説明

ディスプレイ装置及びディスプレイシステム、およびその外部装置認識方法

【課題】低費用で実現可能であり、使用者が選択したディスプレイイメージを認識することができるディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】ディスプレイ装置は、NFC装置を搭載した外部装置の位置を認識することができ、複数のNFCタッグを含むディスプレイ部110と、複数のNFCタッグのうち外部装置によって活性化されたNFCタッグの電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知する複数のセンサ120、130と、複数のセンサ120、130の感知結果に基づいて、外部装置に隣接したNFCタッグの位置を決める判断部140と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスプレイ装置に係り、さらに具体的には、外部装置を認識することができるディスプレイ装置及びディスプレイシステム、およびその外部装置認識方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、ディスプレイ装置で使用者が選択したディスプレイイメージを感知するためにタッチスクリーン(touch screen)方式が多用されている。タッチスクリーン方式を用いるディスプレイ装置は使用者の接触を感知することによって、使用者が選択したディスプレイイメージを認識することができる。しかし、タッチスクリーン方式はタッチスクリーンパネルの高い価格によって、多様な分野に適用されるのに限界がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国特許出願公開第10−2009−0071315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上述の問題点を解決するために、低費用で実現可能であり、使用者が選択したディスプレイイメージを認識することができるディスプレイ装置及びディスプレイシステム、およびその外部装置認識方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態に係るNFC装置を搭載した外部装置の位置を認識することができるディスプレイ装置は、第1方向に延長された第1導電ライン、第2方向に延長された第2導電ライン、及び前記第1導電ラインと第2導電ラインとの交差点に配置された複数のNFCタッグを含み、前記複数のNFCタッグのうち前記外部装置によって活性化されたNFCタッグの電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知して、前記外部装置の位置を認識する。
【0006】
実施形態として、前記第1導電ラインに接続されており、前記活性化されたNFCタッグに対応する電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知する第1センサと、前記第2導電ラインに接続されており、前記活性化されたNFCタッグに対応する電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知する第2センサとをさらに含む。
【0007】
実施形態として、前記第1センサの感知結果に基づいて、前記活性化されたNFCタッグの行情報を判断し、前記第2センサの感知結果に基づいて、前記活性化されたNFCタッグの列情報を判断する判断部をさらに含む。
【0008】
実施形態として、前記複数のNFCタッグのうち前記外部装置によって活性化されたNFCタッグが少なくとも2つの場合に、前記判断部は前記第1センサの感知結果と基準値とを比較して、前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグのうち選択されたNFCタッグの行情報を判断し、前記第2センサの感知結果と基準値とを比較して、前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグのうち選択されたNFCタッグの列情報を判断する。
【0009】
実施形態として、前記第1または第2センサの感知結果のうち所定のセンサの感知結果が前記基準値より大きい場合に、前記判断部は前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグのうちで前記所定のセンサに対応するNFCタッグを選択する。
【0010】
実施形態として、前記外部装置と前記外部装置によって活性化されたNFCタッグとの間にはPeer to Peer通信機能、RFID判読機能、またはカードエミュレーション機能のうちの少なくとも1つが実行される。
【0011】
本発明の実施形態に係るディスプレイシステムは、NFC装置を搭載した外部装置及び前記外部装置の位置を認識するディスプレイ装置を含み、前記ディスプレイ装置は複数のNFCタッグを含むディスプレイ部と、前記複数のNFCタッグのうち前記外部装置によって活性化されたNFCタッグの電流、電圧または電力のうちの少なくとも1つを感知する複数のセンサと、前記複数のセンサの感知結果に基づいて、前記外部装置によって活性化されたNFCタッグの位置を判断する判断部とを含む。
【0012】
実施形態として、前記複数のNFCタッグと前記複数のセンサとの間に接続された導電ラインをさらに含み、前記導電ラインは行方向に延長された第1導電ライン及び列方向に延長された第2導電ラインを含み、前記第1及び第2導電ラインは各々一定の間隔に配置されている。
【0013】
実施形態として、前記複数のNFCタッグは前記第1導電ラインと前記第2導電ラインとの交差点に位置している。
【0014】
実施形態として、前記複数のセンサは前記第1導電ラインに接続された第1センサ及び前記第2導電ラインに接続された第2センサを含み、前記判断部は前記第1センサの感知結果に基づいて、前記外部装置によって活性化されたNFCタッグの行情報を判断し、前記第2センサの感知結果に基づいて前記外部装置によって活性化されたNFCタッグの列情報を判断する。
