ピニオン66によって第1のトラバーススライダー63はさらに移動を継続しており、移動駆動ピニオン67の回転も継続している。従って、第2のローディングスライダー69はさらにリア側に比較的低速で(第1のトラバーススライダー63の移動速度と同じ速度で)移動する。
図12に示す状態から図13に示す状態に移動する際に、第2の切り換えレバー72のカムピン72Bは、第1のトラバーススライダー63に形成されたカム溝63Bによって移動し、第2の切り換えレバー72は軸72Aのフロント側にある軸72Zを中心に回動し、第2の切り換えレバー72のカムピン72Cは、第2のローディングスライダー69のカム溝69Bと係合する。
【0023】
図13に示すように、第2の切り換えレバー72のカムピン72Cと第2のローディングスライダー69のカム溝69Bとが係合した状態で、第2の切り換えレバー72のカムピン72Bは、第1のトラバーススライダー63に形成されたカム溝63Bによってさらに移動することで、第2の切り換えレバー72は中心が、軸72Zから、カムピン72Dの内のフロント側の軸72Yに移り、軸72Yを中心にさらに回動する。カムピン72Dの内の奥側の軸72Xは、軸72Yを中心に回転する時の、切り換えレバー72の軸72Yからのずれを防止する。この第2の切り換えレバー72の回動によって、第2のローディングスライダー69はリア側にさらに移動する。カム溝69Bの終端部は、第2のローディングスライダー69がカムピン72Cの旋回によって移動しないカム形状となっている。このカム溝69Bの終端部のカム形状によって第2のローディングスライダー69を、停止位置にバラツキを生じることなく固定することができる。カムピン72Cがカム溝69Bの終端部に位置することで、第2のローディングスライダー69の移動を完了する。第2の切り換えレバー72は図示しない付勢バネにより反時計方向に付勢され、カムピン72Bが、カム溝63Bから離れた時にも位置を維持する。なお、図13の状態から図14の状態においては、第2のローディングスライダー69は移動駆動ピニオン67から切り離された状態にある。
図14に示す状態で内部トレイ40の移動は終了し、その後トラバース上昇動作を開始する。図14に示す状態から図15に示す状態までは、固定駆動ピニオン66によって第1のトラバーススライダー63はさらに移動を継続する。この第1のトラバーススライダー63の移動によって、トラバースベース20は、スピンドルモータ21がベース本体11と蓋体12との間で変位し、ディスクのチャッキングを完了する。
【0024】
ディスクの排出動作は、図15に示す状態から、逆に図14、図13、図12、図11に示す状態に動作させる。
すなわち、モーター61を逆回転させることで、第1のトラバーススライダー63をリア側に移動させる。図15から図14に示す状態では、第1のトラバーススライダー63のリア側への移動により、トラバースベース20が下げられる。
図14から図13に示す状態では、第2の切り換えレバー72の動作によって第2のローディングスライダー69を移動駆動ピニオン67に係合させる。
図13から図12に示す状態では、第1の切り換えレバー71の動作によって第1のローディングスライダー68を固定駆動ピニオン66に係合させる。
そしてさらにモーター61を逆回転させることで、図11に示す状態では、第1の切り換えレバー71の動作によって第1のトラバーススライダー63を固定駆動ピニオン66から切り離された状態にし、カム溝の終端部は、第1のトラバーススライダー63がカムピン71Cの旋回によって移動しないカム形状となっている。このカム溝の終端部のカム形状によって第1のトラバーススライダー63を、停止位置にバラツキを生じることなく固定することができる。カムピン71Cがカム溝の終端部に位置することで、第1のトラバーススライダー63のリア側への移動を完了する。
【0025】
図16は、第1のトラバーススライダー63の移動を完了した状態を示している。
図16に示す状態から図17に示す状態までは、固定駆動ピニオン66は第1のローディングスライダー68だけに回転を伝える。移動駆動ピニオン67は、第1のローディングスライダー68とともにフロント側に移動する。移動駆動ピニオン67自体の移動による回転によって、第2のローディングスライダー69は比較的高速で(第1のトラバーススライダー63の移動速度の2倍の速度で)フロント側に移動する。イジェクト位置検出器84が第1のローディングスライダー68の位置を検出するとモーター61の回転を停止する。
