説明

デジタルカメラ、及びその撮影方法とプログラム

【課題】ストロボ等の発光手段による撮影補助光が得られない条件下においても、シャッターチャンスを逃すことなく、かつ手振れを生じさせたり、ノイズを増大させたりすることなく暗い被写体を撮影する。
【解決手段】
ストロボ発光が必要な状況下で撮影が指示されたとき、ストロボ充電中であった場合には(SA12:NO)、連写合成撮影用に露光時間と感度とを設定し、手振れが生じない高速の撮影を連続して行う連写撮影を行い、取得した複数の連写画像を位置合わせして加算合成する連写合成撮影(SA15〜SA17)によって、通常の撮影時と同様の明るさが確保された記録用の画像を生成する。連写合成撮影によって、ストロボが非発光であっても、手振れが生じたり、撮影感度を高めに設定する場合のようなノイズが目立ったりすることがない撮影画像が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影補助光を発するストロボ等を備えたデジタルカメラにおいて暗い被写体を撮影する際の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ストロボを備えたデジタルカメラにおいて、露出が不足している状況で撮影が指示されたときストロボが充電中であった場合には、ストロボ発光させる代わりに、撮影感度を高く調整して撮影を行う、つまりCCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子の出力信号(撮像信号)のゲインを上げて撮影を行う技術があった(例えば下記特許文献1参照。)。かかる従来技術によれば、シャッターチャンスを逃すことなく、かつ適正露出を確保した状態での撮影が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−222805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
暗い被写体を撮影する場合にストロボを発光させる目的は、露光時間を長くすることによる手振れや、撮影感度を高くすることによるノイズの増大を抑制しつつ適正露出を確保するためである。
【0005】
しかしながら、上記従来技術においては、ストロボ充電中に撮影を行う場合、手振れや露出不足は生じないが、不可避的にノイズが増大することとなる。そのため、手振れの防止と、ノイズの抑制とを同時に満足させるには到らないという問題があった。つまり撮影感度を高く調整することは、ストロボ発光の代替とするには不十分であった。
【0006】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、ストロボ等の発光手段による撮影補助光が得られない条件下においても、シャッターチャンスを逃すことなく、かつ手振れを生じさせたり、ノイズを増大させたりすることなく暗い被写体を撮影することが可能なデジタルカメラ、及びその撮影方法とプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明においては、被写体を撮像する撮像素子と、撮影補助光を発する発光手段と、前記撮影補助光を使用すべき撮影に際し、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光の発光に向けた準備を完了しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記発光手段が前記準備を完了していないと判断された場合に、前記撮像素子に複数回の撮像を行わせる撮影制御手段と、前記撮像素子による前記複数回の撮像によって得られる複数枚の連写画像を位置合わせして加算合成することにより記録用の画像を生成する合成手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ストロボ等の発光手段による撮影補助光が得られない条件下においても、シャッターチャンスを逃すことなく、かつ手振れを生じさせたり、ノイズを増大させたりすることなく暗い被写体を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の各実施形態に共通するデジタルカメラのブロック図である。
【図2】第1の実施形態における撮影処理を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態における撮影処理を示すフローチャートである。
【図4】第3の実施形態における撮影処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明を適用したデジタルカメラ1の電気的構成の概略を示すブロック図である。このデジタルカメラは、撮影補助光を発する発光手段として所謂ストロボを備えたものである。
【0011】
デジタルカメラ1は、レンズ2と絞り3を介して結像された被写体の光学像を光電変換することにより、被写体を撮像する撮像素子4を有している。撮像素子4はCCDやCMOSであり、ドライバ5から供給される駆動信号によって駆動され、被写体の光学像に応じた撮像信号をAFE(Analog Front End)6へ出力する。