【0015】
実施形態として、前記複数のNFCタッグのうち前記外部装置によって活性化されたNFCタッグが少なくとも2つの場合に、前記判断部は前記複数のセンサの感知結果を基準値と比較して、前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグのうち選択されたNFCタッグを決める。
【0016】
実施形態として、前記複数のセンサのうち所定のセンサの感知結果が前記基準値より大きい場合に、前記判断部は前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグのうち前記所定のセンサに対応するNFCタッグを選択する。
【0017】
実施形態として、前記複数のNFCタッグに一対一で接続された導電ラインをさらに含み、前記複数のセンサは前記導電ラインを通じて伝達された電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知する。
【0018】
実施形態として、前記複数のNFCタッグは前記ディスプレイ部の正面または背面に位置することを特徴とする。
【0019】
実施形態として、前記外部装置と前記外部装置によって活性化されたNFCタッグとの間にはPeer to Peer通信機能、RFID判読機能、またはカードエミュレーション機能のうちの少なくとも1つが実行される。
【0020】
本発明の実施形態に係るNFC装置を搭載した外部装置の位置認識方法は、前記外部装置に応答して、複数のNFCタッグのうち所定のNFCタッグが活性化される段階と、前記活性化されたNFCタッグの電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知して、前記外部装置の位置を認識する段階とを含む。
【0021】
実施形態として、前記複数のNFCタッグは第1方向に延長された第1導電ラインと第2方向に延長された第2導電ラインとの交差点に位置し、前記外部装置の位置を認識する段階は前記第1導電ラインを通じて感知された感知結果に基づいて前記活性化されたNFCタッグの行情報を判断する段階と、前記第2導電ラインを通じて感知された感知結果に基づいて前記活性化されたNFCタッグの列情報を判断する段階とを含む。
【0022】
実施形態として、前記複数のNFCタッグのうち活性化されたNFCタッグが少なくとも2つの場合に、前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグに対応する感知結果を基準値と各々比較する段階をさらに含む。
【0023】
実施形態として、前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグに対応する感知結果のうち所定の活性化されたNFCタッグに対応する感知結果が基準値より大きい場合に、前記所定の活性化されたNFCタッグの位置情報に基づいて前記外部装置の位置を認識する。
【0024】
実施形態として、前記複数のNFCタッグは複数の導電ラインに一対一で接続され、前記外部装置の位置を認識する段階は前記複数の導電ラインのうち活性化された導電ラインに対応するNFCタッグの位置情報に基づいて前記外部装置の位置を認識する。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施形態に係るディスプレイ装置は複数のNFCタッグを含む。したがって、使用者はNFC装置が搭載された携帯端末機などを利用してNFCタッグに対応するディスプレイイメージを選択することができる。したがって、本発明の実施形態に係るディスプレイ装置はNFCタッグを用いるので、タッチスクリーン方式に比較して低費用で実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態に係るディスプレイ装置を示すブロック図。
【図2】図1のディスプレイ装置をさらに詳細に説明するためのブロック図。
【図3】図1のディスプレイ装置の動作を説明するためのブロック図。
【図4】図3のディスプレイ装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図5】図1のディスプレイ装置の動作を説明するためのブロック図。
【図6】図5のディスプレイの装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】本発明の他の実施形態に係るディスプレイ装置を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者が本発明の技術的思想を容易に実施することができるほどに詳細に説明するために、本発明の実施形態は添付の図面を参照して説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施形態に係るディスプレイ装置を示すブロック図である。図1に示すように、ディスプレイ装置100はディスプレイ部110と、ロー感知部120と、コラム感知部130と、判断部140と、制御部150とを含んでいる。
【0029】
ディスプレイ部110は外部にディスプレイイメージ(display image)を提供する。例えば、ディスプレイ部110は使用者が選択するための少なくても2つのディスプレイイメージを提供する。
【0030】
また、ディスプレイ部110は複数のNFCタッグを含んでいる。ここで、NFCタッグは受動タッグとして動作可能な所定のNFC装置またはNFCチップを意味する。NFCタッグは各々ディスプレイ部110に表示されたディスプレイイメージに対応する。ディスプレイ装置100は活性化されたNFCタッグの位置を判断することによって、使用者によって選択されたディスプレイイメージを感知する。
【0031】