イジェクト完了後は、モーター61を正回転させることで、図11に示すスタンバイ状態とする。このスタンバイ状態は、スタンバイ検出器83によって第2のローディングスライダー69のスタンバイ位置を検出することで行う。スタンバイ検出器83のスイッチレバーは、リア側へ付勢されている。スイッチレバーのリア側端部は、第2のローディングスライダー69によりフロント側へ押されると、その後、第2のローディングスライダー69により斜めに押されて、フレームの斜めカム壁に沿って斜めに移動し、第2のローディングスライダー69の横に配置される。これによりスイッチレバーが移動することなく、第2のローディングスライダー69がさらにフロント側へ移動可能になる。第2のローディングスライダー69がリア側へ移動し、スタンバイ位置近くに来ると、スイッチレバーが移動可能になり、付勢力により、フレームの斜めカム壁に沿って斜めリア側に移動し、第2のローディングスライダー69とともに、リア側へ移動する。第2のローディングスライダー69がスタンバイ位置に来た時に、ともに移動しているスイッチレバーの前部の移動をスタンバイ検出器83が検出し、スタンバイ位置を検出する。
【0026】
イマージェンシーイジェクトは、図15に示す状態から、図16に示す状態に第1のトラバーススライダー63をリア側へ押して移動させることで行う。
トラバーススライダー63の移動により、ローディングスライダーを移動させる時、3倍速で移動させる部分を持つことにより、少しのトラバーススライダー63の移動により、スタンバイ位置よりフロント側への排出を実現する。この時、固定駆動ギア66は逆回転し、モーターギア部は、出力側からの力で、逆回転可能になっている。
イマージェンシーイジェクト時には、モーター駆動時に第1の切り換えレバー71の動作によって第1のトラバーススライダー63が移動させられる位置から、さらにリア側へ第1のトラバーススライダー63を押して移動させることで、第1の切り換えレバー71をさらに回転させ、第1のローディングスライダー68をさらにフロント側へ移動させ、第2のローディングスライダー69をさらにフロント側へ移動させ、移動距離を大きくしている。
イマージェンシーイジェクトでは、スタンバイ位置よりもフロント側まで、ローディングスライダーを移動させる。これにより、内部トレイ40は、フロント位置に配置され、ディスクの保持は解除され、セレクトレバー42は内部トレイ40上で、ディスクを少しフロント側へ移動させた位置まで移動させられる。この時セレクトレバー等のフロント側への付勢により、ディスクはフロント側へ付勢され、ディスクの移動の摩擦抵抗が少ない時には、ディスクはイジェクト位置まで排出される。
【0027】
以上のように本実施例によれば、第2のローディングスライダー69の移動量を、第1のローディングスライダー68の移動量に対して3倍の移動量とすることができ、限られたスペースで大きなストロークを確保することができる。
また、本実施の形態によれば、第1のトラバーススライダー63、第1のローディングスライダー68、及び第2のローディングスライダー69を前後方向の動きとすることで、フロント面からの押し込み操作による手動動作が可能な構成を実現できる。
また、本実施の形態によれば、第1のトラバーススライダー63を第2のローディングスライダー69の移動にも利用することで、第2のローディングスライダー69の移動量を大きくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、CD、DVD等のディスク状記録媒体の記録または再生を行うディスク装置に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施例におけるディスク装置のシャーシ外装を示す外観斜視図
【図2】同ディスク装置のベース本体の主要部を示す概念構成図
【図3】同ディスク装置の内部トレイの主要部を示す概略構成図
【図4】同ディスク装置の駆動ユニットの主要部を示す概略構成図
【図5】同ディスク装置の内部トレイにおける大径ディスクの挿入状態を示す平面図
【図6】同ディスク装置の内部トレイにおける大径ディスクの挿入状態を示す平面図
【図7】同ディスク装置の内部トレイにおける大径ディスクの挿入状態を示す平面図