【0012】
AFE6は、撮像素子4から供給される撮像信号のノイズ低減、増幅、及びデジタル信号への変換を行い、変換後の撮像信号を画像処理部7へ供給する。AFE6が撮像信号を増幅する際のゲインは、撮影時の感度に応じて制御部10により制御される。
【0013】
レンズ2は、フォーカス調整用のレンズを含むレンズ群により構成され、光学系駆動部8は、レンズモータやその他のアクチュエータ等から構成される。光学系駆動部8は、制御部10の命令に応じて駆動系制御部9が出力する制御信号に従い動作し、上記レンズ群の位置を変化させるとともに、絞り3の開度を変化させる。
【0014】
画像処理部7は、AFE6から供給された画像データを、画素毎にRGBの色成分を有するRGBデータへ変換する色変換、傷補正を含む各種のフィルター処理、サイズ変換処理、画像データの圧縮・伸長処理を行う。さらに、画像処理部7は、後述する連写撮影に際し、撮像素子4が撮像した複数枚の連写画像を位置合わせして加算合成する合成処理を行う。
【0015】
また、デジタルカメラ1は、画像処理部7が処理中の画像データを一時保存する画像処理メモリー11と、圧縮後の画像を記録する記録メモリー12、電源キーやシャッターボタンを含む各種のスイッチ類からなるカメラ操作部13、表示部14、ストロボ制御部15、ストロボ発光部16を有している。
【0016】
表示部14は、液晶パネル等の表示器及びその駆動回路からなり、画像処理部7による処理後の画像、すなわち撮影待機状態で逐次取得されるライブビュー画像や、記録メモリー12から読み出され伸長された記録画像を表示する。
【0017】
ストロボ発光部16は、ストロボ光の発光源であるキセノン管等の発光管、及びレフレクタからなり、ストロボ制御部15は、発光用コンデンサと、その充電回路、発光管の駆動回路、調光回路を含み、制御部10からの命令に従いストロボ発光部16の発光動作、及び発光時間(発光量)を制御する。なお、以下の説明においてはストロボ制御部15とストロボ発光部16とをストロボと総称する。
【0018】
制御部10は、CPU及びその周辺回路、各種の制御プログラムが格納されたROM、及び作業用のRAMを含み、制御プログラムに従い、カメラ操作部13のスイッチの操作内容に応じて動作することにより前述した各部を制御する。
【0019】
上記の制御プログラムには、コントラスト検出方式によるAF(Auto Focus)制御や、フラッシュ撮影時の光量調整を含むAE(Auto Exposure)制御に使用されるプログラム、及び制御部10に後述する撮影処理を行わせるためのプログラムが含まれる。また、ROMには、AE制御に際して使用される、被写体の明るさに応じたシャッター速度(露光時間)、感度、絞り値の組み合わせを示すプログラム線図等の各種データも格納されている。
【0020】
次に、本実施形態のデジタルカメラ1の撮影時における動作について説明する。図2は、デジタルカメラ1に撮影モードが設定されているとき、制御部10が前述した制御プログラムに基づき実行する撮影処理を示すフローチャートである。
【0021】
本実施形態において、制御部10はストロボ撮影を行う際にストロボを最大光量で発光させることを前提として以下の処理を行う。
【0022】
すなわち制御部10は、撮影処理を開始すると、まずデジタルカメラ1がストロボ有効モードにあるか否かを確認する(ステップSA1)。ストロボ有効モードは、撮影時において被写体の明るさが規定の明るさよりも暗い場合に自動的にストロボ発光を行う動作モードであり、具体的には必要に応じたストロボの発光を許可する設定がユーザーによって選択されている状態での動作モードである。
【0023】
制御部2は、デジタルカメラ1がストロボ有効モードでなければ(ステップSA1:NO)、直ちにユーザーからの撮影指示(シャッターボタンの押下)の有無を確認し、撮影指示がなければ(ステップSA5:NO)、さらに撮影処理を終了すべきか否かを確認する(ステップSA19)。なお、撮影処理を終了すべきときは、例えばユーザーによってデジタルカメラ1の動作モードが撮影モード以外のモードに変更されたときである。
【0024】
そして、制御部2は、動作モードの変更等がなく撮影処理を終了する必要がないときには(ステップSA19:NO)、そのままステップSA1の処理へ戻る。
【0025】
また、デジタルカメラ1がストロボ有効モードであれば(ステップSA1:YES)、制御部10は、引き続き、ストロボが満充電の状態にあるか否か、つまりストロボ制御部15の発光用コンデンサが満充電の状態にあるか否かを確認する。そして、ストロボが満充電でなければ(ステップSA2:NO)、直ちにストロボの充電を開始する(ステップSA3)。その後、制御部10は、ストロボが満充電の状態となったら(ステップSA2:YES)、その時点で、ストロボの充電を停止する(ステップSA4)。
【0026】
なお、図示しないが、制御部10は、ストロボ充電中に、ユーザーによってストロボの発光を禁止する設定が行われたときにも、その時点で、ストロボの充電を停止する。また、制御部10は、ユーザーからの撮影指示があるまでの間、つまり撮影待機状態においては、所定のフレームレートで撮像素子4を駆動するとともにライブビュー画像を逐次更新する。