詳細に説明すれば、NFC(Near Field Communication)はRFID(RFIDentification)技術の1つとして、移動通信端末機やPCなどが13.56MHz帯域の周波数を用いて近距離で低電力でデータを伝送することができる非接触式近距離無線通信を意味する。
【0032】
NFC装置が搭載された携帯端末機がディスプレイ部110に接近すると、携帯端末機のNFC装置と携帯端末機に隣接したNFCタッグとの間には誘導起電力が発生する。すなわち、携帯端末機と隣接したNFCタッグは活性化される。
【0033】
この場合に、ディスプレイ装置100は誘導起電力によって生成された電流、電圧または電力のうちの少なくとも1つを感知して活性化されたNFCタッグの位置を判断する。言い換えれば、ディスプレイ装置100はディスプレイ部110のディスプレイイメージのうち携帯端末機と隣接したディスプレイイメージを判断する。
【0034】
一方、NFCタッグはディスプレイ部110の正面または背面に位置することができる。また、NFCタッグはイメージタッグ、電子タッグなどを含むことができる。ディスプレイ部110は 図2を参照してより詳細に説明する。
【0035】
ロー感知部120及びコラム感知部130はディスプレイ部110に接続されている。例えば、ロー感知部120及びコラム感知部130は導電ラインを通じてディスプレイ部110のNFCタッグに接続されている。ロー感知部120及びコラム感知部130は活性化されたNFCタッグに対応する電流、電圧または電力のうちの少なくとも1つを感知する。
【0036】
詳細に説明すれば、NFC装置が搭載された携帯端末機がディスプレイ部110に接近すると、ロー感知部120及びコラム感知部130は誘導起電力によって生成された電流、電圧または電力のうちの少なくとも1つを感知する。例えば、ロー感知部120及びコラム感知部130は誘導起電力によって生成された電流を感知することができる。また、ロー感知部120及びコラム感知部130は感知した電流に対応するコラム感知信号CSS(Column Sensing Signal)及びロー感知信号RSS(Row Sensing Signal)を判断部140に各々伝達する。ロー感知部120及びコラム感知部130は以下の図2を参照して詳細に説明する。
【0037】
判断部140はロー感知部120及びコラム感知部130に接続されている。判断部140にはロー感知部120及びコラム感知部130からコラム感知信号CSS(Column Sensing Signal)及びロー感知信号RSS(Row Sensing Signal)が各々伝達される。判断部140はコラム感知信号CSS及びロー感知信号RSSに基づいて活性化されたNFCタッグの位置を判断する。
【0038】
詳細に説明すれば、NFC装置が搭載された携帯端末機がディスプレイ部110に接近すると、携帯端末機に隣接したNFCタッグは活性化される。例えば、携帯端末機に隣接した1つのNFCタッグが活性化された場合、判断部140は伝達されたコラム感知信号CSS及びロー感知信号RSSに基づいて活性化されたNFCタッグの位置を判断する。これは以下の図3及び図4を参照してより詳細に説明する。
【0039】
他の例において、携帯端末機に隣接した少なくとも2つのNFCタッグが活性化された場合、判断部140にはロー感知部120及びコラム感知部130から各々少なくとも2つのコラム感知信号CSS及びロー感知信号RSSが伝達される。この場合、判断部140は伝達されたコラム感知信号CSS及びロー感知信号RSSを各々基準信号RS(Reference Signal)と比較して活性化されたNFCタッグのうち選択されたNFCタッグの位置を判断する。これは以下の図5及び図6を参照してより詳細に説明する。
【0040】
制御部150には判断部140から活性化されたNFCタッグの位置情報が伝達される。制御部150は活性化されたNFCタッグの位置情報及びこれに対応するディスプレイイメージを利用してディスプレイ装置100の全般的な動作を制御する。
【0041】
例えば、制御部150はディスプレイ部110のディスプレイイメージのうち活性化されたNFCタッグに対応するディスプレイイメージが認識されるようにディスプレイ装置100を制御する。言い換えれば、制御部110はディスプレイ装置100がタッチスクリーン(touch screen)と類似した動作をするように制御する。但し、本発明の実施形態に係るディスプレイ装置100はタッチスクリーン方式と異なり、近距離非接触無線通信が可能である。
【0042】
他の例として、制御部150は携帯端末機のNFC装置と活性化されたNFCタッグとの間でデータ伝送が行われるようにディスプレイ装置100を制御する。例えば、2つ以上のNFCタッグが活性化される場合、制御部150は活性化されたNFCタッグのうち選択されたNFCタッグと携帯端末機のNFC装置との間にデータ伝送が行われるようにディスプレイ装置100を制御する。言い換えれば、制御部150は活性化されたNFCタッグのうちで非選択されたNFCタッグと携帯端末機のNFC装置との間にデータ伝送が行われないようにディスプレイ装置100を制御する。
【0043】
一方、選択されたNFCタッグと携帯端末機のNFC装置との間ではPeer to Peer通信、RFID判読機能、またはカードエミュレーション(Card Emulation)機能を実行することができるのは勿論である。
【0044】
図2は、図1のディスプレイ装置100をさらに詳細に説明するためのブロック図である。
図2に示すように、ディスプレイ部110は複数のNFCタッグ及び導電ラインRL1〜RL4、CL1〜CL4を含んでいる。導電ラインは一定の間隔で配置されており、NFCタッグは各々導電ラインに電気的に接続されている。例えば、図2では導電ラインRL1〜RL4は行方向に延長され、一定の間隔で配置されている。また、導電ラインCL1〜CL4は列方向に延長され、一定の間隔で配置されている。また、NFCタッグは導電ラインRL1〜RL4と導電ラインCL1〜CL4との交差点に配置されている。一方、NFCタッグは各々ディスプレイイメージに対応する。