【図8】同ディスク装置の内部トレイにおける小径ディスクの挿入状態を示す平面図
【図9】同ディスク装置の内部トレイにおける小径ディスクの挿入状態を示す平面図
【図10】同ディスク装置の内部トレイを示す斜視図
【図11】同ディスク装置のスタンバイ状態を示すスライダー機構の要部平面図
【図12】同ディスク装置のローディングスライダー移動完了状態を示すスライダー機構の要部平面図
【図13】同ディスク装置の引き込み完了手前の状態を示すスライダー機構の要部平面図
【図14】同ディスク装置の引き込み完了状態を示すスライダー機構の要部平面図
【図15】同ディスク装置のローディング完了状態を示すスライダー機構の要部平面図
【図16】同ディスク装置の第1のトラバーススライダー移動完了状態を示すスライダー機構の要部平面図
【図17】同ディスク装置のイジェクト移動完了の状態を示すスライダー機構の要部平面図
【符号の説明】
【0030】
10 シャーシ外装
11 ベース本体
12 蓋体
14 ディスク挿入口
20 トラバースベース
21 スピンドルモータ
22 ピックアップ
23 駆動手段
40 内部トレイ
41 ロードレバーR
41A、42A ディスク当接部
42 セレクトレバー
60 スライダー機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース本体と蓋体とから構成されたシャーシ外装と、
前記シャーシ外装のフロント面に形成したディスク挿入口と、
前記ベース本体と前記蓋体との間で変位するトラバースベースと、
前記シャーシ外装のフロント側とリア側との間を前後方向に移動可能な内部トレイと、
前記トラバースベースを変位させるとともに前記内部トレイを移動させるスライダー機構とを設けたディスク装置であって、
前記スライダー機構を、
前記トラバースベースを変位させるカム機構を備えたトラバーススライダーと、
前記トラバーススライダーを動作させる固定駆動ピニオンと、
前記固定駆動ピニオンによって動作する第1のローディングスライダーと、
前記第1のローディングスライダーに連結されたピニオン台と、
前記ピニオン台に設けられた移動駆動ピニオンと、
前記移動駆動ピニオンによって動作する第2のローディングスライダーと、
モーターの回転を前記固定駆動ピニオンに伝達するギア群とで構成し、
前記内部トレイを前記第2のローディングスライダーに係合させ、
前記固定駆動ピニオンの回転によって前記トラバーススライダーをフロント側に、前記第1のローディングスライダーをリア側に移動させ、前記移動駆動ピニオンを前記第1のローディングスライダーとともにリア側に移動させ、前記トラバーススライダーのフロント側への移動によって前記移動駆動ピニオンを反時計方向に回転させ、前記トラバーススライダーの移動による前記移動駆動ピニオンの回転と、前記移動駆動ピニオンの移動による前記移動駆動ピニオンの回転とによって、前記第2のローディングスライダーをリア側に移動させることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記トラバーススライダーを、前記トラバースベースの側部に、前後方向に移動可能に設け、前記第1のローディングスライダーを、前記固定駆動ピニオンをはさんで、前記トラバーススライダーと対向した位置に配置し、前記第2のローディングスライダーを、前記移動駆動ピニオンをはさんで、前記トラバーススライダーと対向した位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
【請求項3】
前記トラバースベースの変位を行わない時も、前記トラバーススライダーを前記固定駆動ピニオンによって移動させ、前記第1のローディングスライダーが、前記固定移動スライダーから切り離され、前記移動駆動ピニオンの移動が停止した後に、前記トラバーススライダーの移動により前記移動駆動ピニオンを回転させ、前記第2のローディングスライダーをさらに移動させることを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−165867(P2008−165867A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−352532(P2006−352532)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】