【0027】
そして、制御部10は、ユーザーから撮影指示があると(ステップSA5:YES)、引き続き以下の処理を実行する。
【0028】
まず、制御部10は、撮影指示があった直後のタイミングで撮像素子4から出力された撮像信号に基づき被写体の明るさを計測する(ステップSA6)。
【0029】
次に、制御部10は、計測した被写体の明るさに基づき、ストロボの非発光を条件として、予め決められている手振れが生じないような規定範囲内の露光時間と、ノイズを抑えることができる規定範囲内の感度を設定する(ステップSA7)。
【0030】
引き続き、制御部10は、ステップSA7において規定範囲内の露光時間、及び感度が設定できたとき場合には(ステップSA8:YES)、直ちにストロボ非発光撮影を行う(ステップSA11)。すなわちストロボを発光させることなく撮像素子4に撮像を行わせて記録用の画像を取得する。
【0031】
しかる後、制御部10は、係る撮影動作で取得した画像を記録メモリー12に記録する(ステップSA18)。
【0032】
一方、ステップSA7の処理において規定範囲内の露光時間、及び感度が設定できなかった場合(ステップSA8:NO)、制御部10は、まず、その時点の動作モードがストロボ有効モードであるか否かを確認する(ステップSA9)。
【0033】
ここで、動作モードがストロボ有効モードでなかった場合、つまりユーザーによってストロボの発光が禁止されていた場合(ステップSA9:NO)、制御部10は、ステップSA6で計測した被写体の明るさに応じた規定範囲を超える露光時間、及び感度を撮影条件として再設定し(ステップSA10)、ストロボ非発光撮影を行う(ステップSA11)。
【0034】
また、上記とは異なり動作モードがストロボ有効モードであった場合(ステップSA9:YES)、制御部10は、さらにストロボが満充電の状態にあるか否かを確認し、ストロボが満充電であれば(ステップSA12:YES)、撮影条件としてストロボ発光用の露光時間と感度とを再設定する(ステップSA13)。ここで、ストロボ発光用の露光時間と感度とは、ストロボをフル発光した条件下で適正露出が得られる組み合わせの露光時間と感度である。
【0035】
しかる後、制御部10は、ストロボ発光撮影を行う(ステップSA14)。すなわちストロボを発光させた状態で撮像素子4に撮像を行わせて記録用の画像を取得する。そして、制御部10は、係る撮影動作で取得した画像を記録メモリー12に記録する(ステップSA18)。
【0036】
また、制御部10は、動作モードがストロボ有効モードであっても、ストロボが満充電でないときには(ステップSA12:NO)、まず、撮影条件として連写合成撮影用の露光時間と感度とを再設定する(ステップSA15)。
【0037】
連写合成撮影用の露光時間と感度は予め決められている既定値である。露光時間は手振れが生じることのない露光時間であり、通常の撮影時に設定可能な高速側のシャッター速度に相当する時間や、通常の撮影時に設定可能な最速のシャッター速度よりも高速のシャッター速度に相当する時間である。また、感度はノイズを抑えることができる規定範囲内の感度であり、例えばストロボ発光が本来的に不要な状況下での通常の撮影時に設定される感度である。
【0038】
また、連写合成撮影とは、設定した露光時間内に撮像素子4に複数回の撮像動作、つまり高速の撮像を行わせ、複数回の撮像動作によって得られる手振れのない複数枚の連写画像を位置合わせして加算合成することにより、通常の撮影時と同様の明るさが確保された記録用の画像を生成するものである。
【0039】
次に、制御部10は、撮像素子4に、ステップSA15の処理で設定した露光時間と感度とを撮影条件として複数回の撮像動作を行わせ、複数枚の連写画像を取得する連写撮影を行う(ステップSA16)。係る連写撮影に際して制御部10は、ステップSA6の処理において計測した被写体の明るさに応じて撮影回数を設定し、設定した回数の撮影を実行する。
【0040】
引き続き、制御部10は、ステップSA17の連写撮影で取得した複数枚の連写画像を画像処理部7において加算合成させる(ステップSA17)。具体的には、画像処理部7に、複数枚の連写画像を、各々の画像間における被写体ズレを無くすように位置合わせを行った状態で、対応する位置の各画像の画素(画素値)を加算する合成処理を行わせる。
【0041】
しかる後、制御部10は、画像処理部7によって合成された後の画像を撮影画像として記録メモリー12に記録する(ステップSA18)。
【0042】
そして、制御部2は、動作モードの変更等がなく撮影処理を終了する必要がない間は(ステップSA19:NO)、ステップSA1の処理へ戻って前述した処理を繰り返すとともに、撮影処理を終了すべき時点で(ステップSA19:YES)、撮影処理を終了する。
【0043】
以上のように本実施形態においては、デジタルカメラにストロボ有効モードが設定されている間、ストロボ発光が必要な状況下で撮影が指示されたとき、ストロボ充電中であった場合、つまり適正露出の確保に要するストロボ光の発光に向けた準備段階にある場合には、連写合成撮影(ステップSA15〜ステップSA17の処理)によって記録用の画像を取得する。