【0045】
ディスプレイ部110はNFCタッグに対応するディスプレイイメージを使用者に提供する。使用者はディスプレイイメージのうちの1つを選択することができる。例えば、使用者はNFC装置が搭載された携帯端末機をディスプレイイメージに接近させることによって、ディスプレイイメージを選択することができる。この場合、該当のディスプレイイメージに対応するNFCタッグが活性化される。
【0046】
ロー感知部120及びコラム感知部130は各々複数のローセンサRS及びコラムセンサCSを含んでいる。例えば、図2においてロー感知部120は第1〜第4ローセンサRS1〜RS4を含むと仮定する。同様に、コラム感知部130は第1〜第4コラムセンサCS1〜CS4を含むと仮定する。
【0047】
ロー感知部120及びコラム感知部130は導電ラインを通じてディスプレイ部110に接続されている。具体的に、ローセンサRS及びコラムセンサCSは各々導電ラインRL1〜RL4及び導電ラインCL1〜CL4を通じてNFCタッグに接続されている。
【0048】
ローセンサRS及びコラムセンサCSは各々活性化されたNFCタッグによって生成された電流、電圧または電力のうちの少なくとも1つを感知する。ローセンサRS及びコラムセンサCSは感知した電流などに対応するコラム感知信号CSS及びロー感知信号RSSを判断部140(図1参照)に伝達する。以下、図3〜図6では本発明の技術的思想による図1のディスプレイ装置の動作をより詳細に説明する。
【0049】
一方、上述の説明は例示的なものに過ぎない。例えば、図2ではNFCタッグは一定の間隔を有する導電ラインに配置されるが、本発明の技術的思想はこれに限定されない。例えば、NFCタッグは使用の用途によって多様に配置することができる。これは以下の図7を参照してより詳細に説明する。
【0050】
図3は、図1のディスプレイ装置の動作を説明するためのブロック図である。図3では例示的に、1つのNFCタッグが活性化されると仮定する。また、簡略な説明のために、ディスプレイ部110は4X4行列構造で配置された複数のNFCタッグを含み、ロー感知部120及びコラム感知部130は誘導起電力によって生成された誘導電流を感知すると仮定する。
【0051】
図3を参照すれば、例示的に、NFC装置が搭載された携帯端末機10を(3、2)の座標を有するNFCタッグNTに接近すると仮定する。ここで、(3、2)の座標はNFCタッグNTが行方向の導電ラインのうちの3行の導電ラインと列方向の導電ラインのうちの2列の導電ラインとの交差点に位置することを意味する。
【0052】
NFC装置が搭載された携帯端末機10がNFCタッグNTに接近する場合、携帯端末機10のNFC装置とディスプレイ部110のNFCタッグとの間には誘導起電力が発生する。すなわち、NFCタッグNTが活性化される。この場合、NFCタッグNT及びNFCタッグに接続された導電ラインには誘導電流が発生する。誘導電流はNFCタッグNTに接続された導電ラインに沿ってロー感知部120及びコラム感知部130に伝達される。
【0053】
例えば、図3を参照すれば、第3ロー電流IR3が第3ローセンサRS3に伝達され、第2コラム電流IC2が第2コラムセンサCS2に伝達される。ここで、ロー電流IRは導電ラインに沿ってロー感知部120に伝達される誘導電流を意味する。コラム電流ICは導電ラインに沿ってコラム感知部130に伝達される誘導電流を意味する。
【0054】
ロー感知部120にはディスプレイ部110からロー電流IRが伝達される。ロー感知部120は伝達されたロー電流IRに対応するロー感知信号RSSを判断部140に提供する。この場合、ロー感知信号RSSは活性化されたNFCタッグNTの行位置情報を含む。
【0055】
例えば、図3を参照すれば、第3ローセンサRS3には第3ロー電流IR3が伝達され、これに対応する第3ロー感知信号RSS3を判断部140に提供する。この場合、第3ロー感知信号RSS3は活性化されたNFCタッグNTが行方向の導電ラインのうち第3行の導電ラインに位置することを示す行位置情報を含む。
【0056】
また、コラム感知部130にはディスプレイ部110からコラム電流ICが伝達される。コラム感知部130は伝達されたコラム電流ICに対応するコラム感知信号CSSを判断部140に提供する。この場合、コラム感知信号CSSは活性化されたNFCタッグNTの列位置情報を含む。
【0057】
例えば、図3を参照すれば、第2コラムセンサCS2には第2コラム電流IC2が伝達され、これに対応する第2コラム感知信号CSS2を判断部140に提供する。この場合、第2コラム感知信号CSS2は活性化されたNFCタッグNTが列方向の導電ラインのうち第2列の導電ラインに位置することを示す列位置情報を含む。
【0058】
判断部140にはロー感知部120及びコラム感知部130から各々ロー感知信号RSS及びコラム感知信号CSSが伝達される。判断部140はロー感知信号RSS及びコラム感知信号CSSに基づいて、活性化されたNFCタッグNTの位置を判断する。
【0059】
例えば、図3を参照すれば、判断部140には第3ローセンサRS3及び第2コラムセンサCS2から各々第3ロー感知信号RSS3及び第2コラム感知信号CSS2が伝達される。第3ロー感知信号RSS3及び第2コラム感知信号CSS2が各々活性化されたNFCタッグNTの行情報及び列情報を含むので、判断部140はNFCタッグNTが(3、2)の座標に位置することを判断することができる。
【0060】
上述のように、本発明の技術的思想の実施形態に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ部110のNFC装置のうち活性化されたNFC装置の位置情報を判断することができる。したがって、本発明の技術的思想の実施形態に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ部のディスプレイイメージのうちで使用者によって選択されたディスプレイイメージを認識することができる。
【0061】
一方、上述の説明は例示的なことに過ぎない。例えば、図3では携帯端末機10を携帯電話として示しているが、これに限定されない。例えば、携帯端末機10は携帯電話、PCS端末機、PMP端末機、PDA端末機、ノートブックなどのようなNFC装置が搭載可能なすべての移動通信端末機を含むことができる。
【0062】
図4は、図3のディスプレイ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
110段階において、NFCタッグが活性化される。すなわち、使用者がNFC装置をNFCタッグに接近させる場合、NFC装置に隣接したNFCタッグが活性化される。ここで、NFC装置は携帯電話などの携帯端末機に搭載されたNFC装置を意味する。この場合、例えば、図3を参照すれば、NFC装置に隣接したNFCタッグには誘導電流(induced current)が発生する。
【0063】
120段階において、誘導電流(induced current)が感知部(sensingunit)で感知される。例えば、図3を参照すれば、誘導電流のうちロー電流IRがロー感知部120で感知される。また、誘導電流のうちコラム電流ICがコラム感知部130で感知される。
【0064】
130段階において、伝達された誘導電流に基づいて、活性化されたNFCタッグの位置が判断される。例えば、図3を参照すれば、ロー感知部120は伝達されたロー電流IRに対応するロー感知信号RSSを判断部140に伝達する。コラム感知部130は伝達されたコラム電流ICに対応するコラム感知信号CSSを判断部140に伝達する。
【0065】
この場合、ロー感知信号RSS及びコラム感知信号CSSは各々活性化されたNFCタッグの行位置情報及び列位置情報を含む。したがって、判断部140は伝達されたロー感知信号RSS及びコラム感知信号CSSに基づいて活性化されたNFCタッグの位置を判断することができる。
【0066】
図5は、図1のディスプレイ装置の動作を説明するためのブロック図である。図5では例示的に、3つのNFCタッグが活性化されると仮定する。また、簡略な説明のために、ディスプレイ部110は4X4行列構造で配置された複数のNFCタッグを含み、ロー感知部120及びコラム感知部130は誘導起電力によって生成された誘導電流を感知すると仮定する。
【0067】
図5を参照すれば、NFC装置が搭載された携帯端末機10が(2、3)の座標を有する第1NFCタッグNT1に接近すると仮定する。すなわち、使用者が第1NFCタッグNT1を選択すると仮定する。NFC装置が搭載された携帯端末機10が第1NFCタッグNT1に接近する場合、第1NFCタッグNT1が活性化される。この場合、第1NFCタッグNT1及び第1NFCタッグNT1に接続された導電ラインには誘導電流が発生する。
【0068】
ところで、この場合に、第1NFCタッグNT1だけではなく、第1NFCタッグNT1に隣接したNFCタッグが活性化され得る。例えば、NFCタッグがディスプレイ部110上で狭い間隔に配置されている場合に、使用者によって選択されたNFCタッグだけではなく、選択されたNFCタッグに隣接したNFCタッグも活性化され得る。
【0069】
例えば、図5を参照すれば、使用者によって選択された第1NFCタッグNT1だけではなく、第1NFCタッグNT1に隣接した第2及び第3NFCタッグNT2、NT3も活性化される。この場合、第2NFCタッグNT2及び第2NFCタッグNT2に接続された導電ラインには誘導電流が発生する。また、第3NFCタッグNT3及び第3NFCタッグNT3に接続された導電ラインには誘導電流が発生する。
【0070】
結果的に、NFC装置が搭載された携帯端末機10が第1NFCタッグNT1に接近する場合、第1〜第3NFCタッグNT1〜NT3が活性化される。この場合、第2ロー電流IR2及び第3ロー電流IR3がロー感知部120に伝達される。また、第2コラム電流IC2及び第3コラム電流IC3がコラム感知部130に伝達される。
【0071】
一方、使用者によって選択された第1NFCタッグNT1の誘導起電力は使用者によって非選択された第2及び第3NFCタッグNT2、NT3の誘導起電力より大きい。したがって、第1NFCタッグNT1に対応する第2ロー電流IR2の大きさは第3ロー電流IR3の大きさより大きい。同様に、第1NFCタッグNT1に対応する第3コラム電流IC3の大きさは第2コラム電流IC2の大きさより大きい。
【0072】
ロー感知部120にはディスプレイ部110からロー電流IRが伝達される。ロー感知部120は伝達されたロー電流IRに対応するロー感知信号RSSを判断部140に提供する。この場合、ロー感知信号RSSは活性化されたNFCタッグNTの行位置情報を含む。また、ロー感知信号RSSは伝達されたロー電流IRの大きさに対する情報を含む。
【0073】
例えば、図5を参照すれば、第2ローセンサRS2には第2ロー電流IR2が伝達され、第2ロー電流IR2に対応する第2ロー感知信号RSS2を判断部140に伝達する。この場合、第2ロー感知信号RSS2は活性化された第1及び第3NFCタッグNT1、NT3が行方向の導電ラインのうち第2行の導電ラインに位置することを示す行位置情報を含む。また、第2ロー感知信号RSS2は伝達された第2ロー電流IR2の大きさに対する情報を含む。
【0074】
同様に、第3ローセンサRS3には第3ロー電流IR3が伝達され、第3ロー電流IR3に対応する第3ロー感知信号RSS3を判断部140に伝達する。この場合、第3ロー感知信号RSS3は活性化された第2NFCタッグNT2が行方向の導電ラインのうち第3行の導電ラインに位置することを示す行位置情報を含む。また、第3ロー感知信号RSS3は伝達された第3ロー電流IR3の大きさに対する情報を含む。
【0075】