【0044】
ここで、連写合成撮影では、各々が手振れが生じない高速の撮影を連続して行い取得した複数枚の連写画像を位置合わせして加算合成することにより、通常の撮影時と同様の明るさが確保された記録用の画像を生成する。そのため、連写合成撮影により得られる撮影画像には、手振れが生じたり、撮影感度を高めに設定する場合のようなノイズが目立ったりすることがない。
【0045】
したがって、本実施形態のデジタルカメラ1においては、ストロボ光が得られない条件下においても、シャッターチャンスを逃すことなく、かつ手振れを生じさせたり、ノイズを増大させたりすることなく暗い被写体を撮影することができる。
【0046】
なお、前述した説明においては省略したが、デジタルカメラ1に、ユーザーによって被写体の明るさに関係なく撮影時にストロボを強制発光させる設定がなされている場合においても、制御部10は、前述したステップSA1、ステップSA9の処理に際してデジタルカメラ1がストロボ有効モードにあると判断する。そして、図2では省略したが、制御部10は、ステップSA7の処理の直後に、撮影時にストロボを強制発光させる設定がなされているか否かを確認し、その設定がなされている場合には、ステップSA8の処理をスキップする。係る点については後述する第2の実施形態、及び第3の実施形態についても同様である。
【0047】
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、図1に示した構成を有するデジタルカメラ1において、第1の実施形態とは異なり、制御部10が、ストロボ撮影を行う際、被写体の明るさに応じたストロボの発光量の調整を含む以下の撮影処理を行うものである。
【0048】
図3は、本実施形態における撮影処理の要部を示したフローチャートである。本実施形態においても制御部10は、デジタルカメラ1に撮影モードが設定されているときには、第1の実施形態で説明したステップSA1〜ステップSA9と同一の処理を実行する。
【0049】
すなわち制御部10は、撮影指示に応じて被写体の明るさを計測した後には、ストロボを非発光を条件として、予め決められている手振れが生じないような規定範囲内の露光時間と、ノイズを抑えることができる規定範囲内の感度を設定する(ステップSA7)。
【0050】
そして、制御部10は、ステップSA7において規定範囲内の露光時間、及び感度が設定できたとき場合には(ステップSA8:YES)、直ちにステップSA11の処理へ進み、既説したようにストロボ非発光撮影を行う。
【0051】
一方、ステップSA7において規定範囲内の露光時間、及び感度が設定できなかった場合(ステップSA8:NO)、制御部10は、まず、その時点の動作モードがストロボ有効モードであるか否かを確認する(ステップSA9)。
【0052】
ここで、動作モードがストロボ有効モードでなかった場合(ステップSA9:NO)、制御部10は、ステップSA10の処理へ進み、既説したように被写体の明るさに応じた規定範囲を超える露光時間、及び感度を撮影条件として再設定した後、ストロボ非発光撮影を行う。
【0053】
そして、本実施形態においては、動作モードがストロボ有効モードであった場合(ステップSA9:YES)、制御部10は第1の実施形態と異なり以下の処理を行う。
【0054】
すなわち制御部10は、被写体に不足する明るさを補うために必要なストロボ発光量、つまり適正露出の確保に必要なストロボ発光量を特定し(ステップSB1)、さらに特定したストロボ発光量を確保可能なストロボ充電量を特定する(ステップSB2)。
【0055】
次に、制御部10は、特定したストロボ充電量がストロボに確保されているか否かを確認し、特定したストロボ充電量が確保されている場合には(ステップSB3:YES)、特定した発光量をストロボ発光量として設定する(ステップSB4)。しかる後、制御部10は、ストロボ発光撮影を行い(ステップSB5)、係るストロボ発光撮影で取得した画像を記録メモリー12に記録する(ステップSA18)。
【0056】
一方、適正露出の確保に必要なストロボ発光量を確保可能なストロボ充電量がストロボに確保されていない場合(ステップSB3:NO)、制御部10は、連写合成撮影用の露光時間と感度とを設定する(ステップSB6)。ここで設定する露光時間と感度は、第1の実施形態と同様、予め決められている既定値であり、露光時間は、通常の撮影時に設定可能な最速のシャッター速度の数倍のシャッター速度に相当する手振れが生じることのない露光時間であり、感度は、ノイズを抑えることができる規定範囲内の感度である。
【0057】
次に、制御部10は、ステップSB1の処理で特定したストロボ発光量に応じて連写合成撮影時の連写枚数(露光回数)を設定する(ステップSB7)。ここで設定する連写枚数は、連写画像を合成したとき合成後の画像に一定の明るさが確保できる連写枚数であり、ステップSB7の処理において制御部10は、ストロボ充電量をパラメータとする所定の演算式に基づいて連写枚数を決定する。
【0058】
次に、制御部10は、撮像素子4に、ステップSB6の処理で設定した露光時間と感度とを撮影条件として、ステップSB7の処理で設定した回数の撮像動作を行わせ、複数枚の連写画像を取得する連写撮影を行う(ステップSB8)。
【0059】
引き続き、制御部10は、ステップSB7の連写撮影で取得した複数枚の連写画像を画像処理部7において合成させた後(ステップSB9)、画像処理部7によって合成された後の画像を撮影画像として記録メモリー12に記録する(ステップSA18)。
【0060】
以上のように本実施形態においては、ストロボ発光が必要な状況下で撮影が指示されたとき、ストロボの充電量が必要とする発光量が得られるだけの充電量に達していなければ、連写合成撮影によって記録用の画像を取得する。したがって、本実施形態においても、ストロボ光が得られない条件下においても、シャッターチャンスを逃すことなく、かつ手振れを生じさせたり、ノイズを増大させたりすることなく暗い被写体を撮影することができる。
【0061】
なお、本実施形態においては、ストロボの充電量が必要とする発光量が得られるだけの充電量に達していない場合、ストロボを非発光とした状態で連写合成撮影を行う構成とした。しかし、本発明の実施に際しては、連写合成撮影に際して充電量分のストロボ発光を行う構成としてもよい。
【0062】
充電量分のストロボ発光を行う場合には、連写合成撮影に際して例えば制御部10に以下の処理を行わせればよい。まず、本実施形態と同様に、連写合成撮影用の露光時間と感度、及び連写枚数を設定した後、連写撮影の開始タイミングでストロボを発光させる。つまり連写撮影において、被写体にストロボ光が照射された相対的に明るい画像と、ストロボ光が照射されない相対的に暗い画像とからなる複数枚の連写画像を取得する。
【0063】
次に、画像処理部7における複数枚の連写画像の合成処理に先立ち、画像毎に明るさを確認し、各画像の明るさに応じて加算合成する画像の枚数を決定する。すなわち1回目の撮影で取得した相対的に明るい画像に、2回目以降の何回目までの撮影で取得した画像(相対的に明るい画像、及び相対的に暗い画像)を加算合成すべきかを決定する。しかる後、決定した枚数の画像を位置合わせして加算合成する合成処理を画像処理部7に行わせる。
【0064】
以上の処理を制御部10に行わせる場合においても、手振れが生じたり、撮影感度を高めに設定する場合のようなノイズが目立ったりすることがない撮影画像を取得することができる。
【0065】
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、図1に示した構成を有するデジタルカメラ1において、ストロボ発光が必要な状況下でストロボ充電中であった場合の撮影モードとして、ノイズ及び手振れ非許容モード、ノイズ許容モード、手振れ許容モードの3種類のストロボ代替モードが用意されているものである。
【0066】
また、本実施形態においては、ストロボ代替モードのうちで実際に使用されるモードはユーザーが事前に設定可能であり、また、実際にストロボ代替モードでの撮影を実施するか否かについてもユーザーが事前に設定可能となっている。
【0067】
ここで、本実施形態においては、ノイズ及び手振れ非許容モードが本発明の第1の撮影モードであり、ノイズ許容モードが本発明の第2の撮影モード、手振れ許容モードが本発明の第3の撮影モードである。
【0068】
そして、本実施形態においては、制御部10が、第1の実施形態と同様の撮影処理を行う間、ストロボ発光を必要とする状況下で、ストロボ有効モードに設定されているにも拘わらず、ストロボが充電中であった場合には、第1の実施形態と異なり図4に示した以下の処理を行う。
【0069】
すなわちストロボが充電中であった場合(ステップSA12:NO)、制御部10は、まず、現在の動作モードが、ユーザーによってストロボ代替モードでの撮影が許容されている強制撮影モードであるか否かを確認する(ステップSC1)。
【0070】
現在の動作モードが強制撮影モードでない場合(ステップSC1:NO)、制御部10は、表示部14において、手振れ及びノイズを増大させることなく適正露出を確保することができない旨の警告(文字やマーク)を表示させ(ステップSC2)、ステップAS1の処理へ戻る。なお、本実施形態においては、強制撮影モードでない状態の動作モードが、撮影指示を無効とする本発明の非撮影モードである。
【0071】
一方、現在の動作モードが強制撮影モードであった場合(ステップSC1:YES)、制御部10は、ストロボ代替モードとして、前述した3種類のいずれのモードが設定されているのかを確認する(ステップSC3)。
【0072】
そして、ストロボ代替モードとして手振れ許容モードが設定されている場合、制御部10は、適正露出の確保に向けた撮影条件として、ステップSA6で計測した被写体の明るさに応じ、感度を先に述べた規定範囲内の値に再設定し、かつ露光時間のみを規定範囲を超える値に再設定する(ステップSC4)。
【0073】
しかる後、制御部10は、ストロボ非発光撮影を行い(ステップSC6)、係る撮影で得られた画像、すなわち仮に手振れが生じていても、ノイズが抑制された画像を記録メモリー12に記録する(ステップSA18)。
【0074】