コラム感知部130にはディスプレイ部110からコラム電流ICが伝達される。コラム感知部130は伝達されたコラム電流ICに対応するコラム感知信号CSSを判断部140に提供する。この場合、コラム感知信号CSSは活性化されたNFCタッグNTの列位置情報を含む。また、コラム感知信号CSSは伝達されたコラム電流ICの大きさに対する情報を含む。
【0076】
例えば、図5を参照すれば、第2及び第3コラムセンサCS2、CS3には各々第2及び第3コラム電流IC2、IC3が各々伝達され、第2及び第3コラム感知信号CSS2、CSS3を判断部140に各々伝達する。これは上述のローセンサRSの動作と類似であるので、詳細な説明は省略する。但し、第2及び第3コラム感知信号CSS2、CSS3は活性化されたNFCタッグのコラム位置情報だけではなく、第2及び第3コラム電流IC2、IC3の大きさに対する情報を各々含む。
【0077】
判断部140にはロー感知部120及びコラム感知部130から各々ロー感知信号RSS及びコラム感知信号CSSが伝達される。判断部140はロー感知信号RSS及びコラム感知信号CSSに基づいて、活性化されたNFCタッグのうち使用者によって選択されたNFCタッグの位置を判断する。
【0078】
詳細に説明すれば、判断部140にはロー感知部120から複数のロー感知信号RSSが印加される。この場合、判断部140はロー感知信号RSSに対応するロー電流IRの大きさと基準電流(reference current)の大きさとを比較して、使用者によって選択されたNFCタッグの行情報を判断する。
【0079】
ロー電流IRの大きさが基準電流の大きさより大きい場合、判断部140は該当のロー電流IRに対応するNFCタッグを使用者によって選択されたNFCタッグと判断する。反対に、ロー電流IRの大きさが基準電流の大きさより小さい場合、判断部140は該当のロー電流IRに対応するNFCタッグを使用者によって選択されないNFCタッグと判断する。この場合、基準電流の大きさは使用者によって選択されたロー電流より小さく、使用者によって選択されないロー電流より大きく適切に選択される。
【0080】
例えば、図5を参照すれば、判断部140には第2及び第3ローセンサRS2、RS3から各々第2及び第3ロー感知信号RSS2、RSS3が伝達される。この場合、第2及び第3ロー感知信号RSS2、RSS3は各々第2及び第3ロー電流IR2、IR3の大きさに対する情報を含む。したがって、判断部140は第2及び第3ロー感知信号RSS2、RSS3に基づいて、第2及び第3ロー電流IR2、IR3の大きさを基準電流(reference current)の大きさと比較する。
【0081】
この場合、第2ロー電流IR2の大きさは基準電流の大きさより大きい。これは第1NFCタッグNT1に対応する誘導起電力の強さが第2NFCタッグNT2に対応する誘導起電力の強さより大きいことからである。すなわち、NFC装置が搭載された携帯端末機10が第1NFCタッグNT1に最も隣接することからである。
【0082】
したがって、判断部140は第2ロー感知信号RSS2に含まれた行情報が使用者によって選択されたNFCタッグの行情報と判断する。すなわち、判断部140は使用者によって選択されたNFCタッグが行方向の導電ラインのうち第2行の導電ラインに位置すると判断する。
【0083】
一方、第3ロー電流IR3の大きさは基準電流より小さい。したがって、判断部140は第3ロー感知信号RSS3に含まれた行情報は使用者によって選択されないNFCタッグの行情報と判断する。
【0084】
続いて、図5を参照すれば、判断部140にはコラム感知部130から複数のコラム感知信号CSSが印加される。この場合、判断部140はコラム感知信号CSSに対応するコラム電流ICの大きさと基準電流(reference current)の大きさとを比較して、使用者によって選択されたNFCタッグの列情報を判断する。
【0085】
例えば、図5を参照すれば、判断部140は第2及び第3コラム電流IC2、IC3の大きさを基準電流の大きさと比較して、使用者によって選択されたNFCタッグの列情報を判断する。例えば、第3コラム電流IC3の大きさが基準電流の大きさより大きく、第2コラム電流IC2の大きさが基準電流より小さい場合、判断部140は第3コラム感知信号CSS3に含まれた列情報が使用者によって選択されたNFCタッグの列情報と判断する。これは上述の選択されたNFCタッグの行情報を判断する判断部140の動作と類似であるので、詳細な説明は省略する。
【0086】
結果的に、判断部140はロー電流IRの大きさ及びコラム電流ICの大きさを基準電流の大きさと比較することによって、選択されたNFCタッグの行情報及び列情報を判断することができる。例えば、図5を参照すれば、判断部140は使用者によって選択されたNFCタッグが(2、3)の座標に位置すると判断する。
【0087】
図6は、図5のディスプレイの装置の動作を説明するためのフローチャートである。
210段階において、NFCタッグが活性化される。すなわち、使用者がNFC装置をNFCタッグに接近させる場合、NFC装置に隣接したNFCタッグが活性化される。ここで、NFC装置は携帯電話などの携帯端末機に搭載されたNFC装置を意味する。NFC装置がNFCタッグに接近すれば、NFC装置に隣接したNFCタッグが活性化される。
【0088】
この場合、例えば、図5を参照すれば、使用者によって選択された第1NFCタッグNT1だけではなく、選択されたNFCタッグに隣接した第2及び第3NFCタッグNT2、NT3も活性化される。したがって、第1〜第3NFCタッグNT1〜NT3には誘導電流(induced current)が発生する。
【0089】
220段階において、誘導電流(induced current)が感知部(sensing current)で感知される。例えば、図5を参照すれば、誘導電流のうち第2及び第3ロー電流IR2、IR3がロー感知部120で感知される。また、誘導電流のうち第2及び第3コラム電流IC2、IC3がコラム感知部130で感知される。
【0090】