また、ストロボ代替モードとしてノイズ許容モードが設定されている場合、制御部10は、適正露出の確保に向けた撮影条件として、ステップSA6で計測した被写体の明るさに応じ、露光時間を規定範囲内の値に再設定し、かつ感度のみを規定範囲を超える値に再設定する(ステップSC5)。
【0075】
しかる後、制御部10は、ストロボ非発光撮影を行い(ステップSC6)、係る撮影で得られた画像、すなわちノイズが目立っていたとしても手振れが生じていない画像を記録メモリー12に記録する(ステップSA18)。
【0076】
さらに、ストロボ代替モードとしてノイズ及び手振れ非許容モードが設定されている場合、制御部10は、第1の実施形態で説明したステップSA15〜ステップSA17と同一の処理からなる連写合成撮影を行う。すなわち制御部10は、撮影条件として連写合成撮影用の露光時間と感度とを再設定して(ステップSC7)、被写体の明るさに応じた撮影回数の連写撮影を行い(ステップSC8)、係る連写撮影で取得した複数枚の連写画像を画像処理部7において合成させる(ステップSC9)。
【0077】
しかる後、制御部10は、画像処理部7によって合成された後の画像、すなわち手振れがなく、撮影感度を高めに設定した場合のようなノイズがない画像を記録メモリー12に記録する(ステップSA18)。
【0078】
以上のように本実施形態においては、ストロボ発光が必要な状況下でストロボ充電中であったとき、ストロボ代替モードとしてノイズ及び手振れ非許容モードが設定されていた場合には連写合成撮影によって記録用の画像を取得する。
【0079】
したがって、ユーザーがストロボ代替モードとしてノイズ及び手振れ非許容モードを選択していれば、ストロボ光が得られない条件下においても、シャッターチャンスを逃すことなく、かつ手振れを生じさせたり、ノイズを増大させたりすることなく暗い被写体を撮影することができる。
【0080】
なお、以上説明した第1〜第3の実施形態においては、連写合成撮影に際して、制御部10が、1回の撮影時の露光時間を予め決められた既定値とし、連写撮影時の撮影回数を適正露出を得るための露光時間に応じて制御することにより、通常の撮影時と同様の明るさが確保された撮影画像を得る構成を説明した。
【0081】
しかし、例えば適正露出を得るための露光時間が一定時間よりも短い場合については、制御部10に、連写撮影時の撮影回数を予め決められた規定回数とし、1回の撮影時の露光時間を制御する処理を行わせても構わない。ここで、適正露出を得るための露光時間が一定時間よりも短い場合とは、その露光時間が仮に手振れが生じる可能性がある時間であっても、その露光時間を規定回数で割った時間が、手振れが生じる可能性がない時間である場合である。
【0082】
また、本発明の実施に際して、例えば連写合成撮影を、適正露出の確保にストロボ光が必要な場合のうち、被写体の明るさが予め決められた規定の明るさ以上である場合にのみ行う構成を採用する場合においては、連写撮影時の撮影回数を常に固定としてもよい。その場合には、撮影回数を、被写体の明るさが上記の規定の明るさであるときの1回の露光時間が手振れが生じない時間となる撮影回数とすればよい。
【0083】
以上、本発明のいくつかの実施形態、及びその変形例について説明したが、これらは本発明の作用効果が得られる範囲内であれば適宜変更が可能であり、変更後の実施形態も特許請求の範囲に記載された発明、及びその発明と均等の発明の範囲に含まれる。
以下に、本出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
被写体を撮像する撮像素子と、撮影補助光を発する発光手段と、前記撮影補助光を使用すべき撮影に際し、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光の発光に向けた準備を完了しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記発光手段が前記準備を完了していないと判断された場合に、前記撮像素子に複数回の撮像を行わせる撮影制御手段と、前記撮像素子による前記複数回の撮像によって得られる複数の連写画像を位置合わせして加算合成することにより記録用の画像を生成する合成手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
[請求項2]
前記撮影制御手段は、前記判断手段により前記撮影補助光の発光に向けた準備を完了していると判断された場合に、前記発光手段に撮影補助光を発光させることを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
[請求項3]
前記撮影補助光の発光を許可する設定がユーザーによって選択され、かつ被写体の明るさが規定の明るさよりも暗い場合、または前記撮影補助光の発光を強制する設定がユーザーによって選択されている場合の少なくともいずれか一方の場合に、前記撮影補助光を使用すべき状態であると判断する発光判断手段を更に備え、前記判断手段は、前記発光判断手段により前記撮影補助光を使用すべき状態であると判断されている場合に、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光の発光に向けた準備を完了しているか否かを判断することを特徴とする請求項2記載のデジタルカメラ。
[請求項4]
前記発光手段が前記準備段階であった場合の動作モードとして、前記撮像制御手段が前記撮像素子に複数回の撮像を行わせ、かつ前記合成手段に前記記録用の画像を生成させる第1の撮影モードを含む複数の動作モードのいずれかを選択的に設定する設定手段を備え、前記複数の動作モードには、第1の撮影モードの他に、前記撮像素子の感度を調節し適正露出を確保する第2の撮影モード、絞り値及び/又はシャッター速度を調整し適正露出を確保する第3の撮影モード、撮影を無効とする非撮影モードの1又は複数の動作モードが含まれることを特徴とする請求項1又は2,3記載のデジタルカメラ。
[請求項5]
前記撮影補助光の発光を許可しない設定がユーザーによって選択され、かつ被写体の明るさが規定の明るさよりも暗い場合に、前記第2の撮影モードまたは前記第3の撮影モードを選択すべき状態であると判断する調整判断手段を更に備え、前記撮影制御手段は、前記調整判断手段により前記第2の撮影モードまたは前記第3の撮影モードを選択すべき状態であると判断された場合に、前記第2の撮影モードまたは前記第3の撮影モードにより適正露出を確保した状態で前記撮像素子に撮像を行わせることを特徴とする請求項4記載のデジタルカメラ。
[請求項6]
前記発光判断手段は、ノイズと手振れのいずれも許容しない設定がユーザーによって選択され、かつ被写体の明るさが規定の明るさよりも暗い場合に、前記撮影補助光を使用すべき状態であると判断することを特徴とする請求項5記載のデジタルカメラ。
[請求項7]
前記調整判断手段は、ノイズ及び/又は手振れを許容する設定がユーザーによって選択され、かつ被写体の明るさが規定の明るさよりも暗い場合に、前記第2の撮影モードまたは前記第3の撮影モードを選択すべき状態であると判断することを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
[請求項8]
前記判断手段は、前記撮影補助光を使用すべき撮影に際し、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光であって、被写体の明るさに応じた発光量の発光に向けた準備段階にあるか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載のデジタルカメラ。
[請求項9]
前記撮像制御手段は、前記撮像素子に複数回の撮像を行わせる際、各回の撮像時の露光時間、または撮像回数のいずれかを一方を被写体の明るさに応じて調整することを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載のデジタルカメラ。
[請求項10]
発光手段による撮影補助光を使用すべき撮影に際し、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光の発光に向けた準備を完了しているか否かを判断する工程と、前記発光手段が前記準を完了していないと判断した場合に、前記撮像素子に複数回の撮像を行わせる工程と、前記複数回の撮像によって得られる複数の連写画像を位置合わせして加算合成することにより記録用の画像を生成する工程とを含むことを特徴とする撮影方法。
[請求項11]
コンピュータに、発光手段による撮影補助光を使用すべき撮影に際し、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光の発光に向けた準備を完了しているか否かを判断する処理と、前記発光手段が前記準備を完了していないと判断した場合に、撮像素子に複数回の撮像を行わせる処理と、前記撮像素子による前記同一露光時間内での複数回の撮像によって得られる複数枚の連写画像を位置合わせして加算合成することにより記録用の画像を生成するための処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0084】
1 デジタルカメラ
2 レンズ
3 絞り
4 撮像素子
5 ドライバ
6 AFE
7 画像処理部
8 光学系駆動部
9 駆動系制御部
10 制御部
11 画像処理メモリー
12 記録メモリー
13 カメラ操作部
14 表示部
15 ストロボ制御部
16 ストロボ発光部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像する撮像素子と、
撮影補助光を発する発光手段と、
前記撮影補助光を使用すべき撮影に際し、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光の発光に向けた準備を完了しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記発光手段が前記準備を完了していないと判断された場合に、前記撮像素子に複数回の撮像を行わせる撮影制御手段と、
前記撮像素子による前記複数回の撮像によって得られる複数の連写画像を位置合わせして加算合成することにより記録用の画像を生成する合成手段と
を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