この場合、ロー感知部120は伝達された第2及び第3ロー電流IR2、IR3に対応する第2及び第3ロー感知信号RSS2、RSS3を判断部140に伝達する。また、コラム感知部130は伝達された第2及び第3コラム電流IC2、IC3に対応する第2及び第3コラム感知信号CSS2、CSS3を判断部140に伝達する。この場合、ロー感知信号RSS及びコラム感知信号CSSは各々対応するロー電流IRの大きさに対する情報及びコラム電流ICの大きさに対する情報を含む。
【0091】
230段階において、誘導電流の大きさが基準電流の大きさより大きいか否かが判断される。例えば、図5を参照すれば、判断部140は第2ロー電流IR2及び第3ロー電流IR3の大きさが基準電流の大きさより大きいか否かを判断する。同様に、判断部140は第2コラム電流IC2及び第3コラム電流IC3の大きさが基準電流の大きさより大きいか否かを判断する。
【0092】
誘導電流の大きさが基準電流の大きさより大きい場合、使用者によって選択されたNFCタッグに対応する位置が判断される(240段階)。
【0093】
例えば、図5を参照すれば、第2ロー電流IR2の大きさは基準電流より大きい。したがって、判断部140は使用者によって選択されたNFCタッグが行方向の導電ラインのうち第2導電ラインに位置すると判断する。また、第3コラム電流IC3の大きさは基準電流より大きい。したがって、判断部140は使用者によって選択されたNFCタッグが列方向の導電ラインのうち第3導電ラインに位置すると判断する。結局、判断部140は使用者によって選択されたNFCタッグが(2、3)の座標に位置すると判断する。
【0094】
一方、誘導電流の大きさが基準電流の大きさより小さい場合、判断部140は誘導電流に対応するNFCタッグを使用者によって選択されないNFCタッグと判断する。
【0095】
図7は、本発明の他の実施形態に係るディスプレイ装置を示すブロック図である。図7のディスプレイ装置は図1のディスプレイ装置と類似である。したがって、以下では図1のディスプレイ装置との差異を重点的に説明する。
【0096】
図7を参照すれば、ディスプレイ装置200はディスプレイ部210と、感知部220と、判断部230と、制御部240とを含んでいる。
【0097】
ディスプレイ部210は複数のNFCタッグを含んでいる。NFCタッグは各々ディスプレイイメージ(Display image)に対応する。ディスプレイ部210は使用者が選択するための少なくても2つのディスプレイイメージを含む。
【0098】
図1のディスプレイ部110のNFCタッグは一定の間隔に配置された導電ラインの交差点に配置されている。例えば、図2を参照すれば、ディスプレイ部110の導電ラインは一定の間隔を有する行列構造で配置され、NFCタッグは導電ラインの交差点に配置されている。これと異なり、図7のディスプレイ部210のNFCタッグはランダムに配置され、各々1つの導電ラインに接続されている。
【0099】
一方、NFC装置が搭載された携帯端末機がディスプレイ部210のNFCタッグに接近する場合、NFCタッグ及びこれに接続された導電ラインには誘導電流が発生する。これは図1のディスプレイ部110と類似であるので、詳細な説明は省略する。
【0100】
続いて、図7を参照すれば、感知部220はディスプレイ部210に接続されている。例えば、感知部220は第1〜第4センサS1〜S4を含み、各々のセンサSはNFCタッグに接続されている。感知部220は活性化されたNFCタッグに生成された電流、電圧または電力のうちの少なくとも1つを感知する。
【0101】
図1のディスプレイ装置100はロー感知部120及びコラム感知部130を含んでいる。したがって、図1のディスプレイ装置100は使用者によって選択されたNFCタッグの行の位置情報及び列の位置情報を判断することができる。これと異なり、図7のディスプレイ装置200はNFCタッグに一対一で接続されたセンサSを含む感知部220を含む。センサSがNFCタッグに一対一で接続されているので、図7のディスプレイ装置200は使用者によって選択されたNFCタッグの位置情報を判断することができる。
【0102】
一方、NFC装置が搭載された携帯端末機がディスプレイ部210のNFCタッグに接近する場合、感知部220には選択されたNFCタッグ及びこれに接続された導電ラインを通じて誘導電流(induced current)が伝達される。また、感知部220は伝達された誘導電流に対応する感知信号SS(Sensing Signal)を判断部230に伝達する。感知部220の動作は図1のロー感知部120またはコラム感知部130の動作と類似であるので、詳細な説明は省略する。
【0103】
判断部230は感知部220に接続されている。例えば、判断部230には感知部220から感知信号SSが伝達される。判断部230は感知信号SSに基づいて使用者によって選択されたNFCタッグの位置情報を判断する。判断部230の動作は図1の判断部140の動作と類似であるので、詳細な説明は省略する。
【0104】
制御部240はディスプレイ装置200の全般的な動作を制御する。制御部240の動作は図1の制御部150の動作と類似であるので、詳細な説明は省略する。
【0105】
上述のように、本発明の実施形態に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ部のNFC装置のうち使用者によって選択されたNFC装置の位置情報を判断することができる。言い換えれば、使用者がディスプレイイメージのうち所定のディスプレイイメージにNFC装置が搭載された携帯端末機を接近させる場合、本発明の実施形態に係るディスプレイ装置は使用者によって選択されたディスプレイイメージを認識することができる。
【0106】
一方、本発明の技術的思想によるディスプレイ装置に配置されたNFCタッグはNFC装置の固有の機能を実行することができることは勿論である。例えば、使用者がNFC装置が搭載された携帯端末機を利用して所定のNFCタッグを選択する場合、選択されたNFCタッグと携帯端末機のNFC装置との間にはNFC固有の機能を実行することができる。具体的に、選択されたNFCタッグと携帯端末機のNFC装置との間にはPeer to Peer通信、RFID判読機能、またはカードエミュレーション(Card Emulation)機能を実行することができる。