前記撮影制御手段は、前記判断手段により前記撮影補助光の発光に向けた準備を完了していると判断された場合に、前記発光手段に撮影補助光を発光させることを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
【請求項3】
前記撮影補助光の発光を許可する設定がユーザーによって選択され、かつ被写体の明るさが規定の明るさよりも暗い場合、または前記撮影補助光の発光を強制する設定がユーザーによって選択されている場合の少なくともいずれか一方の場合に、前記撮影補助光を使用すべき状態であると判断する発光判断手段を更に備え、
前記判断手段は、前記発光判断手段により前記撮影補助光を使用すべき状態であると判断されている場合に、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光の発光に向けた準備を完了しているか否かを判断することを特徴とする請求項2記載のデジタルカメラ。
【請求項4】
前記発光手段が前記準備段階であった場合の動作モードとして、前記撮像制御手段が前記撮像素子に複数回の撮像を行わせ、かつ前記合成手段に前記記録用の画像を生成させる第1の撮影モードを含む複数の動作モードのいずれかを選択的に設定する設定手段を備え、
前記複数の動作モードには、第1の撮影モードの他に、前記撮像素子の感度を調節し適正露出を確保する第2の撮影モード、絞り値及び/又はシャッター速度を調整し適正露出を確保する第3の撮影モード、撮影を無効とする非撮影モードの1又は複数の動作モードが含まれる
ことを特徴とする請求項1又は2,3記載のデジタルカメラ。
【請求項5】
前記撮影補助光の発光を許可しない設定がユーザーによって選択され、かつ被写体の明るさが規定の明るさよりも暗い場合に、前記第2の撮影モードまたは前記第3の撮影モードを選択すべき状態であると判断する調整判断手段を更に備え、
前記撮影制御手段は、前記調整判断手段により前記第2の撮影モードまたは前記第3の撮影モードを選択すべき状態であると判断された場合に、前記第2の撮影モードまたは前記第3の撮影モードにより適正露出を確保した状態で前記撮像素子に撮像を行わせることを特徴とする請求項4記載のデジタルカメラ。
【請求項6】
前記発光判断手段は、ノイズと手振れのいずれも許容しない設定がユーザーによって選択され、かつ被写体の明るさが規定の明るさよりも暗い場合に、前記撮影補助光を使用すべき状態であると判断することを特徴とする請求項5記載のデジタルカメラ。
【請求項7】
前記調整判断手段は、ノイズ及び/又は手振れを許容する設定がユーザーによって選択され、かつ被写体の明るさが規定の明るさよりも暗い場合に、前記第2の撮影モードまたは前記第3の撮影モードを選択すべき状態であると判断することを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
【請求項8】
前記判断手段は、前記撮影補助光を使用すべき撮影に際し、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光であって、被写体の明るさに応じた発光量の発光に向けた準備段階にあるか否かを判断する
ことを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載のデジタルカメラ。
【請求項9】
前記撮像制御手段は、前記撮像素子に複数回の撮像を行わせる際、各回の撮像時の露光時間、または撮像回数のいずれかを一方を被写体の明るさに応じて調整することを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載のデジタルカメラ。
【請求項10】
発光手段による撮影補助光を使用すべき撮影に際し、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光の発光に向けた準備を完了しているか否かを判断する工程と、
前記発光手段が前記準を完了していないと判断した場合に、前記撮像素子に複数回の撮像を行わせる工程と、
前記複数回の撮像によって得られる複数の連写画像を位置合わせして加算合成することにより記録用の画像を生成する工程と
を含むことを特徴とする撮影方法。
【請求項11】
コンピュータに、
発光手段による撮影補助光を使用すべき撮影に際し、前記発光手段が適正露出の確保に要する撮影補助光の発光に向けた準備を完了しているか否かを判断する処理と、
前記発光手段が前記準備を完了していないと判断した場合に、撮像素子に複数回の撮像を行わせる処理と、
前記撮像素子による前記同一露光時間内での複数回の撮像によって得られる複数枚の連写画像を位置合わせして加算合成することにより記録用の画像を生成するための処理と
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−77874(P2013−77874A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−214969(P2011−214969)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】