【0107】
一方、本発明の範囲または技術的思想を逸脱せずに本発明の構造を多様に修正、または変更することができることはこの分野に熟練した者に自明である。上述の内容を考慮する時、本発明の修正及び変更が添付の請求項及び同等物の範疇内に属したら、本発明はこの発明の変更及び修正を含むと見なされる。
【符号の説明】
【0108】
110 ディスプレイ部
120 ロー感知部
130 コラム感知部
140 判断部
150 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
NFC装置を搭載した外部装置を認識することができるディスプレイ装置において、
第1方向に延長された第1導電ラインと、
第2方向に延長された第2導電ラインと、
前記第1導電ラインと第2導電ラインとの交差点に配置された複数のNFCタッグとを含み、
前記複数のNFCタッグのうち前記外部装置によって活性化されたNFCタッグの電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知し、前記外部装置の位置を認識することを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第1導電ラインに接続され、前記活性化されたNFCタッグに対応する電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知する第1センサと、
前記第2導電ラインに接続され、前記活性化されたNFCタッグに対応する電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知する第2センサとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1センサの感知結果に基づいて、前記活性化されたNFCタッグの行情報を判断し、前記第2センサの感知結果に基づいて、前記活性化されたNFCタッグの列情報を判断する判断部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記複数のNFCタッグのうち前記外部装置によって活性化されたNFCタッグが少なくとも2つの場合に、前記判断部は前記第1センサの感知結果と基準値とを比較して、前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグのうち選択されたNFCタッグの行情報を判断し、前記第2センサの感知結果と基準値とを比較して、前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグのうち選択されたNFCタッグの列情報を判断することを特徴とする請求項3に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第1または第2センサの感知結果のうち所定のセンサの感知結果が前記基準値より大きい場合に、前記判断部は前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグのうち前記所定のセンサに対応するNFCタッグを選択することを特徴とする請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記外部装置と前記外部装置によって活性化されたNFCタッグの間にはPeer to Peer通信機能、RFID判読機能、またはカードエミュレーション機能のうちの少なくとも1つが実行されることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
NFC装置を搭載した外部装置認識方法において、
前記外部装置に応答し、複数のNFCタッグのうち所定のNFCタッグが活性化される段階と、
前記活性化されたNFCタッグの電流、電圧、または電力のうちの少なくとも1つを感知し、前記外部装置の位置を認識する段階とを含むことを特徴とするディスプレイ装置の外部装置認識方法。
【請求項8】
前記複数のNFCタッグは第1方向に延長された第1導電ラインと第2方向に延長された第2導電ラインとの交差点に位置し、
前記外部装置の位置を認識する段階は、
前記第1導電ラインを通じて感知された感知結果に基づいて前記活性化されたNFCタッグの行情報を判断する段階と、
前記第2導電ラインを通じて感知された感知結果に基づいて前記活性化されたNFCタッグの列情報を判断する段階とを含むことを特徴とする請求項7に記載のディスプレイ装置の外部装置認識方法。
【請求項9】
前記複数のNFCタッグのうち活性化されたNFCタッグが少なくとも2つの場合に、前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグに対応する感知結果を基準値と各々比較する段階をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のディスプレイ装置の外部装置認識方法。
【請求項10】
前記少なくとも2つの活性化されたNFCタッグに対応する感知結果のうち所定の活性化されたNFCタッグに対応する感知結果が基準値より大きい場合に、前記所定の活性化されたNFCタッグの位置情報に基づいて前記外部装置の位置を認識することを特徴とする請求項9に記載のディスプレイ装置の外部装置認識方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−175626(P2011−175626A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279427(P2010−279427)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】